説明

携帯端末及び視聴情報収集システム

【課題】携帯端末の放送受信機能によって受信された放送コンテンツに関する視聴情報を収集する。
【解決手段】情報収集システム1において、情報収集サーバ10は、携帯端末140aで受信した放送コンテンツの視聴情報を収集する。情報収集サーバ10は、携帯端末140aに、視聴情報及び加入者識別子を収集する情報送信プログラムを送信する。携帯端末140aの放送処理部141は、放送用メモリ144の放送局毎に割り当てられた専用記憶領域に視聴コンテンツの視聴情報を記憶する。プログラム処理部1431は、所定の条件を満たすとき、受信可能な放送コンテンツを全て受信する自動受信を行う。自動受信を行っている間に放送用メモリ144の専用記憶領域から視聴情報を取り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送事業者から受信された放送コンテンツである視聴コンテンツの視聴情報を収集する携帯端末及び視聴情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送事業者(放送局)から放送された放送コンテンツを受信するテレビ受像機が知られている。テレビ受像機は、放送事業者から受信された放送コンテンツを表示する。また、テレビ受像機に接続された専用機器によって放送コンテンツの視聴率を調査することも知られている。
【0003】
ところで、近年では、1ワンセグメント部分受信サービスなどのように、放送事業者から放送された放送コンテンツを受信する機能(以下、放送受信機能)を有する携帯端末が増加している。携帯端末は、放送事業者から受信された放送コンテンツを表示する。
【0004】
ここで、携帯端末向けの放送コンテンツについても、テレビ受像機向けの放送コンテンツと同様に、視聴率を調査する要望が高い。
【0005】
例えば、携帯端末が有する通信機能を利用して、放送コンテンツの視聴情報を収集する視聴情報収集システムが提案されている(例えば、特許文献1)。なお、通信機能は、ネットワークを介して情報収集サーバと通信を行う機能である。具体的には、視聴情報収集システムでは、サーバは、放送コンテンツの視聴情報を収集するための情報送信プログラムを携帯端末に提供する。続いて、携帯端末は、情報送信プログラムによって収集された視聴情報を情報収集サーバに送信する。情報収集サーバは、視聴情報に加えて、携帯端末に付与されたモニタ情報(例えば、電子メールアドレス)などを受信する。これによって、情報収集サーバは、放送コンテンツの視聴情報をモニタ情報毎に収集することができる。
【特許文献1】特開2007−312070号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、視聴情報の送信回数を低減して、ネットワーク負荷を軽減するために、携帯端末は、視聴情報を一時的に記憶した上で、視聴情報を纏めてサーバに送信することが好ましい。すなわち、携帯端末は、視聴情報を一時的に記憶する記憶部を有することが好ましい。
【0007】
記憶部としては、携帯端末に設けられた内部メモリを用いることが考えられる。一方で、放送コンテンツの保護などの観点から、放送受信機能によって放送コンテンツが受信されている際に、携帯端末の内部メモリへのアクセスが制限される可能性がある。
【0008】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、放送受信機能によって放送コンテンツが受信されている際に、内部メモリへのアクセスが制限されている場合であっても、携帯端末から視聴情報を収集することを可能とする視聴情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の第1の特徴は、放送事業者(放送局50a,50b)から放送された放送コンテンツを受信する放送受信機能を有する放送処理部(放送処理部141)と、ネットワーク(通信ネットワーク60)を介して情報収集サーバ(情報収集サーバ10)と通信を行う通信処理部(通信処理部142)とを備えた携帯端末(携帯端末140a,140b)であって、前記放送処理部がユーザ操作に応じて受信する放送コンテンツである視聴コンテンツを少なくとも示す視聴情報を収集する情報送信プログラムを処理するプログラム処理部(プログラム処理部1431)と、前記放送事業者に割り当てられた専用記憶領域を有する記憶部(放送用メモリ144)とを備え、前記専用記憶領域は、前記放送事業者から放送コンテンツが受信されていない場合に、前記情報送信プログラムのアクセスが制限された記憶領域であり、前記放送処理部は、所定条件が満たされた場合に、前記放送事業者から放送コンテンツを自動的に受信する自動受信を行い、前記プログラム処理部は、前記放送受信機能が前記視聴コンテンツを受信した場合に、前記視聴情報を前記専用記憶領域に格納し、前記自動受信が行われている間に、前記視聴情報を前記専用記憶領域から読出し、前記専用記憶領域から読み出された前記視聴情報を前記情報収集サーバに送信するように前記通信処理部に指示することを要旨とする。
【0010】
本発明の第1の特徴によれば、携帯端末において、ユーザ操作に応じて受信された視聴コンテンツの視聴情報は、放送コンテンツが受信されていない場合にアクセスが制限されている記憶部の専用記憶領域に記憶される。そして、専用記憶領域に記憶された視聴情報は、放送コンテンツの自動受信が行われている間に、専用記憶領域から読み出されて、情報収集サーバに送られる。
【0011】
