検知装置、定着装置及び画像形成装置
【課題】搬送路に搬送される媒体の両側部を検知するセンサでは検知できない媒体を検知できるようにすること。
【解決手段】検知装置は、シート状の媒体が搬送される搬送路上の予め定められた位置において交差する光を搬送路の一方の側から発する発光部と、他方の側において発光部からの光を受光する受光部とを有する。検知装置は、媒体の搬送が開始される前に、発光部から発せられた光を受光部で受光した受光量に基づいて、搬送路上に媒体の少なくとも一部が存在しているか否かを検知する。
【解決手段】検知装置は、シート状の媒体が搬送される搬送路上の予め定められた位置において交差する光を搬送路の一方の側から発する発光部と、他方の側において発光部からの光を受光する受光部とを有する。検知装置は、媒体の搬送が開始される前に、発光部から発せられた光を受光部で受光した受光量に基づいて、搬送路上に媒体の少なくとも一部が存在しているか否かを検知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、用紙搬送経路における連続紙の搬送異常を光センサを用いて検出する技術が開示されている。この技術は、用紙搬送経路上で画像ステーション12Kより上流側において連続紙の幅方向の両側部に、透過型の光センサで構成された一対のスキュー検出センサを設け、連続紙の幅方向の端縁部分をそれぞれ検出して印刷中に搬送される連続紙の挙動を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−078886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、搬送路に搬送される媒体の幅方向の両側部を検知するセンサでは検知できない媒体を検知することを可能とする装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る検知装置は、シート状の媒体が搬送される搬送路の第1の位置において当該搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第1の発光部と、前記第1の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第1の受光部と、前記第1の受光部が受光した受光量に基づいて、前記搬送路の前記第1の位置に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知する検知部とを備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る検知装置は、上記検知装置において、前記第1の位置からあらかじめ定められた範囲にある第2の位置において前記搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第2の発光部と、前記第2の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第2の受光部とを備え、前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づいて、前記搬送路の前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る検知装置は、上記検知装置において、前記記録媒体の断片が前記あらかじめ定められた範囲にある場合に、当該断片を前記搬送路より下方に移動させて収容する収容部を備え、前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づき、前記第1の位置及び前記第2の位置において前記媒体を検知しなかった場合に、前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在しないとみなすことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る定着装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検知装置と、トナー像が転写された前記媒体に対して、前記検知装置が検知対象とする位置において光を照射し、当該トナー像を定着させる定着部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、媒体にトナー像を転写する転写部と、請求項4に記載の定着装置とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、搬送路に搬送される媒体の両側部を検知するセンサでは検知できない媒体を検知することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、搬送路上のあらかじめ定められた範囲に媒体が存在するか否か検知することができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、搬送されない媒体片を搬送路上のあらかじめ定められた範囲から取り除くことができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、トナー像を媒体に定着させるための光が照射される位置に媒体が存在するか否か検知することができる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、トナー像を記録媒体に定着させるための光が照射される位置に媒体が存在するか否か検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。
【図3】実施形態1に係る定着部と受発光部とを示す模式図である。
【図4】実施形態1に係る制御部の機能ブロック図である。
【図5】実施形態1に係る画像形成装置の動作例を表す動作フローである。
【図6】実施形態1の動作例における連続紙の状態を表した図である。
【図7】実施形態2に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。
【図8】実施形態2に係る定着部と受発光部の構成例を示す模式図である。
【図9】実施形態2における連続紙の状態を例示した図である。
【図10】(a)は、変形例2における光の光路を例示した図である。(b)は、変形例4における光の光路を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<概要>
本発明に係る検知装置、定着装置及び画像形成装置は、記録媒体の少なくとも一部が搬送路上に存在するか否かを検知する。以下、画像形成装置を例にして詳細を説明する。
【0017】
<実施形態1>
(構成)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。画像形成装置10は、例えば、本発明に係る媒体の一例として、長手方向に連続し、長手方向の予め定められた長さ毎にミシン目を有するシート状の記録媒体(以下、連続紙と言う)に電子写真方式により画像を形成する。画像形成装置10は、制御部11、画像転写部12、定着部13、受発光部14、UI(User Interface)部15、及び記憶部16を有する。
【0018】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリとを有する。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより制御部11と接続されている各部を制御する。具体的には、制御部11は、連続紙を画像転写部12及び定着部13へと搬送する搬送制御を行うと共に、UI部15を介して指示された画像データに基づくトナー像を連続紙に転写する転写処理を画像転写部12に行わせる。また、定着部13によって光が照射される位置における連続紙Pの有無を受発光部14により検知し、検知結果に応じた処理を行う。この処理の詳細については後述する。
【0019】
