説明

携帯型緊急警報システムおよび方法

【課題】重大な事態のときに、通信、介助および介入を促進するための、健康関連の携帯型緊急警報システムを提供する。
【解決手段】本システムは、対象者14の生理的データおよび視覚的な徴候情報を測定および収集する医療モニタと通信する。サービス提供者22は、対象者14の医療記録および緊急連絡先一覧を有するデータベースを保有する。重大な事態が検知されたとき、医療モニタと通信するように構成された双方向携帯型通信装置16が、対象者14の生理的データおよび位置座標をサービス提供者22に送信する。対象者14への援助を促進するのを助けるために、緊急連絡先一覧の構成員との通話回線が開始される。双方向携帯型通信装置16は、スピーカおよびGPS技術を含んでいてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康関連の監視に関し、より詳しくは、健康関連の携帯型緊急警報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療、健康および個人の緊急事態などのさまざまな種類の重大な事態は、早急な医療処置および救助介入により、軽減することができる場合がある。例えば、低血糖症である対象者は、自身の血糖を調整するために、単に1杯のオレンジジュースまたはグルカゴンの錠剤1錠を必要としているに過ぎない場合がある。子供または高齢者の場合、対応のための時間が重大な場合があるが、これらの対象者は、自分で必要な処置を取ることができなかったり、無自覚だったり、さらには、医療状態や重大な事態の深刻さにより、誰かに助けを求める状況になかったりする場合がある。さらに、多くの緊急医療状態は徐々に発生するため、対象者および重大な事態にある対象者の周りにいる人が、差し迫った危険および潜在的な危機に気づかないことさえある。同様に、対象者が、重大な事態を、それほど緊急でない状態と誤解することもある。例えば、対象者が、心臓発作を胸焼けや消化不良と間違えることが多々ある。折よく介入することで、潜在的に命を脅かす事態を防いだり、逆転させたりできる。例えば、低血糖を治療せずにおくと、運動や認識の機能が失われたり、中枢神経系を損傷したり、さらには命を落としたりすることさえある。同様に、危険な心臓の状態または症状を経験している人に対して、援助を与える時間は限られており、通常はわずか数分である。例えば喘息、COPDまたは肺気腫などの呼吸の問題が起きている人は、通常、早急な処置を必要とする。
【0003】
さらに、低血糖症のような医療状態のなかには、運動および認識の機能の喪失につながる可能性があるものがあり、対象者は、重大な事態にあるのではなく、酔っているように見える場合がある。このような外観のために、誰かが人前で対象者に支援を与える可能性が減少する場合もある。例えば、低血糖症の対象者は、その乗り物がふらふらしていたために、警官から酔っている状態で運転していたと疑われて、停止させられる。対象者が停止したあとでさえ、警官は、当人が重大な事態にあることに、ほとんどあるいはまったく気づかず、対象者が酔っていて混乱しているとしばしば誤解する。さらに、対象者は、停止させられなかった場合、重大な症状により損なわれた運動能力や判断のために、自分自身や道路上の他の人を危険にさらす可能性がある。
【0004】
また、誰かが隣の部屋や近所にいても、危険な事態に気づいていなかったり注意していなかったりするために、健康上の緊急事態は、永久的な身体の損傷を受けたり死亡したりしないと処置されないことが多い。さらに、対象者が援助を必要としていることに誰かが気づいたとしても、苦しんでいる対象者をどのように介助すればよいか分からない場合がある。さらにまた、正しいまたは適切な治療を施すまでに、救急隊員が重大な事態を評価するのに数分かかる場合もある。いかなる遅れも、永久的な身体の損傷や、不必要な苦しみ、極端な精神的苦痛、さらには死亡につながる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、支援を早急に与えるのを助けるために、緊急連絡先および対象者とのスピーカを通じた通話回線(conference call)を開始することにより、または、援助を与えるようもしくは介入を促進するよう緊急連絡先に指示することにより、複数の緊急連絡先にメッセージおよび通信警報を送る、健康関連の携帯型緊急警報システムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般的に、1つの局面において、本発明は、他の多くの慢性的な状態の中でも、糖尿病、COPD、肺気腫、心疾患、癲癇、卒中および喘息などの特定の医療状態に関連する、対象者の生理的データを測定および収集するための医療モニタを含む、健康関連の携帯型緊急警報システムを特徴としている。サービス提供者は、対象者の医療上の記録と、少なくとも1つの緊急連絡先を含む緊急連絡先一覧とを含むデータベースを有している。重大な事態が検知されると、医療モニタと連携している双方向携帯型通信装置が、連絡回線(conference line)を通じて、生理的データをサービス提供者に送信し、サービス提供者および緊急連絡先から情報を受信する。
【0007】
