説明

押圧型スイッチ

【課題】スナップイン係合部を備えた押圧型スイッチを小型化できる上に、キートップのスムーズな上下動を確保して、良好な操作性を維持することができるように構成した押圧型スイッチを提供する。
【解決手段】取付部材50と、取付部材50上に設置されたスイッチパターン38と反転板20とで構成されたスイッチと、このスイッチを押圧するキートップ10と、キートップ10に設けた弾性を有する係合片14,14と取付部材50に設けた係合片14,14がスナップイン係合する被係合部51−1,51−2とからなるスナップイン係合部とを備えた押圧型スイッチ1において、スナップイン係合部の一方の被係合部51−2を、取付部材50の端辺53を切り欠いてなる切欠部として形成すると共に、取付部材50とキートップ10の間に、キートップ10の上下動をガイドするガイド部61を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧型スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、取付部材と、この取付部材上に設置されその上面に反転板を取り付けたスイッチと、このスイッチ上に配置したキートップとを備えた押圧型スイッチがある(特許文献1)。そして、この種の押圧型スイッチには、キートップと取付部材のいずれか一方に弾性を有する係合片を形成すると共に、キートップと取付部材のいずれか他方にこの係合片が係合する被係合部を設けることで、これら係合片と被係合部とによって、キートップを取付部材にスナップイン係合させて上下動可能に保持するスナップイン係合部を構成したものがある。このような押圧型スイッチでは、キートップを押圧すると、反転板が反転してスイッチがオンするようになっている。
【特許文献1】特開2002−93287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年の電子機器の小型化により、上記のようなスナップイン係合部を設けた押圧型スイッチにもさらなる小型化が求められている。一方で、スナップイン係合部を設けた押圧型スイッチを小型化する場合においても、キートップのスムーズな上下動を確保して、その良好な操作性を維持することが必要である。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、スナップイン係合部を備えた押圧型スイッチの小型化を図りながらも、キートップのスムーズな上下動を確保して、良好な操作性を維持できるように構成した押圧型スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、取付部材と、前記取付部材上に設置されたスイッチと、前記スイッチを押圧するキートップと、前記キートップに設けた弾性を有する係合片と前記取付部材に設けた前記係合片がスナップイン係合する被係合部とからなるスナップイン係合部と、を備えた押圧型スイッチにおいて、前記スナップイン係合部の被係合部が前記取付部材の端辺に設けられていると共に、前記取付部材と前記キートップの間に、前記キートップの移動をガイドするガイド部を設けたことを特徴とする。
【0006】
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の押圧型スイッチにおいて、前記取付部材の端辺に形成されている前記被係合部は、該端辺を切り欠いてなる切欠部であることを特徴とする。
【0007】
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の押圧型スイッチにおいて、前記スナップイン係合部が少なくとも二組設けられており、そのうちの少なくとも一組が備える前記被係合部が前記切欠部であり、他の一組が備える前記被係合部が前記取付部材に設けた開口部であることを特徴とする。
【0008】
本願の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の押圧型スイッチにおいて、前記ガイド部は、前記キートップを押圧する際にこのキートップを所定位置で停止させるキートップ停止部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本願の請求項1に記載の発明によれば、押圧型スイッチにおいて、被係合部を取付部材の端辺に設けていることで、スナップイン係合部を設けた押圧型スイッチを従来よりも小型化することができる。またその上で、キートップの移動をガイドするガイド部を設けたことで、上記のように被係合部を取付部材の端辺に設けていても、キートップのスムーズな上下動を確保でき、良好な操作性を維持することができるようになる。
