説明

情報機器システム

【課題】 情報機器のセキュリティレベルを情報機器の使用者がいる位置によっ
て異ならせる。
【解決手段】 端末機器2がUSBインターフェース8と無線送受信回路10とを
備え、情報機器4が、USBインターフェース8と接続されたとき通信するUS
B制御器28と、無線送受信回路10に無線通信が可能な送受信回路30とを備えてい
る。情報機器4が読み取り可能な記録媒体32には、有線通信状態であるか、無線
通信状態であるか、非通信状態であるかを判定する判定ステップと、この判定ス
テップの判定結果に従って、前記非通信状態、前記無線通信状態及び前記有線通
信状態の順で前記情報機器が実行する処理の制限を大きくする制限ステップとを
、備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の情報機器を有する情報機器システムに関し、特に各情報機器
が有線通信機器及び無線通信機器を備えるものに関する。
【背景技術】
【0002】
複数台の情報機器間でのデータ伝送方式として、イーサーネット等を使用した
有線LANや、IEEE802.11、IrDAを利用した無線LANが知られ
ている。コンピュータで使用されるデバイスとコンピュータとの間の無線による
データ伝送方式としては、Bluetoothが提案されている。同じくコンピ
ュータで使用されるデバイスとコンピュータとの間での有線によるデータ伝送方
式として、USB、PCMCIA、IEEE1394が知られている。このよう
な有線による通信手段を備えたパーソナルコンピュータは一般的に普及している
。また無線インターフェースを標準搭載したパーソナルコンピュータも安価に実
現できる環境下にある。
【特許文献1】特開平9−152990号公報
【特許文献2】特開平9−16737号公報
【特許文献3】特開平10−117302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
無線によるデータ伝送では、空間的に離れた場所間で通信を行うことができる
。しかし、一般的には有線通信の方が無線通信よりも伝送帯域を広くとることが
できる。従って、無線のデータ伝送帯域では、データ量の多い情報の伝送には、
長時間を要する。上記とは逆に、有線によるデータ伝送では、無線によるデータ
伝送と同じデータ量を伝送する場合、伝送時間は短いが、空間的に離れた場所で
データ伝送を受けることができない。また、無線によるデータ伝送と有線による
データ伝送とは、独立したものとして使用されており、両者を関連させて使用さ
れていない。従って、無線伝送と有線伝送とがそれぞれ有する優れた特性を有効
に利用できていなかった。
【0004】
本発明は、無線通信時には無線の利便性を維持し、有線通信時には有線の利便
性を維持した情報機器システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による通信機器システムは、第1有線通信手段と第1無線通信手段とを
備えた第1情報機器を有している。この第1情報機器は、例えば携帯可能なもの
であることが望ましい。また、第2情報機器は、第1有線通信手段に接続された
とき第1有線通信手段と通信する第2有線通信手段と、第1無線通信手段と共に
有効通信範囲内に存在するとき第1無線通信手段と通信する第2無線手段とを備
えている。第2情報機器は、第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態
であるか、第1及び第2の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記
有線通信状態及び無線通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定手段と
、この判定手段の判定結果に従って、第2情報機器が実行する処理の制限を変更
する制限手段とを、備えている。第2情報機器が実行する処理としては、例えば
、第2情報機器が備えるファイルの読み書き、第2情報機器が備えるアプリケー
ションの起動、ネットワークを介しての通信、インターネットへのアクセス等が
ある。これらの各処理に対して制限が行われている。即ち、情報機器に対するア
クセス権が、有線通信状態、無線通信状態、非通信状態によって異なっており、
有線通信状態から非通信状態に向かうに従ってアクセス権の制限が大きくなって
いる。
【0006】
前記判定手段及び制限手段は、例2情報機器が読み取り可能な記録媒体に、例
えば判定ステップ及び制限ステップとして記録することができる。判定ステップ
は、第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、第1及び第2
の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態及び無線通
信状態以外の非通信状態であるかを判定する。制限ステップは、判定ステップの
判定結果に従って、第2情報機器が実行する処理の制限を変更する。この記録媒
体から、これらステップが第2情報機器に読み込まれ、前記判定手段及び制限手
段として機能する。
【0007】
このように構成された情報機器システムでは、有線通信状態であるか、無線通
信状態であるか、非通信状態であるかの判断が行われる。有線通信状態と判断さ
