説明

測定器接続のエラー状況検出に伴うヘルプ情報の自動表示を実現するための方法および装置

【解決手段】
データ収集計算機システムにおいて援助情報の自動表示を実現するための方法、および装置を提供する。所定のポートが、測定器接続を検出するためにモニタされる。測定器との接続が識別され、当該測定器が適切に通信していないときは、そのユーザのために援助情報が自動的に表示される。スイッチが、ユーザが選択したタイプの測定器が前記データ収集計算機システムのシリアルポートへ接続されようとしているとき、電気工学的に検知するために提供される。その後、あるエラーが検出されると、ヘルプ情報が自動的に表示される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は一般的にバイオセンサに関連し、さらに特化すると、血糖測定器のような測定器接続の自動検出、および前記測定器が適切に通信していないときの援助情報の自動表示実現のための方法や装置に関連する。
【特許文献1】US特許出願No.5,251,126(1993年10月5日発行)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
体液中の被分析物の定量測定は、特定の生理学的異常の原因究明や維持メンテナンスにおいてかなり重要である。たとえば乳酸塩、コレステロール、ビリルビンは、特定の個々人においてはモニタされるべきものである。食餌療法の際、ブドウ糖(グルコース)摂取を調節する手段として体液中のブドウ糖値を頻繁にチェックしなければならないような糖尿病の人にとっては、特に体液中のブドウ糖測定はとても重要である。ここで開示する残りの部分において、ブドウ糖測定について取り上げられるとしても、本発明の手続きや装置が他の診断システムでも利用できることは理解できるだろう。
【0003】
今日の糖尿病患者管理において、糖尿病患者による家庭でのブドウ糖モニタリングは、日常習慣としてますます増えてきている。歴史的に見ると、患者は手動でブドウ糖値やその他関連情報を記録するために、手書き用の紙のログブックを保持することを要求された。さらに具体的には、患者はスケジュールされた回数で血糖値を測定し、この情報を個人のログブックに記録した。
【0004】
血糖値システムのような知られている診断システムは、テストを実施するために使用する成分検知試薬の周知の反応と、測定された出力に基づいて実際のブドウ糖値を計算するために利用されるバイオセンサを含んでいる。一般にそのテスト結果は、ユーザに表示され、血糖測定器内のメモリに蓄えられる。周知のシステムの中には、血糖測定器から蓄えられた複数の値が、周期的にたとえば血糖監視者に対する医者による解析が可能な別の計算機へ転送されるものもある。
【0005】
様々なメモリ機能を有したブドウ糖測定器の導入は、データ記録処理を簡便化し、蓄えられたデータの信頼性を増してきた一方、大量に記録されたデータは、その解釈作業を複雑なものにしてきた。患者が今日の装置を用いて、食餌療法や運動による要因のような他の臨床的に関連するデータ、および生活様式情報を記録することもまた可能である。このように蓄えられたすべてのデータは、直接測定ケーブル接続や音響モデム線のような一般的な通信リンクを介して、医師のオフィスへタイミングよく送信可能である。そしてそのデータは、そこで適切な治療を勧めるために印刷あるいは表示された形式で検討される。
【0006】
糖尿病データ自動解析の伝統的アプローチの多くは、比較的外見上の解析と特定の事前定義された統計的な計算に基づくグラフィカルな表示の組み合わせを提供するものである。しかし、処理されたデータに関して時間のかかる複雑な統合や臨床的な予測を解釈するには、依然として医師による検討が必要とされ、未だに医師との多くの対話が要求される。
【0007】
本譲受人に譲渡された、Kahnに対するUS特許 No.5,251,126(1993年10月5日の特許)は、「IDDI」システムとして参照される自動化された糖尿病データ解釈の一方法を開示している。そこでは、患者の自己記録された糖尿病データ中のキーとなる臨床的発見物を特定し強調させるために、記号と数値の計算アプローチを結合させている。血糖値やインシュリン投薬量を含め、ブドウ糖測定器あるいはそのようなものによって、ある期間に渡り、糖尿病患者によって記録された患者データは、まず最初にパーソナルコンピュータのような中央処理システムにダウンロードされる。受理されたその糖尿病データは、(a)インシュリン投薬中のすべてのデータ収集期間中の少なくともある所定の区分の間持続すると発見された所定の重要な変化に相当するインシュリン投与計画を識別し、(b)前記特定されたインシュリン投与計画期間の隣接期間を通して結果として現れる血糖値の統計上重要な変化を識別し、(c)前記特定された血糖値の統計上重要な変化の中から血糖値中の臨床的に重要な変化を識別する、ことを目的として処理される。糖尿病データ処理の結果は、包括的でさらに簡単に理解できる処理結果を強調しながらのデータ解釈報告という形で生成され、特定されたインシュリン投与計画と、関連した血糖値中の臨床的に重要な変化に関連する詳細を包含している。
【0008】