1つの実施態様において、双方向携帯型通信装置はまた、通話回線を介した複数の配線を通じた伝達のために、遠隔支援または遠隔医療の送信を促進するためのスピーカを含んでいる。いくつかの実施形態において、状況または事態が実際の人的支援を許さない場合に、例えば、対象者の関係する潜在的に危険な状況または重大な事態を軽減するために予備的な警告または指示を送るなど、前もって録音したメッセージを介して、対象者および複数の緊急連絡先に情報および指導を伝達することができる。
【0008】
特定の実施態様において、双方向携帯型通信装置は、医療モニタと通信するように構成された携帯電話機であってもよい。他の実施形態において、双方向携帯型通信装置は、携帯電話機および中継装置(proxy device)であってもよい。中継装置は、携帯電話機と医療モニタとの間の通信を促進するように構成されるであろう。
さまざまな実施形態において、緊急連絡先は、サービス提供者の代表者、テレケア提供者、緊急介助員、介護者、同僚、旅行仲間、配偶者、子供、近所の人、または対象者の友人であってもよい。一般的に、緊急連絡先一覧は、複数の緊急連絡先からなっていてもよい。最初の連絡先は対象者であってもよく、または、通信が対象者に送信されたときに応答がない場合、システムは、緊急連絡先にメッセージ警報を送るであろう。いくつかの実施形態において、緊急連絡先へのメッセージは、これに限定するものではないが、更新された優先的な連絡先一覧、時間帯、または重大な事態にある対象者に対する選択された緊急連絡先の位置および近さを含む特定の基準に基づき、選択された緊急連絡先へ送られてもよい。
【0009】
特定の実施形態において、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧は、対象者により修正されてもよい。さまざまな実施形態において、対象者は、対象者の身元を証明したのち、インターネットポータル、携帯型装置またはコールセンターを通じて、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧を修正してもよい。特定の実施形態において、双方向携帯型通信装置はまた、重大な事態にある対象者の位置座標を送信する能力を備えている。対象者の位置座標は、全地球位置測定システム(「GPS」)または携帯電話機三角測量により確認されてもよい。
【0010】
さまざまな実施形態において、健康関連の携帯型緊急警報システムは、複数の他の健康関連の状態または生命徴候の中でも、低血糖症、高血糖症、心不全、高血圧、卒中、心拍、酸素濃度、卒倒、不整脈、心室肥大、心悸亢進、電解質不平衡、不規則な神経活動を監視してもよい。
データベースの構造は、パターン認識および双方向評価を可能にするアルゴリズムを含んでいてもよい。データベース記録を使用することで、テレケア提供者が、起こり得る事態および活動を予測し、かつ、支援を容易にするために最も効果的なやり方に基づき、選択された連絡先に信号を送り、警報を送信することができる。例えば、対象者の以前の緊急事態(複数の重大な健康関連の症状の中でも、卒倒、低血糖症、見当識喪失、または規則正しく呼吸できないことなど)に基づき、以前の情報、医療記録、または、これに限定するものではないが、緊急連絡先一覧の中の優先度もしくは好み、および重大な事態が起きているときの対象者に対する連絡先の近さを含む緊急連絡先の適切性を使用して、テレケア提供者はメッセージの発信を開始してもよい。くわえて、このデータマイニング構成により、起こり得る状況および予想される結果を識別し評価することができる。これに限定するものではないが、血糖、酸素濃度、血圧、心拍、または体温を含む、起こり得る重大な事態の発生を示している可能性のある、複数の生命徴候を医療モニタが測定したときに、事前録音メッセージおよび警報を、警告および指導のために、送信することもでき、それにより、対象者が重大な事態に陥る前に、一連の行動を開始する。
【0011】
テレケア提供者は、何らかの仕方で、サービス提供者のデータベースにアクセスしてもよい。例えば、テレケア提供者は、インターネットを通じて、または安全なコンピュータグローバルもしくはワイヤレスネットワークを介して、対象者の医療記録および緊急連絡先にアクセスしてもよい。さらに、テレケア提供者は、サービス提供者のコールセンターを介して、対象者の医療記録および緊急連絡先にアクセスしてもよい。このコールセンターを介して、テレケア提供者は、サービス提供者の代表者を利用して、対象者の医療記録にアクセスし、緊急連絡先と通信するであろう。
【0012】
一般的に、および、さらに別の局面において、本発明は、医療状態に関する対象者の生理的データを監視および収集し、かつ、この情報および位置座標を、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧を含むデータベースを保有するサービス提供者に送信することにより、対象者を援助する方法を特徴としている。重大な事態が検知されたとき、対象者と、緊急連絡先一覧の少なくとも1つの緊急連絡先との間で、通話回線が開始されるか、または、対象者が通信できないとき、メッセージおよび通信が、複数の選択された連絡先に送信されることになる。さらに、追跡構成要素および航空地図特徴により、対象者およびそれぞれの位置座標の視覚的な表現、ならびに、可能であれば、連絡先および緊急介助提供者の即時的な位置座標を提供してもよい。対象者および連絡先の位置座標は、全地球位置測定システムまたは携帯電話機三角測量により提供されてもよい。
