説明

成形品取扱装置

成形品取扱装置、装置及びシステムがここに開示される。成形品取扱装置、装置及びシステムは、成形機の相補的な金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有するように構成されるスライドバーを含む。スライドバーはまた、アクチュエータによって作動可能であるように構成される。アクチュエータは、移動終点間に位置する選択可能な位置へスライドバーを移動させるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して成形機に関し、より詳細には本発明は、成形機の相補的な一対の金型半体と共に使用可能である成形品取扱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、既知の成形品取扱装置100の斜視図である(以下、「装置」100と称する)。装置100は、成形機(図示せず)の相補的な一対の金型半体(図示せず)から成形品(図示せず)を取り出すか又は排出する。例として、成形品はPETプリフォームである。
【0003】
装置100は、ストリッパプレート102と、左側スライドバー104と、右側スライドバー106と、左側金型部分108と、右側金型部分110と、左側接続バー114と、右側接続バー112と、カムフォロワ116と、カム118とを含む。
【0004】
金型部分108及び110は、相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形する。相補的な一対の金型半体は、第1の金型半体及び第2の金型半体を含む。金型部分108及び110は、スライドバー104及び106にそれぞれ接続される。金型部分108及び110は、成形後に成形品を冷却する冷却回路を含む。ストリッパプレート102は第1の金型半体に面し、スライドバー104及び106は第2の金型半体に面する。
【0005】
ストリッパプレート102は、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に沿って、アクチュエータ(図示せず)によって相補的な一対の金型半体の間を往復させられる。この軸は、型締め方向に沿って延び、相補的な一対の金型半体がこれに沿って往復する。スライドバー104及び106は、ストリッパプレート102に摺動可能に取り付けられる。バー104及び106は、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に直交するように延びる方向に沿って往復させられる。
【0006】
接続バー114及び112は、スライドバー104及び106にそれぞれ接続される。カムフォロワ116は接続バー114に接続される。別のカムフォロワ(図示せず)が接続バー112に接続される。カムフォロワ116は、(実質的に)第1の金型半体に固定されるカム118によって画定されるカム通路内を進む。ストリッパプレート102が、油圧アクチュエータ(図示せず)により、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に沿って、第1の金型半体から離れる方向に移動するように作動されると、カムフォロワ116は、カム118内に画定されるカム通路に沿って移動され、このように、スライドバー104が相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に対して垂直に移動する。カム通路は、カムプロファイルとも呼ばれる。不都合にも、問題は、適当なカムプロファイルを確立する際に、及び/又は成形機処理手法に対してなされる変更(例えば、成形機のサイクル時間を増やすこと等)に基づいてカムプロファイルを変更することにある。
【0007】
米国特許第6,799,962号(出願人:Husky Injection Molding Systems Limited、発明者:Mai他)は、第1のスライド及び第2のスライドを有する少なくとも1つのスライド対と、上記第1のスライドを第1の方向に移動させる、第1のスライドに動作可能に連結される作動手段とを備える射出成形機用のストリッパアセンブリを開示している。この発明の重要な態様によると、ストリッパアセンブリは、上記第2のスライドの、第1の方向とは逆である第2の方向への移動の際に上記第1のスライドの移動を第1の方向へ変えるための、第1のスライド及び第2のスライドに動作可能に連結されている伝達手段をさらに備える。
【0008】
米国特許第5,531,588号(出願人:Electra Form、発明者:Brun他)は、可動板に対して移動する際に、ストリッパプレートに移動可能に取付られている空間形成表面の移動を案内する、可動板に連結されている一組のガイドを含む、射出成形機用の調節式カムトラックを開示している。空間形成表面に連結されている一組のカムフォロワは、表面の各対を相対移動させて成形機の金型から事前に外れている成形品を分離する(release)。一組のカムインサートは、カムフォロワと係合し、成形品の分離点を調節するためにガイドに対して調節式に位置決め可能である。各ガイドは、係合しているカムフォロワが係合する位置の2つの限界を定めるチャネルを形成する一対のガイド壁を含む。各カムインサートは、ガイド壁間に受け入れられ、2つの限界位置間にカムフォロワの移動経路を定めるために、係合しているカムフォロワのサイズにほぼ等しい距離だけ離間している一対のカムインサート壁を含む。各カムインサートは、第1ラック歯を備え、第2ラック歯は、各ガイドに取り外し可能に固定され、且つ第1ラック歯と噛み合って各ガイドに対する各カムインサートの位置を所定位置だけに固定して、すべてのカムフォロワの作動を同調させて摩耗の不均衡を回避する。
【0009】
