説明

携帯無線端末

【課題】薄型化が可能であって、表示部近傍に配置されたアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することができる携帯無線機を提供する。
【解決手段】アンテナ素子11は、回路基板14のグラウンド部、タッチパネル15および液晶部16と所定の間隔を確保して配置され、液晶部16はタッチパネル15と回路基板14との間に配置される。タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとはアンテナ素子11の給電部である整合回路12の近傍グラウンドを含めた4つのコーナーにおいて導電性の材料で形成された高周波接続部13によって、高周波的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に近接して配置するアンテナの高い通信性能を有する携帯無線端末の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話の飛躍的な発展に伴い、複数の無線システムが(GPS、Bluetooth、1Segデジタルテレビジョン、Wireless LAN)携帯電話に搭載され、それぞれのシステムに対応した複数の通信用アンテナが必要となっている。また、一方で携帯電話の薄型化が進む中で、複数のアンテナを小さい携帯電話に全て搭載するためには、携帯電話の筐体のわずかな隙間にアンテナを配置することになる。したがって、アンテナは携帯電話の筐体内部に存在する電子部品、表示部、回路基板に近接して配置され、その状態で安定した高い放射特性が必要となる。
【0003】
このようなアンテナを実現する具体例として、例えば特許文献1に示すものが知られている。このアンテナ構成では、携帯電話の上筐体上端の角にL字型のアンテナ素子を配置して、筐体のグラウンド部から離す構造とすることで、良好なアンテナ特性を確保している。
【0004】
加えて、例えば、特許文献2のアンテナ構成では、透明導電体の放射素子および地板を同一平面状に配置するパッチアンテナとして液晶表示面に構成することで、携帯電話の薄型化を実現している。
【0005】
また、薄型化の別の構成として、例えば、特許文献3のアンテナ構成では、タッチパネルの導電体をパッチアンテナのグラウンドとして利用することで、アンテナの構成を簡略化および薄型化を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−111783号公報
【特許文献2】特開平11−177336号公報
【特許文献3】特開2003−280815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のアンテナ構成では、アンテナに対して不平衡給電を行うために、アンテナ電流が近傍のグラウンドに分布すると共に、アンテナ素子が液晶部と近接するために、給電およびアンテナ素子近傍の液晶部にもアンテナ電流が分布することで、放射特性が劣化する可能性があり、通信性能を損なう可能性がある。
【0008】
また、特許文献2アンテナ構成では、表示ディスプレイ上の同一平面状にパッチアンテナを構成して薄型化を実現しているが、例えば、折りたたみ携帯電話に搭載した場合、閉じた状態において、アンテナ素子が上筐体のパッチアンテナのグラウンドと下筐体の回路基板のグラウンドとの間に挟まれるために、放射特性が著しく劣化し、閉じた場合に良好な通信性能を確保することが困難である。
【0009】
また、特許文献3のアンテナ構成では、タッチパネルの導電体をパッチアンテナのグラウンドとして利用することで薄型化を実現しているが、例えば、折りたたみ携帯電話に搭載した場合、閉じた状態において、アンテナ素子がタッチパネル導電体のグラウンドと下筐体の回路基板のグラウンドとの間に挟まれるために、放射特性が著しく劣化し、閉じた場合に良好な通信性能を確保することが困難である。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示部近傍に配置されるアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することができ、かつ、様々な形状の携帯電話にも適用可能である携帯無線機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の携帯無線機は、携帯無線機の回路基板を収容する筐体と、前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、前記表示部の表示面側に配置されたタッチパネルと、前記表示部、前記回路基板および前記タッチパネルと所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子に給電する給電部とを備え、前記タッチパネルと前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを少なくとも2箇所以上で所定の間隔を隔てて高周波的に接続することが好ましい。この構成により、表示部近傍に配置されるアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することが実現できる。すなわち、高い通信性能を発揮することができデザイン性に優れた携帯無線端末を提供できる。
【0012】
