説明

方法

脂質アシルトランスフェラーゼを食料品に添加する、食料品中で乳化剤をin situ生成する方法。この乳化剤は、食料品の遊離脂肪酸含有量を増加させずに、又は実質的に増加させずに生成されることが好ましい。脂質アシルトランスフェラーゼは、脂質から、以下のアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセリンの1種類または複数に、アシル基を転移させることが可能である脂質アシルトランスフェラーゼであることが好ましい。乳化剤に加えて、スタノールエステル又はスタノールエステル又はタンパク質エステル又は炭水化物エステル又はジグリセリド又はモノグリセリドの1種類若しくは複数を生成できることが好ましい。これらのうちの1種類又は複数は、追加の乳化剤として機能することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
食料品中での乳化剤のインサイチュ生成方法であって、脂質アシルトランスフェラーゼを前記食料品に添加するステップを含む方法。
【請求項2】
少なくとも2種類の乳化剤が生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記乳化剤が前記食料品中の遊離脂肪酸を増加させずに、又は実質的に増加させずに生成される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシル基を脂質から以下のアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセリンの1種類又は複数に転移させることが可能である脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記乳化剤の少なくとも1種類が炭水化物エステルである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記乳化剤の少なくとも1種類がタンパク質エステルである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記食料品中でステロールエステル、スタノールエステル、タンパク質エステル、炭水化物エステル、ジグリセリド又はモノグリセリドの中から1種類又は複数がインサイチュ生成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種類又は複数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記スタノールエステルが1種類又は複数のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナスヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記乳化剤が、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン又はDGMGの1種類又は複数である、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
乳化剤を含む食料品を食品材料から調製するための脂質アシルトランスフェラーゼの使用であって、前記乳化剤が、前記食料品中の遊離脂肪酸を増加させずに、又は実質的に増加させずに生成され、前記脂質アシルトランスフェラーゼによって前記食品材料の構成物質から生成されることを特徴とする、使用。
【請求項16】
少なくとも2種類の乳化剤が生成される、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
前記乳化剤の少なくとも1種類が炭水化物エステルである、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
前記乳化剤の少なくとも1種類がタンパク質エステルである、請求項16に記載の使用。
【請求項19】
前記食料品においてステロールエステル、スタノールエステル、タンパク質エステル、炭水化物エステル、ジグリセリド又はモノグリセリドの1種類又は複数もインサイチュ生成される、請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
【請求項20】
前記ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種類又は複数である、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
前記スタノールエステルが1種類又は複数のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項20に記載の使用。
【請求項22】
アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素として前記脂質アシルトランスフェラーゼが特徴づけられる、請求項15から21のいずれか一項に記載の使用。
【請求項23】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナスヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項15から22のいずれか一項に記載の使用。
【請求項24】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項15から23のいずれか一項に記載の使用。
【請求項25】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上同一であるアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項15から24のいずれか一項に記載の使用。
【請求項26】
前記乳化剤が、以下、すなわち、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン、DGMGの1種類又は複数である、請求項15から25のいずれか一項に記載の使用。
【請求項27】
脂質アシルトランスフェラーゼを含有する食品又は飼料酵素組成物。
【請求項28】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項27に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項29】
前記脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナスヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項27又は請求項28に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項30】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項27から29のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項31】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項27から30のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項32】
請求項27から31のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物の、請求項15から26のいずれか一項に記載の使用、或いは請求項1から14のいずれか一項に記載の方法における使用。
【請求項33】
請求項1から14のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる食料品。
【請求項34】
固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項35】
アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素として前記脂質アシルトランスフェラーゼが特徴づけられる、請求項34に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ。
【請求項36】
前記脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含む、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナスヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項34又は請求項35に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ。
【請求項37】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項34から36のいずれか一項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ。
【請求項38】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項34から37のいずれか一項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ。
【請求項39】
「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」、「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」又は「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」の1つ又は複数を用いて目的とする酵素を試験するステップと、
(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の1つ又は複数の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合にその脂質アシルトランスフェラーゼを選択するステップとを含む、本発明によって使用される適切な脂質アシルトランスフェラーゼを特定する方法。
【請求項40】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、
(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の2つ以上の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の3つ以上の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、のすべての特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
請求項39から42のいずれか一項に記載の方法を用いて特定される脂質アシルトランスフェラーゼ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食料品中での乳化剤のインサイチュ生成方法であって、脂質アシルトランスフェラーゼを前記食料品に添加するステップを含み、前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素であることを特徴とする方法。
【請求項2】
少なくとも2種類の乳化剤が生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記乳化剤が前記食料品中の遊離脂肪酸を増加させずに、又は実質的に増加させずに生成される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシル基を脂質から以下のアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセリンの1種類又は複数に転移させることが可能である脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記乳化剤の少なくとも1種類が炭水化物エステルである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記乳化剤の少なくとも1種類がタンパク質エステルである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記食料品中でステロールエステル又はスタノールエステル又はタンパク質エステル又は炭水化物エステル又はジグリセリド又はモノグリセリドの1種類又は複数がin situ生成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種類又は複数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記スタノールエステルが1種類又は複数のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、H−309を含む、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上同一であるアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記乳化剤が、以下、すなわち、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン、DGMGの1種類又は複数である、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
乳化剤を含む食料品を食品材料から調製するための脂質アシルトランスフェラーゼの使用であって、前記乳化剤が、前記食料品中の遊離脂肪酸を増加させずに、又は実質的に増加させずに生成され、前記脂質アシルトランスフェラーゼによって前記食品材料の構成物質から生成され、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素であることを特徴とする使用。
【請求項15】
少なくとも2種類の乳化剤が生成される、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
前記乳化剤の少なくとも1種類が炭水化物エステルである、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
前記乳化剤の少なくとも1種類がタンパク質エステルである、請求項15に記載の使用。
【請求項18】
前記食料品においてステロールエステル又はスタノールエステル又はタンパク質エステル又は炭水化物エステル又はジグリセリド又はモノグリセリドの1種類又は複数もインサイチュ生成される、請求項14から17のいずれか一項に記載の使用。
【請求項19】
前記ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種類又は複数である、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
前記スタノールエステルが1種類又は複数のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、H−309を含む、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項14から20のいずれか一項に記載の使用。
【請求項22】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項14から21のいずれか一項に記載の使用。
【請求項23】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上同一であるアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項14から22のいずれか一項に記載の使用。
【請求項24】
前記乳化剤が、以下、すなわち、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン、DGMGの1種類又は複数である、請求項14から23のいずれか一項に記載の使用。
【請求項25】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種類又は複数である)を含む酵素であることを特徴とする、脂質アシルトランスフェラーゼを含有する食品又は飼料酵素組成物。
【請求項26】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、H−309を含む、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項25に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項27】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種類若しくは複数に由来する生物から得ることができる、請求項25から26のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項28】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上同一であるアミノ酸配列、の1つ又は複数を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物。
【請求項29】
請求項25から28のいずれか一項に記載の食品又は飼料酵素組成物の、請求項14から24のいずれか一項に記載の使用、或いは請求項1から13のいずれか一項に記載の方法における使用。
【請求項30】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる食料品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33a】
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【図33b】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【公表番号】特表2006−521787(P2006−521787A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500330(P2006−500330)
【出願日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000655
【国際公開番号】WO2004/064537
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(397060588)ダニスコ エイ/エス (67)
【Fターム(参考)】