説明

治療薬剤の持続放出のための薬物コア

固体の薬物コア挿入体は、治療薬剤およびマトリックス前駆体を含む液体混合物をシース本体中に注入することによって製造することができる。注入は、周囲温度より低い温度において実施することができる。混合物を硬化させて、固体の薬物−マトリックスのコアを形成する。治療薬剤は、室温付近では、マトリックス材料中で液滴の分散系を形成する液体であってよい。固体の薬物コアの表面を、例えば、チューブを切断することによって暴露させ、固体の薬物コアの暴露表面は、患者内に埋め込まれた場合に、治療薬剤の治療分量を放出する。いくつかの実施形態では、挿入体本体は、治療薬剤の放出を、例えば、治療薬剤に対して実質的に不浸透性の材料を用いて抑制し、その結果、治療分量が暴露表面を通して放出され、それによって、治療薬剤の非標的組織への放出が回避される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インプラント内部に配置されるように適合されている薬物挿入体であって、前記インプラントは、体腔、体組織、体管もしくは体液の内部にまたはそれらに隣接して配置されるように適合されており、前記挿入体は、薬物コアと、前記薬物コアを部分的に覆うシース本体とを備え、前記薬物コアは、治療薬剤およびマトリックスを含み、前記マトリックスはポリマーを含み、前記シース本体は、前記一部からの前記薬剤の放出を抑制するために前記薬物コアの一部を覆って配置されて、前記インプラントが患者体内に挿入された場合に、前記薬剤を前記体腔、体組織、体管もしくは体液またはそれらの任意の組合せに放出するように適合される前記薬物コアの少なくとも一つの暴露表面を画定し、前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似する薬物挿入体。
【請求項2】
前記薬物挿入体または前記インプラントが、患者の眼内にまたは患者の眼に隣接して配置されるように適合されている、請求項1に記載の薬物挿入体。
【請求項3】
a)前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様かつ均一に分散するか;またはb)前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項1または2に記載の薬物挿入体。
【請求項4】
前記薬物コアの前記容積部内部の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部内部の前記治療薬剤の量と約30%以下だけ異なる、請求項1から3のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項5】
前記薬物コアの前記容積部内部の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部内部の前記治療薬剤の量と約20%以下だけ異なる、請求項1から3のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項6】
前記薬物コアの前記容積部内部の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部内部の前記治療薬剤の量と約10%以下だけ異なる、請求項1から3のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項7】
前記薬物コアの前記容積部内部の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部内部の前記治療薬剤の量と約5%以下だけ異なる、請求項1から3のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項8】
前記インプラントが涙点プラグである、請求項1から7のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項9】
複数の、請求項1から8のいずれかに記載の薬物挿入体であって、それぞれが、他の挿入体と比べて、前記薬剤の類似濃度を含む複数の薬物挿入体。
【請求項10】
前記薬剤の類似濃度が、それらの間で約30%以下異なる、請求項9に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項11】
前記薬剤の類似濃度が、それらの間で約20%以下異なる、請求項9に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項12】
前記薬剤の類似濃度が、それらの間で約10%以下異なる、請求項9に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項13】
前記薬剤の類似濃度が、それらの間で約5%以下異なる、請求項9に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項14】
前記インプラントが前記患者体内に挿入された場合に、前記暴露表面が、前記薬剤の治療分量を涙液中に少なくとも数日の期間にわたり放出するように適合されている、請求項1から13のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項15】
前記インプラントが前記患者体内に挿入された場合に、前記複数の薬物挿入体のそれぞれの前記暴露表面が、前記薬剤の治療分量を涙液中に少なくとも数日の期間にわたり放出するように適合されており、前記複数の薬物挿入体のそれぞれによって放出される前記薬剤の前記治療分量が類似する、請求項9から13のいずれかに記載の複数の薬物挿入体。
【請求項16】
前記複数の薬物挿入体のそれぞれによって放出される前記薬剤の前記治療分量が、それらの間で約30%以下だけ異なる、請求項15に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項17】
前記複数の薬物挿入体のそれぞれによって放出される前記薬剤の前記治療分量が、それらの間で約20%以下だけ異なる、請求項15に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項18】
前記複数の薬物挿入体のそれぞれによって放出される前記薬剤の前記治療分量が、それらの間で約10%以下だけ異なる、請求項15に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項19】
前記複数の薬物挿入体のそれぞれによって放出される前記薬剤の前記治療分量が、それらの間で約5%以下だけ異なる、請求項15に記載の複数の薬物挿入体。
【請求項20】
前記薬物コアが、約0.1wt%から約50wt%の薬剤を含む、請求項1から19のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項21】
前記マトリックスが、非生分解性シリコーンもしくはポリウレタンまたはそれらの組合せを含む、請求項1から20のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項22】
前記シース本体が、ポリイミド、PMMAもしくはPETのうちの少なくとも1つを含むポリマー、またはステンレス鋼もしくはチタンを含む金属を含み、前記ポリマーは、押し出されるかまたは成型される、請求項1から21のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項23】
前記薬剤が、緑内障医薬品、ムスカリン性薬剤、β遮断薬、α作動薬、炭酸脱水酵素抑制剤またはプロスタグランジンもしくはプロスタグランジン類似体;抗炎症剤;抗感染剤;乾燥眼医薬品;あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項1から22のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項24】
前記抗炎症剤が、ステロイド、軟ステロイドまたはNSAID、および鎮痛特性を示す他の化合物を含む、請求項1から23のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項25】
前記抗感染剤が、抗生物質、抗ウイルス剤または抗真菌剤を含む、請求項1から23のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項26】
前記乾燥眼医薬品が、シクロスポリン、抗ヒスタミン剤、オロパタジン等の肥満細胞安定化剤、粘滑薬またはヒアルロン酸ナトリウムを含む、請求項1から23のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項27】
前記薬剤がラタノプロストを含み、前記薬物挿入体中の前記薬剤の量が約10〜50μgである、請求項1から23のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項28】
不活性充填剤材料、塩、界面活性剤、分散剤、第2のポリマー、オリゴマーまたはそれらの組合せを含む放出速度改変材料を含む、請求項1から27のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項29】
前記薬物コアが、軸を有する実質的に円筒形の形態であり、前記薬物コアの前記露表面が、前記円筒形の形態の一端部上に配置され、前記シース本体によって覆われている前記薬物コアの表面が、前記円筒形の形態の前記表面の残部を構成する、請求項1から28のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項30】
前記薬剤が、前記薬物コア内部の前記マトリックス中に溶解している、請求項1から29のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項31】
前記薬剤がシクロスポリンを含み、前記マトリックスがポリウレタンを含む、請求項1から23のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項32】
