説明

油圧発生装置

【課題】如何なる高圧制御油ポンプの運転状態にあっても、待機側の高圧制御油ポンプのサクション配管に空気が溜まることを防止することにある。
【解決手段】油タンク1から油を導くサクション配管2と、このサクション配管2の適宜2箇所を分岐して接続された分岐配管2a,2bと、これら各分岐配管に常用及び待機用として設置された高圧制御油ポンプ5A,5Bとを備えた油圧供給系統を構成し、この油圧供給系統の常用の高圧制御油ポンプ5Aの運転により油タンク1より導かれた油を昇圧して制御機器又は非常油機器の油圧駆動系に供給する油圧発生装置において、前記各分岐配管2a,2bを前記セクション配管2より一旦下方へ立下がる勾配の配管としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として発電プラントに適用される蒸気タービン、ガスタービン或いはこれらを組合せて発電を行うコンバインドサイクル用の蒸気系統に設けられる種々の蒸気弁、或いは種々のガス燃料弁等の油圧駆動装置に油圧を供給する油圧発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気タービン、或いはガスタービンの速度、負荷等を制御する手段として、種々の蒸気弁、或いは種々のガス燃料弁等が使用される。これら蒸気弁及び燃料弁については、高圧の流体力(蒸気圧力及び燃料圧力)に抗して各弁を駆動する必要があるため、主として非常に大きな駆動力が必要であること、またタービンの緊急停止時、負荷遮断時等には急速な弁動作時間が必要なことの2つの条件を満足する必要がある。
【0003】
これらの条件を満足する駆動手段としては、一般的に油圧による駆動装置が使用され、その油圧としては前記2条件に基づき決定されるが、特に大容量化のプラントになればなる程、高圧化となるのが一般的傾向である。
【0004】
特に油圧発生装置を高圧化する場合には、蒸気タービン或いはガスタービンの潤滑油系統とは独立した専用の高圧油圧発生装置が採用される。ところで、従来の高圧油圧発生装置内の系統としては、例えば図8に示すような構成のものがある。
【0005】
図8において、1は油タンクで、この油タンク1の底部にはサクション配管2が接続されている。このサクション配管2の適宜2か所にA部詳細図として示すように分岐配管2a,2bがそれぞれ接続され、その各分岐配管2a,2bに入口弁3A,3B、サクションストレーナ4A,4Bを通して高圧制御油ポンプ5A,5Bが設置される。このサクション配管2は各高圧制御油ポンプ以外にも、油温を昇温するため図示しない系統にも油を供給するものである。
【0006】
上記2台の高圧制御油ポンプ5A,5Bは、その一方を常用とし、他方を待機用として使用され、また高圧制御油ポンプ5A,5Bとしては、特に高圧制御油を発生するため、ピストンポンプ等が採用される。
【0007】
これら高圧制御油ポンプ5A,5Bの吐出し側ラインにはレリーフ弁6A,6B、ラインフィルタ7A,7Bを経た後、逆止弁8A,8Bを介して共通の油圧ヘッダーとなり、制御系統の種々の機器、例えばタービン制御機器・非常油機器へ供給される。共通の油圧ヘッダーより制御系統につながる共通系統には油圧脈動防止及び蓄圧用のアキュームレータ9等が接続される。
【0008】
一方、10はタービン制御機器・非常油機器より戻り油管50を通して導入される油冷却器で、この油冷却器10は戻り油を冷却した後、再び油タンク1に注入するものである。
【0009】
このような系統構成の油圧発生装置において、いま2台の高圧制御油ポンプ5A,5Bのうち、一方のポンプ5Aが運転し、他方のポンプ5Bが運転中のポンプのバックアップ用として待機した状態にあるものとする。
【0010】
このような状態にあるとき、油タンク1内の油はサクション配管2より分岐配管2aに設けられた入口弁3A、サクションストレーナ4Aを経て高圧油制御ポンプ5Aに供給される。この高圧油制御ポンプ5Aより吐出した高圧制御油は、レリーフ弁6A、ラインフィルタ7Aを経た後、逆止弁8Aを介して共通の油圧ヘッダーに至り、この油圧ヘッダーより制御系統の種々の機器に供給される。
【0011】
ここで、制御系統の機器として、非常に緻密な制御が要求される蒸気弁及び燃料弁にあっては、トリップ等の緊急時に油圧を瞬時に排出し、各弁を急閉させるためのトリップ機構が設置されている。
【0012】
