説明

水処理装置

【課題】水の浄化処理において不純物である有機物を効率良く分解処理する。
【解決手段】処理水13中の酸化剤28に紫外線照射をする促進酸化工程で紫外線照射と共にエアレーションを行う。エアレーションの気泡によって、紫外線照射による強力な酸化作用を持つヒドロキシラジカル29が多量に効率良く生成され広範囲に拡散されて、多量の有機物を効率良く分解できる。また、促進酸化工程の後段に活性炭処理工程を置くことにより、エアレーション時に含有した酸素により活性炭処理工程の活性炭の長寿命化ができると共に、促進酸化工程で使用した酸化剤28の還元処理を併せて行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理装置に関し、特にフミン類を含む地下水および有機性廃水の処理水を原水としRO膜装置を用いて純水製造および工業用水として回収することを目的とした促進酸化処理(AOP)装置およびその周辺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地下水などには難分解性の有機物が含まれている。この有機物は色度成分となり見た目に黄ばんでいるなどの原因となる。この原水を最終的に純水などにする水処理においては、単に色度成分を取るだけではなく、この有機物を根本的に分解除去しなければならない。この色度成分の原因となる有機物はフミン類と呼ばれているものが多い。フミン類は化合物として特定されず、分子量が数千から数万と大きなフミン酸類と、数千から数百の分子量のフルボ酸とに分けられる。フルボ酸は凝集処理では除去されにくく凝集沈殿やろ過処理では除去できない。また、活性炭では吸着されるが、再遊離が比較的早期に発生したり、活性炭槽内で微生物による腐敗による水質悪化が起こったりすることがある。後段にRO:Reverse Osmosis Membrane(逆浸透膜)による浄化装置がある場合は、このフミン類がRO膜に付着してトラブルを引き起こす一因となる。また有機性廃水回収においては排水に残存する界面活性剤などの微生物による難分解性有機物などがフミン酸同様にRO膜への付着トラブルを引き起こすケースが多い。最近ではRO膜の低圧化により膜材質は合成有機膜となり、表面電荷を帯びたものが主流となりつつある。この表面電位の関係によりフルボ酸などのコロイド状物質はますますRO膜表面に付着しやすく、洗浄で回復することが困難な膜汚染の原因となっている。
【0003】
上記の問題に対し、従来、色々な改善がなされている。フミン類を含む地下水のRO膜前処理の現状について以下に概説する。
【0004】
凝集処理法は凝集沈殿あるいは加圧浮上による固形化分離後に砂ろ過し、活性炭に吸着する方法である。しかし、この方法では色度成分は、最終的に活性炭での吸着処理に頼る結果となり前述のごとく、再遊離あるいは活性炭槽内でフミン質の腐敗などのトラブルが少なくない。その一方、触媒で酸化しろ過する方法は、脱色はできるが、フミン類の除去はしていないため、根本的な解決になっていない。また、ろ過に活性炭を組み合わせる方法も同様に、最終的に有機物を完全に分解するには至らない。イオン交換法は、砂ろ過後にアニオン樹脂によるイオン交換処理をするものであるが、樹脂が有機汚染を受けやすく、交換容量の早期低下を招き、採取量の低下という結果を招くおそれがある。以上のようにどの方法も一長一短であり、根本解決には至らない。
【0005】
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開平7−284799号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決し、フミン類であるフミン酸類とフルボ酸とを非常に高い効率で分解し、有機物を含んだ原水から純度の高い純水や超純水などを生成する。特に、RO膜に目詰まりを発生させずに処理水をろ過させるのに適した水処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は促進酸化(AOP:Advanced Oxidition Process)の水処理槽を有する。促進酸化槽の中には、酸化を促進するための紫外線光源を持っている。更に紫外線光源の付近の処理水の中にエアレーションを行っている。エアレーションとは、水中に気体を供給し気泡を発生させるものである。
【0008】
促進酸化処理では紫外線と各種の酸化剤が組み合わされて、酸化作用を促進し各種の有機物を分解する。酸化剤としては、オゾン、塩素、過酸化水素、などが用いられる。これらの酸化剤は、紫外線を浴びて強力な酸化作用を持つヒドロキシラジカルを生成する。しかし、この反応を起こさせる紫外線の有効透過距離は一般に短い。一般的に紫外線は水中で大きく減衰する。例えば、濁った海水中では約2cmで透過率が50%に落ちてしまう。工業用水では約3cmで透過率が50%に落ちてしまう。澄んだ海水でも7cm程度で透過率は50%に落ちてしまう。地下水を原水とする処理でも、上記の酸化作用に有効な紫外線の有効距離は実質数cm程度と予測される。即ち、通常は紫外線光源のすぐ近傍でしか促進酸化反応による有機物分解は起こらない。これでは非常に効率が悪い。
