説明

明色化効果を有する化粧料組成物

【課題】皮膚の自然な肌の色調を保つことが出来る化粧料組成物の提供。
【解決手段】皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含む組成物に関し、前記組成物は、60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に、皮膚及び口唇をメイクアップする、及び/又はケアするための化粧料組成物に関し、該組成物は皮膚の不完全さに関して明色化する、統一する、又は隠蔽さえする効果を皮膚及び口唇に与えるために特に有用である。
【0002】
色素異常症、例えば色素沈着マーク、しみの多い皮膚、又は皮膚、特に顔の上に、色の明暗(shade)を有する人々がこれらの皮膚の欠点を消すことを願うことは一般的である。同様に、有色の皮膚を有する人々が彼女たちの皮膚の自然な色を明るくしたいと願うかもしれない。
【0003】
皮膚の明色化の面に関してより詳細に、漂白する活性な剤、例えばハイドロキノンを含む製品を使用することは既に公知な習慣である。しかしこれらの製品は、相対的に攻撃的であること及び、その上、結果を得る前に長期間のトリートメントを必要とする効果を有する。これらの製品は、従って皮膚に施与されるや否や、即時の明色化効果を与えはしない。
【背景技術】
【0004】
即時の明色化及び/又は隠蔽効果を得るための他の別の組成物はすでに提案されている。
【0005】
第一の選択は蛍光化合物、例えば蛍光増白剤を利用する。しかし、これらの化合物は最適な照明条件下で即時の明色化効果を与えるだけであり、該最適な照明条件は、自然光又は通常の照明により与えられる条件より一般的にはよい。
【0006】
第二の選択は、「干渉」顔料、すなわち観察の角度に従って異なる着色された光沢を与えることのできる顔料を使用することに向けられる。不運なことに、これらの組成物は一般的に、同時に光沢のある外観を与える欠点を有し、したがって皮膚の自然な肌の色調と調和しない。その上、これらの干渉顔料は一般的に、対応する化粧料組成物が過度に不完全な着色された、及び/又は隠蔽する効果を与え、従って皮膚の自然な外観を覆うような条件下で一般的に使用される。そのような組成物は特に国際特許国際公開第01/51017号及び米国特許第5690916号に記載されている。
【0007】
国際特許国際公開第04/045524号に記載された別の選択はそれ自身、干渉型ではない粒子と共に同じ組成物中で「透明」顔料を組み合わせることに向けられる。しかしこのタイプの組成物は、色素異常症を隠すことに関して完全に満足できるわけではないことがわかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
その結果、メイクアップを明色化する、及び統合することを与え、同時に、色、及び輝きの点に関して皮膚の自然な肌の色調を保存つことができる化粧料組成物に対するニーズは今でもある。
【0009】
発明者らは、意外なことにそのような化粧料組成物、即ち、肌の色に対して即時及び長期間の明色化効果及び/又は均一化効果を有する組成物を配合し、特定の干渉粒子の選択に付される化粧料組成物を配合することが可能であることを具体的に示した。
【0010】
より具体的には、第一の側面に従うと本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に、40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、該組成物は60より大きい明るさL及び5未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物に関する。
【0011】
別のその側面に従うと本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に、40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、該組成物は75より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物に関する。
【0012】
別のその側面に従うと本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に、40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ多孔質のシリカミクロ粒子、ポリテトラフルオロエチレン粉末、シリコーン樹脂粉末、半球型の中空シリコーン粒子、アクリルコポリマー粉末、ワックス粉末、ポリエチレン粉末、シリコーン樹脂で被覆された被架橋弾性体状オルガノポリシロキサン粉末、タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、ポリアミド粉末、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1のフィラーを含み、該組成物は60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物に関する。
【0013】
別のその側面に従うと本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に、40μm未満の体積平均サイズ及びつや消し力を有する少なくとも1のフィラーを含み、該フィラーは該組成物に1未満、特に0.75以下のつや消し力を与えるようなものであり、該化粧料組成物は60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物に関する。
【0014】
また別のその側面に従うと本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、該フィラーは、フィラー/干渉粒子の重量比が0.3〜2.5、特に0.5〜1.2の範囲であるような量であり、該化粧料組成物が、60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有するような化粧料組成物に関する。
【0015】
又別のその側面に従うと、本発明は、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする、及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に、40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、該フィラーは、その性質、その粒子サイズ、及び/又はその量に従って、0〜80°の範囲の観察の角度の範囲に対して該干渉粒子の反射率が最も大きくなるスペクトルの範囲に対応する波長において測定された反射率の変化が、第一に反射ピークの頂上において測定された最大反射が150%未満、特に100%未満、より特に75%未満であり、第二に、反射ピークのベースにおいて測定された最小反射率が5%超であるような反射率の変化を該組成物に与えるように特に選択され、該組成物が60より大きい明るさLを10未満の飽和Cと組み合わせて有する化粧料組成物に関する。
【0016】
また別のその側面に従うと、本発明は、皮膚及び/又は口唇上で明色化すること及び/又は均一にする効果を得るために上で定義された組成物の化粧料的使用に向けられる。
【0017】
また別のその側面に従うと、本発明は皮膚の色素異常症を隠すための上で定義された組成物の化粧料的使用に向けられる。
【0018】
また別のその側面に従うと、本発明は、上で定義された組成物の皮膚及び/又は口唇への施与を少なくとも含む、皮膚及び/又は口唇をメイクアップするための方法に向けられる。
【0019】