また、前記タッチパネルと前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを高周波的に接続する高周波接続点と、前記高周波接続点より略半波長間隔を隔て前記タッチパネルと前記回路基板のグラウンドとを高周波的に接続する1箇所以上の高周波接続点とを備える構成でもよい。この構成により、表示部近傍に配置されるアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することが実現できる。すなわち、高い通信性能を発揮することができデザイン性に優れた携帯無線端末を提供できる。
【0013】
また、携帯無線機の回路基板を収容する表示部周辺に金属枠を備えた筐体と、前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、前記表示部の表示面側、かつ、前記金属枠に近接して配置されるタッチパネルと、前記表示部、前記回路基板および前記タッチパネルと所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子に給電する給電部とを備え、前記タッチパネルと前記金属枠とが高周波的に接続し、かつ、前記金属枠と前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを少なくとも2箇所以上所定の間隔を隔てて高周波的に接続することが好ましい。この構成により、表示部近傍に配置されるアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することが実現できる。すなわち、高い通信性能を発揮することができデザイン性に優れた携帯無線端末を提供できる。
【0014】
また、携帯無線機の回路基板を収容する筐体と、前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、前記表示部の外形の少なくとも1辺を共有して折り返し表示面側および非表示面側を覆う透明導電材と、前記表示部および前記透明導電材と所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子に給電する給電部とを備えることが好ましい。この構成により、表示部近傍に配置されるアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することが実現できる。すなわち、高い通信性能を発揮することができデザイン性に優れた携帯無線端末を提供できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の携帯無線機によれば、表示部近傍に配置されたアンテナにおいて、高い通話性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)本発明の第1の実施形態における携帯電話機10の正面図、(b)本発明の第1の実施形態における携帯電話機10の破線AA‘部の断面図
【図2】(a)本発明の第2の実施形態における携帯電話機20の正面図、(b)本発明の第2の実施形態における携帯電話機20の破線BB‘部の断面図
【図3】(a)本発明の第3の実施形態における携帯電話機30の正面図、(b)本発明の第3の実施形態における携帯電話機30の破線CC‘部の断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の携帯無線機の第1の実施形態に係る携帯電話機10を示すものであり、図1(a)は、本発明の第1の実施形態における携帯電話機10の正面図であり、図1(b)は、本発明の第1の実施形態における携帯電話機10の破線AA‘部における断面図である。
【0019】
図1の携帯電話機10は、筐体17と、筐体17の内部にアンテナ素子11と、インピーダンス整合回路12と、回路基板14と、タッチパネル15と、液晶部16と、高周波接続部13とを備える。
【0020】
アンテナ素子11は、回路基板14のグラウンド部、タッチパネル15および液晶部16と所定の間隔(例えば、5mm程度)を確保して配置される。アンテナ素子11の他方は開放であり、他の一方はインピーダンス整合回路12と電気的に接続され、不平衡で給電される。インピーダンス整合回路12はアンテナ素子11を所定の周波数において、例えば50オームのインピーダンスに整合する回路で形成される。
【0021】
タッチパネル15は、一般的に透明な導電体で構成され、抵抗膜方式や静電容量方式によって動作し、液晶部16の表示面と筐体17の上ケース(図示しない)との間に配置される。
【0022】
また、回路基板14は、液晶部16の表示しない面と筐体17の下ケース(図示しない)との間に配置される。
【0023】
タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとはアンテナ素子11の給電部である整合回路12の近傍グラウンドを含めた4つのコーナーにおいて導電性の材料で形成された高周波接続部13によって、高周波的に接続される。
【0024】
次に、本発明の第1の実施形態における携帯電話機10の動作について説明する。
【0025】
アンテナ素子11は、動作周波数の帯域幅の確保およびインピーダンス整合の取りやすさなどから素子長を、例えば、動作周波数帯の約1/4波長に設定されるのが一般的である。また、携帯電話機10を手で保持して使用することが多いことから、この状態において、アンテナ素子11が手に覆われることの少ない、筐体17の上端に配置される。さらに、アンテナ素子11は、アンテナ性能を確保するために、アンテナ素子11に近接する回路基板14のグラウンド、タッチパネル15および液晶部16に対し、所定の間隔(例えば、5mm程度)を確保して配置される。
【0026】
ただし、アンテナ素子11の素子長が1/4波長であることから、回路基板14にもアンテナ電流が分布し、近接する液晶部16にも分布する。ここで、液晶部16はその電気的特性より放射に寄与しないために、液晶部16にアンテナ電流が分布する場合には放射効率の劣化が懸念される。
