新規なβ−ラクタマーゼ阻害剤
二環式環の2つの位置がヘテロシクリルアミノカルボニル基またはカルボシクリルアミノカルボニル基で置換されている7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸化合物のクラスはβ−ラクタマーゼ阻害剤である。前記化合物、並びにそのプロドラッグ及び医薬的に許容され得る塩はβ−ラクタム抗生物質との併用で細菌感染の治療に有用である。特に、前記化合物は、β−ラクタマーゼが存在するためにβ−ラクタム抗生物質に対して耐性の微生物に対してβ−ラクタム抗生物質(例えば、イミペネム及びセフタジジム)と併用するために適している。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化65】
[式中、
Rは場合により1から3個のN、O及びSから独立して選択されるヘテロ原子を含有し、場合により1個以上のRa基で置換されている7から9員飽和または不飽和環を表し;
R1は水素またはメチルを表し;
各Raは独立して水素、C1−6アルキル、ハロ、−(CH2)nCN、−(CH2)nNO2、−(CH2)nORb、−(CH2)nSRb、−(CH2)nN(Rb)2、−(CH2)nC(O)N(Rb)2、−(CH2)nSO2N(Rb)2、−(CH2)nCO2Rb、−(CH2)nC(O)Rb、−(CH2)nOC(O)Rb、−(CH2)nNHC(O)Rb、−(CH2)nNHC(O)2Rb、−(CH2)nNHSO2Rb、−(CH2)nC(=NH)NH2または−(CH2)nC(=NH)Hを表し、または同一環炭素原子上の2個のRa基は場合により一緒になってオキソを形成しもしくは同一環硫黄原子上の2個のRa基は場合により硫黄と一緒になってSOを表しもしくは同一環硫黄原子上の4個のRa基は場合により硫黄と一緒になってSO2を表し;
各nは独立して0、1、2、3または4であり;
各Rbは独立して水素またはC1−4アルキルを表し;
Mは水素または医薬的に許容され得るカチオンを表し、化合物がスルホン酸によりプロトン化され得る内部塩基を含んでいるときにはMは場合により負電荷である。]
を有する化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩
【請求項2】
R1が水素である請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
Rが1個の窒素原子を含有し、残りが炭素原子である7から9員飽和環である請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
R1が水素である請求項3に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
Rが、N(Ra)を含有し及び場合によりOまたはNHをも含有する7から9員飽和環であり、ここにおいて、N(Ra)に直接結合している隣接する2個の環原子は炭素原子であり、(i)N(Ra)に直接結合している環炭素原子の1個は場合によりオキソで置換されており、場合によりメチルでモノ置換されておりもしくは場合によりメチルでジ置換されており、または(ii)N(Ra)に直接結合している環炭素原子の両方は独立して場合によりメチルでモノまたはジ置換されており;
R1が水素であり;
Raは水素、C1−4アルキル、−(CH2)2−3OH、−(CH2)2−3O−C1−3アルキル、−(CH2)2−3NH2、−(CH2)2−3N(H)−C1−3アルキル、−(CH2)2N(−C1−3アルキル)2、−C(NH)NH2または−C(=NH)Hである;
請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
RはN(Ra)(ここで、Raは水素、CH3、−(CH2)2OH、−(CH2)2NH2、−(CH2)N(H)CH3または−(CH2)2N(CH3)2である。)を含有する7から9員飽和環である請求項5に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
式IIまたはIII:
【化66】
で表される化合物である請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項8】
Raが水素、C1−6アルキル、−C(=NH)NH2または−C(=NH)Hである請求項7に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項9】
RaがHまたはC1−4アルキルである請求項8に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項10】
Rが
【化67】
(ここで、結合の末端の星印(*)はRの化合物の残りへの結合ポイントを指す。)
であり;
R1がHであり;
環N上の置換基である各Raが独立してH、CH3、−(CH2)2−3OH、−(CH2)2NH2、−(CH2)2N(H)CH3、−(CH2)2N(CH3)2、−(CH2)1−2C(O)NH2、−(CH2)1−2C(O)N(H)CH3、−(CH2)1−2C(O)N(CH3)2及び−CH(=NH)からなる群から選択され;
環炭素上の置換基である各Raが独立してHまたはCH3であり、2個のRa基が同一環炭素原子上にある場合には2個のRa基は場合により一緒になってオキソを形成し、ただし環炭素上の少なくとも1個のRaはH以外であり;
MがHである、
請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項11】
(1S,5R)−2−{[(4S)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(4R)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(シクロヘプチルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(3S)−アゼパン−3−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(3S)−2−オキソアゼパン−3−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,4−ジアゼパン−6−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(6R)−1,4−オキサゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(6S)−1,4−オキサゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−メチルアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(2−ヒドロキシエチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(3−ヒドロキシプロピル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[({(4S)−1−[2−(アミノ)エチル]アゼパン−4−イル}アミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[({(4S)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アゼパン−4−イル}アミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(2,2,7,7−テトラメチルアゼパン−4−イル)アミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−5−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−4−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体A)、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−4−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体B)、
(1S,5R)−2−{[アゾナン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体A)、
(1S,5R)−2−{[アゾナン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体B)、
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(6R)−1,4−チアゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(2−アミノ−2−オキソエチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(イミノメチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(4S)−7−オキソアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(4R)−7−オキソアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,2−ジアゼパン−5−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(5R)−1,2−オキサゼパン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[4−(3−アミノプロピル)シクロヘプチル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(1S,4R)−4−アミノシクロヘプチル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,5−ジアゾカン−3−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(7R)−1,4−オキサゾカン−7−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、及び
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(4R)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イルアミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項12】
(1S,5R)−2−{[(4S)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸である請求項11に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項14】
更に、β−ラクタム抗生物質及びDHP阻害剤を含む請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
β−ラクタム抗生物質及び請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の配合剤。
【請求項16】
β−ラクタム抗生物質、DHP阻害剤及び請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の配合剤。
【請求項17】
β−ラクタム抗生物質がイミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、アモキシシリン、チカルシリン、アンピシリン、セフォペラゾン、ピペラシリン及びセフタジジムからなる群から選択される、請求項14に記載の組成物または請求項15または16に記載の配合剤。
【請求項18】
β−ラクタム抗生物質がイミペネムであり、DHP阻害剤がシラスタチンまたはその医薬的に許容され得る塩である、請求項14に記載の組成物または請求項16に記載の配合剤。
【請求項19】
請求項12に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩、イミペネム及びシラスタチンを含む配合剤。
【請求項20】
細菌感染の治療を要する患者に対して治療有効量の請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩を場合によりβ−ラクタム抗生物質と一緒に投与することを含む細菌感染の治療方法。
【請求項21】
細菌感染の治療用薬剤の製造における場合によりβ−ラクタム抗生物質と組み合わせた請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項22】
約10.1°、10.8°及び15.3°の2Θ値を含む銅Kα線を用いて得られるX線粉末回折パターンにより特徴づけられる結晶性二水和物の形態の請求項12に記載の化合物。
【請求項23】
(A)請求項12に記載の化合物のC1−4アルキルアルコール溶媒和物を水とC1−4アルキルアルコールを含む混合物に添加して、スラリーを形成すること;
(B)ステップAのスラリーをエージングし、場合によりエージング中スラリーに更にC1−4アルキルアルコールを添加すること;及び
(C)スラリーから結晶性二水和物を単離すること;
を含む請求項22に記載の結晶性二水和物の製造方法。
【請求項24】
化合物1の溶媒和物はIPA溶媒和物であり、スラリー中に使用するアルコールはIPAである請求項23に記載の方法。
【請求項1】
式I
【化65】
[式中、
Rは場合により1から3個のN、O及びSから独立して選択されるヘテロ原子を含有し、場合により1個以上のRa基で置換されている7から9員飽和または不飽和環を表し;
R1は水素またはメチルを表し;