【0009】
本発明では、この紫外線光源の付近にエアレーションで気泡を発生させ、このエアレーションで紫外線光源の付近の処理水を攪拌し、拡散させる。つまり、紫外線と酸化剤にて酸化が促進された処理水は拡散する。故に、替わりに新たに未だ酸化が促進されていない処理水が紫外線光源の近傍に接近し、これに紫外線が充分照射され酸化が促進される。そしてエアレーションで拡散される。このような入れ替えの過程が繰り返され、より多くの処理水が促進酸化され、有機物が分解される。
【0010】
また、同時に、紫外線光源の付近にエアレーションで気泡を発生させることにより、紫外線光源の付近の活性化された酸化剤も攪拌され、拡散する。そこで紫外線光源から比較的遠くの処理水も、この活性化された酸化剤で促進酸化される。即ち広い範囲での促進酸化が行われることになり、有機物の分解が更に促進される。
【発明の効果】
【0011】
この構成により、本発明の水処理装置は、より多くの処理水が促進酸化されるので、有機物であるフミン酸類とフルボ酸の分解が効率良く進み、純度の高い純水や超純水を得ることが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における水処理装置について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態1における水処理装置全体の構成ブロック図である。図1において、地下水などの原水11は、砂ろ過槽12に導入される。砂ろ過槽12は、簡単に言うと砂利38の層の上に砂37の層が敷いてある。砂ろ過された原水11は、後段の促進酸化槽15に導入される。砂ろ過槽12の直前に原水11に酸化剤、殺菌剤、凝集剤を添加する酸化剤添加装置14aが設置されている。
【0014】
酸化剤兼殺菌剤として、次亜塩素酸ソーダやオゾンを添加する。凝集剤としてPAC(ポリ塩化アルミニウム)や硫酸バンド(硫酸アルミニウム)を添加する。これらの添加剤により、砂ろ過槽12でより多くの不純物を捕捉ろ過することができる。また、酸化剤は、後に説明する促進酸化槽15での反応にも寄与する。
【0015】
砂ろ過以降の処理される水を処理水13と呼ぶことにする。処理水13が促進酸化槽15に導入される手前に、酸化剤28の添加をする酸化剤添加装置14が設置されている。促進酸化槽15には、中に紫外線光源23が設置されている。紫外線光源23からは紫外線が処理水13に放射される。更に、促進酸化槽15には底面15aにエアレーション用の気体27の噴出孔が多数設けられ、気体27を噴出する。促進酸化槽15の後段には、活性炭処理槽16が設けられている。
【0016】
処理水13は、促進酸化槽15から、この活性炭処理槽16に導入される。活性炭処理槽16には、活性炭31が充填されている。更に、活性炭処理槽16の後段にRO膜分離装置17が設けられている。RO膜分離装置17では、逆浸透膜(RO膜33)が設けられており、活性炭処理槽16から導入された処理水13はこのRO膜33を通過する。通過した処理水13は精製水18となる。
【0017】
次に、水処理のプロセスを説明する。原水11は、PACなどの凝集剤と次亜塩素酸ソーダなどの殺菌および酸化を目的として加えた後砂ろ過槽12に入る。砂ろ過槽12は懸濁物質となる大きな固形物などをろ過する。この時点では、黄ばんだ色などの原因となる細かい有機物であるフミン酸類やフルボ酸は除去されない。
【0018】
次に、処理水13は促進酸化槽15に導入される。その導入時に、酸化剤添加装置14から酸化剤28が添加される。酸化剤28として、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、過マンガン酸カリ、オゾンなどが添加される。このとき、塩素なら、約0.05ppm〜5ppm添加される。次亜塩素酸ソーダなら、残留塩素として約0.05ppm〜5ppm添加される。過酸化水素なら、約0.05ppm〜50ppm添加される。オゾンなら、約0.05ppm〜5ppm添加される。
【0019】
これらの酸化剤28に、促進酸化槽の中の紫外線光源23から紫外線が照射されると、強力な酸化作用を持つヒドロキシラジカル29(HO・)が生成する。紫外線を照射したときのヒドロキシラジカル29の発生のメカニズムについては、オゾンの場合は、
+hν→O+O・
O・+HO→2HO・
+HO+hν→HOOH+O
HOOH+hν→2HO・
という反応で表される。
【0020】
紫外線を照射したときのヒドロキシラジカル29の発生のメカニズムについては、塩素の場合は、
Cl+HO→HClO+HCl
HClO+hν→HO・+Cl−
