説明

抗真菌剤としてのアゾール誘導体

本発明は、可能性のある抗真菌剤としての式Iの新規アゾール誘導体に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含有する医薬品組成物に関するものでもあり、哺乳類好ましくはヒトの真菌感染症の治療および/または予防における使用にも関する。
【化1】


式I

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可能性のある抗真菌剤としての式Iの新規アゾール誘導体に関する。
【0002】
【化1】

式I
本発明はまた、本発明の化合物を含有する医薬品組成物に関するものでもあり、哺乳類好ましくはヒトの真菌感染症の治療および/または予防における使用にも関する。
【背景技術】
【0003】
生命を脅かす深在性真菌感染症は、今日でも引き続き重要な問題である。特に、糖尿病、ガン、長期ステロイド治療、臓器移植の抗拒絶治療、後天性免疫不全症候群、(AIDS)または他の生理的もしくは免疫的な障害性症候群の結果として「免疫力が低下」した患者は、日和見真菌感染症に特にかかりやすい。
【0004】
1950年代から最近まで、重要な日和見真菌性病原体は、カンジダアルビカンス、アスペルギルスフミガータス、および接合菌類であり、これらは糖尿病患者では急速に致命的感染症であるムコール菌症を引き起こす。今日、他のアスペルギルス種のように、アルビカンスでないカンジダの分離株が、稀ではなくなってきた。今やカンジダ種は、院内血流感染の4番目に多い共通原因であって、それは40%の極めて高い致死率を伴う。1980年から1990年にかけて、合衆国の病院内真菌感染症発生率は、1000患者日数あたり2例から3.85例と約2倍になった。真菌感染率の特に顕著な増加は、臓器移植ユニットや腫瘍センターのみでなく、外科施設内でも起きていた。これらの変化するパターンは、真菌感染症が、もはや免疫力低下患者に限定されたものではないことを実証している。
【0005】
過去20年の間に、相異なるカンジダ種によるカンジダ血症の疫学で重要な変化が起きた。1960年代と1970年代では、カンジダ血症の事例の85〜90%をカンジダアルビカンスが占めていた。しかし、1999年には、カンジダ血症事例の僅か42%がC.アルビカンスによって発症し、残りを非アルビカンのカンジダが占めていた。
【0006】
AIDS患者の間では、クリプトコックス症が罹患する主な病気の一つである。それらの患者のうち、生命を脅かすクリプトコックス症感染率は10〜30%で変動すると推定され、当該患者のうち10〜20%が初期治療のうちに死亡し、30〜60%の患者が1年以内に死亡する。特に東南アジアでは、HIV陽性患者からペニシリニウムマルネフェイがしばしば単離される。
【0007】
ムコール菌症のごくありふれた原因はリゾープス菌で、あらゆる有機物質上に生息する一般のパンカビである。他の病原体には、ムコール属、リゾムコール属、およびアブシディア属が含まれる。接合菌類には20種類の相異なる菌が含まれ、組織学的には全て同じように見える。免疫力が非常に低下している患者は、呼吸するときの吸入で、接合菌類に感染する可能性がある。
【0008】
フザリウム菌は、世界中にもっとも蔓延している植物細菌であり、今やヒトの病原体でもあると認識されている。フザリウム感染症は生命を脅かし、予後も芳しくない。
【0009】
ペニシリウムマルネフェイは、免疫を抑制された患者に対し、生命を脅かす重篤な感染症を引き起こす環境細菌である。 急性白血病に罹った患者、または同種異系の骨髄移植後の患者、およびこれらの病状を細胞毒で処置した後の患者の間では、侵襲性アスペルギルス症が死亡原因の第一位になった。これはAIDSや慢性肉芽腫などの病状を持つ患者の間でも発生している。現在では、アムホテリシンBおよびイトラコナゾールのみが、アスペルギルス症の治療に利用できる。in−vitro活性があるにも拘らず、これら薬
剤のアスペルギルスフミガータスに対するin−vivo効果は依然と低く、その結果、侵襲性アスペルギルス症による死亡率は高いままである。
【0010】
1939年に抗真菌活性を持つ最初の薬剤グリセオフルビンが単離され、1944年および1949年に最初のアゾール系およびポリエン系抗真菌剤がそれぞれ報告されたものの(Clin.Microbiol.Rev.,1988;1:187)、今なお重篤な深在性真菌症に対する治療の「ゴールドスタンダード」であるアムホテリシンBが導入されたのは、1960年になってからである(Antimicrob.Agents Chemother.,1996;40:279)。アムホテリシンBには一般的な有効性があるものの、使用が制限されるような多くの合併症や特異的毒性を伴う。しかも、この薬剤は消化器官からの吸収が良くないために静脈投与を必要とし、正常髄膜および炎症性髄膜のいずれの脳脊髄液(CSF)にも浸透しにくい。アムホテリシンBに関連する課題によって新薬への研究が活発化した。
【0011】
1980年までに、抗真菌剤の主要な4つのクラスのメンバー、即ち、ポリエン、アゾール、モルホリンおよびアリルアミンが同定された。しかし、世界中で上市された相異なる医薬品が15種類あるが(Drugs,1997;53:549)、現在、アゾール系が最も広く使用され研究されている抗真菌剤である。
【0012】
アゾール抗真菌剤は、シトクロームP−450依存性の酵素ラノステロールデメチラーゼ(14−α−ステロールデメチラーゼまたはP−450DMと呼ばれる)を阻害することで、真菌の原形質膜の主要成分であるエルゴステロールの合成を阻止する。この酵素は、また、哺乳動物内のコレステロール合成で重要な役割を果たしている。アゾール類が治療に有効な濃度で存在する場合、その抗真菌性効果は、哺乳動物の酵素より真菌のP−450DMに対するより高い親和性に基づく(Curr.Opin.Chem.Biol.,1997;1:176)。
【0013】
現在、臨床で使用されているアゾール系抗真菌剤は、アゾール環に2個または3個の窒素を含むが、それによりイミダゾール類(例えば、ケトコナゾール、ミコナゾールおよびクロトリマゾール)またはトリアゾール類(例えば、イトラコナゾールおよびフルコナゾール)にそれぞれ分類される。ケトコナゾールを例外とし、イミダゾール類の使用は表在性真菌症の治療に限定され、トリアゾール類は、表在性および深在性双方の真菌感染症の治療で広く適用される。トリアゾール類のもう一つの特長は、哺乳動物より真菌のシトクロームP−450酵素に対するより強力な親和性である。
【0014】
ケトコナゾールの使用は、幾分かは弱い毒力と薬物動力学プロフィールのために、ならびにアスペルギルス症、カンジダ血症およびクリプトコックス症などの日和見真菌感染症のいずれもがそれに応答しないという事実のために、厳しく制限されている(Antifungal Agents、p.401−410、In.G.L.Mandel,J.E.BennettおよびR.Dolin(ed)Principles and practice of infectious diseases,4th ed.Churchill Livingstone,Inc.New York,N.Y)。フルコナゾールは、カンジダ種およびC.ネオフォルマンスによって発症する感染症の治療で選択される最新の薬剤である。しかし、カンジダ種による重篤な感染症の治療技術は、非アルビカン種の発症率の増加、およびアムホテリシンBおよび最近のアゾール類の双方に耐性のある非アルビカン類分離株の出現によって、ますます問題含みとなっている。(Am.J.Med.,1996;100:617)。また、フルコナゾールのスペクトルがアスペルギルス種単離株に対して弱い阻害活性しか持たないので、使用されない。侵襲型アスペルギルス症の予防に関しては、好中球減少患者に対する若干の抗真菌性養生法が提案されているものの、一次予防に付いてはイトコナゾールしか考慮されない。しかし、それは経口で多様な有効性を示し、溶解性が低く、極めて高いタンパク質結合性をもち、さらに動物の卵巣がんを誘発するので、臨床での活性は交雑している。
【0015】
最近ファイザーから上市されたフルコナゾール類似体であるボリコナゾールは、C.アルビカンスおよびA.フミガツスの溶解物中のエルゴステロールP−450DMに対し、フルコナゾールに比べて各々1.6倍および160倍大きい阻害性を示す(Clin.Microbiol.Rev.,1999;12:40)。ボリコナゾールは、フルコナゾールの非経口処方および経口処方の特長を保持して、しかも糸状菌、処理の不十分な酵母菌、一般的でない菌性病原体にもスペクトルを広げるようにデザインされていた。しかし、ボリコナゾールの経口による生物学的利用能は高いものの、増量された経口および静注の用量に暴露されると、代謝が飽和して比例増分を超えることになる。ボリコナゾールの薬物動力学における個体間の変動は大きく、眼部毒性の懸念を解決する課題として残されている。
【0016】
SCH39304(ゲノコナゾール)、TAK−187、SCH−42427(サペルコナゾール)、BAY R−8783(エレクトラゾール)およびD−0870を含む一部の初期化合物の開発は、安全上の懸念から中止せざるを得なかった。
【0017】
開発中のフルコナゾール類似体であるER−30346(ラブコナゾール)は、良くてもイトラコナゾールと同等の抗アスペルギルスのプロファイルを示すにすぎない。シェーリングプルーの化合物SCH56592(ポサコナゾール)は、カンジダ種、C.ネオフォルマンス、およびアスペルギルス種を含む主な日和見菌性病原体に対して、強力で広範囲のスペクトル活性を示す。しかし、薬物動力学プロファイルはイトラコナゾールと類似していて、たとえ治療の数日後の血清薬物濃度が大部分の耐性C.ネオフォルマンスに対するMICを25〜100倍上回っていても、CSF中からは検知できない。(Antimicrobial Agents and Chemother,1996;40:1910,36th interscience Conference on Antimicrobial agents and chemotherapy, September 1996,New Orleans Abst Drugs of the Future,1996;21:20)。
【0018】
即ち、市場にある、あるいは開発中の抗真菌剤は、毒性、活性の狭いスペクトル、ならびに抗菌プロファイルよりも静真菌プロファイル等の欠点をもっている。それらの一部は薬物−薬物相互作用を示して、結果として治療が複雑化している。免疫力低下患者に真菌感染症の発症が高いこと、およびこのような患者人口が近年着々と増加していることを考慮すると、広い活性スペクトルと良好な薬物動力学特性を有する新規な抗真菌剤に対する要求が高まっている。従って、抗真菌剤の開発は、依然として大きな挑戦である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は、式Iの新規化合物
【0020】
【化2】

