説明

水中油型乳化皮膚化粧料

【課題】 グリセリンを高配合した系あるいはアクリルアミド系増粘剤と併用した系においても、皮膚上でのびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透感に優れ、うるおいを与え、しっとりとし、しかもグリセリンによる高い肌改善効果を発揮し得る水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】 (A)D−アミノ酸又はその誘導体あるいは塩、(B)2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸およびその誘導体の中から選ばれる1種又は2種以上を構成単位として含むホモポリマー、コポリマー、又はクロスポリマー、(C)IOB値が0.2〜0.6のエステル油、及び(D)グリセリンを含有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用性及び安定性に優れた水中油型乳化皮膚化粧料に関する。さらに詳しくは、肌へののびが軽く、べたつかず、さっぱりとし、有効成分が肌に浸透していく感じ(浸透感)に優れ、かつ経時安定性に優れた水中油型乳化皮膚化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
グリセリンは、高い保湿効果、肌荒れ改善効果といった優れた肌改善効果を有する化粧品成分として知られている。この優れた肌改善効果を顕著に発揮させるために、グリセリンを5.0質量%以上の量で配合する場合が多いが、特に皮膚化粧料においては、グリセリンの高配合によって高い肌改善効果が得られる反面、配合量が多くなると、みずみずしさ、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透性に欠け、べたつきを生じるという使用上の欠点を生ずる場合がある。
【0003】
近年、グリセリン配合によるべたつき感を低減させ、さっぱりした感触を得るために、脂肪酸グリセリンエステル、特定の水溶性固形シリコーン、あるいはオルガノシロキサンエラストマー球状粉末を配合することなどが試みられている(特許文献1〜3参照)。
【0004】
しかしながら、これらの従来技術では、前記追加成分の配合により、べたつきの低減における一定の効果は得られるが、それと背反し、グリセリンによる肌改善効果が損なわれる傾向があった。
【0005】
一方、アクリルアミド系増粘剤は、肌なじみやのびなどの使用性の優れた化粧料用増粘剤として用いられている(例えば、特許文献4及び5参照)。これらのアクリルアミド系増粘剤は、従来、化粧料増粘剤として多用されてきたカルボキシビニルポリマーやキサンタンガム、あるいはヒドロキシエチルセルロースなどに代わる増粘剤として有用なものである。しかしながら、肌改善効果を付与するためにグリセリンを高配合した場合には、アクリルアミド系増粘剤が有する良好な使用性が失われ、なおかつグリセリン由来のべたつきを低減させることができないという問題も生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−246329号公報
【特許文献2】特開2000−191428号公報
【特許文献3】特開2002−356416号公報
【特許文献4】特開平10−67685号公報
【特許文献5】特開2001−114641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって本発明は、上記従来の問題点を解消し、グリセリンを高配合した系あるいはアクリルアミド系増粘剤と併用した系においても、皮膚上でのびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透感に優れ、うるおいを与え、しっとりとし、しかもグリセリンによる高い肌改善効果を発揮し得る水中油型乳化皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(A)D−アミノ酸又はその誘導体あるいは塩、(B)2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸およびその誘導体の中から選ばれる1種又は2種以上を構成単位として含むホモポリマー、コポリマー、又はクロスポリマー、(C)IOB値が0.2〜0.6のエステル油、及び(D)グリセリンを含有する水中油型乳化皮膚化粧料とすることにより、グリセリンを高配合した系においても、使用時には肌なじみがよく、べたつかず、なおかつ肌改善効果を確実に発揮し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グリセリンを高配合した系においても、皮膚上でのびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透感に優れ、うるおいを与え、しっとりとし、しかもグリセリンによる高い肌改善効果を発揮し得る水中油型乳化皮膚化粧料が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳述する。
本発明の皮膚化粧料は、D−アミノ酸又はその誘導体あるいは塩((A)成分:以下「D−アミノ酸類」と略す場合がある)を必須に含有している。本明細書における「D−アミノ酸又はその誘導体あるいは塩(D−アミノ酸類)」とは、D−アミノ酸、その誘導体、塩、又はそれらの混合物を意味する。
【0011】
周知のように、アミノ酸には、光学異性体としてL体とD体とが存在し、天然のタンパク質はL−アミノ酸がペプチド結合したものである。細菌の細胞壁などの一部の例外を除き、ヒトを始めとする哺乳類の体内にはL−アミノ酸のみが存在し、生体はL−アミノ酸のみを利用していると考えられてきた。したがって従前は、学術的あるいは産業的に注目され研究されてきたアミノ酸はL−アミノ酸のみであった。
例外的にD−アミノ酸が使用されていたケースとしては、(1)細菌に産生させる抗生物質の原料とする場合、(2)アミノ酸を化学合成した際に等量得られるL−アミノ酸とD−アミノ酸混合物(ラセミ体)からL−アミノ酸のみを分取するコストを省くために、そのままDL−アミノ酸混合物として配合した食品添加物に含有される場合などが挙げられる。
【0012】
最近、ヒトにおいても、加齢に伴って眼の水晶体、脳、あるいは皮膚などに本来存在しないはずのD−アスパラギン酸(D−Asp)が増加することが明らかにされ、白内障やアルツハイマー病の発症との関係などが議論されるようになった(木野内忠稔 等、「蛋白質 核酸 酵素」第50巻、第5号(2005年)453−560頁)。皮膚においても、老化や紫外線照射によりD−Aspが蓄積することが見出され、D−Aspを老化や紫外線による皮膚ダメージを知るための分子マーカーとして応用することが提案されている(藤井紀子、コスメトロジー研究報告、第13号(2005年)。しかし、D−アミノ酸を生理活性物質として積極的に使用した例は知られていない。
