説明

点字対応携帯端末装置

【課題】キー入力された文字情報あるいは受信したメール情報が変換されて表示された点字をスムーズに読み取ることが出来る点字対応携帯端末装置を提供する。
【解決手段】通信手段と、第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段と、前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段と、前記点字表示手段に未表示点字の有無を検出する未表示点字検出手段とを具備し、n行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなる前記点字表示手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は点字対応携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本体の表面に複数の入力キーが設けられた携帯通信端末機であって、前記本体の裏面に、前記各入力キーの機能を表示する点字が、前記各入力キーに対応して設けられていることを特徴とする携帯通信端末機が提案(特開2002−305573号公報)されている。
【0003】
又、電子メールを受信する機能を有し、受信した電子メールの内容を点字表現する点字を表現可能な携帯電話機であって、キー操作部における特定のダイヤルキーが点字を構成する各点に対応した特定キーとして割り当てられ、携帯電話機の筐体に、次の文字を指定するための第1のサイドスイッチ部と前の文字を指定する為の第2のサイドスイッチ部とが設けられ、受信した電子メールに含まれている文字を点字に変換して点字情報を作成する制御部と、前記制御部から通知される点字情報に基づいて、前記特定キーの突出制御を行って点字を表現するキー操作部制御部と、音を出力する音声出力部とを備え、前記キー操作部制御部は、前記第1のサイドスイッチ部が押された場合には、点字変換された電子メール中の前記特定キーで表現されている点字の直後の点字を表現し、前記第2のサイドスイッチ部が押された場合には、前記特定キーで表現されている点字の直前の点字を表現し、前記制御部は、前記第1のサイドスイッチが押された場合に、前記特定キーで表現されている点字が電子メール中の最後の文字に対応したものである時には、文末を示す音を前記音声出力部から出力させ、前記第2のサイドスイッチが押された場合に、前記特定キーで表現されている点字が電子メール中の文頭の文字に対応したものである時には、文頭を示す音を前記音声出力部から出力させることを特徴とする点字を表現可能な携帯電話機が提案(特開2003−60742号公報)されている。
【0004】
又、文字情報を入力する入力手段と、入力された文字情報及び入力された文字情報以外の文字情報(入力された文字情報以外の文字情報とは、具体的には、端末内部(RAM等)に記憶されている操作説明等の文字情報や、受信したメール、インターネットで提供される情報のようにネットワークを介して取得した文字情報等を意味する。)を点字情報に変換する点字変換手段と、入力された文字情報を点字情報として表示する機能と、入力された文字情報以外の文字情報を点字情報として表示する機能とを有する表示手段(特に、該表示手段は、入力された文字情報を点字情報として表示する第1の表示部と、入力された文字情報以外の文字情報を点字情報として表示する第2の表示部とを有し、前記入力された文字情報及びそれ以外の文字情報の各々に識別情報を付加して前記点字変換手段に入力させる手段を備える)とを備え、更に必要に応じてスクロール操作に応じて文字情報を前記点字変換手段に入力させる手段を備える点字対応端末が提案(特開2006−171307号公報)されている。
【特許文献1】特開2002−305573号公報
【特許文献2】特開2003−60742号公報
【特許文献3】特開2006−171307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1の技術は、点字に対応した入力キーの機能を認知することが出来るので、携帯電話の操作に際して、入力キーの操作性が向上している。しかしながら、例えばメール文書等の文字情報の読み書き(入出力)には問題が残されている。すなわち、受信したメールの情報を読むに際して、メール情報が点字で無いことから、視力障害者は読み取ることが出来ない。尚、入力キーで入力した情報が点字に変換され、該点字が表示されているものでは無いから、正しい入力が行なわれた否かの確認は出来ない。
【0006】
このような問題点に対して、上記特許文献2の技術は、改善が図られている。すなわち、受信した電子メールに含まれている文字が点字に変換されて特定キーの突出制御を行って点字が表現されるので、視力障害者もメール情報を読み取ることが出来る。しかしながら、この提案のものは、入力キーを点字表現用に用いるものであるから、一度に表現される点字の数は極めて少なく、その情報を読み取る作業が緩慢なものとなり、遅々として進まず、メール情報を読み取る視力障害者はイライラとしてしまうであろうと思われる。尚、このものでも、入力キーで入力した情報が点字に変換され、該点字が表示されているものでは無いから、正しい入力が行なわれた否かの確認は出来ない。又、特許文献2における突出制御機能は2行3列の特定キーのみにしか対応していない為、2行3列を二つ並べて点字表示とする濁音や破裂音、数字などは表現できない問題も有る。