このように、本発明の第1の特徴によれば、専用記憶領域に記憶された視聴情報を自動受信により視聴時以外に取り出すことができる。
【0012】
従って、本発明の第1の特徴によれば、放送コンテンツが受信されている際に、携帯端末の内部メモリへのアクセスが制限される場合でも、携帯端末から視聴情報を収集することができる。
【0013】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記放送処理部は、複数の放送事業者のそれぞれから放送コンテンツを受信し、前記複数の放送事業者のそれぞれは、前記放送事業者であり、前記放送処理部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記複数の放送事業者から順に放送コンテンツを自動的に受信することを要旨とする。
【0014】
本発明の第3の特徴は、携帯端末、情報収集サーバ及びプログラム送信サーバ(プログラム送信サーバ20)を備えた情報収集システムであって、前記情報収集サーバは、前記携帯端末がユーザ操作に応じて受信する放送コンテンツである視聴コンテンツを少なくとも示す視聴情報を前記携帯端末から受信し、前記プログラム送信サーバは、前記視聴情報を収集する情報送信プログラムを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、放送事業者から放送された放送コンテンツを受信する放送処理部と、前記情報収集サーバ及び前記プログラム送信サーバとネットワークを介して通信を行う通信処理部と、前記プログラム送信サーバから受信した情報送信プログラムを処理するプログラム処理部と、前記放送事業者に割り当てられた専用記憶領域を有する記憶部とを備え、前記専用記憶領域は、前記放送事業者から放送コンテンツが受信されていない場合に、前記情報送信プログラムのアクセスが制限された記憶領域であり、前記放送処理部は、所定条件が満たされた場合に、前記放送事業者から放送コンテンツを自動的に受信する自動受信を行い、前記情報送信プログラムは、前記放送受信機能が前記視聴コンテンツを受信した場合に、前記視聴情報を前記専用記憶領域に格納し、前記自動受信が行われている間に、前記視聴情報を前記専用記憶領域から読出し、前記専用記憶領域から読み出された前記視聴情報を前記情報収集サーバに送信するように前記通信処理部に指示することを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、放送受信機能によって放送コンテンツが受信されている際に、内部メモリへのアクセスが制限されている場合であっても、携帯端末から視聴情報を収集することを可能とする視聴情報収集システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る情報収集システムの実施形態について、図面を参照して説明する。具体的には、(1)情報収集システム全体概略構成、(2)情報収集サーバの構成、(3)プログラム送信サーバの構成、(4)情報送信プログラム、(5)モニタプロフィール管理サーバの構成、(6)情報集計サーバの構成、(7)携帯端末の構成、(8)視聴情報の収集処理、(9)作用・効果、及び(10)その他の実施形態について説明する。
【0017】
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0018】
(1)情報収集システム全体概略構成
初めに、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報収集システム1の概略構成について説明する。情報収集システム1は、図1に示すように、情報収集サーバ10と、プログラム送信サーバ20とを備える。情報収集サーバ10とプログラム送信サーバ20は、通信ネットワーク60に接続される。また、情報収集システム1は、モニタプロフィール管理サーバ30と、情報集計サーバ40とを備える。
【0019】
情報収集システム1は、携帯端末140a,140bを備える。携帯端末140a,140bは、放送事業者(放送局50a,50b)から提供される放送コンテンツを受信する機能と、通信ネットワーク60を介して情報収集サーバ10と通信を行う機能とを備える。ここで、放送コンテンツとは、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス、いわゆるワンセグ放送によって提供されるコンテンツである。放送コンテンツは、ワンセグ専用のデータ放送を含む。すなわち、情報収集システム1は、携帯端末140a,140bにおいて視聴された放送コンテンツの視聴情報を収集するシステムである。
【0020】
情報収集サーバ10、プログラム送信サーバ20、モニタプロフィール管理サーバ30、及び情報集計サーバ40は、放送コンテンツの視聴率などを収集する情報収集会社によって管理されるサーバである。
【0021】
情報収集サーバ10は、携帯端末140aから、放送コンテンツの視聴情報を収集する。情報収集サーバ10の具体的な構成は後述する。
【0022】
プログラム送信サーバ20は、携帯端末140aに放送コンテンツの視聴情報を送信させるための情報送信プログラムを送信する。プログラム送信サーバ20の具体的な構成は後述する。
【0023】
モニタプロフィール管理サーバ30は、携帯端末140aの加入者のプロフィール情報等を管理する。モニタプロフィール管理サーバ30についての詳細は、後述する。
【0024】
