説明

施錠された分配用キャビネットおよび方法

物品を分配するための装置は、物品を貯蔵するための内部を有するキャビネットを含む。ディスペンサフレームがキャビネットに結合され、ディスペンサフレームはキャビネットから引き出すことによってアクセスされるように設計される。ディスペンサフレームは複数の分配メカニズムを保持するように設計された複数の仕切りを含み、各分配メカニズムは貯蔵エリアの中に複数の物品を保持する。分配メカニズムの配置を調整し得るように、仕切りは形態変更が可能である。ディスペンサフレームの前方の、キャビネット前面に、施錠可能な扉が取り付けられる。扉はキャビネット内部およびディスペンサフレームにアクセスするために開かれる。貯蔵エリアの下方に分配用引き出しが置かれ、分配メカニズムから物品が分配される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に物品(item)の分配(dispensing)および再貯蔵(restocking)の分野に関する。詳細には薬品のような、しかしこれに限定されない施錠された物品の分配および再貯蔵に関する。より詳細には、本発明は要求に応じて広範囲の物品を分配するための、分配装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの産業では物品が特定の場所において使用し得ることを必要とする。例えば医療業界においては、開業医は患者が処置を受ける場所の近くに、医療用消耗品または薬品を置くことが便利であることを知る。分配される物品の種類、物品が使用される環境などに応じて、様々な分配用キャビネットが提案されてきた。これらのキャビネットは様々な寸法、形態(configuration)およびセキュリティレベルのものが提供され得、利便性のために物品が使用される場所の近くに置かれ得る。いくつかの成功した分配用キャビネットの例は、米国特許番号第6,272,394号、第6,385,505号、第5,805,455号、第5,805,456号、第5,745,366号、第5,905,653号、第5,927,540号、第6,039,467号、第6,151,536号、第5,377,864号、および第5,190,185号に記載されており、それらの全ての開示内容は本明細書中で参考として援用される。
【0003】
分配用キャビネットは周期的に物品によって再貯蔵される必要がある。再貯蔵される物品の種類、再貯蔵される物品種類の数、物品に関するセキュリティのレベル、などに応じて、再貯蔵の操作は挑戦となり得る。さらに、一部の事例においては、看護師ユーザは分配用キャビネットが異なった形態を有することを希望し得る。これが再貯蔵の操作をさらに複雑にし得、その結果分配用キャビネットの形態は使用中の時間とともに変化する。それ故に、この発明はその他の特徴の間で、分配用装置および物品の再貯蔵および分配用装置の形態変更(reconfiguring)を助長する方法、に関する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、物品を分配することおよび再貯蔵することのための様々な装置および方法を提供する。一部の実施形態においては、このような分配装置は内部の貯蔵領域を囲む前面、背面、一対の側面を有するキャビネットを含む。ディスペンサフレームはキャビネットに結合され、一部の事例においては内部から(外へ)引き出されるように設計され得る。ディスペンサのフレームは1つ以上の仕切り(divider)を含み、その仕切りには分配される物品を保持する分配(dispensing)メカニズムが1つ以上結合され得る。施錠できる扉が、ディスペンサフレームの前に置かれるために、キャビネットの前面に結合され得る。それ故に扉を開けることによって、ディスペンサフレームへのアクセスが得られる。さらに、分配用引き出しがまた、格納ディスペンサフレームの下方でキャビネットに結合され得る。この方法によって、分配メカニズムによって分配される物品は分配用引き出しの中に落下し得る。
【0005】
分配用キャビネットの1つの特徴は、仕切りの形態変更が可能であることにあり、その結果、同じディスペンサフレームの中で分配メカニズムの異なる種類および/または配置が提供され得ることである。さらに、分配用引き出しはディスペンサフレームと概略同じ幅を有し得る。例えば、ディスペンサフレームおよび分配用引き出しは、キャビネットの前面を越えて伸長し得る。この方法によって、キャビネットの実質的に全ての分配メカニズムを保持する1個のディスペンサフレームが、ディスペンサフレームを単に引き出すだけで、アクセスされ得る。しかしながら、複数の分配用引き出しもまた、備え得ることが理解される。
【0006】
分配用キャビネットはまた、患者の情報、看護師ユーザの情報、再貯蔵ユーザまたは薬剤師の情報、物品の情報、などの情報を蓄えるために用いられるコンピュータシステムを有し得る。コンピュータシステムはまた、分配操作、再貯蔵操作、などを制御することによって、分配用キャビネットの操作を助長するために使用され得る。コンピュータシステムは、分配メカニズムの位置を決定しその作動を制御すると共に、仕切りの形態を決定するために、様々な制御器、回路基板、その他の回路または類似品を含み得る。例えば一局面においては、コンピュータシステムはディスペンサフレームに取り付けられた回路基板およびキャビネットフレ−ムに取り付けられた制御器を含み得る。
【0007】
コンピュータシステムはまた、仕切りの形態を感知するために使用し得る。例えば一局面においては、コンピュータシステムは、仕切りがディスペンサフレーム上の特定の場所に存在するかどうかを調査する(poll)ために使用され得る。この情報はその後コンピュータのメモリに蓄えられ得る。
【0008】
特定の仕切り上の各分配メカニズムの場所または位置は、感知されコンピュータに送られ、その結果、各分配ユニットに対する物品が指定され、コンピュータに蓄えられ得る。利便性のために、仕切りは分配メカニズムと接続するインターフェースを含み得る。分配メカニズムに物品を指定する準備ができたときに、分配ユニット上のボタンまたはスイッチなどの感知(sensor)メカニズムが、回路の短絡などの検知可能な事象(event)を発生するために作動され得る。このようにして、仕切りの場所が決定され、コンピュータに伝送され得る。物品に関する情報が次にコンピュータに入力され得、その結果コンピュータは各分配メカニズムおよびそれに関連した物品の位置の記録を所有する。
【0009】
物品を分配用キャビネット内に再貯蔵するために、再貯蔵ユーザの識別情報が、再貯蔵物品に対する要求と共に、コンピュータに入力され得る。承認された後に、再貯蔵リストがコンピュータによって作成され得、再貯蔵ユーザまたは薬剤師によって選択され得る。このリストはホストコンピュータからコンピュータネットワークを通じて伝送され得る。任意ではあるが、扉の上の照明(light)が光り得、扉の上のボタンを押して扉を開き得るが、一部の事例においては扉は自動的に開き得るのでボタンを押す必要はない。ディスペンサフレームは次に、分配メカニズムにアクセスするために、キャビネットから引き出され得る。しかしながら、一部の事例においては、ディスペンサフレームをキャビネットから引き出す必要なしに、分配メカニズムにアクセスし得る。
【0010】
一局面においては、再貯蔵を必要とする分配メカニズム上の照明のような、視覚的な指示器を点滅し得る。よって再貯蔵担当者(technician)は、点滅する照明を有する分配メカニズムの1つの上の感知メカニズムを作動させ得、特定の分配メカニズムが再貯蔵されるべきことをコンピュータに伝え得る。照明は連続的に点灯し得、再貯蔵されるべき物品の名称がコンピュータによって表示される。任意ではあるが、すべての在庫する物品の数量が確認され得る。確認は使用期限(expiration date)をチェックするためにもなされ得る。物品は分配メカニズムの中に再貯蔵され、その数が入力され、その分配メカニズムに対する再貯蔵が完了したことを示すために感知メカニズムが作動され得る。次いで照明は消灯され、別の分配メカニズムに対して操作が繰り返され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、ほかの特徴の間で、再貯蔵と同様に容易に形態変更が可能な、例示的な分配装置を提供する。分配装置は、認証された個人のみにアクセスが提供されている、キャビネットの中に施錠された分配ユニットを有し得る。分配ユニットは、分配されるべき個々の物品を保持する、種々の分配メカニズムを保持し得る。このような配置は、薬物、薬品、または類似品のような施錠されることを要する物品に対して、特に良く適している。看護師ユーザが公認されている場合には、これらの物品は分配用引き出しの中に落下し、その物品にアクセスするために引き出しはキャビネットから引き出され、物品は分配ユニットから分配され得る。