【0013】
さまざまな実施態様において、スピーカを有する双方向携帯型通信装置が、対象者の生理的データおよび位置座標を、サービス提供者に送信する。通話回線が、スピーカを通じて放送されてもよい。
さまざまな実施態様において、緊急連絡先一覧は、サービス提供者の代表者、テレケア提供者、緊急介助員、介護者、同僚、旅行仲間、配偶者、子供、近所の人、または対象者の友人を含む緊急連絡先を含んでいてもよい。特定の実施形態において、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧が、対象者により修正されてもよい。例えば、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧が、インターネットポータル、携帯型装置またはコールセンターを通じて修正されてもよい。
【0014】
本発明は、1つ以上の以下の利点を実現するために実施することができる。重大な事態が検知されると、対象者および複数の緊急連絡先が、対象者を援助することができるように、連絡を受ける。さらに、例えばGPS技術を利用して、重大な事態や見当識喪失が起きているかもしれない、苦しんでいる対象者の位置が突き止められる。これに限定するものではないが、会話、文面、映像および音声を含む、さまざまなメッセージ技術のいずれか1つを通じて、通話回線中のテレケア提供者および対象者とともに、いくつかの連絡先が互いに通信することができるため、当人に近い緊急連絡先が識別されて、テレケア提供者および/または他の緊急連絡先によって指示される医療介助を行うよう依頼され、それにより、速やかな支援を与えてもよい。
【0015】
しかし、対象者が自分自身で介助を行える場合など、支援が必要でないときに、対象者が、緊急連絡先と通信することもできる。さらに、対象者が応答せず、いずれの緊急連絡先も近くない場合、EMT、警官および消防隊員などの救急隊員が連絡を受け、対象者に援助を与えるために派遣されてもよい。また、健康関連の携帯型緊急警報システムは、スピーカを通じて、または警報を介して、視覚化信号または生の声を利用し、呼びかけて、対象者の近くの人たちに、重大な事態が生じていることに注意を促し、テレケア提供者もしくは遠隔緊急連絡先の援助および指示を受けて、対象者への支援を促進するか、または、少なくとも、これに限定するものではないが、位置および重大な事態の程度を含むいくつかの要素に基づいて、対象者がさらに傷つくまたは苦しむおそれがないことを確認するよう、誰かに依頼してもよい。
【0016】
さらにまた、携帯型緊急警報システムは、対象者および緊急連絡先に呼びかけて、それにより、高齢の対象者が、より安全に自分で生活できるようにしてもよい。例えば、高齢の対象者に、家を基本とした環境の中または外で、卒倒または重大な事態が起きた場合、対象者は双方向携帯型通信装置のボタンを押して、緊急呼出しをサービス提供者に送信し、緊急連絡先との通話回線を開始してもよい。本システムはまた、見当識喪失、迷子または重大な健康関連の事態の場合もある子供たちへの、より大きな支援を可能にしてもよい。例えば、夜間に低血糖症が起きた子供のために、即時の警報が対象者に送られて、対象者の目を覚まさせ、対象者に、深刻な低血糖が起きている危険があることを知らせ、それにより、対象者がただちに対処行動を起こすことを可能にしてもよい。対象者からの応答がない場合、サービス提供者は、これに限定するものではないが、通話、文面およびインスタントメッセージを含む即時の通信を、選択された緊急連絡先(例えば、家族、友達および近所の人)ならびにテレケア提供者に対して開始する。
【0017】
同様に、携帯型警報システムは、世界中で毎年何千人もの死を引き起こしている小児低血糖症に罹っている幼児および子供に使用してもよい。例えば、携帯型警報システムを使用している幼児に、夜間に低血糖症が生じた場合、幼児の両親およびテレケア提供者またはサービス提供者の人員への即時の通話が開始され、それにより、両親に、その子供の重大な事態について注意を促し、最も適切な支援を両親が行えるようにする。
【0018】
携帯型緊急警報システムはまた、警官、他の法的機関および救急介助対応者に、対象者のとっぴな行動または異常な振る舞いが、健康関連の重大な事態のためであって、過剰なアルコール、薬物の使用または健康と関係のない重大な事態のためではないことに注意を促してもよい。このように、対象者が運転している場合、警官または高速パトロール隊が介入して、対象者を道路から護送または誘導し、医療支援を行ってもよい。警官がすでに現場にいる場合、スピーカで通話中の緊急連絡先は、事前に録音したメッセージまたはテレケア提供者の実際の支援のいずれかを通じて、警官に対象者の医療状態について注意を促してもよい。
【0019】
