携帯端末装置、及びプログラム
【課題】スライド機構の更なる利用範囲の拡大により操作子を増やすことなくより操作性の高い携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出し、記憶部に格納されているテーブルを参照し検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて、当該携帯端末装置で現在動作中のアプリケーション及びモードに関する動作量を制御する。
【解決手段】操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出し、記憶部に格納されているテーブルを参照し検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて、当該携帯端末装置で現在動作中のアプリケーション及びモードに関する動作量を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド機構を備える携帯端末装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置を使用する際には使いやすく、携帯する際にはできるだけ小型化するために、表示部を備える筐体及び操作部を備える筐体からなり、操作部を使用する場合は操作部筐体を表示部筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は操作部筐体を表示部筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備えるものがある。
【0003】
従来技術として、上述のスライド機構を、操作部を備える筐体の開閉に使用するだけでなく、スライドの途中停止位置を検出して所定の機能を起動することにも使用する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−274727公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においてはスライド機構を、操作部を備える筐体の開閉以外の利用として所定の機能を起動することにとどまっている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スライド機構の更なる利用範囲の拡大により操作子を増やすことなくより操作性の高い携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、表示部を備える第一の筐体及び操作部を備える第二の筐体からなり、前記操作部を使用する場合は前記第二の筐体を前記第一の筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は該第二の筐体を該第一の筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備える携帯端末装置であって、前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項18記載の発明)。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記検出手段は、更に前記操作部を露出或いは隠す前記スライド機構の開閉操作のスライド量を検出し、前記制御手段は、更に前記検出手段により検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御することを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、コンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記制御手段は、更にコンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項5に従属する発明として、前記制御手段は、更に複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、ズーム機能を有するカメラ撮影手段を更に備え、前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項7に従属する発明として、前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、カメラ撮影手段を更に備え、前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項9に従属する発明として、前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項11に従属する発明として、前記制御手段は、更に音量調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
請求項13に従属する発明として、前記制御手段は、更に項目を選択する動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項14記載の発明であってもよい。
【0021】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記検出手段は、前記スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された前記第一の筐体に対する前記第二の筐体の位置から検出することを特徴とする請求項15記載の発明であってもよい。
【0022】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記制御手段による制御は、対象となる機能が起動された場合に実行されることを特徴とする請求項16記載の発明であってもよい。
【0023】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記制御手段による制御は、所定の操作を行ないながら前記スライド操作が行なわれた場合に実行されることを特徴とする請求項17記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、スライド機構を備えた携帯端末装置において、操作子を増やすことなくより操作性を高めることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図1〜図13を参照して本発明の実施形態を説明する。
この実施形態は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、表示部筐体1と操作部筐体2の2つの筐体からなり、スライド機構により操作部筐体2を表示部筐体1に対して開閉可能となっている。
図1(A)は、操作部筐体2を閉じた状態、図1(B)は、操作部筐体2を閉じた状態とスライド操作を開始した位置の間にスライドした状態、図1(C)は、操作部筐体2のスライド操作を開始した位置にスライドした状態、図1(D)は、操作部筐体2のスライド操作を開始した位置と全開の間にスライドした状態、図1(E)は、操作部筐体2を全開までスライドした状態をそれぞれ表している。
【0026】
図2は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)などのほか、音楽コンテンツなどを再生するコンテンツ再生機能など、各種の機能が備えられている。この携帯電話装置は、図示は省略したが、無線通信網(公衆移動体通信網)を介してインターネットに接続されており、この無線通信網やインターネット側のメールサーバとの間で電子メールの送受信が可能なほか、インターネットを介して任意のWebページをアクセス可能となっている。
【0027】
制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御するもので、この制御部11にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5〜図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。なお、記憶部13としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0028】
表示部14は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像、テレビ映像などを表示可能なもので、その待受画面のピクトエリアには、時刻表示、受信感度などが表示される。操作部15は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部11は、操作部15からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理など、各種の処理を実行する。通信部16は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部17を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部17から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0029】
スライド位置検出部18は、表示部筐体1に対して操作部筐体2が閉じた状態から全開の状態の間でどのスライド位置にあるかを検出して制御部11に位置情報を出力する。
【0030】
図3は、スライドテーブルSTを説明するための図である。
このスライドテーブルSTは、実行中のアプリケーション及びアプリケーションのモードに応じて操作部筐体2のスライド状態により行なわれる動作を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0031】
図4は、スライドフラグSFを説明するための図である。
このスライドフラグSFは、操作部筐体2のスライド状態により、“0”の場合は何も行なわず、“1”の場合は図3のスライドテーブルSTを参照してアプリケーションとアプリケーションのモードの状態に応じて所定の動作を行い、“2”の場合はスライド操作を開始した位置を記憶する。
【0032】
次に、この実施形態における携帯電話機の動作概念を図5〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードに従った動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0033】
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図5のステップS1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップS2)。この待ち受け状態において通信部16から電話の着信有無をチェックし(ステップS3)、電話着信を検出した場合は、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップS4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップS5)。
そして通話中にオンフック操作が行われた場合は(ステップS6でYES)、回線を切断し(ステップS7)、待ち受け状態に戻る(ステップS2)。
【0034】
図5のステップS3で電話着信が検出されず(ステップS3でNO)、メールアプリケーション操作が検出された場合には(図6のステップS11でYES)、メール一覧表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップS12)、メール一覧表示操作が検出された場合には(ステップS12でYES)、メール一覧を表示する処理を行い(ステップS17)、アプリケーションのモードを一覧表示モードに設定する(ステップS18)。
【0035】
次に操作部筐体2のスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS19)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS19でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS20)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS19でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS21)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS22)、ステップS12に戻る。