【0012】
分配ユニットは分配メカニズムをを保持するディスペンサフレームを含み得る。ディスペンサフレームはまた、分配メカニズムへのアクセスを提供するために、キャビネットから引き出され得る。さらに、ディスペンサフレームは分配メカニスムを保持する形態変更が可能な仕切りを含み得る。このようにして、仕切りおよび/または仕切りの上の分配メカニズムの場所の形態変更をすることによって、分配メカニズムの広範囲にわたる多様な配置が提供され得る。さらに、各種の分配メカニズムが装備され得る。
【0013】
ユニットの形態変更をするために、ディスペンサフレームが引き出されて、仕切りが形態変更され得る。また、分配メカニズムは仕切り上の異なる場所に差し込まれ得る。仕切りの形態および仕切り上の分配メカニズムの位置を決定するために、種々の感知または検出システムが使用され得、その結果コンピュータシステムが物品を各分配メカニズムと関連させ得る。例えば、分配メカニズムの場所の形態変更がなされたとき、分配メカニズムの新しい場所を示すために、ボタンのような感知メカニズムが分配メカニズムの上で押され得る。これは、各仕切りの上に物理的な位置ラベルが置かれてきた既存技術とは、はっきりとした対照をなす。このようなシステムの形態が変更された場合には、これらのラベルは同様に変更を要する。
【0014】
このような配置は、初期貯蔵および再貯蔵を容易にする。分配メカニズムを初期貯蔵するために、分配メカニズム上のボタンのような感知メカニズムが、分配メカニズムを識別するために押され得る。貯蔵されるべき物品の種類および数量が、次いでコンピュータに入力され得る。ボタンを押すことによって、コンピュータはアクセスされる分配メカニズムを検出し、その位置に物品を割り当て得る。
【0015】
再貯蔵するために、再貯蔵リストが選択され得る。分配用キャビネットのコンピュータは、種々の再貯蔵情報がコンピュータにダウンロードされ得るように、ネットワークと結合され得る。この情報はコンピュータに蓄えられ得るか、または必要なときにネットワーク上でアクセスされ得る。再貯蔵されるべき分配メカニズム上の照明、LEDまたは類似品などの視覚指示器が次いで、再貯蔵ユーザまたは薬剤師を再貯蔵操作の間ガイドするために作動され得る。再貯蔵されつつある分配メカニズムを識別するために、分配メカニズム上のボタンが押され得、予定されている数量が表示画面上に表示され得る。数量が確認され、分配メカニズムは再貯蔵され、数量が入力され得る。
【0016】
図1を参照することによって、分配用キャビネット10の一実施形態が記述される。キャビネット10は便宜上種々の透明なパネル14を有するキャビネットフレーム12によって構成され得る。キャビネット10はさらにキャビネット10の中にある一連の棚20を覆う、一対の扉16および18を含む。また図1Aに示されるように、棚20は調節可能な仕切り22を使用して、利便性のために種々の貯蔵場所に分割され得る。さらに各貯蔵場所に関連して、物品ボタン24があり、これは各貯蔵場所からの物品の取り出しまたは各貯蔵場所への物品の格納を記録するために押され得る。また照明26が各物品ボタンに近接して、再貯蔵ユーザを特定の貯蔵場所にガイドするために置かれ得る。さらにラベル28が、特定の貯蔵場所に貯蔵された物品の情報を含み、各貯蔵場所と関連付けられ得る。任意ではあるが、扉16および18は施錠され得、コンピュータ30に適切な識別情報が入力されるときのみに開かれ得る。それ故に、棚20の1つから物品を取るために、看護師ユーザはコンピュータ30に適切な識別情報を入力し得る。
【0017】
情報の入力を容易にするために、コンピュータ30は従来形のキーボード32および数字キーを含むキーパッド33を含む。キーパッド33の上方にタッチパッド33aが置かれ、表示画面34上のポインタを操作するために使用され得る。キーパッド33の下方には、表示画面34のコントラストを調整し、スピーカ33bから発せられる音を調整するためのキーが置かれる。キーボード32の下方には、レセプト用ポート33cが置かれ、ここを印刷されたレセプトが通過し得る。利便性のために、キーボード32を含むパネルはレセプトのプリンタにアクセスするために、下向きに回転し得る。
【0018】
コンピュータ30上の種々の入力装置の1つの利用は、看護師ユーザが取り出される(removed)べき1つ以上の物品を選択し得ることである。利便性のために、物品のリストおよび入力された情報は表示画面34上に手軽に表示され得る。さらに表示画面34は、表示画面34上でそれに触れるだけで種々の物品を選択することが出来るタッチスクリーン画面であり得る。コンピュータ30は、コンピュータ30に種々の情報を供給し得る、いかなる種類のコンピュータネトワークとも結合され得る。例えば、再貯蔵リストは中央サーバまたはホストコンピュータシステムから伝送され得る。
【0019】
適切な物品が選択されたときには、扉16および18は(扉16および18がすでに施錠されている場合には)開錠され得、看護師ユーザを選択された物品にガイドするために、適切な照明26が点灯され得る。物品が取り出されたときには、看護師ユーザは取り出された物品の数に等しい回数だけ物品ボタン24を押し得る。同様の操作が、貯蔵場所に物品を再貯蔵することに対しても使用し得る。このような操作に関するさらなる説明は、米国特許番号第6,272,394号、第6,385,505号、第5,805,455号、第5、805、456号、第5,745,366号、第5,905,653号、第5,927,540号、第6,039,467号、第6、151,536号に記載されている。これらはすでに本明細書中で参考として援用されているので、さらなる説明はしない。
【0020】
キャビネット10はさらに、薬品または付加的なセキュリティを必要とするほかの種類の物品を保管するための種々の引き出し38を有する、薬剤セクション36を含む。コンピュータ30に適切な情報が入力されたときには、適切な引き出し38が開錠され得、引き出し上の照明40が点灯され得、看護師ユーザを適切な扉にガイドする。引き出し38は利便性を考慮し、物品に対する付加的なセキュリティを与えるために、選択的に施錠可能な蓋を有し得る種々の容器を含み得る。選択された物品を有する容器に対応する蓋は、棚20に関して記述されたものと同様の方法で開錠され得、看護師ユーザは照明を使用して開錠された容器にガイドされ得る。薬剤セクション36において使用され得る種々の種類の引き出しおよび容器の配置の例は、米国特許番号第6,272,394号、第6,385,505号、第5,805,455号、第5,805,456号、第5,745,366号、第5,905,653号、第5,927,540号、第6,039,467号、第6,151,536号の少なくとも一部に見ることを得る。これらはすでに本明細書中で参考として援用されているので、さらなる説明はしない。
【0021】
薬剤ユニット36はさらに、図2〜図5に非常に詳しく示されている分配ユニット42を含む。要するに、分配ユニット42は、キャビネット10のキャビネットフレーム12の中に挿入され得る分配ユニットフレーム44を含む。ディスペンサフレーム48へのアクセスを提供するために開かれ得る扉46が、分配ユニットフレーム44に結合されている(図3参照)。以下に非常に詳しく説明するように、様々な分配メカニズム50へのアクセスを提供するためにディスペンサフレーム48は分配ユニットフレーム44から引き出され得る(例えば図4および図5)。図2に最も良く示されるように、ディスペンサフレーム48の下に分配用引き出し52が配置されており、これはコンピュータ30によって選択された後に分配メカニズム50から落下する物品を受け取る(図1参照)。利便性のために、分配用引き出し52は、分配操作中の分配用引き出しに看護師ユーザをガイドするための照明54を含み得る。利便性のために、扉46を開けることを助けるために、扉46の上にハンドル56を備え得る(図1および図2参照)。
【0022】
