携帯電子機器
【課題】利用者が携帯電子機器を利用する際に、どのような体勢であっても、当該携帯電子機器の持ちかえや向きの変更を行わずに利用する。
【解決手段】ヒンジ201によって連結され、タッチパネル機能を有する表示部203−1,203−2がそれぞれ具備された、筐体200−1,200−2のうち少なくとも一方に設けられた開閉検出部204が携帯電子機器100が開いた状態であると検出している状態で、筐体200−1,200−2それぞれに設けられた温度センサ202−1,202−2のうちの当該筐体の周囲が所定の温度であることを感知した温度センサを有する筐体に具備された表示部に所定の操作用画面を表示させ、それ以外の筐体に具備された表示部のタッチパネル機能を無効にする。
【解決手段】ヒンジ201によって連結され、タッチパネル機能を有する表示部203−1,203−2がそれぞれ具備された、筐体200−1,200−2のうち少なくとも一方に設けられた開閉検出部204が携帯電子機器100が開いた状態であると検出している状態で、筐体200−1,200−2それぞれに設けられた温度センサ202−1,202−2のうちの当該筐体の周囲が所定の温度であることを感知した温度センサを有する筐体に具備された表示部に所定の操作用画面を表示させ、それ以外の筐体に具備された表示部のタッチパネル機能を無効にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な折りたたみ式の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信機能を有する携帯端末の普及が進み、通信手段として必需品となってきている。その携帯端末のデザインも様々なタイプが市場に出てきている。そのデザインの中で、2つの筐体がヒンジ機構によって連結され、ヒンジ機構を軸として開閉自在の折りたたみ式のデザインのもの(以下、折りたたみ式携帯端末と称する)が多い。
【0003】
このような折りたたみ式携帯端末の構造は、2つの筐体のうち一方の筐体(以下、表示筐体と称する)には、画像や情報を表示するディスプレイや通話の音声を出力するスピーカ等が具備され、他方の筐体(以下、操作筐体と称する)には、情報を入力するための操作ボタンや通話の音声を入力するマイク等が具備されたものとなっている。
【0004】
折りたたみ式携帯端末は、非常にコンパクトであるがゆえ、収納場所も多岐にわたり、ポケットや鞄、ネックストラップなど向きを固定できない状態で所持することが多い。また、端末の製造メーカにより異なるが、表示筐体の厚みと操作筐体の厚みとがほぼ同じであるものが多い。そのため、いざ使用する際に、どちらの筐体が表示筐体なのか操作筐体なのかを直ぐに確認できず、目視で確認してから持ち直したり、折りたたみ式携帯端末を開いてから上下の向きを変えて持ち直したりする手間が生じてしまう。
【0005】
そこで、2つの筐体それぞれに、画像や情報または操作ボタンを表示するタッチパネル機能を有する表示手段、マイクおよびスピーカを設け、さらに折りたたみ式携帯端末の傾きを検出する検出機構を当該折りたたみ式携帯端末に具備させ、当該検出機構が検出した傾きに応じて、2つの筐体それぞれを表示筐体または操作筐体として動作させる技術が考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−279769号公報
【特許文献2】特開2006−311224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1,2に記載された技術においては、折りたたみ式携帯端末を操作する利用者に対する当該折りたたみ式携帯端末の相対的な傾きを検出しているものではないため、利用者が利用する体勢によっては、所望の向きとは逆の向き(表示筐体と操作筐体とが反対)で動作してしまうおそれがある。なお、この課題は、通信機能を有する携帯端末だけではなく、情報を表示する機能を有する携帯可能な折りたたみ式の電子機器全般に言えることである。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する携帯電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯電子機器は、
2つの筐体がヒンジによって連結され、前記ヒンジを軸として開閉自在の折りたたみ式の携帯電子機器であって、
前記2つの筐体はそれぞれ、
当該筐体の周囲の温度を感知する温度センサと、
タッチパネル機能を具備し、情報を表示する表示部とを有し、
前記2つの筐体の少なくとも一方は、
当該携帯電子機器が開いた状態を検出する開閉検出部と、
当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させ、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にする制御部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明においては、ヒンジによって連結され、タッチパネル機能を有する表示部がそれぞれ具備された、2つの筐体のうち少なくとも一方に設けられた開閉検出部が携帯電子機器が開いた状態であると検出している状態で、2つの筐体それぞれに設けられた温度センサのうちの当該筐体の周囲が所定の温度であることを感知した温度センサを有する筐体に具備された表示部に所定の操作用画面を表示させ、それ以外の筐体に具備された表示部のタッチパネル機能を無効にする構成としたため、利用者が携帯電子機器を利用する際に、どのような体勢であっても、当該携帯電子機器の持ちかえや向きの変更を行わずに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の携帯電子機器の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】ステップS4における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図5】ステップS6における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図6】本発明の携帯電子機器の第2の実施の形態を示す図である。
【図7】図6に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】ステップS16における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図10】ステップS19における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図11】本発明の携帯電子機器の第3の実施の形態を示す図である。
【図12】図11に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図13】第3の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】ステップS26における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図15】ステップS30における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の携帯電子機器の第1の実施の形態を示す図である。
【0013】
本形態は図1に示すように、筐体200−1と、筐体200−2と、ヒンジ201とから構成されている。
【0014】
筐体200−1には、温度センサ202−1と、表示部203−1と、開閉検出部204と、制御部205とが設けられている。なお、図1には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0015】
温度センサ202−1は、筐体200−1の周囲の温度を感知する。また、温度センサ202−1は、あらかじめ設定された温度を感知した場合、その旨を制御部205へ通知する。ここで、あらかじめ設定された温度とは、筐体200−1を利用者が保持したときの温度である。
【0016】
