説明

水晶振動子

【課題】 温度変化に伴う水晶片の変形を防ぎ、安定した振動特性を維持し、良好な周波数温度特性を得ることができる水晶振動子を提供する。
【解決手段】 水晶とは異なる材質から成る基板3と、基板に搭載され、第1の固定点(A)及び第2の固定点(B)で基板に固定される台座水晶板2と、台座水晶板2に搭載され、第3の固定点(C)及び第4の固定点(D)で台座水晶板2に固定され、第3の固定点が第1の固定点に電気的に接続され、第4の固定点が前記第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、第3の固定点及び前記第4の固定点が、第1の固定点と第2の固定点とを結ぶ直線を垂直に略二等分する垂直中心線上に形成されている水晶振動子としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水晶振動子に係り、特に温度変化に伴う水晶片の変形を防ぎ、安定した振動特性を維持し、良好な周波数温度特性を得ることができる水晶振動子に関する。
【背景技術】
【0002】
[先行技術の説明:図4]
水晶振動子の水晶片を2点以上でベースに固定する場合、ベースと水晶片との異なる熱膨張係数の影響で、環境温度変化によって、応力が発生、変化することなる。水晶片に応力がかかると歪み(変形)を生じ、周波数の温度特性と等価抵抗が悪化する。
従来、ベースの上にサポート台座を備えて、振動片に係る応力を軽減したものがある。
従来の水晶振動子の構成を図4を用いて説明する。図4は、従来の水晶振動子の構成を示す概略構成図である。
図4に示すように、従来の水晶振動子は、主として、水晶片1と、台座水晶板2と、基板3とから構成されている。
【0003】
水晶片1は、2つの励振電極11,12を備え、2枚の励振電極11,12に挟まれて、電圧が印加されると特定の周波数を発振する。水晶片1は、励振電極11,12の固定端子において、導電性接着剤13,14により台座水晶板2に固定されている。そして、励振電極11,12の固定端子は、台座水晶板2に形成された配線及び支持端子を介して、基板3の底面部の外部電極に接続される。
【0004】
台座水晶板2は、水晶から成り、水晶片1を搭載する。
台座水晶板2の上面には、水晶片1と電気的に接続するための配線が形成されている。
そして、台座水晶板2は、水晶片1が導電性接着材13,14により固定され、導電性接着剤21,22によって基板3の接続部に接着固定されている。
【0005】
基板3は、セラミック等から構成され、上面に台座水晶板2と水晶片1とを搭載するものである。尚、基板3は、台座水晶板2と水晶片1を格納する凹部を備えた形状としてもよい。また、基板3の上面には、台座水晶板2と電気的に接続する接続部及び配線が形成され、底面には、外部に接続する外部接続端子が形成されている。外部接続端子は、スルーホール又は側面配線によって上面の接続部と接続されている。
【0006】
上記構成の従来の水晶振動子において、水晶片1及び台座水晶板2は、同じ水晶で形成されているため、熱膨張係数は等しく、温度変化に伴う応力は発生しない。
一方、基板3はセラミック等で形成され、台座水晶板2は水晶で形成されているため温度膨張係数が異なり、温度変化によって基板3及び台座水晶板2はそれぞれの温度膨張係数で膨張又は収縮する。
そのため、台座水晶板2が基板3に固定されている固定点A及び固定点Bにおいて、異なる材質の伸縮に伴う応力が発生する。台座水晶板2に搭載された水晶片1は、この応力の影響を受ける。
【0007】
図4の水晶振動子では、固定点A,B間に応力があるため、台座水晶板2の水晶片1が固定されている固定点C及び固定点D間に歪み(変形)を生じ、水晶片1の固定点C,D間に応力・変形を発生することになる。
【0008】
[関連技術]
尚、応力の影響を軽減する水晶振動子に関する技術としては、特開2001−102891号公報「圧電デバイス」(京セラ株式会社、特許文献1)、特開2009−253883号公報「圧電振動デバイス」(日本電波工業株式会社、特許文献2)、特開2006−013650号公報「表面実装用の水晶発振器」(日本電波工業株式会社、特許文献3)がある。
【0009】
特許文献1には、バンプを力点として水晶片を2点で固定する圧電デバイスが記載されている。
特許文献2、3には、台座水晶を3点で固定し、台座水晶上に水晶片を2点で固定した圧電振動デバイスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2001−102891号公報
【特許文献2】特開2009−253883号公報
【特許文献3】特開2006−013650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の水晶振動子では、基板と台座水晶板との温度膨張係数の違いが考慮されておらず、温度変化に伴い応力が発生し、それが水晶片に伝わって水晶片が変形し、周波数温度特性が劣化してしまうという問題点があった。
特に、エージング特性の良好な固い接着剤を用いた場合に、温度変化に伴う水晶片の変形防止が重要になる。
【0012】
尚、特許文献1、2及び3には、水晶片を台座水晶板に固定する2つの固定点を、台座水晶板を基板に固定する2つの固定点の垂直中心線上に設けることは記載されていない。
