説明

止水機能付減圧弁

【課題】止水状態を長時間継続しても、減圧動作を確実に行うことができる止水機能付減圧弁を提供すること。
【解決手段】
止水機能付減圧弁1の弁箱2内に、流入口11から弁口14に至る1次流水路A1と、弁口14から流出口12に至る2次流水路A2を形成する。1次流水路A1の外周側にシリンダ室16を形成し、スライダ3の摺動部材31とコイルバネ5を収容する。2次流水路A2内に、スライダ3の棒部材32の先端に固定された受圧部材4を配置する。受圧部材4と弁座15との間に、スライダ3の棒部材32に挿通される貫通孔63を有して弁座15の接離方向に移動可能な弁体6を配置する。操作ハンドル72の閉じ操作により、弁軸71から弁体接続部材73を介して弁体6に押圧力が付与され、弁体6が弁口14を閉じて止水状態となる。止水状態においてコイルバネ5に圧縮力が作用しないので、止水状態が長期間継続してもコイルバネ5が劣化しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば消火栓装置に用いられる止水機能付減圧弁に関する。
【背景技術】
【0002】
消火栓装置においては、給水管に仕切弁を介して消火ホースを接続し、消火時に消火ホースを延ばし、その先端の放水ノズルを消火地点に向け、仕切弁を開いて放水するように構成されている。しかしながら、高層建築物におけるように給水管の水圧が高い場合、水圧をそのままホースにかけると、ホースが硬直化して取り回しが困難になったり、放水ノズルの操作者に大きな反動力を与えたりする不都合がある。
【0003】
このような不都合を防止するため、消火栓装置では、仕切弁の上流側や下流側に減圧弁を設け、この減圧弁で給水管からの水を低圧にしてホースに送るようにしている。消火栓装置に用いられる減圧弁としては、止水機能を有して仕切弁を兼ねた止水機能付減圧弁がある。
【0004】
従来、止水機能付減圧弁としては、図4に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照)。この止水機能付減圧弁は、流入口530と流出口531とを結ぶ弁口532を開閉する弁体533と、弁口532の下方に位置して流出口531と連通路540を介して連なるシリンダ室534と、このシリンダ室534内に収容されたピストン535と、このピストン535と弁体533とを連結するステム536と、このステム536の上端に接離可能に当節し、ハンドル537の回転操作により上下方向に移動してステム536の上端位置を位置決めする締め切り軸538とを備える。ピストン535は、シリンダ室534の下部に収容されたコイルバネ539によって上方に付勢されている。
【0005】
この止水機能付減圧弁は、ハンドル537が操作されて締め切り軸538が最下位置に設定されると、弁体533が弁口532を閉じて止水状態になる。一方、ハンドル537が操作されて締め切り軸538が最下位置から上方の所定位置に設定されると、この位置を上限として、ステム536と弁体533とピストン535が上下方向に移動可能になる。ここで、流出口531側の水圧が高い場合、ピストン535がコイルバネ539の付勢力に抗して下方に駆動され、弁体533が弁口532に近づいて流入口530から流出口531への水の流量が減少し、これにより下流側の水圧が上流側の水圧よりも低くなる。このようにして減圧動作を行い、流出口531に接続されたホースに所定の低圧力の水を供給するようにしている。
【特許文献1】特開2006−95150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の止水機能付減圧弁は、消防栓装置に用いられる場合、減圧動作を行う機会は火災や点検等に限られ、長期間にわたって止水状態が継続することになる。