説明

手書き文字入力装置およびその制御プログラム

【課題】手書き入力認識された一連の文字列について、修正すべき1文字毎にその認識候補文字を順次表示させ選択操作する必要なく容易に所望の認識候補文字に修正入力する。
【解決手段】手書き入力部で手書き文字を入力すると、該手書き文字が文字認識されその候補文字が候補バッファに保存されると共にそのときの第1候補文字が検索文字入力エリアaに表示される。文字認識表示された検索文字(列)を修正するため前記手書き入力部の「訂正」がタッチされると、前記文字認識表示された検索文字(列)に沿って各文字に対応する認識候補文字が前記候補バッファから読み出されてウインドウWとして一括表示される。ウインドウWに一括表示された各文字毎の認識候補文字のうちで正しい認識候補文字を前記手書き入力部のカーソル移動ボタンをタッチしてカーソルCにより指定し確定すると、確定された候補文字が正しい検索文字として入力エリアaに修正表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手書きの文字を文字認識し所望の文字列として入力するための手書き文字入力装置およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書処理装置において、タッチパッドなどの手書き入力装置を予め備えるか、または外部に接続し、この手書き入力装置により入力した手書きの文字を文字認識して、JISコード等の正規の文字データとして入力するようにした手書き文字の入力システムが実用されている。
【0003】
このような従来の手書き文字入力システムでは、手書きにより入力した文字列の各文字毎に文字認識された文字は、その認識候補となる第1候補の文字が配列されて表示される。このため、表示された認識候補文字が所望の入力文字でなかった場合には、修正したい文字毎に認識候補の文字を順次表示させ、所望の候補文字を選択確定して入力して行くため、一連の文字列を入力したときにその複数の文字で第1候補の認識文字が所望の文字でなかった場合など、修正操作が煩雑になり面倒である。
【0004】
一方で、手書き入力されて認識された文字列と先頭一致する類似の見出し語を辞書データより検索して一覧表示させ、所望の見出し語を選択して確定することで一連の正しい文字列を一括入力するようにした文字認識結果の補正システムも考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−220181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の文字認識結果の補正システムでは、手書き入力されて認識された一連の文字列単位で、その文字列に類似する見出し語一覧から所望の文字列からなる見出し語を選択して入力することができるので、1文字毎にその認識候補の文字を順次表示させて修正する必要はないものの、当初文字認識された一連の文字列が特にその先頭の文字から所望の文字と異なる文字として認識されてしまった場合には、これに基づき検索されて一覧表示される見出し語もユーザ所望の文字列と大きく異なる見出し語となってしまい、結局は1文字毎の認識候補を順次表示選択して修正しなければならない問題がある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、手書き入力されて認識された一連の文字列について、修正すべき1文字毎にその認識候補文字を順次表示させて選択操作する必要なく、容易に所望の認識候補文字に修正して入力することが可能になる手書き文字入力装置およびその制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の手書き文字入力装置は、手書き入力部および表示部を備えた手書き文字入力装置であって、前記手書き入力部により入力された手書き文字を文字認識する文字認識手段と、この文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字を記憶する候補文字記憶手段と、前記文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字のうちの1つの文字を前記表示部に追加して表示させる文字表示制御手段と、この文字表示制御手段により前記表示部に表示された文字に対応させて前記候補文字記憶手段により記憶されている当該表示文字の全ての候補文字を一括して表示させる候補文字一括表示制御手段と、この候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうち任意の候補文字をユーザ操作に応じて指定する候補文字指定手段と、この候補文字指定手段により指定された候補文字に対応するところの前記表示部に表示されている文字を当該指定された候補文字に修正して表示させる修正表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の手書き文字入力装置は、前記請求項1に記載の手書き文字入力装置において、さらに、複数の見出し語を記憶する見出し語記憶手段と、前記表示部に表示された文字に対応する見出し語を前記見出し語記憶手段により記憶された複数の見出し語の中から検索して前記表示部に一覧にして表示させる見出し語表示制御手段と、前記修正表示制御手段により前記表示部に表示されている文字が修正されて表示される毎に、前記見出し語表示制御手段による見出し語の一覧表示を更新させる見出し語表示更新制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の手書き文字入力装置は、前記請求項1に記載の手書き文字入力装置において、さらに、複数の見出し語を記憶する見出し語記憶手段と、前記候補文字一括表示制御手段により前記表示部に表示された各文字毎の候補文字間で組み合わせた文字列について、前記見出し語記憶手段により記憶された見出し語に一致する文字列となるところの各候補文字を識別して表示させる候補文字識別表