れると、第1及び第2情報機器が、第1及び第2有線通信手段が接続されて通信
しているので、第1情報機器を所持している使用者が、第2情報機器のそばにい
て、使用者によって第2情報機器が操作される。従って、第2情報機器が実行す
る処理の制限が最も少ない状態とされる。また、無線通信状態と判断されると、
第1及び第2情報機器が、第1及び第2無線通信手段を介して通信しており、第
1情報機器を所持している使用者は、第2情報機器の近辺にいて、使用者の管理
が及ぶ範囲内で、第2情報機器が第三者に使用される。従って、第2情報機器が
実行する処理がある程度制限された状態にされる。非通信状態と判断されると、
第1及び第2情報機器の間で、第1及び第2有線通信手段、第1及び第2無線通
信手段のいずれによっても、通信が行われてなく、第1情報機器を携帯している
使用者は、第2情報機器からかなり離れた場所にいて、第2情報機器に対する管
理ができない状態で第2情報機器が使用されていると考えられる。従って、第2
情報機器が行う処理が、最も制限される。このように、第1有線通信手段と第2
有線通信手段とが接続されて、互いに通信する有線通信状態であるか、第1無線
通信手段と第2無線通信手段とが有効通信範囲内に存在し、通信する無線通信状
態であるか、前記有線通信状態及び前記無線通信状態以外の非通信状態であるか
が判定段階で判定され、この判定段階において前記非通信状態と判定されたとき
、前記無線通信状態と判定されたとき、前記有線通信状態と判定されたときの順
で、前記第2情報機器が実行する処理の制限を大きくする処理制限段階とが、実
行される。
【0008】
このように、本情報機器通信システムでは、第1情報機器を所持している使用
者の存在位置によって第2情報機器に対するセキュリティのレベルを異ならせて
いるので、パスワードや識別子を第三者に知られていても、第1情報機器を使用
者が確実に管理している限り、第2情報機器の各種処理のうち第三者に実行され
たくない処理が、誤って第三者に実行されることがない。
【0009】
なお、上記の情報機器システムにおいて、前記制限手段は、第2有線通信手段
に接続された第1有線通信手段が、第2有線通信手段と通信を許可されたもので
あるか判定する第1判定手段と、第2無線通信手段と通信している第1無線通信
手段が第2無線通信手段と通信を許可されたものであるかを判定する第2判定手
段とを、具備するものとすることができる。第1及び第2の判定手段も、第2情
報機器が読み取り可能な記録媒体に記録された第1及び第2判定ステップが、第
2情報機器によって読み取られることによって構成するものとできる。第1判定
ステップは、第2有線通信手段に接続された第1有線通信手段が、第2有線通信
手段と通信を許可されたものであるか判定し、第2判定ステップは、第2無線通
信手段と通信している第1無線通信手段が第2無線通信手段と通信を許可された
ものであるかを判定する。
【0010】
このような情報機器システムは一般に量産される。従って、或る情報機器シス
テムの第2情報機器が、他の情報機器システムの第1情報機器と、有線または無
線で通信できただけで、或る情報機器システムの第2情報機器において実行され
る処理の制限が緩和されると、セキュリティを確保することができない。そこで
、第1及び第2有線通信手段が通信を許可されたものであるか、また、第1及び
第2無線通信手段が、通信を許可されたものであるかの判定を行っている。通信
を許可されていない第1及び第2有線通信手段間の通信の場合や、通信を許可さ
れていない第1及び第2無線通信手段の通信の場合には、例えば非通信状態と判
定された場合と同じ制限状態とされ、セキュリティが確保されている。
【0011】
なお、第2情報機器がネットワークとの通信のための通信手段を有する場合、
第2情報機器は、第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、
第1及び第2無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態
及び無線通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定手段と、この判定手
段の判定結果に従って、前記通信手段が前記ネットワークへ送信するアウェアネ
スを変更させる変更手段とを、備えるものに変更することができる。
【0012】
この判定手段と変更手段も、第2情報機器が読み取り可能な記録媒体に記録さ
れた判定ステップと変更ステップとが、第2情報機器に読みとられることによっ
て、実現することができる。判定ステップは、前記有線通信状態及び無線通信状
態以外の非通信状態であるかを判定する。変更ステップは、判定ステップの判定
結果に従って、前記通信手段が前記ネットワークへ送信するアウェアネスを変更
させる。
【0013】
第1情報機器を携帯している使用者が第2情報機器のそばにいて、第1情報機
器の第1有線通信手段を第2情報機器の第2有線通信手段に接続すると、有線通
信状態であると判定される。第1情報機器を携帯している使用者が第2情報機器
から離れた場所にいるが、有効通信範囲内にいれば、無線通信状態であると判定
される。第1情報機器を携帯している使用者が有効通信範囲外にいると、非通信
状態であると判定される。このような判定結果に従って、異なるアウェアネスが
