説明

新規な芳香族フルオログリコシド誘導体、該化合物を含む薬剤及びその使用

本発明は、新規な芳香族フルオログリコシド誘導体、該化合物を含有する薬剤、及びそれらの使用に関する。本発明は、式(I)
【化1】


(基は記載された意味を有する)の芳香族フルオログリコシド誘導体、及びそれらの生理学的に適合性の塩、並びにそれらの製造方法に関する。これらの化合物は、例えば抗糖尿病薬として適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、置換芳香族フルオログリコシド誘導体、並びにその生理学的に適合性の塩及び生理学的に機能性の誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
SGLT作用を有するいくつかの物質クラスは、文献において既に開示されている。これらの構造の全てについてのモデルは、天然産物フロリジンであった。これから、以下の財産権に記載される以下のクラスが誘導された:
− Tanabeのプロピオフェノングリコシド類(特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4)
− Kisseiの2−(グルコピラノシルオキシ)ベンジルベンゼン類(特許文献5、特許文献6、特許文献7及び特許文献8)
− Kissei、Bristol−Myers Squibb及びAjinomotoのグルコピラノシルオキシピラゾール類(特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17及び特許文献18)
− Bristol−Myers SquibbのO−グリコシドベンズアミド類(特許文献19及び特許文献20)
− Aventisのグルコピラノシルオキシチオフェン類(特許文献21)
− Bristol−Myers SquibbのC−アリールグリコシド類(特許文献22、特許文献23及び特許文献24)
− Boehringer Ingelheimの置換C−アリールグリコシド類(特許文献25)
− Sanofi−Aventisの4−フルオロデオキシグルコピラノシド類及びC−アリールグリコシド類(特許文献26、特許文献27及び特許文献28)
− Mitsubishi Tanabeの置換C−アリールグリコシド類(特許文献29)。
【0003】
全ての公知の構造は、非常に重要な構造要素としてグルコースを含有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO0280936
【特許文献2】WO0280935
【特許文献3】JP2000080041
【特許文献4】EP850948
【特許文献5】WO0244192
【特許文献6】WO0228872
【特許文献7】WO03011880
【特許文献8】WO0168660
【特許文献9】WO02068440
【特許文献10】WO02068439
【特許文献11】WO0236602
【特許文献12】WO01016147
【特許文献13】WO02053573
【特許文献14】WO03020737
【特許文献15】WO03090783
【特許文献16】WO04014932
【特許文献17】WO04019958
【特許文献18】WO04018491
【特許文献19】WO0174835
【特許文献20】WO0174834
【特許文献21】WO04007517
【特許文献22】WO03099836
【特許文献23】WO0127128
【特許文献24】US2002137903
【特許文献25】US2006/0074031
【特許文献26】WO2004/052902
【特許文献27】WO2004/052903
【特許文献28】WO2005/121161
【特許文献29】WO2008/013321
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1型糖尿病及び2型糖尿病を予防及び処置することが可能である新規な化合物を提供することが、本発明の目的であった。本発明者らは今や、驚くべきことに、芳香族フルオログリコシド誘導体がSGLT2に対する作用を選択的に増強することを見いだした。従って、これらの化合物は、1型糖尿病及び2型糖尿病の予防及び処置に特に適している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って本発明は、式I
【化1】

〔式中、
Ra、Rb、Rcは、それぞれ独立して、H、−COO−(C1−C6)−アルキルであり;
R1及びR2はそれぞれFであるか、又は
R1がHであり、そしてR2がFであり;
R3は、水素、F、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シクロプロピル、CH2−シクロプロピルであり;
Cyc1は、
【化2】

であり;
R4、R5、R6、R7は、それぞれ独立して、水素、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、CO(C1−C4)−アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、HO−(C1−C6)−アルキレン、(C1−C6)−アルキレン−O−(C1−C6)−アルキル(ここでアルキル、アルケニル、アルキニル又はO−アルキルラジカルにおける1つ、1つより多く、又は全ての水素は、フッ素で置き換えられていてもよい)、
SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、SCF3、SO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、NH2である〕
の化合物、及びその薬学的に適合性の塩;
であって、
R1=H、R2=F、R3=メチルでかつCyc1−R4=4−OCH3−フェニルである化合物を除く、
化合物、及びその薬学的に適合性の塩に関する。
【0007】
本明細書以後における「式Iの化合物」への言及は、上記の式Iの化合物、並びに本明細書中に記載される、その塩、溶媒和物及び生理学的に機能性の誘導体を指す。
【0008】
ラジカル又は置換基が式Iの化合物中に1回より多く出現し得る場合、それらはそれぞれ独立して、特定の定義を有し得、そして同じであっても異なっていてもよい。
【0009】
式Iにおける記号は、好ましくはそれぞれ独立して以下のように定義される:
式中、
Ra、Rb、Rcはそれぞれ水素である、
式Iの化合物が好ましい。
【0010】
式中、
Raは−COO−(C1−C6)−アルキルであり;そして
Rb、Rcはそれぞれ水素である、
式Iの化合物もまた好ましい。
【0011】
式中、
R1及びR2はそれぞれFである、
式Iの化合物が好ましい。
【0012】
式中:
R3は、水素、F、Cl、Br、CF3、OCF3、メチル、メトキシ、シクロプロピル、CH2−シクロプロピルである、
式Iの化合物が好ましい。
【0013】
式中:
R3はF、Cl、Br、CF3、OCF3、メチル、メトキシである、
式Iの化合物が特に好ましい。
【0014】
式中:
1つのR4、R5、R6又はR7が、F、Cl、CF3、OH、COOH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、O−(C1−C6)−アルキル、HO−(C1−C6)−アルキレン又は(C1−C6)−アルキレン−O−(C1−C6)−アルキル、[ここでアルキル及びO−アルキルラジカルにおける1つ、1つより多く、又は全ての水素がフッ素で置き換えられていてもよい]であり;
他がそれぞれ水素である、
式Iの化合物が特に好ましい。
【0015】
式中、
1つのR4、R5、R6又はR7がF、Cl、CF3、OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、O−(C1−C6)−アルキル、HO−(C1−C6)−アルキレン又は(C1−C6)−アルキレン−O−(C1−C6)−アルキルであり;
他がそれぞれ水素である、
式Iの化合物が特に好ましい。
【0016】
式中、
R4がCl、CF3、OCF3、エチル、メトキシ、エトキシであり;
R5、R6、R7がそれぞれ水素である、
式Iの化合物が非常に特に好ましい。
【0017】
好ましい実施態様は、式中、
Cyc1が、
【化3】

