説明

活性物質の標的化放出のための製品

本発明は、活性物質(特に洗剤及び/又は化粧用活性物質)の標的化放出のための製品に関する。本発明の製品は、層構造を有し、1つの層は活性物質に対して不透過性であり、そして別の層は活性物質に対して透過性である。2つの層は、活性物質及び場合によりガス放出成分を含有するそれらの間の区画を規定する。製品は好ましくは単回使用に適しており、そして化粧剤及び/又は洗浄剤として使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性物質、特に洗浄組成物及び/又は化粧用活性成分の標的化放出のための製品に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄対象に対して、化粧用活性成分及び洗浄組成物は、粉末、顆粒、溶液、棒状物及びローションの形態で供給される。この形態の洗浄組成物を用いた手による洗浄の場合には、手が洗浄組成物に長い時間曝され、それにより有害な影響を受け得るという問題が生じる。これは望ましくない手の洗浄をもたらし得る。
【0003】
このような形態の化粧用活性成分及び洗浄組成物の使用に伴うさらなる問題は、乏しい用量能力(dosability)にあり得る。最終的に、特に例えば粉末の形態の洗浄組成物は、一般的に水中で非常に急速に溶解し得、流水下での洗浄(例えばシャワーの場合)の場合には、洗浄組成物の必要量を増加させる。
【0004】
これらの問題の解決への1つのアプローチは、洗浄用のふき取るものの使用にある。US 4,234,442は、水透過性材料並びに固体酸及びアルカリ/石鹸構成成分の2つの小袋部分から構成される小袋を記載する。界面活性剤を含浸され、そしてクエン酸及び炭酸ナトリウムのガス発生系を含む、セルロース含有不織布に基づく洗浄物品がUS 4,272,393に記載される。小袋形態中に界面活性剤を含浸された洗浄物品もまた知られている(US 4,515,703、US 4,600,620、US 4,603,069およびUS 6,720,301)。自動洗浄機という特定の適用の場合であるがWO 97/43366もまたこの種類のものを記載する。DE 19745964は、粉末界面活性剤、炭酸水素ナトリウム及び酸に基づく自己発泡する即時シャンプーを開示する。水性界面活性剤のためのPVAフィルムの使用がGB 2 118 961に報告されている。
【0005】
EP 1 102 577は、化粧用活性物質が、不織布から作成された小袋中に固体粉末形態で封入された製品を記載する。ガス発生物質により、活性物質及び活性成分は、水の存在下で水透過性層を介して泡沫形態で適用部位に輸送される。活性物質の制御されていない漏出は、この製品の場合には排除されない;それ故、例えば振動した場合には、活性物質は小袋から漏出し得る。さらに、適用部位に標的化された標的化放出が確実ではなく、活性物質との起こり得る望ましくない、かつ/又は制御されていない皮膚接触を引き起こす。記載された製品はさらに、活性物質としての粉末の使用が小袋領域での活性物質及び活性成分の凝集を生じ得、結果として活性物質が全く無い領域も生じ得るという不利な点も有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は、活性物質の標的化放出のための製品を提供することである。制御された様式、すなわち活性物質が適用部位において特異的に利用可能であるように、そして特に手による使用の場合に、活性物質との過剰で制御されていない接触から手が保護されるように、放出が起こるべきである。活性物質の放出はまた、時間をかけて、すなわち規定された、好ましくは長期の期間にわたって、制御された様式で起こるべきである。製品からの粉状活性物質の漏出は、回避されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、少なくとも1つの活性物質を含み、そしてコーティングされた構造を有する製品により達成される。この製品は、少なくとも2つの層を含み、ここで第1の層(1)は活性物質に対して本質的に不透過性であり、そしてさらなる層(2)は活性物質に対して透過性である。これら2つの層は区画(A)を取り囲む。この目的のために、これらはそれらの端部領域において堅固に接合される。
【0008】
区画(A)は、少なくとも1つの活性物質及び場合によりさらに助剤を含む。特定の実施態様において、区画(A)は少なくとも1つのガス放出成分も含むことができる。
【0009】
この構造のため、製品は活性物質を制御された様式で放出することができる。活性物質の放出は、活性物質に対して透過性の層(2)を通って標的化された様式で起こる。これは同時に、特に手による適用の場合に活性物質が層(1)を通って漏出しないことを確実にするので、活性物質と手との間の望ましくない接触が効果的に排除される。
【0010】
好ましい実施態様において、製品は、層(1)上に固定手段(3)を有する。この固定手段(3)を使用して、特に手による適用の間、製品を手にしっかりと取り付けることができる。固定手段(3)を用いると、適切な場合、手による適用の間製品が不注意で横向きに使用されることがないということも確実にすることができる。好ましくは、この固定手段(3)は、単純な吊手、ループの形態又は手袋様形態を有し得る。これは、例えば織物又はフィルム状材料から製造することができ、貼り付け(sticking)、溶接又は縫い付けにより層(1)に取り付けることができる。
【0011】
この製品は、好ましくは単回使用向けに想定される。これは化粧剤及び/又は洗浄剤として使用することができる。特定の用途分野は、ボディケア(例えば適切に訓練された介護者による病気又は虚弱な人々のボディケア)、マッサージ、ピーリング、食器(手又は機械による)、窓、自動車、織物及びあらゆる種類の表面の洗浄及び手入れである。意図される場合には、単回使用のため、製品自体に付着し得る汚れの残留物をその製品と一緒に処理し得るのでひどく汚れた物体でさえも洗浄することができる。好ましい適用形態は、水性媒体中で製品を使用することにある。
【0012】