米国特許第5,653,934号(出願人:Electra Form、発明者:Brun他)は、成形機内でプラスチック物品を成形する金型と、成形機から成形品を取り出す装置とを含む成形機を開示している。金型は、成形要素が、物品が成形されるキャビティを画定する閉構造と、成形要素が、成形要素間の空間へ成形品の分離を可能にするのに十分な距離だけ互いから離れている開構成との間の第1の寸法内で、成形機によって移動可能である成形要素を含む。第1の成形要素は、成形要素が閉構造にある間に成形品の両側に位置し、物品取り出し装置を受け入れるチャネルを含む。カムトラックは、第1の成形要素に固定され、成形要素が開くと、物品ホルダに連結されているカムは、チャネルと位置合わせされている位置から成形品と係合する方へ物品ホルダ要素を移動させるカムトラックと係合する。ブームは、第2の成形要素に連結されており、トロリーは直線移動するようにブームに沿って連結されており、物品係合要素は、成形機が開くと成形機外へ、成形機が閉じるとチャネル内へ移動するようにトロリーに連結されている。
【0010】
米国特許第6,799,962号、同第5,531,588号及び同第5,653,934号は、カム、カムトラック、及びカムフォロワを使用して、ストリッパプレートを金型開位置と金型閉位置との間で移動させる、ストリッパプレートはこれらの位置間で停止させることができない。
【0011】
国際公開特許2004/068927A2号(出願人:Otto Hofstetter AG)は、カム118及びカムフォロワ116に代えて油圧アクチュエータを使用することを教示することにより、カム118に関連する問題を克服しようと試みている。油圧アクチュエータは、スライドバー104を往復移動させる(移動、平行移動)のに用いられる。不都合にも、スライドバー104の変位の程度又は量は、油圧アクチュエータの使用では適当に制御することができない可能性があるようである。油圧アクチュエータは、その「ストローク(stroking)」終端点(すなわち、開位置及び閉位置間に位置する点)間でストロークする。
【0012】
本発明者らによると、Hofstetter特許の油圧アクチュエータのストロークの程度を制御することは困難である(すなわち、油圧アクチュエータを、アクチュエータの2つの移動終点間に位置する、選択されるか又は選択可能な位置へストロークさせることは不可能である)と考えられる。換言すると、Hofstetter特許の油圧アクチュエータは、移動終点間でストロークするが、移動終点間のいかなる点においても移動を停止、開始するか又はその速度を変えることができないアームを含む。Hofstetter特許は、「台板2は、位置Cにおいてのみ分離ストローク『h』を生じさせる段を有する、側部に配置された傾斜した引張り部材7を特徴とする。分離ストローク『h』は、雄型コーン5が完全に開いている間に、プリフォームが雄型コーン5に保持されたままにならないようにすることを確実にするために、雄型コーンからプリフォームを単に緩めるように働く。台板2は、閉じている位置Aと取り出し位置Bとの間の位置Cにおいて、雄型コーン5、5’を分離ストロークhだけ開くようにスライド4を作動させ、プリフォームがくっついたままになることを防止する傾斜した引張り部材7を特徴とする」と教示している。したがって、実際に、Hofstetter特許は、移動終端間の位置の数を、一点又は1つの位置に制限している。また、Hofstetter特許の油圧アクチュエータの制御されないストロークによって、スライドバーが、相補的な一対の金型半体からの成形品の引き込み時に成形品に誤って傷を付ける可能性があると考えられる。Hofstetter特許によって解決されていない問題は、アクチュエータによって作動されるように構成されるスライドバーを提供することによって本発明により解決され、アクチュエータは、可変速度で、任意に中間で停止させながらスライドバーを選択可能な位置へ移動させるように構成され、選択可能な位置は移動終点間に位置する。Hofstetter特許は、2つ以上の「h」を考慮していない。「h」を実施する目的は、周囲の構造体のみからのプリフォームの改善された又は簡単な分離を可能にすることである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の実施の形態、並びにその変形形態及び代替形態によって実現される技術的効果は、スライドバーが、プリフォームを相補的な一対の金型半体から後退させる際にプリフォームに誤って傷を付けないように、好適なプリフォーム取り出し経路を容易に再構成することである。この構成により、スライドバーと共に使用するカムを構成することに関連する開発時間も低減する。いくつかの実施の形態の別の利点は、プリフォーム取り出し経路の変更が、金型構造を構築した後にこれに物理的な変更を加えることなく簡便な方法で可能であり得ることである。有利には、本発明により、適したカムプロファイルの確立、且つ/又は成形機処理手法に対してなされる変更(例えば、成形機のサイクル時間を増やすこと等)に基づいたカムプロファイルの変更が可能である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の態様では、成形品取扱装置であって、スライドバーであって、成形機の相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ移動終端点間に位置する選択可能な位置へスライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動可能であるようにさらに構成されるスライドバーを備える、成形品取扱装置が提供される。
【0015】
本発明の第2の態様では、装置であって、成形機の相補的な一対の金型半体と、成形品取扱装置とをさらに備え、当該成形品取扱装置は、スライドバーであって、相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ移動終端点間に位置する選択可能な位置へスライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動可能であるようにさらに構成されるスライドバーを備える、装置が提供される。
