説明

携帯電話の間で連絡先リストを共有するシステムおよび方法

或る携帯電話からメッセージング・サービスを用いて別の携帯電話に携帯電話連絡先データを送る方法を開示する。送信者は連絡先データを含むメッセージを作成する。メッセージはメッセージング・サービスを用いてグループ内の別の携帯電話に送られる。受信したメッセージを処理する前に、メッセージが連絡先リスト・データを含むかどうかを知るためにチェックする。含まない場合は、メッセージを通常どおりに処理する。メッセージが連絡先データを含む場合は、ソフトウエア・プログラムを起動して、受信した連絡先データを管理する。プログラムは受信した連絡先データを表示して、調べられるようにする。受入れ機能が働いて、矛盾を解決し、携帯電話連絡先データベースにデータを記憶し、また上書きする。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ほとんどの携帯電話の特色の1つは、多数の連絡先を内部連絡先データベース内に、またはSIMカード上に、またはその両方に記憶することができることである。連絡先データベースは「電話帳」と呼ばれることが多く、より大きなPDAやマイクロソフト(登録商標)のOutlookTM(登録商標)などのコンピュータ・アプリケーションに一般に見られるような連絡先情報を含む。電話帳は、名前、住所、複数の電話番号、複数の電子メール・アドレスなどのフィールドを含んでよい。普通、携帯電話のユーザは電話帳機能を便利に使用している。電話帳機能とコンピュータ上の連絡先データベースとを組み合わせれば、すなわち「同期」させれば、一層便利である。こうすれば、電話帳に入力する度に、携帯電話のキーパッドを用いてかなりの時間をかけて連絡先データを個別にキーインする必要がなくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
一般に、携帯電話のユーザは自分のデータベース内に複数のグループの連絡先を有する。グループは、家族、友人、仕事の同僚、取引先、緊急連絡先などに編成してよい。グループの間で連絡先の共通リストを共有することがしばしば必要になる。1グループ・メンバが全グループの連絡先リストを保持して定期的に更新することがある。更新が生じた場合は、グループの他のメンバも各自の携帯電話連絡先リストを更新して、全員が最新の連絡先データを持つようにすることが必要である。残念ながら、携帯電話のグループの連絡先を更新するのに、グループの各メンバが新しい連絡先データを自分でキーインする以外には、これまで簡単な機構はなかった。
【0003】
共通の連絡先を共有する携帯電話のユーザのグループが、新しい連絡先データを各ユーザがキーインせずに、各自の連絡先リストを簡単に更新することのできる機構が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、或る携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて他の携帯電話に携帯電話連絡先リスト・データを送ることにより、個別の連絡先データをキーインしなおす必要をなくする方法を述べる。送信者は添付の自分の電話帳から、連絡先データを有するSMSまたはMMSメッセージを作成する。送信者は自分の連絡先リストを表示して、メッセージに添付したいと思う連絡先を選択する。メッセージを作成すると、SMSまたはMMSなどのメッセージング・サービスを用いて、希望する他の携帯電話に更新された連絡先データを送る。メッセージを送る前に送信者はメッセージを下見して、別の連絡先をメッセージに追加したり、選択された連絡先を消去したりしてよい。また、連絡先をメッセージに追加する前に、選択された連絡先の個別の連絡先データを表示してもよい。
【0005】
或る携帯電話に第2の携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて送られた携帯電話連絡先リスト・データを受信する方法も述べる。その携帯電話はメッセージを第2の携帯電話から受信する。メッセージを処理する前に、メッセージが連絡先リスト・データを含むかどうかを知るためにチェックする。含まない場合は、携帯電話はメッセージを通常どおりに処理する。しかしメッセージが連絡先リスト・データを含む場合は、アプリケーション向けソフトウエア・プログラムを起動して、受信した連絡先リスト・データを管理する。このプログラムは受信した携帯電話連絡先リスト・データを表示して、携帯電話のユーザがデータを調べられるようにする。受入れ機能が働いて、新たに受信した連絡先リスト・データに基づいて、矛盾を解決し、携帯電話連絡先データベースにデータを記憶し、また上書きする。
