説明

撮像装置、及び、報知制御方法

【課題】自動的な制御により撮り込みを行う、例えばセルフタイマー撮影中に着信を検出した場合でも、着信報知に起因する撮り込み時の不都合を回避することである。
【解決手段】
着信を検出する着信検出手段と、この着信検出手段により着信を検出すると、その旨を報知する報知手段と、撮像手段と、この撮像手段による撮像データの記録を指示する記録指示手段を備え、セルフタイマー撮影時におけるシャッターキー71の操作検出から記録までの間に着信を検出すると、バイブレータによる振動報知を禁止するよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、及び、報知制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置の一つとして撮影機能を付加したカメラ付き携帯電話機が普及している。このようなカメラ付き携帯電話機は、撮影のためのレンズが携帯電話機の背面側に設けられるものがある。撮影時には、携帯電話機の背面側を被写体に向け、正面側のメイン表示部に表示された被写体を見ながらキーを押下することにより被写体を撮影する。
【0003】
さらに、最近では、ユーザによるシャッター操作後に直ちに撮影せず予め設定された時間の経過の後、撮影(画像の撮り込み)を行う所謂セルフタイマー機能付きのカメラ付き携帯電話機が一般化されつつある。このセルフタイマー機能を用いて撮影を行う場合には、ユーザはカメラ付き携帯電話機から離れてしまうので、携帯電話機のLEDの点灯時間の変化や、音を発するなどにより、撮影のタイミングをカメラ付き携帯電話機から離れた位置で認識していた。そして、このような撮影状況を考えた上での先行技術としては、携帯電話機のサブ背面側に搭載されたサブ表示部に、セルフタイマー撮影時における撮影タイミングを知らせる情報を表示させる機能を備え、その表示を見ることにより、失敗の無いセルフタイマー撮影が可能な携帯電話機が開示されている(特許文献1、参照。)。
【特許文献1】特開2004−282399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のセルフタイマー機能付き携帯電話機では、撮影中に着信があり、この時の着信報知設定がバイブレータであった場合には、その振動により携帯電話機が移動してしまい、設置位置から落下することがあり、その結果、携帯電話機本体が破損により故障してしまうという問題があった。また、バイブレータによる振動報知により、撮影時にぶれが発生し、明瞭な画像を撮影できず、再度、撮影する必要が生じるといった問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑み、自動的な制御により撮り込みを行う、例えばセルフタイマー撮影中に着信を検出した場合でも、着信報知に起因する撮り込み時の不都合を回避することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、着信を検出する着信検出手段と、この着信検出手段により着信を検出すると、その旨を報知する報知手段と、撮像手段と、この撮像手段による撮像データの記録を指示する記録指示手段と、
この記録指示手段により記録が指示されると、一定時間後に前記撮影手段による撮像データを記録する記録手段と、前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合の前記報知手段による報知を制御する報知制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記報知手段は振動により着信を報知し、前記報知制御手段は、前記報知手段による振動報知を制限する
ことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記記録手段による記録の際に発光する発光手段をさらに備え、前記報知制御手段は、前記振動報知に代えて、前記発光手段を発光させることにより着信を報知することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、音声を出力することにより報知する音声報知手段をさらに備え、 前記報知制御手段は、前記振動報知に代えて、前記音声報知手段による音声報知により着信を報知することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、無線通信回線と回線接続する回線接続手段をさらに備えるとともに、前記着信検出手段は、この無線通信回線を介して着信を検出し、前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合、前記無線通信回線と回線接続する接続制御手段と、この接続制御手段による回線接続の後、この回線を通じて取得した情報を記録する情報記録手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れか一項に記載の撮像装置において、前記発光手段による報知、前記音声報知手段による音声報知、または、前記記録手段による記録を行うか否かを予め設定する設定手段をさらに備えることを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、着信を検出する着信検出ステップと、この着信検出ステップにて着信を検出すると、その旨を報知する報知ステップと、撮像データの記録を指示する記録指示ステップと、この記録指示ステップにて記録が指示されると、一定時間後に撮像データを記録する記録ステップと、前記記録指示ステップによる記録の指示から前記記録ステップによる撮像データの記録までの間に前記着信検出ステップにて着信を検出した場合の前記報知ステップによる報知を制御する報知制御ステップとからなることを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、着信を検出する着信検出手段、この着信検出手段により着信を検出すると、その旨を報知する報知手段、撮像手段、この撮像手段による撮像データの記録を指示する記録指示手段、この記録指示手段により記録が指示されると、一定時間後に前記撮影手段による撮像データを記録する記録手段、前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合の前記報知手段による報知を制御する報知制御手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、例えばセルフタイマー撮影のような、自動的な制御により撮り込みを行う撮影処理中であっても、着信検出等、予期し得ない割り込みによる報知を制御することで、撮り込み時に支障が生じる不都合を回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下、撮像装置は携帯電話機1として説明するがこれに限定されない。また、セルフタイマー撮影中とは、タイマー計測部10による予め設定された時間のカウント開始から終了までの間のことを示す。