という反応で表される。
【0021】
紫外線を照射したときのヒドロキシラジカル29の発生のメカニズムについては、過酸化水素の場合は、
+hν→2HO・
という反応で表される。
【0022】
ヒドロキシラジカル29は、酸化還元電位が+2.85eVで、フッ素に匹敵するような強い酸化力を持っている。多量の酸化剤28を使用し、充分な紫外線照射により多量のヒドロキシラジカル29を発生させると、殆どの有機物をHOとCOまでに分解し、無機化することが可能である。このような作用により、促進酸化槽15の中で有機物が分解される。このときに、促進酸化槽15の中に気体27を入れて気泡を発生させるエアレーションを行っている。このエアレーションにより、ヒドロキシラジカル29が拡散し、促進酸化槽15の中での有機物の分解が更に促進される。このメカニズムについては、後で詳述する。
【0023】
促進酸化槽15で有機物が細かく分解された処理水13は、後段の活性炭処理槽16に導入される。活性炭処理槽16はSV(空塔速度)が2〜20である。SVとは活性炭1mあたりに1時間に何倍の水を通すかを表した数値である。
【0024】
例えば、SV2の場合は2倍で接触時間は30分である。SV20の場合は20倍で3分となる。活性炭処理槽16では、有機物が活性炭31に吸着する。また、この活性炭31には微生物32が増殖している。この微生物32が細孔内に捕捉された有機物を分解する。これにより、活性炭31の再生が行われ活性炭31の寿命が計算値より長くなる傾向にある。
【0025】
促進酸化槽15でオゾンなどを添加した場合は、難分解性の有機物が低分子化され、易分解性の有機物になる。加えてエアレーションにより水中の溶存酸素が充分に補給されることになる。結果、活性炭処理槽16内では活性炭31内に生育する微生物32に溶存酸素が充分に供給され、微生物32の活性が高くなり、捕捉有機物も多量に分解されるため活性炭31の寿命が長くなる。
【0026】
また、活性炭31には物質を還元する触媒として働く作用がある。つまり、オゾンを酸素にしたり、次亜塩素酸ソーダを分解し塩化ナトリウムにしたりする。故に、促進酸化槽15から持ち込まれた上記のような酸化剤28は、活性炭処理槽16にて、活性炭31の触媒還元作用により無毒化される。即ち、促進酸化槽15と活性炭処理槽16との組み合わせにより、特別な酸化剤28の還元処理を省略できるという効果を有している。
【0027】
活性炭処理槽16にて有機物が殆ど除去された処理水13は、後段のRO膜分離装置17に導入される。もしフミン類を多量に含んだ処理水13なら、このフミン類がRO膜33に付着して目詰まりするトラブルを引き起こす。特に、最近の合成有機膜では、表面電荷を帯び、この表面電位の関係によりフルボ酸などのコロイド状物質はRO膜33表面に付着しやすく、洗浄で回復することが不可能な膜の汚染の原因となる。しかし、本実施の形態の水処理装置では、促進酸化槽15で充分に有機物を分解し、その後段の活性炭処理槽16で有機物の吸着と更なる分解をしているため、RO膜33にコロイド状物質が付着することが非常に少なく、RO膜33の長寿命化と多量の水処理とを可能にする。
【0028】
図2は、本発明の実施の形態1における促進酸化槽15の正面断面図である。図2において、処理水13は促進酸化槽15に下部の導入口21から導入される。促進酸化槽15から後段の活性炭処理槽16への導出は、促進酸化槽15の上部の導出口22から行われる。導入口21のある下から徐々に処理水13が入れ替わっていくとすると、ほぼ1分〜10分で処理水13は入れ替わるように設定している。
【0029】
促進酸化槽15の導入口21の手前には、酸化剤添加装置14が設置されている。酸化剤添加装置14からは、処理水13に酸化剤28が一定量ずつ添加されている。酸化剤28としては、オゾン水、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、過マンガン酸カリウムなどが添加される。前処理のろ過水中に充分な酸化剤、例えば次亜塩素酸ソーダなどが残存している場合はこの装置は設置されない場合もあるし、設置されていても運転は見合わせる場合もある。
【0030】
促進酸化槽15の天井15b部分からは、紫外線光源23が複数本吊り下げられている。紫外線光源23は表面がガラス製の概略円柱形のもので、直径が約15mm〜70mm、長さが約300mm〜2200mmのものである。即ち、紫外線光源23が鉛直方向に長い形状で設置されている。紫外線光源23からは、波長400nm以下の紫外線が放射されている。各紫外線ランプは5W/m/h〜50W/m/hのランプ出力を有している。この紫外線が添加された酸化剤28であるオゾンに当たり、酸化剤28はヒドロキシラジカル29を発生させる。しかし、水中では紫外線が直ぐに減衰してしまうので、ヒドロキシラジカル29が高濃度で存在する領域は、エアレーションのない状態では、紫外線光源23の表面近傍の数cmの狭い範囲に限られる。