活性物質に対して本質的に不透過性である層(1)に適した材料は、フィルム形成性又は繊維形成性の物質であり、これらはフィルム、繊維、不織布、織物、編物又はマイクロファイバー(=平均繊度=0.1〜0.3dtexの「繊度(titer)」を有する繊維)の形態で使用され得る。これらとしては、セルロース、ビスコース、パルプ、綿、ポリラクテートアセテート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル及びそれらの混合物のような材料が挙げられる。ゴム手袋の製造用に知られている材料を使用することも可能である。これらの材料としては、シリコーン、天然ゴム及び合成ゴム、ポリアクリロニトリル、ポリイソプレンのようなポリマー、並びに当業者に公知の他の材料が挙げられる。好ましくは、ポリエチレン及びポリプロピレンフィルム、及び不織布ラミネートが適している。Sandler AG(Schwarzenbach/Saale)からのSawatexシリーズの2層又は3層の材料が特に好ましく、この材料では繊維分布グラジエントが可能である。バリアコーティングを有するスパンレース及びスパン不織布並びにポリエチレンフィルム(通気性又は非通気性)も使用することができる。
【0013】
この説明の目的のために、「本質的に不透過性」という特性は、活性物質に対する層(1)の基本的な不透過性を意味する。しかし、この「不透過性」は、必ずしも活性物質に対する100%の不透過性を意味しなくてもよいが、それが好ましい。製品は限定された期間の間しか使用されないので、適用期間の間に、この期間内に望ましくない作用を生じ得る量の活性物質が層(1)から漏出し得るのを効果的に防止するように層(1)の不透過性を選択することで十分である。
【0014】
しかし、層(1)は水に対しても不透過性であり得、これは好ましくはフィルム状又はラミネート状の性質により実現される。層(1)の層厚は、便宜上2mm未満であり、好ましくは500μm未満である。層(1)は特に好ましくは9μmと25μmの間の層厚を有し得る。
【0015】
区画(A)で発生したガスが層(2)を通って製品から主として漏出することができるように、ガス放出成分が区画(A)に存在する場合、層(1)は好ましくはガス(特にCO2、N2及び/又はO2)に対しても不透過性であるべきである。適切なガス不透過性は、同様に好ましくは層(1)のフィルム状又はラミネート状の性質により確実にされる。
【0016】
製品のさらなる実施態様において、層(1)は、例えばスプレー法で適用される香料を含み得る。
【0017】
区画(A)は、少なくとも1つの活性物質を含有する。その厚さ、すなわち層(1)と層(2)との間の距離は、製品を扱い易くする目的のために5mmを超えるべきではない。しかし、適用の間、活性物質の溶解及びガス発生が起こるので、この距離は特に適用の間にかなり増加し得る。
【0018】
区画(A)の幅及び長さは、技術的な制限に影響されない。しかし、単回の使用に必要な活性物質の量のために、区画(A)の長さ及び幅は一般的に少なくとも1cmである。区画(A)は、少なくとも単回使用に必要な量の活性物質を含有する。従って区画(A)は、適用前の状態で、実際には約5cm3と300cm3との間の体積を有する。
【0019】
活性物質は、固体として及び/又は液体として区画(A)に存在することができる。好ましくは、それらは固体凝集状態であり、これは液体活性物質の場合には、適切な場合、適切な担体物質上での吸収/吸着により達成することができる。それ故、活性物質は、粉末、顆粒、フレーク、錠剤、マイクロカプセル封入液体又はマイクロカプセル封入固体、CPF粉末(「濃縮粉末形態」、すなわち粉体担体上において好ましくは少なくとも10%の液体割合を有する流動性粉末として)などの形態であり得る。これらのCPF粉末は、WO 99/17868(その全体を参照する)等に従って製造することができる。この形態で、これらは、好ましくは層(2)の材料の孔径(織目、糸密度及び/又は単位面積当たりの質量に依存する)より大きい最小粒径を有する。
【0020】
しかし、好ましくは活性物質は、シート状又は帯状のマトリックスの形態であり、これは区画(A)に適合された形態、長手方向伸長及び幅方向伸長を取り得る。このようなシート状又は帯状のマトリックスは、好ましくは5mmを超えない高さ(=層(1)と層(2)との間の距離)を有する。このマトリックスは、特に好ましくは100μmと2mmとの間の高さを有する。
【0021】
活性物質がシート状又は帯状のマトリックスで区画(A)に存在する場合、好ましくは後者は水の進入を容易にする手段も有する。このような手段としては、穴、細孔、チャネルなどが挙げられる。特定の実施態様において、活性物質を含有するマトリックスは、気泡を含有することもでき、その結果として、分散系のの特性を担うことができる。
【0022】
活性物質がシート状又は帯状のマトリックスに存在することの結果として、粒子状の形態(粉末、顆粒、フレークなど)と比較して、区画(A)の一部分において製品の保管の際にそれらが濃縮され得るか又は大幅に減少し得る危険性が明らかに低減される。活性物質及び存在し得る区画(A)の他のあらゆる構成成分の凝集及び/又は分離に関して起こり得る問題も回避される。このような「活性物質マトリックス」を使用することの結果として、層(2)の面積部分に基づく使用の間に放出される活性物質の量はまさに一定である。1つの好ましい実施態様において、このマトリックスの空間的−幾何学的性質は、区画(A)の体積に精密に対応する。
【0023】
区画(A)は、それに増加した強度を付与する少なくとも1つの担体物質も含有することができる。このような担体物質の使用は、活性物質が液体であるか又は揮発し易い場合に特に有用である。担体物質は、その存在により、区画(A)における活性物質のより強い付着に寄与する。適切な担体物質は、天然ポリマー及び合成ポリマーである。フィルム形成特性又は構造形成特性を有するポリマーが好ましい。この目的に適したものは、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリアミノ酸、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、多糖類、ポリビニルピロリドン、プルラン、アルギン酸、デンプン、ポリオール、顔料、マイカ、セルロース及びセルロース誘導体である。特定の実施態様において、担体物質は水溶性である。この理由のため、水に可溶性であるかまたは少なくとも水膨潤性であるポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びセルロース誘導体が、特に好ましい。当業者に公知の助剤も区画(A)に存在し得る。
【0024】
