説明

無線アプリケーション用のオフロード処理

第1の装置(104)によって、第2の装置から処理をオフロードするための処理を、第2の装置(102)に代わって実施することができる。いくつかの態様では、処理がそこからオフロードされた装置は、複雑度がより低く、サイズがより小さく、より少ない電力を消費するように有利に適合し得る。オフロード処理は、第1の装置が送信用にデータを処理し、次いで、データを処理のために別の装置に送ることを可能にするのに利用することができる。オフロード処理は、第1の装置が、第2の装置に代わってデータを処理し、次いで、処理されたデータを第2の装置に送ることを可能にするのに利用することができる。いくつかの態様では、データは、装置の間の無線送信のために波形符号化することができる。オフロード処理は、静的にも動的にも実装することができる。

【発明の詳細な説明】
【合衆国法典第35巻第119条の下での優先権主張】
【0001】
本出願は、それぞれの開示内容が参照によって本明細書に組み込まれる、本発明の権利者が所有する、2006年4月18日に出願し、代理人整理番号060349P1を付与された米国特許仮出願第60/793,114号、2006年4月20日に出願し、代理人整理番号060033P1を付与された米国特許仮出願第60/794,039号、2006年4月26日に出願し、代理人整理番号061073P1を付与された米国特許仮出願第60/795,436号、2006年4月26日に出願し、代理人整理番号061197P1を付与された米国特許仮出願第60/795,445号、2006年4月26日に出願し、代理人整理番号061004P1を付与された米国特許仮出願第60/795,512号の利益および優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本出願は概して、無線通信、および無線アプリケーション用のオフロード処理に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、セル電話、コンピュータ、および関連周辺機器を含む様々なタイプの装置は、無線通信技術を使用して、互いと、かつ他の装置と通信することができる。このような無線通信を円滑にするために、こうした装置は、1つまたは複数の無線通信リンク(例えば、無線ネットワーク)を介したデータの送信および受信に関連した様々な操作を実施する。
【0004】
典型的なシナリオでは、第1の装置(例えば、ヘッドセット)は、離れた所にある装置(例えば、インターネットに接続された通信装置)にデータを送り、そこからデータを受信するために、無線通信リンク(例えば、ブルートゥース)を介して第2の装置(例えば、セル電話)と通信することができる。ここで、第1の装置は、遠隔装置に送られるべきデータを生成するトランスデューサ(例えば、マイクロホン)または他の何らかの機構を含み得る。さらに、第1の装置は、無線通信リンクを介した、第2の装置への生成データの送信を円滑にするための様々な処理操作を実施する。例えば、第1の装置は、生成されたアナログデータをデジタルデータに変換し、データの1つまたは複数の特性を向上させることを試み、データを圧縮し、無線通信リンクを介した第2の装置への送信のためにデータを符号化することができる。
【0005】
第2の装置は次いで、遠隔装置へのデータの送信を円滑にするための様々な操作を実施することができる。例えば、第2の装置は、データを、無線通信リンク用に使われる形式から復号し、次いで、そのデータを、意図された宛先への、ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)を超える送信に適した通信形式に再符号化することができる。
【0006】
補足的な操作は、逆方向に移動するデータのために実行される。例えば、第1の装置に向けられたデータを受信すると、第2の装置は、ネットワークを介して受信されたデータの復号、必要に応じたデータの圧縮解除、および通信リンクを介した第1の装置への送信のためのデータの再符号化など、様々な操作を実施することができる。第1の装置は次いで、必要に応じて、受信されたデータの復号および復号されたデータの処理などの操作を実施することができる。第1の装置は次いで、このデジタルデータをアナログデータに変換し、アナログデータを別のトランスデューサ(例えば、スピーカ)に与えることができる。
【0007】
上述した内容から、通信システムにおける異なる装置は異なる処理要件、したがって、異なる処理機能をもち得ることが理解できよう。ただし、いくつかのケースでは、従来は与えられた装置に関連づけられていた処理機能が、装置の他の望ましい特徴を妨げ、あるいは悪影響を与え得る。例えば、いくつかのアプリケーションでは、できるだけ小さく、できるだけ少ない電力を消費することが移動装置にとっては望ましい。ただし、実際には、こうした設計目標を満たすのは、装置の処理要件のせいで難しい場合がある。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0008】
本開示の態様実例の要約がこの後に続く。本明細書における態様に対するどの参照も、本開示の1つまたは複数の態様を指し得ることを理解されたい。
【0009】
本開示は、いくつかの態様では、無線通信装置用のオフロード処理に関する。例えば、従来は第1の装置によって実施されていた処理は、その代わりに、第1の装置に代わって第2の装置によって実施することができる。
【0010】
オフロード処理は、与えられた装置またはシステムの1つまたは複数の属性を変更し、あるいは向上させるのに利用することができる。いくつかの態様では、オフロード処理は、別の装置によって処理をより効果的に実施できる場合に利用することができる。例えば、あるクラスの装置は、別のクラスの装置より多くの処理機能、より多くの利用可能な電力、またはより大きなフットプリントを有し得る。したがって、処理がそこからオフロードされたあるクラスの装置は、より少ない電力を消費し、より小さいフットプリントをもち、より複雑でないデザインをもつように有利に適合し得る。
【0011】
本開示は、いくつかの態様では、複数の装置が無線で接続されている場合に、通常はある装置上で別の装置に対して実施されるであろう処理のオフロードに関する。ここで、オフロード処理は、装置の1つに追加負担がかかり得るとしても、システム全体にとっては(例えば、何らかの基準値によって)有効であると立証することができる。いくつかの態様では、処理の実施に関連したコストが、オフロードに関連したどの送信の実施に関連したコストよりも高い場合、オフロード処理を使用することができる。例えば、データを送るために追加電力が必要とされる(例えば、データが、圧縮されていない形をしているので、より多くのデータが送られる)としても、処理(例えば、データ圧縮)を実施する必要がないことによってより多くの電力が節約される限り、装置での省電力を実現することができる。
【0012】
いくつかの態様では、オフロード処理は、第1の装置が送信のためにデータを処理し、次いで、そのデータを処理のために別の装置に無線で送ることを可能にするのに利用することができる。例えば、第1の装置は、アナログデータ(例えば、アナログ波形などの未加工アナログ検知データ)を、第2の装置への(例えば、アナログまたはデジタル形式での)送信のために前処理することができ、第2の装置は、受信されたデータを、アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理する。このようにして、第2の装置は、第1の装置に代わって、1つまたは複数の処理操作を実施することができる。例えば、第2の装置は、受信されたデータを、音やイメージなどの少なくとも1つの特性、または心拍数、温度、圧力、速度、もしくは加速度の指示などの少なくとも1つの特性を向上させるように処理することができる。ここで、等化、エコー除去、能動型雑音低減、フィルタおよびデシメート操作、側音生成、フィルタタップ生成、生物学的処理、環境条件処理、ならびに音声コマンド/認識操作などの処理は、第1の装置ではなく第2の装置で実施することができる。
【0013】
いくつかの実装形態では、第1の装置は、トランスデューサのアナログ出力を波形符号化し、結果として生じたデータを、無線リンクを介して第2の装置に送ることができる。第2の装置は次いで、受信されたデータを、第1の装置に代わって処理することができる。ここで、波形符号化データは、波形全体を表すデジタルデータを備え得る(例えば、波形符号化データは、本質的に波形を復元するために、アナログ形に変換し戻すことができる形である)。いくつかの実装形態では、波形符号化データは、パルスコード変調データまたはシグマデルタ変調データを備える。いくつかの実装形態では、波形符号化データは、無線リンクに渡る高信頼性送信のために前処理する(例えば、符号化し、パケット化する、など)ことができる。
【0014】
いくつかの態様では、第1の装置が第2の装置に代わってデータを処理し、次いで、処理されたデータを第2の装置に送るのに、オフロード処理を利用することができる。例えば、第1の装置は、受信されたデータを処理し、処理されたデータを、第2の装置への返送のために波形符号化することができる。第2の装置は次いで、受信された波形符号化データを、そのデータに基づく所望の出力を与えるように処理することができる。ここで、第2の装置は、受信された波形符号化データを、出力トランスデューサに直接渡すことができる。
【0015】
いくつかの態様では、オフロード処理は、静的にも動的にも実装することができる。静的オフロード処理の例として、第1の装置は、一定の処理機能を提供しないように適合する(例えば、実装する)ことができ、第2の装置は、そうした処理機能を提供するように適合することができる。さらに、提供は、第2の装置が、第1の装置に代わって対応する処理を実施できるようにするために行うことができる。
【0016】
動的なオフロード処理の例として、第1の装置および第2の装置が両方とも、一定の処理機能を提供するように適合し得る。さらに、こうした装置は、装置のどちらが与えられた処理操作を実施するべきかについて動的選択を行うことができるよう構成可能なように適合し得る。例えば、装置の一方が、装置のどちらが与えられた1つまたは複数の操作を実施するべきかを示すメッセージを他方の装置に送ることができる。
【0017】
本開示のこうしたおよび他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明、添付の請求項および添付の図面を参照すると、より完全に理解されよう。
【0018】
一般の慣行によると、図面に例示される様々な特徴は、実寸通りに描かれていない場合がある。したがって、様々な特徴部位の寸法は、分かりやすくするために、任意に拡大している場合も縮小している場合もある。さらに、図面のいくつかは、分かりやすくするために簡略化されている場合がある。したがって、図面は、与えられた機器(例えば、装置)または方法の構成要素すべてを示しているわけではない場合がある。最後に、本明細書および図面を通して同じ特徴部位を示すのに、同じ参照番号が使われている場合がある。
【詳細な説明】
【0019】
本開示の様々な態様を以下に記載する。本明細書における教示内容は非常に様々な形で実施することができ、本明細書で開示するどの具体的な構造、機能、または両方も、代表的なものに過ぎないことが明らかであろう。本明細書における教示内容に基づき、本明細書で開示する態様は、他のどの態様からも独立して実装することができ、こうした態様の2つ以上を、様々なやり方で組み合わせることができることが当業者には理解されよう。例えば、本明細書で説明する任意の数の態様を用いて、機器を実装することも、方法を実施することもできる。さらに、本明細書で説明する態様の1つまたは複数に加えて、またはそれ以外の他の構造、機能性、または構造および機能性を用いて、このような機器を実装することも、このような方法を実施することもできる。例えば、いくつかの態様では、データを処理するための方法は、データを受信することであって、受信されたデータが、無線送信用に別の装置によって取得され前処理されるアナログデータを備えるデータを受信すること、および受信されたデータを処理して、アナログデータで表される少なくとも1つの特性を抽出することを備える。さらに、いくつかの態様では、データを処理するための方法は、処理されたデータを他の装置に送信することも備える。
【0020】
図1は、通信システム100の態様実例を示し、第1の無線装置102は、無線通信リンク106を介して第2の無線装置104と通信することができる。いくつかの実装形態では、装置102および104は、無線ネットワークの少なくとも一部分を備え得る。例えば、装置102および104は、ボディエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、または他の何らかのタイプのネットワークを確立し、またはそれに加わるために、互いに、かつ任意選択的に1つまたは複数の他の装置に関連づけることができる。
【0021】
いくつかの態様では、装置102および104は、装置104が無線102に代わって処理を実施することができるように適合される。例えば、与えられた処理操作を装置102で実施するのではなく、その処理は、装置104にオフロードすることができる。この目的のために、装置102および104は、それぞれ、このオフロード処理を円滑にするための操作を実施するための1つまたは複数のプロセッサ構成要素108および110を含む。さらに、装置102および104は、それぞれ、装置102と104の間でデータを送るトランシーバ112および114を含む。
【0022】
オフロード処理は、異なる機能をもつ多数の装置が、一定の機能性をサポートするために互いと通信する様々なシナリオで利用することができる。例えば、無線ボディエリアネットワークは、ユーザの体の表面に分布する1つまたは複数の無線医療センサを含み得る。こうしたセンサはそれぞれ、セル電話や携帯情報端末(「PDA」)などの中心ノードに、検知されたデータを送ることができる。別の例は、セル電話、音楽プレーヤ、または他の何らかの装置と通信する無線ヘッドセット(例えば、イヤピース)を伴う。さらに別の例は、車のホイール内に配置されたタイヤ空気圧モニタであり、モニタは、無線リンクを介してダッシュボード搭載装置に圧力読取り結果を送り返す。こうしたシナリオでは、装置の1つ(例えば、センサおよびヘッドセット)は、他の装置(例えば、セル電話やダッシュボード搭載装置)より、概して複雑度が低く、概してより少ない電力を消費する。
【0023】
一般に、上記のような低複雑度で低電力の装置は、使われる前に処理される必要がある未加工データを生成する。このような処理の例は、周辺雑音の影響を削減するための、ヘッドセットでのエコー除去、等化、心拍波形のデータ圧縮、およびオーディオ圧縮を含む。いくつかのケースでは、処理されたデータは、最終使用のために別の装置に送られる。例えば、ヘッドセットによって生成されるオーディオデータは、再生用の遠隔装置に送信される前に圧縮することができる。他のケースでは、処理されたデータは、最終的に、低複雑度で低電力の装置で使われる。例えば、能動型雑音低減は、ヘッドセットで再生される修正されたオーディオデータを生成する。従来、上で論じた処理は、低複雑度で低電力の装置において実施されていた。
【0024】
本明細書において教示する、低電力で低複雑度の装置から、より高電力で高複雑度の装置に処理をオフロードすることによって、システム全体において1つまたは複数の利点を得ることができる。例えば、低電力で低複雑度の装置からより高電力で高複雑度の装置への処理の移行により、低電力で低複雑度の装置は、一層より低電力でより低複雑度になる。したがって、このような装置は、他の装置よりはるかに多い台数を販売することができるので、製造するのにコストがかからなくなり、(例えば、より小さいバッテリおよびより少ない回路の使用により)より小型になり、したがって、よりユーザフレンドリになることが可能であり、あまり頻繁な再充電またはバッテリ交換を必要としなくなる可能性がある。さらに、ネットワーク内で多数の装置が展開されると、スケールメリットが存在し得る。例えば、オーディオプレーヤがオーディオの流れをいくつかのヘッドセットにマルチキャストするシナリオでは、オーディオプレーヤに対して能動型雑音除去を実施すると、多数のヘッドセットの複雑度およびパワードローが低減し、ただ1台の装置(すなわち、オーディオプレーヤ)の複雑度および電力消費を増大するだけである。
【0025】