各Raは独立して水素、C1−6アルキル、ハロ、−(CH2)nCN、−(CH2)nNO2、−(CH2)nORb、−(CH2)nSRb、−(CH2)nN(Rb)2、−(CH2)nC(O)N(Rb)2、−(CH2)nSO2N(Rb)2、−(CH2)nCO2Rb、−(CH2)nC(O)Rb、−(CH2)nOC(O)Rb、−(CH2)nNHC(O)Rb、−(CH2)nNHC(O)2Rb、−(CH2)nNHSO2Rb、−(CH2)nC(=NH)NH2または−(CH2)nC(=NH)Hを表し、または同一環炭素原子上の2個のRa基は場合により一緒になってオキソを形成しもしくは同一環硫黄原子上の2個のRa基は場合により硫黄と一緒になってSOを表しもしくは同一環硫黄原子上の4個のRa基は場合により硫黄と一緒になってSO2を表し;
各nは独立して0、1、2、3または4であり;
各Rbは独立して水素またはC1−4アルキルを表し;
Mは水素または医薬的に許容され得るカチオンを表し、化合物がスルホン酸によりプロトン化され得る内部塩基を含んでいるときにはMは場合により負電荷である。]
を有する化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩
【請求項2】
R1が水素である請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
Rが1個の窒素原子を含有し、残りが炭素原子である7から9員飽和環である請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
R1が水素である請求項3に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
Rが、N(Ra)を含有し及び場合によりOまたはNHをも含有する7から9員飽和環であり、ここにおいて、N(Ra)に直接結合している隣接する2個の環原子は炭素原子であり、(i)N(Ra)に直接結合している環炭素原子の1個は場合によりオキソで置換されており、場合によりメチルでモノ置換されておりもしくは場合によりメチルでジ置換されており、または(ii)N(Ra)に直接結合している環炭素原子の両方は独立して場合によりメチルでモノまたはジ置換されており;
R1が水素であり;
Raは水素、C1−4アルキル、−(CH2)2−3OH、−(CH2)2−3O−C1−3アルキル、−(CH2)2−3NH2、−(CH2)2−3N(H)−C1−3アルキル、−(CH2)2N(−C1−3アルキル)2、−C(NH)NH2または−C(=NH)Hである;
請求項1に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
RはN(Ra)(ここで、Raは水素、CH3、−(CH2)2OH、−(CH2)2NH2、−(CH2)N(H)CH3または−(CH2)2N(CH3)2である。)を含有する7から9員飽和環である請求項5に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
式IIまたはIII:
【化66】
で表される化合物である請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項8】
Raが水素、C1−6アルキル、−C(=NH)NH2または−C(=NH)Hである請求項7に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項9】
RaがHまたはC1−4アルキルである請求項8に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項10】
Rが
【化67】
(ここで、結合の末端の星印(*)はRの化合物の残りへの結合ポイントを指す。)
であり;
R1がHであり;
環N上の置換基である各Raが独立してH、CH3、−(CH2)2−3OH、−(CH2)2NH2、−(CH2)2N(H)CH3、−(CH2)2N(CH3)2、−(CH2)1−2C(O)NH2、−(CH2)1−2C(O)N(H)CH3、−(CH2)1−2C(O)N(CH3)2及び−CH(=NH)からなる群から選択され;
環炭素上の置換基である各Raが独立してHまたはCH3であり、2個のRa基が同一環炭素原子上にある場合には2個のRa基は場合により一緒になってオキソを形成し、ただし環炭素上の少なくとも1個のRaはH以外であり;
MがHである、
請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項11】
(1S,5R)−2−{[(4S)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(4R)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(シクロヘプチルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(3S)−アゼパン−3−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(3S)−2−オキソアゼパン−3−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,4−ジアゼパン−6−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(6R)−1,4−オキサゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(6S)−1,4−オキサゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−メチルアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(2−ヒドロキシエチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(3−ヒドロキシプロピル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[({(4S)−1−[2−(アミノ)エチル]アゼパン−4−イル}アミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[({(4S)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アゼパン−4−イル}アミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(2,2,7,7−テトラメチルアゼパン−4−イル)アミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−5−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−4−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体A)、