【0013】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたもので、温度変化に伴う水晶片の変形を防ぎ、安定した振動周波数を維持すると共に、良好な周波数温度特性を得ることができる水晶振動子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、水晶振動子であって、水晶とは異なる材質の基板と、基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で基板に固定される台座水晶板と、台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で台座水晶板に固定され、第3の固定点が第1の固定点に電気的に接続され、第4の固定点が第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、第3の固定点及び第4の固定点が、第1の固定点と第2の固定点とを結ぶ直線を垂直に略二等分する垂直中心線上に形成されていることを特徴としている。
【0015】
また、本発明は、上記水晶振動子において、第1の固定点及び第2の固定点が、台座水晶板の一方の短辺上に形成されており、第3の固定点が、水晶片の一方の短辺上に形成され、第4の固定点が、水晶片の他方の短辺上に形成されていることを特徴としている。
【0016】
また、本発明は、上記水晶振動子において、第1の固定点が、台座水晶板の一方の長辺上に形成され、第2の固定点が、台座水晶板の他方の長辺上に形成されており、第3の固定点が、水晶片の一方の短辺上に形成され、第4の固定点が、水晶片の他方の短辺上に形成されていることを特徴としている。
【0017】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、水晶振動子であって、水晶とは異なる材質の基板と、基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で基板に固定される台座水晶板と、台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で台座水晶板に固定され、第3の固定点が第1の固定点に電気的に接続され、第4の固定点が第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、第1の固定点及び第2の固定点が、台座水晶板の一方の長辺上の端部近くに互いに近接して形成されており、第3の固定点及び第4の固定点が、水晶片の、第1の固定点及び第2の固定点から遠い方の短辺上に形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、水晶とは異なる材質の基板と、基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で基板に固定される台座水晶板と、台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で台座水晶板に固定され、第3の固定点が第1の固定点に電気的に接続され、第4の固定点が第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、第3の固定点及び前記第4の固定点が、第1の固定点と第2の固定点とを結ぶ直線を垂直に略二等分する垂直中心線上に形成されている水晶振動子としているので、第1の固定点及び第2の固定点からの応力の影響を均等にして、応力による水晶片の変形を生じにくくし、温度変化に伴う水晶片の変形を防止して、安定した振動周波数を維持し、良好な周波数温度特性を得ることができる効果がある。
【0019】
また、本発明によれば、水晶とは異なる材質の基板と、基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で基板に固定される台座水晶板と、台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で台座水晶板に固定され、第3の固定点が第1の固定点に電気的に接続され、第4の固定点が第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、第1の固定点及び第2の固定点が、台座水晶板の一方の長辺上の端部近くに互いに近接して形成されており、第3の固定点及び第4の固定点が、水晶片の、第1の固定点及び第2の固定点から遠い方の短辺上に形成されている水晶振動子としているので、第1の固定点及び第2の固定点からの応力の影響を低減して、応力による水晶片の変形を生じにくくし、温度変化に伴う水晶片の変形を防止して、安定した振動周波数を維持し、良好な周波数温度特性を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る水晶振動子の概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る水晶振動子の概略構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る水晶振動子の概略構成図である。
【図4】従来の水晶振動子の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶振動子は、セラミック等の水晶とは異なる材質から成る基板上に台座水晶板を2点で固定し、その上に水晶片を2点で固定しており、水晶片の2つの固定点が、台座水晶板の2つの固定点同士を結ぶ直線の垂直中心線上に形成されているものであり、当該垂直中心線上では台座水晶板の2つの固定点からの応力の影響が等しいため、台座水晶板の変形が生じにくく、また、水晶片と台座水晶との温度膨張係数は等しいので、水晶片の固定点において熱膨張による歪が発生せず、長期に亘る安定した振動特性を維持しつつ、良好な周波数温度特性を得ることができるものである。
