説明

携帯端末

【課題】自端末のプレゼンス情報を多数の通信相手に送信する場合に、内蔵電池の電力消費の負担を少なくすることができる携帯端末を提供する。
【解決手段】端末Aは、自端末の状態、例えば外出中などを表すプレゼンス情報をユーザ操作などで更新したら(Q1)、電源状態をチェックし(Q2)、外部給電又は電池残量良好であれば、プレゼンス情報に「サーバ機能有り」を追加更新して、これをグループ登録されている端末Bおよび端末Cに送信する(Q3、Q6)。そして、端末Bおよび端末Cのプレゼンス情報を受信する(Q5、Q8)。そして、電源状態良好な端末Aは、全端末のプレゼンス情報を全端末に送信して(Q16、Q17)、プレゼンス情報を共有する。これにより、他端末である端末B、端末Cは、省電力できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の状態を表すプレゼンス情報を他の携帯端末との間で共有のための通信を行う携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末(通信端末)の状態情報を他の携帯端末に通知する携帯端末がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の携帯端末は、電源を入れたときや、自端末の状態情報を変更したときや、定期的な時間などに自端末の状態情報を通信相手に送信したり、通信相手の状態情報を入手する。そして、通信相手の状態を把握してから発信を行うことができる。
【特許文献1】特開2001−274875号公報(頁3〜5、図3〜図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の携帯端末では、多数の通信相手が存在する場合、自端末のプレゼンス情報(状態情報)を多数の通信相手に送信すると、内蔵電池の電力消費が増えるという問題がある。
本発明は、自端末のプレゼンス情報を多数の通信相手に通知する場合に、内蔵電池の電力消費の負担を少なくすることができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、他端末と通信を行う無線通信手段と、複数の他端末からそれぞれの状態を表す他端末プレゼンス情報を前記無線通信手段を経て取得する他端末プレゼンス取得手段と、自端末の状態を表す自端末プレゼンス情報を取得する自端末プレゼンス取得手段と、自端末に電力を供給する二次電池と、外部電力の供給を受けて前記二次電池を充電する充電手段と、前記外部電力の供給有無および前記二次電池の残量を検知する電源判別手段と、前記外部電力の供給有り又は前記二次電池の残量が良好な第1の所定値以上である場合は、自端末がサーバになることを宣言するサーバ宣言情報を前記自端末プレゼンス情報に含ませて前記無線通信手段を経て前記複数の他端末全てに送信し、前記他端末プレゼンス取得手段によって取得した他端末プレゼンス情報を前記複数の他端末に送信する制御手段とを具備する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、自端末のプレゼンス情報を多数の通信相手に送信する場合に、内蔵電池の電力消費の負担を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施例に係る携帯端末100のブロック図である。携帯端末100は、アンテナ1、無線通信部2、表示部3、表示制御部4、キー操作部5、外部給電端子6、充電制御回路7、二次電池8、制御部10などから構成される。
【0007】
さらに、制御部10は、図示しないCPU、ROM、RAMなどから構成され、ROMに記憶されているソフトウェアに基づいて、他端末プレゼンス取得機能11、プレゼンス制御機能12、自端末プレゼンス取得機能13、電源判別機能14などを実行する。制御部10は、また、記憶手段として、プレゼンス記憶部15を有する。
【0008】
次に、各ブロックについて説明する。アンテナ1は、無線通信用のアンテナである。無線通信部2は、無線信号に関する周波数変換、変調復調などを行い、プレゼンスデータなどの送受信通信を行う。また、電波状態情報を制御部10に送る。
【0009】
表示制御部4は、表示部3用のディスプレイコントローラであり、表示部3の形態に合わせて、表示データを制御して、表示部3へ送出する。キー操作部5は、ユーザ操作用のキーである。
【0010】
外部給電端子6は、図示しない外部給電器である充電器やUSB給電などから充電電力の供給を受ける端子である。充電制御回路7は、外部給電電圧を検出して、二次電池8への充電制御を行う。また、外部給電電圧値を示す外部給電電圧信号7aを制御部10へ送出する。また、二次電池8の電池電圧を検出して、電池電圧信号7bを制御部10へ送出する。二次電池8は、携帯端末100の各回路へVdd電圧を供給する。