対象者の医療データベースは、対象者により、インターネットポータル、携帯型装置またはコールセンターを通じて、容易に更新することができる。この特徴により、必要に応じて、対象者は、緊急連絡先一覧を更新することができる。例えば、対象者は、休暇で、または仕事上の理由で旅行をしている場合、緊急連絡先一覧を修正して、訪問する相手または地元の救急隊員を含めてもよい。さらに、対象者は、例えば同僚といった日中の緊急連絡先と、近所の人などの夜間の緊急連絡先とを含むよう、緊急連絡先一覧を構成してもよい。また、対象者は、その医療データベースを修正して、新たなまたは一時的な医薬品をすばやく追加してもよく、それにより、テレケア提供者は、対象者に関する最新の情報を手にすることになる。
【0020】
さらに、双方向通信装置は、対象者が、携帯型緊急警報システムを使用している他の対象者を探し出して、通信することができるように構成されていてもよい。例えば、携帯型緊急警報システムは、類似の医療状態、性別および/または年齢などの、近さ、適切性および好みに基づいて、地域の中の他の対象者を探し出してもよい。
さらにまた、データベース構成は、対象者の以前の旅行および毎日の移動、近くの救急介助対応者を含む選択された連絡先に基づく、近さアルゴリズムを含んでいてもよく、メッセージを受信し、まだ重大な事態が起きていなくても、これに限定するものではないが、心拍、血糖、酸素濃度または見当識喪失を含む複数の要因に基づき、重大な事態が起きる危険があることについて対象者に注意を促し、これらの連絡先を、介入の可能性に備えさせてもよい。対象者に重大な事態が起きる危険性が減少すると、事前に録音した自動メッセージおよび警報が送信され、これらの連絡先に伝達されてもよい。
【0021】
また、携帯型緊急警報システムの初期の段階で、スピーカを通じて対象者に自動メッセージを伝達し、重大な事態に向かいつつある可能性のある生理的パラメータがあることに注意を促してもよい。対象者からの応答がない場合、個人向けの緊急システムが、警報およびメッセージを、選択された適切な緊急連絡先およびEMTおよび警官などの、近くの救急介助提供者に送信することになる。本発明の他の特徴および利点は、以下の説明および請求の範囲より明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】例示的な携帯型緊急警報システムを示すブロック図である。
【図2】携帯型緊急警報システムにより実行される例示的な処理の概要を示すフローチャートである。
【図3】携帯型緊急警報システム用のアカウントを設立する例示的な処理を示すフローチャートである。
【図4】携帯型緊急警報システムにより実行される、別の例示的な処理を示すフローチャートである。
【図5】携帯型緊急警報システムにより実行される、別の例示的な処理を示すフローチャートである。
【図6】携帯型緊急警報システムにより実行される、別の例示的な処理を示すフローチャートである。
【図7】携帯型緊急警報システムにより実行される、別の例示的な処理を示すフローチャートである。
【図8】携帯型緊急警報システムにより実行される、別の例示的な処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1に示すように、携帯型緊急警報システム10は、例えば患者、運動選手または携帯型緊急警報システム10の他の使用者といった対象者14が身に着ける医療モニタ12を含んでいる。医療モニタ12は、対象者の所望の身体的特性(例えば血糖値)を測定し、いかなる異常なまたは危険な水準についても、対象者が携帯する警報・位置特定・追跡・メッセージ発信および介入のための装置(Alerting, Locating, Tracking, Messaging and Intervention Device)(「ALTMI」という)16に通信する。ALTMI16は、医療モニタ12と通信するように構成された、携帯電話機などの(すなわち、情報および/またはデータを送信および受信することができる)双方向携帯型通信装置である。医療モニタ12は、生理的データを測定するのに使用される医療モニタまたはセンサのいずれの種類であってもよい。医療モニタ12およびALTMI16は、ブルートゥースなどのワイヤレス技術により通信してもよい。ALTMI16はまた、全地球位置測定システム(「GPS」)18により、または、さまざまな携帯電話機基地局20からの三角測量により、位置を検知できるものであってもよい。
【0024】
ALTMI16は、上述した携帯電話機などの別体の装置であってもよく、医療モニタ12の構成部分であってもよい。さらに、ALTMI16は、医療モニタ12と通信するように構成された、2つの別体の構成要素であってもよい。例えば、ALTMI16は、携帯電話機などの双方向携帯型通信装置、および、双方向携帯型通信装置が医療モニタ12と通信するのを可能にする中継装置であってもよい。このような構成において、中継装置は、双方向携帯型通信装置と医療モニタ12との間の中継器として機能する。携帯電話機および医療モニタ12の両方と通信するように中継装置をプログラミングすることにより、中継装置は、例えばあらゆる携帯電話機をあらゆる医療モニタ12と一緒に使用するための、より大きな柔軟性を可能にする。
【0025】
ALTMI16は、医療モニタ12からの情報(例えば、医療モニタ12により測定された身体的パラメータなど)、およびGPS18からの位置などの情報を、携帯電話機基地局20を介して、対象者の医療データベース24を保管しているサービス提供者22に送る。対象者の医療データベース24は、対象者の医療記録および緊急連絡先一覧を含んでいる。対象者の医療データベース24はまた、ALTMI16の中に存在していてもよい。重大な事態が検知されたときに、サービス提供者22は通話回線を開通し、幾人かの人と通話を開始するが、以下に、より十分に説明するように、これにはサービス提供者26の代表者、緊急連絡先28、および、医師などのテレケア提供者30が含まれていてもよい。