【0016】
本発明の第3の態様では、システムであって、成形機と、さらに、成形機と協働する相補的な一対の金型半体と、成形品取扱装置も備え、当該成形品取扱装置は、スライドバーであって、相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ移動終端点間に位置する選択可能な位置へスライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動可能であるようにさらに構成されるスライドバーを備える、システムが提供される。
【0017】
本発明の例示的な実施形態(その代替形態及び/又は変形形態を含む)の十分な理解は、添付の図面と共に例示的な実施形態の詳細な説明を参照して得られ得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図2は、好適な実施形態による成形品取扱装置200(以下、「装置」200と称する)の斜視図である。好適な実施形態に対する代替形態及び/又は変形形態は、好適な実施形態を説明する過程で以下でさらに特定され説明される。
【0019】
一般的に、(好適な実施形態による)装置200は、左側スライドバー204(以下「スライドバー」204と称する)と、スライドバー204に固定的に取り付けられる左側金型部分208(以下「金型部分」208と称する)とを含む。金型部分208は、成形機(図示せず)の相補的な一対の金型半体(図示せず)と協働して成形品(図示せず)を成形するのに用いられる。金型部分208は、成形品の一部を冷却する冷却液を搬送する冷却機構を含む。他の実施形態では、スライドバー204は金型部分208と同様の複数の金型部分(図示せず)に接続される。
【0020】
装置200は、アクチュエータ216も含む。スライドバー204は、アクチュエータ216によって作動されるように構成される。例えば電気サーボモータドライブ等であるアクチュエータ216は、給電されるとスライドバー204を選択可能又は選択可能な位置に移動させ、選択可能な位置は、アクチュエータ216の移動「終」端点間に位置する。アクチュエータ216がスライドバー204に直接接続されている代替的な変形形態を示す図は提供されていない。好適な変形形態では、アクチュエータ216は接続バー212又は214のいずれか一方に連結され、それにより複数のスライドバー(図示せず)が接続バー212及び214に接続され、複数のスライドバーがアクチュエータ216によって移動するように作動されると、相補的な一対の金型半体が、当該複数のスライドバーによって取り出される必要のあるプリフォームの列を成形する。
【0021】
具体的には、アクチュエータ216は、成形品が相補的な一対の金型半体から排出される際に、スライドバー204及び金型部分208を成形品から離れるように往復移動させる。アクチュエータ216は、共に図1に示されるカム118及びカムフォロワ116の代わりのものである。アクチュエータ216は、スライドバー204を変位させる力を与える。好ましくは、データ処理システム(図示せず)がアクチュエータ216へコマンドを発行し、発行されたコマンドは、アクチュエータ216が、スライドバー204をアクチュエータ216に接続する左側接続バー214(以下「接続バー」214と称される)を介してスライドバー204に与えることが要求される変位量を示す。接続バー214は、スライドバー204と同様の複数のスライドバーを含む代替的な実施形態において用いられる。データ処理システム及びアクチュエータ216は、別々に給電され得ることが理解されるだろう。データ処理システムからのコマンドの受信に応答して、アクチュエータ216はスライドバー204を選択可能な位置へ往復移動させ、選択可能な位置は、アクチュエータ216の移動「終」端点間に位置する。アクチュエータ216は確かに、(Hofstetter特許のアクチュエータとは異なり)スライドバー204を移動「終」端点間で往復移動させるが、移動終点間に位置する多くの選択可能な位置で(且つ/又はそこへ向けて)停止することができる。Hofstetter特許のアクチュエータとアクチュエータ216とは異なる。アクチュエータ216は、Hofstetter特許のアクチュエータとははっきりと異なる方法で、その上より望ましい方法で金型部分208及び相補的な一対の金型半体からの成形品の取り出しを容易にする。アクチュエータ216の一例は、SKF(Norristown、 Pennsylvania, USA)製のモデルCAPL32×l00×l/D24CWである。アクチュエータ216は、第1の移動終点及び第2の移動終点から直線的に移動可能なシャフト218を含む。アクチュエータ216は、シャフト218を選択可能又は選択可能な位置に沿って往復移動させ、選択可能な位置は第1の移動終点及び第2の移動終点間に位置する。シャフト218は接続バー214に接続されているため、これはさらにスライドバー204に接続され、スライドバー204もデータ処理システムの制御ロジックのコマンドに基づいてこれらの選択可能な位置に沿って移動させられる。
【0022】
代替的な実施形態によると、装置200は、ストリッパプレート202と、右側スライドバー206(以下「スライドバー」206と称する)と、右側金型部分210(以下「金型部分」210と称する)と、右側接続バー212(以下「接続バー」212と称する)とも含む。
【0023】
