説明

携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラム

【課題】携帯端末装置を回転させるだけで、自動的にコンテンツの表示方向を切り替え可能な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】静止画/動画コンテンツを表示コンテンツとしてディスプレイ12aに表示する際に加速度センサ部16にて検知した携帯端末装置100の回転方向、回転角度に応じてディスプレイ12aに対する表示コンテンツの表示方向をコンテンツ回転処理部13bにて回転させた後、該表示コンテンツをアスペクト比を変更することなくディスプレイ12aに表示可能な状態にコンテンツ拡大/縮小処理部13cにて拡大/縮小する。ディスプレイ12aの表示画面が矩形形状からなっている場合、表示コンテンツの表示方向を回転させる位置を、表示画面を形成する4辺に沿った4つの方向のいずれかとする。携帯端末装置100の回転角度について表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする角度範囲としてあらかじめ定めた感応領域を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムに関し、特に、静止画/動画コンテンツを画面一杯に効果的に表示可能とする携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、動画コンテンツは、縦方向よりも横方向に長い表示形式にされているものであるが、一方、携帯端末装置は、折り畳み構造を採用しているため、ディスプレイの表示画面(表示可能領域)が縦方向が横方向よりも長い縦長タイプのものとなっている。
【0003】
このため、携帯端末装置で動画コンテンツを表示する場合に、ディスプレイの画面一杯に動画コンテンツを効果的に表示させるには、特許文献1の特開2002−135380号公報「折り畳み式携帯型電子機器」に記載されているように、携帯端末装置を2軸ヒンジ構造などを使って構成し、動画コンテンツの表示方向を横向きに変更させると同時に、それに合わせてディスプレイを横向きにして、見易くするような可変表示機構が提案されている。
【特許文献1】特開2002−135380号公報(第4−5頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1のような構造では、ユーザにとって操作が非常に煩わしく、機構の変更操作と同時に、さらに、ユーザ操作により、動画コンテンツの表示方向を横向きに切り替える操作も必要である。さらには、片手で操作するわけにいかず、両手を使って操作することが必要になり、一方の手にカバンなどの荷物を持っている状態では操作が困難である。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、携帯端末装置を回転させるだけで、加速度センサ部によって、自動的にコンテンツの表示方向を切り替えることを可能とし、手軽にディスプレイの画面表示幅を一杯に使って効果的に静止画コンテンツや動画コンテンツを表示することを可能とする携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムを提供することに、その目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の課題を解決するため、本発明による携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0007】
(1)静止画コンテンツや動画コンテンツを表示コンテンツとして表示するディスプレイと当該携帯端末装置の回転方向および回転角度を検知する加速度センサ部とを少なくとも備えた携帯端末装置において、前記ディスプレイの表示画面に対する前記表示コンテンツの表示方向を、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度に応じて対応する位置まで回転させるコンテンツ回転処理手段と、前記コンテンツ回転処理手段により表示方向を回転させた前記表示コンテンツを、アスペクト比を変更することなく、前記ディスプレイの表示画面に表示可能な状態に拡大/縮小するコンテンツ拡大/縮小処理手段と、を少なくとも備えて構成されている携帯端末装置。
(2)上記(1)の携帯端末装置において、前記ディスプレイの表示画面が矩形形状からなっている場合、前記コンテンツ回転処理手段が前記表示コンテンツの表示方向を回転させる前記対応する位置が、前記ディスプレイの表示画面を形成する4辺に沿った4つの方向のうちのいずれかの方向である携帯端末装置。
(3)上記(1)または(2)の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段が、当該携帯端末装置の回転方向および回転角度について、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする角度範囲としてあらかじめ定めた感応領域を有し、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達している場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる処理を実施する携帯端末装置。