一部の事例においては、分配された物品がキャビネット10に戻される必要が生じ得る。一部の状況下においては、様々な法律および規則が、分配された物品がキャビネット10に戻されることを禁止している。そこでキャビネット10に返却ユニット58が取り付けられ得、ユニット58はその中に置かれる物品を入れるために開かれるスライド式(または回転式)の扉60を有する。物品を返却するとき、返却に関する情報がコンピュータ30に入力され得る。利便性のために、返却ユニット58上の照明62が、看護師ユーザに物品が返却され得ることを示すために点灯され得る。返却ユニット58は、ひとたび物品がユニットの中に置かれたら、再貯蔵ユーザまたは担当者が返却ユニット58へのアクセスを得る資格が与えられない限り、その物品はユニットから戻らないように、設計されることが望ましい。例えば再貯蔵担当者は、返却ユニット58を開錠して返却ユニット58の中の物品へのアクセスを許容するために、コンピュータ30に適切な情報を入力することを要求され得る。
【0023】
キャビネット10のある特定の配置が述べられてきたが、分配ユニット42は様々な分配キャビネットと共に使用され得ることが認識されるであろう。例えば分配ユニット42はもっぱら薬品の分配のために使用されるキャビネットの中に置かれ得、また引き出し38と同様の引き出しのみを含み得る。別の代替案としては、分配ユニット42は棚20と同様の棚のみを含むキャビネットの中に置かれ得る。さらに分配ユニット42は、上下方向に隣接して配置された複数の棚および/または引き出しを有するキャビネットの中で使用され得る。また分配キャビネットは複数の分配ユニット42を含み得る。これらは同じ寸法または異なる寸法であり得る。なお、さらに一部の事例においては、これらの分配キャビネットは、他の種類の棚、ラック、引き出し、および物品の格納を助ける類似物を含み得る。棚、ラック、および引き出しの設計の様々な例が、すでに本明細書中で参考として援用されている米国特許番号第6,272,394号、第6,385,505号、第5,805,455号、第5,805,456号、第5,745,366号、第5,905,653号、第5,927,540号、第6,039,467号、第6,151,536号、第5,377,864号、および第5,190,185号に記載されている。
【0024】
図2〜図6を参照することにより、分配ユニット42の構造および作動が、非常に詳しく説明される。図3に最も良く示されるように、扉46はヒンジ64を用いてフレーム44に結合される。その結果、扉46を開くことによってディスペンサフレーム48へのアクセスが得られる。利便性を考慮し、扉46の開く位置を制限するために、アーム66が使用され得、それは図4に最も良く示されるように分配用引き出し52を開けるときの妨げにはならない。利便性のために、ディスペンサフレーム48およびフレーム44は、トラックシステム68および70を含み得(そして分配用引き出し52およびフレーム44もまた同様のトラックシステムを含み得)、その結果図4に示すように分配用引き出し52およびディスペンサフレーム48がフレーム44から容易に引き出され得る。
【0025】
図6に最も良く示されるように、ディスペンサフレーム48は前面74、背面76、および2つの側面78および80を有する直角のフレーム72で構成される。フレーム72は前面74と背面76との間に置かれる1組の調整可能な仕切り82除いては一般に開放されている。任意ではあるが、図6に示すように別の仕切りが側面78に結合し得る。
【0026】
前面74および背面76は、仕切り82上のタブ、突起、または類似物とかみ合うスロット、穴、溝、開口、または類似物のような1組の機械的なインターフェイスを含み得る。これによって仕切り82とフレーム72との間のブライントマタブル(blind matable)の結合が容易に生じ得る。さらにねじ84が仕切り82をフレーム72に所定位置に強固に結合するために使用され得る。一連の機械的なインターフェイスを備えることによって、ディスペンサフレーム48の中での仕切り82設置位置は、前面74から背面76まで変化し得る。さらに任意の数の仕切り82がディスペンサフレーム48に結合され得る。この方法で、仕切り82と結合される分配メカニズムの幅広い様々な配置が得られる。背面76はまた、仕切りがディスペンサフレーム48と機械的に結合されたときに仕切り82上の電気的インターフェイスと接続する一連の電気的インターフェイスを含み得る。ディスペンサフレーム48はまた回路基板86を含み(図6参照)得、それは仕切り82と関連する回路とコンピュータ30との間の通信を可能にするために使用され得る。キャビネット10と共に使用される回路の1つの能力は、ディスペンサフレーム48の内部における仕切り82の特定の配置を検出する能力である。例えば、コンピュータ30と結合された適切な回路は、仕切り82の1つがインターフェイスと接続されているかを決定するために、インターフェイスを1つづつ調べる(poll)ために使用され得る。例えば、仕切り82が特定のインタフェイスと結合されているときに発生する短絡または低電圧を感知することによって、これは検出され得る。
【0027】
それ故に、分配ユニット42は、ディスペンサフレーム48の下方に置かれる分配用引き出し52と本質的に同じ幅を有する、単一のディスペンサフレームを含み得る。さらに分配用引き出し52は、分配キャビネトの中の他の引き出しおよび/または棚と、本質的に同じ幅を有し得る。このようにして、ディスペンサフレーム48を引き出すことによって全ての分配メカニズムに同時にアクセスし得る、広範囲の様々な分配メカニズムを保持するために、単一のディスペンサフレームが採用され得る。さらにディスペンサフレーム48の形態は、単にディスペンサフレーム48の中に含まれる仕切り82の形態および/数を変更することによって、容易に変化され得る。さらに、仕切り82の形態は自動的に感知され得るので、その結果、分配キャビネットは以下に詳細に説明するように、分配および/または再貯蔵の操作のために後に必要とされる、仕切りの形態を知ることになる。
【0028】
それぞれの仕切り82は、機械的インターフェイス88および分配メカニズム50を受けるために採用された電気的インターフェイス90とを含む。認識されるように、広範囲の様々な分配メカニズムが使用され得る。説明の便宜上、一般に分配メカニズムは参照番号50によって示される。特定の種類の分配メカニズムは、後ろに「a」、「b」、などを付けた同じ参照番号を使用する。例えば分配メカニズム50aは注射器形のディスペンサであり、分配メカニズム50bはカセット形のディスペンサである。利便性のために、2個の分配メカニズム50bが結合されて二重カセットディスペンサを作り得る。機械的インターフェイス88は利便性のために、ねじ止めのためのねじ切りされた開口を含み得る。また簡易開放メカニズム、移動止め、スナップ留め、他の器具を要しない結合、および類似物などの、ほかの結合用具が使用され得ることが認識される。図4に最も良く示されるように、分配メカニズム50bは仕切り82の1つにねじ92を使用してねじ止めされる。次いで、分配メカニズム50bは隣接する仕切り82まで伸長して、分配メカニズム50b上の電気的インターフェイス94が仕切り82上の電気的インターフェイス90と接続できるようにする。このようにして分配メカニズム50bは、単に分配メカニズムを適切な電気的インターフェイス90の中に押し込むこと、およびねじ92を使用して分配メカニズムを機械的インターフェイス88にねじ止めすることの、「プラグアンドプレイ」方法によって、ディスペンサフレーム48と結合され得る。同様にして他の分配メカニズムは仕切り82に接合され得る。
【0029】
以前に記述したように、使用され得る分配メカニズム50の数および/または寸法および/または種類を配置するために、仕切り82はいかなる形態によっても設置され得る。例えば、いくつかの特定の種類の分配メカニズムについて示されているものの、制御回路基板86を経由して電気的インターフェイス90を通過する電気信号に基づいて物品を分配することが出来る、広範囲の様々な他の分配メカニズムが使用され得ることが認識される。このような分配メカニズムの使用され得る一部の例は、すでに本明細書中で参考として援用されているアメリカ合衆国特許番号第5,377,864、および第5,190,185に記載されている。それ故に、本発明は特定の種類の分配メカニズムに限定されることを意図されるものではないことが、認識される。
【0030】