【0036】
ステッS12でメール一覧表示操作が検出されず(ステップS12でNO)、メール表示操作が検出された場合には(ステップS13でYES)、メールを表示する処理を行い(ステップS23)、アプリケーションのモードをデータ表示モードに設定する(ステップS24)。
次にステップS19に移り上述と同様の処理を行なう。
【0037】
ステップS13でメール表示操作が検出されず(ステップS13でNO)、メールアプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS14でYES)、メールアプリケーションの終了処理を行い(ステップS25)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS26)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0038】
ステップS14でメールアプリケーション終了操作が検出されず(ステップS14でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS15でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS27)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS27でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS28)、ステップS12に戻る。
【0039】
例えば、アプリケーションのモードがデータ表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で上スクロールを連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すようにスクロール速度が“0”となり、スクロールを停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した下スクロールとなり、図11に示すようにスクロール速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりスクロールが制御される。
【0040】
また、一覧表示モードの場合も同様に操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により選択項目の移動が制御される。
【0041】
図12(A)はメールアプリケーションのメールの全文を例示したもので、図12(B)はメールの先頭部分を表示した場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(C)はメールの先頭部分から1回分スクロールした場合を同様に例示したもので、図12(D)は、メールの最後尾部分を表示した場合を同様に例示したものとなっている。
【0042】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS15)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているスクロール或いは選択項目の移動方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0043】
ステップS27でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS27でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS29)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS29でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS21)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS22)、ステップS12に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS29でNO)、そのままステップS12に戻る。
【0044】
ステップS15で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS15でNO)、例えば新規メール作成のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS16)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS30)、ステップS12に戻る。
【0045】
以上メールアプリケーション操作を説明したが、Web閲覧アプリケーションやメモアプリケーション等でも同様の動作となる。
Web閲覧アプリケーションの場合は、メール一覧表示操作がブックマーク一覧表示操作に、メール一覧表示処理がブックマークの一覧表示処理に、メール表示操作がWebページ表示操作、メール表示処理がWebページ表示処理となる。
メモアプリケーションの場合は、メール一覧表示操作がメモ一覧表示操作に、メール一覧表示処理がメモの一覧表示処理に、メール表示操作がメモ表示操作となる、メール表示処理がメモ表示処理となる。
【0046】
図6のステップS11でメールアプリケーション操作が検出されず(ステップS11でNO)、画像閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図7のステップS41でYES)、画像表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップS42)、画像表示操作が検出された場合には(ステップS42でYES)、画像を表示する処理を行い(ステップS46)、アプリケーションのモードをデータ表示モードに設定する(ステップS47)。
【0047】
次にスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS48)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS48でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS49)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS48でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS50)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS51)、ステップS42に戻る。
【0048】
ステップS42で画像表示操作が検出されず(ステップS42でNO)、画像閲覧アプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS43でYES)、画像閲覧アプリケーションの終了処理を行い(ステップS52)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS53)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0049】
ステップS43で画像閲覧アプリケーション終了操作が検出されず(ステップS43でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS44でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS54)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS54でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS55)、ステップS42に戻る。
【0050】
例えば、アプリケーションのモードがデータ表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で画像単位のページ戻しを連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように画像送り速度が“0”となり、ページ戻しを停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した画像の送り表示となり、図11に示すようにページ送り速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりページ送りが制御される。
図12(E)は画像閲覧アプリケーションで閲覧可能な全画像を例示したもので、図12(F)は先頭の画像を表示した場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(G)は先頭から1回分ページ送りをした場合を同様に例示したもので、図12(H)は、最後尾の画像を表示した場合を同様に例示したものとなっている。
【0051】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS44)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているページ送りの方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0052】
ステップS54でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS54でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS56)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS56でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS50)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS51)、ステップS42に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS56でNO)、そのままステップS42に戻る。
【0053】
ステップS44で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS44でNO)、例えば画像編集のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS45)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS57)、ステップS42に戻る。
【0054】
以上画像アプリケーション操作を説明したが、電子ブック閲覧アプリケーション等でも同様の動作となる。
電子ブック閲覧アプリケーションの場合は、画像表示操作が電子ブック表示操作に、画像表示処理が電子ブックの表示処理となる。
【0055】
図7のステップS41で画像閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップS41NO)、カメラアプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップS61でYES)、アプリケーションのモードをズーム調節モードに設定し(ステップS62)、スライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS63)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS63でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS65)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS63でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS66)、スライドフラグSFに“1”を立てる(ステップS66)。
【0056】