層(2)に適した材料は、フィルム形成性又は繊維形成性の材料である。これらの材料は、織物、編物、マイクロファイバー(=平均繊度=0.1〜0.3dtexの「繊度(titer)」を有する繊維)又は不織布(スパンレース不織布、スパンボンド不織布及び/又はニードル不織布)の形態で使用することができる。これらの材料としては、とりわけセルロース、綿、ビスコース、パルプ、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリラクテートアセテート及びそれらの混合物が挙げられる。これらの材料は織物、編物又は不織布の形態であるので、層(2)は水透過性である。ここで、水透過性は、織り目、繊維密度及び/又は単位面積当たりの質量により影響を受け得る。
【0025】
SandlerからのSawatexシリーズの2層及び3層の材料の不織布ラミネートを使用することが好ましい。これに関して、層(2)として繊維分布又は親水性グラジエントを有するSawatexラミネートを使用することが可能である。このようなラミネートの外層は、内層より親水性である。この親水性グラジエントは、外層における高含有量の親水性ポリマー(例えばビスコース)及び内層における高含有量の疎水性ポリマー(例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステル)により達成される。任意の中間層が、その親水性又は疎水性の特徴に関して他の2つの層の間に存在し得る。この繊維分布又は親水性グラジエント、特にこのようなラミネートの外層における親水性構成成分の使用は、区画(A)に存在する活性物質の標的化放出にさらに役立ち得る。
【0026】
層(2)について、セルロース、ビスコース及びパルプ並びにこれらの材料の混合物の使用が特に好ましい。パディング加工した不織布の使用(例えば層(2)のこの複合物に必要な強度を付与することができるさらなるラミネート又は不織布と組み合わせて)もまた、これが皮膚上で使用された場合にふわふわした(padded)感触を生じるので有利である。
【0027】
さらなる好ましい実施態様において、層(2)は研磨特性を有し得る。これらは主として水不溶性で非常に微粉化された粉末(研磨剤、洗浄体、磨き粉)の存在により生じ得る。好ましくは、このような場合は、強力な研磨特性を有する不織布が使用される。このように装備された製品は、マッサージ及びピーリングの領域において、又は硬い表面を洗浄するために家庭で使用される。
【0028】
層(2)の水透過性によって、水は製品に進入することができ、そしてこの層を通して再び出ることもできる。進入した水は、区画(A)に存在する活性物質を溶解することができる。水はまた、区画(A)におけるガス放出成分からのガスの発生を達成することができる。従って層(2)もまた好ましくはガス透過性である。
【0029】
層(1)及び層(2)は好ましくは同一形状(congruent)である。これらは好ましくは活性成分を含有する区画(A)より大きい。従って2つの層(1)及び(2)は、区画(A)が互いに重ねられた場合に側部において突出する。次いで層(1)及び(2)の間を側部において突出しているこれらの端部領域で直接接触させる。この領域において、これらの層は、例えば貼り付け(sticking)、超音波溶接、ホットメルト、糸の縫い付け又は当業者に公知の他の方法により堅固に接合される。
【0030】
製品のさらなる実施態様において、層(2)は香料を含み得る。
【0031】
適切な活性物質は、特に化粧用活性成分及び/又は洗浄剤である。化粧用活性成分は、国際ガイドラインINCI(International Nomenclature Cosmetic Ingredients)から当業者に知られている。化粧用活性成分としては、皮膚保護剤、スキンケア剤、皮膚用オイル及び局所的に、すなわち表皮において作用する医薬用活性成分が挙げられる。(この種類の医薬用活性成分は、皮膚に適用された場合に角質層にまで浸透することができるが、血管には進入しない)。この説明の目的のために、脂化(refatting)剤、香料、発泡促進剤、グリセロール、ポリオール、つや消し剤、安定剤、抗酸化剤、色素、抗菌性添加剤、剥離剤及び殺菌剤を化粧用活性成分として考慮することができる。1つの特定の実施態様において、製品、特に区画(A)は、KVOに従って保存料及び/又は抗菌性添加剤を含んでいなくてもよい。
【0032】
皮膚保護剤としては、Abil Wax 9809、N−アシルアミノ酸塩、Ajicoat SPQ、水酸化アルミニウム、カゼイン、Ceresperse Water Dispersible Waxes、Dermol、Dermolan L neutral、Eucornol、Finebase、Skin Protectant O−48−G、Lauridite、リノール酸(二量化)、ペルフルオロポリエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドントリアコンテンポリマー、Praestabitol V、Quick Break、Revitalin、Rewoderm S 1330、Sebosan S、デンプンエステル、ヘプタン酸ステアリル及びスチレン−マレイン酸コポリマーが挙げられる。
【0033】
スキンケア剤としては、Abil WE−09、Alcolose W2、アラントイン、Arosulf CL−A1、Bibranol、Biocorno、ビスジグリセリルエーテル、コレステロールエステル、コレステロールポリグリコールエーテル、コレステロール−シロキサン化合物、オレイン酸コレステリル、Choleth、Chrestalan、Clearcol、ココナッツ脂肪酸2−エチルヘキシルエステル、Collapuron DAK、Condipon、モノオレイン酸モノコハク酸デカグリセリル、デキストラン脂肪酸エステル、Diacetin、ジシクロヘキシアルカン、1,5−ジメチル−2−イソペンチルヘキサノール脂肪酸エステル、マレイン酸ジオクチル、Dow Corning 225C、エッグオイル、Epadermasterols、Epigan、Epikuron、Estalan、アボカド脂肪酸エチル、脂肪酸デキストリンエステル、脂肪酸ジエステル、Fitoderm、Fluid E−370、Fomblin、Gafquat、Gluadin、グリセリル 3,5,3−トリメチルヘキサノラート、グアニジン、尿素−D−グルコロン酸縮合物、cis−6−ヘキサデセン酸、二ステアリン酸四酢酸ヘキサグリセロール、六ステアリン酸二酢酸ヘキサグリセロール、2,6,10,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサン、Hexamol G−810、ビス(酒石酸2−ヘキシルデシル)、Hydagen P、Hydrocell YP−30、Hydrotriticum QM、ヒドロキシエチルセルロース、Isodragol、イソステアリン酸ラウリル、ホホババター、Jordaquat