説明

情報提供装置

【課題】 遊技中に、攻略方法に関する情報を提供して優越感や充実感を与えることができ、さらに、所持金がなくなっても遊技を続行することが可能な情報提供装置を提供すること。
【解決手段】 携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、攻略情報を記憶する攻略情報記憶手段と、個人情報を受信する個人情報受信手段と、攻略情報を抽出する抽出手段と、攻略情報を携帯端末機に送信する攻略情報送信手段と、融資審査条件データを記憶する融資条件記憶手段と、融資可能額を決定する融資可能額決定手段と、融資可能額データを個人情報と対応付けて記憶する融資可能額記憶手段と、融資可能額データを携帯端末機に送信する融資可能額データ送信手段と、携帯端末機に対して電子マネーを送信する融資手段とを備えたことを特徴とする情報提供装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に情報を提供する情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチスロ遊技装置やパチンコ遊技装置等の遊技機に関する情報が掲載されている、所謂攻略雑誌と呼ばれるものが多種類発行されている。攻略雑誌には、例えば、各遊技機において実行される演出の意味内容や、各演出が実行されている際にどのような操作を行えば、遊技を有利に進めることができるか、といった攻略方法が記載されている。遊技者の間では、このような攻略雑誌を購入し、まず事前に遊技機の攻略方法について研究し、その成果を後日、遊技機に反映させることによって優越感や充実感を味わうといった楽しみ方が拡大している。
【0003】
ところで、近年、遊技機が備えるディスプレイにQRコード(登録商標)を表示し、遊技者がこのQRコードを携帯電話機で撮像すると、携帯電話機の画面で遊技状態や遊技状態に基づいて生成された遊技情報を確認することができるサービスを提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の遊技機用外部装置によれば、携帯電話機で自らの遊技情報(例えば、遊技回数やボーナス成立回数)を確認することができるため、遊技情報に応じて、遊技ホールより景品等を受け取ることができる構成とした場合には、遊技者は、従来の遊技媒体数に応じた景品交換とは別の機会において景品等の獲得が可能となり、遊技情報を確認することにより、その期待を膨らませることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2004−267327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、攻略雑誌は、情報が誌上に掲載されるまで、相当の日数を要するため、必ずしも最新の情報ではないといった問題があった。また、攻略雑誌は、事前に遊技機の攻略方法について研究するためのものであり、遊技を行っているその場で読むには、適していないといった問題があった。
また、特許文献1に記載の遊技機用外部装置では、遊技情報は、例えば、これまでに遊技を有利に進めたか否かを示す指標を提供するに止まり、遊技情報を確認することにより、その期待を膨らますことができたとしても、遊技を有利に進める方法を上記の攻略雑誌等で予め知得しておかなければ、遊技を行う際にその場で攻略することは困難であるため、遊技者が優越感や充実感を得ることは難しいといった問題があった。
【0007】
そこで、本願発明者は、遊技中に、攻略方法に関する情報を遊技者に提供できれば、遊技者に対して、優越感や充実感を与えることができ、さらに、当該情報は、雑誌等に掲載されているものとは異なり、常に最新の状態に維持することが可能であるため、攻略方法を研究するこという行為が、より遊技者にとって面白いものになるであろうと考えるに至った。
【0008】
一方、従来から、遊技の途中で所持金がなくなり、質屋や貸金業者等に融資を受けに行く遊技者が多い。このような場合、多額をつぎ込んだ遊技機を一旦離れなければならないため、融資を受けて戻ってきたときには、他人が当該遊技機で遊技を開始してしまっているといった問題があった。さらには、当該遊技機で遊技を行っている他人が大当たりしていることもあるといった問題があった。
【0009】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技中に、攻略方法に関する情報を提供して優越感や充実感を与えることができ、さらに、所持金がなくなっても遊技を続行することが可能な情報提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を記憶する攻略情報記憶手段と、
上記携帯端末機から遊技者の個人情報を受信する個人情報受信手段と、
上記個人情報受信手段が、上記携帯端末機から個人情報を受信したことを条件として、上記攻略情報記憶手段から攻略情報を抽出する抽出手段と、
上記抽出手段が抽出した攻略情報を上記携帯端末機に送信する攻略情報送信手段と、
個人情報との比較対象として定められた融資審査条件データを記憶する融資条件記憶手段と、
上記個人情報受信手段が受信した個人情報と上記融資条件記憶手段に記憶された融資審査条件データとに基づいて、融資可能か否かを判断する融資可否判断手段と、
上記融資可否判断手段が融資可能であると判断した場合には、融資可能である旨を示す融資可能データを、上記携帯端末機に送信する融資可能データ送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【0011】
(1)の発明によれば、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から遊技者の個人情報(例えば、メールアドレス、電話番号、住所、年齢、職業)を受信したことを条件として、遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報(例えば、当該遊技機において、どの内部当選役に当選しているかを見分ける方法を示す情報)を上記携帯端末機に送信するため、遊技者は、遊技中に携帯端末機を介して攻略情報を取得し、当該攻略情報により得た情報に基づいて遊技を有利に進めることができ、優越感や充実感を得ることができる。また、携帯端末機から受信した個人情報と、融資条件記憶手段(例えば、ハードディスクドライブ)に記憶された融資審査条件データ(例えば、20歳以上であるか否かや、無職であるか否かを判断するためのデータ)とに基づいて、融資可能か否かを判断し、融資可能であると判断した場合には、融資可能である旨を示す融資可能データを、上記携帯端末機に送信するため、遊技者は、融資を受けることができることを知ることができる。従って、遊技者は、所持金がなくなっても、融資を受けて遊技媒体を借りることができるため、遊技店を一旦出るといったように、長く席を離れることなく遊技を続行することができる。
さらに、個人情報を受信したことを条件として、攻略情報を送信するため、融資が必要となる前段階で個人情報の登録を促すことができる。従って、融資が必要となった場合には、遊技者は、スムーズに融資を受けることができる。
【0012】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)に記載の情報提供装置であって、
上記個人情報受信手段が受信した個人情報と上記融資条件記憶手段に記憶された融資審査条件データとに基づいて、融資可能額を決定する融資可能額決定手段と、
上記融資可能額決定手段が決定した融資可能額を示す融資可能額データを上記個人情報と対応付けて記憶する融資可能額記憶手段と、
上記融資可能額記憶手段が記憶する上記融資可能額データを、上記携帯端末機に送信する融資可能額データ送信手段と、
融資を要求する旨を示す融資要求データを上記携帯端末機から受信した場合には、上記融資可能額記憶手段が記憶する融資可能額データが示す融資可能額の範囲内で、上記携帯端末機に対して、電子的価値である電子マネーを送信する融資手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】
(2)の発明によれば、携帯端末機から受信した個人情報と、融資条件記憶手段(例えば、ハードディスクドライブ)に記憶された融資審査条件データ(例えば、20歳以上25未満であれば、5万円まで融資可能であり、25歳以上30歳未満であれば、10万円まで融資可能であるといったデータ)とに基づいて、融資可能額を決定し、当該融資可能額を示す融資可能額データを上記携帯端末機に送信するため、遊技者は、融資可能額を知ることができる。
また、融資を要求する旨を示す融資要求データを上記携帯端末機から受信した場合には、融資可能額データが示す融資可能額の範囲内で、上記携帯端末機に対して、電子的価値である電子マネーを送信するため、遊技者は、所持金がなくなっても、電子マネーを用いて遊技媒体を借りることができ、遊技店を一旦出るといったように、長く席を離れることなく遊技を続行することができる。
【0014】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の情報提供装置であって、
上記攻略情報記憶手段は、複数の攻略情報を記憶し、
上記抽出手段は、上記個人情報受信手段が、1の遊技者に関する複数の個人情報のうちの1の個人情報を受信するごとに、上記複数の攻略情報のなかから1の攻略情報を抽出し、
上記攻略情報送信手段は、上記抽出手段が抽出した1の攻略情報を上記携帯端末機に送信することを特徴とする。
【0015】
(3)の発明によれば、1の遊技者に関する複数の個人情報のうちの1の個人情報を受信するごとに、上記複数の攻略情報のなかから1の攻略情報を携帯端末機に送信する。従って、遊技者にとってみれば、個人情報を複数送信すれば、複数の攻略情報を取得することができ、より遊技を有利に進めることができる。一方、遊技店側にとってみれば、遊技者に対して個人情報の入力を促して、営業活動等の資料とすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遊技者に対して、遊技中に、攻略方法に関する情報を提供して優越感や充実感を与えることができ、さらに、電子マネーによる融資を行い、遊技者が遊技店を出ずに遊技を続行することを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
情報提供システム500は、パチスロ遊技装置1と、CCDカメラ308(図示せず、図08参照)を備えた携帯電話機300と、携帯電話機300とインターネットを介して無線によりデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置200とを備えている。
【0018】
パチスロ遊技装置1では、所定時刻(例えば、毎時0分)になると、URL情報がコード化された2次元コード92が液晶表示装置5に表示される。このURL情報は、インターネット上における情報提供装置200内の所定のアドレスを示すURLを含むものである。
【0019】
遊技者は、携帯電話機300が備えるCCDカメラ308により、2次元コード92を撮像することができる。携帯電話機300は、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから、情報提供装置200のURL情報を生成する。そして、URL情報に含まれるURLを介して情報提供装置200に、携帯電話機300の端末シリアル番号を送信する。端末シリアル番号とは、各携帯電話機に割り与えられた、他の端末と重複しない固有の番号のことである。
【0020】
情報提供装置200は、携帯電話機300から端末シリアル番号を受信すると、個人情報の入力画面を携帯電話機300に送信する。遊技者が該入力画面に個人情報を入力して情報提供装置200に送信すると、個人情報を受信した情報提供装置200は、攻略情報を携帯電話機300に送信する。
【0021】
このように、情報提供システム500によれば、遊技者は、自身の個人情報を送信することによって、攻略情報を取得することができる。