式I
および、その製薬上許容される塩、エステル、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、プロドラッグ、代謝産物、多形体、製薬上許容される溶媒化合物を提供するもので、
式中
Arは、フェニル、あるいはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で、より好ましいArは2,4−ジフルオロフェニルであり;
1およびR2は、水素、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルなどの1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基およびこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;好適なアルキルはメチルおよびエチルであり;より好適な組み合わせはR1がメチルでR2が水素であり;
Yは、CHまたはNであり;
Zは、下式からなる群から選択され;
【0021】
【化3】

式中
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Wは、S、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、ヘテロ原子(酸素、窒素およびイオウ)を含む、または含まない5員または6員の芳香環、または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換の低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり;
7は、Hまたは下式からなる群から選択され;
【0022】
【化4】

式中
8は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキル、アラルキル、酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、または含まない芳香族または非芳香族の5〜6員環から独立して選択される。
【0023】
本発明は、真菌感染症の治療向け医薬品組成物をも提供する。これらの組成物は、少なくとも式Iの上記化合物の1種類の有効量、および/または少なくとも1種類のその生理的に許容される酸付加塩の有効量を、製薬上許容されるキャリヤと共に含む。
【0024】
式Iで表される化合物は、その塩として使用することができ、こうした塩の例としては、無機酸塩(例えば、塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩およびリン酸塩)、有機酸塩(例えば、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩)などの薬理学上許容される塩がある。置換基としてカルボキシル基が式Iに含まれている場合には、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)とすることができる。
【0025】
本発明は、式Iの化合物のプロドラッグをもその範囲に含む。一般に、このようなプロドラッグは、in vivoで定義された化合物に容易に変換される化合物の機能性誘導体である。適当なプロドラッグの選択および調製のための通常手順は、知られている。
【0026】
式Iで表される化合物またはその塩は、分子内に1個または複数の不整炭素原子が存在することにより、2個またはそれより多い立体異性体を有する。こうした立体異性体のいずれも、およびその混合物は、本発明の範囲内にある。
【0027】
本発明は、これらの化合物の多形体および製薬上許容される溶媒化合物、ならびに代謝産物をも含む。本発明はさらに、式Iの化合物、そのプロドラッグ、代謝産物、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、溶媒化合物、または製薬上許容されるそれらの塩を、製薬上許容されるキャリヤ、および場合によって含める賦型剤と組み合わせて含む医薬品組成物を含む。
【0028】
本発明の具体的な化合物の例示的一覧を以下に示し、表IおよびIIにも示す。
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−フルオロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号1)

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジフルオロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号2)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号3)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号4)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4(テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号5)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号6)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号7)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号8)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−([1,2,3,4−テトラゾール−1−イル])フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号9)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号10)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号11)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−[4−クロロフェニル]ピペリジン−1−イル]フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号12)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]チオセミ―カルバジド(化合物番号13)
1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−ナプト−1−イルチオセミカルバジド(化合物番号14)
1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−オクチルチオセミカルバジド(化合物番号15)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−t−ブチルチオセミカルバジド(化合物番号16)
2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号17)
2−フェニル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号18)
2−[t−ブチルジメチルシリルオキシメチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号19)
2−[メチルチオエチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号20)
2−ベンジル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号21)
2−イソブチル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号22)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド(化合物番号23)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド(化合物番号24)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド(化合物番号25)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]セミカルバジド(化合物番号26)
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]セミカルバジド(化合物番号27)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド(化合物番号28)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−フェニルチオセミカルバジド(化合物番号29)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号30)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号31)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号32)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号33)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号34)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド(化合物番号35)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド(化合物番号36)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]チオセミカルバジド(化合物番号37)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチル−ピリジン−6−イル]チオセミカルバジド(化合物番号38)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]チオセミカルバジド(化合物番号39)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号40)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号41)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号42)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号43)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル))フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号44)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号45)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号46)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル](2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号47)
2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号48)
2−ヒドロキシメチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号49)
2−フェニル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号50)
2−イソブチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号51)
2−メチルチオエチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号52)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号53)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号54)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号55)
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号56)
【0029】
【表1】




【0030】
【表2】



【課題を解決するための手段】
【0031】
上述した目的を実現するために、本明細書に具体化され広く記載されている本発明の目的に従い、反応式IおよびIIに示された式Iの化合物の合成方法を提示する。反応式Iおよび反応式IIの出発物質は、より限定された式Iの化合物を生産するために、採用するのが適切である。
【0032】
【化5】

反応式Iに、式X(式I、Z=

)の化合物の調製方法を提示するが、(式中、
Arは、フェニル、あるいはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で、より好ましいArは2,4−ジフルオロフェニルであり;
1およびR2は、水素、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルなどの1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基およびそれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;好適なアルキルはメチルおよびエチルであり;より好適な組み合わせはR1がメチルでR2が水素であり;
Yは、CHまたはNであり;
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、ヘテロ原子(酸素、窒素およびイオウ)を含む、または含まない5員または6員の芳香環、または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換の低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり;
7は、Hまたは下式からなる群から選択され;
【化6】

【0033】
式中
8は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキル、アラルキル、酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、または含まない芳香族または非芳香族の5〜6員環から独立して選択される)
ヒューニッヒ塩基すなわちN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(Tf2O)により式IIのエポキシアルコールを対応するトリフレート誘導体に変換することを含むが、それはさらにカルバジン酸t−ブチルの親核置換反応を受けて、C−1で立体配置の反転を伴い、式IIIの置換ヒドラジンを生成し、これを塩基の存在下に式IVの化合物との反応によって式Vのエポキシ環の開環中間体を生成し、これを式VIの化合物で処理して式VIIのBocで保護されたセミカルバジドまたはチオセミカルバジド誘導体を生成し、これをさらにトリフルオロ酢酸を使用して脱保護基化して式VIIIの遊離アミンを生成し、これを式IXの化合物で処理して式X(式I、Z=