JO−50、カカオ果汁、ニンジン油、Katsernol、Kemester、レブリン酸、Lanacid、Lanesta、Lanoil、Lanolina C 500、Lantrol 1673、レシチン製品、Lipocutin、LipoHyParts、リポサミン酸(liposaminic acids)、Liposols、Lipotrofina A、Luteofilla、メンヘーデン油、Mesil、メチルヘプタデカン酸、Monaquat、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、Naetex Q、Natipide II、メチルシラノール乳酸ナトリウム、ラウリルグルタミン酸ナトリウム、ステアリル2−乳酸ナトリウム、Necon DLD、Nerzolane、オクタデカン酸9−オクタデセニル、オクタデシルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピオン酸オレイル、オレイルパルミチルパルミトルアミドプロピル誘導体、Phosal、Phospholipid EFA、Phospholipon、ポリアミノ糖縮合物、ポリブテン、ポリデセン、Polymer 28−4979、ポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ポリクオタニウム−n、ポリビニルピロリドン、Prolaurin、L−ピログルタミン酸、Quatrisoft LM−200、Sebopessina、Secol、シルクアミノ酸、絹フィブロイン、セリシン、シリコーン脂肪酸エステル、シロキサンコポリマー、大豆ステロール、硫酸ソルビトール、Super Sterol Ester、ステアリン酸ジメチルアンモニウムクロリド、Stearone、Surfactol Qシリーズ、テトラブトキシプロピルメチコン、ピートワックス、Trifat S−308、Turtle Oil−R−Trixene、Usnagran、Visonoil−R及びWickenol 535 Vita Cosが挙げられる。
【0034】
皮膚用オイルとしては、Cevenyl、Calendula Oil CLR、Cetiol、化粧液、化粧用天然油、Cosmetol、Crodamol、Fluilan、Cyclal、酒石酸ジ−2−ヘキシル、ジイソプロピリデントリグリセロールモノステアレート、11,14−ジオクチルテトラコサン、オレイン酸エチル、Fractionated Coconut Oil BP、ローズヒップ実油、イソデカン、イソデカン酸エステル、イソヘキサオクタコンタン、Isopar、javanicus油、ホホバ油、Joleo、サクランボの種(cherry stone)油、Kristole、ククイナッツ油、リノレン酸エチル、Liquid Base、Liquilan、Luvitol EHO、Mazula、Miglyol、Myritol 318、ミンクアミドプロピルジメチルアミンアセテート、ミンク油脂肪酸エチルエステル、ミンク油ポリエチレングリコールエステル、ノナノール、ノナン酸2−エチルヘキシル、ネオペンタン酸オクチル、オクタン酸オクチル、ペラルゴン酸オクチル、オリーブ油脂肪酸エステル、Panalane L−14A、Patlac IL、植物油CLR、ポリエチレングリコール(7)グリセリルココエート、ポリイソプレン、Prisorine、Porbutyl、コメ油、Reisogran、シリコーン油、マッコウクジラ油(代替製品)、スーパーリファインオリーブ油、Tegosoft油及びトリイソノナノインが挙げられる。
【0035】
脂化(refatting)剤としては、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸、トリグリセリド(脂肪)、合成エステル(ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル又はアジピン酸イソプロピル)、羊毛脂誘導体及びその他の物質が挙げられる。
【0036】
香料としては、臭気及び/又は香気を有する単一の規定された化合物が挙げられる。これらは臭気物質又はオスモゲン(osmogenes)とも呼ばれる。香料の体系的な配置は、化学構造の特徴に従うのではなく、臭気特徴による。これらは香りの族に従って、そして特徴的な香り特性に従って配置される。香水の製造はさておき、香料は、石鹸、防臭剤、毛髪処理組成物及び他のボディケア組成物の、洗剤及び洗浄剤、家庭用物品の芳香付けのため、技術的製品における臭気改善剤として、室内空気清涼剤及びルームスプレーにおいて、食品及びぜいたく品工業において香料、香水及びスパイス成分(食品添加物)としての、多様な用途を有する。香料は、the Code of the International Fragrance Association(IFRA)から当業者に知られている。精油も香料の一種である。
【0037】
発泡促進剤としては、急速な泡沫崩壊を弱めるために少量添加される界面活性物質が挙げられる。ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ドデシルベンジルスルホン酸ナトリウム、及び/又はココイルイセチオン酸ナトリウムの使用が好ましい。
【0038】
ポリオールとしては、分子中に少なくとも2つのアルコール性ヒドロキシ基を含有する多価アルコールが挙げられる。これらとしては、ジオール、グリコール、グリセロールなど、糖アルコール、例えばソルビトール及びイノシトール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンが挙げられる。ポリフェノールもまたポリオールの一種であり、ポリアルキレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールも同様である。
【0039】
つや消し剤としては、硝酸セルロース、セルロースアセトブチレート、二酸化チタン、二酸化ケイ素、シルクパウダー及びタルクのような物質が挙げられる。
【0040】
安定剤には、経時変化防止(antiaging)剤、光安定剤、金属活性低下剤、エチレンジアミン四酢酸又はケイ酸マグネシウムだけでなく、保存料、沈殿を防ぐ薬剤、分散助剤、乳化剤、気泡安定剤なども含まれる。
【0041】
抗酸化剤としては、酸素の作用及び他の酸化的過程により保護されるべき物質において引き起こされる望ましくない変化を抑制又は防止する種々の型の化学構造の化合物が挙げられる。これには、天然物質(例えばトコフェロール、トコトリエノール、フラボノイド)だけでなく、合成物質、例えばパルミチン酸アスコルビル及び没食子酸エステルも適している。没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、ブチルヒドロキシアニソール及びブチルヒドロキシトルエンが特に好ましい。
