説明

投錨位置管理システム

【課題】複数の作業船が作業する作業領域で作業船どうしのアンカーやアンカーワイヤを干渉させることなく安全に投錨できるようにした投錨位置管理システムを提供する。
【解決手段】作業領域の各作業船1a〜1cに少なくとも1台のGPS受信機を含む位置情報検知装置9および無線LAN通信機10を設置し管理基地16に無線LAN通信機17を設置して、各作業船1a〜1cおよび管理基地16を相互にメッシュ状の無線LANネットワーク12で接続し、各作業船1a〜1cのアンカーブイ4に設置したパケット通信機7から発信したアンカーブイ4の位置データをパケット制御局13等を通じて管理基地16に送信し、このアンカーブイ4の位置データおよび各作業船1a〜1cの位置データと向きデータを無線LANネットワーク12を通じて各作業船1a〜1cおよび管理基地16で共有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投錨位置管理システムに関し、さらに詳しくは、複数の作業船が作業する作業領域で作業船どうしのアンカーやアンカーワイヤを干渉させることなく安全に投錨できるようにした投錨位置管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業船を水上の一定位置に留まらせて作業をする際には、アンカーを水底に投下して錨泊するが、複数の作業船が作業する作業領域においては、各作業船は他の作業船の投下したアンカーやアンカーワイヤと干渉しないように、自己のアンカーを投下する必要がある。従来、このような場合には、他の作業船のアンカーに接続したアンカーブイを作業員が目視することにより他の作業船の投錨位置を確認して、その投錨位置を回避して自己の作業船の投錨を行なうようにしていた。しかしながら、このような目視による確認では、精度よく投錨位置を把握することが難しく、投錨の際の安全性が十分に確保できないという問題があった。
【0003】
走錨の危険性を検知するようにした錨泊監視システムにおいては、GPS受信機により投錨位置情報を取得するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。このシステムは周囲に別の作業船が存在することを前提とせずに、錨泊する1隻の作業船に注目して提案されたシステムであり、自己の作業船の投錨を行なう際に、他の作業船の投錨位置を把握することは考慮されていなかった。また、複数の作業船が作業する作業領域では、これら作業船や作業船上に設置したクレーン等が通信の障害物となる。そのため、単純に位置データを無線LANを用いて通信して投錨位置を把握しようとすると、投錨位置を示す位置データが通信障害によって通信できないことがあり、安定して投錨位置を確認することが困難になるという問題があった。
【特許文献1】特開2005−140549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、複数の作業船が作業する作業領域で作業船どうしのアンカーやアンカーワイヤを干渉させることなく安全に投錨できるようにした投錨位置管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明の投錨位置管理システムは、作業領域で作業するそれぞれの作業船に、該作業船の位置と向きを検知する少なくとも1台のGPS受信機を含む位置情報検知装置および無線LAN通信機を制御装置に接続して設置し、前記それぞれの作業船を相互に無線LANネットワークで接続し、前記それぞれの作業船の位置データと向きデータおよび揚錨船により投錨した前記それぞれの作業船のアンカーに接続されたアンカーブイの位置データを、前記無線LANネットワークを通じて前記それぞれの作業船に設置した制御装置に入力し、該入力したデータに基づいて、それぞれの作業船の位置情報と向き情報およびこれら作業船のアンカーブイの位置情報をそれぞれの制御装置に接続したモニターに表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
