説明

株価情報提供方法および携帯電話機、並びに携帯電話機搭載用プログラムおよび株価情報提供用サーバ

【課題】 提供するサービスの向上および通信する情報量の低減を図ることができる株価情報提供方法および携帯電話機、並びに携帯電話機搭載用プログラムおよび株価情報提供用サーバを提供する。
【解決手段】 携帯電話を用いて株価情報を提供するにあたって、株価情報閲覧者に携帯電話機搭載用プログラムの実行環境を備えた携帯電話機30を用意させ、この携帯電話機30で、株価情報提供用サーバ20から通信網1を介してプログラムを取得させた後、携帯電話機30上でプログラムを実行させることにより、サーバ20から通信網1を介して株価情報データを取得するとともに、このデータに基づき株価チャートを生成して表示部32に画面表示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話を用いて株価情報を提供する株価情報提供方法および携帯電話機、並びに携帯電話機搭載用プログラムおよび株価情報提供用サーバに係り、例えば、通信網を介してJAVAプログラム(JAVAは登録商標、以下同様)を携帯電話機に取得させて搭載させ、このJAVAプログラムを携帯電話機上で実行させて株価情報を提供する場合などに利用できる。
【0002】
【背景技術】近年、インターネット等のネットワーク基盤の整備が進み、その利用者が増大するのに伴い、ネットワークを用いて株価情報を提供するサービスが盛んに行われるようになってきた。また、携帯電話機の機能の向上に伴い、携帯電話を用いて株価情報を提供するサービスも行われるようになり、携帯電話の利用者は、携帯電話機でリアルタイムの株価情報を取得することが可能となっている。このような携帯電話を用いた株価情報の提供サービスを可能とする環境は、携帯電話会社が提供するネットワーク接続サービス、例えば、「iモード」(商標)等により実現されるものである。これらのネットワーク接続サービスは、いずれも携帯電話の本来的な機能である音声情報サービスに加え、文字情報サービス(文字情報のみならず、絵柄情報をも含めた視覚に訴える画像情報の提供サービス)を行うものである。
【0003】そして、通常、携帯電話機による株価情報の提供は、次のようにして行われている。すなわち、携帯電話会社の管理センターに専用線またはインターネットで接続された株価情報提供者の運用するサーバに、予め株価チャートを、完成された画像情報(例えば、GIF等の画像形式のもの)として生成して用意しておき、携帯電話機からの要求に応じ、その完成された画像情報を、サーバから管理センターおよび通信網を介して携帯電話機にダウンロードし、携帯電話機に搭載されたブラウザにより、携帯電話機の表示部にそのまま画面表示するという方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来の株価情報提供方法では、サーバ側で予め生成されて用意された株価チャートの画像情報を、携帯電話機側にダウンロードして画面表示するだけなので、携帯電話機の表示部の画面上に、異なる画像を描く場合には、その都度、データ量の大きい画像情報をサーバからダウンロードしなければならず、時間もかかることから、変化や動きのある画像の連続描画には適さない。このため、株価チャートの表示を変化させたり、株価チャートの画面を切り換える等の多様な表示処理を容易に行うことができるようにし、株価情報の閲覧者に対し、より質の高いサービスを提供できるようにすることが望まれる。また、このような多様な表示処理を可能とし、株価情報を取得する際における携帯電話機の使い勝手を向上させることが望まれる。
【0005】さらに、株価チャートの絵柄を描くための画像情報(イメージデータを含む情報)は、株価情報に関するデータ(例えば、4本値、出来高、移動平均等の数値データやテキストデータ)に比べ、情報量が多いので、絵柄を含む画像情報の送受信を繰り返せば、パケット通信の場合には通信するパケットの量も多くなり、時間がかかるだけでなく、コスト面でも負担が大きくなる。このため、通信する情報量の低減を図ることができる株価情報提供方法が望まれている。
【0006】本発明の目的は、提供するサービスの向上および通信する情報量の低減を図ることができる株価情報提供方法および携帯電話機、並びに携帯電話機搭載用プログラムおよび株価情報提供用サーバを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯電話を用いて株価情報を提供する株価情報提供方法であって、携帯電話機搭載用プログラムの実行環境を備えた携帯電話機により、株価情報を提供する株価情報提供用サーバから通信網を介して携帯電話機搭載用プログラムを取得させ、携帯電話機に携帯電話機搭載用プログラムを搭載させた後、携帯電話機上で携帯電話機搭載用プログラムを実行させることにより、株価情報提供用サーバから通信網を介して株価情報に関するデータを取得させるとともに、この取得させたデータに基づき株価チャートを生成させて携帯電話機の表示部に画面表示させることを特徴とするものである。
【0008】ここで、携帯電話機搭載用プログラムとは、ブラウザ等の携帯電話機に内蔵されるプログラムではなく、携帯電話機の外部から取得して携帯電話機に搭載されるプログラムである。例えば、JAVAプログラミング言語で記述されたプログラム等を好適に用いることができる。また、容量的には、例えば、10キロバイト(KB)以下のプログラム等を好適に用いることができるが、これに限定されるものではなく、通信速度の向上や携帯電話機のメモリー容量の増大等に伴い、より大きな容量のプログラムとしてもよく、例えば、30キロバイト以下の容量のプログラム等としてもよい。
【0009】また、携帯電話機に備えられる「携帯電話機搭載用プログラムの実行環境」とは、ブラウザ等の携帯電話機に内蔵されるプログラムの実行環境ではなく、携帯電話機の外部から取得して携帯電話機に搭載されるプログラムの実行環境を意味する。例えば、携帯電話機搭載用プログラムがJAVAプログラムである場合には、携帯電話に対応するJAVAの実行環境であり、携帯電話機の内部に携帯電話専用のJAVA仮想マシン(例えばKVM等)を搭載していることを意味する。
【0010】より具体的には、例えば、CLDC(Connected Limited Device Configuration)の規格に従ったJAVA実行環境等とすることが好適である。ここで、CLDCの規格とは、JAVA2MEの一部として定義されている実行環境のうち、携帯電話やパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)等の小型端末であって中央演算処理装置(CPU)やメモリ容量等の機能に制限があるデバイスを対象としたコンフィグレーションである。このCLDCは、次の特性を持つ小型デバイス向けのコンフィグレーションとして、主にJAVA言語およびバーチャルマシンの機能、コアライブラリ、入出力、ネットワーク、セキュリティ機能を定義している。すなわち、(1)JAVA環境用に160〜512キロバイトの合計メモリを有し、(2)16ビットまたは32ビットのプロセッサを備え、(3)低電力消費、電池でも動作し、(4)特定のネットワーク(無線、途中切断の可能性のある状況下)での接続性があることが条件となっている。なお、MIDP(Mobile Information Device Profile:JAVA2で定義されているAPIセットの1つで、携帯電話等での使用を想定したJAVA実行環境の仕様)、あるいは携帯電話会社が提供するサービスの仕様である「iアプリ」(商標)も、CLDCの規格の中に位置付けられるため、これらのいずれにも本発明を好適に適用することができる。
【0011】さらに、通信網は、株価情報の閲覧者が支払う料金面、あるいは株価情報提供者が現在提供している株価情報の被閲覧量を把握可能であるという観点等から、パケット通信網であることが好ましい。
【0012】そして、「株価情報に関するデータ」とは、例えば、4本値(始値、終値、高値、安値)、出来高、移動平均等の数値データやテキストデータなどであり、要するにイメージデータではないものである。また、「取得したデータに基づき株価チャートを生成して」とは、携帯電話機上で携帯電話機搭載用プログラムを実行させることにより、携帯電話機において、取得した数値データ等(絵柄を含む画像情報ではないもの)に基づき、絵柄を含む画像情報としての株価チャートを生成するという意味である。
【0013】また、本発明における携帯電話および携帯電話機には、パーソナル・ハンディフォン・システム(PHS)およびその対応機種も含まれる。
【0014】このような本発明においては、従来のようにサーバ側で株価チャートを生成するのではなく、携帯電話機上で携帯電話機搭載用プログラムを実行することにより、株価情報提供用サーバから株価情報に関するデータを取得し、この取得したデータに基づき携帯電話機側で株価チャートを生成する。
【0015】従って、携帯電話機の表示部に表示されている株価チャートの画像に変化を与える場合、例えば、株価チャートの画像を構成する一部の絵柄を変化させる場合、株価チャート画面の中に表示されたデータを更新する場合、株価チャート画面の全体を別の種類の画面に切り換える場合等に、その都度、サーバから画像情報をダウンロードする必要はなくなり、携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で描画のための画像情報を生成すればよいだけとなるか、あるいは、一つの株価チャート画面を構成する完成された画像情報をサーバからダウンロードして取得するのではなく、画像の生成に必要なデータだけをサーバから取得し、このデータに基づき携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で画像を生成すればよくなる。
【0016】このため、株価チャートの表示を変化させたり、株価チャートの画面を切り換える等の多様な表示処理を、容易に行うことができるようになる。例えば、株価チャートにおいて、各種の線や点やマークの移動表示、拡大表示、縮小表示、特定箇所をピックアップしての強調表示や詳細表示、特定箇所の点滅表示、色彩の変更等の様々な表示変更を容易に実現することが可能となる。また、種類の異なる株価チャート間(例えば、日中足チャート、日足チャート、週足チャート、月足チャート間)での画面切換処理を容易に行うことが可能となる。従って、株価情報の閲覧者に対し、より質の高いサービスを提供できるようになり、携帯電話機の使い勝手を向上させることが可能となる。
【0017】また、株価情報に関するデータ(例えば、4本値、出来高、移動平均等の数値データやテキストデータ)は、株価チャートの絵柄を描くための画像情報に比べ、情報量が少ないので、比較的容量の多い携帯電話機搭載用プログラムを最初に一度だけダウンロードすれば、その後は容量の少ないデータを送受信するだけでよくなる。このため、絵柄を含む画像情報の送受信を繰り返す場合に比べ、通信する情報量(パケット通信の場合には通信するパケットの量)を減らすことが可能となり、処理時間の短縮や通信料金の低減を図ることが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
【0018】また、本発明は、携帯電話機搭載用プログラムの実行環境を備えた携帯電話機であって、株価情報を提供する株価情報提供用サーバから通信網を介して取得した携帯電話機搭載用プログラムを記憶する取得プログラム記憶手段と、株価情報を含む各種情報を画面表示する表示部と、携帯電話機搭載用プログラムを実行して株価情報提供用サーバから通信網を介して株価情報に関するデータを取得する株価情報データ取得手段と、携帯電話機搭載用プログラムを実行して株価情報データ取得手段により取得したデータに基づき株価チャートを生成して表示部に画面表示する株価チャート生成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】このような本発明においては、前述した本発明の株価情報提供方法で用いられる携帯電話機が実現されるので、前述した本発明の株価情報提供方法で得られる効果、すなわち、提供するサービスの質の向上効果や通信する情報量の低減効果がそのまま得られ、これらにより前記目的が達成される。
【0020】さらに、前述した携帯電話機において、株価情報データ取得手段により取得されるデータには、始値、終値、高値および安値が含まれ、株価チャート生成手段により生成される株価チャートには、始値、終値、高値および安値をまとめて表示するローソク足が含まれることが望ましい。
