説明

無線ローカリゼイション装置および方法

デバイスのロケーションは、別のデバイスに対して決定されることができる。例えば、ロケーティングデバイス(102)は、それがターゲットデバイス(104)に対して少なくとも1つの距離を測定するとき、動くことができる。ロケーティングデバイスは、そのあと、測定された単数の距離あるいは複数の距離に関連する1以上のインジケーションを生成することができる。ロケーティングデバイスは、さらに、ターゲットデバイスに対する1以上の決定された方向を関連づける1以上のインジケーションを生成することができる。ターゲットデバイスは、ターゲットデバイスのロケーションを決定するために、あらかじめ決定された方法で、動くことができる。デバイスの各々は、ロケーション決定オペレーションのために、単一のトランシーバ(208、212)および単一のアンテナ(210、214)を使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
(米国特許法第119条の下の優先権主張)
本特許出願は、共通して所有された、2006年4月26日に出願され代理人整理番号061073P1が割り当てられた米国仮特許出願第60/795,436号、および、2006年4月28日に出願され代理人整理番号061204P1が割り当てられた米国仮特許出願第60/795,772号、の優先権および利益を主張しており、それぞれの開示は、ここに参照することにより、ここに組み込まれる。
【背景】
【0002】
(分野)
本願は、一般に、無線ローカリゼイション(wireless localization)に、また、複数無線デバイス(devices)間のローカリゼイションに、関する。
【0003】
(背景)
様々な技術は、オブジェクトのロケーション(location of an object)を決定することで知られている。例えば、レーダーシステムは、オブジェクトに対して無線周波数(radio frequency)(「RF」)信号を指図する(directing)ことによって、また、オブジェクトの反射する信号を検出すること(detecting the signals that reflect off of the object)によって、オブジェクトのロケーションを決定する。レーダーシステムからのオブジェクトの距離は、そのあと、例えばオブジェクトまで到達し(travel)戻ってくる信号にかかる時間を決定するために、受信信号を分析することによって、決定されることができる。
【0004】
いくつかのトラッキングスキーム(tracking schemes)は、双方向レンジング技術(a two-way ranging technique)を利用する、それによって、距離決定オペレーション(distance determination operation)を伴う各デバイスは、他のトランシーバに信号を送るトランシーバを利用する。例えば、第2デバイスに対する相対的距離(relative distance)を決定したい第1デバイスは、信号を第2デバイスに送ることによって、ロケーション決定オペレーション(location determination operation)をイニシエートする(initiate)ことができる。信号を受信した後で、第2デバイスは、第1デバイスに戻って応答信号(a responsive signal)を送る。第1デバイスは、そのあと、受信信号に基づいて複数のデバイス間の距離を決定することができる。例えば、第1デバイスは、複数のデバイス間で信号が伝播するのにかかる時間を計算することによって、距離を決定することができる。
【0005】
レンジング技術はまた、複数のデバイス間で相対的方向(relative direction)を決定するために使用されることができる。例えば、トラッキングデバイスは、各アンテナについて十分に異なる信号経路を作るのに十分に大きい距離によって間隙を介した(spaced apart)、複数の受信アンテナ、複数の送信アンテナ、あるいは両方を含むことができる。測定デバイスは、そのあと、各信号経路を介して受信信号をトライアンギュレートすること(triangulating)によって、トラックされている(being tracked)デバイスに対する相対的方向を決定することができる。例えば、距離は、各アンテナとトラックされているデバイスのアンテナとの間で、計算されることができる。複数のデバイス間の相対的方向は、そのあと、これらの距離に基づいて、また、トラッキングデバイスの複数アンテナ間の知られた距離に基づいて、決定されることができる。
【0006】
レンジング技術が、別のオブジェクトの位置を見つける(locate another object)ために、人によって、潜在的に使用される、多くのシチュエーションがある。例えば、ある人は、複数キー(keys)あるいは別の人(例、子供)の位置を見つけたいかもしれない。しかしながら、実際には、方向ロケーティング機能(directional locating capabilities)を含むデバイスは、複数アンテナ間の比較的広い間隔(relatively wide spacing)により、あるアプリケーションには大きすぎるかもしれない。さらに、このようなデバイスは、各アンテナについて別々のRFフロントエンド(separate RF front-ends)(例、トランシーバ)を使用することができ、それによって、デバイスのコストを増加させる。
【発明の開示】
【概要】
【0007】
本開示のサンプル態様の概要(summary)は、以下の通りである。ここでの態様へのどんな言及も本開示の1つまたは複数の態様に対して言及することができる、ということが理解されるべきである。