金型部分208及び210は、相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形する。金型部分208及び210は、スライドバー204及び206にそれぞれ接続される。金型部分208及び210は、成形後に成形品を冷却する冷却回路(図示せず)を含む。スライドバー204及び206は、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸(図示せず)に沿って、ストリッパプレート202によって移動可能である。スライドバー204及び206は、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に直交して延びる方向(図示せず)に沿って移動可能である。好ましくは、接続バー214及び212はスライドバー204及び206にそれぞれ接続される。別のアクチュエータ(図示せず)が接続バー212に接続される。
【0024】
ストリッパプレート202が、油圧アクチュエータ又は他の機構(図示せず)によって、相補的な一対の金型半体の間に延びる軸に沿って移動するように作動されると、アクチュエータ216は、その軸に直交して延びる方向に沿ってスライドバー204を移動させる。
【0025】
アクチュエータ216は、接続バー214を移動させ、これがさらに(スライドバー204に取り付けられている)金型部分208を往復移動又は移動させるスライドバー204を移動させる。
【0026】
第1の変形形態では、アクチュエータ216はストリッパプレート202に取り付けられる。スライドバー204及び206の横方向の(左右への)動き、及びストリッパプレート202の前後への動きは別個のアクチュエータによって独立して制御可能である。
【0027】
第2の変形形態では、アクチュエータ216は、監視データ処理システム及び/又はプログラマブルロジックコントローラ並びに任意の組み合わせ及びそれらに置き換えられるものによって制御されている、一体型の中央処理装置(図示せず)又はマイクロコントローラ機構によって制御される。
【0028】
第3の変形形態では、アクチュエータ216は一体型ロジックチップを用いて制御され、一体型ロジックチップは、スライドバー204の所望の移動経路を示す選択可能なバイナリ状態にトグルされる物理スイッチによってプログラムされるか、又は制御/プログラムされる。
【0029】
代替的な実施形態では、装置200は、カムの形状を設計し、提案されたカムに対する新たなプリフォームの抽出プロファイルを試験し、且つ/又はカムプロファイルをリサーチし特定する(すなわち、選択されたプリフォームのタイプに対して好ましいプリフォームの抽出プロファイル形状)、ツールとして構成される。代替的な実施形態に関連する利点は、例えば図1のカム118において使用されるカムプロファイルを特定することに関連する設計時間及び費用の低減である。さらに、プリフォーム製造者は、特定のタイプのプリフォーム欠陥を気にかけるため、装置200を使用して、その特定のプリフォーム欠陥を回避するためにカムのプリフォーム抽出プロファイルを最適化することができる。しかし、プリフォーム製造者が特定のプリフォーム欠陥を気にかけない場合、カム118はプリフォーム品質を考慮せずに他の費用を低減するように最適化され得る。従来技術に関連する手法によると、これは、異なって構成されたカムの試行及びエラー試験を行うことは莫大な費用がかかるであろうため、(まったく不可能ではないにしても)行うことが非常に困難であろう。
【0030】
代替形態では、成形品308はプリフォームである。別の代替的な実施形態では、成形品308はポリエチレンテレフタレート(PET)プリフォームである。
【0031】
図3は、金型閉位置の、図2の装置200のA−Aに沿った断面図である。相補的な一対の金型半体302及び304は金型閉位置で示されており、これらは金型部分208及び210と協働して成形品308を成形する。軸305が相補的な一対の金型半体302及び304間に延びる。軸305は、相補的な一対の金型半体302及び304の型締め方向に沿って延びる。相補的な金型半体302は、内部にキャビティを画定するキャビティ側を含む。相補的な金型半体304は、当該金型半体304から延びると共にキャビティと協働するコア306を有するコア側を含む。スライドバー204及び206は相補的な金型半体302に面し、ストリッパプレート202は相補的な金型半体304に面する。アクチュエータ314及び316(又はこれらの均等物)は、相補的な一対の金型半体302及び304が開位置にあると、これらの間で軸305に沿ってストリッパプレート202を前後に往復移動させる。アクチュエータ310(アクチュエータ216と同様)はスライドバー206を移動させる。アクチュエータ216及び310は、それらのそれぞれのスライドバー204及び206を軸305に対して左右に移動させる。データ処理システム(DPS)320は、アクチュエータ216及び310に接続される。DPS320は、以下詳細に述べる制御ロジックに従ってアクチュエータ216及び310に対して作動信号を発行する。
【0032】
図4は、金型開位置の、図2の装置200のA−Aに沿った断面図である。相補的な一対の金型半体302及び304は金型開位置で示されている。相補的な一対の金型半体302及び304は、アクチュエータ216及び310がスライドバー204及び206をそれぞれ互いから離すように移動させると、プリフォーム308を金型半体302に画定される金型キャビティから取り出すことができるように互いから離れて往復移動するところが示されている。
【0033】
