説明

情報処理端末装置および場所検索表示方法

【課題】 通信ネットワークを介して商品の予約や購入をした際に、その商品の受け取りや利用を忘れてしまうことがある。
【解決手段】 商品の予約や購入時に、サーバ30から情報受信端末10に、この商品の受け取りや利用に関連する情報が分類情報と共に伝送される。情報受信端末10内では、これらの情報が行動情報蓄積部15に蓄積され、スケジュール管理部18内のスケジュール管理プログラムが実行された際に、行動情報蓄積部15内の行動情報が利用される。行動情報に含まれる日時、場所情報が表示部12にて表示されるため、利用者はその商品の受け取りや利用を忘れることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介してチケットの予約を行ったり、商品の購入を行ったりした際に、ネットワークサーバから確認情報と共に送信される利用者の行動に関する行動情報を受信する情報受信端末、また、この行動情報を処理する情報処理端末装置、更に、この行動情報を伝送する情報伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを利用したチケットの予約システムが構築されつつある。これは、利用者がコンピュータ又は携帯端末からインターネット上の所定のサイトに接続し、そのサイト上で所定の手続きをすることにより、コンサート等のチケットを予約するというものであり、予約手続きが完了するとそのサイトのサーバから予約をしたコンピュータ又は携帯端末に、予約受付IDが送信される。ここで、予約したチケットは、利用者が指定した場所、例えば最寄のコンビニエンスストアまで配送され、利用者はこのコンビニエンスストアで予約受付IDを提示することで、チケットを受け取るというものである。
【0003】
また、通信ネットワークを利用したイベント参加の予約システムとしては、所定のサイトでイベントの参加予約手続きをし、予約手続き完了と同時に携帯端末に送信された識別画像をイベント会場で提示したものだけに、入場を許可されるというものもある。
【0004】
また、このような、チケット予約やイベントの参加予約でなく、通信ネットワークを利用した商品の購入システムも広まりつつある。これは、コンピュータ又は携帯端末からインターネット上の所定のサイトに設けられるショッピングモールに接続し、この仮想的なショッピングモール上で所定の購入手続きをすることにより、購入した商品を自宅又は最寄のコンビニエンスストアまで配送してもらうというものである。
【特許文献1】特開2000−251146号公報
【特許文献2】特開平10−240818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、通信ネットワークを利用してチケット予約やイベント参加の予約を行ったり、商品の購入を行ったりした場合、その後、当然の如くチケット又は商品を受け取る手続きが必要になるが、通信ネットワーク上で様々なサービスが展開されると、いつ、どこで、何を受け取ったら良いのかその情報を整理しておくことが困難となる。
【0006】
特に、自宅でなく、コンビニエンスストア等の配送先でチケット又は商品の受け渡しを行うよう手続きをした場合には、所定の期限までにその配送先に受け取りに行く必要があり、この受け取りを忘れてしまうと予約したチケット又は商品を入手できなくなってしまうという問題があった。
【0007】
更に、チケットの購入又は予約をした場合、また、イベント参加の予約をした場合には、そのイベント当日に会場へ行く必要があるが、このことをうっかり忘れてしまった場合には、購入したチケットが無駄になってしまったり、予約したそのイベントに参加できなくなってしまうという問題があった。
【0008】
また、この様なことを防止するためには、スケジュール管理ソフトウェアを用いて、必要な行動に関する情報を登録しておけば良いが、この登録は利用者が手動で行わなければいけない事であったため、登録そのものを忘れたときには、同様の問題が発生していた。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、通信ネットワークを介してチケット予約やイベント参加の予約をしたり、商品の購入をした場合でも、その受け取りやイベント参加を忘れず行えるようにする情報受信端末、情報処理端末装置、又はそのための情報伝送方法を提供することを目的とする。また、通信ネットワークを介してチケット予約やイベント参加の予約をしたり、商品の購入をした場合に、この予約又は購入に伴う利用者の行動に関する行動情報を自動的に蓄積又は利用することのできる情報処理端末装置および場所検索表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するために、本発明に係る情報受信端末は、
通信ネットワークを介して予約又は購入した商品の受け取り又は利用に関連する情報とこれらの情報の属する分類情報とからなる行動情報と、前記商品を予約又は購入した際の確認情報とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した情報の中から前記行動情報を抽出する抽出手段と、