【0006】
また、携帯電話連絡先リストを携帯電話からディジタル・セルラ網(DCN)上に常駐するコンピュータ・サーバにアップロードする方法を述べる。携帯電話のユーザは、コンピュータ・サーバにアップロードする携帯電話上の1つ以上の連絡先を選択する。次に、携帯電話とコンピュータ・サーバとの間に接続を確立する。携帯電話からの連絡先リスト・データをコンピュータ・サーバにアップロードして、後で検索するために記憶する。次に、サーバはSMSまたはMMSメッセージを自動的に作成して、連絡先リスト・データ内に指名されている携帯電話のユーザに送り、新しい連絡先リスト・データがダウンロードできることを知らせる。または、新しい連絡先リスト・データを掲示した携帯電話のユーザはSMSまたはMMSメッセージをグループの他のメンバに別々に送り、サーバ上に最近の掲示があることを知らせる。
【0007】
アップロードされた連絡先リスト・データを検索するには、携帯電話はコンピュータ・サーバとの接続を確立し、正当な認証を受けた後、連絡先リスト・データをコンピュータ・サーバから携帯電話にダウンロードする許可が与えられる。携帯電話は連絡先リスト・データをダウンロードすると、ソフトウエア・プログラムを起動して、新しい連絡先リスト・データを管理する。次に新しい連絡先リスト・データを下見して、携帯電話に記憶する。
【実施例】
【0008】
図1は本発明を実現することのできるハードウエア環境を示す。ディジタル・セルラ網(DCN)102は複数の携帯電話104のための音声およびデータ通信網を提供する。サーバ106がDCN102に結合する。図示してはいないが、理解されるようにサーバ106は記憶装置も含みまたは記憶装置に動作可能なように結合して、アプリケーションおよび/または加入者に関するデータを記憶してよい。サーバはDCNの所有者により維持され、DCNへの加入者が使用しまたアクセスするためのアプリケーションおよびデータを含む。この文脈では、加入者は携帯電話104および携帯電話のユーザと同じである。したがって、これらの用語はこの説明を通して互換的に用いられる。
【0009】
またDCN102およびサーバ106はインターネット108に結合して、加入者に便利なようにデータへのアクセスと内容の交換を提供する。インターネット108は種々の他のコンピュータや、コンピュータ的な装置や、更に他のコンピュータ網にも結合することができる。図1に示すインターネット108は複数のパーソナル・コンピュータ(PC)110やローカル・エリア・ネットワーク(LAN)112に結合する。LANはインターネット108に接続する企業の内部コンピュータ網を表してよい。インターネット108と同様に、LAN112は他のコンピュータ114や、コンピュータ的な装置や、他のコンピュータ網と結合することができる。
【0010】
サーバ上で走るアプリケーションに関するデータをアップロードまたはダウンロードするためにコンピュータ110,114または携帯電話104のユーザがサーバ106にアクセスし、書き込み、読み取ることのできる能力は限られている。サーバ106へのアクセスは、コンピュータ110,114または携帯電話104のユーザが正当な認証を受けてサーバ106に自分を確認することができるときにだけ許可される。
図1に示す網構成は、携帯電話104のユーザのグループ間で連絡先リスト・データを作成し配布するのが容易になるように携帯電話104内にソフトウエアおよびソフトウエア・アプリケーションを実現するための基礎を提供する。
【0011】
本発明は携帯電話連絡先リストを共有するための2つの別個の実施の形態を構想する。第1は、ピア・ツー・ピア方式で用いられる従来の携帯電話メッセージング・プロトコルに基づくものである。第2は、携帯電話および/またはコンピュータのユーザがアップロードしまたダウンロードすることのできる集中化されたサーバへのアクセスに基づくものである。
【0012】
或るコンピュータが携帯電話連絡先リストを共有しまたは作成するプロセスに関わる場合は、このコンピュータは携帯電話と通信する機能を有すると仮定する。これは今日では普及しており、コンピュータと携帯電話とを「同期させる」とも言われる。連絡先リストなどのデータは携帯電話内だけでなくコンピュータ内にも記憶して編集することができる。定期的に、ユーザはコンピュータと携帯電話との間でデータを同期させる。「同期させる」には、コンピュータと携帯電話との間に直接接続(有線または無線の)を確立して、携帯電話上の連絡先リスト・ファイルとコンピュータ上の対応する連絡先リスト・ファイルとの違いを調整することが必要になる。ソフトウエアにより、検出された違いを持つ相手を上書きする優先権をどのリストに与えるかをユーザは選択することができる。
