説明

感光性樹脂組成物

【課題】半導体装置に用いられる基板の微細加工に適した感光性樹脂組成物の提供にある。
【解決手段】本発明のある態様の感光性樹脂組成物は、(a)ベースポリマーと、(b)光重合性アクリル系モノマーと、(c)光重合開始剤と、を含む。以下、感光性樹脂組成物の各成分について詳述する。ベースポリマーは、アクリル酸またはメタクリル酸を変性したエチレン性不飽和基を有する構成ユニットを40質量%以上含有する。光重合性アクリル系モノマーの含有量は、上述したベースポリマーを基準として、25〜100質量%が好ましい。光重合開始剤として、オキシム系光重合開始剤が好適に用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置、携帯電話、携帯型オーディオ機器などの電子機器のさらなる小型化、高機能化が望まれ、これらの電子機器に使用されるCMOSイメージセンサ、CCDセンサ、各種メモリなどの半導体装置の小型化、高集積化が進められている。これにともない、半導体装置を構成する基板(配線基板、Si基板など)の微細加工に適した絶縁層(感光性樹脂層)の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−071994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
感光性樹脂層に要求される特性としては、配線層間を電気的に接続する樹脂埋込型のビアなどの凹部内に隙間なく埋め込むことができる埋込性が挙げられる。より具体的には、半導体装置の小型化に伴い、ビアの深さが120μm、ビアの開口径は110μm程度まで縮小しており、埋込性が十分でない場合には、ビアの最深部において感光性樹脂層とビア導体との間にボイドが発生するおそれがある。
【0005】
また、半導体装置の小型化、高集積化にともない消費電力が増加し、発熱量が上昇する傾向にある。このため、感光性樹脂層には熱サイクルに対する耐性が要求される。具体的には、熱サイクル時のクラック発生が抑制された感光性樹脂層が求められている。
【0006】
また、特にCMOSイメージセンサの基板に用いられる場合には、基板の裏面側からの光を遮光するため、基板とのコントラストがより高い(より黒い)感光性樹脂層が求められている。
【0007】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体装置に用いられる基板の微細加工に適した感光性樹脂組成物の提供にある。より具体的には、本発明の目的は、ビアなの凹部への埋込性に優れた感光性樹脂組成物の提供にある。また、本発明の他の目的は、熱サイクルに対する耐性が向上した感光性樹脂組成物の提供にある。また、本発明の他の目的は、遮光性に優れた感光性樹脂組成物の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様は、感光性樹脂組成物である。当該感光性樹脂組成物は、アクリル酸またはメタクリル酸を変性したエチレン性不飽和基を有する構成ユニットを40質量%以上含むベースポリマーと、光重合性アクリル系モノマーと、光重合開始剤と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この態様の感光性樹脂組成物によれば、ラミネート時の熱による流動性を十分得ることができるため、ビアなどの凹部に隙間なく感光性樹脂組成物を充填することができる。エチレンオキサイドユニット、プロピレンユニットを含有するアクリルモノマーが添加されることにより、硬化した感光性樹脂組成物に柔軟性が付与され、熱サイクルによりクラックが生じることが抑制される。
【0010】