【0021】このように携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で生成される株価チャートにローソク足を含めるようにした場合には、株価情報の閲覧者は、いわゆる4本値(始値、終値、高値、安値)を短時間で把握できるようになるため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機の使い勝手の向上が、より一層図られる。
【0022】そして、前述した携帯電話機において、株価情報データ取得手段により取得されるデータには、出来高および少なくとも一種類の移動平均が含まれ、株価チャート生成手段により生成される株価チャートには、出来高を表示する棒グラフおよび移動平均を結んで形成される少なくとも一本の移動平均線が含まれることが望ましい。
【0023】ここで、移動平均とは、過去一定期間の終値の平均であり、「少なくとも一種類」の移動平均とは、移動平均が一種類だけあってもよく、あるいは期間の長さの相違する移動平均(例えば、6日、25日、75日、100日、150日、200日の移動平均等)が複数種類あってもよい趣旨である。また、「移動平均を結んで形成される」とは、株価チャート上で隣り合う同一種類の移動平均どうしを次々に連結して形成するという意味であり、「少なくとも一本」の移動平均線とは、携帯電話機の表示部に画面表示されている一つの株価チャート(例えば、日中足チャート、日足チャート、週足チャート、月足チャート等のうちのいずれであってもよい。)において移動平均線が一本であってもよく、複数本であってもよい趣旨である。但し、提供するサービスの質の向上等の観点から、移動平均線は複数本とすることが好ましい。なお、チャートの種類(例えば、月足チャート等)によっては、移動平均線を表示しなくてもよく、要するに、いずれかの種類のチャートに移動平均線が少なくとも一本表示されるようになっていればよい。
【0024】このように携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で生成される株価チャートに出来高棒グラフおよび移動平均線を含めるようにした場合には、株価情報の閲覧者は、出来高や移動平均の推移を短時間で把握できるようになるため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機の使い勝手の向上が、より一層図られる。
【0025】また、前述した携帯電話機において、株価情報データ取得手段は、株価情報の閲覧者の選択操作に基づき、日中を一定の時間間隔で区切って得られる連続する複数の時間区画のデータ、連続する複数の日のデータ、連続する複数の週のデータ、連続する複数の月のデータのうちのいずれか一種のデータを取得する構成とされ、株価チャート生成手段は、連続する複数の時間区画のデータに基づき生成される日中足チャート上で各時間区画のデータの表示位置間を移動するか、連続する複数の日のデータに基づき生成される日足チャート上で各日のデータの表示位置間を移動するか、連続する複数の週のデータに基づき生成される週足チャート上で各週のデータの表示位置間を移動するか、または連続する複数の月のデータに基づき生成される月足チャート上で各月のデータの表示位置間を移動するスライドバーを生成して表示部に画面表示する構成とされていることが望ましい。
【0026】ここで、「日中を一定の時間間隔で区切って得られる連続する複数の時間区画のデータ」とは、日中の時間を、例えば3分おき、1分おき等、一定の時間間隔で仕切って区画し、それらの各時間区画についてデータをそれぞれ用意するようにした場合において、連続する複数の時間区画のデータを取得するという意味である。なお、「一定の時間間隔」は、何秒単位、何分単位、何時間単位等、任意である。また、「連続する複数の日」とは、取引の行われる日のみを考慮したときに連続するという意味である。
【0027】また、株価情報提供用サーバには、連続する複数の時間区画のデータ、連続する複数の日のデータ、連続する複数の週のデータ、連続する複数の月のデータという四種類のデータの全てが取得できるように用意されている必要はなく、例えば、連続する複数の日のデータのみが取得できるように用意されていてもよく、その場合には、連続する複数の日のデータを取得して日足チャート上でスライドバーを生成するようになっていればよい。要するに、少なくとも一種類のデータが用意されていればよく、複数種類のデータが用意されている場合には、それらのうちのいずれか一種のデータを取得してそのチャート上でスライドバーを生成すればよく、一種類のデータしか用意されていない場合には、その用意されている一種類のデータを取得してそのチャート上でスライドバーを生成すればよい。
【0028】このように携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で生成される株価チャートにスライドバーを含めるようにした場合には、株価情報の閲覧者は、株価チャート上で詳細情報を参照したい時間区画、日、週、または月のデータの表示位置にスライドバーを合わせることで、その時間区画、日、週、または月の詳細情報を容易に把握できるようになるため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機の使い勝手の向上が、より一層図られる。
【0029】また、このような株価チャート上で移動するスライドバーの表示は、従来のようにサーバに予め用意された画像情報としての株価チャートをダウンロードするだけの方法では、実現することが困難であり、本発明のように携帯電話機搭載用プログラムにより携帯電話機上で株価チャートを生成する方法を採用することで、初めて実現可能となるものである。従って、本発明の特徴が特に活かされることになる。
【0030】そして、前述した携帯電話機において、表示部の画面サイズを認識する画面サイズ認識手段を備え、株価チャート生成手段は、画面サイズ認識手段により認識した画面サイズ情報に基づき、表示部の画面サイズに応じて画面上に描く株価チャートまたはその構成要素の表示についての縦横比または縮尺を変化させる構成とされていることが望ましい。
【0031】このように画面サイズを認識して株価チャートまたはその構成要素の表示についての縦横比または縮尺(倍率)を変化させる構成とした場合には、表示部の画面サイズに応じた表示を行うことが可能となり、表示の最適化を図ることが可能となる。また、携帯電話機の機種の相違による表示部の画面サイズの相違に起因して生じる不都合、すなわち生成した画面が表示部に収まらずに切れてしまう状態になるという不都合を未然に防止することが可能となり、これらによっても、提供するサービスの質の向上や携帯電話機の使い勝手の向上が、より一層図られる。
【0032】さらに、以上に述べた携帯電話機において、携帯電話機搭載用プログラムは、JAVAプログラミング言語で記述されていることが望ましい。
【0033】このように携帯電話機搭載用プログラムをJAVAプログラムとした場合には、JAVAの機能を活かし、本発明の携帯電話機を容易に実現することが可能となる。
【0034】そして、本発明は、通信網を介して取得されて携帯電話機に搭載される携帯電話機搭載用プログラムであって、株価情報を提供する株価情報提供用サーバから通信網を介して株価情報に関するデータを取得する株価情報データ取得手段と、この株価情報データ取得手段により取得したデータに基づき株価チャートを生成して携帯電話機の表示部に画面表示する株価チャート生成手段として、携帯電話機を機能させるためのものである。
【0035】なお、本発明の携帯電話機搭載用プログラムまたはその一部は、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、本発明の携帯電話機搭載用プログラムは、他の携帯電話機搭載用プログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラム(携帯電話機搭載用プログラムに限らない。)と共に記録媒体に記録されていてもよい。
【0036】また、本発明は、携帯電話を用いて株価情報を提供する株価情報提供用サーバであって、携帯電話機に搭載させるための供給用の携帯電話機搭載用プログラムを記憶する供給用プログラム記憶手段に接続されるとともに、株価情報に関するデータを記憶する株価情報データ記憶手段に接続され、株価情報の閲覧者からの要求に応じて通信網を介して携帯電話機に携帯電話機搭載用プログラムを送信するプログラム送信手段と、株価情報の閲覧者からの要求に応じて通信網を介して携帯電話機に株価情報に関するデータを送信する株価情報データ送信手段とを備え、携帯電話機搭載用プログラムは、携帯電話機上で実行されることにより、通信網を介して取得した株価情報に関するデータに基づき株価チャートを生成して携帯電話機の表示部に画面表示する処理を行うことを特徴とするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本発明の株価情報提供方法を実現する本実施形態の株価情報提供システム10の全体構成が示されている。図2には、株価情報提供システム10で用いられる携帯電話機30の詳細構成が示されている。
【0038】図1において、株価情報提供システム10は、携帯電話会社が所有・管理するパケット通信網1と、このパケット通信網1に接続された携帯電話会社の管理センター2と、専用線3により管理センター2に接続された株価情報提供者が運用・管理する株価情報提供用サーバ20と、株価情報の閲覧者が使用する携帯電話機30とを備えて構成されている。携帯電話機30は、アンテナ31から発信され又はアンテナ31で受信される電波4により図示されない無線基地局を介してパケット通信網1に接続されている。図1では、携帯電話機30は、1台しか図示されていないが、通常は、多数の携帯電話機30がシステム10の構成要素となる。
【0039】株価情報提供用サーバ20は、一台または複数台のコンピュータにより構成され、携帯電話機30からの株価情報閲覧者の要求に応じてパケット通信網1を介して携帯電話機30に向かって説明事項データを送信する説明事項データ送信手段21と、携帯電話機30からの株価情報閲覧者の要求に応じてパケット通信網1を介して携帯電話機30に向かって供給用の携帯電話機搭載用プログラムを送信するプログラム送信手段22と、携帯電話機30からの株価情報閲覧者の要求に応じてパケット通信網1を介して携帯電話機30に向かって株価情報に関するデータを送信する株価情報データ送信手段23とを備えている。
【0040】また、株価情報提供用サーバ20には、株価情報提供者の免責事項および携帯電話機搭載用プログラムの仕様や取扱い等を株価情報閲覧者に対して説明するための説明事項データを記憶する説明事項データ記憶手段24と、携帯電話機30に搭載させるための供給用の携帯電話機搭載用プログラムを記憶する供給用プログラム記憶手段25と、株価情報に関するデータを記憶する株価情報データ記憶手段26とが接続されている。これらの各記憶手段24〜26は、例えばハードディスク等により構成されている。
【0041】供給用プログラム記憶手段25に記憶された携帯電話機搭載用プログラムは、携帯電話機30からの要求に応じ、携帯電話機30にダウンロードするために用意された携帯電話用コンテンツである。この携帯電話機搭載用プログラムは、JAVAプログラミング言語で記述され、容量的には、例えば、10キロバイト以下のものである。より具体的には、例えば、携帯電話会社の提供するネットワーク接続サービスの一つである「iアプリ」(商標)の対象となるJAVAアプリケーション等である。
【0042】株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報に関するデータには、銘柄名、銘柄コード、市場、データ日時、市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了時の終値、前日比、始値、高値、安値、出来高、移動平均等が含まれる。移動平均は、本実施形態では、日足チャートで表示するためのものが2種類(5週間の平均、13週間の平均)あり、週足チャートで表示するためのものが2種類(13週間の平均、26週間の平均)あるが、これに限定されるものではなく、各チャートで表示する移動平均の期間の長さや種類の数は適宜定めればよい。なお、月足チャートでは、移動平均は表示しない。
【0043】図1および図2において、携帯電話機30は、電波4の送受信を行うためのアンテナ31と、株価情報を含む各種情報を画面表示する表示部32と、株価情報閲覧者(携帯電話機30の使用者)がキー入力操作を行う操作部33と、株価情報の提供に関する各種処理を行う処理手段40と、株価情報提供用サーバ20からパケット通信網1を介してダウンロードして取得した携帯電話機搭載用プログラムを記憶する取得プログラム記憶手段50と、株価情報閲覧者により登録された銘柄を記憶する登録銘柄記憶手段51と、株価一覧画面100や株価詳細画面101(図9参照)で表示するデータをタイマーで自動更新する時間間隔を記憶するタイマー間隔記憶手段52とを備えて構成されている。