【0010】
本願の請求項2に記載の発明によれば、取付部材の端辺に形成されている被係合部は、該端辺を切り欠いてなる切欠部なので、キートップが上下動する際に係合片がこの切欠部でガイドされるようになるので、キートップの上下動がさらにスムーズになる。
【0011】
本願の請求項3に記載の発明によれば、スナップイン係合部が少なくとも二組設けられており、そのうちの少なくとも一組が備える被係合部が切欠部であり、他の一組が備える被係合部が取付部材に設けた開口部なので、スナップイン係合部を設けた押圧型スイッチを従来よりも小型化しながらも、良好な操作性を維持することができるようになる。
【0012】
本願の請求項4に記載の発明によれば、ガイド部は、キートップを押圧する際にこのキートップを所定位置で停止させるキートップ停止部を備えているので、簡単な構成で、キートップを押圧する際にキートップを押し下げ過ぎることを防止できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる押圧型スイッチ1を上側から見た分解斜視図である。また、図2は、組み立てた押圧型スイッチ1の概略側断面図である。これらの図に示すように、押圧型スイッチ1は、キートップ10と、反転板20と、フレキシブルスイッチ基板30と、取付部材50とを備えて構成されている。以下、押圧型スイッチ1の各構成部品について説明する。
【0014】
キートップ10は、合成樹脂の成型品で、略矩形の平板形状に形成された本体部11を備え、該本体部11の上面の略中央には、上方に突出する突起状の操作部12を設け、本体部11の下面の略中央には、下方に向かって突出する突起状の押圧部13を設けている。また、本体部11の対向する両角部11a,11aには、弾性を有する係合片14,14が設けられている。両係合片14,14はいずれも同形状で、本体部11の角部11aを直線状に切り取った部分から本体部11の下面側に向かって垂直に延びる可撓性を有する平板状の腕部14aと、該腕部14aの下端に形成した本体部11の中心側(内側)に向かって略水平に突出する突起状の爪部14bとを備えて構成されている。また、爪部14bの先端面14cは、その下端から上端に向かうにつれて本体部11の中心部に近づく方向に傾斜する傾斜平面状に形成されている。また、本体部11の他の対向する両角部11b,11bの近傍には、円形の貫通孔からなる挿通部15,15が設けられている。両挿通部15は、下記する取付部材50に設けた突出部52の軸部52bを挿通するもので、その内径寸法は、軸部52bを上下動自在に挿通できるように、軸部52bの外径寸法よりも僅かに大きな寸法であって、且つ、挿通部15の下面外周が突出部52の段部52cに当接して係止されるように、突出部52の基部52aの外径寸法よりも小さな径寸法に形成されている。
【0015】
フレキシブルスイッチ基板30は、可撓性を有する合成樹脂フイルム(ポリエチレンテレフタレートフイルム〔PETフイルム〕等)で構成された薄板状の部材であり、キートップ10の本体部11の外形と略同一形状の基板部31と、該基板部31に対してその左右を反転させた形状を備える基板部32と、これら基板部31と基板部32の隣接する端辺同士を連結する帯状の連結部33とを備えて一体に構成されている。また、基板部31の他の端辺からは、図示しない他の回路に接続される引出部31aが引き出されている。このフレキシブルスイッチ基板30は、連結部33を折り返すことで、基板部31の上に基板部32を重ね合わせるようになっている。なお図1では、フレキシブルスイッチ基板30を展開した状態を示している。
【0016】
そして、重ね合わせた際に向かい合う基板部31の上面と基板部32の上面の互いに対向する位置には、導電ペーストを印刷形成することで形成された接点パターン34,35が設けられている。さらに両基板部31,32の接点パターン34,35の外側には、接点パターン34,35を囲むように接点パターン34,35の厚さより厚い絶縁塗料を印刷形成したスペーサ層36,37が設けられている。これにより、基板部31の上に基板部32を重ね合わせた際に、スペーサ層36,37によって接点パターン34,35が所定の間隔を有して上下に配置され、スイッチパターン部38(図2参照)が形成されるようになっている。一方、基板部31と基板部32の下記する取付部材50の突出部52に対応する位置には、それぞれ円形の貫通穴からなる挿通部39,40が設けられている。挿通部39,40の内径寸法は、下記する突出部52の基部52aの外径寸法と略同一の寸法かそれよりも僅かに大きな寸法に形成されている。
【0017】