【0016】
まず、図1に、本実施形態に係る携帯電話機1の主要部構成を示す。
図に示すように、携帯電話機1は、アンテナ2、無線送受信部3、無線信号処理部4、システムROM(Read Only Memory)5、制御部6、キー入力部7、表示部8、メモリカード9、タイマー計測部10、着信設定記憶部11、音声信号処理部12、通話用スピーカ13、マイク14、記憶部15 ドライバ16、21、22、カメラ撮影補助ライト17、着信用スピーカ18、バイブレータ19、カメラ20、入出力インターフェイス23等により構成される。
【0017】
無線送受信部3は、アンテナ2で受信された受信波を、ダウンコンバートした後、復調し、デジタルデータを含んだ信号であるベースバンド信号を無線信号処理部4へ出力する。
【0018】
無線信号処理部4は、ユーザが通話する際にマイク14を介して入力され、回線接続の際には、音声信号処理部12にて所定の圧縮符号化形式に変換された音声情報を、無線通信方式にて定められた無線信号に変調してアンテナ2を介して外部の基地局に送信する。一方、アンテナ2を介して基地局より無線信号を受信した無線送受信部3は、その無線信号からデジタルデータを復調し、無線信号処理部4へ出力する。無線信号処理部4は、出力されたデジタルデータが音声通信ならば、当該デジタルデータを音声処理部12へ出力する。また、デジタルデータがパケットデータであれば、そのパケットデータより復元された各種データ(メールデータやダウンロードデータ)を制御部6へ出力する処理を行う。
【0019】
制御部6は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各部の動作を制御する。例えば、キー入力部7の操作により、カメラモードが選択されると、その選択信号を受信する。そして、受信した信号に基づいて、カメラ20の動作を制御する。また、カメラ20での撮影時に、ユーザによりセルフタイマー撮影が選択され、その選択信号を受信すると、報知制限内容としてバイブレータによる着信報知を禁止する制御を行う。そして、バイブレータによる着信報知禁止を実行した後、ユーザによる撮影指示があったか否かを判定し、撮影指示を受信すると、タイマー計測部10の動作を制御することにより、時間のカウントを開始する。
【0020】
上述したように、本実施形態に係る携帯電話機1の制御部6は、カメラ20による撮影時に、セルフタイマー撮影が選択され、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合は、バイブレータによる振動報知を禁止する制御を実行するが、携帯電話機1の着信報知設定が、バイブレータではなく、音声着信設定である場合は、設定されている音声で着信報知を実行する。つまり、セルフタイマー撮影中に無線信号処理部4からデジタルデータを受信すると、まず、セルフタイマー撮影中か否かを判定し、セルフタイマー撮影中であると判定すると、設定されている方法で着信報知を実行する。従って、例えば、撮影補助ライトでの報知に設定されている場合、制御部6は、ドライバ16の動作を制御することにより、カメラ撮影補助ライト17を駆動させる。報知方法は、カメラ撮影補助ライト17の他に、ブザー報知、報知しない等の設定がある。これらの着信設定内容は、着信設定記憶部11に記憶する(後述)。
【0021】
システムROM5は、通信制御のためのプログラムを格納する。
【0022】
キー入力部7は、シャッターキー71を含み、各種機能キーを備え、メールの送受信、メール作成、電話帳登録などを入力することにより各種指示を行う。
【0023】
表示部8は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備え、操作を行うために必要な表示画面である。電話情報、メールの作成、受信した電話の受信先情報等が表示される。また、表示画面は、メイン表示部及びサブ表示部で構成されるとしてもよい。カメラモードが選択され、カメラ20が起動すると、制御部6は表示部8に被写体を表示させる。ユーザは、表示部8に表示される被写体を確認しながら、撮影対象である被写体を決定し、キー入力部7を押下することにより撮影を行う。
【0024】
メモリカード9は、特に図示しないメモリーカードスロットなどに装着される記録媒体であり、カメラ20により撮影された撮像データや、その他アドレス帳、メール送受信履歴などを記録する。例えば、カメラ20により撮影が行われ、その撮像データが取得されると、ドライバ22を介してメモリカード9に記録される。メモリカード9は、磁気的、光学的半導体メモリ等で構成され、着脱自在に装着できるものである。従って、メモリカード9を、例えば、PC(Personal Computer)等に装着し、PCに撮像データを保存したり、撮像データのコントラストや、ホワイトバランスをPCを用いて補正することが可能である。
【0025】