本発明は、前記のような事情により、従来は化粧料、特に皮膚化粧料には配合されてこなかったD−アミノ酸を必須成分として配合した点に特徴を有している。
【0013】
本発明に用いられるD−アミノ酸類((A)成分)は、D体であれば特に限定されないが、それ自体に肌改善効果が認められるものが好ましい。具体的には、抗酸化効果、コラーゲン産生促進効果が認められるD−アスパラギン酸、ラミニン332産生促進効果、コラーゲン産生促進効果が認められるD−アラニン、バリア回復機能、しわ形成軽減効果、肌あれ軽減効果が認められるD−グルタミン酸、紫外線障害軽減効果が認められるD−セリン、ラミニン332産生促進効果が認められるD−ヒドロキシプロリン、紫外線障害軽減効果が認められるD−システイン、紫外線障害軽減効果が認められるD−メチオニン及びD−プロリン、メラニン生成抑制効果が認められるD−ヒドロキシプロリンなどを挙げることができる。
【0014】
本発明において用いられるD−アミノ酸類は、合成したものでも市販品でもよい。
D−アミノ酸の製造方法としては、例えば、アシル化アミノ酸に細菌由来のD−アミノアシラーゼを作用させて得る方法等が知られている(特開平11−113592号公報参照)。
本発明の皮膚化粧料におけるD−アミノ酸類の配合量は、化粧料全量に対して0.1〜5.0質量%が好ましい。
【0015】
次に、本発明の(B)成分として用いられる2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、「AMPS」と略す場合がある。)、アクリル酸およびその誘導体の中から選ばれる1種又は2種以上を構成単位として含むホモポリマーまたはコポリマー、クロスポリマーについて詳述する。
【0016】
本発明に用いられる(B)成分としては、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、メチレンビスアクリルアミドでクロスリンクさせたジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のクロスポリマー、ポリアクリルアミドとポリアクリル酸ナトリウムの混合物、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリルアミド/アクリル酸アンモニウム共重合体、アクリルアミド/アクリル酸ナトリウム共重合体等が挙げられる。ただし、これらの例示に限定されるものではない。
上記において、塩としては、アルカリ金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩、有機アミン類塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等)などが好適例として挙げられる。これらの(B)成分は、1種または2種以上を用いることができる。
【0017】
これらの(B)成分は、合成したものでも市販品でもよい。例えば、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体としては、「ARISTOFLEX AVC」(Clariant社製)、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体としては、「SIMULGEL EG」(SEPIC社製)、「SIMULGEL EPG」(SEPIC社製)、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体としては、「SIMULGEL 600」(SEPIC社製)、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)としては、「SEPIGEL 305」(SEPIC社製)、「SEPIGEL 501」(SEPIC社製)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩のホモポリマーとしては、「Hostacerin AMPS」(Clariant社製)、「SIMULGEL 800」(SEPIC社製)等が挙げられ、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸としては、「SU−POLYMER G−1」(東邦化学工業(株)社製)等が挙げられる。
【0018】
本発明の皮膚化粧料における(B)成分の配合量は、化粧料全量に対して、好ましくは0.1〜2.0質量%、より好ましくは0.3〜1.5%である。0.1質量%未満では、分離、油浮き、乳化破壊、凝集といった現象を引き起こしやすく、安定性の点から好ましくない。一方、2.0質量%を超えて配合しても本発明の効果を増強するものではなく、かえってべたつきを感じさせるものとなる。
【0019】
次に、本発明に用いられる(C)成分であるIOB値が0.2〜0.6のエステル油について詳述する。
本発明に用いられる(C)成分は、そのIOB値が0.2〜0.6であるエステル油であれば特に限定されない。具体例としては、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)、2−エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.52)、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22)、2−エチルヘキサン酸−2−エチルヘキシル(IOB=0.2)、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット(IOB=0.35)、コハク酸−ジ−2−エチルヘキシル(IOB=0.32)、イソノナン酸−2−エチルヘキシル(IOB=0.2)を挙げることができる。
【0020】
これらのエステル油は、1種または2種以上で用いることができる。
本発明の皮膚化粧料における(C)成分の配合量は、特に使用性の点から、化粧料全量に対して1.0〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは3.0〜12.0質量%である。1.0質量%未満では、本発明の効果であるべたつきの抑制及び浸透感のある感触の点で不十分となる場合がある。
【0021】
次に、本発明に用いられる(D)成分であるグリセリンについて述べる。
本発明に用いられる(D)成分は、通常化粧料に用いられるグリセリンであればよく、合成品でも市販品でもよい。