商用利用可能な臨床解析器のいくつかは、患者も使用可能である。さまざまな商用利用可能な臨床解析器は、それらの間の差異により、医療専門家(Healthcare Professional:HCP)は、実行するために互換性のあるソフトウェアを持っていなければならないし、あるいはもし患者が自宅に同等もしくは似たプログラムを持っていないならば、患者にHCPのオフィスに在室させることを要求するかもしれない。HCPは、そのプログラムを走らせ、その測定器に適合するケーブルに切り替え、ハードウェアとソフトウェアを保守しなければならない。このような毎日の仕事は、時間の浪費であり能率的ではない。
【0009】
患者担当医あるいはHCPによる解析および治療を援助し、たとえばソフトウェアの実行、ケーブル切り替え、測定器のダウンロードに必要な時間を最小化するためのデータ管理を実現するような改善された方法および装置の要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の重要な特徴は、血糖測定器のような測定器の接続の自動検出や、測定器が適切に通信していないときに、援助情報を自動表示することを包含するデータ管理を実現するひとつの新しい改良された方法および装置を提供することと、従来の設計でのいくつかの欠点を解決する援助情報の自動表示を実現するための方法および手段を提供することである。
【0011】
簡潔に言うと、方法や装置は、データ集約計算機システムにおいて援助情報の自動表示の実現として提供される。測定器の接続を検知するために、シリアルポートがモニタされる。測定器との接続が識別され、測定器が適切に通信していない場合、援助情報がユーザに対して自動的に表示される。
【0012】
本発明の特徴としてスイッチは、ユーザが選択したタイプの測定器とデータ集約計算機のシリアルポートとの接続を試みようとしているときを電気機械的検知するために提供される。エラーが発生すると、そのときヘルプ情報が自動的に表示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、前記およびその他の利点と共に、図中に例示された好適な発明の実施例の以下の詳細な記述から最もよく理解されるであろう。
本発明の特徴として、測定器接続の自動検出およびエラーが検出されたときのヘルプ情報の自動表示の実現のための一方法を提供する。本発明では測定器との完全な通信が開設される前に、データ収集計算機システムのシリアルポートの接続中の測定器と適切に接続するために、ユーザをガイドするためのヘルプ情報の自動表示を提供することにより、従来技術における問題を解決する。実施例の1つにおいてデータ収集計算機システムは、1つの血糖測定器の存在に対して、少なくとも1つのシリアルポートをモニタする。取り付けられている血糖測定器の検出時、その測定器が適切に通信していないときには、ユーザに対して援助情報が自動的に表示される。
【0014】
本発明の特徴として、測定器がシリアルRS232Cポートに接続を試みるとき、この測定器は圧力スイッチを押下する。押下されたスイッチは、たとえばデータ収集計算機上のDSRとDTRライン同士を接続し、DSRラインを電気的に稼動する。計算機上で動作中のプロトコルソフトウェアは、信号をひろい、測定器がシリアルポートを経由してコンタクトを試みているという事実を認識する。測定器のタイプに基づいて、システムは任意の通信問題についてユーザに警告することができ、通信を開始するもしくは問題を修正するために必要な動作についてユーザにガイドすることができる。
【0015】
今、図1A、図1B,図1C中の図を参照すると、全体として参照番号100で指定する本発明の原理で用意された例示的な計算機装置が図示されている。データ収集計算機システム100は、計算機104、ディスプレイタッチスクリーン106、プリンタ108、オプションである無停電電源装置110を含む参照番号102で一般的に指定する筐体を含む。データ収集計算機システム100は、ヘルスケア専門(HCP)オフィス内に例示的に配置される単一システムである。データ収集計算機システム100は、HCPからいかなる援助も必要とせず、患者による利用のために用意される。
【0016】
図示のように、データ収集計算機システム100は、それぞれのケーブル114を受けるための1からNまで複数それぞれのポート112を含んでいる。特定の測定器120と電気的に接続するために、関連するコネクタ118が、複数のケーブル1からNまでの114と共に与えられる。複数のコネクタ118それぞれが複数の測定器のタイプの特定の1つを利用できるように用意される。
【0017】
バイオセンサあるいはブドウ糖測定器のような測定器120は、患者によって使用され、患者からのユーザサンプルを定期的に受信、処理し、その後、測定された血糖(BG)値を蓄え、記録する。測定器120は、その測定器と一致する関連するコネクタ118を経由してその特定のケーブル1からNの114に取り付けられる。いくつかの血糖測定器は、データ収集計算機システム100と通信するために電源を入れる必要がある。
【0018】
また図1Bを参照すると、計算機104は、関連メモリ124と共に、中央処理装置(CPU)122を含む。計算機104は、オペレーティングシステム126、測定器通信制御部と好適な実施例のIDDIシステムプログラム128とメモリ124中に常駐する好適な実施例のプログラムとユーザデータ130を含む。計算機104は、表示タッチスクリーン106とCPU122を繋ぐユーザ/表示インタフェース132と、取り付けられた測定器120とCPU122を繋ぐUSBへのシリアルハブあるいは複数のシリアルポートアダプタ134を含む。計算機104は、たとえば医師のオフィス内にある(図示していない)別の計算機との接続のためにネットワーク通信アダプタ136を含む。