表示部203−1は、タッチパネル機能を有し、所定の情報を表示する。例えば、一般的なディスプレイである。また、表示部203−1は、制御部205からの指示により、タッチパネル機能を無効にする。また、表示部203−1は、制御部205からの指示により、操作用画面を表示する。この操作用画面とは、例えば、パソコンのキーボードや携帯端末の操作ボタンのように、外部から情報を入力するためのキーやボタンを表示した画面である。表示部203−1は、操作用画面を表示している場合、タッチパネル機能を用いて外部から入力された情報を制御部205へ出力する。
【0017】
開閉検出部204は、携帯電子機器100が開いた状態(開閉状態については後述する)を検出する。この検出方法は、機械的に検出するものであっても良いし、電気的に検出するものであっても良く、ここでは特に規定しない。また、開閉検出部204は、携帯電子機器100が開いた状態を検出した場合、その旨を制御部205へ通知する。
【0018】
制御部205については、後述する。
【0019】
また、筐体200−2には、温度センサ202−2と、表示部203−2とが設けられている。
【0020】
温度センサ202−2は、筐体200−2の周囲の温度を感知する。また、温度センサ202−2は、あらかじめ設定された温度を感知した場合、その旨を制御部205へ通知する。ここで、あらかじめ設定された温度とは、筐体200−2を利用者が保持したときの温度である。
【0021】
表示部203−2は、タッチパネル機能を有し、所定の情報を表示する。例えば、一般的なディスプレイである。また、表示部203−2は、制御部205からの指示により、タッチパネル機能を無効にする。また、表示部203−2は、制御部205からの指示により、操作用画面を表示する。表示部203−2は、操作用画面を表示している場合、タッチパネル機能を用いて外部から入力された情報を制御部205へ出力する。
【0022】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−2からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、表示部203−1へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−2へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−1からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、表示部203−2へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−1へ操作用画面を表示する指示を行う。
【0023】
なお、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0024】
図2は、図1に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0025】
図1に示した携帯電子機器100は図2に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ(蝶番)201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図1は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。また、携帯電子機器100の大きさは、携帯可能な大きさである。
【0026】
以下に、第1の実施の形態における処理について説明する。
【0027】
図3は、第1の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0028】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS1)。ここで、携帯電子機器100が閉じた状態から、筐体200−1または筐体200−2がヒンジ201を軸として回転させられ、筐体200−1と筐体200−2との間の角度があらかじめ設定された角度になったときに携帯電子機器100が開いた状態であると判断される(開いた状態が検出される)。
【0029】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0030】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS2)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0031】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS3)。
【0032】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS4)。
【0033】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS5)。
【0034】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS6)。
【0035】
図4は、ステップS4における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0036】
ステップS4における携帯電子機器100は図4に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。
【0037】
図5は、ステップS6における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0038】
ステップS6における携帯電子機器100は図5に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に加え、携帯電子機器100に画像の撮影機能を有するカメラが設けられているものであっても良い。
【0039】
図6は、本発明の携帯電子機器の第2の実施の形態を示す図である。
【0040】
本形態は図6に示すように、図1に示した第1の実施の形態の筐体200−1,200−2にカメラ206−1,206−2がそれぞれ設けられている。なお、図6には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0041】
温度センサ202−1,202−2、表示部203−1,203−2および開閉検出部204は、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0042】
カメラ206−1,206−2は、一般的な携帯端末に搭載されているような画像の撮影機能を有する小型カメラである。また、カメラ206−1,206−2は、制御部205から撮影を指示された場合、撮影を行い、撮影した画像を制御部205へ出力する。
【0043】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された際、カメラ206−1,206−2へ撮影の指示を行う。また、制御部205は、カメラ206−1,206−2から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであるかどうかを判断する。これは、一般的に用いられている顔認識機能等を用いて、制御部205が、携帯電子機器100を持っている利用者の顔を当該画像から認識し、それがあらかじめ設定された向き(例えば、画像の上側が頭で下側が顎)であるかどうかを判断するものである。制御部205は、カメラ206−1から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであると判断した場合、表示部203−1へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−2へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、カメラ206−2から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであると判断した場合、表示部203−2へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−1へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、その他、第1の実施の形態における機能と同じ機能を有する。