前記シクロスポリンが、前記マトリックス中に溶解している、請求項31に記載の薬物挿入体。
【請求項33】
前記薬剤が、前記マトリックス全体にわたり少なくとも部分的に複数の固体または液体の内包物として存在し、前記内包物が、前記薬剤が約25℃で液体である場合に、約100μm以下の直径の前記薬剤の液滴を、または前記薬剤が約25℃で固体である場合に、約100μm以下の直径の前記薬剤の粒子を約25℃の温度において含む、請求項1から29および31のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項34】
内包物集団内における平均内包物直径および複数の内包物の直径のサイズ分布が、前記薬物コアから前記患者への前記薬剤の放出速度に影響を及ぼす、請求項33に記載の薬物挿入体。
【請求項35】
前記内包物が、約20μm未満の平均直径を有する、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項36】
前記内包物の直径の標準偏差が、約8μm未満である、請求項35に記載の薬物挿入体。
【請求項37】
前記内包物が、約15μm未満の平均直径を有する、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項38】
前記内包物の直径の標準偏差が、約6μm未満である、請求項37に記載の薬物挿入体。
【請求項39】
前記内包物が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項40】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項39に記載の薬物挿入体。
【請求項41】
前記内包物の直径の分布が、単分散分布である、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項42】
前記内包物が、約0.1μmから約50μmの範囲内の横断面のサイズを主に含む、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項43】
前記薬剤が、前記マトリックス中に、約25℃で液体の物理的状態である内包物を形成する、請求項34に記載の薬物挿入体。
【請求項44】
前記内包物が実質的にすべて、前記マトリックス内部において、約30μm未満の直径の前記薬剤の液滴である、請求項43に記載の薬物挿入体。
【請求項45】
前記液滴が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項43に記載の薬物挿入体。
【請求項46】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項43に記載の薬物挿入体。
【請求項47】
前記薬剤が、ラタノプロストである、請求項33および43〜46のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項48】
前記薬剤が、前記マトリックス中に、約25℃で固体の物理的状態である内包物を形成する、請求項33に記載の薬物挿入体。
【請求項49】
前記内包物が実質的にすべて、前記マトリックス内部において、約30μm未満の直径の前記薬剤の粒子である、請求項48に記載の薬物挿入体。
【請求項50】
前記マトリックス内部の平均粒子直径が約5〜50μmである、請求項48に記載の薬物挿入体。
【請求項51】
前記薬剤が、ビマトプロスト、オロパタジンまたはシクロスポリンである、請求項48〜50のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項52】
前記コアが、2つ以上の治療薬剤を含む、請求項1〜51のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項53】
前記薬物コアが、第1および第2の薬物コアを含む、請求項1〜52のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項54】
前記薬物挿入体が、前記シース本体内部に配置された2つの薬物コアを含み、第1の薬物コアが第1の薬剤および第1のマトリックスを含み、第2の薬物コアが第2の薬剤および第2のマトリックスを含み、前記第1の薬剤と前記第2の薬剤とが異なり、前記第1のマトリックスと前記第2のマトリックスとが、同一であるまたは相互に異なるのいずれかであり、前記インプラント本体は、前記シース本体内部に配置される前記第1および前記第2のコアを受容するように適合されている開口部を含み、前記薬物コアは、前記シース内部に前記インプラント本体の前記開口部内部において配置されるように適合されている、請求項53に記載の薬物挿入体。
【請求項55】
前記第1のマトリックスと前記第2のマトリックスとが、組成、暴露表面面積、界面活性剤、架橋剤、添加剤、マトリックス材料、処方、放出速度改変試薬または安定性のうちの少なくとも1つに関して相互に異なる、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項56】
前記薬物挿入体が前記インプラント本体内部に配置されており、前記インプラント本体が前記患者の眼内にまたは前記患者の眼に隣接して配置された場合に、前記第1の薬物コアが涙液に直接曝される表面を有し、前記第2の薬物コアが涙液に直接曝される表面を有さないように、前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアが、前記シース本体内部に配置される、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項57】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアが、前記シース本体内部で並んで配置される、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項58】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアがそれぞれ、円筒形の形状であり、前記シース本体の内部に配置され、前記薬物挿入体が前記インプラント本体内部に配置された場合に、前記第1の薬物コアは、前記インプラント本体中の開口部の近位端部付近に位置し、前記第2の薬物コアは、前記開口部の遠位端部付近に位置する、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項59】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアがそれぞれ、円筒形の形状であり、ただし、前記第1の薬物コアが第1の中心穴を有し、前記薬物コアは、前記シース本体内部に、前記薬物挿入体を受容するように適合されている前記インプラント本体の開口部内部において同心円状に位置し、前記第2の薬物コアは、前記第1の薬物コアの前記第1の中心穴内部にはまるように構成されている、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項60】
前記第1および第2の薬物コアが、前記インプラント本体の前記開口部内部において同心円状に位置し、前記第1の薬物コアは、第1の内部表面を暴露する第1の中心穴を有し、前記第2の薬物コアは、第2の内部表面を暴露する第2の中心穴を有し、前記第2の薬物コアは、前記第1の薬物コアの前記第1の中心穴内部にはまるように構成されており、前記開口部は、前記インプラント本体の近位端部から遠位端部まで伸びており、それによって、前記インプラント本体が患者内に挿入された場合に、涙液が前記開口部を通過し、前記第1および第2の中心穴の前記第1および第2の内部表面に接触し、前記第1および第2の治療薬剤を前記患者の小管内に放出することが可能となるように適合されている、請求項59に記載の薬物挿入体。
【請求項61】
前記第1の治療薬剤が、前記第1の薬剤が第1の期間を通して治療レベルで放出される放出プロファイルを有し、前記第2の治療薬剤が、前記第2の薬剤が第2の期間を通して治療レベルで放出される第2の放出プロファイルを有する、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項62】
前記第1の期間および前記第2の期間が、1週間から5年の間である、請求項61に記載の薬物挿入体。
【請求項63】
前記第1の放出プロファイルと前記第2の放出プロファイルとが実質的に同一である、請求項61に記載の薬物挿入体。
【請求項64】
前記第1の放出プロファイルと前記第2の放出プロファイルとが異なる、請求項61に記載の薬物挿入体。
【請求項65】
前記第1の薬物コア中および前記第2の薬物コア中の任意の内包物が個々に、約20μm未満の平均直径を有する、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項66】
前記第1の薬物コア中および前記第2の薬物コア中の任意の内包物が個々に、約8μm未満の直径の標準偏差を有する、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項67】
前記インプラント本体が、前記インプラント本体の近位端部から遠位端部まで伸びる中心孔を含み、したがって、涙液が前記インプラント本体を通過することが可能となるように適合されており、前記インプラント本体が前記患者の眼内にまたは前記患者の眼に隣接して配置された場合に、前記第1および第2の治療薬剤が小管内の涙液中に放出される、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項68】
前記第1の薬剤が、第1の効果および副作用を患者にもたらし、前記第2の薬剤が、前記第1の薬剤の前記副作用を緩和しまたは打ち消す第2の効果をもたらす、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項69】