である、式Iの化合物の実施態様である。
【0018】
さらなる好ましい実施態様は、式中、
Cyc1が、
【化4】

である、式Iの化合物の実施態様である。
【0019】
さらに好ましい実施態様は、式中、
Cyc1が、
【化5】

である、式Iの化合物の実施態様である。
【0020】
さらに好ましい実施態様は、式中、
Cyc1が、
【化6】

である、式Iの化合物の実施態様である。
【0021】
R3、R4、R5、R6及びR7置換基におけるアルキルラジカルは、直鎖又は分枝鎖のいずれでもよい。ハロゲンは、F、Cl、Br、I、好ましくはF及びClを意味すると理解される。
【0022】
本発明は、それらの互変異性体、ラセミ化合物、ラセミ混合物及び純粋な鏡像異性体の形態の式Iの化合物、並びにそれらのジアステレオマー及びその混合物に関する。本発明は、式Iの化合物のこれらの異性体、及び適切な場合は、互変異性形態を全て包含する。これらの異性体形態は、(場合によっては)明確に記載されていない場合でも、公知の方法により得られ得る。
【0023】
薬学的に許容しうる塩は、それらの水中の溶解度が最初の又は基本の化合物の溶解度よりも高いために、医学的応用に特に適している。これらの塩は、薬学的に許容しうるアニオン又はカチオンを有していなければならない。本発明の化合物の適切な薬学的に許容しうる酸付加塩は、塩酸、臭化水素酸、りん酸、メタりん酸、硝酸及び硫酸のような無機酸の塩、並びに有機酸、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸及び酒石酸の塩である。適切な薬学的に許容しうる塩基塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩及びカルシウム塩)及びトロメタモール(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、ジエタノールアミン、リジン又はエチレンジアミンの塩である。
【0024】
薬学的に許容されないアニオンとの塩、例えばトリフルオロ酢酸塩も同様に、薬学的に許容しうる塩の製造若しくは精製のために有用な中間体として、及び/又は非治療的(例えばインビトロ)適用における使用のために、本発明の枠内に属する。
【0025】
本明細書で使用される用語「生理学的に機能性の誘導体」は、哺乳動物、例えばヒトに投与されると、式Iの化合物又はその活性な代謝産物を(直接的又は間接的に)形成することができる、本発明の式Iの化合物のあらゆる生理学的に許容される誘導体(例えば、エステル)を指す。
【0026】
生理学的に機能性の誘導体には、例えば、H.Okada etal.、Chem.Pharm.Bull.1994、42、57−61に記載されるような、本発明の化合物のプロドラッグも含まれる。このようなプロドラッグは、インビボで本発明の化合物へと代謝され得る。これらのプロドラッグ自体は活性であっても活性でなくてもよい。
【0027】
本発明の化合物はまた、種々の多形形態で、例えば非晶質及び結晶多形の形態で存在し得る。本発明の化合物の全ての多形形態は、本発明の枠内に属し、そして本発明のさらなる局面である。
【0028】
本明細書以後における「式Iの化合物」に対する全ての言及は、上記の式Iの化合物、並びに本明細書中に記載されるようなそれらの塩、溶媒和物及び生理学的に機能性の誘導体を指す。
【0029】
使用
本発明はさらに、SGLT2(ナトリウム依存性グルコース輸送体2)の阻害のための、式Iの化合物及びその医薬組成物の使用に関する。
SGLT2は、腎臓の糸球体ろ過液からのD−グルコースの再吸収の原因である(E.M.Wright et al.、Am.J.Physiol.2001、263:F459−F465)。
グルコースの尿細管再吸収の阻害は、血中グルコース濃度の低下に寄与する。従って、SGLT2の阻害剤は、代謝障害、特に真性糖尿病の処置、制御及び予防に適している。
【0030】
本発明の化合物はまた、SGLT1受容体と比較してSGLT2に対する特に高い選択性も顕著である。この選択性は、ジフルオロ化合物の場合においてさらに増強される。
グルコース単位上でエステル化された本発明の化合物は、プロドラッグとして作用する。インビトロ試験法において、それらはSGLT2に対して示すIC50値。は低い。それにもかかわらず、インビボ試験のグルコース排泄データにより実証されるように、それらは選択的SGLT2阻害剤である。
【0031】
式Iの化合物は、グルコース代謝に対する都合の良い効果について注目に値し;より詳細には、それらは血糖レベルを低下させ、1型及び2型糖尿病の処置に適している。従って本化合物は、単独で、又は血糖を低下させるさらなる活性成分(抗糖尿病薬)と組み合わせて使用することができる。
【0032】
式Iの化合物はさらに、糖尿病性晩発障害(late damage)、例えばネフロパシー、網膜症、神経障害、そしてシンドロームX、肥満、心筋(myocardinal)梗塞、末梢動脈閉塞性疾患、血栓症、動脈硬化症、炎症、免疫疾患、自己免疫疾患、例えばAIDS、ぜん息、骨粗しょう症、がん、乾癬、アルツハイマー病、統合失調症及び感染性疾患の予防及び処置に適しており;好ましくは、1型糖尿病及び2型糖尿病の処置、並びに糖尿病性晩発障害、シンドロームX及び肥満の予防及び処置に適している。
【0033】
製剤
所望の生物学的効果を達成するために必要な式Iの化合物の量は、多数の要因、例えば選択された特定の化合物、使用目的、投与の様式、及び患者の臨床状態に依存する。日用量は、一般的に1日あたり体重1キログラムあたり0.3mg〜100mg(典型的には3mg〜50mg)の範囲、例えば3〜10mg/kg/日である。経口的に投与され得る単回投与製剤、例えば錠剤又はカプセル剤は、例えば1.0〜1000mg、典型的には10〜600mgを含み得る。上述の状態の治療のために、式Iの化合物は、化合物自体として使用することもできるが、それらは許容しうる担体との医薬組成物の形態が好ましい。担体は、当然のことながら、組成物の他の成分と適合性であり、かつ患者の健康に有害でないという意味で許容しうるものでなければならない。担体は、固体でも液体でも両方でもよく、好ましくは活性成分を0.05質量%〜95質量%含有し得る単回投与剤として、例えば錠剤として、化合物と共に製剤化される。他の薬学的に活性な物質(式Iの他の化合物を含む)も同様に存在し得る。本発明の医薬組成物は、本質的に成分を薬理学的に許容しうる担体及び/又は添加剤と混合することからなる、公知の製薬方法の一つにより製造され得る。
【0034】
最も適切な投与様式はそれぞれ個体の症例において処置すべき状態の性質及び重症度並びに各場合に使用される式Iの化合物の性質に依存するが、本発明の医薬組成物は、経口(oral)、直腸及び口腔(peroral)(例えば舌下)投与に適したものである。被覆製剤及び被覆徐放性(slow−releas)製剤もまた本発明の枠内に属する。耐酸性及び耐胃液性の製剤が好ましい。耐胃液性の適切なコーティング剤は、酢酸フタル酸セルロース、酢酸フタル酸ポリビニル、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びメタクリル酸とメタクリル酸メチルのアニオン性ポリマーを含む。
【0035】
経口投与に適した医薬製剤は、別々の単位の形態、例えば、カプセル剤、カシェ剤、サッカブル錠剤(succkable tablets)又は錠剤でも(これらはそれぞれ規定された量の式Iの化合物を含む);散剤又は顆粒剤として;水性若しくは非水性液体中の液剤又は懸濁剤として;又は水中油若しくは油中水乳剤の形態であってもよい。これらの組成物は、既に述べたように、活性成分と担体(1つ又はそれ以上のさらなる成分からなっていてもよい)とを接触させる工程を含む、あらゆる適切な製薬方法により調製することができる。これら組成物は一般的に、活性成分と液体及び/又は微粉化された固体担体とを一様かつ均一に混合すること、その後必要ならば生成物を成形することにより製造される。従って、例えば錠剤は、化合物の粉末又は顆粒を、適切な場合には1つ又はそれ以上のさらなる成分とともに、圧縮又は成型することにより製造され得る。圧縮錠剤は、適切な場合は結合剤、流動促進剤、不活性希釈剤及び/若しくは1つ(又はそれ以上)の界面活性/分散剤と混合された、例えば、粉末若しくは顆粒のような自由流動性形態の化合物を適切な機械で打錠することにより製造され得る。湿製錠(Molded tablets)は、粉末形態であり不活性液体希釈剤で湿らされている化合物を、適切な機械で成型することにより製造され得る。
【0036】
口腔(peroral)(舌下)投与に適した医薬組成物は、式Iの化合物を矯味矯臭剤、通常はスクロース及びアラビアゴム又はトラガカントとともに含有するサッカブル錠剤、並びに本化合物をゼラチン及びグリセロール又はスクロース及びアラビアゴムのような不活性基剤中に含むトローチ剤(pastilles)を含む。
【0037】
直腸投与に適した医薬組成物は、好ましくは単回投与の坐剤の形態である。これらは、式Iの化合物を、1つ又はそれ以上の従来の固形担体、例えばカカオ脂と混合すること、及び得られた混合物を成形することにより製造され得る。
【0038】
他の薬剤との組み合わせ
本発明の化合物は、単独で、又は例えば代謝障害若しくはそれにしばしば関連する障害に対して有益な効果を有する1若しくはそれ以上のさらなる薬理学的に活性な物質と組み合わせて投与することができる。それらは、特に作用における相乗的な改善のために、式Iの化合物と組み合わせることができる。活性成分の組み合わせは、患者への活性成分の別々の投与によるか、又は複数の活性成分が1つの医薬製剤中に存在する配合剤(combination product)の形態での、いずれかで投与され得る。活性成分が活性成分の別々の投与により投与される場合、これは同時に、又は連続して行われ得る。
【0039】
組み合わせ製剤に適したさらなる活性成分は以下である:
Rote Liste 2007、12章に記述される全ての抗糖尿病薬;Rote Liste 2007、1章に記述される全ての減量剤(weight−reducing agents)/食欲抑制薬;Rote Liste 2007、36章に記述される全ての利尿薬;Rote Liste 2007、58章に記述される全ての脂質低下(lipid−lowering)剤。以下に記述される活性成分の大部分は、USP Dictionary of USAN and International Drug Names、USPharmacopeia、Rockville 2006において開示される。
【0040】
抗糖尿病薬としては、インスリン及びインスリン誘導体、例えばLantus(登録商標)(www.lantus.comを参照のこと)若しくはHMR1964若しくはLevemir(登録商標)(インスリンデテミル)、Humalog(R)(インスリンリスプロ)、Humulin(R)、VIAjectTM、SuliXen(R)又はWO2005005477(Novo Nordisk)に記載されるもの、速効性インスリン類(US6,221,633を参照のこと)、吸入式インスリン類、例えばExubera(登録商標)、NasulinTM、又は経口インスリン類、例えばIN−105(Nobex)若しくはOral−lynTM(Generex Biotechnology)、若しくはTechnosphere(R)インスリン(MannKind)若しくはCobalaminTM経口インスリン、又はWO2007128815、WO2007128817、WO2008034881、WO2008049711に記載されるインスリン類、又は経皮的に投与することができるインスリン類;
【0041】
GLP−1誘導体及びGLP−1アゴニスト、例えばWO2008061355に記載されるような、例えばエクセナチド若しくはその特定の製剤、リラグルチド、タスポグルチド(taspoglutide)(R−1583)、アルビグルチド(albiglutide)、リキシセナチド(lixisenatide)又はNovo Nordisk A/SによるWO98/08871、WO005027978、WO2006037811、WO2006037810、ZealandによるWO01/04156若しくはBeaufour−IpsenによるWO00/34331に記載されるもの、酢酸プラムリンチド(Symlin;Amylin Pharmaceuticals)、AVE−0010、BIM−51077(R−1583、ITM−077)、PC−DAC:エキセンディン−4(組み換えヒトアルブミンに共有結合で結合されたエキセンディン−4類縁体)、CVX−73、CVX−98及びCVx−96(GLP−1ペプチドに対する特異的結合部位を有するモノクローナル抗体に共有結合で結合されたGLP−1類縁体)、CNTO−736(抗体のFc部分を含むドメインに結合されたGLP−1類縁体)、PGC−GLP−1(ナノ担体(nanocarrier)に結合されたGLP−1)、例えばD.Chen et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 104(2007) 943に記載されるようなアゴニスト、WO2006124529、WO2007124461、WO2008062457、WO2008082274、WO2008101017、WO2008081418、WO2008112939、WO2008112941、WO2008113601、WO2008116294、WO2008116648、WO2008119238に記載されるもの、ペプチド、例えばオビネピチド(obinepitide)(TM−30338)、例えばWO2007104789に記載されるようなアミリン受容体アゴニスト、WO2007120899、WO2008022015、WO2008056726に記載されるようなヒトGLP−1の類縁体、並びに経口で活性な血糖降下成分が挙げられる。
【0042】
抗糖尿病薬には、例えばWO2006121860に記載されるような、グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)受容体のアゴニストも含まれる。
【0043】
抗糖尿病薬には、グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)、及び例えばWO2008021560に記載される類似化合物も含まれる。
【0044】
抗糖尿病薬には、線維芽細胞増殖因子21(FGF−21)の類縁体及び誘導体も含まれる。
【0045】
経口で活性な血糖降下成分としては、好ましくは
スルホニル尿素類、
ビグアニジン類、
メグリチニド類、
オキサジアゾリジンジオン類、
チアゾリジンジオン類、
PPAR及びRXR調節剤、
グルコシダーゼ阻害剤、
グリコーゲンホスホリラーゼの阻害剤、
グルカゴン受容体アンタゴニスト、
グルコキナーゼ活性化剤、
フルクトース1,6−ビスホスファターゼの阻害剤
グルコース輸送体4の調節剤(GLUT4)、
グルタミン−フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)の阻害剤、
GLP−1アゴニスト、
カリウムチャネル開口薬、例えばピナシジル、クロマカリム、ジアゾキシド、又はR.D.Carr et al.、Diabetes 52、2003、2513.2518、J.B.Hansen et alにおいて、Current Medicinal Chemistry 11、2004、1595−1615において、T.M.Tagmose et al.、J.Med.Chem.47、2004、3202−3211において、若しくはM.J.Coghlan et al.、J.Med.Chem.44、2001、1627−1653において記載されるもの、又はNovo Nordisk A/SによるWO97/26265及びWO99/03861に記載されるもの、
ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに対して作用する活性成分、
ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)の阻害剤、
インスリン抵抗性改善薬、
糖新生及び/若しくは糖原分解の刺激に関与する肝臓酵素の阻害剤、
グルコース取り込み、グルコース輸送及びグルコース再吸収の調節剤、
ナトリウム依存性グルコース輸送体1若しくは2(SGLT1、SGLT2)の調節剤、
11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ−1(11β−HSD1)の阻害剤、
タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)の阻害剤、
ニコチン酸受容体アゴニスト、
ホルモン感受性又は内皮リパーゼの阻害剤、
アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC1及び/又はACC2)の阻害剤、又はGSK−3ベータの阻害剤が挙げられる。
代謝を改変する化合物、例えば活性な抗高脂血症成分及び活性な抗脂血症成分、
HMGCoAレダクターゼ阻害剤、
ファルネソイドX受容体(FXR)調節剤、
フィブラート、
コレステロール再吸収阻害剤、
CETP阻害剤、
胆汁酸再吸収阻害剤、
MTP阻害剤、
エストロゲン受容体ガンマのアゴニスト(ERRγアゴニスト)、
シグマ−1受容体アンタゴニスト、
ソマトスタチン5受容体(SST5受容体)のアンタゴニスト;
食物摂取を減少させる化合物、及び
熱産生を増加させる化合物
も含まれる。
【0046】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、インスリンと組み合わせて投与される。
【0047】
一実施態様において、式Iの化合物は、ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに対して作用する活性成分、例えばスルホニル尿素類、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリクラジド又はグリメピリドと組み合わせて投与される。
【0048】
一実施態様において、式Iの化合物は、迅速に放出されるグリメピリド、及びより長い期間にわたって放出されるメトホルミンの両方を含む錠剤(例えば、US2007264331、WO2008050987、WO2008062273に記載される)と組み合わせて投与される。
【0049】
一実施態様において、式Iの化合物は、ビグアニド、例えばメトホルミンと組み合わせて投与される。
【0050】
別の実施態様において、式Iの化合物は、メグリチニド、例えばレパグリニド、ナテグリニド又はミチグリニドと組み合わせて投与される。
【0051】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、ミチグリニドとグリタゾン、例えば塩酸ピオグリタゾンとを組み合わせて投与される。
【0052】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、ミチグリニドとアルファ−グルコシダーゼ阻害剤とを組み合わせて投与される。
【0053】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、WO2007095462、WO2007101060、WO2007105650に記載されるような抗糖尿病性化合物と組み合わせて投与される。
【0054】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、WO2007137008、WO2008020607に記載されるような、抗低血糖(antihypoglycemic)化合物と組み合わせて投与される。
【0055】
一実施態様において、式Iの化合物は、チアゾリジンジオン、例えばトログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン又はDr.Reddy's Research FoundationによるWO97/41097において開示される化合物、特に5−[[4−[(3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−オキソ−2−キナゾリニルメトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンと組み合わせて投与される。
【0056】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、PPARガンマアゴニスト、例えばロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT−501、Gl 262570、R−483、CS−011(リボグリタゾン)、DRL−17564、DRF−2593(バラグリタゾン(balaglitazone))、INT−131、T−2384、又はWO2005086904、WO2007060992、WO2007100027、WO2007103252、WO2007122970、WO2007138485、WO2008006319、WO2008006969、WO2008010238、WO2008017398、WO2008028188、WO2008066356、WO2008084303、WO2008089461−WO2008089464、WO2008093639、WO2008096769、WO2008096820、WO2008096829、US2008194617、WO2008099944、WO2008108602、WO2008109334、WO2008126731、WO2008126732に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0057】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、CompetactTM、塩酸ピオグリタゾンと塩酸メトホルミンとの固形合剤(solid combination)と組み合わせて投与される。
【0058】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、TandemactTM、ピオグリタゾンとグリメピリドとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0059】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、塩酸ピオグリタゾンとアンギオテンシンIIアゴニスト、例えばTAK−536との固形合剤と組み合わせて投与される。
【0060】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、PPARアルファアゴニスト又は混合型(mixed)PPARアルファ/PPARデルタアゴニスト、例えばGW9578、GW−590735、K−111、LY−674、KRP−101、DRF−10945、LY−518674、CP−900691、BMS−687453、BMS−711939、又はWO2001040207、WO2002096894、WO2005097076、WO2007056771、WO2007087448、WO2007089667、WO2007089557、WO2007102515、WO2007103252、JP2007246474、WO2007118963、WO2007118964、WO2007126043、WO2008006043、WO2008006044、WO2008012470、WO2008035359、WO2008087365、WO2008087366、WO2008087367、WO2008117982に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0061】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、混合型PPARアルファ/ガンマアゴニスト、例えばナベグリタザール(naveglitazar)、LY−510929、ONO−5129、E−3030、AVE 8042、AVE 8134、AVE 0847、CKD−501(硫酸ロベグリタゾン(lobeglitazone))、MBX−213、KY−201又はWO00/64888、WO00/64876、WO03/020269、WO2004024726、WO2007099553、US2007276041、WO2007085135、WO2007085136、WO2007141423、WO2008016175、WO2008053331、WO2008109697、WO2008109700、WO2008108735若しくはJ.P.Berger et al.、TRENDS in Pharmacological Sciences 28(5)、244−251、2005に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0062】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、PPARデルタアゴニスト、例えば GW−501516、又はWO2006059744、WO2006084176、WO2006029699、WO2007039172,WO2007039178、WO2007071766、WO2007101864、US2007244094、WO2007119887、WO2007141423、US2008004281、WO2008016175、WO2008066356、WO2008071311、WO2008084962、US2008176861に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0063】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、pan−SPPARM(選択的PPAR調節剤アルファ、ガンマ、デルタ)、例えばGFT−505、又はWO2008035359に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0064】
一実施態様において、式Iの化合物は、メタグリダセン(metaglidasen)又はMBX−2044又は他のパーシャルPPARガンマアゴニスト/アンタゴニストと組み合わせて投与される。
【0065】
一実施態様において、式Iの化合物は、α−グルコシダーゼ阻害剤、例えばミグリトール若しくはアカルボース、又は例えばWO2007114532、WO2007140230、US2007287674、US2008103201、WO2008065796、WO2008082017に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0066】
一実施態様において、式Iの化合物は、グリコーゲンホスホリラーゼの阻害剤、例えばPSN−357若しくはFR−258900、又はWO2003084922、WO2004007455、WO2005073229−31、WO2005067932、WO2008062739、WO2008099000、WO2008113760に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0067】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルカゴン受容体アンタゴニスト、例えばA−770077若しくはNNC−25−2504又はWO2004100875、WO2005065680、WO2006086488、WO2007047177、WO2007106181、WO2007111864、WO2007120270、WO2007120284、WO2007123581、WO2007136577、WO2008042223、WO2008098244に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0068】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、グルカゴン受容体の産生を阻害する、アンチセンス化合物、例えばISIS−325568と組み合わせて投与される。
【0069】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルコキナーゼの活性化剤、例えばLY−2121260(WO2004063179)、PSN−105、PSN−110、GKA−50、又は例えば、WO2004072031、WO2004072066、WO2005080360、WO2005044801、WO2006016194、WO2006058923、WO2006112549、WO2006125972、WO2007017549、WO2007017649、WO2007007910、WO2007007040−42、WO2007006760−61、WO2007006814、WO2007007886、WO2007028135、WO2007031739、WO2007041365、WO2007041366、WO2007037534、WO2007043638、WO2007053345、WO2007051846、WO2007051845、WO2007053765、WO2007051847、WO20070
61923、WO2007075847、WO2007089512、WO2007104034、WO2007117381、WO2007122482、WO2007125103、WO2007125105、US2007281942、WO2008005914、WO2008005964、WO2008043701、WO2008044777、WO2008047821、US2008096877、WO2008050117、WO2008050101、WO2008059625、US2008146625、WO2008078674、WO2008079787、WO2008084043、WO2008084044、WO2008084872、WO2008089892、WO2008091770、WO2008075073、WO2008084043、WO2008084044、WO2008084872、WO2008084873、WO2008089892、WO2008091770、JP2008189659、WO2008104994、WO2008111473、WO2008116107、WO2008118718、WO2008120754に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0070】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばFR−225654、WO2008053446に記載されるような、糖新生の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0071】
一実施態様において、式Iの化合物は、フルクトース1,6−ビスホスファターゼ(FBPase)の阻害剤、例えばMB−07729、CS−917(MB−06322)若しくはMB−07803、又はWO2006023515、WO2006104030、WO2007014619、WO2007137962、WO2008019309、WO2008037628に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0072】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルコース輸送体4(GLUT4)の調節剤、例えばKST−48(D.−O.Lee et al.:Arzneim.−Forsch.Drug Res.54(12)、835(2004))と組み合わせて投与される。