【0044】表示部32は、例えば液晶画面等により構成され、画面サイズは、例えば、横全角文字数×縦行数=8×7程度、液晶画面領域横×縦=118×115ピクセル程度のもの等を採用できるが、このサイズに限定されるものではない。
【0045】操作部33は、表示部32の画面上で選択指示した項目や入力した情報を確定させる決定ボタン34と、表示部32の画面上の選択指示位置(例えば、色付け表示、枠囲い表示、反転表示、点滅表示等によるフォーカス位置)やカーソル位置等を上下左右に移動させる移動操作ボタン35とを備え、その他、数字、かな文字、漢字、アルファベット文字等の各種文字を入力する複数のキーを備えて構成されている。
【0046】処理手段40は、株価情報閲覧者が閲覧したい銘柄を登録する銘柄登録手段41と、この銘柄登録手段41で登録された銘柄を削除する銘柄削除手段42と、株価情報提供用サーバ20からパケット通信網1を介して株価情報に関するデータをダウンロードして取得する株価情報データ取得手段43と、この株価情報データ取得手段43により取得したデータに基づき株価一覧画面100(図9参照)を生成して表示部32に画面表示する株価一覧画面生成手段44と、株価情報データ取得手段43により取得したデータに基づき株価詳細画面101(図9参照)を生成して表示部32に画面表示する株価詳細画面生成手段45と、株価情報データ取得手段43により取得したデータに基づき株価チャート画面102,103,104(図9参照)を生成して表示部32に画面表示する株価チャート生成手段46と、株価一覧画面100や株価詳細画面101で表示するデータを自動更新する時間間隔を設定するタイマー設定手段47と、表示部32の画面サイズを認識する画面サイズ認識手段48とを備えている。
【0047】株価チャート生成手段46は、株価チャート画面102,103,104(図9参照)の上段に銘柄名・銘柄コード・市場の表示を生成する銘柄表示生成部46Aと、株価チャート画面102,103,104の中段の株式チャート102A,103A,104Aの中にローソク足102B,103B,104Bを生成して表示するローソク足生成部46Bと、株式チャート102A,103A,104Aの中に出来高を示す出来高棒グラフ102C,103C,104Cを生成して表示する出来高棒グラフ生成部46Cと、株式チャート102A,103Aの中に移動平均線102D,102E,103D,103Eを生成して表示する移動平均線生成部46Dと、株式チャート102A,103A,104Aの中にスライドバー102F,103F,104Fを生成して表示するスライドバー生成部46Eと、株価チャート画面102,103,104の下段にスライドバー102F,103F,104Fが指している日・週・月およびその日・週・月における出来高と4本値(始値、高値、安値、終値)の数値表示を生成する数値表示生成部46Fとを備えて構成されている。
【0048】画面サイズ認識手段48は、携帯電話機30の機種毎に定まる表示部32の画面サイズを認識するものであり、この画面サイズ認識手段48により認識した画面サイズ情報は、処理手段40を構成する他の手段41〜47により各画面を生成して表示部32に表示する際に利用される。すなわち、各手段41〜47は、画面サイズ認識手段48により認識した画面サイズ情報に基づき、表示部32の画面サイズに応じて各画面に描く表示の縦横比や縮尺(倍率)を変化させて最適化するようになっている。例えば、株価チャート生成手段46により生成される株価チャート102A,103A,104Aの縦横比や縮尺、あるいは株価チャート102A,103A,104Aの各構成要素(ローソク足生成部46Bにより生成されるローソク足102B,103B,104B、出来高棒グラフ生成部46Cにより生成される出来高棒グラフ102C,103C,104C、移動平均線生成部46Dにより生成される移動平均線102D,102E,103D,103E)の縦横比や縮尺は、画面サイズ認識手段48により認識した画面サイズ情報に基づき、変化して最適化されるようになっていることが好ましい。なお、縦横比の最適化とは、例えば、表示部32が縦長の場合には、縦長の表示にし、横長の場合には、横長の表示にすること等をいい、縮尺の最適化とは、例えば、表示部32が大きい場合には、拡大表示し、小さい場合には、縮小表示すること等をいう。
【0049】そして、処理手段40を構成する各手段41〜48は、携帯電話機30の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、並びにこのCPUの動作手順を規定する携帯電話機搭載用プログラム(JAVAプログラム)およびこのプログラムの実行環境を形成するために携帯電話機30に予め装備されたJAVA仮想マシン(KVM)等により実現される。本実施形態のJAVA仮想マシン(KVM)は、CLDCの規格に従ったJAVA実行環境を形成するものであり、例えば、携帯電話会社が提供するサービスの仕様である「iアプリ」(商標)、あるいはMIDP仕様に対応するものである。
【0050】また、処理手段40は、図示されない携帯電話専用のブラウザ機能を備え、株価情報提供用サーバ20から携帯電話専用に用意されたコンテンツ(例えば、株価情報閲覧者に対して株価情報提供者の免責事項や携帯電話機搭載用プログラムの仕様等を説明するための説明事項データ等)をダウンロードして表示部32に画面表示できるようになっている。このようなコンテンツは、例えば、携帯電話会社が提供するサービスの仕様である「iモード」(商標)等に対応するものである。なお、処理手段40は、管理センター2およびこれに接続された図示されないインターネットを介してWWWサーバから一般のホームページの情報をダウンロードして表示部32に画面表示できるようにもなっている。
【0051】取得プログラム記憶手段50に記憶される携帯電話機搭載用プログラムは、一度、株価情報提供用サーバ20からダウンロードして記憶されると、携帯電話機30の電源を切っても取得プログラム記憶手段50に保存されたままであり、再度、ダウンロードしなくても起動させることができるようになっている。但し、株価情報提供用サーバ20で新しいバージョンの携帯電話機搭載用プログラムが用意された場合には、再度、その新しい携帯電話機搭載用プログラムをダウンロードして取得プログラム記憶手段50に記憶保存させるものとする。
【0052】登録銘柄記憶手段51には、株価情報閲覧者により銘柄登録手段41で登録された各銘柄(20銘柄まで登録可能)についての銘柄コード、市場、銘柄名が一組になって記憶され、これらの情報は、一度、登録されて記憶されると、株価情報閲覧者により銘柄削除手段42で削除されない限り、携帯電話機30の電源を切っても登録銘柄記憶手段51に保存されたままである。
【0053】そして、取得プログラム記憶手段50、登録銘柄記憶手段51、タイマー間隔記憶手段52、および図示されない内蔵ブラウザやJAVA仮想マシン(KVM)等の記憶手段は、例えば、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)等の各種メモリにより構成されている。
【0054】このような本実施形態においては、以下のようにして株価情報の提供および取得が行われる。図3には、株価情報の提供および取得に関する処理の流れを示すフローチャートが示されている。また、図4〜図10R>0には、これらの処理を行う際に携帯電話機30の表示部32に表示される画面例が示されている。
【0055】図3において、先ず、株価情報閲覧者は、携帯電話機30の電源を入れてこれを起動させ(ステップS1)、一方、株価情報提供者(例えば、証券会社等)は、自己の管理する株価情報提供用サーバ20を起動して立ち上げる(ステップS2)。
【0056】続いて、株価情報閲覧者は、携帯電話機30で、携帯電話会社が提供するYサービス(例えば、「iモード」(商標)等)のメニューの中から、株価情報提供者(ここでは、「A証券」とする。)のトップページ(Yサービスに対応したページ)の項目を選択してダウンロードの要求を行い、トップページの表示処理を開始する(ステップS3)。すると、株価情報提供用サーバ20は、この要求信号を受信して携帯電話機30にトップページの画面情報を送信する(ステップS4)。
【0057】そして、携帯電話機30では、トップページの画面情報を受信すると、図4の左上部分に示すようなトップページの画面(TOP画面)60を表示部32に表示する。TOP画面60の中には、携帯電話会社が提供するサービス仕様(例えば、「iアプリ」(商標)等)に沿って株価情報提供者が用意したXサービスのメニュー画面へ移動するための「Xサービスメニュー」ボタン60Aが設けられている。また、TOP画面60の最下部には、Yサービスのメニューに戻るための「Yサービスメニューへ」ボタン60Bが設けられている。
【0058】次に、株価情報閲覧者は、TOP画面60において「Xサービスメニュー」ボタン60Aを押し、Xサービスに関する説明事項の表示処理を開始する(図3R>3のステップS5)。Xサービスに関する説明事項とは、株価情報提供者であるA証券が供給する携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」の仕様や取扱いの説明、および株価情報閲覧者に対するA証券の免責事項の説明等である。
【0059】株価情報提供用サーバ20は、携帯電話機30からのXサービスメニューの要求信号を受信すると、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データであるXサービスメニューの画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。そして、携帯電話機30では、Xサービスメニューの画面情報を受信すると、図4の中央に示すようなXサービスメニュー画面61を表示部32に表示する。
【0060】Xサービスメニュー画面61の中には、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」の仕様説明が表示されるとともに、「A証券チャート」が有する各機能の説明画面へ移動するための各種ボタン、すなわち「A証券株価ボード」ボタン61A、「株価詳細」ボタン61B、「株価チャート」ボタン61C、「銘柄登録」ボタン61D、「銘柄削除」ボタン61E、「タイマー設定」ボタン61Fが設けられている。また、これらの機能説明用のボタン61A〜61Fの下側には、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」をダウンロードするための「A証券チャート」ダウンロードボタン61Gが設けられている。さらに、Xサービスメニュー画面61の最下部には、TOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン60Hが設けられている。
【0061】そして、株価情報閲覧者が、Xサービスメニュー画面61において「A証券株価ボード」ボタン61Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データであるA証券株価ボード説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6:なお、図3のステップS5,S6の図示は簡略化され、複数回の信号の送受信がまとめて記載されている)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図4の右側部分に示すようなA証券株価ボード説明画面62を表示部32に表示する。
【0062】A証券株価ボード説明画面62の中には、株価一覧画面100(図9参照)の説明が表示されている。また、この株価一覧画面100の説明の下側には、次の説明に移行するための「次の説明へ」ボタン62Aと、Xサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン62Bとが設けられている。さらに、A証券株価ボード説明画面62の最下部には、TOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン62Cが設けられている。
【0063】また、株価情報閲覧者が、Xサービスメニュー画面61において「株価詳細」ボタン61Bを押すか、またはA証券株価ボード説明画面62において「次の説明へ」ボタン62Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データである株価詳細画面説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図5の左側部分に示すような株価詳細画面説明画面63を表示部32に表示する。