【0031】
促進酸化槽15の底面15a部分に、エアレーションの気体27の噴出孔25を有する管状の散気管24が複数本設置されている。噴出孔25から空気を主成分とする気体27が定常的に噴出している。噴出するエアー量は5NL/分〜25NL/分である。噴出孔25の構造を図3に示す。図3(a)は噴出孔25を設けた散気管24の上面図、図3(b)は散気管24の底面図、図3(c)は散気管24の断面図である。管状の散気管24は促進酸化槽15の底面15a側に噴出孔25を有している。噴出孔25の直径は2mm〜6mmである。図3に見るように、噴出孔25は真下にあるのではなく、中心から少し左または右にずらしてある。そしてずらし方は左右が互い違いになるようにしている。このようにすることで、気泡が安定して広範囲に供給される。
【0032】
噴出した気体27は気泡として処理水13の中を上昇し、紫外線光源23の側表面23aの近傍を紫外線光源23に沿って上昇する。噴出孔25の一部は、気体27が紫外線光源23に沿って上昇するように、紫外線光源23の真下に位置している。処理水13の表面から出た気体27は、気体排出口30から排出される。
【0033】
この気体27の気泡の動きによって、紫外線光源23の表面近くの処理水13およびヒドロキシラジカル29は攪拌され、拡散される。つまり、紫外線と酸化剤28により発生したヒドロキシラジカル29は促進酸化槽15内に拡散する。他方、紫外線光源23付近には未だ未反応の酸化剤28を含む水に入れ替わることになる。故に、新たに未だ酸化が促進されていない処理水13が紫外線光源23の近傍に接近し、これに紫外線が充分照射されヒドロキシラジカル化が促進される。そしてエアレーションで促進酸化槽15内に拡散されたヒドロキシラジカル29は水中の有機物と充分な反応時間を確保できるようになる。即ち広い範囲での促進酸化が行われることになり、広い範囲で有機物の分解が促進される。このような過程が繰り返され、より多くの処理水13が促進酸化され、有機物が分解されることになる。
【0034】
本実施の形態では、紫外線光源23が鉛直に吊るされており、紫外線光源23の長手方向が鉛直方向に設置されている。この配置により、気泡は紫外線光源23の側表面23aに沿って上昇するときに、紫外線光源23で進路を邪魔されることもないので、気泡は速い速度で上昇する。この気泡の動きによるエアリフト効果により処理水13の拡散は大きくなり、促進酸化が更に効率的になる。
【0035】
また、気体27は紫外線光源23の側表面23aに沿って動くので、気泡が側表面23aに強く当たることがないので、紫外線光源23が割れて破損するおそれもない。
【0036】
このとき、エアレーションの気体27の中にオゾンを混ぜたものを使用すると、更に良い効果が得られる。オゾンは酸化剤28であり、紫外線が照射されるとヒドロキシラジカル29を発生する。この促進酸化槽15の中では、エアレーションの気体27は紫外線光源23の近傍を通るので、そこでヒドロキシラジカル29を発生する。これが有機物を強力な酸化力で分解することになる。
【0037】
更に、エアレーションによる後段の活性炭処理槽16への良い効果も生まれる。通常はエアレーションに空気を使用する。空気は酸素を含んでいる。この酸素がエアレーションにより処理水13に一部溶け込む。溶け込んだ酸素は、次段の活性炭処理槽16に送られる。活性炭処理槽16には微生物32が存在する。処理水13中に溶存酸素が充分にあると、活性炭処理槽16での微生物32の活性も高くなる。微生物32の活性が高くなると、それだけ有機物の分解が活発になり、浄化効率が向上する。
【0038】
なお、酸素を溶融させ微生物32を活性化させるために活性炭処理槽16にエアレーションを設置することはできない。処理水13を攪拌すると活性炭31全体が汚染されてしまうからである。即ち、活性炭処理槽16に充分酸素を供給しようとするなら、本実施の形態のように活性炭処理槽16の前段で酸素を供給しなければならない。本実施の形態は、活性炭処理槽16の前段にエアレーションがあることが、後段の活性炭処理槽16に相乗的に良い効果を与えている。
【0039】
酸化剤28としてオゾンを使用した場合も、上記に述べたことと同様、活性炭処理槽16への良い効果を生む。オゾンを加えたときの化学反応は、先に述べたように、
+hν→O+O・
O・+HO→2HO・
+HO+hν→HOOH+O
HOOH+hν→2HO・
となり、酸素が発生する。この酸素が処理水13に加わり、後段の活性炭処理槽16に送られ、微生物32を活性化し、有機物の処理効率を向上させる。
【0040】
なお、砂ろ過槽12は、促進酸化槽15の前段にあるが、この砂ろ過槽12で懸濁した原水の固形物が除去され透明度が増すことにより、その後段の促進酸化槽15での紫外線の到達距離が長くなるという効果を持っている。
【0041】