画像転写部12は、本発明に係る転写部の一例である。画像転写部12は、制御部11の制御の下、指示された画像データに基づくトナー像を画像転写部12に搬送された連続紙に転写する転写処理を行う。ここで、画像転写部12の構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置10を表す模式図である。図2に示すように、画像形成装置10には、連続紙Pを搬送する複数のローラ201,202,203,204,205が設けられている。制御部11の制御により、ローラ202は図中矢印方向に回転することで用紙供給源から供給される連続紙Pを後述の画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの方へ搬送する。また、ローラ202より搬送方向の上流側に設けられたローラ201は、制御部11の制御により、図中矢印方向に回転することで、連続紙Pの搬送方向とは逆方向の力を連続紙Pに与える。ローラ203、204、205は、連続紙Pの搬送に従動して回転する。連続紙Pは、これらローラの回転により張力が付与されて矢印方向(図中X軸負方向)に搬送される。画像転写部12は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))に各々対応する感光体120を含む画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kによりカラー画像を連続紙Pに形成する。画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの構成は共通しているため、画像形成ユニット12Yを例にして画像形成ユニットの構成を具体的に説明する。
【0020】
画像形成ユニット12Yは、感光体120、帯電装置121、露光装置122、現像装置123、転写装置124、クリーニング装置125を有する。感光体120は、表面に光導電膜が形成された円筒状の部材で構成され、表面の露光によって形成された静電潜像を保持し、図示しないモータの駆動により感光体120の軸(Y軸方向)を中心として図中矢印の方向に回転する。帯電装置121は、感光体120の表面に接触して配置され、感光体120の回転に従動して回転する帯電ロールを有し、図示しない電圧印加部により帯電ロールに電圧を印加することで感光体120の表面をある電位に帯電させる。露光装置122は、画像データに応じて感光体120の表面を露光して感光体120の表面に静電潜像を形成する。現像装置123は、感光体120の表面に形成された静電潜像を現像剤であるトナーにより現像する。転写装置124は、感光体120と接触して配置された転写ロールを有し、図示しない電圧印加部により転写ロールに転写用電圧を印加することで、感光体120の表面に形成されたトナー像を連続紙Pに転写する。クリーニング装置125は、感光体120表面に押圧されて配置され、感光体120の表面において転写されずに残留したトナーを除去する。
【0021】
次に、定着部13と受発光部14について説明する。図3は、定着部13と受発光部14の構成を表す模式図である。図3(a)は、図2のX軸正方向に定着部13と受発光部14とを見た図であり、図3(b)は、図2のZ軸正方向から受発光部14を見た図である(定着部13の図示は省略)。定着部13は、図3(a)に示すように、画像転写部12によってトナー像が形成された連続紙Pに光を照射してトナー像を連続紙Pに定着させる照射部131を有する。照射部131は、連続紙Pの幅方向(Y軸方向)に並べられた複数のレーザー光発生素子を有するレーザー光源と、レーザー光源から照射された破線R1で示すレーザー光を平行光にして、搬送される連続紙Pの表面(照射部131と対向する面)に焦点が合うように集光する光学部材とを有する。本実施形態では、レーザー光が連続紙Pの幅全体に照射されるように複数の照射部131が並べて配置されている。以下、定着部13からレーザー光が照射される搬送路の部分Qxを定着位置と称する。本実施形態において、定着位置は、本発明に係る第1の位置の一例である。定着部13は、定着位置に搬送される連続紙Pに対して各照射部131からレーザー光を照射する。トナー像が形成された連続紙Pにレーザー光が照射されると、トナー像のトナーが溶融して連続紙Pにトナーが定着する。
【0022】
受発光部14は、図3(a)(b)に示すように、発光部141(第1の発光部の一例)と受光部142(第1の受光部の一例)とを有する。発光部141と受光部142は、連続紙Pの搬送路の両脇、つまり、搬送路のY軸方向の各端部に各々配置されている。発光部141は、照射部131から照射されるレーザー光とは異なる波長の光を発光する光源を有する。発光部141からの光の光路は、図3(a)(b)の破線R2で示すに示すように、例えば、定着位置Qxと定着位置Qxを基準とするZ軸方向とX軸方向の予め定められた範囲を通過するように設定されている。つまり、連続紙Pが定着位置Qxに正常に搬送されている状態では、定着位置Qxを通過する光は発光部141側の連続紙Pの端部によって光路が遮られるように設定されている。
【0023】
受光部142は、連続紙Pを挟んで発光部141と対向する位置に設けられ、発光部141からの光と同等の波長の光を受光する受光素子を有する。受光部142は、発光部141が発した光を受光して受光量を示す信号を制御部11に出力する。定着位置Qxに連続紙Pが無い状態では、発光部141からの光の光路を遮るものがないため発光部141からの光が受光部142でほとんど受光される。一方、定着位置Qxに連続紙Pが有る状態、即ち、連続紙Pが正常に定着位置に搬送されている状態や、定着位置Qxに破れた連続紙Pが残留している状態では、その連続紙Pによって発光部141からの光の光路が遮られるため、連続紙Pが無い状態より受光部142における受光量は少なくなる。
【0024】
図1に戻り、説明を続ける。UI部15は、タッチパネルとキーとを有する。UI部15は、ユーザがタッチパネルとキーを操作した内容を示す操作信号を制御部11に送出し、また、制御部11の制御の下、指示された画像をタッチパネルに表示する。記憶部16は、ハードディスクなどの記憶媒体を有し、画像転写部12によって用いられる画像データなどのデータを記憶する。
【0025】
次に、制御部11の機能について説明する。図4は、制御部11の各制御に関する機能ブロック図である。図4に示すように、制御部11は、転写制御部110と定着制御部111と検知制御部112とを有する。転写制御部110は、転写処理を開始する前に、検知制御部112において、定着位置に連続紙Pが存在していないことが検知された場合に、各ローラを駆動させて連続紙Pの搬送を開始し、画像転写部12に転写処理を行わせる。定着制御部111は、連続紙Pの搬送が開始されると、定着部13によりレーザー光を照射し、定着位置に搬送されるトナー像が形成された連続紙Pにトナー像を定着させる定着処理を行う。
【0026】
検知制御部112は、本発明に係る検知部の一例である。検知制御部112は、連続紙Pの搬送が開始される前に、受発光部14を駆動させ、受光部142で受光された受光量に基づいて、定着位置における連続紙Pの有無、つまり、定着位置において連続紙Pが存在していること、又は存在していないことを検知する。検知制御部112において連続紙Pが存在するか否かの検知処理は例えば以下のようにして行う。検知制御部112は、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値以下である場合には定着位置に連続紙Pが存在することを検知し、受光量が予め定められた閾値より大きい場合には定着位置に連続紙Pが存在しないことを検知する。転写処理を開始する前、つまり、搬送路に連続紙Pが搬送されていない状態では定着位置に連続紙Pは存在していないはずである。しかし、例えば前回の画像形成の処理中にジャムが発生し、定着位置の前後で連続紙Pが破れるなどした場合には、破れた連続紙Pが定着位置に残存することがある。連続紙Pの搬送開始前において本来存在しないはずの連続紙Pが定着位置に残っている状態で転写処理が再開されると、定着位置に残存している連続紙Pに対してレーザー光が照射されてしまう。そのため、本実施形態では、連続紙Pの搬送開始前に、定着位置に本来存在しないはずの連続紙Pが存在しているか否かを検知する。
