説明

携帯電話

【課題】携帯電話の機能を切り替えて使用する状況において、利便性を損なうことなく使用ができまた、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することを課題とする。
【解決手段】光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、携帯電話の傾きに応じた信号を出力するための傾き検出部と、傾き検出部からの信号により、表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて画素回路部での表示を行う演算回路と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯型情報通信装置、所謂携帯電話に関する。特に本発明は、光センサを各画素に備えた表示部を具備する携帯型情報通信装置、所謂携帯電話に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話は、高機能化が進むことにより、利便性が向上したものとなっている。携帯電話の高機能化には、表示部の高精細化、通信機能の大容量化、電子部品の小型化等が大きく関わり、携帯電話の普及に一役買っている。特に表示部の高機能化は、近年、開発がめざましく、利用者の利便性の向上に寄与するものとなっている。
【0003】
特許文献1には、表示部の高機能化への一つの提案として、表示部の複数の画素に光センサを設け、使用者の個体情報を読み取り、本人認証を行う本人認証システムを備えた携帯型情報通信装置である携帯電話の構成について開示している。
【特許文献1】特開2002−33823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯電話は、テレビジョン放送を受信し表示する映像機能、携帯電話の基地局を介した通信による通話機能、及びインターネットを介して電子メール等を送受信する機能を有する多機能な機種の開発が進み、普及も進んでいる。一方、携帯電話が有する機能の切り替えは、携帯電話の利用者によって、携帯電話に設けられた操作ボタンに触ること、または表示部に設けられた光センサの外光の読み取りによりなされているのが現状である。しかしながら、利用者がその都度、操作ボタン及び光センサが設けられた表示部に触ることによって、携帯電話が有する機能を切り替えることは、操作が煩雑になり、利便性に欠くこととなる。
【0005】
また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法によっては、操作ボタン及び光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化することで操作性の向上を図ることができる。しかしながら、操作ボタンは携帯電話に備え付けのものであり、大きさまたは配置を最適化することはできない。また光センサが設けられたタッチパネル方式の表示部では、表示部に表示された入力キーの配置を切り換えるために、利用者による操作を要することとなり、利便性に欠くこととなる。
【0006】
そこで、本発明は上記問題を鑑み、携帯電話の機能を切り替えて使用する状況において、利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することを課題とする。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部に表示される入力キーの大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一は、光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、携帯電話の傾きに応じた信号を出力するための傾き検出部と、傾き検出部からの信号により、表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする。
【0008】
また本発明の一は、光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、携帯電話の傾きが縦向きまたは横向きであるかを検出し、傾きに応じた信号を出力する傾き検出部と、傾きに応じた信号により、表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする。
【0009】
また本発明の一は、光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、携帯電話の傾きが第1の状態乃至第3の状態であるかを検出し、傾きに応じた信号を出力する傾き検出部と、傾きに応じた信号により、表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、携帯電話の機能を切り替えて使用する状況において、利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部に表示される入力キーの大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
(実施の形態1)
本実施の形態では、携帯電話の構成及びその機能について、ブロック図等を用いて説明する。なお、本明細書における携帯電話とは、テレビジョン放送を受信すること等により画像を表示する映像機能、携帯電話の基地局を介した通信による通話機能、及びインターネットを介して電子メール等を送受信する機能等を有する携帯型情報通信装置のことをいう。なお携帯電話が有する機能は複数でもよく、前述の機能に限定されるものではないことを付記する。
【0013】
図1に本実施の形態で説明する携帯電話のブロック図を示す。図1に示す携帯電話は、画素回路部101と、表示素子駆動回路102と、光センサ駆動回路103と、表示部制御回路104と、光センサ制御回路105と、傾き検出部106と、演算回路107、信号送受信部108と、外部入出力部109と、メモリ部113と、を有する。
【0014】
図1において、画素回路部101には、複数の画素110が設けられており、表示素子111の他に各画素には複数の光センサ112が設けられている。表示素子駆動回路102は、データ線駆動回路、及び走査線駆動回路(共に図示せず)を備え、画素回路部101における表示素子111を制御するものである。光センサ駆動回路103は、光センサ信号線駆動回路、及び光センサ走査線駆動回路(共に図示せず)を備え、画素回路における光センサ112の制御、及び光センサ112からの信号を検知するものである。表示部制御回路104は、演算回路107からの信号に基づいて、画素回路部101で表示を行うための画像データ等を表示素子駆動回路102に出力するための回路である。光センサ制御回路105は、演算回路107からの信号に基づいて、画素回路部101に設けられた光センサ112で外部光を検知するための信号等を光センサ駆動回路103に出力し、且つ光センサ駆動回路103で得られた光センサ112からの信号を符号化し、演算回路107に出力するためのものである。傾き検出部106は、携帯電話の傾きを検知し、携帯電話の傾きの度合いに応じた信号を演算回路107に出力するためのものである。演算回路107は、傾き検出部106からの信号に基づいて、メモリ部113への信号の書き込みまたは読み出しを行うと共に、信号送受信部108、外部入出力部109、及び光センサ制御回路105からの信号を、利用者の所望の機能に応じて変換し、表示部制御回路104、信号送受信部108、及び外部入出力部109に出力するためのものである。
【0015】
信号送受信部108は、アンテナ114及び送受信回路115を有する。アンテナ114は、外部より無線信号を受信、及び外部への無線信号を送信するためのものである。なおアンテナ114は、テレビジョン放送等の動画像に関する無線信号を受信する機能を有するものであってもよい。送受信回路115は、アンテナ114で受信した無線信号のデータ信号を復調する機能、アンテナ114より送信する無線信号のデータ信号を変調する機能等を有するものである。
【0016】
外部入出力部109は、スピーカー116、マイクロフォン117、音声処理回路118、操作キー119、インターフェース120を有するものである。スピーカー116は、無線信号に重畳された音声に関するデータ信号をもとに、音声を出力するものである。マイクロフォン117は、携帯電話利用者の音声を信号に変換するためのものである。音声処理回路118は、スピーカー116に出力するアナログ信号の生成、マイクロフォン117で変換された音声に基づく信号の符号化等を行うためのものである。また操作キー119は利用者によって操作され、当該操作を電気的な信号に変換し出力するものである。またインターフェース120は音声処理回路118及び操作キー119と演算回路107との間で信号を入出力するためのものである。
【0017】
メモリ部113は、演算回路107において、傾き検出部106からの信号に基づいて表示部制御回路104に出力する信号を処理するためのプログラムや、信号送受信部108及び外部入出力部109との入出力される信号の信号処理に関するプログラムは記憶されているものである。一例としては、メモリ部113は、ROM121(Read Only Memory)やRAM122(Random Access Memory)で構成されるものである。
【0018】
なお、上述した信号送受信部108、外部入出力部109、及びメモリ部113の構成については一例として示したものであり、本発明が上述の構成に限定されるものではないことを付記する。
【0019】
なお傾き検出部106は、一例として、ジャイロスコープ、3軸加速度センサで構成することで所望の機能を得ることができる。ジャイロスコープとしては、機械式、液体式、または光学式のジャイロスコープを用いればよい。
【0020】
なお本発明における傾き検出部106としては、特に小型化された傾きを検出するための部品を用いることが好ましく、この場合MEMS技術を用いた3軸加速度センサを用いることで、携帯電話の小型化も達成することができるため好適である。
【0021】