(4)上記(3)の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段は、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に存在している時間が、あらかじめ定めた継続時間以上になっていることを検知した場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる処理を実施する携帯端末装置。
(5)上記(3)または(4)の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段は、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達していない場合、あるいは、前記感応領域の角度範囲内に存在していた時間が、前記継続時間以上になっていなかった場合、前記表示コンテンツの表示方向を現在の表示方向のまま保持する携帯端末装置。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかの携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段による前記表示コンテンツの表示方向の回転処理の起動を強制的に抑止する回転処理抑止手段をさらに備えている携帯端末装置。
(7)上記(1)ないし(6)のいずれかの携帯端末装置において、当該携帯端末装置が、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯ノートPC、あるいは、携帯型のマルチメディアプレーヤのいずれかを少なくとも含む携帯端末装置。
(8)上記(1)ないし(7)のいずれかの携帯端末装置において、前記表示コンテンツが、カメラで撮影した静止画コンテンツまたは動画コンテンツ、インターネットサイトから取得した静止画コンテンツまたは動画コンテンツ、地上波テレビ放送から受信した静止画コンテンツまたは動画コンテンツを少なくとも含む携帯端末装置。
(9)静止画コンテンツや動画コンテンツを表示コンテンツとして表示するディスプレイと当該携帯端末装置の回転方向および回転角度を検知する加速度センサ部とを少なくとも備えた携帯端末装置における表示方向切り替え方法であって、前記ディスプレイの表示画面に対する前記表示コンテンツの表示方向を、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度に応じて対応する位置まで回転させた後、アスペクト比を変更することなく、前記ディスプレイの表示画面に表示可能な状態に拡大/縮小する表示方向切り替え方法。
(10)上記(9)の表示方向切り替え方法において、前記ディスプレイの表示画面が矩形形状からなっている場合、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる前記対応する位置が、前記ディスプレイの表示画面を形成する4辺に沿った4つの方向のうちのいずれかの方向である表示方向切り替え方法。
(11)上記(9)または(10)の表示方向切り替え方法において、当該携帯端末装置の回転方向および回転角度について、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする角度範囲としてあらかじめ定めた感応領域を有し、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達している場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる表示方向切り替え方法。
(12)上記(11)の表示方向切り替え方法において、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に存在している時間が、あらかじめ定めた継続時間以上になっていることを検知した場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる表示方向切り替え方法。
(13)上記(11)または(12)の表示方向切り替え方法において、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達していない場合、あるいは、前記感応領域の角度範囲内に存在していた時間が、前記継続時間以上になっていなかった場合、前記表示コンテンツの表示方向を現在の表示方向のまま保持する表示方向切り替え方法。
(14)上記(9)ないし(13)のいずれかの表示方向切り替え方法において、前記表示コンテンツの表示方向の回転処理の起動を強制的に抑止する回転処理抑止ステップを有している表示方向切り替え方法。
(15)上記(9)ないし(14)のいずれかの表示方向切り替え方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施している表示方向切り替えプログラム。
【発明の効果】
【0008】
本発明の携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムによれば、携帯端末装置を任意の方向に回転させるだけで、加速度センサ部により、自動的に、回転方向と回転角度とを検知して、その回転方向と回転角度とにおけるディスプレイの表示画面に合うように、静止画コンテンツや動画コンテンツの表示方向を自動的に回転させて切り替えるとともに、ディスプレイの表示画面幅を考慮したサイズに拡大/縮小させることができ、従来のように、ユーザによる表示コンテンツの表示方向切り替え操作などを行うことは一切不要である。而して、簡単に、ディスプレイの表示画面幅を一杯に使った効果的な静止画コンテンツや動画コンテンツを再生させて、より見易い状態で、表示コンテンツを見ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明による携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムの好適実施形態例について、添付図を参照して説明する。