)の化合物を生成する。
【0034】
式IIの出発化合物は、米国特許第6,133,485号の記載どおりの方法で調製できる。
【0035】
式IIの化合物の式IIIの化合物への変換は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等からなる群から選択される溶媒中で行う。この反応は、トリエチルアミン、ヒューニッヒ塩基、ピリジン等からなる群から選択される塩基の存在下に行うことができる。反応温度は、−78℃〜40℃の範囲に及んでもよい。式IVの化合物のエポキシ環の親核的開環は、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の塩基存在下に行える。この反応は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン等、またはそれらの混合物からなる群から選択される溶媒中で行える。この反応温度は、約20〜120℃の範囲に、好ましくは80〜85℃の範囲に及んでよい。式VIIの化合物を得るための、式Vの化合物と式VIの化合物との反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびテトラヒドロフランからなる群から選択される有機溶媒中、約40〜90℃の範囲の温度で行える。式VIIIの遊離アミンを得るための、式VIIの化合物中のBoc基の脱離反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、およびテトラヒドロフランなどの有機溶媒中、約0〜5℃の範囲の温度で、トリフルオロ酢酸の存在下に行える。式Xの化合物を得るための、式VIIIの化合物と式IXの化合物の反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、およびテトラヒドロフランなどの有機溶媒中で行える。反応温度は、約0℃から室温までの範囲に及んでよい。
【0036】
【化7】

反応式IIは、式XIII(式I、Z=

)の化合物の合成を示し、Ar、Y、R1、R2、W、およびAは先の定義と同じ意味をもち、式Vの化合物を式XI(式VI、X=S)のイソチオシアネートで処理して、得られた式VII(式VII、X=S)のBoc誘導体を、所望の式XIII(式I、Z=