【0019】
データ収集計算機システム100は、本発明を理解するために十分に簡潔な形式で示す。図示した計算機テストシステム100は、構成上あるいは機能上の制限を暗に示しているものではない。本発明は、様々なハードウェアの実装、システム、様々な他の内部ハードウェア装置を使って利用することができる。
【0020】
また図1Cを参照すると、計算機104は、本発明によって測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示を実現するために、参照番号140によって一般的に示す電気機械的検出装置を含む。電気機械的検出装置140は、RS−232測定器接続142と接続検知スイッチ144に対する各ケーブル114を持つ1つの関連コネクタ118を含む。接続検知スイッチ144は、RS−232 PC接続146のデータセット準備(DSR)とデータターミナル準備(DTR)の間に接続されている。接続検知スイッチ144は、図に示すように、押下されるとRS−232 PC接続部でDSRとDTRラインを繋ぐ。RS−232PC接続146でのDSRとDTRの瞬時の接続は、シリアルハンドシェイクプロトコルでの結線という標準機能を使用しながらケーブル114の1つを経由して測定器120が接続されてきたことをCPU122に知らせる。測定器120の接続の知らせに反応してシステム100は、シリアルポート接続146を通し、測定器と通信することによってその測定器を識別する試みがされる。
【0021】
好適な実施例によれば、測定器通信制御部とIDDIシステムプログラム128は、データ収集計算機システム100に対してシリアルポートRS−232結合146へ通信開始パケットを送るように命令する。もし通信が成功しないかあるいは、測定器タイプがユーザによって選択された測定器タイプと適合しないと特定されたならば、適切なヘルプ情報がユーザに対して表示される。エラーが検出されると、たとえば、測定器の電源を入れよ、ケーブル不良、間違ったケーブルの使用、ケーブルが適切に接続されていない、のように指示が測定器のユーザに対してディスプレイ106上に表示される。このような指示は、CPU122と測定器120の間の通信なしにディスプレイ106上に表示される。
【0022】
測定器通信制御部とIDDIシステムプログラム128は、いつ測定器接続が試みられ、その測定器が適切に通信していないかを自動的に検出し、その後ユーザに対して援助情報を自動的に表示する。測定器通信制御部とIDDIシステムプログラム128は、また、自動的に患者データをダウンロードし、データを印刷し、報告するとともに、自己記録された糖尿病患者のデータを処理、解析、解釈し、選択されたレポートを生成するために必要な自動化された糖尿病データ解釈(Intelligent Diabetes Data Interpretation:IDDI)ソフトウェア機能も含んでいる。
【0023】
本譲受人に譲渡されたKahnらによるUS特許No.5,251,126 1993年10月5日発行では、データ収集計算機システム100内の、測定器通信制御部とIDDIシステムプログラム128のIDDIソフトウェア機能の中に有利に含まれているIDDIシステムを開示している。前記US特許No.5,251,126のすべてをここでは参照し、取り入れる。
【0024】
今、図2を参照すると、本発明による測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示方法に関連して図1A,1Bと1Cのデータ収集計算機システム100によって遂行される例示的に示すステップが示されている。本発明の特徴において、測定器通信制御部とIDDIシステムプログラム128は、血糖計測器が正常に応答または認識するコマンドを使うことによって、取り付けられた血糖測定器120との通信を試みる。
【0025】
ブロック200中に示すように、CPU122は、通信開始パケットをシリアルポートに送信する。分岐ブロック202中に示すように、シリアルポートから受信している有効データのチェックが実行される。血糖測定器120から有効なデータ認識の応答がされないときは、分岐ブロック204中で示すように、測定器120が物理的に接続されているかのチェックが実行される。測定器120が検出されると、その後たとえばブロック206に示すように、適切な測定器接続、あるいは単に測定器の電源投入せよ、というようなヘルプ情報が表示される。もし分岐ブロック204で測定器120が物理的に接続されていないと判断されたら、判断ブロック208で示すように接続ヘルプ情報がすでに表示されているかどうかのチェックが実行される。もし、接続ヘルプ情報がすでに表示されているならば、ブロック210に示すように接続ヘルプ情報の表示は削除される。さもなければ、通信開始パケットを送信するために手続きは、ブロック200へ戻る。
【0026】
一旦有効データの応答を受信すると、プログラム128は、測定器がアタッチされていることを知り、プログラム128は、その後ブロック212に示すような通常の測定器との通信へと進む。たとえばキーの押下やデータ収集計算機システム100へのいかなるユーザ入力も要求することなく、蓄えられた患者データをダウンロードする。一旦、データがダウンロードされると、プログラム128は、血糖測定器120が正常に応答するコマンドを用いて測定器120と通信する。ブロック214に示すように、プログラム128は、たとえば測定器の電源が切られた、ケーブルが不通になった、あるいは特定の不活動状態のあと測定器が自動的に自分で電源を落としたというようなとき、血糖測定器との通信を終了する。