ネットワークに送信される。このように、第1有線通信手段と第2有線通信手段
とが通信する有線通信状態であるか、第1無線通信手段と第2無線通信手段とが
通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態及び前記無線通信状態以外の
非通信状態であるかが、判定段階で判定される。この判定段階における判定結果
に従って、変更段階で前記第2情報機器からネットワークへのアウェアネスを変
更される。
【0014】
上記のようにして変更されたアウェアネスを、ネットワークを利用して第2情
報機器と通信している第三者が知ることによって、第1情報機器を携帯している
使用者が、どのような位置にいるかを知ることができる。
【0015】
本発明による他の情報機器システムは、第1及び第2の情報機器を有している
。第1情報機器は携帯できるものであることが望ましい。第1情報機器は、第1
有線通信手段と第2無線通信手段とを備え、第2情報機器は、第1有線通信手段
に接続されたとき第1有線通信手段と通信する第2有線通信手段と、第1の無線
通信手段と共に有効通信範囲内に存在するとき第1の無線通信手段と通信する第
2の無線通信手段とを備えている。第1及び第2の有線通信手段による通信の伝
送帯域は、第1及び第2の無線通信手段による通信の伝送帯域よりも広い。第2
情報機器は、第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、第1
及び第2無線通信手段が通信する無線通信状態であるかを判定する判定手段と、
前記有線通信状態であると前記判定手段で判定されたとき、第2の有線通信手段
から第1の有線通信手段に情報を伝送させ、前記無線通信状態であると前記判定
手段で判定されたとき、第2無線通信手段から第1無線通信手段にデータ量を減
少させて前記情報を伝送させる制御手段とを、備えている。前記情報は、例えば
画像データ、音声データまたはこれら双方のデータを含むものである。データ量
の減少は、例えばデータ圧縮技術を利用して行われる。
【0016】
前記判定手段及び制御手段は、第2情報機器が読み取り可能な記録媒体に、判
定ステップと、制御ステップとを記録し、これを第2情報機器が読み取ることに
よって実現できる。判定ステップは、第1及び第2有線通信手段が通信する有線
通信状態であるか、第1及び第2無線通信手段が通信する無線通信状態であるか
を判定する。制御ステップは、前記有線通信状態であると前記判定手段で判定さ
れたとき、第2の有線通信手段から第1の有線通信手段に情報を伝送させる有線
伝送ステップと、前記無線通信状態であると前記判定手段で判定されたとき、第
2無線通信手段から第1無線通信手段にデータ量を減少させて前記情報を伝送さ
せる無線伝送ステップとを、備える。
【0017】
本態様の情報機器システムでは、第1無線通信手段と第2無線通信手段とが有
効通信範囲内に存在し通信する無線通信状態であるか、第1有線通信手段と第2
有線通信手段とが接続され通信し、伝送帯域が前記無線通信状態よりも広い有線
通信状態であるかが、判定段階で判定される。この判定段階において前記有線通
信状態であると判定されたとき、有線伝送段階が、第2の有線通信手段から第1
有線通信手段に情報を伝送させる。前記判定段階において前記無線通信状態であ
ると判定されたとき、無線伝送段階が、前記第2無線通信手段から第1無線通信
手段に、データ量を減少させて前記情報を伝送させる。
【0018】
第1情報機器の第1有線通信手段が第2情報機器の第2無線通信手段に接続さ
れていると、有線通信状態であると判定される。これによって、第2の有線通信
手段から第1の有線通信手段に情報の伝送が行われる。即ち、広い伝送帯域を利
用して情報の伝送が行われるので、データ量が多い情報であっても障害なく伝送
され、必要且つ充分な情報を得ることができる。第1及び第2無線通信手段が無
線通信状態にあると判定されると、第2の無線通信手段から第1の無線通信手段
に、データ量を減少させて情報の伝送が行われる。即ち、狭い伝送帯域であって
も、最低限度の情報を得ることができる。しかも、第1及び第2情報機器が離れ
た位置にあっても、この最低限度必要な情報を得ることができる。このように本
態様の情報機器システムでは、無線接続時には無線の利便性を維持しつつ、最小
必要限の情報が得られ、かつ有線接続時には必要充分な情報が得られる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、第1及び第2情報機器が、有線通信手段と無
線通信手段とをそれぞれ有し、これらの間で有線通信が行われているときには第
2情報機器に行わせることができる処理の制限を最も少なくし、無線通信が行わ
れているときには処理の制限を高め、有線でも無線でも通信が行われていないと
きには、処理の制限を最も高めている。従って、第1情報機器を携帯した第2情
報機器の使用者が、第2情報機器に対してどのような位置にいるかによって、第
三者が第2情報機器を使用する状態を制限することができる。また、有線通信が
行われているときと、無線通信が行われているときと、通信が確立されていない
ときとで、第2情報機器からネットワークへのアウェアネスを異ならせているの
で、第2情報機器の使用者が、どのような位置にいるかをネットワークを介して