【0007】
上記特許文献3の技術は、入力された文字情報を点字情報として表示する機能と、入力された文字情報以外の文字情報を点字情報として表示する機能とを有する表示手段を備えることにより、表示される点字情報を確認しながら文字入力を行うことができる為、視覚障害者の利便性を向上させることが出来る。すなわち、受信したメール情報や送信するメール情報(送信する為にキー入力したメール情報)が点字として表示されるので、メールの読み書きが可能になり、特許文献1,2の問題点の改善が図られている。そして、スクロール操作に応じて文字情報を点字変換手段に入力させる手段を備えているので、スクロール操作することにより、ユーザのペースで文字情報を点字情報に変換して確認できる特長も備えている。
【0008】
しかしながら、特許文献1,2,3いずれの技術にあっても、例えば点字表示部に表示される点字の文字数は限りが有る。例えば、送信あるいは受信メールにおける文字数は点字表示部に表示される文字数より多いのが一般的である。
【0009】
この為、特許文献3にあっては、スクロール操作によって文字情報を点字情報に変換することが提案されている。
【0010】
ところが、スクロール操作をして始めて次の点字が表示されるようになるのでは、スムーズな読み取りが出来ない。言うならば、一時停止を繰り返しながら読み取って行くようなものである。
従って、スムーズな読み取りが出来ることが待たれる。
【0011】
よって、本発明が解決しようとする課題は、上記問題点を解決することである。特に、キー入力された文字情報あるいは受信したメール情報が変換されて表示された点字をスムーズに読み取ることが出来る点字対応携帯端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の課題は、通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段
とを具備してなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなり、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられてなり、
前記センサは、そのオンによって、対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置によって解決される。
【0013】
特に、通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段と、
前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段
とを具備し、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられ、
前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置によって解決される。
【0014】
更には、通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段と、
前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段と、
前記点字表示手段に未表示点字の有無を検出する未表示点字検出手段
とを具備し、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられ、
前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されると共に前記未表示点字検出手段によって検出された次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置によって解決される。
【0015】
又、上記の点字対応携帯端末装置であって、
点字表示手段に表示される点字が縦書きとなるか横書きとなるかを指定する縦・横指定手段を更に具備してなり、
前記縦・横指定手段によって縦書きが指定された場合には点字表示手段には点字が縦書きで表示され、前記縦・横指定手段によって横書きが指定された場合には点字表示手段には点字が横書きで表示されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置によって解決される。
【0016】
又、上記の点字対応携帯端末装置であって、