上記態様の感光性樹脂組成物において、ベースポリマーの分子量が20000〜150000であってもよい。また、ベースポリマーは、構成ユニットとして、さらにガラス転移温度が40〜110℃のエチレン性不飽和基含有化合物を含んでもよい。エチレン性不飽和基含有化合物は、炭素数1〜5のアルキルメタクリレート、炭素数1〜5のヒドロキシアルキルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレンからなる群より選ばれてもよい。
【0011】
また、光重合性アクリル系モノマーの含有量がベースポリマーを基準として、25〜100質量%であってもよい。光重合性アクリル系モノマーは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドのうち、少なくともいずれか一方を構成単位として含んでもよい。光重合性アクリル系モノマーは、エチレンオキサイドを10モル以上含有してもよい。光重合性アクリル系モノマーは、プロピレンオキサイドを10モル以上含有してもよい。光重合性アクリル系モノマーは、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを合計して10モル以上含有してもよい。
【0012】
光重合開始剤がオキシム系光重合開始剤を含んでもよい。また、上述した感光性樹脂化合物は、黒色顔料をさらに含んでもよい。
【0013】
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、半導体装置に用いられる基板の微細加工に適した感光性樹脂組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施の形態に係る感光性樹脂組成物は、(a)ベースポリマーと、(b)光重合性アクリル系モノマーと、(c)光重合開始剤と、を含む。以下、感光性樹脂組成物の各成分について詳述する。当該感光性樹脂組成物は、たとえば、CMOSイメージセンサの配線基板を構成する絶縁層として用いられる。具体的には、感光性樹脂組成物は、ラミネート装置を用いて配線基板に積層された後、外部接続用のはんだボールを搭載する領域が開口となるように、露光、現像される。はんだボールが接続される配線層と、配線基板内の他の配線層または、配線基板のチップ搭載面に形成された配線層とを電気的に接続するビアが樹脂埋込型である場合には、感光性樹脂組成物はビアホール内(ビアホールの内壁に形成された銅めっきで囲われた領域)に充填される。
【0016】
(a)ベースポリマー
本実施の形態の感光性樹脂組成物を構成するベースポリマーは、アクリル酸またはメタクリル酸を変性したエチレン性不飽和基を有する構成ユニット(a1)を40質量%以上含有する。
【0017】
前記ベースポリマー(a)における、構成ユニット(a1)の割合は、好ましくは40〜90モル%であり、より好ましくは45〜85モル%であり、さらに好ましくは50〜80モル%である。
【0018】
前記構成ユニット(a1)を含有するベースポリマーは、アクリル酸またはメタクリル酸を必須成分として重合して得られた酸基含有アクリル系ポリマーに、エポキシ基含有不飽和化合物を反応させて得ることができる。すなわち、酸基含有アクリル系樹脂のカルボキシル基とエポキシ基含有不飽和化合物のエポキシ基とが開環付加反応したところが、構成ユニット(a1)に該当するユニットとなる。
【0019】
前記酸基含有アクリル系ポリマーは、アクリル酸またはメタクリル酸と、後述する構成ユニット(a2)や構成ユニット(a3)を誘導するモノマーから選ばれる1種以上とを共重合させることで得ることができる。
【0020】
一方、上記エポキシ基含有不飽和化合物は、一分子中に1個のラジカル重合性の不飽和基とエポキシ基とを有する化合物である。具体的には、例えば、下記一般式(I)〜(XVII)で表される化合物が挙げられる。
【0021】
【化1】