【0022】
情報提供システム500におけるパチスロ遊技装置1は、本発明の遊技機に相当するものである。本発明の遊技機は、この例に限定されず、例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシンを挙げることができる。
【0023】
本実施形態では、コード情報として、2次元コードを用いる場合について説明するが、コード情報には、2次元コードのみならず、1次元コード(バーコード)も含まれる。また、本実施形態では、2次元コードとしてQRコード(登録商標)を用いる場合について説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0024】
携帯電話機300は、本発明の携帯端末機に相当するものである。なお、本発明の携帯端末機は、撮像手段を備え、かつ、サーバと通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能であれば、特に限定されるものではなく、例えば、パーソナル・ディジタル・アシスタンツ、上記情報提供システムの専用の携帯端末機を挙げることができる。
【0025】
また、本実施形態においては、携帯電話機300と情報提供装置200とが無線によりデータの送受信を行う場合について説明するが、本発明は、この例に限定されず、有線により送受信を行うこととしてもよい。すなわち、本発明における通信回線には、有線と、無線による伝送路とが含まれる。
【0026】
本実施形態では、所定時刻となったことを契機として、レベル情報を含むURL情報がコード化された2次元コード92が表示される場合について説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。本発明において、2次元コード92が表示される条件として、特に限定されるものではないが、例えば、BB(ビッグボーナス)又はRB(レギュラーボーナス)が終了すること、BB又はRBにおいて払い出されたメダルの数が所定数を超えたこと又は下回ったこと、所定の図柄が停止表示されたこと、停止表示された図柄の組合せが所定の組合せとなったこと、遊技が所定回数行われたこと、差枚数や投入数等の遊技結果に関する数値が所定値に達したことを挙げることができる。
また、本発明においては、遊技者の要求に応じてコード情報(2次元コード)を表示させることとしてもよい。このようにする場合、遊技者の要求は、遊技機が備える入力装置が遊技者によって操作されることにより遊技機に入力される。上記入力装置としては、特に限定されるものではなく、後述するスタートスイッチや停止ボタン等であってもよく、タッチパネルであってもよい。また、入力装置として、コード情報の表示を要求する旨の指示を入力するための専用の入力装置が設けられていてもよい。
【0027】
図2は、図1に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
このパチスロ遊技装置1は、コイン、メダル又はトークン等の他、遊技者に付与されたか、若しくは、付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技を行うことが可能な遊技機であるが、以下においては、メダルを用いるものとして説明することとする。
【0028】
パチスロ遊技装置1の全体を形成している筐体2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。この液晶表示装置5は、透明液晶パネル34(図示せず)を備えている。この透明液晶パネル34は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であるとともに、2次元コード92を表示することが可能である。
本実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置5が、回転リール3の前面に設けられている場合について説明するが、本発明において、表示手段が設けられる位置は、特に限定されるものではない。また、本実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置5に、演出画像等も表示される場合について説明するが、本発明においては、演出画像等が表示される演出表示手段と、2次元コード92を表示する表示手段とが個別に設けられることとしてもよい。
【0029】
また、液晶表示装置5の背面側には、3個の回転リール3L、3C、3Rが設けられている。3個の回転リール3L、3C、3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄等の識別情報が表示されており、回転可能に横一列に設けられている。
【0030】
液晶表示装置5の下方には、水平面を有する台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられ、台座部10の左側には、1−BETスイッチ11及び最大BETスイッチ13が設けられている。
【0031】
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算スイッチ14とが設けられている。
また、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、パチスロ遊技装置1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM43)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0032】
貯留メダル精算スイッチ14の右側には、遊技者の操作により回転リール3L、3C、3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個の回転リール3L、3R、3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L、7C、7Rが設けられている。
【0033】
台座部10の前面部の右寄りには、決定ボタン26及び取消ボタン27が設けられている。この決定ボタン26及び取消ボタン27を操作することにより、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
台座部10の前面部の右寄りには、さらに、ドア開閉及び打ち止め解除装置29が設けられており、このドア開閉及び打ち止め解除装置29は、所定の鍵を用いて、右に回すことにより前面ドアの開閉を行い、左に回すことにより打ち止め解除を行う。
【0034】
筐体2の上方の左右には、スピーカ21L、21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L、21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を示す配当表パネル23が設けられている。
【0035】
図3は、液晶表示装置に表示される画像の一例を模式的に示す図である。
図3に示すように、液晶表示装置5の背面側には、各々の外周面に複数の識別情報である図柄が描かれた3個の回転リール3(3L、3C、3R)が回転可能に横一列に設けられている。
【0036】
液晶表示装置5は、正面パネル31と、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34(図示せず)とを備えている。正面パネル31は、透明な表示窓31aと、絵柄が描かれた絵柄形成領域31bとからなり、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34に表示される画面画像は、正面パネル31の表示窓31aを介して視認可能である。
図3に示す透明液晶パネル34の中央下側には、2次元コード92が表示されている。この2次元コード92は、所定時刻(例えば、毎時0分)になると表示され、一定の時間が経過すると、表示が終了する。
【0037】
本実施形態では、一定の時間が経過すると2次元コード92の表示が終了する場合について説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。本発明において、2次元コード92の表示が終了する条件として、特に限定されるものではないが、例えば、遊技が所定回数行われること、液晶表示装置5に演出画像が表示されることを挙げることができる。
【0038】
液晶表示装置5の左側の背面側には、遊技開始表示ランプ25、WINランプ17、メダル投入ランプ24、最大BETランプ9c、2−BETランプ9b及び1−BETランプ9aの各種ランプと、払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19及び役物作動回数表示部20の各種表示部とが設けられている。なお、正面パネル31の絵柄形成領域31bは、上述した各種ランプと各種表示部との前方部分が透明であり、各種ランプと各種表示部とを視認可能となっている。
【0039】
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。一のゲームは、全ての回転リールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0040】
WINランプ17は、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。遊技メダル投入ランプ24は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ25は、少なくとも1本のラインが有効化されたときに点灯する。
【0041】
払出枚数表示部18は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、メダル貯留枚数表示部19は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、役物作動回数表示部20は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
【0042】
図4は、図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。図5は、図4に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。
液晶表示装置5は、保護ガラス32と表示板33とからなる正面パネル31、透明液晶パネル34、導光板35、反射フィルム36、所謂白色光源である蛍光ランプ37a、37b、38a、38b、ランプホルダ39a〜39h、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透明液晶パネル34の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
【0043】
この液晶表示装置5は、回転リール3L、3C、3Rにより手前側に設けられている。また、この回転リール3L、3C、3Rと液晶表示装置5とは、所定の間隔をあけて設けられている。
【0044】
保護ガラス32及び表示板33は、透明な部材で構成されている。表示板33には、BETランプ9a〜9cに対応する位置等に絵柄等が形成されている。すなわち、表示板33の絵柄等が形成されている領域が、正面パネル31における絵柄形成領域31bであり、表示板33の絵柄等が形成されていない領域が、正面パネル31における表示窓31aである(図3参照)。なお、正面パネル31に絵柄形成領域31bを形成せず、正面パネル31の全面を表示窓31aとしてもよい。この場合、表示板33に絵柄を形成しないか、又は、表示板33を省略すればよい。
なお、表示板33の裏面側に配置される各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等は図示していない。
【0045】
透明液晶パネル34は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。