記憶部15は、RAM(Random Access Memory)や読み書き可能な不揮発性メモリ等により構成され、RAMは、制御部6によって実行される各種プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、各種プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータをワークエリアに一時的に記憶する。具体的には、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合の着信報知設定を、ユーザが設定する際に一時的に記憶する。また、応答メッセージや留守録データも記憶する。そして、制御部6は、ユーザの信号を受け、記憶部15に記憶された設定内容を確定すると、その設定内容を着信設定記憶部11に記憶する。また、読み書き可能な不揮発性メモリは、カメラ20で撮影された撮像データや、アドレス帳などを保存する。アドレス帳は何回でも更新可能であり、撮像データに関しても、不要な撮像データは、消去することが可能である。
【0026】
ドライバ16は、カメラ撮影補助ライト17、着信用スピーカ18及びバイブレータ19を駆動させる回路部であり、制御部6からの指示を受信すると、その指示内容に基づいて、各部を駆動させる。例えば、アンテナ2を介して無線送受信部から無線信号処理部へデジタルデータが出力されると、制御部6は、そのデジタルデータが音声通信であってもパケットデータであっても、受信した旨を知らせるために、ドライバ16の動作を制御し、着信用スピーカ18又は/及びバイブレータ19を駆動させる。なお、ユーザによりセルフタイマー撮影が選択されたことにより、制御部6からバイブレータによる振動報知を禁止する指示を受信すると、ドライバ16は、バイブレータ19を駆動させる動作を停止する。
【0027】
カメラ20は、特に図示しない光学レンズ、撮像素子などにより構成され、制御部6の指示により光学レンズから入光して撮像素子に結像する画像を画像信号として制御部6へ出力する。また、カメラ20の光学レンズなどのカメラレンズ部は、携帯電話1をカメラモードに切り替え、画像を撮影する際に、画像をドライバ21を介して表示部8へ映し出す。
【0028】
タイマー計測部10は、シャッターキー71の操作検出による撮影指示(記録指示)から撮影(記録)までの時間が設定されており、セルフタイマー撮影実行時に、撮影までの時間を計る。予め設定されている、シャッターキー71の操作検出から撮影までの時間は、ユーザにより設定変更可能である。具体的には、ユーザによりカメラモードが選択されると、制御部6は、カメラ20を起動させる。そして、ユーザによりキー入力部7の操作により、セルフタイマー撮影モードが選択された後、シャッターキー71の操作が検出されると、制御部6はその操作信号を受信する。そして、制御部6は、タイマー計測部10へその信号を出力することにより、動作開始を指示する。タイマー計測部10は、制御部6からの信号を受信すると、時間のカウントを開始し、タイマーが0になるまでカウントすると、カウントが終了したことを制御部6へ送信する。その信号を受信した制御部6は、カメラ20の動作を制御することにより撮影実行し、撮影した撮像データを、記憶部15及びメモリカード9に記録する。
【0029】
着信設定記憶部11は、記憶部15に記憶される報知パターンテーブル(図2、参照)からユーザにより選択され、設定された着信モードを記憶する。セルフタイマー撮影時には、バイブレータによる振動報知を禁止し、着信設定記憶部11に記憶される着信モードにて着信報知が実施される。
【0030】
音声処理部12は、マイク14を介して入力された音声信号を所定の圧縮符号化形式に変換してバスBに出力する他、音声通信の際にバスBより入力されたデジタルデータを復元処理して音声信号に変換し、通話用スピーカ13に出力したり、留守録が設定されている場合は記憶部15に記録する。
【0031】
入出力インターフェイス23は、外部装置と接続された際に、データの入出力を行う。例えば、携帯電話機1をコンピュータ装置に接続し、この入力インターフェイス23を介して携帯電話機1で撮影した撮像データをコンピュータ装置へ出力する。また、アドレス帳などについても、コンピュータ装置へ出力する場合は、入出力インターフェイス23を介して実行する。
【0032】
次に、図2に、記憶部15が記憶する報知パターンテーブルの一例を示す。図に示すように、報知パターンはMode0〜4の5パターンにより構成される。Mode1は、ライトでの報知であり、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合には、カメラ撮影補助ライト17を発光させることにより着信を報知する。Mode2は、ブザーによる報知であり、通常着信音として設定している音楽やブザーを報知するとしてもよいし、セルフタイマー撮影中の着信専用としてブザーを設定するとしてもよい。いずれにしても、Mode2による報知は音による報知である。Mode3は、電波オフ、つまり、セルフタイマー撮影中は、着信を禁止する。Mode4は、報知しない設定である。従って、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合は、音は出さず、ライトによる報知もしない。電波のオフもしないため、着信はあるが全く報知しない状態にする設定である。Mode0は、未設定の状態である。
【0033】
図3のフローチャートを参照して、セルフタイマー撮影が選択された場合に実行される処理について説明する。
【0034】
まず、制御部6は、表示部8にメニュー選択画面を表示する(ステップS1)。ステップS1において、表示部8にメニュー選択画面を表示すると、ユーザは、メニュー選択画面を確認し、カメラモードを選択する。ユーザにより、カメラモードが選択されると、制御部6は、そのカメラモード選択信号を受信する(ステップS2)。
【0035】
ステップS2において、カメラモード選択信号を受信すると、制御部6は、表示部8にモニタ表示を開始する(ステップS3)。このモニタ表示とは、表示部8に被写体を表示させる電子ファインダとしての表示である。ステップS3によるモニタ表示の際、ユーザによりセルフタイマー撮影が選択されると、制御部6は、セルフタイマー撮影選択信号を受信する(ステップS4)。
【0036】
ステップS4において、セルフタイマー撮影選択信号を受信すると、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合の着信設定として、バイブレータによる振動報知を禁止する制御を実行する(ステップS5)。
【0037】