分配および再貯蔵の操作を制御するために、コンピュータ30(図1を参照)は各分配メカニズムの位置およびその分配メカニズムの中に貯蔵されている物品の種類を知る必要がある。ディスペンサフレーム48上の各仕切り82の位置が自動的に決定されるので、これは容易に達成され得る。同様にして、各分配メカニズムは仕切り82の1つと電気的に結合されているので、同様の調査手順を使用することによって、各分配メカニズム50の場所が決定され得る。利便性のために、各分配メカニズム50はボタン96を含み得、各仕切りの内部に置かれる回路基板によって検出され得る短絡または低電圧の信号などの、検出可能な事象を作り出すために、このボタンが再貯蔵ユーザによって押され得る。回路基板はコネクタの下方に置かれ、各分配メカニズムに対する位置情報を所有する。回路基板はまた、分配メカニズムおよびあらゆる感知メカニズムの作動を制御するために使用され得る。位置情報は回路基板からコンピュータ30に伝送され得る。このようにしてコンピュータ30は、ボタン96が押されたときの、特定の分配メカニズムの位置を知り得る。同時に、再貯蔵ユーザは該当する物品をその特定の分配メカニズムに指定し、これをコンピュータ30に入力することを得る。その結果、コンピュータ30は各分配メカニズムの位置および関連する物品の記録を所有する。利便性のために、以下にさらに詳しく説明するように、再貯蔵操作の間に再貯蔵担当者を特定の分配メカニズム50にガイドするために使用され得る照明97を、分配メカニズム50はまた含み得る。一部の事例においては、照明は仕切りの上に備えられ得、分配メカニズム50はプラスチック導管(conduit)のような光パイプを有して光を表示し得る。一部の事例においては、分配メカニズムは各分配メカニズムをユニークに識別する識別器を含み得る。この情報は回路基板によって検出され、コンピュータ30に送られ得、その結果、コンピュータ30は特定の場所に特定の分配メカニズムを指定し得る。特定の分配メカニズムが別の場所に移動させられたときには、コンピュータ30はその移動を検知し、警告信号を発し得る。使用し得る識別器の例は、RFIDタグ、EPROMチップ、バーコード、および類似品を含む。これらの識別器が使用されるときには、コンピュータ30がそれぞれの特定の分配メカニズムおよび分配メカニズムと関連するその場所を知るので、分配ユニットの形態は自動的に決定され得る。
【0031】
図3〜図5を参照することにより、分配メカニズム50aの構造が記述される。しかしながら以前に説明したように、ディスペンサフレーム48は広範囲の様々な分配メカニズムを使用することを得、本発明は特定の種類の分配メカニズムに限定されることを意図されていない。分配メカニズム50aはそれぞれ、物品を積み重ねられた状態で受け入れるように設計された開口100を有する、ハウジング98を備える。例えば、開口100は注射器を貯蔵するために利便的に使用され得る。分配メカニズム50aの底部に分配アレンジメントが置かれ、それはソレノイドによって作動し、ソレノイドが作動するごとに1個の物品を分配する。代替案としては、モータ、他の機械的アクチュエータまたは類似物によって分配が行われ得る。それ故に、コンピュータ30からの信号を受け取った後に、適切な仕切りの回路基板が、適切なソレノイド、モータまたは他の機構に信号を送り、分配アレンジメントを作動させて1個の物品を分配させることを得る。分配された物品は次いで分配用引き出し52の中に落下し、分配された物品にアクセスするために、引き出しはキャビネット10から引き出され得る。この分配アレンジメントの作動方法に関するより詳細な説明が、すでに本明細書中で参考として援用されているアメリカ合衆国特許番号第5,377,864および第5,190,185に公開されている。
【0032】
小ビン、アンプル、カセット、丸剤、錠剤、その他の経口固形物、および類似物などの、ほかの種類の物品を保持するために、他の分配メカニズムが使用され得ることが、認識される。例えば分配メカニズム50bは、丸剤パッケージ、小さいアンプル、小ビン、および類似物を分配するために使用され得る。分配メカニズム50bは鉛直方向に向いた出力軸を有するモータを含む。出力軸にギヤシステムが組み合わされており、ギヤシステムはハウジング305の中に収められたらせん状コイル302を軸の周りに回転させるために使用される。図5Aに最も良く示されるように、小ビン304はコイル302の間に保持され、コイル302が回転するときに下方に移動する。小ビン304がコイル302のの底に到達したときに、それは分配され、分配用引き出し52の中に落下する。それ故に、単にコンピュータ30からコイル302を回転するモータに適切な信号を送ることによって、物品は分配メカニズム50bから分配され得る。
【0033】
他の種類の分配メカニズムを使用するときには、回路基板86は他の種類の装置を作動する他の信号を送るように設計され得る。例えば、使用され得る他の種類の分配メカニズムは、図5Bに示される。それらは以前に述べられたものと同様の方法で、仕切り82に利便的に結合され得る。これらの分配メカニズムの1つは、分配メカニズム50bと寸法を除いては同様の、小型カセットタイプのディスペンサ50cである。分配メカニズム50cは、丸剤パケージを分配することにおいて特に有用である。別の分配メカニズムは5ml小ビンの分配メカニズム50dであり、それは分配メカニズム50aと同様の方法で、ソレノイドによって作動する。また5mlアンプルの分配メカニズム50eが示されており、それは分配メカニズム50aと同様の方法で、ソレノイドを使用することによって5mlアンプルを分配する。大型のカセット分配メカニズム50fは、丸剤パケージ、小型アンプル、および小ビンを分配するために採用される。分配メカニズム50fは、分配メカニズム50bと同様の方法で、モータによって作動し得る。
【0034】
分配メカニズム50dは図5Cに非常に詳しく示されており、ソレノイドを収納するハウジング300を組み込む。その内容物を分配するために、分配メカニズム50aに関連して述べられたものと同様に、ソレノイドがトラップ扉システムを作動するために使用される。また図5Cに示されるように、分配メカニスム50dは、分配メカニズム50dが仕切りに結合されたときにコネクタ90に挿入されるように設計された、電気的コネクタ91を含む。
【0035】
それ故に、形態変更の可能な仕切りシステムを使用することによって、そして広範囲の様々な分配メカニズムがプラグアンドプレイの方法で接続され得るように仕切りを設計することによって、ディスペンサフレーム48は、広範囲の様々な種類と配置の分配メカニズムを配置するために、容易に形態を整えられ得る。適切な回路が各分配メカニズムの位置を容易に検出し得、この情報をコンピュータ30に供給し得ることから、仕切りの形態は自動的に決定され得、各分配メカニズムの位置は容易に指定され得、その結果物品は特定の分配メカニズムに指定され得る。限定されることを意図されるのではなく、以下の表1〜表5はディスペンサフレーム48に関して可能な様々な配置を示す。
【0036】
【表1】

表1は、ディスペンサフレーム48が、ディスペンサフレーム全体で、5つのカセット式の分配メカニズムの最大値を有するように構成されている配置を示している。
【0037】
【表2】

表2は、ディスペンサフレームが、ディスペンサフレーム全体で、2つの注射器式の分配メカニズムおよび1つのカセット式の分配メカニズムの最大値を有し得る配置を示している。
【0038】
【表3】

表3は、ディスペンサフレーム全体で、1つの注射器式の分配メカニズムおよび3つのカセット式の分配メカニズムの最大値を有し得る配置を示している。注射器式の分配メカニズムとカセット式の分配メカニズムとの間の構成は、前記したように、仕切り82を取り除き、および取り替えることによって設定され得る。
【0039】
【表4】

表4は、二つのダブル幅のスペースおよび一つのシングル幅のスペースの境界を定める仕切りを有する構成を図示している。ダブル幅のスペースは、注射器式のディスペンサを有し、利用され得、一方で、シングル幅のスペースはカセット式ディスペンサを有し得る。さらに、ダブル幅のスペースのうちの一つは、カセット式の分配メカニズムをも有し、利用され得る。
【0040】
【表5】

表5は、一つのダブル幅のスペースおよび3つのシングル幅のスペースの境界を定める仕切りを有したディスペンサフレームの構成を図示している。さらに、ダブル幅のスペースは、注射器式のディスペンサに加えて、2つのカセット式ディスペンサを有するように、構成され得る。