【0010】
(本発明の主要な特徴)
まず、本発明の主要な特徴についてその概要を説明する。本発明は、静止画/動画コンテンツを表示するディスプレイと回転方向、回転角度を検知可能な加速度センサとを備えた携帯端末装置において、そのディスプレイの表示画面(表示可能領域)に表示する表示コンテンツの表示方向を当該携帯端末装置の回転方向、回転角度に応じて自動的に切り替えることを可能とする携帯端末装置、表示方向切り替え方法、および、表示方向切り替えプログラムに関するものである。
【0011】
ここで、携帯端末装置は、加速度センサを備えたものであれば如何なる種類の端末装置であっても良く、例えば、IMT(International Mobile Telecommunication)方式やPDC(Personal Digital Cellular)方式やPHS(Personal Handyphone System)方式などに準拠した携帯電話機であっても良いし、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯ノートPCなどの携帯型情報端末であっても良いし、音楽や映像などを再生可能な携帯型のマルチメディアプレーヤであっても良い。
【0012】
また、携帯端末装置のディスプレイに表示するコンテンツは、如何なる提供元から取得したものであっても良く、カメラで撮影された静止画/動画コンテンツであっても良いし、インターネットサイトから取得した静止画/動画コンテンツであっても良いし、地上波テレビ放送から受信した静止画/動画コンテンツなどであっても良い。
【0013】
静止画/動画コンテンツを携帯端末装置のディスプレイに表示する際に、携帯端末装置を、任意の回転方向、回転角度(傾斜角度)まで回転させることにより、当該携帯端末装置のディスプレイを垂直方向に長くしたり、水平方向に長くしたり、あるいは、ディスプレイの天地を逆転したりすると、当該携帯端末装置に備えられている加速度センサ部が、回転方向と回転角度とを直ちに検知して、ディスプレイの回転方向、回転角度に沿うように、表示コンテンツの表示方向を自動的に切り替えて、ディスプレイの表示画面幅一杯を有効に使った表示を可能とする機能を備えている。
【0014】
かかる機能を備えることによって、ユーザは、当該携帯端末装置を任意の回転方向、回転角度まで回転させるだけで、何らのボタン操作によるコンテンツ表示方向の切り替え操作を行う必要もなく、ディスプレイへのコンテンツの表示方向を自動的に切り替えさせることを可能としている。
【0015】
以下の説明においては、本発明による携帯端末装置の実施例について、その一例を詳細に説明するが、この説明により、本発明の表示方向切り替え方法、表示方向切り替えプログラムに関する実施例についても、容易に理解することができるので、表示方向切り替え方法、表示方向切り替えプログラムに関する詳細な実施例についての説明は省略する。
【0016】
(実施例の構成)
図1は、本発明の携帯端末装置のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。図1に示す携帯端末装置100は、キー入力部11、表示部12、制御部13、記憶部14、無線部15、加速度センサ部16、を少なくとも備えて構成されている。なお、以下の記述は、携帯端末装置100が有する各種機能のうち、静止画/動画コンテンツを画面表示する際の動作を中心にして説明する。
【0017】
ここで、キー入力部11は、ユーザによるキー入力操作により、カメラで撮影した静止画/動画コンテンツ、インターネットサイトからの静止画/動画コンテンツ、地上波テレビ放送から受信した動画コンテンツなどを取得して、表示部12に表示・再生させたり、記憶部14に記憶させたりするなど、各種機能に関するユーザ操作を行うものである。
【0018】
表示部12は、キー入力部11の操作指示により取得した、カメラ撮影の静止画/動画コンテンツやインターネットサイトの静止画/動画コンテンツや地上波テレビ放送のコンテンツなどの静止画/動画コンテンツ、あるいは、記憶部14に記憶されている静止画/動画コンテンツなどを、制御部13の制御の下、ディスプレイ12aに表示するものである。ここに、ディスプレイ12aは、矩形形状の液晶パネルなどによって構成されており、表示画面すなわち表示可能領域の縦・横のサイズは、一般的に、異なっている。例えば、折り畳み式の携帯電話機などの場合は、縦方向が横方向よりも長い縦長の表示可能領域とされている。
【0019】
制御部13は、回転動作取得部13a、コンテンツ回転処理部13b、コンテンツ拡大/縮小処理部13cを少なくとも備え、回転動作取得部13aによって加速度センサ部16からの携帯端末装置100の回転方向、回転角度を取得して、取得した回転方向、回転角度に応じて、コンテンツ回転処理部13bにより、表示部12のディスプレイ12aに表示する静止画/動画コンテンツの表示方向を表示部12のディスプレイ12aに対して90度、180度、270度、360度(0度)のいずれか(矩形形状の表示画面のいずれかの辺に沿った状態)に回転する回転制御を行い、さらには、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによりアスペクト比を維持した形で静止画/動画コンテンツを表示部12のディスプレイ12aの表示画面幅一杯までに拡大/縮小処理する制御を行ったりする。