点字表示速度制御手段を更に具備することを特徴とする点字対応携帯端末装置によって解決される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為の点字表示手段は、キー入力手段などの文字情報を入力する入力手段が設けられている第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられたので、比較的大面積のものと出来る。すなわち、出来るだけ多くの点字が一度に表現できるから、視力障害者による読取りがスムーズになる。
【0018】
そして、点字表示手段に一度で全情報が表示されなくとも、即ち、未表示の点字が順に表示されて行く訳であるが、その際でも、点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して設けられたセンサによって、対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されているから、スムーズな読み取りが可能になる。すなわち、未だ全部の点字を読み終わらない中に読み終わった点字が次の点字に置き換えられているので、恰も、全ての点字が一度に表現されているかの如くになり、読取作業がスムーズに行なえる。
【0019】
尚、縦・横指定手段を更に具備していると、この縦・横指定手段を使うことによって、点字表示手段には点字が縦書きで表示されたか横書きで表示されたかが判るようになり、その人の使い勝手に合わせることが出来、かつ、読み間違いがなくなり、極めて便利である。すなわち、目の健常者ならば、文章が縦書きなのか横書きなのかが一目瞭然であるが、視力障害者には判らず、点字に触れたのみでは直ちに判り難いのであるが、そのような問題点が解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明になる点字対応携帯端末装置は、通信手段を有する。更に、点字対応携帯端末装置の筐体の第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段を有する。前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段を有する。又、前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、点字対応携帯端末装置の筐体の第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段を有する。この点字表示手段は、特に、n行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されている。そして、前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段を有する。又、前記点字表示手段に未表示点字の有無を検出する未表示点字検出手段を有する。更に、点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して前記第2の主面側にはセンサが設けられている。そして、このセンサのオンによって、該センサに対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されている。特に、前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されている。中でも、前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されると共に前記未表示点字検出手段によって検出された次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されている。又、縦・横指定手段を更に具備している。又、点字表示速度制御手段を更に具備している。
【0021】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
図1〜図4は本発明になる点字対応携帯端末装置(携帯電話機とかPersonal
Handy phone system(PHS))の一実施形態を示すもので、図1(a),(b)は点字対応携帯端末装置の概略正面図と概略背面図、図2は点字対応携帯端末装置の各部のブロック図、図3(a),(b)は入力手段におけるキーと点字表示手段における点字との関係を説明する図、図4は点字表示手段に表示された点字の読取りを説明する図である。
【0022】
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)は、図1(a),(b)に示される通り、本体(筐体)11の表面に画面表示部12とキー部13が設けられている。すなわち、筐体11の正面(第1の主面)側には文字情報を入力する為の入力手段(キー部:4行3列の合計12個のキー)13が設けられている。尚、図示されていないが、本体(筐体)11の表面には縦・横指定手段(キー)が設けられている。勿論、このキーは、上記12個のキー13による代用が可能である。例えば、「*」「1」のキーを押下した時には、縦・横指定手段の縦書き表示が選ばれ、「*」「2」のキーを押下した時には、縦・横指定手段の横書き表示が選ばれるようになっていても良い。又、画面表示部12は白黒あるいはカラーの液晶パネルとか有機EL(電子蛍光)等による表示装置である。