抽出した前記行動情報を蓄積する蓄積手段と、
所定の機能を実行させるためのアプリケーション実行部と、
前記蓄積手段に蓄積される前記行動情報における前記分類情報を参照することにより、前記行動情報に含まれる情報を前記アプリケーション実行部に転送させる転送手段と備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る情報処理端末は、
通信ネットワークを介して予約又は購入した商品の受け取り又は利用に関連する情報とこれらの情報の属する分類情報とからなる行動情報と、前記商品を予約又は購入した際の確認情報とが入来し、これらの情報の中から前記行動情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出した行動情報を蓄積する蓄積手段と、
所定の機能を実行させるためのアプリケーション実行部と、
前記蓄積手段に蓄積される前記行動情報における前記分類情報を参照することにより、前記行動情報に含まれる情報を前記アプリケーション実行部に転送させる転送手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る情報伝送方法は、
通信ネットワークを介して、利用者側の情報端末から伝送される商品の予約又は購入に関連する情報を送受信部で受け付け、この受け付けを行った際に、前記商品の受け取り又は利用に関連する情報と、利用者側の情報端末におけるアプリケーションで前記受け取り又は利用に関連する情報を自動的に取り込ませるための分類情報とからなる行動情報をパケット化すると共に、前記行動情報固有のヘッダを付加し、前記ヘッダを付加した行動情報と前記商品の予約又は購入に関する確認情報とを前記送受信部を介して利用者側の情報端末に伝送することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信ネットワークを介して予約又は購入した商品の受け取り又は利用に関連する情報とこれらの情報の属する分類情報とが伝送されるため、これら伝送される情報を自動的に蓄積することができ、内部のアプリケーションで利用することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る情報受信端末を説明するための図であり、情報受信端末10とサーバ30とがインターネット網1を介して相互に接続されている。
【0014】
ここでは、まず情報受信端末10の構成について説明する。情報受信端末10において、11は商品の購入指示又はその他の操作指示を行うための操作部、12は画像及び文字情報を表示する表示部、13はサーバ30から送信されるデータから確認情報を抽出すると共にこれを保持する確認情報抽出保持部、14はサーバ30から送信されるデータから行動情報を抽出する行動情報抽出部、15は行動情報抽出部14で抽出した行動情報を蓄積する行動情報蓄積部である。
【0015】
また、16はインターネット網1に信号を送信すると共にインターネット網1からの信号を受信する送受信部、17は装置内部の各部を制御すると共にプログラムを実行させるマイクロプロセッサ、18はスケジュール管理のためのプログラムが格納されるスケジュール管理部、19は場所検索のためのプログラムが格納される場所検索部である。また、図示の如く、情報受信端末10内の各部は、夫々バス20を介して相互接続されている。
【0016】
次に、サーバ30の構成について説明する。サーバ30において、31はサーバ30により形成されるサイトの画面情報を生成する画面生成部、32はインターネット網1に信号を送信すると共にインターネット網1からの信号を受信する送受信部、33はサーバ30内部の各部を制御するマイクロプロセッサ、34はサーバ30に接続される顧客のデータが蓄積される顧客情報蓄積部、35はサーバ30により形成されるサイトに予約や購入指示が行われた際に、その確認情報を生成する確認情報生成部、36は商品の予約や購入指示が行われたことに付随して、予約や購入を指示した利用者がとるべき行動に関する情報を生成する行動情報生成部、37は取り扱い商品に関する情報が蓄積される取扱商品情報蓄積部である。また、図示の如く、サーバ30内の各部は、夫々バス40を介して相互接続されている。
【0017】
以下、本発明に係る情報受信端末を用いて仮想ショッピングモールで商品を購入する際の動作について説明する。まず、利用者が操作部11を介してインターネット網1上の所定のサイトへの接続を指示すると、送受信部16がインターネット網1と接続され、サーバ30内の画面生成部31で生成されるショッピングモールの画面情報が表示部12上で表示される。
【0018】
そして、利用者が操作部11を介して、商品を選択し、選択した商品の購入を指示すると、この顧客に関する情報が顧客情報蓄積部34に蓄積される。例えば、利用者があるチケットを購入し、そのチケットを自宅まで配送するよう指示した場合には、この利用者の自宅住所に関する情報等も顧客情報蓄積部34に蓄積される。
【0019】
