説明

新規置換ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン誘導体およびそれらの類似体、それを含有した医薬組成物、医薬品としてのその使用、およびその製造方法

本発明は、新規置換ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン誘導体およびそれらの構造類似体の一部、およびそれらの治療用途、さらに詳しくは中枢および/または末梢神経変性に伴う病状を予防および治療するためのものに関する。本発明はまた、上記化合物および新規合成中間体を製造するための方法に関する。本発明による化合物は、さらに詳しくは一般式(Ia)および(Ib)で表される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に神経栄養因子の合成および/または放出を増加することができ、ひいてはヒトまたは動物用医薬品として用いうる新規誘導体、それらの製造方法、さらには合成に必要な中間体に関する。
【0002】
生理的条件下で、ニューライト(樹状突起および軸索)はニューロンと隣接ニューロンとで数多くの接続を実現させている。これらのニューロンは、シナプスから、カテコールアミン、アミノ酸またはペプチドのようなメッセンジャーまたは神経伝達物質を介してメッセージを伝えられる。ニューロン間でこれらの接続が減ると、細胞死または変性に伴って起こる、年齢または疾患、障害もしくはトラウマのため、個体の知力がかなり損なわれることがある。
【0003】
特にヘムオキシゲナーゼ酵素により産生される一酸化炭素は、神経伝達物質として機能し、細胞中への拡散後に、細胞第二メッセンジャー:サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の産生を誘導しうる。このcGMPの誘導は、一酸化炭素依存性グアニル酸シクラーゼにより行われる。さらに、cGMPは、cAMPと同じように、少くとも11種に分類される酵素群、ホスホジエステラーゼ(PDE)により分解される。PDEインヒビターは、cGMPおよびcAMPの分解を遅らせることにより、細胞内cGMPおよびcAMPのレベルを増加または維持し、それらの生物学的効果を延長している。
【0004】
細胞内cGMPレベルの増加は、多くの細胞活動、特に数種の内在性神経栄養因子(ニューロトロフィンおよびプレイオトロフィン)の合成および放出、さらには様々な細胞機能、特に細胞増殖および細胞間連絡を、誘導、促進または変化させうる他のニューロン因子に、変化をもたらすことが立証されている。
【0005】
神経栄養因子とは、非常に多様な生物学的効果を発揮し、ニューロンの発達および分化並びに細胞健全性の維持を促すものであり、ニューロン生存およびニューロン発達に必要な分子である。さらに詳しくは、神経栄養因子は、ニューロン死を防ぎ、ニューライト成長を刺激し、さらにまた膜電位を下げてニューロンに細胞シグナルを受けやすくさせることを可能とする。成長因子は、ニューロンの長期的増強も変化させ、神経可塑性の増加を誘導して、認識力および知能を増加させうる。
【0006】
ある状態またはある中枢もしくは末梢疾患において、ニューロン機能が損なわれる。過度のニューロン死から最も一般的に生じうる、これらの状態または疾患として、特に、限定の意味ではなく、老化、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳発作、末梢性ニューロパシー、網膜症(特に、色素性網膜炎)、プリオン病(特に、クロイツフェルト・ヤコブ病タイプの海綿状脳障害)、外傷性障害(脊椎への事故、緑内障に伴って起こる視神経の圧迫など)または化学製品の作用により生じる他の神経障害、さらにはこれらの状態または疾患に伴う障害、例えば主病状に付随する障害が挙げられる。多くの例において、観察された障害の原因となるものは、最も一般的には運動ニューロンの進行性死であり、従来の治療では、二次的障害の発生を防ぐために抗炎症剤の投与を行っている。
【0007】
このような障害を防止するおよび/または損傷されたニューロン機能を回復する手段の1つは、例えば1種以上の成長因子の局所濃度を高めることにより、様々な神経細胞間のニューライトを再生させることである。成長因子の合成および/または分泌を増やし、経口または注射投与において優位に作用する小分子を用いる治療は、経口上不活性であり、中枢神経系に入り込めない大分子である天然成長因子を用いる治療よりも好ましい。これらの小分子は、成長因子の分泌および/または合成を誘導することにより、ニューロンの長期的増強も変化させ、特に海馬において、神経可塑性の増加を誘導し、その結果として認識力および知能を高めることになる。
【0008】
さらに、ホスホジエステラーゼ2および4型(PDE2およびPDE4)のインヒビターは、cAMPの細胞内濃度を増すことにより、細胞保護効果を発揮し、特にドーパミン作動性ニューロンの生存率を高めることができる(Perez-Torres,S.et al.,J.Chem.Neuroanatomy,2000,20,349-374)。cAMPは、多くの神経伝達物質およびホルモンの導入に関与し、こうして特に成長因子の効果を調節しうることも報告された。PDE4またはPDE2のインヒビターは、cAMP分解を遅らせることにより、結果的に神経学的効果および/または神経保護効果を発揮しうる。さらに、PDE4インヒビターは、多くの中枢または末梢疾患、特に自己免疫および炎症疾患に有力な治療をもたらすことが知られている。PDE4インヒビターの用途は、特に炎症および気管支弛緩の欠如、さらに具体的には喘息および慢性閉塞性気管支症と、他の症状、例えば鼻炎、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー、皮膚炎、乾癬、リウマチ様関節炎、多発性硬化(特に多発性硬化症)、ジスキネジー、糸球体腎炎、骨関節炎、癌、敗血症性ショック、エイズ、クローン病、骨粗鬆症、リウマチ様関節炎または肥満の治療および予防である。PDE4Iは、うつ病、不安、精神分裂病、双極性障害、注意不足、線維筋痛症、パーキンソン病およびアルツハイマー病、筋萎縮性硬化症、多発性硬化症、Lewy小体痴呆、および他の精神医学的障害の治療において、特に有益な中枢効果も有している。
【0009】
国際出願WO99/67247は、下記一般式で表わされる、ピラゾロトリアジン類、CRF拮抗剤、について記載している:
【化1】

(上記式中、4位の六員環窒素原子は必ずフェニルまたはピリジル芳香族基を有している。)したがって、国際出願WO99/67247は、本発明において請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0010】
国際出願WO99/38868は、下記一般式で表わされる、ピラゾロトリアジン類、CRF拮抗剤、について記載している:
【化2】

(上記式中、8位の置換基は必ずピリジルまたはフェニル芳香族基である。)したがって、国際出願WO99/38868は、本発明において請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0011】
CRF拮抗剤である他のピラゾロトリアジン類は国際出願WO98/03510で記載され、下記一般式で表わされる:
【化3】

(上記式中、8位の基は必ず芳香族であり、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルおよびテトラリニルから選択される。したがって、国際出願WO98/03510は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0012】
US特許4,183,930は、下記一般式で表わされるピラゾロトリアジン類を記載している:
【化4】

(上記式中、2位の置換基は必ず基NHRであり、ここで、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基であり、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基である。)これらの化合物は、特に気管支拡張、抗アレルギーおよび神経性を有するが、不利益な降圧性も有している。加えて、US特許4,183,930は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0013】
出願EP515107は、下記一般式で表わされる化合物を記載している:
【化5】

(上記式中、7位の置換基は必ず2‐フリル基であり、Aは窒素原子または基CTを表わし、ここで、Tは水素原子または(C‐C)アルキル基である。)これらの化合物はアデノシンの効果と拮抗する。出願EP515107は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0014】
国際出願WO00/59907は、下記一般式で表わされるCRF拮抗剤を記載している:
【化6】

(上記式中、AがCRを表わし、BがNを表わす場合、該化合物はピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジンである。)しかしながら、記載された化合物は、Rが必ずアリールまたはヘテロアリール基であるピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類に限定されている。したがって、国際出願WO00/59907は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0015】
出願FR2818278および国際出願WO02/50079は、下記一般式で表わされる、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害する、ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について記載している:
【化7】

(上記式中、YはNHまたはOを表わし、Zは結合またはアルキルまたはチオアルキル基を表わし、Arは所望により置換された炭素環式アリール基を表わす。)。したがって、出願FR2818278およびWO02/50079は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0016】
出願EP0269859は、下記一般式で表わされる、キサンチンオキシダーゼインヒビターである、ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について記載している:
【化8】

(上記式中、Rは必ずヒドロキシルまたはC‐Cアルカノイルオキシ基であり、Rは必ず水素であり、Rは不飽和ヘテロ環である。)したがって、出願EP0269859は、本発明の請求項に記載されているものと同一のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について開示していない。
【0017】
US特許3,910,907は、下記一般式で表わされる、cAMPホスホジエステラーゼインヒビターである、ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について記載している:
【化9】

(上記式中、Rは必ず基CH、CまたはCであり、XはH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、YはH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わし、かつZはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cを表わす。)したがって、これらのホスホジエステラーゼインヒビターは本発明で報告されたものとは異なる。
【0018】
US特許3,995,039は、下記一般式で表わされる、cAMPホスホジエステラーゼインヒビターである、他のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類について記載している:
【化10】

(上記式中、Rは必ずピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環であり、RおよびRはアルキルまたは水素を表わし、かつRは水素原子、またはアルキル、アルカノイル、カルバモイルまたはN‐アルキルカルバモイル基から選択される。)したがって、これらのホスホジエステラーゼインヒビターは本発明で報告されたものとは異なり、気管支拡張活性とともに、ヒトの治療で使用上不利益な降圧性も有している。さらに、2型および4型ホスホジエステラーゼに対する選択性はこれらの化合物で報告されなかった。
【0019】
ホスホジエステラーゼインヒビターである他のピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類はJ.Med.Chem.1982,25,243-249の論文で記載され、下記一般式で表わされる:
【化11】

(上記式中RはBrまたはHを表わし、RはH、CHまたはSCHから選択され、RはCまたはHであり、かつRはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHまたはO(n‐Pr)を表わす。)したがって、これらのPDEインヒビターも本発明で開示されたものとは異なる。さらに、2型および4型ホスホジエステラーゼに対する選択性はこれらの化合物で報告されなかった。
【0020】
ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン構造を有する他のPDE4インヒビターは、University of Strasbourg I:Pierre Raboisson,”Developpement d’inhibiteurs de Phosphodiesterase 4 and conception d’antagonistes purinergiques P2Y1 a partir de derives de l’adenine et de leurs analogues structuraux”〔ホスホジエステラーゼ4インヒビターの開発およびアデニンの誘導体およびそれらの構造類似体に基づくP2Yプリン作動性拮抗剤のデザイン〕,November 27,2000の論文で記載されている。強力なインヒビターがウシPDE4に対して開発されたが、(i)ヒトPDE4に対するこれら分子の活性、(ii)動物モデルにおけるこれら化合物の催吐作用の不在、または(iii)喘息のモデルまたは炎症もしくは自己免疫疾患の他のモデルにおける有効性の証拠、または(iv)PDE6に対するこれら化合物の選択性に関するデータは報告されなかった。加えて、この論文で記載された化合物は、限られたTNFα分泌効果を示したにすぎず(4つの化合物のみが試験によると100nM以上のIC50であった)、PDE4の阻害とTNFα分泌の減少との間で相関性が観察されず、このことはこれらの化合物がPDE4以外の生物標的で作用していることも示唆している。さらに、神経栄養効果はこれらの化合物で観察されなかった。加えて、これらの化合物は本発明で開示されたものとは異なる。
【0021】
本出願人は、本発明による化合物が1種以上の内在性神経栄養因子の合成および/または放出を増加しうることを、ここに証明したのである。本発明による一部の化合物は、PDE2またはPDE4阻害性も有している。
【0022】
したがって、本発明の主題は、下記一般式(I)で表わされる化合物、それらの互変異性体、それらの異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマー、それらのプロドラッグ、それらのバイオプレカーサー並びにそれらの薬学上許容される塩基または酸付加塩である:
【化12】

〔上記式中、
AはCまたはNを表わし、
BおよびDは、同一でもまたは異なってもよく、NまたはCから選択されるが、但しAおよびBが同時に窒素原子を表わすことはなく、
は、
‐水素原子、
‐または、(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシまたはヒドロキシル基、
‐または、単結合によりまたは(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニルもしくは(C‐C)アルキニル基により1位の窒素原子へ直接結合された、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C18)ヘテロ環、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)を表わし、
およびRは、同一でもまたは異なってもよく、各々、
‐水素原子、
‐またはハロゲン原子、
‐または基:(C‐C)アルコキシ、(C‐C10)アルキル、(C‐C)アルキルCOOH、(C‐C)アルキルCOONa、ペルフルオロ(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリールCOOH、(C‐C18)アリールCOONa、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルケニル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキニル(C‐C18)へテロアリール、CH(OH)(C‐C18)アリール、CO(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CH‐(C‐C18)アリール、(CHSONH‐(CH‐(C‐C18)アリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CH‐(C‐C18)アリール(n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2であり、ここで、1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、次の基:(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C18)アリール、ハロゲン、シアノ、ホスフェート、アルキルホスフェート、ニトロ、アルコキシ、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C18)へテロアリール(C‐C)アルキル、COOH、CONR、NRCONHR、OR、SR、SOR、SO、COR、COOR、NRSOまたはNRから選択される1以上の基で場合により置換され、ここで(i)RおよびRは、互いに独立して、水素原子および次の基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、(C‐C)アルコキシ(C‐C)アルキル、1〜3個のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリール、OR′、NR′R″およびNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)から選択されるか、または(ii)RおよびRは一緒になって、所望により1以上の二重結合を含み、および/または所望により酸素、イオウまたは窒素原子を介在させた、2〜6個の炭素原子を有する直線または分岐状炭化水素ベース鎖を形成している)、
‐または、ニトロ、シアノ、OR、SR、SOR、SO、COR、CONR、COOR、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わし、
‐基RおよびRの定義において、「アリール」基は、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族C‐C10「ヘテロ環」で置き換えてもよい、と理解され、
は、
‐水素原子、
‐または基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、または1〜3個のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリールを表わし、
およびRは、それらと隣り合う原子と一緒になって、N、OおよびSからなる群から選択される他のヘテロ原子を含んでもよい、五または六員環を形成し、
ここで、NとCとの結合が単結合であるならば、CとRとの結合は二重結合であり、R=X(Xは酸素またはイオウ原子を表わす)または基NR(Rは前記の通りである)であり、
とCとの結合が二重結合であるならば、CとRとの結合は単結合であり、R=Y(Yはハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシ、(C‐C)シクロアルキル、OR、SR、SOR、SO、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす)であり、Rは存在せず、
AとBとの結合が単結合であるならば、AとRとの結合は二重結合であり、R=X(Xは前記の通りである)であり、
AとBとの結合が二重結合であるならば、AとRとの結合は単結合であり、Rは前記の通りであり、Rは存在せず、
とDとの結合が単結合であるならば、CとCとの結合は二重結合であり、
とDとの結合が二重結合であるならば、CとCとの結合は単結合であり、Dは炭素原子であるか、またはDは窒素原子であり、Rは存在しない〕。
但し、該化合物が式(Ia)または式(Ib)で表わされる場合、
【化13】

【化14】

‐Yが式(Ib)においてORを表わす場合、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、RがHを表わす場合、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において基NR(基RまたはRのうち少くとも一方は、所望により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わす場合、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は所望により置換されていることができ、
‐Rが、式(Ib)において所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、YはNHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐Rが、式(Ib)においてフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは式(Ia)でHとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、およびYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルまたはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが式(Ib)においてNH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、Rがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)において2‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、RがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、RがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、XはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、RがH、CHまたはSCHから選択され、RがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、R=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なる。〕
【0023】
有利には、上記化合物は、Aが炭素原子、BおよびDが窒素原子であり、こうして形成される六員ヘテロ環が1,3,5‐トリアジンである、式(I)とされる。
【0024】
AおよびDが炭素原子を表わし、Bが窒素原子であるとき、六員ヘテロ環はピリミジン、例えばウラシルまたはシトシンの誘導体である。
【0025】
上記化合物が、次の場合:Aが炭素原子、Bが窒素原子である式(I)であるとき、式(I)において、C炭素原子は窒素原子で有利に置き換えられる。その際に、こうして形成される六員ヘテロ環は1,2,4‐トリアジンである。五員縮合環がイミダゾールであるとき、これらの化合物は特に有利である。この場合に、式(I)の二環はイミダゾトリアジンとなる。
【0026】
特に有利には、本発明による化合物は、さらに具体的には、式(Ia)または式(Ib)で表わされる:
【化15】