【0023】
筐体11の背面(第2の主面)側には点字表示部(点字表示手段)14が設けられている。すなわち、この点字表示部14には、キー部13から入力された文字情報が変換された点字や、メール文書、ダウンロード等による情報が変換された点字が表示される。この点字表示部14は、特に、n行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されている。そして、筐体11の正面側にはキー部13が、かつ、背面側には点字表示部14が構成されたものとすることによって、表面(正面)のキー部13からの文字入力と同時に裏面(背面)の点字表示部14には点字が出力されるので、ユーザは、親指で文字入力しながら、人差し指で自分が入力した文字が点字にて正確であることを片手で認識できるようになっている。尚、点字表示部14は、例えばシート状の有機EL(薄膜有機EL)等を利用したものであって、電極操作により点字の凸部(凹凸)が表現できるように構成されたものである。点字の表現文字数は点字表示部14に適用する有機EL等のサイズ・解像度による。点字入出力機能を必要としない場合には、スイッチがOFF状態において、有機EL等に色彩が加えられてデザインの一部となっているものでも良く、又、カバーが付加されているものでも良い。
【0024】
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)は、図2に示される通り、CPU(中央処理装置)22を内蔵している。又、ROM24、点字変換部25、送受信制御部26、キー制御部27、表示制御部29、作業用メモリ31、キー入力部28、表示部30、文字メモリ32を内蔵している。そして、CPU22は、バス23を介して、装置内の各部(ROM24、点字変換部25、送受信制御部26、キー制御部27、表示制御部29、作業用メモリ31、キー入力部28、表示部30、文字メモリ32)と接続されている。
【0025】
この中、ROM24は、CPU22が実行する為の各種の制御用プログラムや文字変換などに使用される辞書等の固定的なデータが格納されたリード・オンリ・メモリである。点字変換部(キー部13で入力された情報や通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段)25は、文字情報を点字情報に変換する機能を有する。送受信制御部(通信手段)26は、無線によってデータの送受信を行う回路である。キー制御部27は、ユーザが設定した通常入力や点字入力を制御し、キー入力部28は、各種キー13からのキー入力を受け付ける入力回路である。表示制御部29は、表示部(図1における画面表示部12と点字表示部14)30の表示を制御する制御回路である。作業用メモリ31はRAM(ランダム・アクセス・メモリ)によって構成されており、CPU22がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するようになっている。文字メモリ32は、メール受信及びダウンロード等による文字データを記憶するものである。
【0026】
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)は、図示されていないが、表示部30(点字表示部14:点字表示手段)に表示された点字を消去する点字消去手段を有する。又、表示部30(点字表示部14:点字表示手段)に未表示の点字の有無を検出する未表示点字検出手段を有する。この未表示点字検出手段は、例えば表示されるべき点字の総数がk個であったとすると、点字表示部14に一度に表示される点字の総数はn×mであるから、k−n×mを演算することで求められる。仮に、k>n×mならば、点字表示部14に未だ表示されるべき点字が残っていると判断される。k≦n×mならば、点字表示部14に表示されるべき点字は残って無いと判断される。
【0027】
又、本発明の装置(点字対応携帯端末装置)は、図示されていないが、縦・横表示制御手段を有する。すなわち、本体(筐体)11の表面に設けられた縦・横指定手段(キー)によって、縦書き表示が選択された場合、縦・横表示制御手段は、点字表示部(点字表示手段)14に縦書きで点字を表示するようになっている(この場合の点字の読みは、列に沿っての読みとなる)。又、横書き表示が選択された場合、縦・横表示制御手段は、点字表示部(点字表示手段)14に横書きで点字を表示するようになっている(この場合の点字の読みは、行に沿っての読み)となる。
【0028】
