説明

流路管内調査装置

【課題】流路管内調査装置において、液体に浮かぶ流路管内調査装置の移動が流路管内の途中で停止した場合に、流路管内調査装置を液体中に浮遊させて移動可能とし、流路管内調査装置の回収を容易に行わせる。
【解決手段】装置本体が流路管内を流下する液体に沿って移動していない状態である装置本体の移動停止状態を検知する移動停止検知手段21を設け、駆動機器9の制御装置11は、移動停止検知手段が装置本体の移動停止状態を検知した場合に、流路管内の液体を液体用タンク7に導き入れ、この導き入れた液体の重さにより装置本体を流路管内の液体中に浮遊させて移動可能とするように、導液弁8を開動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流路管内調査装置に係り、特に流路管内を調査する流路管内調査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地盤に埋設した水道管や下水管等の流路管は、液体としての水を流下させるものであり、土圧や地震等によって変形したり、内部に異物が詰まった場合に、その機能が維持されなくなることがある。
そこで、地盤に埋設した水道管や下水管等の流路管内は、一般的に、流路管内調査装置を用いて点検や調査を行っている。
【0003】
従来、流路管内調査装置には、調査対象の流路管内に投入する装置本体に、テレビカメラ等の撮影装置や蛍光灯等の照明装置を搭載したものがある。
また、流路管内調査装置による調査方法には、装置本体に電源供給用や速度調整用のケーブルを接続し、調査対象の流路管内に上流側から流路管内調査装置を投入して下流側まで移動させる間に、撮影装置により流路管内を撮影し、得られた管内画像を基に流路管内を調査するものがある。
【特許文献1】特開平5−346027号公報
【特許文献2】特開平7−216972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、流路管内を流下する水に沿って移動する流路管内調査装置においては、画像を良くするために、カメラ等の撮影装置が水面よりも上方に突出するように流路管内調査装置を流路管内の水面に浮かせて移動させているが、例えば、何らかの原因で流路管の途中が上下方向で曲がって変形した場合に、この流路管の曲がった部分が水で満たされてしまい、このため、水面に浮いている状態の流路管内調査装置がこの流路管の曲がった部分に引っ掛かってしまい、流路管内調査装置が流路管内で移動停止し、よって、流路管内調査装置の回収が困難であった。
【0005】
そこで、この発明は、流路管内調査装置が流路管内で移動停止した場合でも、流路管内調査装置の回収を容易とする流路管内調査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、液体が流下する流路管内を調査する流路管内調査装置において、前記流路管内の液体の液面下方に位置するように所定重量を有する下部ケースと前記流路管内の液体の液面上方に位置するように前記下部ケースの重量よりも軽量で光透過素材からなる上部ケースとにより装置本体を構成し、前記下部ケース内には水平方向に指向する隔壁を設けてこの隔壁の下方で液体用タンクを形成し、前記下部ケースには前記流路管内の液体を前記液体用タンクに導き入れる導液弁を設け、前記下部ケース内の前記隔壁の上面には制御装置を含む駆動機器を設け、前記上部ケース内には前記流路管内の上面を照射する照明装置を設け、前記上部ケースには撮影用口を形成するとともにこの撮影用口から前記照明装置で照射された前記流路管内の上面を撮影する撮影装置を設け、前記装置本体が前記流路管内を流下する液体に沿って移動していない状態である前記装置本体の移動停止状態を検知する移動停止検知手段を設け、前記駆動機器の前記制御装置は、前記移動停止検知手段が前記装置本体の移動停止状態を検知した場合に、前記流路管内の液体を前記液体用タンクに導き入れ、この導き入れた液体の重さにより前記装置本体を前記流路管内の液体中に浮遊させて移動可能とするように、前記導液弁を開動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、液体に浮かぶ流路管内調査装置の移動が流路管内の途中で停止した場合に、流路管内調査装置を液体中に浮遊させて移動可能とし、流路管内調査装置の回収を容易に行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明は、流路管内調査装置の移動が流路管内の途中で停止した場合に、流路管内調査装置の回収を容易に行わせる目的を、流路管内調査装置を液体中に浮遊させて移動可能にして実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すものである。図4、図5において、1は流路管、2はこの流路管1内を調査する流路管内調査装置である。流路管1は、液体としての水Wが流下する水道管や下水管等の管材からなり、水平方向に対して角度θで傾斜して形成した地盤Gの穴Hに埋設され、そして、上流端1Aと下流端1Bとの間が長さLのものである。