通信相手に報知することができる。また、本発明によれば、第1及び第2の情報
機器が、有線通信手段と無線通信手段とを備え、無線通信手段では伝送帯域が狭
く、有線通信手段では伝送帯域が広いので、有線通信が行われているときには、
再生データを広帯域で伝送し、無線通信が行われているときには、データ量を減
少させて情報を伝送している。従って、無線接続時には無線の利便性を維持しつ
つ、最小必要限の情報が得られ、かつ有線接続時には必要充分な情報が得られる

【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の第1実施形態の情報機器システムは、図1に示すように、第1情報機
器、例えば端末機器2と、第2情報機器、例えばパーソナルコンピュータ4とを
、備えている。
【0021】
端末機器2は、図1に示すように、使用者が携帯可能な小型のカード型のもの
である。この端末機器2は、図2に示すように、マイクロプロセッサ6を有して
いる。マイクロプロセッサ6は、第1有線通信手段、例えばUSBインターフェ
ース8と、第1無線通信手段、例えばBluetooth用の送受信回路10と
に接続されている。USBインターフェース8は、図1に示すUSBコネクタ8
aに接続されている。マイクロプロセッサ6は、内蔵するプログラムメモリに記
憶されているプログラムに従って、USBインターフェース8、送受信回路10
を制御する。なお、送受信回路10及びUSBインターフェース8を通じて得ら
れたデータは、記憶手段、例えばフラッシュメモリ12に格納される。この端末
機器2は、マイクロプロセッサ6等を作動させるための電池14も内蔵している

【0022】
パーソナルコンピュータ4は、図3に示すように、CPU16、ハードディス
ク、フロッピィディスクドライブ及びCDROMドライブ等からなるドライブユ
ニット18、キーボードやマウス等で構成される入力ユニット20、メモリ22
、表示ユニット24を有するものである。さらに、パーソナルコンピュータ4は
、通信ユニット、例えばLANユニット26を有し、LAN等のネットワークと
の通信が可能である。また、パーソナルコンピュータ4は、第2有線通信手段、
例えばUSB制御器28と、第2無線通信手段、例えばBluetooth用の
送受信回路30とを備えている。この送受信回路30は、端末機器2が、予め定
めた有効通信範囲内に存在するとき、端末機器2の送受信回路10と通信が可能
なものである。USB制御器28は、パーソナルコンピュータ4の表面に設けた
USBコネクタ28aに接続されている。パーソナルコンピュータ4は、ハード
ディスク8に記憶されているオペレーティングシステムの制御下で動作する。パ
ーソナルコンピュータ4は、図1に示すような記録媒体、例えばCDROM32
に記録されているプログラムを、ドライブユニット18中のCDROMドライブ
を介してハードディスク8に読み込み、このプログラムを実行する。
【0023】
図1に示す端末機器2のUSBコネクタ8aを、パーソナルコンピュータ4の
USBコネクタ28aに接続することによって、端末機器2とパーソナルコンピ
ュータ4とは、有線通信可能となる。また、端末機器2がパーソナルコンピュー
タ4と離れた位置にある場合、USBによる有線通信は不可能であるが、パーソ
ナルコンピュータ4の無線送受信回路30の有効通信範囲内に端末機器2がある
場合、端末機器2の無線送受信回路10とパーソナルコンピュータ4の無線送受
信回路30とによって無線通信が可能となる。無論、端末機器2が、上記有効通
信範囲外にあるとき、無線通信は不可能である。
【0024】
例えば端末機器2と共に販売されたCDROM32から読み込まれたプログラ
ム(状態管理ソフト)は、メモリ22に常駐しているもので、種々のイベントが
発生するごとに開始される。なお、端末機器2とパーソナルコンピュータ4とが
無線または有線で接続されたとき、または有線若しくは無線の接続が切断された
ときにも、イベントが発生する。
【0025】
この状態管理ソフトでは、図4に示すようにまず有線接続が行われているか否
かが判断される(ステップS2)。これは、例えば、この状態管理ソフトを開始
させたイベントが、USB接続が行われたことによって発生したものであるか否
かを、イベントに付属するパラメータを判断することによって行える。
【0026】
有線接続が行われていると判断されると、識別子の判定が行われる(ステップ
S4)。この識別子の判別では、パーソナルコンピュータ4に接続された端末機
器2のUSBから送信されてきた識別子が、このパーソナルコンピュータ4と通
信を許可された端末機器の識別子であるか否か判別される。有線通信が許可され
ている識別子は、予めメモリ22にデータとして記憶されているので、このデー
タを参照して、識別子の判別を行う。
【0027】
識別子の判別の結果、通信を許可された端末機器でないと判別されると、状態
管理ソフトはその処理を終了する。従って、パーソナルコンピュータ4との通信
を許可されていない者が持っている端末機器2によって、パーソナルコンピュー
タ4が使用されることを防止できる。識別子の判別の結果、通信を許可された端
末機器であると判別されると、セキュリティレベルがCであることを、オペレー
ティングシステムに通知し(ステップS6)、この状態管理ソフトの処理が終了
する。
【0028】