)の化合物を得るためにさらに還流する。式XIIの化合物をトリフルオロ酢酸で処理して得る式XIV(式VIII、X=S)の遊離アミンを還流して、式XIIIの化合物を得る。
【0037】
式Vの化合物と式XIのイソチオシアネートとの反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、およびテトラヒドロフランなどの有機溶媒中で行える。反応温度は、約40〜90℃の範囲に及んでよい。
【0038】
式XIIの化合物中のBoC基の脱離反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、およびテトラヒドロフランからなる群から選択される有機溶媒存在下、トリフルオロ酢酸存在下に行える。
【0039】
式XIIの化合物または式XIVのその遊離アミンの環化反応は、ギ酸を使用して約80〜120℃の範囲の温度で行える。
【0040】
上述した反応式には、特定の塩基、溶媒、脱保護基剤などが述べられているが、当分野の技術者に知られている他の塩基、溶媒、脱保護基剤なども使用しうると理解すべきである。同様に、反応温度および反応時間も、所期の要求に応じて調節してよい。
【0041】
式III、V、VIIおよびVIIIの中間体は新規であって、従って発明のさらなる対象を構成する。これらの中間体は極めて用途が広く、数多くの可能性のある抗真菌性化合物に変換できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に示す実施例で本発明を詳細に説明するが、これは説明のためにのみ提供されるのであり、従って本発明の範囲を限定するものと思料すべきでない。
【実施例1】
【0043】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号7)の調製
ステップa:2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メチルプロピル]−1−t−ブチルカロバゼートの調製:
窒素導入管、保護管、添加ロート、セプタムを備えた、500mLの乾燥三つ口丸底フラスコに、エポキシアルコール(10g)、ヒューニッヒ塩基(19mL)、およびジクロロメタン(60mL)を入れた。混合物を−78℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(8.95mL)を滴下した。添加が終了した後、反応混合物を−78℃で30分間、−20℃でさらに30分間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン(30mL)に溶かしたカルバジン酸t−ブチル(13g)の溶液をそれに加えた。反応混合物をこの温度で2時間さらに撹拌し、その後に室温で18時間撹拌した。テトラヒドロフランを蒸発させて、残渣をジクロロメタン(150mL)に溶かした。有機層を水、ブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、DCM:ヘキサンが6:4)によって精製して、表題化合物(9.65g、61%)を得た。
1HNMR(300MHz,CDCl3):δ1.07(d,J=6.7Hz,3H),1.46(s,9H),2.79(d,J=5Hz,1H),3.08(d,J=5Hz,1H),3.22(q,J=6.7Hz,1H),5.97(s,1H),6.19(s,1H),6.76−6.90(m,2H),7.35−7.43(m,1H)。
【0044】
ステップb:2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−1−t−ブチルカルバゼートの調製:
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶かした、前のステップで得たエポキシド(9.86g)と1,2,4−トリアゾール(4.3g)の溶液に、窒素雰囲気下に無水K2CO3(8.6)を加えた。反応混合物を40℃で15時間、次いで70℃で4時間撹拌した。反応が完結した後、反応混合物を氷冷水(500mL)中に注ぎ、有機層を酢酸エチル(3×100mL)に抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空除去し、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、20%EtOAc−DCM)によって精製して、表題化合物(7g)を得た。
1HNMR(300MHz,CDCl3):δ 0.91(d,J=6.7Hz,3H),1.48(s,9H),3.52(q,J=6.7Hz,1H),4.75−4.90(m,3H),6.2(s,1H),6.70−6.77(m,2H),7.33−7.41(m,1H),7.73(s,1H),7.90(s,1H)。
【0045】
ステップc:1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号7)の調製:
1,2−ジクロロエタン(30mL)に溶かした、ステップ(b)で得たアミン(6.31g)の溶液に、4−[2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ]−フェニルイソチオシアネートを加え、混合物を12時間還流した。反応が完結した後、溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、10%EtOAc−DCM)によって精製して、表題化合物(7g、78%)を得た。
1HNMR(300MHz,CDCl3):δ1.05(d,J=6.6Hz,3H),1.51(s,9H),4.35(t,J=11.7Hz,2H),4.44(d,J=14.5Hz,1H),5.55(d,J=14.3Hz,1H),5.82(s,1H),6.07(tt,J=53.1および4.9Hz,1H),6.74−6.79(m,3H),6.93−6.96(d,J=8.8Hz,2H),7.36−7.39(d,J=8.8Hz,2H),7.79(s,1H),7.81(s,1H),8.51(brs,1H)。
【0046】
上記の方法で合成した本発明の化合物を例示する一覧を以下に示す:
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−フルオロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号1)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.06(3H,d,J=6.1Hz),1.52(9H,s),4.44(1H,d,J=15.4Hz),5.56(1H,d,J=16.9Hz),5.83(1H,s),6.75−6.81(3H,m),7.06−7.11(2H, m),7.33−7.43(3H,m),7.81(2H,m),8.52(1H,brs)。
【0047】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジフルオロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号2)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.05(3H,d,J=6.7Hz),1.51(9H,s),4.41(1H,d,J=14.3Hz),5.55(1H,d,J=13.5Hz),5.84(1H,brs),6.69−6.76(3H,m),6.86−6.94(2H,m),7.29−7.37(1H,brm),7.79(1H,brs),7.81(1H,brs),7.9(1H,brs),8.4(1H,brs)。
【0048】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号3)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.92(3H,d,J=6.8Hz),1.51(9H,s),4.43(1H,d,J=14.4Hz),5.53(1H,d,J=13.9Hz),5.88(1H,s),6.73−6.8(3H,m),7.33−7.35(1H,m),7.62−7.7(4H,m),7.81(2H,s),8.75(1H,brs)。
【0049】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号4)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.04(3H,d,J=6.9Hz),1.5(3H,s),3.8(3H,s),3.81(3H,s),4.43(1H,d,J=14.5Hz),5.61(1H,d,J=13.9Hz),5.72(1H,s),6.49−6.54(2H,m),6.71−6.80(3H,m),7.29−7.37(1H,m),7.78(1H,s),7.80(1H,s),8.19(1H,d,J=8.2Hz),8.8(1H,s)。
【0050】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号5)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.06(3H,d,J=5.9Hz),1.48(9H,s),3.6(1H,d,J=11.2Hz),3.87−3.93(1H,m),4.3−4.8(brm,1H),5.59(1H,d,J=14.4Hz),6.72−6.8(3H,m),7.05−7.08(2H,m),7.31−7.37(3H,m),7.83(2H,brs),8.75(1H,brs)。
【0051】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号6)
1HNMR(CDCl3):
δ 1.08(d,J=6.41Hz,3H,CHC3),1.53(bs,9H,BOC−H),4.44(d,J=14.43Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.56(d,J=14.40Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.88(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.75−6.83(m,3H,ArF2の2HおよびCCH3の1H),7.24−7.28(m,2H ArOCF3−H),7.32−7.40(m,1H ArF2−H),7.55(d,J=8.71Hz 2H,ArOCF3の2H),7.81(s,1H,トリアゾール−H),7.83(s,1H,トリアゾール−H),8.64(bs,1H,D2O−交換性,−NH)。
【0052】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号8)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.06(3H,d,J=6.5Hz),1.51(9H,s),4.42(1H,d,J=14.3Hz),5.50(1H,d,J=13.6Hz),5.93(1H,s),6.74−6.82(3H,m),7.30−7.38(1H,m),7.80−7.83(4H,m),8.23(1H,s),8.26(1H,s),8.92(1H,s)。
【0053】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号9)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.07(3H,d,J=6.5Hz),1.52(9H,s),4.45(1H,d,J=14.3Hz),5.52(1H,d,J=13.9Hz),5.91(1H,s),6.76−6.82(3H,m),7.31−7.39(1H,m),7.70−7.90(6H,m),8.80(1H,s),9.0(1H,s)。
【0054】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号10)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.07(3H,d,J=6.5Hz),1.52(9H,s),4.46(1H,d,J=14.4Hz),5.55(1H,d,J=14.6Hz),5.89(s,1H),6.74−6.82(3H,m),7.34−7.39(1H,m),7.75(2H,d,J=8.7Hz),7.80(1H,s),7.82(1H,s),8.17(1H,d,J=8.7Hz),8.66(1H,s),8.77(1H,brs)。
【0055】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号11)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.05(3H,d,J=6.5Hz),1.50(9H,s),4.41(1H,d,J=14.3Hz),5.49(1H,d,J=13.3Hz),5.92(1H,s),6.73−6.82(3H,m),7.30−7.38(1H,m),7.63−8.01(7H,m),8.85(1H,brs)。
【0056】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−[4−クロロフェニル]−ピペリジニイル]フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号12)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.05(3H,d,J=6.5Hz),1.51(9H,s),3.29−3.35(8H,m),4.44(1H,d,J=14.5Hz),5.56(1H,d,J=13.6Hz),5.79(1H,s),6.73−6.79(3H,m),6.89(2H,d,J=9.0Hz),6.97(2H,d,J=8.9Hz),7.20−7.34(5H,m),7.79(1H,s),7.81(1H,s),8.49(1H,s)。
【0057】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号13)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.05(3H,d,J=6.3Hz),1.51(9H,s),2.96(6H,s),4.45(1H,d,J=14.4Hz),5.60(1H,d,J=12.7Hz),5.71(1H,s),6.71−6.79(5H,m),7.22−7.25(2H,m),7.30−7.38(1H,m),7.79(1H,s),7.82(1H,s),8.45(1H,brs)。
【0058】
1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−ナプチルチオセミカルバジド(化合物番号14)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.1(3H,m),1.56(9H,s),4.56(1H,s),5.66(1H,d,J=14.6Hz),5.87(s,1H),6.73−6.79(3H,m),7.36−7.38(1H,m),7.52−7.62(5H,m),7.84−7.91(4H,m),8.13(1H,brs),8.75(1H,brs)。
【0059】
1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−オクチルチオセミカルバジド(化合物番号15)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.85−0.89(3H,m),0.99(3H,d,J=6.6Hz),1.26(10H,m),1.51(9H,s),3.55(1H,bs),3.75−3.79(1H,m),4.31(1H,d,J=14.9Hz),5.57(1H,d,J=14.2Hz),5.68(s,1H),6.63−6.65(1H,m),6.70−6.79(2H,m),6.91(1H,brs),7.29−7.35(1H,m),7.77(1H,s),7.81(1H,s)。
【0060】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−t−ブチルチオセミカルバジド(化合物番号16)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.02(3H,d,J=7.5Hz),1.49(9H,s),1.54(9H,s),4.31(1H,d,J=13.9Hz),5.46(1H,d,J=14.2Hz),5.64(1H,s),6.73−6.79(2H,m),7.31−7.34(1H,m),7.83(1H,s),7.86(1H,s)
【0061】
2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号17)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.01(3H,d,J=6.9Hz),1.5(9H,s),3.8(3H,s),4.36(1H,d,J=14.4Hz),4.58(2H,s),5.39(1H,d,J=14.6Hz),5.74(1H,s),6.56−6.71(1H,m),6.73−6.79(2H,m),7.3−7.32(1H,s),7.35−7.4(1H,m),7.77(1H,s),7.80(1H,s)。
【0062】