次にシャッターボタン操作が検出されたか否かを判定し(ステップS67)、シャッターボタンが操作されたと判定された場合には(ステップS67でYES)、撮影処理を行いファイルに保存し(ステップS72)、ステップS67に戻る
【0057】
ステップS67でシャッターボタン操作が検出されず(ステップS67でNO)、カメラアプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS68でYES)、カメラアプリケーションの終了処理を行い(ステップS73)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS74)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0058】
ステップS68でカメラアプリケーション終了操作が検出されず(ステップS68でNO)、操作部15にある調節モード設定ボタン操作が検出された場合には(ステップS69でYES)、調節モード設定ボタンの操作に応じてアプリケーションのモードをズーム調節モード、フォーカス調節モード、露出補正モード、感度調節モードのいずれかに設定し(ステップS75)、ステップS67に戻る。
【0059】
ステップS69で調節モード設定ボタン操作が検出されず(ステップS69でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS70でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS76)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS76でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS77)、ステップS67に戻る。
【0060】
例えば、アプリケーションのモードがズーム調節モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で広角側にズーム調節を連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すようにズーム調節速度が“0”となり、ズーム調節を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した望遠側へのズーム調節となり、図11に示すようにズーム調節速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりズーム調節が制御される。
【0061】
また、フォーカス調節モード、露出補正モード、感度調節モードの場合も同様に操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりフォーカス調節、露出補正或いは感度調節が制御される。
【0062】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS70)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているズーム調節、フォーカス調節、露出補正或いは感度調節の方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0063】
ステップS76でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS76でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS78)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS78でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS64)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS66)、ステップS67に戻り、スライドフラグSFが2でない場合は(ステップS78でNO)、そのままステップS67に戻る。
【0064】
ステップS70で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS70でNO)、例えば撮影画像の確認のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS71)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS79)、ステップS67に戻る。
【0065】
図8のステップS61でカメラアプリケーション操作が検出されず(ステップS61でNO)、音楽再生アプリケーション操作が検出された場合には(図9のステップS81でYES)、音楽再生操作が検出されたか否かを判定し(ステップS82)、音楽再生操作が検出された場合には(ステップS82でYES)、音楽再生を開始する処理を行い(ステップS86)、アプリケーションのモードを音楽再生モードに設定する(ステップS87)。
【0066】
次にスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS88)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS88でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS89)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS88でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS90)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS91)、ステップS82に戻る。
【0067】
ステップS82で音楽再生操作が検出されず(ステップS82でNO)音楽再生アプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS83でYES)、音楽再生アプリケーションの終了処理を行い(ステップS92)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS93)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0068】
ステップS83で音楽再生アプリケーション終了操作が検出されず(ステップS83でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS84でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS94)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS94でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS95)、ステップS82に戻る。
【0069】
例えば、アプリケーションのモードが音楽再生表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で小さくなる方向に音量調節を連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように音量調節速度が“0”となり、音量調節を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した大きくなる方向の音量調節となり、図11に示すようにページ送り速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により音量調節が制御される。
【0070】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS84)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されている音量の調節方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0071】
ステップS94でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS94でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS96)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS96でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS90)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS91)、ステップS82に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS96でNO)、そのままステップS82に戻る。
【0072】
ステップS84で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS84でNO)、例えば音質調節のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS85)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS97)、ステップS82に戻る。
【0073】
図9のステップS81で音楽再生アプリケーション操作が検出されず(ステップS81でNO)、機能メニュー操作が検出された場合には(図10のステップS101でYES)、アプリケーションのモードを一覧表示モードに設定し(ステップS102)、スライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し(ステップS103)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS103でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS105)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS103でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS104)、スライドフラグSFに“1”を立てる(ステップS106)。
【0074】
次に選択項目を実行する操作が検出されたか否かを判定し(ステップS107)、選択項目を実行するが操作されたと判定された場合には(ステップS107でYES)、選択項目の機能を実行し(ステップS111)、ステップS107に戻る。
【0075】
ステップS107で選択項目実行操作が検出されず(ステップS107でNO)、機能メニュー終了操作が検出された場合には(ステップS108でYES)、機能メニューの終了処理を行い(ステップS112)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS113)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0076】
ステップS108で機能メニュー終了操作が検出されず(ステップS108でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS109でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS114)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS114でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS115)、ステップS107に戻る。
【0077】
例えば、アプリケーションのモードが一覧表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で上方向に選択項目を連続して移動する。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように選択項目移動速度が“0”となり、選択項目移動を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した下方向への選択項目を移動となり、図11に示すようにズーム調節速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により選択項目の移動が制御される。