(1S,5R)−2−[(アゾカン−4−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体B)、
(1S,5R)−2−{[アゾナン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体A)、
(1S,5R)−2−{[アゾナン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸(異性体B)、
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(6R)−1,4−チアゼパン−6−イルアミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(2−アミノ−2−オキソエチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(4S)−1−(イミノメチル)アゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(4S)−7−オキソアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−7−オキソ−2−({[(4R)−7−オキソアゼパン−4−イル]アミノ}カルボニル)−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,2−ジアゼパン−5−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(5R)−1,2−オキサゼパン−5−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[4−(3−アミノプロピル)シクロヘプチル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−({[(1S,4R)−4−アミノシクロヘプチル]アミノ}カルボニル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−[(1,5−ジアゾカン−3−イルアミノ)カルボニル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、
(1S,5R)−2−{[(7R)−1,4−オキサゾカン−7−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸、及び
(1S,5R)−7−オキソ−2−{[(4R)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イルアミノ]カルボニル}−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項12】
(1S,5R)−2−{[(4S)−アゼパン−4−イルアミノ]カルボニル}−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ−[3.2.0]ヘプタン−6−スルホン酸である請求項11に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項14】
更に、β−ラクタム抗生物質及びDHP阻害剤を含む請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
β−ラクタム抗生物質及び請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の配合剤。
【請求項16】
β−ラクタム抗生物質、DHP阻害剤及び請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の配合剤。
【請求項17】
β−ラクタム抗生物質がイミペネム、エルタペネム、メロペネム、ドリペネム、ビアペネム、パニペネム、アモキシシリン、チカルシリン、アンピシリン、セフォペラゾン、ピペラシリン及びセフタジジムからなる群から選択される、請求項14に記載の組成物または請求項15または16に記載の配合剤。
【請求項18】
β−ラクタム抗生物質がイミペネムであり、DHP阻害剤がシラスタチンまたはその医薬的に許容され得る塩である、請求項14に記載の組成物または請求項16に記載の配合剤。
【請求項19】
請求項12に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩、イミペネム及びシラスタチンを含む配合剤。
【請求項20】
細菌感染の治療を要する患者に対して治療有効量の請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩を場合によりβ−ラクタム抗生物質と一緒に投与することを含む細菌感染の治療方法。
【請求項21】
細菌感染の治療用薬剤の製造における場合によりβ−ラクタム抗生物質と組み合わせた請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項22】
約10.1°、10.8°及び15.3°の2Θ値を含む銅Kα線を用いて得られるX線粉末回折パターンにより特徴づけられる結晶性二水和物の形態の請求項12に記載の化合物。
【請求項23】
(A)請求項12に記載の化合物のC1−4アルキルアルコール溶媒和物を水とC1−4アルキルアルコールを含む混合物に添加して、スラリーを形成すること;
(B)ステップAのスラリーをエージングし、場合によりエージング中スラリーに更にC1−4アルキルアルコールを添加すること;及び
(C)スラリーから結晶性二水和物を単離すること;
を含む請求項22に記載の結晶性二水和物の製造方法。
【請求項24】
化合物1の溶媒和物はIPA溶媒和物であり、スラリー中に使用するアルコールはIPAである請求項23に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公表番号】特表2010−504967(P2010−504967A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−530387(P2009−530387)
【出願日】平成19年9月24日(2007.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/020608
【国際公開番号】WO2008/039420
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月24日(2007.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/020608
【国際公開番号】WO2008/039420
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】
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