説明

支柱の施工方法

【課題】支柱の交換作業を効率的に行うことができる支柱の施工方法を提供する。
【解決手段】開閉自在の蓋31が上端に軸支されたサヤ管3が設置面Gに埋め込まれると共に、支柱1の底面121からボルトBが突設され、該ボルトBが、上部に雌ネジ部22が形成された挿入体21の前記雌ネジ部22に螺入されて、前記支柱1の底面121に挿入体21が取付けられ、前記挿入体21を前記サヤ管3に挿入することにより、支柱1を設置面Gに立設するようにしているため、必要に応じて支柱1を簡単に着脱することができ、支柱1の交換作業を効率的に実施することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、道路の路側や歩行帯、敷地内の通路、公園内、遊歩道、自転車道等の路面に設置される支柱の施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歩道や公園等への車両の進入を物理的又は心理的に防止する車止めや、また公園の入り口付近に設置され例えば災害時の避難場所を示す表示板、と言った支柱に関しては、数多くの発明がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、略円筒状で頂部が凸状の曲面に形成された外筒部材、外筒部材の下部に配設された固定用支柱部材、固定用支柱部材の外筒部材の内部側端部に配設されたコイルバネ、並びに円筒状の外筒部材の内部に充填されたポリウレタン発泡体から構成された道路標識柱であって、前記固定用支柱部材の一部は外筒部材の下端より外方に露出し、生コンクリートの打設などにより、前記固定用支柱部材の外方に露出した部分が地中に固定されると言う道路標識柱である支柱の施工方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−150900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来の支柱は、一旦地中に固定してしまうと、例えば車両等の衝突により損傷し、交換する必要がある場合、コンクリート基礎部から支柱を掘り起こし交換しなければならないため、交換作業が非常に煩雑なものとなっていた。
【0006】
本発明は、前記の如き課題を解消し、支柱の交換作業を効率的に行うことができる支柱の施工方法を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る支柱の施工方法は、設置面に着脱自在に立設された支柱の施工方法であって、開閉自在の蓋が上端に軸支されたサヤ管が設置面に埋め込まれると共に、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体が取付けられ、前記挿入体を前記サヤ管に挿入することにより、支柱を設置面に立設するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
また本発明に係る支柱の施工方法は、前記挿入体の上端に、ボルトが貫通する貫通孔が中央に穿設された上面板が設けられ、該上面板の一端には縦壁が立設されて、該縦壁の上部には外方に向けて突出する突片が設けられ、該突片には通孔が穿設されてなり、一方、前記サヤ管は、管状のサヤ管本体の上端に開閉自在の蓋が軸支されると共に、該蓋には孔が穿設されてなり、前記ベース部の底面に取付けられた挿入体をサヤ管に挿入すると共に、サヤ管の蓋に穿設された孔から挿入体の縦壁に設けられた突片を突出させ、突片の通孔に錠を挿通して施錠することにより、埋設されたサヤ管に挿入体を固定して、もって支柱を設置面に立設するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
また本発明に係る支柱の施工方法は、前記上面板と挿入体とが別体に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明に係る支柱の施工方法は、前記挿入体は、その内側上部に雌ネジ部が設けられた管状となされ、前記雌ネジ部は、水平な底板の両端から縦壁が上方にそれぞれ突設されて上方に開口したコ字状に形成された保持部の前記底板に設けられていると共に、前記保持部の縦壁と管状の挿入体の周壁とが固定されていることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明に係る支柱の施工方法は、設置面に立設された支柱の施工方法であって、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された管状の挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体が取付けられると共に、設置面に形成された挿入孔に前記挿入体が該設置面に埋め込み、固定されて、支柱が設置面に立設されるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