【0020】
すなわち、コンテンツ回転処理部13bは、例えば、携帯端末装置100が右方向に45度〜135度の範囲内に回転した場合には、静止画/動画コンテンツの表示方向を右方向に90度だけ回転させ、右方向に135度〜225度の範囲内に回転した場合には、静止画/動画コンテンツの表示方向を右方向に180度だけ回転させ、右方向に225度〜315度の範囲内に回転した場合には、静止画/動画コンテンツの表示方向を右方向に270度回転させ、右方向に315度〜45度の範囲内に回転した場合には、静止画/動画コンテンツの表示方向を右方向に360度回転させるか、0度のまま回転させないような処理を行う。この結果、携帯端末装置100の回転方向、回転角度に応じて、静止画/動画コンテンツの表示方向を、適宜、適切な方向に自動的に切り替えることを可能としている。
【0021】
ただし、携帯端末装置100は、所持者に携帯されているという動揺が伴う環境下に通常置かれているため、携帯端末装置100の回転動作に直ちに感応して、あるいは、短時間の回転動作に感応して、静止画/動画コンテンツ表示方向の回転動作を行わないようにし、あらかじめ定めた一定時間以上に亘って、携帯端末装置100が回転している状態にあった場合に、はじめて、前述のような静止画/動画コンテンツの回転処理を行うように考慮する必要がある。さらには、45度近辺、135度近辺、225度近辺、315度近辺などの、静止画/動画コンテンツの回転位置を左右する閾値近傍にある場合にも、静止画/動画コンテンツの表示方向が頻繁に切り替わるような動揺が生じないように、或る一定時間までの積分値を取ることによって、感度を鈍くするように配慮することが必要である。
【0022】
あるいは、携帯端末装置100の回転角度が右方向に45度、135度、225度、315度の各角度閾値によって区切られた前述のような連続的な角度範囲のいずれにあるかによって、コンテンツの表示方向を決定するのではなく、表示コンテンツを回転させる動作を行わない不感応な角度範囲を設けるようにしても良い。例えば、ディスプレイ12aの表示画面に対して90度、180度、270度、360度(0度)のいずれかに表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする感応領域として、それぞれ、70度〜110度、160度〜200度、250度〜290度、340度〜20度などと40度角度幅の領域のみとするように設定しても良い。
【0023】
携帯端末装置100の回転角度が、このいずれかの感応領域(例えば70度〜110度の範囲内の角度)に、あらかじめ定めた或る継続時間以上に亘って、留まっていた場合には、表示コンテンツの表示方向を、対応する方向(例えば90度の方向)に回転させることとし、一方、不感応領域となる角度(例えば20度〜70度の範囲内の角度)しか回転されていなかったり、あるいは、いずれかの感応領域に留まっている時間が短かく、前記継続時間に至らなかったりした場合には、現在の表示方向(例えば、0度の方向)を変更することなく、現在の表示方向のままの状態を継続することとする。
【0024】
また、コンテンツ拡大/縮小処理部13cは、拡大/縮小時のコンテンツのアスペクト比を維持するために、表示部12のディスプレイ12aの表示可能領域サイズ(横Dx,縦Dy)と、コンテンツ回転処理部13bによって回転処理された後のコンテンツのサイズ(横Cx,縦Cy)と、を比較して、横、縦それぞれの比(横Dx/Cx,縦Dy/Cy)を求めて、横、縦のうち、いずれか小さい方の比を拡大/縮小率として採用して、コンテンツの横方向および縦方向を同一の比で拡大/縮小する処理を行う。
【0025】
これにより、例えば、ディスプレイ12aの表示画面(表示可能領域)の縦横比と、表示方向の回転処理後の表示コンテンツの縦横比とが同一であれば、表示コンテンツのアスペクト比を維持した状態で、表示画面(表示可能領域)の縦横幅一杯を使った見易い表示コンテンツに拡大/縮小して表示することができる。また、両者の縦横比が異なっている場合であっても、表示方向を回転させた結果、変更された横Dx/Cx,縦Dy/Cyの比のうち、小さい方の比を用いて拡大/縮小するので、より大きい表示画像領域として設定することが可能であり、表示画面(表示可能領域)を有効に生かした表示を行うことができる。
【0026】
記憶部14は、携帯端末装置100の動作を制御するプログラム(例えば、表示方向切り替えプログラムなど)を記憶したり、各種の設定値を記憶したり、さらには、カメラ撮影の静止画/動画コンテンツやインターネットサイトの静止画/動画コンテンツや地上波テレビ放送の静止画/動画コンテンツなど、取得した各種の静止画/動画コンテンツを記憶しておくものである。
【0027】
無線部15は、制御部13の制御の下、通信相手への通話用の発着信や、メールやインターネットなどを介したテキストや画像などの各種データの送受信や、地上波テレビ信号の受信など、各種の無線電波の送受信を行うものである。
【0028】