ここで、前記それぞれの作業船のアンカーブイにパケット通信機を設置し、該パケット通信機により前記それぞれの作業船のアンカーブイの位置データを発信して前記無線LANネットワークに配信するように構成することもでき、前記揚錨船がそれぞれの作業船のアンカーを投錨する際に、その揚錨船の位置データを発信し、該発信した揚錨船の位置データをその投錨したアンカーに接続されたアンカーブイの位置データとして前記無線LANネットワークに配信するように構成することもできる。また、前記揚錨船に該揚錨船の位置と向きを検知する少なくとも1台のGPS受信機を含む位置情報検知装置および無線LAN通信機を制御装置に接続して設置し、該制御装置に接続したモニターに、前記無線LANネットワークを通じて取得した前記それぞれの作業船の位置情報と向き情報およびこれら作業船のアンカーブイの位置情報と、前記揚錨船の位置情報と向き情報を表示するように構成することもできる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の投錨位置管理システムによれば、作業領域で作業するそれぞれの作業船に無線LAN通信機を設置して、それぞれを相互に無線LAN通信ネットワークにより接続したので、作業領域に複数の作業船が存在して通信障害が発生し易い状況であっても、無線LAN通信ネットワークの中の通信状態のよい通信ラインを通じて、それぞれの作業船の位置データと向きデータおよびこれら作業船のアンカーブイの位置データを通信することが可能になる。これにより、上記の各データをそれぞれの作業船に設置してある制御装置に安定して入力でき、制御装置に接続したモニターにそれぞれの作業船の位置情報と向き情報およびこれら作業船のアンカーブイの位置情報を表示することにより、それぞれの作業船では他の作業船の投錨位置を常に精度よく把握することができ、他の作業船のアンカーやアンカーワイヤとの干渉を避けて安全に自己の作業船の投錨を行なうことができる。以上のように、それぞれの作業船の投錨位置を共有して把握することにより揚錨船を的確に誘導することができ、投錨作業の効率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の投錨位置管理システムについて、図に示した実施形態に基づいて説明する。
【0009】
図5に例示するように、短工期で陸地19から海上に向かって種々の構造部材を据え付けて構造体18を構築する必要がある場合などには、狭い作業領域に複数の作業船1a、1b、1cが同時に錨泊して作業を行なうことがあり、それぞれの作業船1a、1b、1cの投錨したアンカーやアンカーワイヤ3が錯綜した状態になる。そのため、揚錨船5によって各作業船1a、1b、1cの投錨作業を行なう際には、周囲に錨泊している他の作業船のアンカーやアンカーワイヤ3と干渉しないようにする必要がある。
【0010】
揚錨船5は1隻に限らず複数の場合もあり、それぞれの作業船1a、1b、1cがそれぞれ別個の揚錨船5で投錨を行なう場合もある。尚、アンカーワイヤ3とは、アンカーワイヤ3の同等物、例えばアンカーロープ等を含むものである。
【0011】
図1、2に例示するように、本発明の投錨位置管理システムは、作業領域で作業する複数の作業船1a、1b、1cおよび陸上19の管理基地16をそれぞれ相互に接続するように構築されたメッシュ状の無線LANネットワーク12を有するシステムになっている。尚、この実施形態では3隻の作業船1a、1b、1cを例示しているが、本発明では3隻に限らず複数であればよい。
【0012】
これら複数の作業船1a、1b、1cはいずれも同じシステム構成要素を設置しているので、図2では代表して1隻の作業船1aと管理基地16の構成を詳細に示して図1を一部省略して例示している。
【0013】
作業船1aには、作業船1aの位置と向きを検知する位置情報検知装置9および無線LAN通信機10が設置され、それぞれが制御装置8に接続されている。この制御装置8にはモニター11が接続され、位置情報検知装置9は、1台のGPS受信機および1台のジャイロ、1台のGPS受信機および1台のGPS方位計、2台のGPS受信機の3通りの構成うちのいずれか1つの構成になっている。尚、位置情報検知装置9を2台のGPS受信機で構成する場合は、互いのGPS受信機をなるべく離した位置に設置する。この作業船1aは、アンカー2を先端に取付けたアンカーワイヤ3を接続し、アンカー2にはブイ用ロープ4aを介してアンカーブイ4を接続し、それぞれのアンカーブイ4には、パケット通信機7が設置されている。
【0014】
管理基地16には、制御装置16aに接続した無線LAN通信機17が設置され、制御装置16aにはモニター16bが接続されている。この制御装置16aはインターネット15に接続され、インターネット15を経由して専用サーバ14にアクセス可能になっている。この専用サーバ14には、パケット制御局13の受信したパケットデータが蓄積されるようになっている。
【0015】