【0064】株価詳細画面説明画面63の中には、株価詳細画面101(図9参照)の説明が表示されている。また、この株価詳細画面101の説明の下側には、次の説明に移行するための「次の説明へ」ボタン63Aと、図4のXサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン63Bとが設けられている。さらに、株価詳細画面説明画面63の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン63Cが設けられている。
【0065】同様に、株価情報閲覧者が、図4のXサービスメニュー画面61において「株価チャート」ボタン61Cを押すか、または図5の株価詳細画面説明画面63において「次の説明へ」ボタン63Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データである株価チャート説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図5の中央に示すような株価チャート説明画面64を表示部32に表示する。
【0066】株価チャート説明画面64の中には、株価チャート画面である日足チャート画面102、週足チャート画面103、月足チャート画面104(図9参照)の説明が表示されている。そして、これらの株価チャート画面102,103,104の説明の中には、株価チャートの詳細な説明に移行するための「こちら」ボタン64Aが設けられている。また、株価チャート画面102,103,104の説明の下側には、次の説明に移行するための「次の説明へ」ボタン64Bと、図4のXサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン64Cとが設けられている。さらに、株価チャート説明画面64の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン64Dが設けられている。
【0067】ここで、株価情報閲覧者が、株価チャート説明画面64の中の「こちら」ボタン64Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データであるチャート詳細説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図5の右側部分に示すようなチャート詳細説明画面65を表示部32に表示する。
【0068】チャート詳細説明画面65の中には、日足チャート画面102、週足チャート画面103、月足チャート画面104(図9参照)の各中段に表示されるチャート部分の詳細な説明が表示されている。この説明では、チャートに表示される各項目65A(ローソク足(陽線)、ローソク足(陰線)、出来高、買気配、売気配、出来ず、売買停止、権利落ち、2種類の移動平均線)が列記されるとともに、これらの各項目65Aを示す各絵柄65Bが、各項目65Aの左側の対応する位置に描かれている。なお、各絵柄65Bは、例えば、グラフィクス・インターチェンジ・フォーマット(GIF)形式の画像等として用意され、画面65の中に表示されるが、図5では、図示を省略し、□で記載されている。また、これらの各項目65Aおよび各絵柄65Bの対比説明の下側には、図5の株価チャート説明画面64へ戻るための「戻る」ボタン65Cが設けられている。さらに、チャート詳細説明画面65の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン65Dが設けられている。
【0069】また、株価情報閲覧者が、図4のXサービスメニュー画面61において「銘柄登録」ボタン61Dを押すか、または図5の株価チャート説明画面64において「次の説明へ」ボタン64Bを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データである銘柄登録説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図6の左側部分に示すような銘柄登録説明画面66を表示部32に表示する。
【0070】銘柄登録説明画面66の中には、銘柄登録(図7参照)の説明が表示されている。また、この銘柄登録の説明の下側には、次の説明に移行するための「次の説明へ」ボタン66Aと、図4のXサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン66Bとが設けられている。さらに、銘柄登録説明画面66の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン66Cが設けられている。
【0071】また、株価情報閲覧者が、図4のXサービスメニュー画面61において「銘柄削除」ボタン61Eを押すか、または図6の銘柄登録説明画面66において「次の説明へ」ボタン66Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データである銘柄削除説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図6の中央に示すような銘柄削除説明画面67を表示部32に表示する。
【0072】銘柄削除説明画面67の中には、銘柄削除(図10参照)の説明が表示されている。また、この銘柄削除の説明の下側には、次の説明に移行するための「次の説明へ」ボタン67Aと、図4のXサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン67Bとが設けられている。さらに、銘柄削除説明画面67の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン67Cが設けられている。
【0073】また、株価情報閲覧者が、図4のXサービスメニュー画面61において「タイマー設定」ボタン61Fを押すか、または図6の銘柄削除説明画面67において「次の説明へ」ボタン67Aを押すと、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20が、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データであるタイマー設定説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。すると、携帯電話機30は、この信号を受信し、図6の右側部分に示すようなタイマー設定説明画面68を表示部32に表示する。
【0074】タイマー設定説明画面68の中には、タイマー設定(図8参照)の説明が表示されている。また、このタイマー設定の説明の下側には、図4のXサービスメニュー画面61へ戻るための「戻る」ボタン68Aが設けられている。さらに、タイマー設定説明画面68の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン68Bが設けられている。
【0075】そして、株価情報閲覧者は、図4のXサービスメニュー画面61の中の携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」の仕様説明を読み終えるとともに、図4〜図6の各画面62〜68の中の各機能の説明を読み終えた後(但し、各機能の説明は、後で必要に応じて読んでもよい。)、Xサービスメニュー画面61において「A証券チャート」ダウンロードボタン61Gを押す。すると、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、説明事項データ記憶手段24に記憶された説明事項データである免責事項説明画面情報を、説明事項データ送信手段21により携帯電話機30に送信する(図3のステップS6)。そして、携帯電話機30は、この信号を受信し、図4の左下部分に示すような免責事項説明画面69を表示部32に表示する。
【0076】免責事項説明画面69の中には、株価情報閲覧者に対する株価情報提供者であるA証券の免責事項の説明が表示されている。また、この免責事項の説明の下側には、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」のダウンロード処理をするための「ダウンロードする」ボタン69Aと、ダウンロード処理をしないための「ダウンロードしない」ボタン69Bとが設けられている。さらに、免責事項説明画面69の最下部には、図4のTOP画面60に戻るための「TOP画面へ」ボタン69Cが設けられている。
【0077】続いて、株価情報閲覧者は、図4の免責事項説明画面69の中の免責事項の説明を読み終えた後、免責事項説明画面69において「ダウンロードする」ボタン69Aを押し、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」のダウンロード処理を開始する(図3のステップS7)。すると、株価情報提供用サーバ20は、この要求信号を受信し、供給用プログラム記憶手段25に記憶された携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」を、プログラム送信手段22により携帯電話機30に送信する(ステップS8)。
【0078】そして、携帯電話機30では、株価情報提供用サーバ20からダウンロードして取得した携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」が、取得プログラム記憶手段50に記憶保存される。このようなダウンロード処理は、最初に1回だけ行えばよいが、株価情報提供用サーバ20に新しいバージョンのプログラムが用意された場合には、改めて同様なプログラムのダウンロード処理を行う。なお、新しいバージョンのプログラムが用意されているにもかかわらず、古いバージョンのプログラムにより株価情報提供用サーバ20から株価情報を取得しようとすると、株価情報提供用サーバ20は、この要求を拒否し、株価情報閲覧者に対して新しいバージョンのプログラムのダウンロード処理を行うよう指示する情報を送信するようにしてもよい。また、新しいバージョンのプログラムが用意された場合には、例えば、株価情報閲覧者が、図4のTOP画面60に設けられた「お知らせ」ボタン60Cを押すことにより、その更新情報を株価情報提供用サーバ20から取得できるようにしておくことが好ましい。
【0079】その後、株価情報閲覧者は、取得した携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」を携帯電話機30上で立ち上げ、図7の左上部分に示すような「A証券チャート」のメニュー画面70を表示部32に表示する。このメニュー画面70には、株価一覧画面100や株価詳細画面101や株価チャート画面102,103,104(図9参照)へ移行するための「A証券株価ボード」選択部71と、銘柄登録処理(図7参照)を行うための「銘柄登録」選択部72と、銘柄削除処理(図1010参照)を行うための「銘柄削除」選択部73と、タイマー設定処理(図8参照)を行うための「タイマー設定」選択部74と、プログラム「A証券チャート」を終了させるための「終了」ボタン75とが設けられている。
【0080】株価情報閲覧者は、先ず、メニュー画面70を参照しながら、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作することにより、画面70上で選択指示位置(例えば、色付け表示、枠囲い表示、反転表示、点滅表示等によるフォーカス位置)を上下させて「銘柄登録」選択部72の位置に合わせておき、この状態で決定ボタン34を押し、銘柄登録手段41による銘柄登録処理を開始する(図3のステップS9)。すると、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」により、図7の中央上側部分に示すような銘柄登録用の入力画面80が表示部32に表示される。この入力画面80には、銘柄コード入力部80Aと、市場選択部80Bと、メニュー画面70へ戻る「メニュー」ボタン80Cと、入力した銘柄コードおよび選択した市場を決定する「決定」ボタン80Dと、既に登録されて登録銘柄記憶手段51に記憶保存されている銘柄の件数を表示する登録済件数表示部80Eとが設けられている。