医薬品含浸多孔性材料を前記第1のマトリックス、前記第2のマトリックスまたは両方の内部に配置することをさらに含み、薬物コア含有インプラントが涙点内に配置された場合に、前記医薬品含浸多孔性材料は、涙液に、前記医薬品含浸多孔性材料から前記第1の薬剤、前記第2の薬剤または両方を治療レベルで持続した期間にわたり放出させるように適合されており、前記医薬品含浸多孔性材料は、涙液と接触すると、第1の直径から第2の直径に膨潤することができるゲル材料である、請求項54に記載の薬物挿入体。
【請求項70】
前記第2の直径が、前記第1の直径より約50%大きい、請求項69に記載の薬物挿入体。
【請求項71】
前記医薬品含浸多孔性材料が、HEMA親水性ポリマーである、請求項69に記載の薬物挿入体。
【請求項72】
前記マトリックスが、ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーを含む、請求項1から71のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項73】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーが、脂肪族ポリウレタン、芳香族ポリウレタン、ポリウレタンヒドロゲル形成材料、親水性ポリウレタン、またはそれらの組合せを含む、請求項72に記載の薬物挿入体。
【請求項74】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーが、水性媒体と接触すると膨潤するように適合されているヒドロゲルを含み、前記シース本体が、それに応答して膨張するために十分な弾性を示すように適合されている、請求項72に記載の薬物挿入体。
【請求項75】
前記膨潤が、前記インプラント本体を前記患者の涙点の管内部に保持するように適合されている、請求項74に記載の薬物挿入体。
【請求項76】
前記治療薬剤が、シクロスポリンもしくはオロパタジン、シクロスポリンもしくはオロパタジンのプロドラッグもしくは誘導体、またはそれらの任意の組合せを含む、請求項72から75のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項77】
前記シクロスポリンもしくは前記オロパタジン、または前記シクロスポリンのプロドラッグもしくは誘導体、または前記オロパタジンのプロドラッグもしくは誘導体、あるいは前記それらの組合せの、前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーに対する重量比が、約1wt%から約70wt%である、請求項76に記載の薬物挿入体。
【請求項78】
前記コア中の前記薬剤の濃度が、前記暴露表面の近位の前記薬物コアの部分、前記暴露表面の遠位の部分、および前記近位の部分と前記遠位の部分との間に配置された部分において類似する、請求項1から77のいずれかに記載の薬物挿入体。
【請求項79】
前記近位の部分が、前記薬物コアの長さの少なくとも約10分の1の長さである、請求項78に記載の薬物挿入体。
【請求項80】
薬物挿入体もしくはインプラントの中にまたは薬物挿入体もしくはインプラントとして配置される、治療薬剤およびマトリックスを含む薬物コアであって、前記薬物挿入体または前記インプラントは、患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の内部にまたはそれらに隣接して配置されるように適合されており、前記マトリックスはポリマーを含み、前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似する薬物コア。
【請求項81】
前記薬物挿入体または前記インプラントが、患者の眼内にまたは患者の眼に隣接して配置されるように適合されている、請求項80に記載の薬物コア。
【請求項82】
a)前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様かつ均一に分散するか;またはb)前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項80または81に記載の薬物コア。
【請求項83】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約30%以下だけ異なる、請求項80から82のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項84】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約20%以下だけ異なる、請求項80から82のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項85】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約10%以下だけ異なる、請求項80から82のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項86】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約5%以下だけ異なる、請求項80から82のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項87】
前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様、均一に分散する、請求項80から82のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項88】
前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項80から86のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項89】
前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成し、前記内包物が、約20μm未満の平均直径を有する、請求項88に記載の薬物コア。
【請求項90】
前記内包物の直径の標準偏差が、約8μm未満である、請求項89に記載の薬物コア。
【請求項91】
前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成し、前記内包物が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項88に記載の薬物コア。
【請求項92】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項91に記載の薬物コア。
【請求項93】
前記薬物コアの近位部分の周り、中位部分の周り、および遠位部分の周りにおける等しい容積部中の前記治療薬剤の量が類似する、請求項80から92のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項94】
前記治療薬剤の量が、約30%以下だけ異なる、請求項93に記載の薬物コア。
【請求項95】
前記治療薬剤の量が、約20%以下だけ異なる、請求項93に記載の薬物コア。
【請求項96】
前記治療薬剤の量が、約10%以下だけ異なる、請求項93に記載の薬物コア。
【請求項97】
前記量が、約5%以下だけ異なる、請求項93に記載の薬物コア。
【請求項98】
前記ポリマーが、非生分解性のシリコーンもしくはポリウレタンまたはそれらの組合せを含む、請求項80から97のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項99】
前記薬剤が、緑内障医薬品、ムスカリン性薬剤、β遮断薬、α作動薬、炭酸脱水酵素抑制剤またはプロスタグランジンもしくはプロスタグランジン類似体;抗炎症剤;抗感染剤;乾燥眼医薬品;あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項80から98のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項100】
前記抗炎症剤が、ステロイド、軟ステロイドもしくはNSAID、および/または鎮痛特性を示す他の化合物を含む、請求項99に記載の薬物コア。
【請求項101】
前記抗感染剤が、抗生物質、抗ウイルス剤または抗真菌剤を含む、請求項99に記載の薬物コア。
【請求項102】
前記乾燥眼医薬品が、シクロスポリン、抗ヒスタミン剤および肥満細胞安定化剤、オロパタジン、粘滑薬、またはヒアルロン酸ナトリウムを含む、請求項99に記載の薬物コア。
【請求項103】
前記ポリマーがシリコーンを含む、請求項80から102のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項104】
前記治療薬剤がシクロスポリンを含み、前記ポリマーがポリウレタンを含む、請求項80から102のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項105】
不活性充填剤材料、塩、界面活性剤、分散剤、第2のポリマー、オリゴマーまたはそれらの組合せを含む放出速度改変材料を含む、請求項80から104のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項106】
シース本体内部に配置される、請求項80から105のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項107】
患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の中にまたはそれらに隣接して配置されるインプラント本体の形状に形成されている、請求項80から105のいずれかに記載の薬物コア。
【請求項108】
前駆体薬物コアを含有する前駆体シース本体を含む充填済み前駆体シースであって、前記薬物コアは、治療薬剤およびマトリックスを含み、前記マトリックスはポリマーを含み、前記前駆体シース本体は、前記薬剤に対して実質的に不浸透性であり、前記前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量は、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似する充填済み前駆体シース。