なお本発明の携帯電話の構成においては、傾き検出部を設ける構成について示すが、他にも別のセンサを設ける構成としてもよい。傾きを検出する以外のセンサとしては、位置、磁気、温度、化学物質、音声、放射線、等を検出するものが挙げられる。複数のセンサを具備することでより多機能な携帯電話を提供することができる。例えば、通話機能が禁止されている区域(電車の優先席付近)にいることを位置センサが検出した場合に携帯電話の傾きに応じた機能の一部(通話機能)を制限する機能を実現することが可能となる。
【0022】
次に図1で説明した構成の傾き検出部106及び演算回路107の動作について、携帯電話の外観(斜視図、模式図)を用いて図2乃至図7にて説明する。なお、携帯電話の表示部の形状は、表示面を正面から見た場合に、長辺および短辺を有する長方形の形状を有するものとして説明する。なお携帯電話の表示部を納めた筐体の形状は、表示面を正面から見た場合に、長方形の形状に限定されるものではないが、小型化及び操作性の観点から長方形の形状であることが望ましい。なお、携帯電話の筐体の角部は、安全性、耐久性の観点から、丸みを帯びた形状または面取りがなされた形状であるものも含むものとする。
【0023】
図2(A)に携帯電話の斜視図について示す。図2(A)に示す携帯電話は、利用者が使用の際に携帯電話の基地局を介した通信による通話機能を利用する場合について想定し説明する。図2(A)に示す斜視図では、携帯電話200は、表示部201、操作キー202、スピーカー203、マイクロフォン204、撮像レンズ205を有する構成について示している。なお表示部201には、図1で説明したように、複数の画素が設けられており、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられている。
【0024】
なお、本明細書において、操作キーとは、押しボタン等のように、操作キーの可動部を動かすことで電気的な制御を行うもののことをいう。
【0025】
また図2(B)に図2(A)とは異なる構成の携帯電話の斜視図について示す。図2(A)と異なる点は、スピーカー203、及びマイクロフォン204の位置が表示面を正面から見た場合に長方形の対角をなす位置に設けられている点にある。スピーカー203、及びマイクロフォン204を携帯電話の対角をなす位置に配置することにより、スピーカー203とマイクロフォン204とを離間して設けることができる。そのため、携帯電話を小型化した際に、耳と口の位置からスピーカー203またはマイクロフォン204が離れてしまい通話するための機能が低下するといったことを解消し、携帯電話の通話機能を利用する際の利便性を向上させることができる。
【0026】
携帯電話で通話機能を利用する場合に、利用者が使用する機能としては、1)通話する相手を入力キーによって選択して指定する機能、2)通話先の電話番号を入力キーによって入力する機能、3)通話先からの通知により利用者を読み出す機能、を経ることとなる。前述の機能1)乃至3)は、携帯電話の筐体を縦向き、すなわち表示面を正面から見た場合に長方形の長辺方向が垂直方向となる傾きで利用者が使用するものである。そして図2(C)に示した携帯電話の表示面の模式図で説明すると、表示部201には通話する相手及び電話番号の表示251並びに番号及び選択するための入力キーの表示252を配置する。携帯電話で通話機能を使用する利用者は、前述の機能1)乃至3)に応じて入力キーの表示より通話する相手及び電話番号を選択し、通話を行う。
【0027】
なお、本明細書において、携帯電話が縦向きとは、表示面を正面から見た場合に長方形の長辺方向が垂直方向となる傾きであることをいう。また携帯電話が横向きとは、表示面を正面から見た場合に長方形の長辺方向が水平方向となる傾きであることをいう。
【0028】
なお、本明細書において、入力キーとは、光センサが設けられた表示部に表示される「操作するための領域」のことをいう。すなわち、入力キーは、表示部での表示に応じて大きさや配置を可変することができる。
【0029】
本発明は、携帯電話内部に傾き検出部を設け、傾き検出部での携帯電話の傾きの度合いに応じた信号によって演算回路から表示部制御回路に出力する信号を切り替え、画素回路部のある表示部での表示を行うことを特徴とする。すなわち、傾き検出部において、携帯電話が図2(A)に示すように筐体を縦向きにしたのを検知した際に、各画素に設けられた表示素子による表示を図2(C)の如く行うよう演算回路が処理し、各画素に設けられた光センサによって入力キーの種類、大きさ、または配置を可変することができるものである。そのため利用者が使用する機能に応じて、入力キーの表示領域を最小限に留めることができ、入力キーの大きさ及び配置を最適化することができる。
【0030】
なお、図2(C)に示した携帯電話で通話機能を利用する場合の模式図では、表示部201には通話する相手及び電話番号の表示251並びに番号及び選択するための入力キーの表示252を示して説明した。図2(C)に示した携帯電話で通話機能を利用する場合の模式図は、図2(D)に示すように、携帯電話の表示部には、セグメント表示領域211、画像表示領域212、入力キー表示領域213に分けて説明することができる。本発明は前述の表示領域に限定されるものではないが、各画素に表示素子と光センサを具備する構成、及び傾き検出部を設ける構成とすることにより、利用者の使用のしやすさに応じて、表示領域を機能に応じて最適化することができる。なお図2(C)及び図2(D)では携帯電話の利便性を考慮して、セグメント表示領域211を表示する例について示したが、とりわけ表示しなくても通話機能を使用することができるものである。
【0031】
なお、図2(A)に示す構成では、携帯電話200は、撮像レンズ205を具備する構成について示したが、撮像レンズを具備しない構成としてもよい。但し、傾き検出部での携帯電話の傾きの度合いに応じた信号に加えて、携帯電話200が具備するカメラ機能により撮影された画像の画像処理により携帯電話の傾きに関する情報を得ることで誤動作の少ない携帯電話の機能変換機能を実現することができるため好適である。
【0032】
図2(A)では、携帯電話で通話機能を利用する場合について想定し、縦向きで利用者が使用する場合の機能について一例を示し説明した。図3乃至図7では、携帯電話の表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が縦方向となる傾き、すなわち横向きであり、かつ長辺方向を固定して短辺方向を傾けて利用者が使用する場合の機能について一例を示し説明していく。
【0033】
まず図3においては、携帯電話の表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が縦方向となる傾きであり、かつ長辺方向を固定して短辺方向を傾ける際の携帯電話の概略図及び斜視図について説明する。図3(A)には携帯電話の表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向の傾きの例について示したものである。図3(A)では、携帯電話の表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が略垂直方向(垂直方向ともいう)、斜め方向、及び略水平方向(水平方向ともいう)とした場合の携帯電話の機能の切り替えについて説明する。すなわち、携帯電話を横向きにした場合の携帯電話の機能の切り替えについて説明する。
【0034】
図3(B)は、図3(A)で説明した携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺方向が略垂直方向の場合の携帯電話の斜視図である。図3(C)は、図3(A)で説明した携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺が斜め方向の場合の携帯電話の斜視図である。図3(D)は、図3(A)で説明した携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺が略水平方向の場合の携帯電話の斜視図である。なお、略垂直方向とは、一例として図3(A)に示すように、垂直方向から−20°乃至20°の範囲に、携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺方向が傾けられていることをいう。また斜め方向とは、一例として図3(A)に示すように、水平方向または垂直方向より45°の方向から−25°乃至25°の範囲に、携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺方向が傾けられていることをいう。また略水平方向とは、一例として図3(A)に示すように、水平方向から−20°乃至20°の範囲に、携帯電話を正面から見た場合に長方形の短辺方向が傾けられていることをいう。なお傾き検出部からの傾きの度合いに応じた信号に対して、更に複数の機能を分けた設定としてもよい。本実施の形態においては、携帯電話の表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が縦方向となる傾きであり、かつ長辺方向を固定して短辺方向を傾ける際の利用者の使用する機能に応じた機能変更の例について略垂直方向、斜め方向、略水平方向にわけて説明していく。なお、図3(B)乃至図3(D)で示す携帯電話の斜視図に付した符号は、図2(A)で示した携帯電話での説明の符号と同一であり説明を省略する。
【0035】
なお、本明細書において、図3(B)の携帯電話の状態を第1の状態(または横向き且つ垂直状態)、図3(C)の携帯電話の状態を第2の状態(または横向き且つ斜め状態)、図3(D)の携帯電話の状態を第3の状態(または横向き且つ水平状態)と呼ぶこととする。なお、本発明は図3(B)乃至図(D)の状態に限定されるものではなく、携帯電話が有する機能に最適な傾きに応じて、機能を切り替えるものであればよい。
【0036】
なお本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
【0037】
図4に図3(B)で示した第1の状態での携帯電話の機能について説明していく。図4(A)に示す携帯電話は、利用者が使用の際にテレビジョン放送を受信し表示する場合、またはメモリ部に記憶された動画像表示をもとに映像機能を使用する場合について想定し説明する。図4(A)に示す斜視図では、図3(B)と同様に、図2(A)で示した携帯電話での説明の符号が付されている。表示部201には、図1で説明したように、複数の画素が設けられており、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられている。