【0011】
制御部10の機能について、次の図2と合わせて説明する。
図2は、本発明の実施例に係る携帯端末100のプレゼンス記憶部15を説明する図である。図2(A)は、グループ登録された複数の携帯端末100の内、端末A内のプレゼンス記憶部15の状態例を表す。端末Aのプレゼンス記憶部15は、自端末(端末A)の現在の状態情報などであるプレゼンス情報を記憶すると共に、グループ登録されて情報を共有する他端末(端末B、端末C)から受信したプレゼンス情報も記憶する。
【0012】
「端末15a」欄は、グループ登録されて情報を共有する各携帯端末100のIDであり、端末Aは自端末であり、端末B、端末C、・・は、端末A(自端末)から見た他の端末である。
【0013】
「状態15b」欄:
状態15bは、ユーザ設定等により更新される欄であり、端末を所持する各ユーザがどのような状態、例えば、「外出中」、「家」、「会社」などの状態にあることを示す情報である。端末Aのユーザは、表示部3を見ながら、キー操作部5を操作して、現在の端末Aの状態、例えば、「外出中」を操作入力する。制御部10の自端末プレゼンス取得機能13は、この操作入力をチェックして、「外出中」情報をプレゼンス制御機能12に送り、プレゼンス制御機能12は、プレゼンス記憶部15の状態15bに「外出中」と記録する。なお、ユーザ操作ではなく、図示しないGPS手段で自動で得られる位置情報などを状態15bに書き込んでもよい。
【0014】
一方、端末Bや端末Cのユーザは、同様に、それぞれの端末で、「家」や「会社」を操作入力し、それぞれの端末のプレゼンス記憶部15に記録される。端末Aは、その情報を無線通信部2で受信し、他端末プレゼンス取得機能11で取得し、プレゼンス制御機能12がプレゼンス記憶部15の状態15bの該当端末欄に「家」や「会社」と記録する。
【0015】
「サーバ機能15c」欄及び「代理送信要求15d」欄:
15c及び15d欄は、端末の電源状態に対応した欄であり、図2(B)に、15cと15dの組み合わせ3通りと、その電源状態15eとの対応を示す。
【0016】
「サーバ機能15c」の「有」は、端末の電源に余裕がある場合に、グループ全体のサーバ機能を実行することを宣言する情報である。「代理送信要求15d」の「有」は、端末の電源に余裕がほとんんどない場合に、自端末のプレゼンス情報の代理送信を他の端末に対して要求するためのものである。電源が上記の中間状態の場合は、「サーバ機能15c」「無」で且つ「代理送信要求15d」「無」の状態に対応する。
【0017】
「サーバ機能15c」欄及び「代理送信要求15d」欄は、端末の電源状態により自動で更新される。制御部10の電源判別機能14は、充電制御回路7からの外部給電電圧信号7aと電池電圧信号7bをチェックする。外部給電電圧信号7aが検出されれば、外部給電状態であることをプレゼンス制御機能12に送り、プレゼンス制御機能12は、プレゼンス記憶部15のサーバ機能15cに「有」、代理送信要求15d「無」と記録する。
【0018】
また、外部給電電圧信号7aが検出されない、すなわち外部給電ではない場合であっても、電池電圧信号7bが十分満充電に近いような良好な第1所定値以上の電池残量の場合、同様に、二次電池8は十分余裕があると見なして、サーバ機能15cに「有」、代理送信要求15d「無」と記録する。
【0019】
一方、外部給電ではなく、且つ、電池残量が満充電でもなく極少の第2所定値よりは多い普通の残量であったとすると、サーバ機能15c「無」、代理送信要求15d「無」と記録される。
【0020】
また、外部給電ではなく、且つ、電池残量が極少の第2所定値以下であったとすると、サーバ機能15c「無」、代理送信要求15d「有」と記録される。 図2(A)の端末B、端末Cの欄は、端末B、端末Cがそれぞれの電源状態に対応して設定したサーバ機能15cと代理送信要求15dを、端末Aが受信して登録したものである。
【0021】
なお、電源状態が極めてよくない場合に代理送信を要求したが、電波状態が悪い場合にも代理送信を要求するようにしてもよい。これは、プレゼンス制御機能12が無線通信部2からの電波状態情報をチェックして行う。
【0022】
図3は、本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「電源チェックによるプレゼンス更新」である。プレゼンス情報が変更になったとき、速やかに、グループ内でプレゼンス情報を通信して共有する必要がある。したがって、この処理は、電源状態の変化を常時チェックする必要があり、タイマー割込み等で周期的に起動される。
【0023】
そして、現在の電源状態と、自端末の「サーバ機能15c」欄及び「代理送信要求15d」欄の内容とが、図2(B)での対応状態と異なる状態になったときに、自端末の「サーバ機能15c」欄及び「代理送信要求15d」欄を更新すると共に、速やかに他端末に通知する処理を行う。