また、情報集計サーバ40は、情報収集サーバ10により収集された放送コンテンツの視聴履歴及び携帯端末140aの加入者のプロフィール情報等を集計する。
【0025】
通信ネットワーク60には、ゲートウェイ200を介して、移動体通信システム100が接続される。
【0026】
移動体通信システム100は、移動体通信ネットワーク110と、基地局120と、加入者情報管理装置130とを備える。
【0027】
基地局120には、携帯端末140a,140bが無線通信により接続される。移動体通信システム100は、加入者情報管理装置130により、各携帯端末(携帯端末140a,140b)を管理している。
【0028】
基地局120は、所定の無線範囲を形成しており、この無線範囲内に存在する携帯端末140a,140bと無線通信を行う。また、基地局120は、無線範囲内に、無線範囲を識別する位置情報を含む無線信号を送信する。
【0029】
加入者情報管理装置130は、基地局120の無線範囲内に存在する携帯端末140a,140bを管理する。なお、加入者情報管理装置130の具体的な構成は後述する。
【0030】
携帯端末140a,140bは、移動体通信ネットワーク110に接続されており、加入者情報管理装置130によって管理されている。
【0031】
移動体通信ネットワーク100は、ゲートウェイ200を介して、通信ネットワーク60に接続される。なお、ゲートウェイ200は、移動通信ネットワーク100内に含まれていてもよい。
【0032】
以上の構成を備える情報収集システム1は、携帯端末140a,140bにおいて受信された放送コンテンツの視聴情報を収集することができる。携帯端末140a,140bにおいて受信された放送コンテンツは、携帯端末140a,140bを所有するユーザによって視聴されることを前提とする。
【0033】
(2)情報収集サーバの構成
情報収集サーバ10は、携帯端末140a,140bの放送処理部(後述する)において取得された放送コンテンツの情報を収集するための制御を行う情報収集制御部11を有する。また、情報収集サーバ10は、情報収集制御部11によって収集された視聴履歴を格納する情報格納部12を有する。
【0034】
情報収集制御部11は、携帯端末140a,140bに対して、放送コンテンツの視聴情報を情報収集サーバ10に提供することを依頼する通知を行う。情報収集制御部11は、放送コンテンツの視聴情報を情報収集サーバ10に提供することに応じた携帯端末140a,140bに対して、放送コンテンツの視聴情報を収集するためのプログラム(情報送信プログラムという)を送信する制御を行う。
【0035】
情報収納部12は、放送コンテンツの視聴情報を情報収集サーバ10に提供することに応じた携帯端末140a,140bから収集した視聴情報を格納する。放送コンテンツの視聴情報は、情報送信プログラムによって送信される。
【0036】
(3)プログラム送信サーバの構成
プログラム送信サーバ20は、情報送信プログラム格納部21を有する。情報送信プログラム格納部21には、放送コンテンツの視聴情報を収集するための情報送信プログラムが格納される。情報送信プログラムについては、後述する。プログラム送信サーバ20は、情報収集制御部11からの指示を受けて、携帯端末140a,140bなどに情報送信プログラムを送信する。
【0037】
(4)情報送信プログラム
情報送信プログラムは、携帯端末140a,140bによって視聴された放送コンテンツの視聴情報を収集するプログラムである。情報送信プログラムは、携帯端末140a,140bの制御部(後述する)に組み込まれる。
【0038】
情報送信プログラムは、携帯端末140a,140bがユーザ操作に応じて受信した放送コンテンツを少なくとも示す視聴情報を収集する。ここで、ユーザ操作に応じて受信される放送コンテンツを視聴コンテンツという。
【0039】
視聴情報としては、放送コンテンツを示す情報のほか、放送コンテンツを提供する放送事業者を識別する情報、放送コンテンツが取得された視聴時刻などを含む。また、情報送信プログラムは、放送コンテンツの視聴情報とともに、放送コンテンツが取得されたときの携帯端末140a,140bの位置情報を取得する。
【0040】
情報送信プログラムは、上述した視聴情報、位置情報等を所定のタイミングで情報収集サーバ10に送信する処理を携帯端末140a、140bに実行させる。情報送信プログラムによって、携帯端末140a、140bから取得される視聴情報、位置情報等の詳細は、後述する。
【0041】
(5)モニタプロフィール管理サーバの構成
モニタプロフィール管理サーバ30は、加入者を識別する情報と、ユーザのプロフィールとを関連付けて管理する。加入者を識別する情報とは、情報携帯端末140a,140bに割り当てられた加入者識別子(IMSI)である。
【0042】
ここで、加入者とは、携帯電話サービスに加入した加入者を指す。従って携帯端末のユーザである。ユーザに等しい。また、加入者識別子(IMSI)は、携帯端末140a,140bを一意に識別可能な識別子であり、携帯電話番号を含む。
【0043】
通常、携帯型電話(携帯端末)は、携帯電話サービスに加入した加入者本人によってのみ使用される。従って、加入者識別子(IMSI)は、携帯端末140a,140bを使用する使用者を特定できる識別情報といえる。
【0044】
図2に、ユーザプロフィールの一例を示す。ユーザプロフィールには、ユーザの名前又はニックネーム、携帯ID、すなわち加入者識別子(IMSI)、携帯端末の機種に関する情報、性別、生年月日、職業、婚歴、最終学歴、年収、その他、この携帯端末を所有する人物に関連する情報が含まれる。
