説明

撮像装置

【課題】ブラックアウト時間が比例して長くなる。
【解決手段】撮像装置は、被写体の光学像が入力され、電気信号を出力する撮像素子と、光学像が入力され、撮像素子とは別個に配された光学部材と、光学像が撮像素子に向かう光路と光学部材に向かう光路との間で切り替える複数の単位素子が配列されており、撮像素子に光学像を入力すべく設定した設定時間内に複数の単位素子の少なくとも一部の単位素子が光学像を光学部材に向ける空間光変調素子とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光路を変更するための空間光変調素子を備えた撮像装置が知られている(例えば、特許文献1)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開平7−306443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、空間光変調素子は、光路を撮像部方向と光学ファインダ方向とに切り替えているので、露光時間等の設定時間が長い場合、設定時間に比例してブラックアウト時間が長くなるといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、被写体の光学像が入力され、電気信号を出力する撮像素子と、前記光学像が入力され、前記撮像素子とは別個に配された光学部材と、前記光学像が前記撮像素子に向かう光路と前記光学部材に向かう光路との間で切り替える複数の単位素子が配列されており、前記撮像素子に光学像を入力すべく設定した設定時間内に前記複数の単位素子の少なくとも一部の単位素子が前記光学像を前記光学部材に向ける空間光変調素子とを備える撮像装置。
【0005】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】撮像装置の模式的断面図である。
【図2】空間光変調素子の一部斜視図である。
【図3】空間光変調素子のマイクロミラーの断面図である。
【図4】撮像装置の制御系を示すブロック図である。
【図5】撮像装置の主処理を説明するフローチャートである。
【図6】撮像装置の撮像前処理を説明するフローチャートである。
【図7】撮像装置の静止画処理を説明するフローチャートである。
【図8】撮像装置の動画処理を説明するフローチャートである。
【図9】一部を変更した実施形態の静止画処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1は、撮像装置の模式的断面図である。図1において、矢印で示す前後を撮像装置の前方及び後方とする。尚、前方は光学像の入射側でもある。図1に示すように、撮像装置10は、レンズユニット12と、カメラ本体14とを備えている。
【0009】
レンズユニット12は、固定筒18と、複数のレンズ20と、レンズマウント22と、鏡筒CPU24とを備えている。固定筒18の一端は、レンズマウント22を介して、カメラ本体14に連結される。複数のレンズ20は、光軸OAを一致させて固定筒18に保持されている。最も前方のレンズ20は、固定筒18に固定されている。一方、残りのレンズ20は、光軸OAに沿って移動可能に固定筒18に支持されている。これにより、レンズ20は、倍率、焦点距離または焦点位置を変化させる。鏡筒CPU24は、カメラ本体14と通信するとともに、レンズユニット12の動作を制御する。これにより、レンズユニット12は、カメラ本体14に取り付けられると、カメラ本体14と連携して動作する。
【0010】
カメラ本体14は、筐体30と、ボディマウント32と、光路切替部34と、撮像部36と、光学部材38と、本体制御部40と、表示部42とを備えている。筐体30は、撮像部36と、光学部材38と、本体制御部40と、表示部42とを収容して、保持する。ボディマウント32は、筐体30の前面に設けられている。ボディマウント32は、レンズマウント22と連結される。これにより、レンズユニット12が、カメラ本体14に脱着可能に取り付けられる。
【0011】
光路切替部34は、空間光変調素子46と、支持部材48とを有する。空間光変調素子46は、レンズ20の光軸OA上に配置されている。空間光変調素子46は、光軸OAに対して、傾斜した状態で筐体30に固定された支持部材48に支持されている。
【0012】
撮像部36は、赤外線カットフィルタ50と、ローパスフィルタ52と、撮像素子54とを有する。赤外線カットフィルタ50は、撮像素子54の空間光変調素子46側に配置されている。赤外線カットフィルタ50は、被写体の光学像に含まれる赤外線をカットする。ローパスフィルタ52は、複屈折率を有する材料を含む。ローパスフィルタ52は、偽色を光学的にキャンセルする。
【0013】