図5は、図2の装置200と共に使用可能な、図3のDPS320の概略図である。概して、DPS320は、メモリ502に動作可能に接続される中央処理装置(以下「CPU」と称する、図示せず)を含む。メモリ502は、DPS320によって読取り可能、且つ/又は使用可能である媒体である。メモリ502は、CPUが読取り可能且つ実行可能な一セットのプログラムされた命令504(すなわち、制御ロジック)を含む。制御ロジックは以下さらに詳細に示す。メモリ502は、ルックアップテーブル506も含む。ルックアップテーブル506は、列508及び列510を含む。ルックアップテーブル506は、ストリッパプレート202及びスライドバー204の一セットの選択可能な相対位置を含み、アクチュエータ216及び310は、列510に特定されるような選択可能な位置までそれらのぞれぞれのスライドバーを移動させるか又は往復移動させるよう要求される。ルックアップテーブル506の最上行は、成形品が図3の一対の金型半体302及び304に「装填」される「装填」位置を示す。「装填」位置は、プリフォーム308が成形され、相補的な一対の金型半体302及び304から取り出される準備ができている位置である。例として、「装填」位置は、スライドバー204、206及びストリッパプレート202の「基点」位置に対する移動と関連する、「相対」距離を計算及び/又は測定するのに使用される「基点」位置として考えることができる。ルックアップテーブル506の最下行は、成形品が相補的な一対の金型半体302及び304から「非装填された」か又は排出され(すなわち取り出され)、次いで成形品が単にコンベヤアセンブリ(図示せず)へ落下したか、又は代替的にEOAT(アーム端工具、図示せず)によって拾われ得る、「非装填」位置を示す。ストリッパプレート202及びスライドバー204、206の相対位置は、任意に選択された基点に対する位置である。位置センサは、アクチュエータとは別個の要素であるセンサであってもよく、又はより好ましくは、位置センサはアクチュエータと一体型である。「非一体型」位置センサは示されていない。変形形態では、リニアアクチュエータ216は、サーボモータに符号化信号を送信することによって位置付けられる出力シャフト、及び位置の連続的な出力(アナログ信号又はデジタル信号)を提供するモータエンコーダフィードバック機構も含む、DCサーボモータである。別の変形形態では、アクチュエータ216は、シリンダが、位置情報を与えるために信号をフィードバックする外部装置を有するサーボ制御機構を含む。別の変形形態では、アクチュエータ216は、位置及び/又は近接度を監視する一体型センサを含む。好ましくは、アクチュエータ216は、アームであって、単にその移動の終点間でストロークするだけではなく、そのストロークに沿った異なる位置に作動されるアームを含む、「多位置」タイプのアクチュエータであるタイプのものである。
【0034】
図6は、制御ロジックに設定される要件に従って、アクチュエータ216及び310に対して制御及び指示してスライドバー204及び208をそれぞれ往復移動させるために図5のDPS320に指示する、プログラムされた取り出し命令S600(制御ロジック)のフローチャートである。プログラムされた命令は、実質的にアクチュエータ216及び310を制御し、アクチュエータ216及び310は、(ルックアップテーブル506の列510に示すように)スライドバー204及び206をそれぞれ選択可能な位置へ移動させることによって応答する。選択可能な位置は、(アクチュエータ216及び310に関連する)移動終点間に位置する。移動終点は、ルックアップテーブル506の最上行(終端点)及びテーブル506の最下行(別の終端点)に示される。
【0035】
命令S600は、以下のような動作S602〜動作S632を含む。
【0036】
動作S602は、成形品の取り出し又は排出のサイクルを開始することを含む。
【0037】
動作S604は、ストリッパプレート202の相対位置を提供する、ストリッパプレートセンサ(図示せず)を読取ることを含む。ストリッパプレートセンサは、都合のよい位置に取り付けることができる。ストリッパプレート202の相対位置は、任意に選択された基点に対する位置である。
【0038】
動作S608は、スライドバー204の相対位置を提供する、スライドバー位置センサ(図示せず)を読取ることを含む。スライドバー位置センサは、都合のよい位置に取り付けることができる。スライドバー204の相対位置は、任意に選択された基点に対する位置である。
【0039】
動作S610は、スライドバー204及びストリッパプレート202が現在基点に位置する(すなわち、基点はルックアップテーブル506の第1の行である)かどうかを判断することを含む。スライドバー204及びストリッパプレート202が基点に位置する場合、制御は次いで動作S614に進む。これらが基点に位置しない場合、制御は動作S612に進む。
【0040】
動作S612は、エラーに起因して動作S600を終了させることを含む。このエラーは、ストリッパプレート及びスライドバーが取り出しサイクルの始めに基点に位置していないことである。
【0041】
動作S614は、アクチュエータ314及び316を作動させることによってストリッパプレート202が相補的な金型半体304から離れ、相補的な金型半体302の方へ向かう前方移動を開始することを含む。
【0042】
動作S616は、ストリッパプレート202の相対位置を求めるためにストリッパプレートセンサを読取ることを含む(すなわち、相対位置は任意に選択された位置に対する位置である)。
【0043】
動作S618は、ルックアップテーブル506の列508から、ストリッパプレート位置のX座標を位置決めすることを含む。
【0044】
動作S620は、ストリッパプレート202がフルストローク位置に位置する(すなわち、ストリッパプレート202が相補的な金型半体302に近接して位置する)かどうかを判断することを含む。ストリッパプレート202がフルストロークに位置する場合、動作は次いで動作S630に進む。ストリッパプレート202がフルストローク位置に位置しない場合、制御は次いで動作S622に進む。
【0045】
動作S622は、(ルックアップテーブル506の列510から)対応するY座標を選択することを含み、対応するY座標は、(上記で求めたような)位置決めされたストリッパプレート位置のX座標に最も近接するY座標である。
【0046】