実施の形態1において、エアレーションの噴出孔25は紫外線光源23の真下に位置するものを挙げたが、目的は、紫外線光源23の表面近傍の処理水13をエアレーションで動かすことにある。紫外線光源23が太い場合は、噴出孔25は、その真下ではなく、紫外線光源23の側表面23aの真下に配置するほうが好ましい。側表面23a近傍を気泡が速いスピードで駆け上がることにより、処理水13を強く攪拌し水を拡散させる効果が大きくなる。
【0042】
エアレーションで促進酸化槽15に導入された気体27は、最終は、促進酸化槽15から排気しなければならないが、実際は処理水13の表面近くで処理水13と混ざり合って泡の状態になっている。図4は、本発明の実施の形態1における促進酸化槽15の上面断面図である。特に天井15b近くにある導出口22の付近の断面図である。促進酸化槽15の天井15b近くの側面である壁面15cにある導出口22から、この泡混じりの処理水13が、後段の活性炭処理槽16に導出される。一般的には導出口22は、壁面15cに直角に接続する。しかし、本発明の実施の形態1では、導出口22を促進酸化槽15の壁面15cに直角に接続するのではなく、斜めに接続している。そこで、導出される処理水13には、促進酸化槽15の壁面15cに対して斜めの流れ35が発生する。この流れ35により、天井15b近くに溜まった泡混じりの処理水13に渦流36が発生し、天井15b近くにある処理水13が順次導出される。従って、処理水13の一部が異常に長時間にわたって促進酸化槽15内に滞留することを防ぐ効果がある。同時に気体27も泡として排出される。接続する導出口22の中心線の斜めの角度は、円筒形の促進酸化槽15の壁面15cに対して、なるべく接線方向に近いほうが好ましい。
【0043】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における促進酸化槽15の正面断面図である。図5において、図2と同じ機能の構成要素には同じ符号を付している。処理水13は促進酸化槽15に下部の導入口21から導入される。促進酸化槽15から後段の活性炭処理槽16への導出は、促進酸化槽15の上部の導出口22から行われる。
【0044】
促進酸化槽15の導入口21の手前には、酸化剤添加装置14が設置されている。酸化剤添加装置14からは、処理水13に酸化剤28が添加されている。促進酸化槽15の天井15b部分からは、紫外線光源23が複数本吊り下げられている。紫外線光源23は表面がガラス製の概略円柱形のもので、直径が約15mm〜70mm、長さが約300mm〜2200mmのものである。図2の構成と異なるところは、紫外線光源23が水平方向に長い形状で設置されていることである。図5では、紫外線光源23は、紙面に垂直方向に長い形状をしている。
【0045】
促進酸化槽15の底面15a部分に、エアレーションの気体27の噴出孔25を有する散気管24が複数本設置されている。図5では図2と同様に、散気管24は紙面に垂直方向に長く伸びている。図5に見るように、散気管24と紫外線光源23とは、ほぼ平行になっており、紫外線光源23の真下に散気管24が位置している。
【0046】
噴出孔25から空気を主成分とする気体27が噴出している。噴出した気体27は気泡として処理水13の中を上昇し、多くの気泡は、紫外線光源23の側表面23aに当たる。そこで、気体27の気泡は拡散され、紫外線光源23より上の処理水13全体に広がる(気体27a)。この気泡の動きによって、紫外線光源23の表面近くで発生したヒドロキシラジカル29は攪拌され、紫外線光源23より上の処理水13全体に広がる(ヒドロキシラジカル29a)。つまり、紫外線と酸化剤28にてヒドロキシラジカル29は促進酸化槽15内に拡散し、この活性化された酸化剤28で促進酸化される。即ち広い範囲での促進酸化が行われることになり、広い範囲で有機物の分解が促進される。
【0047】
(実施の形態3)
促進酸化槽15内で生じたエアレーションの気体27は、気体排出口30から排出される。しかし、エアレーションによって処理水13は表面が泡立っており、その泡を含んだ処理水13が導出口22から、後段の活性炭処理槽16に送られる。即ち、処理水13と一緒に気体27も後段の活性炭処理槽16に送られる。そこで、活性炭処理槽16にも排気が必要となる。図6(a)は、活性炭処理槽16の上部部分の正面断面図である。活性炭処理槽16の中の処理水13aは水位が活性炭31より上まであり、その液面13bは活性炭処理槽16の天井までほぼ到達しようとしている。天井には排気口40があり、その真下に球状のフロート42が処理水13aの液面13bに浮いている。球状のフロート42は、処理水13aに浮いて中心線42cに沿って上下する。水位が低いと、フロート42は排気口40から離れ、気体27が排気口40から外に放出される。水位が高くなってくると、フロート42が排気口40に接し、口を塞ぐことにより、気体27も処理水13aも外に放出されない。このことで、活性炭処理槽16から気体27だけを外に放出し、処理水13aがこぼれ出ることを防止することができる。フロート42が排気弁の役目をしている。上記は、フロートを使用した単純な一例であるが、実際はフロートを用いたもう少し複雑な構造のものが多い。原理として、フロートが浮き上がると排気弁が閉じるという機構は同じである。