この透明液晶パネル34の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透明液晶パネル34を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転リール3L、3C、3Rに表示された図柄等の識別情報の可変表示及び停止表示を視認することができ、遊技を継続することができる。すなわち、そのような事態が発生した場合でも、回転リール3L、3C、3Rに表示された識別情報の変動表示態様及び停止表示態様を中心とした遊技を行うことができる。
【0046】
導光板35は、蛍光ランプ37a、37bからの光を透明液晶パネル34へ導き出す(透明液晶パネル34を照明する)ためのものであり、透明液晶パネル34の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透明部材(導光機能を有する)で構成されている。
【0047】
反射フィルム36は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板35に導入された光を導光板35の正面側へ向けて反射させる。この反射フィルム36は、反射領域36A及び非反射領域(透過領域)36Bにより構成されている。
【0048】
蛍光ランプ37a、37bは、導光板35の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ39(図4参照)により支持されている。この蛍光ランプ37a、37bから照射される光は、反射フィルム36の反射領域36Aで反射して透明液晶パネル34を照明する。
【0049】
蛍光ランプ38a、38bは、反射フィルム36の裏側の上方位置及び下方位置に回転リール3L、3C、3Rに向かって配置されている。この蛍光ランプ38a、38bから出て回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光は、透明液晶パネル34を照明する。
【0050】
このように、液晶表示装置5においては、蛍光ランプ37a、37bから照射され、反射フィルム36の反射領域36Aで反射した光と、蛍光ランプ38a、38bから照射され、回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光とが、透明液晶パネル34を照明するのである。
従って、反射フィルム36の非反射領域36Bに対応する液晶表示装置5の領域は、液晶を駆動しているか否かによって、透明/非透明の状態に切り替わる領域であり、反射フィルム36の反射領域36Aに対応する液晶表示装置の領域は、液晶を駆動しているか否かに拘わらず非透明状態となる。
【0051】
パチスロ遊技装置1では、液晶表示装置の一部の領域のみが、透明/非透明の状態に切り替わる領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その全領域が透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、パチスロ遊技装置1において、液晶表示装置5の全領域を透過状態又は非透過状態に切り替わる領域とする場合、反射フィルム36を全て非反射領域36Bとするか、反射フィルム36を省略すればよい。
【0052】
図6は、図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
主制御回路81は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を主たる構成要素とするものである。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU41と、ROM42及びRAM43とを含む。CPU41には、基準クロックパルスを設定するクロックパルス発生回路144及び分周器145と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器146及びサンプリング回路147とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、CPU41の動作プログラム上で乱数のサンプリングを実行するように構成してもよい。
【0053】
ROM42には、副制御回路82へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。当該コマンドとしては、例えば、液晶表示装置5に対する表示制御に関するコマンドが格納されている。
【0054】
液晶表示装置5に対する表示制御に関するコマンドとしては、例えば、演出開始コマンド、終了演出コマンドを挙げることができる。
演出開始コマンドは、3つの回転リール3の回転開始時に液晶表示装置5に演出画像を表示させるためのコマンドである。終了演出コマンドは、3つの回転リール3が全て停止した際に液晶表示装置5に演出画像を表示させるためのコマンドである。
【0055】
また、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドも、ROM42に格納されており、当該コマンドによってRB又はBBの設定又は解除が副制御回路82に通知される。なお、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドにかえて、液晶表示装置5に対する表示制御に関する各種のコマンドに、RB又はBBの実行中であることを示すデータを含めることとしてもよい。
【0056】
上述したような各種のコマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU41によってROM42から呼び出されてRAM43にセットされる。そして、RAM43にセットされたコマンドは所定のタイミングで副制御回路82に供給される。副制御回路82は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。
【0057】
なお、副制御回路82が主制御回路81へコマンド等を入力することはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向で通信が行われる。また、ROM42には、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブルが格納されており、また、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応付けられた入賞図柄組合せテーブルや、内部当選役を決定する抽選を行うために必要な抽選確率テーブル等が格納される。
RAM43には、上述したコマンド以外に、例えば、メダルの数に相当するクレジット数等、遊技進行に係る変数やフラグが格納される。
【0058】
マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要な周辺装置(アクチュエータ)としては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、遊技メダル投入ランプ24、遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19、役物作動回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルの払い出しを行うホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、回転リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ59L、59C、59Rとがある。
【0059】
さらに、ステッピングモータ59L、59C、59Rを駆動制御するモータ駆動回路49、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路55、及び、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58が、I/Oポート48を介してCPU41の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU41から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0060】
また、マイクロコンピュータ40が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生させる主な入力信号発生装置としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、最大BETスイッチ13、貯留メダル精算スイッチ14、投入メダルセンサ22S、リセットスイッチ62、設定用鍵型スイッチ63、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払い出し完了信号回路61がある。これらもI/Oポート48を介してCPU41に接続されている。
【0061】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。決定ボタン26及び取消ボタン27は、これらの操作により、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
【0062】
リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各回転リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU41に送信する。
払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数に達したとき、メダル払出完了信号を発生する。CPU41がこのメダル払出完了信号を受信すると、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、メダルの払出を完了させる。このメダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルを検出するための物理センサ等からなるメダルセンサを備えており、このメダルセンサにより払い出されるメダルの枚数の計数を行うことができる。
【0063】
図6に示した回路において、乱数発生器46は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路47は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM42内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。内部当選役が決定された後、「停止制御テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0064】
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43の所定エリアに書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM43内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0065】
上記のようなリール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM42内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0066】
更に、ROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0067】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU41は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路56から送られる操作信号、及び、選択された「停止制御テーブル」に基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に送る。
