説明

情報処理装置、画面表示制御プログラム

【課題】連携して切り替わる画面が、別システム、別サービスに関わらず、操作性の統一化を図る。
【解決手段】共同サービスから操作性情報を取得して共同サービスUIを閲覧し(前表示画面)、個別サービスを選択し、共同サービスとの優先順位を比較判定し(共同サービス優位)、共同サービスの操作性情報を取得して、操作性情報を統一するべく、合成した操作性情報に操作部品を割り当てて、統一された操作性情報でUIを提供することで個別サービスUIを閲覧する(後表示画面)。この結果、操作ボタン等の位置が統一化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画面表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザー単位で情報を管理する技術を使用することで、複数のアプリケーションから操作性を共有できるようになることが記載されている。この場合、同一システム内で有効であり、別システム、別サービスの場合は、それぞれ個別に画面のカスタマイズが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−323311公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、操作性が異なるサービス間で操作感の統一を図ることができる情報処理装置、画面表示制御システム、画面表示制御プログラムを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、ユーザーが閲覧することで認識するための画像情報が表示される表示画面の表示を制御する表示制御手段と、ユーザーの操作に基づく指示を受け付ける受付手段と、前記表示制御手段の表示画面を切り替える指示を受け付けたときに、時系列的に前表示画面と後表示画面の関係となる、それぞれの表示画面で表示される画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段で取得した画像情報同士を比較する比較手段と、前記比較手段での比較の結果に基づいて、前記前表示画面と後表示画面とを照合して、何れか一方の表示形態に合わせるように、前記前表示画面と後表示画面とを合成処理することで、情報内容を維持しつつ、操作性統一感を持たせる画像情報に書き換える画像書換手段と、を有している。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記操作性統一感が、表示画面に表示される操作ボタン画像領域の、当該表示画面内での位置座標である。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記前表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、後表示画面の画像情報が書き換えられる。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記前表示画面と後表示画面との間で予め優先順位が設定されており、優先順位の高い表示画面が優先画面とされ、この優先画面を基準として、その他の表示画面の画像情報が書き換えられる。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記前表示画面が、通信回線網上で最初にアクセスされる特定の分野の総合サイトサービスが提供する総合サイト表示画面であり、後表示画面が、前記特定の分野における個別サイトサービスが提供する個別サイト表示画面であり、前記総合サイト表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、前記個別サイト表示画面の画像情報が書き換えられる。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記前表示画面が、制御系全体を管理するオペレーションシステムの基本表示画面であり、前記後表示画面が、前記オペレーションシステム上で実行されるアプリケーションプログラムの処理において、階層表示される階層表示画面であり、前記基本表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、前記階層表示画面の画像情報が書き換えられる。
【0011】
請求項7に記載の発明は、ユーザーが閲覧することで認識するための画像情報を表示する表示手段と、ユーザーの操作に基づく指示を受け付ける受付手段と、備えたユーザーインターフェイスと、前記ユーザーインターフェイスに対して前表示画面の画像情報を送出する第1の送出手段と、前記表示手段の表示画面を切り替える指示を受け付けたときに、当該切り替え先へ通知する通知手段と、を備えた共同サービス制御装置と、