即ち発明者らは、特定の干渉粒子の選択及びそれとフィラーとの組み合わせ、適切な場合には該フィラーもまた特定のフィラーである、が、慣用の組成物と比較されたとき改善された透明性及び改善された明色化効果を有するメイクアップ効果を得ることを有利に可能とすることを見出した。
【0020】
本発明の目的のために、用語「透明性」は、皮膚の上への該組成物により与えられるメイクアップ効果及び/又はケア効果が皮膚の自然な肌の色調にほとんど影響を与えない、又は全く与えないという事実を特徴とすることを意図される。即ち、本発明に従う組成物は、隠蔽すること又はてかった外観を与えないという利点及び、従って組成物が施与されるところの皮膚の自然な肌の色調を最適に保つ利点を有する。この点において、本発明に従う組成物は、標準のファンデーション組成物と異なる。標準のファンデーションは、一般的に、皮膚の自然の色をかなり濃くする、又は変化させることにより、又は逆に過剰に明るくすることにより、又は肌の色調に過剰に輝く外観を与えることにより、皮膚の自然の肌の色調に影響を与える。
【0021】
明るさL及び飽和C
本発明に従う組成物により与えられる自然な効果は、明るさL及びCIE1976比色空間(Colorimetric Space)において測定された飽和Cを特に特徴とする。
【0022】
比色測定L及びCは、ミノルタCR400(商標)比色色彩輝度計(Colorimetric Chromameter)を用いて行われ得る。
【0023】
これをするために、試験組成物は、15mlのジャー(口の直径:1.9cm;深さ:1.8cm)に導入される。導入された組成物の表面は、スライドガラスで平らにすることにより滑らかにされる。次に比色計のセルがこの表面と接触され、比色のパラメーターが測定される。
【0024】
情報のために、Chromameter CR400(商標)比色計で与えられるホワイトレファランスは、以下の明るさL及び飽和C値を特徴とする。
=96.94+/−0.01, C=2.83+/−0.01
【0025】
第一の実施態様に従うと本発明の組成物は、5未満の飽和Cとともに60より大きい明るさLを特徴とする。
【0026】
別の実施態様に従うと本発明に従う組成物は、10未満の飽和Cと合わせて、75より大きい明るさLを特徴とする。
【0027】
より特に、本発明に従う組成物は、60より大きい、特に80より大きい、及びより特に86より大きい明るさLを特徴とする。
【0028】
より特に、本発明に従う組成物は、5未満、特に3未満、そして特に2未満の飽和Cを特徴とする。
【0029】
一般的に、これらの必要条件に合う組成物は、塊において白色である。該組成物は5重量%未満、より特に2重量%未満の金属酸化物をもまた含む。
【0030】
干渉粒子
本発明の目的のために、用語「干渉粒子」は、一般的に多層構造を有する任意の粒子を意味し、該構造は、層の性質に従って異なって回折し、かつ拡散する光線の干渉により該多層構造が色の効果を作り出すことを許す。即ち、これらの粒子は、観察及び光の入射の角度に従って変化する色を有し得る。
【0031】
本発明の目的のために、多層構造は単一層で覆われた基材から形成された構造か、あるいは少なくとも2又はより多い連続層でおおわれた基材から形成された構造を意味することが意図される。
【0032】
多層構造は、即ち1又は少なくとも2の層を含み得、各層は、独立して又はさもなければ他の層、は以下の物質:MgF,CeF,ZnS,ZnSe,Si,SiO,Ge,Te,Fe,Pt,Va,Al,MGO,Y,S,SiO,HfO,ZrO,CeO,Nb,Ta,TiO,Ag,Al,Au、Cu,Rb,Ti,Ta,W,Zn,MoS,クリオライト、それらの合金、及びポリマー、及び組み合わせからなる群から選択された少なくとも1の物質から製造されている。
【0033】
一般的に、多層構造は、鉱物質である。
【0034】
より特に、本発明に従う考慮下の干渉粒子は、干渉顔料、又は天然又は合成の、単層又は多層真珠層顔料であり得、特になかんずくマイカに基づく天然の基材から形成された真珠層顔料であり得、該マイカは金属酸化物の1以上の層で覆われている。
【0035】
本発明に従う干渉粒子は、レーザー粒度計(granulometer)、例えばMalvern製のMastersizer 2000(商標)マシーン及び/又はBrookhaven Instrument Corporation製のBI90 +(商標)マシーンで測定して、一般的に40μm未満、特に0.5〜40μmの範囲、より特に30μm未満、特に20μm未満、特に15μm未満、及びよりよく1〜15μmの範囲の体積平均サイズを特徴とする。
【0036】
マイカ/酸化スズ/酸化チタンタイプの真珠層顔料、例えばMerck社により「Timiron Silk Blue(商標)」、「Timiron Silk Red(商標)」、「Timiron Silk Green(商標)」、「Timiron Silk Gold(商標)」及び「Timiron Super Silk(商標)」の名前で販売されているもの、及びマイカ/酸化鉄/酸化チタン真珠層顔料」例えばEngelhard社により販売されている「Flamenco Satin Blue(商標)」、Flamenco Satin Red(商標)」、及び「Flamenco Satin Violet(商標)」、及びそれらの混合物が最も本発明に適する。
【0037】
これらの干渉粒子は、さらに本発明に従う組成物にとって必要とされる明るさ及び飽和の点における必要条件と両立するように選択されることが理解される。一般的に、これらの干渉粒子は、着色、及び同時に皮膚及び/又は口唇の自然の肌の色調を保つ観点から、均一な効果を得るために十分な量で存在する。
【0038】
より具体的には、これらの粒子は、組成物の合計重量に対して15重量%未満、特に0.5重量%〜15重量%、よりよく1重量%〜10重量%、より特に7重量%未満、より特に5重量%未満、より特に2重量%〜5重量%の量で存在し得る。
【0039】
フィラー
本発明の目的のために、用語「フィラー」は、球形又は非球形の、多孔質又は非多孔質の粒子であって本発明に従う組成物中に不溶である粒子からなる任意の物質を意味する。
【0040】
前に述べられたように、干渉粒子と組み合わせたフィラーの存在は、これらの粒子により与えられる光沢の改善された空間的な均一性を与える方向に寄与する限り、有利である。
【0041】
一般的に干渉粒子の光沢は、角の反射の角度(angle of angular reflection)としてもまた公知である、観察のある角度に対してのみ観察可能である。その結果、着色された光沢の角分布は狭く、従ってこれらの粒子の使用により与えられる色の補正は、その空間的な分布において不均一である。
【0042】
発明者らは、意外にも、フィラー、特につや消しフィラーを小さい干渉粒子と併用することにより、これらの干渉粒子により与えられる着色された光沢の角分布を増大させることが可能であることを見出した。
【0043】
この効果は、特に以下のテクニックに従って評価され得る。
【0044】
流動状組成物の場合、試験組成物は、厚さが、堆積のときに、即ち空気乾燥する前に測定されて30μmであるフィルムの形でBraive Instruments社製の自動アプリケーターを使用してErichsen型24/5のコントラストカードの上へ広げられる。次に広げられた組成物は、サーモスタットで制御されかつ換気されているオーブンに24時間に37℃において入れられる。測定は、図1に示される配置で、Instrument System社により販売されているGon360(商標)分光ゴニオリフレクトメーター(spectrogonioreflectometer)を用いてコントラストカードの黒い背景上で行われる。
【0045】
反射率の変化は、本発明に従う考慮下の干渉粒子又は複数のタイプの干渉粒子の混合物の反射率が最も大きいスペクトルの領域に対応する波長において、観察の角度の関数として評価される。
【0046】
