説明

感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及びそれを用いたパターン形成方法

【課題】 LWR、パターン倒れ性能及びDOFに優れた感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、並びに、それを用いたパターン形成方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物は、(A)下記一般式(I)により表される部分構造を備えた繰り返し単位を含み、且つ、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解速度が増加する樹脂と、(B)プロトンアクセプター性官能基を有し、且つ、活性光線又は放射線の照射により分解して、プロトンアクセプター性が低下、消失、又はプロトンアクセプター性から酸性に変化した化合物を発生する化合物(PA)と、(C)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物とを含有し、前記樹脂の前記組成物の全固形分に対する含有率は50質量%以上である。
【化1】


式中、R13は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記一般式(I)により表される部分構造を備えた繰り返し単位を含み、且つ、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解速度が増加する樹脂と、
(B)プロトンアクセプター性官能基を有し、且つ、活性光線又は放射線の照射により分解して、プロトンアクセプター性が低下、消失、又はプロトンアクセプター性から酸性に変化した化合物を発生する化合物(PA)と、
(C)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物と
を含有した感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物であって、
前記樹脂の前記組成物の全固形分に対する含有率は50質量%以上である感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化1】

式中、R13は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。
【請求項2】
前記繰り返し単位は、下記一般式(I−1)乃至(I−3)からなる群より選択される少なくとも1つにより表される請求項1に記載の組成物。
【化2】

式中、
、R11及びR14は、各々独立に、水素原子、アルキル基又はハロゲン原子を表す。
、X及びXは、各々独立に、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−C(=O)−O−R−、−O−、−C(=O)−R−C(=O)−、及び−C(=O)−O−R−C(=O)−O−の何れかを表す。ここで、Rは、アルキレン基又はシクロアルキレン基を表す。
は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、又はハロゲン原子を表す。
は、水素原子、アルキル基、又はシクロアルキル基を表す。
とRとは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
12は、シクロアルキレン基又はシクロアルカントリイル基を表す。
13は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。
一般式(I−2)において、R12とR13とは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
は、1又は2を表す。
【請求項3】
前記繰り返し単位は前記一般式(I−1)又は(I−3)により表される請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記繰り返し単位は前記一般式(I−2)により表され且つn=2である請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記化合物(PA)が活性光線又は放射線の照射により分解して発生する前記化合物は、下記一般式(PA−1)により表される請求項1乃至4の何れか1項に記載の組成物。
【化3】

式中、
Qは、−SOH、−COH、又は−WNHWを表す。ここで、Rは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、W及びWは、各々独立に、−SO−又は−CO−を表す。
Aは、単結合又は2価の連結基を表す。
Xは、−SO−又は−CO−を表す。
nは、0又は1を表す。
Bは、単結合、酸素原子、又は−N(R)R−を表す。ここで、Rは水素原子又は1価の有機基を表し、Rは単結合又は2価の有機基を表す。Rは、Rと結合して環を形成していてもよく、Rと結合して環を形成していてもよい。
Rは、前記プロトンアクセプター性官能基を有する1価の有機基を表す。
【請求項6】
Qは−SOH又は−COHを表す請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記化合物(PA)は、下記一般式(7)により表される請求項1乃至4の何れか1項に記載の組成物。
【化4】

式中、
Aは硫黄原子又はヨウ素原子を表す。
mは1又は2を表し、nは1又は2を表す。但し、Aが硫黄原子の時、m+n=3、Aがヨウ素原子の時、m+n=2である。
Rは、アリール基を表す。
は、プロトンアクセプター性官能基で置換されたアリール基を表す。
は、対アニオンを表す。
【請求項8】
前記樹脂は下記一般式(II−1)により表される繰り返し単位を更に含んでいる請求項1乃至7の何れか1項に記載の組成物。
【化5】

式中、
Rは、水素原子、アルキル基又はハロゲン原子を表す。
Aは、−COO−又は−CONH−を表す。
は、n≧2の場合には各々独立に、アルキレン基、シクロアルキレン基、又はこれらの組み合わせを表す。
Zは、n≧2の場合には各々独立に、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合、又はウレア結合を表す。
Lは、ラクトン構造を有する置換基を表す。
nは1〜5の整数を表す。
【請求項9】
疎水性樹脂を更に含有した請求項1乃至8の何れか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記疎水性樹脂は、フッ素原子及びケイ素原子の少なくとも一方を含んでいる請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記疎水性樹脂は、下記(x)乃至(z)からなる群より選択される少なくとも1つの基を備えている請求項9又は10に記載の組成物。
(x)アルカリ可溶性基;
(y)アルカリ現像液の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度が増大する基;及び
(z)酸の作用により分解する基。
【請求項12】
前記疎水性樹脂の前記組成物の全固形分に対する含有率は、0.01質量%乃至20質量%の範囲内である請求項9乃至11の何れか1項に記載の組成物。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか1項に記載の組成物を用いて形成されたレジスト膜。
【請求項14】
請求項1乃至12の何れか1項に記載の組成物を用いて膜を形成することと、
前記膜を露光することと、
前記露光した膜を現像することと
を含んだパターン形成方法。
【請求項15】
前記露光は液浸液を介して行われる請求項14に記載の方法。

【公開番号】特開2011−248332(P2011−248332A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64695(P2011−64695)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】