【0027】
(動作例)
次に、本実施形態に係る画像形成装置10の動作について説明する。図5は、画像形成装置10の動作フローを示す図である。画像形成装置10の制御部11は、UI部15を介して指定された画像データに基づく画像形成の指示を受付けるまで待機し(ステップS11:NO)、画像形成の指示を受付けると(ステップS11:YES)、受発光部14の発光部141を発光させ、発光部141から発した光を受光部142において受光し、受光部142から出力された受光量を示す信号に基づいて、定着位置を含む搬送路における連続紙Pの有無を検知する(ステップS12)。例えば、図6に示すように破れた連続紙Pが定着位置に存在している場合、発光部141から受光部142へ向かう光(R2)は連続紙Pによって遮られる。この場合には、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値以下となり、制御部11は、定着位置に連続紙Pの少なくとも一部が存在することを検知する(ステップS12:YES)。そして、制御部11は、定着位置に連続紙Pが存在することを示す情報をUI部15のタッチパネルに表示して報知する(ステップS13)。
【0028】
また、制御部11は、ステップS12において、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値より大きい場合には、定着位置に連続紙Pが存在しないことを検知し(ステップS12:NO)、各ローラを駆動させて連続紙Pの搬送を開始する(ステップS14)。そして、制御部11は、指定された画像データを記憶部16から読み出し、画像転写部12により、その画像データに基づくトナー像を連続紙Pに形成する(ステップS15)。また、制御部11は、定着部13を駆動して、転写処理がなされ定着位置に搬送される連続紙Pに対してレーザー光を照射して連続紙Pにトナー像を定着させる(ステップS16)。
【0029】
上述した実施形態1では、定着位置において連続紙Pの幅より小さい幅の連続紙Pの断片が存在している場合もその連続紙Pは検知される。また、連続紙Pの搬送開始前、つまり、搬送路に連続紙Pが本来搬送されていない状況において、連続紙Pの断片が定着位置に残存している場合には、連続紙Pの搬送が行われることなくレーザー光も照射されない。そのため、定着位置に残存している連続紙Pの断片が原因となって連続紙Pの搬送や定着処理が正常に行われないなどの状況が回避される。
【0030】
<実施形態2>
図7は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を表す模式図である。この図において、実施形態1と共通する構成についてはその構成の符号が付されている。本実施形態では、実施形態1の受発光部14と異なる構成を有する受発光部140が設けられている。ここで、受発光部140の構成を表す模式図を図8(a)に示す。図8(a)に示すように、連続紙Pの搬送路Qにおいて、定着位置Qxより上流側と下流側には連続紙Pを通過させる部材143(143a、143b)が離間して設けられ、連続紙Pの裏面側において部材143aと部材143bの間には、破れた連続紙Pを収容する容器144が設けられている。部材143a、143bは、例えば連続紙Pの幅と同等の幅を有する板金で構成され、連続紙Pの表面側と裏面側に設けられた板金の定着部13側の各端部が連続紙Pの搬送路に対して離間する方向に折り曲げられて形成されている。連続紙Pの裏面側の折り曲げられた端部は容器144の上端と接合されている。連続紙Pの搬送が開始されると、連続紙Pは、ローラ204を通過後、部材143a内を通過して定着位置に到達する。そして、部材143b内を通過してローラ205の方へ向かう。また、連続紙Pが搬送中に破れ、部材143aと143bの間の長さに満たない連続紙Pの断片(以下、用紙片と言う)が部材143aに滞留し、新たな連続紙Pの搬送によってその用紙片が押し出された場合、用紙片は部材143aと部材143bに跨ることなく下方に落下して容器144に収容される。
【0031】
なお、部材143と容器144は、本発明に係る収容部の一例である。収容部は、図8(b)(受光部142a,142bの図示を省略)に示すように、定着位置Qxを含む予め定められた領域の上流側端部X1と下流側端部X2の間隔に満たない長さの連続紙Pの断片を定着位置より下方、つまり、照射されるレーザー光の焦点から外れた位置に移動させて収容する構成であればよい。例えば、連続紙Pの裏面側に連続紙Pの幅と同等の幅を有する板金を設け、予め定められた領域に対応するその板金の部分を定着位置より下方に窪ませて収容部を形成してもよい。
【0032】
また、部材143aと部材143bの間、即ち、定着部13側の部材143aと部材143bの端部における搬送路QのY軸方向における各端部には、実施形態1の受発光部14と共通の構成を有する第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bとが支持されている。第1の受発光部14Aは、第1の発光部141aと第1の受光部142aを有し、第2の受発光部14Bは、第2の発光部142aと第2の受光部142bを有する。第1の発光部141aからの光R2は、図8(c)に示すように、搬送路Qにおいて、定着位置Qxを含む予め定めた領域の上流側端部X1を通過するように光路が設定され、第2の発光部142aからの光R2は、その領域の下流側端部X2を通過するように光路が設定されている。本実施形態において、予め定められた領域の上流側端部X1は本発明に係る第1の位置の一例であり、下流側端部X2は本発明に係る第2の位置の一例である。また、予め定めた領域は、本発明に係る、第1の位置から予め定められた範囲の一例である。
【0033】
制御部11の検知制御部112は、連続紙Pの搬送を開始する前に、第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bとを制御し、第1の受光部142a、第2の受光部142bの各受光量に基づいて、部材143aと143bに跨っている連続紙Pや、第1の受発光部14A又は第2の受発光部14Bの光路を遮る連続紙Pの有無を検知することにより、定着位置を含む予め定められた範囲に連続紙Pが存在するか否かを検知する。例えば、図9(a)に示すように部材143aと143bに跨って連続紙Pが存在する場合、第1の受光部142aと第2の受光部142bの各受光量は閾値以下となる。この場合、検知制御部112は、定着位置を含む予め定めた範囲に連続紙Pが存在することを検知し、連続紙Pが定着位置に存在することをUI部15を介して報知する。
【0034】
また、例えば、図9(b)(c)に示すように、ローラ204又はローラ205によって連続紙Pがニップされ、第1の受発光部14A又は第2の受発光部14Bの光路を遮るように連続紙Pが垂れ下がっている場合、第1の受光部142aと第2の受光部142bのいずれか一方の受光量が閾値以下となり、他方の受光量が閾値より大きくなる。この場合、検知制御部112は、定着位置の上流側又は下流側に連続紙Pが存在することを検知し、定着位置の上流側又は下流側の搬送路に連続紙Pが存在することをUI部15を介して報知する。
【0035】
また、第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bのいずれの光路も連続紙Pが遮っていなければ、第1の受光部142aと第2の受光部142bの各受光量はいずれも閾値より大きくなる。この場合、検知制御部112は、定着位置を含む予め定めた領域に連続紙Pが存在していないことを検知する。制御部11は、連続紙Pの搬送を開始し、連続紙Pに転写処理を行って転写処理後の連続紙Pに定着処理を行う。