【0068】
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となった場合、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「払い出し」が選択されているときには、CPU41は、払い出し指令信号をホッパー駆動回路51に供給してホッパー50から所定個数のメダルの払い出しを行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払い出し完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、「メダルの払い出し処理」を終了する。
一方、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「クレジット」が選択されているときには、払い出されるべきメダルの数がクレジットとしてRAM43に記憶されることになる。
【0069】
CPU41を備えた主制御回路81には、副制御回路82が接続されている。
副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて、液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L、21Rからの音の出力制御を行う。
【0070】
図7は、図6に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
尚、本実施形態においては、主制御回路81から副制御回路82に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路82から主制御回路81に対して信号を供給できないように構成したが、本発明は、これに限らず、副制御回路82から主制御回路81に対して信号を送信することができるように構成してもよい。
【0071】
副制御回路82は、サブCPU206、プログラムROM208及びワークRAM210を備えている。また、副制御回路82には、インターフェイス回路240を介して、決定ボタン26及び取消ボタン27が接続されている。
また、副制御回路82は、液晶表示装置5における表示制御を行う表示制御回路250と、スピーカ21から発生させる音に関する制御を行う音声制御回路230とを備えている。
【0072】
サブCPU206は、プログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有し、CPU41から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路82の制御を行う。特に、サブCPU206は、表示制御回路250に対する表示制御を行う。
【0073】
また、サブCPU206は、内蔵時計(図示せず)から現在時刻を取得し、現在時刻が所定時刻である場合には、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212に対し、2次元コード表示パターンデータを送信する。2次元コード表示パターンデータには、例えば、2次元コード画像を表示する位置や期間が含まれる。後述するように、2次元コード表示パターンデータを受信したVDP212は、当該2次元コードパターンデータに基づいて、画像データROM216から2次元コード画像データを読み出して液晶表示装置5に2次元コード画像を表示させる処理を行う。
【0074】
プログラムROM208には、サブCPU206により、液晶表示装置5における遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM208には、液晶表示装置5に表示される画面画像に対応した複数種類の演出パターンと、全てのリール3が停止した際に液晶表示装置5に表示される画面画像に対応した複数種類の終了演出パターンとが記憶されている。
【0075】
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶媒体としてプログラムROM208を用いるように構成したが、本発明は、これに限らず、CPU等を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジといった記憶媒体に記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM208に記憶されるものをROM42に記憶することとしてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM210等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0076】
また、本実施形態において、CPU41及びROM42を含む主制御回路81と、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路82と、を別々に構成したが、これに限らず、CPU41及びROM42を含む主制御回路81のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM208に記憶されているプログラムをROM42に記憶させ、CPU41により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路82のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したROM42に記憶されているプログラムをプログラムROM208に記憶させ、サブCPU206により実行されるように構成してもよい。
【0077】
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。また、ワークRAM210は、入賞確率算出テーブルを記憶している。入賞確率算出テーブルは、入賞確率を算出するためのテーブルであり、各回の遊技において入賞したか否かを記憶するためのテーブルである。
【0078】
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、各種の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
【0079】
この音源IC232は、サブCPU206、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ21から発生させる音声の制御を行う。
【0080】
サブCPU206は、CPU41から供給されるコマンドに基づいて、音声データROM234に記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。その後、サブCPU206は、選択された音声データを音声データROM234から読み出し、音源IC232に供給する。音声データを受け取った音源IC232は、その音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMP236に供給する。AMP236は、音声信号を増幅させ、スピーカ21(21L及び21R)から音声を発生させる。
【0081】
表示制御回路250は、CPU41により決定された遊技結果、又は、各種ボタン26、27により入力された指示に応じて、画面画像を生成し、液晶表示装置5に上記画面画像を表示する制御を行うものであり、VDP212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218から構成されている。VDP212は、サブCPU206、画像データが記憶されている画像データROM216、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ218と接続されている。
【0082】
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の各種の回路を含み、液晶表示装置5に画面画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置5に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置5の透明液晶パネル34に画面画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置5の透明液晶パネル34に画面画像が表示されることとなる。
【0083】
画像データROM216は、例えば、背景画像、キャラクタを表すキャラクタ画像、2次元コードの画像を記憶する。
【0084】
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令(コマンド)に応じて、画像データROM216から、演出画像を抽出する。
【0085】
VDP212は、画像データROM216又はワークRAM210から抽出した各種画像データを、後方に位置する画像から順に、例えば、背景画像データ、キャラクタ画像データ、2次元コード92の画像データの順に、重ね合わせてバッファ(例えば、ビデオRAM)に記憶することにより画面画像を合成し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。D/Aコンバータ218は、この画面画像を画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置5に供給する。その結果、液晶表示装置5に、2次元コード92の画像が表示される(図3参照)。
【0086】
図8は、図1に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
携帯電話機300は、操作部304、液晶パネル306、CCDカメラ308、無線部310、音声回路312、スピーカ314、マイク316、送受信アンテナ318、不揮発性メモリ320、マイクロコンピュータ322及び二次電池324を備えている。
【0087】
無線部310は、マイクロコンピュータ322により制御されて、送受信アンテナ318を通じて電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路312は、無線部310からマイクロコンピュータ322を通じて出力された受信信号をスピーカ314に出力するとともに、マイク316から出力された音声信号を送信信号としてマイクロコンピュータ322を通じて無線部310に出力する。
【0088】
スピーカ314は、音声回路312から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク316は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路312に出力する。
CCDカメラ308は、パチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に表示される2次元コード92を撮像可能であり、撮像して得られた画像データは不揮発性メモリ320に記憶される。本実施形態では、CCDカメラを用いる場合について説明するが、本発明においては、特に限定されるものではなく、例えば、CMOSセンサカメラを挙げることができる。
【0089】
不揮発性メモリ320は、例えば、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像して得られた画像データや、情報提供装置200から受信した攻略情報、融資可能額といった各種データ、及び、各種プログラム等を不揮発的に記憶する。
二次電池324は、各回路に電力を供給する。マイクロコンピュータ322は、CPU、ROM及びRAMから構成されたもので、例えば、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理を行う。なお、電子メールの送受信及びインターネットによるデータの送受信は、マイクロコンピュータ322が無線部310及び送受信アンテナ318を介して行う。