したがって、コイルバネ539の圧縮状態が継続されるので、コイルバネ539が劣化する恐れがあり、火災等で減圧動作が必要となったときに動作不良が生じる恐れがあるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、止水状態を長時間継続しても、減圧動作を確実に行うことができる止水機能付減圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の止水機能付減圧弁は、流入口と流出口との間に流水路を有し、この流水路の途中に弁口及び弁座が形成され、弁口の上流側に1次流水路が形成されていると共に、弁口の下流側に2次流水路が形成された弁箱と、弁箱の1次流水路側に移動自在に配置されたスライダと、スライダの下流側端部に固定され、弁箱の2次流水路内に位置して2次流水路の水圧を受ける受圧面を有する受圧部材と、弁箱とスライダとの間に介設され、受圧部材が弁座から遠ざかる方向へスライダを付勢する付勢部材と、弁箱の2次流水路内に、弁座と受圧部材との間に移動自在に配置された弁体と、弁体を操作して、弁体が弁座に接する閉弁状態と、弁体が弁座から離れた開弁状態とに切り替える開閉部とを備えることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、弁体が開弁状態であるとき、減圧動作が行われる。すなわち、2次流水路の水圧が上昇すると受圧部材に作用する力が増大し、これにより、受圧部材はスライダを介して作用される付勢部材の付勢力に抗して弁体を弁座側に駆動する。その結果、1次流水路から2次流水路への水の流量が減少し、2次流水路の水圧が減少する。一方、弁体が閉弁状態であるとき、弁体が弁座に接して弁口を塞ぐことにより、1次流水路から2次流水路への水の流れが遮断されて止水状態となる。ここで、弁体は弁座と受圧部材との間に移動自在に配置されており、この弁体が開閉部により操作されて弁座に接して閉弁状態となるので、弁体の閉弁状態においても付勢部材には圧縮力が作用しない。したがって、止水状態を長時間継続しても付勢部材が劣化し難い。その結果、この止水機能付減圧弁は、止水状態が長時間継続した後に減圧動作を行っても、正常に減圧動作を行うことができる。
【0010】
一実施形態の止水機能付減圧弁は、スライダは、弁体の中心軸上に延在すると共に先端が受圧部材に固定された棒部材を有し、受圧部材は、中心軸とオフセットした位置に形成された貫通穴を有し、弁体は、スライダの棒部材に挿通されて弁座接離方向に案内される案内穴を有し、開閉部は、受圧部材の貫通穴に挿通すると共に一端が弁体に固定された棒状部と、この棒状部の他端に連なると共に弁体の中心軸上に延在して弁体と反対側に突出する係合部とを有する弁体接続部材と、弁箱に螺合すると共に弁体の中心軸上に配置されて先端が弁体接続部材の係合部と係合する軸部と、この軸部を回転させて軸方向に進退させるハンドル部とを有する。
【0011】
上記実施形態によれば、ハンドル部の操作により軸部を軸方向に進退させることにより、弁体接続部材を介して弁体を閉弁状態と開弁状態とに切り替えることができる。ここで、付勢部材に接続されたスライダの棒部材を弁体の案内穴に挿通させ、付勢部材と弁体とを互いに分離することにより、弁体の閉弁状態に付勢部材が圧縮することを回避できる。
【0012】
一実施形態の止水機能付減圧弁は、スライダは、弁体の中心軸と平行かつ弁体の中心軸からオフセットした位置に配置され、先端が受圧部材に固定された棒部材を有し、受圧部材は、中心軸上に形成された貫通穴を有し、弁体は、スライダの棒部材に挿通されて弁座接離方向に案内される案内穴を有し、開閉部は、弁箱に螺合すると共に弁体の中心軸上に配置され、受圧部材の貫通穴に挿通すると共に先端が弁体に当接する軸部と、この軸部を回転させて軸方向に進退させるハンドル部とを有する。
【0013】
上記実施形態によれば、ハンドル部の操作により軸部を軸方向に進退させることにより、弁体を閉弁状態と開弁状態とに切り替えることができる。ここで、付勢部材に接続されたスライダの棒部材を弁体の案内穴に挿通させ、付勢部材と弁体とを互いに分離することにより、弁体の閉弁状態に付勢部材が圧縮することを回避できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の止水機能付減圧弁によれば、弁座と受圧部材との間に弁体を移動自在に配置し、開閉部により弁体を操作して、弁体が弁座に接する閉弁状態と、弁体が弁座から離れた開弁状態とに切り替えるように形成されているので、弁体の閉弁状態においても、受圧部材にスライダを介して接続された付勢部材に圧縮力が作用することがなく、したがって、止水状態を長時間継続しても付勢部材の劣化を防止できる。その結果、止水状態が長時間継続した後に減圧動作を行っても、正常に減圧動作を行うことができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明の実施形態としての止水機能付減圧弁を示す断面図である。この止水機能付減圧弁1は、弁箱2と、スライダ3と、受圧部材4と、付勢部材としてのコイルバネ5と、弁体6と、開閉部7とを備える。