【0044】
なお、第1の実施の形態と同様に、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0045】
図7は、図6に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0046】
図6に示した携帯電子機器100は図7に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、筐体200−1にはカメラ206−1が設けられ、筐体200−2にはカメラ206−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、第1の実施の形態と同様に、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図6は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、第1の実施の形態と同様に、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。また、携帯電子機器100の大きさは、携帯可能な大きさである。
【0047】
以下に、第2の実施の形態における処理について説明する。
【0048】
図8は、第2の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0049】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS11)。この検出方法については、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0050】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0051】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、制御部205からカメラ206−1,206−2へ撮影の指示が行われ、カメラ206−1,206−2によって撮影が行われる(ステップS12)。そして、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像がそれぞれ、カメラ206−1,206−2から制御部205へ出力される。
【0052】
また、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS13)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0053】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであるかどうかが制御部205によって判断される(ステップS14)。
【0054】
ステップS14にて、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであると判断された場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS15)。
【0055】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS16)。
【0056】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであるかどうかが制御部205によって判断される(ステップS17)。
【0057】
カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きではないと判断された場合、ステップS15の処理が行われる。
【0058】
また、ステップS17にて、カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであると判断された場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS18)。
【0059】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS19)。
【0060】
また、ステップS14にて、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きではないと判断された場合は、ステップS18の処理が行われる。
【0061】
図9は、ステップS16における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0062】
ステップS16における携帯電子機器100は図9に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。
【0063】
図10は、ステップS19における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0064】
ステップS19における携帯電子機器100は図10に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。
【0065】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べ、表示部203−1と表示部203−2とのどちらに通常の情報を表示させ、どちらに操作用画面を表示させるかを判断するのに、温度センサ202−1,202−2による感知結果に加えてカメラ206−1,206−2によって撮影された画像を用いる。そのため、温度センサ202−1,202−2の感知結果による判断が誤った場合であっても、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像の判断がその選択の補正機能として役に立つ。
【0066】
なお、温度センサ202−1,202−2を搭載せず、カメラ206−1,206−2のみが搭載された携帯電子機器100であっても良い。この場合、表示部203−1と表示部203−2とのどちらに通常の情報を表示させ、どちらに操作用画面を表示させるかを判断するには、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像のみを用いる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に加え、携帯電子機器100に外部からの音声を入力するマイクと外部へ音声を出力するスピーカとが設けられているものであっても良い。ここでは、携帯電子機器100が、通話(通信)機能を有する携帯端末(携帯電話)である場合を例に挙げて説明する。
【0067】
図11は、本発明の携帯電子機器の第3の実施の形態を示す図である。
【0068】
本形態は図11に示すように、図1に示した第1の実施の形態の筐体200−1,200−2にマイク207−1,207−2と、スピーカ208−1,208−2とがそれぞれ設けられている。なお、図11には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0069】
温度センサ202−1,202−2、表示部203−1,203−2および開閉検出部204は、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0070】
マイク207−1,207−2は、外部からの音声を入力するマイクである。また、マイク207−1,207−2は、入力した音声を電気信号等の信号へ変換し、制御部205へ出力する。マイク207−1,207−2は、例えば、一般的な携帯端末に搭載された、通話を行う際に通話を行っている利用者の声を入力するものである。
【0071】
スピーカ208−1,208−2は、制御部205から出力されてきた電気信号等を音声へ変換して外部へ出力する。スピーカ208−1,208−2は、例えば、一般的な携帯端末に搭載された、通話を行う際に通話を行っている利用者へ音声を出力するものである。