前記通知手段から通知に基づいて選択された後表示画面の画像情報と、前記前表示画面の画像情報とを予め定めた条件に基づいて分類する分類手段と、前記分類手段で分類された画像情報同士を比較し後表示画面を情報内容を維持しつつ前記前表示画面と操作性統一感を持たせる画像情報に書き換える画像書換手段と、前記画像書換手段で書き換えられた後表示画面の画像情報を前記ユーザーインターフェイスへ送出する第2の送出手段と、を備えた個別サービス制御装置と、を有する画像表示制御システム。
【0012】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、前記請求項1〜請求項6の何れか1項記載の情報処理装置として実行させる画面表示制御プログラムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1、請求項7、請求項8に記載の発明によれば、操作性が異なるサービス間で操作感の統一を図ることができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、操作ボタンの位置の統一化を図ることができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、表示される表示画面を、常に前表示画面の画像情報に統一することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、優先順位の高い表示画面の画像情報に統一することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、異なるサイト間での表示画面に統一感を持たせることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、オペレーションシステムの基本画面の画像情報に統一することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態に係る複数のサービス間での画像表示制御システムの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用される制御系のハード資源を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る複数のサービス間での処理を実行するための機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る複数のサービス間での処理の流れを示す通信プロトコルである。
【図5】本実施の形態の実施例に係り、ショッピングサイトの連携状態を示す通信回線接続図である。
【図6】図5の処理におけるPCのモニタに表示される表示画面の遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本実施の形態に係る、複数のサービス間での画像表示制御システム10の概略構成図である。
【0021】
通信回線12上には、操作主体となる提供サービス操作部14、共同サービス制御部16、並びに、複数の個別サービス制御部18が接続されている。
【0022】
これら提供サービス操作部14、共同サービス制御部16、個別サービス制御部18は、それぞれ別個のソフトウェアがプログラムされた制御装置がネットワーク等の通信回線12によって接続された構成であってもよいし、それぞれのソフトウェアが複合的にプログラムされた単一の制御装置の中でバス等の通信回線12によって接続された構成であってもよい。
【0023】
個々の制御装置であれ、別々の制御装置であれ、ハード資源は、以下の図2に示す制御装置10の構成である。
【0024】
図2に示される如く、制御装置10は、マイクロコンピュータ20を含んでいる。マイクロコンピュータ20は、CPU22、RAM24、ROM26、I/O(入出力部)28、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス30を有している。
【0025】
I/O28には、UI(ユーザ・インターフェイス)32が接続されている。UI32は、ユーザーからの後述する割当条件等の情報の入力指示を受け付けるための入力装置と、ユーザーへ依頼情報管理制御処理に関する情報を表示する表示装置を備えている。さらに、I/O28には、ハードディスク34が接続されている。また、I/O28は、I/F36を介して通信回線12に接続されている。
【0026】
図3に示される如く、提供サービス操作部14は、UI32を備えており、このUI32を用いて、共同サービス制御部16及び個別サービス制御部18に対してアクセスする。
【0027】
共同サービス制御部16は、共同サービスUI制御部34を備えており、前記提供サービス操作部14のUI32に表示するための表示画面(前表示画面)を生成し、提供する役目を有している。
【0028】