【0048】
(実施の形態4)
活性炭処理槽16からの排気の他の実施の形態を説明する。図6(b)は、活性炭処理槽16の上部部分の正面断面図である。図6(b)に示す実施の形態が、図6(a)に示す実施の形態と異なるところは、フロート42の替わりに、液面計44と排気弁43とを設置したことである。水位が低いと、液面計44がそれを検出し、排気弁43を開く。水位が高くなってくると、液面計44がそれを検出し、排気弁43を閉じる。この制御によって、活性炭処理槽16から気体27だけを外に放出し、処理水13がこぼれ出ることを防止することができる。
【0049】
(実施の形態5)
活性炭処理槽16に導入された処理水13の処理方法について、他の実施の形態を説明する。図7は、本発明の実施の形態5における水処理装置全体の構成ブロック図である。基本的には図1で説明した実施の形態1と同様の構成である。実施の形態1と異なるところは、活性炭処理槽16の上部に排出管41を設け、活性炭処理槽16の処理水13の表面層を排出し、それを砂ろ過槽12に戻していることである。促進酸化槽15から活性炭処理槽16に送られてくる処理水13は、エアレーションによって多くの泡を含んでいる。従って、活性炭処理槽16の処理水13はその表面から深さ10cmぐらいまでの表面層が泡立っている。この処理水13の表面層を除くことにより、活性炭処理槽16内での泡立ちを少なくし、活性炭31への泡による悪影響をなくすものである。しかも、活性炭処理槽16から排出された処理水13は、再度、砂ろ過槽12に戻されるので、外部に放出されることなく、環境汚染を起こすことがない。
【0050】
(実施の形態6)
活性炭処理槽16に導入された処理水13の処理方法について、更に他の実施の形態を説明する。図8は、本発明の実施の形態6における水処理装置全体の構成ブロック図である。基本的には図1で説明した実施の形態1と同様の構成である。実施の形態1と異なるところは、促進酸化槽15の後段で活性炭処理槽16の前段に液体と気体を分離するタンク45を設けたことである。促進酸化槽15から活性炭処理槽16に送られてくる処理水13は、エアレーションによって多くの泡を含んでいる。タンク45内では、この処理水13を後段の活性炭処理槽16に送る前に、このタンク45内で5分〜30分滞留させる。この滞留時間の間に処理水13中の泡は液体と気体に分離し、泡が消えてゆく。この分離された気体27はタンク45上部から外部に排出される。
【0051】
(実施の形態7)
図9は、本発明の実施の形態7における水処理装置全体の構成ブロック図である。基本的には図1で説明した実施の形態1と同様の構成である。実施の形態1と異なるところは、活性炭処理槽16の後段でRO膜分離装置17の前段にマイクロフィルター膜(MF膜)47にて固形不純物の分離をするMF膜分離装置46を設けたことである。MF膜47は、精密ろ過膜とも呼ばれる0.01μm〜10μmの孔径を持つろ過膜である。砂ろ過槽12で固形の不純物はろ過されるが、ほぼ1μmぐらいの大きさ以上の固形物のろ過しか行えない。MF膜47を持つMF膜分離装置46に処理水13を通過させることにより、1μm以下の固形物もろ過し、後段のRO膜33への負担を軽くすることができる。また、同時に、活性炭処理槽16で生じて後段の工程への処理水13に流出する微細粒子もこのMF膜47にて除去することができるので、後段のRO膜33への負担を軽減することができる。
【0052】
なお、このMF膜分離装置46の替わりに、UF膜を使用したUF膜分離装置を用いても良い。UF膜は、ウルトラフィルトレーション膜あるいは限外ろ過膜とも呼ばれる2nm〜200nmの孔径を持つろ過膜である。MF膜、UF膜のどちらの膜を使用するにしても、砂ろ過では取れなかった細かい固形物を除去し、同時に活性炭処理槽16に流出する微細粒子も除去し、後段のRO膜33の負担を軽減するという作用効果は同じである。
【0053】
(実施の形態8)
図10は、本発明の実施の形態8における水処理装置全体の構成ブロック図である。本実施の形態は、有機性廃水を原水11として、その処理水13をRO膜を用いて純水製造や工業用水として回収するものである。先に述べた実施の形態と大きく異なるところは、砂ろ過槽12の前段に生物処理槽48を設けていることである。また、実施の形態7と同様に、活性炭処理槽16の後段でRO膜分離装置17の前段にマイクロフィルター膜(MF膜)47にて固形不純物の分離をするMF膜分離装置46を設けたことである。生物処理槽48は活性汚泥や硝化細菌や脱窒細菌などの浮遊微生物を利用し、様々な有機物を酸化分解や吸収分離することで、有機性廃水を浄化する。このように、生物処理槽48を用いることにより、原水11が界面活性剤などの難分解性の有機物を含む有機性廃水でも、実施の形態1から実施の形態7で説明した処理方法を活用して水質浄化をすることができる。