【0072】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−2からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、マイク207−1の機能を無効にし、スピーカ208−2の機能を無効にする。また、制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−1からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、マイク207−2の機能を無効にし、スピーカ208−1の機能を無効にする。また、制御部205は、その他、第1の実施の形態における機能と同じ機能を有する。
【0073】
なお、第1および第2の実施の形態と同様に、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0074】
図12は、図11に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0075】
図11に示した携帯電子機器100は図12に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、筐体200−1にはマイク207−1およびスピーカ208−1が設けられている。また、筐体200−2にはマイク207−2およびスピーカ208−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、第1および第2の実施の形態と同様に、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図12は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、第1および第2の実施の形態と同様に、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。なお、マイク207−1とスピーカ208−1とが、またマイク207−2とスピーカ208−2とが、一体化構造となっているものであっても良い。
【0076】
以下に、第3の実施の形態における処理について説明する。
【0077】
図13は、第3の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0078】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS21)。この検出方法については、第1および第2の実施の形態におけるものと同じである。
【0079】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0080】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS22)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0081】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS23)。
【0082】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS24)。
【0083】
また、制御部205によって、スピーカ208−2の機能が無効にされる(ステップS25)。
【0084】
さらに、制御部205によって、マイク207−1の機能が無効にされる(ステップS26)。
【0085】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS27)。
【0086】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS28)。
【0087】
また、制御部205によって、スピーカ208−1の機能が無効にされる(ステップS29)。
【0088】
さらに、制御部205によって、マイク207−2の機能が無効にされる(ステップS30)。
【0089】
図14は、ステップS26における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0090】
ステップS26における携帯電子機器100は図14に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。また、スピーカ208−2の機能が無効となっている。また、マイク207−1の機能が無効となっている。
【0091】
図15は、ステップS30における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0092】
ステップS30における携帯電子機器100は図15に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。また、スピーカ208−1の機能が無効となっている。また、マイク207−2の機能が無効となっている。
【0093】
上述したような形態をとることにより、利用者は携帯電子機器の向きを気にすることなく、当該携帯電子機器を開いた向きを正として利用することが可能となる。つまり、ポケットやホルダー、鞄の中や暗闇など、利用者が携帯電子機器の向きを判断しにくい場所にあっても、筐体の向きを確認する動作なく利用することができ、操作性が向上する。また、これは、利用者がどのような体勢(直立状態や寝転がっている状態等)であっても可能である。また、タッチパネルが2枚あることにより、1つの液晶のみを使用することが減るため、通常の使用時よりは故障が減り、長期間使用することが可能となる。
【符号の説明】
【0094】
100 携帯電子機器
200−1,200−2 筐体
201 ヒンジ
202−1,202−2 温度センサ
203−1,203−2 表示部
204 開閉検出部
205 制御部
206−1,206−2 カメラ
207−1,207−2 マイク
208−1,208−2 スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な折りたたみ式の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信機能を有する携帯端末の普及が進み、通信手段として必需品となってきている。その携帯端末のデザインも様々なタイプが市場に出てきている。そのデザインの中で、2つの筐体がヒンジ機構によって連結され、ヒンジ機構を軸として開閉自在の折りたたみ式のデザインのもの(以下、折りたたみ式携帯端末と称する)が多い。
【0003】
このような折りたたみ式携帯端末の構造は、2つの筐体のうち一方の筐体(以下、表示筐体と称する)には、画像や情報を表示するディスプレイや通話の音声を出力するスピーカ等が具備され、他方の筐体(以下、操作筐体と称する)には、情報を入力するための操作ボタンや通話の音声を入力するマイク等が具備されたものとなっている。
【0004】
折りたたみ式携帯端末は、非常にコンパクトであるがゆえ、収納場所も多岐にわたり、ポケットや鞄、ネックストラップなど向きを固定できない状態で所持することが多い。また、端末の製造メーカにより異なるが、表示筐体の厚みと操作筐体の厚みとがほぼ同じであるものが多い。そのため、いざ使用する際に、どちらの筐体が表示筐体なのか操作筐体なのかを直ぐに確認できず、目視で確認してから持ち直したり、折りたたみ式携帯端末を開いてから上下の向きを変えて持ち直したりする手間が生じてしまう。
【0005】
そこで、2つの筐体それぞれに、画像や情報または操作ボタンを表示するタッチパネル機能を有する表示手段、マイクおよびスピーカを設け、さらに折りたたみ式携帯端末の傾きを検出する検出機構を当該折りたたみ式携帯端末に具備させ、当該検出機構が検出した傾きに応じて、2つの筐体それぞれを表示筐体または操作筐体として動作させる技術が考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−279769号公報
【特許文献2】特開2006−311224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1,2に記載された技術においては、折りたたみ式携帯端末を操作する利用者に対する当該折りたたみ式携帯端末の相対的な傾きを検出しているものではないため、利用者が利用する体勢によっては、所望の向きとは逆の向き(表示筐体と操作筐体とが反対)で動作してしまうおそれがある。なお、この課題は、通信機能を有する携帯端末だけではなく、情報を表示する機能を有する携帯可能な折りたたみ式の電子機器全般に言えることである。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する携帯電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯電子機器は、