撮像素子54は、CCD(charge-coupled device)センサまたはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)センサを有する。撮像素子54は、入力された被写体の光学像を光電変換によって電気信号である画像信号に変換して出力する。撮像素子54は、空間光変調素子46の斜め上方且つ前方に配置されている。撮像素子54は、光学部材38よりも入射側に配置されている。例えば、撮像素子54は、光軸OAと空間光変調素子46とが交差する点から鉛直上方に延びる線に対して前方に角度θ1、傾斜した位置に配置されている。ここで角度θ1は、30°以下が好ましく、より好ましくは18°である。赤外線カットフィルタ50及びローパスフィルタ52は、光学像が空間光変調素子46から撮像素子54へと向かう光路L1上に配置されている。撮像素子54は、複数の画素を有する。複数の画素は、AE(=automatic exposure:自動露出)用画素、及び、AF(=autofocus:オートフォーカス)用画素としても機能する。撮像素子54は、コントラスト値が最大になるようにレンズ20を駆動して合焦させるコントラスト式のAF機能を有する。尚、撮像素子54が、像面位相差式のAF機能を有するように構成してもよい。撮像素子54が、像面位相差式のAF機能を有する場合、撮像用の画素とは別に、前焦点か後焦点かを判定するためのAF用の画素が撮像素子54に設けられる。
【0014】
光学部材38は、撮像素子54とは別個に配されている。光学部材38には、空間光変調素子46から被写体の光学像が入力される。光学部材38は、スクリーン58と、コンデンサレンズ60と、ペンタプリズム62と、接眼レンズ64と、光学ファインダ66とを有する。スクリーン58は、レンズユニット12の光学系が合焦した場合に被写体の光学像が結像される距離に配置されている。これにより、スクリーン58は、光学像を可視化する。コンデンサレンズ60は、スクリーン58の出射側に配置されている。コンデンサレンズ60は、スクリーン58によって可視化された光学像の光束をペンタプリズム62へと集光する。
【0015】
ペンタプリズム62は、コンデンサレンズ60の出射側に配置されている。また、ペンタプリズム62は、空間光変調素子46の斜め上方且つ後方に配置されている。例えば、ペンタプリズム62は、光軸OAと空間光変調素子46とが交差する点から鉛直上方に延びる線に対して後方に角度θ2、傾斜した位置に配置されている。ここで角度θ2は、30°以下が好ましく、より好ましくは18°である。スクリーン58及びコンデンサレンズ60は、空間光変調素子46からペンタプリズム62へと光学像が進行する光路L2上に配置されている。ペンタプリズム62は、スクリーン58から入射した光学像を上下左右反転させて正立正像へと変換した後、接眼レンズ64を介して、被写体の光学像を観察するための光学ファインダ66に光学像を導く。尚、ペンタプリズム62に代えて、ペンタミラーを設けてもよい。
【0016】
接眼レンズ64は、ペンタプリズム62の出射側に配置されている。接眼レンズ64は、正立正像に変換された光学像を、被写体の光学像を観察するための光学ファインダ66へと導く。ユーザは、光学ファインダ66を介して、アイポイントEPの近傍で光学像を観察する。
【0017】
本体制御部40は、主基板68と、本体CPU70と、画像処理部72とを有する。主基板68は、筐体30の背面部に配置されている。主基板68は、本体CPU70及び画像処理部72を保持する。本体CPU70は、撮像装置10の制御全般を司る。画像処理部72は、撮像素子54から出力されたアナログの電気信号を画像データへとデジタル変換して本体CPU70へと出力する。
【0018】
表示部42には、画像処理部72によって変換された画像データが入力される。表示部42は、この画像データに基づいて、ライブビューモードにおけるスルー画を表示する。また、表示部42は、撮像された画像の再生画像等を含む種々の画像を表示する。
【0019】
図2は、空間光変調素子の一部斜視図である。図3は、空間光変調素子のマイクロミラーの断面図である。尚、図3は、平面視におけるマイクロミラーの対角線を含む基板と垂直な面の縦断面図である。
【0020】
図2及び図3に示すように、空間光変調素子46は、デジタルマイクロミラー装置(DMD:Digital Micromirror Device)である。尚、空間光変調素子46は、デジタルマイクロミラー装置に限定されるものではない。空間光変調素子46は、基板76と、複数対の駆動部78と、複数(例えば、1000個)のマイクロミラー80とを備えている。マイクロミラー80は、単位素子の一例である。
【0021】
基板76は、駆動部78及びマイクロミラー80を支持する。基板76は、支持部材48によって、入射する光学像の光軸OAに対して45°傾斜した状態で支持されている。尚、光軸OAに対する基板76の傾斜角度は、適宜変更してよいが、30°〜60°の間で設定することが好ましい。
【0022】
駆動部78は、基板76上に配置されている。各駆動部78は、振動アクチュエータを有する。尚、振動アクチュエータの代わりに、圧電部材、静電力による駆動部材、弾性部材、及びこれらの組合せ等を駆動部78として適用してもよい。2個の駆動部78が、1組となって、1個のマイクロミラー80を支持している。各組の2個の駆動部78は、マイクロミラー80の対向する2個の頂点の下に配置されている。これにより、各組の2個の駆動部78は、支持していないマイクロミラー80の2個の頂点を結ぶ対角線を回転軸として、その回転軸の周りでマイクロミラー80を回動させて傾斜させる。この結果、一のマイクロミラー80によって反射された光が、隣接する他のマイクロミラー80に導かれることに起因するけられが低減される。各組の2個の駆動部78は、本体CPU70からの駆動信号に基づいて、基板76の法線方向にそれぞれ個別に振動する。