【0045】
ユーザのプロフィールは、例えば、ユーザが放送コンテンツの視聴情報の提供を承諾したときに取得する。ユーザは、情報収集会社のウェブサイトや、別のウェブサイト、雑誌、TV等の広告媒体を通じて、携帯端末による放送コンテンツの視聴情報の収集等が行われていることを知り、興味を示してアクセスしてくることなどが考えられる。
【0046】
情報収集会社は、所定のウェブページ上に、プロフィールを記入するための入力フォームを用意しておき、このウェブページにアクセスしてきたユーザに対して、放送コンテンツの視聴情報の提供をユーザに求める。ユーザが承諾する操作を行った場合に、所定の入力フォームにユーザを誘導する。
【0047】
ユーザプロフィールを取得する方法としては、上述のように、視聴情報の提供を承諾したユーザに入力させて取得する他、視聴情報の提供を承諾したユーザの携帯端末を管理している移動体通信ネットワーク110から取得することもできる。
【0048】
(6)情報集計サーバの構成
情報集計サーバ40は、情報収集サーバ10により収集された放送コンテンツの視聴情報をプロフィール毎、或いは携帯端末140a,140bの位置情報毎に集計する。情報集計サーバ40は、情報取得部41と、関連付部42と、集計データ格納部43とを有する。
【0049】
情報取得部41は、通信ネットワーク60を介して各種情報を取得する。情報取得部41は、放送コンテンツの視聴情報を情報収集サーバ10から取得する、また、プロフィールをモニタプロフィール管理サーバ30から取得する。
【0050】
関連付部42は、情報収集サーバ10から取得した放送コンテンツの視聴情報とモニタプロフィール管理サーバ30から取得したプロフィールとを加入者識別子によって関連付ける。
【0051】
集計データ格納部43は、関連付部42において互いに関連付けられたプロフィールと加入者識別子とを記憶する。
【0052】
ユーザプロフィールを移動体通信ネットワーク110から取得することもできる。図1に示す情報収集システム1において、移動体通信ネットワーク110には、加入者識別子(IMSI)と加入者のプロフィールを含む加入者情報とを関連付けて管理する加入者情報管理装置130が設けられている。
【0053】
加入者情報管理装置130は、登録データベース131と、位置情報生成部132とを有する。登録データベース131には、登録時にユーザ(加入者)から取得した加入者情報が格納されている。
【0054】
情報集計サーバ40は、視聴情報を情報収集サーバ10から取得するとともに、プロフィールを加入者情報管理装置130から取得し、情報収集サーバ10から取得した視聴情報と加入者情報管理装置130から取得したプロフィールとを加入者識別子(IMSI)によって関連付ける。
【0055】
このように、情報収集システム1は、加入者情報管理装置130からプロフィールを取得し、視聴情報と加入者情報とを関連付けることができる。これにより、加入者のプロフィールを改めて作成する手間が省ける。
【0056】
(7)携帯端末の構成
次に、図1を参照して、携帯端末140a,140bの構成を説明する。図1に示す携帯端末140a、140bは、異なる使用者(加入者)によって使用される個別の携帯電話を示している。両者は、同一の機能を有する。以下では、携帯端末140aの構成を説明する。
【0057】
図1に示すように、携帯端末140aは、放送処理部141と、通信処理部142と、制御部143とを有する。携帯端末140aは、放送コンテンツの視聴時に使用される放送用メモリ144を有する。
【0058】
携帯端末140aは、ウェブサイト、携帯端末の操作に係るメッセージなどを表示する表示部145を有する。表示部145は、例えば、液晶表示装置(LCDパネル)である。携帯端末140aは、数字、アルファベットを入力することが可能な入力部146を有する。携帯端末140aは、携帯端末140aの位置を測定する位置情報測定部147を有する。位置情報測定部147は、いわゆるGPSユニットである。
【0059】
携帯端末140aは、加入者識別子(IMSI)を格納する携帯IDメモリ148を有する。携帯IDメモリ148は、携帯端末140aの本体に対して着脱可能になっていてもよい。
【0060】
携帯端末140aは、通信処理部142により受信した情報送信プログラムを格納する情報送信プログラムメモリ149を有する。
【0061】
続いて、各構成について説明する。放送処理部141は、放送局50a,50bなどから送信された放送コンテンツを受信する放送受信機能を有する。放送処理部141は、ユーザによって入力部146になされた操作に応じて放送コンテンツを受信する。放送処理部141は、複数の放送事業者から提供される放送コンテンツのなかから選択された放送コンテンツを受信する。
【0062】
また、放送処理部141は、放送局50a,50b、及び放送電波を受信可能な全ての放送局(不図示)から順番に放送コンテンツを自動的に受信する自動受信を行う。この自動受信は、所定条件が満たされた場合に実行される。
【0063】
自動受信は、ユーザに認知されないように実行される。例えば、自動受信中の放送コンテンツは、表示部145に表示しない。自動受信中に受信した放送コンテンツは、視聴コンテンツと区別して扱われる。すなわち、自動受信中に受信した放送コンテンツの視聴情報は、取得しない設定になっている。自動受信の実行時に、他の機能が起動されている場合には、起動中の機能が終了され次第、自動受信が再度実行される。自動受信における一放送コンテンツあたりの受信期間は、プログラム処理部1431が放送用メモリ144にアクセスして、専用記憶領域から視聴情報を抽出することのできる期間である。
