説明

映像処理装置および方法

【課題】 監視カメラの映像では被写体の顔や人体としての特徴が検出しやすい方向に映るとは限らず、適切な追尾結果が得られるとは限らない。
【解決手段】 映像処理装置100は、映像から物体を検出する物体検出部102と、検出した物体を追尾する物体追尾部103と、軌跡管理部106と、映像から人体を検出する人体検出部104と、物体対応付部105とを有する。軌跡管理部106は、追尾した物体の軌跡を管理する。物体対応付部105は、物体検出部102により検出した物体と人体検出部104により検出した人体とを対応付け、軌跡管理部106は、追尾した物体が物体対応付部105により人体に対応付けられたことを管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像から検出した物体を追尾する映像処理装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラの映像から検出した物体や人体を追尾する技術がある。たとえば、特許文献1では、動きベクトルから物体を検出し、次フレームでの探索位置を推定しテンプレートマッチングにより物体追尾を行う。特許文献2では、顔の検出を行い、現在フレームと過去フレームの相関から検出した動き情報から顔追尾を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−373332号公報
【特許文献2】特開2010−50934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カメラの映像では被写体の顔や人体としての特徴が検出しやすい方向に映るとは限らない。このため、顔や人体を検出し続けることは難しく、顔追尾や人体追尾を行った場合、適切な追尾結果が得られるとは限らない。また、物体を検出し追尾する場合、特定の物体に限定した追尾ではなく、特定の物体の移動を解析する用途には不適である。
【0005】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、被写体の顔等の特定の物体としての特徴が検出しにくい映像においても特定の物体を正確に追尾することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための一手段として、本発明の映像処理装置は以下の構成を備える。
【0007】
すなわち、映像から物体を検出する物体検出手段と、
前記検出した物体を追尾する追尾手段と、
前記追尾した物体の軌跡を管理する軌跡管理手段と、
映像から特定の物体を検出する特定物体検出手段と、
前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した特定の物体とを対応づける対応付け手段とを有し、
前記軌跡管理手段は、軌跡を管理する物体が前記対応付け手段により特定の物体に対応付けられたことを管理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上の構成からなる本発明によれば、被写体の顔等の特定の物体としての特徴が検出しにくい映像においても特定の物体を正確に追尾することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】映像処理装置のブロック図である。
【図2】物体と人体の対応付けの例を示す図である。
【図3】物体の移動情報管理の例を示す図である。
【図4】位置情報更新の例を示す図である。
【図5】判定パラメータの例を示す図である。
【図6】線分通過判定の例を示す図である。
【図7】処理フローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【0011】
<実施形態1>
図1は追尾装置である映像処理装置100のシステム構成を示すものである。追尾装置である映像処理装置100は、画像取得部101と、物体検出部102と、物体追尾部103と、人体検出部104と、物体対応付部105と、軌跡管理部106を有する。追尾装置である映像処理装置100は、さらに、判定パラメータ設定部107と、軌跡情報判定部108と、外部出力部109を有する。
【0012】
画像取得部101は、処理対象の画像を時系列順に外部の装置から取得する。この外部の装置はカメラやサーバであるが、外部メモリなどに保存された画像を取得してもよい。
【0013】
物体検出部102は、画像取得部101で取得した画像から背景差分法により物体を検出する。ここで検出される物体は、例えば、移動物体である。あるいは、背景差分法により検出された前景である。または、背景ではないと判定された部分でもよい。検出した物体の情報は、画面上位置と外接矩形と物体のサイズとからなる。物体検出部102では、画像から物体を検出する処理であり、背景差分法に限定されるものではない。
【0014】