非流動性の化粧料組成物の場合、コントラストカードへの該組成物の施与は以下の指示に従って行われ得る:
圧縮成形されたパウダーの場合、パウダーは崩されて、結合されていない粉末に転化させる。該粉末は平らな表面に均一に堆積され、次に100 g/cmの圧力で該粉末上に粘着質の透明プラスチックフィルムが張り付けられ、粉末は粘着剤に付着し、粉末で飽和された粘着性表面が得られる。粉末をつけた粘着性である面は次に透明なガラス板に対して置かれ、組み立てたもの(assembly)はコントラストカードの上に据えられる。測定は前のように行われる。
スティックの場合、スティックは融解されて20μm厚の層の形で透明フィルムの上に置かれる。オーブン中で37℃において10分間乾燥するに任され、次に上で記載されたのと同じ様式でフィルムはコントラストカードに施与される。
スプレーの場合、20μmの厚さの組成物がオーブン中で37℃において10分間乾燥するに任される。
【0047】
本発明に従う組成物の文脈においては、干渉粒子がフィラーと組み合わされたとき、色の均一化がすべての観察の角度下で観察される。
【0048】
有利に、本発明に従う考慮下のフィラーは、第一に、反射ピークの頂点において測定された最大反射率が150%未満、好ましくは100%未満、より好ましくは75%未満であり、第二に、反射ピークの底で測定された最小反射率が5%より高いように定義された反射率の変化を該組成物に与えるように、性質、粒子サイズ、及び/又は量に関して選択され得る。反射率のこの変化は、0〜80°の範囲の観察の角度の範囲について、かつ組み合わされた反射粒子の反射率が最も大きいスペクトルの領域に対応する波長において測定される。
【0049】
特定の実施態様に従うと、フィラーとして使用される物質は、反射粒子の体積ベースで表わされた粒子サイズに匹敵する粒子サイズを有する。
【0050】
即ち、フィラーは有利に40μm未満、特に0.5〜40μmの範囲、特に30μm、又は15μm未満さえ、よりよく1〜15μmの範囲の体積サイズを有する。
【0051】
一般的に、本発明に従う組成物は鉱物又は有機起源の種々のフィラーを含み得る。これらのフィラーは、その結晶形(例えばラメラ、立方晶系、六方晶系、斜方晶系)に関わらず任意の形態、特に小さな板状、球形、又は矩形であってもよい。
【0052】
一つの特定の実施態様に従うと、これらのフィラーは球形である。
【0053】
別の特定の実施態様に従うと、これらのフィラーは多孔質でもまたある。この多孔性は、10 m/gより大きい,特に20m/g〜5000m/gの範囲、特に50m/gより大きい,特に50m/g〜3000m/gの範囲,そしてより良くはさらに100 m/g〜1000m/gの範囲の粒子の比表面積により反映され得る。
【0054】
本発明の一つの特定の実施態様に従うと、考慮下のフィラーは、「つや消し」フィラー、即ち2.2以下、特に2以下、特に1.8以下、より特に1.3〜1.6の範囲の屈折率を有するフィラーである。
【0055】
粒子の屈折率は、「コントラスト消去」法により評価され得る。相対的に異なる屈折率を有する2つの完全に混和可能な溶媒(エタノール:1.36及びフェニルエチルアルコール:1.529)を選択することにより、中間の屈折率を有する混合物を製造することが可能である。問題の粒子は、これらの種々の溶媒混合物に懸濁され、次にこれらの溶液の透明性がHach社により販売されているHach 2100p(商標)濁度計を用いて評価される。粒子の屈折率は、最も濁っていない溶液、即ち最も少なく曇っている溶液が得られるところの溶媒混合物の屈折率と等しく、粒子及び溶媒混合物間の屈折率の最小の差に相当する。
【0056】
本発明に従う考慮下のフィラーが、つや消しフィラーである場合、それらを含む組成物のつや消し力は、以下のプロトコルの手段を特徴とし得る。
【0057】
試験組成物は、メカニカルフィルムスプレッダーを用いてコントラストカード(Erichsen社により販売されている24/5−250 cmのPrufkarte型)の上に2mg/cmの速度で広げられる。次に組成物は37℃の温度において一晩乾燥され、Micromodule社により販売されているゴニオ反射計を用いてその反射を測定する。得られた結果は、正反射及び拡散反射の比Rである。Rの値は、フィラーにより与えられるつや消し効果が大きいほど、比例して小さくなる。
【0058】
本発明の文脈において、考慮下のつや消し効果は、該組成物に1未満、特に0.1〜0.8、特に0.75未満、好ましくは0.15〜0.75の範囲のつや消し力を与えるように一般的に選択される。
【0059】
有利に、つや消しフィラーは、40μm未満、特に0.5〜40μm、よりよく1〜15μmの範囲の体積サイズを有する。
【0060】
特につや消し力を有するフィラーとして、特に本発明に適切であるフィラーは、以下:
ポリテトラフルオロエチレン粉末、例えば8μmの平均サイズを有するClariant製のCridust 9205F(商標)PTFE;
シリコーン樹脂粉末、例えば4.5μmの平均サイズを有するGEシリコーン製のTospearl145A(商標)シリコーン樹脂;
ワックス粉末、例えば7μmの平均サイズを有するMicropowder製のparaffin Wax Microease 114S(商標)粒子;
ポリエチレン粉末、特に少なくとも1のエチレン/アクリル酸コポリマーを含むもの、特にエチレン/アクリル酸コポリマー、例えば特に10μmの平均サイズを有する住友製Flobeads EA 209(商標)粒子からなるもの;
ポリアミド粉末(ナイロン(商標))、例えば10μmの平均サイズを有するAtofina製Orgasol(商標)のナイロン12の粒子;
多孔質のシリカマイクロ粒子、例えば5μmの平均サイズを有するミヨシ社製のシリカビーズSB150(商標)及びSB700(商標)、及び旭硝子製のSunspheres Series H(商標)、例えばそれぞれ3,5、及び5μmのサイズを有するSunsphere H33(商標),H51(商標)及び H53;
中空半球シリコーン粒子、例えば竹本油脂製のNLK 500(商標),NLK 506(商標)及びNLK 510(商標);
アクリルコポリマー粉末、特にポリメチル(メタ)アクリレートの粉末、例えば8μmの平均サイズを有するNihon Junyoki製のPMMA Jurimer MBI(商標)粒子、Expancel(商標)の名前で販売されているビニリデン/アクリロニトリル/メチレン(メタ)アクリレートの膨張された微小球;より特にWacker社によりCovabead LH85(商標)の名前で販売されている中空のPMMA球;
シリコーン樹脂、特に例えば米国特許第5 538 793号に記載された、シルセスキオサン樹脂で被覆された架橋弾性体オルガノポリシロキサン粉末、そのような弾性体粉末は、信越社によりKSP−100(商標),KSP−101(商標),KSP−102(商標),KSP−103(商標),KSP−104(商標)及びKSP−105(商標)の名前で販売されている;
タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、例えばCatalyst & Chemicals社によりcoverleaf AR−80(商標)の名前で販売されているもの;
及びそれらの混合物
から選択される。
【0061】
上述の粉末の中で、最後の5つのタイプの粉末及びそれらの混合物は、最も特に本発明に適する。
【0062】
中空の半球シリコーン粒子に関してより詳細にいうと、それらはボール型の中空球体の一部であり得る。これらは、日本国特許出願公開第2003−128788号に記載されたように得られ得る。馬蹄型中空球体の一部もまた日本国特許出願公開第2000−191789号に記載されている。
【0063】
これらの粒子は特にメチルシラノール/シリケートクロスポリマー粒子、例え商標名ばNLK500,NLK506及びNLK510であり得る。