2つの筐体がヒンジによって連結され、前記ヒンジを軸として開閉自在の折りたたみ式の携帯電子機器であって、
前記2つの筐体はそれぞれ、
当該筐体の周囲の温度を感知する温度センサと、
タッチパネル機能を具備し、情報を表示する表示部とを有し、
前記2つの筐体の少なくとも一方は、
当該携帯電子機器が開いた状態を検出する開閉検出部と、
当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させ、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にする制御部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明においては、ヒンジによって連結され、タッチパネル機能を有する表示部がそれぞれ具備された、2つの筐体のうち少なくとも一方に設けられた開閉検出部が携帯電子機器が開いた状態であると検出している状態で、2つの筐体それぞれに設けられた温度センサのうちの当該筐体の周囲が所定の温度であることを感知した温度センサを有する筐体に具備された表示部に所定の操作用画面を表示させ、それ以外の筐体に具備された表示部のタッチパネル機能を無効にする構成としたため、利用者が携帯電子機器を利用する際に、どのような体勢であっても、当該携帯電子機器の持ちかえや向きの変更を行わずに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の携帯電子機器の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】ステップS4における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図5】ステップS6における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図6】本発明の携帯電子機器の第2の実施の形態を示す図である。
【図7】図6に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】ステップS16における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図10】ステップS19における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図11】本発明の携帯電子機器の第3の実施の形態を示す図である。
【図12】図11に示した携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図13】第3の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】ステップS26における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【図15】ステップS30における携帯電子機器の外観の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の携帯電子機器の第1の実施の形態を示す図である。
【0013】
本形態は図1に示すように、筐体200−1と、筐体200−2と、ヒンジ201とから構成されている。
【0014】
筐体200−1には、温度センサ202−1と、表示部203−1と、開閉検出部204と、制御部205とが設けられている。なお、図1には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0015】
温度センサ202−1は、筐体200−1の周囲の温度を感知する。また、温度センサ202−1は、あらかじめ設定された温度を感知した場合、その旨を制御部205へ通知する。ここで、あらかじめ設定された温度とは、筐体200−1を利用者が保持したときの温度である。
【0016】
表示部203−1は、タッチパネル機能を有し、所定の情報を表示する。例えば、一般的なディスプレイである。また、表示部203−1は、制御部205からの指示により、タッチパネル機能を無効にする。また、表示部203−1は、制御部205からの指示により、操作用画面を表示する。この操作用画面とは、例えば、パソコンのキーボードや携帯端末の操作ボタンのように、外部から情報を入力するためのキーやボタンを表示した画面である。表示部203−1は、操作用画面を表示している場合、タッチパネル機能を用いて外部から入力された情報を制御部205へ出力する。
【0017】
開閉検出部204は、携帯電子機器100が開いた状態(開閉状態については後述する)を検出する。この検出方法は、機械的に検出するものであっても良いし、電気的に検出するものであっても良く、ここでは特に規定しない。また、開閉検出部204は、携帯電子機器100が開いた状態を検出した場合、その旨を制御部205へ通知する。
【0018】
制御部205については、後述する。
【0019】
また、筐体200−2には、温度センサ202−2と、表示部203−2とが設けられている。
【0020】
温度センサ202−2は、筐体200−2の周囲の温度を感知する。また、温度センサ202−2は、あらかじめ設定された温度を感知した場合、その旨を制御部205へ通知する。ここで、あらかじめ設定された温度とは、筐体200−2を利用者が保持したときの温度である。
【0021】
表示部203−2は、タッチパネル機能を有し、所定の情報を表示する。例えば、一般的なディスプレイである。また、表示部203−2は、制御部205からの指示により、タッチパネル機能を無効にする。また、表示部203−2は、制御部205からの指示により、操作用画面を表示する。表示部203−2は、操作用画面を表示している場合、タッチパネル機能を用いて外部から入力された情報を制御部205へ出力する。
【0022】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−2からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、表示部203−1へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−2へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−1からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、表示部203−2へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−1へ操作用画面を表示する指示を行う。
【0023】
なお、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0024】
図2は、図1に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0025】
図1に示した携帯電子機器100は図2に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ(蝶番)201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図1は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。また、携帯電子機器100の大きさは、携帯可能な大きさである。
【0026】
以下に、第1の実施の形態における処理について説明する。
【0027】
図3は、第1の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0028】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS1)。ここで、携帯電子機器100が閉じた状態から、筐体200−1または筐体200−2がヒンジ201を軸として回転させられ、筐体200−1と筐体200−2との間の角度があらかじめ設定された角度になったときに携帯電子機器100が開いた状態であると判断される(開いた状態が検出される)。