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)は、図4に示される通り、筐体11の背面(第2の主面)側に設けられた凸(凹凸)状のセンサ51,52,53を有する。センサ51は、点字表示部14に表示されるn行m列の点字の中の第1行目の点字の最右端の点字の横に設けられたものである。センサ52は、点字表示部14に表示されるn行m列の点字の中の第2行目の点字の最右端の点字の横に設けられたものである。センサ53は、点字表示部14に表示されるn行m列の点字の中の第3行目の点字の最右端の点字の横に設けられたものである。尚、図4では、センサは3個しか示されていないが、n行の数に応じてn個設けられる。そして、本実施形態では、行に対応して設けられた場合であるが、点字が左から右に読まれるのでは無く、上から下に順に読まれる場合も有るから、列に対応して設けられたものであっても良い。すなわち、点字表示部14に表示されるn行m列の点字の中の各列の点字の最下端の点字の下に設けられたものでも良い。勿論、行・列の各々に対応して設けられても良い。
【0029】
そして、センサ51に手(手指の先)が触れることによって、センサ51はオンとなり、この信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第1行目に表示されている点字が消去される。かつ、センサオンの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第n行目(図4の例では第3行目)に表示された点字の次の位置に在る点字情報が検出され、これが第1行目に表示されるようになっている。又、センサ52に手(手指の先)が触れることによって、センサ52はオンとなり、この信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第2行目に表示されている点字が消去される。かつ、センサオンの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第n+1行目(図4の例では第4(3+1)行目)に表示された点字の次の位置に在る点字情報が検出され、これが第2行目に表示されるようになっている。又、センサ53に手(手指の先)が触れることによって、センサ53はオンとなり、この信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第3行目に表示されている点字が消去される。かつ、センサオンの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第n+2行目(図4の例では第5(3+2)行目)に表示された点字の次の位置に在る点字情報が検出され、これが第3行目に表示されるようになっている。
【0030】
次に、上記のように構成させた点字対応携帯端末装置の使い方について説明する。
[シーケンス1(点字入力/出力)]
点字表現を可能とする二つの文字入力方法について述べる。
第1の方法は、点字の各点と携帯端末装置に具備されている各ダイヤルキーを一対一の対応とする入力方法である。すなわち、任意のキー部13の中の2行3列のキー(合計6個のキー)で以って2行3列の凹凸で構成される一つの点字に見立てるようにする。点字と対応する各キーは2行3列であれば良い。2行3列の組合せは任意に設定可能なように出来る。図3の入力キーの2行3列の組合せ例としては(1,2,4,5,7,8)、(2,3,5,6,8,9)、(4,5,7,8、*,0)、(5,6,8,9,0,#)が考えられる。図3は、点字42の2行3列の各点を、キー部13の各キー41(1,2,4,5,7,8)に設定した例である。各キー41と点字42の各点が連動して点字突出制御が行われる。例えば、キー「1」と点字「1」とを連動させて、キー「1」を一度押せば自動的に点字「1」が突出する。再び、キー「1」を押すことで、点字「1」の突出部が消える。これにより、ユーザは、常に、自分が入力した文字・数字が正しい文字・数字の点字として入力できたか否かを即座に確認できる。又、各キーと各点の連動対応はユーザが任意に設定可能なように出来る。すなわち、キー「1」と点字「2」、キー「2」と点字「1」の如く、左右対称の鏡文字表示のような設定も可能に出来る。これにより、ユーザは、点字器と同様の感覚での点字入力を可能に出来る。
【0031】
第2の方法は、文字変換をそのまま点字変換する入力方法である。例えば、「え」を表現したい場合は、キー「1(あ行割り当て)」を4回押すことで「え」と入力する。その際、点字表示部14の点字42はキー「1」を1回押す毎に「あ、い、う、え」と順番に点字表示される。ユーザは点字42を触りながらの文字入力をすることになり、変換の間違いを減少させることが可能となる。同様に、ツータッチ入力(ポケベル入力方法)も設定可能なように出来る。例えば、キー「1」を2回押すことで「あ」、キー「1」を1回とキー「2」を1回で「い」と文字入力可能とすることも出来る。このように、ユーザの携帯操作の熟練度に対応した文字入力が出来る。
【0032】
次に、点字出力方法の概要を記す。
点字出力表示は、端末裏面を自分に向けた状態で表示部における左上からスタートする(図3(b)の点字42)。尚、文字入力中もしくは点字変換中は、各点が凸と平坦とを繰り返し、入力中(変換中)であることをユーザに知らせることが出来るようになっている。或いは、携帯端末の振動が連動するようになっている。そして、文字確定は、キー部13に割り当てられている決定キー又はファンクションキーで行うようになっている。