【0081】続いて、株価情報閲覧者は、操作部33の各入力操作キーを操作し、閲覧したい銘柄についての銘柄コードを銘柄コード入力部80Aに入力するとともに、市場選択部80Bをプルダウンして図7の右上部分に示すようなプルダウンメニュー81を入力画面80上に表示し、このメニュー81を参照しながら、移動操作ボタン35および決定ボタン34を操作してメニュー81上で市場を選択する。市場には、例えば、「東証」、「大証」、「名証」、「NJ」、「店頭」等があるが、ここでは、「大証」を選択するものとする。すると、図7R>7の左下部分に示すように、入力画面80の銘柄コード入力部80Aには、入力した銘柄コード(ここでは、「XXXXX」)が表示され、市場選択部80Bには、選択した市場(ここでは、「大証」)が表示された状態となるので、この状態で入力画面80の「決定」ボタン80Dを押す。
【0082】すると、入力した銘柄コードおよび選択した市場が、携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信され、株価情報提供用サーバ20は、この銘柄コード(ここでは、「XXXXX」)および市場(ここでは、「大証」)に対応する銘柄名(ここでは、「B会社」)を携帯電話機30に返信する(図3のステップS10)。なお、銘柄コード入力部80Aに銘柄名を入力すると、株価情報提供用サーバ20から銘柄コードが返信されるようにしておいてもよい。
【0083】携帯電話機30では、銘柄名を受信すると、プログラム「A証券チャート」により、図7の中央下側部分に示すような銘柄登録用の確認画面82が表示部32に表示される。この確認画面82には、入力した銘柄についての市場、銘柄コード、銘柄名が表示されるとともに、この表示された銘柄を登録するか否かの確認を行う文章が表示されている。また、確認画面82の最下部には、表示された銘柄を登録するための「YES」ボタン82Aと、登録しないための「NO」ボタン82Bとが設けられている。
【0084】ここで、「YES」ボタン82Aを押すと、入力した銘柄についての市場、銘柄コード、銘柄名が一組になって登録銘柄記憶手段51に記憶保存されて登録される。この際、登録した銘柄が20件目であった場合には、プログラム「A証券チャート」により、図7の右下部分に示すような登録不可エラー画面83が表示部32に表示され、これ以上登録することができない旨の文章が表示されるので、画面83の最下部に設けられた「メニュー」ボタン83Aを押してメニュー画面70に戻る。また、登録した銘柄が1〜19件目であった場合には、再び、入力画面80に戻り、別の銘柄の登録処理を行うことができるが、このときの入力画面80上の登録済件数表示部80Eに表示される件数は、更新されて1件分増加した数値となっており、また、銘柄コード入力部80Aは、初期化されて空欄状態となっている。そして、別の銘柄の登録処理を行わない場合には、入力画面80の「メニュー」ボタン80Cを押してメニュー画面70に戻る。
【0085】一方、「NO」ボタン82Bを押すと、入力した銘柄を登録銘柄記憶手段51に記憶保存せずに、入力画面80に戻り、再び、銘柄コードの入力および市場選択を行うことができる。
【0086】また、入力画面80上の銘柄コード入力部80Aで入力した銘柄について、該当銘柄がなかった場合には、株価情報提供用サーバ20から、その旨の情報が返信され、プログラム「A証券チャート」により、図示されない該当なしエラー画面が表示部32に表示され、この画面上で「該当する銘柄がありません。ご確認ください。」という文章が表示される。
【0087】さらに、入力画面80上の銘柄コード入力部80Aで入力した銘柄コードが不適切であった場合には、プログラム「A証券チャート」により、図示されない入力エラー画面が表示部32に表示され、この画面上で「銘柄コードは4桁か5桁で入力してください。」という文章が表示される。
【0088】株価情報閲覧者は、以上の銘柄登録処理を完了した後、図8の左側部分に示すように、メニュー画面70を参照しながら、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作することにより、画面70上で選択指示位置を上下させて「タイマー設定」選択部74の位置に合わせておき、この状態で決定ボタン34を押し、タイマー設定手段47によるタイマー設定処理を開始する(図3R>3のステップS11)。すると、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」により、図8の右側部分に示すようなタイマー設定画面90が表示部32に表示される。
【0089】タイマー設定画面90には、株価一覧画面100や株価詳細画面101(図9参照)で表示するデータを自動更新する時間間隔を選択するための「更新なし」選択部91、「5分」選択部92、「10分」選択部93、「30分」選択部94、「60分」選択部95が設けられている。また、タイマー設定画面90の最下部には、メニュー画面70へ戻る「メニュー」ボタン96と、画面90上で選択指示されている時間間隔を確定させる「決定」ボタン97とが設けられている。
【0090】株価情報閲覧者は、タイマー設定画面90を参照しながら、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作して各選択部91〜95のいずれかを選択指示した後(図示の状態では、「5分」選択部92が選択指示されている。)、この状態で「決定」ボタン97を押してこれを確定させる。そして、このようにして設定されたタイマー間隔は、プログラム「A証券チャート」により、タイマー間隔記憶手段52に記憶保存される。その後、「メニュー」ボタン96を押してメニュー画面70に戻る。
【0091】また、ここで設定されるタイマー間隔は、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」が立ち上がっている状態での時間間隔であり、株価情報閲覧者によりプログラムが立ち上げられていない限り、自動更新は行われない。なお、設定したタイマー間隔でプログラムが自動的に立ち上がり、株価情報提供用サーバ20から最新の株価情報データを取得して自動更新を行うようにしてもよい。
【0092】株価情報閲覧者は、以上のタイマー設定処理を完了した後、図9の左上部分に示すように、メニュー画面70を参照しながら、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作することにより、画面70上で選択指示位置を上下させて「A証券株価ボード」選択部71の位置に合わせておき、この状態で決定ボタン34を押し、株価一覧画面100の表示処理を開始する(図3のステップS12)。
【0093】すると、先ず、株価情報データ取得手段43により、登録銘柄記憶手段51に記憶された登録済の各銘柄(20件まで登録可能)についての銘柄コードが読み込まれ、これらの銘柄コードが、株価情報データの要求信号として携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信される。そして、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報データを、株価情報データ送信手段23により携帯電話機30に送信し(図3のステップS13)、携帯電話機30では、株価情報データ取得手段43により、株価情報提供用サーバ20から送られてくる株価情報データを受信して取得する。この際、株価情報データ取得手段43により取得される株価情報データは、登録銘柄記憶手段51に記憶された登録済の各銘柄についての現在値(市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了後の終値)、前日比、データ時刻である。
【0094】次に、株価情報データ取得手段43により取得された株価情報データに基づき、株価一覧画面生成手段44により、図9の中央上側部分に示すような株価一覧画面100が生成されて表示部32に表示される。この株価一覧画面100には、登録銘柄記憶手段51に記憶された登録済の各銘柄(最大20件)について、市場、銘柄コード、銘柄名、現在値(市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了後の終値)、前日比、データ時刻が一覧表示される。例えば、各銘柄について、上段に「東YYYYY C会社」、下段に「1174↓09:00」等の表示が行われ、これらの上段および下段の表示を一組(一つの銘柄分の表示)とし、最大20銘柄分のデータが上下に並べて表示される。
【0095】ここで、前日比を示す矢印は、上昇が例えば赤色、下落が例えば青色で表示される。また、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作することにより、銘柄単位で上下にスクロールできるようになっている。すなわち、フォーカス位置(例えば、背景色が水色になっている位置等)が株価一覧画面100上で上下するとともに、フォーカス位置が画面100の上下端部に達したときには、銘柄表示が全体的に上下にスクロールする。
【0096】そして、株価一覧画面100のデータ表示は、タイマー間隔記憶手段52に記憶されたタイマー間隔に基づき自動更新される。この自動更新の際には、株価情報データ取得手段43により株価情報提供用サーバ20から最新の株価情報データが取得され、その最新のデータに基づき株価一覧画面生成手段44により株価一覧画面100が生成されるという処理が繰り返される。また、自動更新により数値が変化した箇所は、色を反転等させる。さらに、携帯電話機30の決定ボタン34を押すと、手動で更新できるようになっている。
【0097】また、株価一覧画面100の最下部には、メニュー画面70へ戻る「メニュー」ボタン100Aと、株価詳細画面101へ移行するための「詳細」ボタン100Bとが設けられている。
【0098】そして、株価情報閲覧者が株価一覧画面100において「詳細」ボタン100Bを押すと、画面100上で選択指示されている銘柄(フォーカス位置に該当する銘柄)についての株価詳細画面101の表示処理が開始される(図3のステップS14)。
【0099】すなわち、先ず、株価情報データ取得手段43により、株価一覧画面100上で選択指示されている銘柄(ここでは、「C会社」)についての銘柄コード(ここでは、「YYYYY」)が、株価情報データの要求信号として携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信される。そして、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報データを、株価情報データ送信手段23により携帯電話機30に送信し(図3のステップS15)、携帯電話機30では、株価情報データ取得手段43により、株価情報提供用サーバ20から送られてくる株価情報データを受信して取得する。この際、株価情報データ取得手段43により取得される株価情報データは、株価一覧画面100上で選択指示されている銘柄についてのデータ日時、取引値(市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了後の終値)、前日比、始値、高値、安値、出来高である。
【0100】次に、株価情報データ取得手段43により取得された株価情報データに基づき、株価詳細画面生成手段45により、図9の右上部分に示すような株価詳細画面101が生成されて表示部32に表示される。この株価詳細画面101には、株価一覧画面100上で選択された銘柄について、市場、銘柄コード、銘柄名、データ日時、取引値(市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了後の終値)、前日比、始値、高値、安値、出来高が詳細表示される。例えば、画面上側から、「東YYYYY C会社」、「07/18 09:01現在」、「取引値:1172」、「前日比:−2」、「始値:1175」、「高値:1178」、「安値:1169」、「出来高:431千株」等の表示が行われる。
【0101】ここで、前日比の数値は、プラスが例えば赤色、マイナスが例えば青色、ゼロが例えば黒色で表示される。また、携帯電話機30の移動操作ボタン35で上下移動の操作をすると、1行単位で上下にスクロールし、移動操作ボタン35で左右移動の操作をすると、銘柄が入れ替わるようになっている。
【0102】そして、株価詳細画面101のデータ表示は、株価一覧画面100のデータ表示の場合と同様に、タイマー間隔記憶手段52に記憶されたタイマー間隔に基づき自動更新される。この自動更新の際には、株価情報データ取得手段43により株価情報提供用サーバ20から最新の株価情報データが取得され、その最新のデータに基づき株価詳細画面生成手段45により株価詳細画面101が生成されるという処理が繰り返される。また、自動更新により数値が変化した箇所は、色を反転等させる。さらに、携帯電話機30の決定ボタン34を押すと、手動で更新できるようになっている。
【0103】また、株価詳細画面101の最下部には、株価一覧画面100に戻るための「一覧」ボタン101Aと、日足チャート画面102へ移行するための「日足」ボタン101Bとが設けられている。