【0023】
複数のマイクロミラー80は、マトリックス状に配列されている。マイクロミラー80は、支持部82と、反射面部84とを有する。支持部82は、2個の駆動部78を跨ぐように設けられている。反射面部84は、支持部82の一方の面に形成されている。反射面部84は、光を反射可能な膜状に形成されている。
【0024】
マイクロミラー80は、初期状態では光学部材38の方向へと向けられている。これにより、ユーザは、初期状態において、光学ファインダ66によって光学像を観察できるとともに、撮像素子54の破損が抑制される。2個の駆動部78を個別に振動駆動させることにより、マイクロミラー80の向きが切り替えられる。ここで、マイクロミラー80の向きは、空間光変調素子46の基板76の法線方向から−30°〜+30°の間で変更できることが好ましい。これにより、マイクロミラー80は、光学像が撮像素子54に向かう光路L1と、光学部材38に向かう光路L2とを切り替える。そして、撮像する場合、マイクロミラー80は、撮像素子54に光学像を入力すべく設定した設定時間内に、光学像を光学部材38に向ける。尚、設定時間の一例は、静止画を撮像する場合の露光時間である。設定時間の他の例は、複数の静止画を連続して撮像する連写モードにおける規定の連写枚数を撮像完了するまでの連写時間である。更に、設定時間の他の例は、複数のフレーム画像を時間的に連続して撮像する動画撮像の場合の動画撮像時間である。
【0025】
例えば、露光時間が長い静止画の撮像においては、全てのマイクロミラー80は、露光時間の少なくとも一部の時間、撮像素子54に向けられる。これにより、マイクロミラー80が、光学像を撮像素子54に向かう光路L1から光学部材38に向かう光路L2へと切り替える。更に露光時間が長い場合、この光路L1と光路L2との切り替えを繰り返す。マイクロミラー80の切り替えの周期は、ユーザの眼に切り替えが認識されない程度が好ましい。マイクロミラー80の切り替えの周期は、例えば、10-4秒以下である。静止画の連写の場合、露光時間が短くても、マイクロミラー80は、静止画の撮像と次の静止画の撮像との間で光路L1を光路L2に切り替えた後、光路L1へと戻す。また、動画撮像においては、1フレーム画像の露光時間が経過すると、撮像素子54に向いていたマイクロミラー80が、光学部材38に向けられる。これにより、マイクロミラー80は、光学像を撮像素子54に向かう光路L1から光学部材38に向かう光路L2へと切り替える。
【0026】
図4は、撮像装置の制御系を示すブロック図である。図4に示すように、本体CPU70には、鏡筒CPU24と、画像処理部72と、表示部42と、撮像素子54と、入力部86と、駆動制御部88と、画像記憶部90と、記憶部92とが接続されている。また、画像処理部72、及び、撮像素子54は、互いに接続されている。
【0027】
本体CPU70は、静止画及び動画を撮像素子54に撮像させる。撮像素子54は、電気信号である画像信号を画像処理部72へと出力する。画像処理部72は、画像信号を画像データへと変換して、本体CPU70へと出力する。本体CPU70は、画像処理部72から入力された画像データに基づいて、露光時間を設定するAE処理及び光学像を合焦させるAF処理を実行する。また、本体CPU70は、AE処理及びAF処理に基づいて、鏡筒CPU24を介して、レンズユニット12を駆動する。これにより、本体CPU70は、適切な絞り及び焦点を設定する。画像処理部72は、画像処理した画像データを表示部42に出力する。これにより、表示部42は、ライブビューモード等においてスルー画を表示する。
【0028】
入力部86は、本体CPU70に接続された電源ボタン94及びレリーズボタン96を含む。本体CPU70は、ユーザによって電源ボタン94が操作されると、撮像装置10のONとOFFとを切り替える。
【0029】
レリーズボタン96は、静止画を撮像する静止画モードでは、ユーザによって静止画を撮像する場合に操作される。これにより、本体CPU70は、静止画モードにおいて、ユーザがレリーズボタンを操作すると、種々の処理を実行した後、静止画を撮像及び静止画ファイルを保存する。尚、連写モードにおいては、レリーズボタン96の操作によって、本体CPU70は、規定の枚数の静止画を撮像及び静止画ファイルを保存する。
【0030】
レリーズボタン96は、動画を撮像する動画モードでは、ユーザによって動画の撮像開始及び撮像終了する場合に操作される。これにより、本体CPU70は、動画モードにおいて、ユーザがレリーズボタン96を操作すると、動画の撮像を開始して、フレーム毎に画像を保存する。そして、本体CPU70は、ユーザが再度レリーズボタン96を操作すると、動画の撮像を終了して、複数のフレーム画像を含む動画ファイルを保存する。
【0031】
本体CPU70は、駆動制御部88を介して、空間光変調素子46の駆動部78をそれぞれ振動駆動させる。これにより、本体CPU70は、各マイクロミラー80の向きを個別に制御する。