【0073】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2004101528に記載されるような、グルタミン:フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0074】
一実施態様において、式Iの化合物は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)の阻害剤、例えばビルダグリプチン(LAF−237)、シタグリプチン(MK−0431)、シタグリプチンリン酸塩、サクサグリプチン((BMS−477118)、GSK−823093、PSN−9301、SYR−322、SYR−619、TA−6666、TS−021、GRC−8200(メログリプチン(melogliptin))、GW−825964X、KRP−104、DP−893、ABT−341、ABT−279若しくはその別の塩、S−40010、S−40755、PF−00734200、BI−1356、PHX−1149、アログリプチン安息香酸塩、リナグリプチン、メログリプチン又はWO2003074500、WO2003106456、WO2004037169、WO200450658、WO2005037828、WO2005058901、WO2005012312、WO2005/012308、WO2006039325、WO2006058064、WO2006015691、WO2006015701、WO2006015699、WO2006015700、WO2006018117、WO2006099943、WO2006099941、JP2006160733、WO2006071752、WO2006065826、WO2006078676、WO2006073167、WO2006068163、WO2006085685、WO2006090915、WO2006104356、WO2006127530、WO2006111261、US2006890898、US2006803357、US2006303661、WO2007015767(LY−2463665)、WO2007024993、WO2007029086、WO2007063928、WO2007070434、WO2007071738、WO2007071576、WO2007077508、WO2007087231、WO2007097931、WO2007099385、WO2007100374、WO2007112347、WO2007112669、WO2007113226、WO2007113634、WO2007115821、WO2007116092、US2007259900、EP1852108、US2007270492、WO2007126745、WO2007136603、WO2007142253、WO2007148185、WO2008017670、US2008051452、WO2008027273、WO2008028662、WO2008029217、JP2008031064、JP2008063256、WO2008033851、WO2008040974、WO2008040995、WO2008060488、WO2008064107、WO2008066070、WO2008077597、JP2008156318、WO2008087560、WO2008089636、WO2008093960、WO2008096841、WO2008101953、WO2008118848、WO2008119005、WO2008119208、WO2008120813、WO2008121506に記載されるような化合物と組み合わせて投与される。
【0075】
一実施態様において、式Iの化合物は、JanumetTM、シタグリプチンリン酸塩と塩酸メトホルミンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0076】
一実施態様において、式Iの化合物は、Eucreas(R)、ビルダグリプチンと塩酸メトホルミンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0077】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、アログリプチン安息香酸塩とピオグリタゾンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0078】
一実施態様において、式Iの化合物は、シタグリプチンの塩と塩酸メトホルミンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0079】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007128801に記載されるような、DPP−IV阻害剤とオメガ−3脂肪酸又はオメガ−3脂肪酸エステルとの合剤と組み合わせて投与される。
【0080】
一実施態様において、式Iの化合物は、シタグリプチンの塩と塩酸メトホルミンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0081】
一実施態様において、式Iの化合物は、インスリン分泌を増強する物質、例えばKCP−265(WO2003097064)、又はWO2007026761、WO2008045484、US2008194617に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0082】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルコース依存性インスリン分泌性受容体(GDIR)のアゴニスト、例えばAPD−668と組み合わせて投与される。
【0083】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、例えばSB−204990と組み合わせて投与される。
【0084】
一実施態様において、式Iの化合物は、ナトリウム依存性グルコース輸送体1若しくは2(SGLT1、SGLT2)の調節剤、例えばKGA−2727、T−1095、SGL−0010、AVE 2268、SAR 7226、SGL−5083、SGL−5085、SGL−5094、ISIS−388626、セルグリフロジン(sergliflozin)若しくはダパグリフロジン(dapagliflozin)、又は例えばWO2004007517、WO200452903、WO200452902、PCT/EP2005/005959、WO2005085237、JP2004359630、WO2005121161、WO2006018150、WO2006035796、WO2006062224、WO2006058597、WO2006073197、WO2006080577、WO2006087997、WO2006108842、WO2007000445、WO2007014895、WO2007080170、WO2007093610、WO2007126117、WO2007128480、WO2007129668、US2007275907、WO2007136116、WO2007143316、WO2007147478、WO2008001864、WO2008002824、WO2008013277、WO2008013280、WO2008013321、WO2008013322、WO2008016132、WO2008020011、JP2008031161、WO2008034859、WO2008042688、WO2008044762、WO2008046497、WO2008049923、WO2008055870、WO2008055940、WO2008069327、WO2008070609、WO2008071288、WO2008072726、WO2008083200、WO2008090209、WO2008090210、WO2008101586、WO2008101939、WO2008116179、WO2008116195、US2008242596若しくはA.L.HandlonによりExpert Opin.Ther.Patents(2005)15(11)、1531−1540に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0085】
一実施態様において、式Iの化合物は、11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11β−HSD1)の阻害剤、例えばBVT−2733、JNJ−25918646、INCB−13739、INCB−20817、DIO−92((−)−ケトコナゾール)、又は例えばWO200190090−94、WO200343999、WO2004112782、WO200344000、WO200344009、WO2004112779、WO2004113310、WO2004103980、WO2004112784、WO2003065983、WO2003104207、WO2003104208、WO2004106294、WO2004011410、WO2004033427、WO2004041264、WO2004037251、WO2004056744、WO2004058730、WO2004065351、WO2004089367、WO2004089380、WO2004089470−71、WO2004089896、WO2005016877、WO2005063247、WO2005097759、WO2006010546、WO2006012227、WO2006012173、WO2006017542、WO2006034804、WO2006040329、WO2006051662、WO2006048750、WO2006049952、WO2006048331、WO2006050908、WO2006024627、WO2006040329、WO2006066109、WO2006074244、WO2006078006、WO2006106423、WO2006132436、WO2006134481、WO2006134467、WO2006135795、WO2006136502、WO2006138508、WO2006138695、WO2006133926、WO2007003521、WO2007007688、US2007066584、WO2007029021、WO2007047625、WO2007051811、WO2007051810、WO2007057768、WO2007058346、WO2007061661、WO2007068330、WO2007070506、WO2007087150、WO2007092435、WO2007089683、WO2007101270、WO2007105753、WO2007107470、WO2007107550、WO2007111921、US2007207985、US2007208001、WO2007115935、WO2007118185、WO2007122411、WO2007124329、WO2007124337、WO2007124254、WO2007127688、WO2007127693、WO2007127704、WO2007127726、WO2007127763、WO2007127765、WO2007127901、US2007270424、JP2007291075、WO2007130898、WO2007135427、WO2007139992、WO2007144394、WO2007145834、WO2007145835、WO2007146761、WO2008000950、WO2008000951、WO2008003611、WO2008005910、WO2008006702、WO2008006703、WO2008011453、WO2008012532、WO2008024497、WO2008024892、WO2008032164、WO2008034032、WO2008043544、WO2008044656、WO2008046758、WO2008052638、WO2008053194、WO2008071169、WO2008074384、WO2008076336、WO2008076862、WO2008078725、WO2008087654、WO2008088540、WO2008099145、WO2008101885、WO2008101886、WO2008101907、WO2008101914、WO2008106128、WO2008110196、WO2008119017、WO2008120655、WO2008127924に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0086】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO200119830−31、WO200117516、WO2004506446、WO2005012295、WO2005116003、WO2005116003、WO2006007959、DE 10 2004 060542.4、WO2007009911、WO2007028145、WO2007067612−615、WO2007081755、WO2007115058、US2008004325、WO2008033455、WO2008033931、WO2008033932、WO2008033934、WO2008089581に記載されるような、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0087】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、GPR109Aのアゴニスト(HM74A受容体アゴニスト;NARアゴニスト(ニコチン酸受容体アゴニスト))、例えばMK−0524A(ラロピプラント(laropiprant))若しくはMK−0524と組み合わせたニコチン酸若しくは「徐放ナイアシン」、又はWO2004041274、WO2006045565、WO2006045564、WO2006069242、WO2006085108、WO2006085112、WO2006085113、WO2006124490、WO2006113150、WO2007017261、WO2007017262、WO2007017265、WO2007015744、WO2007027532、WO2007092364、WO2007120575、WO2007134986、WO2007150025、WO2007150026、WO2008016968、WO2008051403、WO2008086949、WO2008091338、WO2008097535、WO2008099448、US2008234277、WO2008127591に記載されるような化合物と組み合わせて投与される。
【0088】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、ナイアシンとシンバスタチンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0089】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、MK−0524A(ラロピプラント)と組み合わせたニコチン酸又は「徐放ナイアシン」と組み合わせて投与される。
【0090】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、MK−0524A(ラロピプラント)とシンバスタチンと組み合わせたニコチン酸又は「徐放ナイアシン」と組み合わせて投与される。
【0091】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ニコチン酸又は別のニコチン酸受容体アゴニスト及びプロスタグランジンDP受容体アンタゴニスト、例えばWO2008039882に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0092】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2006067531、WO2006067532に記載されるような、GPR116のアゴニストと組み合わせて投与される。
【0093】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007013689、WO2007033002、WO2007106469、US2007265332、WO2007123225、WO2007131619、WO2007131620、WO2007131621、US2007265332、WO2007131622、WO2007136572、WO2008001931、WO2008030520、WO2008030618、WO2008054674、WO2008054675、WO2008066097、US2008176912に記載されるような、GPR40の調節剤と組み合わせて投与される。
【0094】
一実施態様において、式Iの化合物は、GPR119(G−タンパク質共役グルコース依存性インスリン分泌性受容体)の調節剤、例えばPSN−119−1、PSN−821、PSN−119−2、MBX−2982、又は例えばWO2004065380、WO2005061489(PSN−632408)、WO2006083491、WO2007003960−62及びWO2007003964、WO2007035355、WO2007116229、WO2007116230、WO2008005569、WO2008005576、WO2008008887、WO2008008895、WO2008025798、WO2008025799、WO2008025800、WO2008070692、WO2008076243、WO200807692、WO2008081204、WO2008081205、WO2008081206、WO2008081207、WO2008081208、WO2008083238、WO2008085316、WO2008109702に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0095】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばEP1688138、WO2008066131、WO2008066131、WO2008103500、WO2008103501に記載されるような、GPR120の調節剤と組み合わせて投与される。
【0096】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2005073199、WO2006074957、WO2006087309、WO2006111321、WO2007042178、WO2007119837、WO2008122352、WO2008122357に記載されるような、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)及び/又はホスホリパーゼの阻害剤と組み合わせて投与される。
【0097】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2006111321、WO2006131233、WO2006131232、WO2006131231、WO2007042178、WO2007045392、WO2007045393、WO2007110216、WO2007110215、WO2008122357、WO2008122352に記載されるような、内皮リパーゼの阻害剤と組み合わせて投与される。
【0098】
一実施態様において、式Iの化合物は、ホスホリパーゼA2阻害剤、例えばダラプラジブ(darapladib)若しくはA−002、又はWO2008048866、WO20080488867に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0099】
一実施態様において、式Iの化合物は、ミリシトリン(myricitrin)、リパーゼ阻害剤(WO2007119827)と組み合わせて投与される。
【0100】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばUS2005222220、WO2005085230、WO2005111018、WO2003078403、WO2004022544、WO2003106410、WO2005058908、US2005038023、WO2005009997、US2005026984、WO2005000836、WO2004106343、EP1460075、WO2004014910、WO2003076442、WO2005087727、WO2004046117、WO2007073117、WO2007083978、WO2007120102、WO2007122634、WO2007125109、WO2007125110、US2007281949、WO2008002244、WO2008002245、WO2008016123、WO2008023239、WO2008044700、WO2008056266、WO2008057940、WO2008077138、EP1939191、EP1939192、WO2008078196、WO2008094992、WO2008112642、WO2008112651、WO2008113469、WO2008121063、WO2008121064に記載されるような、グリコーゲン合成酵素キナーゼ−3ベータ(GSK−3ベータ)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0101】
一実施態様において、式Iの化合物は、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)の阻害剤、例えばWO2004074288に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0102】
一実施態様において、式Iの化合物は、ホスホイノシチドキナーゼ−3(PI3K)の阻害剤、例えばWO2008027584、WO2008070150、WO2008125833、WO2008125835、WO2008125839に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0103】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2006072354、WO2007093264、WO2008009335、WO2008086854に記載されるような、血清/グルココルチコイド調節キナーゼ(SGK)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0104】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008057855、WO2008057856、WO2008057857、WO2008057859、WO2008057862、WO2008059867、WO2008059866、WO2008059865、WO2008070507、WO2008124665、WO2008124745に記載されるような、グルココルチコイド受容体の調節剤と組み合わせて投与される。
【0105】
一実施態様において、式Iの化合物は、ミネラルコルチコイド受容体(MR)の調節剤、例えばドロスピレノン、又はWO2008104306、WO2008119918に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0106】
一実施態様において、式Iの化合物は、タンパク質キナーゼCベータ(PKCベータ)の阻害剤、例えばルボキシスタウリン、又はWO2008096260、WO2008125945に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0107】
一実施態様において、式Iの化合物は、タンパク質キナーゼDの阻害剤、例えばドキサゾシン(WO2008088006)と組み合わせて投与される。
【0108】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007062568、WO2008006432、WO2008016278、WO2008016730、WO2008083124に記載されるような、AMP−活性化タンパク質キナーゼ(AMPK)の活性化剤と組み合わせて投与される。
【0109】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007112914、WO2007149865に記載されるような、セラミドキナーゼの阻害剤と組み合わせて投与される。
【0110】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007104053、WO2007115822、WO2008008547、WO2008075741に記載されるような、MAPK−相互作用キナーゼ1又は2(MNK1又は2)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0111】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2001000610、WO2001030774、WO2004022057、WO2004022553、WO2005097129、WO2005113544、US2007244140、WO2008099072、WO2008099073、WO2008099073、WO2008099074、WO2008099075に記載されるような、「I−カッパBキナーゼ」の阻害剤(IKK阻害剤)と組み合わせて投与される。
【0112】
別の実施態様において、式Iの化合物は、NF−カッパB(NFKB)活性化の阻害剤、例えばサルサラートと組み合わせて投与される。
【0113】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008016131に記載されるような、ASK−1(アポトーシスシグナル調節キナーゼ1)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0114】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、HMG−CoA還元酵素阻害剤、例えばシンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチン、ピタバスタチン、L−659699、BMS−644950、又はUS2007249583、WO2008083551に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0115】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、ファルネソイドX受容体(FXR)調節剤、例えばWAY−362450又はWO2003099821、WO2005056554、WO2007052843、WO2007070796、WO2007092751、JP2007230909、WO2007095174、WO2007140174、WO2007140183、WO2008000643、WO2008002573、WO2008025539、WO2008025540、JP2008214222に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0116】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007092965、WO2008041003、WO2008049047、WO2008065754、WO2008073825、US2008242677に記載されるような、肝臓X受容体(LXR)のリガンドと組み合わせて投与される。
【0117】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、フィブラート、例えばフェノフィブラート、クロフィブラート、ベザフィブラート、又はWO2008093655に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0118】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、フィブラート類、例えばフェノフィブラートのコリン塩(SLV−348)と組み合わせて投与される。
【0119】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、フィブラート類、例えばフェノフィブラートのコリン塩及びHMG−CoA還元酵素阻害剤、例えばロスバスタチンと組み合わせて投与される。
【0120】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、ベザフィブラート及びジフルニサルと組み合わせて投与される。
【0121】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、フェノフィブラート又はその塩と、シンバスタチン、ロスバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、セリバスタチン、プラバスタチン、ピタバスタチン又はアトルバスタチンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0122】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、Synordia(R)、フェノフィブラートとメトホルミンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0123】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、コレステロール再吸収阻害剤、例えばエゼチミブ、チクエシド(tiqueside)、パマクエシド、FM−VP4(シトスタノール/カンプエステロール アスコルビルリン酸;Forbes Medi−Tech、WO2005042692、WO2005005453)、MD−0727(Microbia Inc.、WO2005021497、WO2005021495)、又はWO2002066464、WO2005000353(Kotobuki Pharmaceutical Co.Ltd.)若しくはWO2005044256若しくはWO2005062824(Merck&Co.)若しくはWO2005061451及びWO2005061452(AstraZeneca AB)並びにWO2006017257(Phenomix)若しくはWO2005033100(Lipideon Biotechnology AG)に記載されるような化合物、又はWO2002050060、WO2002050068、WO2004000803、WO2004000804、WO2004000805、WO2004087655、WO2004097655、WO2005047248、WO2006086562、WO2006102674、WO2006116499、WO2006121861、WO2006122186、WO2006122216、WO2006127893、WO2006137794、WO2006137796、WO2006137782、WO2006137793、WO2006137797、WO2006137795、WO2006137792、WO2006138163、WO2007059871、US2007232688、WO2007126358、WO2008033431、WO2008033465、WO2008052658、WO2008057336、WO2008085300に記載されるような化合物と組み合わせて投与される。