また本発明に係る支柱の施工方法は、前記発明において、支柱の底面から突設されたボルトを雌ネジ部に螺入して、予め支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体を取付け、しかる後に、設置面に形成された挿入孔に挿入体を埋め込み、固定することを特徴とするものである。
【0013】
また本発明に係る支柱の施工方法は、前記発明において、先ず設置面に形成された挿入孔に挿入体を埋め込み、固定し、次いで支柱の底面から突設されたボルトを前記挿入体の雌ネジ部に螺入して、支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体を取付けることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、設置面に着脱自在に立設された支柱の施工方法であって、開閉自在の蓋が上端に軸支されたサヤ管が設置面に埋め込まれると共に、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体が取付けられ、前記挿入体を前記サヤ管に挿入することにより、支柱を設置面に立設するようにしているため、必要に応じて支柱を簡単に着脱することができ、支柱の交換作業を効率的に実施することができる。
【0015】
前記挿入体の上端に、ボルトが貫通する貫通孔が中央に穿設された上面板が設けられ、該上面板の一端には縦壁が立設されて、該縦壁の上部には外方に向けて突出する突片が設けられ、該突片には通孔が穿設されてなり、一方、前記サヤ管は、管状のサヤ管本体の上端に開閉自在の蓋が軸支されると共に、該蓋には孔が穿設されてなり、前記ベース部の底面に取付けられた挿入体をサヤ管に挿入すると共に、サヤ管の蓋に穿設された孔から挿入体の縦壁に設けられた突片を突出させ、突片の通孔に錠を挿通して施錠することにより、埋設されたサヤ管に挿入体を固定して、もって支柱を設置面に立設するようにしているため、支柱を設置面に設置し、また前記錠を解錠すると共にサヤ管から挿入体を抜脱することにより、支柱を取り外す等、支柱の着脱が容易である。
【0016】
前記上面板と挿入体とを別体に形成しているため、挿入体を製造する工程を簡略化でき好ましい。
【0017】
前記挿入体を、その内側上部に雌ネジ部が設けられた管状となし、前記雌ネジ部を、水平な底板の両端から縦壁が上方にそれぞれ突設されて上方に開口したコ字状に形成された保持部の前記底板に設けると共に、前記保持部の縦壁と管状の挿入体の周壁とを固定するようにしているため、挿入体を安価に製造することができる。
【0018】
またサヤ管を用いずに、設置面に挿入体を直接埋設して、支柱を設置するようにすれば、施工が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る支柱の施工方法により施工された支柱の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す実施形態に用いられる挿入体の、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】図1に示す実施形態に用いられるサヤ管の、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図である。
【図5】図1に示す実施形態の要部を示す、(a)は正面の断面図、(b)は左側面図である。
【図6】本発明に係る支柱の施工方法を示す説明図である。
【図7】本発明に係る支柱の施工方法に用いられる挿入体の別の実施形態を示す、(a1)は挿入体の正面図、(a2)は挿入体の平面図、(b1)は上面板及び縦壁の正面図、(b2)は上面板及び縦壁の平面図である。
【図8】本発明に係る支柱の施工方法に用いられる挿入体の更に別の実施形態を示す説明図である。
【図9】図8に示す実施形態に用いられる挿入体を示す、(a1)は挿入体の正面図、(a2)は挿入体の平面図、(a3)は(a1)の断面図、(b1)は上面板及び縦壁の正面図、(b2)は上面板及び縦壁の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