【0029】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0030】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS2)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0031】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS3)。
【0032】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS4)。
【0033】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS5)。
【0034】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS6)。
【0035】
図4は、ステップS4における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0036】
ステップS4における携帯電子機器100は図4に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。
【0037】
図5は、ステップS6における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0038】
ステップS6における携帯電子機器100は図5に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に加え、携帯電子機器100に画像の撮影機能を有するカメラが設けられているものであっても良い。
【0039】
図6は、本発明の携帯電子機器の第2の実施の形態を示す図である。
【0040】
本形態は図6に示すように、図1に示した第1の実施の形態の筐体200−1,200−2にカメラ206−1,206−2がそれぞれ設けられている。なお、図6には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0041】
温度センサ202−1,202−2、表示部203−1,203−2および開閉検出部204は、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0042】
カメラ206−1,206−2は、一般的な携帯端末に搭載されているような画像の撮影機能を有する小型カメラである。また、カメラ206−1,206−2は、制御部205から撮影を指示された場合、撮影を行い、撮影した画像を制御部205へ出力する。
【0043】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された際、カメラ206−1,206−2へ撮影の指示を行う。また、制御部205は、カメラ206−1,206−2から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであるかどうかを判断する。これは、一般的に用いられている顔認識機能等を用いて、制御部205が、携帯電子機器100を持っている利用者の顔を当該画像から認識し、それがあらかじめ設定された向き(例えば、画像の上側が頭で下側が顎)であるかどうかを判断するものである。制御部205は、カメラ206−1から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであると判断した場合、表示部203−1へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−2へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、カメラ206−2から出力されてきた画像が、あらかじめ設定された向きであると判断した場合、表示部203−2へタッチパネル機能を無効にする指示を行い、表示部203−1へ操作用画面を表示する指示を行う。また、制御部205は、その他、第1の実施の形態における機能と同じ機能を有する。
【0044】
なお、第1の実施の形態と同様に、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0045】
図7は、図6に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0046】
図6に示した携帯電子機器100は図7に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、筐体200−1にはカメラ206−1が設けられ、筐体200−2にはカメラ206−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、第1の実施の形態と同様に、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図6は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、第1の実施の形態と同様に、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。また、携帯電子機器100の大きさは、携帯可能な大きさである。
【0047】
以下に、第2の実施の形態における処理について説明する。
【0048】
図8は、第2の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0049】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS11)。この検出方法については、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0050】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0051】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、制御部205からカメラ206−1,206−2へ撮影の指示が行われ、カメラ206−1,206−2によって撮影が行われる(ステップS12)。そして、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像がそれぞれ、カメラ206−1,206−2から制御部205へ出力される。
【0052】
また、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS13)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0053】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであるかどうかが制御部205によって判断される(ステップS14)。
【0054】
ステップS14にて、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであると判断された場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS15)。
【0055】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS16)。
【0056】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであるかどうかが制御部205によって判断される(ステップS17)。
【0057】
カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きではないと判断された場合、ステップS15の処理が行われる。
【0058】
また、ステップS17にて、カメラ206−2から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きであると判断された場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS18)。