図1の例では、装置102は、処理される必要があり得る波形データを生成する1つまたは複数の入力装置116を含む。いくつかの実装形態では、装置104によって処理されるべきデータは、未加工データを備える。例えば、装置102は、装置104への送信以外のどの目的であっても、入力装置116からのデータを処理することができない。したがって、装置102は、データで表されるどの特性を向上させるためであってもデータを処理することができない。具体的な例として、装置102は、データで表される環境波形、生物学的波形またはマルチメディア波形の正確さ、SN比または周波数レスポンスなどの属性を向上させるためにデータを処理することはできない。
【0026】
いくつかの態様では、装置102は、装置104への送信用にデータ(例えば、未加工アナログデータ)を前処理することができるプリプロセッサ118を含む。例えば、プリプロセッサ118は、データに対して波形処理を実施することができる。このような波形処理は、例えば、パルスコード変調符号化やシグマデルタ変調符号化を含み得る。したがって、装置102は、さらに処理されている(例えば、従来のシステムにおいて送信できるように圧縮されている)波形データとは反対に、装置104に波形データを送信することができる。
【0027】
プリプロセッサ118は、データの送信を円滑にするために、例えばエラー符号化、スクランブル化などの操作を実施することもできる。送信機120が次いで、前処理されたデータを装置104の受信機122に送信するのに使われる。
【0028】
装置104が装置102から波形データを受信した後、装置104のプロセッサ110は、装置102に代わって波形データを処理することができる。例えば、プロセッサ110は、データで表される(例えば、上述したような)1つまたは複数の特性を向上させるように、データを処理することができる。
【0029】
いくつかの態様では、データ(例えば、未加工アナログ波形データ)で表される少なくとも1つの特性を向上させることは、装置102によって生成されたデータ(例えば、未加工アナログデータ)で表される少なくとも1つの特性を(例えば、抽出装置構成要素124によって)抽出することを備え得る。例えば、抽出は、(検知された未加工データを表す)受信されたデータから音声信号を抽出すること、生物学的パラメータ(例えば、心拍波形)を抽出すること、環境パラメータ(例えば、圧力波形)を抽出すること、または他の何らかの同様の操作を伴い得る。有利には、このプロセスは、データによって表される特性を向上させるように実施されることができる。例えば、抽出は、フィルタリング、ノイズ排除、雑音除去、または他の何らかの適切な技法を伴い得る。
【0030】
いくつかの態様では、抽出は、(検知された未加工データを表す)受信されたデータに関する指示を抽出することを伴い得る。例えば、抽出は、生物学的パラメータ(例えば、心拍数値)の指示を抽出すること、環境パラメータ(例えば、圧力値)の指示を抽出すること、または他の何らかの同様の指示を抽出することを備え得る。やはり、このようなプロセスは、データで表される特性を向上させるように実施されることができる。例えば、心拍数(例えば、心拍波形を検出する多数のセンサから導出される)の指示は、平均をとって、改善された最終的な心拍数値を提供することができる。同様の操作は、生物学的または環境パラメータの他の指示に対しても実施されることができる。特性を向上させることは、アナログデータで表される値の人間可読性またはマシン可読性を向上させることも備え得る。例えば、心拍数(または他の何らかのパラメータ)の指示を計算し、または抽出することは、アナログデータの人間可読性またはマシン可読性の特性を向上させ得る。ここで、心拍数(または他の何らかのパラメータ)の指示は、センサからのパルスを数で表した心拍数値(または他の何らかのタイプの値)に変換することによって取得する(例えば、抽出し、または計算する)ことができる。
【0031】
抽出と併せて(または抽出に続いて)、波形プロセッサ136は、抽出された波形データに対して所望の波形処理を実施することができる。例えば、後でより詳しく論じるように、このような波形処理は、等化、エコー除去、能動型雑音除去、フィルタタップ計算、サイドタイム(side-time)処理、生物学関連(例えば、医学関連)処理、音声コマンド/認識、ならびに環境条件の処理などの操作を実施することによって、データの少なくとも1つの特性を向上させることを伴い得る。
【0032】
こうした処理は、そうすることによって、ある特性の少なくとも1つの属性を向上させることができる。このような属性は、例えば、周波数レスポンス、SN比、または正確さに関連し得る。いくつかの態様では、抽出プロセスは、例えば、装置102によって生成される波形データ(例えば、未加工データ)を表すデータをほぼ復元することを伴い得る。
【0033】
いくつかの態様では、抽出プロセスの結果は、装置102によって生成されるデータ(例えば、アナログ未加工データ)に比較して、少なくとも1つの特性があまり低下していないデータを提供し得る。例えば、未加工アナログデータ中よりも、データ(例えば、オーディオ波形)で表される特性に関連した、抽出されたデータ中には、雑音がより少ない可能性がある。同様に、抽出されたデータ中のどの干渉関連成分の規模も、未加工アナログデータ中のこのような成分の規模より小さい可能性がある。ここで実施される(例えば、データによって表される特性に関する)処理は、単にデータに対して作用する(例えば、データを圧縮し、または圧縮解除する)処理とは区別可能であり得ることを理解されたい。
【0034】
データで表される特性は、様々なタイプのデータ(例えば、マルチメディアデータ、生物学的データ、および環境データ)ならびにそのデータの様々な側面に関連し得る。例えば、データで表される特性は、オーディオ、音楽、音声、発話、ビデオ、心拍、血圧、体温、酸素濃度レベル、ブドウ糖レベル、圧力、温度、速度、加速度、または他の何らかのイベントもしくは条件を備え得る。
【0035】
さらに、上述したように、データで表される特性は、上記イベントおよび条件の1つまたは複数に関する指示を備え得る。例えば、オーディオ関連特性は、オーディオの雑音のレベルを備えてよく、オーディオ関連特性は、人間の耳にとってのオーディオの心地よさを備えてよく、心拍関連特性は、計算された心拍数を備えてよく、圧力関連特性は、計算された血圧値を備えてよく、温度関連特性は、計算された温度値を備えてよく、酸素濃度関連特性は、酸素濃度の計算された値を備えてよく、ブドウ糖レベル関連特性は、計算されたブドウ糖レベル値を備えてよく、温度関連特性は、計算された温度値を備えてよく、速度関連特性は、計算された速度値を備えてよく、加速度関連特性は、計算された加速度値を備え得る。
【0036】
やはり上述したように、いくつかの態様では、オフロード処理は、データで表される特性の少なくとも1つを向上させ得る。例えば、オーディオ関連特性を向上させることは、オーディオ中の雑音を低減すること、または人間の耳にとってのオーディオの心地よさを向上させる(例えば、側音を追加する)ことを備え得る。生物学的関連特性を向上させることは、心拍数、血圧などを判定するための算出を向上させる(例えば、算出の正確さを向上させる)ことを備え得る。環境関連特性を向上させることは、圧力、速度などを判定するための算出を向上させる(例えば、算出の正確さを向上させる)ことを備え得る。
【0037】
いくつかの態様では、プロセッサ110は、装置102への送信を円滑にするように、かついくつかのケースでは、装置102によって必要とされる処理をさらに削減するようにデータを処理することができる。例えば、波形符号器126が、処理されたデータを、パルスコード変調データやシグマデルタ変調データなど、波形符号化された形で提供し得る。このデータは次いで、標準送信関連処理以外のそれ以上の処理(例えば、圧縮)を何も行わずに装置102に送信することができる。したがって、装置104は、波形を表す処理されたデータとは反対に、装置102に波形データも送信することができる。後で論じるように、この場合、装置102は出力装置に容易に与えることができる形でデータを受信することになるので、より少ない処理を装置102で実施すればよい。
【0038】
データが処理された後、装置104は、データを適切な宛先に送る。例えば、装置104のローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワーク通信構成要素128は、適切な通信リンクを介して、処理されたデータを別の装置に(例えば、図1には示さないが、セルラーネットワークなどのワイドエリアネットワークやインターネットに)送ることができる。
【0039】
上述したように、装置104は、処理されたデータを装置102に送り返すことができる。これは、例えば、装置102がデータの最終ユーザである場合、または装置102が処理されたデータを最終宛先にフォワードするのによりふさわしい場合に成立し得る。ここで、プロセッサ110は、必要に応じて、リンク106を超えて用いられる送信方式により、データを符号化し、次いで、符号化されたデータを送信機130に与えることができる。
【0040】
装置102の受信機132は次いで、受信されたデータを、通信関連処理のためにプロセッサ108に与えることができる。例えば、プロセッサ108は、必要に応じて、リンク106を超えて用いられる送信方式により、受信されたデータを復号することができる。
【0041】
プロセッサ108は、1つまたは複数の出力装置132を介した出力に適した形でデータを提供するように、受信されたデータをさらに処理することができる。有利には、無線装置104がデータを波形符号化された形式で提供した場合、ここでは比較的最小限の処理が必要とされ得る。例えば、波形プロセッサ134が、アナログデータを生成するように受信されたパルスコード変調データまたはシグマデルタ変調データを処理することができ、あるいは、出力装置132に与えられるシグマデルタ変調データを生成するようにパルスコード変調データを処理することができる。さらに、いくつかの実装形態では、シグマデルタ変調データは、出力装置132に直接与えることができる。
【0042】
オフロード処理をどのように実装することができるかをさらに示すために、オフロード処理の例を、装置104がセル電話や娯楽装置(例えば、オーディオプレーヤ)などの無線装置を備え、装置102が無線装置用のヘッドセットを備える実装形態のコンテキストにおいて手短に論じる。この使用事例では、様々なタイプの処理を、ヘッドセット102から装置104にオフロードすることができる。例えば、いくつかの実装形態では、ヘッドセット102向けにエコー除去または能動型雑音除去を提供することが望ましい場合がある。ここで、入力装置116は、環境音を検知するマイクロホンを備え得る。ヘッドセット102はしたがって、上述したように、検知された未加工環境音データ(例えば、波形)を装置104に送信することができる。
【0043】
装置104は、例えば、所望の等化、イコライザタップ重み計算、エコー除去または能動型雑音除去を提供するように、検知された未加工データを、他の入力データと併せて処理する。オーディオプレーヤのケースでは、他の入力データは、ヘッドセット102によって再生されるべきデータ(例えば、オーディオ波形)を備え得る。この入力データは、装置104によって生成することもでき、通信構成要素128を介して別の装置から受信することもできる。
【0044】
装置104は、処理されたデータ(例えば、等化されたデータ、タップ重み、エコー除去データ、雑音除去データ)をヘッドセット102に、または他の何らかの宛先に返送する。前者のシナリオにおいて、ヘッドセット102は次いで、受信された処理済みデータをスピーカ132に提供することができる。ここで、上で論じた操作は、効果的なエコー除去、能動型雑音除去、または他の何らかのタイプの処理を提供するように十分高速に実施することができることを理解されたい。
【0045】
上記概論を念頭において、オフロード処理および関連した操作を組み込むシステムの追加詳細を、図2A、3、4と併せてより詳しく論じる。図2Aは、1つまたは複数の態様において、それぞれ無線装置102および無線装置104と同様でよい無線周辺装置202および無線装置204を含むシステム200のサンプル構成要素を示す。図3は、例えば、検知されたデータを生成する装置から別の装置にデータを送信するために実施することができる操作に関する。図4は、例えば、ある装置から、データを出力する別の装置にデータを送信するために実施することができる操作に関する。便宜上、図3、4の操作(または本明細書において論じ、または教示する他の任意の操作)については、具体的な構成要素(例えば、システム200)によって実施されるものとして説明する。ただし、こうした操作は、他のタイプの構成要素によって実施してもよく、異なる数の構成要素を用いて実施してもよいことを理解されたい。本明細書で説明する操作の1つまたは複数は、与えられた実装形態において利用できないことも理解されたい。
【0046】
図2Aは、装置202が無線装置204の周辺装置である例を記載する。例えば、無線装置204は、1つまたは複数の他の装置(例えば、無線アクセスポイント)と通信する無線局を備え得る。いくつかの実装形態では、無線装置204は、セル電話を備え得る。この場合、周辺装置202は、例えば、ヘッドセット、時計、医療装置、または他の何らかの適切な装置などの周辺装置を備え得る。本明細書における教示内容は、本明細書で具体的に説明する以外の様々なやり方で実装できることを理解されたい。したがって、他の実装形態では、装置202は、周辺装置でなくてよい。
【0047】
図2Aは、装置202および204がボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワーク用のエアインターフェースを介して通信する例も記載する。ただし、装置202および204は、他のタイプの通信リンクを使って通信できることを理解されたい。
【0048】
ここで図3を参照すると、いくつかの態様では、オフロード処理は、ある装置が別の装置からデータを受信し、次いで、その別の装置に代わってデータを処理するシナリオに関連し得る。ブロック302で表されるように、図2Aの装置202の入力トランスデューサ206(例えば、センサ)が、トランスデューサタイプに対応するデータを生成する。例えば、いくつかの実装形態では、トランスデューサ206は、可聴特性(例えば、音、オーディオ、音声、または音楽)、可視特性(例えば、ピクチャなどの静止イメージやビデオなどの動くイメージ)、またはこうした特性の2つ以上の何らかの組合せなどのマルチメディア特性を検知して、マルチメディアデータを生成するように適合し得る。いくつかの実装形態では、トランスデューサ206は、例えば心拍、血圧、体温、酸素濃度レベル、ブドウ糖レベルなどの生物学関連特性を検知するように適合し得る。いくつかの実装形態では、トランスデューサ206は、例えば圧力、温度、速度、加速度などの環境関連特性を検知するように適合し得る。
【0049】
いくつかの態様では、トランスデューサ206によって生成される検知済みデータは、アナログデータの形をしている。このようなアナログデータは、例えば、連続波形(例えば、オーディオデータ)、非連続波形(例えば、心拍)、または本質的により離散的な情報(例えば、圧力、速度など)を表し得る。
【0050】
ブロック306で表されるように、装置202は、検知されたデータを送信用に前処理する。上述したように、いくつかの実装形態では、前処理は、検知済みデータ(例えば、トランスデューサ206によって出力された未加工アナログデータ)を波形符号化することを伴い得る。ここで、波形符号器210は、シグマデルタ変調符号化、パルス復号変調符号化、または他の何らかの適切な形の波形符号化などの操作を実施することができる。アナログデータをデジタル形式に変換することによって、未加工波形データは、デジタル送信を使用する通信リンクを超えて容易に送信することができる。
【0051】
ここで、データは、比較的高いデータレートで通信リンクによって送ることができることを理解されたい。例えば、圧縮されたデータを装置204に送るのではなく、データは、フルパルスコード変調された形で、またはオーバーサンプリングされた形(例えば、シグマデルタ変調データ)で送ることができる。したがって、通信リンクを超えて送る前にデータを圧縮し(例えば、ブルートゥース、MP3、またはステレオ符号化と併せて副帯域符号化を用いる)、受信されたデータを圧縮解除する従来技術とは対称的に、開示する手法では、より少ない処理を伴い得る。例えば、送信のために、従来技術は、シグマデルタ変調データをパルスコード変調データに変換することができ、パルスコード変調データを、送信する前に圧縮することができる。逆に、受信側は、パルスコード変調データを提供するためにデータを圧縮解除すること、またはパルスコード変調データを信号デルタ変調データに変換することを伴い得る。