【0078】
図12(I)は機能メニューの全機能一覧を例示したもので、図12(J)は機能メニューの先頭項目が選択された場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(K)は機能メニューの先頭項目からから1回分選択項目を移動した場合を同様に例示したもので、図12(L)は、機能メニューの最後尾項目が選択された場合を同様に例示したものとなっている。
【0079】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS109)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されている選択項目の移動方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0080】
ステップS114でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS114でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS116)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS116でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS104)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS106)、ステップS107に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS116でNO)、そのままステップS107に戻る。
【0081】
ステップS109で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS109でNO)、例えばメロディ等のデモ再生のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS110)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS117)、ステップS107に戻る。
【0082】
図10のステップS101で機能メニュー操作が検出されず(ステップS101でNO)、その他の何らかの操作が行われた場合には(ステップS121でYES)、操作に応じた処理が行われる(ステップS122)。例えば、ユーザ操作に応じて任意の時計時刻を設定する処理、音声電話発信処理などが行われる。
【0083】
図1に示す携帯端末装置の変形例として図13に示すように操作部筐体4が表示部筐体3に対して下方向だけでなく上方向にスライドして開くようになっていてもよい。
図13(A)は、操作部筐体4を上方向に全開までスライドして状態、図13(B)は、操作部筐体4を閉じた状態と上方向に全開にした状態の間にスライドした状態、図13(C)は、操作部筐体4を閉じた状態、図13(D)は、操作部筐体4を閉じた状態と下方向に全開にした状態の間にスライドした状態、図13(E)は、操作部筐体4を下方向に全開までスライドした状態をそれぞれ表している。
【0084】
以上のように、操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出し、検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御するようにしたことで、動作量を制御するための特別な操作子を独立に設ける必要がない。
【0085】
更に、スライド量を検出し、検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライドを利用するためスライド操作を行なうための充分な長さを確保でき微妙な動作量の制御が可能となる。
【0086】
また、コンテンツの表示が表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により表示コンテンツのスクロールが可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したスクロールが可能になる。
【0087】
更に、スクロール動作速度により動作量を制御するようにしたことで、スクロール速度の調節が可能になる。
【0088】
また、コンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにとしたことで、筐体のスライド操作により表示コンテンツのページ送りが可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したページ送りが可能になる。
【0089】
更に、ページ送りの動作速度により動作量を制御するようにしたことで、ページ送り速度の調節が可能になる。
【0090】
また、カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作によりズーム調節が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したズーム調節が可能になる。
【0091】
更に、ズーム調節の動作速度により動作量を制御するようにしたことで、ズーム調節速度の調節が可能になる。
【0092】
また、カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向及び最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作によりフォーカス調節が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したフォーカス調節が可能になる。
【0093】
更に、フォーカス調節の動作速度により動作量を制御するようにしたことで、フォーカス調節速度の調節が可能になる。
【0094】
また、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により音量の変更が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続した音量調節が可能になる。
【0095】
更に、音量調節の動作速度で動作量を制御するようにしたことで、音量調節速度の調節が可能になる。
【0096】
また、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により項目の選択が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続した項目の選択が可能になる。
【0097】
更に、項目を選択する動作速度により前記動作量を制御するようにしたことで、項目の選択速度の調節が可能になる。
【0098】
また、スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された第一の筐体に対する第二の筐体の位置から検出するようにしたことで、動作量を制御するための特別な操作を行なうことなくすぐに動作量の制御が開始できる。
【0099】
また、制御手段による制御を対象となる機能が起動された場合に実行されるようにしたことで、不用意にユーザの意図しない動作とならないようにできる。
【0100】
また、制御手段による制御を所定の操作を行ないながらスライド操作が行なわれた場合に実行されるようにしたことで、不用意にユーザの意図しない動作とならないようにできる。
【0101】
なお、上述した各実施形態は携帯電話機に限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話機の外観図。(A)〜(E)は、操作部筐体をスライドした状態を説明するための図。
【図2】携帯端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図3】スライドテーブルSTを説明するための図。
【図4】スライドフラグSFを説明するための図。
【図5】電源投入に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作を示したフローチャート。
【図6】図5に続く動作を示したフローチャート。
【図7】図6に続く動作を示したフローチャート。
【図8】図7に続く動作を示したフローチャート。
【図9】図8に続く動作を示したフローチャート。
【図10】図9に続く動作を示したフローチャート。
【図11】操作部筐体のスライド量と動作量の関係をグラフで表す図。
【図12】(A)〜(D)は、メールアプリケーションのメール表示を例示する図。(E)〜(H)は、画像閲覧アプリケーションの画像表示を例示する図。(I)〜(L)は、機能メニューの機能一覧表示を例示する図。
【図13】携帯端末装置として適用した携帯電話機の変形例の外観図。(A)〜(E)は、操作部筐体をスライドした状態を説明するための図。
【符号の説明】
【0103】
1 表示部筐体
2 操作部筐体
3 変形例における表示部筐体
4 変形例における操作部筐体
11 制御部
12 電源部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 通信部
17 電話部
18 スライド位置検出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド機構を備える携帯端末装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置を使用する際には使いやすく、携帯する際にはできるだけ小型化するために、表示部を備える筐体及び操作部を備える筐体からなり、操作部を使用する場合は操作部筐体を表示部筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は操作部筐体を表示部筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備えるものがある。
【0003】
従来技術として、上述のスライド機構を、操作部を備える筐体の開閉に使用するだけでなく、スライドの途中停止位置を検出して所定の機能を起動することにも使用する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−274727公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においてはスライド機構を、操作部を備える筐体の開閉以外の利用として所定の機能を起動することにとどまっている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スライド機構の更なる利用範囲の拡大により操作子を増やすことなくより操作性の高い携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、表示部を備える第一の筐体及び操作部を備える第二の筐体からなり、前記操作部を使用する場合は前記第二の筐体を前記第一の筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は該第二の筐体を該第一の筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備える携帯端末装置であって、前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項18記載の発明)。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記検出手段は、更に前記操作部を露出或いは隠す前記スライド機構の開閉操作のスライド量を検出し、前記制御手段は、更に前記検出手段により検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御することを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、コンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記制御手段は、更にコンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項5に従属する発明として、前記制御手段は、更に複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、ズーム機能を有するカメラ撮影手段を更に備え、前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項7に従属する発明として、前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、カメラ撮影手段を更に備え、前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項9に従属する発明として、前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項11に従属する発明として、前記制御手段は、更に音量調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
請求項13に従属する発明として、前記制御手段は、更に項目を選択する動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項14記載の発明であってもよい。
【0021】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記検出手段は、前記スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された前記第一の筐体に対する前記第二の筐体の位置から検出することを特徴とする請求項15記載の発明であってもよい。
【0022】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記制御手段による制御は、対象となる機能が起動された場合に実行されることを特徴とする請求項16記載の発明であってもよい。
【0023】
請求項1乃至14の何れか1項に従属する発明として、前記制御手段による制御は、所定の操作を行ないながら前記スライド操作が行なわれた場合に実行されることを特徴とする請求項17記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、スライド機構を備えた携帯端末装置において、操作子を増やすことなくより操作性を高めることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図1〜図13を参照して本発明の実施形態を説明する。
この実施形態は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、表示部筐体1と操作部筐体2の2つの筐体からなり、スライド機構により操作部筐体2を表示部筐体1に対して開閉可能となっている。
図1(A)は、操作部筐体2を閉じた状態、図1(B)は、操作部筐体2を閉じた状態とスライド操作を開始した位置の間にスライドした状態、図1(C)は、操作部筐体2のスライド操作を開始した位置にスライドした状態、図1(D)は、操作部筐体2のスライド操作を開始した位置と全開の間にスライドした状態、図1(E)は、操作部筐体2を全開までスライドした状態をそれぞれ表している。
【0026】
図2は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)などのほか、音楽コンテンツなどを再生するコンテンツ再生機能など、各種の機能が備えられている。この携帯電話装置は、図示は省略したが、無線通信網(公衆移動体通信網)を介してインターネットに接続されており、この無線通信網やインターネット側のメールサーバとの間で電子メールの送受信が可能なほか、インターネットを介して任意のWebページをアクセス可能となっている。
【0027】
制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御するもので、この制御部11にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5〜図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。なお、記憶部13としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0028】
表示部14は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像、テレビ映像などを表示可能なもので、その待受画面のピクトエリアには、時刻表示、受信感度などが表示される。操作部15は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部11は、操作部15からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理など、各種の処理を実行する。通信部16は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部17を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部17から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0029】
スライド位置検出部18は、表示部筐体1に対して操作部筐体2が閉じた状態から全開の状態の間でどのスライド位置にあるかを検出して制御部11に位置情報を出力する。
【0030】
図3は、スライドテーブルSTを説明するための図である。
このスライドテーブルSTは、実行中のアプリケーション及びアプリケーションのモードに応じて操作部筐体2のスライド状態により行なわれる動作を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0031】
図4は、スライドフラグSFを説明するための図である。
このスライドフラグSFは、操作部筐体2のスライド状態により、“0”の場合は何も行なわず、“1”の場合は図3のスライドテーブルSTを参照してアプリケーションとアプリケーションのモードの状態に応じて所定の動作を行い、“2”の場合はスライド操作を開始した位置を記憶する。
【0032】
次に、この実施形態における携帯電話機の動作概念を図5〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードに従った動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0033】
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図5のステップS1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップS2)。この待ち受け状態において通信部16から電話の着信有無をチェックし(ステップS3)、電話着信を検出した場合は、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップS4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップS5)。
そして通話中にオンフック操作が行われた場合は(ステップS6でYES)、回線を切断し(ステップS7)、待ち受け状態に戻る(ステップS2)。
【0034】
図5のステップS3で電話着信が検出されず(ステップS3でNO)、メールアプリケーション操作が検出された場合には(図6のステップS11でYES)、メール一覧表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップS12)、メール一覧表示操作が検出された場合には(ステップS12でYES)、メール一覧を表示する処理を行い(ステップS17)、アプリケーションのモードを一覧表示モードに設定する(ステップS18)。
【0035】
次に操作部筐体2のスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS19)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS19でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS20)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS19でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS21)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS22)、ステップS12に戻る。
【0036】
ステッS12でメール一覧表示操作が検出されず(ステップS12でNO)、メール表示操作が検出された場合には(ステップS13でYES)、メールを表示する処理を行い(ステップS23)、アプリケーションのモードをデータ表示モードに設定する(ステップS24)。
次にステップS19に移り上述と同様の処理を行なう。
【0037】
ステップS13でメール表示操作が検出されず(ステップS13でNO)、メールアプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS14でYES)、メールアプリケーションの終了処理を行い(ステップS25)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS26)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0038】
ステップS14でメールアプリケーション終了操作が検出されず(ステップS14でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS15でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS27)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS27でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS28)、ステップS12に戻る。
【0039】
例えば、アプリケーションのモードがデータ表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で上スクロールを連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すようにスクロール速度が“0”となり、スクロールを停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した下スクロールとなり、図11に示すようにスクロール速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりスクロールが制御される。
【0040】
また、一覧表示モードの場合も同様に操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により選択項目の移動が制御される。
【0041】
図12(A)はメールアプリケーションのメールの全文を例示したもので、図12(B)はメールの先頭部分を表示した場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(C)はメールの先頭部分から1回分スクロールした場合を同様に例示したもので、図12(D)は、メールの最後尾部分を表示した場合を同様に例示したものとなっている。
【0042】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS15)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているスクロール或いは選択項目の移動方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0043】
ステップS27でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS27でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS29)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS29でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS21)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS22)、ステップS12に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS29でNO)、そのままステップS12に戻る。