以上のように、それぞれの作業船1a、1b、1cの無線LAN通信機10、10、10および管理基地16の無線LAN通信機17が、それぞれ相互に通信できるように構成されてメッシュ状の無線LANネットワーク12が構築されている。
【0016】
次に、この投錨位置管理システムにおけるデータ通信について説明する。
作業船1aの位置情報検知装置9によって受信された作業船1aの位置データと向きデータは制御装置8に入力され、無線LAN通信機10によって無線LANネットワーク12に配信され、無線LANネットワーク12を経由して他の作業船1b、1cの制御装置8、8および管理基地16の制御装置16aに入力される。他の作業船1b、1cの位置データと向きデータも同様に無線LANネットワーク12を通じて配信されるので、それぞれの作業船1a、1b、1cの制御装置8および管理基地16の制御装置16aにはすべての作業船1a、1b、1cの位置データと向きデータが入力される。
【0017】
また、作業船1aのそれぞれのアンカーブイ4に設置されたパケット通信機7から発信されたパケットデータは、ルータを介してパケット制御局13に受信され、専用サーバ14に送信、蓄積される。このパケットデータは、発信したパケット通信機7が設置されたアンカーブイ4の位置を示すアンカーブイ4の位置データとしてみなされる。
【0018】
専用サーバ14に蓄積された作業船1aの各アンカーブイ4の位置データは、インターネット15を経由して管理基地16の制御装置16aに入力される。他の作業船1b、1cのアンカーブイ4の位置データも同様に、管理基地16の制御装置16aに入力される。
【0019】
このように管理基地16の制御装置16aに入力されたすべての作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置データは、無線LAN通信機17によって無線LANネットワーク12に配信され、すべての作業船1a、1b、1cの制御装置8に入力される。
【0020】
作業船1aの制御装置8および管理基地16の制御装置16aは、入力されたそれぞれの作業船1a、1b、1cの位置データと向きデータおよびこれらの作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置データに基づいて演算を行ない、それぞれの作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報およびそれぞれの作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置情報をモニター11、16bに表示し、これらの情報が作業船1a、1b、1cの投錨位置情報となる。他の作業船1b、1cに設置したモニター11、11にも同様にしてそれぞれの作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報およびそれぞれの作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置情報が表示される。
【0021】
このようにして、それぞれの作業船1a、1b、1cおよび管理基地16で上記の各位置情報を共有し、把握することができる。それぞれのモニター11、16bには、例えば、それぞれの作業船1a、1b、1cの投錨位置が明確に把握できる図5に示したような作業領域の全体平面図やこれを拡大した位置情報、それぞれのアンカーブイ4の位置座標等が表示される。
【0022】
図5に例示するような作業領域では、その領域に存在する複数の作業船1a、1b、1cや作業船1a、1b、1cの上に配置されたクレーン等が障害物となり、管理基地16およびそれぞれの作業船1a、1b、1cとを相互に直結する無線LANの通信ラインに通信障害が生じる場合がある。このような場合でも、本発明では、メッシュ状の無線LANネットワーク12を構築することによりマルチ通信ラインタイプのネットワークになっているので、この無線LANネットワーク12の中で通信状態のよい通信ラインを選択して迂回することにより、それぞれの作業船1a、1b、1cの位置と向きデータおよびこれら作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置データを互いに通信することができる。
【0023】
これにより、上記の各データをそれぞれの作業船1a、1b、1cに設置してある制御装置8および管理基地16に設置してある制御装置16aに安定して入力でき、それぞれの作業船1a、1b、1cおよび管理基地16ではすべての作業船1a、1b、1cの投錨位置を常に精度よく把握することができる。