【0124】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、NPC1L1アンタゴニスト、例えばWO2008033464、WO2008033465に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0125】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、VytorinTM、エゼチミブとシンバスタチンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0126】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、エゼチミブとアトルバスタチンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0127】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、エゼチミブとフェノフィブラートとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0128】
本発明の一実施態様において、さらなる活性成分は、例えばUS6,992,067又はUS7,205,290に記載されるような、ジフェニルアゼチジノン誘導体である。
【0129】
本発明のさらなる実施態様において、さらなる活性成分は、スタチン、例えばシンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、セリバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン又はロスバスタチンと組み合わされる、例えばUS6,992,067又はUS7,205,290に記載されるようなジフェニルアゼチジノン誘導体である。
【0130】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ラパキスタット(スクアレン合成酵素阻害剤)とアトルバスタチンとの固形合剤と組み合わせて投与される。
【0131】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、CETP阻害剤、例えばトルセトラピブ、アナセトラピブ若しくはJTT−705(ダルセトラピブ(dalcetrapib))、又はWO2006002342、WO2006010422、WO2006012093、WO2006073973、WO2006072362、WO2007088996、WO2007088999、US2007185058、US2007185113、US2007185154、US2007185182、WO2006097169、WO2007041494、WO2007090752、WO2007107243、WO2007120621、US2007265252、US2007265304、WO2007128568、WO2007132906、WO2008006257、WO2008009435、WO2008018529、WO2008058961、WO2008058967、WO2008059513、WO2008070496、WO2008115442、WO2008111604に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0132】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、胆汁酸再吸収阻害剤(腸胆汁酸輸送体(IBAT)の阻害剤)(例えば、US6,245,744、US6,221,897又はWO00/61568を参照のこと)、例えばHMR 1741、又はDE102005 033099.1及びDE 10 2005 033100.9、DE 10 2006 053635、DE102006053637、WO2007009655−56、WO2008058628、WO2008058629、WO2008058630、WO2008058631に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0133】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、US20060199795、WO2007110237、WO2007127505、WO2008009407、WO2008067219、WO2008067222、FR2908310、WO2008091540、WO2008097976に記載されるような、GPBAR1(G−タンパク質共役胆汁酸受容体−1;TGR5)のアゴニストと組み合わせて投与される。
【0134】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008097504に記載されるような、TRPM5チャネル(TRPカチオンチャネルM5)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0135】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ポリマー胆汁酸吸着剤、例えばコレスチラミン、コレセベラム塩酸塩と組み合わせて投与される。
【0136】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、コレセベラム塩酸塩及びメトホルミン又はスルホニル尿素又はインスリンと、組み合わせて投与される。
【0137】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、フィトステロール(ReductolTM)を含むチューインガム(chewing gum)と組み合わせて投与される。
【0138】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質の阻害剤(MTP阻害剤)、例えばインプリタピド(implitapide)、BMS−201038、R−103757、AS−1552133、SLx−4090、AEGR−733、又はWO2005085226、WO2005121091、WO2006010423、WO2006113910、WO2007143164、WO2008049806、WO2008049808、WO2008090198、WO2008100423に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0139】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、コレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチミブと、WO2008030382又はWO2008079398に記載されるようなトリグリセリド輸送タンパク質の阻害剤(MTP阻害剤)、例えばインプリタピドとの組み合わせと、組み合わせて投与される。
【0140】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、活性な抗高トリグリセリド血症成分、例えばWO2008032980に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0141】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、ソマトスタチン5受容体(SST5受容体)のアンタゴニスト、例えばWO2006094682に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0142】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ACAT阻害剤、例えばアバシミブ(avasimibe)、SMP−797若しくはKY−382又はWO2008087029、WO2008087030、WO2008095189に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0143】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007063012、WO2007096251(ST−3473)、WO2008015081、US2008103182、WO2008074692に記載されるような、肝臓カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1(L−CPT1)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0144】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008031032、WO2008046071、WO2008083280、WO2008084300に記載されるような、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)の調節剤と組み合わせて投与される。
【0145】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、スクアレン合成酵素阻害剤、例えばBMS−188494、TAK−475(ラパキスタットアセテート)、又はWO2005077907、JP2007022943、WO2008003424に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0146】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ISIS−301012(ミポメルセン(mipomersen))、アポリポタンパク質B遺伝子を調節することができるアンチセンスオリゴヌクレオチドと組み合わせて投与される。
【0147】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008092231に記載されるような、ApoA−1遺伝子の刺激剤と組み合わせて投与される。
【0148】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、LDL受容体誘導剤(US6,342,512を参照のこと)、例えばHMR1171、HMR1586、又はWO2005097738、WO2008020607に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0149】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、HDLコレステロール増加剤(cholesterol−elevating agent)、例えばWO2008040651、WO2008099278に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0150】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2006072393、WO2008062830に記載されるような、ABCA1発現エンハンサーと組み合わせて投与される。
【0151】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、リポタンパク質リパーゼ調節剤、例えばイブロリピム(ibrolipim)(NO−1886)と組み合わせて投与される。
【0152】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えばゲムカベン(gemcabene)(CI−1027)と組み合わせて投与される。
【0153】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、リパーゼ阻害剤、例えばオルリスタット又はセチリスタット(ATL−962)と組み合わせて投与される。
【0154】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、EP1258247、EP1375508、WO2008028590、WO2008077050に記載されるような、アデノシンA1受容体アゴニスト(アデノシンA1R)と組み合わせて投与される。
【0155】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、アデノシンA2B受容体アゴニスト(アデノシンA2BR)、例えばATL−801と組み合わせて投与される。
【0156】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、例えば、WO2007111954、WO2007121918、WO2007121921、WO2007121923、WO2008070661に記載されるような、アデノシンA2A及び/又はアデノシン
A3受容体の調節剤と組み合わせて投与される。
【0157】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えば、WO2008064788、WO2008064789に記載されるような、アデノシンA1/A2B受容体のアゴニストと組み合わせて投与される。
【0158】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、US2007270433、WO2008027585、WO2008080461に記載されるような、アデノシンA2B受容体アンタゴニスト(アデノシンA2BR)と組み合わせて投与される。
【0159】
一実施態様において、式Iの化合物は、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC1及び/又はACC2)の阻害剤、例えばWO199946262、WO200372197、WO2003072197、WO2005044814、WO2005108370、JP2006131559、WO2007011809、WO2007011811、WO2007013691、WO2007095601−603、WO2007119833、WO2008065508、WO2008069500、WO2008070609、WO2008072850、WO2008079610、WO2008088688、WO2008088689、WO2008088692、US2008171761、WO2008090944、JP2008179621、US2008200461、WO2008102749、WO2008103382、WO2008121592に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0160】
別の実施態様において、式Iの化合物は、ミクロソームアシル−CoA:グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ3(GPAT3、WO2007100789に記載される)の調節剤又はミクロソームアシル−CoA:グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ4(GPAT4、WO2007100833に記載される)の調節剤と組み合わせて投与される。
【0161】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、キサンチンオキシドレダクターゼ(XOR)の調節剤と組み合わせて投与される。
【0162】
別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008051873、WO2008051875、WO2008073623、WO2008094869、WO2008112022に記載されるような、可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0163】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、CART調節剤(「Cocaine−amphetamine−regulated transcript influences energy metabolism、anxiety and gastric emptying in mice」 Asakawa、A.et al.:Hormone and Metabolic Research(2001)、33(9)、554−558を参照のこと);
NPYアンタゴニスト、例えばN−{4−[(4−アミノキナゾリン−2−イルアミノ)メチル]−シクロヘキシルメチル}ナフタレン−1−スルホンアミド塩酸塩(CGP 71683A)又はベルネペリット(velneperit);
NPY−5受容体アンタゴニスト、例えばL−152804若しくはBanyuからの化合物「NPY−5−BY」、又は例えばWO2006001318、WO2007103295、WO2007125952、WO2008026563、WO2008026564、WO2008052769、WO2008092887、WO2008092888、WO2008092891に記載されるようなもの;
例えばWO2007038942に記載されるようなNPY−4受容体アンタゴニスト;
例えばWO2007038943に記載されるようなNPY−2受容体アンタゴニスト;
ペプチドYY3−36(PYY3−36)又は類似化合物、例えばCJC−1682(ヒト血清アルブミンとCys34を介して結合されたPYY3−36)若しくはCJC−1643(PYY3−36の誘導体、これはインビボで血清アルブミンに結合される)、又はWO2005080424、WO2006095166、WO2008003947に記載されるようなもの;
WO2006096847に記載されるようなペプチドオベスタチンの誘導体;
【0164】
CB1R(カンナビノイド受容体1)アンタゴニスト、例えばリモナバン、スリナバン(surinabant)(SR147778)、SLV−319(イビピナバン(ibipinabant))、AVE−1625、タラナバン(taranabant)(MK−0364)若しくはその塩、オテナバン(otenabant)(CP−945,598)、ロソナバン(rosonabant)、V−24343又は例えば、EP0656354、WO00/15609、WO2001/64632−64634、WO02/076949、WO2005080345、WO2005080328、WO2005080343、WO2005075450、WO2005080357、WO200170700、WO2003026647−48、WO200302776、WO2003040107、WO2003007887、WO2003027069、US6,509,367、WO200132663、WO2003086288、WO2003087037、WO2004048317、WO2004058145、WO2003084930、WO2003084943、WO2004058744、WO2004013120、WO2004029204、WO2004035566、WO2004058249、WO2004058255、WO2004058727、WO2004069838、US20040214837、US20040214855、US20040214856、WO2004096209、WO2004096763、WO2004096794、WO2005000809、WO2004099157、US20040266845、WO2004110453、WO2004108728、WO2004000817、WO2005000820、US20050009870、WO200500974、WO2004111033−34、WO200411038−39、WO2005016286、WO2005007111、WO2005007628、US20050054679、WO2005027837、WO2005028456、WO2005063761−62、WO2005061509、WO2005077897、WO2006018662、WO2006047516、WO2006060461、WO2006067428、WO2006067443、WO2006087480、WO2006087476、WO2006100208、WO2006106054、WO2006111849、WO2006113704、WO2007009705、WO2007017124、WO2007017126、WO2007018459、WO2007018460、WO2007016460、WO2007020502、WO2007026215、WO2007028849、WO2007031720、WO2007031721、WO2007036945、WO2007038045、WO2007039740、US20070015810、WO2007046548、WO2007047737、WO2007057687、WO2007062193、WO2007064272、WO2007079681、WO2007084319、WO2007084450、WO2007086080、EP1816125、US2007213302、WO2007095513、WO2007096764、US2007254863、WO2007119001、WO2007120454、WO2007121687、WO2007123949、US2007259934、WO2007131219、WO2007133820、WO2007136571、WO2007136607、WO2007136571、US7297710、WO2007138050、WO2007139464、WO2007140385、WO2007140439、WO2007146761、WO2007148061、WO2007148062、US2007293509、WO2008004698、WO2008017381、US2008021031、WO2008024284、WO2008031734、WO2008032164、WO2008034032、WO2008035356、WO2008036021、WO2008036022、WO2008039023、WO2998043544、WO2008044111、WO2008048648、EP1921072−A1、WO2008053341、WO2008056377、WO2008059207、WO2008059335、WO2008062424、WO2008068423、WO2008068424、WO2008070305、WO2008070306、WO2008074816、WO2008074982、WO2008075012、WO2008075013、WO2008075019、WO2008075118、WO2008076754、WO2008081009、WO2008084057、EP1944295、US2008090809、US2008090810、WO2008092816、WO2008094473、WO2008094476、WO2008099076、WO2008099139、WO2008101995、US2008207704、WO2008107179、WO2008109027、WO2008112674、WO2008115705、WO2008118414、WO2008119999、WO200812000、WO2008121257、WO2008127585に記載されるような化合物;
【0165】
カンナビノイド受容体1/カンナビノイド受容体2(CB1/CB2)調節化合物、例えばデルタ−9−テトラヒドロカンナビバリン(tetrahydrocannabivarin)、又は例えば、WO2007001939、WO2007044215、WO2007047737、WO2007095513、WO2007096764、WO2007112399、WO2007112402、WO2008122618に記載されるようなもの;
例えば、WO2007140005、WO2008019357、WO2008021625、WO2008023720、WO2008030532に記載されるような、FAAH(脂肪酸アミドヒドロラーゼ)の調節剤;
例えば、WO2008057585、WO2008059214、WO2008075064、WO2008075070、WO2008075077に記載されるような、脂肪酸合成酵素(FAS)の阻害剤;
例えばWO2008120653に記載されるようなLCE(長鎖脂肪酸伸長酵素(elongase))の阻害剤;
例えばWO2007091948、WO2007129188、WO2007133637、WO2008007780、WO2008010061、WO2008007211、WO2008010061、WO2008015335、WO2008018827、WO2008024433、WO2008024438、WO2008032204、WO2008050199、WO2008059339、WO2008059370、WO2008066664、WO2008075150、WO2008090382、WO2008090434、WO2008093024、WO2008107543、WO2008107544、WO2008110863に記載されるような、バニロイド−1受容体調節剤(TRPV1の調節剤);
オピオイド受容体の調節剤、アンタゴニスト又は逆アゴニスト、例えばGSK−982又は例えばWO2007047397、WO2008021849、WO2008021851、WO2008032156、WO2008059335に記載されるようなもの;
例えばUS2008249122、WO2008089201に記載されるような、オーファン(orphan)オピオイド(ORL−1)受容体の調節剤;
プロスタグランジン受容体のアゴニスト、例えばビマトプロスト又はWO2007111806に記載されるような化合物;
【0166】
MC4受容体アゴニスト(メラノコルチン−4受容体アゴニスト、MC4Rアゴニスト、例えばN−[2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサピドロピラゾロ[4,3−c]−ピリジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキサミド;(WO01/91752))又はLB53280、LB53279、LB53278若しくはTHIQ、MB243、RY764、CHIR−785、PT−141、MK−0493、又はWO2005060985、WO2005009950、WO2004087159、WO2004078717、WO2004078716、WO2004024720、US20050124652、WO2005051391、WO2004112793、WOUS20050222014、US20050176728、US20050164914、US20050124636、US20050130988、US20040167201、WO2004005324、WO2004037797、WO2005042516、WO2005040109、WO2005030797、US20040224901、WO200501921、WO200509184、WO2005000339、EP1460069、WO2005047253、WO2005047251、WO2005118573、EP1538159、WO2004072076、WO2004072077、WO2006021655−57、WO2007009894、WO2007015162、WO2007041061、WO2007041052、JP2007131570、EP−1842846、WO2007096186、WO2007096763、WO2007141343、WO2008007930、WO2008017852、WO2008039418、WO2008087186、WO2008087187、WO2008087189、WO2008087186−WO2008087190、WO2008090357に記載されるようなもの;
【0167】
オレキン受容体1アンタゴニスト(OX1Rアンタゴニスト)、オレキシン受容体2アンタゴニスト(OX2Rアンタゴニスト)又は混合型OX1R/OX2Rアンタゴニスト(例えば1−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−6−イル)−3−[1,5]ナフチリジン−4−イル尿素塩酸塩(SB−334867−A)、又は例えばWO200196302、WO200185693、WO2004085403、WO2005075458、WO2006067224、WO2007085718、WO2007088276、WO2007116374、WO2007122591、WO2007126934、WO2007126935、WO2008008517、WO2008008518、WO2008008551、WO2008020405、WO2008026149、WO2008038251、US2008132490、WO2008065626、WO2008078291、WO2008087611、WO2008081399、WO2008108991、WO2008107335、US2008249125)に記載されるようなもの;
ヒスタミンH3受容体アンタゴニスト/インバースアゴニスト(例えば3−シクロヘキシル−1−(4,4−ジメチル−1,4,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オンシュウ酸塩(WO00/63208)、又はWO200064884、WO2005082893、US2005171181(例えば、PF−00389027)、WO2006107661、WO2007003804、WO2007016496、WO2007020213、WO2007049798、WO2007055418、WO2007057329、WO2007065820、WO2007068620、WO2007068641、WO2007075629、WO2007080140、WO2007082840、WO2007088450、WO2007088462、WO2007094962、WO2007099423、WO2007100990、WO2007105053、WO2007106349、WO2007110364、WO2007115938、WO2007131907、WO2007133561、US2007270440、WO2007135111、WO2007137955、US2007281923、WO2007137968、WO2007138431、WO2007146122、WO2008005338、WO2008012010、WO2008015125、WO2008045371、EP1757594、WO2008068173、WO2008068174、US20080171753、WO2008072703、WO2008072724、US2008188484、US2008188486、US2008188487、WO2008109333、WO2008109336に記載されるようなもの);