【0022】
[第1の実施の形態:図1]
本発明の第1の実施の形態に係る水晶振動子について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の水晶振動子の概略構成図である。
本発明の第1の実施の形態に係る水晶振動子(第1の水晶振動子)は、図1に示すように、基本的な構成は、図5に示した従来の水晶振動子とほぼ同様であり、水晶片1と、台座水晶板2と、セラミックやアルミナ等の水晶とは異なる材質の基板3とを備えている。基板3は、底面部に外部に電気的に接続する外部接続端子を備えている。
【0023】
水晶片1の両主面には、励振電極11及び12が形成され、水晶片1の対向する短辺上にそれぞれ設けられた接続部が導電性接着剤13,14によって台座水晶板2の接続端子に接着固定されている。つまり、水晶片1は、対向する短辺上の接続部の位置に相当する固定点C及び固定点Dの2点で台座水晶板2に固定されている。
固定点C、固定点Dは、それぞれ、請求項に記載した第3の固定点、第4の固定点に相当する。
【0024】
また、台座水晶板2は、従来と同様に、水晶片1と電気的に接続する固定端子及び配線と、基板3に接続する支持端子を備え、一方の短辺上の固定点A及び固定点Bにおいて導電性接着剤22,23によって基板3の支持端子に接続されている。つまり、台座水晶板2は、一方の短辺上の支持端子の位置に相当する固定点A及び固定点Bの2点で基板3に固定されている。
固定点A、固定点Bは、それぞれ、請求項に記載した第1の固定点、第2の固定点に相当する。
台座水晶板2と基板3とは材質が異なるため、温度変化に伴い、台座水晶板2の固定点A及び固定点Bには応力がかかる。固定点A及び固定点Bは力点となる。
【0025】
そして、第1の水晶振動子の特徴として、水晶片1を固定する固定点C及び固定点Dは、台座水晶板2を基板3に固定する固定点Aと固定点Bとを結ぶ直線(線分)を垂直に略二等分する垂直中心線上に設けられている。
水晶片1の固定点C,Dを、台座水晶板2の2つの固定点A,Bの垂直中心線上に設けた場合、固定点C,Dは、それぞれ、固定点A,Bから等距離になり、力点である固定点A,Bからの応力を同じように受けるため歪が生じにくく、水晶片1は変形しにくくなる。
【0026】
温度変化による水晶片1の変形について説明する。
水晶片1の温度変化による変形量をΔσとすると、
Δσ=Δσ1(外力による変形分)+Δσ2(熱膨張による変形分) となる。
【0027】
ここで、水晶片1の固定点が、台座水晶板の2つの固定点の垂直中心線上にある場合、外力による変形は無視できるため、
Δσ=Δσ2(熱膨張による変形分) となる。
つまり、水晶片1の固定点C,Dを台座水晶板2の固定点A,Bの垂直中心線上に設けた場合には、水晶片1の変形としては熱膨張による変形のみを考慮すればよい。
【0028】
水晶片1と台座水晶板2とは同一の素材であるから、温度膨張係数は等しく、温度変化に対して同じように膨張/収縮するため、固定点C,Dでは温度変化による応力は発生しない。
従って、水晶片1は、温度変化に伴って固定点C,Dからの力を受けないことになり、変形を生じない。
これにより、第1の水晶振動子では、固い接着剤を用いてエージング特性を良好にすることを図りつつ、水晶片1の変形を抑え、安定した温度周波数特性を得ることができるものである。
【0029】
また、第1の水晶振動子では、温度変化に伴う水晶片1の変形を防ぐことができるため、導電性接着剤に対するストレスを緩和でき、ヒートサイクル耐性を向上させることができるものである。
【0030】
[第2の実施の形態:図2]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る水晶振動子について図2を用いて説明する。図2は、本発明の第2の水晶振動子の概略構成図である。
本発明の第2の実施の形態に係る水晶振動子(第2の水晶振動子)は、第1の水晶振動子と同様に、セラミック等から成る基板3の上に台座水晶板2が固定されると共に電気的に接続され、その上に水晶片1が搭載されて固定されると共に電気的に接続されているものであるが、台座水晶板2の固定位置が第1の水晶振動子とは異なっている。
【0031】
図2に示すように、第2の水晶振動子では、台座水晶板2の固定点A,Bを、台座水晶板2の各長辺の中央部とし、水晶片1の固定点C,Dを、水晶片1の短辺の中央部としている。
この場合でも、水晶片の固定点C,Dは、台座水晶板の固定点A,Bの垂直中心線上に位置している。
【0032】
そのため、第1の水晶振動子と同様に、外力による変形は無視することができ、また、台座水晶板2と水晶片1とは同一の材質であるから、水晶片1の固定点C,Dには熱膨張/収縮による応力はかからない。
【0033】
よって、第2の水晶振動子においても、温度変化による水晶片1の変形を防ぎ、安定した出力周波数を得ることができるものである。
また、第2の水晶振動子では、固定点Cと固定点A、固定点Dと固定点Bとを接続する各電極配線の長さを最短にすることができるものである。
尚、固定点A,Bは、台座水晶板2の長辺上で対向する位置であれば、中央部に限らず、右より又は左よりとしても変形は生じない。
【0034】
[第3の実施の形態:図3]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る水晶振動子について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第3の実施の形態に係る水晶振動子の概略構成図である。