反転板20は、基板部31の上に基板部32を重ね合わせた状態で、上側の基板部32の上面(重ね合わせた際に上を向く面)に載置されるドーム形状に形成された弾性金属板である。この反転板20は、押圧することで反転し、その際にクリック感覚を生じると共に、反転した状態で反転力(反転復帰力)を生じるものである。なおここでいう反転力とは、反転板20の中央部が押圧されている状態で、反転板20の弾性力で該中央部が上昇して元の形状に戻ろうとする力である。上記の基板部31,32に設けたスイッチパターン部38とこの反転板20とで、スイッチ45(図2参照)が構成されている。
【0018】
取付部材50は、合成樹脂板や金属板等の硬質板からなる平板状の部材で、キートップ10の本体部11の外形と略同一形状の略矩形状に形成され、キートップ10の一方の係合片14に対応する角部50a−1には、係合片14を係合させる被係合部51−1が設けられている。この被係合部51−1は、係合片14の爪部14bの外形寸法よりも僅かに大きな内形寸法を有する矩形の開口部からなり、その下面(取付部材50の下面)の内側の辺(取付部材50の中心側の辺)に係合片14の爪部14bを係合させるようになっている。
【0019】
また、この取付部材50におけるキートップ10の他方の係合片14に対応する角部50a−2には、係合片14を係合させる被係合部51−2が設けられている。この被係合部51−2は、取付部材50の角部50a−2を直線状に切り取った端辺53を、係合片14の爪部14bの外形寸法よりも僅かに大きな内形寸法を有する矩形の凹部状に切り欠いて形成した切欠部からなり、その下面(取付部材50の下面)の内側の辺(取付部材50の中心側の辺)に係合片14の爪部14bを係合させるようになっている。上記のキートップ10に設けた係合片14,14と、取付部材50に設けた被係合部51−1,51−2とで、キートップ10を取付部材50にスナップイン係合させるスナップイン係合部60(図2参照)が構成されている。
【0020】
また、この取付部材50におけるキートップ10の挿通部15,15に対応する角部50b,50bの近傍の上面には、突出部52,52が設けられている。両突出部52はいずれも同形状で、取付部材50の上面に垂直に立設された円柱状の基部52aと、該基部52aの上端から垂直上方に突出する基部52aよりもその外径が小さい円柱状の軸部52bとを一体に備えてなる軸状部分で、基部52aと軸部52bの接続部分には、段部52cが形成されている。この突出部52の軸部52bと、上記のキートップ10に設けた挿通部15とで、キートップ10の上下移動をガイドするガイド部61(図2参照)が構成されている。また、この突出部52の段部52cと、該段部52cに当接するキートップ10の挿通部15の下面外周とで、キートップ10を押圧する際に該キートップ10を所定位置で停止させるキートップ停止部62(図2参照)が構成されている。
【0021】
次に、押圧型スイッチ1の組み立て手順を説明する。まず、フレキシブルスイッチ基板30の連結部33を折り返して、基板部31の上に基板部32を重ね合わせる。その状態で、基板部32の上に反転板20を載置して取り付ける。そして、このフレキシブルスイッチ基板30を取付部材50上に載置する。その際、基板部31と基板部32に設けた挿通部39,39と挿通部40,40とに、取付部材50の突出部52,52の基部52a,52aを挿通させて、突出部52,52をフレキシブルスイッチ基板30の基板部32の上に突出させる。そして、このフレキシブルスイッチ基板30と反転板20の上からキートップ10を取り付ける。その際、取付部材50の突出部52,52の軸部52b,52bをキートップ10の挿通部15,15に挿通し、係合片14,14を被係合部51−1,51−2の位置に合わせ、キートップ10の押圧部13を反転板20の上面中央に当接させる。すると、キートップ10の挿通部15,15が軸部52b,52bで案内されてキートップ10が真下方向に下降し、係合片14,14の爪部14b,14bの先端面14c,14cが、被係合部51−1,51−2の内側の辺に弾接して、腕部14a,14aが両外側に撓むことで、爪部14b,14bが被係合部51−1,51−2を乗り越える。これにより、爪部14b,14bが被係合部51−1,51−2の下面に係合し、キートップ10と取付部材50がスナップイン係合で一体に取り付けられる。このとき、反転板20の上面の中央に載置されたキートップ10の押圧部13が、反転板20の反転力で上方に付勢されており、キートップ10の爪部14b,14bが被係合部51−1,51−2の下面に当接する位置にキートップ10が持ち上げられた状態になっている。以上により、押圧型スイッチ1の組み立てが完了する。
【0022】
