説明

文字表示システム及び画像形成装置

【課題】MFP(Multi Function Peripheral)などの操作パネルに、より多くの言語での表示を可能とする文字表示システムの提供を目的とする。
【解決手段】文字表示システムは、MFPの操作パネルの表示にユーザが所望する言語を用い、ユーザが所望する言語の言語データがMFPのメモリに記憶されていない場合は、言語データサーバから取得して、メモリ領域のうち、特定言語の言語データが記憶されている領域以外の領域に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置等に備えられる操作パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コピー機は多機能化が進み、オフィスに設置されているコピー機はFAX機能、プリンター機能等の複数の機能を併せ持つ、いわゆる、複合機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)が主流となっている。
【0003】
多機能化が進めば、その操作方法は複雑化していくことが多いことから、MFPに備えられている操作パネルの表示はユーザにとって理解しやすいことが望まれる。
【0004】
一方、国際化が進む中、日本人だけではなく、様々な国の人々、すなわち、様々な言語を話す人々が働いているオフィスが増えている。
【0005】
従って、このようなオフィスに設置され、様々な言語を話す人々がユーザとなるMFPでは、ユーザに理解し易いように、操作パネルの表示は様々な言語で表示されることが望ましい。
【0006】
そこで、インターネット等のネットワークを介して使用言語を登録し、操作パネルの表示言語をユーザが登録した言語とする技術がある(特許文献1参照)。
【0007】
具体的には、MFPは、インターネット等を介してユーザからユーザIDと使用言語とを受け付け、ユーザIDと使用言語とを対応付けて記憶しておく。ユーザは、MFPを使用する際に自分のユーザIDを入力する。MFPは、入力されたユーザIDに対応付けて記憶している使用言語で、操作パネルの表示を行う。
【0008】
この技術によれば、ユーザは、ネットワークを介して自分が理解しやすい言語をMFPに容易に登録することができ、MFPを使用する際には操作パネルの表示を自分が理解しやすい言語とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−86611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、この技術では、MFPは、ユーザの使用言語の全てに対応するためには、全ての使用言語の表示データを記憶しておく必要がある。
【0011】
とはいえ、MFPにおいて、操作パネルの表示用に割り当てることができるメモリ容量には限界があることから、全ての使用言語の表示データを記憶しておくことはあまり現実的ではない。
【0012】
また、使用言語のうち、メモリに記憶できる分だけの表示データを記憶しておいただけでは、記憶されている言語以外の言語を使用するユーザにとっては、自分の望む言語での表示がなされないので不便である。
【0013】
そこで、本発明は、操作パネルに、より多くの言語での表示を可能とする文字表示システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係る文字表示システムは、文字列が表示される表示部と、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と言語を示す言語情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、前記表示部に表示される文字列であって、特定の言語である特定言語を含む複数の言語の文字列を記憶する文字列記憶手段と、ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、取得したユーザ識別情報と対応付けられて記憶されている言語情報が示す言語が、前記文字列記憶手段に文字列が記憶されているいずれの言語とも異なる場合は、当該言語情報が示す言語の文字列を取得し、前記表示文字列記憶手段の特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させる文字列取得手段とを備えることを特徴とする。ここで、文字列とは、1以上の文字、数字、記号等で構成される文字列をいう。
【発明の効果】
【0015】
上記構成の文字表示システムは、ユーザの使用言語の文字列を取得して、文字列記憶手段に記憶するので、どのような所定言語での表示も行うことができる。
【0016】
また、取得した所定言語の文字列を、特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させるので、特定言語での表示は迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】MFP2000を用いた文字表示システム100の全体的な構成の例を示す図である。
【図2】MFP2000のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】認証サーバ1000、MFP2000及び言語データサーバ3000の機能的構成の例を示すブロック図である。
【図4】ユーザ情報テーブル1410の構成及び内容の例を示す図である。
【図5】操作履歴テーブル1510の構成及び内容の例を示す図である。
【図6】言語データテーブル3310の構成及び内容の例を示す図である。
【図7】MFP2000における、言語データ記憶部2700の分割の例を示す図である。
【図8】認証サーバ1000における、ユーザ情報入力画面1310の例を示す図である。
【図9】MFP2000における、ICカードをICカードリーダ20iにかざすことを促す待機画面2110の例を示す図である。