【0013】
また多くのコンピュータは、携帯電話のフォーマットまたはプロトコルによるSMSおよびMMSメッセージを送信および受信することができる。かかるクロスオーバは比較的簡単である。なぜなら、コンピュータと携帯電話のデータ・プロトコルは一般に両方ともパケット・ベースのプロトコルだからである。コンピュータ上に常駐するソフトウエアは、大した困難なしにSMSまたはMMSを読み取って復号することができる。したがって、コンピュータと携帯電話とを互いに「同期させる」ことができる場合は、コンピュータを携帯電話の代替物として用いることができる。
【0014】
図2は、携帯電話のユーザが連絡先リストを含むSMSまたはMMSメッセージを作成して、携帯電話のグループに送る方法を記述する流れ図である。これは上に述べたピア・ツー・ピア方式である。或るユーザが自分の携帯電話連絡先の部分集合を他の携帯電話のユーザのグループと共有したい場合は、このユーザはそのグループに送るべき関係のある連絡先を含むSMSまたはMMSメッセージを作成してよい。グループは、例えば、或るプロジェクトで共に仕事をしている携帯電話のユーザの集合や、ソフトボール・チームを作っている携帯電話のユーザの集合を含んでよい。一般にグループは、共通の利害を共有して頻繁に互いに通信する携帯電話のユーザで構成する。
【0015】
グループに配布する連絡先リストを作成するには、携帯電話のユーザは自分の携帯電話のメッセージ作成機能にアクセスして、連絡先アイコンまたはこれと同等なものを選択する202。これにより携帯電話内の全ての携帯電話連絡先が表示される204。ユーザ・インターフェース(UI)を用いて、ユーザはリストをスクロールして、メッセージに追加したいと思う個別の連絡先を強調表示する206。或る連絡先が強調表示されると、スクリーンはメモリ内に記憶されているその連絡先の全ての情報を表示する208。この時点で、ユーザはこの連絡先をメッセージ内に含めるかどうか決定する210。含めない場合は、この個別の連絡先データを表示から消去して、中止された時点からの全ての連絡先リストを再表示する204。ユーザがこの連絡先をメッセージ内に含めるよう選択する場合は、この連絡先データはメッセージ内に追加され212、次に別の連絡先をメッセージ内に追加したいかどうかユーザは促される214。別の連絡先をメッセージに追加する場合は、中止された時点からの連絡先リストが再表示される204。全ての望ましい連絡先がメッセージに追加されるまでこのプロセスは繰り返される。メッセージが完成すると、ユーザはメッセージを下見し、削除し、または目的の受信者に送ってよい216。メッセージを下見する218ときは、メッセージに関連する連絡先を吟味する。最終的に、ユーザはいま作成したリストを編集する(連絡先を削除または追加することを含む)。メッセージを削除する220と、ユーザはメッセージ作成機能を全て無効にすることができる。メッセージを送ること222は、いま作成したSMSまたはMMSメッセージの受信者をユーザが指定して、適当な通信手段を用いてメッセージをそのグループに送ることを含む。
【0016】
いま作成した連絡先リスト・メッセージは他のSMSまたはMMSメッセージとは異なり、メッセージが連絡先リストを含むことを識別する制御データを含む。受信先の携帯電話がこの制御データを受信して復号すると、その携帯電話内のソフトウエアは連絡先受入れ機能を起動する。また、受信先のアプリケーションが容易に処理できるようにメッセージ・データをフォーマットするよう、送信元の携帯電話に知らせる。
【0017】
例えば、携帯電話1が連絡先リストを作成して、MMSメッセージを介して携帯電話2にこれを送るとする。携帯電話2はメッセージ制御データを受信して復号し、「新しい連絡先データ」またはこれと同等のものを表示する。メッセージが連絡先を含むことをメッセージ制御データが示さない場合は、メッセージは通常どおりに処理される。そうでない場合は、携帯電話2がメッセージを開くと、メッセージ作成機能は既存の連絡先リスト・データベースと比較して、この新しいメッセージが新しい連絡先を、および/または既存の連絡先とは異なるものを含むかどうか調べる。次に携帯電話2は送られた連絡先リストを下見して、個別に新しい連絡先を選択し、および/または既存の連絡先を上書きする。また、携帯電話2は個別に調べることをせずに連絡先リスト全体を受け取ってもよい。
【0018】
図3および図4はDCNオペレータが維持するサーバから携帯電話連絡先リストをアップロードおよびダウンロードするプロセスを記述する。