代替実施例A
測定器との接続を検知するために所定のポートをモニタするステップと、
測定器が適切に通信していないとき、エラーを識別するステップと、
識別されている測定器接続や識別されているエラーに反応して、データ収集計算機システムによって自動的に援助情報を表示するステップと、
からなるデータ収集計算機システムにおける援助情報の自動表示を実現する方法。
代替実施例B
測定器との接続を検知するための所定のポートをモニタするステップが、測定器への接続を検知するためにデータ収集計算機システムの所定のシリアルポートをモニタするステップを含むことを特徴とする代替実施例A記載の方法。
代替実施例C
測定器との接続を検知するための所定のポートをモニタするステップが、通信開始パケットを所定のポートへ送信するステップを含み、また測定器からの有効なデータ確認応答をチェックするステップを含むことを特徴とする代替実施例A記載の方法。
代替実施例D
測定器との接続を検出するために所定のポートをモニタするステップが、測定器との接続を検出するためにデータ収集計算機システムの所定のシリアルポートをモニタするステップを含み、また測定器と、測定器コネクタの接続によって押下される圧力スイッチを、測定器コネクタと一緒に提供する動作を含むことを特徴とする代替実施例A記載の方法。
代替実施例E
さらに、前記押下された圧力スイッチに反応して所定のシリアルポート信号を供給するステップを含むことを特徴とする代替実施例D記載の方法。
代替実施例F
さらに、通信開始パケットを所定のシリアルポートに送信し、測定器からの有効なデータ確認の応答をチェックするステップを含むことを特徴とする代替実施例E記載の方法。
代替実施例G
押下された圧力スイッチに反応して所定のシリアルポート信号を供給するステップが、押下された前記圧力スイッチに反応してデータセット準備(DSR)信号を供給する動作を含むことを特徴とする代替実施例E記載の方法。
代替実施例H
援助情報を自動的に表示するステップが、測定器が有効なデータ確認応答の提供に失敗したときに、ユーザに対して所定の指示を表示する動作を含むことを特徴とする代替実施例A記載の方法。
代替実施例I
ユーザに対して測定器の電源を入れる指示を表示するステップを含むことを特徴とする代替実施例H記載の方法。
代替実施例J
測定器を複数のケーブルのうち1つのケーブルと繋ぐ指示を表示するステップを含むことを特徴とする代替実施例H記載の方法。
代替実施例K
測定器の接続を検出するために所定のポートをモニタするためのプロセッサであって、
通信開始パケットを所定のポートへ送信し、
測定器が適切に通信していないときにエラーを識別し、
援助情報の自動表示のために識別された測定器接続と識別されたエラーに反応する、前記プロセッサ、
からなるデータ収集計算機システムにおいて援助情報の自動表示を実現する装置。
代替実施例L
さらに、前記プロセッサと接続され、測定器通信制御部と糖尿病データ解釈(IDDI)システムプログラムを蓄えるためのメモリを含むことを特徴とする代替実施例K記載の装置。
代替実施例M
さらに、前記援助情報の表示のために前記プロセッサに接続された表示スクリーンを含むことを特徴とする代替実施例K記載の装置
代替実施例N
測定器コネクタと、当該測定器コネクタと一緒に提供される圧力スイッチを更に含み、前記圧力スイッチが測定器と前記測定器コネクタの接続によって押下されることを特徴とする代替実施例K記載の装置。
代替実施例O
所定のポートが、所定のシリアルポートを含み、所定のシリアルポート信号が、測定器と測定器コネクタの接続によって押下される圧力スイッチに反応して供給されることを特徴とすることを特徴とする代替実施例N記載の装置。
代替実施例P
所定のシリアルポート信号が、押下された圧力スイッチに反応して供給されるデータセット準備(DSR)信号を含むことを特徴とする代替実施例O記載の装置。
【0027】
本発明では、図面の中に示すように本発明の実施例の詳細を参照して述べてきたが、これら詳細が請求項の中で請求されているような発明の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1A】図1Aは、本発明による測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示を実現するための典型的なデータ集約計算機システムを示している。
【図1B】図1Bは、本発明による測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示を実現するための図1Aのデータ集約計算機システムを表した論理ブロック図である
【図1C】図1Cは、本発明による測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示を実現するための図1Aのデータ集約計算機システムの電気機械的検知装置を示したブロック図である。