【0024】
この処理がタイマー割込みで起動されると、まず、現在の電源の状態を充電制御回路7から入手し、図2(B)の電源状態15eのどの状態にあるかをチェックする(ステップS1)。そして、プレゼンス記憶部15の自端末のサーバ機能15cと代理送信要求15d欄(図2(A))は、ステップS1の現在の電源状態と合っているかをチェックする(ステップS2)。そして、合っていれば、そのまま終了する。
【0025】
ステップS2で、合っていなければ、現在の電源状態に合わせて、自端末のサーバ機能15cと代理送信要求15d欄(図2(A))を更新する(ステップS3)。
【0026】
そして、上記更新した内容をチェックし(ステップS4)、「サーバ機能」「有」、「代理送信要求」「無」の組み合わせに更新したのであれば、電源状態は極めて良好状態に移行したことを意味し、他端末全てに自端末のプレゼンス情報を送信する(ステップS5)。それに対する他端末からのプレゼンス情報を受信する(ステップS6)。そして、電源に余裕のある自端末がサーバ替わりになって、他端末全てに全端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS7)、終了する。これにより、他端末は、全端末にプレゼンス情報を送信する必要がなくなる。
【0027】
ステップS4で、「サーバ機能」「無」、「代理送信要求」「無」の組み合わせに更新したのであれば、電源状態は普通状態に移行したことを意味し、他端末全てに自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS8)、終了する。
【0028】
ステップS4で、「サーバ機能」「無」、「代理送信要求」「有」の組み合わせに更新したのであれば、電源状態は極めて良くない状態に移行したことを意味し、他端末の1つに自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS9)、終了する。
【0029】
図4は、本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「ユーザ設定等によるプレゼンス更新」である。ユーザ設定によるプレゼンス更新が行われるとき、この処理が起動される。図3の処理とは非同期に発生するので、プレゼンス記憶部15の更新は処理が重ならないようになっているものとする。
【0030】
まず、制御部10は、ユーザ設定、すなわち、キー操作部5の操作に応じて、プレゼンス記憶部15の自端末の状態15b欄を、「外出中」や「家」や「会社」などと更新する(ステップS21)。
【0031】
次に、プレゼンス記憶部15の自端末のサーバ機能15cと代理送信要求15dの状態をチェックする(ステップS22)。サーバ機能15cが「有」であれば、自端末のプレゼンス情報を他端末全てに送信して(ステップS23)、終了する。
【0032】
ステップS22で、自端末のサーバ機能15cと代理送信要求15dが共に「無」であれば、自端末の電源は普通状態にあることを意味し、次に、プレゼンス記憶部15の他端末のサーバ機能15cをチェックして、「サーバ機能有り」の他端末があるかをチェックする(ステップS24)。「サーバ機能有り」の他端末がなければ、自端末自身で、自端末のプレゼンス情報を他端末全てに送信して(ステップS23)、終了する。
【0033】
ステップS24で、「サーバ機能有り」の他端末が有れば、その他端末に自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS25)、終了する。そして、図示しないが、相手のサーバ機能有りの他端末が、他端末全てに対して送信してくれる。
【0034】
ステップS22で、自端末の代理送信要求15dが「有」であれば、自端末の電源は極めて良くない状態にあることを意味し、次に、プレゼンス記憶部15の他端末のサーバ機能15cをチェックして、「サーバ機能有り」の他端末があるかをチェックする(ステップS26)。「サーバ機能有り」の他端末が有れば、その他端末に自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS25)、終了する。そして、図示しないが、相手のサーバ機能有りの他端末が、他端末全てに対して送信してくれる。
【0035】
ステップS26で、「サーバ機能有り」の他端末がなければ、自端末の電源状態は良くないので、他端末の1つに自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS27)、終了する。そして、図示しないが、相手の他端末が、他端末全てに対して送信してくれる。
【0036】