マイクロプロセッサ33は、取扱商品情報蓄積部37に蓄積される情報を参照し、確認情報生成部35に格納されるプログラムを用いて、この購入手続きが完了したことを示す確認情報を生成し、また、取扱商品情報蓄積部37に蓄積される情報を参照し、情報生成部36に格納されるプログラムを用いて、利用者がとるべき行動に関する行動情報を生成する。そして、マイクロプロセッサ33は、この行動情報に、行動情報固有のヘッダを付加し、サーバ30から情報受信端末10には、パケット化した確認情報と行動情報とが伝送される。
【0020】
図2は、この時サーバ30から情報受信端末10に伝送される行動情報の一例を示す図であり、行動情報としては、例えば、購入品目、時間分類、場所分類、日時、場所、変更可能性、付随施設、追加費用発生、及びその他の項目の情報が伝送される。
【0021】
ここで、図2に示す如く、購入品目としては、利用者が購入した商品名に関する情報が伝送され、時間分類としては、T1乃至T4のいずれかの符号が伝送され、場所分類としては、P1乃至P3のいずれかの符号が伝送される。また、日時としては、後述する図3に示される内容、場所としては、後述する図4に示される内容が伝送される。
【0022】
また、変更可能性としては、雨天延期時の変更日時等の情報が伝送され、付随施設としては、駐車場の有無等の付随施設の情報が伝送され、追加費用発生としては、発生が予想される追加費用等の情報が伝送され、その他情報として、適した服装、対象年齢、体力消耗度等の関連情報が伝送される。
【0023】
図3は、各時間分類T1乃至T4における分類内容、データ内容の一例、その分類の使用例を示す図であり、日時指定がある場合は分類T1、複数の日時から選択可能な場合は分類T2、期間指定がある場合は分類T3、日時及び期間指定がない場合は分類T4が用いられる。また、日時指定がある場合には、更に細かい小分類が設けられており、時間厳守の場合は分類T1−1、時間に遅れても可能な場合は分類T1−2が用いられる。
【0024】
そして、日時指定がある場合は、この分類を示す符号T1−1又はT1−2に加え、開始日時、終了日時の情報が伝送され、複数の日時から選択可能な場合は、この分類を示す符号T2に加え、複数の開始日時、終了日時の情報よりなるリスト、期間指定がある場合は、この分類を示す符号T3に加え、開始日、終了日、開始時刻、終了時刻が伝送される。
【0025】
一方、図4は、各場所分類P1乃至P3における分類内容、データ内容の一例、その分類の使用例を示す図であり、場所指定がある場合は分類P1、複数の場所から選択可能な場合は分類P2、場所指定がない場合は分類P3が用いられる。更に、場所指定がある場合はこの分類を示す符号P1に加え、施設名称、所在地の情報が伝送され、複数の場所指定がある場合はこの分類を示す符号P2に加え、複数の施設名称、所在地の情報よりなるリストが伝送される。なお、その際、所在地のGPSデータ及び緯度経度データも所在地の情報として伝送される。
【0026】
そして、これらの行動情報が確認情報と共に情報受信端末10に伝送されると、マイクロプロセッサ17が送受信部16で受信したこれらの情報固有のヘッダを検出し、確認情報が確認情報抽出保持部13で抽出されると共に、行動情報が行動情報抽出部14で抽出される。
【0027】
ここで、確認情報抽出保持部13で抽出した確認情報は、その内部で保持されると共に、表示部12上に表示される。この確認情報には、商品名、価格等の情報が含まれているが、商品の予約であった場合には、更に予約受付IDが含まれている。また、前述の如く、イベントの参加予約であった場合には、イベント参加者だけに与えられる識別画像であったりする場合もある。
【0028】
一方、行動情報抽出部14で抽出した行動情報は、行動情報蓄積部15に蓄積され、その後、情報受信端末10をスケジュール管理モード又は場所検索モードとした際に、この蓄積された情報が利用される。
【0029】
例えば、本情報受信端末10をスケジュール管理モードとした場合、マイクロプロセッサ17の制御の基にスケジュール管理部18内に格納されているプログラムが読み出され、スケジュール管理プログラムが起動する。そして、このプログラムの起動と同時に、以下の如く新規情報取込動作が実行される。なお、このスケジュール管理プログラムは、例えば、マイクロソフト社の「Outlook」(登録商標)等と同様に、個人のスケジュールを管理するためのソフトウェアである。
【0030】
ここで図5は、行動情報蓄積部15に蓄積される新たな行動情報の取込動作を説明するための流れ図、図6は、表示部12上に表示されるスケジュール管理プログラムの画面である。
【0031】
利用者が操作部11を介して、スケジュール管理モードに設定すると、新たな行動情報の取込動作が開始され(F101)、行動情報蓄積部15内に新たな行動情報が存在するか否かをマイクロプロセッサ17が確認する(F102)。そして、行動情報蓄積部15内に新たな行動情報が存在しなければF103に進んで行動情報の取込動作を終了する一方、行動情報が存在すれば、この行動情報の時間分類がT1であるか否かを確認する(F104)。
【0032】