【0104】そして、株価情報閲覧者が株価詳細画面101において「日足」ボタン101Bを押すと、画面101で表示されている銘柄、つまり株価一覧画面100上で選択された銘柄についての株価チャート画面である日足チャート画面102の表示処理が開始される(図3のステップS16)。
【0105】すなわち、先ず、株価情報データ取得手段43により、株価詳細画面101で表示されている銘柄(ここでは、「C会社」)についての銘柄コード(ここでは、「YYYYY」)およびチャート種類(ここでは、日足)が、株価情報データの要求信号として携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信される。そして、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報データを、株価情報データ送信手段23により携帯電話機30に送信し(図3のステップS17)、携帯電話機30では、株価情報データ取得手段43により、株価情報提供用サーバ20から送られてくる株価情報データを受信して取得する。この際、株価情報データ取得手段43により取得される株価情報データは、株価詳細画面101で表示されている銘柄についての前日までの29日分のデータであり、それぞれの日のデータは、データ日付、出来高、始値、高値、安値、終値、2種類の移動平均(過去5週の平均、過去13週の平均)である。
【0106】次に、株価情報データ取得手段43により取得された株価情報データに基づき、株価チャート生成手段46により、図9の左下部分に示すような株価チャート画面である日足チャート画面102が生成されて表示部32に表示される。この日足チャート画面102の上段には、銘柄表示生成部46Aにより生成された市場、銘柄コード、銘柄名の表示、例えば「東YYYYY C会社」の如き表示が行われる。
【0107】また、日足チャート画面102の中段には、株価チャートである日足チャート102Aが表示される。そして、日足チャート102Aの下側には、日足チャート102Aの左右端部の日に相当する最初の日および最後の日が、例えば「06/07 日足 07/17」の如く表示される。日足チャート102Aは、ローソク足生成部46Bにより生成された各日の4本値(始値、高値、安値、終値)をまとめて表示するローソク足(陽線、陰線)102Bと、出来高棒グラフ生成部46Cにより生成された各日の出来高を示す出来高棒グラフ102Cと、移動平均線生成部46Dにより生成された2種類の移動平均線102D,102Eとを備えて構成されている。各移動平均線102D,102Eは、異なる色で表示され、一方の移動平均線102Dは、5週(25日)の移動平均線であり、他方の移動平均線102Eは、13週(65日)の移動平均線である。
【0108】また、日足チャート102Aには、スライドバー生成部46Eにより生成されて日足チャート102A上を左右に移動するスライドバー102Fが、例えば白い線等で表示される。スライドバー102Fが指す日は、携帯電話機30の移動操作ボタン35で左右移動の操作をすることにより、変更することができる。さらに、日足チャート102Aには、図示されない権利落ちマーク、売気配マーク、買気配マーク、出来ずマーク、売買停止マークが表示される。
【0109】また、日足チャート画面102の下段には、数値表示生成部46Fにより生成されたデータ日付、出来高、4本値(始値、高値、安値、終値)の数値表示やテキスト表示が行われる。例えば、「07/02 1042千株 始1290 高1299 安1269 終1270」の如き表示である。これらの数値表示データやテキスト表示データは、日足チャート102A上でスライドバー102Fが指している日のデータである。
【0110】さらに、日足チャート画面102の最下部には、株価詳細画面101に戻るための「詳細」ボタン102Gと、週足チャート画面103へ移行するための「週足」ボタン102Hとが設けられている。
【0111】そして、株価情報閲覧者が日足チャート画面102において「週足」ボタン102Hを押すと、画面102で表示されている銘柄、つまり株価一覧画面100上で選択された銘柄についての株価チャート画面である週足チャート画面103の表示処理が開始される(図3のステップS16:なお、図3のステップS16,S17の図示は簡略化され、複数回の信号の送受信がまとめて記載されている)。
【0112】すなわち、先ず、株価情報データ取得手段43により、日足チャート画面102で表示されている銘柄(ここでは、「C会社」)についての銘柄コード(ここでは、「YYYYY」)およびチャート種類(ここでは、週足)が、株価情報データの要求信号として携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信される。そして、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報データを、株価情報データ送信手段23により携帯電話機30に送信し(図3のステップS17)、携帯電話機30では、株価情報データ取得手段43により、株価情報提供用サーバ20から送られてくる株価情報データを受信して取得する。この際、株価情報データ取得手段43により取得される株価情報データは、日足チャート画面102で表示されている銘柄についての前週までの29週分のデータであり、それぞれの週のデータは、データ日付(各週の最終の取引日)、出来高(1週間の出来高の平均)、始値(1週間の始めの値)、高値(1週間で一番高い値)、安値(1週間で一番安い値)、終値(1週間の終わりの値)、2種類の移動平均(過去13週の平均、過去26週の平均)である。
【0113】次に、株価情報データ取得手段43により取得された株価情報データに基づき、株価チャート生成手段46により、図9の中央下側部分に示すような株価チャート画面である週足チャート画面103が生成されて表示部32に表示される。この週足チャート画面103の上段には、銘柄表示生成部46Aにより生成された市場、銘柄コード、銘柄名の表示、例えば「東YYYYY C会社」の如き表示が行われる。
【0114】また、週足チャート画面103の中段には、株価チャートである週足チャート103Aが表示される。そして、週足チャート103Aの下側には、週足チャート103Aの左右端部の週に相当する最初の週(その週の最終の取引日)および最後の週(その週の最終の取引日)が、例えば「12/29 週足 07/13」の如く表示される。週足チャート103Aは、ローソク足生成部46Bにより生成された各週の4本値(始値、高値、安値、終値)をまとめて表示するローソク足(陽線、陰線)103Bと、出来高棒グラフ生成部46Cにより生成された各週の出来高を示す出来高棒グラフ103Cと、移動平均線生成部46Dにより生成された2種類の移動平均線103D,103Eとを備えて構成されている。各移動平均線103D,103Eは、異なる色で表示され、一方の移動平均線103Dは、13週の移動平均線であり、他方の移動平均線103Eは、26週の移動平均線である。
【0115】さらに、週足チャート103Aには、スライドバー生成部46Eにより生成されて週足チャート103A上を左右に移動するスライドバー103Fが、例えば白い線等で表示される。スライドバー103Fが指す週は、携帯電話機30の移動操作ボタン35で左右移動の操作をすることにより、変更することができる。また、週足チャート103Aには、図示されない権利落ちマーク、売気配マーク、買気配マーク、出来ずマーク、売買停止マークが表示される。
【0116】また、週足チャート画面103の下段には、数値表示生成部46Fにより生成されたデータ日付(その週の最終の取引日)、出来高(その1週間の出来高の平均)、4本値(始値(その1週間の始めの値)、高値(その1週間で一番高い値)、安値(その1週間で一番安い値)、終値(その1週間の終わりの値))の数値表示やテキスト表示が行われる。例えば、「06/01 2846千株 始1363 高1385 安1295 終1384」の如き表示である。これらの数値表示データやテキスト表示データは、週足チャート103A上でスライドバー103Fが指している週のデータである。
【0117】さらに、週足チャート画面103の最下部には、株価詳細画面101に戻るための「詳細」ボタン103Gと、月足チャート画面104へ移行するための「月足」ボタン103Hとが設けられている。
【0118】そして、株価情報閲覧者が週足チャート画面103において「月足」ボタン103Hを押すと、画面103で表示されている銘柄、つまり株価一覧画面100上で選択された銘柄についての株価チャート画面である月足チャート画面104の表示処理が開始される(図3のステップS16)。
【0119】すなわち、先ず、株価情報データ取得手段43により、週足チャート画面103で表示されている銘柄(ここでは、「C会社」)についての銘柄コード(ここでは、「YYYYY」)およびチャート種類(ここでは、月足)が、株価情報データの要求信号として携帯電話機30から株価情報提供用サーバ20に送信される。そして、この要求信号を受信した株価情報提供用サーバ20は、株価情報データ記憶手段26に記憶された株価情報データを、株価情報データ送信手段23により携帯電話機30に送信し(図3のステップS17)、携帯電話機30では、株価情報データ取得手段43により、株価情報提供用サーバ20から送られてくる株価情報データを受信して取得する。この際、株価情報データ取得手段43により取得される株価情報データは、週足チャート画面103で表示されている銘柄についての前月までの29ヶ月分のデータであり、それぞれの月のデータは、データ年月、出来高(1ヶ月の出来高の平均)、始値(1ヶ月の始めの値)、高値(1ヶ月で一番高い値)、安値(1ヶ月で一番安い値)、終値(1ヶ月の終わりの値)である。なお、移動平均のデータはない。
【0120】次に、株価情報データ取得手段43により取得された株価情報データに基づき、株価チャート生成手段46により、図9の右下部分に示すような株価チャート画面である月足チャート画面104が生成されて表示部32に表示される。この月足チャート画面104の上段には、銘柄表示生成部46Aにより生成された市場、銘柄コード、銘柄名の表示、例えば「東YYYYY C会社」の如き表示が行われる。
【0121】また、月足チャート画面104の中段には、株価チャートである月足チャート104Aが表示される。そして、月足チャート104Aの下側には、月足チャート104Aの左右端部の月に相当する最初の月および最後の月が、例えば「’99/02 月足 ’01/06」の如く表示される。月足チャート104Aは、ローソク足生成部46Bにより生成された各月の4本値(始値、高値、安値、終値)をまとめて表示するローソク足(陽線、陰線)104Bと、出来高棒グラフ生成部46Cにより生成された各月の出来高を示す出来高棒グラフ104Cとを備えて構成されている。なお、移動平均線は表示されない。
【0122】さらに、月足チャート104Aには、スライドバー生成部46Eにより生成されて月足チャート104A上を左右に移動するスライドバー104Fが、例えば白い線等で表示される。スライドバー104Fが指す月は、携帯電話機30の移動操作ボタン35で左右移動の操作をすることにより、変更することができる。また、月足チャート104Aには、図示されない権利落ちマーク、売気配マーク、買気配マーク、出来ずマーク、売買停止マークが表示される。
【0123】また、月足チャート画面104の下段には、数値表示生成部46Fにより生成されたデータ年月、出来高(その1ヶ月の出来高の平均)、4本値(始値(その1ヶ月の始めの値)、高値(その1ヶ月で一番高い値)、安値(その1ヶ月で一番安い値)、終値(その1ヶ月の終わりの値))の数値表示やテキスト表示が行われる。例えば、「’00/12 2918千株 始1125 高1293 安1067 終1193」の如き表示である。これらの数値表示データやテキスト表示データは、月足チャート104A上でスライドバー104Fが指している月のデータである。
【0124】さらに、月足チャート画面104の最下部には、株価詳細画面101に戻るための「詳細」ボタン104Gと、日足チャート画面102に戻るための「日足」ボタン104Hとが設けられている。従って、日足チャート画面102、週足チャート画面103、月足チャート画面104の順に、ループできるようになっている。