【0052】
開示する手法は、圧縮を用いる手法より多くの無線帯域幅を必要とし得るが、特に比較的高い帯域幅通信チャネルを使うアプリケーション、データをより効率的に送信することが可能なアプリケーション、または両方において、好都合な妥協点に到達することができる。これは、例えば、超広帯域通信(例えば、インパルスベースの超広帯域)を利用するアプリケーションにおいて成立し得る。
【0053】
シグマデルタ変調の使用も、無線リンクを超えるデータの、より高信頼性の送信を円滑にし得る。例えば、シグマデルタ変調された信号中の全ビットが、実際には、最小有効ビットであるとすると、送信中の与えられたビットの損失が、回復されたデータに重大な影響を与えることはない。対照的に、リンクを超えてフルパルスコード変調データ(例えば、16ビットPCM)を送る方式では、より有効なビットのいずれの損失も、回復されたデータに重大な悪影響を与え得る。
【0054】
装置202は、通信リンクを超えた高信頼性送信を円滑にするために、検知済みデータを前処理することもできる。例えば、送信前処理構成要素211が、チャネル符号化、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、フォーマット化、または他の同様の信号処理を提供し得る。
【0055】
ブロック308および310で表されるように、送信機212が、無線通信リンクを介して、装置204の受信機214に、前処理されたデータを送信する。装置204は次いで、ブロック306で実施される前処理の一部に対する補足的な処理を実施して、ブロック306で生成された波形符号化データを回復することができる。例えば、装置204の1つまたは複数のプロセッサ216は、チャネル復号、誤り復号、スクランブル解除、インターリーブ解除、フォーマット解除、または他の同様の操作を実施することができる。
【0056】
ブロック312で表されるように、装置204のプロセッサ216は次いで、受信されたデータを、装置202に代わって処理することができる。この目的のために、プロセッサ216は、検知されたアナログデータによって表される少なくとも1つの特性を抽出することができる。上述したように、これは、受信されたデータから、元のアナログデータをほぼ復元する(例えば、量子化雑音を加えた、元の波形を表すデータを生成する)ことを伴い得る。例えば、プロセッサ216は、シグマデルタ変調データ、パルスコード変調データ、または、次いで、装置202に代わってさらに処理されることになるアナログデータを導出することができる。
【0057】
ブロック312の処理は、ある特定のアプリケーションの要件に応じて様々な形をとり得る。いくつかの実装形態(例えば、波形データがオーディオデータを備える場合)では、イコライザ218は、(例えば、オーディオ波形の周波数レスポンスを向上させるために)受信されたデータを等化することができる。したがって、この場合、等化処理に関連した電力消費および等化構成要素は、装置202から装置204にオフロードすることができる。この処理は、様々なやり方でオフロードできることを理解されたい。後で論じるように、いくつかの実装形態では、処理の一部分のみをオフロードすることができる。例えば、装置202は、等化フィルタリングを実施することができ、タップ重みの計算は、装置204にオフロードすることができる。
【0058】
ブロック210の波形符号化がシグマデルタ符号化だった実装形態において、フィルタおよびデシメータ220は、アナログ−デジタルコンバージョンプロセスを例えば完了するために、シグマデルタ変調データを処理することができる。つまり、フィルタおよびデシメータ220は、シグマデルタ変調データからパルスコード変調データを生成することができる。この構成はしたがって、装置204上でこうした操作が実施されることによって、装置202の電力消費および構成要素の数を削減し得る。
【0059】
図2Aは、装置202に代わって処理を実施することができる他のいくつかの処理構成要素を示す。例えば、フィルタタップ計算構成要素238は、装置202用のイコライザフィルタタップを計算することができる。この場合、装置202が装置204に送信するデータは、タップ重み計算に使用されるべき情報を備え得る。必要な処理を実施した後、構成要素238は次いで、計算されたタップ重みを装置202に送り返すことができる。
【0060】
いくつかの実装形態では、側音処理構成要素240が、装置202に向けられた情報に側音情報を追加することができる。この場合、装置202は、マイクロホンから装置204にオーディオ(例えば、音声)を送ることができる。構成要素240は次いで、この情報(例えば、10dB分削減された)を、スピーカで再生するために装置202に送られるオーディオ(例えば、音声トラヒック)に追加することができる。
【0061】
いくつかの実装形態では、生物学的処理構成要素242が、装置202のために生物学的関連処理を実施することができる。例えば、構成要素242は、装置202(例えば、医療装置)からセンサデータ(例えば、心拍情報)を受信し、そのデータを処理し、いくつかのケースでは、センサデータに基づいて、他の何らかの装置に、または装置202にフィードバックを提供することができる。いくつかの実装形態では、構成要素242は、EKG異常および例外を検出し、次いで、装置202および204の一方または両方(あるいは他の何らかの装置)に、操作のモードを変えさせることができる。
【0062】
いくつかの実装形態では、音声コマンド/認識構成要素244が、装置202向けに音声認識関連処理を実施することができる。例えば、この装置は、(例えば、マイクロホンからの)センサデータを装置204に送ることができる。構成要素244は次いで、センサデータに対して音声/コマンド認識処理を実施し、結果(例えば、コマンドを表す索引値)を装置202に送り返すことができる。
【0063】
後でより詳しく論じるように、プロセッサ216は、オフロードされた操作を実施するための他の構成要素を含み得る。こうした操作は、例えば、エコー除去、能動型雑音除去、生物学関連データの処理、および環境関連データの処理に関連し得る。
【0064】
ブロック314で表されるように、装置204は、与えられた実装形態の要件に応じて、他の処理を実施することができる。例えば、いくつかの実装形態では、ブロック312からの処理されたデータは、他の何らかの装置に送信することができる。したがって、処理されたデータは、例えば、ワイドエリアネットワークなど、適切な通信リンク(図2Aには示さず)を介した送信のために、必要に応じて(例えば、通信プロセッサ222によって)フォーマットすることができる(ブロック316)。
【0065】
ここで図4を参照すると、いくつかの態様では、オフロード処理は、ある装置が処理済みデータを別の装置に送る前に、その別の装置に代わってデータを処理するシナリオに関連し得る。ブロック402で表されるように、装置202に向けられたデータは、装置204で生成することも、装置204で受信することもできる。前者のシナリオの例として、装置204は、装置202によって再生されるべきオーディオデータを生成する娯楽装置(例えば、音楽プレーヤ)を備え得る。後者のシナリオの例として、装置204は、装置202によって再生されるべき音声データを受信する無線局(例えば、セル電話)を備え得る。
【0066】
ブロック404で表されるように、プロセッサ204は、受信されたデータを処理することができる。例えば、通信プロセッサ222は、ワイドエリアネットワークを介して、または他の何らかの方式で送信されるデータを回復するための、様々な復号操作を実施することができる。さらに、後でより詳しく論じるように、無線装置204は、受信され、または生成されたデータを、そのデータが予め圧縮されていた場合は圧縮解除することができる。
【0067】
ブロック406で表されるように、プロセッサ216は次いで、装置202に代わってデータを処理することができる。繰り返しになるが、プロセッサ216は、データで表される少なくとも1つの特性に関連づけられた少なくとも1つの属性を向上させ得る。例えば、上述したのと同様に、イコライザ218は、装置202に向けられたデータを等化することができる。やはり、図8と併せて後でより詳しく論じるように、プロセッサ216は、無線装置204によって生成され、または受信されたデータを、装置202から受信されたデータと併せて処理して、装置202に送り返されるべきデータを提供することができる。
【0068】
図1と併せて上述したように、プロセッサ216は、装置202に向けられたデータを波形符号化して、装置202がそのデータをより効率的に出力することを可能にし得る。やはり、圧縮されたデータを装置202に送るのではなく、受信されたデータを装置202が圧縮解除する必要がないように、データは、フルパルスコード変調された形で、またはオーバーサンプリングされた形(例えば、シグマデルタ変調データ)で送ることができる。さらに、図5〜7と併せて後でより詳しく論じるように、いくつかのアプリケーションでは、無線リンクを超えてシグマデルタ変調データを送信することによって、追加利点を達成することができる。
【0069】
ブロック408および410で表されるように、装置204の送信機224が、無線リンクを介して、処理されたデータを装置202の受信機226に送信する。上述したのと同様に、装置204および202は、無線リンクを介したデータの送受信を円滑にするために、(例えば、チャネル符号化/復号などに関する)様々な操作を実施することができる。
【0070】
装置202は、任意選択で、受信されたデータを波形復号することができる。例えば、プロセッサ216が波形符号化データを生成した場合、波形復号器228が、波形データをアナログデータまたはシグマデルタ変調データに変換するための波形復号操作を実施し得る。
【0071】
ブロック412で表されるように、いくつかの実装形態では、受信された波形符号化データ(例えば、シグマデルタ変調データ)の処理は、波形データを出力トランスデューサ232に(例えば、トランスデューサ232用のバッファに)直接渡す受信機226だけを伴い得る。この場合、装置202は、受信されたデータのいかなる非送信関連処理も実施することはできない。このような実装形態は、図6および7と併せて後でより詳しく論じる。
【0072】
いずれの場合でも、ブロック414で表されるように、適切な形式のデータが、そのデータを適切に出力するトランスデューサ232に与えられる。例えば、何らかの形のオーディオデータを出力するためのスピーカを使うことができる。
【0073】
オフロード処理は、様々なやり方で実装し、様々な機能性をサポートするのに用いることができる。いくつかの実装形態では、装置202および204の一方または両方が、任意選択で追加処理を提供することができる。いくつかの実装形態では、それ以外では装置202によって実施されるはずの処理の一部分のみを、装置203にオフロードすることができる。いくつかの実装形態では、処理をオフロードするかどうかについての決定は、動的に行うことができる。図2Bは、このような実装形態において使うことができるいくつかの構成要素を含む装置202Bおよび204Bを有するシステム200Bを示す。概して、図2Aの構成要素と同じまたは同様の参照指定をもつ図2Bの構成要素も、同じまたは同様の機能性を有し得る。
【0074】
上述したように、いくつかの実装形態では、検知されたデータのすべての非送信関連処理は、無線装置204にオフロードすることができる。ただし、いくつかの実装形態では、何らかの処理は、依然として、装置202によって実施することができる。したがって、図2Bに示すように、いくつかの態様では、装置202Bは、任意選択で、検知されたデータを処理するためのプロセッサ208を含み得る。
【0075】
やはり上述したように、いくつかの実装形態では、装置202に送られる検知されたデータのすべての非送信関連処理は、無線装置204にオフロードすることができる。ただし、いくつかの実装形態では、何らかの処理は、依然として、周辺装置によって実施することができる。したがって、図2Bに示すように、いくつかの態様では、装置202Bは、任意選択で、受信されたデータを処理するためのプロセッサ230を含み得る。
【0076】
いくつかの実装形態では、装置202Bは、何らかの処理を実施し、他の処理を装置204Bにオフロードすることができる。例えば、装置202B(例えば、ヘッドセット)は、MP3圧縮解除、エコー除去、および側音生成の1つまたは複数に関する(例えば、プロセッサ230によって提供される)処理機能をもち得る。線246で表されるように、プロセッサ230は、この処理の一部(例えば、側音生成)のための情報を、入力トランスデューサ206から受信することができる。さらに、装置204B(例えば、セル電話)は、こうした操作の1つまたは複数を提供するための処理機能を含み得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ216Bは、MP3圧縮解除装置248、側音プロセッサ250、またはエコー除去装置234を含み得る。したがって、与えられたアプリケーションの要件に応じて、装置202Bからオフロードされるべき操作の1つまたは複数を実施するために、センサデータを装置204Bが装置202Bから受信するように、装置202Bおよび204Bを構成することができる。
【0077】
いくつかの実装形態では、処理は、動的にオフロードすることができる。例えば、装置202Bは、装置202Bが実施できるのと同じタイプの操作(例えば、MP3圧縮解除など)を実施するための能力を装置204Bが有することを検出することができる。したがって、装置202Bは、その回路を閉鎖し、またはその機能性を不能にし、装置202Bが装置204Bと通信している限り、装置204Bの処理を利用することができる。したがって、単独で動作している場合、装置202Bは、独自の処理(例えば、MP3圧縮解除能力をもたないFLASHドングルから、MP3音楽を流す)を提供することができる。さらに、装置204Bのバッテリの充電が臨界点より下に落ちた場合、装置204Bは、オフロード処理(例えば、MP3データの圧縮解除)の提供を停止することができ、その代わりに、未処理データ(例えば、圧縮されたMP3データ)を装置202Bに送ることができ、こうすることによって、装置202Bは、処理を実施することになる。別の使用事例では、装置202B(例えば、心拍数モニタセンサ)は、最初に、処理されたセンサデータ(例えば、測定された心拍数)を、オフロード関連処理機能をもたない第2の装置(例えば、この装置は、単に情報を表示する時計でよい)に送ることができる。次いで、いつか他のときに、装置202Bは、未処理センサデータ(例えば、心拍波形)を、適切な処理機能(例えば、心拍数検出)を実際にもつ別の装置204B(例えば、セル電話)に送ることができる。
【0078】
図2Aの無線装置204は、無線装置202に代わって、様々なタイプの操作を実施することができる。図5は、無線装置502(例えば、装置204と同様でよい)が、無線装置504(例えば、装置202と同様でよい)によって出力されるべきデータに対して実施される必要がある信号処理の一部または全部を提供することができる実装形態におけるサンプル構成要素を示す。ここで、装置502は、処理されたデータを、波形データの形で装置504に送ることができる。したがって、装置504は、受信された波形データを、トランスデューサなどの適切な出力装置に単に提供し得る。
【0079】
上と同様に、装置502は、例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、または他の何らかの通信リンクを介してデータを受信することができる通信プロセッサ506を含み得る。通信プロセッサ506は、必要に応じて、装置504に向けられたデータを抽出するために、受信されたデータを処理する(例えば、復号する)ことができる。
【0080】
結果として生じたデータは、装置504に代わってデータを処理することができるデータプロセッサ508に与えられる。データプロセッサ508は、データが予め圧縮されていた場合にデータを圧縮解除するデータ圧縮解除装置510を備え得る。さらに、データプロセッサ508は、例えば復号などの信号処理機能性を提供することができるプロセッサ512を備え得る。いくつかの態様では、信号処理は、本明細書において教示するように、データで表される少なくとも1つの特性を向上させることを試みてもよい。