【0038】
携帯電話で映像機能を利用する場合に、利用者が使用する機能としては、必要な映像を見やすい形で表示する機能である。前述の機能は、携帯電話の筐体を横向き、すなわち表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が縦方向(垂直方向)となる傾きで利用者が使用するものである。そして図4(B)に示した携帯電話の表示面の模式図で説明すると、表示部201には所望の映像(一例としてはテレビジョン放送の映像)の表示253を配置する。携帯電話で映像機能を使用する利用者は、表示面の大部分を使ったテレビジョン放送の映像を視聴することができる。
【0039】
本発明は、携帯電話内部に傾き検出部を設け、傾き検出部での携帯電話の傾きの度合いに応じた信号によって演算回路から表示部制御回路に出力する信号を切り替え、画素回路部のある表示部での表示を行うことを特徴とする。すなわち、傾き検出部において、携帯電話が図4(A)に示すように筐体を載置した際の筐体の傾きを検知した際に、各画素に設けられた表示素子による表示を図4(B)の如く行うよう演算回路が処理し、各画素に設けられた表示素子によって表示面の大部分を使った映像の視聴ができる。
【0040】
なお、図4(B)に示した携帯電話で映像機能を利用する場合の模式図では、表示部201には所望の映像の表示253を示して説明した。図4(B)に示した携帯電話で映像機能を利用する場合の模式図は、図4(C)に示すように、携帯電話の表示部には、セグメント表示領域211、画像表示領域212に分けて説明することができる。または図4(D)に示すようにセグメント表示領域211、画像表示領域212、入力キー表示領域213と分けてもよい。携帯電話でテレビジョン放送の映像を視聴する際には、放送局の選択を行うため、入力キー表示領域213を設けることで利便性を向上できるため好適である。本発明は前述の表示領域に限定されるものではないが、各画素に表示素子と光センサを具備する構成及び傾き検出部を設ける構成とすることにより、利用者の使用のしやすさに応じて、表示領域を機能に応じて最適化することができる。なお図4(B)乃至図4(D)では携帯電話の利便性を考慮して、セグメント表示領域211を表示する例について示したが、とりわけ表示しなくても映像機能を使用することができるものである。
【0041】
なお、セグメント表示領域とは、無線信号送受信状況、バッテリー容量、携帯電話が表示している機能を表す符号等を表示するための領域のことをいう。またセグメント表示領域は、他にもテロップ等で簡単な文字情報を通知する領域であってもよい。
【0042】
図5に図3(C)で示した第2の状態での携帯電話の機能について説明していく。図5(A)に示す携帯電話は、利用者が使用の際にインターネットを介して電子メール等を送受信する機能を使用する場合、特にメール等の文章の編集を行う際の機能(以下、編集機能という)について想定し説明する。図5(A)に示す斜視図では、図3(C)と同様に、図2(A)で示した携帯電話での説明の符号が付されている。表示部201には、図1で説明したように、複数の画素が設けられており、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられている。
【0043】
携帯電話で編集機能を利用する場合に、利用者が使用する機能としては、所望の文字を入力する機能、を経ることとなる。前述の機能は図5(A)に示すように、携帯電話の筐体を横向きで斜め方向に傾けた状態、すなわち表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向が縦方向を向くようにし、かつ長辺方向を固定して短辺方向を傾けて利用者が使用するものである。そして図5(B)に示した携帯電話の表示面の模式図で説明すると、表示部201には入力した文字の表示254、及び文字入力キーの表示252を配置する。携帯電話で編集機能を使用する利用者は、入力した文字の表示を見ながら、文字入力キーより所望の文字を選択し、文字入力を行うことができる。
【0044】
本発明は、携帯電話内部に傾き検出部を設け、傾き検出部での携帯電話の傾きの度合いに応じた信号によって演算回路から表示部制御回路に出力する信号を切り替え、画素回路部のある表示部での表示を行うことを特徴とする。すなわち、傾き検出部において、携帯電話が図5(B)に示すように筐体を、表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向を縦方向にし、かつ長辺方向を固定して短辺方向を傾けたのを検知した際に、各画素に設けられた表示素子による表示を図5(B)の如く行うよう演算回路が処理し、各画素に設けられた光センサによって入力キーの種類、大きさ、または配置を可変することができるものである。そのため利用者が使用する機能に応じて、入力キーの表示領域を最小限に留めることができ、入力キーの大きさ及び配置を最適化することができる。
【0045】
特に携帯電話で編集機能を利用する場合には、入力キーを図5(B)に示したようにクウェルティ配列とすることにより、入力するための時間を短縮することができる。なお、入力キーの配列はクウェルティ配列に限定されるものではなく、言語や使用の目的に応じてドヴォラック配列や使用者の任意の入力キーの配列とすることも可能である。上述したように本発明の携帯電話においては、表示部に表示素子及び光センサを設け、傾き検出部からの信号に応じて演算回路が処理し、各画素に設けられた光センサによって入力キーの種類、大きさ、または配置を可変することができるものである。そのため、備え付けの操作キーのように入力キーの種類、大きさ、または配置が予め定まった機能を有するものとは異なり、利用者の利便性を向上させることができる。
【0046】
なお、図5(B)に示した携帯電話で編集機能を利用する場合の模式図では、表示部201には入力した文字の表示254、及び文字入力キーの表示252を示して説明した。図5(B)に示した携帯電話で編集機能を利用する場合の模式図は、図5(C)に示すように、携帯電話の表示部には、セグメント表示領域211、入力キー表示領域213、文字表示領域214に分けて説明することができる。本発明は前述の表示領域に限定されるものではないが、各画素に表示素子と光センサを具備する構成及び傾き検出部を設ける構成とすることにより、利用者の使用のしやすさに応じて、表示領域を機能に応じて最適化することができる。なお図5(B)及び図5(C)では携帯電話の利便性を考慮して、セグメント表示領域211を表示する例について示したが、とりわけ表示しなくても編集機能を使用することができるものである。
【0047】
図6に図3(D)で示した第3の状態での携帯電話の機能について説明していく。図6(A)に示す携帯電話は、図5(A)でも説明をしたが、利用者が編集機能を使用する際について想定し説明する。図6(A)に示す斜視図では、図3(D)と同様に、図2(A)で示した携帯電話での説明の符号が付されている。表示部201には、図1で説明したように、複数の画素が設けられており、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられている。
【0048】
携帯電話で編集機能を利用する場合に、利用者が使用する機能としては、所望の文字を入力する機能、を経ることとなる。図6で説明する編集機能を利用する携帯電話が、図5で説明した編集機能を利用する携帯電話と異なる点は、所望の文字を入力する機能の利便性を高めた点にある。すなわち、表示部の大部分を使って文字入力キーの表示を行う機能について説明するものである。前述の機能は図6(A)に示すように、携帯電話の筐体を横向き、すなわち表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向を縦方向にし、かつ長辺方向を固定して短辺方向を水平に傾けて利用者が使用するものである。そして図6(B)に示した携帯電話の表示面の模式図で説明すると、表示部201には入力した文字の表示254、及び文字入力キーの表示252を配置する。携帯電話で編集機能を使用する利用者は、入力した文字の表示を見ながら、文字入力キーより所望の文字を選択し、文字入力を行うことができる。
【0049】
本発明は、携帯電話内部に傾き検出部を設け、傾き検出部での携帯電話の傾きの度合いに応じた信号によって演算回路から表示部制御回路に出力する信号を切り替え、画素回路部のある表示部での表示を行うことを特徴とする。すなわち、傾き検出部において、携帯電話が図6(B)に示すように筐体を、表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向を縦方向にし、かつ長辺方向を固定して短辺方向を水平に傾けたのを検知した際に、各画素に設けられた表示素子による表示を図6(B)の如く行うよう演算回路が処理し、各画素に設けられた光センサによって入力キーの種類、大きさ、または配置を可変することができるものである。そのため利用者が使用する機能に応じて、入力キーの表示領域を最小限に留めることができ、入力キーの大きさ及び配置を最適化することができる。
【0050】
携帯電話で編集機能を利用する場合には、図5(B)で説明したように、入力キーを図6(B)に示したようにクウェルティ配列とすることにより、入力するための時間を短縮することができる。特に図6(B)に示す携帯電話では、表示面を正面から見た場合に長方形の短辺方向を縦方向(垂直方向)にし、かつ長辺方向を固定して短辺方向を水平に傾けた場合であり、且つ入力キーを大きくとることができるため、ノート型コンピュータやデスクトップ型コンピュータのキーボードと同様に文字入力が可能であるため、利用者の入力にかかる時間を大幅に短縮することができる。なお、入力キーの配列はクウェルティ配列に限定されるものではなく、言語や使用の目的に応じてドヴォラック配列や使用者の任意の入力キーの配列とすることも可能である。上述したように本発明の携帯電話においては、表示部に表示素子及び光センサを設け、傾き検出部からの信号に応じて演算回路が処理し、各画素に設けられた光センサによって入力キーの種類、大きさ、または配置を可変することができるものである。そのため、備え付けの操作キーのように入力キーの種類、大きさ、または配置が予め定まった機能を有するものとは異なり、利用者の利便性を向上させることができる。