ステップS2において有線接続でないと判断されると、無線接続であるか否か
が判定される(ステップS8)。これも、この状態管理ソフトを起動したイベン
トが無線通信による接続が行われたことによって発生したものであるか否かを、
イベントに付属するパラメータから判断することによって行える。
【0029】
無線接続が行われていると判断されると、識別子の判定が行われる(ステップ
S10)。この識別子の判別では、パーソナルコンピュータ4に接続された端末
機器2から無線通信によって送信されてきた識別子がこのパーソナルコンピュー
タ4との通信を許可された端末機器2の識別子であるか否かの判別が行われる。
無線通信が許可されている識別子は、予めメモリ22にデータとして記憶されて
いるので、このデータを参照して、この判別が行われる。
【0030】
識別子の判別の結果、通信を許可された端末機器でないと判別されると、状態
管理ソフトは終了する。従って、パーソナルコンピュータ4との通信を許可され
ていない者が持っている端末機器2によって、パーソナルコンピュータ4が使用
されることを防止できる。識別子の判別の結果、通信を許可された端末機である
と判別されると、セキュリティレベルがBであることを、オペレーティングシス
テムに通知し(ステップS12)、この状態管理ソフトの処理が終了する。
【0031】
ステップS8において無線接続でないと判断されたとき、オペレーティングシ
ステムにセキュリティレベルがAであることが通知され、この状態管理ソフトの
処理が終了する。
【0032】
この状態管理ソフトでは、有線接続でないと判断された後に、無線接続である
か否かの判断が行われているので、有線接続と無線接続とが同時に行われた場合
、有線接続であるとの判断が優先され、セキュリティレベルCの通知がなされる
。ステップS2及びS4が判定手段に相当し、ステップS4、S6、S10、S
12、S14が制限手段に相当する。
【0033】
このセキュリティレベルの通知に従って、パーソナルコンピュータ4が行う様
々な処理が制限される。例えば、ファイルアクセスがセキュリティレベルによっ
て制限される場合には次のようになる。
【0034】
セキュリティレベルAの通知がオペレーティングシステムに対して行われると
、オペレーティングシステムがパーソナルコンピュータ4をサスペンドさせるか
、或いはスクリーンセーバーによって、第三者がパーソナルコンピュータ4にア
クセスできないようにされる。
【0035】
セキュリティレベルBの通知がオペレーティングシステムに対して行われると
、オペレーティングシステムは、先ずユーザーにログインを促す。このとき、正
規のID及びパスワードからなるログイン情報が入力されないと、セキュリティ
レベルAと同様に処理が行われる。正規のログイン情報が入力されると、セキュ
リティレベルBに対応して予め定めたファイルへのアクセスが許可される。例え
ば各ファイルの読み出しのみが許可され、書き込みは許可されない。この他、特
定のディレクトリにあるファイルについてのみ読み出し、書き込みが許可され、
他のディレクトリにあるファイルについては読み出し、書き込みが許可されない
ようにすることもできる。
【0036】
セキュリティレベルCが通知されると、オペレーティングシステムは、ユーザ
ーにログインを促す。ここで、上述した正規のID及びパスワードが入力されな
いと、セキュリティレベルAと同様に処理が行われる。正規のIDとパスワード
が入力されると、セキュリティレベルがCであるので、アクセス権の制限が最も
少ない状態とされる。例えば全てのファイルへの読み出し及び書き込みが可能と
なる。
【0037】
また、ネットワークへのアクセスをセキュリティレベルA、B、Cによって制
限することもできる。この場合、セキュリティレベルAの通知がオペレーティン
グシステムに対して行われると、オペレーティングシステムがパーソナルコンピ
ュータ4をサスペンドさせるか、或いはスクリーンセーバーによって、第三者が
パーソナルコンピュータ4にアクセスできないようにされる。
【0038】
セキュリティレベルBの通知がオペレーティングシステムに対して行われると
、オペレーティングシステムは、先ずユーザーにログインを促す。このとき、正
規のログイン情報が入力されないと、セキュリティレベルAと同様に処理が行わ
れる。正規のログイン情報が入力されると、セキュリティレベルBに対応して予
め定めたネットワークへのアクセスが許可される。例えばファイルサーバー上の
特定のファイルの読み出しのみが許可される。
【0039】
セキュリティレベルCが通知されると、オペレーティングシステムは、ユーザ
ーにログインを促す。ここで、上述した正規のログイン情報が入力されると、セ
キュリティレベルがCであるので、アクセス権の制限が最も少ない状態とされる
。例えばファイルサーバー上の全てのファイルへの読み出し及び書き込みが可能
となる。正規のログイン情報が入力されないと、セキュリティレベルAと同様に
処理が行われる。
【0040】
また、起動できるアプリケーションをセキュリティレベルA、B、Cによって
制限することもできる。この場合、セキュリティレベルAの通知がオペレーティ
ングシステムに対して行われると、オペレーティングシステムがサスペンドさせ
られるか、或いはスクリーンセーバーによって、第三者がパーソナルコンピュー