【0022】
【化2】

【0023】
【化3】

【0024】
【化4】

【0025】
【化5】

【0026】
ここで、Rは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。Xは、それぞれ独立に結合炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基である。XおよびXは、それぞれ独立に炭素数1〜10の2価の炭化水素基である。lは、0〜10の整数である。Xとしては、直鎖又は分枝状のアルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基が好ましい。XおよびXとしては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、フェニレン基、シクロへキシレン基、−CH−Ph−CH−(Phは、フェニレン基である。)が好ましい。
【0027】
上記式の中でも、(I)〜(X)、(XVI)および(XVII)で表される化合物が好ましい。
【0028】
ベースポリマーの分子量は20000〜150000が好ましい。ベースポリマーの分子量が150000より大きいと、ラミネート時における流動性を十分に得ることができない。ベースポリマーの分子量が20000より小さいと、耐熱性などの耐久性を十分に得ることができない。ベースポリマー全体のガラス転移温度は、ラミネート時の温度以下であることが好ましく、典型的には、70℃以下である。
【0029】
ベースポリマーは、上記構成ユニット(a1)の他に、ガラス転移温度が40〜110℃のエチレン性不飽和基含有化合物を構成ユニット(a2)として含む。エチレン性不飽和基含有化合物のガラス転移温度を40〜110℃とすることにより、ベースポリマー全体のガラス転移温度をラミネート時の温度以下とすることができ、ラミネート時に十分な流動性を得ることができる。エチレン性不飽和基含有化合物は、炭素数1〜5のアルキル(メタ)アクリレート、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、スチレンからなる群より選ばれる。炭素数1〜5のアルキルメタクリレートの中でも、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0030】
(ベースポリマーのその他の構成ユニット)
ベースポリマーは、上記構成ユニット(a1)(a2)の他、以下の化合物から誘導される構成ユニット(a3)を有していてもよい。構成ユニット(a3)を誘導する化合物としては、フマル酸、マレイン酸、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、カルドエポキシジアクリレート等が挙げられる。
【0031】
(b)光重合性アクリル系モノマー
本実施の形態の感光性樹脂組成物を構成する光重合性アクリル系モノマーの含有量は、上述したベースポリマーを基準として、25〜140質量%が好ましく、40〜120質量%がより好ましく、60〜100質量%がさらに好ましい。
【0032】
光重合性アクリル系モノマー(b)としては、単官能モノマーと多官能モノマーのいずれを用いてもよい。単官能モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミド、メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、ブトキシメトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、フタル酸誘導体のハーフ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの単官能モノマーは、単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0033】
多官能モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリントリアクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート(すなわち、トリレンジイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネート等と2−ビドロキシエチル(メタ)アクリレートとの反応物、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドメチレンエーテル、多価アルコールとN−メチロール(メタ)アクリルアミドとの縮合物等の多官能モノマーや、トリアクリルホルマール等が挙げられる。これらの多官能モノマーは、単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0034】
光重合性アクリル系モノマーは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドのうち、少なくともいずれか一方を構成単位として含むことが好ましい。より具体的には、光重合性アクリル系モノマーとしては、2,2ビス[4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニル]プロパン、2,2ビス[4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル]プロパン、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、2,2ビス[4−(アクリロキシポリプロポキシ)フェニル]プロパンが挙げられる。
【0035】
光重合性アクリル系モノマーが構成単位としてエチレンオキサイドを含む場合には、エチレンオキサイドを10モル以上含有することが好ましく、10モル以上40モル以下がより好ましい。また、光重合性アクリル系モノマーが構成単位としてプロピレンオキサイドを含む場合には、プロピレンオキサイドを10モル以上含有することが好ましく、10モル以上40モル以下がより好ましい。また、光重合性アクリル系モノマーが構成単位としてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両方を含む場合には、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを合計して10モル以上含有することが好ましく、10モル以上40モル以下がより好ましい。
【0036】
(c)光重合開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、エタノン−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾル−3−イル]−1−(O−アセチルオキシム)、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、4−ベンゾイル−4’−メチルジメチルスルフィド、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、4−ジメチルアミノ−2−エチルヘキシル安息香酸、4−ジメチルアミノ−2−イソアミル安息香酸、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール、ベンジルジメチルケタール、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、O−ベンゾイル安息香酸メチル、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、チオキサンテン、2−クロロチオキサンテン、2,4−ジエチルチオキサンテン、2−メチルチオキサンテン、2−イソプロピルチオキサンテン、2−エチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、クメンパーオキシド、2−メルカプトベンゾイミダール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(O−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)−イミダゾリル二量体、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ジクロロアセトフェノン、トリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジベンゾスベロン、ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス−(9−アクリジニル)ヘプタン、1,5−ビス−(9−アクリジニル)ペンタン、1,3−ビス−(9−アクリジニル)プロパン、p−メトキシトリアジン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(フラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−n−ブトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス−トリクロロメチル−6−(3−ブロモ−4−メトキシ)フェニル−s−トリアジン、2,4−ビス−トリクロロメチル−6−(2−ブロモ−4−メトキシ)フェニル−s−トリアジン、2,4−ビス−トリクロロメチル−6−(3−ブロモ−4−メトキシ)スチリルフェニル−s−トリアジン、2,4−ビス−トリクロロメチル−6−(2−ブロモ−4−メトキシ)スチリルフェニル−s−トリアジン等が挙げられる。中でも、オキシム系の光重合開始剤を用いることが、感度の面で特に好ましい。これらの光重合開始剤は、単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。たとえば、1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−エタノン1−(o−アセチルオキシム)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノー1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1が好適に挙げられる。また、下記式(1)で表される化合物も好適に用いることができる。
【0037】
【化6】