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の手書き文字入力装置は、前記請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の手書き文字入力装置において、前記候補文字指定手段は、前記手書き入力部に対して、前記候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうちの1つの候補文字を選択的に指定するためのカーソルを表示させるカーソル表示制御手段を備え、このカーソル表示制御手段により手書き入力部に表示されたカーソルのユーザ操作に応じて、前記候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうちの任意の候補文字を指定する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の制御プログラムは、手書き入力部および表示部を備えた文字入力装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、前記手書き入力部により入力された手書き文字を文字認識する文字認識手段、この文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字をメモリに記憶する候補文字記憶手段、前記文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字のうちの1つの文字を前記表示部に追加して表示させる文字表示制御手段、この文字表示制御手段により前記表示部に表示された文字に対応させて前記候補文字記憶手段により記憶されている当該表示文字の全ての候補文字を一括して表示させる候補文字一括表示制御手段、この候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうち任意の候補文字をユーザ操作に応じて指定する候補文字指定手段、この候補文字指定手段により指定された候補文字に対応するところの前記表示部に表示されている文字を当該指定された候補文字に修正して表示させる修正表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、手書き入力されて認識された一連の文字列について、修正すべき1文字毎にその認識候補文字を順次表示させて選択操作する必要なく、容易に所望の認識候補文字に修正して入力することが可能になる手書き文字入力装置およびその制御プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の手書き文字入力装置の実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
【0015】
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、電源キー、各種文字・記号キー、辞書指定キー、訳/決定キー、削除キー、カーソルキーなどを備えたキー入力部14、スピーカ15L,15R、手書き入力部16が設けられる。
【0016】
この手書き入力部16は、ユーザがタッチペンPや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、例えば、キー入力部14の中央手前側において128×64ドットの液晶表示画面に透明タブレットを重ねて構成される。この手書き入力部16の入力領域は、手書き文字の入力に際しては、左右に1文字ずつ2文字分の手書き入力表示エリア16L,16Rに分割した手書き文字入力画面MSとして設定すると共に、この手書き文字入力画面MSにて入力表示された手書き文字の文字認識をユーザが指示するための“認識”との文字がタブレット面に印刷されたハードアイコンとしての「認識」ボタン16N、文字認識された文字の訂正や削除をユーザが指示するための“訂正”との文字がタブレット面に印刷されたハードアイコンとしての「訂正」ボタン16Tを有する。この手書き入力部16の手書き文字入力画面MSとして設定された手書き入力表示エリア16L,16Rでの手書き入力に伴う軌跡はその液晶表示画面にエコーバックして表示される。
【0017】
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全域に例えば480×320ドットのバックライト付き表示部(液晶表示画面)17が設けられる。
【0018】
なお、前記手書き入力部16に設定される2文字分の手書き入力表示エリア16L,16Rからなる手書き文字入力画面MSは、当該手書き文字入力画面MSにて手書き入力され表示部17に認識表示された文字列の修正に際し、後述する図6において示すように、「訂正」ボタン16Tのタッチ入力に応じて、カーソル移動ボタン16C、「確定」ボタン16F、「終了」ボタン16Eを表示してなる候補修正画面KSに切り替えられる。
【0019】
図2は、前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0020】
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
【0021】
CPU21は、メモリ22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体23から記憶媒体読取部24を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から電送制御部(通信部)25を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14や手書き入力部16からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは電送制御部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいは記憶媒体読取部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリカード(記憶媒体)23との接続通信信号に応じて起動される。