【化16】

〔上記式中、
、R、R、XおよびYは前記の通りであり、および
は、
‐水素原子、(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキルまたは(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール基、または1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C18)ヘテロ環(1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびアルコキシ基から選択される1以上の基で所望により置換されている)、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルまたは(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択され、前記式(Ia)および(Ib)は、R、XおよびYの定義に応じて、互いに互変異性体となりうる)を表わし、但し、
‐Yが式(Ib)においてORを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、RがHを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において基NR(基RまたはRのうち少くとも一方は、所望により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わすとき、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は所望により置換されていることができ、
‐Rが式(Ib)において所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、YはNHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐Rが式(Ib)においてフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは式(Ia)においてHとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、およびYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルまたはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが式(Ib)においてNH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、Rがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)において、2‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、RがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、RがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、XはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、RがH、CHまたはSCHから選択され、RがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、R=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なる〕。
【0027】
本発明の特に有利な態様によれば、
は水素原子または(C‐C12)アルキル基を表わし、
は水素またははイオウ原子、(C‐C)アルキル基、トリフルオロ(C‐C)アルキル基、アミノ基、または基SR(Rは前記の通りである)を表わし、
は水素原子もしくはハロゲン原子、またはニトロ、(C‐C)アルキル、トリフルオロ(C‐C)アルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CHアリール、(CHSONH‐(CHアリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CHアリール基(n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2)、または基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)を表わし、
は水素原子を表わし、
Xは酸素またはイオウ原子を表わし、および
Yはハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキニル、フェニル、OR、SRまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす。
【0028】
さらに一層有利には、
は水素原子またはメチル基を表わし、
は水素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、トリフルオロメチル、アミノまたはチオメチル基を表わし、
はヨウ素原子、またはアミノ、ニトロ、アシルアミノ、ベンジル、2‐メトキシベンジル、フルフリル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、‐CHCHCOOH、‐CHCHCOONa、CCOOH、CCOONa、CCOOC、安息香酸エチル、安息香酸ナトリウム、CH=CHCOOC、プロピン‐1‐イル、(CHCONH‐CCOONa、(CH)CONH‐(CH‐インドール、(CHCONH‐CH(COOH)(CH)インドール、(CH)CONH‐(CHOHまたは(CHCONH‐CHOH基を表わし、
Xは酸素原子を表わし、および
YはOH、SH、N‐メチル‐N‐フェニルアミノ(NPhCH)、N‐メチル‐N‐(4‐アシルアミノフェニル)アミノまたはトリアゾール基を表わす。
【0029】
本発明の特に有利な態様によれば、本発明の主題は、式(Ic)および(Ic)で表わされる化合物、さらにはそれらのプロドラッグ、それらのバイオプレカーサー(bioprecursor)、それらの薬学上許容される塩基または酸付加塩である:
【化17】

(上記式中n=1〜4およびm=0〜2)
【0030】
さらに一層有利には、式(Ic)および(Ic)の化合物において、Rは水素原子を表わし、n=2およびm=0である。
【0031】
これらの化合物は、ニューロン成長の強力な刺激剤であることが明らかとなった。R=H、n=2およびm=0の式IcおよびIcで表わされる化合物、4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム(Ia5)が特に好ましい。
【0032】
本発明の目的に特に有利な他の化合物は、Yがメチルアミノまたはシクロプロピルアミノ基を表わし、Rがヨウ素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、シクロプロピル、ペルフルオロエチル、ペルフルオロプロピル、トリフルオロメチル、アリル、トリフルオロメチルビニル、ビニル、1‐プロピニルまたはエチニル基を表わし、Rが水素またはフッ素原子を表わす、一般式(Ib)で表わされるものである。これらの化合物は、非常に強力かつ非常に選択的なPDE4のインヒビターである。この場合に、有利には、Rは例えばヨウ素原子、ベンジル、2‐メトキシベンジル、2‐フルオロベンジル、2‐ブロモベンゾイル、フルフリル、2‐フリルカルボニル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基から選択される。
【0033】
本発明の目的に有利な他の化合物は、Xが酸素原子を表わし、YがOHまたはNH基を表わし、Rが水素原子または所望により1〜3の炭素を有するアルキル基を表わし、Rが水素原子または置換ベンジル基を表わし、Rが水素またはフッ素原子を表わす、構造(Ia)および(Ib)で表わされるものである。これらの化合物はPDE2の強力なインヒビターである。
【0034】
非常に有利には、化合物は下記化合物からなる群から選択される:
8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐(トリアゾール‐4‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐アセトアミド‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸メチル、
8‐〔(2‐クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸、
4‐〔〔1‐オキソ‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピル〕アミノ〕安息香酸メチル、
4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐フルオロベンゾイル)‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐カルボン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸 tert‐ブチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸 tert‐ブチル、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐チオメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐シクロペンチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ペンタフルオロエチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ヨード‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ブロモ‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(ヒドロキシ)(2‐チエニル)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐ペンタフルオロエチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオン酸、
3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔2‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エチルスルホニルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐n‐プロピル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐(4‐メチルベンジル)‐8‐(2‐オキソヘプチ‐3‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2‐ヒドロキシ‐6‐フェニルヘキシ‐3‐イル)‐2‐(3,4‐ジメトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐4‐アミノ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐〔〔3‐(1‐メチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐1‐(オキソ)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
8‐ベンゾイル‐2‐シクロプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1S,4R)‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐7‐クロロ‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
ビス‐(2,2,2‐トリフルオロエチル)〔2‐〔2‐アミノ‐4‐(4‐メトキシフェニルチオ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕エトキシ〕メチルホスホネート、
4‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロアラビノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐アセチルオキシ‐3‐(アセチルオキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
S‐〔〔4‐アミノ‐8‐(5′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン〕‐5′‐イル〕メチオニン(S‐アデノシルメチオニンのバイオアイソスター(bioisostere))、
2‐アミノ‐4‐〔(4‐ブロモ‐2‐チエニル)メトキシ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(R)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(S)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2′‐(ブチリル)‐4‐(N‐ブチリルアミノ)‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
シス‐2,4‐ジアミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(1′S,2′R)‐2‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐4‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐〔(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)メトキシ〕エチルバリネート、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′,2′‐ジフルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
ビス(ピバロイルオキシメチル)〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホネート、
〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホン酸ナトリウム、
4‐アミノ‐8‐〔2‐〔〔ビス(ピバロイルオキシメチル)ホスホニル〕メトキシ〕エチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐チオキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
【0035】
本発明による化合物は、好ましくは医薬用途と適合する塩、特には塩基または酸付加塩の形をとることができる。薬学上許容される酸としては、限定の意味ではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸またはエタンスルホン酸、ショウノウ酸などが挙げられる。薬学上許容される塩基としては、限定の意味ではなく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert‐ブチルアミンなどが挙げられる。
【0036】
本発明による化合物は1以上の不斉中心を有してもよく、光学活性体またはラセミ混合物の形で単離してもよい。例えばラセミ体の分割またはラセミ出発物質を用いた合成により、光学活性体を得る方法は、当業者に周知である。同様に、オレフィンまたはC=Nタイプの二重結合の幾何異性体は、シスまたはトランス形で単離および特徴づけられてもよく、あるいはシスおよびトランス混合物の形で用いてもよい。
【0037】
本発明によれば、記載された分子の原子のうち少くとも1つは、アイソトープ(同じ原子番号だが、異なる質量を有する原子)で置き換えうる。限定の意味ではなく、水素原子のアイソトープの例として三重水素および重水素、炭素の場合はC‐13およびC‐14が挙げられる。
【0038】
本発明によれば、「アルキル」という用語は、有利には1〜6個の炭素原子を有する直線または分岐状炭化水素ベース基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert‐ブチル、ペンチル、ネオペンチルまたはn‐ヘキシルを表わす。好ましくはC‐C基である。アルキル基は後記のようなアリール基で置換しうる。その場合に、これはアリールアルキル基として記載される。アリールアルキル基の例は、特にベンジルおよびフェネチルである。
【0039】
「シクロアルキル」という用語は、有利には3〜6個の炭素原子を有する環式炭化水素ベース系を表わし、単環式または多環式である。特にシクロプロピルおよびシクロヘキシル基が挙げられる。
【0040】
「アルケニル」基は、1以上の二重結合を含んだ直線、分岐または環式炭化水素ベース基である。それらは、有利には2〜6個の炭素原子、好ましくは1または2個の二重結合を含んでいる。アルケニル基は後記のようなアリール基で置換しうる。その場合に、これはアリールアルケニル基として記載される。
【0041】
「アルキニル」基は、1以上の三重結合を含んだ直線または分岐状炭化水素ベース基である。それらは、有利には2〜6個の炭素原子、好ましくは1または2個の三重結合を含んでいる。アルキニル基は後記のようなアリール基で置換しうる。その場合に、これはアリールアルキニル基と称される。
【0042】
「アルコキシ」基は、‐O‐(エーテル)結合を介して核へ連結される上記のアルキルおよびシクロアルキル基である。メトキシ、エトキシ、n‐プロピルオキシ、i‐プロピルオキシ、n‐ブトキシ、s‐ブトキシ、t‐ブトキシ、n‐ペントキシおよびs‐ペントキシ基が特に一層好ましい。
【0043】
「アシル」基は、‐CO結合を介して核へ連結される上記のアルキル、シクロアルキルおよびアリール基である。アシル基の例としては、特にアセチル、プロピオニル、シクロヘキシルカルボニルおよびベンゾイル基が挙げられる。
【0044】
「アリール」基は、単環、二環式または三環域芳香族炭化水素ベース系であり、より好ましくは6〜18個の炭素原子単環または二環式芳香族炭化水素ベース系であり、より好ましくは6個の炭素原子を有するもの、二環または三環式芳香族炭化水素ベース系である。例えば、フェニル、ナフチルおよびビフェニル基が挙げられる。
【0045】
「ヘテロアリール」基は、1以上の環内へテロ原子を含む、上記の芳香族炭化水素ベース系を表わす。それらは、好ましくは、5〜18個の炭素原子および1以上の環内へテロ原子、特にN、OまたはSから選択される1〜4個の環内へテロ原子を含む、環式芳香族炭化水素ベース系である。好ましいヘテロアリール基としては、特にベンゾチエニル、ベンゾフリル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピラニル、ピロリル、2H‐ピロリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリルおよびインドリル基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0046】
アリールおよびヘテロアリール基は、前記のようなアルキル、アルケニルまたはアルキニル基で置換しうる。アルキル基で置換されたアリールまたはヘテロアリールの場合、これはアルキルアリール基と称される。アルキルアリール基の例は、特にトリル、メシチルおよびキシリルである。アルケニル基で置換されたアリールまたはヘテロアリールの場合、これはアルケニルアリール基と称される。アルケニルアリール基の例は、特にシンナミル基である。アルキニル基で置換されたアリールまたはヘテロアリールの場合、これはアルキニルアリール基と称される。
【0047】
「ヘテロ環」は、1以上の環内へテロ原子を含む、芳香族または非芳香族炭化水素ベース系を表わす。それらは、好ましくは、5〜18個の炭素原子および1以上の環内へテロ原子、特にN、OまたはSから選択される1〜4個の環内へテロ原子を含む、環式炭化水素ベース系である。好ましいヘテロ環としては、特にモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、テトラヒドロフラン、オキサゾリジンおよびイソキサゾリンが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
「へテロ原子」という用語は、N、OおよびSから選択される原子を意味する。
【0048】
本発明による化合物は、特に神経栄養因子の合成および/または放出を増加させることができる。
【0049】
新規誘導体の投与により誘導される成長因子としては、限定の意味ではなく、NGF(神経成長因子)、NT‐3、BDNF(脳由来神経栄養因子)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)、ニューロトロフィン‐3、タンパク質S‐100β(Rathbone,M.P.et al.,Prog.Neurobiol.(1999),59,663-690)、さらには知覚または運動ニューロンの生存および再生に関与する他の神経栄養因子が挙げられる。神経栄養因子の合成および/または放出におけるこの増加は、一酸化炭素依存性グアニル酸シクラーゼの調節および/またはホスホジエステラーゼの阻害の結果である。双方の場合において、細胞内cGMPレベルの増加が観察される。
【0050】
本発明による化合物は、どちらかの酵素(グアニル酸シクラーゼまたはホスホジエステラーゼ)において作用するか、またはこれら2つの標的において同時作用を引き起こす。後者の場合には、相乗作用が得られ、おそらくcAMPの増加と組み合わさって、cGMPの大きな細胞内増加をもたらす。ある状態またはある病状の場合には、混合ホスホジエステラーゼインヒビター、即ち少くとも2種の異なるホスホジエステラーゼ(特にPDE2およびPDE4)において同時に作用するインヒビターが好ましい。例えば、ホスホジエステラーゼ4型(PDE4)のインヒビターは、標的とされる状態または病状と関連した炎症成分に対処しうる。この抗炎症効果は、特に、前炎症細胞による腫瘍壊死因子α(TNF‐α)の産生における大きな用量依存的な減少の結果である。さらに、PDE4のインヒビターはうつ病、痴呆または不安を治療することも可能である。
【0051】
本発明による、一定の分子は、1種以上の神経栄養因子の合成および放出の増加に関しておそらく同時に作用しうる、ホスホジエステラーゼ4型(PDE4)の強力かつ選択的なインヒビターである。これらのPDE4インヒビターは、炎症および自己免疫疾患の治療および予防において有利に用いうる、顕著な抗炎症効果を証明した。PDE4インヒビター(PDE4I)はまた、特に、喘息および慢性閉塞性気管支症のみならず、他の症状、例えば鼻炎、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー、皮膚炎、乾癬、リウマチ様関節炎、多発性硬化(特に多発性硬化症)、ジスキネジー、糸球体腎炎、骨関節炎、癌、敗血症性ショック、エイズ、クローン病、骨粗鬆症、リウマチ様関節炎または肥満の治療に有益である。PDE4Iは、うつ病、不安、精神分裂病、双極性障害、注意不足、線維筋痛症、パーキンソン病およびアルツハイマー病、筋萎縮性硬化症、多発性硬化症、Lewy小体痴呆、および他の精神医学的障害の治療で特に有益な、中枢効果も有している。新規PDE4インヒビターは、有益なことに、嘔吐または降圧作用を欠いている。
【0052】
本発明による、一定の化合物は、有利には、抗炎症効果、免疫調節、神経、抗微生物または抗ウイルス性、または心血管効果を有している。主活性と併存するこれらの性質は、主性質を発揮しうるものとは異なるファーマコフォア(pharmacophore)のためであろう。同一分子内におけるこれら2つの性質の組合せは、特にアルツハイマー病およびパーキンソン病、エイズ、糖尿病、さらには記憶障害、特には老齢に伴うものの治療に有益である。ある場合には、PDE、サイクリン依存性キナーゼ、モノアミンオキシゲナーゼまたは様々な薬物トランスポーターに対する阻害特性から、これらの組合わせの性質を得られるであろう。
【0053】
本発明による化合物はまた、有利には優れた中枢向性も有し、有利なことに痛覚過敏および前炎症効果を欠いている。他の化合物は、有利なことに中枢効果を欠き、中枢神経系にほとんど入り込まない。
【0054】
本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法に関する。
本発明の化合物は、当業者に知られた化学反応の組合せを用いることにより、市販品から製造することができる。
【0055】
この点において、第一法によれば、Yが塩素および臭素とは異なる本発明による一般式(Ib)の化合物は、下記方法を用いて、Yが塩素または臭素原子である式(Ib)の化合物から得ることができる。
1.最終生成物の式(Ib)におけるYが基NRであるときは、有機溶媒中環境温度で式HNRのアミンとの反応による。溶媒として、特にジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドが挙げられる。
2.最終生成物の式(Ib)におけるYが(C‐C)アルキル基であるときは、−80〜−20℃の温度、好ましくは−78℃付近で、無水溶媒中、式YLiの化合物との反応による。溶媒として、エーテル、特にテトラヒドロフランが挙げられる。
3.最終生成物の式(Ib)におけるYが(C‐C)アルキン‐1‐イル基であるときは、ヨウ化銅、塩化パラジウム、トリフェニルホスフィンと、塩基、例えばトリエチルアミンの存在下で、Yが真のアセチレン基である式YHの化合物との反応による。溶媒として、特にアセチニトリルが用いられる。反応は好ましくは環境温度にて行われる。
4.最終生成物の式(Ib)におけるYが(C‐C12)アリール基であるときは、密封チューブ中80〜130℃の温度、好ましくは120℃付近にて、芳香族化合物、例えばN,N‐ジメチルアニリンとの反応による。溶媒として、好ましくは極性非プロトン性溶媒、例えばクロロホルムが用いられる。これらの化合物は、塩基、例えば重炭酸ナトリウムの存在下で、例えばボロン酸を用いて、パラジウムとのカップリングにより得られる。
5.最終生成物の式(Ib)におけるYが基ORであるときは、環境温度における式HORのアルコールとの反応による。RがOHであれば、アルコールはこの反応において水または水酸化物、例えば水酸化ナトリウムと置き換えられる。
6.最終生成物の式(Ib)におけるYが基SRであるときは、式RSHのチオールとの反応による。溶媒として、特にテトラヒドロフランが挙げられる。
7.最終生成物の式(Ib)におけるYがSH基である化合物は、YがOH基である化合物をLawessonの試薬で処理することにより、直接得ることができる。
【0056】
Yが塩素とは異なる本発明による一般式(Ib)の化合物はまた、下記方法を用いて、Yが特定の基NR、例えばN‐メチル‐N‐フェニルアミノ、N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ、N‐メチル‐N‐(4‐アシルアミノフェニル)アミノまたはトリアゾール基である式(Ib)の化合物から、得ることができる:
1.最終生成物の式におけるYが基NRであるときは、密封チューブ中10〜130℃の温度、好ましくは90℃付近にて、プロトン性溶媒中、式HNRのアミンとの反応による。溶媒としては、特にメタノールまたはエタノールが挙げられる。
2.最終生成物の式(Ib)におけるYがヒドロキシル基(OH)であるときは、−10〜100℃の温度、好ましくは25℃付近にてプロトン性溶媒中、水酸化物、例えば水酸化ナトリウムとの反応による。溶媒としては、アルコールまたはアルコール‐水混合物、特にエタノールまたはエタノール‐水混合物が挙げられる。
【0057】
が(C‐C12)アルキル基を表わす本発明による一般式(I)の化合物は、塩基およびアルキル化剤を用いたアルキル化反応により、RがHである一般式(I)の化合物から製造される。塩基としては、特に炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムが挙げられる。好ましいアルキル化剤はハライドまたはエポキシドである。相間移動触媒を存在させることによって、場合によっては、反応収率を改善しうる。
【0058】
X=Sである、本発明による一般式(I)の化合物は、有機溶媒、例えばトルエン中で、Lawessonの試薬を用いた反応により、X=Oの式(I)の化合物から得られる。
【0059】
=Hである、本発明による一般式(Ia)および(Ib)の化合物は、下記工程からなる方法により製造される:
a)一般式(V)の化合物:
【化18】