本発明においては、肌改善効果は高いが、べたつくものとして知られているグリセリン((D)成分)を、化粧料全量に対して5.0〜15.0質量%という比較的高配合量で用いるため、確実に肌改善効果が得られる一方、上述の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を組み合わせて配合することにより、べたつきのない化粧料とすることができる。
【0022】
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料は、油相成分に水相成分が配合され、常法によりホモジナイザー等で撹拌混合して製造される。水相成分は、水若しくは水を主成分とする水相に各種水溶性成分を含むものである。水相成分は、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して、50.0〜80.0質量%配合するのが好ましい。水相成分が50.0質量%未満では、重さを感じ、べたつきを生じる場合があり、一方、80.0質量%を超えると、さっぱりしているが、しっとりせず、本発明の効果である高い肌改善効果を得にくいことがある。
【0023】
本発明の水中油型乳化化粧料においては、上記必須成分のほかに、通常乳化化粧料に配合され得る他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
このような他の成分としては、例えば紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ロウ類、炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン油、多価アルコール、水溶性高分子、高級アルコール、高級脂肪酸、薬剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0024】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノール−メトキシフェニル−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジモルホリノピリダジノン、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0025】
紫外線散乱剤としては、例えば、平均粒径10〜100nmの微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウムなどの粉末が挙げられる。
また、メチルハイドロジェンポリシロキサンやシランカップリング剤などのシリコーン処理;金属石鹸処理;パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩やパーフルオロアルキルシラン等のフッ素処理、デキストリン脂肪酸エステル処理等により、疎水化処理した紫外線散乱剤も、剤型に応じて適宜配合できる。
【0026】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、液状ラノリン、ジョジョバロウ等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル、ミツロウ脂肪酸2−オクチルドデシル等が挙げられる。
【0027】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、平均分子量20万以上のシリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0028】
多価アルコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール,グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール,エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、カラギーナン、ペクチン、マンナン、カードラン、コンドロイチン硫酸、デンプン、グリコーゲン、アラビアガム、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天等が挙げられる。
【0029】
高級アルコールとしては、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、トリアコンチルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
【0030】
薬剤としては、例えば、L−アスコルビン酸およびその誘導体の塩、トラネキサム酸およびその誘導体の塩、アルコキシサリチル酸およびその誘導体の塩、グルタチオンおよびその誘導体の塩などが挙げられ、より具体的には、L−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレートなどのL−アスコルビン酸モノアルキルエステル類;L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アスコルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸トリエステル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。本発明では、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシドの各塩の形で好適に用いられる。
【0031】
トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体、(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミド、トランス−4−(p−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)などが挙げられる。本発明ではトラネキサム酸の塩あるいはトラネキサム酸誘導体の塩の形で好適に用いられる。
【0032】
アルコキシサリチル酸は、サリチル酸の3位、4位または5位のいずれかの水素原子がアルコキシ基にて置換されたものであり、置換基であるアルコキシ基は、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基のいずれかであり、さらに好ましくはメトキシ基またはエトキシ基である。具体的に化合物名を例示すれば、3−メトキシサリチル酸、3−エトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、4−エトキシサリチル酸、4−プロポキシサリチル酸、4−イソプロポキシサリチル酸、4−ブトキシサリチル酸、5−メトキシサリチル酸、5−エトキシサリチル酸、5−プロポキシサリチル酸などが挙げられる。本発明ではアルコキシサリチル酸およびその誘導体(エステルなど)の各塩の形で好適に用いられる。