【0010】
流路管内調査装置2は、図1、図2に示すように、装置本体3を有している。この装置本体3は、流路管1内の水Wの水面F下方に位置するように所定重量を有する下部ケース4と、流路管1内の水Wの水面F上方に位置するように下部ケース4の重量よりも軽量で光透過素材からなる上部ケース5とにより構成されている。また、装置本体3は、ステンレス製で下方に球面となった半球状の下部ケース4とアクリル等の透過素材で上方に球面となった半球状の上部ケース5とが、着脱可能で且つシール結合された球体からなる。
【0011】
下部ケース4内には、略中間の高さ位置で水平方向に延びる隔壁6を設けて、この隔壁6の下方で液体用タンクとしての給水用タンク7を形成する。
下部ケース4には、内部の隔壁6よりも下方で、流路管1内の水Wを給水用タンク7に導き入れる導液弁としての導水弁8を設ける。この実施例においては、導水弁8として、例えば、第1、第2導水弁8−1、8−2を設ける。この第1、第2導水弁8−1、8−2は、装置本体3の上下方向の中心線Cに対して対称的に配置され、通常閉動作しているが、開動作することで外部の流路管1内の水Wを給水用タンク7内に導入させるものである。なお、下部ケース4には、導水弁8を、一個以上で、複数設けることも可能である。
【0012】
下部ケース4の隔壁6の上面には、駆動機器9を設ける。この駆動機器9は、例えば、電源としてのバッテリ10と、制御装置11と、記憶装置12とを含んでいる。バッテリ10は、装置本体3の重量バランスを考慮して、隔壁6の中央部位に配置される。制御装置11は、バッテリ10の一側に配置され、調査員が操作する操作盤13を備えている。記憶装置12は、バッテリ10の他側に配置され、記憶媒体14を備えている。このようなバッテリ10と制御装置11と記憶装置12との配置により、装置本体3が流路管1内の水Wに浮かんだときに、下部ケース4が流路管1内の水Wの水面F下方に位置するとともに、上部ケース5が流路管1内の水Wの水面F上方に位置するように、装置本体3の重量バランスを図ることができる。
【0013】
上部ケース5内には、開口側の下部で水平方向に延びる仕切り部材15を設ける。この仕切り部材15の上面には、流路管1内の天井となる上面を照射する蛍光灯等からなる照明装置16を設ける。この照明装置16から発せられた光は、光透過素材からなる上部ケース5を透過して流路管1内の上面に達する。
【0014】
上部ケース5には、撮影用口17を形成する。この実施例においては、撮影用口17として、例えば、2つの第1、第2撮影用口17−1、17−2を形成する。この第1、第2撮影用口17−1、17−2は、装置本体3の上下方向の中心線Cに対して対称的で、且つ水平方向に対して約45度で斜め上方に向かって夫々形成されている。なお、上部ケース5には、撮影用口17を、一個以上で、複数設けることも可能である。
また、上部ケース5内には、照明機器16で照射された流路管1内の上面を撮影する撮影装置(カメラ)18を設ける。この実施例においては、撮影装置18として、第1、第2撮影用口17−1、17−2に対応した2つの第1、第2撮影装置18−1、18−2を設ける。なお、上部ケース5内には、撮影装置18を、一個以上で、複数設けることも可能である。
【0015】
更に、上部ケース5には、撮影用口17よりも下方で排気弁19を設ける。この実施例においては、排気弁19として、例えば、第1、第2撮影用口17−1、17−2よりも下方で、2つの第1、第2排気弁19−1、19−2を設ける。なお、上部ケース5には、排気弁19を、一個以上で、複数設けることも可能である。
【0016】
また、装置本体3内には、排気弁19に接続するとともに給水用タンク7の上部に連通する排気管20を設ける。この実施例においては、排気管20として、第1、第2排気弁19−1、19−2に対応して第1、第2排気管20−1、20−2を設ける。
前記第1、第2排気弁19−1、19−2は、第1、第2導水弁8−1、8−2が開動作したときに、流路管1内の水Wを給水用タンク7内に導き易くするために、開動作して給水用タンク7内の空気を排出させるものである。
【0017】