ステップS5において、セルフタイマー撮影中の着信設定として、バイブレータによる振動報知を禁止する制御をすると、シャッターキー71が操作されたか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6において、シャッターキー71が操作されていなと判定すると(ステップS6;NO)、再度、ステップS6の判定を繰り返す。
【0038】
ステップS6において、シャッターキー71が操作されたと判定すると(ステップS6;YES)、セルフタイマーの初期化を実行する(ステップS7)。タイマー開始時間をTs、予め設定されたタイマー時間をTcとすると、セルフタイマー初期化実行時は、Ts=Tcに設定される。
【0039】
ステップS7において、タイマーの初期化を実行すると、タイマーを起動して予め設定された時間Tcのカウントを開始する(ステップS8)。ステップS8において、タイマーを起動すると、着信報知設定がMode3、つまり、電波オフであるか否かを判定する(ステップS9)。
【0040】
ステップS9において、着信報知設定がMode3であると判定すると(ステップS9;YES)、着信禁止状態であるため、セルフタイマー撮影中に着信があることはない。従って、予め設定されたタイマー時間Tcのカウントを開始する(ステップS11)。ステップS11において、タイマー時間Tcのカウントを開始すると、Tc=0、つまり、タイマー時間のカウントが終了したか否か判定する(ステップS12)。
【0041】
ステップS12において、Tc>0であり、タイマー時間Tcのカウントが終了していないと判定すると(ステップS12;NO)、ステップS9に戻り、再度、着信報知設定がMode3であると判定する。ステップS12において、Tc=0となり、タイマー時間Tcのカウントが終了したと判定すると(ステップS12;YES)、タイマーを停止する(ステップS13)。
【0042】
タイマ−時間Tcのカウントが終了し、ステップS13において、タイマーを停止するとその時点の撮像データの記録を指示する(ステップS14)。ステップS14において、記録指示された撮像データに基づく画像を表示すべく、電子ファインダとして被写体を表示しているモニタ表示を停止し(ステップS15)、撮像データに基づく画像を表示する(ステップS16)。そしてその後、当該撮像データを記憶部15及びメモリカード9に記録して(ステップS17)、セルフタイマーによる撮影を終了する。
【0043】
一方、ステップS9において、着信報知設定がMode3ではないと判定すると(ステップS9;NO)、セルフタイマー撮影中に着信があったか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において、セルフタイマー撮影中に着信がなかったと判定すると(ステップS10;NO)、上述したステップS11〜S17の処理を実行する。
【0044】
ステップS10において、セルフタイマー撮影中に着信があったと判定すると(ステップS10;YES)、タイマーを停止する(ステップS18)。ステップS18において、タイマーを停止すると、電子ファインダとして被写体を表示するモニタ表示を停止する(ステップS19)。
【0045】
ステップS19において、モニタ表示を停止すると、セルフタイマー撮影時における着信処理を実行する(ステップS20)。ステップS20において、セルフタイマー撮影中における着信処理を実行すると、停止していたモニタ表示を再度開始する(ステップS21)。ステップS21において、モニタ表示を開始すると、ステップS6に戻り、再度、同様の処理を繰り返す。
【0046】
次に、図4のフローチャートを参照して、セルフタイマー撮影中における着信処理(ステップS20)について説明する。
【0047】
まず、携帯電話機1の着信報知設定がマナーモードであるか否かを判定する(ステップP1)。ステップP1において、着信報知設定がマナーモードではないと判定すると(ステップP1;NO)、着信を報知する(ステップP4)。ステップP1において、着信報知設定がマナーモードであると判定すると(ステップP1;YES)、撮影設定がセルフタイマー撮影であるか否かを判定する(ステップP2)。
【0048】
ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影ではないと判定すると(ステップP2;NO)、マナーモード設定でない場合と同様に、着信を報知する(ステップP4)。なお、セルフタイマー撮影が設定されておらず、通常着信モードとしてマナーモードが設定されていれば、マナーモード設定であるバイブレータにて着信を報知する。ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影であると判定すると(ステップP2;YES)、着信設定についてバイブレータによる振動報知の禁止が設定されていることを確認する(ステップP3)。
【0049】
ステップP3において、バイブレータによる振動報知の禁止を確認する、又は、ステップP4において、通常設定されている着信モードにて着信を報知すると、通話ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップP5)。つまり、ユーザが回線接続を指示し、電話に出たことにより通話ボタン押下信号を受信したか否かを判定する。
【0050】
ステップP5において、通話ボタンが押下されず、通話ボタン押下信号を受信していないと判定すると(ステップP5;NO)、自動着呼応答設定、又は、留守録設定があるか否かを判定する(ステップP9)。
【0051】
ステップP9において、自動着呼応答設定、又は、留守録設定がないと判定すると(ステップP9;NO)、ステップP5に戻り、再度、ステップP5の判定をする。ステップP9において、自動着呼応答設定、又は、留守録設定があると判定すると(ステップP9;YES)、予め設定された時間経過後、自動着呼応答、又は、留守録を開始する(ステップP10)。
【0052】
一方、ステップP5において、通話ボタンが押下されたために、通話ボタン押下信号を受信したと判定すると(ステップP5;YES)、通話処理を開始する(ステップP6)。つまり、ユーザは、携帯電話1を用いて通話を行う。
【0053】