【0042】
製品において使用することができる色素は、the Cosmetics OrdinanceのAnnex3から当業者に知られるものである。適切な抗菌性添加剤、剥離剤及び殺菌剤もまた、当業者に知られている。
【0043】
洗浄剤としては、界面活性剤、洗剤ポリマー(特に無機ポリマービルダー及び種々の型の官能基を有する有機ポリマー)、漂白系、洗剤用酵素、蛍光増白剤(漂白剤)及び織物軟化剤活性成分、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。特に好ましい洗浄剤は、界面活性剤である。
【0044】
界面活性剤は、「洗浄液」で清浄化するべき表面の湿潤又は再湿潤を生じ、そしてそのようにして洗浄のための必要条件を作り出す界面活性物質である。
【0045】
使用される界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、ノニオン性及び/又は両性の界面活性剤である。
【0046】
適切なアニオン性界面活性剤は、スルホン化及び硫酸化したアルキル、アリールアルキル及びアルキルアリール化合物、アルキルコハク酸塩、アルキルスルホコハク酸塩及びN−アルコイル(alkoyl)サルコシネートである。アルキルサルフェート及びアリールアルキルサルフェートのナトリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩並びにモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩、並びにアルキルアリールスルホネートの対応する塩が好ましい。界面活性剤のアルキル基は、一般的には12〜21個の炭素原子を有し、そして不飽和でもよいが、好ましくは飽和である。分子当たり1〜10個のエチレンオキシド単位又はプロピレンオキシド単位を含有するアルキルエーテルサルフェートも使用することができる。
【0047】
本発明に従って使用することができる典型的な適切なアニオン性界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、(C14-16)−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ドデシルベンジルスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びn−ラウロイルサルコシンナトリウムである。本発明の製品における特に好ましい界面活性剤は、n−ラウリル硫酸ナトリウム、モノイソプロパノールラウレスサルフェート及びn−ラウリルエーテル硫酸ナトリウムであり、ここで後者は特に、特定のスキンケア特性及び/又は皮膚保護特性を特徴とする。
【0048】
適切なカチオン性界面活性剤は、10〜26個の炭素原子を有する少なくとも1つの長鎖脂肪族ラジカルを持つモノ第四級アンモニウム化合物又はビス第四級アンモニウム化合物である。この長鎖脂肪族ラジカルは、エステル結合又はアミド結合を含有し得る。ヘキサデシルメチルアンモニウムクロリドが好ましい。
【0049】
使用することができるノニオン性界面活性剤は、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドと長鎖アルコール、長鎖アミン又は長鎖カルボン酸との縮合生成物である。ここで、脂肪族炭素鎖は、一般的には8〜20個の炭素原子を含み、5〜20のエチレンオキシド単位又はプロピレンオキシド単位と縮合され得る。使用することができるノニオン性界面活性剤はまた、アルキル鎖中に8〜14個の炭素原子を有するアルキルポリグリコシドである。
【0050】
使用される両性界面活性剤は、主として長鎖アルキル基を持つベタインである。これらとしては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチル−α−カルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタインだけでなく、スルホベタイン、例えばココジメチルスルホジメチルベタイン並びにアミド−及びアミドスルホベタインが挙げられる。カルボキシベタイン及びアミドベタインは、特に好ましい。その具体例は、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、ミリスチルアミドプロピルベタイン及び上記化合物の混合物である。
【0051】
洗剤ポリマーとしては、ゼオライト(ケイ酸塩)及びポリカルボキシレートが挙げられる。これらの物質は、イオン交換能を有し、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンを取り込むことにより水を軟化させるために役立つ。
【0052】
漂白系は、不純物の酸化的分解を可能にする物質を含む。これらには、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、ペルオキシ酢酸及び場合により漂白活性化剤、例えばN,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)及びp−ノナノイルオキシベンゼンスルホネートが含まれる。
【0053】
洗剤用酵素としては、特定の種類の汚れを除去するために役立つプロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーぜ及びリパーゼが挙げられる。
【0054】
蛍光増白剤(漂白剤)は、溶液中又は支持体上で、UV光を吸収し、そして吸収したエネルギーの大部分を再び400と500nmとの間の青色蛍光として放射する有機物質である。このような物質は当業者に公知である。
【0055】
使用される織物軟化剤活性成分は、エステル結合を介して第四級化ジ−トリエタノールアミン又は類似化合物に結合した2つの疎水性基を有するカチオン性界面活性化合物である。これらの物質は、エステルquatという名称で当業者に知られている。
【0056】
製品中の活性物質の総含有量は、1質量%と95質量%との間、好ましくは15質量%と85質量%との間であり得る。
【0057】
活性成分の放出は、製品の劣化により、区画(A)に存在する活性物質の溶解挙動により、及び区画(A)におけるガス放出挙動、追加的に存在するガス放出成分により本質的に制御される。