【0024】
作業船1aの投錨を行なう場合は、例えば、作業船1aの責任者が設置したモニター11に表示されている各作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報およびこれらのアンカーブイ4の位置情報に基づいて、揚錨船5に無線等により指示を出して他の作業船1b、1cのアンカー2やアンカーワイヤ3と干渉しないように誘導することにより、安全に投錨を行なうことができる。また、的確な誘導ができるので短時間で効率よく投錨作業を行なうことができる。他の作業船1b、1cの投錨を行なう場合についても同様に安全に効率的に作業を行なうことができる。尚、揚錨船5の誘導は、後述するように揚錨船5に上記の各位置情報を表示するモニターを設置して、このモニターを見ながら揚錨船5側が独自に行なうこともできる。
【0025】
管理基地16ではすべての作業船1a、1b、1cの投錨位置を集中管理し、作業領域全体を常に監視して、異常等があれば各作業船1a、1b、1cに迅速に的確な指示ができるので安全な管理が実現できる。
【0026】
図3、4に別の実施形態を例示する。図3の作業船1a、1b、1cはいずれも同じシステム構成要素を設置しているので、図4では代表して1隻の作業船1a、揚錨船5および管理基地16の構成を詳細に示して図3を一部省略して例示している。この実施形態は、図1に例示したシステムとアンカーブイ4の位置データを発信(入力)する方法が異なっており、主にこの相違点について説明する。
【0027】
この揚錨船5には、揚錨船5の位置と向きを検知する位置情報検知装置6aおよび無線LAN通信機6bが設置され、それぞれが制御装置5aに接続されている。この制御装置5aにはモニター5bが接続され、位置情報検知装置6aは、1台のGPS受信機および1台のジャイロ、1台のGPS受信機および1台のGPS方位計、2台のGPS受信機の3通りの構成うちのいずれか1つの構成になっている。尚、位置情報検知装置6aを2台のGPS受信機で構成する場合は、互いのGPS受信機をなるべく離した位置に設置する。
【0028】
揚錨船5は、作業船1aのアンカー2を所定の場所に移動させ、その所定の投錨位置で投錨するが、その際に位置情報検知装置6aのGPS受信機により受信した揚錨船5の位置データが揚錨船5に設置された制御装置5aに入力される。この入力された揚錨船5の位置データは、投錨したアンカー2に接続されたアンカーブイ4の位置データとして無線LAN通信機6bにより、無線LANネットワーク12を通じて各作業船1a、1b、1cに設置された制御装置8および管理基地16に設置された制御装置16aに入力される。他の作業船1b、1cのアンカーブイ4の位置データも同様に無線LANネットワーク12を通じて配信されるので、それぞれの作業船1a、1b、1cの制御装置8、8、8および管理基地16の制御装置16aにはすべての作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置データが入力される。
【0029】
また、それぞれの作業船1a、1b、1cの位置データと向きデータは、図1の実施形態と同様に無線LANネットワーク12を通じて配信されるので、それぞれの作業船1a、1b、1cおよび管理基地16において、それぞれの作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報およびそれぞれの作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置情報が共有され、すべての作業船1a、1b、1cの投錨位置を常に精度よく把握することができる。
【0030】
図1の実施形態と同様にメッシュ状に構築された無線LANネットワーク12により安定したデータ通信ができるので、安全な投錨作業を行なうことができるとともに安全な管理が実現できる。この実施形態では、パケット通信機7等は不要になる。
【0031】
揚錨船5では、無線LAN通信機6bにより無線LANネットワーク12を通じて取得した上記の各データを制御装置5aに入力するとともに、位置情報検知装置6aにより受信した揚錨船5の位置データと向きデータを入力して、モニター5bにそれぞれの作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報とこれらのアンカーブイ4の位置情報および自己の揚錨船5の位置情報と向き情報を表示するようにして、このモニター5bを見ながら揚錨船5側で独自に投錨作業を行なうことができる。