【0044】
ステップS15で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS15でNO)、例えば新規メール作成のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS16)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS30)、ステップS12に戻る。
【0045】
以上メールアプリケーション操作を説明したが、Web閲覧アプリケーションやメモアプリケーション等でも同様の動作となる。
Web閲覧アプリケーションの場合は、メール一覧表示操作がブックマーク一覧表示操作に、メール一覧表示処理がブックマークの一覧表示処理に、メール表示操作がWebページ表示操作、メール表示処理がWebページ表示処理となる。
メモアプリケーションの場合は、メール一覧表示操作がメモ一覧表示操作に、メール一覧表示処理がメモの一覧表示処理に、メール表示操作がメモ表示操作となる、メール表示処理がメモ表示処理となる。
【0046】
図6のステップS11でメールアプリケーション操作が検出されず(ステップS11でNO)、画像閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図7のステップS41でYES)、画像表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップS42)、画像表示操作が検出された場合には(ステップS42でYES)、画像を表示する処理を行い(ステップS46)、アプリケーションのモードをデータ表示モードに設定する(ステップS47)。
【0047】
次にスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS48)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS48でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS49)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS48でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS50)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS51)、ステップS42に戻る。
【0048】
ステップS42で画像表示操作が検出されず(ステップS42でNO)、画像閲覧アプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS43でYES)、画像閲覧アプリケーションの終了処理を行い(ステップS52)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS53)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0049】
ステップS43で画像閲覧アプリケーション終了操作が検出されず(ステップS43でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS44でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS54)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS54でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS55)、ステップS42に戻る。
【0050】
例えば、アプリケーションのモードがデータ表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で画像単位のページ戻しを連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように画像送り速度が“0”となり、ページ戻しを停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した画像の送り表示となり、図11に示すようにページ送り速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりページ送りが制御される。
図12(E)は画像閲覧アプリケーションで閲覧可能な全画像を例示したもので、図12(F)は先頭の画像を表示した場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(G)は先頭から1回分ページ送りをした場合を同様に例示したもので、図12(H)は、最後尾の画像を表示した場合を同様に例示したものとなっている。
【0051】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS44)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているページ送りの方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0052】
ステップS54でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS54でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS56)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS56でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS50)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS51)、ステップS42に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS56でNO)、そのままステップS42に戻る。
【0053】
ステップS44で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS44でNO)、例えば画像編集のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS45)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS57)、ステップS42に戻る。
【0054】
以上画像アプリケーション操作を説明したが、電子ブック閲覧アプリケーション等でも同様の動作となる。
電子ブック閲覧アプリケーションの場合は、画像表示操作が電子ブック表示操作に、画像表示処理が電子ブックの表示処理となる。
【0055】
図7のステップS41で画像閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップS41NO)、カメラアプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップS61でYES)、アプリケーションのモードをズーム調節モードに設定し(ステップS62)、スライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS63)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS63でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS65)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS63でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS66)、スライドフラグSFに“1”を立てる(ステップS66)。
【0056】
次にシャッターボタン操作が検出されたか否かを判定し(ステップS67)、シャッターボタンが操作されたと判定された場合には(ステップS67でYES)、撮影処理を行いファイルに保存し(ステップS72)、ステップS67に戻る
【0057】
ステップS67でシャッターボタン操作が検出されず(ステップS67でNO)、カメラアプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS68でYES)、カメラアプリケーションの終了処理を行い(ステップS73)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS74)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0058】
ステップS68でカメラアプリケーション終了操作が検出されず(ステップS68でNO)、操作部15にある調節モード設定ボタン操作が検出された場合には(ステップS69でYES)、調節モード設定ボタンの操作に応じてアプリケーションのモードをズーム調節モード、フォーカス調節モード、露出補正モード、感度調節モードのいずれかに設定し(ステップS75)、ステップS67に戻る。
【0059】
ステップS69で調節モード設定ボタン操作が検出されず(ステップS69でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS70でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS76)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS76でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS77)、ステップS67に戻る。
【0060】
例えば、アプリケーションのモードがズーム調節モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で広角側にズーム調節を連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すようにズーム調節速度が“0”となり、ズーム調節を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した望遠側へのズーム調節となり、図11に示すようにズーム調節速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりズーム調節が制御される。
【0061】
また、フォーカス調節モード、露出補正モード、感度調節モードの場合も同様に操作部筐体2のスライドの方向、時間と量によりフォーカス調節、露出補正或いは感度調節が制御される。
【0062】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS70)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されているズーム調節、フォーカス調節、露出補正或いは感度調節の方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0063】
ステップS76でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS76でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS78)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS78でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS64)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS66)、ステップS67に戻り、スライドフラグSFが2でない場合は(ステップS78でNO)、そのままステップS67に戻る。
【0064】