上記薬剤の塩としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩のほか、アンモニウム塩、アミノ酸塩等の塩が挙げられる。
【0033】
また、ビタミンA、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート等のビタミンA誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンBおよびその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15およびその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、アルブチン、セファランチン等の各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、オウゴン、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サクラリーフ等の植物の抽出物、β−カロチン等の色素等も配合することができる。
【0034】
その他、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン、δ−トコフェロール、フィチン等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、フェノキシエタノール、ヘキサクロロフェン、ε−ポリリジン等の防腐剤;クエン酸、乳酸、ヘキサメタリン酸等の有機または無機酸よびその塩等が挙げられる。
【0035】
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料の具体的形態としては、乳液、スキンクリーム、ヘアクリーム、リキッドファンデーション、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ等の乳液状あるいはクリーム状の製品が挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。
【実施例】
【0036】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。なお配合量は特記しない限りすべて質量%である。
まず、本発明に用いた評価方法について説明する。
【0037】
[安定性試験]
試料を50℃で1ヶ月間放置した後の外観を目視にて観察し、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○:分離が全くみられなかった。
△:分離がほとんどみられなかった。
×:液相(油相または水相)の分離が生じた。
【0038】
[使用性(肌へののび)]
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へののびについて判定してもらい、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
○:7〜9名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
△:3〜6名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
×:0〜2名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
【0039】
[使用性(べたつき)]
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、べたつきについて判定してもらい、下記評価規準により評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
○:7〜9名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
△:3〜6名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
×:0〜2名が、べたつきがなく、しっとりした判定した。
【0040】
[使用性(さっぱりさ)]
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、さっぱりさについて判定してもらい、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、さっぱりさがあると判定した。
○:7〜9名が、さっぱりさがあると判定した。
△:3〜6名が、さっぱりさがあると判定した。
×:0〜2名が、さっぱりさがあると判定した。
【0041】
[肌改善効果(肌のはり)]
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌のはりについて判定してもらい、下記評価規準により評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌にはりがあると判定した。
○:7〜9名が、肌にはりがあると判定した。
△:3〜6名が、肌にはりがあると判定した。
×:0〜2名が、肌にはりがあると判定した。
【0042】
[肌改善効果(肌のうるおい感)]
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌のうるおい感について判定してもらい、下記評価規準により評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌にうるおい感があると判定した。
○:7〜9名が、肌にうるおい感があると判定した。
△:3〜6名が、肌にうるおい感があると判定した。
×:0〜2名が、肌にうるおい感があると判定した。
【0043】
(実施例1〜7および比較例1〜6)
下記表1及び2に示す処方で、水中油型乳化皮膚化粧料のクリームを常法により製造した。得られた組成物(試料)について、上記評価方法及び評価基準に従って、安定性、使用性および肌改善効果を評価した。
なお、表1及び2中、「ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体」[(B)成分]としては、「ARISTOFLEX AVC」(CLARIANT社製)を用いた。