2−フェニル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号18)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.01(3H,d,J=7.0Hz),1.44(9H,s),3.78(3H,s),4.43(1H,d,J=14.4Hz),5.53(1H,d,J=14.5Hz),5.77(1H,s),6.15(1H,brs),6.53−6.57(1H,m),6.72−6.77(2H,m),7.32−7.46(4H,m),7.70−7.73(1H,m),7.80(1H,s),7.83(1H,s)。
【0063】
2−[t−ブチルジメチルシリルオキシメチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号19)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.05(6H,s),0.88(9H,s),1.01(3H,d,J=6.5Hz),1.48(9H,s),3.72(3H,s),3.94−3.97(1H,s),4.18−4.21(1H,m),4.39−4.44(1H,m),5.26−5.30(1H,m),5.52−5.57(1H,m),5.75(1H,s),6.58−6.6(1H,m),6.73−6.78(2H,m),7.31−7.36(2H,m),7.71−7.74(2H,m),7.77(1H,s),7.8(1H,s)
【0064】
2−[メチルチオエチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号20)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.99(3H,d,J=6.36Hz),1.49(9H,s),2.02−2.04(2H,m),2.10(3H,s),2.55−2.6(2H,m)3.76(3H,s),4.34(1H,d,J=14.4Hz),5.26−5.32(1H,m),5.49(1H,d,J=14.4Hz),5.74(1H,s),6.55−6.57(1H,m),6.7−6.78(2H,m),7.3−7.32(1H,m),7.56(1H,brs),7.71(1H,brs),7.77(1H,s),7.79(1H,s)。
【0065】
2−ベンジル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号21)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.03(3H,d,J=6.0Hz),1.23−1.31(3H,m),1.52(9H,s),3.31−3.32(2H,m),4.12−4.19(2H,m),4.32(1H,d,J=15Hz),5.46−5.57(2H,m),5.73(1H,s),6.61−6.63(1H,m),6.72−6.77(2H,m),7.20−7.22(2H,m),7.42−7.44(1H,m),7.65(1H,brs),7.77(1H,s),7.8(1H,s)
【0066】
2−イソブチル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル(化合物番号22)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.94−1.01(9H,m),1.48(9H,s),1.64−1.77(3H,m),3.72(3H,s),4.34(1H,d,J=14.4Hz),5.11−5.16(1H,m),5.48(1H,d,J=14.5Hz),5.73(1H,s),6.54−6.59(1H,m),6.70−6.77(2H,m),7.12(1H,brs),7.29−7.34(1H,m),7.76(1H,s),7.78(1H,s)。
【0067】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド(化合物番号23)
1HNMR(CDCl3):
δ 1.00(d,J=6.90Hz,3H,CHC3),1.44(bs,9H,BOC−H),4.32(d,J=14.42Hz,1H,CH2−トリアゾール),4.89(bs,2H,CH2−フラン),5.53(d,J=14.21Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.70(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.33(bs,2H,フラン−H),6.61−6.64(m,1H,CCH3),6.70−6.79(m,2H,ArF2−H),7.29−7.35(m,1H,フランの1H),7.76(s,1H,トリアゾール−H),7.80(s,1H,トリアゾール−H)
【0068】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド(化合物番号24)
1HNMR(CDCl3):
δ 1.03(d,J=6.85Hz,3H,CHC3),1.46(bs,9H,BOC−H),3.51(bs,1H,D2O−交換性,−NH),4.36(d,J=14.45Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.07(bs,2H,CH2−チオフェン),5.59(d,J=14.59Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.73(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.65−6.67(m,1H,CCH3),6.73−6.82(m,2H,ArF2−H),6.97−7.00(m,1H,チオフェン−H),7.07(bs,2H,チオフェン−H),7.24−7.36(m,2H,チオフェンの1HおよびArF2の1H),7.63(bs,1H,D2O−交換性,−NH),7.79(s,1H,トリアゾール−H),7.84(s,1H,トリアゾール−H)
【0069】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド(化合物番号25)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.99(3H,d,J=5.6Hz),1.51(9H,s),4.35(1H,d,J=13.9Hz),5.2(1H,d,J=13.7Hz),5.4(1H,brs),5.59(1H,brs),6.73−6.79(2H,m),7.18−7.48(5H,m),7.54(1H,brs),7.76(2H,s)。
【0070】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]セミカルバジド(化合物番号26)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.51(s,9H),4.32(t,J=11.2Hz,3H)5.21(d,11.4Hz,1H),5.40(brs,1H),5.57(brs,1H),6.06(tt,J=5.34&4.8Hz,1H),6.73−6.79(m,2H),6.88−6.91(m,2H),7.26−7.43(m,4H),7.76(s,1H)
【0071】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2、4―ジメチルトキシフェニル]チオセミカルバジド。(化合物番号27)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.00(3H,d,J=6.3Hz),1.53(9H,s),3.79(3H,s),4.4(1H,d,J=14.5Hz),5.25(1H,d,J=13.4Hz),5.51−5.52(1H,m),6.47−6.49(2H,m),6.73−6.79(2H,m),7.31−7.35(1H,m),7.75(2H,m),7.87(1H,s),8.05(1H,d,J=7.0Hz)。
【0072】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド。(化合物番号28)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.06(d,J=7.0Hz,3H),4.63(d,J=14.3Hz,1H),5.24(d,J=14.3Hz,1H),5.30(m,1H),6.72−6.83(m,2H),7.24−7.34(m,2H),7.45−7.47(d,J=8.8Hz,2H),7.84(s,1H),8.51(brs,1H),8.91(s,1H)。
【実施例2】
【0073】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド(化合物番号31)の調製
ジクロロメタン(30mL)に溶かした化合物番号1(3.5gの溶液に、ジクロロメタン(30mL、30v/v%)に溶かしたトリフルオロ酢酸を0℃でゆっくりと加え、この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応が完結した後、溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンに溶かした。有機層を、発泡が観察されなくなるまで5%NaHCO3で洗った。有機層を水、ブラインで洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、10%EtOAc−DCM)によって精製して、表題化合物(1.81g、61%)を得た。
1HNMR(300MHz,CDCl3):δ1.12(d,J=7.0Hz,3H),4.35(t,J=11.8Hz,2H),4.48(d,J=14.6Hz,1H),4.55(s,2H),5.60(d,J=14.6Hz,1H),5.65(s,1H),6.06(tt,J=53.1および4.9Hz,1H),6.64(q,J=6.6Hz,1H),6.73−6.80(m,2H),6.94(d,J=8.9Hz,2H),7.33−7.36(m,1H),7.46(d,J=8.9Hz,2H),7.79(s,1H),7.83(s,1H),9.94(s,1H)。
【0074】
上記の方法で合成した本発明の化合物の例示的な一覧を以下に示す:
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−フェニルチオセミカルバジド(化合物番号29)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.11(3H,d,J=6.9Hz),3.49(1H,s),4.62(1H,d,J=14.7Hz),5.60(1H,d,J=14.5Hz),6.66−6.82(3H,m),7.18−7.23(1H,m),7.31−7.39(3H,m),7.57−7.59(2H,m),7.82(1H,s),8.36(1H,brs),10.1(1H,brs)。
【0075】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号30)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:0.94(3H,d,J=6.9Hz),4.51(1H,d,J=14.5Hz),5.10(1H,d,J=14.5Hz),6.51(3H,q,J=6.9Hz),6.71(2H,d,J=8.7Hz),6.89−6.95(1H,m),7.14−7.25(4H,m),7.66(1H,s),8.31(1H,s),9.98(1H,brs)。
【0076】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号32)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.11(3H,d,J=6.9Hz),3.81(3H,s),3.83(3H,s),4.49(1H,d,J=14.7Hz),4.53(2H,s),5.58(1H,s),5.64(1H,d,J=14.3Hz),6.51−6.54(2H,m),6.66−6.68(1H,m),6.76−6.8(2H,m),7.35−7.38(1H,m),7.78(1H,s),7.84(1H,s),8.18(1H,d,J=8.5Hz),10.1(1H,s)。
【0077】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号33)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.13(3H,d,J=6.9Hz),4.46(1H,d,J=14.4Hz),4.62(2H,s),5.57(1H,d,J=14.6Hz),5.7(1H,s),6.66−6.8(1H,m),6.77−6.82(2H,m),7.32−7.38(1H,m),7.61−7.63(2H,m),7.66−7.7(2H,m),7.8(1H,s),7.84(1H,s),10.34(1H,s)。
【0078】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド(化合物番号34)
1HNMR(CDCl3):δ 1.14(d,J=6.93Hz,3H,CHC3),4.48(d,J=15.00Hz,1H,CH2−トリアゾール),4.62(bs,2H,NH2),5.61(d,J=15.00Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.70(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.64−6.68(m,1H,CCH3),6.77−6.84(m,2H,ArF2−H),7.20−7.29(m,2H,ArOCF3−H),7.34−7.42(m,1H,ArF2−H),7.66(d,J=9.00Hz,2H,ArOCF3−H),7.82(s,1H,トリアゾール−H),7.86(s,2H,トリアゾール−H),10.17(s,1H,NH)
【0079】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド(化合物番号35)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.05(d,J=6.9Hz,3H,CH−C3),4.33−4.41(m,3H,CH2トリアゾールの1HおよびNH2),4.86(d,J=5.1Hz,2H,CH2フラン),5.54−5.59(m,2H,CH2トリアゾールの1HおよびOH),6.32−6.34(m,2H,フラン−H),6.52(q,1H,J=6.6Hz,CH−CH3)6.71−6.79(m,2H,ArF2),7.77(s,1H,トリアゾール−H),7.84(s,1H,トリアゾール−H),8.43(brs,1H,D2O−交換性−NH)。
【0080】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド(化合物番号36)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.05(d,J=6.9Hz,3H,CH−CH3),4.32(brs,2H,D2O−交換性,NH2),4.39(d,J=14.7Hz,1H CH2−トリアゾール),5.04(abq,J=15.3Hz,13.05Hz,2H,CH2−チオフェン),5.54(brs,1H,D2O交換性−OH),5.59(d,J=14.4Hz,1H,CH2−トリアゾール),6.50−6.54(m,1H,CH−CH3),6.72−6.80(m,2H,ArF2−H),6.95−6.98(m,1H,チオフェン−H),7.05(brs,1H,チオフェン−H),7.22−7.37(m,2H,チオフェンの1H+ArF2−Hの1H),7.76(s,1H,トリアゾール−H),7.84(s,1H,トリアゾール−H),8.45(s,1H,D2O−交換性−NH)
【0081】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]チオセミカルバジド(化合物番号37)
1HNMR(CDCl3):δ 1.11(d,J=6.90Hz,3H,CHC3),4.43(d,J=14.37Hz,1H,CH2−トリアゾール),4.64(bs,2H,−NH2),5.55(d,J=14.37Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.70(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.64−6.67(m,1H,CCH3),6.74−6.81(m,2H,ArF2−H),7.31−7.36(m,1H,ArF2−H),7.66−7.70(m,1H,ピリジン−H),7.77(s,1H,トリアゾール−H),7.82(s,1H,トリアゾール−H),8.27(bs,1H,ピリジン−H),8.90(d,J=8.91Hz,1H,ピリジン−H),10.86(bs,1H,NH)
【0082】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチル−ピリジン−6−イル]チオセミカルバジド(化合物番号38)
1HNMR(CDCl3):δ 1.14(d,J=6.93Hz,3H,CHC3),4.49(d,J=14.46Hz,1H,CH2−トリアゾール),4.74(bs,2H,NH2),5.59(d,J=14.58Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.74(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.65−6.67(m,1H,CCH3),6.74−6.81(m,2H,ArF2−H),7.30−7.40(m,1H,ArF2−H),7.79(s,1H,トリアゾール−H),7.83(s,1H,トリアゾール−H),7.99(s,1H,ピリジン−H),8.72(s,1H,ピリジン−H),10.72(bs,1H,NH),