ステップP6において、通話処理を実行すると、通話が終了したか否かを判定する(ステップP7)。つまり、ユーザが通話を終了し、通話終了ボタンを押下したことによる通話終了押下信号を受信したか否かを判定する。
【0054】
ステップP7において、ユーザが通話を終了したことによる通話終了押下信号を受信していないと判定すると(ステップP7;NO)、再度、ステップP6に戻り、ステップP6〜P7の処理を繰り返す。ステップP7おいて、ユーザによる通話終了押下信号を受信したと判定すると(ステップP7;YES)、通話を切断し(ステップP8)、セルフタイマー着信処理を終了する。
【0055】
以上のように、携帯電話機1の着信音設定がマナーモードとしてバイブレータによる振動報知に設定されている場合のセルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、セルフタイマー撮影選択時に、バイブレータによる振動報知を禁止にしておくことにより、バイブレータの振動により携帯電話機1が設置位置から落下することを防ぐことができ、落下による携帯電話機1の故障を回避することが可能となる。また、落下防止だけでなく、バイブレータによる振動報知を禁止することによって、振動によるブレを回避でき、明瞭な撮像データを取得することが可能となる。
【0056】
図4のフローチャートでは、セルフタイマー撮影時の着信処理としてセルフタイマー撮影選択時に禁止したバイブレータによる振動報知設定を確認する構成とした。次に、図5に、セルフタイマー撮影中にバイブレータによる振動報知禁止を確認し、カメラ撮影補助ライト17で報知する処理についてのフローチャートを示す。なお、図において、図4と同様の処理には、同様の符号を付し、説明は簡略する。
【0057】
まず、携帯電話機1の着信報知設定がマナーモードであるか否かを判定し(ステップP1)、着信報知設定がマナーモードではないと判定すると(ステップP1;NO)、着信を報知する(ステップP4)。ステップP1において、着信報知設定がマナーモードであると判定すると(ステップP1;YES)、撮影設定がセルフタイマー撮影であるか否かを判定する(ステップP2)。
【0058】
ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影ではないと判定すると(ステップP2;NO)、マナーモード設定でない場合と同様に、着信を報知する(ステップP4)。ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影であると判定すると(ステップP2;YES)、着信設定についてバイブレータによる振動報知禁止が設定されていることを確認する(ステップP3)。
【0059】
ステップP3において、バイブレータによる振動報知禁止を確認すると、ドライバ16の動作を制御しカメラ撮影補助ライトを駆動させ、撮影補助ライトで着信報知をする(ステップA)。ステップAにおいて、カメラ撮影補助ライトにて着信を報知する、又は、ステップP4において、通常着信として設定されている着信モードにて着信報知をすると、通話ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップP5)、図4と同様に、ステップP5〜P8の処理を実行する。
【0060】
以上のように、着信音がバイブレータによる振動報知に設定されている携帯電話機1によるセルフタイマー撮影時に、着信を検出した場合は、バイブレータによる振動報知禁止を確認し、カメラ撮影補助ライトにより着信報知をすることによって、バイブレータによる振動報知の振動による携帯電話機1の設置位置からの落下防止、撮影中のブレ防止に加え、着信があったことをユーザに視覚的にわかりやすく伝えることが可能となる。従って、セルフタイマー撮影中においても、着信に気づくことができ、通話が可能となる。
【0061】
次に、図6に、セルフタイマー撮影中にバイブレータによる振動報知禁止を確認し、着信用スピーカ18で報知する処理についてのフローチャートを示す。なお、図において、図4と同様の処理には、同様の符号を付し、説明は簡略する。
【0062】
まず、携帯電話機1の着信報知設定がマナーモードであるか否かを判定し(ステップP1)、着信報知設定がマナーモードではないと判定すると(ステップP1;NO)、着信を報知する(ステップP4)。ステップP1において、着信報知設定がマナーモードであると判定すると(ステップP1;YES)、撮影設定がセルフタイマー撮影であるか否かを判定する(ステップP2)。
【0063】
ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影ではないと判定すると(ステップP2;NO)、マナーモード設定でない場合と同様に、着信を報知する(ステップP4)。ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影であると判定すると(ステップP2;YES)、着信設定についてバイブレータによる振動報知禁止が設定されていることを確認する(ステップP3)。
【0064】
ステップP3において、バイブレータによる振動報知禁止を確認すると、ドライバ16の動作を制御し着信用スピーカ18を駆動させ、着信用スピーカ18から音を出力することにより着信を報知する(ステップB)。なお、このセルフタイマー撮影中の着信報知音は、通常の着信音として設定されている音でもよいし、撮影中の報知音として別に設定されている音により報知する構成としてもよい。
【0065】
ステップBにおいて、着信用スピーカ18にて着信を報知する、又は、ステップP4において、通常着信として設定されている着信モードにて着信報知をすると、通話ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップP5)、図4と同様に、ステップP5〜P8の処理を実行する。
【0066】
以上のように、バイブレータによる振動報知に設定されている携帯電話機1によるセルフタイマー撮影時に、着信を検出した場合は、バイブレータによる振動報知禁止確認し、音により着信を報知することができることにより、振動による携帯電話機1の設置位置からの落下防止、撮影中のブレ防止に加え、聴覚的に着信に気づくことが可能となる。従って、例えば、ライトによる着信報知に気づきにくい明るい場所での撮影時には、音による報知によって、着信により気づきやすくなる。