【0036】
上述した実施形態2では、部材143aと部材143bの間の長さに満たない用紙片は、搬送路より下方の容器144に収容されるため、用紙片が定着位置に残存することがない。そのため、搬送されずに定着位置に残存する用紙が発生してしまった場合でも、定着光により過剰加熱される虞が減る。また、連続紙Pの搬送開始前に、定着位置の上流側又は下流側に連続紙Pが残存していれば連続紙Pは搬送されず転写処理も行われないような仕様にすることが多い。そのような場合は、定着位置の上流側又は下流側の搬送路に残留している連続紙Pが原因となる搬送不良が防止される。
【0037】
<変形例>
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。以下、本発明の変形例について説明する。
【0038】
(1)上述した実施形態1では、連続紙Pの搬送が開始される前、つまり連続紙Pが搬送路上に本来存在しない状況において、連続紙Pが定着位置に存在するか否か検知する例を説明したが、転写処理が開始されて連続紙Pが定着位置まで本来搬送されている状況において、定着位置に連続紙Pが存在するか否かを検知するようにしてもよい。制御部11は、例えば、連続紙Pを搬送して転写処理を開始し、連続紙Pの先端部が定着位置に到達するまでの予め定められた時間が経過したときから、予め定められた時間毎に、受発光部14の発光部141を発光させて受光部142により受光し、受光部142で受光された受光量に基づいて定着位置における連続紙Pの有無を逐次検知する。制御部11は、連続紙Pが存在しないことを検知した場合には、定着部13を停止すると共に連続紙Pの搬送と転写処理を停止させ、連続紙Pの搬送が異常であることを示す情報をUI部15を介して報知する。
【0039】
(2)上述した実施形態1では、本発明に係る第1の位置の一例として定着位置に発光部141からの光が照射される例を説明したが、例えば、図10(a)に示すように、発光部141からの光R2が定着位置の一部に照射されるように構成してもよい。
【0040】
(3)上述した実施形態1又は2において、連続紙Pの搬送を開始する前に、上述した実施形態1又は2の方法によって搬送路上の連続紙Pの有無を確認し、連続紙Pの搬送が開始された後は、上記変形例(1)で示した方法により搬送路上に連続紙Pが搬送されているか否かを確認するように画像形成装置10を構成してもよい。
【0041】
(4)上述した実施形態2では、部材143と容器144とを有する収容部が搬送路上に設けられている例を説明したが、この収容部が搬送路上に設けられていない構成であってもよい。また、実施形態2において、第1の発光部141aと第2の発光部141bからの光は、予め定められた領域の上流側端部X1と下流側端部X2とを通るように光路が設定されている例であったが、図10(b)の破線R2で示すように、搬送路Q上の予め定められた領域において、第1の発光部141aと第2の発光部141bからの光が交差するように光路が設定されていてもよい。
【0042】
(5)上述した実施形態1では、第1の位置は、定着位置である例を説明したが、搬送路上の予め定められた位置であれば定着位置に限らない。また、上述した実施形態2では、搬送路上の予め定められた領域に定着位置が含まれている例であったが、予め定められた領域に定着位置が含まれていなくてもよい。つまり、定着部13より上流側又は下流側の搬送路において記録媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知するように構成してもよい。
【0043】
(6)上述した実施形態1又は2において、連続紙として、予めミシン目が予め形成された記録媒体を例に説明したが、ミシン目が形成されていない長手方向に連続する記録媒体であってもよい。この場合には、定着装置で定着処理がなされた後、連続紙を裁断する裁断手段を設けるように構成してもよい。また、搬送される媒体は用紙のサイズに応じて予め裁断されたカット紙などの連続紙以外の媒体でもよい。
【0044】
(7)上述した実施形態1及び2では、レーザー光を照射して記録媒体にトナー像を定着させる定着装置の例を説明したが、閃光を発するフラッシュランプから記録媒体に光を照射してトナー像を定着させる定着装置でもよい。この場合、定着位置は、フラッシュランプからの光が照射されている搬送路上の領域である。
【0045】
(8)上述した実施形態1及び2において、画像転写部12は、複数の現像装置が回転体の周方向に沿って設けられたいわゆるロータリー式の現像装置を備えるものでもよいし、モノクロ画像を形成するものであっても良い。
【0046】
(9)上述した実施形態では画像形成装置の例について説明したが、画像転写部12より下流側に設けられた定着装置に、画像転写部12によってトナー像が転写された記録媒体にトナー像を定着させる定着部13と、第1の発光部及び第1の受光部としての受発光部14、又は第1の発光部及び第1の受光部と第2の発光部及び第2の受光部としての第1の受発光部14A及び第2の受発光部14Bと、検知部としての検知制御部112とが備えられていてもよい。また、搬送路上に設けられた検知装置に、第1の発光部及び第1の受光部としての受発光部14、又は第1の発光部及び第1の受光部と第2の発光部及び第2の受光部としての第1の受発光部14A及び第2の受発光部14Bと、検知部としての検知制御部とが備えられていてもよい。
【符号の説明】
【0047】
10・・・画像形成装置、11・・・制御部、12・・・画像転写部、13・・・定着部、14,140・・・受発光部、14A・・・第1の受発光部、14B・・・第2の受発光部、15・・・UI部、16・・・記憶部、110・・・転写制御部、111・・・定着制御部、112・・・検知制御部、131・・・照射部、141・・・発光部、142・・・受光部、142a・・・第1の受光部、142b・・・第2の受光部、143,143a,143b・・・部材、144・・・容器、201,202,203,204,205・・・ローラ
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、用紙搬送経路における連続紙の搬送異常を光センサを用いて検出する技術が開示されている。この技術は、用紙搬送経路上で画像ステーション12Kより上流側において連続紙の幅方向の両側部に、透過型の光センサで構成された一対のスキュー検出センサを設け、連続紙の幅方向の端縁部分をそれぞれ検出して印刷中に搬送される連続紙の挙動を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−078886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、搬送路に搬送される媒体の幅方向の両側部を検知するセンサでは検知できない媒体を検知することを可能とする装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る検知装置は、シート状の媒体が搬送される搬送路の第1の位置において当該搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第1の発光部と、前記第1の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第1の受光部と、前記第1の受光部が受光した受光量に基づいて、前記搬送路の前記第1の位置に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知する検知部とを備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る検知装置は、上記検知装置において、前記第1の位置からあらかじめ定められた範囲にある第2の位置において前記搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