(上記式中RおよびRは前記の通りである)と、式RC(GP)=NHの基(Rは前記の通りであり、GPは脱離基、例えばハロゲン原子、(C‐C)アルコキシ基またはチオ(C‐C)アルキル基を表わす)を含む化合物との反応により、式(VI)の化合物を得、
【化19】

(上記式中R、RおよびRは前記の通りである)
b)式(VI)の化合物とジエレクトロフィル(dielectrophile)、例えば炭酸ジエチルまたはオルトエステルとの反応により、式(Ia)または(Ib)の化合物(R、R、R、XおよびYが前記の通りであり、RがHである)を得る。
【0060】
工程a)において式RC(GP)=NHの基を含む化合物は、好ましくは式R(OMe)=NH.HClのイミデートであり、ここでRは前記の通りである。反応は、有利には、不活性溶媒中環境温度にて、塩基、例えば酢酸ナトリウムの存在下にて行われる。溶媒としては、アセトニトリルが挙げられる。反応の最後において、生成物はこの場合にはアセテートの形で得られる。
【0061】
工程b)は、有利には、用いられるジエレクトロフィルが炭酸エチルであるとき、3〜48時間、好ましくは約24時間にわたり、20〜150℃の温度、好ましくは100℃付近にて、塩基、例えばナトリウムエタノレートの存在下で行われる。この場合には、一般式(VII)の化合物が得られる:
【化20】

(上記式中R、RおよびRは前記の通りである)。
【0062】
本発明の別法によれば、本発明による一般式(Ib)の化合物が、下記方法を用いて、R、RおよびRが前記の通りである式(VII)の化合物から得られる。
1.最終生成物の式におけるYが基NRであるときは、非プロトン性溶媒中60〜140℃の温度にて、オキシ塩化リン(POCl)および三級アミン、例えばN,N‐ジメチルアニリンとの反応により、式(VIII)の化合物を得る:
【化21】

(上記式中、R、RおよびRは前記の通りである)。この化合物(VIII)は単離されるか、あるいは環境温度にて、式HNRのアミンとの反応により、Yが基NRである一般式(Ib)の化合物へ直接変換される。
2.最終生成物の式におけるYが基NPhCHであるときは、非プロトン性溶媒中60〜140℃の温度にて、オキシ塩化リン(POCl)およびN,N‐ジメチルアニリンとの反応により、式(IX)の化合物を得る:
【化22】

(上記式中、R、RおよびRは前記の通りである)。
3.最終生成物の式(Ib)におけるYがSH基であるときは、非プロトン性溶媒中でLawessonの試薬との反応による。
【0063】
本発明の別法によれば、本発明による一般式(Ib)の化合物が、下記方法を用いて、式(IX)の化合物から得られる。
1.最終生成物の式(Ib)におけるYが基NRであるときは、プロトン性溶媒中、20〜130℃の温度、好ましくは100℃付近にて式HNRのアミンとの反応による。溶媒として、エタノールが挙げられる。
2.最終生成物の式(Ib)におけるYがOH基であるときは、プロトン性溶媒中、20〜130℃の温度、好ましくは100℃付近にて水酸化物、例えば水酸化ナトリウムとの反応による。溶媒として、エタノールが挙げられる。
3.最終生成物の式(Ib)におけるRがアシル基であるときは、好ましくはルイス酸の存在下、20〜80℃の温度、好ましくは60℃付近にて、Rが水素原子である式(IX)の化合物と、酸クロリドとの反応による。この反応は、有利には、溶媒の不在下で行われる。ルイス酸としては、特に塩化スズ(IV)が挙げられる。
4.最終生成物の式(Ib)におけるRがニトロ基であるときは、好ましくはプロトン性溶媒中で、硝酸との反応による。この場合には、一般式(X)の生成物が主に得られる:
【化23】

(上記式中RおよびRは前記の通りである)。
【0064】
本発明の別法によれば、本発明による一般式(Ib)の化合物が、下記工程からなる方法により、式(X)の化合物から得られる:
1.例えばパラジウム炭素の存在下における、接触水素添加。一般式(XI)の化合物が得られる:
【化24】

(上記式中、RおよびRは前記の通りである)。
2.一般式アシル‐GPのアシル化剤(GPは前記と同義を有している)を用いた、一般構造(XI)の化合物のアシル化。アシル化剤としては、酸クロリドが挙げられる。この反応は、有利には、有機溶媒中、塩基の存在下で行われる。塩基としてトリエチルアミンが挙げられ、溶媒としてジクロロメタンが挙げられる。こうして、一般式(XII)の化合物が得られる:
【化25】

(上記式中、RおよびRは前記の通りである)。
3.一般式(XII)の化合物は、一般式YHまたはYの求核剤(Yは前記の通りである)の作用により、本発明による一般式(Ib)の化合物へ変換される。Yは、例えばタイプHNRのアミン、または水酸化物アニオンである。
【0065】
本発明の別法によれば、本発明による一般式(Ib)の化合物が、下記方法を用いて、式(XIII)の化合物から得られる:
【化26】

(上記式中、R、R、RおよびRは前記の通りであり、Halはハロゲン原子、好ましくはヨウ素原子を表わす)。
1.10〜130℃の温度にて、ボロン酸、アルケン、アルキン、またはこのタイプのカップリング反応で常用されている他の試薬の存在下における、パラジウムを用いたカップリング反応。
2.−20〜−80℃の温度、好ましくは−78℃にて、強塩基、例えばn‐ブチルリチウムに作用させる。これにより、カルバニオンがピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジンの8位に得られる。このカルバニオンは様々な求電子剤とカップリングさせうる。アルデヒドが求電子剤として好ましい。
【0066】
本発明の別法によれば、Rがアシル基である一般式(Ia)または(Ib)の化合物が、Rが水素原子である式(Ia)または(Ib)の化合物から、好ましくはルイス酸の存在下、20〜80℃の温度、好ましくは60℃付近にて、Rが水素原子である式(IX)の化合物と酸クロリドとの反応により、得ることができる。この反応は、有利には、溶媒の不在下で行われる。ルイス酸としては、特に塩化スズ(IV)が挙げられる。
【0067】
一般式(VII)の化合物は、10〜140℃の温度、好ましくは100℃付近にて、一般式(XIV)の化合物:
【化27】