ステップS70で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS70でNO)、例えば撮影画像の確認のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS71)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS79)、ステップS67に戻る。
【0065】
図8のステップS61でカメラアプリケーション操作が検出されず(ステップS61でNO)、音楽再生アプリケーション操作が検出された場合には(図9のステップS81でYES)、音楽再生操作が検出されたか否かを判定し(ステップS82)、音楽再生操作が検出された場合には(ステップS82でYES)、音楽再生を開始する処理を行い(ステップS86)、アプリケーションのモードを音楽再生モードに設定する(ステップS87)。
【0066】
次にスライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し、(ステップS88)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS88でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS89)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS88でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS90)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS91)、ステップS82に戻る。
【0067】
ステップS82で音楽再生操作が検出されず(ステップS82でNO)音楽再生アプリケーション終了操作が検出された場合には(ステップS83でYES)、音楽再生アプリケーションの終了処理を行い(ステップS92)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS93)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0068】
ステップS83で音楽再生アプリケーション終了操作が検出されず(ステップS83でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS84でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS94)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS94でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS95)、ステップS82に戻る。
【0069】
例えば、アプリケーションのモードが音楽再生表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で小さくなる方向に音量調節を連続して行う。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように音量調節速度が“0”となり、音量調節を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した大きくなる方向の音量調節となり、図11に示すようにページ送り速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により音量調節が制御される。
【0070】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS84)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されている音量の調節方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0071】
ステップS94でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS94でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS96)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS96でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS90)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS91)、ステップS82に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS96でNO)、そのままステップS82に戻る。
【0072】
ステップS84で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS84でNO)、例えば音質調節のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS85)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS97)、ステップS82に戻る。
【0073】
図9のステップS81で音楽再生アプリケーション操作が検出されず(ステップS81でNO)、機能メニュー操作が検出された場合には(図10のステップS101でYES)、アプリケーションのモードを一覧表示モードに設定し(ステップS102)、スライド状態が閉じた状態であるか全開の状態であるかを判定し(ステップS103)、閉じた状態或いは全開の状態の場合は(ステップS103でYES)、スライドフラグSFに“2”を立て(ステップS105)、閉じた状態或いは全開の状態いずれでもない場合は(ステップS103でNO)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS104)、スライドフラグSFに“1”を立てる(ステップS106)。
【0074】
次に選択項目を実行する操作が検出されたか否かを判定し(ステップS107)、選択項目を実行するが操作されたと判定された場合には(ステップS107でYES)、選択項目の機能を実行し(ステップS111)、ステップS107に戻る。
【0075】
ステップS107で選択項目実行操作が検出されず(ステップS107でNO)、機能メニュー終了操作が検出された場合には(ステップS108でYES)、機能メニューの終了処理を行い(ステップS112)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS113)、待ち受け状態に戻る(図5のステップS2)。
【0076】
ステップS108で機能メニュー終了操作が検出されず(ステップS108でNO)、操作部筐体2のスライド操作が検出された場合には(ステップS109でYES)、スライドフラグSFが“1”であるか否かを判定し(ステップS114)、スライドフラグSFが“1”の場合は(ステップS114でYES)、スライドテーブルSTを参照して、設定されているアプリケーションのモードとスライド状態に応じた処理を行い(ステップS115)、ステップS107に戻る。
【0077】
例えば、アプリケーションのモードが一覧表示モードで、スライド状態がスライド開始位置と閉じた状態の間にある場合は、スライド開始位置からのスライド量に応じた速度で上方向に選択項目を連続して移動する。スライド開始位置からのスライド量に応じた速度は図11に示すグラフのようにスライド開始位置から閉じた状態に近づくほどより速くなる。
そしてスライド状態をスライド開始位置までスライドさせると図11に示すように選択項目移動速度が“0”となり、選択項目移動を停止する。
更にスライド状態をスライド開始位置と全開の状態の間にすると、連続した下方向への選択項目を移動となり、図11に示すようにズーム調節速度はスライド量が全開に近いほどより速くなり、操作部筐体2のスライドの方向、時間と量により選択項目の移動が制御される。
【0078】
図12(I)は機能メニューの全機能一覧を例示したもので、図12(J)は機能メニューの先頭項目が選択された場合の表示部14における画面表示を例示したもので、図12(K)は機能メニューの先頭項目からから1回分選択項目を移動した場合を同様に例示したもので、図12(L)は、機能メニューの最後尾項目が選択された場合を同様に例示したものとなっている。
【0079】
なお、操作部筐体2のスライド操作の検出(ステップS109)は操作部15にある特定のキーを押しながらスライド操作をされた場合のみ検出するようにしてもよい。
また、スライドテーブルSTに記憶されている選択項目の移動方向を、ユーザ設定により変更できるようにしてもよい。
【0080】
ステップS114でスライドフラグSFが“1”でない場合は(ステップS114でNO)、スライドフラグSFが“2”であるか否かを判定し(ステップS116)、スライドフラグSFが“2”の場合は(ステップS116でYES)、現在のスライド位置をスライド開始位置として記憶し(ステップS104)、スライドフラグSFに“1”を立て(ステップS106)、ステップS107に戻り、スライドフラグSFが“2”でない場合は(ステップS116でNO)、そのままステップS107に戻る。
【0081】
ステップS109で操作部筐体2のスライド操作が検出されなかった場合には(ステップS109でNO)、例えばメロディ等のデモ再生のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップS110)、スライドフラグSFに“0”を立て(ステップS117)、ステップS107に戻る。
【0082】
図10のステップS101で機能メニュー操作が検出されず(ステップS101でNO)、その他の何らかの操作が行われた場合には(ステップS121でYES)、操作に応じた処理が行われる(ステップS122)。例えば、ユーザ操作に応じて任意の時計時刻を設定する処理、音声電話発信処理などが行われる。
【0083】
図1に示す携帯端末装置の変形例として図13に示すように操作部筐体4が表示部筐体3に対して下方向だけでなく上方向にスライドして開くようになっていてもよい。
図13(A)は、操作部筐体4を上方向に全開までスライドして状態、図13(B)は、操作部筐体4を閉じた状態と上方向に全開にした状態の間にスライドした状態、図13(C)は、操作部筐体4を閉じた状態、図13(D)は、操作部筐体4を閉じた状態と下方向に全開にした状態の間にスライドした状態、図13(E)は、操作部筐体4を下方向に全開までスライドした状態をそれぞれ表している。
【0084】
以上のように、操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出し、検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御するようにしたことで、動作量を制御するための特別な操作子を独立に設ける必要がない。
【0085】
更に、スライド量を検出し、検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライドを利用するためスライド操作を行なうための充分な長さを確保でき微妙な動作量の制御が可能となる。
【0086】
また、コンテンツの表示が表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により表示コンテンツのスクロールが可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したスクロールが可能になる。
【0087】
更に、スクロール動作速度により動作量を制御するようにしたことで、スクロール速度の調節が可能になる。
【0088】
また、コンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにとしたことで、筐体のスライド操作により表示コンテンツのページ送りが可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したページ送りが可能になる。
【0089】
更に、ページ送りの動作速度により動作量を制御するようにしたことで、ページ送り速度の調節が可能になる。
【0090】