第2の発光部と、前記第2の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第2の受光部とを備え、前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づいて、前記搬送路の前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る検知装置は、上記検知装置において、前記記録媒体の断片が前記あらかじめ定められた範囲にある場合に、当該断片を前記搬送路より下方に移動させて収容する収容部を備え、前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づき、前記第1の位置及び前記第2の位置において前記媒体を検知しなかった場合に、前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在しないとみなすことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る定着装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検知装置と、トナー像が転写された前記媒体に対して、前記検知装置が検知対象とする位置において光を照射し、当該トナー像を定着させる定着部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、媒体にトナー像を転写する転写部と、請求項4に記載の定着装置とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、搬送路に搬送される媒体の両側部を検知するセンサでは検知できない媒体を検知することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、搬送路上のあらかじめ定められた範囲に媒体が存在するか否か検知することができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、搬送されない媒体片を搬送路上のあらかじめ定められた範囲から取り除くことができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、トナー像を媒体に定着させるための光が照射される位置に媒体が存在するか否か検知することができる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、トナー像を記録媒体に定着させるための光が照射される位置に媒体が存在するか否か検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。
【図3】実施形態1に係る定着部と受発光部とを示す模式図である。
【図4】実施形態1に係る制御部の機能ブロック図である。
【図5】実施形態1に係る画像形成装置の動作例を表す動作フローである。
【図6】実施形態1の動作例における連続紙の状態を表した図である。
【図7】実施形態2に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。
【図8】実施形態2に係る定着部と受発光部の構成例を示す模式図である。
【図9】実施形態2における連続紙の状態を例示した図である。
【図10】(a)は、変形例2における光の光路を例示した図である。(b)は、変形例4における光の光路を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<概要>
本発明に係る検知装置、定着装置及び画像形成装置は、記録媒体の少なくとも一部が搬送路上に存在するか否かを検知する。以下、画像形成装置を例にして詳細を説明する。
【0017】
<実施形態1>
(構成)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。画像形成装置10は、例えば、本発明に係る媒体の一例として、長手方向に連続し、長手方向の予め定められた長さ毎にミシン目を有するシート状の記録媒体(以下、連続紙と言う)に電子写真方式により画像を形成する。画像形成装置10は、制御部11、画像転写部12、定着部13、受発光部14、UI(User Interface)部15、及び記憶部16を有する。
【0018】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリとを有する。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより制御部11と接続されている各部を制御する。具体的には、制御部11は、連続紙を画像転写部12及び定着部13へと搬送する搬送制御を行うと共に、UI部15を介して指示された画像データに基づくトナー像を連続紙に転写する転写処理を画像転写部12に行わせる。また、定着部13によって光が照射される位置における連続紙Pの有無を受発光部14により検知し、検知結果に応じた処理を行う。この処理の詳細については後述する。
【0019】
画像転写部12は、本発明に係る転写部の一例である。画像転写部12は、制御部11の制御の下、指示された画像データに基づくトナー像を画像転写部12に搬送された連続紙に転写する転写処理を行う。ここで、画像転写部12の構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置10を表す模式図である。図2に示すように、画像形成装置10には、連続紙Pを搬送する複数のローラ201,202,203,204,205が設けられている。制御部11の制御により、ローラ202は図中矢印方向に回転することで用紙供給源から供給される連続紙Pを後述の画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの方へ搬送する。また、ローラ202より搬送方向の上流側に設けられたローラ201は、制御部11の制御により、図中矢印方向に回転することで、連続紙Pの搬送方向とは逆方向の力を連続紙Pに与える。ローラ203、204、205は、連続紙Pの搬送に従動して回転する。連続紙Pは、これらローラの回転により張力が付与されて矢印方向(図中X軸負方向)に搬送される。画像転写部12は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))に各々対応する感光体120を含む画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kによりカラー画像を連続紙Pに形成する。画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの構成は共通しているため、画像形成ユニット12Yを例にして画像形成ユニットの構成を具体的に説明する。
【0020】
画像形成ユニット12Yは、感光体120、帯電装置121、露光装置122、現像装置123、転写装置124、クリーニング装置125を有する。感光体120は、表面に光導電膜が形成された円筒状の部材で構成され、表面の露光によって形成された静電潜像を保持し、図示しないモータの駆動により感光体120の軸(Y軸方向)を中心として図中矢印の方向に回転する。帯電装置121は、感光体120の表面に接触して配置され、感光体120の回転に従動して回転する帯電ロールを有し、図示しない電圧印加部により帯電ロールに電圧を印加することで感光体120の表面をある電位に帯電させる。露光装置122は、画像データに応じて感光体120の表面を露光して感光体120の表面に静電潜像を形成する。現像装置123は、感光体120の表面に形成された静電潜像を現像剤であるトナーにより現像する。転写装置124は、感光体120と接触して配置された転写ロールを有し、図示しない電圧印加部により転写ロールに転写用電圧を印加することで、感光体120の表面に形成されたトナー像を連続紙Pに転写する。クリーニング装置125は、感光体120表面に押圧されて配置され、感光体120の表面において転写されずに残留したトナーを除去する。
