説明

抗ウイルス処置のための1’−置換カルバ−ヌクレオシドアナログ



ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,5−f][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルおよび[1,2,4]トリアゾロ[4,3−f][1,2,4]トリアジニルヌクレオシド、ヌクレオシドリン酸およびそれらのプロドラッグ(ここで、ヌクレオシド糖のI’位が置換される)が提供される。提供される化合物、組成物および方法は、Flaviviridaeウイルス感染症、特に、C型肝炎感染症の処置に有用である。式(I)において、XまたはXの各々は、独立して、C−R10またはNである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化129】

の化合物またはその薬学的に許容可能な塩であって;
式中:
、R、R、RまたはRの各々は、独立して、H、OR、N(R、N、CN、NO、S(O)、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)カルボシクリルアルキル、(C−C)置換アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)置換アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)置換アルキニルまたはアリール(C−C)アルキルであるか;
あるいは隣接炭素原子上の任意の2つのR、R、R、RもしくはRは、一体となるとき、−O(CO)O−であるか、またはそれらが結合する環炭素原子と一体となるとき、二重結合を形成し;
は、OR、N(R、N、CN、NO、S(O)、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(O)NR1112、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)11、−S(O)(OR11)、−S(O)(OR11)、−SONR1112、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)カルボシクリルアルキル、(C−C)置換アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)置換アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)置換アルキニルもしくはアリール(C−C)アルキルであるか、またはRとRまたはRのいずれかが一体となるとき、−O(CO)O−であり;
各nは、独立して、0、1または2であり;
各Rは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、アリール(C−C)アルキル、(C−C)カルボシクリルアルキル、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR1112、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)11、−S(O)(OR11)、−S(O)(OR11)または−SONR1112であり;
は、H、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR1112、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)11、−S(O)(OR11)、−S(O)(OR11)、−SONR1112または
【化130】

であり、
YまたはYの各々は、独立して、O、S、NR、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)またはN−NRであり;
およびWは、一体となるとき、−Y(C(R−であるか;またはWもしくはWの一方は、RもしくはRのいずれかと一体となって、−Y−であり、WもしくはWの他方は、式Iaであるか;またはWおよびWは、各々独立して、式Ia:
【化131】

の基であり、
式中:
各Yは、独立して、結合、O、CR、NR、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N−NR、S、S−S、S(O)またはS(O)であり;
各Yは、独立して、O、SまたはNRであり;
M2は、0、1または2であり;
各Rは、独立して、Rまたは式:
【化132】

であり、
式中:
M1a、M1cおよびM1dの各々は、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
各Rは、独立して、H,F、Cl、Br、I、OH、R、−C(=Y)R、−C(=Y)OR、−C(=Y)N(R)、−N(R)、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)R、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(=Y)R、−OC(=Y)OR、−OC(=Y)(N(R))、−SC(=Y)R、−SC(=Y)OR、−SC(=Y)(N(R))、−N(R)C(=Y)R、−N(R)C(=Y)OR、−N(R)C(=Y)N(R)、-SONR、-CN、-N、-NO、-OR、またはW
であるか;
または同じ炭素原子上の2つのRが一体となるとき、3から7個の炭素原子の環状炭素を形成し;
各Rは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)置換アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)置換アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20ヘテロシクリル、C−C20置換ヘテロシクリル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルであり;
は、WまたはWであり;Wは、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは−SOであり;そしてWは、炭素環または複素環であり、ここで、Wは、独立して、0から3個のR基で置換され;
またはXの各々は、独立して、C−R10またはNであり;
各Rは、ハロゲン、NR1112、N(R11)OR11、NR11NR1112、N、NO、NO、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11、−C(=O)NR1112、−C(=S)NR1112、−C(=O)OR11、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C−C)アルキル、−S(O)(C−C)アルキル、アリール(C−C)アルキル、OR11またはSR11であり;
またはR10の各々は、独立して、H、ハロゲン、NR1112、N(R11)OR11、NR11NR1112、N、NO、NO、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11、−C(=O)NR1112、−C(=S)NR1112、−C(=O)OR11、R11、OR11またはSR11であり;
11またはR12の各々は、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C−C)アルキル、−S(O)(C−C)アルキルまたはアリール(C−C)アルキルであるか;またはR11およびR12は、それらの両方が結合する窒素と一体となって、3から7員の複素環式環を形成し、ここで、該複素環式環のいずれかの1つの炭素原子が、−O−、−S−または−NR−で必要に応じて置き換えられ得;
ここで、R、R、R、R、R、R、R11またはR12の各々の(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニルまたはアリール(C−C)アルキルの各々は、独立して、1つ以上のハロ、ヒドロキシ、CN、N、N(RまたはORで必要に応じて置換され;ここで、各該(C−C)アルキルの非末端炭素原子の1つ以上が、−O−、−S−または−NR−で必要に応じて置き換えられる、
化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
が、C−R10であり、YおよびYの各々が、Oである、
式II
【化133】

によって表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、ハロゲン、NR1112、N(R11)OR11、NR11NR1112、OR11またはSR11である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
が、HまたはNR1112である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
が、Hまたは
【化134】

である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
が、OR、N、ハロゲン、CN、メチル、ヒドロキシメチル、置換メチル、エテニル、置換エテニル、エチニルまたは置換エチニルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が、C−Hであり、そしてRおよびRが、それぞれHである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
またはRのうちの少なくとも1つが、ORである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が、NまたはC−R10であり、ここで、R10は、H、ハロゲン、CNまたは必要に応じて置換されるヘテロアリールである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが、各々ORである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
およびRが、OHである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
が、Nである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
が、C−Hである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
が、H、メチル、CHOH、CHF、エテニルまたはエチニルである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
およびWが、各々独立して、前記式Iaの基である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
【化135】

が、
【化136】

から選択され、式中、Yは、独立して、結合、OまたはCRである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
が、Hである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
【化137】

【化138】

【化139】

である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項19】
ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、偽多形またはアモルファスの形態である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
治療有効量の請求項1から19のいずれか1項におけるような化合物および薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項21】
少なくとも1つの追加の治療薬をさらに含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5aインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項21に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
HCVポリメラーゼを阻害する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から18のいずれか1項に記載の化合物の投与を包含する、方法。
【請求項24】
Flaviviridae科のウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から18のいずれか1項に記載の化合物または薬学的組成物の投与を包含する、方法。
【請求項25】
前記ウイルス感染症が、デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ジカウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ウイルス感染症が、C型肝炎ウイルスによって引き起こされる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも1つの追加の治療薬を投与する工程をさらに包含する、請求項24〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、NS5aインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ジカウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置するための医薬を製造する際に使用される、請求項1から18のいずれか1項におけるような化合物。
【請求項30】
本明細書中に記載されるような、化合物または方法。

【公表番号】特表2011−521903(P2011−521903A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506435(P2011−506435)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041447
【国際公開番号】WO2009/132135
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】