共同サービスUI制御部16は、操作性情報管理部36に接続されており、前記提供サービス操作部14のUI32に表示するための表示画面の操作性情報が記憶されている。操作性情報とは、表示画面内に表示される操作ボタンやアイコン等の表示要素で表現される情報で、この情報には、表示要素を操作指示することにより実行する機能の情報や、表示画面内における表示位置座情報や、操作ボタンやアイコン等で表示される表示態様の情報等を含んでいる。更に、利用者に提供する操作性情報としては、前記した操作ボタンやアイコン等の表示要素を利用者が指示する際のマウスクリック間隔等の操作指示方法に関する情報や、この操作指示に対する利用者へのフィードバックとしての受付音声出力方法や表示態様の変化方法を含んでも良い。
【0029】
共同サービスUI制御部16では、操作性情報管理部36からこの操作性情報を取得して表示画面を作成する。
【0030】
また、共同サービスUI制御部16は、個別サービス制御部18の個別サービスUI制御部38に接続されている。個別サービスUI制御部38は、共同サービスUI制御部16から指示を受けて、前記提供サービス操作部14のUI32に表示するための表示画面(後表示画面)を生成し、提供する役目を有している。
【0031】
また、個別サービスUI制御部18は、操作性情報取得部40に接続されている。この操作性情報取得部40は、前記共同サービス制御部16の操作性情報管理部36に接続されている。このため、個別サービスUI制御部18は、操作性情報取得部40を介して、操作性情報管理部36に記憶されている操作性情報を取得する。
【0032】
さらに、個別サービスUI制御部38は、操作性情報管理部42、操作性情報合成処理部44、共同サービス情報管理部46にそれぞれ接続されている。
【0033】
共同サービス情報管理部46では、操作性情報管理部42からの自己の操作性情報と、前記操作性情報取得部40で取得した共同サービス制御部16の操作制御情報との比較を行なう。個別サービスUI制御部38では、この比較結果を取得し、操作制御情報合成処理部44に対して、操作性情報の合成結果を指示し、前記提供サービス操作部14のUI32に表示するための表示画面を生成する。
【0034】
以下、図4に従い、提供サービス操作部14、共同サービス制御部16、複数の個別サービス制御部18間の制御の流れを説明する。図4では、図3に示す各機能毎に分類して、それぞれの間での情報のやりとりを矢印(ステップ)で示す。
【0035】
ステップS10は、提供サービス操作部14での処理であり、ユーザーがUI32に対して、共同サービス制御部16との接続起動を指示する。
【0036】
次のステップS12では、提供サービス操作部14のUI32から共同サービス制御部16のUI制御部34へ起動を通知する。
【0037】
通知を受けたUI制御部34は、ステップS14で共同サービス制御部16の操作性情報管理部36へアクセスして、共同サービス制御部16における操作性情報を取得する。ステップS16では、取得した操作性情報に基づくUI画面情報を提供サービス操作部14のUI32へ送出する。これにより、S18において、UI32に共同サービス制御部16での基本的な表示画面が表示される(以下、この画面を、前表示画面と呼ぶこととする)。
【0038】
前表示画面には、複数の個別サービス制御部18が提供するサービスを選択するためのアイコンやボタンなどの表示要素が表示されており、ステップS20では、ユーザーがこの共同サービス制御部16の前表示画面を閲覧し、個別サービス制御部18を選択する。
【0039】
この選択を受けて、ステップS22では、UI32から共同サービス制御部16のUI制御部34に対して、選択された個別サービス制御部18の利用を指示する。UI制御部34は、ステップS24において、指示された個別サービス制御部18のUI制御部38へUI32からの利用指示命令を転送する。この利用指示命令には、個別サービスには、どのサービスから遷移したのかを示す情報と利用者の情報とを含む。この場合には、どのサービスから遷移したのかを示す情報としては、共同サービス制御部を識別する情報、例えば共同サービス制御部の場所を示すURL(Uniform Resource Locator)情報である。
【0040】
個別サービス制御部18のUI制御部38では、まず、ステップS26で操作性情報管理部42へアクセスして、自身の操作性情報を取得し、次いで、ステップS28で指示を受けた共同サービス制御部16を特定し、さらに、ステップS30で特定した共同サービス制御部46との優先順位を比較する。通常は、共同サービス制御部16が優先となる。これは、提供サービス操作部14のUI32に既に共同サービス制御部16の基本表示画面(前表示画面)が表示されていることに起因する優先順位である。なお、この優先順位は限定されるものではなく、個別サービス制御部18が共同サービス制御部16を優先する場合もある。
【0041】