【0021】
次に、定着部13と受発光部14について説明する。図3は、定着部13と受発光部14の構成を表す模式図である。図3(a)は、図2のX軸正方向に定着部13と受発光部14とを見た図であり、図3(b)は、図2のZ軸正方向から受発光部14を見た図である(定着部13の図示は省略)。定着部13は、図3(a)に示すように、画像転写部12によってトナー像が形成された連続紙Pに光を照射してトナー像を連続紙Pに定着させる照射部131を有する。照射部131は、連続紙Pの幅方向(Y軸方向)に並べられた複数のレーザー光発生素子を有するレーザー光源と、レーザー光源から照射された破線R1で示すレーザー光を平行光にして、搬送される連続紙Pの表面(照射部131と対向する面)に焦点が合うように集光する光学部材とを有する。本実施形態では、レーザー光が連続紙Pの幅全体に照射されるように複数の照射部131が並べて配置されている。以下、定着部13からレーザー光が照射される搬送路の部分Qxを定着位置と称する。本実施形態において、定着位置は、本発明に係る第1の位置の一例である。定着部13は、定着位置に搬送される連続紙Pに対して各照射部131からレーザー光を照射する。トナー像が形成された連続紙Pにレーザー光が照射されると、トナー像のトナーが溶融して連続紙Pにトナーが定着する。
【0022】
受発光部14は、図3(a)(b)に示すように、発光部141(第1の発光部の一例)と受光部142(第1の受光部の一例)とを有する。発光部141と受光部142は、連続紙Pの搬送路の両脇、つまり、搬送路のY軸方向の各端部に各々配置されている。発光部141は、照射部131から照射されるレーザー光とは異なる波長の光を発光する光源を有する。発光部141からの光の光路は、図3(a)(b)の破線R2で示すに示すように、例えば、定着位置Qxと定着位置Qxを基準とするZ軸方向とX軸方向の予め定められた範囲を通過するように設定されている。つまり、連続紙Pが定着位置Qxに正常に搬送されている状態では、定着位置Qxを通過する光は発光部141側の連続紙Pの端部によって光路が遮られるように設定されている。
【0023】
受光部142は、連続紙Pを挟んで発光部141と対向する位置に設けられ、発光部141からの光と同等の波長の光を受光する受光素子を有する。受光部142は、発光部141が発した光を受光して受光量を示す信号を制御部11に出力する。定着位置Qxに連続紙Pが無い状態では、発光部141からの光の光路を遮るものがないため発光部141からの光が受光部142でほとんど受光される。一方、定着位置Qxに連続紙Pが有る状態、即ち、連続紙Pが正常に定着位置に搬送されている状態や、定着位置Qxに破れた連続紙Pが残留している状態では、その連続紙Pによって発光部141からの光の光路が遮られるため、連続紙Pが無い状態より受光部142における受光量は少なくなる。
【0024】
図1に戻り、説明を続ける。UI部15は、タッチパネルとキーとを有する。UI部15は、ユーザがタッチパネルとキーを操作した内容を示す操作信号を制御部11に送出し、また、制御部11の制御の下、指示された画像をタッチパネルに表示する。記憶部16は、ハードディスクなどの記憶媒体を有し、画像転写部12によって用いられる画像データなどのデータを記憶する。
【0025】
次に、制御部11の機能について説明する。図4は、制御部11の各制御に関する機能ブロック図である。図4に示すように、制御部11は、転写制御部110と定着制御部111と検知制御部112とを有する。転写制御部110は、転写処理を開始する前に、検知制御部112において、定着位置に連続紙Pが存在していないことが検知された場合に、各ローラを駆動させて連続紙Pの搬送を開始し、画像転写部12に転写処理を行わせる。定着制御部111は、連続紙Pの搬送が開始されると、定着部13によりレーザー光を照射し、定着位置に搬送されるトナー像が形成された連続紙Pにトナー像を定着させる定着処理を行う。
【0026】
検知制御部112は、本発明に係る検知部の一例である。検知制御部112は、連続紙Pの搬送が開始される前に、受発光部14を駆動させ、受光部142で受光された受光量に基づいて、定着位置における連続紙Pの有無、つまり、定着位置において連続紙Pが存在していること、又は存在していないことを検知する。検知制御部112において連続紙Pが存在するか否かの検知処理は例えば以下のようにして行う。検知制御部112は、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値以下である場合には定着位置に連続紙Pが存在することを検知し、受光量が予め定められた閾値より大きい場合には定着位置に連続紙Pが存在しないことを検知する。転写処理を開始する前、つまり、搬送路に連続紙Pが搬送されていない状態では定着位置に連続紙Pは存在していないはずである。しかし、例えば前回の画像形成の処理中にジャムが発生し、定着位置の前後で連続紙Pが破れるなどした場合には、破れた連続紙Pが定着位置に残存することがある。連続紙Pの搬送開始前において本来存在しないはずの連続紙Pが定着位置に残っている状態で転写処理が再開されると、定着位置に残存している連続紙Pに対してレーザー光が照射されてしまう。そのため、本実施形態では、連続紙Pの搬送開始前に、定着位置に本来存在しないはずの連続紙Pが存在しているか否かを検知する。
【0027】
(動作例)
次に、本実施形態に係る画像形成装置10の動作について説明する。図5は、画像形成装置10の動作フローを示す図である。画像形成装置10の制御部11は、UI部15を介して指定された画像データに基づく画像形成の指示を受付けるまで待機し(ステップS11:NO)、画像形成の指示を受付けると(ステップS11:YES)、受発光部14の発光部141を発光させ、発光部141から発した光を受光部142において受光し、受光部142から出力された受光量を示す信号に基づいて、定着位置を含む搬送路における連続紙Pの有無を検知する(ステップS12)。例えば、図6に示すように破れた連続紙Pが定着位置に存在している場合、発光部141から受光部142へ向かう光(R2)は連続紙Pによって遮られる。この場合には、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値以下となり、制御部11は、定着位置に連続紙Pの少なくとも一部が存在することを検知する(ステップS12:YES)。そして、制御部11は、定着位置に連続紙Pが存在することを示す情報をUI部15のタッチパネルに表示して報知する(ステップS13)。
【0028】
また、制御部11は、ステップS12において、受光部142で受光された受光量が予め定められた閾値より大きい場合には、定着位置に連続紙Pが存在しないことを検知し(ステップS12:NO)、各ローラを駆動させて連続紙Pの搬送を開始する(ステップS14)。そして、制御部11は、指定された画像データを記憶部16から読み出し、画像転写部12により、その画像データに基づくトナー像を連続紙Pに形成する(ステップS15)。また、制御部11は、定着部13を駆動して、転写処理がなされ定着位置に搬送される連続紙Pに対してレーザー光を照射して連続紙Pにトナー像を定着させる(ステップS16)。
【0029】
上述した実施形態1では、定着位置において連続紙Pの幅より小さい幅の連続紙Pの断片が存在している場合もその連続紙Pは検知される。また、連続紙Pの搬送開始前、つまり、搬送路に連続紙Pが本来搬送されていない状況において、連続紙Pの断片が定着位置に残存している場合には、連続紙Pの搬送が行われることなくレーザー光も照射されない。そのため、定着位置に残存している連続紙Pの断片が原因となって連続紙Pの搬送や定着処理が正常に行われないなどの状況が回避される。
【0030】
<実施形態2>