【0032】
画像記憶部90は、画像処理部72によって画像処理された静止画ファイルまたは動画ファイルを保存する。画像記憶部90は、読み書き可能な記憶媒体を有する。
【0033】
記憶部92は、主処理プログラム100、撮像前処理プログラム102、静止画処理プログラム104、動画処理プログラム106、及び、露光時間と比較するための閾値等の種々のプログラム及びパラメータを記憶している。
【0034】
主処理プログラム100は、電源がON状態の間に本体CPU70によって実行される。主処理プログラム100は、撮像前処理プログラム102、静止画処理プログラム104、動画処理プログラム106を実行する。
【0035】
撮像前処理プログラム102は、電源がON状態であって、レリーズボタン96が操作される前に本体CPU70によって実行される。撮像前処理プログラムの実行中においては、本体CPU70は、マイクロミラー80の向きを一定の周期で、撮像素子54の方向と光学部材38の方向とに切り替える。
【0036】
静止画処理プログラム104は、静止画モードにおいて、レリーズボタン96が操作されると、本体CPU70によって実行される。静止画モードにおいて、露光時間が閾値以上の場合、本体CPU70は、マイクロミラー80の向きを、露光時間の間は撮像素子54の方向にして、露光時間以外の間は光学部材38の方向へと切り替える。これにより、マイクロミラー80は、1回の露光時間の間に、撮像素子54の方向と光学部材38の方向とに切り替えることになる。尚、閾値の一例は、1/60s(=60Hz)である。
【0037】
動画処理プログラム106は、動画モードにおいて、レリーズボタン96が操作されると本体CPU70によって実行されるとともに、再度レリーズボタン96が操作されると終了する。動画モードにおいて、本体CPU70は、マイクロミラー80の向きを、1フレームの画像の露光時間の間は撮像素子54の方向にして、1フレームの露光時間以外の間は光学部材38の方向へと切り替える。これにより、マイクロミラー80は、1フレームの撮像毎に、光路を、撮像素子54への光路L1と光学部材38への光路L2とに切り替えることになる。
【0038】
図5は、撮像装置の主処理を説明するフローチャートである。主処理は、記憶部92から主処理プログラム100を読み出した本体CPU70によって実行される。
【0039】
図5に示すように、撮像装置10の主処理では、本体CPU70が、ユーザによって電源ボタン94が操作されて、電源がON状態になるまで待機する(S200:No)。本体CPU70は、電源ボタン94がONへと操作されたと判定すると(S200:Yes)、後述する撮像前処理を実行する(S202)。
【0040】
この後、本体CPU70は、ユーザによってレリーズボタン96が操作されていないと判定すると(S204:No)、撮像前処理を繰り返す。一方、本体CPU70は、ユーザによってレリーズボタン96が操作されたと判定すると(S204:Yes)、静止画モードか否かを判定する(S206)。
【0041】
本体CPU70は、静止画モードであると判定すると(S206:Yes)、静止画処理を実行する(S208)。一方、本体CPU70は、静止画モードでないと判定すると(S206:No)、動画処理を実行する(S210)。この後、本体CPU70は、ユーザによって電源ボタン94が操作されたと判定するまで、ステップS202以降を繰り返す(S212)。
【0042】
図6は、撮像装置の撮像前処理を説明するフローチャートである。撮像前処理は、記憶部92から撮像前処理プログラム102を読み出した本体CPU70によって実行される。
【0043】
図6に示すように、撮像装置10の撮像前処理では、本体CPU70が、駆動制御部88を介して、駆動部78を振動駆動させて、マイクロミラー80を撮像素子54の方向へと向ける(S300)。これにより、マイクロミラー80が、光路を光学像が撮像素子54に向かう光路L1へと切り替える。この後、画像処理部72が、撮像素子54から画像信号を取得する(S302)。画像処理部72は、画像信号を画像処理して画像データとした後、本体CPU70へと出力する。本体CPU70は、入力された画像データに基づいて、AE処理及びAF処理を実行するとともに、画像処理部72が表示部42にスルー画を表示する(S304)。
【0044】
次に、本体CPU70は、駆動部78を振動駆動させて、マイクロミラー80を光学部材38のペンタプリズム62の方向へと向ける(S306)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が撮像素子54に向かう光路L1を光学像が光学部材38に向かう光路L2へと切り替える。尚、マイクロミラー80をペンタプリズム62の方向へと向けた後に(S306)、ステップS302及びS304を実行してもよい。この後、レリーズボタン96がユーザによって操作されるまで、この撮像前処理が繰り返される。これにより、マイクロミラー80は、レリーズボタン96が操作されるまで、撮像素子54の方向と光学部材38との方向に繰り返し切り替えられる。これに伴って、光路が、マイクロミラー80によって、光路L1と光路L2との間で周期的に切り替えられる。