【0022】
前記CPU21には、前記メモリ22、記憶媒体読取部24、電送制御部25、キー入力部14、手書き入力部16が接続される他に、表示部17などが接続される。
【0023】
メモリ22には、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや電送制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバ30…や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、辞書データ(22c)に基づく検索文字列(キーワード)の入力に応じた見出し語検索処理と指定の見出し語に対応した訳語・意味内容・例文(用例)などの各種説明情報の読み出し表示処理など、辞書データ(22c)に基づく検索処理全般を制御するための辞書検索処理プログラム22a、手書き入力部16にて手書き入力表示された手書きの文字を文字認識して入力するための文字認識処理プログラム22bが記憶される。
【0024】
また、このメモリ22には、辞書データメモリ22c、文字認識変換候補バッファ22d、表示データメモリ22e、入力文字メモリ22f、検索文字列(キーワード)メモリ22g、ワークエリア22hなどが用意される。
【0025】
辞書データメモリ22cには、「国語辞書」「英和辞書」「和英辞書」「英英辞書」「英類語辞書」などと共に、「広○辞」、「漢○源」など、種類の異なる辞書データが予め、あるいはダウンロードされて複数辞書記憶される。
【0026】
文字認識変換候補バッファ22dには、前記手書き入力部16の手書き文字入力画面MSにおいて入力表示された手書き文字が前記文字認識処理プログラム22bに従って文字認識処理される際に、その認識変換された候補文字が最多で例えば第1候補文字から第10候補文字まで記憶される。
【0027】
表示データメモリ22eには、表示部17の表示画面に対応した表示データの記憶領域と手書き入力部16の表示画面に対応した表示データの記憶領域とを有し、それぞれその表示画面に表示すべきデータがビットマップのパターンデータとして展開記憶される。
【0028】
入力文字メモリ22fには、前記辞書検索処理プログラム22aに従ってキー入力部14や手書き入力部16によりユーザ入力された数字・文字・記号などの入力データが記憶保持される。
【0029】
検索文字列(キーワード)メモリ22gには、辞書検索処理の対象として入力あるいは指定された文字や文字列が記憶される。
【0030】
ワークエリア22hには、前記辞書検索処理プログラム22aや文字認識処理プログラム22bなどの各種の装置制御プログラムに従いCPU21に入出力される種々のデータが必要に応じて記憶される。
【0031】
次に、前記構成の手書き入力機能付き電子辞書装置10の動作について説明する。
【0032】
図3は、前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理(その1)を示すフローチャートである。
【0033】
図4は、前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理(その2)を示すフローチャートである。
【0034】
図5は、前記電子辞書装置10の辞書検索処理に従った手書きでの検索文字列の入力に伴う辞書検索表示状態を示す図である。
【0035】
ここでは、手書き入力部16を使用して検索文字列(キーワード)を入力し辞書検索する場合の動作を主体として説明し、キー入力部14を使用して検索文字列(キーワード)を入力し辞書検索する場合の動作については通常動作と同様であるためその説明を省略する。
【0036】
辞書検索の対象とする所望の辞書を指定するために、キー入力部14に設けられた辞書指定キー(例えば「広○苑」キー)が押下され入力されると(ステップS1(Yes))、当該キー入力された「広○苑」キーに応じた辞書データ[広○苑]が辞書データメモリ22cから読み出されて起動され、図5(A)に示すように、検索文字入力エリアaを備えた検索文字入力画面Gが表示部17に表示される(ステップS2)。
【0037】
この際、手書き入力部16には、図5(B)に示すように、左右1文字ずつの手書き入力表示エリア16L,16Rおよび「訂正」ボタン16T、「認識」ボタン16Nを区分表記させた手書き文字入力画面MSが表示される(ステップS3)。
【0038】
この手書き文字入力画面MSにおいて、例えば今回「ぬりぐすり」と入力したい場合に、先ず一方の手書き入力表示エリア16LにタッチペンPにより先頭の手書き文字「ぬ」が入力されると(ステップS4(Yes))、当該一方の手書き入力表示エリア16Lにおいて手書き入力された軌跡の文字がそのまま表示される(ステップS5)。
【0039】
続けて、前記手書き文字入力画面MSにおいて、もう一方(他方)の手書き入力表示エリア16RにタッチペンPにより次の手書き文字「り」が入力されると(ステップS6)、当該他方の手書き入力表示エリア16Rにおいて手書き入力される軌跡の文字がそのまま表示される(ステップS7)。
【0040】
すると、前回文字入力表示された手書き文字「ぬ」が文字認識され、その候補文字が文字認識変換候補バッファ22dに保存されると共に、そのうちの第1候補文字(この場合「め」)が前記検索文字入力エリアaに表示される(ステップS8)。すると、当該検索文字入力エリアaに表示された検索文字(列)「め」と先頭一致する見出し語が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、見出し語一覧エリアh1にて一覧表示される(ステップS9)。
【0041】