【0041】
分配ユニット42の他の特徴は、回路基板86がディスペンサフレーム48に組み込まれていることである。この方法において、回路基板86は、分配ユニット42からディスペンサフレーム48を単に引き出すことによって、維持、修理、または取替えのために、容易にアクセスされ得る。さらに、回路基板86をディスペンサフレーム48に組み込むことは、その仕切りを、ブラインドマタブル接続を使用し、電気コネクタに電気的に結合させることを許可する。回路基板86は、分配キャビネットとの接続において使用される他の基板へのコマンドをチャンネルする受動コネクタであり得る。これらの他の制御器は、同じ内部通信バスであり得、および、システムに、問題の多い構成要素と動作を継続させる、非機能基板での通信を除去するために利用され得る。回路基板86は、様々なリボンケーブルまたは他の通信装置を使用し、他の制御器(次にはフレーム44と結合され得、および、コンピュータ30と電気的に接続され得る)と電気的に結合され得る。これらのケーブルは、分配ユニット42に引き戻され、押し戻される場合、ディスペンサフレーム48の移動を干渉しないように、分配ユニット42側に沿ってルートされ得る。フレーム44上の制御器基板は、分配ユニット42に関連される構成要素を動作するための主制御器として使用され得る。その機能は、分配ユニット42における構成要素へ電力を操作および分配し、モジュール通信を生成し、および、分配キャビネットなどの通信バスと相互に作用することを含み得る。生成された通信は、ハードウェア構成、分配感知システムの自動較正、および、診断スクリプトの実行を含み得るが、限定されるものではない。
【0042】
様々なセキュリティの特徴もまた、分配ユニット42に提供され得る。例えば、図3において最良に示されるように、扉46は、フレーム44へ扉46をロックするために利用され得るラッチングメカニズムのラッチを受け取るための開口部108を含み得る。この方法において、ディスペンサフレーム48へのアクセスは、適切な識別情報がコンピュータ30へ入力されるまで、避けられ得る。そのような情報が入力された後、コンピュータ30は、ラッチングメカニズム109を動作するための信号を送信し得、扉46のロックの解除を許可し得る。
【0043】
他の特徴は、物品がディスペンサの引き出し52へ落下し、物品が分配メカニズム50から分配される場合を検出するための感知システムの使用である。感知システムは、物品が分配用引き出し52へ落下する場合に解釈され得る分配メカニズムの下で、ビームまたは他の信号を伝送し得る。感知システムの一つの例示的なタイプは、IR検出器(図では隠されている)およびエミッタ111(図6を参照)を含む。IRエミッタ111は、検出器を含む対の仕切り82に指示される信号を発信するために、仕切り82のうちのもう一つに沿って配置され得る。この方法において、信号は、文字通り、それらの仕切りの間に送られる。感知システムはまた、それぞれのIRエミッタ検出器のための自動較正の特徴を持つ。較正は、分配の直前に実行され得る。そのような較正は、フレームが開いている時に周囲の光が入り込むような明るい光の間などの、光の状況が時間によって変化する場合に有益であり得る。分配の直前に較正することによって、感知システムは、異なる光の状況のもとであっても、その分配を感知するために構成され得る。一代替として、それぞれの分配メカニズムはそれ自身のセンサと関連され得、ここに記載された任意の分配メカニズムを含んでいる。この方法において、特定の分配メカニズムが物品を分配するたびに、センサはその分配を、特定の分配メカニズムに相互関連させ得る。そのような特徴を完了するための別の方法は、ディスペンサフレーム(図6において示されるように、前面74と背面76との間のような)全体の長さにわたって搭載されるエミッタおよび検出器の第2のセットを使用することによってである。この方法において、エミッタおよび検出器の二つのセットは、互いに垂直に位置される。この方法において、物品のXおよびYの位置は、物品が分配メカニズムから落下される場合、検出され得る。この情報は、物品が分配された当ディスペンサに指示するためにコンピュータ30から送信され得る。
【0044】
そのような感知システムの別の実施例は、面発光レーザ(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)感知システムであり得る。そのようなシステムは、分配メカニズム50の下部にわたって、信号を伝送するレーザを含む。レーザは、マイクロプリズム反射器に反射するように構成されており、信号がレーザ源の近くの位置に反射され得る。信号が変化する場合、物品が分配されたことを検出するために使用され得る。そのような感知システムは、Honeywellの、VCSELレーザ感知システムであり得る。この方法において、物品がコンピュータ30での看護師ユーザによって要求された場合に、実際に分配されるように、設定がなされ得る。そのような感知システムは、較正時間を短くし、エラーを減少または除去するためにディスペンサフレーム全体にわたって感知することができる点で、利点がある。
【0045】
図7を参照し、ディスペンサフレーム48で構成される仕切り82の一つの方法が記載される。従来、図7において図示されるプロセスは、図1〜6に関連して図示されたように、分配キャビネット10および分配ユニット42とに関連して記載され得る。初めに再貯蔵ユーザは、コンピュータ30を使用することによってログインし得、コンピュータ30を構成モードにし得る。再貯蔵ユーザは、それゆえ、キャビネット10内のその位置が知らされるように、分配ユニット42を受け取る区域を特定し得る。仕切りを構成するために、ディスペンサフレームは、ステップ120において示されるように、アクセスされる。これは従来、分配ユニット42からディスペンサフレーム48を引き出すことによって完了され得た。この仕切りは、それゆえ、ステップ122において示されたように、所望の位置において再構成され得る。制御回路基板86は、ステップ124において示されるように、その仕切りの再構成を感知するために利用され得る。この情報は、ステップ126において示されるように、貯蔵のために、コンピュータ30へ伝送される。随意に、コンピュータ30は、再貯蔵ユーザに、感知システムが必要とならないように、その仕切りの構成を手動にて入力させるように構成され得る。
【0046】
図8を参照すると、ディスペンサフレーム48内の分配メカニズムを構成するための一つの方法が記載される。初めに、ステップ128において示されたように、再貯蔵ユーザは、適切な情報をコンピュータ30に入力することによって、ログインする。再貯蔵ユーザは、それゆえ、ステップ130において示されるように、コンピュータ30で、変更モードを選択し得る。随意に、分配ユニット42上の扉46は、再貯蔵ユーザが、ステップ132において示されたように、ボタンを押し扉46の施錠を解除し得るボタン57を含み得る。その際、ラッチングメカニズム109は、再貯蔵ユーザが扉を開け得るように、ラッチを外すよう動作する。ステップ134において示されるように、再貯蔵ユーザは、分配キャビネットからディスペンサフレーム48を引き得る。前記したように、本発明の一つの特徴は、再貯蔵ユーザが、分配メカニズムを再構成した場合でも、全ての仕切りに便利にアクセスし得る単一のディスペンサフレームが利用され得ることである。
【0047】
一度、ディスペンサフレームが引き出されると、再貯蔵ユーザは、ステップ136において示されるように、変更する特定の分配メカニズムを選択し得る。その変更のタイプは、分配メカニズムが仕切りに既に結合され、および単に物品の新しいタイプを割り当てられる必要があるかどうか、ならびに、分配メカニズムが、仕切りに結合される新規の分配メカニズムであるかどうかに依存し得る。この効果に関するクエリは、ステップ138において示される。分配システムが仕切りに追加される新規の分配メカニズムである場合、分配メカニズムは、ステップ140において示されるように、仕切りにインストールされる。前記したように、これは、ねじ92を機械的インターフェース88に打ち込むことによって完了され得る。ステップ142において示されるように、ボタン96は、コンピュータ30に、変更されている特定の分配メカニズムを識別するために押され得る。このプロセスは、新規、および既存の分配メカニズム両方のために実行される。ディスプレイ画面34は、再貯蔵ユーザに、ステップ144において示されるように、選択された分配メカニズムに関連された物品を選択することを許可する。コンピュータ30は、一度ボタン96が押されると、所定の仕切り上での正しい分配メカニズムを知るゆえ、その分配メカニズムに選択された物品を割り当て得る。ステップ146において示されたように、再貯蔵ユーザはまた、物品量を分配メカニズムに入力し得る。ステップ136〜146は、それゆえ、他の分配ユニットを変更するために繰り返され得る。そのプロセスが終了させられた場合、ステップ148において示されたように、ディスペンサフレームは、分配キャビネットに押し戻され得、扉が閉じられ得る。