【0044】
【表1】

【0045】
【表2】

【0046】
表1〜2で明らかなように、本発明の実施例である実施例1〜7は、安定性、使用性及び肌改善効果の面において格段に優れていることがわかる。しかしながら、本発明の構成を満たしていない比較例1〜6は、安定性、使用性及び肌改善効果の全てを満足することができない。
具体的に述べれば、比較例1〜3、および6は、本発明の必須成分である(A)成分、(B)成分、(C)成分、又は(D)成分のいずれかを欠いている。比較例1は(A)成分を欠いているため、べたつき、肌のうるおい感に欠けている。比較例2は(B)成分が欠けているため、特に安定性に問題がある。比較例3は(C)成分を欠いているため、肌へののび、べたつき、さっぱりさといった使用性の面で格段に劣る。比較例6は(D)成分を欠いているため、肌のうるおい感など肌改善効果が見られない。
【0047】
また、(B)成分を他の増粘剤(カルボキシビニルポリマー)に置換した比較例4は、べたつき、さっぱりさ等の使用感と肌改善効果が不十分であり、(C)成分をIOB=0のスクワランに置換した比較例5は、肌のはり、うるおい感はあるものの、肌へののび、べたつき、さっぱりさに欠けるものであった。
【0048】
以下に、本発明の他の実施例を示す。
実施例8.アンチエイジングクリーム
(配合成分) 質量%
(1)流動パラフィン 2.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
(3)イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)[(C)成分] 5.0
(4)ポリオキシエチレン(21)ステアリルエーテル 2.0
(5)ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル 0.5
(6)セチルアルコール 2.5
(7)バチルアルコール 2.0
(8)香料 0.1
(9)イオン交換水 適量
(10)ジプロピレングリコール 3.0
(11)グリセリン[(D)成分] 11.0
(12)パラベン 0.15
(13)エタノール 3.0
(14)水酸化カリウム 0.4
(15)ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸ナトリウムクロスポリマー[(B)成分]0.8
(商品名:SU−POLYMER G−1,東邦化学工業(株)社製)
(16)クエン酸 0.01
(17)クエン酸ナトリウム 0.09
(18)D−ヒドロキシプロリン[(A)成分] 2.0
【0049】
<製法>
(1)〜(8)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(9)〜(18)を70℃にて均一に混合溶解した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的のアンチエイジングクリームを得た。
【0050】
<製品の性状>
得られたクリームについて、上記実施例1〜7と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、べたつき、さっぱりさとも◎)、皮膚に塗布した場合、うるおいを与え、のびが軽く、さっぱりしていながらもしっとりした感触を有しており、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
【0051】
実施例9.O/W乳化型サンスクリーン
(配合成分) 質量%
(1)パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
(2)ジパラメトキシケイ皮酸グリセリルオクチル 2.0
(3)4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 2.0
(4)テトラ(オクタン酸/パラメトキシケイ皮酸)
ペンタエリスリット 3.0
(5)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)
[(C)成分] 5.0
(6)ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 3.0
(7)ワセリン 0.5
(8)イソステアリン酸PEG(40)グリセリル 1.2
(9)トリステアリン酸ソルビタン 0.25
(10)イオン交換水 残余
(11)1,3−ブチレングリコール 3.0
(12)グリセリン[(D)成分] 5.0
(13)エタノール 3.0
(14)アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
ナトリウム(有効分40%)[(B)成分] 1.0(0.4)
(商品名:SEPIGEL 305,SEPIC社製)
(15)香料 0.1
(16)D−メチオニン[(A)成分] 0.5
【0052】
<製法>
(1)〜(9)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(10)〜(16)を70℃にて均一に混合分散した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的のO/W乳化型サンスクリーンを得た。
【0053】
<製品の性状>
得られたサンスクリーンについて、実施例1〜7と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、べたつき、さっぱりさとも◎)、皮膚に塗布した場合、うるおいを与え、のびが軽く、さっぱりしていながらもしっとりした感触を有しており、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
【0054】
実施例10.美白クリーム
(配合成分) 質量%
(1)水添ポリイソブテン 2.0
(2)イソドデカン 6.0
(3)イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)[(C)成分] 3.0
(4)ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル 3.0
(5)セチルアルコール 2.5
(6)バチルアルコール 2.5
(7)香料 0.1
(8)イオン交換水 残余
(9)1,3−ブチレングリコール 3.0
(10)グリセリン[(D)成分] 6.0
(11)アルブチン 5.0
(12)アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1.0
(13)パラベン 0.15
(14)エタノール 3.0