装置本体3には、この装置本体3が流路管1内を流下する水Wに沿って移動していない状態である装置本体3の移動停止状態を検知する移動停止検知手段21として、この実施例では、タイマ22を設ける。このタイマ22は、流路管1の上流端1Aから下流端1Bまで移動する装置本体3の移動予定時間が予め設定され、この移動予定時間が経過すると作動するものである。このタイマ22は、調査員がその移動予定時間を設定できるように、操作盤13と一体に設置される。
【0018】
図3に示すように、第1、第2導水弁8−1、8−2と記憶装置12と照明装置16と第1、第2撮影装置18−1、18−2と第1、第2排気弁19−1、19−2とタイマ22とは、制御装置11に連絡している。
制御装置11は、第1、第2導水弁8−1、8−2及び第1、第2排気弁19−1、19−2を開閉動作したり、照明装置16をオン・オフする。
この制御装置11は、移動停止検知手段21が装置本体3の移動停止状態を検知した場合に、つまり、タイマ22が流路管1の上流端1Aから下流端1Bまで移動する装置本体3の移動予定時間を経過して作動すると、流路管1内の水Wを給水用タンク7に導き入れ、この導き入れた水Wの重さにより装置本体3を流路管1内の水W中に浮遊させて移動可能とするように、第1、第2導水弁8−1、8−2を開動作する。
【0019】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
流路管内調査装置2により流路管1内を調査する際には、先ず、予め測定しておいた流路管内調査装置2の流路管1の移動予定時間をタイマ22で設定し、また、照明装置16をオン、第1、第2撮影装置18−1、18−2を作動し、そして、下部ケース4と上部ケース5とを結合させて装置本体3を構成する。
【0020】
そして、流路管1の上流端1A内の水Wに流路管内調査装置2を浮かべると、下部ケース4が水W中に沈む一方、上部ケース5側が水Wの水面Fよりも上方に突出して、流路管内調査装置2が水Wの流下に沿って流路管1の下流端1Bに向かって移動する。
この流路管内調査装置2の流路管1の移動中、照明機器16が流路管1内の上面を照射し、これにより、第1、第2撮影装置18−1、18−2が流路管1の上面を撮影し、この撮影画像を記憶装置12の記憶媒体14が記憶する。
そして、図5に示すように、流路管1に曲がった部分がなく、流路管1が正常な直線状態では、流路管内調査装置2と流路管1の上面との間に隙間が存在し、流路管内調査装置2は、流路管1の下流端1Bに予め設定した移動予定時間で到達し、その後、所定の回収手段により回収される。
その後、調査員は、下部ケース4と上部ケース5とを分離し、流路管内調査装置2の記憶装置12の記憶媒体14を取り出し、この記憶媒体14の内容(画像)を読取機器(図示せず)により読み出して流路管1の上面を確認することができる。
【0021】
ところが、図6に示すように、何らかの原因で流路管1に上下方向に曲がった部分の曲がり部1Dが生じている場合には、この曲がり部1Dに水Wが満ちて流路管1の上面と流路管内調査装置2との間に隙間がなくなり、流路管内調査装置2が流路管1内の上面に接して、流路管内調査装置2の移動が停止されてしまう。
そして、流路管内調査装置2が予め設定した移動予定時間に流路管1の下流端1Bに到達しなく、流路管内調査装置2の移動停止が発生したときには、タイマ22が作動して、制御装置11が第1、第2導水弁8−1、8−2を開動作するとともに第1、第2排気弁19−1、19−2を開動作することにより、流路管内調査装置2の給水用タンク7に流路管1内の水Wが導かれ、そして、この給水用タンク7に所要量の水Wが導入すると、その重さにより流路管内調査装置2が水Wの水面Fよりも下方に沈み込んで浮遊状態となる(図6の破線で示す)。この場合、給水用タンク7に、流路管内調査装置2が水Wの水面Fよりも下方に沈み込んで浮遊状態となる所要量の水Wが導入したときに、第1、第2導水弁8−1、8−2を閉動作するとともに第1、第2排気弁19−1、19−2を開動作することにより、流路管内調査装置2の浮遊状態を調整することが可能となる。
これにより、図6の破線で示すように、流路管内調査装置2は流下する水W中で移動可能となり、そして、流路管1内の流下する水Wと共に、流路管1の下流端1Bに到達し、所定の回収手段により回収される。
この結果、水Wに浮かぶ流路管内調査装置2の移動が流路管1内の途中で停止した場合に、流路管内調査装置2を水W中に浮遊させて移動可能とし、流路管内調査装置2の回収を容易に行わせることができる。
また、装置本体3が球体であることから、装置本体3が流路管1の曲がり部1D内を容易に移動することができる。