この際、前記見出し語一覧エリアh1に一覧表示された見出し語は、カーソルCにより指定表示され、このカーソルCにより指定表示されたところの見出し語に対応した説明情報が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから読み出され、説明情報プレビューエリアh2にてプレビュー表示される。
【0042】
ここで、前記手書き文字入力画面MSの「認識」ボタン16Nがタッチ入力されて手書き文字の入力終了と判断された場合には(ステップS10(Yes))、前記手書き入力表示エリア16Rにて入力表示された手書き文字「り」が今回最終の手書き文字として文字認識され、その候補文字が文字認識変換候補バッファ22dに保存されると共に、そのうちの第1候補文字(この場合「り」)が前記検索文字入力エリアaに追加表示される(ステップS11)。すると、当該検索文字入力エリアaに表示された検索文字列「めり」と先頭一致する見出し語が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、見出し語一覧エリアh1にて一覧表示される(ステップS12)。この場合も前記同様に、カーソルCにより指定表示されたところの見出し語に対応した説明情報が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、説明情報プレビューエリアh2にてプレビュー表示される。
【0043】
一方、今回の手書き文字入力では「ぬりぐすり」と入力したいので、前記「ぬ」「り」と各手書き入力表示エリア16L,16Rにて手書き入力した後のステップS10において、その手書き文字入力画面MSの「認識」ボタン16Nがタッチ入力されることなく、さらに続けて他方の手書き入力表示エリア(この場合は16L)に手書き文字「ぐ」が手書き入力されて表示された場合には(ステップS10(No)→S6,S7)、前回の2文字目の手書き入力文字「り」の文字認識による各候補文字の前記文字認識変換候補バッファ22dへの保存および検索文字入力エリアaへの追加表示処理(ステップS8)、当該検索文字入力エリアaに表示された検索文字列「めり」と先頭一致する見出し語検索と見出し語一覧エリアh1への一覧表示処理(ステップS9)が繰り返し実行される。
【0044】
この後続けて、前記手書き入力表示エリア16Rと16Lにそれぞれ手書き文字「す」と「り」が順次入力されると、その都度前記ステップS10(No)→S6〜S9の処理が同様に繰り返され、その手書き文字「す」まで文字認識されて検索文字入力エリアaへ追加表示されると共に、表示された検索文字列に先頭一致する見出し語が検索されて一覧表示される。
【0045】
こうして前記今回入力すべき最終の文字「り」まで手書き入力された後、手書き文字入力画面MSの「認識」ボタン16Nがタッチ入力されて当該手書き文字の入力終了と判断されると(ステップS10(Yes))、前記手書き入力表示エリア16Lにて入力表示された最終の手書き文字「り」が文字認識され、その候補文字が文字認識変換候補バッファ22dに保存されると共に、そのうちの第1候補文字(この場合「り」)が前記検索文字入力エリアaに追加表示される(ステップS11)。すると、前記「ぬりぐすり」と手書き入力したもののその文字認識により、図5に示すように、検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列「めりじすり」と先頭一致する見出し語が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、見出し語一覧エリアh1にて一覧表示される(ステップS12)。この場合も前記同様に、カーソルCにより指定表示されたところの見出し語「めり-こ・む…」に対応した説明情報が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、説明情報プレビューエリアh2にてプレビュー表示される。
【0046】
図6は、前記電子辞書装置10の辞書検索処理に伴い手書き入力認識されて検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列を修正する場合の手書き入力部16の入力切り替え動作を示す図である。
【0047】
図7は、前記電子辞書装置10の辞書検索処理での手書き文字により文字認識されて入力された一連の検索文字列の修正に伴い当該検索文字列に対応させて表示される認識候補文字一括表示ウインドウWを示す図である。
【0048】
すなわち、前記図5で示したように、「ぬりぐすり」との手書き入力に応じて文字認識されて検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列「めりじすり」を修正するために、図6(A)に示すように、手書き入力部16の「訂正」ボタン16Tがペンタッチされて入力されると(ステップS13(Yes))、これまで2つの手書き入力表示エリア16L,16Rに区分されていた手書き文字入力画面MSは、図6(B)に示すように、カーソル移動ボタン16C、「確定」ボタン16F、「終了」ボタン16Eを表示してなる候補修正画面KSに切り替えられる(ステップS14)。
【0049】
すると、前記一連の手書き文字「ぬりぐすり」の各文字認識に伴い文字認識変換候補バッファ22dに保存された各文字毎の認識候補文字が読み出され、図7に示すように、検索文字入力エリアaに表示された現在の検索文字列「めりじすり」の各文字の下側に沿って、当該各文字の候補文字を第1候補から順に縦方向に配列してなるウインドウ(認識候補文字一括表示ウインドウ)Wとして一括表示される(ステップS15)。
【0050】
この際、前記認識候補文字一括表示ウインドウWにおける先頭の入力文字の第1候補文字の位置に、当該ウインドウW内における各候補文字を指定するための(反転)カーソルCが表示される。
【0051】
なお、図4で示す辞書検索処理(その2)のフローチャートにおいて、破線で囲んで示すステップSAでの[認識候補文字太字化処理]は、後述の第2実施形態において説明する。
【0052】