【0008】
本開示は、いくつかの態様において、デバイスのロケーションを決定することに、関する。いくつかの態様においては、デバイスは、位置が見つけられるべき、固定のあるいは移動可能のオブジェクトを備えることができ、あるいは、位置が見つけられるべき、固定のあるいは移動可能のオブジェクトに関連づけられることができる。ここで、デバイスのロケーションは、デバイスへの距離、与えられたバンテージポイント(given vantage point)からのデバイスへの方向、あるいは両方、に関連することができる。
【0009】
本開示は、いくつかの態様においては、ロケーティングデバイス(locating device)に関連し、そのロケーティングデバイスは、ロケーティングデバイスとターゲットデバイス(target device)との間の距離に関連する少なくとも1つのインジケーション(indication)を生成するために動き回る。ここで、ロケーティングデバイスは、それが動くときに(as the target device is moved)、ターゲットデバイスへの距離を数回測定することができる。例えばロケーティングデバイスは、ロケーティングデバイスが第1ポジション(position)にあるとき、そしてそのあと、それが第2ポジションにあるときに、ターゲットデバイスへの距離を、測定することができる。
【0010】
いくつかの態様においては、ロケーティングデバイスは、1以上の測定された距離を関連づける1以上のインジケーションを生成することができる。例えば、ロケーティングデバイスは、それが動くとき、1以上のインジケーションを生成することができる。ここで、ロケーティングデバイスは、ロケーティングデバイスの現在のロケーションが、ロケーティングデバイスのプライアロケーション(prior location)よりもターゲットデバイスにより近いか、より遠いかを示す、オーディブル(audible)、ビジュアル(visual)、あるいは温度インジケーションを生成することができる。ロケーティングデバイスは、さらに、ロケーション決定オペレーションの終わりに、測定された距離インジケーションを生成することができる。例えば、ロケーティングデバイスは、いったんロケーティングデバイスが動くことを停止すると、複数のデバイス間の実際の距離を表示することができる。
【0011】
本開示は、いくつかの態様においては、複数のデバイス間の距離測定(distance measurements)に基づき、また、ロケーティングデバイスがターゲットデバイスへの距離を測定したロケーティングデバイスの複数のポジション間の距離に基づいて、ターゲットデバイスのロケーションを決定することに関する。例えば、三角測量(triangulation)、三辺測量(trilateration)、あるいは、なんらかの他の適切な技術が、測定された距離と、上記された第1および第2のポジション間の距離とに基づいて、ターゲットデバイスへの方向を決定するために使用されることができる。ここで、複数のポジション間の距離は、動き検出コンポーネント(a motion detection component)(例、加速度計)の使用を通して、あるいは、決定論的な方法でロケーティングデバイスを動かすことによって、決定されることができる。後者のシナリオの例として、ロケーティングデバイスがあらかじめ決定されたパターンに従って動くとき、ロケーティングデバイスは、ターゲットデバイスへの距離を測定することができる。このケースにおいては、ロケーティングデバイスは、各距離測定のタイミングを、あらかじめ決定されたパターン内のロケーションと相互に関連させることにより、様々な測定ポジション間の距離を決定することができる。
【0012】
上記の技術の使用を通して、ロケーティングデバイスは、ロケーティングデバイスの観点から、ターゲットデバイスへの方向に関連するインジケーションを生成することができる。上記に説明されるように、ロケーティングデバイスが動くとき、ロケーティングデバイスは、インジケーションを生成することができる。すなわち、ロケーティングデバイスは、いずれの与えられた時間で(at any given moment in time)、ロケーティングデバイスに対しての(with respect to the locating device)ターゲットデバイスへの方向のオーディブル、ビジュアル、あるいは温度のインジケーションを、生成することができる。いくつかの態様においては、ロケーティングデバイスは、さらに、ロケーション決定オペレーションの終わりに、インジケーションを生成することができる。例えば、いったんロケーションデバイスが動くことを停止すると、ロケーティングデバイスは、ターゲットデバイスの方向に指す、インジケーションを表示することができる。
【0013】
いくつかの態様においては、ロケーティングデバイスは、ターゲットデバイスのロケーションを決定するために、ターゲットデバイスから受信された信号を利用することができる。例えば、いくつかのインプリメンテーション(implementations)においては、複数のデバイスは、距離測定を実行する(perform the distance measurements)ために、双方向レンジング技術(two-way ranging technique)を使用することができる。このケースにおいては、ロケーティングデバイスは、ロケーティングデバイスがターゲットデバイスへ送った信号に応じて、それがターゲットデバイスから受信する信号、に基づいて距離を測定することができる。
【0014】