次のステップS32では、個別サービス制御部18内のUI制御部38から操作性情報取得部40に対して、共同サービス制御部16の操作性情報を取得する指示を送出し、ステップ34で、操作性情報取得部40はこの指示を受けて、前記したステップS24において受信した利用指令命令に含まれるどのサービスから遷移したのかを示す情報に基づき、遷移元である共同サービス制御部16の操作性情報管理部36へアクセスし、共同サービス制御部16の操作性情報を取得する。このとき、個別サービス制御部18の操作性情報取得部40は、共同サービス制御部16の操作性情報管理部に操作性情報を取得する際に、共同サービス制御部16が管理している全ての操作性情報を取得するようにしてもよいし、個別サービス制御部18の操作性情報管理部42に管理されている操作性情報が含む表示要素に対応する共同サービス制御部16が管理している操作性情報の表示要素のみ取得するようにしてもよい。さらに、利用者の情報も共同サービス制御部16の操作性情報管理部36に送信することにより、利用者固有の操作性情報を取得するようにしてもよい。
【0042】
操作性情報取得部40で取得した共同サービス制御部16の操作性情報は、ステップS36において、UI制御部38が受け取る。
【0043】
次のステップS38では、UI制御部38が操作性情報合成処理部44に対して、共同サービス制御部16の操作性情報と、自身の操作性情報とに基づいて、操作性情報の統一化を図るように指示し、ステップS40では、この指示を受けて操作性情報合成処理部44では、操作性情報を操作部品毎に割り当てて、統一化処理(ここでは、共同サービス制御部16の操作性情報に合わせる処理)を実行する。
【0044】
ステップS42では、合成処理が終了した操作性情報を、操作性情報合成処理部44からUI制御部38へ送出する。
【0045】
次のステップS44では、個別サービス制御部18のUI制御部38から提供サービス操作部14のUI32へ、操作性情報が統一された個別サービス制御部18の表示画面(後画面)の画像情報を送出する。これにより、ユーザーは、共同サービス制御部16の表示画面(前表示画面)との間で操作性に統一感がある、個別サービス制御部18の表示画面(後表示画面)を閲覧することになる(ステップS46)。
【0046】
以下の表1及び表2は、前表示画面(共同サービス制御部16)と、後表示画面(個別サービス制御部18)との関係において、操作ボタン、サイドバーの位置、操作ボタンの背景色等の表示要素を例にとり、操作性情報の統一化の適用例である。
【0047】
まず、表1は、前表示画面(共同サービス制御部16)の表示要素と、後表示画面(個別サービス制御部18)の表示要素とが1対1の関係のときの操作ボタンの位置とサイドバーの位置の統一化の適用例である。
【0048】
【表1】

【0049】
次に、表2は、前表示画面(共同サービス制御部16)と、後表示画面(個別サービス制御部18)とが1対2の関係のときの操作ボタンの位置、サイドバーの位置、操作ボタンの背景色の統一化の適用例である。すなわち、1つの共同サービス制御部16から、時系列で2種類の個別サービス制御部18を選択して表示させる、あるいは、画面を分割して、2種類の個別サービス制御部18を同時に表示させる、といった場合、予め基準となる画面を決めておくことが好ましい。
【0050】
さらに、基準となる画面(例えば、共同サービス制御部16の画面)には存在しないが、個別サービス制御部1及び個別サービス制御部2には存在する場合も考慮し、予め基準となる画面の優先順位を決めておくことが好ましい。表2の場合は、優先順位の1番が共同サービス制御部16であり、優先順の2番が個別サービス制御部2である。
【0051】
【表2】

【0052】
また、操作性情報の大きな括りとして、表現の統一性も含まれる。
【0053】
例えば、一方が「プリンター」と表示され、他方が「プリンタ」と表示されている場合に、何れか一方(前表示画面)に合わせて、例えば「プリンター」に統一することも操作性情報の統一化である。
【0054】
上記用語統一の手段としては、以下の手段が考えられる。
(用語統一手段1) サービス同士で用語のキー名を統一しておいて、キー名を使って共同サービス制御部16の用語を検索する。
(用語統一手段2) 「プリンタ」、「プリンター」、「印刷装置」等の類義語グループをデータとして保持、または任意のデータベース等を参照し、類義語グループをキーにして共同サービス制御部16に存在する用語を問い合わせる。
【0055】
以下に、情報処理端末100を用いて、通信回線網を通じてショッピングする場合の表示画面を、本実施の形態の提供サービス操作部14、共同サービス制御部16、個別サービス制御部18の関係を用いて、統一化を図る実施例を示す。
【0056】
図5に示される如く、情報処理端末100は、本実施の形態の提供サービス操作部14に相当し、より具体的には、通信回線網12であるインターネット102に接続可能な環境を持つ情報処理端末100である。
【0057】
インターネット102には、共同サービス制御部16として機能するショッピング総合サイト104が接続されている。また、個別サービス制御部18として機能する複数の個別ショップサイト106が接続されている。