【0081】
いくつかの態様では、プロセッサ512は、波形符号化データを生成するための波形処理機能性を提供することができる。例えば、上述したのと同様に、プロセッサ512は、パルスコード変調データ、シグマデルタ変調データ、または他の何らかの形の波形符号化データを生成することができる。
【0082】
送信機514が次いで、適切な通信リンク516を介して、装置504に処理済みデータを送信することができる。上述したように、データは、ほぼ未処理の形で送信することができる。例えば、送信機514は、圧縮されていない波形符号化データを送信することができる。
【0083】
装置504で、受信機518が、リンク516を介して受信されたデータを(例えば、上述したのと同様に)処理する。装置502が波形符号化データを提供する実装形態では、受信機518は、未加工波形符号化データを出力することができる。波形プロセッサ520が次いで、必要に応じて、受信された波形符号化データを処理し、そのデータを適切なトランスデューサ522(例えば、スピーカ)に提供することができる。
【0084】
いくつかの態様では、波形処理は有利には、装置504によって消費される電力および必要とされる処理の量を削減するのに利用することができる。例えば、波形プロセッサ520およびトランスデューサ522は、一般的な増幅器、クラスD増幅器、または直接駆動クラスD増幅器を備え得る。あるいは、いくつかの実装形態では、信号デルタデータは、未処理の状態で一般的なクラスD増幅器に渡すことができる。直接駆動クラスD増幅器回路の一実装形態は、図6および7と併せてより詳しく論じる。
【0085】
図6は、受信された波形データ602(例えば、シグマデルタ変調データ)によって直接駆動することができる出力トランスデューサ回路600の態様実例を示す。ここで、出力トランスデューサ回路600は、出力トランスデューサ610を(例えば、必要な場合、低域通過フィルタ612を介して)駆動する1対のスイッチ608Aおよび608B(例えば、トランジスタ)を制御するための制御信号606Aおよび606Bを生成する直接駆動クラスDコントローラ604を備える。いくつかの態様では、直接駆動クラスDコントローラ604は、波形データ602の異なるレベルに関連づけられた持続時間の差に基づいて、制御信号606Aおよび606Bを生成することができる。例えば、図7を参照すると、制御信号Q1およびQ2(例えば、制御信号606Aおよび606B)の生成時間および幅は、シグマデルタ変調波形データS(例えば、波形データ602)中の1および0の連続するレベルの幅の間の差に基づき得る。したがって、受信された波形データ602は、このデータで表される特性を向上させることを試みる信号処理や、波形データをアナログデータに変換する処理などの処理を受けることなく、トランスデューサ610を直接駆動することができる。この信号処理を排除することによって、無線装置(例えば、装置504)が、実際にこのような信号処理を実施する従来の装置より少ない電力を消費し得る。
【0086】
再度図6および7を参照すると、制御信号606Aおよび606Bの生成の追加詳細についてここで扱う。いくつかの実装形態では、制御信号Q1およびQ2は、波形データSの連続する高レベル部分(例えば、「1」の値をもつ)および低レベル部分(例えば、「0」の値をもつ)の組に関連づけられた間隔で生成することができる。線W0、W2およびW4によって表される期間は、連続する高レベルおよび低レベル部分のこのような組の一例を定義する。時間周期W0は、それぞれ、波形データSが5つの連続した高レベルパルスとその後に続く3つの連続した低レベルパルスからなる期間P0およびP1を含む。同様に、時間周期W2は、それぞれ、波形データSが4つの連続した高レベルパルスおよび5つの連続した低レベルパルスからなる期間P2およびP3を含む。さらに、時間周期W4は、それぞれ、波形データSが7つの連続した高レベルパルスおよび3つの連続した低レベルパルスからなる期間P4およびP5を含む。
【0087】
図7の例では、制御信号Q1およびQ2は、期間W0、W2およびW4のパルスに基づいて生成される。特に、与えられた時間周期(例えば、時間周期W0)の高レベルパルスの数がその時間周期の低レベルパルスの数より大きい場合は、負に進むパルスを信号Q1用に生成することができる。逆に、与えられた時間周期の高レベルパルスの数がその時間周期の低レベルパルスの数より小さい場合は、正に進むパルスを信号Q2用に生成することができる。したがって、図7の例では、期間W0およびW4の後に信号Q1用にパルスが生成され、時間周期W2の後に信号Q2用にパルスが生成される。
【0088】
いくつかの態様では、制御パルスQ1およびQ2の幅は、期間W0、W2およびW4のパルスに基づく。例えば、制御信号の幅は、与えられた時間周期内での高レベルパルスと低レベルパルスの数の間の差に基づき得る。したがって、図7の例では、時間周期P0が5つの高レベルパルスをもち、時間周期P1が3つの低レベルパルスをもっていたので、制御信号Q1の第1のパルスは、2パルス分の幅をもつ。同様に、時間周期P2が4つの高レベルパルスをもち、時間周期P3が5つの低レベルパルスをもっていたので、時間周期W2に続く制御信号Q1のパルスは、1パルス分の幅をもつ。
【0089】
上記実装形態は有利には、トライステート制御信号を使用するクラスDタイプ出力を提供する。例えば、波形データの連続するレベルの持続時間が等しい(例えば、オーディオ信号中の静寂を表す)場合、両方の制御信号はオフになる。したがって、制御信号は、一方のスイッチをオンにする状態、他方のスイッチをオンにする別の状態、およびスイッチのどちらもオンにしないさらに別の状態をもち得る。このようなトライステート技法の使用により、回路600の電力消費は、例えば、波形データ602によって表されるオーディオ信号のボリュームおよび活動レベルにほぼ比例し得る。
【0090】
制御信号Q1およびQ2は、他のタイミング関係に基づいて生成できることを理解されたい。例えば、いくつかの実装形態では、制御信号Q1およびQ2は、期間W1、W3、W5などに関連づけられたパルスの組に基づいて生成することができる。さらに、いくつかのアプリケーションでは、制御信号Q1およびQ2は、偶数時間ウィンドウ(W0、W2、W4など)および奇数時間ウィンドウ(W1、W3、W5など)に基づいて生成することができ、そうすることによって、Q1およびQ2に出力されるパルスの数を倍にする。ここで、アクティブなQ1とQ2パルスの間の衝突はより頻繁になる場合があり、したがって、スイッチが同時にオンにされることがない規定を設ければよい。
【0091】
上で論じたのと同様の機能性を提供する直接駆動クラスD増幅器回路または他の何らかの同様の回路は、様々なやり方で実装することができる。例えば、いくつかの実装形態では、コントローラ604は、波形データ602の各レベルに関連づけられたパルスの数をカウントするパルスカウンタ614を備え得る。結果として生じたカウントは次いで、上述したように制御信号606Aおよび606Bを生成する制御パルスジェネレータ616に送ることができる。いくつかの実装形態では、波形データ602の連続するレベルでの1および0の数における差を判定するのに、アップ/ダウンカウンタを使うことができる。この場合、結果として生じたカウント値は、適切な幅のパルスを出力し、そうすることによって制御信号606Aおよび606Bを生成するようにカウントダウンを行う別のカウンタに渡すことができる。いくつかの態様では、出力段階(例えば、スイッチ608Aおよび608Bおよびトランスデューサ610を含む)は代わりに、2つのスイッチペアを含むHブリッジを備えることができ、各スイッチペアは、トランスデューサ610の2つの入力端末の一意の1つに結合される。
【0092】
上述したように、いくつかの実装形態では、波形データは、マルチビットパルスコード変調データを備え得る。この場合、コントローラ604は、パルスコード変調データをシグマデルタ変調データ(例えば、図7の波形データS)に変換するシグマデルタ変調符号器を備え得る。
【0093】
本明細書における教示内容は、他のタイプのパルス幅変調方式とともに利用することができる。例えば、回路600は、よりアナログの形をとる波形データ(例えば、時間で量子化されないデータ)を処理するように適合し得る。したがって、コントローラ604は、パルスカウント(例えば、「1」および「0」)ではなく、波形データ602のパルス幅に基づいて、制御信号606Aおよび606Bを生成するように適合し得る。
【0094】
波形データは、様々なタイプの情報のいずれも表し得る。例えば、波形データは、オーディオ信号、様々な形の検知信号、RF信号、または(例えば、上述したような)他の何らかの適切な情報を表し得る。
【0095】
ここで図8を参照すると、いくつかの態様では、オフロード処理は、ある装置が別の装置からデータを受信し、そのデータをその別の装置に代わって処理し、次いで、処理されたデータをその別の装置に送り返すシナリオに関連し得る。図8のブロック802、806および808は、図2Aの無線装置202などの装置によって実施することができる操作を表す。いくつかの実装形態では、ブロック802、806および808の操作は、上で論じたブロック302、306および308の操作と同様でよい。したがって、装置202は、データを生成し、あるいは取得し、そのデータを処理のために別の装置(例えば、装置204)に送ることができる。さらに、装置202は、生成されたデータを送信用に前処理するのに、波形処理を使用することができる。
【0096】
ここで、装置204に送られるデータは、装置202に送り返されることになるデータを生成するのに使うことができる。例えば、エコー除去を組み込む実装形態では、マイクロホン(例えば、ヘッドセットマイクロホン)からのデータは、エコー除去操作において使用するために装置204に送られる未加工データを備え得る。同様に、能動型雑音除去を組み込む実装形態では、別のマイクロホン(例えば、環境音を検知するマイクロホン)からのデータは、能動型雑音除去操作において使われるべき装置204に送ることができる。
【0097】
図8のブロック810、812、814および816は、図2Aの無線装置204などの装置によって実施することができる操作を表す。いくつかの実装形態では、ブロック810および814の操作は、上で論じたブロック310、312および314の操作の1つまたは複数と同様でよい。したがって、装置204は、装置202から受信されたデータを処理することができる。さらに、いくつかの実装形態では、ブロック812および814の操作は、上で論じたブロック402、404および406の操作の1つまたは複数と同様でよい。このように、装置204は、装置202に向けられたデータを処理することができる。
【0098】
いずれのケースでも、装置204は、受信したデータを装置202に代わって処理することができる。さらに、装置204は、本明細書で論じるように、必要に応じて他の処理を実施することができる。
【0099】
いくつかの実装形態では、プロセッサ216のエコー除去装置234は、装置202に代わってエコー除去操作を実施することができる。この目的のために、エコー除去装置234は、データ中に存在し得るどのエコー成分も削減するために、装置202に送信されるデータと同様に装置202から受信されたデータを処理することができる。
【0100】
いくつかの実装形態では、プロセッサ216の能動型雑音除去装置236が、装置202に代わって能動型雑音除去操作を実施することができる。この目的のために、能動型雑音除去装置は、装置202の入力トランスデューサ206(例えば、環境マイクロホン)によって生成されるデータと同様に装置202のトランスデューサ(例えば、ヘッドセットスピーカ)によって出力されるべきデータを処理することができる。このようにして、能動型雑音除去装置236は、そうしないと装置202のユーザに聞こえる環境雑音を除去することになる装置202に送られるデータに信号成分を追加することができる。
【0101】
上記は、装置204が装置202に代わって実施し得る操作のいくつかの例に過ぎず、本明細書における教示に従って、他の操作を利用してよいことを理解されたい。装置204がデータの処理を完了した後、装置204は、処理されたデータを、無線リンクを介して無線装置202に送り返すことができる(ブロック816)。上述したように、いくつかの実装形態では、装置204は、装置202が所望のデータを効率的に出力することを可能にするために、装置202に波形符号化データを送ることができる。
【0102】
ブロック818および822もやはり、無線装置202などの装置によって実施することができる操作を表す。いくつかの実装形態では、ブロック818および822の操作は、上で論じたブロック410、412および414の操作と同様でよい。したがって、装置202は、受信されたデータを必要に応じて処理し、そのデータを出力装置232を介して出力することができる。
【0103】
上述したように、オフロード処理は、静的にも動的にも実装することができる。ここで、オフロード処理を呼び出すか、それとも実装するかについての決定は、様々な要因の1つまたは複数に基づき得る。例えば、より多くの処理資源を有する「より能力のある」装置に処理をオフロードすることができる。このような処理資源は、より大きな容量バッテリ、より多くの処理能力(例えば、より高速のプロセッサ)、より効率的な処理などを含み得る。さらに、装置のコストをできるだけ低く抑え、装置の複雑度を低減し、または装置のサイズを削減したい(例えば、バッテリおよび集積回路ダイスのサイズを削減することによって)という要望などの基準に基づいて、処理を(例えば、設計時に)オフロードすることができる。いくつかの態様では、定義されたクラスの装置に基づいて処理をオフロードすることができる。例えば、クラスは、異なる処理資源、異なる価格目標、異なる複雑度、および差の大きさに関連づけることができる。ここで、異なるタイプの処理は、異なるクラスの装置にオフロードすることができる。
【0104】
いくつかの態様では、装置は、必要に応じて、オフロード処理を提供するように動的に構成することができる。ここで、動的なオフロード処理は、オフロードされた操作に関わる装置の一方または両方の操作によって、あるいは他の何らかの装置によって呼び出すことができる。さらに、動的なオフロード処理は、例えば、与えられた定義されたクラスの装置、与えられた装置の機能、与えられた装置の処理ロード、与えられた装置の予備電力または電力消費、または他の何らかの適切な基準を含む1つまたは複数の基準に基づいて呼び起こすことができる。いくつかの態様では、こうした基準には、一時的に基づけばよい。例えば、オフロード処理を呼び出すかどうか、およびどのように呼び出すかについての決定は、従来の条件、現在の条件、または将来の(例えば、予測される)条件に基づき得る。
【0105】
図9は、周辺装置が、それ自体のために処理を実施するよう、別の装置に要求する実装形態のサンプル操作を示す。ブロック902および904で表されるように、装置の1つまたは複数が、他の装置の機能を判定することができる。いくつかの実装形態では、装置は、互いと通信して、ある装置の機能を学習することができる(例えば、装置が互いと関連づけるとき)。あるいは、いくつかの実装形態では、ある特定のタイプの装置の機能は、いつか他のときに(例えば、製造中や、装置が最初にサービスに関与するとき)、装置に提供する(例えば、その中にプログラミングする)ことができる。
【0106】
ブロック906で表されるように、周辺装置は、無線装置の機能を学習すると、無線装置が1つまたは複数の操作を将来のどこかの時点で実施することを要求するメッセージを無線装置に送ることができる。無線装置は、要求された処理を行うことに同意した場合、周辺装置からの要求に対して肯定応答することができる(ブロック908)。ここで、装置の一方または両方からのメッセージは、どの特定の操作がオフロードされるか、そうした操作をどのようにして(例えば、後続要求の形)呼び出すことができるか識別することができる。
【0107】
ブロック910で表されるように、以降のどこかの時点で、周辺装置は、無線装置にデータを送信する。ブロック912で表されるように、無線装置は次いで、周辺装置に代わってデータを処理する。この処理は、例えば、上で論じ、あるいは本明細書において教示した、オフロード処理の形をとり得る。