(上記式中、RおよびRは前記の通りである)と、求電子剤からなる化合物、例えばオルトエステルとの反応により製造される。
【0068】
少くとも1種の式(I)の化合物および薬学上許容されるビヒクルまたは賦形剤を含んでなる医薬組成物もまた、本発明の主題である。
【0069】
神経栄養因子の合成および/または放出の増加が望まれるヒトまたは動物疾患を治療または予防する医薬品を製造するための、少くとも1種の式(I)の化合物の使用も、本発明の主題である。
【0070】
PDE2およびPDE4から選択される少くとも1種のサイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼの阻害が望まれるヒトまたは動物疾患を治療または予防する医薬品を製造するための、少くとも1種の式(I)の化合物の使用もまた、本発明の主題である。上記PDE4インヒビターは有利なことに催吐作用を欠き、有利なことにPDE4A〜Dから選択されるPDE4のサブタイプに対して選択的である。
【0071】
本発明は、更に詳しくは、神経変性に伴う病状を治療または予防する医薬品を製造するための、式(I)の化合物の使用に関する。
【0072】
このように、本発明による化合物、特に置換ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン類を含有した医薬組成物は、年齢、例えば老齢に関連した認識障害、アルツハイマー病、神経損傷、プリオン病(特に、クロイツフェルト・ヤコブ病タイプの海綿状脳障害)、薬物(腫瘍崩壊剤など)の投与に伴うニューロパシーを含めた末梢性ニューロパシー、ダウン症候群、脳発作、およびてんかんのような痙攣を伴う状態を含めた、中枢および末梢系の神経変性または神経性障害の治療に用いられる。本発明による化合物は、中枢または末梢ニューロン機能が損なわれた病状または状態、さらに詳しくは、過度のニューロン死、例えば慢性または急性の中枢および末梢系の神経変性または神経性障害に起因した状態または疾患の治療に特に有益である。特に、限定の意味ではなく、年齢(特に老齢)に関連した認識および精神障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ダウン症候群、多発性硬化症、ハンチントン病、脳発作、末梢性ニューロパシー(薬物関連ニューロパシーまたは糖尿病関連ニューロパシーを含む)、網膜症(特に、色素性網膜炎)、外傷性障害(脊椎への事故、緑内障伴って起こる視神経の圧迫、一般的に中枢または末梢神経障害など)または化学製品の作用により生じる神経障害、更にはこれらの状態または疾患に伴う障害、例えば主病状に付随する障害が挙げられる。多くの例において、観察された障害の原因となるものは、最も一般的には運動ニューロンおよび/または知覚ニューロンの進行性死である。ある場合には、本発明による化合物、特に置換ピラゾロトリアジン類を含有した医薬組成物は、神経栄養効果を欠くこともあるが、PDE2またはPDE4のインヒビターとして強力に作用するか、またはこれら2種の酵素における同時作用を併せ持つ(混合PDE2/PDE4インヒビター)。これらの化合物は、特に炎症および自己免疫疾患の治療に有益である。
【0073】
この治療では、これらの疾患が生じるリスクがある患者に、予防の意味で投与してもよい。
【0074】
本発明による化合物には、抗炎症効果、免疫調節、神経、抗微生物または抗ウイルス性、または心血管効果を有しているものがある。同一分子内におけるこれら2つの性質の組合せは、特にアルツハイマー病およびパーキンソン病、エイズ、さらには記憶障害、特に老齢に伴うものの治療に有益である。
【0075】
本発明による化合物は、特に中枢神経系病状、例えば、さらに詳しくは、うつ病、精神分裂病、双極性障害、注意不足障害、てんかんのような痙攣を伴う状態、線維筋痛症またはLewy小体痴呆の治療にも有益である。
【0076】
本発明の目的にとり、「治療」という用語は、単独で、または他の剤または治療と組み合わせて用いられる、予防および治癒双方の治療を表わす。加えて、慢性または急性障害の治療も含む。
【0077】
本発明による化合物または組成物は、様々な手法および様々な形態にて投与される。そのため、それらは注射または経口、例えば静脈内、筋肉内、皮下、経皮、動脈内などにより投与されるが、静脈内、筋肉内、皮下および経口投与が好ましい。注射の場合、化合物は液体懸濁液の形で通常封入され、例えばシリンジまたはインフュージョンにより注入される。この点において、化合物は、医薬用途に適合し、当業者に知られた塩水、生理、等張、緩衝などの溶液に、通常溶解される。そのため、組成物は、分散剤、可溶化剤、安定剤、保存剤などから選択される1種以上の剤またはビヒクルを含有してもよい。液体および/または注射処方において用いられる剤またはビヒクルは、特にメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリソルベート80、マンニトール、ゼラチン、ラクトース、植物油、アラビアゴムなどである。
【0078】
化合物は、所望により徐放および/または遅延型放出を確保する剤形または装置により、ゲル、オイル、錠剤、洗眼剤、坐剤、粉末、ゼラチンカプセル、カプセルなどの形で投与してもよい。このタイプの処方では、セルロース、カーボネートまたはデンプンのような剤が有利に用いられる。
【0079】
注入される流速および/または用量は、患者、関連病状、投与様式などの相関として、当業者により調整しうることが判っている。
【0080】
典型的には、化合物は0.1μg〜100mg/kg体重、さらに一般的には0.01〜50mg/kg、典型的には0.1〜50mg/kgの用量で投与される。加えて、反復注入も、適切であれば行える。さらに、長期的治療の場合は、遅延型または徐放システムが有利である。
【0081】
本発明は例および図面により説明されるが、これらは非制限的な説明としてみなすべきである。
例1〜3は化学合成に関し、例4〜7は本発明の化合物の薬理活性を示している。
【0082】
図1は、培養されたニューロンに対する分子Ia5の効果を表わしている。ニューロンは、例4で記載された操作に従い、胎児ラット大脳皮質のNeurobasal培地で培養され、培養に付されてから17日目に染色せずに写真撮影されている。培養物Aは、化合物のないコントロール培養物である。分子Ia5は、培養に付してから8日目に、50μMの濃度で培養物Bへ加えた。
【0083】
例1:式VI‐XIIIの化合物(合成中間体)の合成
出発生成物は市販されているか、または当業者に知られた常法により合成される。
N‐(ピラゾール‐3‐イル)アセトアミジンアセテート.NaCl(VIa)
NaOAc516mgを、アルゴン下、CHCN10mL中3‐アミノピラゾール500mgおよびイミノ酢酸メチル塩酸塩692mgの溶液へ加える。混合液を環境温度で12時間攪拌する。それを濾過し、CHCN2mLで2回およびEtO5mLで2回洗浄する。白色粉末1.34gを得る。収率:92%.mp:159℃.H‐NMR(200MHz,DMSO‐d):1.89(s,3H,CH),1.98(s,3H,CH),5.86(s,1H,ピラゾール),7.54(s,1H,ピラゾール).
【0084】
N‐(ピラゾール‐3‐イル)トリフルオロアセトアミジンアセテート(VIb)
S‐p‐クロロフェニルトリフルオロチオアセトイミデート3.4gを、アルゴン下でCHCN15mL中3‐アミノピラゾール1.18gの溶液へ加える。5分間後に、AcOH812μLを滴下する。8時間後に、混合液を蒸発乾固させる。EtO5mLおよびヘキサン30mLを加える。混合液を30分間にわたり激しく攪拌する。次いでそれを濾過し、ヘキサン5mLで2回、次いでHO5mLにて2回洗浄する。M:178.12.収率:93%.mp:132℃.H‐NMR(200MHz,CDCl):6.38(d,J=2.4,1Hピラゾール),7.51(d,J=2.4,1Hピラゾール).
【0085】
ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIa)
CHCN50mL中5‐アミノ‐2‐ピラゾールカルボキサミド1.0gおよびトリメチルオルトホルメート3.0mLの溶液を36時間還流する。混合液を環境温度に戻す。それを2日間放置し、結晶化させる。結晶を濾取する。CHCNから再結晶化を行う。標題生成物を無色結晶の形で得る。
【0086】
2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIb)
Na125mgを無水EtOH10mLへ加える。Naが完全に消費されたとき、N‐(ピラゾール‐3‐イル)アセトアミジンアセテート.NaCl(VIa)200mgおよびジエチルカーボネート605μLを不活性雰囲気下でこの溶液へ加える。混合液を5時間還流する。それを蒸発乾固させる。生成物を氷冷水10mLに入れる。0.1N HCl溶液をpH=7まで加える(pH紙でコントロールする)。混合液を蒸発乾固させる。生成物を氷冷水7mLに入れる。それを2時間かけて結晶化させる。結晶を濾取し、EtOH/EtOから再結晶化を行う。標題生成物110mgを無色結晶の形で得る。M:150.14.収率:89%.mp:268℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):2.32(s,3H,CH),6.38(d,J=1.8,Hピラゾール),8.01(d,J=1.8,Hピラゾール),12.48(ブロードs,1H,1H交換可能,NH).
【0087】
2‐チオキソ‐1,2,3,4‐テトラヒドロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIc)
Na676mgを無水EtOH20mLへ少しずつ加える。Naが完全に消費されたとき、N‐エトキシカルボニル‐N′‐(ピラゾール‐3‐イル)チオ尿素900mgを加える。混合液を環境温度で20分間攪拌する。それを蒸発乾固させる。氷冷HO10mLを加え、混合液を0℃で20分間にわたり激しく攪拌する。混合液を濾過し、EtOH5mLで2回、次いでEtO10mLで2回洗浄する。標題生成物671mgを白色粉末の形で得る。収率:95%.mp:295℃.H‐NMR(200MHz,DMSO‐d+DO1滴):5.51(d,J=1.5,Hピラゾール),7.48(d,J=1.5,Hピラゾール).
【0088】
2‐チオメチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIId)
MeI222μLをEtOH20mL、HO3mLおよびナトリウム灰汁3mL中2‐チオキソ‐1,2,3,4‐テトラヒドロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIc)600mgの溶液へ滴下する。混合液を環境温度で20分間攪拌する。標題生成物(Na塩)の白色結晶を濾取する。結晶をHO10mLへ入れ、pHを8に調整する(pH紙でコントロールする)。生成物を濾過し、HO2mLで2回洗浄する。標題生成物429mgを白色粉末の形で得る。M:182.21.収率:66%.mp:257℃.H‐NMR(200MHz,DMSO‐d+CDCl1滴):2.25(s,3H,CH),5.92(d,J=2.0,1H,Hピラゾール),7.53(d,J=2.0,1H,Hピラゾール).
【0089】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXa)
ジメチルアニリン3mLおよびPOCl8mL中ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIa)1.0gの混合液を2時間還流する。POClを蒸発させる。生成物を真空乾燥させる(1時間)。CHCl50mLをメチルアニリン3mLおよびトリエチルアミン6mLと一緒に滴下する。環境温度で1時間後、混合液を蒸発乾固させ、氷冷水30mLを加える。混合液をEtO30mLで2回抽出し、有機画分をNaSOで乾燥させ、蒸発乾固させる。精製をシリカでクロマトグラフィー(1EtOAc/2ヘキサン、次いで1EtOAc/1ヘキサン)により行う。生成物をヘキサンから再結晶化する。収率:88%.H‐NMR(300MHz,CDCl):4.10(s,3H,CH),6.64(d,1H,1Hピラゾール),7.44‐7.72(m,5H,5H Ar),8.03(d,1H,1Hピラゾール),8.48(s,1H,2‐H).
【0090】
2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXb)
例IXaでピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIa)を2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(VIIb)に代えることにより、標題生成物を同様に得る(収率:92%)。mp:116℃.
【0091】
2‐メチル‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕‐8‐ニトロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Xa)
2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXb)2.3gを0℃で発煙HNO18mLへ加える。反応媒体は暗赤色に変わる。0℃で10分間後、HO/氷混合液300mLを加える。緑色沈殿物が生成する。それを濾取し、HO20mLで2回、MeOH6mLで2回およびEtO10mLで2回洗浄する。精製をクロマトグラフィー(50CHCl/50EtO)により行う。生成物をEtO15mLで摩砕する。濾過を行い、EtO2mLで洗浄する。標題生成物2.7gをクリーム色粉末の形で得る(収率:85%)。mp:256℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):2.74(s,3H,CH),3.83(s,3H,NCH),7.85(AB系,Δd=0.94,JAB=8.7,4H,NOPh),8.28(s,Hピラゾール).
【0092】
8‐アミノ‐4‐〔N‐(4‐アミノフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIa)
MeOH30mL中2‐メチル‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕‐8‐ニトロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Xa)60mgおよびパラジウム炭素60mgの溶液/懸濁液を大気圧で2時間水素添加する。それをセライトで濾過する。洗浄をMeOH10mLで2回行う。生成物を蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(50CHCl/10EtOH/40EtOAc)、次いで(40CHCl/20EtOH/40EtOAc)により行う。黄色油状物を得るが、これは最少量のEtOで摩砕したとき結晶化する(収率:68%)。mp:166℃.H‐NMR(200MHz,CDCl):2.54(s,3H,CH),3.66(s,3H,NCH),6.83(AB系,Δd=0.29,J=8.6,4H,NHPh),7.50(s,Hピラゾール).
【0093】
8‐アセトアミド‐4‐〔N‐(4‐アセトアミドフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIa)
塩化アセチル47μLを無水CHCl7mL中8‐アミノ‐4‐〔N‐(4‐アミノフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIa)80mgの溶液へ0℃で滴下する。トリエチルアミン96μLを滴下する。混合液を環境温度に戻す。それを蒸発乾固させる。HO15mLを加え、混合液をCHCl10mLで3回抽出する。乾燥をNaSOで行う。生成物を蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(50CHCl/40EtOAc/10EtOH)、次いで(40CHCl/40EtOAc/20EtOH)により行う。生成物を蒸発乾固させる。それをEtO10mLで摩砕する。標題生成物88mgを白色粉末の形で得る(収率:84%)。mp:158℃.H‐NMR(200MHz,CDCl):2.21(s,6H,2×CHCO),2.56(s,3H,CH),3.74(s,3H,NCH),7.53(AB系,Δd=0.41,JAB=8.8,4H,CONHPh),7.60(ブロードs,2H,2つの交換可能なNH),8.35(s,Hピラゾール).
【0094】
8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIa)
NIS140mgをCHCl10mL中4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXa)100mgの溶液へ加える。混合液を30分間還流する。それを蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:3)により行う。生成物をEtOHから再結晶化させる。標題生成物を無色結晶の形で得る。収率:91%.mp:193℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):3.82(s,3H,NCH),7.19‐7.44(m,5H,Ph),7.77(s,1H,Hピラゾール),8.3(s,1H,Hピラゾール).
【0095】
8‐ヨード‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIb)
例XIIIaで4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXa)を2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXb)に代えることにより、標題生成物を同様に得る(収率:78%)。
【0096】
例2:式Ibの化合物の合成
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸メチル(Ib1)
ヘキサン中15%n‐BuLi220μLをアルゴン下−78℃で無水THF25mL中8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIa)160mgの溶液へ加える。−78℃で5分間後、4‐ホルミル安息香酸メチル115mgを加える。混合液を環境温度に戻す。それを蒸発乾固させる。HO30mLを加え、混合液をCHCl30mLで3回抽出する。乾燥をNaSOで行い、次いで濾過する。生成物を蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(1EtOAc/1ヘキサン)により行う。生成物をEtO/ヘキサンから再結晶化させる。標題生成物を無色結晶の形で得る(収率:93%)。mp:68℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):3.80(s,3H,CH),3.91(s,3H,CH),6.22(s,1H,CH),7.17‐7.55(m,8H,8ArH),8.01(d,J=8.2,2H,2CH),8.21(s,1H,1ArH).
【0097】
8‐〔(2‐クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib2)
n‐ブチルリチウム(ヘプタン中2.37M)640μL(1.52mmol,1.2eq)を不活性雰囲気下−78℃でTHF30mL中8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(500mg,1.27mmol)の溶液へ加える。反応混合液を−78℃で5分間攪拌する。次いでTHF5mL中2‐クロロベンズアルデヒドの溶液(0.17mL,1.52mmol,1.2eq)を滴下し、反応媒体を−78℃で更に1時間攪拌し、次いで水の添加により加水分解し、減圧下で濃縮する。得られた油状残渣を酢酸エチルと水に分配する。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、(NaSO)乾燥し、蒸発させる。残渣をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/EtOAc8:2)により精製し、無色固体物の形で標題生成物(383mg,74%)を得る。mp=153‐155℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.01(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.78‐1.91(m,2H,CH),2.73(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.71(m,3H,CH),4.63(d,1H,J=4.3Hz,OH),6.49(d,1H,J=4.3Hz,CH),7.13‐7.20(m,3H,H Ar),7.28‐7.38(m,6H,H Ar),7.74‐7.78(m,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.0(CH),21.2(CH),40.6(CH),42.1(CH),65.0(CH),109.4(C),126.3(2CH),127.1(CH),127.2(CH),127.8(CH),128.5(CH),129.0(2CH),129.3(CH),132.0(C),141.2(C),143.6(CH),144.6(C),148.6(C),149.1(C),165.6(C).MS(SI)m/z390(M+1,35Cl),392(M+1,37Cl).
【0098】
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)
二酸化マンガン700mg(8.05mmol,8eq)を不活性雰囲気下でCHCl20mL中8‐〔(2‐クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib2)(380mg,0.93mmol)の溶液へ加える。混合液を環境温度で一夜攪拌し、次いでセライトで濾過し、蒸発させる。残渣をシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc8/2)により精製し、無色固体物の形で標題化合物(346mg,90%)を得る。mp=149‐151℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,CDCl):δ0.93(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.65‐1.73(m,2H,CH),2.73(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.74(m,3H,CH),7.15‐7.19(m,2H,H Ar),7.29‐7.40(m,7H,H Ar),7.95(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ13.9(CH),20.4(CH),40.8(CH),42.3(CH),109.1(C),126.2(2CH),126.5(CH),127.5(CH),129.1(2CH),129.6(CH),130.5(CH),130.9(C),132.0(C),140.2(C),144.3(C),146.9(CH),149.2(C),152.3(C),170.2(C),187.3(CO).MS(SI)m/z406(M+1,35Cl),408(M+1,37Cl).
【0099】
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib4)
エタノール10mL中8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)(320mg,0.79mmol)およびメチルアミン(エタノール中33wt%,0.2mL,1.6mmol,2eq)の溶液を密封チューブ中70℃で一夜攪拌する。冷却後、エタノールを蒸発させる。残渣をシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/EtOAc9.5/0.5)により精製して、無色固体物の形で標題化合物(172mg,66%)を得る。mp=116‐118℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,CDCl):δ0.91(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.62‐1.72(m,2H,CH),2.71(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.24(d,3H,J=5.1Hz,CH),6.54(ブロードs,1H,NH),7.31‐7.45(m,4H,H Ar),8.26(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ13.9(CH),20.6(CH),27.4(CH),41.1(CH),110.6(C),126.7(CH),128.8(CH),129.8(CH),130.7(CH),131.1(CH),140.1(C),147.6(CH),149.4(C),149.7(C),171.3(C),187.5(CO).MS(SI)m/z330(M+1,35Cl),332(M+1,37Cl).C1617ClNOのHRMS(IC):計算値330.1121;実測値330.1123.
【0100】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5)
DMF:HO:TEA(25:5:5)の混合液中8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIa)1.0g、アクリル酸メチル2.5mL、PdCl(dppf)450mgおよびテトラブチルアンモニウムヨージド2.0gの混合液を不活性雰囲気下55℃で3時間加熱する。反応媒体を蒸発乾固させる。残渣をEtOAc200mLへ入れ、HO100mLで2回洗浄する。有機画分をNaSOで乾燥させる。生成物を蒸発乾固させる。残渣をシリカでクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:3)により精製する。生成物をEtO/ヘキサンから再結晶化する。標題生成物790mgを無色結晶の形で得る。mp:139℃.H‐NMR(75MHz,CDCl):1.32(t,J=7.1Hz,3H,CH),3.82(s,3H,NCH),4.24(m,J=7.1Hz,2H,CH),6.63(d,J=15.9Hz,1H,CH),7.20‐7.46(m,5H,5ArH),7.78(d,J=15.9Hz,1H,CH),7.90(s,1H,CH),8.31(s,1H,CH).13C‐NMR(300MHz,CDCl):16.0,44.1,61.7,107.3,118.3,127.8,129.2,130.8,134.6,145.8,151.0,151.6,155.6,169.0.
【0101】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)
メタノール80mL中3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5)1.2gおよびPd/C(10%)500mgの懸濁液を大気圧下環境温度で6時間にわたり水素添加する。反応媒体を濾紙で濾過する。EtO/ヘキサンから再結晶化を行う。標題生成物1.1gを無色結晶の形で得る。mp=74℃.H‐NMR(75MHz,CDCl):1.27(t,J=7.2Hz,3H,CH),2.66(t,J=7.4Hz,2H,CH),2.99(t,J=7.4Hz,2H,CH),3.80(s,3H,NCH),4.11(m,J=7.2Hz,2H,CH),7.17‐7.41(m,5H,5ArH),7.68(s,1H,CH),8.19(s,1H,CH).13C‐NMR(300MHz,CDCl):15.8,19.8,36.2,43.8,61.9,109.1,127.7,128.8,130.6,146.2,149.6,151.6,153.2,174.4.
【0102】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸(Ib7)
1:9HO/EtOH混合液中3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)およびNaOHの等モル溶液を環境温度で24時間攪拌する。沈殿物を濾取し、最少量の水に入れ、1N HClを用いてpHを3〜4にする。沈殿物を濾取する。標題生成物を無色結晶の形で得る。H‐NMR(300MHz,CDCl):2.73(t,J=7.1Hz,2H,CH),3.01(t,J=7.1Hz,2H,CH),3.80(s,3H,CH),7.18‐7.41(m,5H,5ArH),7.69(s,1H,1ArH),8.20(s,1H,1ArH).
【0103】
4‐〔〔1‐オキソ‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピル〕アミノ〕安息香酸メチル(Ib8)
無水DMF4mL中O‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル‐N,N,N′,N′‐テトラメチルウロニウム(HBTU)380mg、N‐メチルモルホリン400μLおよび3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸(Ib7)297mgの溶液を環境温度で1時間攪拌する。4‐アミノ安息香酸メチル152mgを加え、反応媒体を48時間攪拌する。次いでそれをEtOAc100mLで希釈し、水20mLで2回洗浄する。有機画分を(NaSO)乾燥させる。生成物を蒸発乾固させる。精製をシリカでクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:1、次いでEtOAc)により行う。生成物をEtOH/EtOから再結晶化する。標題生成物を白色粉末の形で得る(収率=78%)。H‐NMR(300MHz,CDCl):2.83(t,J=7.0Hz,2H,CH),3.12(t,J=7.0Hz,2H,CH),3.83(s,3H,CH),3.91(s,3H,CH),7.18‐7.21(m,2H,2ArH),7.37‐7.46(m,3H,3ArH),7.59(d,J=8.5Hz,2H,2CH),7.71(s,1H,1ArH),7.99(d,J=8.5Hz,2H,2CH),8.17(sl,1H,NH),8.23(s,1H,1ArH).
【0104】
8‐ベンゾイル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib9)
塩化ベンゾイル580μLをアルゴン下で2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(IXb)227mgへ加える。SnCl588μLを滴下する。反応媒体を60℃で12時間加熱する。反応媒体は黒色へ変わる。それをHO40mLに注ぎ、EtOAc40mLで3回抽出する。乾燥をNaSOで行い、次いで濾過する。生成物を蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(1EtOAc/2ヘキサン)により行う。油状物292mgを得たが、これはゆっくり結晶化する。収率:85%.mp:121℃.H‐NMR(200MHz,CDCl):2.68(s,3H,CH),3.79(s,3H,NCH),7.20‐7.60(m,8H,Ar),7.84‐7.90(m,2H,Ar),8.05(s,Hピラゾール).
【0105】
2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐6‐カルボン酸エチル(Ib10)
例Ib9で塩化ベンゾイルを塩化オキサリルに代え、反応の最後に生成物を蒸発乾固させる。無水EtOH20mLを加え、反応媒体を4時間還流する。それを蒸発乾固させる。HO/氷混合液40mLを加える。反応媒体をEtOAc30mLで3回抽出する。乾燥をNaSOで行う。部分精製をクロマトグラフィー(1EtOAc/1ヘキサン)により行う。生成物をEtOHから再結晶化させる。mp:202℃.MS(FAB,M+H):312.H‐NMR(300MHz,DMSO‐d):1.36(t,J=7.1Hz,3H,CHCH),2.66(s,3H,CH),3.74(s,3H,NCH),4.36(q,J=7.1Hz,2H,CHCH),7.14‐7.18(m,2H,Ar),7.35‐7.41(m,3H,Ar),8.06(s,Hピラゾール).
【0106】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸tert‐ブチル(Ib11)
例Ib5でアクリル酸エチルをアクリル酸tert‐ブチルに代えることにより、標題生成物(87%)を無色固体物の形で同様に得る。
【0107】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸tert‐ブチル(Ib12)
例Ib6で3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5)を3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸tert‐ブチル(Ib11)に代えることにより、標題生成物(76%)を無色固体物の形で同様に得る。この生成物は、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸を用いたtert‐ブチルエステルの単純開裂により、3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸(Ib7)へ変換しうる(収率:95%)。
【0108】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib13)
8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIb)80mgを脱気トルエン6mLに溶解する。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)25mg、HO中2M NaCO210μLおよびEtOH30μLに溶解されたベンゼンボロン酸30mgを加える。反応媒体をアルゴン下90℃で15時間加熱する。それを蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(50EtOAc/50ヘキサン)により行う。標題生成物40mgをクリーム色粉末の形で得る。収率:78%。
【0109】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(4‐フルオロフェニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib14)
例Ib13でベンゼンボロン酸を4‐フルオロベンゼンボロン酸に代えることにより、標題生成物(78%)を無色固体物の形で同様に得る。
【0110】
8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib15)
例Ib2で2‐クロロベンズアルデヒドを3‐フルアルデヒドに代えることにより、標題生成物(65%)を無色固体物の形で同様に得る。mp=142‐144℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.02(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.79‐1.92(m,2H,CH),2.75(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.70(d,1H,J=4.5Hz,OH),3.73(s,3H,CH),6.08(d,1H,J=4.5Hz,CH),6.43(ブロードs,1H,H Ar),7.15‐7.18(m,2H,H Ar),7.32‐7.41(m,5H,H Ar),7.54(m,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.0(CH),21.2(CH),40.6(CH),42.0(CH),60.8(CH),109.4(CH),110.3(C),126.2(2CH),127.1(CH),128.4(C),129.0(2CH),139.5(CH),143.2(CH),143.4(CH),144.6(C),148.3(C),149.1(C),165.5(C).MS(SI)m/z364(M+1).