【0045】
図7は、撮像装置の静止画処理を説明するフローチャートである。静止画処理は、記憶部92から静止画処理プログラム104を読み出した本体CPU70によって実行される。静止画処理は、図5のステップS208に対応する。静止画処理は、静止画モードに設定された状態で、ユーザによってレリーズボタンが操作されると実行される。
【0046】
図7に示すように、撮像装置10の静止画処理では、本体CPU70は、AE処理及びAF処理に基づいて(ステップS304参照)、露光時間を決定するとともに、絞り駆動及びレンズ駆動の指示を鏡筒CPU24へと出力する(S400)。これにより、鏡筒CPU24は、レンズユニット12のレンズ20の一部または全て及び絞りを駆動させて、撮像素子54に光学像が結像する焦点及び露出を適切に設定する。次に、本体CPU70は、ユーザによって設定された露出時間が閾値以上か否かを判定する(S402)。
【0047】
本体CPU70は、露光時間が閾値未満であると判定すると(S402:No)、駆動部78を振動駆動させて、マイクロミラー80を撮像素子54の方向へと向ける(S404)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が光学部材38に向かう光路L2を光学像が撮像素子54に向かう光路L1へと切り替える。この結果、光学像が撮像素子54に向かい、撮像素子54による撮像が開始される。本体CPU70は、露光時間が終了したと判定すると(S406:Yes)、マイクロミラー80を光学部材38の方向へと向ける(S408)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が撮像素子54に向かう光路L1を光学像が光学部材38に向かう光路L2へと切り替える。この結果、光学像が光学部材38へと向かい、ユーザは光学ファインダ66を介して光学像を観察する。画像処理部72が画像を処理して本体CPU70に出力する。本体CPU70は、静止画ファイルを画像記憶部90に保存する(S416)。
【0048】
一方、本体CPU70は、露光時間が閾値以上であると判定すると(S402:Yes)、駆動部78を振動駆動させて、マイクロミラー80を撮像素子54の方向へと向ける(S410)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が光学部材38に向かう光路L2を光学像が撮像素子54に向かう光路L1へと切り替える。次に、本体CPU70は、マイクロミラー80を光学部材38の方向へと向ける(S412)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が光学部材38に向かう光路L2を光学像が撮像素子54に向かう光路L1へと切り替える。
【0049】
本体CPU70は、露光時間が終了していないと判定すると(S414:No)、ステップS410及びS412を実行する。この後、本体CPU70は、露光時間が終了するまで、ステップS410及びS412を繰り返す。これにより、露光時間の間、マイクロミラー80は、撮像素子54の方向と光学部材38の方向との間を交互に向くことになる。この結果、露光時間の間であっても、被写体の光学像が光学ファインダ66へと導かれ、ユーザは光学ファインダ66から被写体の光学像を観察できる。マイクロミラー80が、撮像素子54と光学部材38とへの向きを変更する周期は、適宜変更してよいが、例えば、10-4秒以下である。また、マイクロミラー80が撮像素子54に向いている時間、光学部材38に向いている時間、及び、向きの切り替えに必要な時間の比率へ適宜変更してもよいが、例えば、「4.5:4.5:1」の比率である。この場合、マイクロミラー80が撮像素子54に向いている時間は4.5×10-5秒、光学部材38に向いている時間は4.5×10-5秒、及び、向きの切り替えに必要な時間は1×10-5秒となる。本体CPU70は、露光時間が終了したと判定すると(S414:Yes)、画像処理部72によって画像処理された静止画ファイルを画像記憶部90に保存する(S416)。尚、ステップS414において、マイクロミラー80が撮像素子54の方向に向いていた時間の合計が露光時間を越えたか否かによって判定される。
【0050】
本体CPU70は、静止画ファイルを保存した後に、連写モードか否かを判定する(S418)。本体CPU70は、連写モードであると判定すると(S418:Yes)、静止画を規定の連写枚数撮像したか否かを判定する(S420)。本体CPU70は、静止画を連写枚数撮像していないと判定すると(S420:No)、AE処理、AF処理を実行する。また、画像処理部72が表示部42にスルー画を表示する(S422)。この後、ステップS400以降を繰り返す。
【0051】
一方、本体CPU70は、連写モードでないと判定した場合(S418:No)、及び、静止画を連写枚数撮像したと判定した場合(S420:Yes)、静止画処理を終了する。
【0052】