(15)水酸化カリウム 適量
(16)(アクリル酸ヒドロキシエチル/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム)コポリマー
(有効分37.5%)[(B)成分] 1.3(0.49)
(商品名:SIMULGEL NS,SEPIC社製)
(17)クエン酸 0.01
(18)クエン酸ナトリウム 0.09
(19)D−セリン[(A)成分] 2.5
【0055】
<製法>
(1)〜(7)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(8)〜(19)を70℃にて均一に混合溶解した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的の美白クリームを得た。
【0056】
<製品の性状>
得られた美白クリームについて、実施例1〜7と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、べたつき、さっぱりさとも◎)、皮膚に塗布した場合、うるおいを与え、のびが軽く、さっぱりしていながらもしっとりした感触を有しており、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
【0057】
実施例11.美白クリーム
(配合成分) 質量%
(1)流動パラフィン 2.0
(2)ジメチルシリコーン(1.5mPa・s) 6.0
(3)イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)[(C)成分] 3.0
(4)モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 3.0
(5)トリオレイン酸ソルビタン 0.3
(6)セチルアルコール 2.5
(7)バチルアルコール 1.0
(8)香料 0.1
(9)1,3−ブチレングリコール 5.0
(10)グリセリン[(D)成分] 7.0
(11)イオン交換水 残余
(12)トリメチルグリシン 0.1
(13)4−メトキシサリチル酸カリウム 2.0
(14)フェノキシエタノール 0.2
(15)水酸化ナトリウム 適量
(16)アクリル酸ヒドロキシエチル/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム)コポリマー[(B)成分]
(商品名:SEPINOV EMT 10、SEPIC社製) 1.5
(17)クエン酸 0.02
(18)クエン酸ナトリウム 0.08
(19)D−グルタミン酸[(A)成分] 0.5
(20)D−アスパラギン酸[(A)成分] 1.0
【0058】
<製法>
(1)〜(8)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(9)〜(20)を70℃にて均一に混合溶解した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的の美白クリームを得た。
【0059】
<製品の性状>
得られた美白クリームについて、実施例1〜7と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、べたつき、さっぱりさとも◎)、皮膚に塗布した場合、うるおいを与え、のびが軽く、さっぱりしていながらもしっとりした感触を有しており、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)D−アミノ酸又はその誘導体あるいは塩、
(B)2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリル酸およびその誘導体の中から選ばれる1種又は2種以上を構成単位として含むホモポリマー、コポリマー、又はクロスポリマー、
(C)IOB値が0.2〜0.6のエステル油、及び
(D)グリセリンを含有することを特徴とする水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項2】
D−アミノ酸が、D−グルタミン酸、D−アラニン、D−メチオニン、D−ヒドロキシプロリン、D−アスパラギン酸、D−システイン、D−セリン、及びD−プロリンからなる群から選択される、請求項1に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項3】
化粧料全量に対して、
(A)成分の配合量が0.1〜5.0質量%であり、
(B)成分の配合量が0.1〜2.0質量%であり、
(C)成分の配合量が1.0〜15.0質量%であり、
(D)成分の配合量が5.0〜15.0質量%である、請求項1または2に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項4】
(B)成分が、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリルアミドとポリアクリル酸(塩)の混合物、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/アクリル酸(塩)共重合体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)のホモポリマー、ビニルホルムアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項5】
(C)成分が、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)、2−エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.52)、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22)、2−エチルヘキサン酸−2−エチルヘキシル(IOB=0.2)、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット(IOB=0.35)、コハク酸−ジ−2−エチルヘキシル(IOB=0.32)、イソノナン酸−2−エチルヘキシル(IOB=0.2)からなる群から選ばれる一種または二種以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。

【公開番号】特開2012−20988(P2012−20988A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125099(P2011−125099)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】