【0016】
弁箱2は、軸方向の略中央が膨出した概ね円筒形状を有し、下端に流入口11が形成されている一方、側面に流出口12が形成されている。流入口11と流出口12との間に流路が形成され、流入口11を通る中心軸と流出口12を通る中心軸とが交差する位置に、弁口14が形成されている。流入口11と弁口14との間に1次流水路A1が形成されている一方、弁口14から流出口12との間に2次流水路A2が形成されている。1次流水路A1と2次流水路A2は、夫々を流れる水の方向が互いに略直角になっている。弁口14の2次流水路A2側の縁部には、弁体6が接離する弁座15が形成されている。
【0017】
弁箱2の上端には大略円錐形状のキャップ21が固定されており、このキャップ21の中心軸上に弁軸71が配置され、この弁軸71の上端に操作ハンドル72が固定されている。弁軸71はキャップ21に螺合しており、操作ハンドル72を回転操作することにより、弁軸71を軸方向に進退させるように形成されている。
【0018】
弁箱1内の1次流水路A1の外周側には概ね円筒環状のシリンダ室16が形成されており、このシリンダ室16内に、スライダ3の下部が摺動自在に嵌合している。
【0019】
図2は、スライダ3、受圧部材4、弁体6及び開閉部7を示す分解斜視図である。図1及び図2に示すように、スライダ3は、概ね筒状の摺動部材31と、摺動部材31の上側に一体に形成された棒部材32を有する。摺動部材31はシリンダ室16内に収容される一方、棒部材32は先端が受圧部材4に接続されるようになっている。摺動部材31の棒部材32側の端部は大径に形成されており、その外周面に、シリンダ室16の外径側の壁との間をシールする外側Oリング33が設けられている。摺動部材31の他方の端部は小径に形成されており、その内周面に、シリンダ室16の内径側の壁との間をシールする内側Oリング34が設けられている。摺動部材31の他方の端部の外周面と、シリンダ室16の外径側の内周面との間に、コイルバネ5が収容されている。摺動部材31の内側に1次流水路A1が形成されており、摺動部材31の上端に一体に形成された径方向部材35の中央に、棒部材32が中心軸に沿うように一体に形成されている。
【0020】
受圧部材4は、上側面の中央部が円錐台形状に膨出した円盤状に形成され、中心軸に沿って形成されたねじ穴41に棒部材32が螺着されている一方、中心軸からオフセットして同一直径上に形成された2つの貫通穴42,42に、後述する開閉部7の棒状部73aが挿通されている。受圧部材4の上側面が受圧面である一方、受圧部材4の下側面は、弁体6の上側面との接離面に形成されている。
【0021】
弁体6は、扁平の円盤状に形成され、弁座と受圧部材4との間に配置されている。弁体6は、金属製の弁本体61と、この弁本体61の弁座15側の面に設けられたゴムパッキン62を有する。弁体6は、中心軸上に形成された貫通穴63にスライダの棒部材32が挿通しており、この棒部材32に案内されて弁座15と受圧部材4との間で移動可能になっている。
【0022】
開閉部7は、キャップ21に螺合する軸部としての弁軸71と、この弁軸71の上端に固定されたハンドル部としての操作ハンドル72と、弁軸71の下端に係合可能な略逆Y字状の弁体接続部材73とを有する。弁体接続部材73は、受圧部材4の2つの貫通穴42,42に夫々挿通する棒状部73a,73aを有し、この棒状部73a,73aの下端が弁体6の上側面に固定されている。棒状部73a,73aは弁体6の中心軸と平行に形成され、上端が概ねアーチ状の接続部73bで互いに接続されている。接続部73bの中央の上部には、弁体6の中心軸上に沿って弁体6と反対側に突出する係合部73cが一体に形成されている。この弁体接続部材73の係合部73cが、弁軸71の下端面に形成された有底孔71a内に収容されて、弁軸71と係合するようになっている。