【0026】
次に図2および図3を参照して、対象者14は、アクティベーション(ステップ60)を開始することにより、ALTMIアカウント(32)を設定する。ALTMIアカウントは、インターネットポータル、携帯型装置(例えば携帯電話機またはPDA)またはコールセンター62を通じて開始されてもよく、これらは対象者にログイン(64)を要求する。ログイン画面またはログイン人員66は、サービス提供者データベース68と情報を共有する。アカウント設定および管理ユーザインターフェース70は、対象者14が、ログイン、パスワードを確認し、正しいプロトコルサービスを設定し、緊急連絡先28、装置設定選択、およびプロファイル設定を設定する経路を決定する(72)ことを可能にする。緊急連絡先一覧は、誰を含んでいてもよいが、少なくとも1人の医師、サービス提供者の代表者、テレケア提供者、救急介助員、介護者、同僚、旅行仲間、配偶者、子供、家族、近所の人、および/または近くの友人を含んでいるのが好ましい。
【0027】
対象者14はまた、インターネットポータル、携帯型装置またはコールセンター62を通じて、いつでもそのアカウントを修正してもよい。例えば、対象者14は、緊急連絡先28一覧を修正してもよい。このような修正は、近所の人などの緊急連絡先28が移動したときに、または、対象者14が休暇で出掛けたときに、必要になる場合がある。対象者14が休暇で出掛けたとき、対象者14は、対象者の緊急連絡先28一覧を一時的に修正し、対象者が訪問するもしくは注意を促す人々、または地元の救急隊員を含めてもよい。さらに、対象者14、特に高齢の対象者14は、1人を超える医師に診てもらってもよい。1人の医師が新しい医薬品を処方する場合、対象者14は、医師からサービス提供者22へと医療記録が渡るのを待たずに、ただちに対象者の医療記録を更新してもよい。
【0028】
図2に示すように、携帯型緊急警報システム10により実行される1つの例示的な処理において、対象者14の測定された身体的特性が、あらかじめ定められた緊急状態の範囲にあることを、医療モニタ12が示しているとき、医療モニタ12は信号を送る。対象者14が、ALTMI16で読み出し可能な医療モニタ12を有している場合(34, YES)、ALTMI16は、緊急および/または不可欠な警報を、医療モニタ12から受信してもよい(36)。医療モニタ12が、ALTMI16で読み出し可能でない場合、対象者14は、ALTMI16を自分自身で起動してもよい(38)。ALTMI16が起動されると、ALTMI16は1つ以上の選択行動を開始することができる(40)。選択行動1(42)は、ALTMI16が、局所的な可聴の、振動の、および/または他の知覚的な警報を発する、局所的警報を含んでいる。選択行動2(44)は、無線警報を送るALTMI16を含んでいる。選択行動3(46)は、ALTMI16が無線プロバイダまたはVoice over Internet Protocol(「VoIP」)を介して音声通信セッションを開通する無線スピーカフォン通話回線を開通することを含んでいる。通話回線をこのようにして開始することは、自動で、または、サービス提供者の代表者により、実現されてもよい。選択行動4(48)は、ALTMI16からサービス提供者26の代表者、対象者の緊急連絡先28および/またはテレケア提供者30へ、GPS座標などの位置情報を送ることを含んでいる。選択行動5(50)は、重大な事態を追跡および監視するために、医療モニタ12からのデータを記録することを含んでいる。データを記録するために、ALTMI16は、事態に適合する即時のメッセージボード(伝言板)を開通して、重大な事態の履歴を追跡し、データを保管してもよい。1つ以上の選択行動が起きたのち、対象者14の安全を確認する行動が取られ(52)、その後、処理が終了する(54)。
【0029】
次に図4を参照して、携帯型緊急警報システムにより実行される別の例示的な処理において、対象者14は、ALTMI16と通信する医療モニタ12を有しており(34)、ALTMI16は、医療モニタ12から緊急および/または不可欠な警報を受信する(36)。ALTMI16は、音、振動および/または知覚の警報を含む第1の無線設定をサーチし、第1の無線警報を起動する(76)。対象者14または近くの人は、携帯型通信装置の無線警報またはスピーカを切ってもよい(78)。ALTMI16無線警報が切られた場合(86)、処理は終了する(92)。ALTMI16無線警報が切られない場合、ALTMI16は、第2の無線設定をサーチし、第2の無線警報を起動する(80)。ここでも、対象者14または近くの人は、無線警報を切ってもよい(82)。ALTMI16無線警報が切られた場合(86)、処理は終了する(92)。ALTMI16無線警報が切られない場合、ALTMI16は、大きな可聴の警報などの第3の無線設定を捜索し、第3の無線警報を起動する(84)。ここでも、対象者14または近くの人は、無線警報を切ってもよい(88)。ALTMI16無線警報が切られた場合(86)、処理は終了する(92)。ALTMI16無線警報が切られない場合、ALTMI16無線警報は、その設定に従って継続する(90)。