図3は、携帯電話のユーザまたはコンピュータのユーザが、グループ内の他のユーザがアクセス可能なサーバに連絡先リストをアップロードする方法を記述する流れ図である。DCNオペレータが維持するサーバにデータをアップロードするには、ユーザはアクセスの許可を得ていなければならない。アクセスは一般にネットワークの加入者に許可される。サーバはDCNに結合するので、携帯電話から直接アクセスすることができる。また、サーバがインターネットで通信することができる場合は、インターネットによりコンピュータを介してサーバにアクセスすることもできる。例として、携帯電話がサーバにアップロードする場合について述べる。
【0019】
DCNに正当に加入している携帯電話のユーザは自分の携帯電話メニュー構造を順に見て、DCN上のサーバとの接続を開始する302。パケット・データ転送をサポートしている限り、接続のフォーマットおよびプロトコルは必ずしも重要でない。接続を確立すると302、携帯電話は連絡先リストを自分の携帯電話からサーバに転送すなわちアップロードする304。
【0020】
連絡先リストは、携帯電話上の連絡先の全集合またはユーザが定義した連絡先の部分集合で構成してよい。連絡先の部分集合を定義するには、ユーザはまずユーザ・インターフェースおよびソフトウエアを介して連絡先リストを表示して、かかるタスクを実行する。表示された連絡先リストを順に見ながら、ユーザはどの連絡先をサーバにアップロードするかを選択してよい。ユーザがリストを順に見てアップロードする連絡先を選択すると、ソフトウエアはその後のアップロード手続きに含める連絡先に印をつける。
【0021】
セキュリティを高めるため、連絡先リストをパスワードなどのセキュリティ・データに関連づけてよい306。これにより、パスワードを有する連絡先リスト内の携帯電話グループ・メンバだけが連絡先リストをダウンロードすることができる。
【0022】
この時点でメッセージはグループに一斉通信され、新しい連絡先リストがサーバからダウンロードできることが示される。連絡先リストはグループ・メンバで構成するので、一斉通信メッセージはサーバが作成して送ってよい310。サーバは、アクセス・パスワードを含むSMSまたはMMSメッセージをグループに発送してよい。または、リストをアップロードした携帯電話のユーザはSMSまたはMMSメッセージをグループの他のメンバに送って、サーバからダウンロードできる更新された連絡先リストをいま掲示したことを示してよい312。セキュリティ・データはこの一斉通信メッセージ内で与えてよい。
【0023】
図4は、携帯電話のユーザがサーバから連絡先リストをダウンロードする方法を示す流れ図である。連絡先リストがサーバにアップロードされ、その存在がグループ・メンバに通知されると、個々のグループ・メンバは、更新されたまたは新しい連絡先リストを都合のよいときにダウンロードすることができる。新しい連絡先リストをダウンロードするには、携帯電話のユーザは自分の携帯電話上で走るアプリケーション向けソフトウエア・プログラムを起動する402。ソフトウエア・プログラムはまず携帯電話とサーバとの間の接続を確立する404。必要であればセキュリティ・データが交換されて、携帯電話はサーバから連絡先リストをダウンロードすることを許可される406。携帯電話が連絡先リストを受信すると、ソフトウエア・プログラムはこのリストを開いてユーザが調べられるようにする。ユーザは連絡先リストを下見し、および/または編集することができる408。連絡先リストを調べて満足すると、ユーザはこれを携帯電話に記憶してよい410。新しい連絡先リスト内のデータが携帯電話内にすでに存在するデータと矛盾する場合は上書きされる。新しいデータは単に携帯電話の電話帳/連絡先データベース内に入力される。
【0024】
セキュリティ対策はパスワードに関係なくてよい。連絡先リストをダウンロードしようとする携帯電話のユーザの識別を確認するには他の手段を用いてよい。例えば、各携帯電話はDCNがユニークに識別することができるので、パスワードを入力しなくても、サーバに接続したときにサーバは携帯電話の識別を確認することができる。
【0025】
また本発明は、ショート・メッセージング・サービス(SMS)、マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)、移動体電子メール・サービスを含む(これに限定されない)種々の移動体メッセージング環境で実現することができる。当業者は、本発明に示されている概念を種々のメッセージング・プラットフォームに容易に適用することができる。
【0026】