【0090】
マイクロコンピュータ322は、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードからURL情報を生成する。そして、生成されたURLにアクセスし、端末シリアル番号を、無線部310及び送受信アンテナ318により、インターネットを介して、情報提供装置200に送信する。
【0091】
マイクロコンピュータ322は、インターネットを介して、情報提供装置200から個人情報入力画面をダウンロードし、液晶パネル306に表示させる。また、所定の操作を契機として、入力された個人情報を、インターネットを介して、情報提供装置200に送信する。
【0092】
マイクロコンピュータ322は、操作部304を介して入力された所定の指示に基づいて、インターネットを介して情報提供装置200から所定の攻略情報をダウンロードし、液晶パネル306に表示させる。
【0093】
マイクロコンピュータ322は、インターネットを介して、携帯電話機300に登録されている電子マネーの情報を情報提供装置200に送信する。また、インターネットを介して、情報提供装置200から融資申込画面をダウンロードし、液晶パネル306に表示させる。また、所定の操作を契機として、入力された融資申込情報データを、インターネットを介して、情報提供装置200に送信する。さらに、インターネットを介して、情報提供装置200から電子マネーの送金を受ける。
【0094】
図9は、図1に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。
情報提供装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、インターネットを介して携帯電話機300と通信するための通信用インターフェイス回路204と、ハードディスクドライブ205とを備えている。
【0095】
記憶手段としてのハードディスクドライブ205には、端末シリアル番号情報に対応づけられて個人情報及び融資可能額情報が記憶されている。このとき、ハードディスクドライブ205は、融資可能額記憶手段として機能する。また、記憶手段としてのハードディスクドライブ205には、攻略情報及び融資審査条件データが記憶されている。このとき、ハードディスクドライブ205は、攻略情報記憶手段及び融資条件記憶手段として機能する。なお、攻略情報には、携帯電話機300に表示させるテキストデータや画像データが含まれている。
【0096】
図10は、個人情報の一例を示す図である。
図10に示すように、受信先の端末シリアル番号に対応づけて、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、生年月日及び職業の各項目が記憶されている。個人情報を受信するときは項目単位で受信するため、未受信の項目には“未”というデータが記憶される。端末シリアル番号は、携帯電話機ごとに割り与えられた他と重複しないデータであるため、受信した個人情報を端末シリアル番号に対応付けて記憶することで、各遊技者から受信した個人情報を、個人別に記憶することが可能となる。
【0097】
図11は、融資可能額データの一例を示す図である。
図11に示すように、受信先の端末シリアル番号に対応づけられて、融資可能額と借入状況等問合せ履歴とが記憶されている。図10に示した個人情報において、同一端末シリアル番号の携帯電話機から生年月日のデータと職業のデータとを両方受信すると、CPU201は、図14に例示する融資審査条件データを参照し、融資可能額を決定する。そして、CPU201は、融資可能額データとをハードディスクドライブ205に記憶し、同時に、融資可能額データを携帯電話機300に送信する。このとき、CPU201は、融資可能額決定手段及び融資可能額データ送信手段として機能する。
また、図10に示した個人情報において、同一端末シリアル番号の携帯電話機から氏名のデータと生年月日のデータとを両方受信すると、CPU201は、全国信用情報センター等の個人信用情報機関に、該人物の借入状況等の照会を行う。該人物の借入状況や返済状況等により融資可能額を変更する必要がある場合には、融資可能額を再計算し、記憶する。借入状況等の照会を行った場合には、融資可能額データの借入状況等問合せの項目に“済”という値を記憶する。借入状況等の照会を行っていないときには、借入状況等問合せの項目には“未”という値が記憶されている。
【0098】
図12は、攻略情報の一例を示す図である。
図12に示すように、複数の攻略情報が記憶されている。CPU201は、携帯電話機300から個人情報を受信すると、1以上X以下の整数の中から1の乱数を取得する。ここでXは、図12に記憶されている攻略情報の個数を示す。この処理によって取得された整数の値をYとする。次にCPU201は、図13に示す攻略情報送信履歴データを参照し、表の左側から数えてY番目の攻略情報を、該携帯電話機300に対して送信済みであるか否かを調べる。未送信である場合は、該攻略情報を抽出し、携帯電話機300に送信する。送信済みであった場合には、再度乱数の取得を行うところからやり直す。但し、全ての攻略情報を送信済みである場合には、送信履歴に関らず、該攻略情報を抽出し、携帯電話機300に送信する。このとき、CPU201は、個人情報受信手段、攻略情報を抽出する抽出手段、及び、攻略情報送信手段として機能する。また、送信した攻略情報を、攻略情報送信履歴データとしてハードディスクドライブ205に記憶する。
【0099】
図13は、攻略情報送信履歴データの一例を示す図である。
図13に示すように、送信先の端末シリアル番号ごとに対応づけられて、各攻略情報の送信履歴が、“未”、“済”というデータで記憶されている。“未”は、該攻略情報が該端末シリアル番号の携帯電話機に送信されたことがないことを示している。また、“済”は、該攻略情報が該端末シリアル番号の携帯電話機に一回以上送信されたことがあることを示している。
CPU201が攻略情報を抽出するとき、送信先の携帯電話機300の端末シリアル番号に対応する送信履歴データの中に“未”と“済”が混在している場合には、“未”となっている攻略情報のみを抽出の対象とする。未送信の攻略情報が存在するにもかかわらず、送信済みの攻略情報を重複して送信し、遊技者が新たな攻略情報を取得する機会を奪わないためである。
【0100】
図14は、融資審査条件データの一例を示す図である。
図14に示すように、融資審査条件データは、年齢を縦軸に、職業を横軸にしたテーブルであり、各セルに融資可能額が記憶されている。
CPU201は、融資可能額を決定するとき、ハードディスクドライブ205に記憶されている個人情報の、職業と生年月日から算出した年齢とをこのテーブルに当てはめる。例えば、年齢が28歳で職業が会社員の場合には15000円、年齢が19歳で職業が無職の場合には0円というように決定される。このとき、ハードディスクドライブ205は融資条件記憶手段として機能する。
【0101】
以下においては、パチスロ遊技装置1は起動しており、CPU41において用いられる変数は所定の値に初期化されるとともに、設定値も所定の値に設定された状態で定常動作しているものとする。
【0102】
図15は、主制御回路において行われる遊技実行処理を示すフローチャートである。
【0103】
まず、CPU41は、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ステップS120)。なお、自動投入の要求がある場合とは、先の遊技において再遊技(リプレイ)の入賞が成立した場合である。メダルの自動投入の要求があるときには、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS122)、副制御回路82にメダル投入コマンドを送信する(ステップS123)。
【0104】
一方、ステップS120において、メダルの自動投入の要求がないと判断した場合、CPU41は、メダルが投入されたか否かを判断する(ステップS121)。すなわち、CPU41は、メダル投入口22にメダルが投入されたことを検知した投入メダルセンサ22Sにより発せられる検知信号を受信したか否か、又は、BETスイッチ(1−BETスイッチ11又は最大BETスイッチ13)により発せられる検知信号を受信したか否かを判断することにより、メダルが投入されたか否かを判断する。なお、BETスイッチ(1−BETスイッチ11又は最大BETスイッチ13)により発せられる検出信号を受信したと判断した場合、CPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数から、BETされたメダルの数に相当するクレジット数を減算する処理を行う。
【0105】
ステップS121において、メダルが投入されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。
また、ステップS121において、メダルが投入されたと判断した場合、又は、ステップS123の処理が実行された場合には、CPU41は、スタートレバー6が操作されたか否かを判断する(ステップS124)。すなわち、CPU41は、スタートスイッチ6Sからの入力信号を受信したか否かを判断するのである。
【0106】
ステップS124において、スタートレバー6が操作されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。一方、ステップS124において、スタートレバー6が操作されたと判断した場合、CPU41は、各種設定に係る処理を行う(ステップS125)。この各種設定処理では、スタートレバー6が操作されたタイミングで、乱数発生器146から乱数のサンプリングを行い、当該サンプリングされた乱数値と、RAM43に設定されている抽選確率テーブルとに基づいて内部当選役(当選フラグ)を生成する抽選処理が行われる。また、この各種設定処理では、例えば、WINランプ点灯抽選処理、回転リールを停止させるための停止制御テーブルの選択に係る処理、リール回転用に初期化する処理を行い、回転リール3(3L、3C、3R)の回転を開始させる。
【0107】
回転リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に送信される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43に記憶される。回転リール3L、3C、3Rから一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスに計数値が「0」にクリアされる。このようにすることにより、RAM43内には、各回転リール3L、3C、3Rについての一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0108】
また、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるためにROM42に格納された図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各回転リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。また、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブルは、各回転リール3L、3C、3Rの停止制御時、及び、全回転リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
ステップS125の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS126に移す。
【0109】
ステップS126において、CPU41は、RAM43に演出開始コマンドをセットする。この演出開始コマンドは、液晶表示装置5への所定の演出画像の表示を開始させるためのコマンドであり、上記抽選処理により決定された内部当選役に関するデータを含んでいる。演出開始コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