【0033】
さて、入力(変換)確定が行われると、点字42は文字確定する。そして、凸と平坦との繰り返しが停止し、点字42の一つ右隣の位置において、凸と平坦とが繰り返される(ステップ21)。このようにして、順次、文字変換が行われて行く。
【0034】
尚、2行3列を二つ並べての点字表示が可能なので、濁音や破裂音、数字なども表現できるようになっている。
【0035】
[シーケンス2 (表示された点字の読取り)]
図4に示される如く、n行m列の点字が点字表示部14に表示される。列方向にあっては、左右どちらか一方向に指を動かして点字が読み取れ、行方向にあっては、上部から下部方向に指を動かして点字が読み取られる。どちらの読取方向にするかはユーザが設定できるようになっている。図4では、端末裏面を自分に向けて左から右方向に読み取る設定となっている。これによって、ユーザは、点字を点字本と同様な読取が出来る。尚、右から左方向に読取る場合には、文字入力(変換)はシーケンス2と同様であるが、点字表示のスタート位置と順次の点字表示部が左隣となる。
【0036】
図4は文字入力および点字表示が終了した状態の例である。上述した通り、携帯端末の裏面(背面)を自分に向けて左から点字は読み取られる(ステップ31)。各列の右端にはセンサ51,52,53が設けられているから、一つの行の点字が読み取られると、その読取り直後に指がセンサ(例えば、センサ51)に触れることになる。そうすると、センサ51からの信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第1行目に表示されている点字が消去される。すなわち、第1行目の位置においては、凹凸が無くなり、平坦になる。かつ、センサ51からの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第4行目に表示されることになる情報が検出され、これが第1行目に表示される。
【0037】
ユーザは、センサ51の凹凸に指が触れることによって、第1行目の位置にはそれ以上の点字が無いことを知ることになる。従って、次の第2行目の位置であって、最左端位置に指を移動させることになる。そして、第2行目における最左端から右方向に指を移動させて行き、点字は読み取られる(ステップ32)。この第2行目の位置の点字が全て読み取られると、その読取り直後に指がセンサ52に触れることになる。そうすると、センサ52からの信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第2行目に表示されている点字が消去される。すなわち、第2行目の位置においては、凹凸が無くなり、平坦になる。かつ、センサ52からの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第5行目に表示されることになる情報が検出され、これが第2行目に表示される。
【0038】
ユーザは、センサ52の凹凸に指が触れることによって、第2行目の位置にはそれ以上の点字が無いことを知ることになる。従って、次の第3行目の位置であって、最左端位置に指を移動させることになる。そして、第3行目における最左端から右方向に指を移動させて行き、点字は読み取られる(ステップ33)。この第3行目の位置の点字が全て読み取られると、その読取り直後に指がセンサ53に触れることになる。そうすると、センサ53からの信号が点字消去手段に入力されて作動し、これによって第3行目に表示されている点字が消去される。すなわち、第3行目の位置においては、凹凸が無くなり、平坦になる。かつ、センサ53からの信号が未表示点字検出手段に入力されて作動し、第6行目に表示されることになる情報が検出され、これが第3行目に表示される。
【0039】
この後、ユーザは、第1行目の位置であって、最左端位置に指を移動させることになる。そして、同様な繰り返しが行われる。従って、読取作業が遅滞無くスムーズに行われる。
【0040】
尚、一度消された行の点字はファンクションキー等で再び点字表示させることも出来るようになっている。従って、そのような場合には、ファンクションキーによる操作で、再度、読み取ることが出来る。
【0041】
[シーケンス3(携帯端末の点字ガイド)]
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)では、ユーザが、現在、選択しているメニューを認識できるようにする為、点字表示部14の最上段にメニューを常に表示することも出来るようになっている。例えば、メニュー選択上でメールを選択した場合は、点字表示部14の上部に「メール」が表示される。同様に電話・カメラ・アプリ等それぞれ選択されたメニューが点字表示される。メニュー決定し、メニュー階層を一つ降りても上記と同様に選択したシーケンス名が常に点字で表示される。これにより、ユーザは、現在、選択されているメニューを確認して選ぶことが出来る。