図8は、撮像装置の動画処理を説明するフローチャートである。動画処理は、記憶部92から動画処理プログラム106を読み出した本体CPU70によって実行される。動画処理は、図5のステップS210に対応する。動画処理は、動画モードに設定された状態で、ユーザによってレリーズボタンが操作されると実行される。
【0053】
図8に示すように、撮像装置10の動画処理では、本体CPU70は、AE処理及びAF処理に基づいて、露光時間を決定するとともに、絞り駆動及びレンズ駆動の指示を鏡筒CPU24へと出力する(S500)。これにより、鏡筒CPU24は、レンズユニット12を駆動させて、焦点及び露出を適切に設定する。次に、本体CPU70は、駆動部78を振動駆動して、マイクロミラー80を撮像素子54の方向へと向ける(S502)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が光学部材38に向かう光路L2を光学像が撮像素子54に向かう光路L1へと切り替える。この結果、撮像素子54が撮像を開始する。
【0054】
次に、本体CPU70は、露光時間が終了したか否かを判定する(S504)。本体CPU70は、露光時間が終了するまでステップS504を繰り返し、露光時間が終了したと判定すると(S504:Yes)、1フレームの画像を保存する(S506)。次に、本体CPU70は、撮像素子54から出力された画像信号に基づいて、AE処理及びAF処理を実行する。また、画像処理部72が画像データを表示部42に出力する。これにより、表示部42は、スルー画を表示する(S508)。本体CPU70は、駆動部78を振動駆動させて、マイクロミラー80を光学部材38の方向へと向ける(S510)。これにより、マイクロミラー80が、光学像が撮像素子54に向かう光路L1を光学像が光学部材38に向かう光路L2へと切り替える。
【0055】
次に、本体CPU70は、ユーザによってレリーズボタン96が操作されたか否かを判定する(S512)。尚、ここでのレリーズボタン96の操作は、動画撮像の終了を意味する。本体CPU70は、レリーズボタン96が操作されていないと判定すると(S512:No)、ステップS500以降の処理を繰り返す。これにより、動画撮像の間、マイクロミラー80は、露光時間の間は撮像素子54の方向へと向けられ、露光時間の後、次の露光開始までの間は光学部材38の方向へと向けられる。これにより、動画撮像の間であっても、被写体の光学像がマイクロミラー80によって光学ファインダ66へと導かれることになる。この結果、ユーザは、光学ファインダ66を介して光学像を観察しつつ、動画を撮像できる。この後、本体CPU70は、レリーズボタン96が操作されたと判定すると(S512:Yes)、複数のフレーム画像を含む動画ファイルを画像記憶部90に保存して(S514)、動画処理を終了する。
【0056】
上述したように撮像装置10では、マイクロミラー80が、静止画撮像における露光時間または動画撮像における動画撮像時間の間、少なくとも一部の時間、光学像を光学部材38に向ける。これにより、撮像中におけるブラックアウトの時間を短くすることができる。この結果、ユーザは、撮像中であっても、光学ファインダ66によって光学像を観察しつつ、撮像することができる。また、撮像素子54がCMOSイメージセンサの場合、動画撮像中において、ユーザは光学像を観察しつつ撮像することによって、動画中のローリングひずみされた動画を見て撮像する必要がない。
【0057】
撮像装置10では、マイクロミラー80の向きを変更することによって、光路L1と光路L2とを切り替えている。これにより、撮像装置10は、ミラーショックによる画像のぶれを抑制できる。
【0058】
撮像装置10では、撮像素子54によって撮像された画像によってAE処理及びAF処理を実行している。これにより、撮像装置10は、連写が高速になった場合、動画撮像の場合でも、AE処理及びAF処理を実行できる。
【0059】
撮像装置10では、空間光変調素子46を光学軸OAに対して、30°〜60°の間で設定することによって、開口率の低減を抑制することができる。撮像装置10では、角度θ1及び角度θ2を18°に設定することによって、撮像素子54と光学部材38とを小さい領域に配置することができる。これにより、撮像装置10の小型化を実現できる。
【0060】
撮像装置10では、撮像素子54を光学部材38よりも入射側に配置することによって、ペンタプリズム62の大型化を抑制しつつ、光学ファインダ66からアイポイントEPまでの距離を長くすることができる。
【0061】
更に、各マイクロミラー80を支持する2個の駆動部78を個別に振動駆動させることによって、各マイクロミラー80は、それぞれ単独で傾斜可能に構成されている。従って、一のマイクロミラー80が撮像素子54へと光学像を向けつつ、他のマイクロミラー80が光学部材38へと光学像を向けることができる。
【0062】
次に、上述した実施形態の一部を変更した実施形態について説明する。上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付与して説明を省略する。
【0063】