【0064】
本発明に適する他のフィラーの例として、タルク、マイカ、カオリン、コロイド状シリカ、ポリ−β−アラニン、ポリエチレン、ラウロイルリジン、デンプン、窒化硼素、微粉状にされたポリテトラフルオロエチレン粉末、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、硫酸バリウム、ハイドロキシアパタイト、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、及び及び8〜22、特に12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導した金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、又はミリスチン酸マグネシウム、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
【0065】
前に述べられたように、本発明に従う考慮下のフィラーは、組み合わされた干渉粒子により与えられる光沢の改善された空間的な均一性を与えるのに十分な量で存在する。
【0066】
明らかな理由から、この量はフィラー又はフィラーの混合物の性質及び/又は粒子サイズに依存して大きく変化しやすい。
【0067】
一般的に、フィラーは、組成物の合計重量に対して15重量%未満、特に0.5重量%〜15重量%の範囲、特に10重量%未満、及びよりよく1重量%〜10重量%の範囲、特に5重量%未満、よりよく2重量%〜5重量%の範囲で存在し得る。
【0068】
本発明の1の特定の変形に従うと、フィラーの量は、フィラー/干渉粒子の重量比が、0.3〜2.5の範囲、特に0.5以上、そしてより特に0.8以上であるように調節される。
【0069】
生理学的に許される媒体
本発明に従う干渉粒子及びフィラーは、化粧料組成物のための支持体を構成する生理学的に許される媒体中で調整される。
【0070】
用語「生理学的に許される媒体」は、人の皮膚又は口唇に施与され得る非毒性の媒体を意味する。生理学的に許される媒体は、一般的にその上に該組成物が施与されるべきところの皮膚の性質、及び組成物が調整されることを意図された形態、特に室温及び大気圧において流動状、又は非流動状である形態に一般的に適合されている。
【0071】
すなわち、本発明に従う組成物は、固まっていない、圧縮された、又はキャスト成形されたパウダータイプの流動状又は固体の形態で配合され得る。
【0072】
本発明の1つの変形に従うと、組成物は、少なくとも1の水性相、適切であれば特に脂肪相と組み合わせられた水を含む。
【0073】
水性相
本発明に従う組成物は、考慮下の組成物の連続相を形成することのできる水性相を構成する少なくとも1の水性媒体を含み得る。
【0074】
この水性相は、完全に又は部分的に、そしてより特に基本的に水からなっていてもよい。
【0075】
水性相は、水及び水と混和性のある有機溶媒(25℃において50%より多く、水と混和する)、例えば1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、2〜8の炭素原子を含むグリコール、例えばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、C〜Cケトン及びC〜Cアルデヒドとの混合物をもまた含み得る。
【0076】
水性相(水及び任意的に水と混和性のある有機溶媒)は、考慮下の組成物の合計重量に対して1重量%〜95重量%、特に3重量%〜80重量%、特に5重量%〜60重量%の含有量で存在し得る。
【0077】
そのような媒体は、下に定義されるような揮発性オイルをもまた含み得る。
【0078】
本発明に従う組成物は、例えば連続脂肪相をもまた含み得、該相は、合計重量に対して5重量%未満、特に1重量%未満の水を含み得、特に無水の形態であってもよい。
【0079】
脂肪相
脂肪相は、室温(25℃)において液状である少なくとも1の脂肪物質、及び/又は室温において固体である脂肪物質、例えばワックス、ペースト状脂肪物質、及びガム、及びそれらの混合物を特に含み得る。脂肪相は親水性有機溶媒をもまた含み得る。
【0080】
本発明に従う組成物の脂肪相は、液状脂肪物質として少なくとも1の揮発性又は非揮発性のオイル又はその混合物を特に含み得る。
【0081】
本発明の目的のため、用語“揮発性オイル”とは、室温及び大気圧において皮膚と接触したとき1時間未満内に蒸発することのできる任意のオイルを意味する。本発明の揮発性オイルは揮発性の化粧料オイルであり、それは室温において液体であり、室温及び大気圧においてゼロではない蒸気圧を有し、該蒸気圧は特に0.01〜300mmHg(1.33Pa〜40000Pa)の範囲であり、好ましくは0.3mmHg(30Pa)より高い。
【0082】
用語“非揮発性オイル”とは、室温及び大気圧において皮膚の上で少なくとも数時間残り、特に0.01mmHg(1.33Pa)未満の蒸気圧を有するオイルを意味する。
【0083】
これらの揮発性又は非揮発性オイルは炭化水素をベースとするオイル、又はそれらの混合物であり得る。用語“炭化水素をベースとするオイル”とは主に水素及び炭素原子を含み酸素、窒素、硫黄及びリン原子を含んでいてもよいオイルを意味する。
【0084】
揮発性の炭化水素をベースとするオイルは8〜16の炭素原子を含む炭化水素をベースとするオイル、そして特に分岐状のC〜C16アルカン、例えば石油起源のC〜C16のイソアルカン(イソパラフィンとしてもまた公知である)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしてもまた公知である)、イソデカン、イソヘキサデカン、そして例えばIsopar(商標)又はPermetyls(商標)の商標名で販売されているオイル、分岐状のC〜C16エステル例えばネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれらの混合物から選択され得る。他の揮発性の炭化水素をベースとするオイル、例えば石油の留出物、特にShell社によりShell Solt(商標)の名前で販売されているものもまた使用され得る。
【0085】
また使用され得る揮発性オイルは、揮発性のシリコーン、例えば揮発性の直鎖又は環状シリコーンオイル、特に≦8センチストローク(8×10−62/s)の粘度を有し、特に2〜7の珪素原子を含むもの、これらのシリコーンは任意的に1〜10の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含んでいてもよい、を含む。また本発明において使用され得る揮発性オイルとして、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物が特に挙げられる。
【0086】
本発明の組成物中に揮発性オイルは、組成物の合計重量に対して0.1〜98重量%の範囲の含有量において、特に1〜65重量%、特に2〜50重量%の範囲の含有量において存在し得る。
【0087】
非揮発性オイルは、非揮発性の炭化水素をベースとするフルオロ及び/又はシリコーンオイルから選択され得る。
【0088】
特に挙げられ得る非揮発性の炭化水素をベースとするオイルは、
動物起源の炭化水素をベースとするオイル、