【0083】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]チオセミカルバジド(化合物番号39)
1HNMR(DMSO−d6):δ 1.01(d,J=6.67Hz,3H,CHC3),4.59(d,J=14.37Hz,1H,CH2−トリアゾール),5.15(d,J=14.58Hz,1H,CH2−トリアゾール),6.33(bs,1H,D2O−交換性,−OH),6.52−6.54(m,1H,CCH3),6.92−6.97(m,1H,ArF2−H),7.30−7.17(m,2H,ArF2−H),7.58−7.63(m,1H,キノリン−H),7.68−7.74(m,2H,キノリン−H),7.96−8.01(m,2H,トリアゾールの1Hおよびキノリンの1H),8.31(s,1H,トリアゾール−H),8.60(s,1H,キノリン−H),9.00(s,1H,キノリン−H)
【実施例3】
【0084】
2−[[1R,2R]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]−3−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号42)
方法I:ギ酸(0.6mL)に溶かした化合物番号24(280mg)の溶液を2時間還流した。反応が完結した後、反応混合液を氷冷水に注ぎ、NaHCO3で中和した。有機層をEtOAcに抽出し、水で洗い、NaSO4で乾燥した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、50%EtOAc−DCM)によって精製して、表題化合物(200mg、70%)を得た。
【0085】
方法II:ギ酸(2mL)に溶かした化合物番号1(300mg)の溶液を1.5時間還流した。反応が完結した後、反応混合液を氷冷水中に注ぎ、NaHCO3で中和した。有機層を酢酸エチルで抽出し、水で洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、100〜200メッシュ、50%EtOAc−DCM)によって精製して表題化合物を得た、121mg(50%)。
1HNMR(300MHz,CDCl3):δ1.33(d,J=6.9Hz,3H),4.34−4.46(m,3H),5.13(d,J=14.4Hz,1H),5.21(s,1H),5.88−5.96(m,1H),6.06(tt,J=48.5および4.6Hz,1H),6.82−6.88(m,2H),7.09−7.12(m,2H),7.53−7.65(m,3H),7.74(s,1H),7.93(s,1H)。
【0086】
上記の方法で合成した本発明の化合物の例示的な一覧を以下に示す:
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4―[4−(1,2,3,4−テトラゾール−1−イル))フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号40)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.35(3H,d,J=6.9Hz),4.43(1H,d,J=14.3Hz),5.07(1H,d,J=14.3Hz),5.23(1H,s),5.94(1H,q,J=7.08Hz),6.82−6.89(2H,m),7.59−7.67(1H,m),7.76(1H,s),7.89−8.02(4H,m),8.25(1H,s),9.0(1H,s)
【0087】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号41)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.19(3H,d,J=6.9Hz),4.28(1H,d,J=14.4Hz),5.09(2H,d,J=14.5Hz),5.74−5.80(2H,m),6.90−6.95(3H,m),7.18−7.35(2H,m),7.43(2H,d,J=8.64Hz),7.59(1H,s),8.30(1H,s),8.88(1H,s),9.97(1H,s)。
【0088】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号43)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.27(3H,d,J=7.2Hz),4.42(1H,d,J=14.3Hz),5.11(1H,d,J=14.3Hz),5.21(1H,s),5.89−5.95(1H,s),6.82−6.88(2H,m),7.58−7.64(1H,m),7.75(1H,s),7.89(1H,s),7.91−7.93(2H,m),8.01(1H,s),8.44(1H,d,J=8.6Hz)。
【0089】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル))フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号44)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.36(3H,d,J=6.9Hz),4.42(1H,d,J=14.4Hz),5.14(1H,d,J=14.1Hz),5.22(1H,s),5.94−5.99(1H,m),6.79−6.89(2H,m),7.53−7.68(1H,m),7.74(1H,s),7.77−7.86(2H,m),7.89(1H,s),7.95(1H,s),8.40(2H,d,J=8.9Hz),8.72(1H,s)。
【0090】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号45)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.35(3H,d,J=6.9Hz),4.4(1H,d,J=14.5Hz),5.13(1H,d,J=14.2Hz),5.21(1H,s),5.93−5.95(1H,m),6.82−6.88(2H,m),7.58−7.63(1H,s),7.75(1H,s),7.77−7.87(5H,m),7.93(1H,s),7.98(1H,s)。
【0091】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号46)
1HNMR(CDCl3):δ 7.96(s,2H,トリアゾール−H),7.75(s,1H,チオ−トリアゾロン−H),7.68−7.57(m,3H,ArF2の1HおよびArOCF3の2H),7.41(d,2H,J=8.46Hz,ArOCF3の2H),6.88−6.82(m,2H,ArF2の2H),5.93(q,1H,J=6.96Hz,CCH3),5.20(bs,1H,D2O−交換性,−OH),5.13(d,1H,J=14.37Hz,CH2−トリアゾール),4.38(d,1H,J=14.28Hz,CH2−トリアゾール),1.33(d,3H,J=6.93Hz,CHC3
【0092】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル](2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号47)
1HNMR(CDCl3;300MHz):
δ:1.34(3H,d,J=6.8Hz),4.41(1H,d,J=14.3Hz),5.12(1H,d,J=14.3Hz),5.22−5.29(1H,m),5.93(1H,q,J=6.9Hz),6.83−6.89(2H,m),7.58−7.67(1H,m),7.76(1H,s),7.82−7.90(4H,m),7.93(1H,s),7.99(1H,s)。
【0093】
2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号48)
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:1.25(3H,d,J=6.9Hz),3.79(3H,s),4.04(1H,d,J=14.3Hz),4.87(2H,q,17.7Hz),4.98(1H,d,14.3Hz),5.81−5.83(1H,m),6.78−6.84(2H,m),7.50−7.56(1H,m),7.71(1H,s),7.89(1H,s),8.03(1H,s)。
【0094】
2−ヒドロキシメチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号49)[C−2におけるジアステレオマーの1:1混合物]
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ 0.95(3H,d,J=6.6Hz),1.31(3H,d,J=7.0Hz),3.56−3.59(2H,m),3.74−3.82(2H,m),3.84(3H,s),3.88(3H,s),4.06(1H,d,J=14.3Hz),4.4−4.49(1H,m),4.5−4.6(1H,m),5.0−5.18(3H,m),5.3−5.45(1H,m),5.82(1H,q,J=7.0Hz),6.05(1H,brs),6.78−6.84(4H,m),6.98(1H,s),7.49−7.6(1H,m),7.69(1H,s),7.71(1H,s),7.83(1H,s),7.87(1H,s),8.08(1H,s),8.25(1H,s)
【0095】
2−フェニル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号50)[C−2におけるジアステレオマーの1:1混合物]
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:0.90(3H,d,J=6.7Hz),1.22(3H,d,J=7.4Hz),3.77(3H,s),3.86(3H,s),4.05(1H,d,J=14.4Hz),4.53(1H,d,J=15.1Hz),4.86(1H,d,J=15.1Hz),5.18(1H,d,J=14.5Hz),5.84(1H,q,J=6.9Hz),6.35−6.45(1H,m),6.59(1H,s),6.79−6.82(2H,m),6.90−7.0(2H,m),7.05(1H,s),7.1−7.25(1H,m),7.38−7.50(10H,m),7.70−7.74(3H,m),7.82(1H,s),7.88(1H,s)
【0096】
2−イソブチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号51)[C−2におけるジアステレオマーの1:1混合物]
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:0.92−1.04(12H,m),1.25−1.31(6H,m),1.53−1.59(2H,m),1.73−1.78(2H,m),1.79−2.00(1H,m),2.04−2.09(1H,m),3.78(3H,s),3.82(3H,s),4.01(1H,d,J=14.4Hz),4.47(1H,d,J=15.0Hz),4.83(1H,d,J=15.2Hz),5.11−5.19(2H,m),5.60−5.75(1H,m),5.85−5.95(1H,m),6.20−6.49(1H,m),6.81−6.85(3H,m),6.9−7.0(1H,m),7.05(1H,s),7.19−7.21(1H,m),7.45−7.55(1H,m),7.69(1H,s),7.70(1H,s),7.73(1H,s),7.87(1H,s),8.08(1H,s)
【0097】
2−メチルチオエチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル(化合物番号52)[C−2におけるジアステレオマーの1:1混合物]
1HNMR(CDCl3;300MHz):δ:0.93(3H,d,J=6.6Hz),1.31(3H,d,J=6.9Hz),2.12(6H,s),3.81(3H,s),3.84(3H,s),4.04(1H,d,J=14.4Hz),4.47(1H,d,J=15.1Hz),4.83(1H,d,J=15.1Hz),5.06(1H,brs),5.16(1H,d,J=14.3Hz),5.25−5.30(1H,m),5.74−5.77(1H,m),5.84(1H,q,J=7.0Hz),6.36(1H,q,J=6.8Hz),6.78−6.85(2H,m),6.92−6.93(2H,m),7.07(1H,s),7.50−7.56(1H,m),7.70(1H,s),7.73(1H,s),7.87(1H,s),8.13(1H,s)。
【0098】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号53)
1HNMR(CDCl3):δ 7.78(s,1H,トリアゾール−H),7.83(s,1H,トリアゾール−H),7.67(s,1H,チオ−トリアゾロン−H),7.56−7.47(m,2H,フランの1HおよびArF2の1H),6.85−6.77(m,2H,ArF2−H),6.59(bs,1H,フラン−H),6.42(bs,1H,フラン−H),5.83(q,1H,J=6.91Hz,CCH3),5.22(s,2H,フラン−H),5.12(d,1H,J=14.48Hz,CH2−トリアゾール),5.07(bs,1H,D2O−交換性,−OH),4.11(d,1H,J=14.20Hz,CH2−トリアゾール),1.26(d,3H,J=6.94Hz,CHC3
MS (+ve イオン):m/z523.2(M++1)
【0099】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号54)
1HNMR(DMSO−d6):δ 9.18(s,1H,キノリン−H),9.15(s,1H,キノリン−H),8.77(s,1H,トリアゾール−H),8.32(s,1H,トリアゾール−H),8.17−8.12(m,2H,キノリン−H),7.94−7.89(m,2H,キノリン−H)7.61(s,1H,チオ−トリアゾロン−1H),7.38−7.30(m,1H,ArF2−H),7.27−7.20(m,1H,ArF2−H),6.97−6.92(m,1H,ArF2−H),5.89(bs,1H,D2O−交換性,−OH),5.85−5.80(m,1H,CCH3),5.11(d,1H,J=14.49Hz,CH2−トリアゾール),4.39(d,1H,J=14.40Hz,CH2−トリアゾール),1.25(d,3H,J=6.87Hz,CHC3
MS (+ve イオン):m/z479.9(M++1)
【0100】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号55)
1HNMR(CDCl3):δ 9.02(d,1H,J=8.79Hz,ピリジン−H),8.72(s,1H,ピリジン−H),8.48(s,1H,チオ−トリアゾロン−H),7.93−7.90(m,2H,トリアゾールの1Hおよびピリジンの1H),7.70(s,1H,トリアゾール),7.60−7.54(m,1H,ArF2−H),6.87−6.80(m,2H,ArF2−H),5.98(q,1H,J=6.96Hz,CCH3),5.17(d,1H,J=14.40Hz,CH2−トリアゾール),5.10(bs,1H,D2O−交換性,−OH),4.25(d,1H,J=14.28Hz,CH2−トリアゾール),1.32(d,3H,J=6.93Hz,CHC3
MS (+ve イオン):m/z464.2(M++1)
【0101】
2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(化合物番号56)
1HNMR(CDCl3):δ 7.78(s,1H,トリアゾール−H),7.83(s,1H,トリアゾール−H),7.67(s,1H,チオ−トリアゾロン−H),7.56−7.47(m,2H,フランの1HおよびArF2の1H),6.85−6.77(m,2H,ArF2−H),6.59(bs,1H,フラン−H),6.42(bs,1H,フラン−H),5.83(q,1H,J=6.91Hz,CCH3),5.22(s,2H,フラン−H),5.12(d,1H,J=14.48Hz,CH2−トリアゾール),5.07(bs,1H,D2O−交換性,−OH),4.11(d,1H,J=14.20Hz,CH2−トリアゾール),1.26(d,3H,J=6.94Hz,CHC3
MS (+ve イオン):m/z523.2(M++1)
【0102】
抗真菌活性
式Iの化合物およびその塩は、ヒトを含めた動物の真菌感染症の治療または予防に有用である。
【0103】
本発明化合物のin vitroでの抗菌活性評価は(表Iに示すように)、3−(モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)でpH7に緩衝化されたローズウエルパークメモリアル研究所(RPMI)1640の液体培地中での試験化合物の濃度である、最小発育阻止濃度(MIC)を決定することで実施可能であり、その濃度では特定の真菌に顕著な阻害がある。実際、MICの決定には、カンジダおよびクリプトコッカスでは米国臨床検査標準化協議会(NCCLS)M27A文書が、アスペルギルスではM38Pが使われ、品質管理の結果が受容できる範囲に入る場合にのみ計測値が記録される。MICの結果を記録した後、最小殺菌濃度(MFC)を決定するために、成長を示さない各ウエルから100μLをサブローデキストロース寒天培地(SDA)上に広げた。
【0104】
in vitro試験の結果を表IIIに一覧する。