図8は、前記電子辞書装置10の辞書検索処理において表示される認識候補文字一括表示ウインドウWを利用した検索文字列の修正表示状態を示す図である。
【0053】
図9は、前記認識候補文字一括表示ウインドウWにおいて修正すべき検索文字「め」「じ」に対応した各候補文字を(反転)カーソルCにより指定確定して修正して行く具体例を示す図である。
【0054】
すなわち、前記図7で示したように、検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列「めりじすり」に沿ってその認識候補文字一括表示ウインドウWが表示された状態で(ステップS15)、先ず検索文字列の先頭文字「め」を「ぬ」に修正するために、図6(B)で示したように切り替え表示された手書き入力部16の候補修正画面KSにおけるカーソル移動ボタン16Cをタッチ操作して、図8および図9(A)に示すようにカーソルCをその先頭文字の各候補文字のうちの「ぬ」に移動させて指定表示させ、「確定」ボタン16Fをタッチ操作する(ステップS16(Yes))。
【0055】
すると、この認識候補文字一括表示ウインドウWにおける先頭文字の候補文字「ぬ」が指定され確定されるのに応じて、前記検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列の先頭文字「め」が「ぬ」に修正されて表示される(ステップS17)。
【0056】
すると、この先頭文字修正後の検索文字列「ぬりじすり」に先頭一致する見出し語が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、見出し語一覧エリアh1にて一覧表示される(ステップS18)。そして前記同様に、この見出し語一覧エリアh1のカーソルCにより指定表示されたところの見出し語「ぬり-し…」に対応した説明情報が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、説明情報プレビューエリアh2にてプレビュー表示される。
【0057】
この際、前記手書き入力部16における候補修正画面KS、および検索文字入力エリアaに沿った認識候補文字一括表示ウインドウWは継続的に表示されたままとなり、当該手書き入力部16の候補修正画面KSに対する次のタッチ操作の待機状態となる(ステップS14〜S16)。
【0058】
そして次に、前記図8で示したように先頭文字の修正された検索文字列の3つ目の文字「じ」を「ぐ」に修正するために、前記同様に手書き入力部16の候補修正画面KSにおけるカーソル移動ボタン16Cをタッチ操作して、図9(B)に示すようにカーソルCをその3文字目の各候補文字のうちの「ぐ」に移動させて指定表示させ、「確定」ボタン16Fをタッチ操作する(ステップS16(Yes))。
【0059】
すると、この認識候補文字一括表示ウインドウWにおける3文字目の候補文字「ぐ」が指定され確定されるのに応じて、前記検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列の3文字目「じ」が「ぐ」に修正されて表示される(ステップS17)。
【0060】
すると、この先頭および3文字目修正後の検索文字列「ぬりぐすり」に先頭一致する見出し語が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから検索され、見出し語一覧エリアh1にて一覧表示される(ステップS18)。そして前記同様に、この見出し語一覧エリアh1のカーソルCにより指定表示されたところの見出し語「ぬり-ぐすり…」に対応した説明情報が前記指定された[広○苑]の辞書データ22cから読み出され、説明情報プレビューエリアh2にてプレビュー表示される(図10参照)。
【0061】
図10は、前記認識候補文字一括表示ウインドウWに従った検索文字列修正後の検索文字入力画面Gの表示状態を示す図である。
【0062】
前記ステップS13〜S18での処理に従って当初の手書き文字の入力により認識表示された検索文字列「めりじすり」が所望の検索文字列「ぬりぐすり」に修正されて表示された状態で、手書き入力部16の候補修正画面KSにおける「終了」ボタン16Eがタッチ操作されると(ステップS19(Yes))、前記ステップS15において検索文字入力エリアaに沿って表示されていた認識候補文字一括表示ウインドウWが消去され、図10に示すような検索文字入力画面Gの表示状態になる。
【0063】
またこれに伴い、前記ステップS14において手書き入力部16に表示されていた候補修正画面KSが消去され、図6(A)で示したように、元の手書き入力表示エリア16L,16Rからなる手書き文字入力画面MSに切り替えられて表示される(ステップS21)。
【0064】
この後、キー入力部14のカーソルキーを操作して前記図10で示した見出し語一覧エリアh1におけるカーソルCを移動表示させ、所望の見出し語を選択して指定表示させた状態で「決定」キーが操作されると(ステップS22(Yes))、当該指定の見出し語に対応して前記指定の辞書データ[広○苑]22cから読み出された説明情報の表示画面が、表示部17の画面全体に合わせた表示サイズにして表示される(ステップS23)。
【0065】
一方、前記ステップS19において、手書き入力部16の候補修正画面KSにおける「終了」ボタン16Eへのタッチ操作が判断されない状態では、ステップS20における認識候補文字一括表示ウインドウWの消去処理、およびステップS21における手書き入力部16の候補修正画面KSから手書き文字入力画面MSへの切り替え表示処理は行われない。このような検索文字列の修正可能状態のままでも、前記同様に見出し語一覧エリアh1におけるカーソルCが移動表示されて所望の見出し語が選択指定され、「決定」キーが操作されると、当該所望の見出し語に対応した説明情報の全画面表示処理が実行される(ステップS22→S23)。
【0066】
この後、キー入力部14の「戻る」キーが操作された場合には(ステップS24(Yes))、前記手書き入力部16に対する候補修正画面KSの表示、および検索文字入力エリアaに沿った認識候補文字一括表示ウインドウWの表示に従った検索文字列の修正可能状態に戻る(ステップS14〜S16)。