植物起源の炭化水素をベースとするオイル、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、その脂肪酸はC〜C24の変化する鎖の長さを有し得、これらの鎖は直鎖又は分岐状であってもよく、そして飽和又は不飽和であってもよい;これらのオイルは特に小麦胚芽油、ヒマワリ油、グレープシード油、ゴマ種油、トウモロコシ油、アプリコット油、ひまし油、シア油、アボガド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカデミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシの実油、かぼちゃ油、胡麻種油、骨髄油(marrow oil)、菜種油、黒スグリ油、月見草油、キビ油、大麦油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイナッツ油、パッションフラワー油、又はジャコウバラ油;シアバター;又はカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されるもの、またDynamit Nobel社によりMiglyol810(商標)、812(商標)、及び818(商標)の名前で販売されるもの、
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル、
鉱物又は合成起源の直鎖又は分岐状の炭化水素、例えば石油ゼリー、ポリデセン、水素化されたポリイソブテン例えばパーレアム(Parleam)、及びスクワラン、及びそれらの混合物、
合成エステル、例えば式RCOORのオイル、ここでRは1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分岐の脂肪酸残基を表し、Rは炭化水素をベースとする鎖を表し、それは特に、1〜40の炭素原子を含む分岐状であり、ただしR+R≧10であり、例えばプルセリンオイル(オクタン酸セトステアリル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、安息香酸のC12〜C15のアルキルエステル、ラウリル酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、又はリシノール酸のアルコール又はポリアルコールエステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル又はリンゴ酸ジイソステアリル;ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、
12〜26の炭素原子を含む分岐状及び/又は不飽和の炭素鎖を有する、室温において液体であるところの脂肪族アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール又は2−ウンデシルペンタデカノール、
高級脂肪酸例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸、及びそれらの混合物、
を含む。
【0089】
本発明の組成物において使用され得るところの非揮発性シリコーンオイルは、非揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS),ペンダント状である、及び/又はシリコーン鎖の末端にあるアルキル又はアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン、ただしこれらの基はそれぞれ2〜24の炭素原子を含む、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートであり得る。
【0090】
非揮発性のオイルは本発明の組成物中において、該組成物の合計重量に対して0.01〜90重量%、特に0.1〜85重量%、特に1〜70重量%の範囲の含有量において存在し得る。
【0091】
より一般的には、液状脂肪質物質は、脂肪相の重量に対して0.01〜90重量%、特に0.1〜85重量%の割合で存在し得る。
【0092】
室温及び大気圧において固体である脂肪質物質に関して、それはワックス、ペースト状の脂肪質物質及びガム、及びそれらの混合物から選択され得る。固体の脂肪質物質は脂肪相の合計重量に対して0.01〜50重量%、特に0.1〜40重量%、とりわけ0.2〜30重量%の割合において存在し得る。
【0093】
界面活性剤
本発明に従う組成物は、乳化する及び共乳化する界面活性剤をもまた含み得、組成物の合計重量に対して0.1〜30重量%、よりよく5重量%〜15重量%の範囲の割合で存在し得る。
【0094】
これらの界面活性剤は、アニオン性及びノニオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤の性質と機能(乳化)の定義については、書類「化学技術の百科事典、カークオスマー(Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer)」第22巻、333〜432ページ、第3版、1979年、ワイリーを参照されたい。特にアニオン性及びノニオン性界面活性剤の場合、この参考文献の特に347〜377ページを参照されたい。
【0095】
W/Oエマルジョンを得るのに適する、本発明において使用されることができる界面活性剤として、ジメチコンコポリオール例えばシクロメチコン及びジメチコンコポリオールの混合物、Dow Corning社によりDC5225Cとして販売されている、及びジメチコンコポリオール、例えばDowCorningによりDow Corning5200配合物助剤の名前で販売されているラウリルメチコンコポリオール、Goldschmidt社によりAbil EM 90(商標)の名前で販売されているセチルジメチコンコポリオール、又はAbil WE 09(商標)としてGoldschmidt社により販売されているセチルジメチコンコポリオール、ポリグリセリルー4イソステアレート及びヘキシルラウレートの混合物が挙げられる。
【0096】
1以上の共乳化剤もまたそこへ添加され得、それはポリオールのアルキル化エステルを含む群から有利に選択されえる。特に挙げられ得るポリオールのアルキル化エステルは、グリセロール及び/又はソルビタンエステル、例えばポリグリセリルイソステアレート、例えばGoldschmidt社により販売される製品Isolan GI 34(商標)、ソルビタンイソステアレート、例えばICI社により販売される製品Arlacel 987(商標)の名前で販売されているもの、イソステアリン酸ソルビタングリセリル、例えばICI社により販売される製品Arlacel 986(商標)の名前で販売されているもの、及びそれらの混合物を含む。
【0097】
エステル化されたコハク酸末端基を含むポリイソブチレン界面活性剤、例えばLubrizol及びChemron社によりLubrizol 5603(商標)及び Chemcinnate 2000(商標)の名前で販売されているものが、W/Oエマルジョンを得るために適する乳化剤として特に適する。
【0098】
使用され得るW/Oエマルジョンのための界面活性剤は、少なくとも1のオキシアルキレン基を含む架橋された弾性体状の固体オルガノポリシロキサン、例えば米国特許第5412004号の実施例3,4及び8及び米国特許第5811487号の実施例の手順に従って得られるもの、特に米国特許第5412004号の実施例3の生成物、及び信越社によりKSG21(商標)の製品番号で販売されている製品を含む。
【0099】
O/Wエマルジョンを得るために適する、本発明において使用され得る界面活性剤として、挙げられ得る例は、ノニオン性界面活性剤、特にポリオール及び飽和又は不飽和の鎖、例えば8〜24の炭素原子、よりよくは12〜22の炭素原子を有する脂肪酸のエステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体、オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化されたユニットを含む誘導体、例えばC〜C24の脂肪酸のグリセリルエステル、及びそのオキシアルキレン化された誘導体;C〜C24の脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、及びそのオキシアルキレン化された誘導体;C〜C24脂肪酸のソルビトールエステル、及びそのオキシアルキレン化された誘導体:C〜C24脂肪酸の糖(蔗糖、グルコース、又はアルキルグルコース)エステル、及びそのオキシアルキレン化された誘導体;脂肪アルコールのエーテル;C〜C24脂肪アルコールの糖エーテル;グルコース又はアルキルグルコースのオキシエチレン化された脂肪酸エーテル;及びそれらの混合物を含む。