前記共通のヘッダーより供給される油圧は、上記各弁以外にもタービン非常時に非常油圧を遮断するための非常装置等にも供給される。以上のようにしてタービン制御機器・非常油機器へ供給した制御油及び非常油は、各装置を駆動するため、あるいは内部リーク等により消費した後、戻り油配管50により油冷却器10を経て油タンクに戻る。即ち、当該高圧制御油系統にて使用される油は、油タンク→高圧制御油ポンプ→高圧制御油系統の各制御機器、非常用の各機器→油冷却器を含む戻り油配管系統→油タンク間を常時循環する系統を構成している。従って、高圧油発生装置は発電所内の最もレベルの低い位置に設置される。
【0013】
さて、タービン運転中に各油圧制御機器及び非常装置にて各機器を駆動或いは内部リークにより高圧制御油が消費されるが、消費された後は大気圧となって戻り油配管50を経て油圧発生装置に戻る。
【0014】
この戻り油配管50には、空気が充満しているため、前述した循環系統を通して油圧発生装置に戻る過程で油中に気泡が混入する。また、内部リークにより消費される分にあっても、特に供給油圧と戻り油圧(大気圧)との大きな圧力差にて膨脹時に油中に周囲の空気を巻込み、気泡を混入してくる。
【0015】
気泡の混入する状況及び混入する量等は、制御機器の動作の頻度、油温等により異なる。油中に混入した気泡の殆どは、油タンク1に滞留し、高圧制御油ポンプ5A,5Bのサクションとして供給されるまでの間に除去されるが、特に微小な気泡が混入している場合、気泡の上昇速度が非常に遅いため、油タンク1内に滞留している間に排出されずに高圧制御油ポンプのサクションとして吸込まれて行く。
【0016】
例えば、高圧制御油ポンプ5Aの運転中に、微小気泡を混入した作動油がサクション配管より供給され続けると、高圧制御油ポンプ5Bのサクション配管への分岐点(図8のA部詳細図)を通過する間に油中の気泡の一部が上方に浮上し、高圧制御油ポンプ5Bのサクション側に溜って行く。通常は高圧制御油ポンプ5A,5Bを一定期間毎に交互に運用するが、特に戻り油中の気泡含有量が多い場合、或いは高圧制御油ポンプ5A側での連続運転時間が長期間に渡った場合、最悪、高圧制御油ポンプ5B側のサクション側の分岐管部まで空気が溜り得る。
【0017】
上述の状態で、例えば高圧制御油ポンプ5Aの運転中、この系統に油圧低下等何らかの異常が発生した場合、制御油系統の油圧を維持し、タービンの運転を継続すべく直ちに高圧制御油ポンプ5Bがバックアップ起動する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
このように従来の油圧発生装置において、高圧制御油ポンプは、主としてピストンポンプが使用されるため、サクション配管に空気が存在する場合には、この空気が圧縮性流体であるため、吐出油圧が変動を起こし易い。この傾向は吸込む空気の量が増大すればする程顕著になり、アキュームレータ9等の脈動を吸収する機器が設置されるものの、非常に高圧な油圧が用いられていることも相俟って、アキュームレータ9のみでは油圧の脈動を吸収することは困難となる。
【0019】
また、高圧制御油ポンプ5Bがバックアップ起動時に油圧の脈動を引起こし、系統にて規定しているトリップ油圧以下まで落ち込んだ場合には、例え瞬時であっても各制御機器及び非常油系統機器が作動不可能になってしまうことになり、最悪の場合にはタービンの緊急停止等につながることになり、安定したプラントの継続運転の続行が不可能になってしまう。
【0020】
さらに、高圧制御油ポンプ5B側に貯まる空気の量が増加した場合には、高圧制御油ポンプ5Bがキャビテーションを引起こしてしまい、ポンプ本体の損傷により著器停止を余儀なくされる事態も発生し、安定したプラントの継続運転の続行が不可能となってしまう。
【0021】
また、高圧制御油ポンプ5Bの運転中にあっても、前述した通り高圧制御油ポンプ5A以外の系統にて使用されている別の系統を有するため、上記説明と同一のプロセスにより、同様の不具合状況を発生してしまう。
【0022】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、如何なる高圧制御油ポンプの運転状態にあっても、待機側の高圧制御油ポンプのサクション配管に空気が溜まることを防止できる高圧油発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段により油圧発生装置を構成するものである。
【0024】
請求項1に対応する発明は、油タンクから油を導くサクション配管と、このサクション配管の適宜複数箇所を分岐して接続された分岐配管と、これら各分岐配管に常用及び待機用として設置された高圧制御油ポンプとを備えた油圧供給系統を構成し、この油圧供給系統の常用の高圧制御油ポンプの運転により前記油タンクより導かれた油を昇圧し制御機器又は非常油機器の油圧駆動系に供給する油圧発生装置において、前記各分岐配管を前記セクション配管より一旦下方へ立下がる勾配の配管としたものである。