【0030】
次に図5を参照して、携帯型緊急警報システムにより実行される別の例示的な処理を説明する。対象者14が、ALTMI16により読み取り可能な医療モニタ12を有している場合(34)、ALTMI16は、緊急および/または不可欠な警報を、医療モニタ12から受信する(36)。医療モニタ12がALTMI16により読み取り可能でない場合、対象者14は、ALTMI16を自分で起動してもよい(38)。ALTMI16が起動されると、ALTMI16は、無線スピーカフォン通話回線を開通するための無線警報要請を送ることを含む、1つ以上の選択行動を開始することになる(92)。警報が送られ、警報を受けた一団により確認される(94)が、これは、サービス提供者26の代表者、対象者14の緊急連絡先28および/またはテレケア提供者30を含んでいてもよい。1つ以上の警報の確認により、無線スピーカフォン通話回線が開通され(96)、ALTMI16のスピーカフォンが作動される(98)。確認する一団の各人は、無線通話回線への即座のアクセスを受けて、対象者14への、または対象者14のための支援を促進する(100)。警報を受けた一団は、自分自身を認証し(102)、情報および指示を互いに、対象者14に、および近くの人に提供し合い、これはALTMI16スピーカフォンに放送される(104)。
【0031】
情報および指示は、このようにして伝達され、対象者14の安全および福祉を確保するために必要な行動が取られる(106)。例えば、対象者14が、対象者の裏庭で重大な事態に見舞われ、配偶者または子供などの緊急連絡先28の1人が在宅していたとき、医療支援が非常にすばやく行われる場合がある。さらに、テレケア提供者30が、適切な医療処置を施せるよう、緊急連絡先28を指導することもできる。近くの医療施設への搬送またはEMTによる介助などのさらなる支援を対象者が必要としている場合、テレケア提供者30は、救急車を派遣してもらうよう、サービス提供者26の代表者に指示してもよい。警報を受けた一団すべては通話中であるため、対象者14または通話回線を離れることなく、必要な手続きをすばやく相談し実行することができる。対象者14の安全および福祉が確保されると、処理は終了する(108)。
【0032】
次に図6を参照して、上述したように、ALTMI16が起動されると、ALTMI16は1つ以上の選択行動を開始することができる(40)。1つの選択は、対象者の医療データベース24から、選択された緊急連絡先28に、無線警報を送ることである(110)。緊急連絡先28は、1人以上の人を含んでいてもよい。選択された緊急連絡先28は、例えば時間帯、場所、好みまたは専門性などのさまざまな基準に基づき選択されてもよい。例えば、緊急連絡先28のいくつかは同僚であってもよく、仕事時間中に選択されるであろう。緊急連絡先のいくつかは近所の人であってもよく、晩および夜の時間に選択されるであろう。緊急連絡先のいくつかは、上述したように、対象者14が旅行中に選ばれてもよい。選択された緊急連絡先28は、ALTMI16からの警報、ならびに、例えば、GPS18座標などの位置情報および医療情報といったさまざまな情報を受信する(112)。位置情報および医療情報は、短い間隔で再計算されて緊急連絡先28に再送され、対象者14が動いている場合に、ALTMI16およびそれゆえに対象者14を追跡する能力を更新してもよい(114)。このようにして、選択された緊急連絡先28は、対象者14の即時の物理的位置を追跡することができる(116)。対象者14の位置が突き止められると、情報が伝達され、上述したように、対象者14の安全を確保するために使用される(118)。対象者14の安全および福祉が確保されると、処理が終了する(120)。
【0033】
次に図6および図7を参照して、上述したように、ALTMI16が起動されると、ALTMI16は、選択された緊急連絡先28に対象者の医療データベース24から無線警報を送る(110)などの、1つ以上の選択行動を開始する(40)。選択された緊急連絡先28が、ALTMI16から警報およびさまざまな情報を受信(112および114)している間、ALTMI16は、無線接続を保持しているが、ALTMI16からの情報をそれを通じて送ることができる別のバックアップネットワークを探す(134)。例えば、ALTMI16は、Wi-Fiネットワーク(136)および/またはWiMaxネットワーク(138)を捜索してもよい。他のネットワークが識別されると、ALTMI16は、追加の位置分析およびバックアップ通信能力のために、新たに選択されたネットワークに接続する(140)。
【0034】