【0067】
したがって、前記構成の第1実施形態の手書き入力機能付き電子辞書装置10によれば、手書き入力部16の手書き文字入力画面MSにおいて所望の文字を手書き入力すると、当該手書き文字が文字認識されその候補文字が文字認識変換候補バッファ22dに保存されると共にそのときの第1候補文字が検索文字入力エリアaに表示される。文字認識表示された検索文字を修正するために前記手書き入力部16の「訂正」ボタン16Tがタッチ操作されると、当該手書き入力部16の手書き文字入力画面MSが候補修正画面KSに切り替え表示されると共に、前記文字認識表示された検索文字(列)に沿って各文字に対応する認識候補文字が前記文字認識変換候補バッファ22dから読み出されてウインドウWとして一括表示される。そして前記認識候補文字一括表示ウインドウWに一括表示された各文字毎の認識候補文字のうちで正しい認識候補文字を前記候補修正画面KSに表示されたカーソル移動ボタン16Cをタッチ操作してカーソルCにより指定し「確定」ボタン16Fをタッチ操作すると、このウインドウW上で指定確定された候補文字が正しい検索文字として前記検索文字入力エリアaに修正表示されるので、前記認識候補文字の一括表示ウインドウWを用いて非常に容易に、誤って文字認識表示された検索文字(列)を修正することができる。
【0068】
また、前記構成の第1実施形態の手書き入力機能付き電子辞書装置10によれば、前記認識候補文字の一括表示ウインドウWを用いて検索文字入力エリアaに表示されている検索文字列が1文字修正表示される毎に、当該修正後の検索文字列に先頭一致する見出し語が辞書検索されて一覧表示エリアh1に更新表示されるので、検索文字列を修正しながら素早く所望の見出し語を検索して表示させることができる。
【0069】
(第2実施形態)
この第2実施形態の手書き入力機能付き電子辞書装置10では、前記図4で示した辞書検索処理(その2)にて認識候補文字一括表示ウインドウWの表示を行ったステップS15の次に、当該ウインドウW内における正しい認識候補文字を指定し易くするための[認識候補文字太字化処理]をステップSAとして挿入する。
【0070】
図11は、本発明の第2実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理において、認識候補文字一括表示ウインドウWの表示に伴い実行される認識候補文字太字化処理を示すフローチャートである。
【0071】
図12は、前記第2実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理において、その認識候補文字太字化処理の実行前後に対応したそれぞれの認識候補文字一括表示ウインドウWを対比して示す図である。
【0072】
手書き入力部16の手書き文字入力画面MSにおいて、例えば所望の文字列「ひまわり」を順次手書き入力した場合に、図12(A)に示すように、「ひまおり」と文字認識されて検索文字入力画面Gにおける検索文字入力エリアaに表示される共に、この検索文字列「ひまおり」に先頭一致する見出し語が検索されて一覧表示された状態で(ステップS1〜S12)、当該手書き入力認識された検索文字列の3文字目「お」を「わ」に修正するために、手書き入力部16における「訂正」ボタン16Tがタッチ操作されると(ステップ13(Yes))、前記図6(A)→(B)にて示したように、手書き入力部16における手書き文字入力画面MSが、カーソル移動ボタン16C、「確定」ボタン16F、「終了」ボタン16Eを表示してなる候補修正画面KSに切り替えられる(ステップS14)。
【0073】
すると、前記一連の手書き文字「ひまわり」の各文字認識に伴い文字認識変換候補バッファ22dに保存されていた各文字毎の認識候補文字が読み出され、図12(A)に示すように、検索文字入力エリアaに表示された現在の検索文字列「ひまおり」の各文字の下側に沿って、当該各文字の候補文字を第1候補から順に縦方向に配列してなるウインドウ(認識候補文字一括表示ウインドウ)Wとして一括表示される(ステップS15)。そして、前記認識候補文字一括表示ウインドウWにて表示された各文字毎の候補文字を対象に、図11における認識候補文字太字化処理に移行される(ステップSA)。
【0074】
すなわち、この認識候補文字太字化処理が起動されると、先ず文字認識表示された一連の検索文字列「ひまおり」のうちの先頭の文字「ひ」が指定され(ステップA1)、この先頭の文字「ひ」に対応したところの認識候補文字一括表示ウインドウWにおける各認識候補文字「ひ」「む」「乙」が、図12(B)に示すように、全て太字化表示B1にして表示される(ステップA2)。
【0075】
すると、前記検索文字列「ひまおり」のうちの次の2番目の文字「ま」が指定され(ステップA3)、この指定の文字「ま」よりも前までの第1候補文字として存在する文字列「ひ」と当該指定の文字「ま」に対応する各候補文字「ま」「寺」「あ」との組合せの文字列「ひま」「ひ寺」「ひあ」のうち、辞書データ22cに記憶されている見出し語と先頭一致する組合せ文字「ひま」「ひあ」のところの候補文字「ま」「あ」が太字化表示B2にして表示される(ステップA4)。
【0076】
ここで、前記検索文字列「ひまおり」の次の文字が有ると判断されることで(ステップA5(Yes))、3番目の文字「お」が指定されると(ステップA3)、この指定の文字「お」よりも前までの第1候補文字として存在する文字列「ひ」「ま」と当該指定の文字「お」に対応する各候補文字「お」「わ」「ゆ」「れ」「ね」との組合せの文字列「ひまお」「ひまわ」「ひまゆ」「ひまれ」「ひまね」のうち、辞書データ22cに記憶されている見出し語と先頭一致する組合せ文字「ひまお」「ひまわ」のところの候補文字「お」「わ」が太字化表示B3にして表示される(ステップA4)。
【0077】