【0025】
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明の油圧発生装置において、前記各高圧制御油ポンプのサクション配管の位置を、各高圧制御油ポンプより高い位置としたものである。
【0026】
請求項3に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明の油圧発生装置において、前記油タンク内に、上下方向に一定の間隔を存し、且つ水平又は下方から上方に向って登り勾配になるように互い違いに配置した複数個の仕切板を設けたものである。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、如何なる高圧制御油ポンプの運転状態にあっても、待機側の高圧制御油ポンプのサクション配管に空気が溜まることを防止でき、もってキャビテーションの発生等がなく、良好な高圧油発生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
図1は本発明による高圧油発生装置の第1の実施形態を示す系統構成図であり、図8と同一部品には同一符号を付して説明する。
【0030】
第1の実施の形態では、油タンク1の底部に接続されたサクション配管2の適宜2か所を分岐して接続される分岐配管を、サクション配管2より上方へ立上る登り勾配の分岐配管2a,2bとし、これら各分岐配管2a,2bに設けられる高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシングの最頂部間を逆U字形状の連通管11により接続する構成としたもので、それ以外の構成は図8と同様なので省略してある。
【0031】
このような構成の高圧油発生装置において、いま例えば微小気泡を含入する油にて高圧制御油ポンプ5Aの運転を長時間継続した場合を考える。また、運転中の高圧制御油ポンプ5A及び待機している高圧制御油ポンプ5Bのケーシングの最頂部間は連通管11により連通しているため、それぞれのケーシング内の油面レベルは一定レベルになっている。
【0032】
このような状態にあるとき、油タンク1より油がサクション配管2を通して高圧制御油ポンプ5Aに供給されると、この油は高圧油制御ポンプ5Aより高圧制御油となって吐出される。この場合、高圧制御油ポンプ5Aに気泡が含入した油が連続して供給されたとしても、一定量以上の空気は高圧制御油ポンプ5Aに吸引され、吐出されるため、ポンプ内の油面レベルはケーシング内に溜る空気圧により一定レベル以下になることはない。
【0033】
一方、高圧制御油ポンプ5Bにはサクション配管2を流れる油タンク1からの気泡を含入する油が分岐管2b側に通過する際、微小気泡が油中より連続的に分離して高圧制御油ポンプ5Bのケーシング内に侵入してくるが、高圧制御油ポンプ5A及び5B側のケーシングの最頂部相互間が連通管11により連通させてあるため、高圧制御油ポンプ5B側の油面レベルは高圧制御油ポンプ5A側と同一値となっている。従って、高圧制御油ポンプ5B側のケーシング内の油面レベルが微小気泡が溜ってキャビテーション発生レベル以下に低下するようなことがなくなる。
【0034】
以上は高圧制御油ポンプ5Aの連続運転の場合であるが、高圧制御油ポンプ5Bが連続連続して運転される場合でも、上記と同様の作用により高圧制御油ポンプ5A側のレベルは必要レベル以上に確保される。
【0035】
図2は本発明による高圧制御油発生装置の第2の実施の形態を示す系統構成図であり、図1と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0036】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態において、高圧制御油ポンプ5A及び5Bのケーシング最頂部間を接続した連通管11のそれぞれの最頂部側取出口近傍に止め弁12A,12Bを設け、中間部に常時開の3方弁13を設ける構成とするものである。
【0037】
このような構成の高圧油発生装置において、高圧制御油ポンプ5A又は5Bの運転中に各高圧制御油ポンプのケーシング内に空気が蓄積されると、3方弁13を開することにより、ケーシング内の空気を排出することができる。
【0038】
また、待機中の高圧制御油ポンプの交換時には、運転側のポンプの空気抜きを二重化されている空気抜き系統の止め弁を閉じることで、油漏れ等の可能性がなくなるため、信頼性及び運転性の向上を図ることができる。