【0058】
ここで、層(1)及び(2)の順番、並びに水透過性に関するこれらの層の特別な特性は、活性物質の放出の方向に関する制御を確実にする。
【0059】
区画(A)に存在する活性物質の性質は、水中でのその溶解挙動に影響を与え得、従って経時的な活性物質の放出に関する制御を行い得る。区画(A)に存在する活性物質は、固体凝集状態であり、そして水と接触すると溶解することができる。活性物質を水性媒体に溶解するために必要な時間を溶解時間と呼ぶ。これは、層の厚さ、状態(粉末、顆粒、フレークなど、又はシート状若しくは帯状)、及び区画(A)に存在する構成成分(活性物質、担体物質、助剤)の組成に本質的に依存する。区画(A)における活性物質マトリックスが場合により穴、細孔、チャネル及び/又は気泡を含む場合、これらは溶解時間をかなり低減することができる。従って区画(A)に存在する活性物質の溶解時間は、数秒(すなわち、15秒未満)から数分(すなわち5〜15分)の範囲であり得る。機械的圧力(例えば手をこすること)もまた、溶解過程の速度をさらに増大させ得る。DE 102 41 597(その内容全体が参照される)は、中に存在する気泡により溶解挙動が影響を受ける層状の石鹸調製物を開示する。区画(A)に存在する活性物質の溶解過程もまた、使用の際に製品が連続して水に曝されない場合には当然減速し得る。
【0060】
区画(A)はガス放出成分をさらに含むことができる。これは、水と接触した際にガス状物質を生成することができる物質又は物質の混合物を意味すると理解されるべきである。この成分は、固体の形態、好ましくは粉末又は顆粒の形態である。これは、特に使用の間に水と接触させてガスを生成し、これが区画(A)に存在し得る洗剤活性物質と協働して泡沫形成をもたらすか又は泡沫形成を増進するために使用される。
【0061】
これらのガス放出成分には、炭酸塩及び/又は炭酸水素塩だけでなく、ペルオキソ化合物及びアジドも含まれ、そしてこれらはプロトン供与体と混合されてガス状の二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)又は窒素(N2)を放出する。特に、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウムの重炭酸塩及び炭酸水素塩を使用することができる。適切なプロトン供与体は、無機酸及び有機酸、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、シュウ酸、ホウ酸、又はアミド硫酸だけでなく、硫酸水素塩又はリン酸二水素塩のような物質である。
【0062】
炭酸塩又は炭酸水素塩とプロトン供与体とのこの反応は、実際には水溶液中でのみ起こり、そして製品中の成分は製品が使用されるまで固体及び乾燥形態で存在するので、ガス状物質(二酸化炭素、酸素、窒素)の放出及びそれによる泡沫形成(これは、製品が水性媒体中で使用される場合にのみ上記事象が起こるようにして、洗浄剤と協働して場合により続けて起こる)を制御することが可能である。
【0063】
好ましいペルオキソ化合物は、一過硫酸カリウム及び過ホウ酸ナトリウムであるが、使用されるアジドは好ましくはアジ化ナトリウムである。好ましい炭酸塩及び炭酸水素塩としては、Na2CO3、NaHCO3、K2CO3、KHCO3、(NH42CO3が挙げられ;好ましいプロトン供与体としては、クエン酸及びKHSO4が挙げられる。炭酸塩及び炭酸水素塩とプロトン供与体とは、できるだけ完全なCO2放出を達成するために好ましくは等モル量(すなわちCO32-イオンにつき2つのプロトン)で使用される。
【0064】
放出されたガスと活性物質とが協働して、この活性物質が洗浄剤の群より選択される場合、泡沫形成が起こる。泡沫は、層(2)を通って製品から漏出する。この泡沫は、好ましくは細孔性である。ここで、泡沫の性質は、層(2)の特性(特にその孔構造)に影響を受け得る。
【0065】
ガス放出成分のための安定剤も区画(A)に組み込まれ得る。これらはガス放出成分の起こり得る凝集を弱めることができる。使用することができる安定剤は、種々の物質、好ましくはデンプン又はコーンスターチである。
【0066】
製品の好ましい実施態様において、区画(A)は、ガス放出成分に加えて、固体として存在するガス放出成分にスプレー法で好ましくは適用される香料も含むことができる。さらなる実施態様において、区画(A)はまた、活性物質の下に特定の発泡促進剤のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0067】
製品には所定の(pregiven)好ましい形態はなく、従って、例えば矩形、四角形(場合により丸みを帯びた角を有する)、円形又は卵形であり得、個別に積み重ねた形態又は巻いた形態で存在し得る。この実施態様において、それは活性物質を含有するクッションとして考えることができる。矩形形態において、これは好ましくは4cm×5cm〜25cm×30cmの寸法を有することができ、この場合4cm×5cm〜8cm×10cmが好ましい。円形形態において、5cmと12cmとの間の直径が好ましい。
【0068】
さらなる実施態様において、製品は手の外部形状を有することができ、(特に手の外部形状を有する固定手段(3)が同時に存在する場合に)手の甲に手袋のように着用することができるということを意味する。
【0069】
固定手段(3)を有する製品の手による使用のために、活性物質を含有する区画(A)は、手の平側にあっても、手の甲の側にあってもよい。しかし、全ての場合において、製品の層(2)からの活性物質の放出が手から離れる方に起こることは確実にされる。
【0070】
さらに、製品は完全な手袋の形態であることもできる。この形態では、製品は好ましくは子供、十代又は成人の通常のヒトの手の寸法及び形状を有する。この実施態様において、製品を標準的な五本指型又はミトンの形状をとるような構成にすることができる。その中間の変形物(例えば親指を有するものと有さないもの、又は親指を自由にしておくための切り抜き穴を有するもの)も考えられる。
【0071】
図面は本発明を説明するために役立つ:
以下の実施例も本発明を説明するために役立つ:
実施例1:矩形製品の製造
区画(A)に存在するCPF粉末の組成を表1に示す(初期質量5.0g)。製品の寸法は8×10cmである。
【0072】
層(1)は、Nordeniaからのポリプロピレンフィルム5136591(OPP Flow Wrap Film)から構成され、そして層(2)はSandlerからのラミネートSawatex 2634から構成される。
【0073】
【表1】