【0051】
なお、図6(B)に示した携帯電話で編集機能を利用する場合の模式図では、表示部201には入力した文字の表示254、及び文字入力キーの表示252を示して説明した。図6(B)に示した携帯電話で編集機能を利用する場合の模式図は、図6(C)に示すように、携帯電話の表示部には、セグメント表示領域211、入力キー表示領域213、文字表示領域214に分けて説明することができる。本発明は前述の表示領域に限定されるものではないが、各画素に表示素子と光センサを具備する構成及び傾き検出部を設ける構成とすることにより、利用者の使用のしやすさに応じて、表示領域を機能に応じて最適化することができる。なお図6(B)及び図6(C)では携帯電話の利便性を考慮して、セグメント表示領域211を表示する例について示したが、とりわけ表示しなくても編集機能を使用することができるものである。
【0052】
なお携帯電話で編集機能を実現する場合に、図5(C)及び図6(C)に示すように文字入力キーを表示する入力キー表示領域213を1つの領域としたが、図7(A)に示すように第1の入力キー表示領域213A及び第2の入力キー表示領域213Bを表示面に複数配置してもよい。入力キー表示領域を複数表示面に表示する場合には、図7(A)に示すように、セグメント表示領域211、文字表示領域214を挟むように配置することが好ましい。図7(A)のように表示面の両端に第1の入力キー表示領域213A及び第2の入力キー表示領域213Bを配置することにより、図7(B)に示すように筐体を両手に持って文字入力キーの操作を行うことができ、筐体を持ち上げたままで文字を入力するための時間を短縮することができる。
【0053】
以上説明したように、本発明の携帯電話は、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられ、傾き検出部からの信号に応じて、携帯電話で使用する機能、特に表示面での表示及び入力に係る機能を、演算回路により切り替えることを特徴とする。そのため利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【0054】
なお、本実施の形態は、本明細書の実施の形態の技術的要素と組み合わせて行うことができる。
【0055】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明で使用する携帯電話の表示部周辺の画素回路部101、表示素子駆動回路102、及び光センサ駆動回路103の構成の一例について説明していく。図8に、画素回路部101、表示素子駆動回路102、及び光センサ駆動回路103のブロック図について示す。図8で表示素子駆動回路102は、データ線駆動回路320、走査線駆動回路322を有している。また光センサ駆動回路103は、光センサ信号線駆動回路321、光センサ走査線駆動回路323を有し、各画素に設けられたリセット用トランジスタ、バッファ用トランジスタ及び選択用トランジスタの駆動を制御している。
【0056】
データ線駆動回路320は、シフトレジスタ320a、ラッチ(A)320b、ラッチ(B)320cを有している。データ線駆動回路320において、シフトレジスタ320aにクロック信号(CLK)およびスタートパルス(SP)が入力される。シフトレジスタ320aは、これらのクロック信号(CLK)およびスタートパルス(SP)に基づきタイミング信号を順に発生させ、後段の回路へタイミング信号を順次供給する。
【0057】
なお、シフトレジスタ320aからのタイミング信号の振幅電圧を、バッファ等(図示せず)によって増幅し、後段の回路へ増幅したタイミング信号を順次供給しても良い。タイミング信号が供給される配線には、多くの回路あるいは素子が接続されているために負荷容量(寄生容量)が大きい。この負荷容量が大きいために生ずるタイミング信号の立ち上がりまたは立ち下がりの”鈍り”を防ぐために、このバッファが設けられる。
【0058】
図9(A)に画素回路部101の回路図の一例を示す。画素回路部101は信号線DL1〜DLy、走査線SL1〜SLx、容量線CL1〜CLx、リセット用走査線RL1〜RLx、光センサ出力配線OL1〜OLy、光センサ用電源線VBが設けられている。
【0059】
画素回路部101は複数の画素110を有している。画素110は、信号線DL1〜DLyのいずれか1つと、走査線SL1〜SLxのいずれか1つと、容量線CL1〜CLxのいずれか1つと、リセット用走査線RL1〜RLxのいずれか1つと、光センサ出力配線OL1〜OLyのいずれか1つと、光センサ用電源線VBとを有している。光センサ出力配線OL1〜OLyはそれぞれ定電流電源1000に接続されている。画素110は、表示素子を具備する表示素子部1001、及び光センサを具備する光センサ部1002を有する。
【0060】
図9(B)に表示素子部1001及び光センサ部1002の構成について示す。表示素子部1001は画素トランジスタ1005、保持容量1003、液晶素子1004を有している。光センサ部1002は、リセット用トランジスタ1010、バッファ用トランジスタ1011、選択用トランジスタ1012、フォトダイオード1013を有している。なお信号線DLは、信号線DL1〜DLyのいずれか1つを意味する。また走査線SLは走査線SL1〜SLxのいずれか1つを意味する。また容量線CLは容量線CL1〜CLxのいずれか1つを意味する。またリセット用走査線RLはリセット用走査線RL1〜RLxのいずれか1つを意味する。また光センサ出力配線OLは光センサ出力配線OL1〜OLyのいずれか1つを意味する。
【0061】
なお、表示素子として本実施の形態においては液晶素子を一例としてあげて説明を行うものとするがこれに限定されず、EL素子(有機EL素子、無機EL素子又は有機物及び無機物を含むEL素子)、電気泳動素子でもよい。
【0062】
なお、光センサとして本実施の形態においてはフォトダイオードを一例としてあげて説明を行う。またフォトダイオードと、フォトダイオードに入射される光を読み取るためのトランジスタと、の接続については、一例として説明するものであり、フォトダイオードに光が入射されることにより得られる電気的信号を出力するための回路構成であればよい。
【0063】
液晶素子1004は画素電極と対向電極と、その間に設けられた液晶層を有している。画素トランジスタ1005のゲートは走査線SL(SL1〜SLxのいずれか1つ)に接続されている。そして画素トランジスタ1005のソースとドレインに対応する端子は、一方の端子が信号線DLに、他方が液晶素子1004及び保持容量1003に接続されている。
【0064】
リセット用トランジスタ1010のゲートは、リセット用走査線RL(RL1〜RLxのいずれか1つ)に接続されている。リセット用トランジスタ1010のソースに対応する端子は光センサ用電源線VBに接続されている。光センサ用電源線VBは常に一定の電位(基準電位)に保たれている。またリセット用トランジスタ1010のドレインに対応する端子はフォトダイオード1013及びバッファ用トランジスタ1011のゲートに対応する端子に接続されている。
【0065】
図示しないが、フォトダイオード1013はカソード電極と、アノード電極と、カソード電極とアノード電極の間に設けられた光電変換層とを有している。リセット用トランジスタ1010のドレインは、フォトダイオード1013のアノード電極又はカソード電極に接続されている。
【0066】
バッファ用トランジスタ1011のドレインに対応する端子は光センサ用電源線VBに接続されており、常に一定の基準電位に保たれている。そしてバッファ用トランジスタ1011のソースに対応する端子は選択用トランジスタ1012のソース又はドレインの一方の端子に接続されている。
【0067】
選択用トランジスタ1012のゲートは走査線SL(SL1〜SLxのいずれか1つ)に接続されている。そして選択用トランジスタ1012のソースとドレインに対応する端子は、一方の端子は上述したとおりバッファ用トランジスタ1011のソースに接続されており、もう一方の端子は光センサ出力配線OL(OL1〜OLyのいずれか1つ)に接続されている。光センサ出力配線(OL1〜OLy)は定電流電源1000にそれぞれ接続されており、常に一定の電流が流れている。
【0068】
本実施の形態において、画素トランジスタ1005及び選択用トランジスタ1012の極性は同じであるものとして、説明したが、画素回路部101の構成はこれに限定されないことを付記する。
【0069】
本発明の携帯電話は、本実施の形態で説明したように、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられる。そして上記実施の形態1で説明したように、傾き検出部からの信号に応じて、携帯電話で使用する機能、特に表示面での表示及び入力に係る機能を、演算回路により切り替えることを特徴とする。そのため利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【0070】
なお、本実施の形態は、本明細書の実施の形態の技術的要素と組み合わせて行うことができる。
【0071】
(実施の形態3)
本実施の形態では絶縁表面を有する基板上に画素回路部を構成する各トランジスタを作製する方法について詳細に説明する。まず、図10(A)に示すように、基板701上に第1の絶縁膜702a及び第2の絶縁膜702bを形成する。第2の絶縁膜702b上には、第1の半導体層703、第2の半導体層704、第3の半導体層705、第4の半導体層706、第5の半導体層707を形成する。
【0072】
基板701としてはガラス基板、石英基板、セラミックス基板、プラスチック基板、半導体基板、サファイア基板、金属基板などを用いることができ、半導体層は、単結晶シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素やインジウムリン等の化合物半導体などを用いて形成することができる。
【0073】
また、基板701と第1の半導体層703乃至第5の半導体層707は、第1の絶縁膜702a及び第2の絶縁膜702bを介して貼り合わされている。基板と半導体層を貼り合わせる方法の一例について図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における基板と半導体層との貼り合わせ工程を示す断面図である。なお、本実施の形態において図11は、便宜のため、実際とは異なる寸法を用いて図示している。