図3に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る水晶振動子(第3の水晶振動子)は、第3の水晶振動子と同様に、力点からの応力の影響を小さくするため、力点から離れた領域に水晶片1の固定点A,Bを設けるものである。
【0035】
第3の水晶振動子では、台座水晶板2を一方の長辺上の角部(長辺の端部)に近い位置に、当該長辺に沿って固定点A,Bの2点で固定している。
そして、水晶片1は、第3の水晶振動子と同様に、台座水晶板2の固定点A,Bから遠いほうの短辺上において固定点C,Dの2点で固定している。
【0036】
第3の水晶振動子においても、力点である固定点A,Bからの応力が、水晶片1の固定点C,Dに及びにくく、水晶片1が外力によって変形することはほとんど無いと考えられ、良好な温度周波数特性が得られるものである。
【0037】
[実施の形態の効果]
本発明の第1及び第2の実施の形態に係る水晶振動子によれば、セラミックから成る基板3上に台座水晶板2を固定点A,固定点Bの2点で固定し、台座水晶板2の上に水晶片1を搭載して固定点C,固定点Dの2点で固定しており、水晶片1を固定する固定点C,Dを、台座水晶板2を固定する固定点A,Bの垂直中心線上に設けているので、固定点C,Dに対する固定点A,Bからの応力による変形を無くして、温度変化に伴う水晶片1の変形を防ぎ、長期に亘る安定した振動特性を得るために固い接着剤を用いた場合にも、良好な周波数温度特性を得ることができる効果がある。
【0038】
また、本発明の第2の実施の形態に係る水晶振動子によれば、台座水晶板2を固定する固定点A,Bを、各長辺の中央部の点とし、水晶片1を固定する固定点C,Dを、各短辺の中央部の点としているので、水晶片1の変形を防ぐと共に、電極配線の長さを最短とすることができる効果がある。
【0039】
本発明の第3の実施の形態に係る水晶振動子によれば、水晶片1を固定する固定点C,Dを、台座水晶板2を固定する固定点A,Bから遠い位置に設けているので、固定点C,Dに対する固定点A,Bからの応力の影響を低減して、温度変化に伴う水晶片1の変形を防ぎ、良好な周波数温度特性を得ることができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、温度変化に伴う水晶片の変形を防ぎ、安定した振動周波数を維持し、良好な周波数温度特性を得ることができる水晶振動子に適している。
【符号の説明】
【0041】
1...水晶片、 2...台座水晶板、 3...基板、 11,12...励振電極、 13,14,21,22...導電性接着剤、 A,B...台座水晶板2の固定点、 C,D...水晶片1の固定点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水晶振動子であって、
水晶とは異なる材質の基板と、
前記基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で前記基板に固定される台座水晶板と、
前記台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で前記台座水晶板に固定され、前記第3の固定点が前記第1の固定点に電気的に接続され、前記第4の固定点が前記第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、
前記第3の固定点及び前記第4の固定点が、前記第1の固定点と前記第2の固定点とを結ぶ直線を垂直に略二等分する垂直中心線上に形成されていることを特徴とする水晶振動子。
【請求項2】
第1の固定点及び第2の固定点が、台座水晶板の一方の短辺上に形成されており、
第3の固定点が、水晶片の一方の短辺上に形成され、第4の固定点が、前記水晶片の他方の短辺上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の水晶振動子。
【請求項3】
第1の固定点が、台座水晶板の一方の長辺上に形成され、第2の固定点が、前記台座水晶板の他方の長辺上に形成されており、
第3の固定点が、水晶片の一方の短辺上に形成され、第4の固定点が、前記水晶片の他方の短辺上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の水晶振動子。
【請求項4】
水晶振動子であって、
水晶とは異なる材質の基板と、
前記基板に搭載され、第1の固定点及び第2の固定点で前記基板に固定される台座水晶板と、
前記台座水晶板に搭載され、第3の固定点及び第4の固定点で前記台座水晶板に固定され、前記第3の固定点が前記第1の固定点に電気的に接続され、前記第4の固定点が前記第2の固定点に電気的に接続された水晶片とを備え、
前記第1の固定点及び前記第2の固定点が、前記台座水晶板の一方の長辺上の端部近くに互いに近接して形成されており、
前記第3の固定点及び前記第4の固定点が、前記水晶片の、前記第1の固定点及び前記第2の固定点から遠い方の短辺上に形成されていることを特徴とする水晶振動子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−98678(P2013−98678A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238328(P2011−238328)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000232483)日本電波工業株式会社 (1,148)
【Fターム(参考)】