【0023】
上記構成の止水機能付減圧弁1は、以下のように動作する。
【0024】
弁体6が弁口14を閉じた閉弁状態で、操作ハンドル72が操作されて弁軸71が上方に駆動されると、1次流水路A1の水圧によって弁体6が押し上げられ、弁体接続部材73の係合部73cが弁軸71に係合するまで弁体6が弁座15から遠ざかって開弁状態となる。弁体6と弁座15との離隔距離に応じた流量の水が、1次流水路A1から弁口14を通って2次流水路A2に流れる。ここで、2次流水路A2内の水圧P2が所定の基準値を超えると、受圧部材4の受圧面に作用する力が増大し、これにより、受圧部材4がスライダ3を介して作用されるコイルバネ5の付勢力に抗して、弁体6を弁座15側に駆動する。その結果、1次流水路A1から2次流水路A2への水の流量が減少し、2次流水路A2内の水圧P2が減少する。弁体6は、1次流水路A1の水圧P1と2次流水路A2の水圧P2とコイルバネ5の付勢力とが釣り合う位置に調整され、これにより、2次流水路A2の水圧P2が所定の基準値に調整される。このようにして、止水機能付減圧弁1が減圧動作する。
【0025】
一方、弁体6の開弁状態で、操作ハンドル72が操作されて弁軸71が下方に駆動されると、弁軸71の有底孔71a内に弁体接続部材73の係合部73cが係合し、弁軸71から弁体接続部材73へ下方向きの力が作用し、これにより、弁体6が弁座15に向かって駆動される。弁体6が弁座15に密着すると弁口14が閉鎖され、1次流水路A1から2次流水路A2への水の流れが停止して、止水機能付減圧弁1が止水状態となる。
【0026】
この止水機能付減圧弁1が消防栓装置に用いられる場合、止水状態が長期間にわたって継続される。ここで、弁体6は弁軸71から弁体接続部材73を介して弁座15への押圧力が与えられており、このとき、コイルバネ5に接続されたスライダ3及び受圧部材4には、弁体6の押圧に伴う力が作用しない。したがって、コイルバネ5は圧縮力を受けないフリーの状態に保持されるので、止水状態が長期間継続しても、コイルバネ5が劣化することが無い。したがって、止水状態が長期間継続した後、火災の発生等により弁体6が開弁状態になっても、動作不良が生じることなく正常に減圧動作を行うことができる。
【0027】
また、2次流水路A2内の水圧P2が基準値以下であって止水機能付減圧弁1が減圧動作をしない場合、1次流水路A1からの水は、弁体6及び弁体接続部材73を上方に移動させるのみにより、従来よりも圧力損失が少ない状態で2次流水路A2に流入する。従来の止水機能付減圧弁では、弁体がステム及びピストンと一体に形成されてコイルバネによって付勢されていた。したがって、減圧動作をしない場合においても、1次流水路の水が弁口を流過する際にコイルバネの付勢力に抗して弁体を開き側に保持する必要があり、圧力損失が大きいという不都合があった。これに対して、本実施形態の止水機能付減圧弁1によれば、上記従来の不都合を防止できる。すなわち、減圧動作をしない場合は圧力損失を最小にでき、減圧機構を有しない標準的な止水弁と同程度に低い圧力損失とすることができる。
【0028】
本実施形態の止水機能付減圧弁1において、弁軸71から弁体接続部材73を介して弁体6に押圧力を付与したが、図3に示すように、弁軸71から弁体6に直接押圧力を付与するように構成してもよい。図3は、本実施形態の止水機能付減圧弁1の変形例を示す断面図であり、図1と同一の構成部分には同一の参照番号を付している。変形例の止水機能付減圧弁10は、スライダ部3が、中心軸からオフセットされた2つの棒部材32’,32’を有し、この2つの棒部材32’,32’の上端に、受圧部材4が固定されている。受圧部材4には、中心軸上に貫通孔42’が形成されている。弁体6は、中心軸からオフセットされた2つの貫通孔63’63’を有し、この2つの貫通孔63’,63’にスライダ部3の2つの棒部材32’,32’が挿通している。