【0027】
本実施形態では、液晶部16をタッチパネル15と回路基板14のグラウンドとで挟む構成とし、タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとを高周波接続部13(例えば、容量結合端子、導電性ゴム、接続バネ)を用いて高周波的に接続する。高周波接続部13は、アンテナ素子11の給電部である整合回路12の近傍グラウンドを含めた4つのコーナーに備える。これによって、液晶部16に分布するアンテナ電流をタッチパネル15と回路基板14のグラウンドに分布させることができ、液晶部16のアンテナ電流分布を低減し、高い放射効率を確保することができる。
【0028】
具体的には、例えば、2.4GHz帯のWLANのアンテナ素子11を筐体17に沿って、素子長を2.4GHz帯の1/4波長として、回路基板のグラウンドとの間隔を5mm確保するL字型構成とし、タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとを高周波的に接続する高周波接続部13を給電部である整合回路12の近傍を含めた4つのコーナーに備えることによって、アンテナ素子11の放射効率は、タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとを高周波的に接続しない場合と比較して、1.5dB程度改善することができる。
【0029】
従って、本実施形態によれば、アンテナ素子11を回路基板14のグラウンド、タッチパネル15および液晶部16と所定の間隔を確保して配置し、タッチパネル15と回路基板14のグラウンドとを高周波接続部13によって、給電部である整合回路12の近傍を含めた4つのコーナーで高周波的に接続することで、高い放射特性を確保でき、良好な通信性能を確保できる。
【0030】
なお、本実施形態において、高周波接続部の配置条件として4つのコーナーとして説明したが、これに限らず、4つの辺全てを高周波接続しても良い。
【0031】
また、高周波接続部を少なくともアンテナ素子の給電部の近傍とし、その接続部からアンテナ素子の動作周波数の略半波長間隔を隔てて高周波接続部を設けることで、4つのコーナーに設ける場合と比較して改善効果は0.5dB程度小さくなるが、ほぼ同等の通信性能を確保できる。
【0032】
また、ストレート構造の端末において説明したが、これに限らず、折りたたみ構造の端末およびスライド構造の端末であっても、ほぼ同等の通信性能を確保できる。
【0033】
また、アンテナ素子についてはWLANアンテナとして説明したが、これに限らず、液晶部近傍に搭載されるGPS、セルラー通信用などのアンテナが複数配置された場合であっても、ほぼ同様な改善効果が見られる。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図2を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
【0035】
図2(a)は、本発明の第2の実施形態における携帯電話機20の正面図であり、図2(b)は、本発明の第2の実施形態における携帯電話機20の破線BB‘部における断面図である。
【0036】
図2における携帯電話機20と、図1における携帯電話機10との違いは、筐体21の表示面に金属枠22を備え、金属枠22と回路基板14のグラウンドとを高周波接続部23で接続する点である。
【0037】
金属枠22は、導電性の材質であり、筐体21の表示面側のタッチパネル15および液晶部16を囲む形状で構成され、タッチパネル15と近接するように配置されるために、高周波的には接続される。金属枠22と回路基板14のグラウンドとはアンテナ素子11の給電部である整合回路12の近傍グラウンドを含めた4つのコーナーにおいて導電性の材料で形成された高周波接続部23によって、高周波的に接続される。
【0038】
また、アンテナ素子11は金属枠22と所定の間隔(例えば、5mm程度)を確保して配置される。
【0039】
次に、本発明の第2の実施形態における携帯電話機20の動作について説明する。
【0040】
本実施形態では、液晶部16をタッチパネル15と回路基板14のグラウンドとで挟む構成とし、タッチパネル15と金属枠22とは近接して配置されることから、例えば、容量結合するため高周波的に接続するように振る舞い、さらに、金属枠22と回路基板14のグラウンドとを高周波接続部23(例えば、容量結合端子、導電性ゴム、接続バネ)を用いて高周波的に接続することで、結果的には、タッチパネル15と回路基板14とが高周波的に接続されるように動作する。また、高周波接続部23は、アンテナ素子11の給電部である整合回路12の近傍グラウンドを含めた4つのコーナーに備える。これによって、液晶部16に分布するアンテナ電流をタッチパネル15と回路基板14のグラウンドに分布させることができ、液晶部16のアンテナ電流分布を低減し、高い放射効率を確保することができる。
【0041】
具体的な効果としては、第1の実施形態と同様に、金属枠22と回路基板14のグラウンドとを高周波的に接続しない場合と比較して、1.5dB程度改善することができる。
【0042】
従って、本実施形態によれば、アンテナ素子11を回路基板14のグラウンド、タッチパネル15、液晶部16、金属枠22と所定の間隔を確保して配置し、タッチパネル15に近接して高周波的に接続される金属枠22と回路基板14のグラウンドとを高周波接続部23によって、給電部である整合回路12の近傍を含めた4つのコーナーで高周波的に接続することで、高い放射特性を確保でき、良好な通信性能を確保できる。
【0043】