【0125】株価情報閲覧者は、以上の各処理により、登録した銘柄についての株価情報を取得して閲覧できるが、その銘柄の株価情報を閲覧する必要がなくなった場合(図9の株価一覧画面100に表示する必要がなくなった場合)には、その銘柄の登録を適宜削除する。すなわち、図10の左上部分に示すように、メニュー画面70を参照しながら、携帯電話機30の移動操作ボタン35を操作することにより、画面70上で選択指示位置を上下させて「銘柄削除」選択部73の位置に合わせておき、この状態で決定ボタン34を押し、銘柄削除手段42による銘柄削除処理を開始する(図3のステップS18)。すると、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」により、図10の中央上側部分に示すような銘柄削除用の選択画面110が表示部32に表示される。
【0126】選択画面110には、「削除したい銘柄を選択してください。」という文章が表示され、この表示の下側に、削除銘柄選択部110Aが設けられている。また、選択画面110の最下部には、メニュー画面70へ戻る「メニュー」ボタン110Bと、選択した削除銘柄を決定する「決定」ボタン110Cとが設けられている。なお、登録銘柄記憶手段51に記憶されて登録されている銘柄の件数が0件の場合には、プログラム「A証券チャート」により、図示されない未登録エラー画面が表示部32に表示され、この画面上で「銘柄が未登録です。」という文章が表示される。
【0127】続いて、株価情報閲覧者は、削除銘柄選択部110Aをプルダウンして図10の右上部分に示すようなプルダウンメニュー111を選択画面110上に表示し、このメニュー111を参照しながら、移動操作ボタン35および決定ボタン34を操作してメニュー111上で削除する銘柄を選択する。プルダウンメニュー111には、現在、登録銘柄記憶手段51に記憶されて登録されている全ての銘柄が、削除の対象となる銘柄として一覧表示される。各銘柄については、市場、銘柄コード、銘柄名が、例えば、「東YYYYY C会社」の如く表示される。ここでは、例えば「大RRRRR F会社」を選択するものとする。
【0128】すると、図10の左下部分に示すように、選択画面110の削除銘柄選択部110Aには、選択した削除銘柄(ここでは、「大RRRRR F会社」)が表示された状態となるので、この状態で選択画面110の「決定」ボタン110Cを押す。なお、削除銘柄選択部110Aには、最初(プルダウンする前)は、登録銘柄記憶手段51に記憶されて登録されている銘柄のうち、先頭の銘柄(ここでは、「東YYYYY C会社」)が表示される。
【0129】すると、プログラム「A証券チャート」により、図10の中央下側部分に示すような銘柄削除用の確認画面112が表示部32に表示される。この確認画面112には、選択した銘柄についての市場、銘柄コード、銘柄名が表示されるとともに、この表示された銘柄を削除するか否かの確認を行う文章が表示されている。また、確認画面112の最下部には、表示された銘柄を削除するための「YES」ボタン112Aと、削除しないための「NO」ボタン112Bとが設けられている。
【0130】ここで、「YES」ボタン112Aを押すと、選択した銘柄が登録銘柄記憶手段51から削除され、再び、選択画面110に戻り、別の銘柄の削除処理を行うことができる。この際、選択画面110の削除銘柄選択部110Aには、登録銘柄記憶手段51に記憶されて登録されている銘柄、従って、削除した銘柄(ここでは、「大RRRRR F会社」)を除く銘柄のうち、先頭の銘柄(ここでは、「東YYYYY C会社」)が表示される。そして、別の銘柄の削除処理を行わない場合には、選択画面110の「メニュー」ボタン110Bを押してメニュー画面70に戻る。
【0131】一方、「NO」ボタン112Bを押すと、選択した銘柄を登録銘柄記憶手段51から削除せずに、選択画面110に戻り、再び、削除する銘柄の選択を行うことができる。この際、選択画面110の削除銘柄選択部110Aには、前回選択した銘柄(ここでは、「大RRRRR F会社」)がそのまま残る状態で表示される。
【0132】最後に、各株価情報閲覧者は、メニュー画面70で「終了」ボタン75を押して携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」を終了させ、また、必要に応じて携帯電話機30の電源を切ることで、株価情報の取得処理を終了し(図3のステップS19)、一方、株価情報提供者は、必要に応じて株価情報提供用サーバ20の電源を切り、管理センター2との接続状態を解除することで、株価情報の提供処理を終了する(図3のステップS20)。
【0133】このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、携帯電話機30には、株価情報提供用サーバ20からダウンロードした携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」等により構成される株価情報データ取得手段43、株価一覧画面生成手段44、株価詳細画面生成手段45、株価チャート生成手段46が設けられているので、株価情報提供用サーバ20から株価情報データを取得し、この取得したデータに基づき株価一覧画面100、株価詳細画面101、各株価チャート画面102,103,104を生成して表示部32に表示することができる。
【0134】従って、従来のようにサーバ側で各画面を生成するのではなく、携帯電話機30上でプログラムを実行することにより、携帯電話機30側で株価一覧画面100、株価詳細画面101、各株価チャート画面102,103,104を生成することができる。
【0135】このため、例えば、各株価チャート102A,103A,104A上で各スライドバー102F,103F,104Fを左右に移動させる際には、株価情報提供用サーバ20との通信を行うことなく、表示処理を行うことができる。これにより、スライドバー102F,103F,104Fの表示処理を容易に実現できるので、株価情報閲覧者に対し、より質の高いサービスを提供することができ、また、携帯電話機30の使い勝手を向上させることができるうえ、通信が行われないことから、通信料金を低減することもできる。
【0136】また、株価一覧画面100、株価詳細画面101、各株価チャート画面102,103,104を切り換えて表示部32に表示する際には、これらの各画面100〜104を描くための画像情報の全体を株価情報提供用サーバ20からダウンロードする必要はなく、各画面100〜104の生成に必要なデータだけを株価情報提供用サーバ20から取得し、その取得したデータに基づき、携帯電話機30上でプログラムにより各画面100〜104を生成することができる。
【0137】そして、これらの各画面100〜104の表示を行うために送受信される株価情報に関するデータ(例えば、4本値、出来高、移動平均等の数値データやテキストデータ)は、各画面100〜104を構成する絵柄(例えば、株価チャート102A,103A,104Aの絵柄等)を描くための画像情報(イメージデータを含む情報)に比べ、情報量が少ないので、比較的容量の多い携帯電話機搭載用プログラムを最初に一度だけダウンロードすれば、その後は容量の少ないデータを送受信するだけで、各画面100〜104を描くことができる。このため、絵柄を含む画像情報の送受信を繰り返す場合に比べ、通信するパケットの量を減らすことができ、処理時間の短縮や通信料金の低減を図ることができる。
【0138】さらに、携帯電話機30には、取得プログラム記憶手段50が設けられているので、株価情報提供用サーバ20からダウンロードした携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」を記憶保存することができる。このため、株価情報閲覧者は、閲覧の都度にプログラムをダウンロードする必要はなく、最初に一度だけダウンロードすればよくなるので、迅速な閲覧を実現でき、株価情報を取得する際の携帯電話機30の使い勝手を向上させることができるうえ、通信料金を低減することもできる。
【0139】また、株価チャート生成手段46は、ローソク足生成部46Bを含んで構成されているので、株価情報閲覧者は、図9のローソク足102B,103B,104Bの表示を参照することにより、いわゆる4本値(始値、終値、高値、安値)を短時間で把握できる。このため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0140】そして、株価チャート生成手段46は、出来高棒グラフ生成部46Cを含んで構成されているので、株価情報閲覧者は、図9の出来高棒グラフ102C,103C,104Cの表示を参照することにより、出来高を短時間で把握できる。このため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0141】さらに、株価チャート生成手段46は、移動平均線生成部46Dを含んで構成されているので、株価情報閲覧者は、図9の移動平均線102D,102E,103D,103Eの表示を参照することにより、移動平均の推移を短時間で把握できる。このため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0142】また、株価チャート生成手段46は、スライドバー生成部46Eを含んで構成されているので、株価情報閲覧者は、図9のスライドバー102F,103F,104Fを左右に移動させることにより、スライドバー102F,103F,104Fの指している日、週、または月の詳細情報を容易に把握できる。このため、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0143】そして、携帯電話機30には、画面サイズ認識手段48が設けられているので、機種毎に定まる表示部32の画面サイズを認識することができ、この画面サイズ情報に基づき、表示部32の画面サイズに応じて各画面に描く表示の縦横比や縮尺を変化させて最適化することができる。このため、携帯電話機搭載用プログラム「A証券チャート」は、異なる機種にダウンロードされても、その機種の相違による画面サイズの変化を認識し、その認識した画面サイズに最適な表示処理を行うことができる。具体的には、例えば、株価チャート生成手段46は、図9の株価チャート102A,103A,104Aの縦横比や縮尺を最適化して表示することができる。また、株価チャート102A,103A,104Aの各構成要素についてみれば、例えば、ローソク足生成部46Bは、ローソク足102B,103B,104Bの縦横比や縮尺を最適化して表示することができ、出来高棒グラフ生成部46Cは、出来高棒グラフ102C,103C,104Cの縦横比や縮尺を最適化して表示することができ、移動平均線生成部46Dは、移動平均線102D,102E,103D,103Eの縦横比や縮尺を最適化して表示することができ、スライドバー生成部46Eは、スライドバー102F,103F,104Fの線の太さや長さを最適化して表示することができる。さらに、株価一覧画面生成手段44や株価詳細画面生成手段45は、図9の株価一覧画面100や株価詳細画面101における枠部分や数値や文字の各表示の大きさや形状を最適化して表示することができる。
【0144】また、画面サイズ認識手段48により認識した画面サイズに応じ、各画面の生成処理を行うので、携帯電話機30の機種によっては各画面の表示が表示部32に収まらずに切れてしまう状態になるという不都合を未然に防止できる。このため、機種の相違による影響を受けずに株価情報を提供できるので、この点でも、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0145】さらに、携帯電話機30には、銘柄登録手段41および登録銘柄記憶手段51が設けられているので、株価情報閲覧者は、閲覧したい銘柄を携帯電話機30に登録して保存しておくことができる。このため、株価情報閲覧者は、閲覧の都度に銘柄を入力する必要はなくなるので、この点でも、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0146】そして、携帯電話機30には、銘柄削除手段42が設けられているので、株価情報閲覧者は、既に閲覧の必要のなくなった銘柄の登録を削除することができる。このため、図9の株価一覧画面100を参照しやすい状態にできるうえ、株価情報閲覧者のその時々の要求に応えることができるので、この点でも、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0147】また、携帯電話機30には、タイマー設定手段47およびタイマー間隔記憶手段52が設けられているので、株価情報閲覧者の設定した時間間隔で、閲覧データの自動更新を行うことができる。このため、株価情報閲覧者は、最新のデータを閲覧できるので、この点でも、提供するサービスの質の向上や携帯電話機30の使い勝手の向上を、より一層図ることができる。