組み立てた押圧型スイッチ1は、図2に示すように、取付部材50と、該取付部材50上に設置されその上面に反転板20が取り付けられたスイッチ45と、反転板20を押圧して反転することでスイッチ45を押圧するキートップ10と、キートップ10の係合片14,14と取付部材50の被係合部51−1,51−2とで構成されたスナップイン係合部60と、取付部材50とキートップ10の間に設けられキートップ10の移動をガイドするガイド部61と、を備えている。また、ガイド部61は、キートップ10を押圧する際にこのキートップ10を所定位置で停止させるキートップ停止部62を備えている。
【0023】
次に、上記構成の押圧型スイッチ1の動作を説明する。図3は、押圧型スイッチ1の動作を説明するための図である。まず、図2に示す状態からキートップ10の操作部12を押し下げると、図3に示すように、押圧部13が反転板20を押圧してこれを反転させる。これによりクリック感覚が生じると共に、反転板20の反転によって該反転板20の中央部が基板部32の上面に当接し、基板部32が上から押圧されることで、接点パターン35が接点パターン34に当接してスイッチ45がオンする。またこのとき、押圧されて下降するキートップ10は、ガイド部61によって、挿通部15,15が突出部52,52の軸部52b,52bで案内されながら下降する。そして、スイッチ45がオンする位置までキートップ10が下降すると、キートップ停止部62によって、挿通部15,15の下面外周が突出部52,52の段部52c,52cに当接して、キートップ10が停止する。したがって、キートップ10を押圧する際に、スイッチ45がオンした状態からキートップ10を押し下げ過ぎることを防止できる。また、図3に示すように、キートップ10を押し下げた際には、係合片14,14の爪部14b,14bが、被係合部51−1,51−2の下面からその下方に離間した状態になっている。一方で、キートップ10の操作部12を押し下げている力を解除すると、反転板20の反転力でキートップ10が上方に持ち上げられて、スイッチ45がオフする。その後、キートップ10は、係合片14,14の爪部14b,14bが被係合部51−1,51−2の下面に当接する位置まで持ち上げられて、その位置で停止する。
【0024】
上記したように本実施形態の押圧型スイッチ1では、係合片14と被係合部51−1の組と係合片14と被係合片51−2の組とからなる二組のスナップイン係合部60のうち、一方の組のスナップイン係合部60が備える被係合部51−2を、取付部材50の端辺53に設けている。これにより、スナップイン係合部60を設けた押圧型スイッチ1の外形寸法の小型化、特に、取付部材50の外形寸法の小型化を図ることができるようになる。また、上記のように被係合部51−2を取付部材50の端辺53に設けたことによって、スナップイン係合部60だけではキートップ10の上下動が十分に安定しないおそれがあるが、本実施形態の押圧型スイッチ1では、上記構成のスナップイン係合部60に加えてキートップ10の移動をガイドするガイド部61を設けていることで、キートップ10のスムーズな上下動を確保でき、その良好な操作性を維持することができる。
【0025】
さらに本実施形態の押圧型スイッチ1では、取付部材50の端辺53に形成されている被係合部51−2が、この端辺53を係合片14の腕部14aの外形に沿う矩形状に切り欠いてなる切欠部なので、キートップ10が上下動する際に、係合片14が被係合部51−2でガイドされるようになり、キートップ10の上下動がさらにスムーズになる。また、ガイド部61は、キートップ10を押圧する際に該キートップ10を所定位置で停止させるキートップ停止部62を備えているので、簡単な構成で、キートップ10を押圧する際に、キートップ10を押し下げ過ぎることを防止できる。したがって、押圧型スイッチ1の操作性を良好にできると共に、スイッチ45の耐久性を向上させることができる。
【0026】
ここで、押圧型スイッチ1の他の構成例について説明する。図4は、図1に示す押圧型スイッチ1において、一方の係合片14と被係合部51−1とからなる片方のスナップイン係合部60を省略したものである。また図5は、図1に示す押圧型スイッチ1において、被係合部51−1の形状を変更した構成例を示す図である。同図に示す押圧型スイッチ1の被係合部51−1は、取付部材50の端辺53を矩形の凹部状に切り欠いて形成した切欠部とすることで、他方の被係合部51−2と同じ形状にしたものである。即ち、図5に示す構成例では、被係合部51−1と被係合部51−2の両方を共に取付部材50の端辺53に設けている。また、図示は省略するが、図1に示す押圧型スイッチ1において、被係合部51−2の切欠部を省略して、そのまま端辺53に係合片14の爪部14bを係合させるように被係合部51−2を構成することも可能である。