【0074】
まず、図11(A)に示すように、半導体基板1101の一方の面に第1の絶縁膜1102を形成する。半導体基板としては、単結晶シリコン基板、ゲルマニウム基板、ガリウムヒ素やインジウムリン等の化合物半導体基板などを用いることができる。また、第1の絶縁膜1102は、図10に示す第2の絶縁膜702bと同一の層であり、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、または酸化窒化シリコンを用いて形成した層を積層させて2層以上の構造で形成することができる。第1の絶縁膜1102は、化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)法、スパッタリング法等を用いて形成することができる。第1の絶縁膜1102は、50nm乃至200nmの範囲で設けることが好ましい。なお、本明細書における化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)法は、プラズマCVD法、熱CVD法、光CVD法を範疇に含むものとする。
【0075】
なお、酸化窒化シリコンとは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、濃度範囲として酸素が55乃至65原子%、窒素が0.5乃至20原子%、シリコンが25乃至35原子%、水素が0.1乃至10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコンとは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、濃度範囲として酸素が5乃至30原子%、窒素が20乃至50原子%、シリコンが25乃至35原子%、水素が15乃至25原子%の範囲で含まれるものをいう。
【0076】
次に図11(B)に示すように、第1の絶縁膜1102を介して半導体基板1101に電界で加速されたイオンでなるイオンビームを半導体基板1101に照射することで半導体基板1101に導入し、半導体基板1101の一方の面から所定の深さの領域に水素がドーピングされた領域1103を形成する。
【0077】
次に図11(C)に示すように、第1の絶縁膜1102上に接合層1104を形成する。接合層1104は、半導体基板1101が支持基板と接合を形成する面に設ける。接合層1104は、単層構造としても2層以上の積層構造としてもよいが、半導体基板1101と接合する面(以下接合面という)が平滑面を有し親水性表面となることが好ましい。
【0078】
接合面が平滑面を有し、親水性表面となる接合層1104としては、水素を含有する酸化シリコン、水素を含有する窒化シリコン、酸素と水素を含有する窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコンなどを用いて形成することができる。
【0079】
水素を含有する酸化シリコンとしては、例えば有機シランを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコンは好ましい。有機シランを用いて形成された接合層1104、例えば酸化シリコン膜を用いることによって、支持基板と単結晶半導体層との接合を強固にすることができるためである。有機シランとしては、テトラエトキシシラン(略称:TEOS 化学式:Si(OC)、テトラメチルシラン(略称:TMS 化学式:Si(CH)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(略称:TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(略称:OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(略称:HMDS)、トリエトキシシラン(化学式:SiH(OC)、トリスジメチルアミノシラン(化学式:SiH(N(CH)等のシリコン含有化合物を用いることができる。
【0080】
なお、接合層1104を酸化シリコンで形成する場合には、モノシラン、ジシラン、又はトリシランを原料ガスに用いてCVD法により形成することができる。また接合層として機能する酸化シリコン層は熱酸化膜でもよく、塩素を含んでいると好適である。
【0081】
水素を含有する窒化シリコンは、シランガスとアンモニアガスを用いてプラズマCVD法により形成することができる。また、前記ガスに水素が加えられていても良い。酸素と水素を含有する窒化シリコンは、シランガスとアンモニアガスと亜酸化窒素ガスを用いてプラズマCVD法で作製することができる。いずれにしても、プラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法等の化学気相成長法により、シランガス等を原料ガスとして用いて作製される酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコンであって水素が含まれるものであれば適用することができる。CVD法による成膜では、半導体基板1101に形成した水素をドーピングした領域1103から脱ガスが起こらない程度の温度を適用する。例えば、成膜温度を350℃以下とすることが好ましい。なお、半導体基板1101から半導体層を劈開する加熱処理は、CVD法による成膜温度よりも高い加熱処理温度が適用される。いずれにしても接合層1104として、平滑面を有し、水酸基が付いた表面を有するものであれば良い。
【0082】
接合層1104の厚さは10nm以上200nm以下とすることができる。好ましくは10nm以上100nm以下の厚さであり、さらにより好ましくは20nm以上50nm以下の厚さである。
【0083】
次に図11(D)に示すように、半導体基板1101と別に用意した基板1105とを密着させる。半導体基板1101上に形成された接合層1104の表面と基板1105の表面とを密着させることにより、半導体基板1101と基板1105とが接合する。この接合は、水素結合やファン・デル・ワールス力が作用している。水素結合は、基板表面が親水性であること、水酸基や水分子が接着剤として働き、熱処理で水分子が拡散し、残留成分がシラノール基(Si−OH)を形成して水素結合で接合する。さらにこの接合部は、水素が抜けることでシロキサン結合(O−Si−O)が形成されることで共有結合になり、半導体基板1101と基板1105の接合が強固なものとなる。
【0084】
基板1105は、図10(A)に示す基板701と同一のものであり、絶縁表面を有する基板を用いることができる。基板1105としては、ガラス基板を用いるのが好適であり、例えば第6世代(1500mm×1850mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2400mm)といわれる大面積のマザーガラス基板を用いる。大面積のマザーガラス基板を支持基板として用いて半導体基板を製造することで、半導体基板の大面積化が実現できる。その結果、1枚の基板から製造できる表示パネルの数(面取り数)を増大させることが可能となり、生産性を向上させることができる。
【0085】
アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスのような電子工業用に使われる各種ガラス基板の表面は、研磨面を有しているものを用いると平坦性が頗る良好であり好ましい。ガラス基板の研磨面と単結晶半導体基板、若しくは単結晶半導体基板に形成された接合層とを接合させることにより、接合不良を低減することができる。ガラス基板の研磨は、例えば酸化セリウム等で行えば良い。研磨処理をすることで、ガラス基板の主表面における端部領域を含む略全面に単結晶半導体基板を貼り合わせることができる。
【0086】
なお、基板1105と接合層1104との接合を良好に行うために、接合面を活性化しておいてもよい。例えば、接合する面の一方又は双方に原子ビーム若しくはイオンビームを照射する方法などが挙げられる。原子ビーム若しくはイオンビームを利用する場合には、アルゴン等の不活性ガス中性原子ビーム若しくは不活性ガスイオンビームを用いることができる。その他に、プラズマ照射若しくはラジカル処理を行うことで接合面を活性化する方法も用いることもできる。このような表面処理により、400℃以下の温度であっても異種材料間の接合することが容易になる。
【0087】
接合層1104を介して基板1105と半導体基板1101を貼り合わせた後(図11(D)参照)は、加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行うことが好ましい。加熱処理や加圧処理を行うことにより基板1105と半導体基板1101の接合強度を向上させることが可能となる。加熱処理の温度は、基板1105の耐熱温度以下で行う。加圧処理は、接合面に垂直な方向に圧力が加わるように行い、基板1105及び半導体基板1101の耐圧性を考慮して行う。
【0088】
次に図11(E)に示すように、半導体基板1101に加熱処理を行うことにより、領域1103を劈開面として、半導体基板1101を劈開する。加熱処理の温度は接合層1104の成膜温度以上、基板1105の耐熱温度以下で行うことが好ましい。例えば400℃乃至700℃の温度範囲において加熱処理を行うことにより、領域1103に形成された微小な空洞の体積変化が起こり、領域1103に沿って劈開する。接合層1104は基板1105と接合しているので、基板1105上には半導体基板1101から分離された半導体層が固着され、図11(F)に示すように、基板1105には、半導体基板と同じ結晶構造と結晶方位を有する半導体層が残存させることができる。
【0089】
400℃乃至700℃の温度範囲での熱処理は、前述の接合強度を向上させるための熱処理と同じ装置で連続して行っても良いし、別の装置で行っても良い。例えば炉で200℃2時間熱処理した後に、600℃近傍まで昇温し2時間保持し、400℃から室温までの温度域に降温した後炉より取り出す。また、熱処理は室温から昇温してもよい。また、炉で200℃2時間熱処理した後に、瞬間熱アニール(RTA)装置によって600℃乃至700℃の温度域で、1分間乃至30分間(例えば600℃、7分間、650℃、7分間)熱処理を行ってもよい。
【0090】