【0067】
次に、図7に、セルフタイマー撮影中にバイブレータによる振動報知禁止を確認し、予め設定された着信モードを選択し、選択したモードにて着信報知する処理についてのフローチャートを示す。なお、図において、図4と同様の処理には、同様の符号を付し、説明は簡略する。
【0068】
まず、携帯電話機1の着信報知設定がマナーモードであるか否かを判定し(ステップP1)、着信報知設定がマナーモードではないと判定すると(ステップP1;NO)、着信を報知する(ステップP4)。ステップP1において、着信報知設定がマナーモードであると判定すると(ステップP1;YES)、撮影設定がセルフタイマー撮影であるか否かを判定する(ステップP2)。
【0069】
ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影ではないと判定すると(ステップP2;NO)、マナーモード設定でない場合と同様に、着信を報知する(ステップP4)。ステップP2において、撮影設定がセルフタイマー撮影であると判定すると(ステップP2;YES)、着信設定についてバイブレータによる振動報知禁止が設定されていることを確認する(ステップP3)。
【0070】
ステップP3において、バイブレータによる振動報知禁止を確認すると、予め設定されている着信モードを選択し、その選択した着信モードにて着信報知をする(ステップC)。この選択報知については、後述する。
【0071】
ステップCにおいて、選択した着信モードにて報知をする、又は、ステップP4において、通常着信として設定されている着信モードにて着信報知をすると、通話ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップP5)、図4と同様に、ステップP5〜P8の処理を実行する。
【0072】
次に、図8のフローチャートを参照して、選択報知処理(図7;ステップC)について説明する。
【0073】
図2に示したように、着信設定記憶部11には、Mode0〜4の報知パターンが記憶されており、ユーザは、これらのパターンから着信モードを選択し、予め設定する。制御部6は、これら複数の報知パターンから予め設定されている着信モードを検索し、その検索結果に基づいた方法により着信報知を行う。なお、Mode3である電波オフに関しては、セルフタイマー起動時に電波オフ設定であるか否かの判定を行うため(図3;ステップS9)、選択報知処理では、検索を行わない。
【0074】
まず、ステップT1において、予め設定されているModeがMode1、つまり、カメラ補助ライト17による報知であるか否かの判定をする。ステップT1において、予め設定されているModeがMode1であると判定すると(ステップT1;YES)、カメラ補助ライト17による着信報知をする(ステップT2)。ステップT1において、予め設定されているModeがMode1ではないと判定すると(ステップT1;NO)、次に、予め設定されているModeがMode2、つまり、ブザーによる報知であるか否かを判定する(ステップT3)。
【0075】
ステップT3において、予め設定されているModeがMode2であると判定すると(ステップT3;YES)、ブザーによる着信報知をする(ステップT4)。このブザーは、通常着信音として設定している音楽であってもよい。ステップT3において、予め設定されているModeがMode2ではないと判定すると(ステップT3;NO)、次に、予め設定されているModeがMode4、つまり、報知しない設定であるか否かを判定する(ステップT5)。
【0076】
ステップT5において、予め設定されているModeがMode4であると判定すると(ステップT5;YES)、報知はしない(ステップT6)。従って、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合においても、音は出さず、ライトによる報知もしない状態である。ステップT5において、予め設定されているModeがMode4ではないと判定すると(ステップT5;NO)、次に、予め設定されているModeがMode0、つまり、着信モードの設定がされていない未設定の状態であるか否かを判定する(ステップT7)。
【0077】
ステップT7において、予め設定されているModeがMode0であると判定すると(ステップT7;YES)、通常着信音として設定されている音にて着信報知をする(ステップT8)。ステップT7において、予め設定されているModeがMode0ではないと判定すると(ステップT7;NO)、選択報知処理を終了する。
【0078】
ステップT2、T4、T6、T8において、それぞれ、選択したモードにて着信を報知すると、図7のステップP5〜P8の処理を実行する。
【0079】
図9のフローチャートを参照して、ユーザにより着信モードが設定される際の着信モード選択処理について説明する。また、図10に、その着信モード選択時に表示部8に表示される選択画面を示し、図10を参照にしつつ説明する。なお、図10は、Mode1であるカメラ撮影補助ライト17による報知に設定されていることを示している。
【0080】
まず、ユーザによりセルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、カメラ撮影補助ライト17により報知をする設定が選択されたか否かを判定する(ステップH1)。ステップH1において、カメラ撮影補助ライト17による着信モードが選択されたと判定すると(ステップH1;YES)、カメラ撮影補助ライト17による着信報知設定をBuff1として記憶部15に記憶する(ステップH2)。ステップH1において、カメラ撮影補助ライト17による着信設定が選択されていないと判定すると(ステップH1;NO)、次に、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、ブザーによる報知をする着信報知設定が選択されたか否かを判定する(ステップH3)。
【0081】