加速度センサ部16は、2軸または3軸のセンサから構成されており、携帯端末装置100の回転方向、回転角度を検知して、制御部13の回転動作取得部13aに通知するものである。ここで、加速度センサ部16の加速度検知機構は、例えば、半導体プロセスにて作製されるMEMS(micro electro mechanical systems)センサにより構成されており、ピエゾ抵抗型、静電容量型など各種の方式によって実現することができる。
【0029】
(第1の実施例の説明)
次に、図1の携帯端末装置100の静止画/動画コンテンツの表示動作の一例について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の一例である携帯端末装置100のディスプレイ12aへの表示動作の第1の実施例を説明するための説明図であり、携帯端末装置100を回転させた場合のディスプレイ12aへの静止画/動画コンテンツの表示状態の一例を示している。図2において、図2(A)が、携帯端末装置100が上向きの位置にある状態を示し、図2(B)が、右に90度回転した位置にある状態を示し、図2(C)が、下向きの位置にある状態を示し、図2(D)が、左に90度回転した位置にある状態を示している。
【0030】
また、図2において、ディスプレイ12a内の黒の領域が、静止画/動画コンテンツの表示領域を示しており、静止画/動画コンテンツの表示方向は、その表示領域内に「上」と表示しているように、紙面の上方向が、コンテンツの上部を示している。なお、本実施例においては、黒の領域に示すように、この静止画/動画コンテンツは横長のコンテンツである場合を示している。一方、携帯端末装置100のディスプレイ12aは、縦長の表示可能領域である場合を示している。
【0031】
図2(A)のように、携帯端末装置100が上向きの位置にあった場合、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16から携帯端末装置100が回転していない状態にあるとの通知を受け取ることによって、コンテンツ回転処理部13bでは、表示する静止画/動画コンテンツを回転させることなく、そのまま、ディスプレイ12aの上方向に静止画/動画コンテンツの上方向を表示させる状態にする。しかる後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって、ディスプレイ12aの表示可能領域に応じて静止画/動画コンテンツの拡大/縮小処理が行われる。
【0032】
縦長のディスプレイ12aに対して静止画/動画コンテンツが横方向に長い横長コンテンツの場合、静止画/動画コンテンツ21は、横方向の拡大/縮小率を用いて、縦・横双方に同一の比率で拡大/縮小処理が施され、縦長のディスプレイ12aに対して表示可能領域の横幅一杯を使って、図2(A)の静止画/動画コンテンツ21の表示がなされる。しかし、図2(A)に示すように、縦長のディスプレイ12aの表示可能領域の上下には、コンテンツが表示されない空き領域が生じており、表示可能領域を一杯に使った有効な表示を行うことができない状態になっている。
【0033】
そこで、図2(B)のように、携帯端末装置100を右方向に90度回転させると、ディスプレイ12aが水平方向に対して横長な状態になる。ここで、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16から携帯端末装置100が右方向に90度回転している状態にあるとの通知を受け取ることによって、コンテンツ回転処理部13bでは、静止画/動画コンテンツの表示方向をディスプレイ12aの表示画面に対して90度右方向に回転させる。
【0034】
その結果、ディスプレイ12aの左側面側(すなわち、図2(B)の紙面上の上方向)に静止画/動画コンテンツの上方向を表示させる状態にする。しかる後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって、ディスプレイ12aの表示可能領域に応じて静止画/動画コンテンツの拡大/縮小処理が行われ、図2(A)の状態よりも、ディスプレイ12aの表示画面を有効に使った画面表示結果となる。
【0035】
ここで、仮に、ディスプレイ12aの表示可能領域のサイズの縦:横の比が、静止画/動画コンテンツの横:縦の比(すなわち、回転処理後の静止画/動画コンテンツの縦:横の比)と同じであった場合には、図2(B)に示すように、静止画/動画コンテンツ22のアスペクト比を変更することなく、ディスプレイ12aの表示可能領域に空き領域がなくなり、表示可能領域の縦・横の幅一杯を使った有効な静止画/動画コンテンツ22の表示を行うことが可能になる。また、ディスプレイ12aの表示可能領域のサイズの縦:横の比が、静止画/動画コンテンツの横:縦の比と異なっている場合であっても、横長の静止画/動画コンテンツを、水平方向に長くなった状態のディスプレイ12aの表示可能領域に表示することになるので、図2(A)の場合よりも、表示可能領域を有効に使った表示を行うことができる。
【0036】
同様に、図2(C)のように、携帯端末装置100を下向きに回転させた場合には、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16からの回転方向および回転角度を取得して、コンテンツ回転処理部13bにて180度まで静止画/動画コンテンツの表示方向を回転させて、天地を逆転させた状態にした後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって圧縮/拡大処理をした静止画/動画コンテンツ23をディスプレイ12aに表示させる。