400℃乃至700℃の温度範囲での熱処理により、接合層1104と基板1105のとの接合は水素結合から共有結合に移行し、領域1103に添加された元素が析出し圧力が上昇し、半導体基板1101を劈開させて半導体層を形成することができる。熱処理を行った後、基板1105と半導体基板1101は、一方が他方に載っている状態であり、大きな力を加えずに基板1105と半導体基板1101とを離すことができる。例えば、上方に載っている基板を真空チャックで持ち上げることにより簡単に離すことができる。この際、下側の基板の真空チャックやメカニカルチャックで固定しておくと水平方向のずれがなく基板1105及び半導体基板1101の両基板を離すことができる。
【0091】
なお、このとき基板1105上に形成された半導体層1106の結晶性を高めるために半導体層の表面にレーザビームを照射することもできる。レーザビームを照射することにより、半導体層中の欠陥を修復することができる。
【0092】
また、基板1105上に形成された半導体層1106の表面の平坦性を高めるためにドライエッチングまたはウェットエッチングを行うこともできる。ドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより、半導体層1106の一部を除去し、表面の荒れを低減することができる。
【0093】
また、基板1105上に形成された半導体層1106の表面の結晶性を高めるために熱処理を行うこともできる。例えば500℃以上700℃以下の加熱処理を行うことが好ましい。この加熱処理によって、レーザビームの照射で回復されなかった、半導体層1106の欠陥の消滅、歪みの緩和をすることができる。
【0094】
以上のような方法を用いて図11(F)に示すような基板1105上に絶縁膜を介して設けられた半導体層1106を形成することができる。なお、図11に示す方法は一例であり、これに限定されず、他の方法を用いても形成することができる。
【0095】
図10(A)の説明に戻る。島状に分割された第1の半導体層703乃至第5の半導体層707、第2の絶縁膜702bを覆うゲート絶縁膜708を形成する。ゲート絶縁膜708はプラズマCVD法またはスパッタ法を用いて形成する。そして、ゲート絶縁膜708上にゲート電極を形成するための第1の導電膜709aと第2の導電膜709bとを形成する。
【0096】
ゲート絶縁膜708は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、及び窒化酸化シリコンのいずれか一つまたは複数を用いて単層、または積層させて形成することができる。
【0097】
第1の導電膜709a及び第2の導電膜709bは、タンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅、クロム、及びニオブなどから選択された元素、またはこれらの元素を主成分とする合金材料、若しくは化合物材料を用いてそれぞれ形成することができる。本実施の形態では、第1の導電膜709aとして窒化タンタル、第2の導電膜709bとしてタングステンを用いるものとする。
【0098】
次に図10(B)に示すように、レジストマスク710乃至715を形成し、ゲート電極を形成するための第1のエッチング処理を行う。エッチング方法に限定はないが、好適にはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用いる。
【0099】
上記エッチング条件では、レジストマスクの形状と、基板側に印加するバイアス電圧の効果により端部をテーパー形状とすることができる。また、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするため、オーバーエッチング処理により、ゲート絶縁膜708が露出した面は一部エッチングされる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電膜と第2の導電膜から成る第1の形状の導電膜716乃至721(第1の導電膜716a乃至721aと第2の導電膜716b乃至721b)、ゲート絶縁膜722を形成する。
【0100】
そして、図10(C)で示すように、第1のドーピング処理を行いn型の不純物(ドナー)をドーピングする。ドーピングの方法はイオンドープ法若しくはイオン注入法で行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いる。第1の形状の導電膜をマスクとして利用する。こうして、第1の不純物領域723乃至727を形成する。
【0101】
図10(D)で示す第2のエッチング処理は、ICPエッチング法により等方性のエッチング処理であり、第2の形状の導電膜728乃至733(第1の導電膜728a乃至733aと第2の導電膜728b乃至733b)を形成する。739はゲート絶縁膜であり、第2の形状の導電膜728乃至733で覆われない領域は、エッチングされて膜厚が薄くなる。
【0102】
次いで、第2のドーピング処理を行う。第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げ高加速電圧の条件でn型の不純物(ドナー)をドーピングする。図10(C)で島状の半導体層に形成された第1の不純物領域の内側に第2の不純物領域734乃至738を形成する。このドーピングは、第2の形状の導電膜728b乃至733bを不純物元素に対するマスクとして用い、第2の形状の導電膜728a乃至733aの下側の領域に不純物元素が添加されるようにドーピングする。
【0103】
そして、図12(A)に示すように、第3のエッチング処理を行い、ゲート絶縁膜のエッチング処理を行う。その結果、第2の形状の導電膜728a乃至733aもエッチングされ、端部が後退して小さくなり、第3の形状の導電膜740乃至745(第1の導電膜740a乃至745aと第2の導電膜740b乃至745b)が形成される。746は残存するゲート絶縁膜であり、エッチングをさらに進めて半導体層の表面を露出させても良い。
【0104】
pチャネル型トランジスタに対しては、図12(B)に示すように、レジストマスク758乃至760を形成し、pチャネル型トランジスタを形成する島状半導体層にp型の不純物(アクセプタ)をドーピングする。ドーピングによって島状半導体層には、第3の不純物領域767a、767b、767c、768a、768b、768cを形成する。p型の不純物(アクセプタ)は13族に属する元素から選ばれ、典型的にはボロン(B)を用いる。
【0105】
以上までの工程で半導体層に不純物領域が形成される。その後、図12(C)で示す工程では、レジストマスク769、770を形成し、フォトダイオードを形成する半導体層706上にある第3の形状の導電膜743を除去する。第3の形状の導電膜740、741、742、744はゲート電極となり、第3の形状の導電膜745は容量配線となる。
【0106】
次に、図13(A)に示すように、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜から成る第1の層間絶縁膜771をプラズマCVD法で形成する。そして導電型の制御を目的としてそれぞれの島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する工程を行う。活性化はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行うことが好ましい。その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することもできる。
【0107】
この第1の層間絶縁膜771にコンタクトホールを形成し、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)などを用いて、光センサ出力配線772、接続配線773、光センサ用電源線775、接続配線777、コモン配線779、ソース信号線780、ドレイン配線781を形成する。また、フォトダイオード804上には、光を遮光するために接続配線777が延設されている。
【0108】
そして、これらの配線の上にパッシベーション膜782、第2の層間絶縁膜783を形成する。パッシベーション膜782は窒化シリコン膜で形成することができる。さらに、有機樹脂からなる第2の層間絶縁膜783を形成する。有機樹脂膜としては、ポリイミド、アクリル、ポリイミドアミド等を使用することができる。
【0109】
次に、図13(B)に示すように、第2の層間絶縁膜783及びパッシベーション膜782に、ドレイン配線781に達するコンタクトホールを形成し、画素電極784を形成する。画素電極は、透過型の液晶表示装置であれば、透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)で形成する。画素電極は、反射型の液晶表示装置であれば、反射膜(アルミニウム等の金属膜)で形成する。また表示素子としてEL素子を有する表示装置であれば、発光素子の陽極または陰極となる材料を用いて形成する。
【0110】
以上の様にして、バッファトランジスタ801、選択用トランジスタ802、リセット用トランジスタ803、フォトダイオード804、画素トランジスタ805、保持容量806を形成することができる。
【0111】
バッファトランジスタ801はnチャネル型トランジスタであり、チャネル形成領域810、第3の形状の導電膜740から成るゲート電極と重なる第2の不純物領域811(Gate Overlapped Drain:GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される第2の不純物領域812(Lightly Doped Drain:LDD領域)とソースまたはドレインとして機能する第1の不純物領域813を有している。
【0112】
選択用トランジスタ802もnチャネル型トランジスタであり、チャネル形成領域814、第3の形状の導電膜741から成るゲート電極と重なる第2の不純物領域815、ゲート電極の外側に形成される第2の不純物領域816とソースまたはドレインとして機能する第1の不純物領域817を有している。
【0113】
リセット用トランジスタ803はpチャネル型トランジスタであり、チャネル形成領域818、ソースまたはドレインとして機能する第3の不純物領域819乃至821を有している。
【0114】