【図10】図10(a)は、MFP2000における、日本語を用いた初期画面2210の例を示す図であり、図10(b)は、英語を用いた初期画面2210の例を示す図である。
【図11】図11(a)は、MFP2000における、日本語を用いた倍率設定画面2220の例を示す図であり、図11(b)は、英語を用いた倍率設定画面2220の例を示す図である。
【図12】文字表示システムで、MFP2000の操作パネルに画面を表示する処理を示すフローチャートである。
【図13】ユーザ認証処理を示すフローチャートである。
【図14】パネル表示処理を示すフローチャートである。
【図15】終了処理を示すフローチャートである。
【図16】操作履歴テーブル1520の構成及び内容の例を示す図である。
【図17】操作履歴テーブル1530の構成及び内容の例を示す図である。
【図18】MFP2000における、日本語と英語を用いた初期画面2210Mの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態>
<概要>
実施形態の文字表示システムは、MFPの操作パネルに文字を表示するものであり、基本的には、あらゆる言語での表示が可能である。
【0019】
MFPにおいては、操作パネルの表示用のデータを記憶しておくメモリには限度があることから、記憶できる表示データは限られてしまう。
【0020】
しかし、一方で、特定の言語が集中して所望されることも多い。例えば、日本国内にあるオフィスであれば、当然ながら日本人が多いため、ユーザが所望する言語の多くは日本語となる。また、中国国内にあるオフィスであれば、ユーザが所望する言語は中国語が多くなる等である。
【0021】
本発明は、この点に着目し、有限なメモリを2つの領域に分け、一方の領域に頻繁に使用される特定言語の表示データを常駐させ、他方の領域には、他の言語の表示データを必要に応じて記憶させるものである。
【0022】
このようにすることで、限られたメモリを用いて、操作パネルの表示を多言語で行うことを可能にし、且つ、頻繁に使用される言語での操作パネルは、迅速に表示することが可能となる。
【0023】
更に、実施形態の文字表示システムでは、ユーザ毎の表示画面の使用履歴に応じて、操作パネルの表示を変える。具体的には、ユーザが頻繁に使用する画面のみを、ユーザが所望する言語で表示する。このようにすることで、一部の画面のデータのみをメモリに記憶させればよいのでメモリの有効活用ができ、且つ、ユーザにとっても不都合が少ない操作パネルを提供することが可能となる。また、画面の表示データを取得する場合のデータの送受信に要する時間が短くなるので、画面を表示するために要する時間も短くなる。
【0024】
以下、本発明の実施形態の文字表示システムについて、図面を用いて説明する。
【0025】
<機能>
図1は、文字表示システム100の全体的な構成の例を示す図である。
【0026】
文字表示システム100は、ネットワーク接続された、認証サーバ1000、MFP2000、言語データサーバ3000及びユーザ端末4000によって構成される。
【0027】
MFP2000は、一般に複合機と呼ばれ、コピー機能、ファックス機能、ネットワークプリンティング機能、スキャナ機能及びボックス機能等の機能を集約した装置である。
【0028】
認証サーバ1000は、MFP2000を使用しようとするユーザが、MFP2000の使用許可が与えられているユーザであるか否かを判断する機能を有するサーバ装置である。
【0029】
言語データサーバ3000は、MFP2000からの要求により、要求された言語の言語データをMFP2000に渡す機能を有するサーバ装置である。ここで、言語データとは、MFP2000の操作パネルに表示するための文字列のデータをいう。
【0030】
ユーザ端末4000は、いわゆる、パソコンであり、ディスプレイ、キーボード等のインタフェースを備え、MFP2000に印刷ジョブを送信する等の通常の機能を有する端末装置である。
【0031】
次に、MFP2000のハードウェア構成について説明する。
【0032】
図2は、MFP2000のハードウェア構成の例を示す図である。
【0033】
MFP2000は、CPU(Central Processing Unit)20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、ハードディスク20d、制御用回路20e、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h及びICカードリーダ20i等によって構成される。
【0034】
制御用回路20eは、ハードディスク20d、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h及びICカードリーダ20i等の装置を制御するための回路である。
【0035】
操作パネル20fは、タッチパネル方式のパネルであって、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類及び処理条件を入力するための画面及びCPU20aで実行された処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザは、操作パネル20fの所定の位置に触れることによってMFP2000に対して指示を与えたり処理条件の指定を行ったりすることができる。このように、操作パネル20fは、MFP2000を操作するユーザのユーザインタフェースの役割を果たしている。
【0036】
次に、通信インタフェース20gは、通信回線を介して認証サーバ1000等の他の装置とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)で通信を行うためのNIC(Network Interface Card)またはモデムなどである。
【0037】
印刷装置20hは、ユーザ端末4000から送信されてきた印刷ジョブの画像データに基づいて再現される画像を用紙に印刷したり、いわゆるコピーを行ったりする装置である。
【0038】
ICカードリーダ20iは、ICカードからデータを読み取るICカードリーダ装置である。