表3.合成化合物のin vitroスクリーニングの結果
【0105】
【表3】

化合物のin vivo評価は、カンジダアルビカンス、クリプトコッカスネオフォルマンス、またはアスペルギルスフミガツスの最小致死量を尻尾の静脈に接種したマウスに、一連の用量レベルで経口投与または静脈投与して行える。活性は、処置をしなかったグループのマウスの死亡後に、処置したグループの生き残ったマウスを基準とする。アスペルギルスおよびクリプトコッカスの感染症に対しては、感染症から回復したマウスの数を記録処理した後、活性の更なる評価のために標的器官を培養した。
【0106】
ヒトに適用するためには、本発明の抗真菌性化合物およびその塩は、上述のようにして投与できるが、一般的には、予定された投与ルートおよび標準的な投薬実施で選択される薬剤キャリヤと一緒に投与されて、例えば、スターチやラクトースなどの賦型剤を含む錠剤の形状で、あるいは単独または賦型剤と一緒にカプセルまたはソフトカプセルで、あるいは着香剤または着色剤を含むエリキシル剤、液剤、懸濁剤の形状で経口投与できる。それらは、非経口的に、例えば、静脈、筋肉内または皮下に注射できる。非経口投与には、例えば、液剤を血液と等張にするために十分な量の塩やグルコースなど他の物質を含む、滅菌した水性液剤の形状が最もよく使われる。
【0107】
特定の実施形態に関連して本発明を記述してきたが、何らかの修正をしたものおよび等価なものは当分野の技術者には明らかであり、本発明の範囲に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの構造を有する化合物、
【化1】

式I
および、その製薬上許容される塩、エステル、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、プロドラッグ、代謝産物、多形体、および製薬上許容される溶媒化合物。
(式中
Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Zは、下式からなる群から選択され;
【化2】

式中
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Wは、S、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、酸素、窒素およびイオウからなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環、または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、またはSR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり;
7は、Hまたは下式からなる群から選択され;
【化3】


式中
8は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキル、アラルキル、酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、または含まない芳香族または非芳香族の5〜6員環から独立して選択される)
【請求項2】
1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−フルオロフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジフルオロフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−フルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4(テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−([1,2,3,4−テトラゾール−1−イル])フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル)フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4[4−[4−クロロフェニル]ピペリジン−1−イル]フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−ナフト−1−イルチオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−オクチルチオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−t−ブチルチオセミカルバジド

2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

2−フェニル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

2−[t−ブチルジメチルシリルオキシメチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

2−[メチルチオエチル]−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

2−ベンジル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

2−イソブチル−2−[1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオセミカルバジド−4−イル]酢酸メチル

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]セミカルバジド

1−t−ブトキシカルボニル−2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]セミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−クロロフェニル]セミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−フェニルチオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2,4−ジメトキシフェニル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−チオフェンメチル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチル−ピリジン−6−イル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]チオセミカルバジド