図5は、本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「他端末からプレゼンス情報を受信時の処理」である。制御部10は、他端末からプレゼンス情報を受信すると、その内容をチェックし(ステップS31)、「サーバ機能有り」を受信したのであれば、まず、この受信した他端末プレゼンス情報をプレゼンス記憶部に記録する(ステップS32)。そして、この受信した相手の「サーバ機能有り」の他端末へ、自端末のプレゼンス情報を送信して(ステップS33)、終了する。これにより、自端末自身が全端末への送信を行う必要がなくなり、省電力となる。
【0037】
ステップS31のチェックで、通常のプレゼンス情報を受信したのであれば、受信した他端末プレゼンス情報をプレゼンス記憶部に記録して(ステップS34)、終了する。
【0038】
ステップS31のチェックで、「代理送信要求有り」を受信したのであれば、この受信した他端末プレゼンス情報をプレゼンス記憶部に記録する(ステップS35)。そして、この他端末プレゼンス情報および自端末のプレゼンス情報を、他端末全てに送信して(ステップS36)、終了する。これにより、「代理送信要求有り」を送信した端末の省電力となる。
【0039】
次に、以上の処理によるグループ全体の通信シーケンスについて説明する。
図6は、本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス1の説明図である。端末A、端末B、端末Cがグループ登録されているとする。
端末Aは、自端末のプレゼンス情報が更新されると(シーケンスQ1)、電源状態をチェックして(シーケンスQ2)、外部給電状態または電池残量良好な場合は、端末Aのプレゼンス情報に「サーバ機能有り」を追加更新し、これを、グループ登録されている端末の1つである端末Bにまず送信する(シーケンスQ3)。つまり、端末Aがサーバになったことを宣言する。
【0040】
端末Bは、これを受信して、端末Aがサーバになったことを認識する(シーケンスQ4)。そして、端末Bのプレゼンス情報を、全端末に送ってもらうためにサーバである端末Aへ送信する(シーケンスQ5)。
【0041】
なお、端末Aは、シーケンスQ5に対して、図示しないが受け取ったという応答を端末Bに返すようにしてもよい。
【0042】
端末Aは、グループ登録されている別の端末Cへも同様に、端末Aのプレゼンス情報を「サーバ機能有り」にして送信する(シーケンスQ6)。
【0043】
端末Cは、これを受信して、端末Aがサーバになったことを認識する(シーケンスQ7)。そして、端末Cのプレゼンス情報を、全端末に送ってもらうためにサーバである端末Aへ送信する(シーケンスQ8)。
【0044】
端末Aは、これに対する応答を返すプロトコルになっている場合の例について説明するが、たまたま、端末Aがそのとき、圏外などで、シーケンスQ8を受け取ることができなかった場合、本来送るべき応答のACK信号(シーケンスQ9)を送らない。
【0045】
端末Cは、ACK信号が返ってきたかをチェックし(シーケンスQ10)、「NO」の状態が所定のタイマー時間経過したかをチェックし(シーケンスQ11)、経過したら、端末Aを当てにしないで、端末Cのプレゼンス情報を自身で端末Bに送信する(シーケンスQ12)。
【0046】
端末Cは、再度、端末Cのプレゼンス情報を端末Aに送ってもよい(シーケンスQ13)。端末Aは、これを受信できたら、ACK信号(シーケンスQ14)を端末Cへ送る。応答信号ACKの例はなくてもよいが、例示した。
【0047】
端末Aは、全端末のプレゼンス情報を受信したら、端末Aのプレゼンス記憶部15の情報を更新する(シーケンスQ15)。そして、全端末のプレゼンス情報を端末Bへ送信し(シーケンスQ16)、端末Cへも送信する(シーケンスQ17)。
【0048】
このように、電源に余裕のある端末Aが、全端末のプレゼンス情報を全端末に送ることにより、全端末のプレゼンス情報を共有する。電源に余裕のない端末は、自身のプレゼンス情報を1回、端末Aへ送信するのみでよく、電池の電力消費を抑えることができる。
【0049】
図7は、本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス2の説明図である。端末Bは、自端末のプレゼンス情報が更新されると(シーケンスQ21)、電源状態をチェックして(シーケンスQ22)、外部給電無し且つ電池残量普通の場合は、端末Bのプレゼンス情報をそのまま端末Aに送信する(シーケンスQ23)。また、端末Bのプレゼンス情報をそのまま端末Cに送信する(シーケンスQ24)。
【0050】
これにより、電源状態が全く良好でもなく、まったく悪い状態でもない普通の端末Bは、自端末のプレゼンス情報を自端末自体で全端末に送信する。
【0051】