【0039】
以下、図3を用いて、文字表示システム100を構成する認証サーバ1000、MFP2000及び言語データサーバ3000について説明する。
【0040】
図3は、認証サーバ1000、MFP2000及び言語データサーバ3000の機能的構成の例を示すブロック図である。
【0041】
まず、認証サーバ1000は、認証部1100、操作履歴受信部1200、ユーザ情報登録部1000、ユーザ情報記憶部1400及び操作履歴記憶部1500を有する。
【0042】
以下に説明する認証サーバ1000の各部の機能は、認証サーバ1000のメモリに格納されているプログラムが、CPUにより実行されることで実現される。
【0043】
認証部1100は、MFP2000からユーザのICカード番号を受信し、受信したICカード番号の認証を行い、認証結果をMFP2000に送信する機能を有する。また、認証部1100は、認証結果とともに、操作パネル20fに表示する言語等に関する情報も送信する。
【0044】
認証は、ユーザ情報記憶部1400に記憶されているユーザ情報を参照して行う。具体的には、ユーザ情報にICカード番号が登録されていれば肯定的な認証結果とし、登録されていなければ否定的な認証結果とする。言語等に関する情報は、ユーザ情報に登録されているものとする。
【0045】
ユーザ情報記憶部1400は、ユーザ情報を記憶する機能を備える。記憶しているユーザ情報は、MFP2000の使用許可を得ているユーザについての情報である。ユーザ情報については、後の<データ>の項で、図を用いて説明する。
【0046】
また、ユーザ情報登録部1200は、ユーザから、ユーザに関する情報を取得して、ユーザ情報記憶部1400に記憶させる機能を有する。具体的には、認証サーバ1000のディスプレイにユーザ登録用の画面を表示し、ユーザの入力を受け付けてユーザ情報を取得する。
【0047】
操作履歴受信部1200は、MFP2000に備えられている操作パネル20fの操作履歴を、MFP2000から受信して、操作履歴記憶部1500に記憶させる機能を有する。
【0048】
操作履歴記憶部1500は、操作履歴情報を記憶する機能を有する。操作履歴情報とは、ユーザ毎の操作パネル20fの操作履歴である。操作履歴情報については、後の<データ>の項で、図を用いて説明する。
【0049】
次に、MFP2000は、制御部2100、パネル表示部2200、言語データ取得部2300、ICカード読取部2400、操作履歴記憶部2500、パネル画面記憶部2600及び言語データ記憶部2700を有する。
【0050】
以下に説明するMFP2000の各部の機能は、MFP2000のハードディスク20d等のメモリに格納されているプログラムが、CPU20aにより実行されることで実現される。
【0051】
制御部2100は、MFP2000に必要な一般的な制御処理を行う他、本発明に特有の処理の制御を行う。また、ICカード読取部2400が読み込んだICカード番号の認証を認証サーバ1000に依頼し、ユーザの所望する言語に関する情報を取得する機能を有する。
【0052】
パネル表示部2200は、制御部2100の依頼により、操作パネル20fに画面を表示する機能と、ユーザの操作を検出して制御部2100に通知する機能とを有する。また、検出したユーザの操作を、操作履歴記憶部2500に記憶させる機能を有する。
【0053】
尚、パネル表示部2200が表示する画面は、パネル表示部2200が、パネル画面記憶部2600から画面レイアウトデータを読み出し、言語データ記憶部2700から言語データを読み出して、画面レイアウトデータと言語データとで生成する。
【0054】
パネル画面記憶部2600は、操作パネル20fに表示する画面レイアウトデータを、画面毎に記憶しておく機能を有する。パネル画面記憶部2600で記憶している画面レイアウトデータは、画面の表示構成に関する情報や、文字列を表示する位置等の情報で構成されており、実際に表示する文字列は原則として含まれていない。
【0055】
言語データ記憶部2700は、操作パネル20fに表示する言語データを、画面毎に記憶しておく機能を有する。ここでは、基本的には、実際に操作パネル20fに表示する言語データについて記憶している。言語データについては、後の<データ>の項で、図を用いて説明する。
【0056】
また、操作履歴記憶部2500は、画面毎にユーザが表示させた回数を記憶する機能を有する。
【0057】
言語データ取得部2300は、パネル表示部2200からの依頼により、所定の言語の言語データを取得し、言語データ記憶部2700に記憶させる機能を有する。
【0058】
ICカード読取部2400は、ユーザが所持するICカード2410からICカードリーダ20iを介してICカード番号を読み出し、読み出したICカード番号を制御部2100に渡す機能を有する。
【0059】
次に、言語データサーバ3000は、言語データ送信部3100、翻訳部3200及び言語データ記憶部3300を有する。
【0060】
以下に説明する言語データサーバ3000の各部の機能は、言語データサーバ3000のメモリに格納されているプログラムが、CPUにより実行されることで実現される。
【0061】
言語データ送信部3100は、MFP2000からの依頼により、所定の言語データを言語データ記憶部3300から読み出し、MFP2000に送信する機能を有する。MFP2000から依頼された言語の言語データが言語データ記憶部3300に記憶されていない場合は、依頼された言語の言語データを翻訳部3200に依頼して取得する。
【0062】
翻訳部3200は、言語データ送信部3100からの依頼により、文字列を所定の言語に翻訳する機能を有する。
【0063】
言語データ記憶部3300は、MFP2000の操作パネル20fに表示する言語データを、画面毎に、且つ、言語毎に記憶しておく機能を有する。言語データについては、後の<データ>の項で、図を用いて説明する。
【0064】
<データ>
以下、文字表示システム100で用いる主なデータについて図4〜6を用いて説明する。
【0065】