本発明のコンピュータ・プログラム要素はハードウエアおよび/またはソフトウエア(ファームウエア、常駐ソフトウエア、マイクロコードなどを含む)で実現してよい。本発明はコンピュータ・プログラム製品の形をとってよい。これは、命令実行システムが用いまたは命令実行システムに関して用いるための、媒体内で実現されるコンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能なプログラム命令、「コード」、「コンピュータ・プログラム」を有するコンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な記憶媒体により実現することができる。この明細書の文脈では、コンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な媒体は、命令実行システム、機器、装置が用いまたはこれらに関して用いるためのプログラムを含み、記憶し、通信し、伝播し、転送することのできる任意の媒体でよい。コンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、半導体のシステム、機器、装置、インターネットなどの伝播媒体でよいが、これらに限定されない。注意すべきであるが、コンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な媒体は、プログラムをプリントすることができる紙や他の適当な媒体でもよい。なぜならプログラムは、例えば紙または他の媒体を光学的に走査することにより電子的に捕捉して、適当な方法で編集し、変換し、またはその他の処理をすることができるからである。ここに述べたコンピュータ・プログラム製品や任意のソフトウエアやハードウエアは、例示の実施の形態内で本発明の機能を実行する種々の手段を形成する。
【0027】
本発明の特定の実施の形態をここに開示した。当業者が容易に認識するように、本発明は他の環境で他のアプリケーションを有してよい。実際のところ、多くの実施の形態および実現が可能である。クレームは本発明の範囲を上に述べた特定の実施の形態に限定するものではない。また、「のための手段」という表現は、要素とクレームを手段プラス機能と解釈するためであり、「のための手段」という表現を特に用いない要素は、クレームが「手段」という語を別に含む場合でも、手段プラス機能要素とは解釈しないものとする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を実現することのできるハードウエア環境を示す。
【図2】携帯電話のユーザが連絡先リスト・データを含むSMSまたはMMSメッセージを作成して携帯電話のグループに送る方法を示す流れ図である。
【図3】携帯電話のユーザが連絡先リストをサーバにアップロードする方法を示す流れ図である。
【図4】携帯電話のユーザが連絡先リストをサーバからダウンプロードする方法を示す流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話連絡先リストを第1の携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて1個以上の他の携帯電話に送る方法であって、
前記第1の携帯電話の携帯電話連絡先リストを表示し、
前記携帯電話連絡先リストから1つ以上の連絡先を選択し、
前記携帯電話連絡先リストから選択された連絡先をメッセージに追加し、
前記選択された連絡先を含むメッセージを1個以上の他の携帯電話に送る、
ことを含む携帯電話連絡先リストを送る方法。
【請求項2】
前記携帯電話メッセージング・サービスはショート・メッセージング・サービス(SMS)フォーマットを用いる、請求項1記載の携帯電話連絡先リストを送る方法。
【請求項3】
前記携帯電話メッセージング・サービスはマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)フォーマットを用いる、請求項1記載の携帯電話連絡先リストを送る方法。
【請求項4】
前記メッセージを送る前に前記メッセージを下見して、別の連絡先を前記メッセージに追加しまた選択された連絡先を消去することができるようにすることを更に含む、請求項1記載の携帯電話連絡先リストを送る方法。
【請求項5】
連絡先を前記メッセージに追加する前に、選択された連絡先の連絡先データを表示することを更に含む、請求項1記載の携帯電話連絡先リストを送る方法。
【請求項6】
携帯電話連絡先リストを第1の携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて1個以上の他の携帯電話に送るためのコンピュータ・プログラム製品であって、