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ヒドロキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−ニトロフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4[4−(1,2,3,4−テトラゾール−2−イル))フェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメチルフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−トリフルオロメトキシフェニル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−シアノフェニル](2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル

2−ヒドロキシメチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル

2−フェニル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル

2−イソブチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル

2−メチルチオエチル−2−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアオリル)プロピル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン−4−イル]酢酸メチル

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[2−フランメチル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[キノリン−3−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[3−クロロピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン

2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[5−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン−6−イル]−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾール−3−チオン
からなる群から選択される化合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の化合物および製薬上許容されるキャリヤを含む医薬品組成物。
【請求項4】
請求項1ないし3に記載の化合物あるいはその生理的に許容される酸付加塩の治療有効量を、製薬上許容されるキャリヤとともに含む医薬品組成物。
【請求項5】
式Iの構造を有する化合物および、
【化4】

式I
その製薬上許容される塩、エステル、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、プロドラッグ、代謝産物、多形体または製薬上許容される溶媒化合物の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物の真菌感染症の治療および予防の方法。
(式中
Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Zは、下式からなる群から選択され;
【化5】

式中
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Wは、S、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、(酸素、窒素およびイオウ)からなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、またはSR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり;
7は、Hまたは下式からなる群から選択され;
【化6】

式中
8は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキル、アラルキル、酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、または含まない芳香族または非芳香族の5〜6員環から独立して選択される)
【請求項6】
式Xの化合物、
【化7】


式X
および、その製薬上許容される塩、エステル、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、プロドラッグ、代謝産物、多形体または製薬上許容される溶媒化合物を調製するために、
(式中
Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、(酸素、窒素およびイオウ)からなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、またはSR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり;
7は、Hまたは下式からなる群から選択され;
【化8】


式中
8は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキル、アラルキル、酸素および窒素およびイオウからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、または含まない芳香族または非芳香族の5〜6員環から独立して選択される)
式IIのエポキシアルコールを
【化9】

式II
対応するトリフレート誘導体に変換することを含み、これはさらにC−1での立体配置の転換を伴い、カルバジン酸t−ブチルによる親核置換反応を受けて式IIIの置換ヒドラジンを生成し、
【化10】

式III
これは、塩基の存在下に式IVの化合物との反応で、
【化11】

式IV
式Vのエポキシドの開環中間体を生成し、
【化12】

式V
次いで、これを式VIの化合物で処理して
【化13】

式VI
式VIIの、BoCで保護されたセミカルバジドまたはチオセミカルバジドを生成し、
【化14】

式VII
これを、さらにトリフルオロ酢酸を使用して脱保護基化して、式VIIIの遊離アミンを生成し、
【化15】


式VIII
これを式IXの化合物で処理して、
【化16】

式IX
式Xの化合物を生成する方法。
【請求項7】
式IIの化合物の式IIIの化合物への変換が、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびテトラヒドロフランからなる群から選択される有機溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項8】
式IVの化合物のエポキシドの親核的開環が、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウムおよび水素化ナトリウムからなる群から選択される塩基の存在下に行われる請求項6に記載の方法。
【請求項9】
式IVの化合物のエポキシドの親核的開環が、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼンおよびこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項10】
式VIIの化合物を得るための式Vの化合物と式VIの化合物との反応が、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびテトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項11】
式VIIIの遊離アミンを得るための式VIIの化合物中のBoc基の脱保護基反応が、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびテトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項12】
式Xの化合物を得るための式VIIIの化合物と式IXの化合物との反応が、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項13】
式Vの化合物と式XIのイソチオシアネートとの反応が、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒中で行われる請求項6に記載の方法。
【請求項14】
式XIIIの化合物、
【化17】

式XIII
および、その製薬上許容される塩、エステル、鏡像異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、プロドラッグ、代謝産物、多形体、および製薬上許容される溶媒化合物を調製するために、
(式中
Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、(酸素、窒素およびイオウ)からなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、またはSR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールであり)
式Vの化合物を
【化18】

式V
式XIのイソチオシアネートで処理することを含み、
【化19】

式XI
得られた式XIIのBoC誘導体を、
【化20】

式XII
ギ酸と還流して式XIIIの所望する化合物を生成し、
あるいは別途、式XIIの化合物をトリフルオロ酢酸で処理して式XIVの遊離アミンを生成して、
【化21】

式XIV
これをギ酸と一緒に還流して式XIIIの化合物を生成する方法。
【請求項15】
式Vの化合物と式XIのイソチオシアネートとの反応が有機溶媒中で行われる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
有機溶媒がクロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
式XIVの遊離アミンを得るために、式XIIの化合物中のBoC基の脱保護基反応が有機溶媒中で行われる請求項14に記載の方法。
【請求項18】
有機溶媒がクロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物からなる群から選択される請求項17に記載の方法。
【請求項19】
式XIIの化合物のBoC脱保護基反応がトリフルオロ酢酸(TFA)存在下に行われる請求項17に記載の方法。
【請求項20】
式XIIの化合物または式XIVのその遊離アミンの環化反応が、ギ酸の存在下に行われる請求項14に記載の方法。
【請求項21】
環化反応が、約80〜120℃の範囲の温度で行われる請求項20に記載の方法。
【請求項22】
【化22】


式III
式中、Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択される、
式IIIの構造を有する化合物。
【請求項23】
【化23】

式V
式中、Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNである、
式Vの構造を有する化合物。
【請求項24】
式VIIの構造を有する化合物。
【化24】


式VII
(式中Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、(酸素、窒素およびイオウ)からなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールである)
【請求項25】
式VIIIの構造を有する化合物。
【化25】


式VIII
(式中、Arは、フェニル、またはハロゲン(塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、ペルハロ低級(C14)アルキルまたはペルハロ低級(C14)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基を有する置換フェニル;酸素、窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環で;
1およびR2は、水素と、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルからなる群から選択される1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基とからなる群から独立して選択され;
Yは、CHまたはNであり;
Xは、S、O、CH−NO2、およびN−CNから選択され;
Aは、水素、非置換または置換の低級(C110)アルキル[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ]であり;場合によっては置換ナフチルであり;酸素および窒素およびイオウからなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、あるいは含まない非置換または置換の芳香族または非芳香族の5〜6員環[その置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、BR3、酸素および窒素およびイオウからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む置換または非置換の5員または6員複素環〔複素環の置換基は、(C1〜C8)アルカノイル、低級(C1〜C4)アルキル、低級(C1〜C4)アルコキシカルボニル、N低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N,N−ジ低級(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノチオカルボニル、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノチオカルボニル、N−低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、フェニル置換低級(C1〜C4)アルキルスルホニル、N−低級(C1〜C4)アルキルアミノ、N,N−ジ(低級アルキル)(C1〜C4)アミノ〕、非置換または置換フェニル〔置換基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、N(R42、5〜6員複素環〕などの基から1個または複数独立して選択される]であって、好ましい複素環は1,3−イミダゾリルであり;1,2,4−トリアゾリルであり;−CHR56であり;
式中
3は、(酸素、窒素およびイオウ)からなる群から選択されるヘテロ原子を含む、または含まない、5員または6員の芳香環または非芳香環であり;
Bは、(CH2m、−S、−O(CH2m、−S(CH2mから独立して選択され;
mは、1〜4の整数であり;
4は、水素、非置換または置換低級(C14)アルキルであり;
5は、QがOR4、−N(R42である、−COQであり;
6は、水素、置換基のある、または置換基のない直鎖または分岐鎖のアルキル〔その置換基は、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕;フェニル、またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;酸素および窒素およびイオウから選択されるヘテロ原子を有する複素環、または置換複素環〔その複素環の置換基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルキル、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4〕から独立して選択され;フェニル、またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒドロキシ、低級(C14)アルコキシ、低級(C14)ペルハロアルキル、低級(C14)ペルハロアルコキシ、SR4で置換されたフェニル;好ましい複素環はイミダゾールおよびインドールである)

【公表番号】特表2006−500373(P2006−500373A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−530412(P2004−530412)
【出願日】平成14年9月12日(2002.9.12)
【国際出願番号】PCT/IB2002/003740
【国際公開番号】WO2004/018486
【国際公開日】平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願人】(597084113)ランバクシー ラボラトリーズ リミテッド (32)
【Fターム(参考)】