【0064】
所定条件としては、例えば、予め決められた時刻になること、或いは予め決められた位置情報の場所に到達することなどがある。予め決められた位置情報とは、例えば、ある放送事業者の放送局からの放送電波の圏外付近の位置情報である。このほか、自動受信が開始される条件としては、携帯端末140aの充電開始を検知したとき、或いは充電中であることがあげられる。
【0065】
通信処理部142は、通信ネットワーク60を介して情報収集サーバ10と通信を行う。通信処理部141は、基地局120と無線通信により通信する通信インターフェイスとしての機能を有する。通信処理部141は、情報収集サーバ10から放送コンテンツの視聴情報を情報収集サーバ10に提供することを依頼する通知を受信する。通信処理部141は、プログラム送信サーバ20から放送コンテンツの視聴情報などを収集するための情報送信プログラムを受信する。
【0066】
制御部143は、通話、ウェブサイトの閲覧、放送コンテンツの受信等の制御を行う。制御部143は、通話、ウェブサイトの閲覧のためのプログラム等が格納されるROM(不図示)、制御部143の作業領域としてのRAM(不図示)などを有する。
【0067】
制御部143は、情報送信プログラムメモリ149に格納された情報送信プログラムを処理するプログラム処理部1431を有する。
【0068】
プログラム処理部1431は、放送処理部141の放送受信機能によって受信された放送コンテンツの視聴情報を収集する。プログラム処理部1431は、ユーザの操作に基づいて受信された放送コンテンツ(視聴コンテンツ)の視聴情報を収集する。
【0069】
プログラム処理部1431は、収集した視聴情報を放送用メモリ144に格納する。具体的に、プログラム処理部1431は、放送コンテンツを提供する放送事業者の専用記憶領域に視聴情報を格納する。放送用メモリ144の専用記憶領域に格納される視聴情報については、後述する。
【0070】
プログラム処理部1431は、放送処理部141によって自動受信が行われている間に、視聴情報を放送用メモリ144の専用記憶領域から読み出す。プログラム処理部1431は、専用記憶領域から読み出された視聴情報を情報収集サーバ10に送信するように通信処理部142に指示する。
【0071】
放送用メモリ144は、放送事業者(放送局という)毎に割り当てられた専用記憶領域を有する。放送用メモリ144は、放送コンテンツの受信処理、放送コンテンツの表示処理などに使用されるメモリである。放送用メモリ144は、不揮発性メモリである。放送用メモリ144は、放送コンテンツに係るデータ等を再生するときにバッファとして使用される。また、放送用メモリ144は、放送コンテンツの視聴情報を格納する。
【0072】
図3は、放送用メモリ144の記憶領域を説明する図である。図3に示すように、放送用メモリ144は、例えば、TV1、TV2、TV11、TV21…、などの放送局毎の専用記憶領域を有する。
【0073】
放送用メモリ144は、放送局から放送コンテンツが受信されていない場合に、プログラム処理部1431のアクセスが制限されている。すなわち、放送処理部141は、TV1によって提供される放送コンテンツを受信している際には、プログラム処理部1431は、領域TV1にしかアクセスできない。
【0074】
放送用メモリ144には、プログラム処理部1431によって、放送処理部141によって受信されている放送コンテンツに対応する記憶領域に、当該放送コンテンツの視聴情報が格納される。
【0075】
図4は、視聴情報の一例を説明する図である。視聴情報は、図4に示すように、視聴コンテンツの視聴時刻、チャンネル情報(視聴コンテンツを提供する放送局を識別する情報)、位置情報、及び受信状態を含む。位置情報は、位置情報測定部147であるGPSユニットによって測定された緯度、経度及び標高である。
【0076】
視聴情報、位置情報、及び受信状態は、ユーザが選択した放送コンテンツが視聴されている間、所定の間隔で記録される。すなわち、放送コンテンツのうちユーザの操作に基づいて受信された放送コンテンツが放送処理部141によって受信されている間、所定の間隔で記録される。例えば、TV23の放送コンテンツが受信される場合には、TV23の放送コンテンツが受信されている間、放送用メモリ144の領域TV23に、図4に示す視聴情報が格納される。
【0077】
放送局が切り替えられると、切り替えが行われた以降は、切り替え後の放送局に対応する領域に視聴情報が格納される。例えば、TV23からTV31に切り替えられると、領域TV31に視聴時刻、位置情報、及び受信状態等の視聴情報が格納される。
【0078】
ここで、放送コンテンツのうち、ユーザの操作に基づいて受信された放送コンテンツを視聴コンテンツといい、上述した自動受信によって受信された放送コンテンツと区別する。
【0079】
(8)視聴情報の収集処理
次に、情報収集システム1による視聴情報の収集処理について説明する。情報収集システム1は、情報送信プログラムを携帯端末140に送信する処理と、情報送信プログラムによって視聴コンテンツの視聴情報を収集する処理とを有する。
【0080】
(8.1)情報送信プログラムの送信処理
図5は、情報収集システム1が情報送信プログラムを携帯端末140aに送信する処理を示すフローチャートである。
【0081】