タ4にアクセスできないようにされる。
【0041】
セキュリティレベルBの通知がオペレーティングシステムに対して行われると
、オペレーティングシステムは、先ずユーザーにログインを促す。このとき、正
規のログイン情報が入力されないと、セキュリティレベルAと同様に処理が行わ
れる。正規のログイン情報が入力されると、セキュリティレベルBに対応して予
め定めたアプリケーションの起動が許可される。
【0042】
セキュリティレベルCが通知されると、オペレーティングシステムは、ユーザ
ーにログインを促す。ここで、上述した正規のID及びパスワードが入力される
と、セキュリティレベルがCであるので、全てのアプリケーションの起動が可能
とされる。このとき、正規のログイン情報が入力されないと、セキュリティレベ
ルAと同様に処理が行われる。
【0043】
ファイルアクセスやアプリケーションの起動許可を制限する場合、セキュリテ
ィレベルB、Cでは、ログインを促すのに代えて、スクリーンセーバーを起動す
ると共に、パスワードの入力を促し、パスワードが入力されたとき、スクリーン
セーバーを停止し、セキュリティレベルに応じて、ファイルアクセスまたはアプ
リケーションの起動を許可してもよい。或いは、ファイルアクセスやアプリケー
ションの起動許可を制限する場合、セキュリティレベルB、Cでは、ログインや
パスワードの入力を促さずに、直ちにセキュリティレベルに応じてファイルアク
セスやアプリケーションの起動を許可してもよい。
【0044】
また、ブラウザソフトウエアによって閲覧することができるコンテンツをセキ
ュリティレベルA、B、Cによって制限することもできる。この場合、状態管理
ソフトからの通知は、オペレーティングシステムではなく、ブラウザソフトウエ
アに対して行われる。ブラウザソフトウエアは、閲覧できるコンテンツの制御レ
ベルを変更可能に構成されているので、セキュリティレベルAが通知されると、
閲覧不能に制御レベルを設定する。また、セキュリティレベルBが通知されると
、例えばセックス、暴力に関するウェブへのアクセスを禁止するように設定する
。セキュリティレベルCが通知されると、全てのウェブの閲覧が可能に制御レベ
ルを設定する。
【0045】
また、チャットアプリケーションによる通信状態を制御することもできる。こ
の場合も、状態管理ソフトからの通知は、オペレーティングシステムではなく、
チャットアプリケーションに対して行われる。チャットアプリケーションでは、
セキュリティレベルAが通知されると、パーソナルコンピュータ4の使用者は不
在である旨をチャットでの通信相手に通知する。また、セキュリティレベルBが
通知されると、使用者はパーソナルコンピュータ4の近辺にはいるが、席にはい
ない旨をチャットでの通信相手に通知する。セキュリティレベルCが通知される
と、パーソナルコンピュータ4の使用者は席にいる旨をチャットでの通信相手に
通知する。このように通信相手へのアウェアネスの内容が、有線通信状態である
か、無線通信状態であるか、非通信状態であるかによって変更されている。
【0046】
本発明の第2実施形態の情報機器システムは、図5に示すように、端末機器2
aの構成が、第1実施形態の端末機器2と相違する。即ち、端末機器2と同様に
、マイクロプロセッサ6、USBインターフェース8、送受信回路10、フラッ
シュメモリ12及び電池14を備える他に、再生データ出力手段、例えば画像表
示手段及び音声出力手段を備えている。画像表示手段としては、例えばLCD3
2が使用され、音声出力手段としては、例えばスピーカ34が使用されている。
この他に再生データ生成手段として、音声入力手段を備えている。音声入力手段
として、例えばマイクロホン38が使用されている。
【0047】
マイクロホン38で集音された音声信号は、例えばCODEC40によって処
理が施され、マイクロプロセッサ6に供給される。音声信号は有線若しくは無線
通信によってパーソナルコンピュータ4に伝送される。
【0048】
有線若しくは無線によってパーソナルコンピュータ4から伝送された音声信号
は、CODEC40によって処理が施され、スピーカ34から出力される。同様
に有線若しくは無線によってパーソナルコンピュータ4から伝送された画像信号
は、マイクロプロセッサ6によって処理が行われ、LCD32によって表示され
る。
【0049】
なお、パーソナルコンピュータ4においても同様に、端末機器2aから有線若
しくは無線によって伝送された音声若しくは画像信号の再生が可能なように構成
されている。
【0050】
例えば端末機器2aと共に販売されたCDROMからパーソナルコンピュータ
4のメモリ22に読み込まれた伝送ソフトプログラムは、例えばパーソナルコン
ピュータ4から端末機器2aに音声や画像等のデータを伝送しようとする場合に
起動される。このソフトでは、第1実施形態のステップS2と同様に有線接続か
否かの判断が行われる(ステップS2a)。有線接続であると判断されるとステ
ップS4と同様に識別子の判断が行われる(ステップS4a)。パーソナルコン
ピュータ4との通信が許可された端末機器2aが有線接続されていると判断され
ると、伝送しようとするデータの広帯域伝送が有線によって行われる(ステップ
S16)。
【0051】
ステップS2aにおいて有線接続でないと判断されると、ステップS8と同様
に無線接続であるか否かの判断が行われる(ステップS8a)。無線接続である