動作S624は、スライドバー204の現在位置を求めるためにスライドバーセンサを読取ることを含む。
【0047】
動作S626は、選択されたY座標及びスライドバーの最新の読取り位置に基づいて補正信号を生成することを含む。
【0048】
動作S628は、スライドバーのアクチュエータ216に補正信号を送信することを含み、アクチュエータ216はそれに従って応答し、次いで、制御は動作S616へ進み、制御ロジックが反復される。
【0049】
動作S630は、ストリッパプレート202の前方移動を停止することを含む。
【0050】
動作S632は、成形品取り出しサイクルを終了することを含む。
【0051】
代替形態では、プログラムされた命令は、スライドバー204の選択可能な相対位置及びストリッパプレート202の選択可能な相対位置に応じてアクチュエータ216を制御するようにDPS320に指示する。
【0052】
別の代替形態では、プログラムされた命令は、スライドバー204の選択可能な相対位置及びストリッパプレート202の選択可能な相対位置と比較した、スライドバー204及びストリッパプレート202の求められた相対位置に応じて、アクチュエータ216を制御するようにDPS320に指示する。
【0053】
図7は、装置200をリセット位置に制御して向かわせるように図5のDPS320を指示する、プログラムされたリセット命令S700のフローチャートである。リセット位置は、図5のルックアップテーブル506の最上行に示される終端点である。
【0054】
命令S700は、以下のような動作S702〜S726を含む。
【0055】
動作S702は、リセットサイクルを開始することを含む。
【0056】
動作S704は、アクチュエータ314及び316を作動させることによって、ストリッパプレート202の逆方向の移動を開始することを含む。
【0057】
動作S706は、ストリッパプレートセンサを読取ることを含む。
【0058】
動作S708は、センサが提供するストリッパプレート位置と、ルックアップテーブル506の列508における値とを比較することを含む。
【0059】
動作S710は、ストリッパプレート202が、現在基点に位置するかどうかを判断することを含む。ストリッパプレートが現在基点に位置しない場合、制御は動作S706に進む。ストリッパプレート202が現在基点に位置する場合、制御は次いで動作S712に進む。
【0060】
動作S712は、ストリッパプレート202の作動を停止することを含む。
【0061】
動作S714は、スライドバー204の逆方向の移動を開始することを含む。
【0062】
動作S718は、スライドバーセンサを読取ることを含む。
【0063】
動作S720は、現在求められているスライドバー相対位置とルックアップテーブル506の列510とを比較することを含む。
【0064】
動作S722は、スライドバー204が現在基点に位置するかどうかを判断することを含む。スライドバー204が現在基点に位置しない場合、制御は動作S718に進む。スライドバー204が現在基点に位置している場合、制御は次いで動作S724に進む。
【0065】
動作S724は、スライドバー204の作動を停止することを含む。
【0066】
動作S726は、リセットサイクルを終了することを含む。
【0067】
上述した概念は、特定の条件及び/又は機能に適用することができ、本発明の範囲内にある他の種々の用途にさらに拡大することができる。このように、例示的な実施形態を説明したが、変更形態及び改善形態が、説明した概念から逸脱することなく可能であることが明らかであろう。したがって、本特許出願によって保護されるべきものは、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】既知の成形品取扱装置の斜視図である。
【図2】本発明の好適な実施形態による成形品取扱装置(MAHD)の斜視図である。
【図3】金型閉位置の、図2のMAHDのA−Aに沿った断面図である。
【図4】金型開位置の、図2のMAHDのA−Aに沿った断面図である。
【図5】図2のMAHDと共に使用可能なデータ処理システム(DPS)の概略図である。
【図6】図5のDPSに指示する、プログラムされた取り出し命令のフローチャートである。
【図7】図5のDPSに指示する、プログラムされたリセット命令のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形機の成形品取扱装置であって、該装置は、スライドバーを備え、
該スライドバーは、
成形機の相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ
移動終点間に位置する複数の選択可能な位置へ該スライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動可能である
ように構成される、成形品取扱装置。
【請求項2】
前記装置は、別のスライドバーをさらに備え、
該別のスライドバーは、
前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成される別の金型部分を有し、且つ
他の移動終端点間に位置する選択可能な位置で該別のスライドバーを移動させるように構成される別のアクチュエータによって作動される
ように構成される、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項3】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成されるネック冷却リングを含む、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項4】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる軸にぼぼ直交して延びる方向に沿って、前記アクチュエータによって移動可能であるように構成される、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項5】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成される、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項6】