【0168】
ヒスタミンH1/ヒスタミンH3調節剤、例えばベタヒスチン又はその二塩酸塩;
例えば、WO2008002816、WO2008002817、WO2008002818、WO2008002820に記載されるような、ヒスタミンH3輸送体の調節剤又はヒスタミンH3/セロトニン輸送体の調節剤;
例えばWO2007117399に記載されるようなヒスタミンH4調節剤;
CRFアンタゴニスト(例えば、[2−メチル−9−(2,4,6−トリメチルフェニル)−9H−1,3,9−トリアザフルオレン−4−イル]ジプロピルアミン(WO00/66585)又はWO2007105113、WO2007133756、WO2008036541、WO2008036579、WO2008083070に記載されるようなCRF1アンタゴニスト);
CRF BPアンタゴニスト(例えばウロコルチン);
ウロコルチンアゴニスト;
ベータ−3アドレナリン受容体の調節剤、例えば1−(4−クロロ−3−メタンスルホニルメチルフェニル)−2−[2−(2,3−ジメチル−1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ]−エタノール塩酸塩(WO01/83451)若しくはソラベグロン(solabegron)(GW−427353)若しくはN−5984(KRP−204)、又はJP2006111553、WO2002038543、WO2002038544、WO2007048840−843、WO2008015558、EP1947103に記載されるようなもの;
MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト;
MCH(メラニン凝集ホルモン)受容体アンタゴニスト(例えばNBI−845、A−761、A−665798、A−798、ATC−0175、T−226296、T−71(AMG−071、AMG−076)、GW−856464、NGD−4715、ATC−0453、ATC−0759、GW−803430、又はWO2005085200、WO2005019240、WO2004011438、WO2004012648、WO2003015769、WO2004072025、WO2005070898、WO2005070925、WO2004039780、WO2004092181、WO2003033476、WO2002006245、WO2002089729、WO2002002744、WO2003004027、FR2868780、WO2006010446、WO2006038680、WO2006044293、WO2006044174、JP2006176443、WO2006018280、WO2006018279、WO2006118320、WO2006130075、WO2007018248、WO2007012661、WO2007029847、WO2007024004、WO2007039462、WO2007042660、WO2007042668、WO2007042669、US2007093508、US2007093509、WO2007048802、JP2007091649、WO2007092416;WO2007093363−366、WO2007114902、WO2007114916、WO2007141200、WO2007142217、US2007299062、WO2007146758、WO2007146759、WO200800116、WO2008016811、WO2008020799、WO2008022979、WO2008038692、WO2008041090、WO2008044632、WO2008047544、WO2008061109、WO2008065021、WO2008068265、WO2008071646、WO2008076562、JP2008088120、WO2008086404、WO2008086409に記載されるような化合物);
【0169】
CCK−A(CCK−1)アゴニスト/調節剤(例えば{2−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−5−(2−シクロヘキシルエチル)チアゾール−2−イルカルバモイル]−5,7−ジメチルインドール−1−イル}酢酸 トリフルオロ酢酸塩(WO99/15525)若しくはSR−146131(WO0244150)若しくはSSR−125180)、又はWO2005116034、WO2007120655、WO2007120688、WO2007120718、WO2008091631に記載されるようなもの;
セロトニン再取り込み阻害剤(例えば、デクスフェンフルラミン)、又はWO2007148341、WO2008034142、WO2008081477、WO2008120761に記載されるようなもの;
混合セロトニン/ドパミン再取り込み阻害剤(例えばブプロピオン)、若しくはWO2008063673に記載されるようなもの、又はブプロピオンとナルトレキソンとの固形合剤若しくはブプロピオンとゾニサミドとの固形合剤;
混合型再取り込み阻害剤、例えばDOV−21947;
混合型セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物(例えばWO00/71549);
5−HT受容体アゴニスト、例えば1−(3−エチルベンゾフラン−7−イル)ピペラジンシュウ酸塩(WO01/09111);
混合型ドパミン/ノルエピネフリン/アセチルコリン再取り込み阻害剤(例えばテソフェンシン(tesofensine))、又は例えばWO2006085118に記載されるようなもの;
例えば、WO2008079838、WO2008079839、WO2008079847、WO2008079848に記載されるような、ドパミンアンタゴニスト;
例えばUS2008076724に記載されるようなノルエピネフリン再取り込み阻害剤;
例えばWO2007138343に記載されるような5−HT2A受容体アンタゴニスト;
5−HT2C受容体アゴニスト(例えばロルカセリン(lorcaserine)塩酸塩(APD−356)若しくはBVT−933、又はWO200077010、WO200077001−02、WO2005019180、WO2003064423、WO200242304、WO2005035533、WO2005082859、WO2006004937、US2006025601、WO2006028961、WO2006077025、WO2006103511、WO2007028132、WO2007084622、US2007249709;WO2007132841、WO2007140213、WO2008007661、WO2008007664、WO2008009125、WO2008010073、WO2008108445に記載されるようなもの);
5−HT6受容体調節剤、例えばE−6837、BVT−74316若しくはPRX−07034、又は例えばWO2005058858、WO2007054257、WO2007107373、WO2007108569、WO2007108742−744、WO2008003703、WO2008027073、WO2008034815、W
O2008054288、EP1947085、WO2008084491、WO2008084492、WO2008092665、WO2008092666、WO2008101247、WO2008110598、WO2008116831、WO2008116833に記載されるようなもの;
例えばWO2007131005、WO2008052709に記載されるようなエストロゲン受容体ガンマのアゴニスト(ERRγアゴニスト);
例えばWO2008109727に記載されるようなエストロゲン受容体アルファのアゴニスト(ERRα/ERR1アゴニスト);
例えば、WO2007098953、WO2007098961、WO2008015266、WO2008055932、WO2008055933に記載されるようなシグマ−1受容体アンタゴニスト;
例えばWO2007110782、WO2008041184に記載されるようなムスカリン3受容体(M3R)アンタゴニスト;
例えば、WO2008051404、WO2008051405、WO2008051406、WO2008073311に記載されるようなボンベシン受容体アゴニスト(BRS−3アゴニスト);
ガラニン受容体アンタゴニスト;
【0170】
成長ホルモン(例えばヒト成長ホルモン又はAOD−9604);
成長ホルモン放出化合物(6−ベンジルオキシ−1−(2−ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチル(WO01/85695));
成長ホルモン分泌促進因子受容体アンタゴニスト(グレリンアンタゴニスト)、例えばA−778193、又はWO2005030734、WO2007127457、WO2008008286に記載されるようなもの;
成長ホルモン分泌促進因子受容体調節剤(グレリン調節剤)、例えば JMV−2959、JMV−3002、JMV−2810、JMV−2951、又はWO2006012577(例えば、YIL−781、又はYIL−870)、WO2007079239、WO2008092681に記載されるようなもの;
TRHアゴニスト(例えば、EP0462884を参照のこと);
脱共役タンパク質2又は3調節剤;
化学的脱共役物質(decouplers)(例えば、WO2008059023、WO2008059024、WO2008059025、WO2008059026);
レプチンアゴニスト(例えば、Lee、Daniel W.;Leinung、Matthew C.;Rozhavskaya−Arena、Marina;Grasso、Patricia.Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity.Drugs of the Future(2001)、26(9)、873−881を参照のこと);
DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン(doprexin));
リパーゼ/アミラーゼ阻害剤(例えばWO00/40569、WO2008107184);
ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ(DGAT)の阻害剤、例えばBAY−74−4113、又は例えば、US2004/0224997、WO2004094618、WO200058491、WO2005044250、WO2005072740、JP2005206492、WO2005013907、WO2006004200、WO2006019020、WO2006064189、WO2006082952、WO2006120125、WO2006113919、WO2006134317、WO2007016538、WO2007060140、JP2007131584、WO2007071966、WO2007126957、WO2007137103、WO2007137107、WO2007138304、WO2007138311、WO2007141502、WO2007141517、WO2007141538、WO2007141545、WO2007144571、WO2008011130、WO2008011131、WO2008039007、WO2008048991、WO2008067257、WO2008099221に記載されるようなもの;
例えばWO2008038768に記載されるようなモノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(2−アシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ;MGAT)の阻害剤;
【0171】
脂肪酸合成酵素(FAS)の阻害剤、例えばC75、又はWO2004005277、WO2008006113に記載されるようなもの;
例えば、WO2007009236、WO2007044085、WO2007046867、WO2007046868、WO20070501124、WO2007056846、WO2007071023、WO2007130075、WO2007134457、WO2007136746、WO2007143597、WO2007143823、WO2007143824、WO2008003753、WO2008017161、WO2008024390、WO2008029266、WO2008036715、WO2008043087、WO2008044767、WO2008046226、WO2008056687、WO2008062276、WO2008064474、WO2008074824、WO2008074832、WO2008074833、WO2008074834、WO2008074835、WO2008089580、WO2008096746、WO2008104524、WO2008116898、US2008249100、WO2008120744、WO2008120759、WO2008123469、WO2008127349に記載されるような、ステアロイル−CoAデルタ9不飽和化酵素(SCD1)の阻害剤;
例えばWO2008089310に記載されるような、脂肪酸不飽和化酵素−1(デルタ5不飽和化酵素)の阻害剤;
WO2008039087に記載されるような、血糖降下性/高トリグリセリド血症性(hypertriglyceridemic)インドリン化合物;
「脂肪細胞脂肪酸結合タンパク質aP2」の阻害剤、例えばBMS−309403;
例えばWO2006082978、WO2008105533に記載されるような、アディポネクチン分泌の活性化剤;
例えば、WO2007125946、WO2008038712に記載されるような、アディポネクチン産生のプロモーター;
例えばWO2008121009に記載されるような、改変されたアディポネクチン;
オキシントモジュリン又はその類縁体;
オレイル−エストロン
又は、甲状腺ホルモン受容体のアゴニスト若しくは部分的アゴニスト(甲状腺ホルモン受容体アゴニスト)、例えば:KB−2115(エプロチロム(eprotirome))、QRX−431(ソベチロム(sobetirome))若しくはDITPA、又はWO20058279、WO200172692、WO200194293、WO2003084915、WO2004018421、WO2005092316、WO2007003419、WO2007009913、WO2007039125、WO2007110225、WO2007110226、WO2007128492、WO2007132475、WO2007134864、WO2008001959、WO2008106213に記載されるようなもの;
又は、甲状腺ホルモン受容体ベータ(TR−ベータ)のアゴニスト、例えばMB−07811若しくはMB−07344、又はWO2008062469に記載されるようなもの、
と組み合わせて投与される。
【0172】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、エプロチロム(epotirome)とエゼチミブとの組み合わせと組み合わせて投与される。
【0173】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、site−1プロテアーゼ(S1P)の阻害剤、例えばPF−429242と組み合わせて投与される。
【0174】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばUS2008146523、WO2008092785に記載されるような、微量アミン関連(trace amine−associated)受容体1(TAAR1)の調節剤と組み合わせて投与される。
【0175】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008067270に記載されるような成長因子受容体結合タンパク質2(GRB2)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0176】
本発明のさらなる実施態様において、式Iの化合物は、PCSK9(プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型)に対するRNAi(siRNA)治療剤と組み合わせて投与される。
【0177】
一実施態様において、式Iの化合物は、Omacor(登録商標)又はLovazaTM(オメガ−3脂肪酸エステル;高度に濃縮された、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸のエチルエステル)と組み合わせて投与される。
【0178】
一実施態様において、式Iの化合物は、リコペンと組み合わせて投与される。
【0179】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、抗酸化剤、例えばOPC−14117、AGI−1067(サクシノブコール)、プロブコール、トコフェロール、アスコルビン酸、β−カロテン又はセレンと組み合わせて投与される。
【0180】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、ビタミン、例えばビタミンB6又はビタミンB12と組み合わせて投与される。
【0181】
一実施態様において、式Iの化合物は、上述の化合物の1つより多くと組み合わせて、例えばスルホニル尿素及びメトホルミンと、スルホニル尿素及びアカルボースと、レパグリニド及びメトホルミン(PrandiMet(TM))と、インスリン及びスルホニル尿素と、インスリン及びメトホルミンと、インスリン及びトログリタゾンと、インスリン及びロバスタチンなどと組み合わせて投与される。
【0182】
別の実施態様において、式Iの化合物は、カルボアンヒドラーゼ(carboanhydrase)2型(炭酸脱水酵素2型)の阻害剤、例えばWO2007065948に記載されるようなものと組み合わせて投与される。
【0183】
別の実施態様において、式Iの化合物は、WO2008027557に記載されるような、トピラマット(topiramat)又はその誘導体と組み合わせて投与される。
【0184】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、トピラマットとフェンテルミン(QnexaTM)との固形合剤と組み合わせて投与される。
【0185】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、グルココルチコイド受容体の産生を阻害するアンチセンス化合物、例えばISIS−377131と組み合わせて投与される。
【0186】
別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばEP1886695、WO2008119744に記載されるような、アルドステロン合成酵素阻害剤及びグルココルチコイド受容体のアンタゴニスト、コルチゾール合成阻害剤及び/又はコルチコトロピン放出因子のアンタゴニストと組み合わせて投与される。
【0187】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007035355、WO2008005576に記載されるようなRUP3受容体のアゴニストと組み合わせて投与される。
【0188】
別の実施態様において、式Iの化合物は、血管拡張性失調症変異(ATM)タンパク質キナーゼをコードする遺伝子の活性化因子、例えばクロロキンと組み合わせて投与される。
【0189】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007119463に記載されるような、タウタンパク質キナーゼ1阻害剤(TPK1阻害剤)と組み合わせて投与される。
【0190】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007125405、WO2008028860、WO2008118626に記載されるような「c−JunN−末端キナーゼ」阻害剤(JNK阻害剤)と組み合わせて投与される。
【0191】
一実施態様において、式Iの化合物は、エンドセリンA受容体アンタゴニスト、例えばアボセンタン(avosentan)(SPP−301)と組み合わせて投与される。
【0192】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルココルチコイド受容体(GR)の調節剤、例えばKB−3305又は例えばWO2005090336、WO2006071609、WO2006135826、WO2007105766、WO2008120661に記載されるような化合物と組み合わせて投与される。
【0193】
一実施態様において、さらなる活性成分は、バレニクリン酒石酸塩、アルファ4−ベータ2ニコチン性アセチルコリン受容体のパーシャルアゴニストである。
【0194】
一実施態様において、さらなる活性成分は、トロズスクエミン(trodusquemine)である。
【0195】
一実施態様において、さらなる活性成分は、酵素SIRT1及び/又はSIRT3(NAD+−依存性タンパク質脱アセチル化酵素)の調節剤であり;この活性成分は、例えば適切な製剤中のリスベラトロール、又はWO2007019416(例えばSRT−1720)、WO2008073451において特定されている化合物であってもよい。
【0196】
本発明の一実施態様において、さらなる活性成分は、DM−71(ベタネコールを伴うN−アセチル−L−システイン)である。
【0197】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007107587、WO2007111994、WO2008106600、WO2008113796に記載されるような、抗高コレステロール血症化合物と組み合わせて投与される。
【0198】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2008097835に記載されるような、SREBP(ステロール調節エレメント結合タンパク質)の阻害剤と組み合わせて投与される。
【0199】
別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007101146、WO2007133828に記載されるような、VPAC2受容体の環状ペプチドアゴニストと組み合わせて投与される。
【0200】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007112069に記載されるような、エンドセリン受容体のアゴニストと組み合わせて投与される。
【0201】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、AKP−020(ビス(エチルマルトラト)オキソバナジウム(IV))と組み合わせて投与される。
【0202】
別の実施態様において、式Iの化合物は、例えばWO2007099200、WO2007137874に記載されるような、組織選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM)と組み合わせて投与される。
【0203】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、例えばJP2008024673に記載されるような、AGE(最終糖化産物)阻害剤と組み合わせて投与される。
【0204】
本発明の一実施態様において、さらなる活性成分はレプチンである;
例えば、「Perspectives in the therapeutic use of leptin」、Salvador、Javier;Gomez−Ambrosi、Javier;Fruhbeck、Gema、Expert Opinion on Pharmacotherapy(2001)、2(10)、1615−1622を参照のこと。
【0205】
本発明の別の実施態様において、さらなる活性成分は、プラムリンチドと組み合わされるメトレレプチン(metreleptin)(組み換えメチオニル−レプチン)である。
【0206】
本発明のさらなる実施態様において、さらなる活性成分は、テトラペプチドISF−402である。
【0207】
一実施態様において、さらなる活性成分は、デキサンフェタミン又はアンフェタミンである。
【0208】
一実施態様において、さらなる活性成分は、フェンフルラミン又はデクスフェンフルラミンである。
【0209】
別の実施態様において、さらなる活性成分は、シブトラミン又はWO2008034142に記載されるような誘導体である。
【0210】
一実施態様において、さらなる活性成分は、マジンドール又はフェンテルミンである。
【0211】
さらなる実施態様において、さらなる活性成分は、ゲニポシド酸(WO2007100104)又はその誘導体(JP2008106008)である。
【0212】
一実施態様において、さらなる活性成分は、鼻(nasal)カルシウムチャネル遮断薬、例えばジルチアゼム、又はUS7,138,107に記載されるようなものである。
【0213】
一実施態様において、さらなる活性成分は、ナトリウム−カルシウムイオン交換の阻害剤、例えばWO2008028958、WO2008085711に記載されるようなものである。
【0214】
さらなる実施態様において、さらなる活性成分は、WO2008033431、WO2008033447、WO2008033356、WO2008033460、WO2008033464、WO2008033465、WO2008033468、WO2008073461に記載されるような、カルシウムチャネル(例えばCaV3.2又はCaV2.2)の遮断薬である。
【0215】
一実施態様において、さらなる活性成分は、カルシウムチャネルの調節剤、例えばWO2008073934、WO2008073936に記載されるようなものである。
【0216】
一実施態様において、さらなる活性成分は、例えばWO2008033431、WO2008110008に記載されるような、「T型カルシウムチャネル」の遮断薬である。
【0217】
一実施態様において、さらなる活性成分は、KCNQカリウムチャネル2又は3の阻害剤、例えばUS2008027049、US2008027090に記載されるようなものである。
【0218】
一実施態様において、さらなる活性成分は、カリウムKv1.3イオンチャネルの阻害剤、例えばWO2008040057、WO2008040058、WO2008046065に記載されるようなものである。
【0219】
別の実施態様において、さらなる活性成分は、MCP−1受容体(単球走化性タンパク質−1(MCP−1))の調節剤、例えばWO2008014360、WO2008014381に記載されるようなものである。
【0220】
一実施態様において、さらなる活性成分は、ソマトスタチン受容体5(SSTR5)の調節剤、例えばWO2008019967、US2008064697、US2008249101、WO2008000692に記載されるようなものである。
【0221】
一実施態様において、さらなる活性成分は、ソマトスタチン受容体2(SSTR2)の調節剤、例えばWO2008051272に記載されるようなものである。
【0222】
一実施態様において、さらなる活性成分は、エリスロポエチン(EPO)受容体アゴニストとして作用するエリスロポエチン模倣ペプチドである。このような分子は、例えばWO2008042800に記載される。
【0223】
さらなる実施態様において、さらなる活性成分は、食欲低下/血糖降下化合物、例えばWO2008035305、WO2008035306、WO2008035686に記載されるようなものである。
【0224】
一実施態様において、さらなる活性成分は、リポ酸合成酵素の誘導物質、例えばWO2008036966、WO2008036967に記載されるようなものである。
【0225】
一実施態様において、さらなる活性成分は、内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の刺激物質、例えばWO2008058641、WO2008074413に記載されるようなものである。
【0226】
一実施態様において、さらなる活性成分は、炭水化物及び/又は脂質代謝の調節剤、例えばWO2008059023、WO2008059024、WO2008059025、WO2008059026に記載されるようなものである。
【0227】
さらなる実施態様において、さらなる活性成分は、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト、例えばWO2008062905、WO2008067378、WO2008062905に記載されるようなものである。
【0228】
一実施態様において、さらなる活性成分は、スフィンゴシン−1−リン酸受容体(S1P)のアゴニスト、例えばWO2008064315、WO2008074820、WO2008074821に記載されるようなものである。
【0229】
一実施態様において、さらなる活性成分は、胃排出を遅延させる薬剤、例えば4−ヒドロキシイソロイシン(WO2008044770)である。
【0230】
一実施態様において、さらなる活性成分は、例えばWO2008090200に記載されるような、筋弛緩性物質である。
【0231】
さらなる実施態様において、さらなる活性成分は、モノアミンオキシダーゼB(MAO−B)の阻害剤、例えばWO2008092091に記載されるようなものである。
【0232】
別の実施態様において、さらなる活性成分は、コレステロール及び/又はトリグリセリドのSCP−2タンパク質(ステロール担体タンパク質−2)への結合の阻害剤、例えばUS2008194658に記載されるようなものである。
【0233】
別の実施態様において、さらなる活性成分は、インスリン産生細胞に対する自己免疫損傷を防止する、リソフィリンである。
【0234】
一実施態様において、式Iの化合物は、膨脹性薬剤(bulking agents)、好ましくは不溶性膨脹性薬剤と組み合わせて投与される(例えば、Carob/Caromax(登録商標)(Zunft H J;et al.、Carob pulp preparation for treatment of hypercholesterolemia、ADVANCES IN THERAPY(2001 Sep−Oct)、18(5)、230−6を参照のこと)。Caromaxは、Nutrinova、Nutrition Specialties&Food Ingredients GmbH、Industriepark Hoechst、65926 Frankfurt/Main)製のイナゴマメ含有製品である。Caromax(登録商標)との併用は、1つの製剤で、又は式Iの化合物及びCaromax(登録商標)の別々の投与により可能である。これに関連して、Caromax(登録商標)は、食品の形態で、例えば、ベーカリー製品又はミューズリーバー(muesli bars)の形態で投与することもできる。
【0235】
当然のことながら、上述の化合物の1つ又はそれ以上及び場合により他の1つ又はそれ以上の薬理学的に活性な物質と本発明の化合物との全ての適切な組み合わせが、本発明により与えられる保護内と見なされる。
【0236】
【化7】