図7は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を表す模式図である。この図において、実施形態1と共通する構成についてはその構成の符号が付されている。本実施形態では、実施形態1の受発光部14と異なる構成を有する受発光部140が設けられている。ここで、受発光部140の構成を表す模式図を図8(a)に示す。図8(a)に示すように、連続紙Pの搬送路Qにおいて、定着位置Qxより上流側と下流側には連続紙Pを通過させる部材143(143a、143b)が離間して設けられ、連続紙Pの裏面側において部材143aと部材143bの間には、破れた連続紙Pを収容する容器144が設けられている。部材143a、143bは、例えば連続紙Pの幅と同等の幅を有する板金で構成され、連続紙Pの表面側と裏面側に設けられた板金の定着部13側の各端部が連続紙Pの搬送路に対して離間する方向に折り曲げられて形成されている。連続紙Pの裏面側の折り曲げられた端部は容器144の上端と接合されている。連続紙Pの搬送が開始されると、連続紙Pは、ローラ204を通過後、部材143a内を通過して定着位置に到達する。そして、部材143b内を通過してローラ205の方へ向かう。また、連続紙Pが搬送中に破れ、部材143aと143bの間の長さに満たない連続紙Pの断片(以下、用紙片と言う)が部材143aに滞留し、新たな連続紙Pの搬送によってその用紙片が押し出された場合、用紙片は部材143aと部材143bに跨ることなく下方に落下して容器144に収容される。
【0031】
なお、部材143と容器144は、本発明に係る収容部の一例である。収容部は、図8(b)(受光部142a,142bの図示を省略)に示すように、定着位置Qxを含む予め定められた領域の上流側端部X1と下流側端部X2の間隔に満たない長さの連続紙Pの断片を定着位置より下方、つまり、照射されるレーザー光の焦点から外れた位置に移動させて収容する構成であればよい。例えば、連続紙Pの裏面側に連続紙Pの幅と同等の幅を有する板金を設け、予め定められた領域に対応するその板金の部分を定着位置より下方に窪ませて収容部を形成してもよい。
【0032】
また、部材143aと部材143bの間、即ち、定着部13側の部材143aと部材143bの端部における搬送路QのY軸方向における各端部には、実施形態1の受発光部14と共通の構成を有する第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bとが支持されている。第1の受発光部14Aは、第1の発光部141aと第1の受光部142aを有し、第2の受発光部14Bは、第2の発光部142aと第2の受光部142bを有する。第1の発光部141aからの光R2は、図8(c)に示すように、搬送路Qにおいて、定着位置Qxを含む予め定めた領域の上流側端部X1を通過するように光路が設定され、第2の発光部142aからの光R2は、その領域の下流側端部X2を通過するように光路が設定されている。本実施形態において、予め定められた領域の上流側端部X1は本発明に係る第1の位置の一例であり、下流側端部X2は本発明に係る第2の位置の一例である。また、予め定めた領域は、本発明に係る、第1の位置から予め定められた範囲の一例である。
【0033】
制御部11の検知制御部112は、連続紙Pの搬送を開始する前に、第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bとを制御し、第1の受光部142a、第2の受光部142bの各受光量に基づいて、部材143aと143bに跨っている連続紙Pや、第1の受発光部14A又は第2の受発光部14Bの光路を遮る連続紙Pの有無を検知することにより、定着位置を含む予め定められた範囲に連続紙Pが存在するか否かを検知する。例えば、図9(a)に示すように部材143aと143bに跨って連続紙Pが存在する場合、第1の受光部142aと第2の受光部142bの各受光量は閾値以下となる。この場合、検知制御部112は、定着位置を含む予め定めた範囲に連続紙Pが存在することを検知し、連続紙Pが定着位置に存在することをUI部15を介して報知する。
【0034】
また、例えば、図9(b)(c)に示すように、ローラ204又はローラ205によって連続紙Pがニップされ、第1の受発光部14A又は第2の受発光部14Bの光路を遮るように連続紙Pが垂れ下がっている場合、第1の受光部142aと第2の受光部142bのいずれか一方の受光量が閾値以下となり、他方の受光量が閾値より大きくなる。この場合、検知制御部112は、定着位置の上流側又は下流側に連続紙Pが存在することを検知し、定着位置の上流側又は下流側の搬送路に連続紙Pが存在することをUI部15を介して報知する。
【0035】
また、第1の受発光部14Aと第2の受発光部14Bのいずれの光路も連続紙Pが遮っていなければ、第1の受光部142aと第2の受光部142bの各受光量はいずれも閾値より大きくなる。この場合、検知制御部112は、定着位置を含む予め定めた領域に連続紙Pが存在していないことを検知する。制御部11は、連続紙Pの搬送を開始し、連続紙Pに転写処理を行って転写処理後の連続紙Pに定着処理を行う。
【0036】
上述した実施形態2では、部材143aと部材143bの間の長さに満たない用紙片は、搬送路より下方の容器144に収容されるため、用紙片が定着位置に残存することがない。そのため、搬送されずに定着位置に残存する用紙が発生してしまった場合でも、定着光により過剰加熱される虞が減る。また、連続紙Pの搬送開始前に、定着位置の上流側又は下流側に連続紙Pが残存していれば連続紙Pは搬送されず転写処理も行われないような仕様にすることが多い。そのような場合は、定着位置の上流側又は下流側の搬送路に残留している連続紙Pが原因となる搬送不良が防止される。
【0037】
<変形例>
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。以下、本発明の変形例について説明する。
【0038】
(1)上述した実施形態1では、連続紙Pの搬送が開始される前、つまり連続紙Pが搬送路上に本来存在しない状況において、連続紙Pが定着位置に存在するか否か検知する例を説明したが、転写処理が開始されて連続紙Pが定着位置まで本来搬送されている状況において、定着位置に連続紙Pが存在するか否かを検知するようにしてもよい。制御部11は、例えば、連続紙Pを搬送して転写処理を開始し、連続紙Pの先端部が定着位置に到達するまでの予め定められた時間が経過したときから、予め定められた時間毎に、受発光部14の発光部141を発光させて受光部142により受光し、受光部142で受光された受光量に基づいて定着位置における連続紙Pの有無を逐次検知する。制御部11は、連続紙Pが存在しないことを検知した場合には、定着部13を停止すると共に連続紙Pの搬送と転写処理を停止させ、連続紙Pの搬送が異常であることを示す情報をUI部15を介して報知する。
【0039】
(2)上述した実施形態1では、本発明に係る第1の位置の一例として定着位置に発光部141からの光が照射される例を説明したが、例えば、図10(a)に示すように、発光部141からの光R2が定着位置の一部に照射されるように構成してもよい。
【0040】
(3)上述した実施形態1又は2において、連続紙Pの搬送を開始する前に、上述した実施形態1又は2の方法によって搬送路上の連続紙Pの有無を確認し、連続紙Pの搬送が開始された後は、上記変形例(1)で示した方法により搬送路上に連続紙Pが搬送されているか否かを確認するように画像形成装置10を構成してもよい。
【0041】
(4)上述した実施形態2では、部材143と容器144とを有する収容部が搬送路上に設けられている例を説明したが、この収容部が搬送路上に設けられていない構成であってもよい。また、実施形態2において、第1の発光部141aと第2の発光部141bからの光は、予め定められた領域の上流側端部X1と下流側端部X2とを通るように光路が設定されている例であったが、図10(b)の破線R2で示すように、搬送路Q上の予め定められた領域において、第1の発光部141aと第2の発光部141bからの光が交差するように光路が設定されていてもよい。