【0037】
また、図2(D)のように、携帯端末装置100を左向きに90度回転させた場合には、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16からの回転方向および回転角度を取得して、コンテンツ回転処理部13bにて左方向に90度(または右方向に270度)静止画/動画コンテンツの表示方向を回転させた状態にした後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって圧縮/拡大処理をした静止画/動画コンテンツ24をディスプレイ12aに表示させる。このように、携帯端末装置100を左向きに回転させた場合であっても、加速度センサ部16が回転方向および回転角度を自動的に検知して、ディスプレイ12aの表示画面に対する表示コンテンツの表示方向を自動的に切り替えて表示させることができる。
【0038】
かくのごとく、加速度センサ部16にて自動的に検知される携帯端末装置100の回転方向と回転角度とに応じて、ユーザの操作が一切ない状態で、コンテンツ回転処理部13bにてディスプレイ12aへ表示する静止画/動画コンテンツの表示方向をディスプレイ12aの回転角度に対応する方向に自動的に回転させて切り替えた後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cにて、静止画/動画コンテンツのアスペクト比を変えずに、ディスプレイ12aの表示可能領域に最も有効に表示することができるサイズに静止画/動画コンテンツを自動的に縮小/拡大させて、ディスプレイ12aに表示するように制御される。
【0039】
(第2の実施例の説明)
次に、本発明の他の動作例について説明する。図3は、本発明の一例である携帯端末装置100のディスプレイ12aへの表示動作の第2の実施例を説明するための説明図であり、携帯端末装置100を回転させた場合のディスプレイ12aへの静止画/動画コンテンツの表示状態の一例を示している。図3において、図3(A)が、携帯端末装置100が上向きの位置にある状態を示し、図3(B)が、右に斜めに傾けた(例えば60度回転した)位置にある状態を示し、図3(C)が、右に90度回転した位置にある状態を示している。
【0040】
本実施例においては、加速度センサ部16にて検知した回転角度について、コンテンツ回転処理部13bが表示対象コンテンツの回転処理を施すべき感応領域と、現在の表示方向のままにして回転処理を施さない不感応領域とを設けている場合であり、例えば、感応領域として右に70度〜110度の範囲まで回転しない限り、表示対象コンテンツの回転処理を施さないようにしている場合を示している。
【0041】
すなわち、図3(A)のように、携帯端末装置100が上向きの位置にあった場合、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16からの回転方向および回転角度を取得して、コンテンツ回転処理部13bにて、表示する静止画/動画コンテンツを回転させることなく、そのまま、ディスプレイ12aの上方向に静止画/動画コンテンツの上方向を表示させる状態で、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって圧縮/拡大処理を施した静止画/動画コンテンツ31をディスプレイ12aに表示させる。
【0042】
次に、図3(B)に示すように、携帯端末装置100を右方向に60度回転させた場合、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16からの回転方向および回転位置(傾斜角度)として右方向に60度回転しているという情報を取得した状態であっても、コンテンツ回転処理部13bでは、回転処理を施すべき感応領域にはまだ到達していないものとして、静止画/動画コンテンツの表示方向を回転させることなく、そのまま、ディスプレイ12aの上方向に静止画/動画コンテンツの上方向を表示させる状態にして、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって圧縮/拡大処理をした静止画/動画コンテンツ32をディスプレイ12aに表示させる。
【0043】
しかる後、図3(C)に示すように、携帯端末装置100を右方向に90度回転させた場合、制御部13の回転動作取得部13aが、加速度センサ部16からの回転方向および回転角度として右方向に90度回転しているという情報を取得することにより、コンテンツ回転処理部13bでは、回転処理を施すべき感応領域に該当しているものとして、静止画/動画コンテンツの表示方向を右方向に90度回転させた状態にして、ディスプレイ12aの左側面方向に静止画/動画コンテンツの上方向を表示させる状態に切り替えた後、コンテンツ拡大/縮小処理部13cによって圧縮/拡大処理をした静止画/動画コンテンツ33をディスプレイ12aに表示させる。
【0044】
かくのごとく、本実施例においては、携帯端末装置100を斜めに傾けた際に、感応領域としてあらかじめ定めた回転角度に達していなければ、静止画/動画コンテンツの表示方向を現在のままの状態に保持し、感応領域に達した場合に、はじめて、静止画/動画コンテンツの表示方向を該当する角度に回転させた状態に切り替えた後、アスペクト比を保持したまま、拡大/縮小するように制御している。なお、図3には図示していないが、90度以上にさらに右方向に回転しても、次の180度回転させるべき感応領域まで回転させない限り、90度だけ回転している現在の静止画/動画コンテンツ33の表示方向の状態がそのまま継続し、180度回転させるべき感応領域まで達した時点で、静止画/動画コンテンツをさらに90度回転させて、元の静止画/動画コンテンツの天地が逆転した状態で表示されるように制御される。