前記第1の携帯電話の携帯電話連絡先リストを表示するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記携帯電話連絡先リストから1つ以上の連絡先を選択するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記携帯電話連絡先リストから選択された連絡先をメッセージに追加するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記選択された連絡先を含むメッセージを1個以上の他の携帯電話に送るためのコンピュータ・プログラム・コードと、
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項7】
前記携帯電話メッセージング・サービスはショート・メッセージング・サービス(SMS)フォーマットを用いる、請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項8】
前記携帯電話メッセージング・サービスはマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)フォーマットを用いる、請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項9】
前記メッセージを送る前に前記メッセージを下見して、別の連絡先を前記メッセージに追加しまた選択された連絡先を消去するためのコンピュータ・プログラム・コードを更に含む、請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項10】
連絡先を前記メッセージに追加する前に、選択された連絡先の連絡先データを表示するコンピュータ・プログラム・コードを更に含む、請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項11】
携帯電話連絡先リスト・データを第1の携帯電話内に第2の携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて受信する方法であって、
メッセージを前記第1の携帯電話内に前記第2の携帯電話から受信し、
前記受信したメッセージが連絡先リスト・データを含むかどうか判定し、含む場合はアプリケーション向けソフトウエア・プログラムを起動して前記受信した連絡先リスト・データを管理し、含まない場合は前記受信したメッセージを通常どおりに処理し、
前記受信した携帯電話連絡先リストを表示し、
前記受信した連絡先リスト・データと前記第1の携帯電話上にすでに記憶されている連絡先データとの間の連絡先リスト・データの矛盾を解決し、
前記新しい携帯電話連絡先リスト・データを前記第1の携帯電話内に記憶する、
ことを含む携帯電話連絡先リスト・データを受信する方法。
【請求項12】
前記携帯電話メッセージング・サービスはショート・メッセージング・サービス(SMS)フォーマットを用いる、請求項11記載の携帯電話連絡先リスト・データを受信する方法。
【請求項13】
前記携帯電話メッセージング・サービスはマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)フォーマットを用いる、請求項11記載の携帯電話連絡先リスト・データを受信する方法。
【請求項14】
第1の携帯電話に第2の携帯電話から携帯電話メッセージング・サービスを用いて送られる携帯電話連絡先リスト・データを受信するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
メッセージを前記第1の携帯電話内に前記第2の携帯電話から受信するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記受信したメッセージが連絡先リスト・データを含むかどうか判定し、含む場合はアプリケーション向けソフトウエア・プログラムを起動して前記受信した連絡先リスト・データを管理し、含まない場合は前記受信したメッセージを通常どおりに処理するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記受信した携帯電話連絡先リストを表示するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記受信した連絡先リスト・データと前記第1の携帯電話上にすでに記憶されている連絡先データとの間の連絡先リスト・データの矛盾を解決し、
前記新しい携帯電話連絡先リスト・データを前記第1の携帯電話内に記憶するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
を含むコンピュータ・プログラム製品。
【請求項15】