【0058】
このような環境で、情報処理端末100では、まず、目的とする買い物の分野等を決定し、当該分野を総括するショッピング総合サイト104にアクセスする。例えば、ショッピング総合サイト104には、電子機器関係、書籍関係、食品関係、衣料品関係、スポーツ用品関係等、これらの分野に関して個別に販売しているショップサイトが登録されている。
【0059】
図6(A)は、情報処理端末100のモニタ100Aに表示される、ショッピング総合サイト104から受けた表示画面108(前表示画面108)である。この前表示画面108には、Aサイト〜Fサイトまでの個別ショップサイト選択ボタン画面110A〜110Fが表示されている。
【0060】
また、この前表示画面108の右下には、前記サイト選択した条件情報をショッピング総合サイト104へ通知するためのOK操作ボタン画面112と、選択を取り消すためのキャンセル操作ボタン画面114とが表示されている。これらは、前表示画面108の表示領域において相対的に、OK操作ボタン画面112が左側、キャンセル操作ボタン画面114が右側となっている。
【0061】
さらに、前表示画面108の左下には、表示されている情報を更新するための情報更新操作ボタン116が表示されている。
【0062】
ところで、ショッピング総合サイト104からの前表示画面108は、その分野の個別ショップサイト106を検索する場合に、一般的に、ユーザーが最初に閲覧する画面であり、この前表示画面108の操作ボタン画面の位置に慣れ親しんでいる可能性が高い。
【0063】
このような状況の下で、例えばBサイトの個別ショップサイト106を選択し、OK操作ボタン画面112にカーソル等を合わせてクリックすると、Bサイトの個別ショップサイト106が作成した基本画面が情報処理端末100のモニタ100A上に表示されることになる。
【0064】
このとき、Bサイトの個別ショップサイト106は、独自の基本画面118(図6(C)参照)を作成している。
【0065】
このため、相対的に、キャンセル操作ボタン画面114が左側、OK操作ボタン画面112が右側となっていたり、情報更新操作ボタン116が画面の右上に設けられたりする場合がある。
【0066】
ユーザーは、図6(A)に示すショッピング総合サイト104の前表示画面108に慣れ親しんでいるため、Bサイトの個別ショップサイト106の基本画面118(図6(C)参照)がそのまま表示されると、操作性に違和感を感じ、誤操作を招く場合がある。
【0067】
そこで、Bサイトの個別ショップサイト106の基本画面118の操作性情報と、ショッピング総合サイト104の表示画面(前表示画面108)の操作性情報とを比較し、前表示画面108の操作性情報と統一化を図るべく、Bサイトの個別ショップサイト106の基本画面118を編集し、図6(B)のような表示画面120(後表示画面120)を生成し、情報処理装置100のモニタ100Aに表示する。
【0068】
図6(A)の表示画面108(前表示画面108)と、図6(B)の表示画面120(後表示画面120)とを比較すると、相対的に、OK操作ボタン画面112が左側、キャンセル操作ボタン画面114が右側で統一され、情報更新操作ボタン116の位置が画面左下で統一されていることがわかる。
【0069】
なお、この実施例では、ショッピング総合サイト104と、個別ショップサイト106との関係において、ショッピング総合サイト104の表示画面に統一させる例を示したが、これに限定されるものではなく、予め優先順位を決めたサイト(何れかの個別ショップサイト106でもよい)の表示画面に統一するようにしてもよい。また、優先順位を決めずに、常に、前表示画面に後表示画面を合わせるようにしてもよい。
【0070】
また、ショッピング総合サイト104の上階層にショッピング総合サイト104を検索する検索サイトがある場合は、この検索サイトの表示画面に統一するようにしてもよい。
【0071】
なお、本実施の形態では、通信回線網12を通じたサイト間での表示画面の操作性情報の統一化を主体として説明したが、単独のPC内における優先順位関係の間で、表示画面の操作性情報の統一化を図るようにしてもよい。
【0072】
PCの基本ソフトウェアであるOS(オペレーションシステム)には、起動して、立ち上がったときに基本画面が表示される。その後に実行される各種ソフトウェアの下で表示される表示画面との間で操作性情報の統一化を図るようにしてもよい。
【符号の説明】
【0073】
10 画像表示制御システム
12 通信回線
14 提供サービス操作部
16 共同サービス制御部
18 個別サービス制御部
20 マイクロコンピュータ
22 CPU
24 RAM
26 ROM
28 I/O(入出力部)
30 バス
32 UI(ユーザ・インターフェイス)
34 ハードディスク
36 操作性情報管理部
38 個別サービスUI制御部