ステップH3において、ブザーによる報知をする着信報知設定が選択されたと判定すると(ステップH3;YES)、ブザーによる着信報知設定でBuff2として記憶部15に記憶する(ステップH4)。ステップH3において、ブザー報知をする着信報知設定が選択されていないと判定すると(ステップH3;NO)、次に、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、電波をオフにして着信を禁止する設定が選択されたか否かを判定する(ステップH5)。
【0082】
ステップH5において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合は、電波をオフにし、着信を禁止する着信報知設定が選択されたと判定すると(ステップH5;YES)、電波をオフにする設定を、Buff3として記憶部15に記憶する(ステップH6)。ステップH5において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合に、電波をオフにする設定が選択されていないと判定すると(ステップH5;NO)、次に、セルフタイマー撮影中に着信があっても報知をしない着信報知設定が選択されたか否かを判定する(ステップH7)。
【0083】
ステップH7において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、その旨を報知しない着信報知設定が選択されたと判定すると(ステップH7;YES)、報知をしない設定を、Buff4として記憶部15に記憶する(ステップH8)。ステップH7において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合、その旨を報知しない着信報知設定が選択されていなと判定すると(ステップH7;NO)、次に、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合について、特に着信報知方法を設定しない未設定が選択されたか否かを判定する(ステップH9)。
【0084】
ステップH9において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合の着信報知方法について、未設定にする着信モードが選択されたと判定すると(ステップH9;YES)、未設定を、Buff0として記憶部15に記憶する(ステップH10)。
【0085】
ステップH2、H4、H6、H8、H10において、それぞれの設定をBuff1〜0として記憶部15に記憶する、又は、ステップH9において、セルフタイマー撮影中に着信を検出した場合の着信報知方法について、未設定にする着信モードが選択されていないと判定すると(ステップH9;NO)、設定をキャンセルするか否かを判定する(ステップH11)。
【0086】
ステップH11において、ユーザによるキャンセルキー24押下により、設定をキャンセルすると判定すると(ステップH11;YES)、処理を終了する。その際、一時的に記憶部15に記憶している設定は、例えば、携帯電話機1の電源がオフにされると消去する。ステップH11において、ユーザよりキャンセルキー24が押下されず、設定をキャンセルしないと判定すると(ステップH11;NO)、設定した設定内容でOKか否かを判定する(ステップH12)。この判定も、ユーザによるOKキーの押下があったか否かにより判定する。
【0087】
ステップH12において、ユーザによりOKキー25が押下されず、設定した設定内容でOKではないと判定すると(ステップH12;NO)、ステップH1に戻り、再度、ステップH1〜H11の設定が行われる。ステップH12において、ユーザによるOKキー25押下により、設定した設定内容でOKであると判定すると(ステップH12;YES)、BuffをModeに更新することにより着信モードの選択を実行し(ステップH13)、処理を終了する。この更新により、記憶部15に記憶していた設定内容を着信設定記憶部14に記憶させる。
【0088】
図11にカメラモード起動時の一連処理を示し、設定ごとの着信報知方法について説明する。携帯電話機1の着信音設定がマナーモード設定ではなく(マナーモード設定;OFF)、音による着信であり、セルフタイマー撮影が選択されていない場合(セルフタイマー撮影;OFF)、カメラ20起動中に着信があると、通常の着信と同様に音による着信報知をする。この時の着信音は、通常設定している着信音でもよいし、カメラ起動時に個別に設定できる構成としてもよい。
【0089】
次に、携帯電話機1の着信音設定がマナーモード設定ではなく(マナーモード設定;OFF)、音による着信であり、セルフタイマー撮影が選択されている場合(セルフタイマー撮影;ON)、カメラ20起動中に着信があると、前述した場合と同様に、通常の着信と同様に音による着信報知をする。
【0090】
次に、携帯電話機1の着信音設定がマナーモード設定であり(マナーモード設定;ON)、セルフタイマー撮影が選択されていない場合(セルフタイマー撮影;OFF)、カメラ20起動中に着信があると、設定されているマナーモードであるバイブレータ19により着信を報知する。
【0091】
携帯電話機1の着信音設定がマナーモード設定であり(マナーモード;ON)、セルフタイマー撮影が選択されている場合(セルフタイマー撮影;ON)、図4〜図7において説明したように、バイブレータによる振動報知を禁止し、カメラ撮影補助ライト17、着信用スピーカ18からのブザー報知等により着信報知を実行する。また、これらの報知設定は、選択可能であり、報知しない設定や、電波をオフにして着信を禁止する設定も可能である。
【0092】
以上のように、セルフタイマー撮影中の着信報知方法を、ユーザが自由に設定することができることにより、例えば、視力の悪い場合は、ブザーによる報知にするなど、ユーザの自由度が向上する。これらの設定の何れを選択しても、少なくともバイブレータによる報知は禁止されるので、設置位置から携帯電話機1が落下するかもしれないという不安を取り除くことができ、心配することなく撮影を行うことができる。また、セルフタイマーによる撮影後に画像を確認すると、バイブレータによる振動報知があったため画像がブレており、再度撮影するという手間も省くことができる。
【0093】