【0100】
挙げられ得る脂肪酸のグリセリルエステルは、グリセリルステアレート(グリセリルモノステアレート、ジステアレート及び/又はトリステアレート)(CTFA名:グリセリルステアレート)又はグリセリルリシノールエート、及びそれらの混合物を含む。
【0101】
挙げられ得る脂肪酸のポリエチレングリコールエステルは、ポリエチレングリコールステアレート(ポリエチレングリコールモノステアレート、ジステアレート及び/又はトリステアレート)、より特にポリエチレングリコール50OEモノステアレート(CTFA名:PEG−50ステアレート)、ポリエチレングリコール100OEモノステアレート(CTFA名:PEG−100ステアレート)及びそれらの混合物を含む。
【0102】
これらの界面活性剤の混合物、例えばUniqema社によりArlacel 165(商標)の名前で販売されているグリセリルステアレート及びPEG−100ステアレートを含む製品、ゴールドシュミット社によりTegin(商標)の名前で販売されているグリセリルステアレート(グリセリルモノ−ジステアレート)及びステアリン酸カリウムを含む製品を使用することもまた可能である。
【0103】
挙げられ得るグルコース又はアルキルグルコースの脂肪酸エステルは、特に、グルコースパルミテート、アルキルグルコースセスキステアレート、例えばメチルグルコースセスキステアレート、アルキルグルコースパルミテート、例えばメチルグルコースパルミテート又はエチルグルコースパルミテート、メチルグルコシドの脂肪エステル及びより特にメチルグルコシド及びオレイン酸のジエステル(CTFA名:メチルグルコースジオレエート);メチルグルコシド及びオレイン酸/ヒドロキステアリン酸混合物の混合エステル(CTFA名:メチルグルコースジオレエート/ヒドロキシステアレート);メチルグルコシド及びイソステアリン酸のエステル(CTFA名:メチルグルコースイソステアレート);メチルグルコシド及びラウリン酸のエステル(CTFA名:メチルグルコースラウレート);メチルグルコシド及びイソステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:メチルグルコースセスキイソステアレート);メチルグルコシド及びステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:メチルグルコースセスキステアレート)、及び特にAmerchol社によりGlucate SS(商標)の名前で販売されている製品、及びそれらの混合物を含む。
【0104】
挙げられ得る、脂肪酸及びグルコース又はアルキルグルコースのオキシエチレン化されたエーテルの例は、脂肪酸及びメチルグルコースの脂肪酸のオキシエチレン化エーテル、特にメチルグルコース及びステアリン酸のジエステルの約20モルのエチレンオキシドを含むポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG−20メチルグルコースジステアレート)、例えば、Amerchol社によりGlucam E−20ジステアレート(商標)の名前で販売されている製品;メチルグルコース及びステアリン酸の、モノエステル及びジエステルの混合物の約20モルのエチレンオキシドを含むポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG−20メチルグルコースセスキステアレート)、及び特にAmerchol社によりGlucamate SSE−20(商標)の名前で販売されている製品、及びゴールドシュミット社によりGrillocose PSE−20(商標)の名前で販売されている製品、及びそれらの混合物を含む。
【0105】
挙げられ得るスクロースエステルの例はパルミトステアレート、スクロースステアレート、及びスクロースモノラウレートを含む。
【0106】
挙げられ得る脂肪アルコールのエーテルの例は、8〜30の炭素原子、特に10〜22の炭素原子を含む脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、セタリールアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)のポリエチレングリコールエーテルを含む。挙げられ得る例は、1〜200、好ましくは2〜100のオキシエチレン基を含むエーテル、例えばCTFA名Ceteareth−20及びCeteareth−30を含むエーテル、及びそれらの混合物を含む。
【0107】
挙げられ得る糖エーテルは、アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、例えば花王によりMydol 10(商標)の名前で販売されている製品、Henkel社によりPlantaren 2000(商標)の名前で販売されている製品、及びSEPPIC社によりOramix NS 10(商標)の名前で販売されている製品;カプリルイル/カプリルグルコシド、例えばSEPPIC社によりOramix CG 110の名前で販売されている製品又はBASF社によりLutensol GD70(商標)の名前で販売されている製品、ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によりPlantacare N(商標)及びPlantacare1200(商標)の名までで販売されている製品;Henkel社によりPlantacare818/UP(商標)の名前で販売されている製品;セトステアリルグルコシド、場合によりセトステアリルアルコールとの混合物として、例えばSEPPIC社によりMontanov 68(商標)の名前で販売されているもの、ゴールドシュミット社により Tego−Care CG90(商標)の名前で、及びHenkel社によりEmulgade KE3302(商標)の名前で販売されているもの;例えばアラキジルアルコール及びベヘニルアルコール及びアラキジルグルコシドの混合物の形態におけるアラキジルグルコシド、SEPPIC社によりMontanov 202(商標)の名前で販売されているもの;例えばセチルアルコール及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態におけるココエチルグルコシド、SEPPIC社によりMontanov 82(商標)の名前で販売されているもの、及びそれらの混合物である。
【0108】
本発明の組成物は、乳化剤又は共乳化剤として有利な量の両親媒性のポリマーをもまた含み得る。
【0109】
用語「両親媒性ポリマー」は、親水性部分及び疎水性部分の両方を含み、かつ異なる極性の2つの液体を分離するフィルムを形成し、そうして直接、逆又はマルチタイプの液体―液体分散物を安定化させることを可能にする性質を有する任意のポリマーを意味する。より特に安定である両親媒性ポリマーは、水/油の界面の表面張力を油にかかわりなく10mN/mまで下げる。これらのポリマーはイオン性(アニオン又はカチオン)又は両性である。ポリマーは、水溶性又は水に分散可能である。用語水溶性は、分子溶液の形で水の中に分散されることができることを意味する。用語水に分散可能は、ポリマーが粒子の形態で水の中で分散されることができることを意味する。
【0110】