物体追尾部103は、物体検出部102が検出した物体と前画像で検出された物体とを対応付けることにより、検出した物体を追尾する。新規に出現した物体には、新規にオブジェクトID(物体識別子)を付与し、前画像と対応付けることができた物体には、前画像で付与したオブジェクトIDを付与する。
【0015】
人体検出部104は、物体検出部102が物体を検出した領域からパターンマッチング処理により人体を検出する。人体検出部104の処理は、映像から人体を検出する処理であり、パターンマッチング処理に限定されるものではない。また、必ずしも物体検出部102が検出した領域から人体検出を行う必要はなく、画像全体に対して人体検出の処理を行ってもよい。また、検出対象は、人体に限定されるものではなく、特定の物体(特定の特徴を有する物体、あるいは、特定のパターンを有すると判定される物体)であることを検出すればよい。例えば、物体が自動車であることや動物であることを検出してもよい。
【0016】
物体対応付部105は、物体検出部102が検出した物体と人体検出部104が検出した人体の対応付けを決定する。図2に検出した物体と検出した人体の対応付けの例を示す。図2(a)は検出した物体の外接矩形201に検出した人体の外接矩形202が内包されない場合である。なお、外接矩形201は、物体検出部102が検出した物体の外接矩形である。また、人体の外接矩形202は、人体検出部104が検出した人体の外接矩形である。このとき、物体の外接矩形201に対する人体の外接矩形202の重畳率が予め設定した閾値を超えた場合に、検出した物体と検出した人体が対応したとする。重畳率とは、物体の外接矩形201と人体の外接矩形202とが重畳する部分の面積と人体の外接矩形202の面積との割合である。
【0017】
人体検出部104は、画像の人体と思われる特徴量を抽出し、人体であるかを判定する。人体の右半身の特徴量のみで十分に人体と決定できる場合、人体検出部104は、左半身の形状の抽出は行わず、人体形状は推測で決定し、人体の外接矩形を出力する。このため、動体の外接矩形内に人体としての特徴量を十分に抽出でき、動体の外接矩形内に人体の右半身の特徴量しか存在しない場合、左半身の形状は推測して人体外接矩形を出力するので、動体の外接矩形に内包されない。
【0018】
図2(b)は検出した物体の外接矩形203から複数の人体を検出した場合である。このとき、人体の外接矩形204および人体の外接矩形205それぞれと物体の外接矩形203との重畳率が予め設定した閾値を超えた場合にそれぞれ対応とする。この場合、人体の外接矩形204と205が物体の外接矩形203と対応するので、外接矩形203の物体は、二人の人体を含むと判定される。
【0019】
軌跡管理部106は、物体追尾部103で追尾した物体の移動情報を管理する。また、軌跡管理部106は、物体対応付部105で物体に対応付けられた人体の情報を物体の属性として管理する。すなわち、軌跡管理部106は、追尾した物体が物体対応付部105により人体(特定の物体)に対応付けられたことを管理する。
【0020】
図3に軌跡管理部106による物体の移動情報管理の例を示す。物体の移動情報(追尾情報)301はオブジェクトIDごとにオブジェクト情報302として管理される。オブジェクト情報302は、物体を最初に検出した時間、および、物体を検出したときの時間と画面上の位置と外接矩形とサイズと物体の属性と属性数とからなる位置情報303の組からなる。ここで物体の属性は、「なし」もしくは「人体」であり、属性数は、物体対応付部105にて物体に対応付けられた人体の数である。図2(b)の例であれば、人体の数は「2」である。例えば、オブジェクトIDが「32」のオブジェクト情報302は、最初に検出した時間が、2009年3月2日12時34分54秒である。そして、2009年3月2日12時34分58秒に検出されたときには、外接矩形の中心位置が(15、20)であり、外接矩形は(10,10)と(20、30)で表され、物体のサイズは200である。また、属性は「人体」であり、人体の数は「1」である。
【0021】
物体の属性と属性数は、人体検出部104にて人体を検出し、物体対応付部105の結果に従い対応する位置情報の属性と属性数を更新する。更に、過去の位置情報の属性と属性数も同結果に従い更新する。また、その後の位置情報の属性と属性数も同結果を設定する。
【0022】