【0111】
8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib16)
水素化ホウ素ナトリウム312mg(8.25mmol,9eq)を不活性雰囲気下0℃でトリフルオロ酢酸2mLへ加える。ジクロロメタン(5mL)中8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib15)(333mg,0.92mmol)の溶液を15℃でこの混合液へ滴下する。次いで溶液を環境温度で2時間攪拌し、水を加えて希釈し、水酸化ナトリウムを加えて塩基性化させる。生成物をジクロロメタンで抽出し、(MgSO)乾燥し、減圧下で蒸発させる。残渣をシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/EtOAc8/2)により精製し、無色油状物の形で標題化合物(286mg,90%)を得る。H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.03(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.81‐1.94(m,2H,CH),2.77(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.73(s,3H,CH),3.80(s,2H,CH),6.31(ブロードs,1H,H Ar),7.15‐7.18(m,2H,H Ar),7.22(ブロードs,1H,H Ar),7.30‐7.40(m,4H,H Ar),7.56(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.1(CH),18.4(CH),21.4(CH),41.0(CH),42.0(CH),106.5(C),111.4(CH),124.1(C),126.1(2CH),126.8(CH),128.9(2CH),139.4(CH),142.9(CH),144.9(CH),145.0(C),148.5(C),149.4(C),164.9(C).MS(SI)m/z348(M+1).
【0112】
8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib17)
例Ib4で8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)を8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib16)に代えることにより、標題化合物(90%)を無色油状物の形で同様に得る。H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.02(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.80‐1.93(m,2H,CH),2.74(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.20(d,3H,J=5.1Hz,CH),3.84(s,2H,CH),6.34(ブロードs,1H,H Ar),6.49(ブロードs,1H,NH),7.26(ブロードs,1H,H Ar),7.34(ブロードs,1H,H Ar),7.74(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.1(CH),18.4(CH),21.7(CH),27.3(CH),41.4(CH),107.8(C),111.4(CH),124.2(C),139.5(CH),143.0(CH),145.0(CH),146.3(C),149.4(C),166.2(C).MS(SI)m/z272(M+1).C1418OのHRMS(IC):計算値272.1511;実測値272.1513.
【0113】
8‐〔(ヒドロキシ)(2‐チエニル)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib18)
例Ib2で2‐クロロベンズアルデヒドを2‐チオフェンカルボキサルデヒドに代えることにより、標題生成物(68%)を無色固体物の形で同様に得る。mp=150‐152℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.02(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.79‐1.91(m,2H,CH),2.75(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.74(s,3H,CH),4.15(d,1H,J=4.5Hz,OH),6.35(d,1H,J=4.5Hz,CH),6.91‐6.97(m,2H,H Ar),7.15‐7.19(m,2H,H Ar),7.23(dd,1H,J=1.3,4.9Hz,H Ar),7.32‐7.40(m,3H,H Ar),7.56(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.0(CH),21.2(CH),40.6(CH),42.1(CH),64.5(CH),110.3(C),124.3(CH),124.9(CH),126.3(CH),126.6(CH),127.2(CH),129.0(2CH),143.4(CH),144.6(C),148.0(C),148.4(C),149.1(C),165.7(C).MS(SI)m/z380(M+1).
【0114】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib19)
例Ib16で8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib15)を8‐〔(ヒドロキシ)(2‐チエニル)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib18)に代えることにより、標題生成物(90%)を無色油状物の形で同様に得る。H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.03(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.81‐1.93(m,2H,CH),2.77(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.73(s,3H,CH),4.21(s,2H,CH),6.83‐6.89(m,2H,H Ar),7.09(dd,1H,J=1.1,5.1Hz,H Ar),7.15‐7.18(m,2H,H Ar),7.28‐7.40(m,3H,H Ar),7.60(s,1H,H Ar).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.1(CH),21.4(CH),23.1(CH),40.9(CH),42.0(CH),106.6(C),123.5(CH),124.8(CH),126.1(2CH),126.8(CH),126.9(CH),128.9(2CH),143.9(C),144.9(CH),145.0(C),148.5(C),149.3(C),165.1(C).MS(SI)m/z364(M+1).
【0115】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib19)
例Ib4で8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)を4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib19)に代えることにより、標題生成物(92%)を無色固体物の形で同様に得る。mp=53‐55℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.02(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.81‐1.93(m,2H,CH),2.75(t,2H,J=7.3Hz,CH),3.20(d,3H,J=5.1Hz,CH),4.25(s,2H,CH),6.57(ブロードs,1H,NH),6.87‐6.92(m,2H,HAr),7.11(dd,1H,J=1.1,5.1Hz,HAr),7.80(s,1H,HAr).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ14.1(CH),21.7(CH),23.2(CH),27.3(CH),41.4(CH),107.9(C),123.7(CH),124.9(CH),126.9(CH),144.0(C),145.1(CH),146.3(C),149.4(C),166.4(C).MS(SI)m/z288(M+1).
【0116】
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib21)
例Ib4で8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)を4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib19)に代え、メチルアミンをシクロプロピルアミンに代えることにより、標題生成物(80%)を無色固体物の形で同様に得る。mp=52‐53℃.H‐NMR(300MHz,CDCl):δ0.71‐0.76(m,2H,CH),0.91‐0.98(m,2H,CH),1.03(t,3H,J=7.3Hz,CH),1.82‐1.94(m,2H,CH),2.78(t,2H,J=7.3Hz,CH),2.99‐3.07(m,1H,CH),4.24(s,2H,CH),6.55(ブロードs,1H,NH),6.86‐6.92(m,2H,HAr),7.11(dd,1H,J=1.1,5.1Hz,HAr),7.83(s,1H,HAr).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ7.2(2CH),14.1(CH),21.7(CH),23.2(CH),23.4(CH),41.4(CH),108.0(C),123.7(CH),124.9(CH),126.9(CH),144.0(C),145.0(CH),146.2(C),149.7(C),166.5(C).MS(EI)m/z313(M).
【0117】
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド(Ib22)
例Ib8で4‐アミノ安息香酸メチルを2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチルアミンに代えることにより、標題生成物(22%)を無色固体物の形で同様に得る:MS(SI)m/z433(M+1).
【0118】
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド(Ib23)
DMAP41mg(0.34mmol)をアルゴン下0℃でジクロロメタン(8mL)中N‐(3‐アミノプロピル)‐2‐ピロリジノン(0.071mL,0.50mmol)の溶液へ加える。3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸(Ib7)(100mg,0.34mmol)、次いでEDCI(78mg,0.40mmol)を反応媒体へ連続的に加える。最終溶液を環境温度で一夜攪拌する。水の添加および抽出後、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相の乾燥および蒸発後、粗生成物をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH92:8)により精製し、標題生成物(132mg,93%,ゴム状物)を得る。H‐NMR(300MHz,CDCl):δ1.58‐1.67(m,2H,CH),1.97‐2.07(m,2H,CH),2.38(t,2H,J=7.9Hz,CH),2.54(t,2H,J=7.5Hz,CH),3.01(t,2H,J=7.5Hz,CH),3.15(ブロードq,2H,J=6.2Hz,CH),3.26(t,2H,J=7.2Hz,CH),3.36(t,2H,J=7.2Hz,CH),3.79(s,3H,CH),6.73(ブロードt,1H,J=5.9Hz,NH),7.16‐7.19(m,2H,HAr),7.30‐7.42(m,3H,HAr),7.67(s,1H,HAr),8.16(s,1H,HAr).13C‐NMR(75MHz,CDCl):δ17.7(CH),18.8(CH),26.4(CH),30.7(CH),35.6(CH),36.7(CH),39.4(CH),42.1(CH),47.1(CH),107.7(C),126.0(2CH),127.0(CH),128.9(2CH),144.5(C),144.6(CH),147.7(C),149.9(C),151.4(CH),172.1(CO),175.5(CO).MS(SI)m/z422(M+1).
【0119】
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド(Ib24)
例Ib8で4‐アミノ安息香酸メチルを2‐(ヒドロキシ)‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチルアミンに代えることにより、標題生成物(22%)を無色固体物の形で同様に得る:MS(SI)m/z449(M+1).
【0120】
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib25)
無水アセトニトリル5mL中ビス(ジベンジリデンアセトン)Pd(0)62mgおよびトリフェニルアルシン66mgの混合液を不活性雰囲気下で15分間攪拌する。この複合体液を無水アセトニトリル15mL中8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(XIIIa)500mg、1,4‐アンヒドロ‐2‐デオキシ‐D‐エリトロ‐ペンテ‐1‐エニトール200mgおよびトリ‐n‐ブチルアミン380μLの溶液中へシリンジにより移す。反応媒体を60℃で12時間加熱する。それを蒸発乾固させる。精製をクロマトグラフィー(50EtOAc/50ヘキサン、次いでEtOAc)により行う。生成物をEtOAc/ヘキサンから再結晶化する。標題生成物327mgを無色結晶の形で得る:MS(SI)m/z340(M+1).
【0121】
4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib26)
例Ib25で8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジンを8‐ヨード‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジンに代えることにより、標題生成物(収率:61%)を同様に得る。
【0122】
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib27)
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム500mgをアルゴン下で無水CHCN15mL中4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib25)165mgの溶液へ加える。25分後に、反応媒体を蒸発乾固させ、精製をクロマトグラフィー(EtOAc、次いで9EtOAc/1EtOH)により行う。再結晶化(EtOH/EtO)後に、標題生成物120mgを無色結晶の形で得る:MS(SI)m/z342(M+1).
【0123】
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib28)
KB〔CH(CH)CH(K‐selectride)3.0mLを不活性雰囲気下−78℃で無水THF100mL中4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib25)550mgの溶液へ加える。反応媒体を−78℃で30分間攪拌する。酢酸100μLを加え、混合液を環境温度に戻す。クロマトグラフィー(90CHCl/10EtOH)による精製およびEtOH/EtOからの再結晶化後に、標題生成物324mgを得る:MS(SI)m/z342(M+1).
【0124】
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib29)
Ib4で8‐(2‐クロロベンゾイル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib3)を8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib27)に代え、メチルアミンをアンモニア飽和エタノール溶液に代えることにより、標題生成物を白色粉末の形で同様に得る(収率:63%)。
【0125】
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib30)
Ib29で8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib27)を8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib28)に代えることにより、標題生成物を白色粉末の形で同様に得る(収率:56%)。
【0126】
例3:式Iaの化合物の合成
8‐ベンジル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(Ia1)
O/EtOH(2:8)混合液10mL中8‐ベンジル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン300mgおよびNaOH100mgの溶液を環境温度で12時間攪拌する。それを蒸発乾固させる。HO3mLを加え、反応媒体を1N HCl(pH=6〜7)で中和する。反応媒体を濾過し、最少量のHOで洗浄する。生成物を無色結晶の形で得る(収率:68%)。mp:225℃.H‐NMR(200MHz,DMSO‐d):2.35(s,3H,CH),3.90(s,2H,CH),7.14‐7.34(m,5H,Ph),7.91(s,Hピラゾール),12.39(ブロードs,1つの交換可能なH,NH).
【0127】
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオン酸(Ia2)
O700μLおよびエタノール6mLの混合液中3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)700mgおよび水酸化ナトリウム300mgの溶液を15分間還流する。反応媒体を0℃に冷却する。得られた結晶を濾取する。それらをHO7mLに溶解し、濃塩酸でpH2に酸性化する。溶液を0℃で5分間攪拌する。形成された結晶を濾取する。それらをHO1mLで2回、EtOH1mLで1回およびEtO10mLで2回洗浄する。生成物をEtOH/EtOから再結晶化する。標題生成物480mgを無色結晶の形で得る。mp=277℃.H‐NMR(300MHz,DMSO‐d):2.6(t,J=7.5Hz,2H,CH),2.80(t,J=7.5Hz,2H,CH),7.97(s,2H,2CH),12.1(ブロードs,1H,OH),12.4(ブロードs,1H,OH).
【0128】
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)アクリル酸エチル(Ia3)
1:9HO/EtOH混合液中3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5,200mg)およびNaOH60mgの溶液を50℃で10分間加熱する。反応媒体を蒸発乾固させる。HO15mLを加え、pHを0.1N HCl溶液で7〜8にする。抽出をEtOAc30mLで3回行う。精製をシリカでクロマトグラフィー(4EtOAc,4CHCl,1EtOH)により行う。生成物をEtOH/EtOから再結晶化する。標題生成物を無色結晶の形で同様に得る(収率:27%)。mp:253℃.H‐NMR(300MHz,DMSO‐d):1.23(t,J=7.1Hz,3H,CH),4.15(q,J=7.1Hz,2H,CH),6.65(d,J=16.1Hz,1H,CH),7.60(d,J=16.1Hz,1H,CH),8.17(s,1H,CH),8.49(s,1H,CH).
【0129】
4‐〔(ヒドロキシ)(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)メチル〕安息香酸ナトリウム(Ia4)
例Ia2で3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)を4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸メチル(Ib1)に代えることにより、標題生成物(収率:82%)を水酸化ナトリウムでカルボン酸官能基の塩化後に得る。mp>300℃.H‐NMR(300MHz,DMSO‐d):5.42(ブロードs,1H,NH),5.84(s,1H,CH),7.27‐7.47(m,3H,3ArH),7.71‐7.79(m,3H,3CH).
【0130】
4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム(Ia5)
例Ia2で3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)を4‐〔〔1‐オキソ‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピル〕アミノ〕安息香酸メチル(Ib8)に代えることにより、標題生成物(収率=82%)を同様に得る。H‐NMR(300MHz,DO):2.98(t,J=7.2Hz,2H,CH),3.30(t,J=7.2Hz,2H,CH),7.60(d,J=8.50,2H,2ArH),8.08(d,J=8.50,2H,2ArH),8.13(s,1H,1ArH),8.17(s,1H,1ArH).MS:328(M+H)
【0131】
8‐ベンゾイル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン(Ia6)
例Ia2で8‐ベンゾイル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン(Ib9)を3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル(Ib6)に代えることにより、標題生成物(収率=92%)を同様に得る。
【0132】
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオンアミド(Ia7)
例Ia3で3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5)をN‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド(Ib22)に代えることにより、標題生成物(収率=91%)を同様に得る。MS(SI)m/z344(M+1).
【0133】
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド(Ia8)
5N NaOHの溶液(0.28mL,1.42mmol)をエタノール(10mL)中3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド(Ib23)(120mg,0.28mmol)の溶液へ加える。溶液を環境温度で5時間攪拌する。溶媒を蒸発させる。得られた残渣をシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH85:15)により精製し、標題化合物(62mg,66%,固体物)を得る。mp=180‐181℃(メタノール).H‐NMR(300MHz,DMSO‐d):1.50‐1.57(m,2H,CH),1.84‐1.94(m,2H,CH),2.19(t,2H,J=7.9Hz,CH),2.38(t,2H,J=7.6Hz,CH),2.78(t,2H,J=7.6Hz,CH),2.99(ブロードq,2H,J=6.4Hz,CH),3.10(t,2H,J=7.1Hz,CH),3.28(t,2H,J=7.1Hz,CH),7.80 6.73(ブロードt,1H,J=5.9Hz,NH),7.88(s,1H,HAr),7.93(s,1H,HAr).13C‐NMR(75MHz,DMSO‐d):δ17.5(CH),18.5(CH),26.9(CH),30.4(CH),35.7(CH),36.2(CH),39.5(CH),46.3(CH),111.3(C),145.1(CH),145.8(C),171.1(2CO),173.8(CO).MS(SI)m/z333(M+1).
【0134】
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオンアミド(Ia9)
例Ia3で3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル(Ib5)をN‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド(Ib24)に代えることにより、標題生成物(収率=83%)を同様に得る。MS(SI)m/z360(M+1).
【0135】
例4:薬理活性:神経栄養因子の合成の刺激
本発明による化合物をそれらの神経栄養性について評価した。したがってその考え方は、このような分子の不在および存在下でニューロン細胞培養物の挙動を観察することである。この例で用いられたIa5と称される分子は、ナトリウム塩の形で一般構造Ic(n=2およびm=0)を有する分子である。
【0136】
ニューロンの調製
Sprague Dawley株のラットを成熟年齢に達するまで、即ち誕生後3月間にわたり実験室で飼育する。それらを22±2℃の温度で室内で自由に摂食させるが、その際に光サイクルは12時間の明期(日中)および12時間の暗期である。
【0137】
成熟動物をつがいにし、雌性ラットを翌日分離する。16日間後、妊娠ラットを帝王切開し、胎児を直径100mmのペトリ皿へ入れる。それらを層流フード下で無菌培地へ移す。胎児を単位別に分け、無菌培地中両眼拡大レンズ下で解剖する。大脳皮質を単離し、抗生物質なしでNeurobasal培地を含有したチューブへ入れる。組織を容積2mLの単一セルへ吸引しながら出し入れすることにより細分化させる。次いで細胞懸濁物を不活性化胎児ウシ血清2mLへ慎重に入れる。チューブを低重力(800g)下環境温度で5分間遠心する。細胞ペレットを回収し、細胞を完全Neurobasal培地に再懸濁する。細胞生死を判別するために、トリパンブルーの存在下でMallassezヘマトメーターを用いて細胞をカウントする。COインキュベーターで予熱されかつ予め平衡化された完全Neurobasal培地を含有する直径60mmのペトリ皿へ800,000個の細胞を加えることにより培養する。これらの皿は、操作の前日にポリリジンの層で前被覆しておいた。インキュベーターの温度は37℃、COレベルは5%に調節し、湿度は飽和状態にする。こうして細胞を含有したペトリ皿をインキュベーターへ入れる。
【0138】
培養してから約2時間後に、接種後直線状に屈折性であった細胞は黒色になるが、これはペトリ皿の底への接着サインである。培養から24時間後に、ニューライトが成長し始める。成長が約10日間続き、次いで老齢の徴候が現れ始める。これらの培養物が第一ニューロン培養物である。
【0139】
ニューロン処理
上記のように調製されたニューロン培養物をコントロールとして用いる。統計的アプローチを行うために5皿を用いる。他の皿では、試験分子を様々な濃度:0.1μmol/L、1μmol/Lおよび10μmol/Lで加える。各場合で、操作を5回繰返す。ニューロンを接種後毎日、位相差倒立顕微鏡(Zeiss Axiovert 135)下で調べる。写真機を用いてニューロンを様々な倍率で撮影し、シリーズ間で比較する。
【0140】
結果
ニューロンで分子Ia5の存在は、コントロールとして作用する細胞の場合より、大きなニューライト発育をもたらす。ニューライトの肥大および伸長が、コントロールAと比較して、Bで観察される(図1)。星状膠細胞培養上澄の添加は、コントロールと比較して、分子の存在下でニューライト密度の増加に寄与することもわかる。
【0141】
例5:サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ阻害
PDE4阻害の測定
Torphy,T.J.,Zhou,H.L.and Cieslinski,L.B.(J.Pharmacol.Exp.Ther.,1992,263,1195-1205)で記載された方法に従い、ヒトホスホジエステラーゼ4型(起源:U‐937)のインヒビターとしてこの新規群の化合物を試験した。酵素活性を50%阻害する物質の濃度(IC50)を1μMに相当する基質(〔H〕cAMP+cAMP)濃度で調べ、インキュベート時間は30℃で30分間であった。加水分解産物〔H〕‐5′‐AMPの定量測定をシンチレーションにより行った。この試験で0.39μMのIC50を有するコントロールのロリプラムと、該化合物を比較する。本発明による最も強力な化合物は、20〜0.01nMのIC50を有する。
【0142】
PDE2阻害の測定
Torphy,T.J.,Zhou,H.L.and Cieslinski,L.B.(J.Pharmacol.Exp.Ther.,1992,263,1195-1205)で記載された方法に従い、ヒトホスホジエステラーゼ2型(起源:U‐937細胞)のインヒビターとしてこの新規群の化合物を試験した。酵素活性を50%阻害する物質の濃度(IC50)を1μMに相当する基質(〔H〕cAMP+cAMP)濃度で調べ、インキュベート時間は30℃で30分間であった。加水分解産物〔H〕‐5′‐AMPの定量測定をシンチレーションにより行った。この試験で2.1μMのIC50を有するコントロールのEHNAと、該化合物を比較する。本発明による最も強力な化合物は、5μM〜1nMのIC50を有する。
【0143】
PDE1、3、5および6に対する選択性の測定
各々(i,PDE1)Nicholson C.D.,JACKMAN S.A.and WILKE R.(Brit.J.Pharmacol.1989,97,889-897);(ii,PDE3およびPDE5)Weishaar,R.E.,Burrows,S.D.,Kobylarz,D.C.,Quade,M.M.and Evans,D.B.(Biochem.Pharmacol.,1986,35,787-800);(iii,PDE6)Ballard,A.S.,Gingell,C.J.,Tang,K.,Turner,L.A.,PRICE,M.E.(J.Urol,1998,159,2164-2171)で記載された方法に従い、PDE2および/またはPDE4で最も活性な化合物を次のサイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ:PDE1(ウシ)、PDE3(ヒト)、PDE5(ヒト)およびPDE6(ウシ)に対する選択性について試験した。酵素活性を50%阻害する物質の濃度(IC50)を1μMに相当する基質(〔H〕cAMP+cAMP)濃度でPDE1およびPDE3に対して調べ、インキュベート時間は30℃で30分間であった。PDE5およびPDE6の場合、用いられる基質はPDE5のとき1μMおよびPDE6のとき2μMの濃度で(〔H〕cGMP+cGMP)である。加水分解産物〔H〕‐5′‐AMPおよび〔H〕‐5′‐GMPの定量測定をシンチレーションにより行った。該化合物を次のコントロール:PDE1では8‐メトキシ‐IBMX(IC50=2.9μM)、PDE3ではミルリノン(IC50=0.25μM)、PDE5ではジピリダモール(IC50=0.5μM)およびPDE6ではザプリナスト(IC50=0.38μM)と比較する。
【0144】
本発明による好ましい分子は、これらの化合物が他のPDE、特にPDE3を弱く阻害する限り、ホスホジエステラーゼ4型またはホスホジエステラーゼ2型に対して優れた効力および選択性を示す。選択係数は最も強力な化合物の場合で100以上である。理想的には、この係数は本発明の最も強力な化合物の場合で1000または10000以上である。ある場合には、PDE2およびPDE4に対して類似の活性を有する分子が得られた。これらの化合物は、他方で、他のタイプのPDE(PDE1、3、5および6)に対して選択的である。
【0145】
例7:本発明の化合物の抗炎症性
本発明による化合物を静脈血単核細胞(PBMC)でそれらの抗炎症性について評価した。更に詳しくは、Schindler,R.,Mancilla,J.,Endres,S.,Ghorbani,R.,Clark,S.C.and Dinarello,C.A.(Blood,1990,75,40-47)で記載されたプロトコールに従い、リポ多糖(LPS)(1μg/mL)で活性化後に、細胞を試験分子の存在下で24時間インキュベートした。インキュベート後、TNFα濃度をEIA法により培養上澄で測定した。この試験で4.6μMのIC50を有するコントロールのデキサメタゾンと、該化合物を比較した。本発明による最も強力な化合物は1μM以下のIC50を有し、即ちそれらはデキサメタゾンより著しく活性である。本発明の一部化合物は、この試験で100〜1nMのIC50を有している。
【0146】
例8:誘導アポトーシスのモデルにおける神経保護効果
BDNFの欠乏により誘導されたアポトーシスのモデルにおける神経保護効果
この試験はEstevez A.G.et al(J.Neurosci.1998,18(3),923-931)で記載されたプロトコールに従い行った。簡単に言えば、ラット胚運動ニューロン細胞の一次培養物が脳由来神経栄養因子(BDNF)を欠いているとき、神経型一酸化窒素合成酵素(NOS)の誘導が観察され、アポトーシスによるニューロンの死を徐々にもたらした:生物学的調製から18〜24時間後に、ニューロンの60%以上が死ぬ。誘導アポトーシスのこのモデルにおいて、化合物4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム(Ia5)は1mMの濃度でニューロンの70%以上を保護する。
【0147】
過酸化亜硝酸により誘導された運動ニューロンアポトーシスのモデルにおける神経保護効果
この試験はCassina P.et al(J.Neurosci.Res.2002,67(1):21-9)で記載されたプロトコールに従い行った。簡単に言えば、一酸化窒素およびその毒性代謝産物、過酸化亜硝酸により媒介される酸化ストレスは、運動神経変性、特に筋萎縮性側索硬化と関連していた。脊髄の星状膠細胞は、運動ニューロンに対して細胞毒性である表現型をとることにより、細胞外濃度の過酸化亜硝酸に応答する。過酸化亜硝酸により誘導されるアポトーシスのこのモデルにおいて、化合物4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム(Ia5)は1mMの濃度でニューロンの60%以上を保護する。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)で表される化合物、その互変異性体、その異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマー、そのプロドラッグ、そのバイオプレカーサー並びにその薬学上許容される塩基または酸付加塩:
【化1】