図4は、認証サーバ1000のユーザ情報記憶部1400に記憶されているユーザ情報テーブル1410の構成及び内容の例を示す図である。このユーザ情報テーブル1410は、予め、ユーザがユーザ情報登録部1300を介して作成してあるものとする。
【0066】
ユーザ情報テーブル1410は、ユーザ名1411、カード番号1412、使用言語1413、モード1414、回数1415及び画面番号1416で構成される。ユーザ情報テーブル1410には、MFP2000を使用することが出来る全ユーザの情報が含まれており、1ユーザのユーザ情報として上記構成の1レコード1419が登録されている。
【0067】
ユーザ名1410は、いわゆる、ユーザの識別子である。
【0068】
カード番号1412は、ユーザ名1410で示されるユーザが所持するICカードのICカード番号である。実施形態では、このICカード番号がユーザを認証するための情報であるものとする。
【0069】
使用言語1413は、ユーザが操作パネルの表示に使用を所望する言語である。
【0070】
モード1414は、操作パネルに表示する画面のうち、どの画面に使用言語1413で示す言語を用いるかを指定するモードである。画面を指定するモードとしては、全部の画面を指定するモードと、一部の画面を指定するモードとがある。
【0071】
モード1414が「全」のモードは、表示する全ての画面に使用言語1413で示す言語を用いるモードである。また、モード1414が「頻度」のモードは、表示する画面のうち、使用履歴で一定回数以上の使用履歴がある画面に使用言語1413で示す言語を用いるモードである。モード1414が「指定」のモードは、表示する画面のうち、ユーザが明に指定した画面に使用言語1413で示す言語を用いるモードである。
【0072】
回数1415は、モード1414に「頻度」のモードが指定されているときのみ有効であり、画面の表示に使用言語1413で示す言語を用いるか否かを判断する際の閾値となる使用回数を示す。
【0073】
画面番号1416は、モード1414に「指定」のモードが指定されているときのみ有効であり、使用言語1413で示す言語を用いる画面を指定する。
【0074】
次に、図5は、認証サーバ1000の履歴情報記憶部1500に記憶されている履歴情報テーブル1510の構成及び内容の例を示す図である。この履歴情報テーブル1510は、ユーザ毎の画面の使用履歴であり、画面毎に、その画面を表示させた回数が登録されている。この履歴情報テーブル1510は、ユーザが操作パネルを操作してコピー等の操作を終了する都度に、更新される。
【0075】
履歴情報テーブル1510は、ユーザ名1511と表示回数1512とで構成される。履歴情報テーブル1510には、MFP2000を使用することが出来る全ユーザの情報が含まれており、1ユーザに対して履歴情報として上記構成の1レコード1519が登録されている。
【0076】
ユーザ名1511は、いわゆる、ユーザの識別子である。
【0077】
表示回数は1512は、画面毎の表示回数である。「P001」、「P002」、「P003」等は、それぞれ、操作パネル20fに表示する画面の識別子としての画面番号である。
【0078】
次に、図6は、言語データサーバ3000の言語データ記憶部3300に記憶されている言語データテーブル3310の構成及び内容の例を示す図である。
【0079】
この言語データテーブル3310は、画面毎に、且つ、言語毎に、画面に表示する文字列が登録されている。
【0080】
言語データテーブル3310は、画面番号3311と言語3312とで構成される。
【0081】
画面番号3311は、操作パネル20fに表示する画面の識別子である。
【0082】
言語3312は、言語の種類を示す。言語3312が「オリジナル」3313は、文字表示システム100の管理者が自由に設定することができるものである。例えば、言語を指定するものではなく、低年齢層向けにより解りやすい言葉等である。
【0083】
また、言語毎の1画面分の文字列を言語データ3319というものとする。
【0084】
<言語データの記憶領域>
以下、MFP2000の言語データ記憶部2700が言語データを記憶する領域について、図7を用いて説明する。
【0085】
図7は、言語データ記憶部2700の構成の例を示す図である。
【0086】
言語データ記憶部2700は、可変領域2710と固定領域2720との2つの領域に論理的に分割されている。
【0087】
可変領域2710は、必要に応じて言語データが書き込まれる領域であり、適時、上書きされる。すなわち、操作パネル20fに表示しようとしている言語の言語データが、使用していない言語の言語データの領域に上書きされるなどである。
【0088】
一方、固定領域2720は、特定の言語データが書き込まれている領域であり、他の言語データによって上書きされることはない。特定の言語とは、ユーザにより使用言語として指定されることが多い言語であり、または、理解できるユーザが多い言語などである。特定言語は、MFP2000が設置される場所等を考慮して、MFPの管理者等によって決定され、その言語データは固定領域2720に記憶されているものとする。
【0089】
例えば、言語データ記憶部2700として、240Mbyte用意されているとし、固定領域2720として160Mbyteが割り当てられ、可変領域2710として80Mbyteが割り当てられているとする。
【0090】
ここで、操作パネル20fに表示するために用意されている画面が80枚であり、画面1枚の言語データが1Mbyteであるとする。すなわち、全画面の言語データは、1言語につき80Mbyteである。
【0091】
図7の固定領域2720の160Mbyteには、全画面の日本語の言語データ2722と全画面の英語の言語データ2721とが、それぞれ80Mbyteずつ記憶されている。
【0092】
また、可変領域2710の80Mbyteには、中国語を用いて画面を表示する場合には、全画面の中国語の言語データ2711が記憶されており、韓国語を用いて画面を表示する場合には、全画面の韓国語の言語データ1712が記憶されている。