図4に位置情報更新の例を示す。例えば、地点403にて物体に人体が対応付けられた場合、以降の位置情報に地点403で対応付けられた属性と属性数を設定することで軌跡404は人体属性をもつ物体として扱う。また、過去の位置情報に地点403で対応付けられた属性と属性数を設定することで軌跡402は人体属性をもつ物体として扱うことができる。軌跡402、404は、地点403は、所定時間間隔で検出された物体の外接矩形の中心の位置に対応する。地点403で物体に人体が対応付けられた場合、地点403を示す位置情報に属性が人体であることが記憶される。そして、軌跡402を示す位置情報にも属性が人体であることが記憶される。なお、401は画面、405は物体である。以上のように、軌跡管理部106は、物体検出部102により検出した物体と人体検出部104により検出した人体とが対応付けられた場合、その物体が存在した位置の情報を、人体の属性を付加して管理する。ここでは、人体と対応付けられた物体がその対応付けが行われた時点(物体が地点403に存在した時点)よりも過去の時点において存在した位置の情報を、人体に対応付けて管理する。この過去の時点は、物体が軌跡402を移動していた時点である。
【0023】
上述したように、物体の属性は、本実施例においては人体検出部104により属性を決定しているが、前述のものに限定されるものではない。属性としては、顔、自動車、動物等、物体に対して、対象物を認識して判定できる属性であれば何でもよい。更に、複数種類の特定物体検出部があり、同時に複数の属性を持てば、物体に複数の種類かつその属性数を持たせてもよい。すなわち、位置情報303の物体の属性として、「人体」、「自動車」、「動物」などを記憶するようにしてもよい。また、位置情報303の属性数として、「人体」、「自動車」、「動物」等毎に、検出された物体の数を記憶してもよい。例えば、物体検出部102により検出された1つの物体に、2つの人体と1つの自動車が含まれる場合、軌跡を管理する物体の属性が人体と自動車であること、人体の数が2であり、自動車の数が1であることを管理する。
【0024】
判定パラメータ設定部107は、物体の軌跡情報を判定するための判定パラメータを外部から軌跡情報判定部108に設定する。判定パラメータは、判定を行う場所を示す座標の組と、座標の組の扱いを「領域」もしくは「線」から決定する領域タイプと、物体サイズの範囲と、物体属性および属性数と、画面内での存在時間の範囲と検出イベントからなる。図5に判定パラメータの例を示す。これは、座標(10,10)と座標(20,30)とを結ぶ線分を、サイズが100から250であり、属性が人体であり、属性数が1であり、存在時間が1秒以上である物体が通過したことを検出する例である。
【0025】
図6に線分通過判定の例を示す。通過の判定は、判定線分501を前画像での物体の外接矩形502の中心点と現画像での物体の外接矩形503の中心点を結ぶ線分504が交差したか否かで判定する。線分504は、物体の移動ベクトルである。ここでは、外接矩形の中心点で判定したが、外接矩形のいずれかが通過したことで通過を判定してもよい。判定パラメータが「領域」の場合、その領域に物体が入ったこと、その領域から出たことを判定する。入ったことを検出するか、出たことを検出するかは、判定パラメータの検出イベントで指定できる。
【0026】
軌跡情報判定部108は、軌跡管理部106で管理される物体の軌跡情報を判定パラメータ設定部107で設定された判定パラメータに従って判定することで、所望の物体を検出する。軌跡情報の判定処理は、設定された判定パラメータすべてに対して、軌跡管理部106において軌跡情報が更新されるたびに実施する。例えば、軌跡情報判定部108は、追尾した物体が特定の場所を通過したことを判定する。
【0027】
これにより、図5に示す判定パラメータにより判定をする場合、以下の検出が可能になる。すなわち、物体が判定線分501を超えた時点では人体の属性が対応付けられていなくても、その後、人体の属性が対応付けられた時点で、人体の属性が対応付けられた物体の線分通過として検出可能となる。なお、この人体の属性の対応付けは、物体対応付部105により行われる。
【0028】
外部出力部109は、軌跡管理部106で管理される物体の軌跡情報と軌跡情報判定部108の判定結果を外部に出力する。
【0029】
図7は処理のフローチャートである。
【0030】
f1において、処理を継続するか終了するかを決定する。処理を継続する場合、画像取得部101において外部から画像を取得する(f2)。次に、取得した画像を物体検出部102において物体検出処理を行う(f3)。f3では、例えば、物体検出部102は、2つの画像を比較し、異なる部分に物体が存在すると判断する。f4において、物体検出処理結果の判定を行い、物体を検出した場合f5に進み、物体を検出していない場合f1に戻る。
【0031】
物体を検出した場合、物体追尾部103において物体の追尾処理を行い(f5)、追尾処理結果を軌跡管理部106において移動情報(追尾情報)を更新する(f6)。f5では、例えば、物体追尾部103は、物体検出部102が第1の画像中に物体を検出し、第2の画像中に物体を検出した場合、それらの2つの物体の距離が所定の距離より近いと判断した場合には、同じ物体であると判断する。軌跡管理部106は、物体検出部102が検出した物体の位置を時刻ごとに記憶することにより、追尾した物体の軌跡を管理する。軌跡管理部106が管理する移動情報については、図3を用いて説明したとおりである。