【0148】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0149】すなわち、前記実施形態では、株価情報提供用サーバ20は、図1に示すように、専用線3で管理センター2に接続されていたが、これに限定されるものではなく、本発明の株価情報提供用サーバは、例えば、インターネットを介して管理センター2に接続されていてもよい。但し、例えばモバイルトレード等の金銭の取扱いが含まれる場合等には、専用線3で接続されていることが好ましい。
【0150】また、前記実施形態では、携帯電話機搭載用プログラムは、JAVAプログラミング言語で記述され、容量的には、例えば10キロバイト以下のものであったが、これに限定されるものではなく、記述言語は、JAVA以外のプログラミング言語であってもよく、また、容量的には、通信速度の向上や携帯電話機30のメモリー容量の増大等に伴い、より大きな容量のプログラムとしてもよい。
【0151】さらに、前記実施形態では、登録銘柄記憶手段51に記憶されて登録される銘柄の件数は、最大で20件であったが、これに限定されるものではなく、例えば、表示部32の面積の拡大や携帯電話機30の機能向上等に伴い、より多くの件数の銘柄を登録できるようにしてもよい。
【0152】そして、前記実施形態では、タイマー設定手段47により設定されるタイマー間隔は、更新なし、5分、10分、30分、60分とされていたが、これに限定されるものではなく、任意の時間間隔としてよい。
【0153】また、前記実施形態では、各株価チャート102A,103A,104Aで表示されるデータは、29日分、29週分、29ヶ月分であったが、これに限定されるものではなく、例えば、表示部32の面積の拡大や携帯電話機30の機能向上等に伴い、より多くのデータを表示するようにしてもよい。
【0154】さらに、前記実施形態では、株価一覧画面100や株価詳細画面101(図9参照)の中には、市場から20分遅れの取引値が表示されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、20分よりもさらに遅れた時刻の取引値が表示されるようになっていてもよい。また、例えば、株価情報閲覧者が、株価情報提供者とオンライン・トレードの契約をしている顧客のような特定の者である場合等には、株価情報閲覧者に携帯電話機で、例えば、支店コード(例えば3桁の数値等)や口座番号(例えば6桁の数値等)や暗証番号(例えば4桁の数値等)等の本人特定事項を入力させることにより、本人であることを認証できれば、リアルタイムの取引値を表示する構成としてもよい。
【0155】また、前記実施形態では、株価詳細画面101(図9参照)の中には、データ日時、取引値(市場から20分遅れの取引値若しくは取引終了後の終値)、前日比、始値、高値、安値、出来高が表示されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、上記の如く、支店コードや口座番号や暗証番号等の本人特定事項の入力に基づき認証処理を行う場合には、図9に図示された表示事項に加え、買気配や売気配の各数値データを表示するようにしてもよい。
【0156】そして、前記実施形態では、日足チャート102A、週足チャート103A、月足チャート104Aがそれぞれ描かれた株価チャート画面102,103,104が表示されるようになっていたが(図9参照)、これらに加え、あるいはこれらに代えて、日中を一定の時間間隔で区切って得られるデータに基づき生成される日中足チャートが描かれた株価チャート画面を表示するようにしてもよい。なお、日中足チャートは、日足チャート102A等と同様にローソク足や出来高棒グラフや移動平均線を含む構成としてもよく、あるいは、そのような完全な構成ではなく、例えば、単なる折れ線グラフだけの表示等としてもよい。
【0157】さらに、前記実施形態では、図9の月足チャート104Aには、移動平均線が表示されていなかったが、月足チャートにも移動平均線を表示する構成としてもよい。
【0158】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、携帯電話機上で携帯電話機搭載用プログラムを実行することにより、株価情報提供用サーバから株価情報に関するデータを取得し、この取得したデータに基づき携帯電話機側で株価チャートを生成するので、株価チャートの表示を変化させたり、株価チャートの画面を切り換える等の多様な表示処理を容易に行うことができるため、提供するサービスの向上および通信する情報量の低減を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の株価情報提供システムの全体構成図。
【図2】前記実施形態の株価情報提供システムで用いられる携帯電話機の詳細構成図。
【図3】前記実施形態の株価情報の提供および取得に関する処理の流れを示すフローチャートの図。
【図4】前記実施形態の説明事項表示処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例の一部を示した図。
【図5】前記実施形態の説明事項表示処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例の別の一部を示した図。
【図6】前記実施形態の説明事項表示処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例のさらに別の一部を示した図。
【図7】前記実施形態の銘柄登録処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例を示した図。
【図8】前記実施形態のタイマー設定処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例を示した図。
【図9】前記実施形態の株価一覧画面、株価詳細画面、各株価チャート画面の表示処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例を示した図。
【図10】前記実施形態の銘柄削除処理を行う際に携帯電話機の表示部に表示される画面例を示した図。
【符号の説明】
1 パケット通信網
20 株価情報提供用サーバ
30 携帯電話機
32 表示部
43 株価情報データ取得手段
46 株価チャート生成手段
50 取得プログラム記憶手段
102A 株価チャートである日足チャート
102B,103B,104B ローソク足
102C,103C,104C 出来高棒グラフ
102D,102E,103D,103E 移動平均線
102F,103F,104F スライドバー
103A 株価チャートである週足チャート
104A 株価チャートである月足チャート

【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯電話を用いて株価情報を提供する株価情報提供方法であって、携帯電話機搭載用プログラムの実行環境を備えた携帯電話機により、前記株価情報を提供する株価情報提供用サーバから通信網を介して前記携帯電話機搭載用プログラムを取得させ、前記携帯電話機に前記携帯電話機搭載用プログラムを搭載させた後、前記携帯電話機上で前記携帯電話機搭載用プログラムを実行させることにより、前記株価情報提供用サーバから前記通信網を介して前記株価情報に関するデータを取得させるとともに、この取得させたデータに基づき株価チャートを生成させて前記携帯電話機の表示部に画面表示させることを特徴とする株価情報提供方法。
【請求項2】 携帯電話機搭載用プログラムの実行環境を備えた携帯電話機であって、株価情報を提供する株価情報提供用サーバから通信網を介して取得した前記携帯電話機搭載用プログラムを記憶する取得プログラム記憶手段と、前記株価情報を含む各種情報を画面表示する表示部と、前記携帯電話機搭載用プログラムを実行して前記株価情報提供用サーバから前記通信網を介して前記株価情報に関するデータを取得する株価情報データ取得手段と、前記携帯電話機搭載用プログラムを実行して前記株価情報データ取得手段により取得した前記データに基づき株価チャートを生成して前記表示部に画面表示する株価チャート生成手段とを備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】 請求項2に記載の携帯電話機において、前記株価情報データ取得手段により取得される前記データには、始値、終値、高値および安値が含まれ、前記株価チャート生成手段により生成される前記株価チャートには、前記始値、前記終値、前記高値および前記安値をまとめて表示するローソク足が含まれることを特徴とする携帯電話機。
【請求項4】 請求項2または3に記載の携帯電話機において、前記株価情報データ取得手段により取得される前記データには、出来高および少なくとも一種類の移動平均が含まれ、前記株価チャート生成手段により生成される前記株価チャートには、前記出来高を表示する棒グラフおよび前記移動平均を結んで形成される少なくとも一本の移動平均線が含まれることを特徴とする携帯電話機。
【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の携帯電話機において、前記株価情報データ取得手段は、前記株価情報の閲覧者の選択操作に基づき、日中を一定の時間間隔で区切って得られる連続する複数の時間区画のデータ、連続する複数の日のデータ、連続する複数の週のデータ、連続する複数の月のデータのうちのいずれか一種のデータを取得する構成とされ、前記株価チャート生成手段は、前記連続する複数の時間区画のデータに基づき生成される日中足チャート上で各時間区画のデータの表示位置間を移動するか、前記連続する複数の日のデータに基づき生成される日足チャート上で各日のデータの表示位置間を移動するか、前記連続する複数の週のデータに基づき生成される週足チャート上で各週のデータの表示位置間を移動するか、または前記連続する複数の月のデータに基づき生成される月足チャート上で各月のデータの表示位置間を移動するスライドバーを生成して前記表示部に画面表示する構成とされていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載の携帯電話機において、前記表示部の画面サイズを認識する画面サイズ認識手段を備え、前記株価チャート生成手段は、前記画面サイズ認識手段により認識した画面サイズ情報に基づき、前記表示部の画面サイズに応じて画面上に描く前記株価チャートまたはその構成要素の表示についての縦横比または縮尺を変化させる構成とされていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の携帯電話機において、前記携帯電話機搭載用プログラムは、JAVA(登録商標)プログラミング言語で記述されていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項8】 通信網を介して取得されて携帯電話機に搭載される携帯電話機搭載用プログラムであって、株価情報を提供する株価情報提供用サーバから前記通信網を介して前記株価情報に関するデータを取得する株価情報データ取得手段と、この株価情報データ取得手段により取得した前記データに基づき株価チャートを生成して前記携帯電話機の表示部に画面表示する株価チャート生成手段として、携帯電話機を機能させるための携帯電話機搭載用プログラム。
【請求項9】 携帯電話を用いて株価情報を提供する株価情報提供用サーバであって、携帯電話機に搭載させるための供給用の携帯電話機搭載用プログラムを記憶する供給用プログラム記憶手段に接続されるとともに、前記株価情報に関するデータを記憶する株価情報データ記憶手段に接続され、前記株価情報の閲覧者からの要求に応じて通信網を介して前記携帯電話機に前記携帯電話機搭載用プログラムを送信するプログラム送信手段と、前記株価情報の閲覧者からの要求に応じて前記通信網を介して前記携帯電話機に前記株価情報に関するデータを送信する株価情報データ送信手段とを備え、前記携帯電話機搭載用プログラムは、前記携帯電話機上で実行されることにより、前記通信網を介して取得した前記株価情報に関するデータに基づき株価チャートを生成して前記携帯電話機の表示部に画面表示する処理を行うことを特徴とする株価情報提供用サーバ。

【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図10】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【公開番号】特開2003−58716(P2003−58716A)
【公開日】平成15年2月28日(2003.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−247749(P2001−247749)
【出願日】平成13年8月17日(2001.8.17)
【出願人】(399100673)株式会社大和証券グループ本社 (139)
【Fターム(参考)】