【0027】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態で示したスナップイン係合部60が備える係合片14及び被係合部51−1,51−2の形状や数や配置、及びガイド部61が備える突出部52と挿通部15の形状や数や配置などはいずれも一例であり、これらは上記実施形態に示す以外の形状や数や配置であっても良い。
【0028】
また、上記の実施形態では、スイッチ45の構造を、二枚の基板部31,32に設けた一対の接点パターン34,35を所定の間隔を介して対向させてなる構造のスイッチパターン部38を備えたスイッチとしているが、本発明の押圧型スイッチが備えるスイッチの構造としては、それ以外にも、図示は省略するが、基板部の表面に接点パターンを設け、その外周に接続パターンを設けると共に、接続パターンにその外周辺が接触するようにドーム形状の弾性金属板からなる反転板を載置してなる構造のスイッチとすることもできる。その場合、反転板の反転によって該反転板の中央部が接点パターンに接触することで、接点パターンと接続パターンが導通してスイッチがオンする。また、上記実施形態のスイッチ45では、反転板20を省略し、スイッチパターン部38だけでスイッチ45を構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態にかかる押圧型スイッチ1の分解斜視図である。
【図2】押圧型スイッチ1の概略側断面図である。
【図3】押圧型スイッチ1の動作を説明するための図である。
【図4】図1に示す押圧型スイッチ1において、一方の係合片14と被係合部51−1の組を省略した構成例を示す図である。
【図5】図1に示す押圧型スイッチ1において、被係合部51−1の形状を変更した構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 押圧型スイッチ
10 キートップ
11 本体部
12 操作部
13 押圧部
14 係合片(スナップイン係合部)
14a 腕部
14b 爪部
14c 先端面
15 挿通部(ガイド部)
20 反転板
30 フレキシブルスイッチ基板
31,32 基板部
33 連結部
34,35 接点パターン
36,37 スペーサ層
38 スイッチパターン部
39,40 挿通部
45 スイッチ
50 取付部材
51−1 被係合部(スナップイン係合部)
51−2 被係合部(スナップイン係合部)
52 突出部(ガイド部)
52a 基部
52b 軸部
52c 段部(キートップ停止部)
53 端辺
60 スナップイン係合部
61 ガイド部
62 キートップ停止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部材と、前記取付部材上に設置されたスイッチと、前記スイッチを押圧するキートップと、前記キートップに設けた弾性を有する係合片と前記取付部材に設けた前記係合片がスナップイン係合する被係合部とからなるスナップイン係合部と、を備えた押圧型スイッチにおいて、
前記スナップイン係合部の被係合部が前記取付部材の端辺に設けられていると共に、
前記取付部材と前記キートップの間に、前記キートップの移動をガイドするガイド部を設けたことを特徴とする押圧型スイッチ。
【請求項2】
請求項1に記載の押圧型スイッチにおいて、
前記取付部材の端辺に形成されている前記被係合部は、該端辺を切り欠いてなる切欠部であることを特徴とする押圧型スイッチ。
【請求項3】
請求項2に記載の押圧型スイッチにおいて、
前記スナップイン係合部が少なくとも二組設けられており、そのうちの少なくとも一組が備える前記被係合部が前記切欠部であり、他の一組が備える前記被係合部が前記取付部材に設けた開口部であることを特徴とする押圧型スイッチ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の押圧型スイッチにおいて、
前記ガイド部は、前記キートップを押圧する際にこのキートップを所定位置で停止させるキートップ停止部を備えていることを特徴とする押圧型スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−152962(P2008−152962A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337233(P2006−337233)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000215833)帝国通信工業株式会社 (262)
【Fターム(参考)】