【請求項109】
複数の薬物挿入体が前記充填済み前駆体シースの分割によって製造されるように適合されており、各薬物挿入体は、個々のインプラント内部に配置されるように適合されており、前記インプラントは、体腔、体組織、体管もしくは体液の内部にまたはそれらに隣接して配置されるように適合されている、請求項108に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項110】
前記インプラントが、患者の眼内にまたは患者の眼に隣接して配置されるように適合されている、請求項108または109に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項111】
前記前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約30%以下だけ異なる、請求項108から110のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項112】
前記前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約20%以下だけ異なる、請求項108から110のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項113】
前記前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約10%以下だけ異なる、請求項108から110のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項114】
前記前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約5%以下だけ異なる、請求項108から110のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項115】
前記複数の挿入体の第1の挿入体中の前記薬剤の量が、前記複数の挿入体の任意の他の挿入体中の薬剤の量に類似する、請求項108から114のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項116】
前記第1の挿入体中の前記薬剤の量が、任意の他の挿入体中の薬剤の量と比較して約30%以下だけ異なる、請求項115に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項117】
前記第1の挿入体中の前記薬剤の量が、任意の他の挿入体中の薬剤の量と比較して約20%以下だけ異なる、請求項115に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項118】
前記第1の挿入体中の前記薬剤の量が、任意の他の挿入体中の薬剤の量と比較して約10%以下だけ異なる、請求項115に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項119】
前記第1の挿入体中の前記薬剤の量が、任意の他の挿入体中の薬剤の量と比較して約5%以下だけ異なる、請求項115に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項120】
前記インプラントが涙点プラグを含み、前記複数の挿入体のそれぞれが、その複数の個々の内部に配置されるように適合されている、請求項108から119のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項121】
前記挿入体が涙点プラグ内部に配置されており、前記涙点プラグが患者の涙点内に配置された場合に、そこから分割された各薬物挿入体の各暴露表面が、前記薬剤の治療分量を涙液中に少なくとも数日の期間にわたり放出するように適合されている、請求項120に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項122】
前記薬物コアが、約0.1wt%から約50wt%の前記薬剤を含む、請求項121に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項123】
前記マトリックスが、非生分解性シリコーンもしくはポリウレタンまたはそれらの組合せを含む、請求項108から122のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項124】
前記シース本体が、ポリイミド、PMMA、PETのうちの少なくとも1つを含むポリマー、またはステンレス鋼もしくはチタンを含み、前記ポリマーは、押し出されるかまたは成型される、請求項108から123のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項125】
前記薬剤が、緑内障医薬品、ムスカリン性薬剤、β遮断薬、α作動薬、炭酸脱水酵素抑制剤またはプロスタグランジンもしくはプロスタグランジン類似体;抗炎症剤;抗感染剤;乾燥眼医薬品;あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項108から124のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項126】
前記抗炎症剤が、ステロイド、軟ステロイドもしくはNSAID、および/または鎮痛特性を示す他の化合物を含む、請求項125に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項127】
前記抗感染剤が、抗生物質、抗ウイルス剤または抗真菌剤を含む、請求項125に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項128】
前記乾燥眼医薬品が、シクロスポリン、抗ヒスタミン剤および肥満細胞安定化剤、オロパタジン、粘滑薬、またはヒアルロン酸ナトリウムを含む、請求項125に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項129】
前記薬剤がラタノプロストを含み、前記複数の薬物挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が、約10〜50μgである、請求項125に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項130】
前記薬物挿入体が、不活性充填剤材料、塩、界面活性剤、分散剤、第2のポリマー、オリゴマーまたはそれらの組合せを含む放出速度改変材料を含む、請求項108から129のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項131】
刃物またはレーザーを用いて切断することによって分割されるように適合されている、請求項108から130のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項132】
前記薬剤が、前記マトリックス中に溶解している、請求項108から131のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項133】
前記薬剤が、前記マトリックス全体にわたり複数の固体または液体の内包物として分散し、前記内包物が、前記薬剤が約20℃で液体である場合に、約100μm以下の直径の前記薬剤の液滴を、または前記薬剤が約20℃で固体である場合に、約100μm以下の直径の前記薬剤の粒子を約20℃の温度において含む、請求項108から131のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項134】
前記内包物が、約20μm未満の平均直径を有する、請求項133に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項135】
前記内包物の直径の標準偏差が、約8μm未満である、請求項134に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項136】
前記内包物が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項133に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項137】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項136に記載の充填済み前駆体シース。
【請求項138】
前記複数の内包物の直径のサイズ分布が単分散である、請求項133から137のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項139】
a)前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様かつ均一に分散するか;またはb)前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項108から131のいずれかに記載の充填済み前駆体シース。
【請求項140】
患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の中にまたはそれらに隣接して配置されるインプラント本体であって、前記挿入体が前記インプラント内部に配置されており、前記インプラントが前記体腔、体組織、体管もしくは体液の中にまたはそれらに隣接して配置された場合に、前記挿入体の暴露表面が前記体腔、体組織、体管または体液に曝されるように薬物挿入体を受容するように適合されているチャンネルをその中に備え、前記薬物挿入体は、薬剤に対して実質的に不浸透性であるシース本体を含み、前記シース本体は、治療薬剤、およびポリマーを含むマトリックスを含む薬物コアを含有し、前駆体薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量は、前記前駆体薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似するインプラント本体。