本実施形態では、情報収集会社は、携帯端末140aのユーザに対して、携帯端末で視聴した放送コンテンツの収集に登録する勧誘の通知(以下、モニタ登録の依頼という)を行うものとする。この勧誘を承諾したユーザの携帯端末に情報送信プログラムを送信する。
【0082】
すなわち、具体的には、図4に示すように、情報収集サーバ10は、ステップS1において、モニタ登録の依頼を電子メールにより携帯端末140aに送信する。
【0083】
ステップS2において、携帯端末140aは、電子メールによりモニタ登録の依頼を受信する。ステップS3において、携帯端末140aにおいてモニタ登録のための操作入力が行われる。
【0084】
ステップS4において、携帯端末140aからモニタ登録に必要な情報が送信される。モニタ登録に必要な情報とは、図3に示すユーザプロフィールである。
【0085】
ステップS5において、情報収集サーバ10は、ユーザプロフィールを受信する。
【0086】
ステップS6において、情報収集サーバ10は、ステップS5において、受信したユーザプロフィールをモニタプロフィール管理サーバ30に送る。モニタプロフィール管理サーバ30は、ステップS7において、モニタデータベースを作成し、記憶装置に格納する。
【0087】
情報収集サーバ10は、ステップS8において、プログラム送信サーバ20に対して、携帯端末140aに送信プログラムを送信する指示を送る。
【0088】
ステップS9において、プログラム送信サーバ20は、情報収集サーバ10からの指示に基づいて、携帯端末140aに対して情報送信プログラムを送信する。
【0089】
ステップS10において、携帯端末140aは、情報送信プログラムを受信する。ステップS11において、携帯端末140aは、情報送信プログラムをプログラム処理部1431にインストールする。
【0090】
情報送信プログラムのインストールが完了すると、携帯端末140aは、ステップS12において、情報送信プログラムのインストールが完了したことを示す設定完了通知を情報収集サーバ10に送信する。ステップS13において、情報収集サーバ10は、モニタ登録を終了する。
【0091】
(8.2)視聴コンテンツの視聴情報を取得する処理
次に、視聴コンテンツの視聴情報を取得する処理を説明する。図6は、携帯端末140aにおいて、ユーザの操作に基づいて受信された視聴コンテンツの視聴情報を収集する処理を示すフローチャートである。
【0092】
図6に示すように、ステップS21において、放送処理部141が起動される。ステップS22において、携帯端末140aの放送処理部141は、視聴コンテンツを受信する。
【0093】
ステップS23において、プログラム処理部1431は、情報収集プログラムを処理して、視聴コンテンツの視聴情報を収集する。
【0094】
ステップS24において、プログラム処理部1431は、現在受信中の放送コンテンツを提供する放送局に割り当てられた専用記憶領域に、収集した視聴情報を格納する。例えば、ユーザによって、放送局TV13が選択された場合、プログラム処理部1431は、放送用メモリ144の専用領域TV13に視聴情報を格納する。視聴コンテンツが切り替えらた場合には、プログラム処理部1431は、切り替えられた後の視聴コンテンツを提供する放送局の放送用メモリ144の専用領域に視聴情報を格納する。
【0095】
(8.3)視聴情報を収集する処理
次に、視聴情報を収集する処理について説明する。プログラム処理部1431は、情報送信プログラムを処理して、収集した視聴情報及び携帯端末140aの加入者識別子(IMSI)を所定のタイミングで情報収集サーバ10に送信する。
【0096】
ステップS31において、携帯端末140aのプログラム処理部1431は、情報収集プログラムを処理し、所定の条件になったか否かを判別する。
【0097】
所定の条件になったとき、ステップS32において、プログラム処理部1431は、放送処理部141を立ち上げて自動受信を開始する。放送処理部141は、放送局50a,50b、及び放送電波を受信可能な全ての放送局から順番に放送コンテンツを受信する。
【0098】
ステップS33において、プログラム処理部1431は、自動受信が行われている間に、受信中の放送コンテンツを提供する放送局に割り当てられた専用記憶領域から視聴情報を抽出し、抽出した視聴情報を携帯端末140aの内部メモリに一時的に記憶する。受信可能な放送コンテンツの全てに対して、同様の処理を繰り返す。
【0099】
ステップS34において、プログラム処理部1431は、抽出した視聴情報と加入者識別子とを情報収集サーバ10に送信する。
【0100】
なお、ステップS33及びステップS34では、専用記憶領域から抽出した視聴情報を携帯端末140aの内部メモリに記憶することなく、抽出する都度、情報収集サーバ10に送信してもよい。
【0101】
ステップS35において、情報収集サーバ10は、携帯端末140aから送信された視聴情報及び加入者識別子を受信する。ステップS36において、情報収集サーバ10は、受信した視聴情報及び加入者識別子を情報格納部12に保存する。ステップS37において、情報収集サーバ10は、情報格納部12に保存された視聴情報及び加入者識別子を情報集計サーバ40に送る。
【0102】
情報集計サーバ40の情報取得部41は、情報収集サーバ10から取得した加入者識別子に基づいて、モニタプロフィール管理サーバ30からプロフィールを取得する。関連付部42は、情報収集サーバ10から取得した視聴情報とモニタプロフィール管理サーバ30から取得したプロフィールとを加入者識別子によって関連付ける。関連付けされた情報は、集計データ格納部43に記憶される。