【0045】
(第3の実施例の説明)
しかしながら、携帯端末装置100を或る方向に回転させたとしても、あるいは、例えば、第2の実施例にて説明したような感応領域に達するまで回転させたとしても、自動的に、ディスプレイ12aの表示画面に対する静止画/動画コンテンツの表示方向を回転させたくない場合もある。
【0046】
かかる場合には、加速度センサ部16によって携帯端末装置100の回転方向と回転角度とが検知されたとしても、コンテンツ回転処理部13bの回転処理を起動させないように、無効化手段(回転処理抑止手段)を設け、ユーザがキー入力部11を介して指示することによって、強制的に、静止画/動画コンテンツの回転処理(すなわち、静止画/動画コンテンツの表示方向の切り替え処理)を抑止させることも可能である。したがって、たとえ、携帯端末装置100を回転させたとしても、ユーザが、意識的に、表示方向を回転させた表示コンテンツをディスプレイ12aの表示画面に表示させたくない場合においては、前記無効化手段(回転処理抑止手段)を用いて、表示コンテンツの回転動作の自動制御が働かないようにすることができる。
【0047】
(本実施例の効果の説明)
前述した各実施例にて説明したように、携帯端末装置100を任意の方向に回転させるだけで、加速度センサ部16により、自動的に、回転方向と回転角度とを検知して、その回転方向と回転角度とにおけるディスプレイの表示画面に合うように、静止画コンテンツや動画コンテンツの表示方向を自動的に回転させて切り替えるとともに、ディスプレイ12aの表示可能領域(表示画面幅)を考慮したサイズに拡大/縮小させることができ、従来のように、ユーザによる表示コンテンツの表示方向切り替え操作などを行うことは一切不要である。而して、簡単に、ディスプレイ12aの表示可能領域(表示画面幅)の幅一杯を使った効果的な静止画コンテンツや動画コンテンツを再生させて、より見易い状態で、表示コンテンツを見ることができる。
【0048】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の携帯端末装置のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の一例である携帯端末装置のディスプレイへの表示動作の第1の実施例を説明するための説明図である。
【図3】本発明の一例である携帯端末装置のディスプレイへの表示動作の第2の実施例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0050】
11 キー入力部
12 表示部
12a ディスプレイ
13 制御部
13a 回転動作取得部
13b コンテンツ回転処理部
13c コンテンツ拡大/縮小処理部
14 記憶部
15 無線部
16 加速度センサ部
21 静止画/動画コンテンツ
22 静止画/動画コンテンツ
23 静止画/動画コンテンツ
24 静止画/動画コンテンツ
31 静止画/動画コンテンツ
32 静止画/動画コンテンツ
33 静止画/動画コンテンツ
100 携帯端末装置



【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画コンテンツや動画コンテンツを表示コンテンツとして表示するディスプレイと当該携帯端末装置の回転方向および回転角度を検知する加速度センサ部とを少なくとも備えた携帯端末装置において、前記ディスプレイの表示画面に対する前記表示コンテンツの表示方向を、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度に応じて対応する位置まで回転させるコンテンツ回転処理手段と、前記コンテンツ回転処理手段により表示方向を回転させた前記表示コンテンツを、アスペクト比を変更することなく、前記ディスプレイの表示画面に表示可能な状態に拡大/縮小するコンテンツ拡大/縮小処理手段と、を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、前記ディスプレイの表示画面が矩形形状からなっている場合、前記コンテンツ回転処理手段が前記表示コンテンツの表示方向を回転させる前記対応する位置が、前記ディスプレイの表示画面を形成する4辺に沿った4つの方向のうちのいずれかの方向であることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段が、当該携帯端末装置の回転方向および回転角度について、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする角度範囲としてあらかじめ定めた感応領域を有し、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達している場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる処理を実施することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段は、