【請求項141】
前記インプラントが、患者の眼内にまたは患者の眼に隣接して配置されるように適合されている、請求項140に記載のインプラント本体。
【請求項142】
a)前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様かつ均一に分散するか;またはb)前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項140または141に記載のインプラント本体。
【請求項143】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約30%以下だけ異なる、請求項140から142のいずれかに記載のインプラント本体。
【請求項144】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約20%以下だけ異なる、請求項140から142のいずれかに記載のインプラント本体。
【請求項145】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約10%以下だけ異なる、請求項140から142のいずれかに記載のインプラント本体。
【請求項146】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約5%以下だけ異なる、請求項140から142のいずれかに記載のインプラント本体。
【請求項147】
前記暴露表面が、前記患者の眼内にまたは前記患者の眼に隣接して配置された場合に、前記治療分量を、強膜、角膜または硝子体のうちの少なくとも1つの中に放出することができる、請求項140から146のいずれかに記載のインプラント。
【請求項148】
前記薬剤を涙液中に放出するための、患者の涙点内に配置されるように適合されている涙点プラグを含む、請求項140から146のいずれかに記載のインプラント。
【請求項149】
前記治療薬剤が、前記マトリックス中で溶解性である、請求項140から148のいずれかに記載のインプラント。
【請求項150】
前記治療薬剤が、前記マトリックス内部で内包物を形成するが、前記インプラントが眼内にまたは眼に隣接して配置された場合に、前記インプラントが眼に隣接して配置された場合に、前記暴露表面が前記薬剤の治療分量を涙液に一定期間にわたり放出することができるように十分に前記マトリックス中で溶解性であるかまたは前記マトリックスを通して輸送可能である、請求項140から148のいずれかに記載のインプラント。
【請求項151】
前記薬剤の放出速度が、前記マトリックス中に溶解する前記薬剤の濃度によって部分的には決定される、請求項140から150のいずれかに記載のインプラント。
【請求項152】
前記マトリックスが、前記内包物を含有する、架橋結合した水不溶性の固体材料を含む、請求項140から151のいずれかに記載のインプラント。
【請求項153】
前記架橋結合した水不溶性の固体材料が、シリコーンまたはポリウレタンを含む、請求項152に記載のインプラント。
【請求項154】
前記マトリックスが、有効量の放出速度変更材料をさらに含み、前記放出速度変更材料は、架橋剤、不活性充填剤材料、界面活性剤、分散剤、第2のポリマーもしくはオリゴマーまたはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項140から153のいずれかに記載のインプラント。
【請求項155】
前記薬物コアが、約5%から約50%の前記治療薬剤を含む、請求項140から154のいずれかに記載のインプラント。
【請求項156】
薬剤の前記内包物が、液体または固体の物理形態である、請求項140から155のいずれかに記載のインプラント。
【請求項157】
前記シース本体が、ポリイミド、PMMA、PETのうちの少なくとも1つを含むポリマー、またはステンレス鋼もしくはチタンを含み、前記ポリマーは、押し出されるかまたは成型される、請求項140から156のいずれかに記載のインプラント。
【請求項158】
前記インプラント本体が、シリコーンまたはヒドロゲルうちの少なくとも1つを含む、請求項140から157のいずれかに記載のインプラント。
【請求項159】
前記薬剤が、前記マトリックス全体にわたり複数の固体または液体の内包物として含有され、前記内包物が、前記薬剤が約20℃で液体である場合に、約200μm以下の直径の前記薬剤の液滴を、または前記薬剤が約20℃で固体である場合に、約200μm以下の直径の前記薬剤の粒子を約20℃の温度において含む、請求項140から158のいずれかに記載のインプラント。
【請求項160】
前記内包物が、約20μm未満の平均直径を有する、請求項159に記載のインプラント。
【請求項161】
前記内包物の直径の標準偏差が、約8μm未満である、請求項160に記載のインプラント。
【請求項162】
前記内包物が、約15μm未満の平均直径を有する、請求項159に記載のインプラント。
【請求項163】
前記内包物の直径の標準偏差が、約6μm未満である、請求項160に記載のインプラント。
【請求項164】
前記内包物が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項159に記載のインプラント。
【請求項165】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項164に記載のインプラント。
【請求項166】
前記複数の内包物の直径のサイズ分布が単分散である、請求項159に記載のインプラント。
【請求項167】
前記内包物が、約0.1μmから約50μmの範囲内の横断面サイズを含む、請求項159に記載のインプラント。
【請求項168】
前記薬剤が、前記マトリックス中に、約20℃で液体の物理的状態である内包物を形成する、請求項159に記載のインプラント。
【請求項169】
前記薬剤が、前記マトリックス中に、約20℃で固体の物理的状態である内包物を形成する、請求項159に記載のインプラント。
【請求項170】
患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の内部にまたはそれらに隣接して配置されるように適合されているインプラント本体のための薬物挿入体を製造する方法であって、前記挿入体は、薬物コアと、前記薬物コアを部分的に覆うシース本体とを備え、前記薬物コアは、治療薬剤およびマトリックスを含み、前記マトリックスはポリマーを含み、前記シース本体は、前記薬物コアの一部を覆って配置されて、前記インプラントが患者体内に挿入された場合に、前記一部からの前記薬剤の放出を抑制し、したがって、前記薬剤を放出するように適合されている、前記薬物コアの少なくとも1つの暴露表面を画定し、
前記方法は、前記シース本体内に、約25℃未満の温度において、マトリックス前駆体および前記治療薬剤を含む混合物を注入し、その結果、前記シース本体を、それを用いて実質的に充填するステップと;次いで、前記混合物を前記シース本体内部で硬化させて、前記シース本体内部に前記薬物コアを形成するステップとを含み、前記薬物コアの容積部中の治療薬剤の量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の治療薬剤の量に類似する方法。
【請求項171】
患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の内部にまたはそれらに隣接して配置されるように適合されているインプラント本体のための薬物挿入体を製造する方法であって、
前駆体シース本体内に、約25℃未満の温度において、治療薬剤および前駆体マトリックスを含む混合物を注入し、その結果、前記前駆体シースを、それを用いて実質的に充填するステップであって、前記前駆体シース本体は、前記薬剤に対して実質的に不浸透性であるステップと、
前記混合物を前記前駆体シース本体中で硬化させて、前駆体薬物コアを含有する硬化した充填済み前駆体シース本体をもたらすステップと、
前記硬化した充填済み前駆体シースを分割して、複数の薬物挿入体を形成するステップとを含み、
各薬物挿入体は、個々のインプラント本体内部にはまるように適合されており、各薬物挿入体は、薬物コアおよびシース本体を含み、前記シース本体は、前記薬物コアの一部を覆って配置されて、前記挿入体がインプラントの内部に配置されており、前記インプラントが患者体内に挿入された場合に、前記一部からの前記薬剤の放出を抑制し、したがって、前記薬剤を放出するように適合されている、前記薬物コアの少なくとも1つの暴露表面を画定し、前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似する方法。
【請求項172】
前記複数の薬物挿入体のそれぞれが、実質的に同一の長さであり、前記複数の第1の挿入体中の前記薬剤の量が、前記複数の任意の他の挿入体中の薬剤の量に類似する、請求項171に記載の薬物挿入体を製造する方法。
【請求項173】
前記インプラントが、患者の眼内または患者の眼に隣接して配置されるように適合されている、請求項170、171または172に記載の薬物挿入体を製造する方法。
【請求項174】
a)前記治療薬剤が、前記マトリックス全体にわたり一様かつ均一に分散するか;またはb)前記治療薬剤が、前記マトリックス内部に少なくとも部分的に固体もしくは液体の内包物を形成する、請求項170から173のいずれかに記載の薬物挿入体を製造する方法。
【請求項175】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約30%以下だけ異なる、請求項170から174のいずれかに記載の方法。
【請求項176】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約20%以下だけ異なる、請求項170から174のいずれかに記載の方法。