図8は、本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス3の説明図である。端末Cは、自端末のプレゼンス情報が更新されると(シーケンスQ31)、電源状態をチェックして(シーケンスQ32)、外部給電無し且つ電池残量極少の場合は、端末Cのプレゼンス情報に「代理送信要求有り」を追加更新し、これを、グループ登録されている端末の1つである端末Aにのみ送信する(シーケンスQ33)。
【0052】
これを受信した端末Aは、端末A自身および受信した端末Cのプレゼンス情報を端末Bに送信し(シーケンスQ34)、端末Cへも送信する(シーケンスQ35)。
【0053】
これにより、電源に余裕のない端末Cは、他の端末の1つへのみ代理送信要求を1回行うのみで済み、省電力となる。
【0054】
本発明の実施例によれば、各端末の電源状態に応じて、他の端末へのプレゼンス情報の送信を行うことにより、各端末の電源状態に応じた省電力を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施例に係る携帯端末100のブロック図。
【図2】本発明の実施例に係る携帯端末100のプレゼンス記憶部15を説明する図。
【図3】本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「電源チェックによるプレゼンス更新」。
【図4】本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「ユーザ設定等によるプレゼンス更新」。
【図5】本発明の実施例に係る携帯端末100の制御部10の動作フローチャート「他端末からプレゼンス情報を受信時の処理」。
【図6】本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス1の説明図。
【図7】本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス2の説明図。
【図8】本発明の実施例に係る通信システムのシーケンス3の説明図。
【符号の説明】
【0056】
1 アンテナ
2 無線通信部
3 表示部
4 表示制御部
5 キー操作部
6 外部給電端子
7 充電制御回路
8 二次電池
10 制御部
11 他端末プレゼンス取得機能
12 プレゼンス制御機能
13 自端末プレゼンス取得機能
14 電源判別機能
15 プレゼンス記憶部
100 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他端末と通信を行う無線通信手段と、
複数の他端末からそれぞれの状態を表す他端末プレゼンス情報を前記無線通信手段を経て取得する他端末プレゼンス取得手段と、
自端末の状態を表す自端末プレゼンス情報を取得する自端末プレゼンス取得手段と、
自端末に電力を供給する二次電池と、
外部電力の供給を受けて前記二次電池を充電する充電手段と、
前記外部電力の供給有無および前記二次電池の残量を検知する電源判別手段と、
前記外部電力の供給有り又は前記二次電池の残量が良好な第1の所定値以上である場合は、自端末がサーバになることを宣言するサーバ宣言情報を前記自端末プレゼンス情報に含ませて前記無線通信手段を経て前記複数の他端末全てに送信し、前記他端末プレゼンス取得手段によって取得した他端末プレゼンス情報を前記複数の他端末に送信する制御手段とを
具備することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記外部電力の供給無しで且つ前記二次電池の残量が少ない第2の所定値以下である場合、又は前記無線通信手段の電波状態が良くない場合は、自端末の代わりに代理送信を依頼する代理送信依頼情報を前記自端末プレゼンス情報に含ませて前記無線通信手段を経て前記複数の他端末の1つに送信することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記複数の他端末の1つから受信した他端末プレゼンス情報に前記サーバ宣言情報が含まれている場合は、当該他端末に前記自端末プレゼンス情報を前記無線通信手段を経て送信することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記複数の他端末の1つから受信した他端末プレゼンス情報に前記代理送信依頼情報が含まれている場合は、当該受信した他端末プレゼンス情報を前記無線通信手段を経て前記複数の他端末全てに送信することを特徴とする請求項2記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−68086(P2010−68086A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230748(P2008−230748)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】