【0237】
【化8】

【0238】
【化9】

【0239】
【化10】

【0240】
【化11】

【0241】
【化12】

【0242】
【化13】

【0243】
【化14】

【0244】
【化15】

【0245】
【化16】

【0246】
【化17】

【0247】
【化18】

【0248】
【化19】

【0249】
【化20】

【0250】
併用製剤のために、以下の活性成分も適切である:
Rote Liste 2007、15章において明記される全ての抗てんかん薬;
Rote Liste 2007、17章において明記される全ての降圧薬;
Rote Liste 2007、19章において明記される全ての全ての低張薬(hypotonics);
Rote Liste 2007、20章において明記される全ての抗凝固薬;
Rote Liste 2007、25章において明記される全ての動脈硬化症薬;
Rote Liste 2007、27章において明記される全てのベータ受容体、カルシウムチャネル遮断薬及びレニンアンギオテンシン系の阻害剤;
Rote Liste 2007、36章及び37章において明記される全ての利尿薬及び潅流促進薬;
Rote Liste 2007、39章において明記される全ての離脱薬/嗜癖性障害の処置のための薬物;
Rote Liste 2007、55章及び60章において明記される全ての冠状動脈薬及び胃腸薬;
Rote Liste 2007、61、66及び70章において明記される全ての片頭痛薬、神経障害用製剤(neuropathy preparations)及びパーキンソン病薬。
【実施例】
【0251】
化合物の有効性を以下のように試験した:
ヒトナトリウム依存性グルコース輸送体2(SGLT2、SLC5A2)のインビトロでの輸送活性の阻害
1.ヒトSGLT2についての発現ベクターのクローニング
ヒトSGLT2についてのcDNAをpcDNA4/TOベクター(Invitrogen)中に、Sambrook et al.(Molecular Cloning、A Laboratory Manual、Second Edition)に記載されるような分子生物学の標準的方法により導入した。挿入物のその後の配列決定は、Wellsらにより記載され、そしてGenBank配列データベースに寄託されている(GenBank受入番号:M95549)ヒトSGLT2についての塩基配列の塩基21〜2039との完全な同一性を示した。塩基21〜2039は、ヒトSGLT2の完全コード領域に対応する。
【0252】
2.ヒトSGLT2の誘導的発現を用いた組み換え細胞株の産生
ヒトSGLT2の発現ベクターをCHO−TREx細胞(Invitrogen)中にFuGene6リポフェクション(Roche)により導入した。単細胞クローンを選択するために、600μg/mlのZeocin(Invitrogen)を細胞培地(10%ウシ胎仔血清(FBS Gold、PAA)、10μg/mlブラストサイジンS(CN Biosciences)、100単位/mlペニシリン、100単位/mlストレプトマイシンを補充した栄養混合物F−12(Ham)、(Invitrogen))に加えた。この選択から得られた単細胞クローンの機能性を、放射標識メチル−α−D−グルコピラノシドについてのそれらの取り込み活性を介して試験した。メチル−α−D−グルコピラノシドについて最も高い取り込み活性を有する細胞クローン(以下CHO−TRex−hSGLT2と呼ぶ)を、さらなる実験のために選択し、そしてさらに600μg/mlゼオシンの存在下で培養した。
【0253】
3.メチル−α−D−グルコピラノシド(α−MDG)の取り込みに対する試験物質の阻害作用の測定
CHO−TRex−hSGLT2細胞を、Cytostar−Tシンチレイティング96ウェルプレート(Amersham Biosciences)で1ウェルあたり50000細胞の濃度で細胞培地に播種し、そして24時間培養した。組み換えヒトSGLT2の発現を、1μg/mlテトラサイクリン(tetrazykline)で加えることによりさらに24時間誘導した。α−MDG取り込み実験のために細胞をPBSで洗浄し、次いで飢餓培地(starvation medium)(10%ウシ胎仔血清を補充したPBS)中37℃で1時間飢餓状態にした。輸送アッセイ緩衝液(140mM塩化ナトリウム、2mm塩化カリウム、1mm塩化マグネシウム、1mm塩化カルシウム、10mm HEPES/Tris、pH7.5)を用いたさらなる洗浄工程の後、細胞を種々の濃度の試験物質の存在下又は存在しない場合のいずれかで室温にて15分間インキュベートした。試験物質を、ジメチルスルホキシド中の10mmストック溶液(40μl/ウェル)から進めて輸送アッセイ緩衝液で相応に希釈した。続いて、放射標識メチル−α−D−[U−14C]グルコピラノシド(Amersham)及び非標識メチル−α−D−グルコピラノシド(Acros)の混合物を10μl/ウェル加えることによりアッセイを開始した。アッセイにおけるメチル−α−D−グルコピラノシドの最終濃度は50μMであった。37℃で120分のインキュベーション時間の後、輸送アッセイ緩衝液中10mMメチル−α−D−グルコピラノシド(4℃)の50μl/ウェルを加えることにより反応を停止させ、そして細胞中に取り込まれた放射活性を、MicroBetaシンチレーションマイクロプレートリーダー(Wallac)で決定した。
試験物質の最大半量阻害作用(IC50値)を以下のように決定した:
1.0%阻害の値の決定。これは、ナトリウム含有輸送アッセイ緩衝液中で測定された、物質が存在しない場合の測定である。
2.100%阻害の値の決定。これは、ナトリウム非含有輸送アッセイ緩衝液(140mM塩化コリン、2mM塩化カリウム、1mM塩化マグネシウム、1mM塩化カルシウム、10mM HEPES/Tris、pH7.5)中で測定された、物質が存在しない場合の測定である。
3.種々の濃度の試験物質の存在下で行われた測定の阻害パーセント値の計算。これにより、次いでメチル−α−D−グルコピラノシドの取り込みを50%だけ減少させる試験物質の濃度(IC50値)を決定することが可能となった。
文献:
Wells et al.(1992)Am.J.Physiol.Vol.263:F459−F465
【0254】
ヒトナトリウム依存性グルコース輸送体1(SGLT1、SLC5A1)のインビトロにおける輸送活性の阻害:
1.ヒトSGLT1についての発現ベクターのクローニング
ヒトSGLT1についてのcDNAをpcDNA4/TOベクター(Invitrogen)中に、Sambrook et al.(Molecular Cloning、A Laboratory Manual、Second Edition)に記載されるような分子生物学の標準的方法により導入した。挿入物のその後の配列決定は、Hedigerらにより記載され(Hediger et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1989、86、5748−5752)、そしてGenBank配列データベースに寄託されている(GenBank受入番号:M24847)ヒトSGLT1についての塩基配列の塩基11〜2005との完全な同一性を示した。塩基11〜2005は、ヒトSGLT1の完全コード領域に対応する。
【0255】
2.ヒトSGLT1の誘導的発現を用いた組み換え細胞株の産生
ヒトSGLT1の発現ベクターをCHO−TRex細胞(Invitrogen)中にFuGene6リポフェクション(Roche)により導入した。単細胞クローンを選択するために、600μg/mlのゼオシン(Invitrogen)を細胞培地(10%ウシ胎仔血清(BD Biosciences)、10μg/ml ブラストサイジンS(CN Biosciences)、100単位/mlペニシリン、100単位/mlストレプトマイシンを補充した栄養混合物F−12(Ham)、Invitrogen)に加えた。この選択から得られた単細胞クローンの機能性を、放射標識メチル−α−D−グルコピラノシドについてのそれらの取り込み活性を介して試験した。メチル−α−D−グルコピラノシドについて最も高い取り込み活性を有する細胞クローン(以下CHO−TRex−hSGLT1と呼ぶ)を、さらなる実験のために選択し、そしてさらに600μg/mlゼオシンの存在下で培養した。
【0256】
3.メチル−α−D−グルコピラノシド(α−MDG)の取り込みに対する試験物質の阻害作用の測定
CHO−TRex−hSGLT1細胞を、Cytostar−Tシンチレイティング96ウェルプレート(Amersham Biosciences)で1ウェルあたり50000細胞の濃度で細胞培地に播種し、そして24時間培養した。組み換えヒトSGLT1の発現を、1μg/mlテトラサイクリンを加えることによりさらに24時間誘導した。α−MDG取り込み実験のために細胞をPBSで洗浄し、次いで飢餓培地(10%ウシ胎仔血清を補充したPBS)中37℃で1時間飢餓状態にした。輸送アッセイ緩衝液(140mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、1mM塩化マグネシウム、1mM塩化カルシウム、10mM HEPES/Tris、pH7.5)を用いたさらなる洗浄工程の後、細胞を種々の濃度の試験物質の存在下又は存在しない場合のいずれかで室温にて15分間インキュベートした。試験物質を、ジメチルスルホキシド中の10mMストック溶液(40μl/ウェル)から進めて輸送アッセイ緩衝液で相応に希釈した。続いて、放射標識メチル−α−D−[U−14C]グルコピラノシド(Amersham)及び非標識メチル−α−D−グルコピラノシド(Acros)の混合物10μlを加えることによりアッセイを開始した。アッセイにおけるメチル−α−D−グルコピラノシドの最終濃度は50μMであった。室温で30分のインキュベーション時間の後、輸送アッセイ緩衝液中10mMメチル−α−D−グルコピラノシド(4℃)の50μl/ウェルを加えることにより反応を停止させ、そして細胞中に取り込まれた放射活性を、MicroBetaシンチレーションマイクロプレートリーダー(Wallac)で決定した。
試験物質の最大半量阻害作用(IC50値)を以下のように決定した:
4.0%阻害の値の決定。これは、ナトリウム含有輸送アッセイ緩衝液中で測定された、物質が存在しない場合の測定である。
5.100%阻害の値の決定。これは、ナトリウム非含有輸送アッセイ緩衝液(140mM塩化コリン、2mM塩化カリウム、1mM塩化マグネシウム、1mM塩化カルシウム、10mM HEPES/Tris、pH7.5)中で測定された、物質が存在しない場合の測定である。
6.種々の濃度の試験物質の存在下で行われた測定の阻害パーセント値の計算。これにより、次いでメチル−α−D−グルコピラノシドの取り込みを50%だけ減少させる試験物質の濃度(IC50値)を決定することが可能となった。
【0257】
インビボ薬理学:ラット及びマウスにおける、尿中グルコース排泄量及び糖尿病関連パラメータの決定
動物
行った全ての動物実験は、German Animal Protection Actを準拠しており、同様に国際的な動物衛生の法律及び規則を準拠している。
雌性Wistarラット(11週齢、体重160〜180g)及び雌性CD1マウス(8週齢、体重22〜25g)を育種業者、Charles River、Sulzfeld、Germanyから購入した。輸送から回復させるために、動物の到着後に1週間の時間をおいた。1つのケージ(macrolon4型)あたり2匹のラット及び8匹のマウスを、23℃、12:00時間:12:00時間の昼/夜リズム(昼は06:00に始まる)の制御条件下で、飼料(Ssniff標準的実験用食餌)及び水の自由アクセス状態で維持した。尿を採取するため、動物を、飼料及び水の自由摂取状態で代謝ケージに24時間移した。薬剤の投与(t=0時間)から6時間(早期効果について)、そして6から24時間(後期効果について)尿の採取を開始した。ラットは個別に、マウスは一群2匹の動物で代謝ケージに保持した。各投与グループ及びコントロールグループについて4〜8匹の動物を使用した。
【0258】
投与のための試験化合物の調製
各化合物を、5%solutol及び0.5%tyloseを含む水に溶解した。この溶液から5ml/kgをラットに、20ml/kgをマウスに経口投与した。
【0259】
用量依存性の決定
本化合物を、3、10及び30mg/kgの用量で経口投与した。尿体積(Uvol)及び尿中グルコース濃度を、尿中グルコース排泄量(UGE)を決定するために測定し、これは式:UGE=尿中グルコース濃度×Uvol×(180/1000)により計算した。グルコースg/kg/24時間として表されたUGEについての用量−反応曲線を、回帰分析により計算した。ID50(mg/kg)値を、対応する回帰直線から、未処置の健常な動物の最大腎臓グルコースろ過量(RGF)の50%阻害に基づいて計算した。RGFは、式RGF=GFR×血中グルコース濃度[ここでGFR(糸球体ろ過速度)=Uvol×CCrea urine/CCrea serum]によるものであった。
【0260】
分析方法及び化学
血液、及び尿からのグルコースを、市販の試験:Hitachi 912f(Gluco−quant(登録商標)グルコース/HKキット、Roche、Germany)を用いて酵素的に測定した。血清及び尿中のクレアチニンを、Crea plus、Roche Diagnostics GmbH、Mannheim、Germanyを用いて分析した。尿電解質(Na+、K+、PO42-、Cl-、Ca2+)を、EFOX 5053光度計(Eppendorf)を用いて炎光光度法により決定した。
【0261】
【表1】

【0262】
【表2】

【0263】
【表3】

【0264】
以下に挙げる実施例は、本発明を説明するために資するが、本発明を限定するものではない。
【0265】
本発明によればさらに、一般式Iの化合物を製造する方法が提供される。一般式Iの化合物は、また、先行技術において上述したように、自体公知の化学的方法により製造することができる。
【0266】
実施例の製造を以下詳細に記載する。
実験の部:
実施例1(化合物7)
【化21】

【0267】
化合物2の合成
【化22】

C−グリコシド1(BMS特許US2003/0114390 A1)3.2g(8.1mmol)を、ジメチルホルムアミド80ml及びジメトキシベンズアルデヒド30mlに溶解した。TsOH 1.5gを加えた後、反応溶液を室温で20時間放置した。次いで反応溶液を、水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/2〜2/1)により分離した。これにより化合物2を2.75g(収率70%)無色固体として得た。C2829ClO5(480.99)、MS(ESI+)481.30(M+H+)。
【0268】
化合物3の合成
【化23】

ベンジリデン誘導体2 3.2g(8.1mmol)を、ジメチルホルムアミド50ml及びベンジルブロミド4mlに溶解した。パラフィン油中水素化ナトリウム(55%)3gを加えた後、反応溶液を室温で2時間撹拌した。過剰の試薬をメタノールを用いて注意深く分解した。次いで反応溶液を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/1)により分離した。これにより化合物3 2.5g(収率59%)を酢酸エチル/n−ヘプタンから無色結晶として得た。C4241ClO5(661.25)、MS(ESI+)661.44(M+H+)。
【0269】
化合物4の合成
【化24】

化合物3 2.9g(4.4mmol)を、塩化メチレン45ml及びトリエチルシラン14mlに溶解した。三フッ化ホウ素エーテル錯体7mlを加えた後、反応溶液を室温で1時間放置した。次いで反応溶液を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜1/1)により分離した。これにより、化合物4 1.75g(収率60%)を無色固体として得た。C4243ClO5(663.26)、MS(ESI+)680.48(M+NH4+)。
【0270】
化合物5の合成
【化25】

化合物4 1.75g(4.4mmol)を、15%Dess−Martin/塩化メチレン溶液(Aldrich)25mlに溶解した。室温で3時間後、反応溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml及び酢酸エチル50mlの混合物上に注いだ。有機相をチオスルフェート溶液でさらに1回洗浄し、そしてNaCl水溶液で1回洗浄した。少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜1/1)により分離した。これにより、化合物5 1.56g(収率90%)を無色固体として得た。C4241ClO5(661.25)、MS(ESI+) 678.27(M+NH4+)。
【0271】
化合物6の合成
【化26】

化合物5 1.56g(2.4mmol)を、塩化メチレン20ml及びBAST 2mlに溶解した。室温で20時間後、反応溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml及び酢酸エチル50mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜1/1)により分離した。これにより、化合物6 1.49g(収率93%)を無色固体として得た。C4241ClF24(683.24)、MS(ESI+) 700.45(M+NH4+)。
【0272】
化合物8の合成
【化27】

化合物6 1.49g(2.2mmol)を、チオエタノール20ml及び三フッ化ホウ素エーテル錯体10mlに溶解した。室温で5時間後、反応溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、10%チオスルフェート溶液50ml及び酢酸エチル50mlの混合物上に注意深く注いだ。有機相をさらに1回酢酸エチル50mlで抽出し、そして合わせた有機相を濃縮した。ペルアシル化(peracylation)のために、得られた粗生成物をピリジン20ml及び無水酢酸20mlと混合し、そして60℃で1時間維持した。次いでこの混合物を、トルエン100mlと共に2回濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/2〜1/2)により分離した。これにより、化合物8 570mg(2段階で収率49%)を無色結晶として少量の酢酸エチルを含むn−ヘプタンから得た。C2729ClF27(538.98)、MS(ESI+)556.30(M+NH4+)。
【0273】
化合物7の合成(実施例1)
【化28】

ペルアシル化合物8 520mg(0.96mmol)を塩化メチレン3ml及びメタノール20mlに溶解し、1M NaOMe/MeOH 1.5mlと混合した。1時間後、この混合物を0.5M メタノール性HCl 3mlで中和して濃縮し、そして残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール/濃アンモニア、30/5/1)により分離した。これにより、C−グリコシド7(実施例1)390mg(収率98%)を無色固体として得た。C2123ClF24(412.86)、MS(ESI+)430.24(M+NH4+)。
【0274】
実施例2(化合物15)
【化29】

【0275】
C−グリコシド9(BMS特許US2003/0114390A1)2.25g(5.5mmol)から進めて、実施例1の製造について示した一連の反応と同じ反応を経由して、ジフルオロ−C−グリコシド15(実施例2)320mgを無色固体として得た。C2123ClF25(428.86)、MS(ESI+)446.22(M+NH4+)。
【0276】
実施例3(化合物28)
【化30】

【0277】
化合物17の合成
【化31】

ガラクトース20g(111mmol)を塩化メチレン160ml及びピリジン90mlに懸濁させた。この懸濁液に、最初にDMAP 1gを加え、次いで20分以内に、塩化ピバロイル90mlを加えた。この過程において、反応溶液は最高で約35℃まで温かくなり、そしてほとんど透明な溶液が短時間で得られ、その後懸濁液(塩化ピリジニウムの沈殿)が再び形成した。反応を完了させるために、さらに3時間還流下沸騰させた。反応溶液を2回2N塩酸水溶液で洗浄し、そして1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物を少量の酢酸エチルに溶解し、次いでn−ヘプタンで溶解限度に達するまで希釈した。これにより、結晶フラクション1を20.3g(収率35.4%)、そして母液から濃縮後にさらに結晶フラクション2を2.4g(収率4.1%)得た。さらに、母液54gを得た。これから、溶媒として塩化メチレン500ml、及びトリエチルアミン100ml、塩化ピバロイル50ml及びDMAP5gを用いた反応により、室温で20時間後に結晶性化合物17をさらに4.6g(収率8.0%)得ることが可能であった(全収率47.5%)。TLC:酢酸エチル/n−ヘプタン 1/3、17についてRf=0.4、18についてRf=0.3、そして19についてRf=0.5。17についてC264410(516.64)、MS(ESI+)、534.33(M+NH4+)。
【0278】
化合物20の合成
【化32】

化合物17 50g(96.8mmol)を塩化メチレン400mlに溶解した。水浴で冷却しながら、50% BAST/THF溶液(Aldrich)100mlを滴下して加え、そしてこの混合物を室温で2時間放置した。反応溶液を氷−水上に注意深く注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、化合物20 49gを粗生成物として得た。C2643FO9(518.63)、MS(ESI+) 536.32(M+NH4+)。
【0279】
化合物21の合成
【化33】

粗生成物20 49gを塩化メチレン250ml及び氷酢酸中33% HBr 250mlに溶解し、そして室温で1時間放置した。次いでこの反応溶液を氷−水上に注ぎ、有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物を100mlに溶解し、そして氷浴中で結晶化させた。沈殿を吸引ろ過し、少量の冷n−ヘプタンで洗浄した。これにより、結晶性化合物21を20g及び母液(21の含量80%)を34g得た。C2134BrFO7(497.40)、MS(ESI+)514.18(M+NH4+)。
【0280】
化合物22の合成
【化34】