完成製品は、2つの層を貼り付けるか溶接することにより製造される。
【0074】
実施例2:
区画(A)が表2に示される活性物質を含む(初期質量15.0g)こと以外は実施例1と同様。
【表2】

【0075】
実施例3:
区画(A)が表3に示される活性物質(初期質量7.5g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表3】

【0076】
実施例4:
区画(A)が表4に示される活性物質(初期質量20.0g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表4】

【0077】
実施例5:
区画(A)が表5に示される活性物質(初期質量8.5g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表5】

【0078】
実施例6:
区画(A)が表6に示される活性物質(初期質量18.0g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表6】

【0079】
実施例7:
区画(A)が表7に示される活性物質(初期質量5.0g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表7】

【0080】
実施例8:
区画(A)が表8に示される活性物質(初期質量17.5g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表8】

【0081】
実施例9:
区画(A)が表9に示される活性物質(初期質量7.0g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表9】

【0082】
実施例10:
区画(A)が、CPF粉末に加えて表10に示される物質(初期質量13.5g)を含むこと以外は実施例1と同様。
【表10】

【0083】
実施例11:
区画(A)に存在する活性物質の組成を表11に示す。区画(A)における活性物質の割合は区画(A)の総質量の15質量%である(初期質量3.5g)。担体物質をSCS Skin Care Systems GmbHからの特許明細書DE 10241597B4に従って製造した(初期質量20.0g)。スプレー回転式ミキサーを使用して対応する不織布又はラミネート上に香料をスプレーした。(1つの変形では、香料を省略することができる。次いでその一部分を配分に従って他の物質上に添加する。)製品の寸法は8×10cmである。
【0084】
層(1)はNordeniaからのポリプロピレンフィルム5136591(OPP Flow Wrap Film)から構成され、そして層(2)はSandlerからのラミネートSawatex 2634から構成される。
【表11】

【0085】
実施例12:
区画(A)が表12に示す活性物質を含むことを除いて実施例11と同様。
【表12】

【0086】
実施例13:
区画(A)が表13に示す活性物質を含むことを除いて実施例11と同様。
【表13】

【0087】
実施例14:
区画(A)が表14に示す活性物質を含むことを除いて実施例11と同様。
【表14】

【0088】
実施例15:
区画(A)が表11に示される活性物質に加えて表15に示される物質も含む(初期質量13.5g)ことを除いて実施例11と同様。
【表15】