本発明に適切である両親媒性ポリマーは、一般的に1000〜20000000g/モルの範囲の、好ましくは20000〜8000000の範囲の、より好ましくは100000〜700000g/モルの範囲の数平均分子量を有する。本発明に従って使用される両親媒性ポリマーの量は0.01%〜20%,好ましくは0.1%〜10%さらにより好ましくは0.2%〜5重量%から選択される。
【0111】
アクリレート/C10−C30−アルキルアクリレートコポリマー、例えばGoodrich社によりPemulen TR1(商標),Pemulen TR2(商標)及びCarbobol 1382(商標)の名前で販売されている製品、又はそれらの混合物がより特に使用され得る。National Starch社によりStructure 2001(商標)及びStructure 3001(商標)の名前で販売されているアクリレート/Steareth−20 イタコネートコポリマー及びアクリレート/ceteth−20 イタコネートコポリマーもまた使用され得る。最も特に適切である架橋された、又は架橋されていない両親媒性AMPS ポリマーの中には、Clariant社によりAristoflex LNC(商標),Aristoflex SNC(商標)及びAristoflex HMS(商標)の名前で販売されている製品がある。
【0112】
使用され得るターポリマーとして、Amerchol社によりViscophobe DB 1000 NP3−NP4(商標)の名前で販売されている、40OEでエトキシレート化された、即ち40のオキシエチレン基を含む、メタクリル酸/メチルアクリレート/ベヘニルジメチル=M−イソプロペニルベンジルイソシアネートターポリマーが挙げられ得る。
【0113】
特にAllied Colloids社によりSalcare SC 80(商標)の名前で販売されているメタクリル酸、エチルアクリレート、及びポリエチレングリコール(10OE)ステアリルエーテル(Steareth 10)の架橋されたターポリマーもまた挙げられ得る。
【0114】
本発明に従って使用され得るアニオン性ポリマーは、例えばEastman Chemical社により「Eastman AQ Polymer」 (AQ35S,AQ38S,AQ55S,AQ48 Ultra)の名前で販売されているイソフタル酸又はスルホイソフタル酸ポリマー、特にフタレート/スルホフタレート/グリコールコポリマー(例えばジエチレングリコール/フタレート/イソフタレート/1,4−シクロヘキサンジメタノール)である。
【0115】
フィルム形成性ポリマー
本発明の組成物は少なくとも1のフィルム形成性ポリマーをもまた含みうる。
【0116】
本特許出願において、用語「フィルム形成性ポリマー」とは自分自身で又はフィルム形成助剤の存在下、皮膚及び/又は口唇に接着する連続フィルムを形成できるポリマーを意味する。
【0117】
疎水性フィルムを形成できるフィルム形成性ポリマー、即ちそのフィルムが25℃において水中で1重量%未満の溶解度を有するポリマーが好ましく使用される。
【0118】
本発明の組成物は、標準の助剤、例えば染料、顔料、蛍光増白剤、香料、保存剤、物理的及び化学的サンスクリーン、金属封鎖剤、pH調節剤(酸又は塩基)、及びそれらの混合物をもまた含み得る。言うまでもなく、助剤は、本発明に従う組成物の皮膚及び/又は口唇への施与により所望される効果を害することのないように選択される。
【0119】
公知の方法で、本発明の化粧料組成物は、化粧料において一般的である活性剤をもまた含み得る。特に、皮膚の老化に対する活性で知られる活性剤、例えば角質溶解剤、及びプロ剥離剤(prodesquamating agent)、例えばα−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、α−ケト酸、β−ケト酸、レチノイド、及びそれらのエステル、例えばレチナール、及びレチノイン酸、及びそれらの誘導体が挙げられ得る。ビタミン、例えばビタミンB3,C 又はPP,B5, E及びK1、及びこれらのビタミンの誘導体、特にそれらのエステル;遊離基スキャベンジャー、サンスクリーン;保湿剤、例えばポリオール;セラミド;DHEA及びそれらの誘導体;コエンザイムQ10;漂白剤及び脱色素剤、例えば麹酸、パラアミノフェノール誘導体及びアルブチン及びその誘導体、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
【0120】
本発明に従う組成物は一般的に、特に顔又は首への施与のための配合物、コンシーラー製品、ファンデーションコレクター、顔のメイクアップクリーム又はベース、又はボディ又は口唇メイクアップ組成物の形である。
【0121】
より特に、皮膚、特に顔へのケア及びメイクアップ製品である。
【0122】
本発明に従う組成物は、固体の形、例えば粉末、圧縮された、又はキャスト成形された形、又はスティックの形態、又は流動体の形態、例えばペースト又は液状流動体の形態であり得る。
【0123】
該組成物は有利に、流動体の形態のタイプ、例えばソフトペースト、軟膏、固体又は流動体状ポマードの形、例えばクリームの形態である。例えばセラム(濃くされた水性溶液)、水性ゲル、又は水中油又は油中水エマルジョンであり得るだけでなく、油−水−油、グリコール−油−水又は水−油−水のマルチエマルジョンであり得る。
【0124】
該組成物は化粧料において一般的に使用される公知の方法で製造され得る。
【0125】
本発明の分野の非制限的な例として下に実施例が与えられる。
【実施例】
【0126】
下の化粧料組成物のすべては、以下のプロトコルに従って製造される:
相Bは約75℃まで加熱され、その中にポリアンモニウムアクリルジメチルタウラミドが取り込まれる。混合物は均一なゲルが得られるまで攪拌される。
相Aは75℃まで加熱される。
相Aを相Bに取り込むことにより、エマルジョンが製造される。
40〜45℃において相Cが取り込まれ、冷却が完全になるまで攪拌が続けられる。
【0127】
実施例1
対照化粧料組成物


【0128】
実施例2
本発明に従う化粧料組成物


【0129】
本発明に従う実施例2の組成物について、MINOLTA CR400(商標)色彩色差計(colorimetric chromameter)を用いて前述のプロトコルに従って測定された明るさ及び飽和色彩値(saturation colorimetric values)は、以下の通りである:
L= 86.46+/−0.04, C=1.71+/−0.01。
【0130】
前述された方法に従って、Timiron Silk Blue(商標)真珠層顔料の反射率が最大であるスペクトル領域に対応する波長、即ち425nmにおける反射率の変化を測定することにより、フィラー/干渉粒子の組み合わせの有利な効果が実施例1の対照組成物と比較してチェックされた。
【0131】
結果は図2においてグラフの形で示される。対照組成物が正反射方向(40〜50°)において強い飽和を有するのに対して、本発明に従う組成物は425nmにおいてずっとより単調な反射の角度分布を有し、同時に観察の角度にかかわらず、ゼロではないままでいることに留意されたい。
【0132】
本発明に従う組み合わせは、即ちすべての角度における色の均一化を許す。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】光沢の角度分布の測定方法である。
【図2】反射率を表すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ多孔質のシリカミクロ粒子、ポリテトラフルオロエチレン粉末、シリコーン樹脂粉末、半球型の中空シリコーン粒子、アクリルコポリマー粉末、ワックス粉末、ポリエチレン粉末、シリコーン樹脂で被覆された被架橋弾性体状オルガノポリシロキサン粉末、タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、及びそれらの混合物から選択された少なくとも1のフィラーを含み、前記組成物は60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物。