次に図8を参照して、上述したさまざまな手順に加えて、ALTMI16は、重大な事態に関連する事態を記録し、情報を取得するために、メッセージボードを起動してもよい(150)。ALTMI16は、送信および受信された伝言を含んでいてもよいすべての行動、すべての位置情報、ならびに、ALTMI16ハードドライブ160または他の電子メモリに記憶されたあらゆるスピーカフォン通話回線の録音を記録する(152)。ALTMI16はまた、このデータを安全なサーバ170に送る(154)。ALTMI16の重大な事態に関する情報は、処理されて、例えばテレケア提供者30またはサービス提供者26からの他の情報と組み合わされて、必要があればALTMI16に渡されてもよい例えば位置または安全情報といった情報のマッシュアップ(ハイブリッドアプリケーション)を完成させてもよい(156)。例えば、対象者のGPS座標および緊急連絡先を、Google(登録商標)Earth(商標)スタイルまたはMicrosoft(登録商標)Virtual Earth(商標)スタイルのGPS位置特定技術と組み合わせることができ、それにより、コールセンターのスクリーンに、対象者14に関係する緊急連絡先の位置が反映される。情報は、ALTMI16に送っても、ALTMI16から受信してもよく、それにより、適切な行動が実施されて、対象者14の安全が確保されてもよい(158)。
【0035】
上記記載は、本発明の請求の範囲を説明のためのものであって、本発明の請求の範囲を限定することを意図しておらず、本発明の請求の範囲は、添付の特許請求の範囲により規定されることを理解すべきである。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲に含まれる。例えば、ALTMI16を携帯電話機として説明したが、ALTMI16は、携帯情報端末(「PDA」)などの、他のふさわしい双方向携帯型通信装置のいずれであってもよい。このような例において、PDAが音声能力を含んでいない場合、サービス提供者26の代表者、緊急連絡先28およびテレケア提供者30は、テキストメッセージを通じて、対象者14または対象者を援助している人たちと通信してもよい。また、ALTMI16は、Wi-Fi可能な電話またはスマートフォンなどのいずれの種類の携帯電話機であってもよく、専用の双方向携帯型通信装置であってもよい。
【0036】
さらに、医療モニタ12が、特定の無線技術によりALTMI16と通信すると説明したが、医療モニタ12はまた、別の無線技術のいずれかによって、または配線接続によってALTMI16と通信してもよい。
さらにまた、医療モニタ12が、医療状態に関する対象者の生理的データを測定すると説明したが、医療モニタ12およびALTMI16を、自分の福祉を確保するために、単に医療状態に関連するデータだけでなく、あらゆる生理的データを測定したいと望む運動選手を含む他の人が使用してもよい。
【0037】
また、多くの手順を説明したが、より多くの、またはより少ない手順を、携帯型緊急警報システムにより実施してもよい。
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、「A System and Apparatus for Alerting Location, Tracking, Messaging and Intervention (ALTMI)」という名称で2007年1月10日に出願された米国仮出願第60/884,219号の優先権を主張するものであり、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の生理的データを測定および収集するための、少なくとも1つの医療モニタと、
前記対象者の医療記録を含むデータベース、および、少なくとも1つの緊急連絡先を含む前記対象者の緊急連絡先一覧を含むサービス提供者と、
前記少なくとも1つの医療モニタおよび前記サービス提供者と通信するように構成され、かつ、重大な事態が検知されたときに、連絡回線を通じて、前記生理的データを、前記少なくとも1つの医療モニタから前記サービス提供者へと送信し、前記サービス提供者および前記緊急連絡先からの情報を受信するように構成された双方向携帯型通信装置とを備える、携帯型緊急警報システム。
【請求項2】
前記双方向携帯型通信装置がスピーカをさらに備え、前記連絡回線が通話回線である、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項3】
前記重大な事態の発生が検知されたときに、前記双方向携帯型通信装置が、前記生理的データを前記サービス提供者に送信し、予備警告および1つ以上の指示を前記サービス提供者から受信するように構成されている、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項4】
前記双方向携帯型通信装置は、前記対象者が、前記連絡回線を通じて、前記サービス提供者への前記生理的データの送信を開始し、前記サービス提供者および前記緊急連絡先から情報を受信するように構成されている、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項5】
前記双方向携帯型通信装置が、前記少なくとも1つの医療モニタと通信するように構成された携帯電話機である、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項6】
前記双方向携帯型通信装置が、前記携帯電話機と前記少なくとも1つの医療モニタとの間の通信を促進するように構成された携帯電話機および中継装置である、請求項5に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項7】