各マイクロミラー80を支持する2個の駆動部78を個別に振動させてもよい。これにより、各マイクロミラー80は、それぞれ単独で傾斜される。従って、一のマイクロミラー80が撮像素子54へと光学像の光路L1を向けつつ、他のマイクロミラー80が光学部材38へと光学像の光路L2を向けることができる。更に、光路L1を撮像素子54へと向けるマイクロミラー80と、光路L2を光学部材38へと向けるマイクロミラー80との比を、露光時間の間に変更するように構成してもよい。
【0064】
図9は、一部を変更した実施形態の静止画処理を説明するフローチャートである。図9を参照して、この実施形態の静止画処理を説明する。上述した実施形態と同様のステップは、同じステップ番号を付与して説明を省略する。尚、図9の静止画処理は、一部のマイクロミラー80が光路L1を撮像素子54へと向け、他のマイクロミラー80が光路L2を光学部材38へと向けている状態で開始される。尚、レリーズボタン96を操作する前、即ち、撮像を開始する前は、光学部材38に向けられているマイクロミラー80の数が、撮像素子54に向けられているマイクロミラー80の数よりも多いことが好ましい。
【0065】
図9に示すように、本体CPU70は、ステップS400を実行した後、光学部材38へと向いているマイクロミラー80の一部を撮像素子54へと向ける(S610)。これにより、光学部材38へと向かっていた光路L2の一部が、撮像素子54の方向へと切り替えられる。次に、撮像素子54のマイクロミラー80の一部を光学部材38へと向ける(S612)。これにより、撮像素子54へと向かっていた光路L1の一部が、撮像素子54の方向へと切り替えられる。この後、本体CPU70は、露光時間が終了したと判定するまで(S414:No)、ステップS619及びS612を繰り返す。ここで、露光時間の間、方向が切り替えられるマイクロミラー80は、異なる。例えば、向きが切り替えられるマイクロミラー80を順に変更することにより、光学像が入力されていない撮像素子54が順に変わっていくことになる。これにより、入力される光学像の光量の局所的な違いに起因する画質の劣化が低減される。
【0066】
次に、画像処理部72は、画像処理及び補完処理をした後、本体CPU70に静止画ファイルを出力する。本体CPU70は、静止画ファイルを画像記憶部90に保存する(S616)。尚、補完処理では、撮像素子54が画像を撮像している間に、マイクロミラー80の一部が光学部材38に向けられたので、画像処理部72は、光学部材38に向けられたマイクロミラー80に対応する撮像素子54から出力される電気信号を補完する。この後、画像処理部72は、画像データを出力する。例えば、補完処理は、マイクロミラー80の一部の向きを切り替えることによる、局所的な光学像の光量の違いを是正する。更に、補完処理において、露光時間の間にマイクロミラー80の向きを変えることによって、光学像が撮像素子54上を移動することに起因する画像の劣化を是正する。更に、向きの異なるマイクロミラー80が隣接する領域でのけられに起因する露出検出誤差を予め算出して、その算出された誤差に基づいて、AE処理を補完してもよい。この後、本体CPU70は、ステップS418以降を実行して、静止画処理を終了する。
【0067】
この一部変更した実施形態において、動画処理を実行する場合、動画撮像の間、マイクロミラー80の一部の向きを周期的に撮像素子54と光学部材38との間で切り替えればよい。この場合、静止画処理と同様に、向きを切り替えるマイクロミラー80は、同じ領域のマイクロミラー80ではなく、異なる領域のマイクロミラー80を順次切り替えることが好ましい。また、マイクロミラー80の切り替えの周期は、例えば、0.2s〜10-2s(=5Hz〜100Hz)である。
【0068】
上述した実施形態を組み合わせてもよい。例えば、レリーズボタン96が操作されていない状態では、全てのマイクロミラー80を光学部材38へと向け、レリーズボタン96が操作されると、一部のマイクロミラー80を撮像素子54に向けてもよい。更に、撮像素子54に向けるマイクロミラー80を所定時間で別の領域のマイクロミラー80へと切り替えてよい。このように、マイクロミラー80は、撮像素子54に光学像を入力すべく設定した露光時間または動画撮像時間等の設定時間内に複数のマイクロミラー80の少なくとも一部のマイクロミラー80が光学像を光学部材38に向ければよい。
【0069】
また、上述した実施形態の数値をユーザが入力部86を介して変更できるように構成してもよい。変更できる数値の一例は、閾値である。また、空間光変調素子46のマイクロミラー80が、撮像素子54に向いている時間と、光学部材38に向いている時間との比率をユーザが変更できるようにしてもよい。空間光変調素子46のマイクロミラー80のうち、撮像素子54に向いているマイクロミラー80の数と光学部材38に向いているマイクロミラー80の数の比率等をユーザが変更できるように構成してもよい。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0071】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0072】
10 撮像装置
12 レンズユニット
14 カメラ本体
18 固定筒
20 レンズ