【0054】
このとき、処理水13中に含有する有機物が非常に多いと、促進酸化槽15や活性炭処理槽16での微生物32繁殖が活発となり処理水13への流出が懸念される。その場合、活性炭処理槽16の後段にMF膜分離装置46を設けることが効果的である。MF膜分離装置46のMF膜47によりろ過され、処理水13から除去される。
【0055】
なお、上記のMF膜47を用いたMF膜分離装置46の替わりに、UF膜を用いたUF膜分離装置を用いても同様の効果を奏する。
【0056】
(実施の形態9)
図11は、本発明の実施の形態9における水処理装置全体の構成ブロック図である。本実施の形態は、有機性廃水を原水11として、その処理水13を、RO膜を用いて純水製造や工業用水として回収するものである。実施の形態8とよく似た構成となっている。実施の形態8と異なるところは、活性炭処理槽16の後段にMF膜分離装置46が存在せず、その替わりに生物処理槽48と促進酸化槽15との間にMF膜47を有するMF膜分離装置46が介在していることである。更に、活性炭処理槽16から導出された処理水13は、切替バルブ50により、RO膜分離装置17と排出管41とのどちらかに切替えられ送水される構成となっている。排出管41に送られた処理水13は、タンク49に一旦貯水され、その後MF膜分離装置46に戻される。
【0057】
有機性廃水は、含まれる有機物濃度が高い場合には、生物処理槽48に流動担体方式、活性汚泥処理方式あるいは両者の併用方式などが用いられる。この場合固液分離に加圧型あるいは浸漬型膜ろ過を利用し沈殿分離槽と砂ろ過器を省略することができる。このMF膜47の浄化により、処理水13の透明度が増し、後段の促進酸化槽15での処理がより効率的になる。
【0058】
促進酸化槽15で処理された処理水13は、次に、活性炭処理槽16にて浄化される。その後、有機性廃水の汚濁度合いが少ないときには、活性炭処理槽16から出てくる処理水13について、切替バルブ50は処理水13をRO膜分離装置17に送水する。送水された処理水13は、RO膜分離装置17にて浄化処理され、精製水18となって水処理装置から送出される。
【0059】
活性炭処理槽16での処理後、処理水13の浄化度が未だ充分でない場合には、切替バルブ50は、処理水13を排出管41に送る。排出管41に送られた処理水13は、タンク49に一旦貯水される。その後MF膜分離装置46に戻される。こうして、再度MF膜分離装置46、促進酸化槽15、活性炭処理槽16を通過することにより、処理水13は更に浄化される。その後、切替バルブ50の切替えにより、処理水13はRO膜分離装置17へ送水される。RO膜分離装置17を通過した水は、精製水18として水処理装置から取り出される。この処理水13をMF膜分離装置46に再度戻す処理を行うことにより、排水の流入がない場合においても装置を停止させずに処理水13を循環させ、AOP処理をすることにより、一層効率良く水処理が可能となる。
【0060】
なお、上記のMF膜47を用いたMF膜分離装置46の替わりに、UF膜を用いたUF膜分離装置を用いても同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明の水処理装置は、フミン質による色度の高い地下水や界面活性剤などを含む有機性廃水処理水からRO膜を利用して、純水製造あるいは工業用水への回収をする場合に、RO膜に目詰まりを起こすことなく効率的に生成することができ有用である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態1における水処理装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における促進酸化槽の正面断面図
【図3】本発明の実施の形態1における散気管の構造図
【図4】本発明の実施の形態1における促進酸化槽の上面断面図
【図5】本発明の実施の形態2における促進酸化槽の正面断面図
【図6】本発明の実施の形態3および4における活性炭処理槽の正面断面図
【図7】本発明の実施の形態5における水処理装置のブロック図
【図8】本発明の実施の形態6における水処理装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態7における水処理装置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態8における水処理装置のブロック図
【図11】本発明の実施の形態9における水処理装置のブロック図
【符号の説明】
【0063】
11 原水
12 砂ろ過槽
