説明

携帯端末

【課題】接続可能なエリアが狭い基地局の環境下において、省電力を実現する携帯端末を提供する。
【解決手段】基地局と携帯端末との間の通信を制御する無線装置(無線装置5)と、携帯端末の位置情報を求めるための電波を受信する受信装置(GPS部6)と、無線装置において携帯端末との通信が可能な基地局が、位置情報を求めるための電波が不要な基地局である場合、受信装置に受信動作を実行させず、位置情報を求めるための電波が不要な基地局でない場合、受信装置の受信動作を実行させるデータ処理装置(データ処理装置1)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPS(Global Positioning System)の機能を有する携帯端末に関し、特に無線LAN等、基地局への接続可能なエリアが狭い環境下において、省電力を実現する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末の利用者の位置情報をGPSにより測定し、利用者の位置情報をネットワーク上のサーバーに登録することによって、近隣の店舗情報などに代表される情報をきめ細かく展開する等のサービスが実施されている。
【0003】
このような携帯端末へのサービスの多様化により、従来から用いられている音声通信の他に、GPSによる位置情報の測定や無線LANによる通信など、音声通信機能と平行して動作する機能が増え、これらの機能が頻繁に使用されることで、携帯端末の消費電力が増加する傾向にある。
【0004】
無線回路やGPS回路を有する携帯端末における省電力化の取り組みとして、例えば、特許文献1においては、携帯端末の電力消費が多くなる基地局圏外エリアに入った場合、通信回路への電力供給を停止し、GPSによる位置情報の測定結果と端末に内蔵されたデータベースとから通信回路への電力再開条件を制御する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−320576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された携帯端末では、基地局圏外エリアにある場合、携帯端末の低消費電力化を図れることができるものの、基地局圏内にある場合、GPSによる位置情報測定を省略して携帯端末の低消費電力化を図ることができない。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、近年増加しているGPSによる位置情報に基づいたサービス情報の入手の際、携帯端末が、位置の特定がしやすい・通信可能なエリアの狭い、フェムトセル用基地局や無線LAN基地局等の圏内にある場合、GPSによる位置情報の測定を省略することで、携帯端末の省電力を実現し、電池の持ち時間の延長を図るなど、ユーザーの利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、基地局と携帯端末との間の通信を制御する無線装置と、前記携帯端末の位置情報を求めるための電波を受信する受信装置と、前記無線装置において前記携帯端末との通信が可能な前記基地局が、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局である場合、前記受信装置に受信動作を実行させず、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局でない場合、前記受信装置の受信動作を実行させるデータ処理装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の携帯端末においては、データ処理装置は、無線装置において携帯端末との通信が可能な基地局が、位置情報を求めるための電波が不要な基地局である場合、受信装置に受信動作を実行させず、位置情報を求めるための電波が不要な基地局でない場合、受信装置の受信動作を実行させる。これにより、フェムトセル用基地局や無線LAN基地局等の位置情報を求めるための電波が不要な基地局圏内にいる場合、GPSによる位置情報の測定を省略でき、省電力を実現し、電池の持ち時間の延長を図るなど、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】携帯端末100が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。
【図2】携帯端末100の構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末100が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。
【図4】携帯端末100の動作方法を示すフローチャートである。
【図5】位置記憶部22に格納された情報を示す概念図である。
【図6】携帯端末100が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。
【図7】携帯端末100の構成を示すブロック図である。
【図8】携帯端末100の動作方法を示すフローチャートである。
【図9】位置記憶部22に格納された情報を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下で説明する全ての図面において、同一の構成要素には同一の符号を付加し、適宜説明を省略する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の携帯端末(携帯端末100)が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。
図1に示すように、このネットワークシステムは、携帯端末100、無線基地局110、無線基地局120、フェムトセル用基地局130、及びGPS衛星140から構成される。