【0108】
ブロック914で表されるように、無線装置は次いで、処理されたデータを適切な受信者に送信する。上述したように、無線装置は、処理されたデータを周辺装置に返送し(ブロック916)、または他の何らかの装置に返送することができる(ブロック918)。
【0109】
本明細書における教示内容は、非常に様々な操作のための処理をオフロードするのに利用することができる。例えば、図10は、様々なセンサの1つまたは複数から検知することができるデータを処理するように適合されたシステム1000のサンプル構成要素を示す。
【0110】
周辺装置1002は、環境条件(例えば、温度)や生物学的条件(例えば、心拍数、温度、血圧など)などの1つまたは複数の条件を検知するための1つまたは複数のセンサ1004を含む。センサ(群)1004は、化学トランスデューサ、および電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサを含む様々な形をとり得る。例えば、化学トランスデューサは、人からブドウ糖レベル情報を獲得するのに使うことができる。電気トランスデューサは、人の心拍を検出するのに使うことができる。機械トランスデューサは、温度、圧力、速度、または加速度情報を獲得するのに使うことができる。光トランスデューサは、酸素測定情報を獲得するのに使うことができる。核トランスデューサは、放射タイプおよびレベルを測定するのに使うことができる。さらに、周辺装置1002は、こうした条件の1つまたは複数を検知するために、適切な場所(例えば、車両内)に置くことも、人の体表の適切な場所に運ぶこともできる。
【0111】
獲得されたセンサデータは、処理のためのアナログまたはデジタル波形として、別の無線装置に渡すことができる。したがって、上述したように、装置1002は、検知されたデータを送信用に処理するための波形符号器1006およびデータを別の無線装置1010に送信するための送信機1008を含み得る。
【0112】
無線装置1010は、上述したのと同様に、受信機1012、プロセッサ1014、および通信プロセッサ1016を含む。ここで、プロセッサ1014は、検知されたデータを装置1002に代わって処理するための1つまたは複数の構成要素を備え得る。例えば、心拍数構成要素1018が、検知されたEKGデータを処理して、人の心拍の現在のレートの指示を生成することができる。心拍数分類装置1020が、心拍レート情報を処理して、心拍数を分類することができる。温度構成要素1022が、検知された温度データ(例えば、環境温度や体温を表す)を処理して、測定された温度の指示を生成することができる。圧力構成要素1024が、検知された圧力データ(例えば、人の血圧、環境圧力、タイヤ空気圧などを表す)を処理して、圧力の指示を生成することができる。速度構成要素1026が、検知された速度データを処理して、(例えば、人または他の何らかの移動体の)速度の指示を生成することができる。加速度構成要素1028が、検知された加速度データを処理して、(例えば、人または他の何らかの移動体の)加速度の指示を生成することができる。血液分析構成要素1030が、検知された化学データまたは酸素測定データを処理して、それぞれ、酸素濃度レベルまたは人のブドウ糖レベルの指示を生成することができる。プロセッサ1014によって生成された、対応する指示は次いで、通信プロセッサ1016を介して、例えば、装置1010の出力装置(例えば、表示装置)や別の装置など、適切な装置に送ることができる。
【0113】
いくつかの態様では、例えば、環境または生物学的条件を検知するための1つまたは複数の無線検知装置を展開することができ、そうすることによって、検知装置は、ボディエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワークを介して、または他の何らかの方式で、1つまたは複数の他の無線装置と通信する。例えば、図11のシステム1100を参照すると、検知装置1102が、検知されたデータを無線装置1104に直接または媒介装置1106などの別の無線装置を介して送ることができる。システム1100の構成要素によって実施することができるサンプル操作については、図12の流れ図と併せて論じる。
【0114】
図12のブロック1202で表されるように、検知装置1102は、本明細書において論じ、または教示する様々な条件を検知するための1つまたは複数のセンサ1108を含む。ブロック1204で表されるように、センサ(群)1108は、アナログ検知データ(例えば取り込まれた波形)を継続して、または反復して生成することができる。上述したように、典型的な実装形態では、検知されたデータは、未加工(例えば、未処理)アナログデータを備える。
【0115】
いくつかの実装形態では、検知装置1102は単に、検知されたデータを、処理のために別の装置に渡せばよい。本明細書で論じるように、検知されたデータは、アナログ波形としても、デジタル波形としても渡すことができる。したがって、ブロック1206で表されるようにいくつかの態様では、検知装置1102は、送信のために、検知されたデータを処理するための波形符号器1110(例えば、シグマデルタ符号器)を備え得る。
【0116】
ブロック1208で表されるように、検知装置1102は、無線通信リンクを介してデータを別の無線装置に送信するための送信機1112を含む。上述したように、いくつかの実装形態では、検知装置1102は、検知されたデータを無線装置1104に直接、または図11に示すように、1つまたは複数の媒介装置1106を介して送信することができる。
【0117】
1つまたは複数の媒介装置の使用は、システム1100におけるデータ送信の信頼性を増すのに有利に利用することができる。例えば、システム1100におけるデータ送信は、装置の間の無線接続性の面で割込みを受け得る。さらに、システム1100の様々な装置では、与えられた時点で、異なる量のバッテリ電力が使用可能であり得る。したがって、システム1100は、媒介装置1106を、後で別の装置(例えば、無線装置)への中継のためにセンサデータを一時的に格納するための、あるいは1つまたは複数の処理操作をオフロードするためのリレーポイントとして利用することができる。
【0118】
再度図12を参照すると、ブロック1210で表されるように、媒介装置1106は、検知装置1102からデータを受信するためのトランシーバ1114を含む。ブロック1212で表されるように、媒介装置1106は、例えば、本明細書で論じるような1つまたは複数の操作を実施するための波形プロセッサ1118を備えるプロセッサ構成要素1116を含み得る。さらに、周辺装置1106は、検知されたデータおよび他の情報を格納するためのデータメモリ1120を含み得る。ブロック1214で表されるように、トランシーバ1114は、検知されたデータを、無線通信リンクを介して別の装置(例えば、無線装置1104)に送信する。
【0119】
本明細書で論じるように、無線装置1104は、未加工または処理済み検知データを受信すると、そのデータを、検知装置1102または他の何らかの装置(例えば、周辺装置1106)に代わって処理することができる。この目的のために、無線装置1104は、検知装置1102、媒介装置1106、または両方と通信するためのトランシーバ構成要素1122も含む。さらに、無線装置1104は、データを処理し、他の装置と(例えば、ワイドエリアネットワークまたは他の何らかの通信リンクを介して)通信するための1つまたは複数のプロセッサ構成要素1124を含む。
【0120】
いくつかの実装形態では、検知装置1102は、デジタル信号プロセッサまたはマイクロプロセッサを備え得る。ここで、検知装置は、検知されたデータをデジタル形式に変換するためのアナログ−デジタル変換器も備え得る。
【0121】
本明細書における教示内容は、少なくとも1つの他の装置と通信するための様々な構成要素を利用する装置に組み込むことができる。図13は、装置の間の通信を円滑にするのに利用することができるいくつかのサンプル構成要素を示す。ここで、第1の装置(例えば、アクセス端末)1302および第2の装置(例えば、アクセスポイント)1304は、適切な媒体による通信リンク1306を介して通信するように適合される。
【0122】
最初に、装置1302から装置1304に情報を送る(例えば、逆方向リンク)のに関わる構成要素について扱う。送信(「TX」)データプロセッサ1308が、データバッファ1310または他の何らかの適切な構成要素から、トラヒックデータ(例えば、データパケット)を受信する。送信データプロセッサ1308は、選択された符号化および変調方式に基づいて、各データパケットを処理し(例えば、エンコードし、インターリーブし、記号マップし)、データ記号を提供する。概して、データ記号とは、データ用の変調記号であり、パイロット記号とは、(先験的に知られる)パイロット用の変調記号である。変調器1312が、データ記号、パイロット記号、およびおそらく逆方向リンクのための信号伝達を受信し、変調(例えば、OFDMまたは他の何らかの適切な変調)および/またはシステムによって指定された他の処理を実施し、出力チップの流れを起こす。送信機(「TMTR」)1314が、出力チップの流れを処理し(例えば、アナログに変換し、フィルタリングし、増幅し、周波数アップコンバートし)、変調された信号を生成し、この信号は次いで、アンテナ1316から送信される。
【0123】
装置1302によって送信される、変調された信号は、装置1304のアンテナ1318によって(装置1304と通信中の他の装置からの信号とともに)受信される。受信機(「RCVR」)1320が、アンテナ1318からの受信された信号を処理し(例えば、調整しデジタル化し)、受信されたサンプルを提供する。復調装置(「DEMOD」)1322が、受信されたサンプルを処理し(例えば、復調し検出し)、検出されたデータ記号を提供するが、この記号は、他の装置(群)によって装置1304に送信されるデータ記号の雑音のある推定値でよい。受信(「RX」)データプロセッサ1324が、検出されたデータ記号を処理し(例えば、記号デマップし、インターリーブ解除し、復号し)、各送信装置(例えば、装置1302)に関連づけられた復号されたデータを提供する。
【0124】
装置1304から装置1302(例えば、順方向リンク)に情報を送るのに関わる構成要素について、ここで扱う。装置1304で、トラヒックデータが、送信(「TX」)データプロセッサ1326によって、データ記号を生成するように処理される。変調器1328が、データ記号、パイロット記号、および順方向リンク向けの信号伝達を受信し、変調(例えば、OFDMまたは他の何らかの適切な変調)および/または他の付属処理を実施し、出力チップの流れを起こし、この流れは、送信機(「TMTR」)1330によってさらに調整され、アンテナ1318から送信される。いくつかの実装形態では、順方向リンク向けの信号伝達は、逆方向リンク上で装置1304への送信を行うすべての装置(例えば端末)用に、コントローラ1332によって生成される電力制御コマンドおよび他の(例えば、通信チャネルに関する)情報を含み得る。
【0125】
装置1302で、装置1304によって送信される、変調された信号は、アンテナ1316によって受信され、受信機(「RCVR」)1334によって調整されデジタル化され、復調装置(「DEMOD」)1336によって、検出されたデータ記号を取得するように処理される。受信(「RX」)データプロセッサ1338が、検出されたデータ記号を処理し、復号されたデータを装置1302および順方向リンク信号伝達に与える。コントローラ1340が、データ送信を制御し逆方向リンク上で装置1304への送信電力を制御するための電力制御コマンドおよび他の情報を受信する。
【0126】
コントローラ1340および1332は、それぞれ、装置1302および装置1304の様々な操作を指令する。例えば、コントローラは、適切なフィルタを判定し、フィルタについての情報を報告し、フィルタを使って情報を復号することができる。データメモリ1342および1344は、それぞれ、コントローラ1340および1332によって使われるデータおよびプログラムコードを格納することができる。
【0127】
図13は、本明細書において教示するレンジング(ranging)関連操作を実施する1つまたは複数の構成要素を、通信構成要素が含み得ることも示す。例えば、レンジング制御構成要素1346は、別の装置(例えば、装置1304)に対する情報およびレンジング関連信号を送信および受信するために、装置1302のコントローラ1340および/または他の構成要素と協働し得る。同様に、レンジング制御構成要素1348は、別の装置(例えば、装置1302)に対する情報およびレンジング関連信号を送信および受信するために、装置1304のコントローラ1332および/または他の構成要素と協働し得る。
【0128】
本明細書において教示する装置は、様々な無線通信リンクおよび無線ネットワークトポロジをサポートし、あるいは用いることができる。例えば、いくつかの態様では、装置102および104は、ボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワーク(例えば、超広帯域ネットワーク)の一部を備えることも形成することもできる。さらに、いくつかの態様では、装置102および104は、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークの一部を備えることも形成することもできる。装置102および104はまた、例えば、符号分割多元接続、TDMA、FDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fi、および他の無線技術を含む様々な無線通信プロトコルまたは標準の1つまたは複数をサポートし、あるいは用いることができる。したがって、装置102および104は、様々な無線技術を用いて1つまたは複数の通信リンクを確立するための適切な構成要素を含み得る。例えば、装置は、無線媒体による通信を円滑にする様々な構成要素(例えば、信号ジェネレータおよび信号プロセッサ)を含む送信機および受信機構成要素に関連した無線トランシーバ(例えば、無線電信機)を備え得る。こうした構成要素は、様々な無線物理層方式をサポートし得る。例えば、物理層は、何らかの形の符号分割多元接続、TDMA、OFDM、OFDMA、または他の変調および多重化方式を使用することができる。
【0129】
いくつかの態様では、装置は、パルスベースの物理層を介して通信することができる。例えば、物理層は、比較的短い長さ(例えば、約数ナノ秒)であり、比較的広い帯域幅の超広帯域パルスを使用することができる。いくつかの態様では、超広帯域システムを、約20%以上のオーダーの比帯域幅をもち、かつ/または約500MHz以上のオーダーの帯域幅をもつシステムとして定義することができる。
【0130】
本明細書において教示する装置は、様々な形で実装できることを理解されたい。例えば、本明細書における教示内容は、様々な機器(例えば、装置)に組み込む(例えば、その中で実装し、またはそれによって実施する)ことができる。例えば、本明細書において教示する1つまたは複数の態様は、電話(例えば、セルラー電話)、携帯情報端末(「PDA」)、娯楽装置(例えば、音楽やビデオ装置)、ヘッドセット(例えば、ヘッドホン、イヤピースなど)、マイクロホン、医療装置(例えば、生体センサ、心拍数モニタ、歩数計、EKG装置など)、ユーザI/O装置(例えば、時計、遠隔制御、照明スイッチ、キーボード、マウスなど)、タイヤ空気圧モニタ、コンピュータ、販売時点管理装置、娯楽装置、補聴器、セットトップボックス、または他の適切などの装置にも組み込むことができる。
【0131】
こうした装置は、異なる電力およびデータ要件を有し得る。いくつかの態様では、本明細書における教示内容は、(例えば、パルスベースの搬送方式および低デューティサイクルモードの使用により)低電力アプリケーションの使用に適合することができ、(例えば、高帯域幅パルスの使用により)比較的高いデータレートを含む様々なデータレートをサポートすることができる。
【0132】
いくつかの態様では、装置は、通信システム用のアクセス装置(例えば、Wi−Fiアクセスポイント)を備え得る。例えば、装置は、有線または無線通信リンクを介して、別のネットワーク(例えば、インターネットなどのワイドエリアネットワーク)への接続性を提供することができる。したがって、装置は、別の装置(例えば、Wi−Fiステーション)が他のネットワークにアクセスするのを可能にし得る。さらに、本明細書で論じる装置の1つまたは複数は、持ち運び可能でもよく、いくつかのケースでは、比較的持ち運び不可能でもよいことを理解されたい。