【0103】
以上のように、図6に示す処理によれば、情報送信プログラムにより、携帯端末140aで視聴された視聴コンテンツを示す視聴情報と、携帯端末140aの加入者識別子(IMSI)とを所定のタイミングで収集することができる。
【0104】
(9)作用・効果
情報収集システム1によれば、携帯端末140aにおいて、ユーザ操作に応じて受信された視聴コンテンツの視聴情報は、放送コンテンツが受信されていない場合にアクセスが制限されている放送用メモリ144の専用記憶領域に記憶される。そして、専用記憶領域に記憶された視聴情報は、放送コンテンツの自動受信が行われている間に、視聴情報は、専用記憶領域から読み出されて、情報収集サーバ10に送られる。
【0105】
このように、情報収集システム1によれば、放送用メモリ144の専用記憶領域に記憶された視聴情報を自動受信により視聴時以外に取り出すことができる。
【0106】
従って、情報収集システム1によれば、放送コンテンツが受信されている際に、携帯端末140aの内部メモリへのアクセスが制限される場合でも、携帯端末から視聴情報を収集することができる。
【0107】
情報収集システム1では、複数の放送事業者(放送局)がある場合、放送処理部141は、所定条件が満たされた場合に、複数の放送事業者(放送局)から次々と放送コンテンツを自動的に受信する。これにより、放送用メモリ144の複数の専用記憶領域に記憶された視聴情報を視聴時以外に纏めて取り出すことができる。
【0108】
(10)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなる。
【0109】
図1に示す情報収集システム1における、情報収集サーバ10,プログラム送信サーバ20、…、携帯端末140a等の内部の構成は、専用のハードウェアとして用意される他、CPU等の制御部によって実行されるソフトウェアモジュールとして、通常、実現されてもよい。
【0110】
従って、図5乃至図6に示す一連の処理のうち、図1に示した各サーバ、携帯端末等の内部において実行される処理は、デバイス制御、マルチタスク動作環境、タイマ等の機能をもった一般的なマルチタスクOS上で、上述のように用意された各ソフトウェアモジュールを実行するプログラムによって動作させることで実現可能である。
【0111】
情報収集システム1では、放送コンテンツは、いわゆるワンセグ放送によって提供されるコンテンツであるとして説明した。しかし、ワンセグ放送に限定されない。例えば、デジタルラジオ放送のような3セグ放送に対しても適用可能である。
【0112】
上述の実施形態における放送局の数は、2つに限定されない。2つ以上あってもよい。また、情報収集システム1に接続される携帯端末は2つであるとしたが、数は限定されない。
【0113】
上述の実施形態では、携帯端末140aは、IMSIを格納するメモリと、情報送信プログラムを格納するメモリとをそれぞれ有するとした。また、放送用メモリ144は、個別のメモリとして説明した。しかし、これらのメモリは、個別に用意したものでなくてもよい。例えば、同一メモリの記憶領域を仮想的に分割して使用するものであってもよい。
【0114】
情報収集システム1では、放送用メモリ144は、図3に示すように、放送局毎の専用記憶領域を有すると説明した。しかし、系列局毎の専用記憶領域を有していても良い。このようにすると、例えば、放送コンテンツに地域性がある場合に、携帯端末140aの存在場所によっては、以前に存在していた場所で受信したコンテンツに関する視聴情報が取り出せないという不都合を回避することができる。現時点で携帯端末140aが存在している地域では受信することのできないコンテンツに関する視聴情報であっても、系列局の専用記憶領域から抽出することができることになり、有用である。
【0115】
また、上述の実施形態では、携帯端末140a,140bを使用する使用者を特定できる識別情報として、加入者識別子(International Mobile Subscriber Identity)を使用するとして説明したが、IMSIに限定されない。携帯電話サービスに加入した加入者を一意に識別可能な識別子であればよい。
【0116】
例えば、携帯端末140aに提供する情報送信プログラム自体に、識別可能な識別情報を含ませることもできる。この場合、情報収集サーバ10では、携帯端末140aから送られてくる視聴情報を、この視聴情報の送信元の情報送信プログラムに埋め込まれた識別情報によって区別することができる。
【0117】
また、上述の実施形態では、情報収集システム1において、視聴情報を収集する自動受信を行うための所定の条件は、実施形態に限定されない。すなわち、時刻、位置情報以外のほか、例えば、情報収集サーバ10から視聴情報の送信要求を送り、この要求を受信したタイミングで自動受信を開始してもよい。