図1において、無線基地局110は、通信可能エリアとして、セル111を構成する。また、無線基地局120は、通信可能エリアとして、セル121を構成する。また、フェムトセル用基地局130は、通信可能エリアとして、フェムトセルエリア131を構成する。フェムトセルエリア131及び後述する無線LANエリア151は、GPSによる位置情報の測定が必要となるセル111、セル121に比べて狭いエリアである。
【0013】
また、図1において、携帯端末100は、エリアの広い無線基地局110のセル111や無線基地局120のセル121の圏内にいる場合には、GPS衛星140の電波により位置情報を測定する。携帯端末100の利用者の移動により、フェムトセル用基地局130のフェムトセルエリア131の圏内に移動した場合には、携帯端末100に内蔵されているメモリから、フェムトセル用基地局130を検索し、その基地局の位置情報が登録されていた場合には、GPSによる位置情報の測定を省略することで、電力の消費を抑える。
【0014】
図2は、本実施例における携帯端末100の構成を示すブロック図である。
携帯端末100は、データ処理装置1と、記憶装置2と、入力装置3と、出力装置4と、無線装置5と、GPS部6と、を備えている。
データ処理装置1は、エリア認識部11、検索部12、設定変更部13を備えている。これらの処理装置が備える各部の動作は、メモリ21内のROM(Read Only Memory)等に格納された携帯端末の動作プログラムが、CPUにより実行されることで実現される。
また、記憶装置2は、メモリ21を備え、コンピュータプログラム等が格納されている。メモリ21には、位置情報のデータベースを構築するための位置記憶部22を有している。
また、入力装置3は、キーボード31およびマイク32を備えている。ユーザーは、キーボード31を操作することにより、所望する情報を携帯端末100に入力することができる。マイク32は、通話時などに使用される。
【0015】
また、出力装置4は、表示部41およびレシーバ42(音声出力装置)を備えている。表示部41はディスプレイなどに例示され、携帯端末100から所定の情報をユーザーに対して通知するために設けられている。レシーバ42は、通話時などに使用される。
また、無線装置5は、無線部51とアンテナ52を備えている。無線部51は、アンテナ52を介して、各無線基地局110,120およびフェムトセル用基地局130などの通信設備に接続される。
GPS部6は、GPS制御部61とGPSアンテナ62を備えている。GPS制御部61は、GPSアンテナ62を介して、GPS衛星140からの信号を受信する。
【0016】
以下、携帯端末100の動作について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は、図1と同じく、携帯端末が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。
図3において、携帯端末100は、広いエリアをカバーする無線基地局110が構成するセル111の圏内に位置している。この場合、ユーザーが通信事業者との間で契約している位置情報による近隣店舗の情報などのサービスを受けようとする場合、ユーザーの位置情報を正確に得るため、GPS部6を制御して、GPS衛星140からの信号を受信することで正確な位置情報を測定し、その位置情報をネットワーク上のサーバーに登録する必要がある。
【0017】
一方、先に示した図1において、携帯端末100は、フェムトセル用基地局130が構成する狭いエリアであるフェムトセルエリア131の圏内に位置している。この場合、ユーザーは、フェムトセル用基地局130の位置が分かれば、GPS部6を制御して正確な位置情報を測定しなくても、その位置情報をネットワーク上のサーバーに登録することでも同様な精度でサービスを受けることができる。
【0018】
以上のようなサービスを受けるため、携帯端末100は、次に図4を用いて説明する制御動作を内部で実行する。
図4は、携帯端末100の動作を示すフローチャートである。
なお、携帯端末100は、図4に示す動作を定期的に実行する。
携帯端末100は、データ処理装置1のエリア認識部11において、接続可能な無線基地局およびフェムトセル用基地局(以下、両方を合わせて便宜的に基地局とする)の検出を実行する(ステップS101)。
【0019】
例えば、携帯端末100が、図3に示す位置にある場合、エリア認識部11は、携帯端末100が接続可能な基地局として、無線基地局110を検出することになる。
エリア認識部11は、接続可能と検出した基地局に、接続をカバーするエリアの狭いフェムトセルエリアが含まれるか否かを判定する(ステップS102)。この場合、接続可能と検出した基地局は、無線基地局110であるため、ステップS110に進む(ステップS102−No)。
データ処理装置1は、GPS部6を制御して、携帯端末100の位置情報を測定し、ステップS106へと進む(ステップS110)。
データ処理装置1は、ネットワーク上のサーバーに対してステップS110で測定した位置情報(携帯端末の位置情報)を登録する(ステップS106)。
【0020】
次に、ユーザーが移動し、携帯端末100が図3に示される位置でなく、図1に示される位置にある場合、エリア認識部11は、上記ステップS101では、携帯端末100が接続可能な基地局として、無線基地局110とフェムトセル用基地局130という2つの基地局を検出することになる。以下にフローに基づいて説明する。
エリア認識部11は、接続可能と検出した基地局に、接続をカバーするエリアの狭いフェムトセルエリアが含まれるか否かを判定する(ステップS102)。この場合、携帯端末100が接続可能と検出された基地局の中に、接続をカバーするエリアが狭いフェムトセル用基地局130が含まれるので、ステップS103へと進む(ステップS102−Yes)。
【0021】
データ処理装置1の検索部12にて、フェムトセル用基地局130をキーとして、メモリ21の位置記憶部22を検索する(ステップS103)。
次に、位置記憶部22にフェムトセル用基地局130の位置情報があるか否かを判定する(ステップS104)。