ステップS126の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS128に移す。
【0110】
ステップS128において、CPU41は、リール停止信号回路56からの入力信号の有無により、停止ボタン7(7L、7C、7R)が「オン」であるか否かを判断する(ステップS128)。停止ボタン7が「オン」ではないと判断した場合、CPU41は、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS129)、「0」ではないと判断した場合には、処理をステップS128に戻す。
【0111】
一方、ステップS128において、停止ボタン7が「オン」であると判断した場合、又は、ステップS129において、自動停止タイマの値が「0」であると判断した場合、CPU41は、停止ボタン7に対応した回転リール3の回転を停止させるのであるが、その際、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(操作時における回転リール3の回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数を決定する(ステップS130)。
【0112】
次に、CPU41は、ステップS130において決定された滑りコマ数分、回転リール3を回転させて停止させる処理を行い(ステップS131)、一の回転リール3についての停止要求をセットする(ステップS132)。
【0113】
次に、CPU41は、3つの回転リール3(3L、3C、3R)の全てが停止したか否かを判断する(ステップS135)。全ての回転リール3が停止していないと判断した場合、処理をステップS128に戻す。一方、全ての回転リール3が停止したと判断した場合、CPU41は入賞検索を行う(ステップS136)。このとき、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブル等が参照されることになる。また、入賞フラグが正常であるか否かを判断し、正常でない場合には、イリーガルエラーの表示を行って処理を中断することとしてもよい。
【0114】
次に、CPU41は、RAM43に終了演出コマンドをセットする(ステップS137)。この終了演出コマンドは、遊技結果に応じた遊技終了時の演出画像を表示させるためのコマンドであり、ステップS136における入賞検索の結果に関するデータを含む。終了演出コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0115】
次に、CPU41は、メダルの払出があるか否か、すなわち、入賞枚数の有無を判断する(ステップS138)。
メダルの払出があると判断した場合、CPU41は、遊技状態及び入賞役に応じた枚数のメダルの貯留又は払出を行う(ステップS139)。メダルの貯留を行う場合には、CPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数を加算する処理を行う。一方、メダルの払出を行う場合には、CPU41は、払出指令信号をホッパー駆動回路51に送信してホッパー50から所定枚数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、メダルの払出処理を終了する。
【0116】
次に、CPU41は、RBに入賞したか否かを判断する(ステップS140)。RBに入賞したと判断すると、CPU41は、RB設定に係る処理を行う(ステップS141)。このステップS141において、CPU41は、RB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブルの設定に係る処理を行う。また、このステップS141において、CPU41は、RBゲーム入賞回数等の計数を開始し、その計数値を役物作動回数表示部20に表示させる処理を開始する。ステップS141の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS142に移す。
【0117】
ステップS142において、CPU41は、RAM43にRB設定コマンドをセットする。RB設定コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0118】
ステップS140においてRBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS142の処理が実行された場合、CPU41は、BBに入賞したか否かを判断する(ステップS143)。BBに入賞したと判断すると、CPU41は、BB設定に係る処理を行う(ステップS144)。このステップS144において、CPU41は、BB用の抽選確率テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等の設定に係る処理を行う。また、このステップS146において、CPU41は、BBゲーム消化回数等の計数や、その計数値の役物動作回数表示部20への表示や、払い出されたメダルの計数等を開始する。
このとき、CPU41は、特別遊技状態(BB)に移行する特別遊技状態移行手段として機能する。
その後、CPU41は、処理をステップS145へ移す。
【0119】
ステップS145において、CPU41は、RAM43にBB設定コマンドをセットする。BB設定コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0120】
ステップS143において、BBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS145の処理を実行した場合、CPU41は、RBが終了したか否かを判断する(ステップS146)。RBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、RB設定解除に係る処理を行う(ステップS147)。ステップS148において、CPU41は、ステップS141の処理で設定したRB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。その後、CPU41は、処理をステップS148へ移す。
【0121】
ステップS148において、CPU41は、RAM43にRB解除コマンドをセットする。RB解除コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドである。RB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0122】
ステップS146において、RBが終了したと判断されなかった場合、又は、ステップS148の処理を実行した場合、CPU41は、BBが終了したか否かを判断する(ステップS149)。BBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、BB設定解除に係る処理を行う(ステップS150)。ステップS150において、CPU41は、ステップS144の処理で設定したBB用の抽選テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。このとき、CPU41は、特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段として機能する。
その後、CPU41は、処理をステップS151へ移す。
【0123】
ステップS151において、CPU41は、RAM43にBB解除コマンドをセットする。BB解除コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドである。BB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
ステップS149において、RBが終了していないと判断した場合、又は、ステップS151の処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
【0124】
図16は、副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、サブCPU206は、演出開始コマンドを受信したか否かを判断する。演出開始コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS210に移す。
一方、演出開始コマンドを受信したと判断した場合、ステップS201において、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶された複数種類の演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した演出パターンを選択する。
サブCPU206は、RBフラグがセットされている場合には、RB用の演出パターンを選択する。また、BBフラグがセットされている場合には、BB用の演出パターンを選択する。次に、ステップS202において、演出パターンを示すデータである演出パターンデータを表示制御回路250に供給する。
ステップS202の処理を実行した後、ステップS210に処理を移す。
【0125】
ステップS210において、サブCPU206は、終了演出コマンドを受信したか否かを判断する。終了演出コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS220に移す。
一方、終了演出コマンドを受信したと判断した場合、ステップS211において、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶された複数種類の終了演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した終了演出パターンを選択する。
次に、ステップS212において、終了演出パターンデータを表示制御回路250に供給する。ステップS210の処理を実行した後、処理をステップS220に移す。
【0126】
ステップS220において、サブCPU206は、RB設定コマンドを受信したか否かを判断する。RB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS230に移す。一方、RB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS221において、RBフラグをセットする。ステップS221の処理を実行した後、処理をステップS230に移す。なお、RBフラグは、RB開始時にセットされ、RB終了時にクリアされるフラグである。
【0127】
ステップS230において、サブCPU206は、BB設定コマンドを受信したか否かを判断する。BB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS240に移す。一方、BB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS231において、BBフラグをセットし、処理をステップS240に移す。BBフラグは、BB開始時にセットされ、BB終了時にクリアされるフラグである。
【0128】
ステップS240において、サブCPU206は、RB解除コマンドを受信したか否かを判断する。RB解除コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS250に移す。一方、RB解除コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS241において、RBフラグをクリアし、処理をステップS250に移す。
【0129】