本発明に係る支柱の施工方法により施工されて設置面Gに立設される支柱1は、支柱本体10とその上端部に被せられるキャップ11と、その下部に配置されるベース部12とを備えている。支柱本体10は、弾性変形可能な筒体(本実施形態では、弾性変形可能な円筒体)であり、例えばポリウレタン系合成樹脂、シリコン樹脂、エラストマー等の弾性変形可能な合成樹脂材料からなる。この構成により、支柱本体10は、車両や自転車の衝突や人の踏み付け等の強い外力がかかると折れ曲がり、且つ前記外力が除去されるとその弾性により元の状態に復元するように構成されている。また、ベース部12の底面121から下方に向けて、ボルトBが突設されている。なお、支柱1は弾性変形可能なものであってもよいし、金属で形成され弾性変形不可能なものであってもよい。
【0021】
キャップ11の外周及びベース部12の外周には、合成樹脂に球形のガラスビーズを埋設した帯状の反射体R1がベース部12に刻設された溝に嵌着されて取付けられている。
【0022】
21は支柱1のベース部12の底面121に取付けられた円菅状の挿入体であって、該挿入体21は円管状の挿入体21の内部上方に雌ネジ部22を備え、該雌ネジ部22に前記支柱1のボルトBが螺入されて、挿入体21がベース部12の底面121に取付けられている。また前記雌ネジ部22の上方、すなわち挿入体21の上端には、ボルトBが貫通する貫通孔23が中央に穿設された上面板24が取付けられ、該上面板24の一端には縦壁25が立設されて、該縦壁25の上部には外方に向けて突出する突片26が設けられ、該突片26の先端部には通孔27が穿設されている。
【0023】
また、3は円形管状体からなるサヤ管であり、該サヤ管3は、その上端が支柱1を設置する設置面Gに略面一となるようにして埋め込まれ、このサヤ管3に前記挿入体21を挿入することにより、支柱1が立設される。該サヤ管3は、円形管状のサヤ管本体31の上端に開閉自在の蓋32が支軸33によって軸支され、さらに前記蓋32のほぼ中央部には円形の孔34が穿設されている。
【0024】
そして、支柱1を設置面Gに設置する時には、閉鎖状態のサヤ管3の蓋32を支軸33を中心に回動して開け、該蓋32を起立状態にした後、前記ベース部12の底面121に取付けられている挿入体21をサヤ管3に挿入すると共に、蓋32に穿設された孔34から上面板24の縦壁25に設けられた突片26を突出させ、突片26の通孔27に南京錠等の錠Jを挿通して施錠することにより、埋設されたサヤ管3に挿入体21が固定されて、支柱1が設置面Gに立設されて、支柱1が設置される。
【0025】
このように、支柱1の底面121に該底面121より突出されたボルトBを介して挿入体21を取付け、この挿入体21をサヤ管3に挿入することによって、支柱1を設置面Gに設置し、また前記錠Jを解錠すると共にサヤ管3から挿入体21を抜脱することにより、支柱1を取り外す等、支柱1の着脱が容易であり、また挿入体21を長くして、該挿入体21をサヤ管3に深く挿入するようにすれば、横倒れに対する支柱1の強度も高まり、さらに錠Jの施錠によって、第三者による不必要な取り外しを防止することができる。
【0026】
上記実施形態においては、図2に示す如く、挿入体21の上端に上面板24が一体に取付けられ、該上面板24の一端に縦壁25が立設される様になされているが、挿入体21とその一端に縦壁25が立設された上面板24とが別体に形成されてもよい。
【0027】
すなわち、図7に示す実施形態の如く、挿入体21は、その上端が開口すると共に、その内部上方に雌ネジ部22を備えた円管状のものからなり、その挿入体21の周壁211上端に、支柱1のボルトBが貫通する貫通孔23が中央に穿設されると共に、その一端に縦壁25が立設された上面板24が設けられ、そして前記縦壁25の上部には外方に向けて突出する突片26が設けられている。
【0028】
図7に示す実施形態をもって支柱1を施工する場合、上面板24を挿入体21の周壁211上端に配置し、この状態で上面板24の貫通孔23に支柱1のベース部12底面121から下方に向けて突設されたボルトBを挿通し、又は予めボルトBを上面板24の貫通孔23に挿通すると共にこの状態で支柱1ごと上面板24を挿入体21の周壁211上端に配置し、次に挿入体21の雌ネジ部22にボルトBを螺入して、上面板24を挿入体21の周壁211上端と支柱1のベース部12の底面121とで挟み込むようにして、支柱1と挿入体21と上面板24とが固定される。そして、設置面Gに略面一に埋め込まれたサヤ管3の蓋32を開状態にして、サヤ管3内に挿入体21を挿入すると共に、蓋32に穿設された孔34から縦壁25に設けられた突片26を突出させ、突片26の通孔27に南京錠等の錠Jを挿通して施錠すれば、支柱1が設置面Gに施工される。