【0038】
式(1)中、R、R、Rは、置換基を有していてもよい1価の有機基を表し、Rは、置換基を有していてもよい、複素環式基、縮合環式芳香族基、または芳香族基を表す。ここで、式(1)において、R、R、Rは、好ましくは−R11、−OR11、−COR12、−SR11、または−NR1112で表される基である。R11、R12は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、または複素環基を表し、これらはハロゲン原子および/または複素環基で置換されていてもよい。また、これらのうちアルキル基、およびアラルキル基のアルキレン部分は、不飽和結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合により中断されていてもよい。また、R11とR12とが結合して窒素原子とともに環構造を形成していてもよい。
【0039】
11、R12がアルキル基であった場合、当該アルキル基としては炭素数1〜20のものが好ましく、炭素数1〜5のものがより好ましい。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、sec−オクチル基、tert−オクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル基などの直鎖状又は分岐鎖状の基が挙げられる。また、このアルキル基は置換基を有していてもよい。置換基を有するものの例としては、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキシエチル基、プロピロキシエトキシエチル基、メトキシプロピル基等が挙げられる。
【0040】
11、R12がアルケニル基であった場合、当該アルケニル基としては炭素数1〜20のものが好ましく、炭素数1〜5のものがより好ましい。アルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、エチニル基、プロピニル基などの直鎖状又は分岐鎖状の基が挙げられる。また、このアルケニル基は置換基を有していてもよい。置換基を有するものの例としては、2−(ベンゾオキサゾール−2’−イル)エテニル基などが挙げられる。
【0041】
11、R12がアリール基であった場合、当該アリール基としては炭素数6〜20のものが好ましく、炭素数6〜10のものがより好ましい。アリール基の例としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などが挙げられる。
【0042】
11、R12がアラルキル基であった場合、当該アラルキル基としては炭素数7〜20のものが好ましく、炭素数7〜12のものがより好ましい。アラルキル基の例としては、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェニルエチル基、フェニルエテニル基などが挙げられる。
【0043】
11、R12が複素環基であった場合、当該複素環基としては窒素原子、硫黄原子、および酸素原子の少なくとも1つの原子を含む、5員環以上、好ましくは5〜7員環の複素環基が挙げられる。この複素環基には縮合環が含まれていてもよい。複素環基の例としては、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジル基、フリル基、チエニル基などが挙げられる。
【0044】
さらに、これらのR11、R12のうちアルキル基、およびアラルキル基のアルキレン部分は、不飽和結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合により中断されていてもよい。
【0045】
また、R11とR12とが結合して形成し得る環構造としては、複素環が挙げられる。この複素環としては、窒素原子、硫黄原子、および酸素原子の少なくとも1つの原子を含む5員環以上、好ましくは5〜7員環の複素環が挙げられる。この複素環には縮合環が含まれていてもよい。複素環の例としては、ピペリジン環、モルホリン環、チオモルホリン環などが挙げられる。
【0046】
また、式(1)において、Rが複素環基であった場合、当該複素環基としては、窒素原子、硫黄原子、および酸素原子の少なくとも1つの原子を含む5員環以上、好ましくは5員環又は6員環の複素環基が挙げられる。この複素環基には縮合環が含まれていてもよい。複素環基の例としては、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基などの窒素含有5員環基;ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジル基、ピリダジニル基などの窒素含有6員環基;チアゾリル基、イソチアゾリル基などの窒素硫黄含有基;オキサゾリル基、イソオキサゾリル基などの窒素酸素含有基;チエニル基、チオピラニル基などの硫黄含有基;フリル基、ピラニル基などの酸素含有基などが挙げられる。この中でも、窒素原子又は硫黄原子を1つ含むものが好ましい。
【0047】
が縮合環式芳香族基であった場合、当該縮合環式芳香族基としては、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などが挙げられる。
【0048】
が芳香族基であった場合、当該芳香族基としては、フェニル基が挙げられる。これらのRは、置換基を有していてもよい。特に、Rが芳香族基である場合には、置換基を有していることが好ましい。このような置換基としては、−NO、−CN、−SO13、−COR13、−NR1415等が挙げられる。
【0049】