フォトダイオード804はp型不純物が添加された第3の領域826乃至828、n型の不純物が添加された第1の不純物領域825及び第2の不純物領域823、824、不純物が添加されない真性領域822から成り、いわゆるpin型の構造を有している。そして、第1の不純物領域825は接続配線777とコンタクトを形成し、リセット用トランジスタ803のドレイン側と接続している。一方、第3の不純物領域828はコモン配線779とコンタクトを形成している。
【0115】
画素トランジスタ805にはチャネル形成領域829、第3の形状の導電膜743からなるゲート電極と重なる第2の不純物領域830(GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される第2の不純物領域831(LDD領域)とソースまたはドレインとして機能する第1の不純物領域832、833、834を有している。また、保持容量806の一方の電極として機能する半導体層835は第1の不純物領域から連続して形成されたもので、端部には第2の不純物領域と同じ濃度で不純物が添加された領域836、837が形成されている。
【0116】
図14はこのような画素回路の上面図を示す。図14において、A−A’線及びB−B’線はそれぞれ図13(B)で示すA−A’線及びB−B’線に対応している。また図14に示し画素回路の上面図に付した符号は、図9で説明した画素部のものと同様である。
【0117】
本発明の携帯電話は、本実施の形態で説明したように、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられ、一連の工程により同時に形成することができる。そして上記実施の形態1で説明したように、傾き検出部からの信号に応じて、携帯電話で使用する機能、特に表示面での表示及び入力に係る機能を、演算回路により切り替えることを特徴とする。そのため利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【0118】
なお、本実施の形態は、本明細書の実施の形態の技術的要素と組み合わせて行うことができる。
【0119】
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3で画素電極まで作製したトランジスタを具備する基板から、携帯電話の表示部を作製する工程を説明する。図15に透過型液晶表示装置を携帯電話の表示部とする場合の工程について説明をおこなう。まず、実施の形態3に従い、図13(B)の状態のトランジスタを具備する基板を作製した後、図15で示すように柱状のスペーサ1401を形成する。そしてスペーサ1401を覆うように配向膜1402を形成しラビング処理をする。
【0120】
対向基板1403には対向電極1404を形成し、配向膜1405を形成した後ラビング処理を行う。そして、トランジスタを具備する基板と対向基板とを貼り合わせる。その後、両基板の間に液晶材料を注入し液晶層1406を形成する。このようにして図16に示す光センサ及び表示素子を具備する画素回路を備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置の表示部が完成する。完成したアクティブマトリクス型液晶表示装置の表示部は、図16に示すように、バックライトユニット1501を設けることにより、画像の表示及び光センサによる検知をおこなうことができる。バックライトユニット1501は一例として、光源1502、拡散板1503、導光板1504を有する。光源1502からの光は拡散板によって拡散され、導光板を通って液晶層側(対向基板側)に放射される。光はトランジスタを透過して被照射体1505に照射される。被照射体1505の有無に応じて光が反射または透過され、フォトダイオードへの光が入射または非入射が選択されるため、被照射体を電気的な信号として光センサであるフォトダイオードが読み取ることができる。
【0121】
なお光源としては、冷陰極管または発光ダイオードを用いればよい。なお、バックライトユニットとして、発光ダイオードを一面に配置し面光源としたものを用いてもよく、この場合拡散板、及び導光板を削減する構成とすることも可能である。
【0122】
なお、光源1502から射出される光を間欠的に射出することにより、外光の光と、バックライトユニットからの光とを分離して、光センサであるフォトダイオードが検知することができるため好適である。
【0123】
なお、実施の形態3で説明したように光センサであるフォトダイオードを構成する半導体層を単結晶シリコン基板で形成することにより、吸収する光の波長は波長900nm付近に相対感度のピークとなる。この場合、バックライトユニットからの光を可視光である表示素子用の第1の光源とし、第1の光源とは別に光センサであるフォトダイオードが反射光を検出するための近赤外光である第2の光源を設ける構成としてもよい。第1の光源と第2の光源は、表示用制御回路により、切り替えて、表示素子による良好な表示と、光センサであるフォトダイオードの光の感度の向上を同時に達成することができるため好適である。
【0124】
次に図17に、実施の形態3で画素電極まで作製したトランジスタを具備する基板から、表示素子にEL素子を有する携帯電話の表示部を作製する場合の工程について説明する。図17においては、発光素子は射出される光をトランジスタが設けられた側から射出する所謂ボトムエミッション型のEL素子を携帯電話の表示部とする場合の工程について説明する。まず、実施の形態3に従い、図13(B)の状態のトランジスタを具備する基板を作製した後、図17で示すように陽極となる電極1701上に発光層1702を形成する。次に、発光層1702を覆うように発光素子の陰極となる電極1703を形成する。次に、対向基板1704とトランジスタを具備する基板とを貼り合わせる。このようにして図17に示す光センサ及び表示素子を具備する画素回路を備えたアクティブマトリクス型発光装置の表示部が完成する。完成したアクティブマトリクス型発光装置の表示部は、図18に示すように、発光層1702が発光することにより、画像の表示及び光センサによる検知をおこなうことができる。発光層1702からの光は、トランジスタを具備する基板側に放射される。光は被照射体1801に照射される。被照射体1801の有無に応じて光が反射または透過され、フォトダイオードへの光が入射または非入射が選択されるため、被照射体を電気的な信号として光センサであるフォトダイオードが読み取ることができる。
【0125】
なお、発光層1702から射出される光を間欠的に射出することにより、外光の光と、発光層からの光とを分離して、フォトダイオードが検知することができるため好適である。
【0126】
なお、実施の形態3で説明したように光センサであるフォトダイオードを構成する半導体層を単結晶シリコン基板で形成することにより、吸収する光の波長は波長900nm付近に相対感度のピークとなる。この場合、発光素子から射出される可視光の他に、フォトダイオードが反射光を検出するための近赤外光を射出するための光源を有するバックライトユニットを設ける構成とすることが好ましい。近赤外光を射出するための光源は、表示用制御回路により、間欠的に動作させることにより、消費電力の低減、及び光センサであるフォトダイオードの光の感度の向上を同時に達成することができるため好適である。
【0127】
なお、実施の形態3で説明したように光センサであるフォトダイオードを構成する半導体層を単結晶シリコン基板で形成することにより、吸収する光の波長は波長900nm付近に相対感度のピークとすることができる。カラー表示を行う場合、R(赤)、G(緑)、B(青)のうち、Rの光による感度を高くすることができる。そのため、フォトダイオードをRの表示素子を有する画素に対応して設ける構成とすることができる。フォトダイオードをRの表示素子を有する画素に対応して設ける構成とすることにより、画素回路部を構成する素子数を削減することができ、また消費電力を低減することができるため、携帯電話機の一回の充電による使用時間を長くすることができる。
【0128】
また上述のように、光センサであるフォトダイオードを構成する半導体層を単結晶シリコン基板で形成することにより、吸収する光の波長は波長900nm付近に相対感度のピークとすることができ、Rの表示素子を有する画素に対応して設けられるフォトダイオードは感度を高くすることができる。そのため、利用者の血管の配置を利用した本人認証にも応用が可能となる。利用者の血管の位置に関する情報は、手のひらの全体若しくは一部より、各画素に設けられたフォトダイオードで構成されるイメージセンサーにより行われる。本人認証を行う機能を有する携帯電話とすることにより、携帯電話に記憶された情報のセキュリティーを高める機能を付加することができるため好適である。
【0129】
本発明の携帯電話は、本実施の形態で説明したように、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられる。そして上記実施の形態1で説明したように、傾き検出部からの信号に応じて、携帯電話で使用する機能、特に表示面での表示及び入力に係る機能を、演算回路により切り替えることを特徴とする。そのため利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【0130】
なお、本実施の形態は、本明細書の実施の形態の技術的要素と組み合わせて行うことができる。
【0131】
(実施の形態5)
次に、図19を参照して、表示素子、及び光センサを具備する画素回路が形成された表示パネル、並びに傾き検出部を具備する携帯電話の構成の一例について説明する。
【0132】
表示パネル2001はハウジング2002に脱着自在に組み込まれる。ハウジング2002は表示パネル2001のサイズに合わせて、形状又は寸法を適宜変更することができる。表示パネル2001を固定したハウジング2002はプリント基板2003に嵌入されモジュールとして組み立てられる。
【0133】
表示パネル2001はFPC2004を介してプリント基板2003に接続される。プリント基板2003には、スピーカー2005、マイクロフォン2006、送受信回路2007、演算回路、表示部制御回路などを含む信号処理回路2008、及び傾き検出部2009が形成されている。このようなモジュールと、操作キー2010、バッテリー2011、アンテナ2012を組み合わせ、筐体2013に収納する。表示パネル2001の画素部は筐体2014に形成された開口窓から視認できように配置する。