この後、前記検索文字列「ひまおり」の4番目の文字「り」に対応する候補文字「り」「い」についても同様の処理が行われ(ステップA3,A4)、次の文字が無いと判断されることで(ステップA5(No))、前記図4におけるステップS16からの認識候補文字一括表示ウインドウWを利用した検索文字列の候補修正処理に移行される。
【0078】
するとこの場合には、前記太字化表示B3にして表示された前記認識候補文字一括表示ウインドウW内の3番目の文字「お」に対応する候補文字「わ」が、前記手書き入力部16に表示された候補修正画面KSのカーソル移動ボタン16Cおよび「確定」ボタン16Fのタッチ操作に応じてカーソルCにより指定表示されて確定され、ユーザ所望の検索文字列「ひまわり」として修正されて表示される(ステップS16(Yes)→S17)。
【0079】
すると、前記修正された一連の検索文字列「ひまわり」と先頭一致する見出し語が検索されて一覧表示される(ステップS18)。
【0080】
したがって、前記構成の第2実施形態の手書き入力機能付き電子辞書装置10によれば、手書き文字認識されて検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列を修正するために、この検索文字列に沿ってその各文字に対応する候補文字を一括して表示する認識候補文字一括表示ウインドウWを表示させた場合には、認識候補文字太字化処理によって、各文字毎の候補文字同士を組合せて辞書データ22c内の見出し語と一致するところの候補文字が選択的に太字化されて識別表示されるので、入力すべき正しい検索文字列としての候補文字を前記候補文字一括表示ウインドウWから一見して選択指定できるようになり、前記第1実施形態の電子辞書装置10よりもさらに容易に、誤って文字認識表示された検索文字(列)を修正することができる。
【0081】
また、前記構成の第1および第2実施形態の手書き入力機能付き電子辞書装置10によれば、手書き入力により文字認識されて表示された検索文字列に沿ってその各文字に対応する候補文字を一括して表示する認識候補文字一括表示ウインドウWを用いて該検索文字列の修正を行う場合には、手書き入力部16に切り替え表示させた候補修正画面KSのカーソル移動ボタン16Cをタッチ操作することで、前記認識候補文字一括表示ウインドウW内のカーソルCを移動表示させて正しい候補文字を指定して修正できるので、手書き入力部16の手書き文字入力画面MSにて手書き文字を入力した際のタッチペンPを持ったまま、容易に文字認識表示された検索文字列を修正することができる。
【0082】
なお、前記各実施形態において記載した手書き入力機能付き電子辞書装置10による各処理の手法、すなわち、図3,図4のフローチャートに示す第1実施形態の辞書検索処理(その1)(その2)、図11のフローチャートに示す前記辞書検索処理に伴う第2実施形態の認識候補文字太字化処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体23に格納して配布することができる。そして、主要な表示部(17)の他にエコーバックおよび予め設定されたデータ表示可能な手書き入力部(16)を備え、各種の辞書データベース(22c)を記憶した種々のコンピュータ端末は、この外部記憶媒体23に記憶されたプログラムを記憶媒体読取部24によってメモリ22に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した手書き入力操作に伴う一連の検索文字列の入力および修正機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0083】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)30から前記のプログラムデータを取り込み、前述した手書き入力操作に伴う一連の検索文字列の入力および修正機能を実現することもできる。
【0084】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の手書き文字入力装置の実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の外観構成を示す正面図。
【図2】前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理(その1)を示すフローチャート。
【図4】前記手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理(その2)を示すフローチャート。
【図5】前記電子辞書装置10の辞書検索処理に従った手書きでの検索文字列の入力に伴う辞書検索表示状態を示す図。
【図6】前記電子辞書装置10の辞書検索処理に伴い手書き入力認識されて検索文字入力エリアaに表示された一連の検索文字列を修正する場合の手書き入力部16の入力切り替え動作を示す図。
【図7】前記電子辞書装置10の辞書検索処理での手書き文字により文字認識されて入力された一連の検索文字列の修正に伴い当該検索文字列に対応させて表示される認識候補文字一括表示ウインドウWを示す図。
【図8】前記電子辞書装置10の辞書検索処理において表示される認識候補文字一括表示ウインドウWを利用した検索文字列の修正表示状態を示す図。
【図9】前記認識候補文字一括表示ウインドウWにおいて修正すべき検索文字「め」「じ」に対応した各候補文字を(反転)カーソルCにより指定確定して修正して行く具体例を示す図。
【図10】前記認識候補文字一括表示ウインドウWに従った検索文字列修正後の検索文字入力画面Gの表示状態を示す図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理において、認識候補文字一括表示ウインドウWの表示に伴い実行される認識候補文字太字化処理を示すフローチャート。
【図12】前記第2実施形態に係る手書き入力機能付き電子辞書装置10の辞書検索処理において、その認識候補文字太字化処理の実行前後に対応したそれぞれの認識候補文字一括表示ウインドウWを対比して示す図。