13は、アルキル基を表し、このアルキル基はエーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合などにより中断されていてもよい。R13におけるアルキル基は、炭素数1〜5であることが好ましく、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基などが挙げられる。
【0050】
14、R15は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基を表し、これらはハロゲン原子で置換されていてもよく、これらのうちアルキル基、およびアルコキシ基のアルキレン部分は、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合などにより中断されていてもよい。また、R14とR15とが結合して環構造を形成していてもよい。R14、R15におけるアルキル基またはアルコキシ基は、炭素数1〜5であることが好ましく、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポシキ基などが挙げられる。
【0051】
14とR15とが結合して形成し得る環構造としては、複素環が挙げられる。この複素環としては、窒素原子、硫黄原子、および酸素原子の少なくとも1つの原子を含む5員環以上、好ましくは5〜7員環の複素環が挙げられる。この複素環には縮合環が含まれていてもよい。複素環の例としては、ピペリジン環、モルホリン環、チオモルホリン環などが挙げられる。この中でも、モルホリン環が好ましい。
【0052】
として特に好ましいものとしては、ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、チオピラニル基、ナフチル基、置換基としてモルホリノ基が結合したフェニル基が挙げられる。前記(c)の含有量は、上述したベースポリマーを基準として、0.1〜10質量%が好ましい。
【0053】
実施の形態に係る感光性樹脂組成物は、(d)黒色顔料を含んでもよい。
【0054】
黒色顔料としては、カーボンブラックやチタンブラックを用いることが好ましい。この他、Cu、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、V、Zn、Se、Mg、Ca、Sr、Ba、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Hg、Pb、Bi、Si、及びAl等の各種金属酸化物、複合酸化物、金属硫化物、金属硫酸塩、又は金属炭酸塩等の無機顔料も用いることができる。
【0055】
カーボンブラックとしては、チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、ランプブラック等の公知のカーボンブラックを用いることができるが、特にチャンネルブラックは遮光性に優れることから好適に用いることができる。また、樹脂被覆カーボンブラックを用いることもできる。具体的には、カーボンブラックと、カーボンブラック表面に存在するカルボキシル基、ヒドロキシル基、カルボニル基との反応性を有する樹脂とを混合し、50〜380℃で加熱して得た樹脂被覆カーボンブラックや、水−有機溶剤混合系、又は水−界面活性剤混合系にエチレン性モノマーを分散し、重合開始剤の存在下でラジカル重合又はラジカル共重合させて得た樹脂被覆カーボンブラック等が挙げられる。この樹脂被覆カーボンブラックは、樹脂被覆のないカーボンブラックに比べて導電性が低いことから、カラーフィルターに用いた場合に電流のリークが少なく、信頼性の高い低消費電力の液晶表示ディスプレイが形成できる。
【0056】
また、上記の無機顔料に補助顔料として有機顔料を加えてもよい。また、上記の無機顔料及び有機顔料としては、分散剤を用いて顔料を適当な濃度で分散させた溶液を用いることができる。前記(d)を含有する場合、その含有割合は上述したベースポリマーを基準として、0.2〜5質量%が好ましい。
【0057】
以上説明した感光性樹脂組成物により得られる効果について説明する。
【0058】
ラミネート時の熱による流動性を十分得ることができるため、ビアなどの凹部に隙間なく感光性樹脂組成物を充填することができる。ラミネート時の感光性樹脂組成物の流動性は、感光性樹脂組成物のガラス転移温度がラミネート時の温度以下であることにより、さらに向上する。
【0059】
一定の割合のエチレンオキサイドユニット、プロピレンユニットを含有するアクリルモノマーが添加されることにより、硬化した感光性樹脂組成物に柔軟性が付与され、熱サイクルによりクラックが生じることが抑制される。
【0060】
オキシム系ラジカル重合開始剤に加えて、黒色顔料を添加することにより、黒色度を増大させることができ、感光性樹脂組成物における遮光性を向上させることができる。
【0061】
以上まとめると、上述した感光性樹脂組成物は、埋込性、熱サイクル耐性、遮光性のうち少なくとも1つに優れており、半導体装置に用いられる基板の微細加工に適している。
【実施例】
【0062】
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、なんら本発明を限定するものではない。
【0063】
表1〜3の成分表に従って、実施例1〜21、比較例1〜3の感光性樹脂組成物を作製した。なお、表1〜3に記載のアクリルポリマーの分子量、ガラス転移温度(Tg)、構成単位(ユニット)、構成単位の比について表4に記載した。また、表1〜3に記載のアクリルモノマー、光重合開始剤、カーボンブラックの具体例について表5に記載した。
【0064】
【表1】