〔上記式中、
AはCまたはNを表わし、
BおよびDは、同一でもまたは異なってもよく、NまたはCから選択されるが、但しAおよびBが同時に窒素原子を表わすことはなく、
は、
‐水素原子、
‐または(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシまたはヒドロキシル基、
‐または、単結合によりまたは(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニルもしくは(C‐C)アルキニル基により1位の窒素原子へ直接結合された、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族もしくは非芳香族の(C‐C18)ヘテロ環、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)を表わし、
およびRは、同一でもまたは異なっていてもよく、各々、
‐水素原子、
‐またはハロゲン原子、
‐または、基:(C‐C)アルコキシ、(C‐C10)アルキル、(C‐C)アルキルCOOH、(C‐C)アルキルCOONa、ペルフルオロ(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリールCOOH、(C‐C18)アリールCOONa、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルケニル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキニル(C‐C18)へテロアリール、CH(OH)(C‐C18)アリール、CO(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CH‐(C‐C18)アリール、(CHSONH‐(CH‐(C‐C18)アリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CH‐(C‐C18)アリール(n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2;1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、以下の基:(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C18)アリール、ハロゲン、シアノ、ホスフェート、アルキルホスフェート、ニトロ、アルコキシ、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C18)へテロアリール(C‐C)アルキル、COOH、CONR、NRCONHR、OR、SR、SOR、SO、COR、COOR、NRSOまたはNRから選択される1以上の基で所望により置換され、ここで(i)RおよびRは、互いに独立して、水素原子および以下の基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、(C‐C)アルコキシ(C‐C)アルキル、1〜3個のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリール、OR′、NR′R″およびNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族である、(C‐C12)ヘテロ環から選択される)から選択されるか、または(ii)RおよびRは、一緒になって、所望により1以上の二重結合を含み、および/または所望により酸素、イオウまたは窒素原子を介在させた、2〜6個の炭素原子を有する直線または分岐状炭化水素ベース鎖を形成している)、
‐または、ニトロ、シアノ、OR、SR、SOR、SO、COR、CONR、COOR、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わし、
‐前記基RおよびRの定義において、「アリール」基は、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族C‐C10「ヘテロ環」で置き換えてもよい、と理解され、
は、
‐水素原子、
‐または基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、または1〜3個のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリールを表わし、
およびRは、それらと隣り合う原子と一緒になって、N、OおよびSからなる群から選択される他のヘテロ原子を含んでもよい五または六員環を形成し、
とCとの結合が単結合であるならば、CとRとの結合は二重結合であり、かつR=X(Xは酸素またはイオウ原子を表わす)または基NR(Rは前記の通りである)であり、
とCとの結合が二重結合であるならば、CとRとの結合は単結合であり、かつR=Y(Yはハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシ、(C‐C)シクロアルキル、OR、SR、SOR、SO、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす)であり、かつRは存在せず、
AとBとの結合が単結合であるならば、AとRとの結合は二重結合であり、かつR=X(Xは前記の通りである)であり、
AとBとの結合が二重結合であるならば、AとRとの結合は単結合で、Rは前記の通りであり、かつRは存在せず、
とDとの結合が単結合であるならば、CとCとの結合は二重結合であり、
とDとの結合が二重結合であるならば、CとCとの結合は単結合であり、かつDは炭素原子であるか、またはDは窒素原子であり、かつRは存在せず、
式(I)において、縮合五員環がイミダゾールであり、Aが炭素原子であり、かつBが窒素原子であるとき、Cは窒素原子で置き換えられることができ、こうして形成される六員環は1,2,4‐トリアジンであり、こうして形成される二環はイミダゾトリアジンである、と理解され、
X、Y、RおよびRは前記と同義である;
但し、前記該化合物が式(Ia)または(Ib)で表わされる場合、
【化2】