【請求項177】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約10%以下だけ異なる、請求項170から174のいずれかに記載の方法。
【請求項178】
前記薬物コアの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量と約5%以下だけ異なる、請求項170から174のいずれかに記載の方法。
【請求項179】
前記複数の挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が、それらの間で約30%以下だけ異なる、請求項170から178のいずれかに記載の方法。
【請求項180】
前記複数の挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が、それらの間で約20%以下だけ異なる、請求項170から178のいずれかに記載の方法。
【請求項181】
前記複数の挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が、それらの間で約10%以下だけ異なる、請求項170から178のいずれかに記載の方法。
【請求項182】
前記複数の挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が、それらの間で約5%以下だけ異なる、請求項170から178のいずれかに記載の方法。
【請求項183】
前記前駆体挿入体を分割するステップが、前記前駆体挿入体を刃物またはレーザーを用いて切断することを含む、請求項170から182のいずれかに記載の方法。
【請求項184】
前記インプラントが、前記患者の涙点内に配置されるように適合されている涙点プラグを含む、請求項170から183のいずれかに記載の方法。
【請求項185】
前記挿入体が、前記涙点プラグ中に配置されており、前記涙点プラグが患者の涙点内に配置された場合に、前記暴露表面が、前記薬剤の治療分量を涙液中に少なくとも数日の期間にわたり放出するように適合されている、請求項170から184のいずれかに記載の方法。
【請求項186】
前記混合物が、前記マトリックス前駆体および前記薬剤が溶解性を示す溶媒をさらに含み、硬化ステップが、前記シース本体または前駆体シース本体のそれぞれの中への注入ステップの後に、前記溶媒の少なくとも部分的な除去を含む、請求項170から185のいずれかに記載の方法。
【請求項187】
硬化ステップが、加熱、真空処理または両方を含む、請求項170から186のいずれかに記載の方法。
【請求項188】
前記溶媒が、炭化水素、エステル、ハロカーボン、アルコール、アミドまたはそれらの組合せを含む、請求項186に記載の方法。
【請求項189】
前記溶媒がハロカーボンを含み、前記薬剤がシクロスポリンを含む、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記混合物を硬化するステップが、前記混合物を、ある相対湿度において一定期間である温度までに加熱することを含む、請求項170から189のいずれかに記載の方法。
【請求項191】
前記温度が約20℃から約100℃の範囲を含み、前記相対湿度が約40%から約100%の範囲を含み、前記期間が約1分から約48時間の範囲を含む、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記温度が少なくとも約40℃であり、前記相対湿度が少なくとも約80%であり、または両方である、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
硬化ステップが、前記マトリックス前駆体の重合もしくは架橋結合または両方のステップを含む、請求項170から192のいずれかに記載の方法。
【請求項194】
触媒の存在下における重合もしくは架橋結合または両方を含む、請求項193に記載の方法。
【請求項195】
前記触媒が、スズ化合物または白金化合物を含む、請求項194に記載の方法。
【請求項196】
前記触媒が、ビニル水素化物系を有する白金またはアルコキシ系を有するスズのうちの少なくとも1つを含む、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記混合物が、超音波処理を含む方法によって調製される、請求項170から196のいずれかに記載の方法。
【請求項198】
注入ステップが、少なくとも約40psiの圧力下における注入を含む、請求項170から197のいずれかに記載の方法。
【請求項199】
前記温度が、約−50℃から約25℃の温度を含む、請求項170から198のいずれかに記載の方法。
【請求項200】
前記温度が、約−20℃から約0℃の温度を含む、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記シース本体または前駆体シース本体がそれぞれ、約0.5cm/秒以下の速度で充填されるように、前記混合物が注入される、請求項170から200のいずれかに記載の方法。
【請求項202】
各薬物挿入体が、その一端部において密封され、第2の端部が暴露表面をもたらす、請求項170から201のいずれかに記載の方法。
【請求項203】
各薬物挿入体が、UV硬化性接着剤、シアノアクリレート、エポキシを用いて、つまむことによって、加熱溶接を用いて、または蓋を用いて、その一端部において密封される、請求項202に記載の方法。
【請求項204】
前記薬物挿入体に、UV硬化性接着剤を加えてUV光を照射するステップをさらに含む、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
各薬物挿入体を、その一端部を密封した後に、前記挿入体をその中に受容するように適合されているインプラント本体のチャンネル中に挿入するステップをさらに含む、請求項203に記載の方法。
【請求項206】
前記挿入体が、約0.1wt%から約50wt%の前記薬剤を含む、請求項170から205のいずれかに記載の方法。
【請求項207】
前記マトリックスが、非生分解性シリコーンまたはポリウレタンを含む、請求項170から206のいずれかに記載の方法。
【請求項208】
前記シースまたは前駆体シースが、ポリイミド、PMMA、PET、ステンレス鋼またはチタンのうちの少なくとも1つを含む、請求項170から207のいずれかに記載の方法。
【請求項209】
前記薬剤が、緑内障医薬品、ムスカリン性薬剤、β遮断薬、α作動薬、炭酸脱水酵素抑制剤またはプロスタグランジンもしくはプロスタグランジン類似体;抗炎症剤;抗感染剤;乾燥眼医薬品;あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項170から208のいずれかに記載の方法。
【請求項210】
前記抗炎症剤が、ステロイド、軟ステロイドもしくはNSAID、および/または鎮痛特性を示す他の化合物を含む、請求項209に記載の方法。
【請求項211】
前記抗感染剤が、抗生物質、抗ウイルス剤または抗真菌剤を含む、請求項209に記載の方法。
【請求項212】
前記乾燥眼医薬品が、シクロスポリン、オロパタジン、粘滑薬またはヒアルロン酸ナトリウムを含む、請求項209に記載の方法。
【請求項213】
前記薬剤がラタノプロストを含み、前記マトリックスがシリコーンまたはポリウレタンを含み、前記複数の薬物挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の量が約10〜50μgである、請求項170から209のいずれかに記載の方法。
【請求項214】
前記薬剤がシクロスポリンを含み、前記マトリックスがシリコーンまたはポリウレタンを含み、前記複数の薬物挿入体のそれぞれの中の前記薬剤の相対的な量が、前記コアの約1%から約50%の範囲である、請求項170から209のいずれかに記載の方法。
【請求項215】
前記薬物挿入体が、不活性充填剤材料、塩、界面活性剤、分散剤、第2のポリマー、オリゴマーまたはそれらの組合せを含む放出速度改変材料を含む、請求項170から214のいずれかに記載の方法。
【請求項216】
前記薬物コアが、軸を有する実質的に円筒形の形態であり、前記シースによって覆われていない前記薬物コアの表面が、前記円筒形の形態の一端部上に配置され、前記シースによって覆われている前記薬物コアが、前記円筒形の形態の前記表面の残部上に配置される、請求項170から215のいずれかに記載の方法。
【請求項217】
前記薬剤が、前記マトリックス中に溶解している、請求項170から216のいずれかに記載の方法。
【請求項218】
前記薬剤がシクロスポリンを含み、前記マトリックスがポリウレタンを含む、請求項10から217のいずれかに記載の方法。
【請求項219】
前記薬剤が、前記マトリックス内部で複数の固体または液体の内包物として分散し、前記内包物が、前記薬剤が約25℃で液体である場合に、約200μm以下の直径の前記薬剤の液滴を、または前記薬剤が約25℃で固体である場合に、約200μm以下の直径の前記薬剤の粒子を約25℃の温度において含む、請求項170から218のいずれかに記載の方法。
【請求項220】
前記内包物が、約20μm未満の平均直径を有する、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
前記内包物の直径の標準偏差が、約8μm未満である、請求項220に記載の方法。
【請求項222】
前記内包物が、約15μm未満の平均直径を有する、請求項219に記載の方法。
【請求項223】
前記内包物の直径の標準偏差が、約6μm未満である、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
前記内包物が、約10μm未満の平均直径を有する、請求項219に記載の方法。
【請求項225】
前記内包物の直径の標準偏差が、約4μm未満である、請求項224に記載の方法。
【請求項226】
前記内包物の直径の分布が、単分散分布である、請求項218から225のいずれかに記載の方法。
【請求項227】
前記混合物が、超音波処理を含む工程によって調製される、請求項170から226のいずれかに記載の方法。
【請求項228】
前記内包物が、約0.1μmから約50μmの範囲内の横断面サイズを含む、請求項219に記載の方法。