【0048】
分配キャビネット10を再貯蔵するために、再貯蔵担当者は、図9のステップ150において示されるように、コンピュータ30にログインする。再貯蔵担当者は、分配ユニット42にアクセスするために認可される個人のリストと比較されるユーザ名およびパスワード情報を入力することを要求され得る。許可された場合、再貯蔵担当者は、ステップ152において示されるように、再貯蔵モードを選択し得る。コンピュータ30は、分配ユニット42において貯蔵される全ての物品の量の記録を有し得る。さらに、コンピュータ30は、薬局から受信された再貯蔵リストを含み得、そのリストは、どの物品が再貯蔵され、および、再貯蔵されるべき量を示す情報を含み得る。再貯蔵担当者は、それゆえ、ステップ154において示されるように、ディスプレイ画面34上に表示される再貯蔵リストを選択し得る。
【0049】
一度再貯蔵リストが選択されると、ボタン57は、再貯蔵が行われるべき場所を、その再貯蔵担当者に指示するために、光り得る(および、随意には、フラッシュし得る)。ボタン57は、ステップ156において示されるように、扉46の施錠を解除するために、押され得る。扉46はそれゆえ開かれ得、ステップ158において示されるように、ディスペンサフレーム48は分配ユニット42から引き出され得る。好都合なことに、再貯蔵される必要のある分配メカニズム50上の全ての照明97は、ステップ160において示されるように、再貯蔵される必要のある分配メカニズムへ再貯蔵担当者をガイドするためにフラッシュし得る。再貯蔵担当者は、それゆえ再貯蔵されるべき分配メカニズムのうちの一つを選択し得、および、関連されるボタン96を押し得る。これは、ステップ162で示されるように、関連された照明97を、フラッシュするのを止めさせ、継続的に光らせる。コンピュータ30上のディスプレイ画面34はまた、ステップ164において示されるように、再貯蔵されている分配メカニズムに関連された物品をリストし得る。リストされた物品に関連される在庫目録情報はまた、ディスプレイ画面34に表示され得る。随意に、再貯蔵担当者は、ステップ166において示されるように、分配メカニズム50内の物品の数を確証するために尋ねられ得る。物品数の計算を容易にするために、「空のディスペンサ」アイコンはディスプレイ画面34上で選択され得、ボタン96のうちの一つは、全ての物品を分配するために押され得る。それゆえ、再貯蔵担当者は、分配メカニズムにおける物品の数を手動で計算し得、この情報をコンピュータ30に入力し得る。必要な場合、その量はコンピュータ30において変更および貯蔵され得る。しかしながら、多くの場合、数量の計算は必要なく、なぜならば、物品が分配される場合、センサが検出するからである。分配された物品が必要とされない(患者が寝ている場合など)場合、物品は感知されるが、そばのビンに戻され得る。ステップ168において示されるように、再貯蔵担当者は、分配メカニズム50へ物品を再貯蔵し得、適切な量を入力し得る。ボタン96は、それゆえ、ステップ170において示されるように、この分配メカニズムの再貯蔵が完了されることを示すために押され得る。好都合なことに、照明97は再貯蔵が完了されることを示すためにスイッチが切られ得る。ステップ172において示されるように、再貯蔵担当者は、それゆえ、追加的な分配メカニズムが再貯蔵される必要があるかどうかを決定し得る。必要がある場合、170を介してステップ162は繰り返される。必要がない場合、そのプロセスはステップ174にて終了する。再貯蔵担当者は、それゆえディスペンサフレーム48を閉め、および、扉46を閉め、鍵を閉める。
【0050】
それゆえ、再貯蔵は、分配メカニズムの全てにアクセスするために、ディスペンサフレーム48を単に引き出すことによって、容易に起こり得る。さらに、再貯蔵担当者は、再貯蔵を必要とする特定の分配メカニズムへガイドされる。好都合なことに、コンピュータ30は、再貯蔵のプロセスを容易にするために、再貯蔵情報がコンピュータ30(薬局からのように)にダウンロードされ得るように、ネットワークと接合され得る。
【0051】
図10はキャビネット10の分配ユニット42から分配されるアイテムのための一つの例示的方法を図示している。初めに、ステップ176において示されるように、看護師ユーザがコンピュータ30にログインする。これは、看護師ユーザが分配ユニット42に貯蔵された物品へアクセスを有し得るかどうかを決定するために、その看護師ユーザに、ユーザ名およびパスワード情報を入力することを要求し得る。ステップ178において示されたように、患者の識別情報もまた入力され得る。コンピュータ30は、それゆえ、分配モードに置かれ得、看護師ユーザは、ステップ180において示されるように、分配される薬剤を入力し得る。好都合なことに、この薬剤は、ディスプレイ画面34上に表示されるリストから選択され得る。看護師ユーザはまた、ステップ182において示されるように、服用量を入力するように要求され得る。随意に、看護師ユーザはまた、分配量を確証するために尋ねられ得る。看護師ユーザが二つ以上の物品を分配することを望む場合、そのプロセスは、ステップ180およびステップ182がそれぞれ追加される物品のために繰り返される、ステップ184へ進む。一度全ての物品が選択されると、プロセスはステップ186へ進む。
【0052】
ステップ186において、適切な分配メカニズム50は、分配用引き出し52へ落下する薬剤の適切な量を分配する。好都合なことに、分配用引き出し52上の照明54は、ステップ188において示されるように、分配された物品を有する分配用引き出しを指示するために光り得る。看護師ユーザは、それゆえ、ステップ190において示されるように、分配用引き出し52を引き出し得、ステップ192において示されるように、分配された薬剤を取り除き得る。最後に、分配用引き出し52はステップ194において示されるように、閉じられる。
【0053】
一部の状況において、看護師ユーザは、ステップ196において示されるように、一つ以上の物品を返却することを望み得る。望み得る場合、看護師ユーザは、ステップ198において図されるように、コンピュータ30にて返却モードを選択し得る。返却ユニット58上の照明62は、それゆえ、ステップ200において示されるように、看護師ユーザを、分配された物品を返却するための適切な場所へガイドし得る。ステップ202において示されるように、扉60は、開かれ得、物品は返却され得る。このプロセスは、ステップ204にて終了する。
【0054】
本発明は、明確な理解の目的のために詳細にわたって記載されている。しかしながら、変更および修正が、添付された請求項の範囲内にて実施され得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は本発明に従った分配用キャビネットの前面の斜視図である。
【図1A】図1に示すキャビネットの棚の部分詳細図である。
【図2】図2は図1に示すキャビネットの薬品分配ユニットを示す。
【図3】図3は分配メカニズムを有し前面扉を開いた状態の、図2に示すユニットを示す。
【図4】図4は分配メカニズムを有するディスペンサフレームを引き出した状態の、図3に示すユニットを示す。
【図5】図4に示すディスペンサフレームおよび分配メカニズムの、さらに詳しい詳細図である。
【図5A】図5Aは1つの特定の分配メカニズムの分配コイルを示す。
【図5B】図5Bは本発明に従った1組の分配メカニズムを示す。
【図5C】本発明に従ったカセットタイプの分配メカニズムの、さらに詳しい詳細図である。
【図6】図6は分配メカニズムを取り外した状態の、図4に示すディスペンサフレームを示す。
【図7】分配用ディスペンサフレームの仕切りを形態変更するための、一方法を示すフローチャートである。
【図8】分配メカニズムに対して物品を指定するための、一方法を示すフローチャートである。