前記携帯電話メッセージング・サービスはショート・メッセージング・サービス(SMS)フォーマットを用いる、請求項14記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項16】
前記携帯電話メッセージング・サービスはマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)フォーマットを用いる、請求項14記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項17】
携帯電話連絡先リストを携帯電話からディジタル・セルラ網(DCN)上に常駐するコンピュータ・サーバにアップロードする方法であって、
前記コンピュータ・サーバにアップロードする前記携帯電話上の1つ以上の連絡先を選択し、
前記携帯電話と前記コンピュータ・サーバとの間に接続を確立し、
前記連絡先リストを前記携帯電話から前記コンピュータ・サーバにアップロードする、
ことを含む、携帯電話連絡先リストをアップロードする方法。
【請求項18】
前記アップロードされた連絡先リストを前記コンピュータ・サーバ上に記憶することを更に含む、請求項17記載の携帯電話連絡先リストをアップロードする方法。
【請求項19】
メッセージを他の携帯電話に送って新しい連絡先リストが前記コンピュータ・サーバ上に掲示されたことを示すことを更に含む、請求項17記載の携帯電話連絡先リストをアップロードする方法。
【請求項20】
新しい連絡先リストが前記コンピュータ・サーバ上に掲示されたことを示す前記メッセージは前記連絡先リストをアップロードした携帯電話から前記サーバに送られる、請求項19記載の携帯電話連絡先リストをアップロードする方法。
【請求項21】
新しい連絡先リストが前記コンピュータ・サーバ上に掲示されたことを示す前記メッセージは前記コンピュータ・サーバから自動的に送られる、請求項19記載の携帯電話連絡先リストをアップロードする方法。
【請求項22】
携帯電話連絡先リストを携帯電話からディジタル・セルラ網(DCN)上に常駐するコンピュータ・サーバにアップロードするためのコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ・サーバにアップロードする前記携帯電話上の1つ以上の連絡先を選択するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記携帯電話と前記コンピュータ・サーバとの間に接続を確立するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記連絡先リストを前記携帯電話から前記コンピュータ・サーバにアップロードするためのコンピュータ・プログラム・コードと、
を含むコンピュータ・プログラム製品。
【請求項23】
携帯電話連絡先リストをディジタル・セルラ網(DCN)上に常駐するコンピュータ・サーバからダウンロードする方法であって、
前記携帯電話と前記コンピュータ・サーバとの間に接続を確立し、
前記連絡先リストを前記コンピュータ・サーバから前記携帯電話にダウンロードする、
ことを含む携帯電話連絡先リストをダウンロードする方法。
【請求項24】
前記携帯電話上の前記ダウンロードされた連絡先リストを下見することを更に含む、請求項23記載の携帯電話連絡先リストをダウンロードする方法。
【請求項25】
前記携帯電話上の前記ダウンロードされた連絡先リストを記憶することを更に含む、請求項23記載の携帯電話連絡先リストをダウンロードする方法。
【請求項26】
携帯電話連絡先リストをディジタル・セルラ網(DCN)上に常駐するコンピュータ・サーバからダウンロードするためのコンピュータ・プログラム製品であって、
前記携帯電話と前記コンピュータ・サーバとの間に接続を確立するためのコンピュータ・プログラム・コードと、
前記連絡先リストを前記コンピュータ・サーバから前記携帯電話にダウンロードするためのコンピュータ・プログラム・コードと、
を含むコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−506324(P2007−506324A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526706(P2006−526706)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/IB2004/001060
【国際公開番号】WO2005/027469
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】