【請求項229】
前記薬剤が、前記マトリックス内部に、約20℃で液体の物理的状態である内包物を形成する、請求項170から228のいずれかに記載の方法。
【請求項230】
前記内包物が実質的にすべて、前記マトリックス内部において、約50μm未満の直径の前記薬剤の液滴である、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記マトリックス内部の平均液滴直径が、約5〜50μmである、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記薬剤がラタノプロストである、請求項170から231のいずれかに記載の方法。
【請求項233】
前記薬剤の物理的状態が、約25℃で固体である、請求項170から228のいずれかに記載の方法。
【請求項234】
前記薬剤が、前記マトリックス中に内包物を形成し、前記内包物の物理的状態が、約25℃で固体である、請求項233に記載の方法。
【請求項235】
前記内包物が実質的にすべて、前記マトリックス内部において、約50μm未満の直径の前記薬剤の粒子である、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
前記マトリックス内部の平均粒子直径が、約5〜50μmである、請求項235に記載の方法。
【請求項237】
前記薬剤が、ビマトプロスト、オロパタジンまたはシクロスポリンである、請求項235または236に記載の方法。
【請求項238】
各薬物挿入体が、2つ以上の治療薬剤を含む、請求項170から237のいずれかに記載の方法。
【請求項239】
各薬物コアが、第1および第2の薬物コアを含む、請求項170から238のいずれかに記載の方法。
【請求項240】
前記第1および第2の薬物コアが並んで位置し、一緒になって、前記シース本体内部において前記薬物コアである円柱を形成する、請求項239に記載の方法。
【請求項241】
前記薬物コアが、2つの薬物コアを含み、第1の薬物コアが、第1の薬剤および第1のマトリックスを含み、第2の薬物コアが、第2の薬剤および第2のマトリックスを含み、前記第1の薬剤と前記第2の薬剤とが異なり、前記第1のマトリックスと前記第2のマトリックスとが、同一であるまたは相互に異なるのいずれかであり、前記インプラント本体は、前記第1および前記第2の薬物コアを含む前記薬物挿入体を受容するように適合されている開口部を含み、前記薬物コアを前記挿入体内部に配置してから、前記挿入体を前記インプラント本体の前記開口部内部に配置するステップをさらに含む、請求項239または240に記載の方法。
【請求項242】
前記第1のマトリックスと前記第2のマトリックスとが、組成、暴露表面面積、界面活性剤、架橋剤、添加剤、マトリックス材料、処方または安定性のうちの少なくとも1つに関して相互に異なる、請求項241に記載の方法。
【請求項243】
前記第1の薬物コアが涙液に直接曝される表面を有し、前記第2の薬物コアが前記第1の薬物コアに曝される表面を有するように、前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアが、前記シース内部に配置される、請求項241または242に記載の方法。
【請求項244】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアが、前記シース内部で並んで配置される、請求項243に記載の方法。
【請求項245】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアがそれぞれ、円筒形の形状であり、前記薬物コアの内部に配置され、前記第1の薬物コアは、前記薬物コアを受容するように適合されている前記インプラント本体中の開口部の近位端部付近に位置し、前記第2の薬物コアは、前記開口部の遠位端部付近に位置する、請求項241から243のいずれかに記載の方法。
【請求項246】
前記第1の薬物コアおよび前記第2の薬物コアがそれぞれ、円筒形の形状であり、前記薬物コアを受容するように適合されている前記インプラント本体の開口部内部において同心円状に位置し、前記第1の薬物コアは、第1の中心穴を有し、前記第2の薬物コアは、前記第1の薬物コアの前記第1の中心穴内部にはまるように構成されている、請求項241から243のいずれかに記載の方法。
【請求項247】
前記第1および第2の薬物コアが、前記開口部内部において同心円状に位置し、前記第1の薬物コアは、第1の内部表面を暴露する第1の中心穴を有し、前記第2の薬物コアは、第2の内部表面を暴露する第2の中心穴を有し、前記第2の薬物コアは、前記第1の薬物コアの前記第1の中心穴内部にはまるように構成されており、前記開口部は、涙液または涙膜液が前記開口部を通過し、前記第1および第2の中心穴の前記第1および第2の内部表面に接触し、前記第1および第2の治療薬剤を小管内に放出することが可能となるように適合されている埋込み型本体の近位端部から遠位端部まで伸びている、請求項241から243のいずれかに記載の方法。
【請求項248】
前記挿入体が、埋め込まれた場合に、前記第1の治療薬剤が第1の期間を通して治療レベルで放出し、前記第2の治療薬剤が第2の期間を通して治療レベルで放出するように適合されている、請求項238から247のいずれかに記載の方法。
【請求項249】
前記第1の治療薬剤が第1の期間を通して治療レベルで放出し、前記第2の治療薬剤が第2の期間を通して治療レベルで放出する、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記第1の期間および前記第2の期間が、1週から5年の間である、請求項249に記載の方法。
【請求項251】
前記第1の期間と前記第2の期間とが実質的に同一である、請求項249に記載の方法。
【請求項252】
前記第1の期間と前記第2の期間とが異なる、請求項249に記載の方法。
【請求項253】
前記開口部を覆う、前記インプラント本体に連結している頭部を配置するステップをさらに含み、前記頭部は、前記第1および第2の治療薬剤に対して浸透性である、請求項238から252のいずれかに記載の方法。
【請求項254】
前記治療レベルが、滴下投与分量以下である、請求項170から253のいずれかに記載の方法。
【請求項255】
前記治療レベルが、滴下投与分量の10%未満である、請求項254に記載の方法。
【請求項256】
医薬品含浸多孔性材料を前記第1のマトリックス、前記第2のマトリックスまたは両方の内部に配置するステップをさらに含み、前記医薬品含浸多孔性材料は、薬物コア含有インプラントが涙点内に配置された場合に、涙液がそこから前記第1の薬剤、前記第2の薬剤または両方を治療レベルで持続した期間にわたり放出するように適合されており、第1の直径から第2の直径に膨潤することができるゲル材料である、請求項238から255のいずれかに記載の方法。
【請求項257】
前記第2の直径が、前記第1の直径より約50%大きい、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
前記医薬品含浸多孔性材料が、HEMA親水性ポリマーである、請求項256に記載の方法。
【請求項259】
涙液が前記インプラント本体を通過し、前記第1および第2の治療薬剤を小管内に放出することが可能となるように適合されている前記インプラント本体の近位端部から遠位端部に伸びる中心孔を、前記インプラント本体が含む、請求項238から258のいずれかに記載の方法。
【請求項260】
前記第1の薬剤が、第1の効果および副作用を患者にもたらし、前記第2の薬剤が、前記第1の薬剤の前記副作用を和らげるまたは無効にする第2の効果をもたらす、請求項238から259のいずれかに記載の方法。
【請求項261】
前記マトリックスが、ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーを含む、請求項170から260のいずれかに記載の方法。
【請求項262】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーが、脂肪族ポリウレタン、芳香族ポリウレタン、ポリウレタンヒドロゲル形成材料、親水性ポリウレタン、またはそれらの組合せを含む、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーが、水性媒体と接触すると膨潤するように適合されているヒドロゲルを含み、前記シースが、それに応答して膨張するために十分な弾性を示すように適合されている、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
前記膨潤が、前記プラグを涙点の管内部に保持するように適合されている、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
前記治療薬剤が、シクロスポリンもしくはオロパタジン、シクロスポリンもしくはオロパタジンのプロドラッグもしくは誘導体、またはそれらの任意の組合せを含む、請求項170から264のいずれかに記載の方法。
【請求項266】
前記シクロスポリンもしくは前記オロパタジン、または前記シクロスポリンのプロドラッグもしくは誘導体、または前記オロパタジンのプロドラッグもしくは誘導体、あるいは前記それらの組合せの、前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーに対する重量比が、約1wt%から約70wt%である、請求項265に記載の方法。
【請求項267】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマー、および前記シクロスポリンもしくはオロパタジンまたはシクロスポリンもしくはオロパタジンの前記プロドラッグもしくは誘導体あるいはそれらの組合せの分量または濃度を選択して、前記薬剤の、前記患者の涙液中への放出プロファイルを得る、請求項265または266に記載の方法。
【請求項268】
前記薬物コアが、第2の治療薬剤をさらに含む、請求項170から267のいずれかに記載の方法。
【請求項269】