【0032】
次に、物体検出部102が物体を検出した領域から人体を検出する人体検出処理を人体検出部104にて行い(f7)、その結果をf8において判定する。人体を検出した場合はf9に進み、人体を検出していない場合はf11に進む。f8で行う人体検出は、特定の物体の検出の一例である。f8で検出する特定の物体は、人体に限らず、動物や自動車などでもよい。
【0033】
f8で人体を検出した場合、物体対応付部105において物体と人体の対応付け処理を行い(f9)、結果に基づき軌跡管理部106において移動情報(追尾情報)を更新する(f10)。物体検出部102が検出した物体と人体検出部104が検出した人体が所定以上の割合で重複する場合、物体対応付部105は、物体検出部102が検出した物体が人体であると判断し、物体検出部102が検出した物体に人体の属性を付与する。人体検出の代わりに、自動車であること、動物であることが検出された場合、物体検出部102が検出した物体にその属性が付与される。軌跡管理部106は、物体追尾部103が追尾している物体が、人体検出部104により人体であると判断され、物体対応付部105により物体を属性が対応付けられたことを移動情報として記憶し、物体の軌跡と属性を管理する。この属性はその物体が特定の物体であることを示す。
【0034】
このように、軌跡管理部106が、物体検出部102により検出した物体と人体検出部104により検出した人体とが対応付けられた場合、物体を以下のように管理する。すなわち、軌跡管理部106は、人体と対応付けられた物体が当該対応付けられた時点(図4の地点403に対応する時点)よりも過去の時点において存在した位置の情報を、人体に対応付けて管理する。この対応付けられた時点(図4の地点403に対応する時点)よりも過去の時点は、図4の軌跡402に対応する時点である。したがって、人体等の特定の物体が移動した軌跡を正確に管理することができる。
【0035】
そして、軌跡情報判定部108において軌跡情報の判定処理を行い(f11)、その結果、および、軌跡管理部106で管理される物体の軌跡情報を外部に出力する(f12)。軌跡情報判定部108は、例えば、追尾した物体が特定の場所を通過したことを判定する。なお、軌跡管理部106が、軌跡情報判定部108の機能を含むように構成し、軌跡情報の判定も行ってもよい。
【0036】
このように、本発明の実施形態によれば、被写体の顔や人体としての特徴が検出しにくい映像においても人体追尾を行い、更に追尾情報を更新することで精度の高い人体のカウントができる。
【0037】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0038】
すなわち、図1の映像処理装置(追尾装置)100の一部又は全部をコンピュータにより実現することもできる。図1の映像処理装置(追尾装置)100の全部をコンピュータにより実現する形態では、図7のフローチャートは、コンピュータのプログラムの流れを示す。
【0039】
また、図7のf3の物体検出処理、f7の人体検出処理の両方又は一方はハードウェアで行い、そのほかの処理はコンピュータによるソフトウェア処理により行うことも可能である。この形態は、以下の手順をコンピュータに実行されるためのプログラムにより実現される。すなわち、この形態では、映像から物体が検出されたか判断する物体判断手順f4、検出した物体を追尾する追尾手順f5、さらに、移動情報(軌跡情報)を更新することにより、追尾した物体の軌跡を管理する軌跡管理手順f6を行う。移動情報は、図3に示した情報である。また、映像から特定の物体(人体)が検出されたか判断する特定物体判断手順f8を行う。そして、物体判断手順f4で検出されたと判断した物体と特定物体判断手順f8で検出されたと判断した特定の物体とを対応付ける対応付け手順f9と、移動情報(軌跡情報)を更新する。このように更新することにより、追尾した物体が特定の物体に対応付けられたことを管理する特定物体管理手順f10を行う。
【0040】
特定物体管理手順f10では、特定の物体(人体)と対応付けられた物体が当該対応付けられた時点よりも過去の時点において存在した位置の情報を、特定の物体(人体)に対応付けて管理する。さらに、追尾した物体が特定の場所を通過したことを判定する(f11)。
【0041】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【符号の説明】
【0042】
101 画像取得部
102 物体検出部
103 物体追尾部
104 人体検出部
105 物体対応付部
106 軌跡管理部
107 判定パラメータ設定部
108 軌跡情報判定部
109 外部出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像から物体を検出する物体検出手段と、