ステップS250において、サブCPU206は、BB解除コマンドを受信したか否かを判断する。BB解除コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS260に移す。一方、BB解除コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS251において、BBフラグをクリアし、処理をステップS260に移す。
【0130】
ステップS260において、サブCPU206は、所定時刻であるか否かを判断する。所定時刻ではないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、所定時刻であると判断した場合、サブCPU206は、ステップS261において、2次元コード表示パターンデータを表示制御回路250に供給し、本サブルーチンを終了する。
【0131】
図17は、表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
VDP212は、サブCPU206から供給される各種のデータに対応した画面画像を生成する。
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS300:NO)、画像データROM216からデモ画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像としてデモ画像を生成する(ステップS301)。
【0132】
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受けており(ステップS300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS304:NO)、画像データROM216から演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として演出画像を生成する(ステップS305)。
【0133】
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受け(ステップS300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けている場合(ステップS304:YES)、画像データROM216から、終了時の演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として終了時の演出画像を生成する(ステップS306)。
ステップS301、S305又はS306の処理を実行した後、VDP212は、2次元コード表示パターンデータの供給を受けた場合には(ステップS320:YES)、画像データROM216からから2次元コード画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として2次元コード画像を生成する(ステップS321)。2次元コード表示パターンデータの供給を受けなかった場合には(ステップS320:NO)、処理をステップS308に進める。
このとき、ステップS301、S305又はS306において抽出されてバッファに記憶された画像に重ね合わせて2次元コード画像を記憶する。
その後、2次元コード画像の表示を終了するタイミングであれば(ステップS322:YES)、2次元コード表示パターンデータをクリアする(ステップS323)。
【0134】
次に、所定のタイミング毎(例えば、1/30秒毎)に、画面画像を液晶表示装置5に出力する(ステップS308)。
【0135】
その後、演出が終了していない場合には(ステップS310:NO)、ステップS300に処理を戻す。一方、演出が終了した場合には(ステップS310:YES)、パターンデータをクリアし(ステップS311)、処理をステップS300に戻す。
【0136】
図18は、携帯電話機が情報提供装置にアクセスし、端末シリアル番号を送信する処理を示すフローチャートである。
まず、携帯電話機300が備えるマイクロコンピュータ322は、操作部304を介して入力された指示に基づいて、CCDカメラ308を駆動させ、CCDカメラ308は、パチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に表示された画面画像に含まれる2次元コード92を撮像する(ステップS10)。
【0137】
その後、マイクロコンピュータ322は、ステップS10において得られた画像データを不揮発性メモリ320に記憶させる(ステップS11)。
【0138】
次に、マイクロコンピュータ322は、不揮発性メモリ320に記憶された画像データに対して画像変換処理を行う(ステップS12)。画像変換処理は、撮像されて得られた画像データから、2次元コードが表示されている領域の画像データを抜き出し、傾きや歪みを補正し、所定の閾値によりモノクロ画像に変換し、正面視した2次元コードを含む画像データを得る処理である。
【0139】
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS12において得られた画像データから2次元コードを抽出し、ノイズ除去等の補正を行う(ステップS13)。
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS13において得られた2次元コードの2値化処理を行い、2次元コードを構成する各ドットを“0”又は“1”に置き換え(ステップS14)、2値化マトリクスデータを生成する(ステップS15)。
次に、マイクロコンピュータ322は、2値化マトリクスデータをデコードし(ステップS16)、URL情報を得る(ステップS17)。
【0140】
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS17で得られたURL情報に基づいて当該URLにアクセスし、携帯電話機300の端末シリアル番号を情報提供装置200に送信し(ステップS18)、本サブルーチンを終了する。
【0141】
図19は、情報提供装置が携帯電話機に攻略情報を送信する処理を示すフローチャートである。
まず、情報提供装置200が備えるCPU201は、携帯電話機300から、端末シリアル番号を受信する(ステップS101)。端末シリアル番号は、携帯電話機300に固有に割り与えられた、他の携帯電話機と重複しない情報である。次に、CPU201は、個人情報入力画面を、携帯電話機300に送信する(ステップS102)。
【0142】
個人情報入力画面の一例を、図22に示す。画面には、氏名、メールアドレス、電話番号、住所(都道府県を除く)及び生年月日を入力するためのテキストボックス351、並びに、住所の都道府県及び職業を選択するためのドロップダウンメニュー352が含まれる。個人情報を未受信の項目については、未入力又は未選択の状態になっており、項目名の左側にはラジオボタン353が表示される。遊技者は、未送信の項目のなかで新たに送信しようとする項目のラジオボタン353を選択し、該項目の入力又は選択を行う。その後送信ボタン355をクリックすることにより、該項目の個人情報を情報提供装置200に送信することが可能である。送信をキャンセルする場合には「戻る」と記されたボタン356をクリックする。
また、受信済みの項目については、受信済みのデータが予め入力又は選択された状態となっており、項目名の左側には「済」という文字が正方形で囲まれた指標354が表示される。遊技者は、送信済みの内容に誤りを発見した場合には、内容を修正して、情報提供装置200に送信することが可能である。遊技者は、修正した内容の送信を、未送信の項目の送信と同時に行うことも、単独で行うことも可能である。
【0143】
CPU201は、個人情報入力画面に入力された個人情報を携帯電話機300から受信すると(ステップS103)、受信した個人情報データの値が有効な値であるかどうかを判断する(ステップS104)。具体的には、電話番号は0で始まる10桁又は11桁の数値であるか、生年月日の数値は存在しうる日付であるか、メールアドレスは半角の英数字と定めされた記号のみからなり@マークやドメイン名は存在するか、等をCPU201がチェックする。有効な値であると判断した場合には(ステップS104:YES)、受信した個人情報データを、端末シリアル番号に対応付けてハードディスクドライブ205に記憶する(ステップS105)。無効な値であると判断した場合には(ステップS104:NO)、受信した個人情報データが無効な値であったことを示すエラー画面を携帯電話機300に送信し(ステップS106)、処理をステップS101に戻す。
このとき、CPU201は個人情報受信手段として機能する。
【0144】
ステップS105の処理を実行した後、CPU201は、新規に登録されたデータが受信した個人情報データのなかに存在するかどうかを判断する(ステップS107)。具体的には、該端末シリアル番号に対応づけられて記憶されている個人情報のなかで未受信である項目を新たに受信しているかどうかを、CPU201が判断する。新規登録データが存在する場合には(ステップS107:YES)、処理をステップS109に移す。一方、新規登録データが存在しない場合には(ステップS107:NO)、該端末シリアル番号に対応づけられて記憶されている個人情報のなかに未受信の項目が存在するかどうかを判断する(ステップS108)。未受信の項目が存在する場合には(ステップS108:YES)、融資可能額送信処理を実行する(ステップS111)。一方、未受信の項目が存在しない場合には(ステップS108:NO)、処理をステップS109に移す。
【0145】
ステップS109において、CPU201は、図13に示した攻略情報送信履歴データを参照し、該端末シリアル番号の携帯電話機300に未送信の攻略情報の1を図12に示した攻略情報のなかからランダムに抽出する。ただし、全ての攻略情報を送信済みの場合には、全ての攻略情報のなかから1の攻略情報をランダムに抽出する。そして、抽出した攻略情報を、携帯電話機300に送信し(ステップS110)、融資可能額送信処理を実行する(ステップS111)。
即ち、未受信の個人情報の項目があるにもかかわらず新規の情報を受信しなかった場合には、携帯電話機300への攻略情報の送信は行われないことになる。
ステップS109において、CPU201は攻略情報の抽出手段として機能する。また、ステップS110において、CPU201は攻略情報送信手段として機能する。
【0146】
図20は、図19に示した処理のステップS111において呼び出されて実行される、情報提供装置が携帯電話機に融資可能額を送信する処理を示すフローチャートである。
まず、情報提供装置200が備えるCPU201は、携帯電話機300から受信した端末シリアル番号に対応付けてハードディスクドライブ205に記憶されている個人情報のうち、生年月日及び職業の項目を共に受信済みであるかどうかを判断する(ステップS401)。共に受信済みである場合には(ステップS401:YES)、処理をステップS402に移す。一方、どちらか一方又は両方とも未受信である場合には(ステップS401:NO)、広告画面を携帯電話機300に送信し(ステップS415)、本サブルーチンを終了する。
広告画面の一例を図23に示す。広告画面には、携帯電話機が電子マネー対応であり、個人情報の定められた項目を全て送信すると、現金融資を受けることが可能であることを告知する内容となっている。点線357で囲まれた箇所は、融資可能額が決定可能な場合にその金額を表示するものである。融資可能額の決定には生年月日及び職業のデータが必要であるため、この場合は何も表示されないことになる。また、一点鎖線358で囲まれた部分は、融資可能額は決定されているが、個人信用情報機関等に借入状況等の照会を行っていない場合に表示される文章である。借入状況等によっては、生年月日と職業から算出した融資可能額よりも実際の融資可能額は減額される可能性があるためである。この場合は融資可能額が決定されていないため、何も表示されないことになる。
融資可能額の決定方法等については後で詳述する。
【0147】