【0093】
図7では、ユーザ情報テーブル1410のモード1414が「全」である場合、すなわち、全画面の言語データが記憶されている例を示している。しかし、ユーザ情報テーブル1410のモード1414が「頻度」又は「指定」である場合、すなわち、一部の画面のみを指定言語で表示する場合には、可変領域2710に複数言語の言語データが記憶される場合もある。
【0094】
複数言語の言語データを記憶する場合の可変領域2710への言語データの記憶方式は、基本的にFIFO(First In First Out)方式で行う。但し、言語データサーバ3000から取得しようとしている言語データが既に記憶されている場合は、取得せずに記憶されている言語データを使用する。また、使用していない期間が長い言語データから削除して、新しい言語データを記憶することとしてもよい。
【0095】
<表示画面>
以下、文字表示システム100で表示する主な画面について図8〜図11を用いて説明する。
【0096】
認証サーバ1000のディスプレイに表示される画面の例を、図8を用いて説明する。また、MFP2000の操作パネル20fに表示される画面の例を、図9〜図11を用いて説明する。
【0097】
図8は、認証サーバ1000における、ユーザ情報入力画面1310を示す図である。
【0098】
ユーザ情報入力画面1310には、ユーザ名、パスワード、使用言語の入力領域が表示される。また、モードを指定するトグルボタン1311が表示され、3つのうちのいずれか一つが指定可能である。モードで「頻度」を指定した場合の指定回数を入力する領域と、「指定」を指定した場合の画面番号を入力する領域が表示される。
【0099】
ユーザは各入力領域にデータを入力し、「OK」ボタンを押下する。
【0100】
図9は、MFP2000における、ICカードをICカードリーダ20iにかざすことを促す待機画面2110を示す図である。この待機画面2110が操作パネル20fに表示されているときは、ICカードリーダ20iが稼働していることを示している。
【0101】
次に、図10は、ユーザがICカードをICカードリーダ20iにかざして、認証された場合に最初に表示される初期画面2210を示す図である。
【0102】
図10(a)は、日本語を用いた初期画面2210Jの例であり、図10(b)は、英語を用いた初期画面2210Eの例である。初期画面2210は、画面番号「P001」で示される画面である。
【0103】
また、図11(a)は、日本語を用いた倍率設定画面2220Jの例であり、図11(b)は、英語を用いた倍率設定画面2220Eの例である。倍率設定画面2220は、画面番号「P002」で示される画面であり、画面番号「P001」で示される初期画面2210に重ねて表示されている。
【0104】
<動作>
以下、実施形態の文字表示システム100の動作について、図12〜図15を用いて説明する。
【0105】
まず、MFP2000の操作パネル20fに画面を表示する処理の、全体の流れを図12を用いて説明する。
【0106】
図12は、MFP2000の操作パネル20fに、ユーザの使用言語を用いた画面を表示する処理を示すフローチャートである。
【0107】
ユーザは、認証サーバ1000のディスプレイにユーザ情報入力画面1310を表示させ、ユーザ名等を入力しOKボタンを押下する。
【0108】
ユーザがユーザ情報入力画面1310を表示させてユーザ情報を入力したことを検出したユーザ情報登録部1300は、入力された情報に基づいて、ユーザ情報記憶部1400に記憶されているユーザ情報テーブル1410に、ユーザ情報を追加する(ステップS100)。尚、入力されたユーザ名と同じユーザ名が既にユーザ名1411に登録されている場合は、ユーザ名1411が入力されたユーザ名と同じであるユーザ情報を、入力された情報で書き換える。
【0109】
ユーザは、MFP2000の傍らで、操作パネル20fに待機画面2110(図9参照)が表示されていることを確認して、ICカードリーダ20iにICカード2410をかざす。
【0110】
ICカード読取部2400は、ICカード2410からICカード番号を読み取り、読みとったICカード番号を制御部2100に渡す(ステップS200)。
【0111】
ICカード番号を渡された制御部2100は、受け取ったICカード番号を認証サーバ1000に送信して認証を依頼し、認証結果とユーザが所望する言語等の情報とを取得する(ステップS300、ステップS400)。
【0112】
このステップS300とステップS400とで行うユーザ認証処理の詳細については、図13を用いて、後で説明する。
【0113】
認証結果を受け取ったMFP2000の制御部2100は、認証結果が否定的であった場合は、処理を終了する。
【0114】
一方、認証結果が肯定的であった場合は、制御部2100は、パネル表示部2200に認証サーバ1000から受け取った言語等を渡して、初期画面2210(図10参照)の画面番号「P001」を渡して表示を依頼する。
【0115】
画面の表示依頼を受けたパネル表示部2200は、必要に応じて言語データサーバ3000から言語データを取得して、依頼された画面を表示する(ステップS500、ステップS600)。
【0116】
このステップS500とステップS600とで行うパネル表示処理の詳細については、図14を用いて、後で説明する。
【0117】
初期画面2210を表示したパネル表示部2200は、タッチパネルの押下などのユーザ操作を検出し、制御部2100に通知する(ステップS700)。
【0118】
ユーザ操作の通知を受けた制御部2100は、ユーザ操作に応じた処理を行う。
【0119】
すなわち、別の画面の表示を指示する操作であれば(ステップS700:別画面表示)、次に表示する画面番号をパネル表示部2200に渡して表示を依頼する。
【0120】
ユーザ操作が終了の操作であれば、終了処理を行う(ステップS800、ステップS900)。
【0121】
このステップS800とステップS900とで行う終了処理の詳細については、図15を用いて、後で説明する。
【0122】