40 操作性情報取得部
42 操作性情報管理部
44 操作性情報合成処理部
46 共同サービス情報管理部
100 情報処理端末
102 インターネット
106 個別ショップサイト
100A モニタ
104 ショッピング総合サイト
108 表示画面108(前表示画面)
110A〜110F 個別ショップサイト選択ボタン画面
112 OK操作ボタン画面
114 キャンセル操作ボタン画面
116 情報更新操作ボタン
118 基本画面
120 表示画面(後表示画面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが閲覧することで認識するための画像情報が表示される表示画面の表示を制御する表示制御手段と、
ユーザーの操作に基づく指示を受け付ける受付手段と、
前記表示制御手段の表示画面を切り替える指示を受け付けたときに、時系列的に前表示画面と後表示画面の関係となる、それぞれの表示画面で表示される画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記画像情報取得手段で取得した画像情報同士を比較する比較手段と、
前記比較手段での比較の結果に基づいて、前記前表示画面と後表示画面とを照合して、何れか一方の表示形態に合わせるように、前記前表示画面と後表示画面とを合成処理することで、情報内容を維持しつつ、操作性統一感を持たせる画像情報に書き換える画像書換手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記操作性統一感が、表示画面に表示される操作ボタン画像領域の、当該表示画面内での位置座標である請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記前表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、後表示画面の画像情報が書き換えられる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記前表示画面と後表示画面との間で予め優先順位が設定されており、優先順位の高い表示画面が優先画面とされ、この優先画面を基準として、その他の表示画面の画像情報が書き換えられる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記前表示画面が、通信回線網上で最初にアクセスされる特定の分野の総合サイトサービスが提供する総合サイト表示画面であり、
後表示画面が、前記特定の分野における個別サイトサービスが提供する個別サイト表示画面であり、
前記総合サイト表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、前記個別サイト表示画面の画像情報が書き換えられる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記前表示画面が、制御系全体を管理するオペレーションシステムの基本表示画面であり、
前記後表示画面が、前記オペレーションシステム上で実行されるアプリケーションプログラムの処理において、階層表示される階層表示画面であり、
前記基本表示画面が初期画面とされ、この初期画面を基準として、前記階層表示画面の画像情報が書き換えられる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザーが閲覧することで認識するための画像情報を表示する表示手段と、ユーザーの操作に基づく指示を受け付ける受付手段と、
を備えたユーザーインターフェイスと、
前記ユーザーインターフェイスに対して前表示画面の画像情報を送出する第1の送出手段と、前記表示手段の表示画面を切り替える指示を受け付けたときに、当該切り替え先へ通知する通知手段と、
を備えた共同サービス制御装置と、
前記通知手段から通知に基づいて選択された後表示画面の画像情報と、前記前表示画面の画像情報とを予め定めた条件に基づいて分類する分類手段と、前記分類手段で分類された画像情報同士を比較し後表示画面を情報内容を維持しつつ前記前表示画面と操作性統一感を持たせる画像情報に書き換える画像書換手段と、前記画像書換手段で書き換えられた後表示画面の画像情報を前記ユーザーインターフェイスへ送出する第2の送出手段と、
を備えた個別サービス制御装置と、
を有する画像表示制御システム。
【請求項8】
コンピュータを、前記請求項1〜請求項6の何れか1項記載の情報処理装置として実行させる画面表示制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−186723(P2011−186723A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50505(P2010−50505)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】