そして、時間分類を確認した結果、時間分類がT1であれば、この行動情報を「予定情報」として取り込む(F105)一方、時間分類がT1でなければ、次に、時間分類がT2であるか否かを確認する(F106)。なお、「予定情報」とは、後述する如く、日付情報と時刻情報とに基づき画面表示される情報を意味する。
【0033】
そして、時間分類がT2であれば、この行動情報は複数の日時から選択可能なものであるため、前述の複数の開始日時、終了日時の情報よりなるリストを表示すると共に、それリスト上の何れかの日時を選択するようメッセージを表示することにより、利用者にその選択を促す(F107)。利用者は、この状態で何れか1つの日時を操作部11で選択することになるが(F108)、この選択が所定時間内になされた場合には、この行動情報を選択された日時の「予定情報」として取り込む(F105)一方、選択されなかった場合には、「イベント情報」として取り込む(F110)。なお、「イベント情報」とは、後述する如く、日付情報に基づき画面表示される情報を意味する。
【0034】
また、F106において、時間分類がT2でない場合には、更に、時間分類がT3であるか否かを確認し、時間分類がT3であれば、この行動情報を「イベント情報」として取り込む(F110)一方、時間分類がT3でなく、T4であれば、この行動情報を「予定情報」又は「イベント情報」の何れとしても取り込まない。
【0035】
そして、F105、F110の処理を終えるか、又はF109において時間分類がT3でなく、行動情報の取り込みを行わなかった場合には、F102からの処理を再開することにより、次の行動情報に対して同様の処理を繰り返す。
【0036】
このような行動情報の取込動作が完了すると、表示部12には、図6の如く画面が表示される。同図において、S101、S102、S103は、夫々「予約情報」として表示され、E101は「イベント情報」として表示されている。ここで、「予約情報」と「イベント情報」とは、「予約情報」が日付と時刻とを座標軸として形成されるマトリクスの対応位置に表示される情報であるのに対して、「イベント情報」が日付のみを座標軸とした対応位置に表示される情報であるという点において異なる。
【0037】
そして、表示部12で表示されているS101乃至S103のいずれか、又はE101を選択するよう操作部11で指示すると、選択された「予約情報」又は「イベント情報」の詳細、つまり、図2で示した如く情報が画面上に表示される。
【0038】
なお、以上の如く取り込まれた行動情報は、利用者の確認手続きの基に、スケジュール管理プログラムで利用されるデータとして登録されるが、所定の修正手続きをすることにより、「予約情報」として登録したデータを「イベント情報」の扱いへと変更したり、これとは逆に、「イベント情報」として登録したデータを「予約情報」の扱いへと変更したりすることができる。また、時刻や場所のデータについても適宜変更できる。
【0039】
以上のように、情報受信端末10をスケジュール管理モードに移行させると同時に、インターネット網1を介して受信したサービスに伴う自分の行動スケジュールに関する情報が利用者による手動登録操作を経ることなく自動的にスケジュールデータとして登録されて画面表示され、これらの情報がその後もこのスケジュール管理プログラムにより管理される。
【0040】
従って、通信ネットワークを介した様々なサービスを利用した場合でも、面倒な手続きなく、このサービスに伴う自分の行動スケジュールを容易に管理することができる。
【0041】
次に、情報受信端末10を場所検索モードに移行させた際の動作について説明する。利用者が操作部11を介して、場所検索モードに設定すると、マイクロプロセッサ17の制御の基に場所検索部19内に格納されているプログラムが読み出され、場所検索プログラムが起動する。
【0042】
ここで、場所検索プログラムには、道路情報検索機能と、鉄道情報検索機能とがあり、道路情報検索機能とは、車に搭載されるカーナビゲーション機器と同等の機能を備えるものである。つまり、利用者の指示に基づき、目的地までの道順やその所要時間を画面上に表示させることができるものである。一方、鉄道情報検索機能とは、目的地の最寄駅までの鉄道網やその所要時間を画面上に表示させることができるものである。
【0043】
そして、この場所検索プログラムの起動中に、利用者が指示を行うと、行動情報蓄積部15に蓄積されている行動情報に含まれる場所分類が参照され、場所分類がP1又はP2である場合には、所在地のGPSデータ及び緯度経度データに基づき、道路情報検索機能及び鉄道情報検索機能に基づく場所検索が実行される。
【0044】
ここで、道路情報検索機能を使用した場合には、例えば、報蓄積部15に蓄積されている行動情報から場所分類がP1又はP2である行動情報の施設名称及び所在地のみが表示部12上に表示され、利用者は、操作部11を介してそのうちの1つを選択することにより、利用者の位置、つまり、情報受信端末10の現在位置から所在地までの到達経路やその所要時間を表示させることができる。
【0045】