【請求項2】
皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、前記フィラーは、フィラー/干渉粒子の重量比が0.3〜2.5の範囲であるような量であり、前記組成物は60より大きい明るさL及び10未満の飽和Cをもまた有する化粧料組成物。
【請求項3】
皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、生理学的に許される媒体中に40μm未満の体積平均サイズを有する干渉粒子を少なくとも含み、かつ少なくとも1のフィラーを含み、該フィラーは、前記組成物に反射率の変化を与え、その結果第一に、反射ピークの頂点において測定された最大反射率が150%未満であり、第二に、反射ピークのベースにおいて測定された最小反射率が5%超であるように選択され、ここで反射率は0〜80°の観察の角度の範囲について、かつ該干渉粒子の反射率が最も大きくなるスペクトルの領域に対応する波長において測定され、前記組成物が60より大きい明るさLを10未満の飽和Cと組み合わせて有する化粧料組成物。
【請求項4】
5未満の飽和Cを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
75超の明るさLを有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
最大反射率が100%未満であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
80超の明るさLを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
3未満の飽和Cを有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
反射粒子が30μm未満の体積平均サイズを有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
反射粒子が真珠層顔料及び干渉顔料から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
干渉粒子が、マイカ/酸化スズ/酸化チタンタイプ、及び/又は、マイカ/酸化鉄/酸化チタンタイプの真珠層を少なくとも含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、その合計重量に対して15重量%未満の干渉粒子を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
前記フィラーが、干渉粒子と等しい体積平均粒子サイズを有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
つや消し力を有する少なくとも1のフィラーを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
前記フィラーが前記組成物に1未満のつや消し力を与えることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記フィラーが、2.2以下の屈折率を有することを特徴とする、請求項14又は15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物に0.75未満のつや消し力を与えるようなつや消し力を前記フィラーが有することを特徴とする、請求項14,15、又は16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
前記フィラーがつや消し力を有し、
多孔質のシリカミクロ粒子、
ポリテトラフルオロエチレン粉末、
シリコーン樹脂粉末、
中空の半球型シリコーン粒子、
アクリルコポリマー粉末、
ワックス粉末、
ポリエチレン粉末、
シリコーン樹脂で被覆された被架橋弾性体状オルガノポリシロキサン粉末、
タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、及び
ポリアミド粉末、
それらの混合物、
から選択されることを特徴とする、請求項2〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
前記フィラーが、
多孔質のシリカミクロ粒子、
中空の半球型シリコーン粒子、
アクリルコポリマー粉末、
シリコーン樹脂で被覆された被架橋弾性体状オルガノポリシロキサン粉末、
タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、及び
それらの混合物、
から選択されることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
前記組成物がフィラーとしてタルク、マイカ、カオリン、コロイド状シリカ、ポリ−β−アラニン、ポリエチレン、ラウロイルリジン、デンプン、窒化硼素、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、硫酸バリウム、ハイドロキシアパタイト、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、及び8〜22の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導された金属石鹸、及びそれらの混合物を含むことを特徴とする、請求項1〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
フィラー/干渉粒子の重量比が0.5以上であることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
少なくとも1の水性相を含むことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
前記組成物が少なくとも1の脂肪相を含むことを特徴とする、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
前記組成物が、染料、顔料、蛍光増白剤、香料、保存剤、物理的及び化学的サンスクリーン、金属封鎖剤、pH調節剤(酸又は塩基)、及びそれらの混合物から選択された少なくとも1の助剤を含むことを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物がフィルム形成性ポリマーをもまた含むことを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
前記組成物が、流動状のペースト、セラム、直接エマルジョン、逆エマルジョン、又は多重エマルジョン、又は水性ゲルの形態であることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
皮膚及び/又は口唇上に明色化効果及び/又は均一化効果を得るために、請求項1〜26のいずれか1項で定義された組成物を化粧用に使用する方法。
【請求項28】
皮膚の色素異常症を隠蔽するために請求項1〜25のいずれか1項に記載の組成物を化粧用に使用する方法。
【請求項29】
請求項1〜26のいずれか1項に記載の組成物の、皮膚及び/又は口唇への施与を少なくとも含む、皮膚及び/又は口唇をメイクアップする方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−137760(P2006−137760A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−327771(P2005−327771)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】