【0059】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS19)。
【0060】
また、ステップS14にて、カメラ206−1から出力されてきた画像があらかじめ設定された向きではないと判断された場合は、ステップS18の処理が行われる。
【0061】
図9は、ステップS16における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0062】
ステップS16における携帯電子機器100は図9に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。
【0063】
図10は、ステップS19における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0064】
ステップS19における携帯電子機器100は図10に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。
【0065】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べ、表示部203−1と表示部203−2とのどちらに通常の情報を表示させ、どちらに操作用画面を表示させるかを判断するのに、温度センサ202−1,202−2による感知結果に加えてカメラ206−1,206−2によって撮影された画像を用いる。そのため、温度センサ202−1,202−2の感知結果による判断が誤った場合であっても、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像の判断がその選択の補正機能として役に立つ。
【0066】
なお、温度センサ202−1,202−2を搭載せず、カメラ206−1,206−2のみが搭載された携帯電子機器100であっても良い。この場合、表示部203−1と表示部203−2とのどちらに通常の情報を表示させ、どちらに操作用画面を表示させるかを判断するには、カメラ206−1,206−2によって撮影された画像のみを用いる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に加え、携帯電子機器100に外部からの音声を入力するマイクと外部へ音声を出力するスピーカとが設けられているものであっても良い。ここでは、携帯電子機器100が、通話(通信)機能を有する携帯端末(携帯電話)である場合を例に挙げて説明する。
【0067】
図11は、本発明の携帯電子機器の第3の実施の形態を示す図である。
【0068】
本形態は図11に示すように、図1に示した第1の実施の形態の筐体200−1,200−2にマイク207−1,207−2と、スピーカ208−1,208−2とがそれぞれ設けられている。なお、図11には、携帯電子機器100が有する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0069】
温度センサ202−1,202−2、表示部203−1,203−2および開閉検出部204は、第1の実施の形態におけるものと同じである。
【0070】
マイク207−1,207−2は、外部からの音声を入力するマイクである。また、マイク207−1,207−2は、入力した音声を電気信号等の信号へ変換し、制御部205へ出力する。マイク207−1,207−2は、例えば、一般的な携帯端末に搭載された、通話を行う際に通話を行っている利用者の声を入力するものである。
【0071】
スピーカ208−1,208−2は、制御部205から出力されてきた電気信号等を音声へ変換して外部へ出力する。スピーカ208−1,208−2は、例えば、一般的な携帯端末に搭載された、通話を行う際に通話を行っている利用者へ音声を出力するものである。
【0072】
制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−2からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、マイク207−1の機能を無効にし、スピーカ208−2の機能を無効にする。また、制御部205は、開閉検出部204から携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知された状態で、温度センサ202−1からあらかじめ設定された温度を感知した旨が通知されてきた場合、マイク207−2の機能を無効にし、スピーカ208−1の機能を無効にする。また、制御部205は、その他、第1の実施の形態における機能と同じ機能を有する。
【0073】
なお、第1および第2の実施の形態と同様に、開閉検出部204および制御部205は、筐体200−1ではなく筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−1に設けられ、制御部205が筐体200−2に設けられているものであっても良い。また、開閉検出部204が筐体200−2に設けられ、制御部205が筐体200−1に設けられているものであっても良い。
【0074】
図12は、図11に示した携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0075】
図11に示した携帯電子機器100は図12に示すように、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201によって連結されて携帯電子機器100を構成している。また、筐体200−1には表示部203−1が設けられ、筐体200−2には表示部203−2が設けられている。また、筐体200−1にはマイク207−1およびスピーカ208−1が設けられている。また、筐体200−2にはマイク207−2およびスピーカ208−2が設けられている。また、携帯電子機器100は、第1および第2の実施の形態と同様に、筐体200−1と筐体200−2とがヒンジ201を軸として、開閉自在(可能)となっている折りたたみ式の携帯電子機器である。図12は、携帯電子機器100が開いた状態を示している。なお、携帯電子機器100が閉じた状態とは、第1および第2の実施の形態と同様に、表示部203−1の表面と表示部203−2の表面とが接するように、筐体200−1と筐体200−2とが重なった状態である。なお、マイク207−1とスピーカ208−1とが、またマイク207−2とスピーカ208−2とが、一体化構造となっているものであっても良い。
【0076】
以下に、第3の実施の形態における処理について説明する。
【0077】
図13は、第3の実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
【0078】
まず、開閉検出部204にて、携帯電子機器100が開いた状態であるかどうかが検出される(ステップS21)。この検出方法については、第1および第2の実施の形態におけるものと同じである。
【0079】
携帯電子機器100が開いた状態であると検出された場合、その旨が開閉検出部204から制御部205へ通知される。
【0080】
携帯電子機器100が開いた状態を検出した旨が通知されると、温度センサ202−1,202−2にて所定の温度が感知されたかどうかが制御部205にて判断される(ステップS22)。これは、温度センサ202−1,202−2から、所定の温度を感知した旨が通知されてきたかどうかによるものである。
【0081】
温度センサ202−2から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−2へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−2に操作用画面が表示される(ステップS23)。
【0082】
また、制御部205によって、表示部203−1のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS24)。
【0083】
また、制御部205によって、スピーカ208−2の機能が無効にされる(ステップS25)。
【0084】
さらに、制御部205によって、マイク207−1の機能が無効にされる(ステップS26)。
【0085】