また、ユーザ操作が他の処理、例えば、印刷指示の操作等であれば、その指示に応じた処理を行う(ステップS750)。
【0123】
<ユーザ認証処理>
次に、図13を用いて、図12のステップS300とステップS400とで行うユーザ認証処理を説明する。図13は、ユーザ認証処理のフローチャートである。
【0124】
ICカード読取部2400が読み取ったICカード番号を受け取った制御部2100は、受け取ったICカード番号を認証サーバ1000に送信し、認証を依頼する(ステップS410)。
【0125】
ICカード番号を渡されて認証の依頼を受けた認証サーバ1000の認証部1100は、ユーザ情報記憶部1400に記憶されているユーザ情報テーブル1410のカード番号1412に、受信したICカード番号が登録されているかを検索する。登録されている場合は、認証が肯定的であると判断し、登録されていない場合は、認証が否定的であると判断する(ステップS310)。
【0126】
認証部1100は、認証結果が否定的であると判断した場合は(ステップS310:NG)、否定的である旨の認証結果をMFP2000に返し、処理を終了する(ステップS395)。
【0127】
また、認証部1100は、認証結果が肯定的であると判断した場合は(ステップS310:OK)、ユーザ情報テーブル1410のカード番号1412が受信したICカード番号と同じであるユーザ情報の、使用言語1413とユーザ名1411とを読み出す。
【0128】
また、モード1414を参照して、画面番号を取得する。この画面番号は、使用言語1413を用いて表示する画面の画面番号である。
【0129】
以下に、画面番号の取得の方法を説明する。
【0130】
モード1414が「全」である場合(ステップS330:全)は、全部の画面の画面番号をMFP2000に返す画面番号とする(ステップS340)。モード1414が「指定」である場合(ステップS330:指定)は、ユーザ情報の画面番号1416を読み出してMFP2000に返す画面番号とする(ステップS350)。
【0131】
また、モード1414が「頻度」である場合(ステップS330:頻度)は、回数1415で示されている回数を読み出す。認証部1100は、操作履歴記憶部1500に記憶されている操作履歴テーブル1510を参照して画面番号を選択してMFP2000に返す画面番号とする(ステップS360)。
【0132】
詳細には、認証部1100は、ユーザ情報テーブル1410のカード番号1412が受信したICカード番号と同じであるユーザ情報の、ユーザ名1411を読み出す。操作履歴テーブル1510のユーザ名1511が読み出したユーザ名1411と同じである操作履歴の表示回数1512を参照し、表示回数1512が示す回数が、回数1415で示されている回数より大きい画面番号を選択する。尚、表示回数1512が記録されていない場合、すなわち、ユーザ情報は登録したがMFP2000を使用していない場合は、各画面の平均が回数1415で示されている回数より大きい画面番号を選択する。
【0133】
認証部1100は、肯定的である旨の認証結果と、読み出した使用言語1413とユーザ名1411と、取得した画面番号とをMFP2000に返す(ステップS395)。
【0134】
認証結果と、使用言語1413と、ユーザ名1411と、画面番号とを受信したMFP2000の制御部は2100は画面の表示処理を行う。また、制御部2100は、ユーザ名1411を操作履歴記憶部2500に記憶させる。
【0135】
<パネル表示処理>
次に、図14を用いて、図12のステップS500とステップS600とで行うパネル表示処理を説明する。図14は、パネル表示処理のフローチャートである。
【0136】
MFP2000の制御部2100から、画面の表示依頼を受けたパネル表示部2200は、依頼された画面番号の画面レイアウトデータをパネル画面記憶部2600から読み出す(ステップS510)。
【0137】
次に、依頼された画面番号の言語データを、言語データ記憶部2700から読み出す。この際、認証サーバ1000から認証結果とともに受け取った使用言語1413が示す言語の言語データを読み出す。
【0138】
該当する言語データが言語データ記憶部2700に記憶されている場合(ステップS520:Yes)は、読み出した言語データとパネル画面記憶部2600から読み出した画面レイアウトデータとを用いて画面を生成し、操作パネル20fに表示する(ステップS540)。
【0139】
具体的には、パネル表示部2200は、まず、画面レイアウトデータから画面を構成するボタンの枠等の表示データを作成する。この作成した表示データに、言語データに含まれる文字列を重ね合わせることで画面を生成する。文字列は、画面レイアウトデータに含まれている位置情報に従って配置する。
【0140】
一方、該当する言語データが言語データ記憶部2700に記憶されていない場合(ステップS520:No)は、使用言語1413と画面番号とを言語データサーバ3000に渡して、言語データを要求する。
【0141】
要求を受けた言語データサーバ3000の言語データ送信部3100は、言語データ記憶部3300に記憶されている言語データテーブル3310から、受け取った使用言語1413と画面番号とに該当する言語データを読み出して(ステップS610:Yes、ステップS620)、読み出した言語データをMFP2000に送信する(ステップS640)。
【0142】
言語データテーブル3310に、受け取った使用言語1413と画面番号とに該当する言語データがない場合は、言語データ送信部3100は、翻訳部3200に言語データの生成を依頼する。具体的には、受け取った画面番号のいずれかの言語の言語データと、受け取った使用言語1413とを渡して依頼する。
【0143】
依頼を受けた翻訳部3200は、受け取った言語データを、受け取った使用言語1413の言語に翻訳して、使用言語1413の言語データを生成し、言語データ送信部3100に返す(ステップS630)。
【0144】
言語データを受け取った言語データ送信部3100は、受け取ったデータを言語データテーブル3310に追加し、また、受け取った言語データをMFP2000に送信する(ステップS640)。