また、カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作によりズーム調節が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したズーム調節が可能になる。
【0091】
更に、ズーム調節の動作速度により動作量を制御するようにしたことで、ズーム調節速度の調節が可能になる。
【0092】
また、カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向及び最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作によりフォーカス調節が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続したフォーカス調節が可能になる。
【0093】
更に、フォーカス調節の動作速度により動作量を制御するようにしたことで、フォーカス調節速度の調節が可能になる。
【0094】
また、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により音量の変更が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続した音量調節が可能になる。
【0095】
更に、音量調節の動作速度で動作量を制御するようにしたことで、音量調節速度の調節が可能になる。
【0096】
また、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により動作量を制御するようにしたことで、筐体のスライド操作により項目の選択が可能になるだけでなく、スライドした状態を保つだけで連続した項目の選択が可能になる。
【0097】
更に、項目を選択する動作速度により前記動作量を制御するようにしたことで、項目の選択速度の調節が可能になる。
【0098】
また、スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された第一の筐体に対する第二の筐体の位置から検出するようにしたことで、動作量を制御するための特別な操作を行なうことなくすぐに動作量の制御が開始できる。
【0099】
また、制御手段による制御を対象となる機能が起動された場合に実行されるようにしたことで、不用意にユーザの意図しない動作とならないようにできる。
【0100】
また、制御手段による制御を所定の操作を行ないながらスライド操作が行なわれた場合に実行されるようにしたことで、不用意にユーザの意図しない動作とならないようにできる。
【0101】
なお、上述した各実施形態は携帯電話機に限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話機の外観図。(A)〜(E)は、操作部筐体をスライドした状態を説明するための図。
【図2】携帯端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図3】スライドテーブルSTを説明するための図。
【図4】スライドフラグSFを説明するための図。
【図5】電源投入に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作を示したフローチャート。
【図6】図5に続く動作を示したフローチャート。
【図7】図6に続く動作を示したフローチャート。
【図8】図7に続く動作を示したフローチャート。
【図9】図8に続く動作を示したフローチャート。
【図10】図9に続く動作を示したフローチャート。
【図11】操作部筐体のスライド量と動作量の関係をグラフで表す図。
【図12】(A)〜(D)は、メールアプリケーションのメール表示を例示する図。(E)〜(H)は、画像閲覧アプリケーションの画像表示を例示する図。(I)〜(L)は、機能メニューの機能一覧表示を例示する図。
【図13】携帯端末装置として適用した携帯電話機の変形例の外観図。(A)〜(E)は、操作部筐体をスライドした状態を説明するための図。
【符号の説明】
【0103】
1 表示部筐体
2 操作部筐体
3 変形例における表示部筐体
4 変形例における操作部筐体
11 制御部
12 電源部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 通信部
17 電話部
18 スライド位置検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える第一の筐体及び操作部を備える第二の筐体からなり、前記操作部を使用する場合は前記第二の筐体を前記第一の筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は該第二の筐体を該第一の筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備える携帯端末装置であって、
前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記検出手段は、更に前記操作部を露出或いは隠す前記スライド機構の開閉操作のスライド量を検出し、
前記制御手段は、更に前記検出手段により検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記制御手段は、コンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記制御手段は、更にコンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記制御手段は、複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記制御手段は、更に複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
ズーム機能を有するカメラ撮影手段を更に備え、
前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
カメラ撮影手段を更に備え、
前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記制御手段は、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記制御手段は、更に音量調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
前記制御手段は、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項14】
前記制御手段は、更に項目を選択する動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項13に記載の携帯端末装置。
【請求項15】
前記検出手段は、前記スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された前記第一の筐体に対する前記第二の筐体の位置から検出することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項16】
前記制御手段による制御は、対象となる機能が起動された場合に実行されることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
前記制御手段による制御は、所定の操作を行ないながら前記スライド操作が行なわれた場合に実行されることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項18】
コンピュータに、
表示部を備える第一の筐体に対して操作部を備える第二の筐体をスライドさせることで前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手順と、
前記検出手順により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【請求項1】
表示部を備える第一の筐体及び操作部を備える第二の筐体からなり、前記操作部を使用する場合は前記第二の筐体を前記第一の筐体に対してスライドし開いて該操作部を露出させ、該操作部を使用しない場合は該第二の筐体を該第一の筐体に対してスライドし閉じて該操作部を隠すスライド機構を備える携帯端末装置であって、
前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記検出手段は、更に前記操作部を露出或いは隠す前記スライド機構の開閉操作のスライド量を検出し、
前記制御手段は、更に前記検出手段により検出されたスライド量に応じて当該携帯端末装置で現在動作中の機能に関する動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記制御手段は、コンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記制御手段は、更にコンテンツの表示が前記表示部の画面内に収まらずスクロールで目的の部分を表示させるためのスクロールの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記制御手段は、複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記制御手段は、更に複数のページからなるコンテンツのページ送りの動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
ズーム機能を有するカメラ撮影手段を更に備え、
前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のズームを望遠方向又は広角方向に画角を変えるズーム調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
カメラ撮影手段を更に備え、
前記制御手段は、前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記制御手段は、更に前記カメラ撮影手段のフォーカスを無限遠方向或いは最近接方向に変えるフォーカス調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記制御手段は、音量調節の大小の動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記制御手段は、更に音量調節の動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
前記制御手段は、一覧表示されている項目を選択する動作方向及び動作時間により前記動作量を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項14】
前記制御手段は、更に項目を選択する動作速度により前記動作量を制御することを特徴とする請求項13に記載の携帯端末装置。
【請求項15】
前記検出手段は、前記スライド方向、スライド時間或いはスライド量をスライド機構の開閉操作が開始された前記第一の筐体に対する前記第二の筐体の位置から検出することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項16】
前記制御手段による制御は、対象となる機能が起動された場合に実行されることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
前記制御手段による制御は、所定の操作を行ないながら前記スライド操作が行なわれた場合に実行されることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項18】
コンピュータに、
表示部を備える第一の筐体に対して操作部を備える第二の筐体をスライドさせることで前記操作部を露出或いは隠すスライド機構の開閉操作のスライド方向及びスライド時間を検出する検出手順と、
前記検出手順により検出されたスライド方向及びスライド時間に応じて現在動作中の機能に関する動作量を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−34829(P2010−34829A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194658(P2008−194658)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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