と判断されると、ステップS10と同様に識別子の判断が行われる(ステップS
10a)。パーソナルコンピュータ4との通信が許可された端末機器2aが無線
接続されていると判断されると、伝送しようとするデータの狭帯域伝送が無線に
よって行われる(ステップS18)。
【0052】
例えばテレビ会議のような画像と音声とを含む情報の場合、広帯域伝送では、
画像信号と音声信号とをそのまま有線伝送する。これらのうち画像は、端末機器
2aにおいてLCD32によって表示され、音声はスピーカ34から拡声される
。狭帯域伝送では、データ量を減少させて、例えば画質あるいはコマ数を落とし
て画像信号を端末機器2aに伝送し、音声信号も音質を下げて、端末機器2aに
伝送する。これらのうち画像がLCD32によって表示され、音声はスピーカ3
4から拡声される。
【0053】
パーソナルコンピュータ4によってインターネットやデジタルテレビ放送から
取得された画像信号や音声信号も、同様に有線通信では広帯域で、無線通信では
狭帯域で、それぞれ端末機器2aに伝送される。なお、画像信号のみ或いは音声
信号のみを上記と同様に伝送することもできる。
【0054】
また、端末機器2aにも、上述した伝送ソフトが読み込まれており、マイクロ
ホン38で集音された音声信号は、有線通信の場合には広帯域伝送され、無線通
信の場合には狭帯域伝送される。例えば、狭帯域伝送の場合、マイクロプロセッ
サ6によって音声信号は、テキストに変換され、このテキストによって伝送され
る。広帯域伝送の場合、音声信号がそのまま伝送される。或いは、端末機器2a
が音声メモとしての機能を備えていると、端末機器2aのフラッシュメモリ12
に記憶された音声信号は、狭帯域伝送の場合、記憶されている音声ファイルの一
部のみ日時時刻情報とパーソナルコンピュータ4に伝送される。また、広帯域伝
送の場合、記憶されている音声ファイルの全てを伝送する。
【0055】
上記の2つの実施形態では、有線通信手段としてUSBを使用したが、他の有
線通信手段、例えばIEE1394、PCMCIAを使用することもできる。ま
た、無線通信手段としてBluetoothを使用したが、他の無線通信手段、
例えば無線LANを使用することもできる。第1実施形態では、図4の状態管理
ソフトにおいて、セキュリティレベルA、BまたはCをオペレーティングシステ
ムに通知したが、これに代えて、オペレーティングシステムが適宜アクセスする
メモリに、セキュリティレベルを書き込んでおくこともできる。第2実施形態で
は、端末機器2aから音声信号のみを伝送するようにしたが、画像信号を伝送す
ることもできる。この場合でも、無線通信の場合にはデータ量を減少させるよう
に画質を落としたり、コマ数をおとした画像を伝送し、有線通信の場合には、デ
ータ量をそのままとして伝送する。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1実施形態の情報機器システムの全体構成図である。
【図2】図1の情報機器通信システムで使用される端末機器のブロック図である。
【図3】図1の情報機器システムで使用されるパーソナルコンピュータのブロック図である。
【図4】図3のパーソナルコンピュータが実効する状態管理プログラムのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態の情報機器システムで使用される端末機器のブロック図である。
【図6】図5の情報機器システムで使用されるパーソナルコンピュータが実行する伝送プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
2 端末機器(第1情報機器)
4 パーソナルコンピュータ(第2情報機器)
8 USB(第1有線通信手段)
10 送受信回路(第1無線通信手段)
28 USB制御器(第2有線通信手段)
30 送受信回路(第2無線通信手段)
32 CDROM(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1有線通信手段と第1無線通信手段とを、備えた第1情報機器
と、
前記第1有線通信手段に接続されたとき前記第1有線通信手段と通信する第2
有線通信手段と、前記第1無線通信手段と共に有効通信範囲内に存在するとき前
記第1無線通信手段と通信する第2無線通信手段とを備える第2情報機器とを、
具備し、前記第2情報機器が、更に、
前記第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、第1及び第
2の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態及び無線
通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定手段と、
この判定手段によって前記有線通信状態と判定されたとき、前記無線通信状態
と判定されたとき、及び前記非通信状態と判定されたときの順で、前記第2情報
機器が実行する処理の制限を大きくする制限手段とを、
備える情報機器システム。
【請求項2】
第1情報機器が備える第1有線通信手段と第2情報機器が備える
第2有線通信手段とが接続されて、互いに通信する有線通信状態であるか、前記
第1情報機器が備える第1無線通信手段と前記第2情報機器が備える第2無線通