【0133】
本明細書において教示する装置は、無線通信を介して送信され、または受信されるデータに基づいて機能を実施する様々な構成要素を含み得る。例えば、ヘッドセットは、受信機または無線通信リンクを介して受信されたデータに基づいた可聴出力を提供するように適合されたトランスデューサを含み得る。さらに、ヘッドセットは、無線通信用に前処理されるべき、検知されたデータを生成するように適合されたトランスデューサ(例えば、マイクロホン)を含み得る。時計は、受信機または無線通信リンクを介して受信されたデータに基づいた可視出力を提供するように適合されたディスプレイを含み得る。時計は、無線通信用に前処理されるべき、(例えば、生物学的条件に関する)検知されたデータを生成するように適合されたトランスデューサも含み得る。医療装置は、送信機または無線通信リンクを介して送信されるべき、検知されたデータを生成するように適合されたセンサを含み得る。さらに、医療装置は、受信機または無線通信リンクを介して受信されたデータに基づいた出力(例えば、警告信号)を生成するように適合されたトランスデューサを含み得る。
【0134】
本明細書で記述し、または教示する機能構成要素は、様々な構造を用いて実装することができる。図14Aおよび14Bを参照すると、システム1400Aおよび1400Bが、例えば、1つまたは複数の集積回路(例えば、ASIC)によって実装される機能を表し得る、または本明細書において教示する他の何らかの方式で実装することができる一連の相互に関連する機能ブロックとして表されている。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、その何らかの組合せを含み得る。
【0135】
図14Aに示すように、システム1400Aは、機器1402A(例えば、周辺装置)および機器1404A(例えば、無線装置)を備え得る。機器1402Aは、様々な図面に関連して上述した機能の1つまたは複数を実施することができる1つまたは複数のモジュール1406、1408、1410A、1414、1416、1418および1420を含む。例えば、検知用ASIC1406は、様々な状況を検知することができ、例えば、上で論じた構成要素116に対応し得る。送信用ASIC1408は、本明細書において教示した、別の装置へのデータの送信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素120に対応し得る。受信用ASIC1410Aは、本明細書において教示した、別の装置からのデータの受信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素132に対応し得る。直接パス用ASIC1414は、本明細書において教示した、出力トランスデューサへのデータの提供に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素112および/または構成要素108に対応し得る。前処理用ASIC1416は、本明細書において教示した、送信用の信号の処理に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素118に対応し得る。波形符号化用ASIC1418は、本明細書において教示した、波形データの生成に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素210に対応し得る。シグマデルタ変調用ASIC1420は、本明細書において教示した、シグマデルタ変調データの生成に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素210に対応し得る。
【0136】
機器1404Aも、様々な図面に関連して上述した機能の1つまたは複数を実施することができる1つまたは複数のモジュール1422A、1424A、1432、1434、1436、1438、1440および1442を含む。例えば、送信用ASIC1422Aは、本明細書において教示した、別の装置へのデータの送信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素130に対応し得る。受信用ASIC1424Aは、本明細書において教示した、別の装置からのデータの受信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素122に対応し得る。波形符号化用ASIC1432は、本明細書において教示した、波形データの生成に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素512に対応し得る。処理用ASIC1434は、本明細書において教示した1つまたは複数の処理操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素216に対応し得る。等化用ASIC1436は、本明細書において教示した1つまたは複数の等化操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素218に対応し得る。エコー除去用ASIC1438は、本明細書において教示した1つまたは複数のエコー除去操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素234に対応し得る。能動型雑音除去用ASIC1440は、本明細書において教示した1つまたは複数の能動型雑音除去操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素236に対応し得る。フィルタリングおよびデシメート用ASIC1442は、本明細書において教示した1つまたは複数のフィルタおよびデシメート操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素220に対応し得る。側音生成用ASIC1444は、本明細書において教示した、側音の生成に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素240に対応し得る。フィルタタップ生成用ASIC1446は、本明細書において教示した、フィルタタップの生成に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素238に対応し得る。生物学的処理用ASIC1448は、本明細書において教示した生物学的(例えば、医学的)処理に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素242および/または1014に対応し得る。音声コマンド/認識用ASIC1450は、本明細書において教示した、音声およびコマンドの認識に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素244に対応し得る。
【0137】
図14Bに示すように、システム1400Bは、機器1402B(例えば、周辺装置)および機器1404B(例えば、無線装置)を備え得る。機器1402Bは、様々な図面に関連して上述した機能の1つまたは複数を実施することができる1つまたは複数のモジュール1410Bおよび1412を含む。例えば、受信用ASIC1410Bは、本明細書において教示した、別の装置からのデータの受信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素132に対応し得る。処理用ASIC1412は、本明細書において教示した1つまたは複数の処理操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素108に対応し得る。
【0138】
機器1404Aは、様々な図面に関連して上述した機能の1つまたは複数を実施することができる1つまたは複数のモジュール1422B、1424B、1426、1428および1430を含む。例えば、送信用ASIC1422Bは、本明細書において教示した、別の装置へのデータの送信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素130に対応し得る。受信用ASIC1424Bは、本明細書において教示した、別の装置からのデータの受信に関する様々な機能性を提供することができ、例えば、上で論じた構成要素122に対応し得る。生成用ASIC1426は、本明細書において教示した、波形データの生成に関する1つまたは複数の操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素508に対応し得る。圧縮解除用ASIC1428は、本明細書において教示した、データの圧縮解除に関する1つまたは複数の操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素510に対応し得る。受信データ処理用ASIC1430は、本明細書において教示した1つまたは複数の処理操作を実施することができ、例えば、上で論じた構成要素512に対応し得る。
【0139】
上述したように、いくつかの態様では、こうした構成要素は、適切なプロセッサ構成要素により実装することができる。こうしたプロセッサ構成要素は、いくつかの態様では、少なくとも部分的に、本明細書において教示した構造を用いて実装することができる。いくつかの態様では、プロセッサは、こうした構成要素のうち1つまたは複数のものの機能性の一部分またはすべてを実装するように適合し得る。いくつかの態様では、破線ボックスによって表される構成要素の1つまたは複数は、任意選択である。
【0140】
いくつかの態様では、機器1402および機器1404は、図14に示す構成要素の機能性を提供する1つまたは複数の集積回路を備え得る。例えば、いくつかの態様では、単一の集積回路が、図示したプロセッサ構成要素の機能性を実装することができ、他の態様では、複数のプロセッサが、図示した構成要素の機能性を実装することができ、他の態様では、複数の集積回路が、図示したプロセッサ構成要素の機能性を実装することができる。
【0141】
さらに、図14で表される構成要素および機能、ならびに本明細書で説明した他の構成要素および機能は、適切などの手段を用いても実装することができる。このような手段は、少なくとも部分的に、本明細書において教示した対応する構造を用いて実装することもできる。例えば、いくつかの態様では、検知するための手段はトランスデューサを備えてよく、送信するための手段は送信機を備えてよく、受信するための手段は受信機を備えてよく、処理するための手段はプロセッサを備えてよく、直接パスするための手段はプロセッサおよび/または受信機を備えてよく、前処理するための手段はプロセッサを備えてよく、波形符号化するための手段は波形符号器を備えてよく、シグマデルタ変調するための手段は波形符号器を備えてよく、生成するための手段はプロセッサを備えてよく、圧縮解除するための手段は圧縮解除装置を備えてよく、受信されたデータを処理するための手段はプロセッサを備えてよく、抽出する処理のための手段はプロセッサを備えてよく、等化するための手段はイコライザを備えてよく、エコー除去するための手段はエコー除去装置を備えてよく、能動型雑音除去するための手段は能動型雑音除去装置を備えてよく、フィルタリングしデシメートするための手段はフィルタおよびデシメータを備えてよく、側音生成のための手段は側音プロセッサを備えてよく、フィルタタップ生成のための手段はフィルタタップ計算プロセッサを備えてよく、音声認識のための手段は音声コマンド/認識プロセッサを備えてよい。このような手段の1つまたは複数は、図14のプロセッサ構成要素の1つまたは複数によって実装することもできる。
【0142】
情報および信号(例えば、本明細書において、データと呼ばれる)は、異なる様々な技術および技法のいずれを用いても表すことができることが、当業者には理解されよう。例えば、上記説明を通して言及され得るアナログデータ、デジタルデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁気粒子、光場または光学粒子、あるいはそのどの組合せでも表すことができる。
【0143】
本明細書で開示した態様に関連して記述した例示的な様々な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップのいずれも、電子ハードウェア(例えば、源符号化または他の何らかの技法を用いて設計することができる、デジタル実装、アナログ実装、またはこの2つの組合せ)、様々な形のプログラムまたは命令を組み込む設計コード(本明細書において、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶ場合がある)、あるいは両方の組合せとして実装できることが、当業者にはさらに理解されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの代替性を分かりやすく示すために、例示的な様々な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概して、その機能性によって上述した。このような機能性がハードウェアとして、それともソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、特定の各アプリケーション向けに、記載した機能性を様々に実装することができるが、このような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を起こすと解釈されるべきでない。
【0144】
本明細書で開示した態様に関連して記載した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイントの内部で実装することも、それによって実施することもできる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理回路、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、電気構成要素、光構成要素、機械構成要素、あるいは、本明細書で説明した機能を実施するように設計されたそのどの組合せも備えてよく、IC内部、IC外部、または両方に存在するコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでよいが、別の方法では、プロセッサは、従来のどのプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンでもよい。プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSPおよび1つのマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはこのような他のどの構成の組合せとしても実装することができる。
【0145】
開示したどのプロセスにおけるステップの具体的などの順序または階層も、手法見本の例であることが理解されよう。設計嗜好に基づき、本開示の範囲内のまま、プロセスにおけるステップの具体的な順序または階層は、並べ換えることができることが理解されよう。添付の方法クレームは、順序見本における様々なステップの要素を提示し、提示される具体的な順序または階層に限定されることを意味しない。
【0146】
本明細書で開示した態様に関連して記載した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアとして直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールとして、またはこの2つの組合せとして実施することができる。ソフトウェアモジュール(例えば、実行可能命令および関連データを含む)および他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、または当該分野において公知である他のどの形のコンピュータ可読記憶媒体などのデータメモリ内にも存在し得る。プロセッサが記憶媒体から情報(例えば、コード)を読み、そこに情報を書くことができるように、サンプル記憶媒体は、例えば、コンピュータ/プロセッサ(本明細書では、便宜上、「プロセッサ」と呼ぶ場合がある)などのマシンに結合することができる。サンプル記憶媒体は、プロセッサにとって不可欠であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在してよい。ASICは、ユーザ機器内に存在してよい。別の方法では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ機器内に離散構成要素として存在してよい。さらに、いくつかの態様では、適切などのコンピュータプログラム製品も、本開示の態様の1つまたは複数に関するコード(例えば、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能)を備えるコンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージ材料を備え得る。