【図2】図2は、本発明による測定器接続の自動検出およびヘルプ情報の自動表示を実現するための図1A、1B、1Cのデータ集約計算機システムによって実行される例示的なステップを示した流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定器との接続を検知するために所定のポートをモニタするステップと、
測定器が適切に通信していないとき、エラーを識別するステップと、
識別されている測定器接続や識別されているエラーに反応して、データ収集計算機システムによって自動的に援助情報を表示するステップと、
からなるデータ収集計算機システムにおける援助情報の自動表示を実現する方法。
【請求項2】
測定器との接続を検知するための所定のポートをモニタするステップが、測定器への接続を検知するためにデータ収集計算機システムの所定のシリアルポートをモニタするステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
測定器との接続を検知するための所定のポートをモニタするステップが、通信開始パケットを所定のポートへ送信するステップを含み、また測定器からの有効なデータ確認応答をチェックするステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
測定器との接続を検出するために所定のポートをモニタするステップが、測定器との接続を検出するためにデータ収集計算機システムの所定のシリアルポートをモニタするステップを含み、また測定器と測定器コネクタの接続によって押下される圧力スイッチを、測定器コネクタと一緒に提供する動作を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記押下された圧力スイッチに反応して所定のシリアルポート信号を供給するステップを含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
さらに、通信開始パケットを所定のシリアルポートに送信し、測定器からの有効なデータ確認の応答をチェックするステップを含むことを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
押下された圧力スイッチに反応して所定のシリアルポート信号を供給するステップが、押下された前記圧力スイッチに反応してデータセット準備(DSR)信号を供給する動作を含むことを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項8】
援助情報を自動的に表示するステップが、測定器が有効なデータ確認応答の提供に失敗したときに、ユーザに対して所定の指示を表示する動作を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
ユーザに対して測定器の電源を入れる指示を表示するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
測定器を複数のケーブルのうち1つのケーブルと繋ぐ指示を表示するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項11】
測定器の接続を検出するために所定のポートをモニタするためのプロセッサであって、
通信開始パケットを所定のポートへ送信し、
測定器が適切に通信していないときにエラーを識別し、
援助情報の自動表示のために識別された測定器接続と識別されたエラーに反応する、前記プロセッサ、
からなるデータ収集計算機システムにおいて援助情報の自動表示を実現する装置。
【請求項12】
さらに、前記プロセッサと接続され、測定器通信制御部と糖尿病データ解釈(IDDI)システムプログラムを蓄えるためのメモリを含むことを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】
さらに、前記援助情報の表示のために前記プロセッサに接続された表示スクリーンを含むことを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項14】
測定器コネクタと、当該測定器コネクタと一緒に提供される圧力スイッチを更に含み、前記圧力スイッチが測定器と前記測定器コネクタの接続によって押下されることを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項15】
所定のポートが、所定のシリアルポートを含み、所定のシリアルポート信号が、測定器と測定器コネクタの接続によって押下される圧力スイッチに反応して供給されることを特徴とすることを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項16】
所定のシリアルポート信号が、押下された圧力スイッチに反応して供給されるデータセット準備(DSR)信号を含むことを特徴とする請求項15記載の装置。



【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−522785(P2008−522785A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546802(P2007−546802)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/044848
【国際公開番号】WO2006/065719
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】