なお、本実施形態において、高周波接続部の配置条件として4つのコーナーとして説明したが、これに限らず、4つの辺全てを高周波接続しても良い。
【0044】
また、高周波接続部を少なくともアンテナ素子の給電部の近傍とし、その接続部からアンテナ素子の動作周波数の略半波長間隔を隔てて高周波接続部を設けることで、4つのコーナーに設ける場合と比較して改善効果は0.5dB程度小さくなるが、ほぼ同等の通信性能を確保できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図3を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
【0045】
図3(a)は、本発明の第3の実施形態における携帯電話機30の正面図であり、図3(b)は、本発明の第3の実施形態における携帯電話機30の破線CC‘部における断面図である。
【0046】
図3における携帯電話機30と、図1における携帯電話機10との違いは、液晶部16を透明導電材32で覆う点である。
【0047】
透明導電材32は、導電性の材質であり、液晶部16の表示面および裏面を覆うように筐体31の内部に構成され、アンテナ素子11と透明導電材32との間隔を例えば、5mm程度に保ち配置される。
【0048】
次に、本発明の第3の実施形態における携帯電話機30の動作について説明する。
【0049】
本実施形態では、液晶部16を透明導電材32で挟む構成とするため、液晶部16に分布するアンテナ電流を透明導電材32に分布させることができ、液晶部16のアンテナ電流分布を低減し、高い放射効率を確保することができる。
【0050】
具体的な効果としては、第1の実施形態と同様に、液晶部16を透明導電材32で挟まない場合と比較して、1.5dB程度改善することができる。
【0051】
従って、本実施形態によれば、アンテナ素子11を回路基板14のグラウンド、透明導電材32および液晶部16と所定の間隔を確保して配置し、液晶部16を透明導電材32で覆う構造にすることで、高い放射特性を確保でき、良好な通信性能を確保できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明の携帯無線機は、筐体の薄型化がであって、しかも高い通話性能を発揮することができる効果を有し、様々な形状の携帯電話機などに有用である。
【符号の説明】
【0053】
10、20、30 携帯電話機
11 アンテナ素子
12 整合回路
13、23 高周波接続部
14 回路基板
15 タッチパネル
16 液晶部
17、21、31 筐体
22 金属枠
32 透明導電材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯無線機の回路基板を収容する筐体と、
前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、
前記表示部の表示面側に配置されたタッチパネルと、
前記表示部、前記回路基板および前記タッチパネルと所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に給電する給電部と、を備え、
前記タッチパネルと前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを少なくとも2箇所以上で所定の間隔を隔てて高周波的に接続することを特徴とする携帯無線機。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯無線機であって、
前記タッチパネルと前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを高周波的に接続する高周波接続点と、
前記高周波接続点より略半波長間隔を隔て前記タッチパネルと前記回路基板のグラウンドとを高周波的に接続する1箇所以上の高周波接続点とを備えることを特徴とする携帯無線機。
【請求項3】
携帯無線機の回路基板を収容する表示部周辺に金属枠を備えた筐体と、
前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、
前記表示部の表示面側、かつ、前記金属枠に近接して配置されるタッチパネルと、
前記表示部、前記回路基板および前記タッチパネルと所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に給電する給電部と、を備え、
前記タッチパネルと前記金属枠とが高周波的に接続し、かつ、前記金属枠と前記給電部近傍の前記回路基板のグラウンドとを少なくとも2箇所以上所定の間隔を隔てて高周波的に接続することを特徴とする携帯無線機。
【請求項4】
携帯無線機の回路基板を収容する筐体と、
前記回路基板に対して所定の間隔を隔て、非表示面が対向して配置された表示部と、
前記表示部の外形の少なくとも1辺を共有して折り返し表示面側および非表示面側を覆う透明導電材と、
前記表示部および前記透明導電材と所定の間隔を保ち、かつ、前記筐体の内壁との間に配置されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に給電する給電部と、を備えることを特徴とする携帯無線機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−250248(P2011−250248A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122550(P2010−122550)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】