前記ポリウレタンのポリマーまたはコポリマーと前記治療薬剤とを融解および混合することによって前記混合物を形成するステップを含む、請求項170から268のいずれかに記載の方法。
【請求項270】
前記治療薬剤が、前記混合物中の溶融した形態である、請求項170から269のいずれかに記載の方法。
【請求項271】
前記治療薬剤が、前記混合物中の固体の形態である、請求項170から270のいずれかに記載の方法。
【請求項272】
請求項170から271のいずれかに記載の方法によって作製される薬物挿入体。
【請求項273】
治療を必要とする患者の不全状態を治療する方法であって、請求項1〜79のいずれか一項に記載の薬物挿入体、または請求項80〜107のいずれか一項に記載の薬物コア、または請求項108〜139のいずれか一項に記載の充填済み前駆体シースの分割によって得た薬物コア、または請求項140〜169のいずれか一項に記載の薬物インプラント、または請求項270に記載の薬物挿入体を含むインプラントを、前記患者中に配置するステップを含み、前記治療薬剤は、前記患者の眼内にまたは前記患者の眼に隣接して前記不全状態を治療するように適合されており、その結果、前記薬物が身体組織中または体液中に放出される方法。
【請求項274】
前記不全状態が緑内障を含み、前記薬剤がプロスタグランジン類似体である、請求項273に記載の方法。
【請求項275】
前記マトリックスが、非生分解性のシリコーンまたはポリウレタンのポリマーを含む、請求項273に記載の方法。
【請求項276】
前記プロスタグランジン類似体がラタノプロストである、請求項274に記載の方法。
【請求項277】
前記不全状態が、乾燥眼または眼の炎症を含み、前記薬剤が、シクロスポリンもしくはオロパタジン、またはシクロスポリンもしくはオロパタジンのプロドラッグもしくは誘導体である、請求項275に記載の方法。
【請求項278】
前記マトリックスがポリウレタンを含む、請求項277に記載の方法。
【請求項279】
治療を必要とする患者の不全状態を治療するように適合されているインプラントの製造における、請求項1〜79のいずれか一項に記載の薬物挿入体、または請求項80〜107のいずれか一項に記載の薬物コア、または請求項08〜139のいずれか一項に記載の充填済み前駆体シースの分割によって得た薬物コア、または請求項140〜169のいずれか一項に記載の薬物インプラント、または請求項270に記載の薬物挿入体の使用。
【請求項280】
ラタノプロストを緑内障の治療を必要とする患者の眼に持続的に放出させるための涙腺インプラント内部に配置されるように適合されている薬物挿入体であって、薬物コアと、前記薬物コアを部分的に覆うシース本体とを備え、前記薬物コアは、ラタノプロストおよびマトリックスを含み、前記マトリックスはシリコーンポリマーを含み、前記シース本体は、前記薬物コアの一部を覆って配置されて、その一部からの前記ラタノプロストの放出を抑制し、したがって、前記シース本体によって覆われていない、前記薬物コアの少なくとも1つの暴露表面を画定し、それによって、前記ラタノプロストを前記眼に放出するように適合されており、前記薬物コアの容積部中の前記ラタノプロストの量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記ラタノプロストの量に類似する薬物挿入体。
【請求項281】
前記薬物コアの容積部中の前記ラタノプロストの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記ラタノプロストの量と約30%以下だけ異なる、請求項280に記載の薬物挿入体。
【請求項282】
前記薬物コアの容積部中の前記ラタノプロストの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記ラタノプロストの量と約20%以下だけ異なる、請求項280に記載の薬物挿入体。
【請求項283】
前記薬物コアの容積部中の前記ラタノプロストの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記ラタノプロストの量と約10%以下だけ異なる、請求項280に記載の薬物挿入体。
【請求項284】
前記薬物コアの容積部中の前記ラタノプロストの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記ラタノプロストの量と約5%以下だけ異なる、請求項280に記載の薬物挿入体。
【請求項285】
シクロスポリンを乾燥眼または眼の炎症の治療のために眼に持続的に放出させるための涙点プラグ内部に配置されるように適合されている薬物挿入体であって、薬物コアと、前記薬物コアを部分的に覆うシース本体とを備え、前記薬物コアは、シクロスポリンおよびマトリックスを含み、前記マトリックスはポリウレタンポリマーを含み、前記シース本体は、前記薬物コアの一部を覆って配置されて、前記一部からの前記シクロスポリンの放出を抑制し、したがって、前記シース本体によって覆われていない、前記薬物コアの少なくとも1つの暴露表面を画定し、前記シクロスポリンを前記眼に放出するように適合されており、前記薬物コアの容積部中の前記シクロスポリンの量は、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記シクロスポリンの量に類似する薬物挿入体。
【請求項286】
前記薬物コアの容積部中の前記シクロスポリンの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記シクロスポリンの量と約30%以下だけ異なる、請求項285に記載の薬物挿入体。
【請求項287】
前記薬物コアの容積部中の前記シクロスポリンの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記シクロスポリンの量と約20%以下だけ異なる、請求項285に記載の薬物挿入体。
【請求項288】
前記薬物コアの容積部中の前記シクロスポリンの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記シクロスポリンの量と約10%以下だけ異なる、請求項285に記載の薬物挿入体。
【請求項289】
前記薬物コアの容積部中の前記シクロスポリンの量が、前記薬物コアの任意の他の等しい容積部中の前記シクロスポリンの量と約5%以下だけ異なる、請求項285に記載の薬物挿入体。
【請求項290】
治療薬剤を、眼もしくは周囲組織または全身、あるいはそれらの任意の組合せに持続的に放出するように適合されている、請求項1〜79のいずれか一項に記載の薬物挿入体、または請求項80〜107のいずれか一項に記載の薬物コア、または請求項108〜139のいずれか一項に記載の充填済み前駆体シースの分割によって得た薬物コア、または請求項140〜169のいずれか一項に記載の薬物インプラント、または請求項270に記載の薬物挿入体。
【請求項291】
前記温度が、約20℃未満の温度を含む、請求項170〜271のいずれか一項に記載の方法。
【請求項292】
前記温度が、約15℃未満の温度を含む、請求項170〜271のいずれか一項に記載の方法。
【請求項293】
前記温度が、約10℃未満の温度を含む、請求項170〜271のいずれか一項に記載の方法。
【請求項294】
前記温度が、約5℃未満の温度を含む、請求項170〜271のいずれか一項に記載の方法。
【請求項295】
前記ラタノプロストが、前記シリコーン内部にその液滴として分散している、請求項280に記載の薬物挿入体。
【請求項296】
前記シクロスポリンが、前記ポリウレタン内部に溶解している、請求項285に記載の薬物挿入体。
【請求項297】
患者の体腔、体組織、体管もしくは体液の中にまたはそれらに隣接して配置されるインプラント本体の形状に形成されている、請求項80〜107のいずれか一項に記載の薬物コア。
【請求項298】
ポリマーおよびその中に配置されている治療薬剤を含むインプラントであって、前記インプラントの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記インプラントの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似するインプラント。
【請求項299】
ポリマーおよびその中に配置されている治療薬剤を含むインプラントを製造する方法であって、前記インプラントの容積部中の前記治療薬剤の量が、前記インプラントの任意の他の等しい容積部中の前記治療薬剤の量に類似し、ポリマーおよび治療薬剤を含む混合物を型内に注入するステップを含む方法において、前記混合物を約25℃未満の温度において注入するステップを含むことを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図2I】
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【図2J】
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【図2K】
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【図2L】
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【図2M】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【公表番号】特表2010−538696(P2010−538696A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524050(P2010−524050)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/010487
【国際公開番号】WO2009/035562
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(508291478)キューエルティー プラグ デリバリー,インク. (11)
【氏名又は名称原語表記】QLT PLUG DELIVERY,INC.
【Fターム(参考)】