【0134】
表示パネル2001は、画素回路部と一部の周辺駆動回路(複数の駆動回路のうち動作周波数の低い駆動回路)を基板上にトランジスタを用いて一体形成し、一部の周辺駆動回路(複数の駆動回路のうち動作周波数の高い駆動回路)をICチップ上に形成し、そのICチップをCOG(Chip On Glass)で表示パネル2001に実装しても良い。あるいは、そのICチップをTAB(Tape Automated Bonding)又はプリント基板を用いてガラス基板と接続してもよい。このような構成とすることで、表示装置の低消費電力化を図り、携帯電話機の一回の充電による使用時間を長くすることができる。携帯電話機の低コスト化を図ることができる。
【0135】
本発明の携帯電話は、本実施の形態で説明したように、複数の画素のそれぞれには、表示素子及び光センサが設けられる。そして上記実施の形態1で説明したように、傾き検出部からの信号に応じて、携帯電話で使用する機能、特に表示面での表示及び入力に係る機能を、演算回路により切り替えることを特徴とする。そのため利便性を損なうことなく使用ができる携帯電話を提供することができる。また、利用する携帯電話の機能及び携帯電話の操作方法に応じて、光センサが設けられた表示部の大きさまたは配置を最適化し、操作性の向上を図ることが可能な携帯電話を提供することができる。
【0136】
なお、本実施の形態は、本明細書の実施の形態の技術的要素と組み合わせて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】実施の形態1を説明するためのブロック図。
【図2】実施の形態1を説明するための図。
【図3】実施の形態1を説明するための図。
【図4】実施の形態1を説明するための図。
【図5】実施の形態1を説明するための図。
【図6】実施の形態1を説明するための図。
【図7】実施の形態1を説明するための図。
【図8】実施の形態2を説明するためのブロック図。
【図9】実施の形態2を説明するための回路図。
【図10】実施の形態3を説明するための断面図。
【図11】実施の形態3を説明するための断面図。
【図12】実施の形態3を説明するための断面図。
【図13】実施の形態3を説明するための断面図。
【図14】実施の形態3を説明するための上面図。
【図15】実施の形態4を説明するための断面図。
【図16】実施の形態4を説明するための断面図。
【図17】実施の形態4を説明するための断面図。
【図18】実施の形態4を説明するための断面図。
【図19】実施の形態5を説明するための斜視図。
【符号の説明】
【0138】
100 携帯電話
101 画素回路部
102 表示素子駆動回路
103 光センサ駆動回路
104 表示部制御回路
105 光センサ制御回路
106 傾き検出部
107 演算回路
108 信号送受信部
109 外部入出力部
110 画素
111 表示素子
112 光センサ
113 メモリ部
114 アンテナ
115 送受信回路
116 スピーカー
117 マイクロフォン
118 音声処理回路
119 操作キー
120 インターフェース
121 ROM
122 RAM
200 携帯電話
201 表示部
202 操作キー
203 スピーカー
204 マイクロフォン
205 撮像レンズ
211 セグメント表示領域
212 画像表示領域
213 入力キー表示領域
214 文字表示領域
251 表示
252 表示
253 表示
254 表示
320 データ線駆動回路
321 光センサ信号線駆動回路
322 走査線駆動回路
323 光センサ走査線駆動回路
701 基板
703 半導体層
704 半導体層
705 半導体層
706 半導体層
707 半導体層
708 ゲート絶縁膜
710 マスク
716 導電膜
722 ゲート絶縁膜
723 不純物領域
728 導電膜
729 導電膜
732 導電膜
734 不純物領域
740 導電膜
743 導電膜
745 導電膜
758 レジストマスク
769 マスク
771 層間絶縁膜
772 光センサ出力配線
773 接続配線
775 光センサ用電源線
777 接続配線
779 コモン配線
780 ソース信号線
781 ドレイン配線
782 パッシベーション膜
783 層間絶縁膜
784 画素電極
801 バッファトランジスタ
802 選択用トランジスタ
803 リセット用トランジスタ
804 フォトダイオード
805 画素トランジスタ
806 保持容量
810 チャネル形成領域
811 不純物領域
812 不純物領域
813 不純物領域
814 チャネル形成領域
815 不純物領域
816 不純物領域
817 不純物領域
818 チャネル形成領域
819 不純物領域
822 真性領域
823 不純物領域
825 不純物領域
826 領域
828 不純物領域
829 チャネル形成領域
830 不純物領域
831 不純物領域
832 不純物領域
835 半導体層
836 領域
1000 定電流電源
1001 表示素子部
1002 光センサ部
1003 保持容量
1004 液晶素子
1005 画素トランジスタ
1010 リセット用トランジスタ
1011 バッファ用トランジスタ
1012 選択用トランジスタ
1013 フォトダイオード
1101 半導体基板
1102 絶縁膜
1103 領域
1104 接合層
1105 基板
1106 半導体層
1401 スペーサ
1402 配向膜
1403 対向基板
1404 対向電極
1405 配向膜
1406 液晶層
1501 バックライトユニット
1502 光源
1503 拡散板
1504 導光板
1505 被照射体
1701 電極
1702 発光層
1703 電極
1704 対向基板
1801 被照射体
2001 表示パネル
2002 ハウジング
2003 プリント基板
2004 FPC
2005 スピーカー
2006 マイクロフォン
2007 送受信回路
2008 信号処理回路
2009 傾き検出部
2010 操作キー
2011 バッテリー
2012 アンテナ
2013 筐体
2014 筐体
213A 入力キー表示領域
213B 入力キー表示領域
320a シフトレジスタ
320b ラッチ(A)
320c ラッチ(B)
702a 絶縁膜
702b 絶縁膜
709a 導電膜
709b 導電膜
716a 導電膜
716b 導電膜
728a 導電膜
728b 導電膜
740a 導電膜
740b 導電膜
767a 不純物領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、
前記光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、前記光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、
前記表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、
携帯電話の傾きに応じた信号を出力するための傾き検出部と、
前記傾き検出部からの信号により、前記表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて前記画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする携帯電話。
【請求項2】
光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、
前記光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、前記光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、
前記表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、
携帯電話の傾きが縦向きまたは横向きであるかを検出し、前記傾きに応じた信号を出力する傾き検出部と、
前記傾きに応じた信号により、前記表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて前記画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする携帯電話。
【請求項3】
光センサと、表示素子と、複数のトランジスタを具備する複数の画素がマトリクス状に設けられた画素回路部と、
前記光センサを駆動するための光センサ駆動回路に接続され、前記光センサからの信号を読み取るための光センサ制御回路と、
前記表示素子を駆動するための表示素子駆動回路に接続され、前記表示部で表示するための画像信号を出力する表示部制御回路と、
携帯電話の傾きが第1の状態乃至第3の状態であるかを検出し、前記傾きに応じた信号を出力する傾き検出部と、
前記傾きに応じた信号により、前記表示部制御回路に出力する画像信号を切り替えて前記画素回路部での表示を行う演算回路と、を有することを特徴とする携帯電話。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一において、前記表示素子は、液晶素子、EL素子、または電気泳動素子であることを特徴とする携帯電話。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一において、傾き検出部は、ジャイロスコープ、または3軸加速度センサであることを特徴とする携帯電話。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一において、前記光センサは、フォトダイオードであることを特徴とする携帯電話。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一において、前記トランジスタが有する半導体層は、単結晶シリコン基板を用いて作製されたものであることを特徴とする携帯電話。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2009−159600(P2009−159600A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−299360(P2008−299360)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】