説明

新規アゾール誘導体

【課題】神経ペプチドY受容体拮抗物質として、各種の循環器系疾患、神経系疾患、代謝性疾患、生殖系疾患、消化管系疾患、呼吸器系疾患、炎症性疾患又は緑内障等の処置剤として有用な新規化合物、及び該化合物を有効成分とする過食症、肥満症又は糖尿病の処置剤の提供。
【解決手段】一般式(I)


[式中、Azは単環式アゾールからなる基か、又は同一若しくは異なるアゾールが縮合した二環式芳香環からなる基であって、置換基を有していてもよい基を;T、U、V及びWは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子であって、それらのうち少なくとも2つが該メチン基を;Xは窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物、および該化合物を有効成分とする過食症、肥満症又は糖尿病の処置剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
Azは単環式アゾールからなる基か、又は同一若しくは異なるアゾールが縮合した二環式芳香環からなる基であって、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C2−7アルコキシカルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルホニルオキシ基、−N(R)Rで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい基を意味し;
Arはハロゲン原子、ニトロ基、オキソ基、水酸基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、シクロC3−6アルキル基、C2−7アルケニル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C2−7アルカノイル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7アルカノイルアミノ基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;
Arはハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C2−7アルカノイル基及びアリール基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;
及びQは、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、カルボニル基又は−N(R)−で表される基を意味し;
及びRは、それぞれ独立して、水素原子若しくはC1−6アルキル基を意味するか、又は一緒になって、酸素原子、硫黄原子若しくはイミノ基を介していてもよいC2−5アルキレン基を意味し;
は水素原子又はC1−6アルキル基を意味し;
T、V及びWは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基及びハロC1−6アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよいメチン基を意味し、Uは、窒素原子を意味し;そして
Xは窒素原子を意味する]で表される化合物、その塩又はエステル。
【請求項2】
Azが−Q−Arで表される基を有する、単環式アゾールからなる基か、又は同一若しくは異なるアゾールが縮合した二環式芳香環からなる基である請求項1記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項3】
Azの単環式アゾールからなる基が次式(a)
【化2】

から選択される基である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項4】
Azの同一又は異なるアゾールが縮合した二環式芳香環からなる基が次式(b)
【化3】

から選択される基である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項5】
が単結合である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項6】
Arがハロゲン原子、ニトロ基、オキソ基、水酸基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、シクロC3−6アルキル基、C2−7アルケニル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C2−7アルカノイル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7アルカノイルアミノ基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、フェニル基又はナフチル基である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項7】
Arがハロゲン原子、ニトロ基、オキソ基、水酸基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、シクロC3−6アルキル基、C2−7アルケニル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C2−7アルカノイル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7アルカノイルアミノ基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよいヘテロアリール基である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項8】
ヘテロアリール基がイミダゾリル基、フリル基、チエニル基、ピラゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、1,2,4−オキサジアゾール基、1,3,4−オキサジアゾール基、1,2,4−チアジアゾール基、1,3,4−チアジアゾール基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ベンゾフラニル基、キノリル基又はイソキノリル基である請求項7記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項9】
Azが次式(a
【化4】

[式中、
Yは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C2−7アルコキシカルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルホニルオキシ基、−N(R)Rで表される基又は−Q−Arで表される基を意味し;
Arはハロゲン原子、ニトロ基、オキソ基、水酸基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、シクロC3−6アルキル基、C2−7アルケニル基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、カルボキシル基、C2−7アルカノイル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7アルカノイルアミノ基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;
Arはハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、ハロC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C2−7アルカノイル基及びアリール基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又はヘテロアリール基を意味し;
及びQは、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、カルボニル基又は−N(R)−で表される基を意味し;
及びRは、それぞれ独立して、水素原子若しくはC1−6アルキル基を意味するか、又は一緒になって、酸素原子、硫黄原子若しくはイミノ基を介していてもよいC2−5アルキレン基を意味し;
は水素原子又はC1−6アルキル基を意味する]で表される基、又は、次式
(b
【化5】

[式中、Yは前記の意味を有する]で表される基である請求項1記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項10】
Yが−Q−Arで表される基である請求項9記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項11】
T、V及びWが、それぞれ独立して、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、水酸基及びC1−6アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよいメチン基である請求項1、2、9又は10記載の化合物、その塩又はエステル。
【請求項12】
3−(3−ビフェニリル)−5−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−1H−ピラゾール、
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール、
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−(2−フェニルピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール、
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール、又は
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−[2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾールである請求項1記載の化合物、又はその塩。
【請求項13】
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−(2−フェニルピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾールである請求項1記載の化合物、又はその塩。
【請求項14】
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾールである請求項1記載の化合物、又はその塩。
【請求項15】
3−[3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル]−5−[2−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾールである請求項1記載の化合物、又はその塩。
【請求項16】
一般式(I)
【化6】

[式中、各記号は、請求項1に同じである]で表される化合物、その塩又はエステルを有効成分とする神経ペプチドY受容体拮抗剤。
【請求項17】
一般式(I)
【化7】

[式中、各記号は、請求項1に同じである]で表される化合物、その塩又はエステルを有効成分とする過食症、肥満症又は糖尿病の処置剤。

【公開番号】特開2010−215654(P2010−215654A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127480(P2010−127480)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【分割の表示】特願2004−556840(P2004−556840)の分割
【原出願日】平成15年11月25日(2003.11.25)
【出願人】(000005072)萬有製薬株式会社 (51)
【Fターム(参考)】