22 レンズマウント
24 鏡筒CPU
30 筐体
32 ボディマウント
34 光路切替部
36 撮像部
38 光学部材
40 本体制御部
42 表示部
46 空間光変調素子
48 支持部材
50 赤外線カットフィルタ
52 ローパスフィルタ
54 撮像素子
58 スクリーン
60 コンデンサレンズ
62 ペンタプリズム
64 接眼レンズ
66 光学ファインダ
68 主基板
70 本体CPU
72 画像処理部
76 基板
78 駆動部
80 マイクロミラー
82 支持部
84 反射面部
86 入力部
88 駆動制御部
90 画像記憶部
92 記憶部
94 電源ボタン
96 レリーズボタン
100 主処理プログラム
102 撮像前処理プログラム
104 静止画処理プログラム
106 動画処理プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の光学像が入力され、電気信号を出力する撮像素子と、
前記光学像が入力され、前記撮像素子とは別個に配された光学部材と、
前記光学像が前記撮像素子に向かう光路と前記光学部材に向かう光路との間で切り替える複数の単位素子が配列されており、前記撮像素子に光学像を入力すべく設定した設定時間内に前記複数の単位素子の少なくとも一部の単位素子が前記光学像を前記光学部材に向ける空間光変調素子と
を備える撮像装置。
【請求項2】
複数のフレーム画像を時間的に連続して撮像する動画撮像において、
前記設定時間は、動画撮像時間である
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記動画撮像において、1フレーム画像の露光時間を経過すると、前記複数の単位素子のうち少なくとも一部の前記単位素子が前記光学部材に向く
請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像素子が撮像している間に、前記単位素子の一部を前記光学部材に向けた場合、
前記光学部材に向けられた前記単位素子に対応する前記撮像素子から出力される前記電気信号を補完して画像データを出力する画像処理部を更に備える
請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記空間光変調素子は、マイクロミラーを含む前記単位素子を有するデジタルマイクロミラー装置である
請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像素子は、前記光学部材よりも入射側に配置されている
請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮像素子は、コントラスト式のオートフォーカス機能を有する
請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像素子は、像面位相差式のオートフォーカス機能を有する
請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記空間光変調素子の前記単位素子が、前記撮像素子に向いている時間と、前記光学部材に向いている時間との比率を変更することができる
請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記空間光変調素子の前記単位素子のうち、前記撮像素子に向いている単位素子の数と、前記光学部材に単位素子の数との比率を変更することができる
請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記単位素子の向きは、前記空間光変調素子の法線方向から−30°〜+30°の間で変更することができる
請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記光学部材は、前記被写体の光学像を観察するための光学ファインダと、前記光学ファインダに前記光学像を導くペンタプリズムまたはペンタミラーとを有する
請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記撮像素子が撮像している間、少なくとも一部の時間は、前記空間光変調素子の全ての前記単位素子が、前記撮像素子に向けられる
請求項1から12のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記空間光変調素子は、入射する光軸に対して30°〜60°の傾斜を有する
請求項1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記空間光変調素子は、前記単位素子の向きを切り替える振動アクチュエータを有する
請求項1から14のいずれか1項に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−118477(P2012−118477A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270896(P2010−270896)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】