【図9】物品を再貯蔵するための、一方法を示すフローチャートである。
【図10】物品を分配するための、一方法を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を分配するための装置であって、
前面、背面、対の側面、および、貯蔵所領域を有する内部を有するキャビネットと、
該キャビネットと動作可能なように結合されるディスペンサフレームであって、複数の仕切りを含む該ディスペンサフレームと、
該貯蔵領域内に複数の物品を保持するように構成される複数の分配メカニズムであって、該ディスペンサフレームと動作可能なように結合される該複数の分配メカニズムと、
該それぞれの分配メカニズムと関連した視覚指示器と、
該ディスペンサフレームの前に配置されるように、該キャビネットの該前面に結合される施錠可能な扉であって、該キャビネットの内部および該ディスペンサフレームにアクセスを提供するために動作可能である該扉と、
該分配メカニズムから分配された物品が分配用引き出しに落下するように、該貯蔵領域の下において該キャビネットと結合される該分配用引き出しと、
該分配メカニズムおよび該視覚指示器へ、動作可能なように結合されるコンピュータであって、再貯蔵または変更される分配ユニットの視覚指示器を作動するように構成される該コンピュータと
を備える、物品分配装置。
【請求項2】
前記分配用引き出しが前記ディスペンサフレームの幅と実質的に等しい幅を有し、該ディスペンサフレームが前記内部から引き出されるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記分配用引き出しが実質的に前記前面全体の長さにわたって拡がっており、前記コンピュータは、物品が前記分配メカニズムのうちの一つから分配された後に、前記分配用引き出しを自動的に開くための信号を送るように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コンピュータが、前記キャビネットにおいて貯蔵された物品の記録、それらの量およびそれらの位置をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記コンピュータが、物品の選択を許可するように、および、該選択された物品を分配するための前記分配メカニズムのうちの一つによって利用可能である信号を送るように、構成されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記分配用引き出しが照明を含み、前記コンピュータが前記物品の選択において、該分配用引き出しの照明を光らせるように、構成されている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記仕切りは、前記分配メカニズムの配置が調整されることを許可するために変更可能であって、該仕切りの構成を感知するために、前記ディスペンサフレームに関連した仕切り感知システムをさらに含み、前記コンピュータが該仕切りの該構成上での情報を貯蔵するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
コンピュータが前記分配メカニズム内で保持される前記物品の入力情報を受信する、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記分配メカニズムのそれぞれが、作動される場合に、前記コンピュータへ信号を送るために動作可能である感知メカニズムを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記感知メカニズムは、物品を割り当てられることが前記関連した分配メカニズムに合図されるということを、前記コンピュータへ指示するように、それぞれ動作可能であって、該コンピュータが、該合図された分配メカニズムへ物品を割り当てる入力を受信するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記感知メカニズムが、前記関連した分配メカニズムが再貯蔵されることを、前記コンピュータへ指示するように、それぞれ動作可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記コンピュータが前記分配キャビネットを使用し得る個人の記録を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記コンピュータが、該コンピュータへ認可された個人からの適切な識別情報の入力において、前記扉の施錠を解除するように構成されている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記扉が照明を含み、前記コンピュータが再貯蔵要求の受け取りにおいて、該扉の照明を光らせるように構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記視覚指示器が照明を備え、前記コンピュータが、再貯蔵されるそれぞれの分配メカニズムに対応する該照明を光らせるように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記コンピュータが、前記点灯された照明のうちの一つを押すことによって、再貯蔵される物品のタイプを表示するように構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記コンピュータが、再貯蔵の記録を生成し、再貯蔵の後に、前記関連した分配メカニズムの前記照明を消すように構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記仕切りが、前記ディスペンサ上のコネクタと接続するように構成されているコネクタを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記キャビネットが、返却された物品を受け取るために適合された返却ユニットをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
物品が前記分配メカニズムから落下し前記分配用引き出しへ落ちる場合に、検出するように構成されている感知システムをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記ディスペンサフレームが、前記コンピュータと電気的に結合され、前記分配メカニズムと電気的に結合されるように構成されている制御回路基板をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
追加の物品を保持するように構成されている多数の貯蔵場所を有する、少なくとも一つの引き出しをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
追加の物品を保持するように構成されている貯蔵場所を有する、少なくとも一つの棚をさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
物品を分配するための装置であって、
前面、背面、対の側面、および、貯蔵領域を有する内部を有するキャビネットと、
該キャビネットと結合されるディスペンサフレームであって、複数の仕切りを含む該ディスペンサフレームと、
該仕切りと結合される複数の分配メカニズムであって、該貯蔵範囲内で複数の物品を保持するように構成されている該複数の分配メカニズムと、
該ディスペンサフレームの前に位置されるように該キャビネットの該前面に結合される施錠可能な扉であって、該キャビネットおよびディスペンサフレームの該内部へアクセスを提供するように動作可能である該扉と、
該分配メカニズムから分配された物品が分配用引き出しに落下するように該貯蔵領域の下においてキャビネットと結合される該分配用引き出しと、
該分配メカニズムを動作可能なように結合されるコンピュータと、
該分配メカニズムのそれぞれに関連した感知メカニズムであって、作動される場合、それぞれの感知メカニズムが、作動される該感知メカニズムに関連した該分配メカニズムを識別するために、該コンピュータによって利用可能である信号を生成するように構成されている該感知メカニズムと
を備える、物品分配装置。
【請求項25】