一方、温度センサ202−1から所定の温度を感知した旨が通知されてきた場合、制御部205によって、表示部203−1へ操作用画面の表示が指示される。そして、表示部203−1に操作用画面が表示される(ステップS27)。
【0086】
また、制御部205によって、表示部203−2のタッチパネル機能が無効にされる(ステップS28)。
【0087】
また、制御部205によって、スピーカ208−1の機能が無効にされる(ステップS29)。
【0088】
さらに、制御部205によって、マイク207−2の機能が無効にされる(ステップS30)。
【0089】
図14は、ステップS26における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0090】
ステップS26における携帯電子機器100は図14に示すように、表示部203−1には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−2には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−1のタッチパネル機能は無効となっている。また、スピーカ208−2の機能が無効となっている。また、マイク207−1の機能が無効となっている。
【0091】
図15は、ステップS30における携帯電子機器100の外観の一例を示す図である。
【0092】
ステップS30における携帯電子機器100は図15に示すように、表示部203−2には所定の情報(一般的にディスプレイ等に表示される情報)が表示され、表示部203−1には操作用画面が表示される。このとき、表示部203−2のタッチパネル機能は無効となっている。また、スピーカ208−1の機能が無効となっている。また、マイク207−2の機能が無効となっている。
【0093】
上述したような形態をとることにより、利用者は携帯電子機器の向きを気にすることなく、当該携帯電子機器を開いた向きを正として利用することが可能となる。つまり、ポケットやホルダー、鞄の中や暗闇など、利用者が携帯電子機器の向きを判断しにくい場所にあっても、筐体の向きを確認する動作なく利用することができ、操作性が向上する。また、これは、利用者がどのような体勢(直立状態や寝転がっている状態等)であっても可能である。また、タッチパネルが2枚あることにより、1つの液晶のみを使用することが減るため、通常の使用時よりは故障が減り、長期間使用することが可能となる。
【符号の説明】
【0094】
100 携帯電子機器
200−1,200−2 筐体
201 ヒンジ
202−1,202−2 温度センサ
203−1,203−2 表示部
204 開閉検出部
205 制御部
206−1,206−2 カメラ
207−1,207−2 マイク
208−1,208−2 スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの筐体がヒンジによって連結され、前記ヒンジを軸として開閉自在の折りたたみ式の携帯電子機器であって、
前記2つの筐体はそれぞれ、
当該筐体の周囲の温度を感知する温度センサと、
タッチパネル機能を具備し、情報を表示する表示部とを有し、
前記2つの筐体の少なくとも一方は、
当該携帯電子機器が開いた状態を検出する開閉検出部と、
当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させ、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にする制御部とを有する携帯電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯電子機器において、
前記2つの筐体はそれぞれ、
撮影機能を具備するカメラを有し、
前記制御部は、当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記カメラが撮影した画像が所定の向きに撮影されている場合、前記所定の向きの画像を撮影したカメラを有する筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にし、前記所定の向きの画像を撮影したカメラを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯電子機器において、
前記2つの筐体はそれぞれ、
外部からの音声を入力するマイクと、
外部へ音声を出力するスピーカとを有し、
前記制御部は、当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記スピーカの機能を無効にし、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記マイクの機能を無効にすることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯電子機器において、
前記マイクと、該マイクを有する筐体に具備された前記スピーカとが、一体化構造となっていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の携帯電子機器において、
通信機能を有することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項1】
2つの筐体がヒンジによって連結され、前記ヒンジを軸として開閉自在の折りたたみ式の携帯電子機器であって、
前記2つの筐体はそれぞれ、
当該筐体の周囲の温度を感知する温度センサと、
タッチパネル機能を具備し、情報を表示する表示部とを有し、
前記2つの筐体の少なくとも一方は、
当該携帯電子機器が開いた状態を検出する開閉検出部と、
当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させ、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にする制御部とを有する携帯電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯電子機器において、
前記2つの筐体はそれぞれ、
撮影機能を具備するカメラを有し、
前記制御部は、当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記カメラが撮影した画像が所定の向きに撮影されている場合、前記所定の向きの画像を撮影したカメラを有する筐体に具備された前記表示部のタッチパネル機能を無効にし、前記所定の向きの画像を撮影したカメラを有する筐体以外の筐体に具備された前記表示部に前記情報の代わりに所定の操作用画面を表示させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯電子機器において、
前記2つの筐体はそれぞれ、
外部からの音声を入力するマイクと、
外部へ音声を出力するスピーカとを有し、
前記制御部は、当該携帯電子機器が開いた状態であると前記開閉検出部が検出している状態で、前記温度センサが所定の温度を感知した場合、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体に具備された前記スピーカの機能を無効にし、前記所定の温度を感知した温度センサを有する筐体以外の筐体に具備された前記マイクの機能を無効にすることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯電子機器において、
前記マイクと、該マイクを有する筐体に具備された前記スピーカとが、一体化構造となっていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の携帯電子機器において、
通信機能を有することを特徴とする携帯電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−193355(P2010−193355A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−37850(P2009−37850)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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