【0039】
図3は本発明による高圧制御油発生装置の第3の実施の形態を示す系統構成図であり、図1と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0040】
第3の実施の形態では、高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシング最頂部と油タンク1の上部との間を連通管11aにより接続する構成としたものである。このような構成の高圧油発生装置とすれば、連通管11aの効果により各高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシング内の油面レベルは、各ケーシングより高い位置にある油タンク内の油面レベルと同一レベルとなる。
【0041】
従って、各高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシング内より気泡が除去されることになり、第1の実施の形態に比べてより確実な効果を得ることができる。図4は本発明による高圧油発生装置の第4の実施の形態の要部のみを示す系統構成図であり、図1と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0042】
第4の実施の形態では、各高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシング上部と油タンク1内の油貯蔵部(通常は貯蔵部の最下部)間を登り勾配を持たせた空気抜き配管14にて接続する構成としたものである。
【0043】
このような構成の高圧油発生装置とすれば、各高圧制御油ポンプ5A,5Bのケーシング内に常時微小気泡が含入した油タンク1内の油が供給されたとしても、気泡が登り勾配を持たせた空気抜き管14から、油タンク1内に貯蔵されている油を経由して油タンク1の油面上に排出されるため、如何なる高圧制御油ポンプ5A,5Bの運転状態にあってもケーシング内に空気が滞留することなく、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
図5は本発明による高圧油発生装置の第5の実施の形態の要部のみを示す系統構成図であり、図1と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0045】
第5の実施の形態では、油タンク1の底部に接続されたサクション配管2の適宜2か所を分岐するに際して、分岐配管2a,2bが下向きになるように分岐した後、高圧制御油ポンプ5A,5Bの吸込み入口側に立上げて接続する構成としたものである。
【0046】
このような構成の高圧油発生装置とすれば、例えば高圧制御油ポンプ5Aが常時運転されていたとしても、油タンク1内より流出する油中に含入する気泡が待機中の高圧制御油ポンプ5Bに接続された分岐管2bを通して下方に行くことはない。従って、待機中の高圧制御油ポンプ5Bのケーシング内に空気が滞留することを防止できるので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
高圧制御油ポンプ5Bが運転されている場合も、同様の作用により同一の効果を持たせることができる。
【0048】
図6は本発明による高圧油発生装置の第6の実施の形態の要部のみを示す系統構成図であり、図5と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0049】
第6の実施の形態では、油タンク1の底部に接続されたサクション配管2の適宜2か所を下向きに分岐した分岐配管2a,2bを接続すると共に、この分岐配管2a,2bに接続される高圧制御油ポンプ5A,5Bもサクション配管2よりも下方に配設する構成としたものである。
【0050】
このような構成の高圧油発生装置とすれば、前述同様にサクション配管2より各高圧制御油ポンプ5A,5Bへの分岐配管2a,2bが下方に向いているため、例えば高圧制御油ポンプ5Aが常時運転されていたとしても、油中の気泡が高圧制御油ポンプ5Bのサクション配管分岐管2bにて下方に行くことはない。
【0051】
従って、待機中の高圧制御油ポンプ5Bのケーシング内に空気が滞留することを防止できる。また、上記とは逆に高圧制御油ポンプ5Bが連続的に運転されている場合も、前述と同様の作用により、同一の効果を得ることができる。
【0052】
図7は本発明による高圧油発生装置の第7の実施の形態の要部のみを示す系統構成図であり、図5と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0053】