前記アクチュエータは、データ処理システムによって制御可能であるように構成され、該データ処理システムは、選択可能なプログラムされた命令の読取りに応答して実行するように構成される、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項7】
前記データ処理システムはメモリを含み、
前記選択可能なプログラムされた命令は該メモリ内に格納される、請求項6に記載の成形品取扱装置。
【請求項8】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項6に記載の成形品取扱装置。
【請求項9】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項8に記載の成形品取扱装置。
【請求項10】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項6に記載の成形品取扱装置。
【請求項11】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置と比較した前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項6に記載の成形品取扱装置。
【請求項12】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項11に記載の成形品取扱装置。
【請求項13】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記ストリッパプレートに対する前記スライドバーの前記選択可能な位置は、前記メモリに格納されているルックアップテーブルに含まれ、該メモリは、前記データ処理システムと動作可能に協働するように構成される、請求項6に記載の成形品取扱装置。
【請求項14】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、該コア側と協働するように構成される、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項15】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、前記コア側と協働するように構成され、
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
該ストリッパ位置は前記コア側に面し、
前記スライドバーは前記キャビティ側に面する、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項16】
前記成形品はプリフォームである、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項17】
前記成形品はポリエチレンテレフタレート(PET)プリフォームである、請求項1に記載の成形品取扱装置。
【請求項18】
装置であって、
成形機の相補的な一対の金型半体と、
スライドバーを備える成形品取扱装置と
を備え、該スライドバーは、
前記相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ
移動終点間に位置する選択可能な位置へ該スライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動される
ように構成される、装置。
【請求項19】
前記装置は、別のスライドバーをさらに備え、
該別のスライドバーは、
前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成される別の金型部分を有し、且つ
他の移動終端点間に位置する選択可能な位置で該別のスライドバーを移動させるように構成される別のアクチュエータによって作動される
ように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成されるネック冷却リングを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる軸にぼぼ直交して延びる方向に沿って、前記アクチュエータによって移動可能であるように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記アクチュエータは、データ処理システムによって制御可能であるように構成され、前記データ処理システムは、選択可能なプログラムされた命令の読取りに応答して実行するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記データ処理システムはメモリを含み、
前記選択可能なプログラムされた命令は前記メモリに格納される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置と比較した前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記ストリッパプレートに対する前記スライドバーの前記選択可能な位置は、前記メモリに格納されているルックアップテーブルに含まれ、該メモリは、前記データ処理システムと動作可能に協働するように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項31】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、前記コア側と協働するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項32】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、前記コア側と協働するように構成され、