なお、位置記憶部22は、図5に示すように、フェムトセル基地局IDと、フェムトセル基地局の位置情報を関連付けて記憶できるテーブル形式の構成となっており、検索部12は、フェムトセル用基地局のIDをキーとして、対応するフェムトセル基地局の位置情報を参照する。
【0022】
例えば、位置記憶部22には、登録データが全くなかったものとする。
この場合、検索部12は、該当情報なしと判定して(ステップS104)、ステップS120へと進む(ステップS104−No)。
データ処理装置1は、GPS部6を制御して、携帯端末100の位置情報を測定し、ステップS121へと進む(ステップS120)。
データ処理装置1の設定変更部13は、メモリ21の位置記憶部22に対して、新規登録情報として、図5に示すように、フェムトセル用基地局130の位置情報として、ステップS120において測定した携帯端末100の位置情報を登録する(ステップS121)。
次に、データ処理装置1は、ネットワーク上のサーバーに対してステップS120で測定した位置情報(携帯端末の位置情報)を登録する(S106)。
【0023】
一方、ステップS103で検索部12が検索した位置記憶部22に、図5で示すように、フェムトセル用基地局130の位置情報があった場合、検索部12は、フェムトセル用基地局130の該当データがあると判定し、S105へと進む(ステップS104−Yes)。
データ処理装置1は、フェムトセル用基地局130の登録情報として、位置記憶部22から、位置情報aを入手する(ステップS105)。
データ処理装置1は、ネットワーク上のサーバーに対してステップS105で入手した位置情報(位置情報a)を登録する(ステップS106)。
【0024】
以上説明した構成により、本発明の携帯端末100は、以下に記載する効果を有する。
第1の効果は、メモリ(位置記憶部22)に登録されている位置情報を使用することにより、GPSによる位置情報の測定動作を省略する手段、すなわち、GPS部6に携帯端末100の位置情報受信を実行させないデータ処理装置1を有しているので、省電力動作ができることである。
第2の効果は、メモリに登録する位置情報を自動で更新する手段、すなわち、携帯端末100がフェムトセルエリア131内にあるか否かを判定するエリア認識部11と、エリア認識部11があると判定し、かつ、位置記憶部22にフェムトセル用基地局130の位置情報がない場合、GPS部6が受信した携帯端末100の位置情報を登録する設定変更部13と、を有しているので、あらかじめデータベースを準備する必要がないことである。
【0025】
第3の効果は、ユーザーの行動範囲に応じて位置情報のデータベースが拡充されていくため、つまり、位置情報が登録されていないフェムトセル圏内に入る度に、位置情報が位置記憶部22に登録されるため、ユーザーの行動範囲に合わせたデータベースを構築することができることである。
第4の効果は、ユーザーの行動範囲に合わせたデータベースが構築されるため、ユーザーに適した省電力動作の機会を得ることができることである。つまり、携帯端末100が、位置情報が未登録であるフェムトセル圏内に一回入れば、位置情報が位置記憶部22に登録されていくため、次にこのフェムトセル圏内に入ったときは、GPSによる位置情報の測定動作を省略し、電力の消費を抑えることができる。
【0026】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態による携帯端末100を、図6〜図9を用いて説明する。
図6は、第2の実施形態における携帯端末100が使用されるネットワークシステムを示す概略図である。第2の実施形態では、第1の実施形態における図1及び図3に示すネットワークシステムに、無線LAN基地局150が追加されている。
無線LAN基地局150は、通信可能エリアとして、無線LANエリア151を構成する。
また、図7は、第2の実施形態における携帯端末100の構成を示すブロック図である。
図7において、携帯端末100は、図2に示した第1の実施の形態における携帯端末100に加えて、無線LAN部7を備えている。
無線LAN部7は、無線LAN制御部71と無線LANアンテナ72を備えている。無線LAN制御部71は、無線LANアンテナ72を介して、無線LAN基地局150などの無線LAN通信設備に接続される。
【0027】
図8は、第2の実施形態における携帯端末100の動作を示すフローチャートであり、
第1の実施形態における携帯端末100の動作を示すフローチャートである図4に対応する。以下、第2の実施形態における携帯端末100の動作について、図4と相違する点について説明する。
図6に示すように、携帯端末100は、無線基地局120の通信可能エリアであるセル121内に位置し、かつ、無線LAN基地局150の通信可能エリアである無線LANエリア151内に位置している。
そのため、携帯端末100のデータ処理装置1におけるエリア認識部11は、携帯端末100の接続可能な基地局が、無線基地局120と無線LAN基地局150との2つの基地局を検出する(ステップS101)。
【0028】
次に、エリア認識部11は、接続可能と検出した基地局に、無線LANエリアやフェムトセルエリアなどの、接続可能なエリアが狭い基地局が含まれているか否かを判定する(ステップS130)。この場合、接続可能と検出した基地局の中に、無線LAN基地局150が含まれるため、ステップS103へと進む(ステップS130−Yes)。
データ処理装置1の検索部12は、無線LAN基地局150をキーとして、メモリ21の位置記憶部22を検索する。位置記憶部22の登録データが図9に示される例の場合、検索部12は、無線LAN基地局150の該当データがあると判定し(ステップS104)、S105へと進む(ステップS104−Yes)。
【0029】
データ処理装置1は、無線LAN基地局150の登録情報として、位置記憶部22から、位置情報bを入手する(ステップS105)。
データ処理装置1は、ネットワーク上のサーバーに対してステップS105で入手した位置情報(位置情報b)を登録する(ステップS106)。