第7の実施の形態では、油ポンプサクション系統への微小気泡の含入を最大限阻止すべく、油タンク1内の対向する壁面に図示するように複数個の仕切板15を上下方向に一定の間隔を存して水平状態に互い違いに取付けるようにしたものである。
【0054】
このような構成の高圧油発生装置とすれば、戻り油管50を通して油タンク1内に油が注入されると、この油は各仕切板15に沿ってジグザグ状に移動しながら下降するので、油タンク1内での油の滞留時間が長くなり、油ポンプのサクション口に到達する間に微小気泡が油タンク1内の油面上の空間に浮上する。
【0055】
これにより、油タンク1内の油中に含入する気泡の抽出を促進することができる。なお、上記実施の形態では、油タンク1内に複数個の仕切板15を水平状態に配設する場合ついて述べたが、これらの仕切板15を常に気泡が上昇する方向に勾配を持たせた状態にして配設するようにしてもよい。このようにすれば、より気泡の抽出を促進する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明による高圧油発生装置の第1の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図2】本発明による高圧油発生装置の第2の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図3】本発明による高圧油発生装置の第3の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図4】本発明による高圧油発生装置の第4の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図5】本発明による高圧油発生装置の第5の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図6】本発明による高圧油発生装置の第6の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図7】本発明による高圧油発生装置の第7の実施の形態の要部を示す系統構成図。
【図8】従来の高圧油発生装置の一例を示す系統構成図。
【符号の説明】
【0057】
1……油タンク
2……サクション配管
2a,2b……分岐配管
3A,3B……入口弁
4A,4B……サクションストレーナ
5A,5B……高圧制御油ホンプ
6A,6B……レリーフ弁
7A,7B……ラインフィルタ
8A,8B……逆止弁
9……アキームレータ
10……油冷却器
11,11a……連通管
12……止め弁
13……3方弁
14……空気抜き管
15……仕切板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油タンクから油を導くサクション配管と、このサクション配管の適宜複数箇所を分岐して接続された分岐配管と、これら各分岐配管に常用及び待機用として設置された高圧制御油ポンプとを備えた油圧供給系統を構成し、この油圧供給系統の常用の高圧制御油ポンプの運転により前記油タンクより導かれた油を昇圧し制御機器又は非常油機器の油圧駆動系に供給する油圧発生装置において、
前記各分岐配管を前記セクション配管より一旦下方へ立下がる勾配の配管としたことを特徴とする油圧発生装置。
【請求項2】
請求項1記載の油圧発生装置において、
前記各高圧制御油ポンプのサクション配管の位置を、各高圧制御油ポンプより高い位置としたことを特徴とする油圧発生装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の油圧発生装置において、
前記油タンク内に、上下方向に一定の間隔を存し、且つ水平又は下方から上方に向って登り勾配になるように互い違いに配置した複数個の仕切板を設けたことを特徴とする油圧発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−226291(P2006−226291A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−74931(P2006−74931)
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【分割の表示】特願平10−10664の分割
【原出願日】平成10年1月22日(1998.1.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】