【実施例2】
【0022】
図7、図8は、この発明の第2実施例を示すものである。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、移動停止検知手段21は、装置本体2の上部ケース5が流路管1の上面に接したことを検知するスイッチ機構23である。このスイッチ機構23は、例えば、マイクロスイッチや近接スイッチ等の各スイッチからなり、流路管1の上面に接し易い上部ケース5の外面に取り付けられた、複数の、例えば、上部ケース5の頂部の第1スイッチ24−1、上部ケース5の側部の第2スイッチ24−2A・24−2B、上部ケース5の下部の第3スイッチ24−3A・24−3Bからなる。これら各スイッチ24は、図8に示すように、制御装置11に連絡している。
この第2実施例の構成によれば、流路管内調査装置2が流路管1の上面に接すると、スイッチ機構23が瞬時に作動して第1、第2導水弁8−1、8−2及び第1、第2排気弁19−1、19−2を開動作し、流路管1内の水Wを給水用タンク7内に導くことができる。
よって、流路管内調査装置2の移動停止状態をスイッチ機構23により確認してから第1、第2導水弁8−1、8−2及び第1、第2排気弁19−1、19−2を開動作することから、より正確な第1、第2導水弁8−1、8−2及び第1、第2排気弁19−1、19−2の開動作を実施できる。
【実施例3】
【0023】
図9は、この発明の第3実施例を示すものである。
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、装置本体3の下部ケース4には、装置本体3が流路管1内の水Wに浮かんで且つこの水Wに沿って所要の姿勢で移動するように、つまり、下部ケース4が水W中に位置且つ上部ケース5が水Wよりも上方に位置して撮影装置18が常に流路管1の天井を撮影できるように、方向規制手段25を設けた。この第3実施例において、この方向規制手段25は、下部ケース4の外周面の底部4Bに下方に向けて設けられた中央方向規定フィン26−1である。この中央方向規制フィン26−1は、円弧状の一定長さで且つ一定幅に形成されている。
この発明の第3実施例によれば、中央方向規制フィン26−1が装置本体3の移動方向を規制することから、装置本体3を所要の姿勢で円滑に移動させることができる。
また、下部ケース4の外周面には、中央方向規制フィン26−1に対して略平行に一側方向規制フィン26−2と他側方向規制フィン26−3とを下方に向けて設けることも可能である。これにより、装置本体3は、複数の方向規制フィンによってより円滑に移動できる。
なお、この場合、下部ケース4には、一側方向規制フィン26−2と他側方向規制フィン26−3とを横方向で且つ斜めに向けて配置したり、また、さらに多くの方向規制フィンを設けることも可能である。
【実施例4】
【0024】
図10は、この発明の第4実施例を示すものである。
この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、装置本体3の下部ケース4の外周面には、方向規制手段25として、中央方向規制溝27−1を窪ませて形成した。この中央方向規制溝27−1は、下部ケース4の外周面の底部4Bに所定幅且つ所定深さで、例えば、断面四角形状に形成され、水Wを捕らえて装置本体3の移動姿勢を効率良く維持させるものである。
この発明の第4実施例によれば、断面四角形状の中央方向規制溝27−1が装置本体3の移動方向を規制することから、装置本体3を所要の姿勢で円滑に移動させることができる。
また、下部ケース4の外周面には、中央方向規制溝27−1に対して略平行に一側方向規制溝27−2と他側方向規制溝27−3とを形成することも可能である。これにより、装置本体3は、複数の方向規制溝によってより円滑に移動できる。
なお、下部ケース4には、さらに多くの方向規制溝を設けることも可能である。
【実施例5】
【0025】
図11は、この発明の第5実施例を示すものである。
この第5実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、装置本体3の下部ケース4には、方向規制手段25として、中央方向規制貫通路28−1を形成する中央管材29−1を貫通させて設けた。
この発明の第5実施例によれば、装置本体3の中央方向規制貫通路28−1に水Wが入り込むことにより、装置本体3を所要の姿勢で円滑に移動させることができる。
また、下部ケース4には、中央管材29−1に対して略平行に一側方向規制貫通路28−2を形成する一側管材29−2と他側方向規制貫通路28−3を形成する他側管材29−3とを設けることも可能である。これにより、装置本体3は、複数の方向規制貫通路によってより円滑に移動できる。