ステップS402において、CPU201は、受信した個人情報のなかに、生年月日又は職業の項目のどちらかの新規登録又は変更があったかどうかを判断する。新規登録又は変更があった場合には(ステップS402:YES)、図14に示す融資審査条件データを参照して融資可能額を決定し(ステップS403)、決定された融資可能額データを端末シリアル番号に対応付けてハードディスクドライブ205に記憶する(ステップS404)。一方、新規登録も変更もなかった場合(ステップS402:NO)、及び、ステップS404の処理を終えたときには、処理をステップS405に移す。
このとき、CPU201は融資可能額決定手段として、ハードディスクドライブ205は融資可能額記憶手段として、夫々機能する。
【0148】
融資可能額の決定方法について説明する。図14に例示する融資審査条件データは、年齢を縦軸に、職業を横軸にしたテーブルであり、各セルに融資可能額が記憶されている。CPU201は、ハードディスクドライブ205に記憶されている個人情報の、職業と生年月日から算出した年齢とをこのテーブルに当てはめて、融資可能額を決定する。例えば、年齢が28歳で職業が会社員の場合には15000円、年齢が19歳で職業が無職の場合には0円というように決定される。
【0149】
ステップS405では、該端末シリアル番号に対応付けて記憶されている個人情報のうち、氏名の項目を受信済みであるかどうかを判断する。受信済みである場合は(ステップS405:YES)、受信済みである氏名、生年月日及び職業の各項目の中に、新規登録又は変更があったかどうかを判断する(ステップS406)。新規登録又は変更があった場合には(ステップS406:YES)、融資を行う会社が加盟する個人信用情報機関に、該遊技者の借入状況等の問い合わせを行う(ステップS407)。その後、問い合わせ結果を基に、融資可能額を再計算して(ステップS408)、求められた値を端末シリアル番号に対応付けてハードディスクドライブ205に記憶する(ステップS409)。そして、融資審査条件データの“借入状況等問合せ”の項目に“済”の値を記憶する(ステップS410)。
【0150】
氏名の項目を未受信である場合(ステップS405:NO)、氏名、生年月日及び職業の各項目のいずれにも新規登録又は変更がなかった場合(ステップS406:NO)、並びに、ステップS410の処理を終えた場合には、求められた融資可能額が0を上回る数値であるか否かを判断する(ステップS411)。この処理を実行するとき、CPU201は、融資可否判断手段として機能する。融資可能額が0以下であった場合には(ステップS411:NO)、融資が不可能であることを通知する画面を携帯電話機300に送信し(ステップS413)、本サブルーチンを終了する。
【0151】
融資可能額が0を上回る数値であった場合(ステップS411:YES)、CPU201は、該端末番号に対応付けられて記憶されている個人情報のうち、氏名、住所及び電話番号の項目を全て受信済みであるかどうかを判断する(ステップS412)。全て受信済みである場合は(ステップS412:YES)、融資受付処理を実行する(ステップS414)。未受信の項目がある場合には(ステップS412:NO)、広告画面を携帯電話機300に送信し(ステップS415)、本サブルーチンを終了する。
ここで図23に例示した広告画面を送信する場合、融資可能額は決定されているので、点線357で囲まれた部分に、求められた融資可能額を通知する文章が表示される。このときCPU201は、融資可能額データ送信手段として機能する。また、“個人情報等問合せ”の項目に“未”の値が入力されている場合には、一点鎖線358で囲まれた文章が表示される。
【0152】
図21は、図20に示した処理のステップS111において呼び出されて実行される、遊技者からの融資の申し込みを受け付ける処理を示すフローチャートである。
まず、CPU201は、携帯電話機300に対し、該携帯電話機の電子マネーについての情報を送信するよう要求する。携帯電話機300が電子マネーサービスに対応していない場合(ステップS501:NO)、電子マネーに対応していないために融資不可能であることを通知する文章を、携帯電話機300に送信し(ステップS503)、本サブルーチンを終了する。携帯電話機300が電子マネーサービスに対応している場合には(ステップS501:YES)、電子マネーについての情報を送信するよう要求し、該情報を受信後、融資可能である旨を示す融資可能データとしての融資申込画面を携帯電話機300に送信する(ステップS502)。この処理を実行するとき、CPU201は、融資可能データ送信手段として機能する。
【0153】
融資申込画面の一例を図24に示す。融資申込画面には、融資可能額、融資を行う会社名及び金利等の情報が表示される。そして、二点鎖線359で囲まれた箇所には、携帯電話機300が対応している電子マネーの情報が表示される。その下には融資希望額を入力するテキストボックス360が表示される。遊技者は、テキストボックス360に融資を希望する金額を入力し、送信ボタン361をクリックする。送信をキャンセルする場合には「戻る」と記されたボタン362をクリックする。
【0154】
CPU201は、融資申込入力画面に入力された融資申込データを受信すると(ステップS504)、受信した申し込みデータの融資希望額が、融資可能額以下の数値であるか否かを判断する(ステップS505)。融資希望額が融資可能額以下の数値であれば(ステップS505:YES)、電子マネーを携帯電話機300に送信し(ステップS506)、本サブルーチンを終了する。このとき、CPU201は融資手段として機能する。また、融資希望額が数値でない値又は融資可能額を超える数値であった場合には、エラー画面を携帯電話機300に送信し、処理をステップS504に戻す。
【0155】
こうして携帯電話機が備える電子マネーに対して融資を行うことで、遊技者は遊技店の外に出ることなく現金を借りることが可能となる。これにより、店外に現金を下ろしに行ったり融資を受けに行ったりしている間に、それまで遊技していた遊技機で他人が遊技を開始していたり、さらにその遊技機で他人が大当たりしているといった、遊技者にストレスを感じさせる事態を防ぐことが可能となる。
【0156】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0157】
また、融資額の決定から融資が実施されるまでの処理や融資可能額の決定方法等は、融資会社及び電子マネー運営会社の定める手順に従って行われるものであり、本実施例はあくまで、融資会社や電子マネー運営会社において行われる処理手順の一例を示したものである。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】本実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
【図2】図1に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【図3】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置に表示される画像の一例を模式的に示す図である。
【図4】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示した液晶表示装置の一部の構成を示す展開図である。
【図6】図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
【図8】図1に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。
【図10】個人情報の一例を示す図である。
【図11】融資可能額データの一例を示す図である。
【図12】攻略情報の一例を示す図である。
【図13】攻略情報送信履歴データの一例を示す図である。
【図14】融資審査条件データの一例を示す図である。
【図15】主制御回路において行われる遊技実行処理を示すフローチャートである。
【図16】副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】携帯電話機において行われる処理を示すフローチャートである。
【図19】情報提供装置において行われる、攻略情報送信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】情報提供装置において行われる、融資可能額送信のサブルーチン処理を示すフローチャートである。
【図21】情報提供装置において行われる、融資受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】個人情報入力画面の一例を示す図である。
【図23】広告画面の一例を示す図である。
【図24】融資申込画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0159】
1 パチスロ遊技装置
2 筐体
3(3L、3C、3R) 回転リール
5 液晶表示装置
41 CPU
42 ROM
43 RAM
82 副制御回路
92 2次元コード
200 情報提供装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 通信用インターフェイス回路
205 ハードディスクドライブ
208 プログラムROM
210 ワークRAM
212 VDP
216 画像データROM
218 D/Aコンバータ
300 携帯電話機
306 液晶パネル
308 CCDカメラ
310 無線部
318 送受信アンテナ
320 不揮発性メモリ
322 マイクロコンピュータ
500 情報提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を記憶する攻略情報記憶手段と、
前記携帯端末機から遊技者の個人情報を受信する個人情報受信手段と、
前記個人情報受信手段が、前記携帯端末機から個人情報を受信したことを条件として、前記攻略情報記憶手段から攻略情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した攻略情報を前記携帯端末機に送信する攻略情報送信手段と、
個人情報との比較対象として定められた融資審査条件データを記憶する融資条件記憶手段と、
前記個人情報受信手段が受信した個人情報と前記融資条件記憶手段に記憶された融資審査条件データとに基づいて、融資可能か否かを判断する融資可否判断手段と、
前記融資可否判断手段が融資可能であると判断した場合には、融資可能である旨を示す融資可能データを、前記携帯端末機に送信する融資可能データ送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記個人情報受信手段が受信した個人情報と前記融資条件記憶手段に記憶された融資審査条件データとに基づいて、融資可能額を決定する融資可能額決定手段と、
前記融資可能額決定手段が決定した融資可能額を示す融資可能額データを前記個人情報と対応付けて記憶する融資可能額記憶手段と、
前記融資可能額記憶手段が記憶する前記融資可能額データを、前記携帯端末機に送信する融資可能額データ送信手段と、
融資を要求する旨を示す融資要求データを前記携帯端末機から受信した場合には、前記融資可能額記憶手段が記憶する融資可能額データが示す融資可能額の範囲内で、前記携帯端末機に対して、電子的価値である電子マネーを送信する融資手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記攻略情報記憶手段は、複数の攻略情報を記憶し、
前記抽出手段は、前記個人情報受信手段が、1の遊技者に関する複数の個人情報のうちの1の個人情報を受信するごとに、前記複数の攻略情報のなかから1の攻略情報を抽出し、
前記攻略情報送信手段は、前記抽出手段が抽出した1の攻略情報を前記携帯端末機に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−175404(P2007−175404A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−379747(P2005−379747)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】