前記検出した物体を追尾する追尾手段と、
前記追尾した物体の軌跡を管理する軌跡管理手段と、
映像から特定の物体を検出する特定物体検出手段と、
前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した特定の物体とを対応付ける対応付け手段とを有し、
前記軌跡管理手段は、前記追尾した物体が前記対応付け手段により特定の物体に対応付けられたことを管理することを特徴とする映像処理装置。
【請求項2】
前記軌跡管理手段は、前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した複数の特定の物体が対応付けられた場合、前記追尾した物体と検出した特定の物体の数を対応付けて管理することを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
【請求項3】
前記軌跡管理手段は、前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した複数種類の特定物体が対応付けられた場合、前記追尾した物体と検出した複数種類の物体を対応付けて管理することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
【請求項4】
前記軌跡管理手段は、前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した特定の物体とが対応付けられた場合、前記特定の物体と対応付けられた物体が当該対応付けられた時点よりも過去の時点において存在した位置の情報を、前記特定の物体に対応付けて管理することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の映像処理装置。
【請求項5】
前記軌跡管理手段は、前記特定の物体に対応付けられた物体が特定の場所を通過したことを判定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の映像処理装置。
【請求項6】
物体検出手段が、映像から物体を検出し、
追尾手段が、前記検出した物体を追尾し、
軌跡管理手段が、前記追尾した物体の軌跡を管理し、
特定物体検出手段が、映像から特定の物体を検出し、
対応付け手段が、前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した特定の物体とを対応付け、
前記軌跡管理手段が、前記追尾した物体が前記対応付け手段により特定の物体に対応付けられたことを管理することを特徴とする映像処理方法。
【請求項7】
前記軌跡管理手段が、前記物体検出手段により検出した物体と前記特定物体検出手段により検出した特定の物体とが対応付けられた場合、前記特定の物体と対応付けられた物体が当該対応付けられた時点よりも過去の時点において存在した位置の情報を、前記特定の物体に対応付けて管理することを特徴とする請求項6に記載の映像処理方法。
【請求項8】
前記軌跡管理手段が、前記特定の物体に対応付けられた物体が特定の場所を通過したことを判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の映像処理方法。
【請求項9】
映像から物体が検出されたか判断する物体判断手順と、
前記検出した物体を追尾する追尾手順と、
前記追尾した物体の軌跡を管理する軌跡管理手順と、
映像から特定の物体が検出されたか判断する特定物体判断手順と、
前記物体判断手順で検出されたと判断した物体と前記特定物体判断手順で検出されたと判断した特定の物体とを対応付ける対応付け手順と、
前記追尾した物体が前記特定の物体に対応付けられたことを管理する特定物体管理手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
前記軌跡管理手順は、前記物体判断手順で検出されたと判断した物体と前記特定物体判断手順で検出されたと判断した特定の物体とが対応付けられた場合、前記特定の物体と対応付けられた物体が当該対応付けられた時点よりも過去の時点において存在した位置の情報を、前記特定の物体に対応付けて管理することを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記軌跡管理手順は、前記特定の物体に対応付けられた物体が特定の場所を通過したことを判定することを特徴とする請求項9又は10に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−103752(P2012−103752A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248977(P2010−248977)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】