【0029】
また図8及び図9に示す如く、挿入体21とその一端に縦壁25が立設された上面板24とが別体に形成された更に別の実施形態においては、円管状の挿入体21の上端は開口されて塞がれておらず、挿入体21の内側上部に設けられた雌ネジ部22は、水平な底板281の両端から縦壁282、282が上方にそれぞれ突設されて上方に開口したコ字状に形成された保持部28の前記底板281上に設けられていると共に、前記保持部28の縦壁282と円管状の挿入体21の周壁211とが、相対向する2個のブラインドリベット等の固定部材29、29により固定されて形成されている。更に詳細に述べると、平面視円形の挿入体21の周壁211の弦となる様に、保持部28の縦壁282、282がリベットやビス等の固定部材29、29により固定されており、保持部28の底板281の中央には丸孔283が穿設されて、前記底板281の上面には、ナットからなる雌ネジ部22が前記丸孔283と同心状に固定されている。そして、図7に示す実施形態と同様、上面板24の貫通孔23に支柱1のボルトBを挿通し、次に挿入体21の雌ネジ部22にボルトBを螺入することにより、円管状の挿入体21の周壁211上端と支柱1のベース部12の底面121との間に上面板24が挟み込まれると共に、支柱1と挿入体21と上面板24とが固定される。
【0030】
なお、支柱1と挿入体21と上面板24とを強固に固定するために、底板281の中央に雌ネジ部22と同心状に、支柱1のボルトBより大径の丸孔283が形成されて、ボルトBを前記雌ネジ部22に螺入して締結する際に、長いボルトを使用しても、該ボルトBの先端が丸孔283より突出するようになされており、これによって、前記ボルトBを強固に前記雌ネジ部22に締結することができるようになされている。
【0031】
また、挿入体21の周壁211上部には透孔212が1個穿設されている。この透孔212は、ボルトBと雌ネジ部22を螺脱する際、その間に細かい砂や塵埃が侵入し、支柱1を取替える時に支柱1と挿入体21とが外れない場合、透孔212にドライバー等の工具を突っ込んで、しっかりと挿入体21を保持し、支柱1を回動させ取り外しやすいように、透孔212が設けられている。
【0032】
挿入体21と上面板24とが別体に形成された図7〜9に示す実施形態においては、挿入体21をサヤ管3に挿入することによって、支柱1を設置面Gに設置するようになされ、そして錠Jによりサヤ管3と挿入体21とを固定するに際しては、上面板24を用い、該上面板24を挿入体21の周壁211上端と支柱1のベース部12底面121とで挟み込むようにして設置するようになされているが、サヤ管3を用いず設置面Gに支柱1を直接設置することもできる。この場合には、上面板24を用いてもよいが、上面板24は主として挿入体21がサヤ菅3から悪戯等、不必要に引き抜かれるのを防止するためのものであることから、特に用いる必要はなく、上面板24を用いずに、支柱1のボルトBを挿入体21の雌ネジ部22に螺入・固定し、設置面Gに挿入体21を埋設して、支柱1を直接設置するようにすればよい。この場合、上面板24を用いないので、挿入体21の周壁211上端に支柱1のベース部12の底面121が当接されることとなる。
【0033】
前記のように、サヤ管3を用いず設置面Gに支柱1を直接設置する場合は、支柱1の底面121から突設されたボルトBを挿入体21の前記雌ネジ部22に螺入して、予め支柱1の底面121に挿入体21の周壁211上端を当接させて挿入体21を取付け、しかる後に、設置面に形成された挿入孔に該挿入体21に埋め込み、固定するようにしてもよい。
【0034】
また先ず設置面に形成された挿入孔に挿入体21を該設置面に略面一に埋め込み、固定し、次いで支柱1の底面121から突設されたボルトBを挿入体21の前記雌ネジ部22に螺入して、支柱1の底面121に挿入体21の周壁211上端を当接させて挿入体21を取付けるようにしてもよい。
【0035】
なお、上述の実施形態においては、サヤ管3、挿入体21は円管状の形態で図示しているが、特に円管状に限定されるものではなく、四角形や五角形と言った多角形状であってもよく、要は挿入体21がサヤ管3に挿入でき、かつ挿入体21を介して支柱1が自立できるようになされていればよい。
【0036】