ここで、図2で示した付随施設の情報に基づき駐車場があることが明らかであった場合には、車で現地に向かうことも可能であるが、駐車場を確保することが困難な場合には、目的地の最寄駅までの鉄道を利用することになる。その際、鉄道情報検索機能を利用することにより、目的地の最寄駅までの路線やその所要時間を画面上に表示させることができる。
【0046】
なお、その場合でも、行動情報蓄積部15に蓄積されている行動情報から場所分類がP1又はP2である行動情報の施設名称及び所在地のみが表示部12上に表示され、利用者は、操作部11を介してそのうちの1つを選択することにより、利用者の位置、つまり、情報受信端末10の現在位置の最寄駅から目的地の最寄駅までの鉄道網やその所要時間を画面上に表示させることができる。その際、現在位置の最寄駅又は目的地の最寄駅は、GPSデータ及び緯度経度データにより自動的に検索される。
【0047】
以上のように、情報受信端末10を場所検索モードに移行させると、インターネット網1を介して受けたサービスに伴う行動の目的地までの道路又は路線、更にはその目的地に到達するまでの所要時間が面倒な手続きなく検索できる。
【0048】
また、前述したスケジュール管理モードのデータと場所検索モードのデータとを互いにリンクさせれば、例えば、図6のS101で示したスポーツ観戦の会場までの所要時間を場所検索モードで計算しておき、スポーツ観戦の開始時刻から計算した所要時間分だけ遡った時刻にアラームを鳴らしたり、メッセージを表示することができる。そして、このようにアラームを鳴らしたり、メッセージを表示したりすることにより、利用者のスケジュールを喚起させることも可能である。
【0049】
なお、これまでは、インターネット網1を介した仮想ショッピングモールで商品を購入し、この商品を自宅で受け取った際の例について説明したが、例えば、この商品を最寄のコンビニエンスストアで受け取る場合、このコンビニエンスストアまで購入した商品を取りに行く必要がある。
【0050】
このような場合には、図2で示した行動情報に加え、コンビニエンスストアでの受け取りに伴う時間分類、場所分類、日時、場所の情報も行動情報の一部としてサーバ30が伝送すれば良い。このように、商品の受け取りに関連する行動情報をサーバ30が情報受信端末10に伝送することにより、商品の受け取りに関連する行動情報が情報受信端末10内のスケジュール管理プログラムで利用可能なデータとなる。
【0051】
例えば、商品の受け取り方法の例として、最寄のコンビニエンスストアの端末に暗証番号を入力してその場で発行される入場券を入手するような場合には、行動情報の場所分類としては、分類P2が用いられる。そして、場所の情報としてあるコンビニエンスストア名が伝送された場合には、情報受信端末10は、場所検索プログラムにより、このコンビニエンスストアの最寄の店舗を探し出し、その探し出した店舗までの到達経路、更にはその店舗に到達するまでの所要時間等を表示させることも可能となる。
【0052】
また、以上の説明では、送受信部16を情報受信端末10内の構成とした例を示したが、これに限らず、例えば、送受信部16だけを情報受信端末10から分離させても良い。その際には、図1の11乃至15及び17乃至20で示される各構成よりなる情報処理端末と、その外部に設けられる送受信器とが別々に設けられるが、図1で示した情報受信端末10における情報の送受信処理を除いた全ての処理を情報処理端末で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施例を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る行動情報の一例を示す図である。
【図3】行動情報における時間分類を示す図である。
【図4】行動情報における場所分類を示す図である。
【図5】行動情報の取り込み動作を説明するための図である。
【図6】スケジュール管理モードにおける表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
1…インターネット網
10…情報受信端末
11…操作部
12…表示部
13…確認情報抽出部
14…行動情報抽出部
15…行動情報蓄積部
16、32…送受信部
17、33…マイクロプロセッサ
18…スケジュール管理部
19…場所検索部
20、40…バス
30…サーバ
31…画面生成部
34…顧客情報蓄積部
35…確認情報生成部
36…行動情報生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して利用者が予約又は購入した商品毎に、その商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報を少なくとも含む行動情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記行動情報を抽出する行動情報抽出部と、
前記抽出した行動情報を蓄積する行動情報蓄積部と、
場所管理モードにおいて実行される場所管理プログラムが格納される場所管理プログラム格納部と、