変形例の止水機能付減圧弁は、弁軸71の下端部が受圧部材4の貫通孔42’を挿通して弁体6の上側面に当接するように形成されている。弁体6の開弁状態において、2次流水路A2内の水圧P2が基準値を超えると、受圧部材4の受圧面に作用する力が増大し、受圧部材4から弁体6に弁座15側向きの力が作用し、弁体6が弁軸71の下端から離れて弁座15側に駆動される。この後、図1の止水機能付減圧弁1と同様の減圧動作を行う。一方、操作ハンドル72が操作されて弁軸71が下方に駆動されると、弁軸71の下端部が弁体6の上側面に当接し、弁体6が弁座15側に駆動され、弁座15に密着して弁口15が閉鎖される。こうして止水機能付減圧弁10が止水状態となる。変形例の止水機能付減圧弁10においても、止水状態においてコイルバネ5が圧縮力を受けないので、止水状態が長期間継続してもコイルバネ5の劣化を防止でき、減圧動作に切り替わったときに正常に減圧動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態の止水機能付減圧弁を示す断面図である。
【図2】スライダ、受圧部材、弁体及び開閉部を示す分解斜視図である。
【図3】変形例の止水機能付減圧弁を示す断面図である。
【図4】従来の止水機能付減圧弁を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 止水機能付減圧弁
2 弁箱
3 スライダ
4 受圧部材
5 コイルバネ
6 弁体
7 開閉部
A1 1次流水路
A2 2次流水路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口と流出口との間に流水路を有し、この流水路の途中に弁口及び弁座が形成され、弁口の上流側に1次流水路が形成されていると共に、弁口の下流側に2次流水路が形成された弁箱と、
弁箱の1次流水路側に移動自在に配置されたスライダと、
スライダの下流側端部に固定され、弁箱の2次流水路内に位置して2次流水路の水圧を受ける受圧面を有する受圧部材と、
弁箱とスライダとの間に介設され、受圧部材が弁座から遠ざかる方向へスライダを付勢する付勢部材と、
弁箱の2次流水路内に、弁座と受圧部材との間に移動自在に配置された弁体と、
弁体を操作して、弁体が弁座に接する閉弁状態と、弁体が弁座から離れた開弁状態とに切り替える開閉部とを備えることを特徴とする止水機能付減圧弁。
【請求項2】
スライダは、弁体の中心軸上に延在すると共に先端が受圧部材に固定された棒部材を有し、
受圧部材は、中心軸とオフセットした位置に形成された貫通穴を有し、
弁体は、スライダの棒部材に挿通されて弁座接離方向に案内される案内穴を有し、
開閉部は、受圧部材の貫通穴に挿通すると共に一端が弁体に固定された棒状部と、この棒状部の他端に連なると共に弁体の中心軸上に延在して弁体と反対側に突出する係合部とを有する弁体接続部材と、弁箱に螺合すると共に弁体の中心軸上に配置されて先端が弁体接続部材の係合部と係合する軸部と、この軸部を回転させて軸方向に進退させるハンドル部とを有する請求項1に記載の止水機能付減圧弁。
【請求項3】
スライダは、弁体の中心軸と平行かつ弁体の中心軸からオフセットした位置に配置され、先端が受圧部材に固定された棒部材を有し、
受圧部材は、中心軸上に形成された貫通穴を有し、
弁体は、スライダの棒部材に挿通されて弁座接離方向に案内される案内穴を有し、
開閉部は、弁箱に螺合すると共に弁体の中心軸上に配置され、受圧部材の貫通穴に挿通すると共に先端が弁体に当接する軸部と、この軸部を回転させて軸方向に進退させるハンドル部とを有する請求項1に記載の止水機能付減圧弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−201888(P2009−201888A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49532(P2008−49532)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(396012067)株式会社北浦製作所 (8)
【Fターム(参考)】