【0147】
開示した態様の前述の説明は、どの当業者も、本開示内容を実行し、または利用することを可能にするために与えられる。こうした態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書で示した態様に限定されることを意図しているのではなく、本明細書で開示した原理および新規特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】オフロード処理を提供するように適合された通信システムのいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図2A】オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの追加態様実例を示す簡略化されたブロック図。
【図2B】オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの追加態様実例を示す簡略化されたブロック図。
【図3】受信されたデータ用オフロード処理を提供するために実施することができる操作のいくつかの態様実例を示す流れ図。
【図4】別の装置に送信されるべきデータ用オフロード処理を提供するために実施することができる操作のいくつかの態様実例を示す流れ図。
【図5】送信されるべきデータ用オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図6】直接駆動クラスD回路のいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図7】図6の回路に関連し得るいくつかのサンプル波形を示す簡略化されたブロック図。
【図8】装置から受信され、次いで、装置に返送されるデータ用オフロード処理を提供するために実施することができる操作のいくつかの態様実例を示す流れ図。
【図9】オフロード処理を要求するために実施することができるいくつかのサンプル操作を示す流れ図。
【図10】様々な検知操作用オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図11】オフロード処理の提供を円滑にするための媒介装置を含む通信システムのいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図12】媒介装置を用いてオフロード処理を円滑にするために実施することができるいくつかのサンプル操作を示す流れ図。
【図13】通信構成要素のいくつかの態様実例を示す簡略化したブロック図。
【図14A】オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの態様実例を示す簡略化されたブロック図。
【図14B】オフロード処理を提供するように適合された機器のいくつかの態様実例を示す簡略化されたブロック図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置でデータを受信することであって、前記受信されたデータが、無線送信用にアナログデータを前処理することによって、第2の装置で生成されたこと、および
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記第1の装置で受信されたデータを処理することを備える、データを処理する方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記向上させることが、前記アナログデータに比較して、前記少なくとも1つの特性があまり低下しないデータを提供することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記処理することが、前記受信されたデータから、前記アナログデータを表すデータをほぼ復元することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記処理することが、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記処理することが、等化、エコー除去、能動型雑音除去、フィルタおよびデシメート操作、フィルタタップ計算、側音処理、または音声認識を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記処理することが、心拍数を判定すること、心拍数を分類すること、温度を判定すること、圧力を判定すること、速度を判定すること、または加速度を判定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アナログデータが、前記第2の装置のセンサによって出力される未加工アナログデータを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記前処理が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記受信されたデータが波形符号化データを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記受信されたデータがシグマデルタ変調データを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記処理することが、前記シグマデルタ変調データをパルスコード変調データに変換することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記処理されたデータを前記第1の装置から前記第2の装置に送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記処理されたデータを波形符号化すること、および
前記波形符号化データを前記第1の装置から前記第2の装置に送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記データが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記データが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記アナログデータが、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサによって生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって装置で生成されたデータを受信するように適合された受信機と、
前記受信されたデータを、前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理するように適合されたプロセッサとを備える、データを処理するための機器。
【請求項23】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項22に記載の機器。
【請求項24】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項22に記載の機器。
【請求項25】
前記プロセッサが、前記アナログデータに比較して、前記少なくとも1つの特性があまり低下しないデータを提供するようにさらに適合された、請求項22に記載の機器。
【請求項26】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項25に記載の機器。
【請求項27】
前記プロセッサが、前記受信されたデータから、前記アナログデータを表すデータをほぼ復元するようにさらに適合された、請求項22に記載の機器。
【請求項28】
前記プロセッサが、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させるようにさらに適合された、請求項22に記載の機器。
【請求項29】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項28に記載の機器。
【請求項30】
前記プロセッサが、イコライザ、エコー除去装置、能動型雑音除去装置、フィルタおよびデシメータ、フィルタタップ計算プロセッサ、側音プロセッサ、または音声認識プロセッサを備える、請求項22に記載の機器。
【請求項31】
前記プロセッサが、心拍数を判定し、心拍数を分類し、温度を判定し、圧力を判定し、速度を判定し、または加速度を判定するようにさらに適合された、請求項22に記載の機器。
【請求項32】
前記アナログデータが、前記装置のセンサによって出力される未加工アナログデータを備える、請求項22に記載の機器。
【請求項33】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項22に記載の機器。
【請求項34】
前記前処理が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項22に記載の機器。
【請求項35】
前記受信されたデータが波形符号化データを備える、請求項22に記載の機器。
【請求項36】
前記受信されたデータがシグマデルタ変調データを備える、請求項22に記載の機器。
【請求項37】
前記プロセッサが、前記シグマデルタ変調データをパルスコード変調データに変換するように適合されたフィルタおよびデシメータを備える、請求項36に記載の機器。
【請求項38】
前記処理されたデータを前記装置に送信するように適合された送信機をさらに備える、請求項22に記載の機器。
【請求項39】
前記処理されたデータを波形符号化するように適合された波形符号器と、
前記波形符号化データを前記装置に送信するように適合された送信機とをさらに備える、請求項22に記載の機器。
【請求項40】
前記データが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して受信される、請求項22に記載の機器。
【請求項41】
前記データが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して受信される、請求項22に記載の機器。
【請求項42】
前記アナログデータが、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサによって生成される、請求項22に記載の機器。
【請求項43】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって装置で生成されたデータを受信するための手段と、
前記受信されたデータを、前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理するための手段とを備える、データを処理するための機器。
【請求項44】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項43に記載の機器。
【請求項45】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項43に記載の機器。
【請求項46】
前記向上させることが、前記アナログデータに比較して、前記少なくとも1つの特性があまり低下しないデータを提供することを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項47】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項46に記載の機器。
【請求項48】
前記処理するための手段が、前記受信されたデータから、前記アナログデータを表すデータをほぼ復元することを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項49】
前記処理するための手段が、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させる、請求項43に記載の機器。
【請求項50】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項49に記載の機器。
【請求項51】
前記処理するための手段が、等化するための手段、エコー除去するための手段、能動型雑音除去するための手段、フィルタリングしデシメートするための手段、フィルタタップ計算のための手段、側音処理するための手段、または音声認識のための手段を備える、請求項43に記載の機器。
【請求項52】
前記処理するための手段が、心拍数を判定し、心拍数を分類し、温度を判定し、圧力を判定し、速度を判定し、または加速度を判定する、請求項43に記載の機器。
【請求項53】
前記アナログデータが、前記装置のセンサによって出力される未加工アナログデータを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項54】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項43に記載の機器。
【請求項55】
前記前処理が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項56】
前記受信されたデータが波形符号化データを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項57】
前記受信されたデータがシグマデルタ変調データを備える、請求項43に記載の機器。
【請求項58】
前記処理するための手段が、前記シグマデルタ変調データをパルスコード変調データに変換するように、フィルタリングしデシメートするための手段を備える、請求項57に記載の機器。
【請求項59】
前記処理されたデータを前記装置に送信するための手段をさらに備える、請求項43に記載の機器。
【請求項60】
前記処理されたデータを波形符号化するための手段と、
前記波形符号化データを前記装置に送信するための手段とをさらに備える、請求項43に記載の機器。
【請求項61】
前記データが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して受信される、請求項43に記載の機器。
【請求項62】
前記データが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して受信される、請求項43に記載の機器。
【請求項63】
前記アナログデータが、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサによって生成される、請求項43に記載の機器。
【請求項64】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって、第2の装置で生成されたデータを第1の装置で受信し、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記第1の装置で受信されたデータを処理するための、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを備えるコンピュータ可読媒体を備える、データを処理するためのコンピュータプログラム製品。
【請求項65】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって装置で生成されたデータを受信するように適合された受信機と、
前記受信されたデータを、前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理するように適合されたプロセッサと、
前記処理されたデータに基づいて、可聴出力を提供するように適合されたトランスデューサとを備える、データを処理するためのヘッドセット。
【請求項66】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって装置で生成されたデータを受信するように適合された受信機と、