【0065】
【表2】

【0066】
【表3】

【0067】
【表4】

【0068】
ユニット(a1−1)は、下記式(a1−1)で示される構成ユニットである(メタクリル酸に、上記式(XVI)におけるRがメチル基、Xがメチレン基の化合物が反応したものである)。
【0069】
ユニット(a1−2)は、下記式(a1−2)で示される構成ユニットである(メタクリル酸に、上記式(III)におけるRがメチル基、Xがメチレン基の化合物が反応したものである)。
【0070】
【化7】

【0071】
【化8】

【0072】
【表5】

【0073】
各実施例および比較例の感光性樹脂組成物をアプリケーターバーによりA53PETフィルム(帝人デュポン社製)に膜厚20um、80℃、10分間(Oven)乾燥によって製膜したドライフィルムレジストをタカトリ社製真空ラミネート装置(TEAM−100RF)を用いてSi基板にラミネートした。ラミネート時の温度は80℃、真空度は250Paである。Si基板には、開口径100μm,深さ100μmの凹部をエッチングにより予め形成した。
【0074】
感光性樹脂組成物をラミネート後、UV照射装置(ORC社製 HMW−532D)にて露光し(露光量:400mJ/cm)、現像液PMシンナー(東京応化製)に2分浸漬した。さらに、180℃で2時間ポストベークを行い感光性樹脂層を形成した。
【0075】
得られた感光性樹脂層について、冷熱衝撃試験機TSE−11A(ESPEC社製)を用いて、ヒートサイクル試験を実施した。ヒートサイクル試験は、各樹脂層を−55℃および+125℃のそれぞれの温度で30分間保持する作業を1サイクルとして、これを100サイクル繰り返すことにより行った。ヒートサイクル試験の後、樹脂層のクラックの有無を目視により観察した。
【0076】
(評価結果)
埋込性:実施例1〜21および比較例3は、上述した寸法の凹部に感光性樹脂組成物を隙間なく埋め込むことができることが確認された。アクリルポリマー11を用いた比較例1および2は、上述した寸法の凹部に感光性樹脂組成物を隙間なく埋め込むことができなかった。
【0077】
熱サイクル耐性:実施例1〜19はSi基板に形成された感光性樹脂層にクラックが入らず、良好な熱サイクル耐性を有していることがわかった。実施例20においては、わずかにクラックが生じていることが確認された。実施例20では、光重合性アクリル系モノマーの含有量は、ベースポリマーを基準として20質量%であり、光重合性アクリル系モノマーの含有量は、ベースポリマーを基準として25質量%以上がより好ましいことが確認された。また、エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドを有さないアクリルモノマーを用いた実施例21や、比較例1および比較例2はクラックの発生が顕著であり、熱サイクル耐性は不十分であることが確認された。なお、比較例3はコントラスト(光硬化)が不十分なため、PMシンナーに溶解し、膜が残らなかったため、ここでの熱サイクル耐性の評価は行っていない。比較例3に用いたアクリルポリマー12は、アクリル酸を変性したエチレン性不飽和基を有する構成ユニットが30質量%であり、パターニングにおけるコントラストを得るためには、40質量%以上有している必要があることが確認された。
【0078】
遮光性:黒色顔料としてカーボンブラックを添加することにより(実施例4〜19)、O.D.値を増大させることができることができ、遮光性が向上すること確認された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクリル酸またはメタクリル酸を変性したエチレン性不飽和基を有する構成ユニットを40質量%以上含むベースポリマーと、
光重合開始剤と、
を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
【請求項2】
前記ベースポリマーの分子量が20000〜150000である請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項3】
前記ベースポリマーは、構成ユニットとして、さらにガラス転移温度が40〜110℃のエチレン性不飽和基含有化合物を含む請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項4】
前記エチレン性不飽和基含有化合物は、炭素数1〜5のアルキルメタクリレート、炭素数1〜5のヒドロキシアルキルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレンからなる群より選ばれる請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項5】
前記光重合性アクリル系モノマーの含有量がベースポリマーを基準として、25〜100質量%である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項6】
前記光重合性アクリル系モノマーは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドのうち、少なくともいずれか一方を構成単位として含む請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項7】
前記光重合性アクリル系モノマーは、前記エチレンオキサイドを10モル以上含有する請求項6に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項8】
前記光重合性アクリル系モノマーは、前記プロピレンオキサイドを10モル以上含有する請求項6に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項9】
前記光重合性アクリル系モノマーは、前記エチレンオキサイドと前記プロピレンオキサイドを合計して10モル以上含有する請求項6に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項10】
前記光重合開始剤がオキシム系光重合開始剤を含む請求項1乃至9のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項11】
黒色顔料をさらに含む請求項1乃至10のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。

【公開番号】特開2010−204199(P2010−204199A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47091(P2009−47091)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】