【0145】
言語データを受け取ったMFP2000の言語データ取得部2300は、受け取った言語データを言語データ記憶部2700の可変領域2710(図7参照)に記憶させ、その旨をパネル表示部2200に通知する。
【0146】
通知を受けたパネル表示部2200は、該当する言語データを言語データ記憶部2700から読み出し、読み出した言語データとパネル画面記憶部2600から読み出した画面レイアウトデータとを用いて画面を生成し、操作パネル20fに表示する(ステップS540)。
【0147】
依頼された画面を表示したパネル表示部2200は、表示した旨を制御部に通知し、通知を受けた制御部2100は、表示した画面番号を操作履歴記憶部2500に記憶させる。既に、同じ画面番号が記憶されている場合は、回数を更新する(ステップS550)。
【0148】
<終了処理>
次に、図15を用いて、図12のステップS800とステップS900とで行う終了処理を説明する。図13は、終了処理のフローチャートである。
【0149】
操作パネル20fにおいて、ユーザが終了の操作を行ったことを検出した制御部2100は、操作履歴2500に記憶してある画面番号とその表示回数とユーザ名とを、認証サーバ1000に送信する。
【0150】
その後、待機画面2110を表示するようパネル表示部2200に依頼する。
【0151】
依頼を受けたパネル表示部2200は、待機画面2110を操作パネル20fに表示する(ステップS820)。
【0152】
一方、画面番号等と表示回数とユーザ名とを受信した認証サーバ1000の操作履歴受信部1200は、操作履歴記憶部1500に記憶されている操作履歴テーブル1510を更新する(ステップS910)。具体的には、操作履歴テーブル1510のユーザ名1511が受信したユーザ名である操作履歴の、各画面番号の表示回数に受信した表示回数を加える。また、各画面の表示回数の平均を更新する。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
(1)実施形態では、画面の表示回数を用いて、ユーザが所望する言語である使用言語で表示する画面を選択することとしているが、表示回数に限られない。
【0153】
例えば、画面に表示されているボタンの押下等の操作回数が多い画面を選択するなどである。画面自体の表示回数は少ないが、条件設定等の操作を多く行う画面は、使用言語を用いて表示するほうがユーザにとって利便性がある場合が多いからである。
【0154】
この場合、画面毎にボタンの押下等の操作回数をユーザ毎に記憶しておき、操作回数が多い画面を選択する。
【0155】
図16は、履歴情報記憶部1500に記憶する履歴情報テーブル1520の構成及び内容の例を示す図である。履歴情報テーブル1520は、ユーザ名1511と操作回数1522とで構成され、操作回数1522には画面毎の操作回数が記憶される。
【0156】
また、実施形態では、使用言語を用いた文字列を画面ごとに表示することとしているが、使用言語で表示する文字列は画面ごとに限られない。
【0157】
例えば、操作パネルに表示されている画面のうち、一部のボタンに表示されている文字列や一部の説明文を選択して使用言語で表示することとしてもよい。
【0158】
例えば、使用言語で表示する画面内の文字列は、各画面毎に予め選択しておき、他の文字列は日本語で表示するなどである。また、ユーザが文字列を選択することとしてもよい。
【0159】
さらに、画面内のボタンの押下頻度が高いボタンの文字列のみを使用言語で表示することとしてもよい。この場合、ボタン毎の押下回数をユーザ毎に記憶しておき、押下回数が多いボタンの文字列を選択する。
【0160】
図17は、履歴情報記憶部1500に記憶する履歴情報テーブル1530の構成及び内容の例を示す図である。履歴情報テーブル1530は、ユーザ名1511と押下回数1532とで構成され、押下回数1532には画面のボタン毎の押下回数が記憶される。
【0161】
図18は、一部のボタンの文字列が英語で表示され、他が日本語で表示されている初期画面2210Mの例である。
【0162】
画面毎ではなく表示する文字列毎で使用言語を変える場合は、MFP内の言語データ記憶部2700の可変領域2710に記憶する1言語あたりの言語データ量が少なくなることから、より多くの種類の言語データを記憶することができるようになるという利点がある。すなわち、より迅速に、より多くの種類の言語での操作パネルの表示が可能となる。
【0163】
尚、画面の表示回数等の履歴をユーザ毎に記憶することとしているが、ユーザ毎ではなく部課などのグループ毎であってもよい。
(2)実施形態では、ICカード番号でユーザ認証を行うこととしているが、これに限られない。例えば、ユーザ名とパスワードとで認証することとしてもよい。
(3)文字表示システムは、図3等の各構成要素の全部又は一部を、1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよい。
(4)文字表示システムは、図3等の各構成要素の全部又は一部を、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実施してもよい。
【0164】
コンピュータプログラムの場合、メモリカード、CD−ROMなどいかなる記録媒体に書き込まれたものをコンピュータに読み込ませて実行させる形にしてもよいし、ネットワークを経由してプログラムをダウンロードして実行させる形にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明は、MFP等のディスプレイに表示する文字列の言語を変える場合に適用することができる。
【符号の説明】
【0166】
100 文字表示システム
1000 認証サーバ
1100 認証部
1200 操作履歴受信部
1300 ユーザ情報登録部
1400 ユーザ情報記憶部
1500 操作履歴記憶部
2000 MFP
2100 制御部
2200 パネル表示部
2300 言語データ取得部