【化3】

‐Yが式(Ib)においてORを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、かつRがHを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において基NR(基RまたはRのうち少くとも一つは、所望により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わすとき、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は所望により置換されていてもよく、
‐Rが、式(Ib)において、所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、Yは、NHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐Rが式(Ib)において、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは、式(Ia)において、Hとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、かつYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルもしくはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが、式(Ib)において、NH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、かつRがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、かつRがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、かつRがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが、式(Ib)において、‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、RがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、かつRがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、かつXはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、かつRがH、CHまたはSCHから選択され、RがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、かつR=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なる〕。
【請求項2】
Aが炭素原子であり、かつBおよびDが窒素原子であり、こうして形成される六員ヘテロ環がトリアジンであるか、またはAが窒素原子を表わし、かつBおよびCが炭素原子を表わし、こうして形成される六員ヘテロ環がピリダジンであることを特徴とする、一般式(I)で表わされる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(Ia)または式(Ib)で表わされる、請求項1または2に記載の化合物:
【化4】

【化5】

〔R、R、R、XおよびYは請求項1に記載された通りであり、および
は、
‐水素原子、(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキルまたは(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール基、または1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族もしくは非芳香族の(C‐C18)ヘテロ環(1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびアルコキシ基から選択される1以上の基で所望により置換されていてもよい)、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルまたは(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族もしくは非芳香族の(C‐C12)ヘテロ環から選択され、前記式(Ia)および(Ib)は、R、XおよびYの定義に応じて、互いに互変異性体となりうる)を表わし、但し、
‐Yが式(Ib)において、ORを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、かつRがHを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において、基NR(基RまたはRのうち少くとも一つは、所望により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わすとき、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は所望により置換されていてもよく、
‐Rが式(Ib)において所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、YはNHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、かつRがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)においてフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは式(Ia)においてHとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、およびYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルもしくはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが式(Ib)においてNH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、あkつRがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、かつRがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードまたはベンゾイルと異なり、
‐Rが式(Ib)において2‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、かつRがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、かつRがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、かつXはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、かつRがH、CHまたはSCHから選択され、かつRがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、かつR=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロ‐ペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なることを特徴とする〕。
【請求項4】
が水素原子または(C‐C12)アルキル基を表わし、
が水素またはイオウ原子、または(C‐C)アルキル基、またはトリフルオロ(C‐C)アルキル基、またはアミノ基、または基SR(Rは前記の通りである)を表わし、
が水素原子またはハロゲン原子、またはニトロ、(C‐C)アルキル、トリフルオロ(C‐C)アルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CHアリール、(CHSONH‐(CHアリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CHアリール基(前記n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2)、または基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族の(C‐C12)ヘテロ環から選択されるものである)を表わし、
が水素原子を表わし、
Xが酸素またはイオウ原子を表わし、および
Yがハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキニル、フェニル、OR、SRまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が水素原子またはメチル基を表わし、
が水素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、トリフルオロメチル、アミノもしくはチオメチル基を表わし、
がヨウ素原子、またはアミノ、ニトロ、アシルアミノ、ベンジル、2‐メトキシベンジル、フルフリル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、‐CHCHCOOH、‐CHCHCOONa、CCOOH、CCOONa、CCOOC、安息香酸エチル、安息香酸ナトリウム、CH=CHCOOC、プロピニ‐1‐イル、(CHCONH‐CCOONa、(CH)CONH‐(CH‐インドール、(CHCONH‐CH(COOH)(CH)インドール、(CH)CONH‐(CHOHまたは(CHCONH‐CHOH基を表わし、
Xが酸素原子を表わし、および
YがOH、SH、N‐メチル‐N‐フェニルアミノ(NPhCH)、N‐メチル‐N‐(4‐アシルアミノフェニル)アミノまたはトリアゾール基を表わす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式(Ic)および(Ic)で表わされる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、並びにそのプロドラッグ、そのバイオプレカーサーおよびその薬学上許容される塩基または酸付加塩:
【化6】

(上記式中、n=1〜4、m=0〜2、好ましくはRは水素原子を表わし、n=2およびm=0)。
【請求項7】
が水素原子を表わし、n=1〜2でありかつm=0である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム。
【請求項9】
Yがメチルアミノまたはシクロプロピルアミノ基を表わし、Rがヨウ素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、シクロプロピル、ペルフルオロエチル、ペルフルオロプロピル、トリフルオロメチル、アリル、トリフルオロメチルビニル、ビニル、1‐プロピニルまたはエチニル基を表わし、Rがヨウ素原子、およびベンジル、2‐メトキシベンジル、2‐フルオロベンジル、2‐ブロモベンゾイル、フルフリル、2‐フリルカルボニル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基から選択され、かつRが水素またはフッ素原子を表わす、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが酸素原子を表わし、YがOHまたはNH基を表わし、Rが水素原子または所望により1〜3個の炭素を有するアルキル基を表わし、Rが水素原子または置換ベンジル基を表わし、かつRが水素またはフッ素原子を表わす、請求項3に記載の化合物。
【請求項11】
下記の化合物からなる群から選択されるものである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物:
8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐(トリアゾール‐4‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐アセトアミド‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸メチル、
8‐〔(2‐クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸、
4‐〔〔1‐オキソ‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピル〕アミノ〕安息香酸メチル、
4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐フルオロベンゾイル)‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐カルボン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸 tert‐ブチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸 tert‐ブチル、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐チオメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐シクロペンチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ペンタフルオロエチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ヨード‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ブロモ‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(ヒドロキシ)(2‐チエニル)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐ペンタフルオロエチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオン酸、
3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐4‐(オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔2‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エチルスルホニルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐n‐プロピル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐(4‐メチルベンジル)‐8‐(2‐オキソヘプチ‐3‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2‐ヒドロキシ‐6‐フェニルヘキシ‐3‐イル)‐2‐(3,4‐ジメトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐4‐アミノ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐〔〔3‐(1‐メチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐1‐(オキソ)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
8‐ベンゾイル‐2‐シクロプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1S,4R)‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐7‐クロロ‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
ビス‐(2,2,2‐トリフルオロエチル)〔2‐〔2‐アミノ‐4‐(4‐メトキシフェニルチオ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕エトキシ〕メチルホスホネート、
4‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロアラビノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐アセチルオキシ‐3‐(アセチルオキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
S‐〔〔4‐アミノ‐8‐(5′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン〕‐5′‐イル〕メチオニン(S‐アデノシルメチオニンのバイオアイソスター)、
2‐アミノ‐4‐〔(4‐ブロモ‐2‐チエニル)メトキシ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(R)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(S)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2′‐(ブチリル)‐4‐(N‐ブチリルアミノ)‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
シス‐2,4‐ジアミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(1′S,2′R)‐2‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐4‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐〔(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)メトキシ〕エチルバリネート、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′,2′‐ジフルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
ビス(ピバロイルオキシメチル)〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホネート、
〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホン酸ナトリウム、
4‐アミノ‐8‐〔2‐〔〔ビス(ピバロイルオキシメチル)ホスホニル〕メトキシ〕エチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐チオキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の哺乳動物への投与を含んでなる、神経変性を伴う病状、特に老化、老齢、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、ダウン症候群、脳発作、末梢性ニューロパシー、網膜症(特に、色素性網膜炎)、プリオン病(特に、クロイツフェルト・ヤコブ病タイプの海綿状脳障害)、外傷性障害(脊椎への事故、緑内障に伴って起こる視神経の圧迫など)または化学製品および神経損傷の作用により生じる他の神経障害を治療または予防するための医薬品としての、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【請求項13】
哺乳動物における中枢または末梢疾患を治療または予防するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の前記哺乳動物への投与を含んでなり、ホスホジエステラーゼまたはヘムオキシゲナーゼの阻害によりcGMPの細胞内レベルを増加させる医薬品を製造するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【請求項14】
炎症疾患、慢性閉塞性気管支症、鼻炎、痴呆、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー、皮膚炎、乾癬、リウマチ様関節炎、感染症(特にウイルス感染症)、自己免疫疾患、多発性硬化(特に多発性硬化症)、ジスキネジー、糸球体腎炎、骨関節炎、癌、敗血症性ショック、エイズ、クローン病、骨粗鬆症、リウマチ様関節炎、肥満、うつ病、不安、精神分裂病、双極性障害、注意不足、線維筋痛症、パーキンソン病およびアルツハイマー病、糖尿病、筋萎縮性硬化症、多発性硬化症、Lewy小体痴呆、てんかんのような痙攣を伴う状態、線維筋痛症、老齢に伴う中枢神経系病状、記憶障害、および他の精神医学的障害から選択される中枢または末梢疾患を、哺乳動物において治療または予防するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の前記哺乳動物への投与を含んでなる、ホスホジエステラーゼ2または4型を阻害する医薬品を製造するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【請求項15】
医薬品、特に抗微生物、抗ウイルス性または抗癌医薬品、または心血管効果を有する医薬品としての、請求項1〜8のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【請求項16】
薬学上許容されるビヒクルまたは賦形剤とともに、請求項1〜11のいずれか一項に記載された少くとも1つの化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項17】
=Hである、請求項3に記載された式(Ia)または(Ib)の化合物の製造方法であって、
a)一般式(V)の化合物と、式RC(GP)=NHの基(Rは請求項3に記載の通りであり、GPは脱離基を表わす)である化合物との反応によって、式(VI)の化合物を得、
【化7】

(上記式中RおよびRは請求項3に記載の通りである)
【化8】

b)式(VI)の化合物とジエレクトロフィルとの反応によって、式(Ia)または(Ib)の化合物を得ること
を含んでなる方法。
【請求項18】
工程a)において、式(V)の化合物を式R(OMe)=NH.HClのイミデートと反応させ、工程b)において、a)にて得られた化合物を炭酸エチルと反応させ、式(VII)の化合物を得、
【化9】

該化合物を所望によりオキシ塩化リンおよび三級アミンと反応させて、式(VIII)の化合物を得:
【化10】

該化合物を所望であれば式HNRのアミンと反応させ、Y=NRである式(Ib)の化合物を得ること
を特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
YがN‐メチル‐N‐フェニルアミノ基を表わす場合、化合物(Ib)を水酸化物で処理し、Y=OHである式(Ib)の化合物を得ること
を特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
神経変性に伴う病状を治療または予防する1種以上の神経栄養因子の分泌を増加させる医薬品を製造するための、下記化合物の使用:
8‐(1‐ヒドロキシプロピル)‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐6‐カルボン酸エチル、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチルアミノ)‐8‐(プロピ‐1‐イニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐〔4‐(N,N‐ジメチルアミノフェニル)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐チオキソ‐1,2,3,4‐テトラヒドロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐チオメチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕‐8‐ニトロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐アミノ‐4‐〔N‐(4‐アミノフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐アセトアミド‐4‐〔N‐(4‐アセトアミドフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ヨード‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐〔(ヒドロキシ)(フェニル)メチル〕‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ベンジル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ベンゾイル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、N,N‐ジエチル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐6‐カルボキサミド、8‐ベンジル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オンおよび8‐ベンゾイル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)に表される化合物、その互変異性体、その異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマー、そのプロドラッグ、そのバイオプレカーサー並びにその薬学上許容される塩基または酸付加塩:
【化1】

〔上記式中、
AはCまたはNを表わし、
BおよびDは、同一でもまたは異なってもよく、NまたはCから選択されるが、但しAおよびBが同時に窒素原子を表わすことはなく、
は、
‐水素原子、
‐または、(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシまたはヒドロキシル基、
‐または、単結合によりまたは(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニルもしくは(C‐C)アルキニル基により1位の窒素原子へ直接結合された、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C18)ヘテロ環、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)を表わし、
およびRは、同一でもまたは異なってもよく、各々、
‐水素原子、
‐またはハロゲン原子、
‐または基:(C‐C)アルコキシ、(C‐C10)アルキル、(C‐C)アルキルCOOH、(C‐C)アルキルCOONa、ペルフルオロ(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリールCOOH、(C‐C18)アリールCOONa、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルケニル(C‐C18)へテロアリール、(C‐C)アルキニル(C‐C18)へテロアリール、CH(OH)(C‐C18)アリール、CO(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CH‐(C‐C18)アリール、(CHSONH‐(CH‐(C‐C18)アリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CH‐(C‐C18)アリール(n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2であって、1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、次の基:(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C18)アリール、ハロゲン、シアノ、ホスフェート、アルキルホスフェート、ニトロ、アルコキシ、(C‐C18)へテロアリール、(C‐C18)へテロアリール(C‐C)アルキル、COOH、CONR、NRCONHR、OR、SR、SOR、SO、COR、COOR、NRSOまたはNRから選択される1以上の基で所望により置換され、ここで(i)RおよびRは、互いに独立して、水素原子および次の基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキル、(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、(C‐C)アルコキシ(C‐C)アルキル、1〜3のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリール、OR′、NR′R″およびNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)から選択されるか、または(ii)RおよびRは一緒になって、所望により1以上の二重結合を含み、および/または所望により酸素、イオウまたは窒素原子を介在させた、2〜6個の炭素原子を有する直線または分岐状炭化水素ベース鎖を形成している)、
‐または、ニトロ、シアノ、OR、SR、SOR、SO、COR、CONR、COOR、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わし、
‐基RおよびRの定義において、「アリール」基は、1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族C‐C10「ヘテロ環」で置き換えてもよい、と理解され、
は、
‐水素原子、
‐または基:(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキル(C‐C12)アリール、または1〜3個のヘテロ原子を含む(C‐C12)へテロアリールを表わし、
およびRは、それらと隣り合う原子と一緒になって、N、OおよびSからなる群から選択される他のヘテロ原子を含んでもよい、五または六員環を形成し、
とCとの結合が単結合であるならば、CとRとの結合は二重結合であり、R=X(Xは酸素またはイオウ原子を表わす)または基NR(Rは前記の通りである)であり、
とCとの結合が二重結合であるならば、CとRとの結合は単結合であり、R=Y(Yはハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C)アルコキシ、(C‐C)シクロアルキル、OR、SR、SOR、SO、NRCOR、NRSOまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす)であり、Rは存在せず、
AとBとの結合が単結合であるならば、AとRとの結合は二重結合であり、R=X(Xは前記の通りである)であり、
AとBとの結合が二重結合であるならば、AとRとの結合は単結合で、Rは前記の通りであり、Rは存在せず、
とDとの結合が単結合であるならば、CとCとの結合は二重結合であり、
とDとの結合が二重結合であるならば、CとCとの結合は単結合であり、Dは炭素原子であるか、またはDは窒素原子であり、Rは存在せず、
式(I)において、縮合五員環がイミダゾールであり、Aが炭素原子であり、Bが窒素原子であるとき、Cは窒素原子で置き換えられ、こうして形成される六員環は1,2,4‐トリアジンであり、こうして形成される二環はイミダゾトリアジンである、と理解され、
X、Y、RおよびRは前記と同義を有している;
但し、該化合物が式(Ia)または(Ib)で表される場合、
【化2】

【化3】

‐Yが式(Ib)においてORを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、RがHを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において基NR(基RまたはRのうち少くとも一方は、場合により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わすとき、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は場合により置換されていることができ、
‐Rが式(Ib)において所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、YはNHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐Rが式(Ib)においてフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは式(Ia)においてHとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、およびYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルもしくはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが式(Ib)においてNH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、Rがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)において2‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、RがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、RがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、XはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、RがH、CHまたはSCHから選択され、RがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、R=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なり、
但し、該化合物は下記式で表されるものではない;
【化4】

]。
【請求項2】
Aが炭素原子、BおよびDが窒素原子であり、、こうして形成される六員ヘテロ環がトリアジンであるか、あるいはAが窒素原子を表わし、BおよびCが炭素原子を表わし、こうして形成される六員ヘテロ環がピリダジンである、一般式(I)で表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(Ia)または(Ib)で表される、請求項1または2に記載の化合物:
【化5】