信手段とが有効通信範囲内に存在し、互いに通信する無線通信状態であるか、前
記有線通信状態及び前記無線通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定
段階と、
この判定段階において前記非通信状態と判定されたとき、前記無線通信状態と
判定されたとき、前記有線通信状態と判定されたときの順で、前記第2情報機器
が実行する処理の制限を大きくする処理制限段階とを、
具備する情報機器システムにおける処理制限方法。
【請求項3】
第1情報機器が備える第1有線通信手段に接続されたとき当該第
1有線通信手段と通信する第2有線通信手段と、前記第1情報機器が備える第1
無線通信手段と共に有効通信範囲内に存在するとき前記第1無線通信機器と通信
する第2無線通信手段とを、備える第2情報機器が読み取り可能な記録媒体であ
って、
前記第1及び第2有線通信手段が接続されて通信する有線通信状態であるか、
前記第1及び第2の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通
信状態及び前記無線通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定ステップ
と、
この判定ステップによって前記非通信状態と判定されたとき、前記無線通信状
態と判定されたとき、及び前記有線通信状態と判定されたときの順で、前記第2
情報機器が実行する処理の制限を大きくする制限ステップとを、
備える記録媒体。
【請求項4】
第1有線通信手段と第1無線通信手段とを、備えた第1情報
機器と、
前記第1有線通信手段に接続されたとき前記第1有線通信手段と通信する第2
有線通信手段と、前記第1無線通信手段と共に有効通信範囲内に存在するとき前
記第1無線通信手段と通信する第2無線通信手段と、ネットワークとの通信手段
とを、備える第2情報機器とを、
具備し、前記第2情報機器が、更に、
前記第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、第1及び第
2の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態及び無線
通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定手段と、
前記ネットワークを介して他の情報機器に対してアウェアネス情報を通知する
と共に、前記判定手段による判定結果に従って前記アウェアネス情報を変更する
変更手段とを、
具備する情報機器システム。
【請求項5】
第1有線通信手段と第2無線通信手段とを備えた第1情報機
器と、
第1有線通信手段に接続されたとき第1有線通信手段と通信する第2有線通信
手段と、第1の無線通信手段が有効通信範囲内に存在するとき第1の無線通信手
段と通信する第2の無線通信手段とを備える第2情報機器とを、
具備し、第1及び第2の有線通信手段による通信の伝送帯域が、第1及び第2の
無線通信手段による通信の伝送帯域よりも広い情報機器システムにおいて、
第2情報機器は、
第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、第1及び第2無
線通信手段が通信する無線通信状態であるかを判定する判定手段と、
前記有線通信状態であると前記判定手段で判定されたとき、第2の有線通信手
段から第1の有線手段に情報を伝送させ、前記無線通信状態であると前記判定手
段で判定されたとき、第2無線通信手段から第1無線通信手段に、データ量を減
少させて前記情報を伝送させる制御手段とを、
具備する情報機器システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1有線通信手段と第1無線通信手段とを、備えた第1情報機器と、
前記第1有線通信手段に接続されたとき前記第1有線通信手段と通信する第2有線通信手段と、前記第1無線通信手段と共に有効通信範囲内に存在するとき前記第1無線通信手段と通信する第2無線通信手段と、ネットワークとの通信手段とを、備える第2情報機器とを、
具備し、前記第2情報機器が、更に、
前記第1及び第2有線通信手段が通信する有線通信状態であるか、前記第1及び第2の無線通信手段が通信する無線通信状態であるか、前記有線通信状態及び前記無線通信状態以外の非通信状態であるかを判定する判定手段と、
前記ネットワークを介して他の情報機器に対してアウェアネス情報を通知すると共に、前記判定手段による判定結果に従って前記アウェアネス情報を変更する変更手段とを、
具備する情報機器システム

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−92560(P2006−92560A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−284029(P2005−284029)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【分割の表示】特願2000−238968(P2000−238968)の分割
【原出願日】平成12年8月7日(2000.8.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】