前記受信されたデータを、前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理するように適合されたプロセッサと、
前記処理されたデータに基づいて、可視出力を提供するように適合されたディスプレイとを備える、データを処理するための時計。
【請求項67】
無線送信用にアナログデータを前処理することによって装置で生成されたデータを受信するように適合された受信機と、
前記受信されたデータを、前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように処理するように適合されたプロセッサと、
前記処理されたデータに基づいて出力を生成するように適合されたトランスデューサとを備える、データを処理するための医療装置。
【請求項68】
アナログデータを、無線送信のために第1の装置で前処理すること、および
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された第2の装置に、前記前処理されたデータを送信することを備える、データを処理するための方法。
【請求項69】
前記前処理が波形符号化を備える、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記前処理がシグマデルタ変調符号化を備える、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記前処理されたデータが、パルスコード変調データに変換されるべきデータを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記前処理されたデータが、等化されるべきデータ、エコー除去を受けるべきデータ、能動型雑音除去を受けるべきデータ、フィルタリングされデシメートされるべきデータ、フィルタタップ計算を受けるべきデータ、側音処理を受けるべきデータ、または音声認識処理を受けるべきデータを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項73】
前記前処理されたデータが、心拍数を判定し、心拍数を分類し、温度を判定し、圧力を判定し、速度を判定し、または加速度を判定するために処理されるべきデータを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項74】
前記前処理が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項75】
前記アナログデータが、前記第1の装置のセンサによって出力される未加工アナログデータを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項76】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項68に記載の方法。
【請求項77】
前記アナログデータが、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサによって生成される、請求項68に記載の方法。
【請求項78】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項68に記載の方法。
【請求項79】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項68に記載の方法。
【請求項80】
前記第1の装置で、前記第2の装置による前記処理の結果として導出された処理済みデータを受信することをさらに備える、請求項68に記載の方法。
【請求項81】
前記第2の装置から受信された前記処理済みデータが、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させるように処理されている、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記第2の装置から受信された前記処理済みデータが、等化、エコー除去または能動型雑音除去を受けた、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
前記アナログデータに比較して、前記第2の装置から受信された前記処理済みデータは、前記少なくとも1つの特性があまり低下していない、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記第2の装置から受信された前記処理済みデータが波形符号化データを備える、請求項80に記載の方法。
【請求項87】
前記第2の装置から受信された前記処理済みデータを、前記処理済みデータに基づいた出力を生成するトランスデューサに直接渡すことをさらに備える、請求項80に記載の方法。
【請求項88】
前記前処理されたデータが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して送信される、請求項68に記載の方法。
【請求項89】
前記前処理されたデータが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して送信される、請求項68に記載の方法。
【請求項90】
アナログデータを無線送信のために前処理するように適合されたプロセッサと、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された装置に、前記前処理されたデータを送信するように適合された送信機とを備える、データを処理するための機器。
【請求項91】
前記プロセッサが、無線送信のために前記アナログデータを波形符号化するように適合された波形符号器を備える、請求項90に記載の機器。
【請求項92】
前記プロセッサが、無線送信のために前記アナログデータをシグマデルタ変調符号化するように適合されたシグマデルタ変調符号器を備える、請求項90に記載の機器。
【請求項93】
前記前処理されたデータが、パルスコード変調データに変換されるべきデータを備える、請求項90に記載の機器。
【請求項94】
前記前処理されたデータが、等化されるべきデータ、エコー除去を受けるべきデータ、能動型雑音除去を受けるべきデータ、フィルタリングされデシメートされるべきデータ、フィルタタップ計算を受けるべきデータ、側音処理を受けるべきデータ、または音声認識処理を受けるべきデータを備える、請求項90に記載の機器。
【請求項95】
前記前処理されたデータが、心拍数を判定し、心拍数を分類し、温度を判定し、圧力を判定し、速度を判定し、または加速度を判定するために処理されるべきデータを備える、請求項90に記載の機器。
【請求項96】
前記前処理が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項90に記載の機器。
【請求項97】
センサをさらに備え、前記アナログデータが、前記センサによって出力される未加工アナログデータを備える、請求項90に記載の機器。
【請求項98】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項90に記載の機器。
【請求項99】
前記アナログデータを生成するように適合された、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサをさらに備える、請求項90に記載の機器。
【請求項100】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項90に記載の機器。
【請求項101】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項90に記載の機器。
【請求項102】
前記装置による前記処理の結果として導出された処理済みデータを受信するように適合された受信機をさらに備える、請求項90に記載の機器。
【請求項103】
前記装置から受信された前記処理済みデータが、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させるように処理されている、請求項102に記載の機器。
【請求項104】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項103に記載の機器。
【請求項105】
前記装置から受信された前記処理済みデータが、等化、エコー除去または能動型雑音除去を受けた、請求項102に記載の機器。
【請求項106】
前記アナログデータに比較して、前記装置から受信された前記処理済みデータは、前記少なくとも1つの特性があまり低下していない、請求項102に記載の機器。
【請求項107】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項106に記載の機器。
【請求項108】
前記装置から受信された前記処理済みデータが波形符号化データを備える、請求項102に記載の機器。
【請求項109】
前記処理済みデータに基づいた出力を生成するトランスデューサをさらに備え、前記装置から受信された前記処理済みデータが、前記トランスデューサに直接渡される、請求項102に記載の機器。
【請求項110】
前記前処理されたデータが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して送信される、請求項90に記載の機器。
【請求項111】
前記前処理されたデータが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して送信される、請求項90に記載の機器。
【請求項112】
アナログデータを、無線送信のために前処理するための手段と、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された装置に、前記前処理されたデータを送信するための手段とを備える、データを処理するための機器。
【請求項113】
前記前処理するための手段が、無線送信のために前記アナログデータを波形符号化するための手段を備える、請求項112に記載の機器。
【請求項114】
前記前処理するための手段が、無線送信のために前記アナログデータをシグマデルタ変調符号化するための手段を備える、請求項112に記載の機器。
【請求項115】
前記前処理されたデータが、パルスコード変調データに変換されるべきデータを備える、請求項112に記載の機器。
【請求項116】
前記前処理されたデータが、等化されるべきデータ、エコー除去を受けるべきデータ、能動型雑音除去を受けるべきデータ、フィルタリングされデシメートされるべきデータ、フィルタタップ計算を受けるべきデータ、側音処理を受けるべきデータ、または音声認識処理を受けるべきデータを備える、請求項112に記載の機器。
【請求項117】
前記前処理されたデータが、心拍数を判定し、心拍数を分類し、温度を判定し、圧力を判定し、速度を判定し、または加速度を判定するために処理されるべきデータを備える、請求項112に記載の機器。
【請求項118】
前記前処理するための手段が、エラー符号化、スクランブル化、インターリーブ、およびフォーマット化からなるグループのうち少なくとも1つを実施する、請求項112に記載の機器。
【請求項119】
検知するための手段をさらに備え、前記アナログデータが、前記検知するための手段によって出力される未加工アナログデータを備える、請求項112に記載の機器。
【請求項120】
前記アナログデータがアナログ波形を備える、請求項112に記載の機器。
【請求項121】
前記アナログデータを生成するように適合された、化学トランスデューサ、電気トランスデューサ、機械トランスデューサ、磁気トランスデューサ、核トランスデューサ、または光トランスデューサをさらに備える、請求項112に記載の機器。
【請求項122】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度を備える、請求項112に記載の機器。
【請求項123】
前記少なくとも1つの特性が、マルチメディア、心拍数、温度、圧力、速度、または加速度に関する指示を備える、請求項112に記載の機器。
【請求項124】
前記装置による前記処理の結果として導出された処理済みデータを受信するための手段をさらに備える、請求項112に記載の機器。
【請求項125】
前記装置から受信された前記処理済みデータが、前記少なくとも1つの特性の少なくとも1つの属性を向上させるように処理されている、請求項124に記載の機器。
【請求項126】
前記少なくとも1つの属性が、周波数レスポンス、SN比、および正確さからなるグループのうち少なくとも1つを備える、請求項125に記載の機器。
【請求項127】
前記装置から受信された前記処理済みデータが、等化、エコー除去または能動型雑音除去を受けた、請求項124に記載の機器。
【請求項128】
前記アナログデータに比較して、前記装置から受信された前記処理済みデータは、前記少なくとも1つの特性があまり低下していない、請求項124に記載の機器。
【請求項129】
前記低下が、雑音、干渉、または雑音および干渉に関する、請求項128に記載の機器
【請求項130】
前記装置から受信された前記処理済みデータが波形符号化データを備える、請求項124に記載の機器。
【請求項131】
前記装置から受信された前記処理済みデータを、前記処理済みデータに基づいた出力を生成するトランスデューサに直接渡すための手段をさらに備える、請求項124に記載の機器。
【請求項132】
前記前処理されたデータが、無線パーソナルエリアネットワークエアインターフェースまたは無線ボディエリアネットワークエアインターフェースを介して送信される、請求項112に記載の機器。
【請求項133】
前記前処理されたデータが、それぞれが約20%以上の比帯域幅をもち、約500MHz以上の帯域幅をもち、または約20%以上の比帯域幅をもつとともに約500MHz以上の帯域幅をもつ超広帯域パルスを介して送信される、請求項112に記載の機器。
【請求項134】
アナログデータを、無線送信のために第1の装置で前処理し、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された第2の装置に、前記前処理されたデータを送信するための、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを備えるコンピュータ可読媒体を備える、データを処理するためのコンピュータプログラム製品。
【請求項135】
アナログデータを無線送信のために前処理するように適合されたプロセッサと、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された装置に、前記前処理されたデータを送信するように適合された送信機と、
前記装置によって処理された前記データに基づいて、可聴出力を提供するように適合されたトランスデューサとを備える、データを処理するためのヘッドセット。
【請求項136】
アナログデータを無線送信のために前処理するように適合されたプロセッサと、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された装置に、前記前処理されたデータを送信するように適合された送信機と、
前記装置によって処理された前記データに基づいて、可視出力を提供するように適合されたディスプレイとを備える、データを処理するための時計。
【請求項137】
アナログデータを無線送信のために前処理するように適合されたプロセッサと、
前記アナログデータで表される少なくとも1つの特性を向上させるように、前記前処理されたデータを処理するように適合された装置に、前記前処理されたデータを送信するように適合された送信機と、
前記送信機によって送信されるべき、検知されたデータを生成するように適合されたセンサとを備える、データを処理するための医療装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【公表番号】特表2009−534944(P2009−534944A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506748(P2009−506748)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/066887
【国際公開番号】WO2007/121476
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】