なお、バイブレータによる着信報知を禁止する対象は、セルフタイマー撮影が選択された場合としたがこれに限られない。一定時間の動画撮影や、予め設定された時間間隔の自動シャッター撮影(インターバル撮影)が選択された場合についても、バイブレータによる着信報知を禁止するとしても同様の効果を得ることができる。
【0094】
さらに本実施形態においては、本発明を携帯電話機に適用させた場合について述べたが、これに限らず、ユーザが予測し得ないタイミングで外部からの着信を検出する機能を有する、あらゆる撮像装置に適用できることは言うまでも無いことである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本実施形態に係わる携帯電話機1の構成図である。
【図2】報知パターンテーブルの説明図である。
【図3】セルフタイマー撮影時のフローチャートである。
【図4】セルフタイマー撮影時における着信処理のフローチャートである。
【図5】カメラ撮影補助ライト17で報知する処理のフローチャートである。
【図6】着信スピーカ18で報知する処理のフローチャートである。
【図7】選択したモードにて着信報知する処理のフローチャートである。
【図8】選択報知のフローチャートである。
【図9】着信モード選択処理のフローチャートである。
【図10】着信モード選択時に表示される表示画面である。
【図11】着信報知方法の説明図である。
【符号の説明】
【0096】
1 携帯電話機(撮像装置)
2 アンテナ(回線接続手段)
3 無線送受信部(着信検出手段、回線接続手段)
4 無線信号処理部(着信検出手段、回線接続手段)
5 システムROM
6 制御部(着信検出手段、記録手段、報知制御手段、接続制御手段)
7 キー入力部
8 表示部
9 メモリカード
10 タイマー計測部
11 着信設定記憶部(設定手段)
12 音声信号処理部
13 通話用スピーカ
14 マイク
15 記憶部(情報記録手段)
16 ドライバ
17 カメラ撮影補助ライト(発光手段)
18 着信用スピーカ(音声報知手段)
19 バイブレータ(報知手段)
20 カメラ(撮像手段)
21、22 ドライバ
23 入出力インターフェイス
24 キャンセルキー
25 OKキー
71 シャッターキー(記録指示手段)
B バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信を検出する着信検出手段と、
この着信検出手段により着信を検出すると、その旨を報知する報知手段と、
撮像手段と、
この撮像手段による撮像データの記録を指示する記録指示手段と、
この記録指示手段により記録が指示されると、一定時間後に前記撮影手段による撮像データを記録する記録手段と、
前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合の前記報知手段による報知を制御する報知制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記報知手段は振動により着信を報知し、
前記報知制御手段は、前記報知手段による振動報知を制限することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記記録手段による記録の際に発光する発光手段をさらに備え、
前記報知制御手段は、前記振動報知に代えて、前記発光手段を発光させることにより着信を報知することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
音声を出力することにより報知する音声報知手段をさらに備え、
前記報知制御手段は、前記振動報知に代えて、前記音声報知手段による音声報知により着信を報知することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
無線通信回線と回線接続する回線接続手段をさらに備えるとともに、前記着信検出手段は、この無線通信回線を介して着信を検出し、
前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合、前記無線通信回線と回線接続する接続制御手段と、
この接続制御手段による回線接続の後、この回線を通じて取得した情報を記録する情報記録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記発光手段による報知、前記音声報知手段による音声報知、または、前記記録手段による記録を行うか否かを予め設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の撮像装置。
【請求項7】
着信を検出する着信検出ステップと、
この着信検出ステップにて着信を検出すると、その旨を報知する報知ステップと、
撮像データの記録を指示する記録指示ステップと、
この記録指示ステップにて記録が指示されると、一定時間後に撮像データを記録する記録ステップと、
前記記録指示ステップによる記録の指示から前記記録ステップによる撮像データの記録までの間に前記着信検出ステップにて着信を検出した場合の前記報知ステップによる報知を制御する報知制御ステップと、
からなることを特徴とする報知制御方法。
【請求項8】
コンピュータを、
着信を検出する着信検出手段、
この着信検出手段により着信を検出すると、その旨を報知する報知手段、撮像手段、
この撮像手段による撮像データの記録を指示する記録指示手段、
この記録指示手段により記録が指示されると、一定時間後に前記撮影手段による撮像データを記録する記録手段、
前記記録指示手段による記録の指示から前記記録手段による撮像データの記録までの間に前記着信検出手段により着信を検出した場合の前記報知手段による報知を制御する報知制御手段、
として機能させることを特徴とする報知制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2007−68013(P2007−68013A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−253541(P2005−253541)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】