前記感知メカニズムは、物品を割り当てられることが前記関連した分配メカニズムに合図されるということを、前記コンピュータへ指示するように、それぞれ動作可能であって、該コンピュータが、該合図された分配メカニズムへ物品を割り当てる入力を受信するように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記感知メカニズムが、前記関連した分配メカニズムが再貯蔵されることを、前記コンピュータへ指示するように動作可能である、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記分配用引き出しが実質的に前記前面全体の長さにわたって拡がっている、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
分配装置を構成するための方法であって、
内部を有するキャビネットと、該キャビネットと結合されるディスペンサフレームと、該ディスペンサフレームのそれぞれが該内部において複数の物品を保持する複数の分配メカニズムを保持するための複数の仕切りを含むことと、該ディスペンサフレームの前に配置されるように、該キャビネットの前と結合される施錠可能な扉と、該分配メカニズムから分配される物品が分配用引き出しに落下するように、貯蔵場所の下において該キャビネットへ結合される該分配用引き出しと、コンピュータとを備える分配装置を提供することと、
該ディスペンサフレームにアクセスするために該扉を開くことと、
信号を生成するように構成される該分配メカニズムのうちの一つに関連した感知メカニズムを作動させることと、
該作動される感知メカニズムに関連した該分配メカニズムが構成されることを指示するために、該信号を該コンピュータへ送信することと
を包含する、分配装置を構成するための方法。
【請求項29】
前記作動される感知メカニズムに関連した前記分配メカニズムに関連させる物品を、前記コンピュータへ入力することをさらに包含する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記作動される感知メカニズムに関連した前記分配メカニズムに、物品を再貯蔵することをさらに包含する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
所望の構成において前記仕切りを配置することと、該仕切りの該配置上の情報を前記コンピュータに提供することとをさらに包含する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記分配装置は、前記仕切りの前記構成を感知するための前記ディスペンサフレームに関連した仕切り感知システムをさらに含み、該仕切りの前記配置上の前記情報が、該仕切り感知システムからの信号を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記感知メカニズムが、前記分配メカニズムのうちの一つのアドレスを前記コンピュータへ入力するために作動される、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
感知メカニズムが作動した場合に、前記アドレスが、前記仕切り上の新規分配メカニズムの場所を感知することによって決定される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記感知メカニズムが前記分配メカニズム上のボタンを備え、該分配メカニズムの前記アドレスを前記コンピュータへ入力するために、該分配メカニズム上の該ボタンを押すことをさらに包含する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記分配メカニズムに関連される前記物品が、前記コンピュータによって表示される物品のリストから物品を選択することによって入力される、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
物品を分配するために要求を前記コンピュータに入力することと、該物品を前記分配用引き出しに分配するための前記分配メカニズムを動作することとをさらに包含する、請求項28に記載の方法。
【請求項38】
物品を再貯蔵するための方法であって、
内部を有するキャビネットと、該キャビネットへ結合されるディスペンサフレームと、該ディスペンサフレームが前記内部でそれぞれ複数のアイテムを保持する複数の分配メカニズムを保持するように構成されている複数の仕切りを含むことと、該ディスペンサフレームの前に配置されるように該キャビネットの前に結合される施錠可能な扉と、分配された物品を受け取るための該キャビネットへ結合される分配用引き出しと、コンピュータとを備えている分配装置を提供することと、
再貯蔵情報を該コンピュータに入力することと、
再貯蔵ユーザ識別情報を該コンピュータへ入力することと、
物品を再貯蔵するための要求を該コンピュータへ入力することと、
該扉の施錠を解除することおよび開くことと、
再貯蔵される該分配メカニズムに関連した視覚指示器を作動させることと、
少なくとも1つの物品を、視覚指示器を有する該分配メカニズムの少なくとも1つ内に再貯蔵すること
を包含する、方法。
【請求項39】
前記視覚指示器が照明を備え、再貯蔵を必要とする前記分配メカニズム上の該照明をフラッシュさせることをさらに包含する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
一つ以上の物品が再貯蔵されることを示すために、前記分配メカニズムのうちの一つ上のボタンを押すことをさらに包含する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記ボタンを押した後に、前記分配メカニズム上の照明を継続的に点灯することと、前記コンピュータを使用して前記物品の名前を表示することとをさらに包含する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記分配メカニズムにおいて物品の数量を確証することと、該確証を前記コンピュータに入力することとをさらに包含する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
再貯蔵が完了されたことの信号を送るために、前記分配メカニズム上の前記ボタンを押すことをさらに包含する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ボタンを押すことで前記照明を消すことをさらに包含する、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
分配される複数の物品を保持するように構成されているハウジングと、
該ハウジングを分配キャビネットに電気的に結合するように適合されている電気インターフェースと、
該物品の少なくも一つを該ハウジングから分配されるようにするために、該インターフェースからの電気信号を受信するように構成されている分配装置と、
該ハウジングに動作可能なように結合される視覚指示器であって、該分配メカニズムが再貯蔵または変更されることを指示するために作動されるように構成されている該視覚指示器と、
該ハウジングに動作可能なように結合される感知メカニズムであって、該感知メカニズムが作動された場合に、電気信号を、該インターフェースを介して送信されるように、該インターフェースと電気的に結合されている該感知メカニズムと
を備える、分配メカニズム。
【請求項46】
前記視覚指示器が照明を備える、請求項45に記載の分配メカニズム。
【請求項47】
前記感知メカニズムがボタンを備える、請求項45に記載の分配メカニズム。
【請求項48】
前記分配装置が、モーターおよびソレノイドから成る装置の群から選択される、請求項45に記載の分配装置。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−502191(P2007−502191A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532834(P2006−532834)
【出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/014210
【国際公開番号】WO2004/102492
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(505411125)オムニセル, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】