【化6】

[上記式中、R、R、R、XおよびYは請求項1に記載された通りであり、および
は、
‐水素原子、(C‐C12)アルキル、(C‐C)シクロアルキル、(C‐C18)アリール、(C‐C18)アリール(C‐C)アルキルまたは(C‐C12)アルキル(C‐C18)アリール基、または1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C18)ヘテロ環(1以上の基‐CH‐は所望により‐O‐、‐S‐、‐S(O)‐、‐S(O)‐または‐NH‐で置き換えられ、(C‐C)アルキル、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびアルコキシ基から選択される1以上の基で所望により置換されている)、
‐または、基NR′R″またはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルまたは(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択され、前記式(Ia)および(Ib)は、R、XおよびYの定義に応じて、互いに互変異性体となりうる)を表わし、但し、
‐Yが式(Ib)においてORを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNRを表わし、RがHを表わすとき、Rは必ずアリールおよびアラルキルとは異なり、
‐Yが式(Ib)において基NR(基RまたはRのうち少くとも一方は、場合により置換されたフェニルまたはピリジル基から選択される)を表わすとき、Rは(C‐C10)アルキル、(C‐C10)アルケニル、(C‐C10)アルキニル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C)シクロアルキル(C‐C)アルキル基とは異なり、後者は所望により置換されていることができ、
‐Rが式(Ib)において所望により置換されたフェニルまたはピリジル基を表わすとき、YはNHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、NHCH(Et)、2‐エチルピペリジ‐1‐イル、シクロブチルアミノ、N(Me)CHCH=CH、N(Et)CHCH=CH、N(Me)CHcPr、N(Et)CHcPr、N(Pr)CHcPr、N(Me)Pr、N(Me)Et、N(Me)Bu、N(Me)プロパルギル、N(Et)プロパルギル、NHCH(CH)CH(CH)CH、N(CHCHOMe)CHCH=CH、N(CHCHOMe)Me、N(CHCHOMe)Et、N(CHCHOMe)Pr、N(CHCHOMe)CHcPr、NHCH(CH)CHCH、NHCH(cPr)、N(CHCHOMe)、N(Et)およびシクロブチルアミノとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノまたは1‐ピペラジニル基を表わし、Rがメチルまたはn‐プロピルを表わすとき、Rはヨードおよびベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)においてフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾフラニル、2,3‐ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2‐ベンゾピラニル、3,4‐ジヒドロ‐1,2‐ベンゾピラニルまたはテトラリニル基を表わすとき、Rは式(Ia)においてHとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Rがピラゾロトリアジン環の8位に直接結合されたヘテロ環を表わし、Rがアルキルまたは水素を表わし、およびYが基NRを表わし、Rが水素原子またはアルキル基から選択されるとき、RはHまたはアルキル、アルカノイル、カルバモイルもしくはN‐アルキルカルバモイル基とは異なり、
‐NRが式(Ib)においてNH基または基NH(C‐C)アルキルを表わすとき、Rは水素原子またはC‐Cアルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがCHを表わし、Rが水素原子を表わすとき、Rはベンジル、フェニル、ナフチル、(2‐ナフチル)メチル、ペンチル、ベンゾイル、プロピン、ペンテン‐1‐イル、2‐フリル、2‐チエニル、2‐クロロフェニル、3‐アセチルフェニル、3‐ニトロフェニル、3‐トリフルオロメチルフェニル、2‐ベンゾ〔b〕フリル、2‐ベンゾ〔b〕チエニル、2‐クロロベンゾイル、2‐メチルアミノベンゾイル、4‐メトキシベンゾイル、3‐トリフルオロメチルベンゾイル、フルフリル、(3‐フリル)メチル、(2‐チエニル)メチル、2‐ヒドロキシプロピル、ヨード、ニトロ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノおよびジエチルアミノカルボニルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンゾイルまたはヨードを表わすとき、Rはメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブチル、チオメチル、メトキシメチル、フェニルおよび2‐フリルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、YがNHCHを表わし、RがHを表わし、Rがベンジルまたは2‐メトキシベンジルを表わすとき、Rはメチル、n‐プロピルおよびトリフルオロメチルとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、Yがメチルアミノ、ベンジルアミノ、ピロリジニル、ジメチルアミノ、または1−ピペラジニル基を表わし、Rがメチルまたはn−プロピルを表わすとき、Rはヨードまたはベンゾイルとは異なり、
‐Rが式(Ib)において2‐フリル基であるとき、Rは水素原子または(C‐C)アルキル基とは異なり、
‐同時に、式(Ia)および(Ib)において、Rが水素原子であり、RがCH、CまたはCから選択され、RがH、C、(m)CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBrから選択され、RがH、C、(o)CHまたは(p)CHOCを表わすとき、YはH、OH、CH、C、C、n‐C、イソC、SH、SCH、NH(n‐C)またはN(Cとは異なり、XはOとは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがHを表わし、RがBrまたはHを表わし、RがH、CHまたはSCHから選択され、RがCまたはHであるとき、YはSCH、NH(n‐Pr)、NH(n‐Bu)、N(Et)、ピペリジル、OH、SH、O(i‐Pr)、CH、SEt、OCHおよびO(n‐Pr)とは異なり、
‐同時に、式(Ib)において、RがCF、CHOCH‐、Ph、Et、n‐PrまたはCHを表わし、YがNHCH、N(CHまたはN(CH)Phを表わし、R=HまたはCHであるとき、Rはβ‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビス(ジベンジルホスフェート)、サイクリックベンジル2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェート、2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル‐3′,5′‐ビスホスフェートおよびサイクリック2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル‐3′,5′‐ホスフェートとは異なり、
但し、該化合物は下記式で表されるものではない;
【化7】

]。
【請求項4】
が水素原子または(C‐C12)アルキル基を表わし、
が水素またはイオウ原子、(C‐C)アルキル基、トリフルオロ(C‐C)アルキル基、アミノ基、または基SR(Rは前記の通りである)を表わし、
が水素原子またはハロゲン原子、またはニトロ、(C‐C)アルキル、トリフルオロ(C‐C)アルキル、アシル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アルキニル、(C‐C18)アリール、(CHCONH‐(CHアリール、(CHSONH‐(CHアリールまたは(CHCONH‐CH(COOH)‐(CHアリール基(n=1〜4、m=0〜3およびp=0〜2)、または基NR′R″もしくはNHCOR′R″(R′およびR″は、互いに独立して、水素原子、(C‐C)アルキル、(C‐C)シクロアルキルおよび(C‐C12)アリール基、および1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族(C‐C12)ヘテロ環から選択される)を表わし、
が水素原子を表わし、
Xが酸素またはイオウ原子を表わし、および
Yがハロゲン原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキニル、フェニル、OR、SRまたはNR基(RおよびRは前記の通りである)を表わす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が水素原子またはメチル基を表わし、
が水素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、トリフルオロメチル、アミノまたはチオメチル基を表わし、
がヨウ素原子、またはアミノ、ニトロ、アシルアミノ、ベンジル、2‐メトキシベンジル、フルフリル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、‐CHCHCOOH、‐CHCHCOONa、CCOOH、CCOONa、CCOOC、安息香酸エチル、安息香酸ナトリウム、CH=CHCOOC、プロピニ‐1‐イル、(CHCONH‐CCOONa、(CH)CONH‐(CH‐インドール、(CHCONH‐CH(COOH)(CH)インドール、(CH)CONH‐(CHOHもしくは(CHCONH‐CHOH基を表わし、
Xが酸素原子を表わし、および
YがOH、SH、N‐メチル‐N‐フェニルアミノ(NPhCH)、N‐メチル‐N‐(4‐アシルアミノフェニル)アミノまたはトリアゾール基を表わす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式(Ic)および(Ic)で表される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、並びにそのプロドラッグ、そのバイオプレカーサーおよびその薬学上許容される塩基または酸付加塩:
【化8】

(上記式中n=1〜4、m=0〜2、好ましくはRは水素原子を表わし、n=2およびm=0)。
【請求項7】
が水素原子を表わし、n=1〜2およびm=0である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
4‐〔〔1‐(オキソ)‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム。
【請求項9】
Yがメチルアミノまたはシクロプロピルアミノ基を表わし、Rがヨウ素またはイオウ原子、またはメチル、プロピル、シクロプロピル、ペルフルオロエチル、ペルフルオロプロピル、トリフルオロメチル、アリル、トリフルオロメチルビニル、ビニル、1‐プロピニルまたはエチニル基を表わし、Rがヨウ素原子、およびベンジル、2‐メトキシベンジル、2‐フルオロベンジル、2‐ブロモベンゾイル、フルフリル、2‐フリルカルボニル、3‐フリルメチル、2‐チエニルメチル、3‐チエニルメチル、2‐ピリジルメチル、2‐クロロベンゾイル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基から選択され、Rが水素またはフッ素原子を表わす、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが酸素原子を表わし、YがOHまたはNH基を表わし、Rが水素原子または場合により1〜3個の炭素を有するアルキル基を表わし、Rが水素原子または置換ベンジル基を表わし、Rが水素またはフッ素原子を表わす、請求項3に記載の化合物。
【請求項11】
下記化合物からなる群から選択される、1〜10のいずれか一項に記載の化合物:
8‐ヨード‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐ヨード‐4‐(トリアゾール‐4‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐アセトアミド‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸メチル、
8‐〔(2‐クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロフェニル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸、
4‐〔〔1‐オキソ‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピル〕アミノ〕安息香酸メチル、
4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐フルオロベンゾイル)‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐カルボン酸エチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸tert‐ブチル、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオン酸tert‐ブチル、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(3‐フリル)(ヒドロキシ)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐2‐n‐プロピル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐チオメチル‐8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3‐フリルメチル)‐4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐トリフルオロメチル‐8‐シクロペンチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ペンタフルオロエチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐(2‐メトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ヨード‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐ブロモ‐8‐(2‐メトキシベンジル)‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔(ヒドロキシ)(2‐チエニル)メチル〕‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐ペンタフルオロエチル‐4‐(N‐メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2‐クロロベンゾイル)‐2‐トリフルオロメチル‐4‐(N‐シクロプロピルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐(2‐チエニルメチル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐n‐プロピル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐メチルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐(N‐シクロプロピルアミノ)‐2‐トリフルオロメチル‐8‐〔(2‐チエニル)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオン酸、
3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕アクリル酸エチル、
4‐〔(ヒドロキシ)〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕メチル〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔〔1‐(オキソ)‐4‐3‐(オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔2‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エチルスルホニルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐n‐プロピル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
4‐〔1‐オキソ‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピルアミノ〕安息香酸ナトリウム、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(インドール‐3‐イル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(2‐トリフルオロメチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
N‐〔1‐(カルボキシル)‐2‐(4‐ヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロパンアミド、
4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐(4‐メチルベンジル)‐8‐(2‐オキソヘプチ‐3‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2‐ヒドロキシ‐6‐フェニルヘキシ‐3‐イル)‐2‐(3,4‐ジメトキシベンジル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
エリトロ‐4‐アミノ‐8‐(2‐ヒドロキシ‐3‐ノニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐〔〔3‐(1‐メチル‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐1‐(オキソ)プロピル〕アミノ〕安息香酸ナトリウム、
8‐ベンゾイル‐2‐シクロプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
N‐〔2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)プロピオンアミド、
3‐(4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)‐N‐〔3‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)プロピル〕プロピオンアミド、
N‐〔2‐ヒドロキシ‐2‐(3,4‐ジヒドロキシフェニル)エチル〕‐3‐〔4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕プロピオンアミド
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニルアミノ)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐キシロフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐フルオロ‐8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔トランス‐2,トランス‐3‐ジヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐4‐エニル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1S,4R)‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔4‐(ヒドロキシメチル)シクロペンテ‐2‐エン‐1‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン
4‐アミノ‐7‐クロロ‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
ビス‐(2,2,2‐トリフルオロエチル)〔2‐〔2‐アミノ‐4‐(4‐メトキシフェニルチオ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル〕エトキシ〕メチルホスホネート、
4‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐(3′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐4‐(シクロプロピルアミノ)‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′‐フルオロアラビノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐アセチルオキシ‐3‐(アセチルオキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐2‐クロロ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
4‐アミノ‐8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐(2′‐デオキシ‐2′‐フルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
S‐〔〔4‐アミノ‐8‐(5′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン〕‐5′‐イル〕メチオニン(S‐アデノシルメチオニンのバイオアイソスター)、
2‐アミノ‐4‐〔(4‐ブロモ‐2‐チエニル)メトキシ〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(R)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(S)‐4‐ベンジルアミノ‐2‐〔1‐(ヒドロキシメチル)プロピルアミノ〕‐8‐イソプロピルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2′‐(ブチリル)‐4‐(N‐ブチリルアミノ)‐8‐(β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐3′,5′‐シクロホスフェート、
シス‐2,4‐ジアミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
(1′S,2′R)‐2‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
(1′S,2′R)‐4‐アミノ‐8‐〔〔1′,2′‐ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロピ‐1′‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔(2‐ヒドロキシエトキシ)メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)ブチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
2‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔2‐ヒドロキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)エトキシメチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
2‐〔(2‐アミノ‐4‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)メトキシ〕エチルバリネート、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′,3′‐ジデオキシ‐2′,2′‐ジフルオロ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
8‐(2′‐デオキシ‐β‐D‐リボフラノシル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
ビス(ピバロイルオキシメチル)〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホネート、
〔2‐(4‐アミノピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐8‐イル)エトキシ〕メチルホスホン酸ナトリウム、
4‐アミノ‐8‐〔2‐〔〔ビス(ピバロイルオキシメチル)ホスホニル〕メトキシ〕エチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐オキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕‐2‐チオキソピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐2‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
シス‐4‐アミノ‐8‐〔2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐オキサチオラン‐5‐イル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、
8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、
4‐アミノ‐8‐〔〔(3R,4R)‐3‐ヒドロキシ‐4‐(ヒドロキシメチル)ピロリジン‐1‐イル〕メチル〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の哺乳動物への投与を含んでなる、神経変性に伴う病状、特に老化、老齢、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、ダウン症候群、脳発作、末梢性ニューロパシー、網膜症(特に、色素性網膜炎)、プリオン病(特に、クロイツフェルト・ヤコブ病タイプの海綿状脳障害)、外傷性障害(脊椎への事故、緑内障に伴って起こる視神経の圧迫など)または化学製品および神経損傷の作用により生じる他の神経障害を治療または予防するための医薬品としての、下記式で表される化合物を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【化9】

【請求項13】
哺乳動物において中枢または末梢疾患を治療または予防するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の前記哺乳動物への投与を含んでなる、ホスホジエステラーゼまたはヘムオキシゲナーゼの阻害によりcGMPの細胞内レベルを増加させる医薬品を製造するための、下記式で表される化合物を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【化10】

【請求項14】
哺乳動物において、炎症疾患、慢性閉塞性気管支症、鼻炎、痴呆、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー、皮膚炎、乾癬、リウマチ様関節炎、感染症(特にウイルス感染症)、自己免疫疾患、多発性硬化(特に多発性硬化症)、ジスキネジー、糸球体腎炎、骨関節炎、癌、敗血症性ショック、エイズ、クローン病、骨粗鬆症、リウマチ様関節炎、肥満、うつ病、不安、精神分裂病、双極性障害、注意不足、線維筋痛症、パーキンソン病およびアルツハイマー病、糖尿病、筋萎縮性硬化症、多発性硬化症、Lewy小体痴呆、てんかんのような痙攣を伴う状態、線維筋痛症、老齢に伴う中枢神経系病状、記憶障害、および他の精神医学的障害から選択される中枢または末梢疾患を治療または予防するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の有効量の前記哺乳動物への投与を含む、ホスホジエステラーゼ2または4型を阻害する医薬品を製造するための、下記式で表される化合物を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【化11】

【請求項15】
医薬品、特に抗微生物、抗ウイルス性または抗癌医薬品、または心血管効果を有する医薬品としての、下記式で表される化合物を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載された化合物の使用。
【化12】

【請求項16】
薬学上許容されるビヒクルまたは賦形剤とともに、請求項1〜11のいずれか一項に記載された少くとも1種の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項17】
=Hである、請求項3に記載された式(Ia)または(Ib)の化合物の製造方法であって、
a)一般式(V)の化合物と、式RC(GP)=NHの基(Rは請求項3に記載の通りであり、GPは脱離基を表わす)とを含む化合物tの反応によって、式(VI)の化合物を得、
【化13】

(上記式中RおよびRは請求項3に記載の通りである)
【化14】

b)式(VI)の化合物とジエレクトロフィルとの反応によって、式(Ia)または(Ib)の化合物を得ること
を含んでなる、方法。
【請求項18】
工程a)において、式(V)の化合物と、式R(OMe)=NH.HClのイミデートとを反応させ、工程b)において、a)において得られた化合物と炭酸エチルとを反応させて、式(VII)の化合物を得、
【化15】

該化合物を所望によりオキシ塩化リンおよび三級アミンと反応させ、式(VIII)の化合物を得、
【化16】

該化合物を所望であれば式HNRのアミンと反応させ、Y=NRである式(Ib)の化合物を得ること
を特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
YがN‐メチル‐N‐フェニルアミノ基を表わすとき、化合物(Ib)を水酸化物にて処理し、Y=OHである式(Ib)の化合物を得ることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
神経変性に伴う病状を治療または予防する1種以上の神経栄養因子の分泌を増加させる医薬品を製造するための、下記化合物の使用:
8‐(1‐ヒドロキシプロピル)‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐6‐カルボン酸エチル、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐フェニルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチルアミノ)‐8‐(プロピ‐1‐イニル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)‐8‐(β‐D‐グリセロペントフラン‐3′‐ウロシ‐1′‐イル)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐(メチルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐〔4‐(N,N‐ジメチルアミノフェニル)〕ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐チオキソ‐1,2,3,4‐テトラヒドロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐チオメチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン、2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、2‐メチル‐4‐〔N‐メチル‐N‐(4‐ニトロフェニル)アミノ〕‐8‐ニトロピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐アミノ‐4‐〔N‐(4‐アミノフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐アセトアミド‐4‐〔N‐(4‐アセトアミドフェニル)‐N‐メチルアミノ〕‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ヨード‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐〔(ヒドロキシ)(フェニル)メチル〕‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ベンジル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、8‐ベンゾイル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン、N,N‐ジエチル‐2‐メチル‐4‐(N‐メチル‐N‐フェニルアミノ)ピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐6‐カルボキサミド、8‐ベンジル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オンおよび8‐ベンゾイル‐2‐メチルピラゾロ〔1,5‐a〕‐1,3,5‐トリアジン‐4‐オン。

【図1】
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【公表番号】特表2006−502999(P2006−502999A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−523885(P2004−523885)
【出願日】平成15年7月25日(2003.7.25)
【国際出願番号】PCT/FR2003/002354
【国際公開番号】WO2004/011464
【国際公開日】平成16年2月5日(2004.2.5)
【出願人】(505032078)
【氏名又は名称原語表記】GREENPHARMA
【Fターム(参考)】