【0042】
[シーケンス4(メール送受信)]
次に、点字表示を用いたメール送受信方法の概要を記す。
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)では、メール受信がされると、メール文字情報が文字メモリ32に保存される。メール文字情報が漢字・ひらがな・カタカナ等であった場合は、文字変換部25にて点字への文字変換が行われる。文字変換は文章の切れ目(句読点、空白、段落等)毎に実施され、変換後に表示制御部29を介して点字表示部14に表示される。若しくは、変換された1文字毎に表示され、逐一、ユーザが読み取る方式でも良い。メール文字情報が点字であった場合は、変換が省略され、そのまま点字表示部14に表示される。
【0043】
点字表示部30の一番上の行は現在のファンクションを常に表示し、ユーザが何を行っているかが認識できるようになっている(シーケンス3参照)。メール受信の場合は、常に、上段に「メール受信:送信者:題名」が表示される。
【0044】
[シーケンス5(文字データによる点字表示)]
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)を用いることにより文字データを点字表示が可能となる。文字データ(例えば、本、新聞、広告、地図等の情報)を作業メモリ31にダウンロードし、保存する。そして、文字データを点字変換部25にて点字に変換する。変換後、点字表示部14にて表示を行うことによって、ユーザは情報を点字にて得ることが出来る。
【0045】
[シーケンス6(イヤホンで文字データ音声再生)]
点字表示と読上げ機能とを連携することで、情報を確実に得ることが出来る。音声再生はイヤホンもしくは携帯端末に具備されているスピーカから出力される。
【0046】
[シーケンス7(点字データ作成、入出力可能)]
作成した点字データはテキストファイル等で出力可能とすれば、携帯端末からパソコン等の外部機器への出力が出来る。従って、点字プリントアウト出力等が可能となる。
【0047】
[シーケンス8(点字用携帯)]
本発明の装置(点字対応携帯端末装置)を視力障害者専用の携帯端末とする場合、携帯端末表面の画面表示部12に代わり点字表示部14を具備させても良い。折畳式携帯端末であれば、折り畳んだ状態では通常の携帯装置と見た目が変わらなくなる。
【0048】
本発明の装置は、必要に応じて、点字表示速度をコントロールして早読み・読み直しを可能とする制御手段を持っている。又、点字表示パネル部の凸部表現部を細分化(グリッド化)するグリッド化手段を持っている。
すなわち、図5に示される如く、凸部1点が複数グリッドで表現される。点字表示部のグリッドは前述したように電極操作により凸部となる。図5(a)の破線は指で触れている部分を、図5(b)の破線は点の触覚イメージを示したものである。
【0049】
そして、先ず、図5の(ステップ61〜ステップ63)のように点字を動かす。すなわち、最初表示されていた点字(点a列,点b列)が徐々に左方向へ移動する(ステップ61〜ステップ62)。同時に、次の点字(点c列,点d列)が右方向から移動してくる(ステップ62)。その後、ステップ63のように先ほどの点字(点a列,点b列)から次の点字(点c列,点d列)が入れ替わって表示される。この点字の移動は図示していないが、例えば「アクセスキー」で操作が出来る。そして、キー操作で、点字の表示速度を変えることが出来、読者の読み取りたい速度(点字の左右移動速度)を調節できる。従って、早読みによる読み飛ばしや、逆方向への読み戻りが簡易に出来る。
【0050】
尚、点字と点字との間には一定のマス間隔(平坦)を置くことが好ましい。このシーケンスにより、点字を触っている使用者は恰も点字文章が左から右方向へ流れて行くように読み取ることが出来る。すなわち、読み取る指は固定したまま、空いている指でアクセスキーを操作するだけで簡易に点字読み取りが可能になる。
例えば、「アクセスキー」をニューロポインタで操作するようにした場合、人差し指で点字表示パネルに固定、親指でニューロポインタを操作して点字情報を読み取ることが出来る。そして、本発明では、縦・横方向に読み取り可能としているので、ニューロポインタのようなキーであれば十分に機能を活用できる。これにより、点字を読み取る為に、人差し指を動かす必要は無く、片手で携帯端末が操作しつつ、点字読み取りも容易に出来る。
【0051】
又、凸部をグリッド表現とすることで点字表現が豊富になる。すなわち、点の大きさ、点間隔、行間隔、マス間隔(図6参照)を自由に変えることが出来る。
従って、点字初心者は点を大きく表示したり、熟達者は点を小さくしてマス間隔を縮める等、ユーザの熟練度によって合わせて設定できる。
【0052】
更に、各国の規格に合わせた点字文章を表示することも可能となる。又、グリッドにより点字だけでなく図面や絵がドット表現として表示できる。点字表部の面積が十分大きければドットによる地図表示も可能となる。従って、点字表示部は凸表示だけではなく凹表示も可能とすることドット表現を広げることが出来る。