【0030】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の携帯端末は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
100…携帯端末、110,120…無線基地局、130…フェムトセル用基地局、140…GPS衛星、111、121…セル、131…フェムトセルエリア、1…データ処理装置、2…記憶装置、3…入力装置、4…出力装置、5…無線装置、6…GPS部、11…エリア認識部、12…検索部、13…設定変更部、21…メモリ、22…位置記憶部、31…キーボード、32…マイク、41…表示部、42…レシーバ、51…無線部、52…アンテナ、61…GPS制御部、62…GPSアンテナ、150…無線LAN基地局、151…無線LANエリア、7…無線LAN部、71…無線LAN制御部、72…無線LANアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と携帯端末との間の通信を制御する無線装置と、
携帯端末の位置情報を求めるための電波を受信する受信装置と、
前記無線装置において携帯端末との通信が可能な前記基地局が、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局である場合、前記受信装置に受信動作を実行させず、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局でない場合、前記受信装置の受信動作を実行させるデータ処理装置と、
を備えた携帯端末。
【請求項2】
前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局の位置情報を、当該基地局の基地局IDと関連づけて記憶する位置記憶部を有する記憶装置を備え、
前記データ処理装置は、
前記無線装置において携帯端末との通信が可能な前記基地局を検出し、検出した前記基地局のうちに前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれるか否かを判定するエリア認識部と、
前記エリア認識部が、検出した前記基地局のうちに前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれると判定した場合、前記記憶装置の前記位置記憶部に前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれるか否かを判定する検索部と、
前記検索部が、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれないと判定した場合、前記記憶装置の前記位置記憶部に、前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局の位置情報を登録する設定変更部と、を有し、
前記データ処理装置は、前記エリア認識部が検出した前記基地局のうちに前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれると判定し、かつ、前記エリア認識部が前記記憶装置の前記位置記憶部に前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれると判定した場合、前記受信装置に受信動作を実行させず、前記記憶装置の前記位置記憶部から前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局の位置情報を読み出し、携帯端末が接続されるネットワークのサーバーに当該位置情報を登録することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記データ処理装置は、前記エリア認識部が検出した前記基地局のうちに前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれると判定し、かつ、前記エリア認識部が前記記憶装置の前記位置記憶部に前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれないと判定した場合、前記受信装置に受信動作を実行させ、前記設定変更部を制御して前記受信装置が受信する携帯端末の位置情報を前記記憶装置の前記位置記憶部に登録させるとともに、携帯端末が接続されるネットワークのサーバーに当該位置情報を登録することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記データ処理装置は、前記エリア認識部が検出した前記基地局のうちに前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局が含まれないと判定した場合、前記受信装置に受信動作を実行させ、前記受信装置が受信する携帯端末の位置情報を、携帯端末が接続されるネットワークのサーバーに当該位置情報を登録することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局は、フェムトセル基地局であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記位置情報を求めるための電波が不要な基地局は、フェムトセル基地局または無線LAN基地局であって、
更に、前記無線LAN基地局と携帯端末との間の通信を制御する無線LAN部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記携帯端末の位置情報を求めるための電波はGPS衛星が発信する電波であり、前記受信装置は、前記GPS衛星が発信する電波を受信するGPS受信装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−114781(P2012−114781A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263436(P2010−263436)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】