場所管理モードに設定されると、前記場所管理プログラムを実行するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
前記場所管理モードに設定されると、前記場所管理プログラムを実行することにより、
当該装置を利用している前記利用者の現在位置を取得し、
前記利用者の現在位置と、前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報とに基づいて、前記利用者の現在位置から前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する場所までの道順を画面に表示する、情報処理端末装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理端末装置において、
前記行動情報には、さらに、前記通信ネットワークを介して利用者が予約又は購入した商品の受け取りまたは使用する場所の指定の有無を示す情報が含まれており、
前記プロセッサは、
前記場所管理モードに設定されると、前記場所管理プログラムを実行することにより、
さらに、
前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の指定の有無を示す情報に基づいて、前記商品の受け取りまたは使用する場所の指定の有無を判断し、前記商品の受け取りまたは使用する場所が指定されている場合、当該装置を利用している前記利用者の現在位置を取得し、前記利用者の現在位置と、前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報とに基づいて、前記利用者の現在位置から前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する場所までの道順を画面に表示する、情報処理端末装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の情報処理端末装置において、
前記プロセッサは、
前記場所管理モードに設定されると、前記場所管理プログラムを実行することにより、
さらに、前記利用者の現在位置と、前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報とに基づいて、前記利用者の現在位置から前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する場所までの所要時間を算出し、画面に表示する、情報処理端末装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2記載の情報処理端末装置において、
前記行動情報には、さらに、前記通信ネットワークを介して利用者が予約又は購入した商品の受け取りまたは使用する日時を示す日時情報が含まれており、
前記プロセッサは、
前記場所管理モードに設定されると、前記場所管理プログラムを実行することにより、
さらに、前記利用者の現在位置と、前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報と、前記日時情報とに基づいて、前記利用者の現在位置から前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する場所までの所要時間を算出し、前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する日時から前記算出した所要時間分だけ遡った時刻に前記利用者に報知する、情報処理端末装置。
【請求項5】
通信ネットワークを介して利用者が予約又は購入した商品毎に、その商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報を少なくとも含む行動情報を受信するステップと、
受信した前記行動情報を抽出するステップと、
抽出した前記行動情報を蓄積するステップと、
当該装置を利用している前記利用者の現在位置を取得するステップと、
前記利用者の現在位置と、前記行動情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に含まれる前記商品の受け取りまたは使用する場所の位置を示す情報とに基づいて、前記利用者の現在位置から前記利用者が予約又は購入した前記商品の受け取りまたは使用する場所までの道順を画面に表示するステップと、
を有する場所検索表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−305434(P2008−305434A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−221197(P2008−221197)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【分割の表示】特願2000−383290(P2000−383290)の分割
【原出願日】平成12年12月18日(2000.12.18)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】