また、上面板24の一端に立設された縦壁25の上部に外方に向けて突出された突片26について、図2及び7に記載の実施形態においては縦板状に形成されているが、図8及び図9に記載の実施形態の如く、突片26が横板状に形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、開閉自在の蓋が上端に軸支されたサヤ管が設置面に埋め込まれると共に、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体が取付けられ、前記挿入体を前記サヤ管に挿入することにより、支柱を設置面に立設するようにしているため、必要に応じて支柱を簡単に着脱することができ、支柱の交換作業を効率的に実施することができる支柱の施工方法として好適に利用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 支柱
10 支柱本体
11 キャップ
12 ベース部
121 底面
21 挿入体
211 周壁
212 透孔
22 雌ネジ部
23 貫通孔
24 上面板
25 縦壁
26 突片
27 通孔
28 保持部
281 底板
282 縦壁
283 丸孔
29 固定部材
3 サヤ管
31 サヤ管本体
32 蓋
33 支軸
34 孔
B ボルト
R1 反射体
J 錠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に着脱自在に立設された支柱の施工方法であって、開閉自在の蓋が上端に軸支されたサヤ管が設置面に埋め込まれると共に、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体が取付けられ、前記挿入体を前記サヤ管に挿入することにより、支柱を設置面に立設するようにしたことを特徴とする支柱の施工方法。
【請求項2】
前記挿入体の上端に、ボルトが貫通する貫通孔が中央に穿設された上面板が設けられ、該上面板の一端には縦壁が立設されて、該縦壁の上部には外方に向けて突出する突片が設けられ、該突片には通孔が穿設されてなり、一方、前記サヤ管は、管状のサヤ管本体の上端に開閉自在の蓋が軸支されると共に、該蓋には孔が穿設されてなり、前記ベース部の底面に取付けられた挿入体をサヤ管に挿入すると共に、サヤ管の蓋に穿設された孔から挿入体の縦壁に設けられた突片を突出させ、突片の通孔に錠を挿通して施錠することにより、埋設されたサヤ管に挿入体を固定して、もって支柱を設置面に立設するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の支柱の施工方法。
【請求項3】
前記上面板と挿入体とが別体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の支柱の施工方法。
【請求項4】
前記挿入体は、その内側上部に雌ネジ部が設けられた管状となされ、前記雌ネジ部は、水平な底板の両端から縦壁が上方にそれぞれ突設されて上方に開口したコ字状に形成された保持部の前記底板に設けられていると共に、前記保持部の縦壁と管状の挿入体の周壁とが固定されていることを特徴とする請求1〜3のいずれか1項に記載の支柱の施工方法。
【請求項5】
設置面に立設された支柱の施工方法であって、支柱の底面からボルトが突設され、該ボルトが、上部に雌ネジ部が形成された管状の挿入体の前記雌ネジ部に螺入されて、前記支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体が取付けられると共に、設置面に形成された挿入孔に前記挿入体が該設置面に埋め込み、固定されて、支柱が設置面に立設されるようにしたことを特徴とする支柱の施工方法。
【請求項6】
請求項5に記載の支柱を設置面に立設する支柱の施工方法であって、支柱の底面から突設されたボルトを雌ネジ部に螺入して、予め支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体が取付けられ、しかる後に、設置面に形成された挿入孔に挿入体を埋め込み、固定することを特徴とする支柱の施工方法。
【請求項7】
請求項1に記載の支柱を設置面に立設する支柱の施工方法であって、先ず設置面に形成された挿入孔に挿入体を埋め込み、固定し、次いで支柱の底面から突設されたボルトを前記挿入体の雌ネジ部に螺入して、支柱の底面に挿入体の周壁上端が当接されて挿入体が取付けられることを特徴とする支柱の施工方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−241671(P2011−241671A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218418(P2010−218418)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】