13,13a 処理水
13b 液面
14,14a 酸化剤添加装置
15 促進酸化槽
15a 底面
15b 天井
15c 壁面
16 活性炭処理槽
17 RO膜分離装置
18 精製水
21 導入口
22 導出口
23 紫外線光源
23a 側表面
24 散気管
25 噴出孔
27,27a 気体
28 酸化剤
29,29a ヒドロキシラジカル
31 活性炭
32 微生物
33 RO膜
36 渦流
37 砂
38 砂利
40 排気口
41 排出管
42 フロート
42c 中心線
43 排気弁
44 液面計
45 タンク
46 MF膜分離装置
47 MF膜
48 生物処理槽
49 タンク
50 切替バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線光源の付近の処理水中でエアレーションを行う促進酸化槽を有する水処理装置。
【請求項2】
前記促進酸化槽の前記処理水に酸化剤としてオゾンが添加されている請求項1に記載の水処理装置。
【請求項3】
前記促進酸化槽の前記処理水に酸化剤として塩素、次亜塩素酸ソーダ、および過酸化水素のうちの少なくともひとつが添加されている請求項1に記載の水処理装置。
【請求項4】
前記エアレーションに使用する気体にオゾンを含む請求項1に記載の水処理装置。
【請求項5】
前記促進酸化槽の後段に活性炭処理槽を設けた請求項1に記載の水処理装置。
【請求項6】
前記活性炭処理槽の活性炭中に微生物を有する請求項5に記載の水処理装置。
【請求項7】
前記活性炭処理槽にて前記促進酸化槽で添加された酸化剤を還元処理する請求項5または請求項6に記載の水処理装置。
【請求項8】
前記活性炭処理槽の後段にRO膜分離装置を設けた請求項7に記載の水処理装置。
【請求項9】
前記活性炭処理槽の後段で前記RO膜分離装置の前段に、MF膜分離装置またはUF膜分離装置を設けた請求項8に記載の水処理装置。
【請求項10】
前記促進酸化槽の前段に砂ろ過槽を設けた請求項5または請求項8に記載の水処理装置。
【請求項11】
前記紫外線光源は鉛直方向に長い形状の請求項1に記載の水処理装置。
【請求項12】
前記紫外線光源は上から吊るされている請求項1または請求項11に記載の水処理装置。
【請求項13】
前記紫外線光源は水平方向に長い形状の請求項1に記載の水処理装置。
【請求項14】
前記エアレーションの気体が前記紫外線光源の表面近傍を通過する請求項1、請求項11および請求項13のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項15】
前記エアレーション用の噴出孔が前記紫外線光源の真下に位置する請求項1、請求項11および請求項13のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項16】
前記エアレーション用の噴出孔が前記紫外線光源の側表面の真下に位置する請求項11または請求項13に記載の水処理装置。
【請求項17】
前記エアレーション用の噴出孔を有する散気管と前記紫外線光源とが平行である請求項13に記載の水処理装置。
【請求項18】
前記促進酸化槽は側面として円筒形の壁面を有し、処理水を導出する導出口を有し、前記導出口は前記壁面に対し、斜めに取り付けられている請求項1に記載の水処理装置。
【請求項19】
前記活性炭処理槽は排気弁を有する請求項5に記載の水処理装置。
【請求項20】
前記活性炭処理槽は前記処理水の表面層を前記砂ろ過槽に戻す請求項10に記載の水処理装置。
【請求項21】
前記促進酸化槽の後段で前記活性炭処理槽の前段に処理水を滞留させるタンクを設けた請求項5に記載の水処理装置。
【請求項22】
処理水はフミン類を含む地下水および有機性廃水である請求項1に記載の水処理装置。
【請求項23】
前記促進酸化槽の後段に活性炭処理槽を設けた請求項22に記載の水処理装置。
【請求項24】
前記活性炭処理槽の後段に、MF膜分離装置またはUF膜分離装置を設けた請求項23に記載の水処理装置。
【請求項25】
前記促進酸化槽の前段にMF膜分離装置またはUF膜分離装置を設けた請求項22に記載の水処理装置。
【請求項26】
前記促進酸化槽の後段に活性炭処理槽を設け、前記活性炭処理槽の排水を前記MF膜分離装置または前記UF膜分離装置に戻す請求項25に記載の水処理装置。
【請求項27】
前記MF膜分離装置または前記UF膜分離装置の膜表面に微生物を有する請求項24から請求項26のいずれか一項に記載の水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−262122(P2009−262122A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227925(P2008−227925)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】