【符号の説明】
【0086】
10 …電子辞書装置
11 …本体ケース
12 …蓋体ケース
13 …ヒンジ部
14 …キー入力部
15L,15R…スピーカ
16 …手書き入力部
16T…「訂正」ボタン
16N…「認識」ボタン
16L,16R…手書き入力表示エリア
MS …手書き文字入力画面
16C…カーソル移動ボタン
16F…「確定」ボタン
16E…「終了」ボタン
KS …候補修正画面
17 …表示部(画面)
21 …CPU
22 …メモリ
22a…辞書検索処理プログラム
22b…文字認識処理プログラム
22c…辞書データメモリ
22d…文字認識変換候補バッファ
22e…表示データメモリ(表示部/手書き入力部)
22f…入力文字メモリ
22g…検索文字列(キーワード)メモリ
22h…ワークエリア
23 …外部記憶媒体
24 …記憶媒体読取部
25 …電送制御部(通信部)
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
P …タッチペン
G …検索文字入力画面
a …検索文字入力エリア
h1 …見出し語一覧エリア
h2 …説明情報プレビューエリア
W …認識候補文字一括表示ウインドウ
C …カーソル
B1,B2,B3…太字化表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手書き入力部および表示部を備えた手書き文字入力装置であって、
前記手書き入力部により入力された手書き文字を文字認識する文字認識手段と、
この文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字を記憶する候補文字記憶手段と、
前記文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字のうちの1つの文字を前記表示部に追加して表示させる文字表示制御手段と、
この文字表示制御手段により前記表示部に表示された文字に対応させて前記候補文字記憶手段により記憶されている当該表示文字の全ての候補文字を一括して表示させる候補文字一括表示制御手段と、
この候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうち任意の候補文字をユーザ操作に応じて指定する候補文字指定手段と、
この候補文字指定手段により指定された候補文字に対応するところの前記表示部に表示されている文字を当該指定された候補文字に修正して表示させる修正表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする手書き文字入装置。
【請求項2】
さらに、
複数の見出し語を記憶する見出し語記憶手段と、
前記表示部に表示された文字に対応する見出し語を前記見出し語記憶手段により記憶された複数の見出し語の中から検索して前記表示部に一覧にして表示させる見出し語表示制御手段と、
前記修正表示制御手段により前記表示部に表示されている文字が修正されて表示される毎に、前記見出し語表示制御手段による見出し語の一覧表示を更新させる見出し語表示更新制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の手書き文字入力装置。
【請求項3】
さらに、
複数の見出し語を記憶する見出し語記憶手段と、
前記候補文字一括表示制御手段により前記表示部に表示された各文字毎の候補文字間で組み合わせた文字列について、前記見出し語記憶手段により記憶された見出し語に一致する文字列となるところの各候補文字を識別して表示させる候補文字識別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の手書き文字入力装置。
【請求項4】
前記候補文字指定手段は、
前記手書き入力部に対して、前記候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうちの1つの候補文字を選択的に指定するためのカーソルを表示させるカーソル表示制御手段を備え、
このカーソル表示制御手段により手書き入力部に表示されたカーソルのユーザ操作に応じて、前記候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうちの任意の候補文字を指定する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の手書き文字入力装置。
【請求項5】
手書き入力部および表示部を備えた文字入力装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記手書き入力部により入力された手書き文字を文字認識する文字認識手段、
この文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字をメモリに記憶する候補文字記憶手段、
前記文字認識手段により前記手書き文字が文字認識される毎に当該文字認識された候補文字のうちの1つの文字を前記表示部に追加して表示させる文字表示制御手段、
この文字表示制御手段により前記表示部に表示された文字に対応させて前記候補文字記憶手段により記憶されている当該表示文字の全ての候補文字を一括して表示させる候補文字一括表示制御手段、
この候補文字一括表示制御手段により一括表示された候補文字のうち任意の候補文字をユーザ操作に応じて指定する候補文字指定手段、
この候補文字指定手段により指定された候補文字に対応するところの前記表示部に表示されている文字を当該指定された候補文字に修正して表示させる修正表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−299431(P2008−299431A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−142354(P2007−142354)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】