臭化物21 16g(32.2mmol)を塩化メチレン50ml及びジメチルホルムアミド110mlに溶解し、4−メチルチオフェノール10g及び炭酸カリウム20gを加えた後、室温で2時間撹拌した。次いで反応溶液を水上に注ぎ、そして有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、粗生成物22 25gを得た。
【0281】
化合物23の合成
【化35】

粗生成物22 25gをメタノール50mlに溶解し、5.6M NaOMe/MeOH(Fluka)15mlと混合した。12時間還流下沸騰させた後、この混合物を2Mメタノール性HClで中和して濃縮し、そして残留物を酢酸エチルに懸濁させた。固体を吸引ろ過し、そしてろ液を濃縮した。得られた残留物(18g)をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/1〜1/0)により分離した。これにより、化合物23 6.7g(2段階で収率72%)を無色固体として得た。C1317FO4S(288.34)、MS(ESI+)306.26(M+NH4+)。
【0282】
化合物24の合成
【化36】

化合物23 6.1g(21mmol)をジメチルホルムアミド60ml及びベンジルブロミド12mlに溶解した。パラフィン油中水素化ナトリウム(55%)5.2gを少しずつ加えた後、反応溶液を室温で2時間撹拌した。過剰の試薬をメタノールを用いて注意深く分解した。次いで反応溶液を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/2)により分離した。これにより、化合物24 9g(収率77%)を無色結晶として酢酸エチル/n−ヘプタンから得た。C3435FO4S(558.72)、
MS(ESI+)576.34(M+NH4+)。
【0283】
化合物25の合成
【化37】

化合物24 9.0g(16.1mmol)を工業用(technical−grade)アセトン150mlに溶解し、N−ブロモコハク酸イミド4.4gと混合した。この反応溶液を室温で2時間撹拌し、次いでアセトンをロータリーエバポレータで留去した。残留物を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物で抽出した。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜2/1)により分離した。これにより、化合物25 6.0g(収率82%)を無色固体として得、そして反応剤24を1.2g回収した。C2729FO5(452.53)、MS(ESI+)470.37(M+NH4+)。
【0284】
化合物26の合成
【化38】

化合物25 6.0g(13.3mmol)をジメチルスルホキシド60ml及び無水酢酸40mlに溶解し、そして室温で終夜放置した。次いでこの反応溶液を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物で抽出した。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した(トルエンとともに2回蒸発除去)。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜1/2)により分離した。これにより、化合物26 5.3g(収率89%)を無色油状物として得、これは、冷凍機キャビネット(−25℃)で結晶化した。C2727FO5(450.51)、MS(ESI+)451.28(M+H+)。
【0285】
化合物28の合成
【化39】

化合物27(BMS特許US2003/0114390A1)6.0g(20mmol)を無水テトラヒドロフラン100mlに溶解し、そしてアルゴン下で−78℃に冷却した。2.6M n−BuLi/トルエン溶液(Aldrich)8mlをこの溶液に滴下して加えた。10分後に、無水テトラヒドロフラン30mlに溶解したラクトン26 5.2g(11.5mmol)の溶液を、反応溶液に滴下して加え、これを−78℃で30分間撹拌した。次いで反応溶液を10%塩化アンモニウム水溶液100ml及び酢酸エチル100mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、粗生成物11.2gを得、これをアセトニトリル150ml及びトリエチルシラン20mlに溶解し、次いでアルゴン下で−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体10mlを加えた後、この混合物を−40℃で30分間撹拌放置し、次いでこの反応溶液を水100ml及び酢酸エチル150mlの混合物に加えた。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/3)により分離した。これにより、化合物28 5g(収率65%)を無色油状物として得た。C4140ClFO5(665.25)、MS(ESI+)682.39(M+NH4+)。
【0286】
化合物29の合成(実施例3)
【化40】

ペルベンジル化合物28 5.0g(7.5mmol)を使用し、実施例1について記載した手順と同じ脱保護−精製手順により、フッ素化C−グリコシド29(実施例3)1.47g(3段階で収率50%)を無色固体として得た。C2124ClFO4(394.87)、MS(ESI+)412.24(M+NH4+)。
【0287】
実施例4 (化合物33)
【化41】

【0288】
化合物31の合成
【化42】

化合物30(BMS特許US2003/0114390A1)600mg(2.2mmol)を無水テトラヒドロフラン10mlに溶解し、アルゴン下で−78℃に冷却した。2.6M n−BuLi/トルエン溶液(Aldrich)1.2mlをこの溶液に滴下して加えた。10分後に、無水テトラヒドロフラン5mlに溶解したラクトン26 1.0g(2.2mmol)の溶液をこの反応溶液に滴下して加え、これを−78℃で30分間撹拌した。次いでこの反応溶液を10%塩化アンモニウム水溶液20ml及び酢酸エチル20mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/4〜1/3)により分離した。これにより、ジアステレオマー混合物31 1.2g(収率85%)を無色油状物として得た。C4243FO5(646.81)、MS(ESI+)664.14(M+NH4+)。
【0289】
化合物32の合成
【化43】

化合物31 1.2g(1.85mmol)をアセトニトリル15ml及びトリエチルシラン1.5mlに溶解し、次いでアルゴン下で−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体1.5mlを加えた後、この混合物を−40℃で30分間撹拌放置し、次いで反応溶液を水20ml及び酢酸エチル20mlの混合物に加えた。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/3)により分離した。これにより、化合物32 800mg(収率68%)を無色油状物として得た。C4243FO4(630.81)、MS(ESI+)648.29(M+NH4+)。
【0290】
化合物33の合成(実施例4)
【化44】

化合物32 800mg(1.2mmol)を塩化メチレン30ml及び0.5M HCl/メタノール15mlに溶解し、次いで水素雰囲気下(6bar)で10%パラジウム/活性炭200mgを用いて2時間水素化した。反応溶液を少量のシリカゲルを通してろ過し、メタノールで洗浄し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール/濃アンモニア、30/5/1)により分離した。これにより、C−グリコシド33(実施例4)260mg(収率57%)を無色固体として得た。C2125FO4(360.43)、MS(ESI+)378.23(M+NH4+)。
【0291】
実施例5 (化合物37)
【化45】

臭化物34(BMS特許US2003/0114390A1)、及びラクトン26から進めて、実施例4の製造について示した反応手順と同じ手順により、フルオロ−C−グリコシド37(実施例5)を無色固体として得た。C2023FO5(362.40)、MS(ESI+)380.52(M+NH4+)。
【0292】
実施例6(化合物42)
【化46】

【0293】
化合物39の合成
【化47】

化合物38(BMS特許WO2004063209)30g(118mmol)及び2−エチルチオフェン(Aldrich)13.4ml(118mmol)を塩化メチレン50mlに溶解し、そしてアルゴン下で−5℃に冷却した。三塩化アルミニウム15.7g(118mmol)を、反応温度が5℃を超えないようにこの溶液に少しずつ加えた。反応溶液を5℃でさらに1時間撹拌し、次いで角氷及び酢酸エチル200mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=0/1〜1/6)により分離した。これにより、ベンゾフェノン誘導体39 10.7g(収率27%)を無色油状物として得た。C1310BrClOS(329.65)、MS(ESI+) 330.22(M+H+)。
【0294】
化合物40の合成
【化48】

化合物39 10.7g(32.5mmol)をアセトニトリル20ml、塩化メチレン10ml及びトリエチルシラン12mlに溶解し、次いでアルゴン下で10℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体6mlを加えた後、混合物が室温になるにまかせ、次いで室温で終夜放置した。次いで反応溶液を水30ml及び酢酸エチル50mlの混合物に加えた。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=0/1〜1/6)により分離した。これにより、化合物40 5.3g(収率52%)を無色油状物として得た。C1312BrClS(315.66)、MS(ESI+)316.21(M+H+)。
【0295】
化合物42の合成(実施例6)
【化49】

臭化物40 1.4g(4.4mmol)及びラクトン26から進めて、実施例4の製造について示された反応手順と同じ反応手順により、フルオロ−C−チオフェン−グリコシド42(実施例6)220mgを無色固体として得た。C1922ClFO4S(400.90)、MS(ESI+)418.22(M+NH4+)。
【0296】
実施例7(化合物45)
【化50】

【0297】
化合物45の合成
臭化物43(特許WO2008013321)及びラクトン26から進めて、実施例4の製造について示した反応手順と同じ反応手順により、フルオロ−C−グリコシド45(実施例7)を無色固体として得た。C2120ClFO4S(422.91)、MS(ESI+)440.16(M+NH4+)。
【0298】
実施例8(化合物46)
【化51】

【0299】
化合物47の合成
【化52】

4−ブロモアニソール12.9g(69.0mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)130mlに溶解し、そしてアセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム2.6モル濃度トルエン(69mmol)溶液26.5mlを加えた後、反応溶液を−78℃で20分間撹拌した。次いで5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド10g(49.3mmol)のTHF70ml中の溶液を反応溶液に滴下して加え、これを−78℃で1時間撹拌した。この溶液を10%塩化アンモニウム溶液200ml及び酢酸エチル200ml上に注いだ。有機相をNaCl水溶液で1回洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、粗生成物47 20gを無色油状物として得た。
【0300】
化合物48の合成
【化53】

粗生成物47 20gをアセトニトリル200ml、塩化メチレン200ml及びトリエチルシラン30mlに溶解し、そしてアセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体16mlを加えた後、反応溶液を−40℃で20分間撹拌放置した。次いで反応溶液を飽和塩化ナトリウム溶液200ml及び酢酸エチル200mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/4)により分離した。これにより、生成物48 9.3g(3段階で収率64%)を無色油状物として得た。
【0301】
【化54】

【0302】
化合物50の合成
【化55】

イソプロピル−ベータ−D−ガラクトピラノシド49 100g(420mmol)を塩化メチレン1Lに懸濁させて、ベンズアルデヒドジメチルアセタール100ml及びパラ−トルエンスルホン酸1gを加えた後、室温で2時間撹拌した。約2時間後、反応剤は溶解して透明溶液となった。トリエチルアミン5mlを加えた後、有機相をシリカゲル約150mlを通してろ過し、そして酢酸エチル500mlで洗浄した。溶媒約700mlをロータリーエバポレータで除去した。生成物は1時間以内にこの溶液から晶出した。生成物を吸引ろ過し、酢酸エチル/n−ヘプタン=1/3で洗浄した。母液をさらに濃縮して、いくらか純度の低い第二の結晶フラクションを得た。ベンジリデン誘導体50の結晶フラクション1を112g、及び結晶フラクション2を20g(全収率96%)得た。
【0303】
化合物51の合成
【化56】

ガラクトース誘導体50 60g(184mmol)をDMSO1.2l及びベンジルブロミド96mlに溶解した。合計72gの水酸化カリウム粉末をこの混合物に少しずつ加え、この過程で反応溶液を30℃と40℃との間に維持した。30℃未満及び40℃より高い反応温度では、得られる収率がより低かった。塩基を全量加えた後、混合物を室温でさらに1時間撹拌放置した。溶液を水1L及び酢酸エチル/n−ヘプタン(1:1)1L上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、シリカゲルを通してろ過し、酢酸エチル/n−ヘプタン(1:1)で洗浄し、そして濃縮した。これにより、わずかに汚染している結晶フラクション51を94.3g得た。
【0304】
化合物52の合成
【化57】

ガラクトース誘導体51 94.3gをアセトン1.1L及び水100mlに溶解した。N−ブロモコハク酸イミド(NBS)31.5gを加えた後、この混合物を室温で15分間撹拌放置した。アセトン約600mlをロータリーエバポレータで留去した。残った溶液を水1L及び酢酸エチル1L上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、シリカゲルを通してろ過し、酢酸エチル/n−ヘプタン(1:1)で洗浄し、そして結晶化が始まるまで濃縮した。これにより、結晶性生成物52を69.2g(2段階で収率84%)を得た。
【0305】
化合物53の合成
【化58】

アルコール53を、文献の方法(Helvetica Chimica Acta−Vol.89(2006)648頁、化合物17)と同様にして酸化し、ラクトン53(収率96%)とした。
【0306】
化合物54の合成
【化59】

臭化物48 3.3g(11.2mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)60mlに溶解し、そしてアセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム2.6モル濃度トルエン(13mmol)溶液5mlを加えた後、反応溶液を−78℃で20分間撹拌した。次いでTHF15ml中のラクトン53 5.0g(11.2mmol)の溶液を反応溶液に滴下して加え、これを−78℃で1時間撹拌した。溶液を10%塩化アンモニウム溶液50ml及び酢酸エチル50ml上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。粗生成物54 9gを無色油状物として得た。
【0307】
化合物55の合成
【化60】

粗生成物54 9gをアセトニトリル60ml、塩化メチレン60ml及びトリエチルシラン10mlに溶解し、そしてアセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体5mlを加えた後、反応溶液を−40℃で20分間撹拌放置した。次いで反応溶液を飽和塩化ナトリウム溶液100ml及び酢酸エチル100mlの混合物上に注いだ。有機相をNaCl水溶液で1回洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/3〜2/1)により分離した。これにより、生成物55を2.8g(3段階で収率39%)無色固体として得た。C4139FO6(646.76)、MS(ESI+)647.30(M+H+)。
【0308】
化合物56の合成
【化61】

C−グリコシド55 2.8gを塩化メチレン10ml及びメタノール30mlに溶解し、そしてパラ−トルエンスルホン酸300mgを加えた後、ロータリーエバポレータで50℃に1時間加熱した(これは塩化メチレンを留去)。トリエチルアミン1mlを加えた後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/1〜1/0)により分離した。これにより、生成物56を2.0g(収率83%)無色固体として得た。
【0309】
化合物57の合成
【化62】

ジオール56 2.03gをコリジン30mlに溶解し、クロロギ酸エチル2mlを加えた後、室温で20時間撹拌した。次いで反応溶液を2N HCl水溶液50ml及び酢酸エチル50mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回2N HCl水溶液50mlで洗浄し、そしてNaCl水溶液で1回洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/2〜1/1)により分離した。これにより、カーボネート57を2.0g(収率87%)無色固体として得た。C3739FO8(630.72)、MS(ESI+)631.33(M+H+)。
【0310】
化合物58の合成
【化63】

ガラクトース誘導体57 900mg(1.4mmol)を塩化メチレン10mlに溶解した。水浴で冷却しながら、50% BAST/THF溶液(Aldrich)2mlを滴下して加え、そして混合物を室温で1時間放置した。反応溶液を氷−水に注意深く注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/3〜1/1)により分離した。これにより、フルオログルコース誘導体58を680mg(収率75%)無色固体として得た。C3738FO7(632.71)、MS(ESI+)650.32(M+NH4+)。
【0311】
実施例8(化合物46)
【化64】

化合物58 600mgを塩化メチレン20mlに溶解し、パラジウム/活性炭(10% Pd)120mgを加えた後、水素圧6barで室温にて2時間水素化した。次いで反応溶液を少量のシリカゲルを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/2〜1/1)により分離した。これにより、カーボネート46(実施例8)を244mg(収率57%)無色固体として得た。C2326FO7(452.46)、MS(ESI+)453.13(M+H+)。
【0312】
実施例9(化合物59)
【化65】

化合物46 122mg(0.27mmol)をメタノール20mlに溶解し、1M NaOMe/MeOH 1mlと混合した。1時間後、混合物を0.5Mメタノール性HCl 2mlを用いて中和し、濃縮し、そして残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/1〜1/0)により分離した。これにより、生成物59(実施例9)90mg(収率88%)を無色固体として得た。C202225(380.39)、MS(ESI+)403.13(M+Na+)。
【0313】
実施例10(化合物60)
【化66】

【0314】
化合物61の合成
【化67】

カーボネート57 1.0g(1.6mmol)を15%Dess−Martin/塩化メチレン溶液(Aldrich)18mlに溶解した。室温で38時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml及び酢酸エチル50mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回チオスルフェート溶液で洗浄し、そして1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、粗生成物61 1.2gを無色油状物として得た。
【0315】
化合物62の合成
【化68】

ケトン61 1.2gを塩化メチレン12mlに溶解した。水浴で冷却しながら、50% BAST/THF溶液(Aldrich)3.6mlを滴下して加え、そして混合物を室温で40時間放置した。反応溶液を氷−水上に注意深く注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/2)により分離した。これにより、ジフルオログルコース誘導体62を740mg(2段階で収率74%)無色固体として得た。C373737(650.70)、MS(ESI+)668.29(M+NH4+)。
【0316】
化合物60の合成(実施例10)
化合物62 740mg(1.14mmol)を塩化メチレン20mlに溶解し、パラジウム/活性炭(10%Pd)150mgを加えた後、水素圧6barで室温にて2時間水素化した。次いで反応溶液を少量のシリカゲルを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/2〜1/1)により分離した。これにより、カーボネート60(実施例10)275mg(収率51%)を無色固体として得た。
【0317】
実施例11(化合物63)
【化69】

化合物60 240mg(0.51mmol)をメタノール20mlに溶解し、1M NaOMe/MeOH 2mlと混合した。1時間後、混合物を0.5Mメタノール性HCl 4mlを用いて中和し、濃縮し、そして残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/1〜1/0)により分離した。これにより、生成物63(実施例11)140mg(収率67%)を無色固体として得た。C202135(398.38)、MS(ESI+)416.44(M+NH4+)。
【0318】
実施例12及び13(化合物64及び65)
【化70】