従って、文字情報だけではなく、図面情報も表現可能であり、健常者が目視による情報を障害者に提供できる。更に、点字表示部による文字数の制限が無くなるので、行数計算を行わなくてもよい。又、グリッドに振動機能を付けることで、印刷/判子として使用することも出来る。又、点字表示部は、第1の主面部の裏(携帯端末の裏面)としが、折り畳み型の画面表示部(LCDパネル)の裏側に搭載しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の点字対応携帯端末装置の概略正面図と概略背面図
【図2】本発明の点字対応携帯端末装置のブロック図
【図3】本発明の点字対応携帯端末装置の入力手段におけるキーと点字表示手段における点字との関係を説明する図
【図4】本発明の点字対応携帯端末装置の点字表示手段に表示された点字の読取りを説明する図
【図5】本発明の点字対応携帯端末装置の動作説明図
【図6】本発明の点字対応携帯端末装置の点字表現の説明図
【符号の説明】
【0054】
11 本体(筐体)
12 画面表示部
13 キー部(入力手段)
14 点字表示部(点字表示手段)
22 CPU
23 バス
24 ROM
25 点字変換部
26 送受信制御部
27 キー制御部
28 キー入力部
29 表示制御部
30 表示部
31 作業用メモリ
32 文字メモリ
51,52,53 センサ

特許出願人 日本電気株式会社
代 理 人 宇 高 克 己

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段
とを具備してなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなり、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられてなり、
前記センサは、そのオンによって、対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置。
【請求項2】
通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段と、
前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段
とを具備し、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられ、
前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されて次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置。
【請求項3】
通信手段と、
第1の主面側に設けられた文字情報を入力する為の入力手段と、
前記入力手段で入力された情報及び/又は前記通信手段で受信した情報を点字情報に変換する為の点字情報変換手段と、
前記点字情報変換手段で変換された点字情報を点字として表示する為、前記第1の主面とは反対側の第2の主面側に設けられた点字表示手段と、
前記点字表示手段に表示された点字を消去する点字消去手段と、
前記点字表示手段に未表示点字の有無を検出する未表示点字検出手段
とを具備し、
前記点字表示手段はn行m列(n,mは2以上の整数)の点字が表示されるよう構成されてなる点字対応の携帯端末装置であって、
前記点字表示手段におけるn行m列の点字の各行の端部及び/又は各列の端部に対応して第2の主面側にはセンサが設けられ、
前記センサからの信号によって前記点字消去手段が動作して対応する行・列の既表示の点字が消去されると共に前記未表示点字検出手段によって検出された次の内容に相当する点字が表示し直されるよう構成されてなる
ことを特徴とする点字対応携帯端末装置。
【請求項4】
点字表示手段に表示される点字が縦書きとなるか横書きとなるかを指定する縦・横指定手段を更に具備してなり、
前記縦・横指定手段によって縦書きが指定された場合には点字表示手段には点字が縦書きで表示され、前記縦・横指定手段によって横書きが指定された場合には点字表示手段には点字が横書きで表示されるよう構成されてなる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの点字対応携帯端末装置。
【請求項5】
点字表示速度制御手段を更に具備することを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかの点字対応携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−124599(P2008−124599A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−303591(P2006−303591)
【出願日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】