【0118】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施形態に係る情報収集システムの構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報収集システムにおいて使用されるユーザのプロフィールの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報収集システムの携帯端末の放送用メモリの記憶領域を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る情報収集システムにおいて取得される視聴情報の一例を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る情報収集システムが情報送信プログラムを携帯端末に送信する処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る情報収集システムの携帯端末において、放送コンテンツを視聴する処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る情報収集システムにおいて、携帯端末で取得された視聴情報を情報収集サーバに送信する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
1…情報収集システム、10…情報収集サーバ、11…情報収集制御部、12…情報格納部、20…プログラム送信サーバ、21…情報送信プログラム格納部、30…モニタプロフィール管理サーバ、40…情報集計サーバ、41…情報取得部、42…関連付部、43…集計データ格納部、50a,50b…放送局、60…通信ネットワーク、100…移動体通信システム、110…移動体通信ネットワーク、120…基地局、130…加入者管理装置、131…登録データベース、132…位置情報生成部、140a,140b…携帯端末、141…放送処理部、142…通信処理部、143…制御部、144…放送用メモリ、145…表示部、146…入力部、147…位置情報測定部、148…携帯IDメモリ、149…情報送信プログラムメモリ、1431…プログラム処理部、200…ゲートウェイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送事業者から放送された放送コンテンツを受信する放送受信機能を有する放送処理部と、ネットワークを介して情報収集サーバと通信を行う通信処理部とを備えた携帯端末であって、
前記放送処理部がユーザ操作に応じて受信する放送コンテンツである視聴コンテンツを少なくとも示す視聴情報を収集する情報送信プログラムを処理するプログラム処理部と、
前記放送事業者に割り当てられた専用記憶領域を有する記憶部とを備え、
前記専用記憶領域は、前記放送事業者から放送コンテンツが受信されていない場合に、前記情報送信プログラムのアクセスが制限された記憶領域であり、
前記放送処理部は、所定条件が満たされた場合に、前記放送事業者から放送コンテンツを自動的に受信する自動受信を行い、
前記プログラム処理部は、
前記放送受信機能が前記視聴コンテンツを受信した場合に、前記視聴情報を前記専用記憶領域に格納し、
前記自動受信が行われている間に、前記視聴情報を前記専用記憶領域から読出し、
前記専用記憶領域から読み出された前記視聴情報を前記情報収集サーバに送信するように前記通信処理部に指示することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記放送処理部は、複数の放送事業者のそれぞれから放送コンテンツを受信し、
前記複数の放送事業者のそれぞれは、前記放送事業者であり、
前記放送処理部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記複数の放送事業者から順に放送コンテンツを自動的に受信することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
携帯端末、情報収集サーバ及びプログラム送信サーバを備えた情報収集システムであって、
前記情報収集サーバは、前記携帯端末がユーザ操作に応じて受信する放送コンテンツである視聴コンテンツを少なくとも示す視聴情報を前記携帯端末から受信し、
前記プログラム送信サーバは、前記視聴情報を収集する情報送信プログラムを前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、
放送事業者から放送された放送コンテンツを受信する放送処理部と、
前記情報収集サーバ及び前記プログラム送信サーバとネットワークを介して通信を行う通信処理部と、
前記プログラム送信サーバから受信した情報送信プログラムを処理するプログラム処理部と、
前記放送事業者に割り当てられた専用記憶領域を有する記憶部とを備え、
前記専用記憶領域は、前記放送事業者から放送コンテンツが受信されていない場合に、前記情報送信プログラムのアクセスが制限された記憶領域であり、
前記放送処理部は、所定条件が満たされた場合に、前記放送事業者から放送コンテンツを自動的に受信する自動受信を行い、
前記情報送信プログラムは、
前記放送受信機能が前記視聴コンテンツを受信した場合に、前記視聴情報を前記専用記憶領域に格納し、
前記自動受信が行われている間に、前記視聴情報を前記専用記憶領域から読出し、
前記専用記憶領域から読み出された前記視聴情報を前記情報収集サーバに送信するように前記通信処理部に指示することを特徴とする視聴情報収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−16645(P2010−16645A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174919(P2008−174919)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(591101434)株式会社ビデオリサーチ (52)
【Fターム(参考)】