【0042】
(5)上述した実施形態1では、第1の位置は、定着位置である例を説明したが、搬送路上の予め定められた位置であれば定着位置に限らない。また、上述した実施形態2では、搬送路上の予め定められた領域に定着位置が含まれている例であったが、予め定められた領域に定着位置が含まれていなくてもよい。つまり、定着部13より上流側又は下流側の搬送路において記録媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知するように構成してもよい。
【0043】
(6)上述した実施形態1又は2において、連続紙として、予めミシン目が予め形成された記録媒体を例に説明したが、ミシン目が形成されていない長手方向に連続する記録媒体であってもよい。この場合には、定着装置で定着処理がなされた後、連続紙を裁断する裁断手段を設けるように構成してもよい。また、搬送される媒体は用紙のサイズに応じて予め裁断されたカット紙などの連続紙以外の媒体でもよい。
【0044】
(7)上述した実施形態1及び2では、レーザー光を照射して記録媒体にトナー像を定着させる定着装置の例を説明したが、閃光を発するフラッシュランプから記録媒体に光を照射してトナー像を定着させる定着装置でもよい。この場合、定着位置は、フラッシュランプからの光が照射されている搬送路上の領域である。
【0045】
(8)上述した実施形態1及び2において、画像転写部12は、複数の現像装置が回転体の周方向に沿って設けられたいわゆるロータリー式の現像装置を備えるものでもよいし、モノクロ画像を形成するものであっても良い。
【0046】
(9)上述した実施形態では画像形成装置の例について説明したが、画像転写部12より下流側に設けられた定着装置に、画像転写部12によってトナー像が転写された記録媒体にトナー像を定着させる定着部13と、第1の発光部及び第1の受光部としての受発光部14、又は第1の発光部及び第1の受光部と第2の発光部及び第2の受光部としての第1の受発光部14A及び第2の受発光部14Bと、検知部としての検知制御部112とが備えられていてもよい。また、搬送路上に設けられた検知装置に、第1の発光部及び第1の受光部としての受発光部14、又は第1の発光部及び第1の受光部と第2の発光部及び第2の受光部としての第1の受発光部14A及び第2の受発光部14Bと、検知部としての検知制御部とが備えられていてもよい。
【符号の説明】
【0047】
10・・・画像形成装置、11・・・制御部、12・・・画像転写部、13・・・定着部、14,140・・・受発光部、14A・・・第1の受発光部、14B・・・第2の受発光部、15・・・UI部、16・・・記憶部、110・・・転写制御部、111・・・定着制御部、112・・・検知制御部、131・・・照射部、141・・・発光部、142・・・受光部、142a・・・第1の受光部、142b・・・第2の受光部、143,143a,143b・・・部材、144・・・容器、201,202,203,204,205・・・ローラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の媒体が搬送される搬送路の第1の位置において当該搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第1の発光部と、
前記第1の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第1の受光部と、
前記第1の受光部が受光した受光量に基づいて、前記搬送路の前記第1の位置に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知する検知部と
を備えることを特徴とする検知装置。
【請求項2】
前記第1の位置からあらかじめ定められた範囲にある第2の位置において前記搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第2の発光部と、
前記第2の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第2の受光部とを備え、
前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づいて、前記搬送路の前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
【請求項3】
前記記録媒体の断片が前記あらかじめ定められた範囲にある場合に、当該断片を前記搬送路より下方に移動させて収容する収容部を備え、
前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づき、前記第1の位置及び前記第2の位置において前記媒体を検知しなかった場合に、前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在しないとみなすことを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検知装置と、
トナー像が転写された前記媒体に対して、前記検知装置が検知対象とする位置において光を照射し、当該トナー像を定着させる定着部と
を備える定着装置。
【請求項5】
媒体にトナー像を転写する転写部と、
請求項4に記載の定着装置と
を備える画像形成装置。
【請求項1】
シート状の媒体が搬送される搬送路の第1の位置において当該搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第1の発光部と、
前記第1の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第1の受光部と、
前記第1の受光部が受光した受光量に基づいて、前記搬送路の前記第1の位置に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知する検知部と
を備えることを特徴とする検知装置。
【請求項2】
前記第1の位置からあらかじめ定められた範囲にある第2の位置において前記搬送路を交差する光を当該搬送路の一方の側から発する第2の発光部と、
前記第2の発光部から発せられた光を前記搬送路の他方の側で受光する第2の受光部とを備え、
前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づいて、前記搬送路の前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在するか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
【請求項3】
前記記録媒体の断片が前記あらかじめ定められた範囲にある場合に、当該断片を前記搬送路より下方に移動させて収容する収容部を備え、
前記検知部は、前記第1の受光部と前記第2の受光部が受光した各受光量に基づき、前記第1の位置及び前記第2の位置において前記媒体を検知しなかった場合に、前記あらかじめ定められた範囲に前記媒体の少なくとも一部が存在しないとみなすことを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検知装置と、
トナー像が転写された前記媒体に対して、前記検知装置が検知対象とする位置において光を照射し、当該トナー像を定着させる定着部と
を備える定着装置。
【請求項5】
媒体にトナー像を転写する転写部と、
請求項4に記載の定着装置と
を備える画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−49525(P2013−49525A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188654(P2011−188654)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]