【0032】
この揚錨船5の誘導は図1に例示した実施形態で用いることもできる。また、この実施形態においても、図1に例示した実施形態と同様に作業船1a側から揚錨船5を誘導して投錨作業を行なうようにしてもよい。
【0033】
また、この実施形態で設けている管理基地16を省略して、それぞれの作業船1a、1b、1cを相互にメッシュ状の無線LANネットワーク12で接続したシステムにすることもできる。この場合、それぞれの作業船1a、1b、1cのうち1隻の作業船を管理基地16の代替として機能させ、その作業船に設置された制御装置8を無線LANネットワーク12の親局とする。このようにして、上記の実施形態と同様に、各作業船1a、1b、1cにおいて、それぞれの作業船1a、1b、1cの位置情報と向き情報およびそれぞれの作業船1a、1b、1cのアンカーブイ4の位置情報が共有され、すべての作業船1a、1b、1cの投錨位置を常に精度よく把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の投錨位置管理システムの全体概要を例示する説明図である。
【図2】図1の投錨位置管理システムの構成の一部を例示する説明図である。
【図3】本発明の投錨位置管理システムの別の実施形態の全体概要を例示する説明図である。
【図4】図3の投錨位置管理システムの構成の一部を例示する説明図である。
【図5】複数の作業船が作業する作業領域を例示する平面図である。
【符号の説明】
【0035】
1a、1b、1c 作業船
2 アンカー
3 アンカーワイヤ
4 アンカーブイ
4a ブイ用ロープ
5 揚錨船
5a 制御装置
5b モニター
6a 位置情報検知装置
6b LAN通信機
7 パケット通信機
8 制御装置
9 位置情報検知装置
10 無線LAN通信機
11 モニター
12 無線LANネットワーク
13 パケット制御局
14 サーバ
15 インターネット
16 管理基地
16a 制御装置
16b モニター
17 無線LAN通信機
18 施工ユニット
19 陸地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業領域で作業するそれぞれの作業船に、該作業船の位置と向きを検知する少なくとも1台のGPS受信機を含む位置情報検知装置および無線LAN通信機を制御装置に接続して設置し、前記それぞれの作業船を相互に無線LANネットワークで接続し、前記それぞれの作業船の位置データと向きデータおよび揚錨船により投錨した前記それぞれの作業船のアンカーに接続されたアンカーブイの位置データを、前記無線LANネットワークを通じて前記それぞれの作業船に設置した制御装置に入力し、該入力したデータに基づいて、それぞれの作業船の位置情報と向き情報およびこれら作業船のアンカーブイの位置情報をそれぞれの制御装置に接続したモニターに表示するようにした投錨位置管理システム。
【請求項2】
前記それぞれの作業船のアンカーブイにパケット通信機を設置し、該パケット通信機により前記それぞれの作業船のアンカーブイの位置データを発信して前記無線LANネットワークに配信するようにした請求項1に記載の投錨位置管理システム。
【請求項3】
前記揚錨船がそれぞれの作業船のアンカーを投錨する際に、その揚錨船の位置データを発信し、該発信した揚錨船の位置データをその投錨したアンカーに接続されたアンカーブイの位置データとして前記無線LANネットワークに配信するようにした請求項1に記載の投錨位置管理システム。
【請求項4】
前記揚錨船に該揚錨船の位置と向きを検知する少なくとも1台のGPS受信機を含む位置情報検知装置および無線LAN通信機を制御装置に接続して設置し、該制御装置に接続したモニターに、前記無線LANネットワークを通じて取得した前記それぞれの作業船の位置情報と向き情報およびこれら作業船のアンカーブイの位置情報と、前記揚錨船の位置情報と向き情報を表示するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の投錨位置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−131308(P2008−131308A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−313552(P2006−313552)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000219406)東亜建設工業株式会社 (177)
【Fターム(参考)】