なお、下部ケース4には、さらに多くの管材を設けることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
流路管内調査装置を液体中に浮遊させて移動可能させることを、流路管以外にも適用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】第1実施例において図2のI−I線による流路管内調査装置の断面図である。
【図2】第1実施例において流路管内調査装置の側面図である。
【図3】第1実施例において流路管内調査装置の制御回路図である。
【図4】第1実施例において流路管内調査装置の移動状態を示す図である。
【図5】第1実施例において図4の流路管の一部拡大図である。
【図6】第1実施例において流路管内調査装置の移動停止状態から移動可能状態を示す拡大図である。
【図7】第2実施例において流路管内調査装置の側面図である。
【図8】第2実施例において流路管内調査装置の制御回路図である。
【図9】第3実施例において流路管内調査装置の正面図である。
【図10】第4実施例において流路管内調査装置の正面図である。
【図11】第5実施例において流路管内調査装置の正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 流路管
2 流路管内調査装置
3 装置本体
4 下部ケース
5 上部ケース
6 隔壁
7 給水用タンク
8 導水弁
9 駆動機器
10 バッテリ
11 制御装置
12 記憶装置
13 操作盤
14 記憶媒体
15 仕切り部材
16 照明装置
17 撮影用口
18 撮影装置
19 排気弁
20 排気管
21 移動停止検知手段
22 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が流下する流路管内を調査する流路管内調査装置において、前記流路管内の液体の液面下方に位置するように所定重量を有する下部ケースと前記流路管内の液体の液面上方に位置するように前記下部ケースの重量よりも軽量で光透過素材からなる上部ケースとにより装置本体を構成し、前記下部ケース内には水平方向に指向する隔壁を設けてこの隔壁の下方で液体用タンクを形成し、前記下部ケースには前記流路管内の液体を前記液体用タンクに導き入れる導液弁を設け、前記下部ケース内の前記隔壁の上面には制御装置を含む駆動機器を設け、前記上部ケース内には前記流路管内の上面を照射する照明装置を設け、前記上部ケースには撮影用口を形成するとともにこの撮影用口から前記照明装置で照射された前記流路管内の上面を撮影する撮影装置を設け、前記装置本体が前記流路管内を流下する液体に沿って移動していない状態である前記装置本体の移動停止状態を検知する移動停止検知手段を設け、前記駆動機器の前記制御装置は、前記移動停止検知手段が前記装置本体の移動停止状態を検知した場合に、前記流路管内の液体を前記液体用タンクに導き入れ、この導き入れた液体の重さにより前記装置本体を前記流路管内の液体中に浮遊させて移動可能とするように、前記導液弁を開動作することを特徴とする流路管内調査装置。
【請求項2】
前記移動停止検知手段は、前記流路管の上流端から下流端まで移動する前記装置本体の移動予定時間が予め設定され、この移動予定時間が経過すると作動するタイマであることを特徴とする請求項1に記載の流路管内調査装置。
【請求項3】
前記移動停止検知手段は、前記装置本体の前記上部ケースが前記流路管に接したことを検知するスイッチ機構であることを特徴とする請求項1に記載の流路管内調査装置。
【請求項4】
前記装置本体の前記下部ケースには、前記装置本体が前記流路管内の液体に浮かんで且つこの液体に沿って所要の姿勢で移動するように、方向規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の流路管内調査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−198377(P2009−198377A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−41585(P2008−41585)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【出願人】(391047190)岡三リビック株式会社 (20)
【出願人】(591139895)株式会社ゲット (3)
【出願人】(393003505)復建調査設計株式会社 (13)
【Fターム(参考)】