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に存在している時間が、あらかじめ定めた継続時間以上になっていることを検知した場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる処理を実施することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段は、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達していない場合、あるいは、前記感応領域の角度範囲内に存在していた時間が、前記継続時間以上になっていなかった場合、前記表示コンテンツの表示方向を現在の表示方向のまま保持することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末装置において、前記コンテンツ回転処理手段による前記表示コンテンツの表示方向の回転処理の起動を強制的に抑止する回転処理抑止手段をさらに備えていることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯端末装置において、当該携帯端末装置が、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯ノートPC、あるいは、携帯型のマルチメディアプレーヤのいずれかを少なくとも含むことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の携帯端末装置において、前記表示コンテンツが、カメラで撮影した静止画コンテンツまたは動画コンテンツ、インターネットサイトから取得した静止画コンテンツまたは動画コンテンツ、地上波テレビ放送から受信した静止画コンテンツまたは動画コンテンツを少なくとも含むことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
静止画コンテンツや動画コンテンツを表示コンテンツとして表示するディスプレイと当該携帯端末装置の回転方向および回転角度を検知する加速度センサ部とを少なくとも備えた携帯端末装置における表示方向切り替え方法であって、前記ディスプレイの表示画面に対する前記表示コンテンツの表示方向を、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度に応じて対応する位置まで回転させた後、アスペクト比を変更することなく、前記ディスプレイの表示画面に表示可能な状態に拡大/縮小することを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項10】
請求項9に記載の表示方向切り替え方法において、前記ディスプレイの表示画面が矩形形状からなっている場合、前記表示コンテンツの表示方向を回転させる前記対応する位置が、前記ディスプレイの表示画面を形成する4辺に沿った4つの方向のうちのいずれかの方向であることを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載の表示方向切り替え方法において、当該携帯端末装置の回転方向および回転角度について、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを有効とする角度範囲としてあらかじめ定めた感応領域を有し、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達している場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項12】
請求項11に記載の表示方向切り替え方法において、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に存在している時間が、あらかじめ定めた継続時間以上になっていることを検知した場合に、前記表示コンテンツの表示方向を回転させることを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の表示方向切り替え方法において、前記加速度センサ部によって検知された当該携帯端末装置の回転方向および回転角度が、前記感応領域の角度範囲内に達していない場合、あるいは、前記感応領域の角度範囲内に存在していた時間が、前記継続時間以上になっていなかった場合、前記表示コンテンツの表示方向を現在の表示方向のまま保持することを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項14】
請求項9ないし13のいずれかに記載の表示方向切り替え方法において、前記表示コンテンツの表示方向の回転処理の起動を強制的に抑止する回転処理抑止ステップを有していることを特徴とする表示方向切り替え方法。
【請求項15】
請求項9ないし14のいずれかに記載の表示方向切り替え方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする表示方向切り替えプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−131616(P2008−131616A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−317948(P2006−317948)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】