【0089】
実施例16:
層(2)において2層ラミネートSawatex 2647を使用したことを除いて実施例11と同様。
【0090】
実施例17:
層(2)においてラミネートSawatex 2652を使用したことを除いて実施例11と同様。
【0091】
実施例18:
層(2)において3層ラミネートSawatex 2653を使用したことを除いて実施例11と同様。
【0092】
実施例19:
層(1)においてポリエチレンフィルムを使用したことを除いて実施例18と同様。
【0093】
実施例20:
層(1)において2層ラミネート05073FC28及びLDPEフィルム(通気性)を使用したことを除いて実施例18と同様。
【0094】
実施例21:
層(1)においてラミネート05023FC28及びLDPEフィルム(非通気性)を使用したことを除いて実施例18と同様。
【0095】
実施例22:
区画(A)における活性物質含有量が45%であることを除いて実施例11と同様。
【0096】
実施例23:
区画(A)における活性含有量が55%であることを除いて実施例11と同様。
【0097】
実施例24:
区画(A)における活性含有量が65%であることを除いて実施例11と同様。
【0098】
実施例25:
層(3)が、Lentexからのパディング加工された不織布151−0060及び3層ラミネートSawatex 2653から構成されることを除いて実施例11と同様。
【0099】
実施例26:
層(3)が、3層ラミネートSawatex 2653及びShalagからの研磨用2層不織布SABD6SW48Oから構成されることを除いて実施例11と同様。
【0100】
実施例27:
製品が10×15cmの寸法を有することを除いて実施例11と同様。
【0101】
実施例28:
製品が五本指を有するヒトの手の形状を有することを除いて実施例11と同様。手袋の反対側はここではポリプロピレンフィルムから構成される。
【0102】
実施例29:
製品がミトンのような子供の手の形状を有することを除いて実施例11と同様。手袋の反対側はここではポリプロピレンフィルムである。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】突出した端部領域において堅固に接合され、それ故区画(A)を取り囲む層(1)及び層(2)を含む、本発明の製品の断面を示す。
【図2】織物又はフィルム状材料から作製されたループの形態の固定手段(3)を備えた製品の層(1)の上面図を示す。
【図3】五本指型(a)及びミトン(b)のような手の形状をした製品を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの活性物質の制御放出のための製品であって、活性物質に対して本質的に不透過性である層(1)、少なくとも1つの活性物質を含有する区画(A)、及び活性物質に対して透過性である層(2)を含む、製品。
【請求項2】
少なくとも1つの活性成分が、化粧用活性成分及び/又は洗浄剤である、請求項1に記載の製品。
【請求項3】
活性物質として、皮膚保護剤、スキンケア剤、皮膚用オイル又は表皮において有効である医薬用活性成分の群からの少なくとも1つの化粧用活性成分を含む、請求項1又は2に記載の製品。
【請求項4】
活性物質として、界面活性剤、洗浄組成物ポリマー、漂白系、洗浄組成物酵素、蛍光増白剤及び軟化剤活性成分の群からの少なくとも1つの洗浄剤を含む、請求項1又は2に記載の製品。
【請求項5】
層(1)が、フィルム、繊維、不織布、織物、マイクロファイバー又は編物の形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製品。
【請求項6】
層(2)が、織物、編物、ラミネート、不織布又はマイクロファイバーの形態である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製品。
【請求項7】
層(2)が、パディング加工した不織布をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製品。
【請求項8】
層(2)が、研磨材料をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製品。
【請求項9】
層(2)が、フィルム形成性及び/又は繊維形成性であり、そしてセルロース、ビスコース、綿、パルプ、ポリラクテートアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル及びそれらの混合物からなる群より選択される材料を含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の製品。
【請求項10】
区画(A)における活性物質が、粉末、顆粒、フレーク、錠剤、マイクロカプセル封入液体、マイクロカプセル封入固体、及び/又はCPF粉末の形態である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の製品。
【請求項11】
区画(A)における活性物質が、シート状又は帯状のマトリックスの形態で存在する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の製品。
【請求項12】
区画(A)が、ガス放出成分をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の製品。
【請求項13】
ガス放出成分が、粉末、顆粒及び/又はフレークの形態であり、そして水と接触した際にガス状物質を生成することができる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の製品。
【請求項14】
ガス放出成分が、炭酸塩及び/又は炭酸水素塩とプロトン供与体との混合物である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の製品。
【請求項15】
層(1)上に固定手段(3)を含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の製品。
【請求項16】
手袋の外形、好ましくは五本指型又はミトンの外形を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の製品。
【請求項17】
矩形、四角形、卵形若しくは円形、又はそれらの組み合わせの形状を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の製品。
【請求項18】
区画(A)に存在する活性物質が、水と接触した際に15分間の時間内、好ましくは5分間の時間内に溶解する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の製品。
【請求項19】
製品と水とが接触した後に活性物質が、活性物質に対して透過性の層(2)から出現する、請求項1〜18のいずれか1項に記載の製品。
【請求項20】
製品と水とが接触した後に活性物質が、15分までの時間にわたって放出される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の製品。
【請求項21】
化粧剤としての少なくとも1つの活性物質の制御放出のための、請求項1〜20のいずれか1項に記載の製品の使用。
【請求項22】
洗浄剤としての少なくとも1つの活性物質の制御放出のための、請求項1〜20のいずれか1項に記載の製品の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−533252(P2008−533252A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501175(P2008−501175)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2006/001392
【国際公開番号】WO2006/097171
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(301055136)エスシーエス・スキン・ケア・システムズ・ゲーエムベーハー (2)
【出願人】(507310662)ドクトーア・シューマッハー・ゲーエムベーハー (3)
【Fターム(参考)】