C−グリコシド64及び65を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモアニソール及び5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒドから進めて、9段階で同様の収率で製造した。
化合物64についてのMS:C2429FO8(464.49)、MS(ESI+)482.14(M+NH4+)。
化合物65についてのMS:C2125FO6(392.43)、MS(ESI+)410.23(M+NH4+)。
【0319】
実施例14及び15(化合物66及び67)
【化71】

C−グリコシド66及び67を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、4−ブロモアニソール及び5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒドから進めて、10段階で同様の収率で製造した。
化合物66についてのMS:C242828(482.48)、MS(ESI+)500.20(M+NH4+)。
化合物67についてのMS:C212426(410.42)、MS(ESI+)428.22(M+NH4+)。
【0320】
実施例16及び17(化合物68及び69)
【化72】

C−グリコシド68及び69を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−エトキシベンジル)ベンゼン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物68についてのMS:C2428ClFO7(482.94)、MS(ESI+)482.16(M−H2O+NH4+)。
化合物69についてのMS:C2124ClFO5(410.87)、MS(ESI+)428.42(M+NH4+)。
【0321】
実施例18及び2(化合物70及び15)
【化73】

C−グリコシド68及び15(これはすでに別の合成経路を経て開示されている)を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−エトキシベンジル)ベンゼン及びラクトン53から進めて、同様の収率で製造した。
化合物70についてのMS:C2427ClF27(500.93)、MS(ESI+)483.13(M−H2O+H+)。
【0322】
実施例19(化合物71)
【化74】

化合物15 220mg(0.51mmol)を塩化メチレン4ml及びトリエチルアミン0.5mlに溶解し、0℃に冷却した。塩化メチレン中0.1Mクロロギ酸エチルをゆっくりと加えた後、この混合物を0℃で10分間撹拌放置した。次いで反応溶液を飽和塩化ナトリウム溶液20ml及び酢酸エチル10mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/3〜2/1)により分離した。これにより、カーボネート71 70mg(収率27%)を無色固体として得、さらに反応剤15(20%)、またいくつかの副生成物も得られた。C2427ClF27(500.93)、MS(ESI+)518.14(M+NH4+)。
【0323】
実施例20及び5(化合物72及び37)
【化75】

C−グリコシド72及び37(これは既に別の合成経路を経て開示されている)を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−メトキシベンジル)ベンゼン及びラクトン53から進めて、同様の収率で製造した。
化合物72についてのMS:C2326ClFO7(468.91)、MS(ESI+)486.31(M+NH4+)。
【0324】
実施例21及び22(化合物73及び74)
【化76】

C−グリコシド73及び74を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−メトキシベンジル)ベンゼン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物73についてのMS:C2325ClF27(486.90)、MS(ESI+)469.15(M−H2O+H+)。
化合物74についてのMS:C2021ClF25(414.18)、MS(ESI+)432.18(M+NH4+)。
【0325】
実施例23(化合物75)
【化77】

3−カーボネート75を、化合物71と同様にして、実施例22から進めて製造した。C2325ClF27(486.90)、MS(ESI+)504.32(M+NH4+)。
【0326】
化合物76の合成
【化78】

臭化物76を、臭化物47の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−2−ヨードベンゼン及びp−トリフルオロメトキシベンズアルデヒドから進めて同様の収率で製造した。
【0327】
化合物77の合成
【化79】

ベンジルアルコール76を直接脱酸素することはできない。そのために、これを、新しく発明した方法により、トリクロロアセトイミデートによる活性化を経て首尾よく脱酸素した。
ベンジルアルコール76 3.0g(7.9mmol)を塩化メチレン40ml及びトリクロロアセトニトリル10mlに溶解し、水素化ナトリウム(パラフィン油中55%)700mgとともに室温で20分間撹拌した。次いで混合物を少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/4)により分離した。これにより、生成物77 4.0g(収率97%)を無色油状物として得た。C169BrCl43NO2(525.97)、MS(ESI+)364.94(M−Cl3CCONH2+H+)。
【0328】
化合物78の合成
【化80】

化合物77 4.0g(7.6mmol)をアセトニトリル25ml、塩化メチレン25ml及びトリエチルシラン5mlに溶解し、−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体2.5mlを加えた後、この混合物を−40℃で30分間撹拌した。次いで反応溶液を水30ml及び酢酸エチル50mlの混合物に加えた。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=0/1〜1/6)により分離した。これにより、化合物78 1.3g(収率47%)を無色油状物として得た。
【0329】
実施例24及び25(化合物79及び80)
【化81】

C−グリコシド79及び80を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−トリフルオロメトキシベンジル)ベンゼン78及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物79についてのMS:C2323ClF47(522.88)、MS(ESI+)540.42(M+NH4+)。
化合物80についてのMS:C2019ClF45(450.82)、MS(ESI+)468.06(M+NH4+)。
【0330】
実施例26及び27(化合物81及び82)
【化82】

C−グリコシド81及び82を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−(4−トリフルオロメトキシベンジル)ベンゼン78及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物81についてのMS:C2322ClF57(540.87)、MS(ESI+)523.07(M−H2O+H+)。
化合物82についてのMS:C2018ClF55(468.81)、MS(ESI+)486.05(M+NH4+)。
【0331】
化合物83の合成
【化83】

臭化物83を、臭化物78の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−2−ヨードベンゼン及び6−メトキシピリジン−3−カルバルデヒドから進めて同様の収率で製造した。C1311BrClNO(312.60)、MS(ESI+) 313.94(M+H+)。
【0332】
実施例28及び29(化合物84及び85)
【化84】

C−グリコシド84及び85を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、 臭化物83及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物84についてのMS:C2225ClFNO7(469.90)、MS(ESI+)470.02(M+H+)。
化合物85についてのMS:C1921ClFNO5(397.83)、MS(ESI+)398.08(M+H+)。
【0333】
実施例30(化合物86)
【化85】

C−グリコシド86を、実施例1の合成方法と同様にして、2−(4−ベンジルオキシベンジル)−4−ブロモ−1−クロロベンゼンから進めて同様の収率で製造した。C1919ClF25(400.81)、MS(ESI+)383.10(M−H2O+H+)。
【0334】
実施例31(化合物87)
【化86】

フェノール86 90mg(0.22mmol)をDMF 2ml及び2−ヨードプロパン1mlに溶解した。炭酸カリウム300mgを加えた後、この混合物を室温で20時間撹拌放置した。次いで反応溶液を水10ml及び酢酸エチル10mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/1〜1/0)により分離した。これにより、生成物87 93mg(収率98%)を無色固体として得た。C2225ClF25(442.89)、MS(ESI+)460.21(M+NH4+)。
【0335】
実施例32(化合物88)
【化87】

実施例31と同様にして、ヨードメチルシクロプロパン及びフェノール86から進めて化合物88を得た。C2325ClF25(454.90)、MS(ESI+)472.36(M+NH4+)。
【0336】
実施例33(化合物89)
【化88】

C−グリコシド89を、実施例1の合成方法と同様にして、2−(4−ベンジルオキシベンジル)−4−ブロモ−1−メチルベンゼンから進めて同様の収率で製造した。C202225(380.39)、MS(ESI+)398.29(M+NH4+)。
【0337】
実施例34(化合物90)
【化89】

実施例31と同様にして、ヨードメタン及びフェノール89から進めて化合物90を得た。C212425(398.29)、MS(ESI+)412.27(M+NH4+)。
【0338】
化合物91の合成
【化90】

臭化物91を、臭化物78の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−2−ヨードベンゼン及び5−メトキシピリジン−2−カルバルデヒドから進めて同様の収率で製造した。C1311BrClNO(312.60)、MS(ESI+)313.94(M+H+)。
【0339】
実施例35及び36(化合物92及び93)
【化91】

C−グリコシド92及び93を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、臭化物91及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物92についてのMS:C2225ClFNO7(469.90)、MS(ESI+)470.02(M+H+)。
化合物93についてのMS:C1921ClFNO5(397.83)、MS(ESI+)398.08(M+H+)。
【0340】
実施例37及び38(化合物94及び95)
【化92】

C−グリコシド94及び95を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、臭化物91及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物94についてのMS:C2225ClF2NO7(487.89)、MS(ESI+)488.06(M+H+)。
化合物95についてのMS:C1921ClF2NO5(415.82)、MS(ESI+)416.06(M+H+)。
【0341】
化合物96の合成
【化93】

tert−ブチルニトリル10.74g(93.75mmol)及びヨウ化銅28.5g(150mmol)をアセトニトリル270mlに懸濁させ、60℃に加熱した。5−ブロモ−2−トリフルオロメトキシアニリン15g(62.5mmol)のアセトニトリル130ml中の溶液を、この懸濁液にゆっくりと滴下して加え、そして混合物を60℃でさらに1時間撹拌放置した。次いで反応溶液を2N HCl水溶液250ml及び酢酸エチル250mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに2回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/18)により分離した。これにより、生成物96 12.2g(収率52%)を無色油状物として得た。
【0342】
化合物97の合成
【化94】

ヨウ化物96 6.0g(16.4mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)50mlに溶解し、アセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。2.6モルのn−ブチルリチウムトルエン(22.9mmol)溶液の8.8mlを加えた後、反応溶液を−78℃で20分間撹拌した。次いでTHF 20ml中のアニスアルデヒド3.2g(22.9mmol)の溶液を反応溶液に滴下して加え、そして混合物を−78℃で1時間撹拌した。溶液を10%塩化アンモニウム溶液100ml及び酢酸エチル100ml上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。これにより、粗生成物97 8gを無色油状物として得た。
【0343】
化合物98の合成
【化95】

粗生成物97 8gをアセトニトリル100ml、塩化メチレン100ml及びトリエチルシラン15mlに溶解し、そしてアセトン/ドライアイス混合物を用いてアルゴン雰囲気下で−40℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテル錯体8mlを加えた後、反応溶液を−40℃で30分間撹拌放置した。次いで反応混合物を飽和塩化ナトリウム溶液100ml及び酢酸エチル100mlの混合物上に注いだ。有機相をさらに1回NaCl水溶液で洗浄し、少量のシリカゲルを通してろ過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/6〜1/4)により分離した。これにより、生成物98 1.8g(2段階で収率31%)を無色油状物として得た。
【0344】
実施例39及び40(化合物99及び100)
【化96】

C−グリコシド99及び100を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、臭化物98及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物99についてのMS:C242648(518.46)、MS(ESI+)541.18(M+Na+)。
化合物100についてのMS:C212246(446.40)、MS(ESI+)464.20(M+NH4+)。
【0345】
実施例41及び42(化合物101及び102)
【化97】

C−グリコシド101及び102を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、臭化物98及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物101についてのMS:C242558(536.45)、MS(ESI+)537.07(M+H+)。
化合物102についてのMS:C212156(464.39)、MS(ESI+)482.07(M+NH4+)。
【0346】
化合物103の合成
【化98】

臭化物103を、臭化物78の合成方法と同様にして、4−ブロモ−1−クロロ−2−ヨードベンゼン及びp−クロロベンズアルデヒドから進めて同様の収率で製造した。C139BrCl2(316.03)、MS(ESI+)314.93(M+H+)。
【0347】
実施例43及び44(化合物104及び105)
【化99】

C−グリコシド104及び105を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、臭化物103及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物104についてのMS:C2223Cl2FO6(473.33)、MS(ESI+)495.12(M+NH4+)。
化合物105についてのMS:C1919Cl2FO4(401.27)、MS(ESI-)446.07(M+HCOO-)。
【0348】
実施例45及び46(化合物106及び107)
【化100】

C−グリコシド106及び107を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、臭化物103及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物106についてのMS:C2222Cl226(491.32)、MS(ESI+)513.10(M+Na+)。
化合物107についてのMS:C1918Cl224(419.26)、MS(ESI+)437.22(M+NH4+)。
【0349】
化合物110の合成
【化101】

5−ブロモ−2−トリフルオロメチルアニリン及びアニスアルデヒドから進めて、化合物110を、化合物98と同様の収率で同じ反応手順を経て製造した。
【0350】
実施例47及び48(化合物111及び112)
【化102】

C−グリコシド111及び112を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、臭化物110及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物111についてのMS:C242647(502.46)、MS(ESI+)503.10(M+H+)。
化合物112についてのMS:C212245(430.40)、MS(ESI+)448.09(M+NH4+。.
【0351】
実施例49及び50(化合物113及び114)
【化103】

C−グリコシド113及び114を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、臭化物110及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物113についてのMS:C242557(520.45)、MS(ESI+)521.12(M+H+)。
化合物114についてのMS:C212155(448.39)、MS(ESI+)470.87(M+Na+)。
【0352】
化合物116の合成
【化104】

ヨウ化物108及び4−エチルベンズアルデヒドから進めて、化合物116を、化合物98と同様の収率で同じ反応手順を経て製造した。
【0353】
実施例51及び52(化合物117及び118)
【化105】

C−グリコシド117及び118を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、臭化物116及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物117についてのMS:C252846(500.49)、MS(ESI+)501.28(M+H+)。
化合物118についてのMS:C222444(428.43)、MS(ESI+)446.16(M+NH4+)。
【0354】
実施例53及び54(化合物119及び120)
【化106】

C−グリコシド119及び120を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、臭化物116及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物119についてのMS:C252756(518.48)、MS(ESI+)536.16(M+NH4+)。
化合物120についてのMS:C212155(446.42)、MS(ESI+)464.08(M+NH4+)。
【0355】
実施例55及び56(化合物121及び122)
【化107】

C−グリコシド121及び122を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、1−ブロモ−4−ヨード−2−(4−メトキシベンジル)ベンゼン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物121についてのMS:C2326BrFO7(513.36)、MS(ESI+)514.96(M+H+)。
化合物122についてのMS:C2022BrFO5(441.30)、MS(ESI+)882.92(2×M+H+)。
【0356】
実施例57及び58(化合物123及び124)
【化108】

C−グリコシド123及び124を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモ−2−(4−メトキシベンジル)トルエン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物123についてのMS:C2429FO7(448.49)、MS(ESI+)471.14(M+Na+)。
化合物124についてのMS:C2125FO5(376.43)、MS(ESI+)399.24(M+Na+)。
【0357】
実施例59(化合物125)
【化109】

C−グリコシド125を、実施例10の合成方法と同様にして、4−ブロモ−2−(4−メトキシベンジル)トルエン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物125についてのMS:C242827(466.48)、MS(ESI+)467.15(M+H+)。
【0358】
実施例60及び61(化合物126及び127)
【化110】

C−グリコシド126及び127を、実施例8及び9の合成方法と同様にして、4−ブロモ−2−(4−メチルベンジル)トルエン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物126についてのMS:C2531FO6(446.52)、MS(ESI+)464.33(M+NH4+)。
化合物127についてのMS:C2227FO4(374.46)、MS(ESI+)392.30(M+NH4+)。
【0359】
実施例62及び63(化合物128及び129)
【化111】

C−グリコシド128及び129を、実施例10及び11の合成方法と同様にして、4−ブロモ−2−(4−メチルベンジル)トルエン及びラクトン53から進めて同様の収率で製造した。
化合物128についてのMS:C253026(464.51)、MS(ESI+)482.27(M+NH4+)。
化合物129についてのMS:C222624(392.45)、MS(ESI+)410.26(M+NH4+)。
【0360】
上記の方法にしたがって製造されたさらなる化合物。
【化112】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、
Ra、Rb、Rcは、それぞれ独立して、H、−COO−(C1−C6)−アルキルであり;
R1及びR2はそれぞれFであるか、又は
R1がHでありそしてR2がFであり;
R3は、水素、F、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シクロプロピル、CH2−シクロプロピルであり;
Cyc1は、
【化2】

であり;
R4、R5、R6、R7はそれぞれ独立して、水素、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、CO(C1−C4)−アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、HO−(C1−C6)−アルキレン、(C1−C6)−アルキレン−O−(C1−C6)−アルキル(ここでアルキル、アルケニル、アルキニル又はO−アルキルラジカルにおける1つ、1つより多く、又は全ての水素は、フッ素で置き換えられていてもよい)、
SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、SCF3、SO−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、NH2である〕
であって、
R1=H、R2=F、R3=メチルでかつCyc1−R4=4−OCH3−フェニルである化合物を除く、
化合物、及びその薬学的に適合性の塩。
【請求項2】
Cyc1が
【化3】

である、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
Cyc1が、
【化4】

である、請求項1に記載の式Iの化合物
【請求項4】
R1及びR2がそれぞれFである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
Raは−COO−(C1−C6)−アルキルであり;そして
Rb、Rcはそれぞれ水素である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の1つ又はそれ以上の化合物、及び血糖を低下させる1つ又はそれ以上の活性成分を含む、薬剤。
【請求項7】
1型糖尿病及び2型糖尿病の処置のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
血糖を低下させるための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
1型糖尿病及び2型糖尿病を処置するための、血糖を低下させる少なくとも1つのさらなる活性成分との組み合わせの、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
血糖を低下させるための、血糖を低下させる少なくとも1つのさらなる活性成分との組み合わせの、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
活性成分を薬学的に適切な担体と混合すること、及びこの混合物を投与に適切な形態に変換することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の1つ又はそれ以上の化合物を含む薬剤を製造するための方法。

【公表番号】特表2011−511820(P2011−511820A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546266(P2010−546266)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【国際出願番号】PCT/EP2009/001042
【国際公開番号】WO2009/100936
【国際公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】