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記ストリッパ位置は前記コア側に面し、
前記スライドバーは前記キャビティ側に面する、請求項18に記載の装置。
【請求項33】
前記成形品はプリフォームである、請求項18に記載の装置。
【請求項34】
前記成形品はポリエチレンテレフタレート(PET)プリフォームである、請求項18に記載の装置。
【請求項35】
システムであって、
成形機と、
前記成形機と協働する相補的な一対の金型半体と、
スライドバーを備える成形品取扱装置と
を備え、該スライドバーは、
前記相補的な一対の金型半体と協働して成形品を成形するように構成される金型部分を有し、且つ
移動終点間に位置する選択可能な位置へ該スライドバーを移動させるように構成されるアクチュエータによって作動される
ように構成される、システム。
【請求項36】
前記システムは、別のスライドバーをさらに備え、
該別のスライドバーは、
前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成される別の金型部分を有し、且つ
他の移動終端点間に位置する選択可能な位置で該別のスライドバーを移動させるように構成される別のアクチュエータによって作動される
ように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体と協働して前記成形品を成形するように構成されるネック冷却リングを含む、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる軸にぼぼ直交して延びる方向に沿って、前記アクチュエータによって移動可能であるように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項39】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項40】
前記アクチュエータは、データ処理システムによって制御可能であるように構成され、前記データ処理システムは、選択可能なプログラムされた命令の読取りに応答して実行するように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項41】
前記データ処理システムはメモリを含み、
前記選択可能なプログラムされた命令は前記メモリに格納される、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項40に記載のシステム。
【請求項45】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記選択可能なプログラムされた命令は、前記スライドバーの選択可能な相対位置及び前記ストリッパプレートの選択可能な相対位置と比較した前記スライドバー及び前記ストリッパプレートの求められた相対位置に応答して、前記アクチュエータを制御するように前記データ処理システムに指示するように構成される、請求項40に記載のシステム。
【請求項46】
前記相対位置は、前記データ処理システムに動作可能に接続されるように構成されるセンサによって検出される、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記ストリッパプレートに対する前記スライドバーの前記選択可能な位置は、前記メモリに格納されているルックアップテーブルに含まれ、該メモリは、前記データ処理システムと動作可能に協働するように構成される、請求項40に記載のシステム。
【請求項48】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、前記コア側と協働するように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項49】
前記相補的な一対の金型半体は、
コア側を有する第1の金型半体と、
キャビティ側を画定する第2の金型半体とを含み、該キャビティ側は、前記コア側と協働するように構成され、
前記スライドバーは、前記相補的な一対の金型半体の間に延びる前記軸に沿って、ストリッパプレートによって移動可能であるように構成され、
前記ストリッパ位置は前記コア側に面し、
前記スライドバーは前記キャビティ側に面する、請求項35に記載のシステム。
【請求項50】
前記成形品はプリフォームである、請求項35に記載のシステム。
【請求項51】
前記成形品はポリエチレンテレフタレート(PET)プリフォームである、請求項35に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−507683(P2009−507683A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530283(P2008−530283)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【国際出願番号】PCT/CA2006/001214
【国際公開番号】WO2007/030911
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(595155303)ハスキー インジェクション モールディング システムズ リミテッド (88)
【氏名又は名称原語表記】HUSKY INJECTION MOLDING SYSTEMS LIMITED
【Fターム(参考)】