2400 ICカード読取部
2500 操作履歴記憶部
2600 パネル画面記憶部
2700 言語データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字列が表示される表示部と、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報と言語を示す言語情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記表示部に表示される文字列であって、特定の言語である特定言語を含む複数の言語の文字列を記憶する文字列記憶手段と、
ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
取得したユーザ識別情報と対応付けられて記憶されている言語情報が示す言語が、前記文字列記憶手段に文字列が記憶されているいずれの言語とも異なる場合は、当該言語情報が示す言語の文字列を取得し、前記表示文字列記憶手段の特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させる文字列取得手段と
を備えることを特徴とする文字表示システム。
【請求項2】
前記表示部には、1以上の文字列をそれぞれ含む複数の画面のうち少なくとも一つが選択的に表示され、
前記文字列表示システムは、更に、前記画面が表示された回数を、当該画面と対応付けて記憶する操作履歴記憶手段を備え、
前記文字列取得手段は、ユーザ識別情報と対応付けられて記憶されている言語情報が示す言語の文字列を含む画面のうち、前記操作履歴記憶手段で記憶されている前記回数が所定回数より多い画面に含まれる文字列を取得して記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載の文字表示システム。
【請求項3】
前記文字列表示システムは、更に、前記表示部に表示された文字列と当該文字列がユーザによって選択された回数とを、当該ユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶する操作履歴記憶手段を備え、
前記文字列取得手段は、ユーザ識別情報と対応付けられて記憶されている言語情報が示す言語の文字列のうち、前記操作履歴記憶手段で記憶されている前記回数が所定回数より多い文字列を取得して記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載の文字表示システム。
【請求項4】
前記表示部には、1以上の文字列をそれぞれ含む複数の画面のうち少なくとも一つが選択的に表示され、
前記文字列表示システムは、更に、前記画面内におけるユーザの操作回数を、当該画面と対応付けて記憶する操作履歴記憶手段を備え、
前記文字列取得手段は、ユーザ識別情報と対応付けられて記憶されている言語情報が示す言語の文字列を含む画面のうち、前記操作履歴記憶手段で記憶されている前記操作回数が所定回数より多い画面に含まれる文字列を取得して記憶させる
ことを特徴とする請求項1記載の文字表示システム。
【請求項5】
文字列が表示される表示部と、
ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
取得したユーザ識別情報に基づいて、言語を示す言語情報を取得する言語情報取得手段と、
前記表示部に表示される文字列であって、特定の言語である特定言語を含む複数の言語の文字列を記憶する文字列記憶手段と、
前記言語情報取得手段で取得した言語情報が示す言語が、前記文字列記憶手段に文字列が記憶されているいずれの言語とも異なる場合は、当該言語情報が示す言語の文字列を取得し、前記表示文字列記憶手段の特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させる文字列取得手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
文字列が表示される表示部を備える画像形成装置で用いられる文字表示方法であって、
ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得ステップと、
取得したユーザ識別情報に基づいて、言語を示す言語情報を取得する言語情報取得ステップと、
前記表示部に表示される文字列であって、特定の言語である特定言語を含む複数の言語の文字列をメモリに記憶させる文字列記憶ステップと、
前記言語情報取得ステップで取得した言語情報が示す言語が、前記文字列記憶ステップで記憶させた文字列のいずれの言語とも異なる場合は、当該言語情報が示す言語の文字列を取得し、前記表示文字列記憶ステップに特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させる文字列取得ステップと
を備えることを特徴とする文字表示方法。
【請求項7】
文字表示処理を行うコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得処理を実行させ、
取得したユーザ識別情報に基づいて、言語を示す言語情報を取得する言語情報取得処理を実行させ、
表示装置に表示される文字列であって、特定の言語である特定言語を含む複数の言語の文字列をメモリに記憶させる文字列記憶処理を実行させ、
前記言語情報取得ステップで取得した言語情報が示す言語が、前記文字列記憶ステップで記憶された文字列のいずれの言語とも異なる場合は、当該言語情報が示す言語の文字列を取得し、前記表示文字列記憶ステップに特定言語の文字列が記憶されている領域以外の領域に記憶させる文字列取得処理を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−183509(P2010−183509A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27471(P2009−27471)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】