前記対象者の前記医療記録および前記対象者の緊急連絡先一覧が、前記対象者によって修正される、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項8】
前記対象者の前記医療記録および前記対象者の緊急連絡先一覧が、インターネットポータル、携帯型装置またはコールセンターを通じて修正される、請求項7に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項9】
選択された緊急連絡先が、特定の基準に基づき、前記緊急連絡先一覧から選ばれる、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項10】
前記双方向携帯型通信装置がさらに、前記対象者の位置座標を送信する、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項11】
前記対象者の前記位置座標が、全地球位置測定システム座標および携帯電話機三角測量からなる群から選択される、請求項10に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項12】
前記特定の基準が、近さ、時間帯、優先度および専門分野からなる群から選択される、請求項9に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項13】
前記双方向携帯型通信装置は、前記対象者が、当該携帯型緊急警報システムを使用している他の対象者の位置を特定することができるように構成されている、請求項1に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項14】
当該携帯型緊急警報システムを使用している前記他の対象者が、近さおよび好みに基づいて位置を特定される、請求項13に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項15】
対象者を援助する方法であって、
前記対象者の生理的データを監視および収集するステップと、
前記対象者の前記生理的データをサービス提供者により受信するステップであって、前記サービス提供者は、前記対象者の医療記録および前記対象者の緊急連絡先一覧を含むデータベースを管理するステップと、
重大な事態が検知されたときに、前記対象者と前記緊急連絡先一覧の少なくとも1つの緊急連絡先との間で、通話回線が開始されるステップとを含む、方法。
【請求項16】
スピーカを備える双方向携帯型通信装置が、前記対象者の前記生理的データを前記サービス提供者に送信する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
重大な事態の発生が検知されたときに、前記双方向携帯型通信装置が、前記生理的データを前記サービス提供者に送信し、前記サービス提供者から予備警告および指示を受信するように構成されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記対象者が、前記サービス提供者への前記生理的データの送信を開始する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記通話回線が、スピーカフォンを通じて放送される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記対象者の前記医療記録および前記対象者の緊急連絡先一覧が、前記対象者によって修正される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記双方向携帯型通信装置がさらに、前記対象者の位置座標を前記サービス提供者に送信する、請求項16に記載の携帯型緊急警報システム。
【請求項22】
選択された緊急連絡先が、特定の基準に基づき、前記緊急連絡先一覧から選ばれる、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記双方向携帯型通信装置が、前記対象者の前記生理的データを測定するための少なくとも1つの医療モニタと通信するように構成された携帯電話機である、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記双方向携帯型通信装置が、前記携帯電話機と前記少なくとも1つの医療モニタまたはセンサとの間の通信を促進するように構成された携帯電話機および中継装置である、請求項23に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−516179(P2010−516179A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545543(P2009−545543)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/084305
【国際公開番号】WO2008/085603
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(509190141)
【出願人】(509190130)
【出願人】(509190118)
【Fターム(参考)】