ロケーティングデバイスは、複数のデバイス間の距離を決定するために、様々な信号処理技術のうち1以上を利用することができる。例えば、ロケーティングデバイスは、受信信号の信号強度に基づいて、受信信号の伝播遅延に基づいて、あるいは、受信信号の相対的位相(relative phase)に基づいて、複数のデバイス間の距離を決定することができる。
【0015】
いくつかの態様においては、複数のデバイスは、有利に単一のアンテナを使用することができる。例えば、距離測定オペレーションは、ロケーティングデバイスが、複数の信号を送信し受信するために単一のアンテナと単一のトランシーバを利用することができるように、連続的な方法で、実行されることができる。同様に、ターゲットデバイスは、複数の信号を送信し受信するために、単一のアンテナおよび単一のトランシーバを利用することができる。したがって、複数のデバイスは、より少ないパーツ(parts)を使用して構成されることができ、それによって、より小さなフォームファクタ(a smaller form factor)とより低いコストとを潜在的に提供する。
【詳細な説明】
【0016】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、そして利点は、以下の詳細な説明、添付された特許請求の範囲、および添付図面について考慮されると、十分に理解されるであろう。
【0017】
一般的なやり方(common practice)にしたがって、図面に図示されている様々な特徴は、スケーリングを行うように(to scale)図示されなくてもよい。したがって、様々な特徴のディメンション(dimension)は、明瞭にするために任意に拡大あるいは縮小されてもよい。更に、図面のうちのいくつかは、明確にするために単純化されてもよい。したがって、図面は、すべての与えられた装置(given apparatus)(例、デバイス)あるいは方法の複数コンポーネントを必ずしも図示しなくてもよい。最後に、同様の参照番号は、明細書および図の全体にわたって、同様の特徴を意味するために、使用されることができる。
【0018】
本開示の様々な態様は以下に説明されている。ここにおける教示(teachings)は、多種多様な形態において具現化されることができること、そして、ここに開示されているどんな具体的なストラクチャ(any specific structure)、機能(function)、あるいは両方も、単に代表的なものである(merely representative)ということ、は明らかである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここに開示される態様はいずれの他の態様から独立してインプリメントされることができること、また、これらの態様のうちの2以上は、さまざまな方法で組み合わされることができること、を認識すべきである。例えば、ここに記述される任意の数の態様を使用して、装置はインプリメントされることができる、あるいは、方法は実施されることができる。さらに、ここに記述される態様のうちの1以上に加えて、あるいは、ここに記述される態様のうちの1以上とは異なる、他のストラクチャ、機能性(functionality)、あるいは、ストラクチャおよび機能性を使用して、このような装置はインプリメントされることができる、あるいは、このような方法は実施されることができる。上記の例として、いくつかの態様においては、デバイスは、別のデバイスが第1および第2ロケーションにそれぞれあるときに、受信される第1および第2信号に基づいて、位置を見つけられることができる。さらに、いくつかの態様においては、デバイスは、複数のデバイス間の距離の少なくとも1つのインジケーションと、他のデバイスからの1つのデバイスへの方向と、を生成することによって、位置を見つけられることができる。
【0019】
図1は、第1デバイス102が第2デバイス104の相対的ロケーションを決定する、システム100のサンプル態様を図示する。いくつかのインプリメンテーションにおいては、第2デバイス104は、トラックされるべきオブジェクトに関連づけられる(例、オブジェクトに取り付けられる(attached to)、オブジェクトによって保持される(held by)、オブジェクト内でインプリメントされる、等)ことができる。そのようなケースにおいては、ロケーション決定オペレーションは、呼び出される(invoked)ことができ、あるいは、そうでなければ、デバイス102上で、(例、デバイス102上でスイッチを作動させることによって)それがオブジェクトのロケーションを決定することを望むときにはいつでも、イネーブルされる(enabled)ことができる。
【0020】
いくつかの態様においては、ロケーション決定オペレーションは、デバイス102を動きまわすことと、デバイス104への方向を決定するためにデバイス102によって供給された距離ベースのインジケーション(distance-based indications)を利用することと、を含む。例えば、オーディブルインジケーションの周波数は、増大させることができる、あるいは、カラーインジケーションの暗度(shade of a color indication)は、デバイス102および104間の距離が減少すると暗くなることができる。したがって、デバイス102のユーザは、どの方向がターゲットデバイスへの最短距離のインジケーションをもたらすかを決定するために、デバイス102を動きまわすことによって、デバイス104への方向を決定することができる。例えば、デバイス102が弧に沿って動く場合、孤に沿ったある点は、最高周波数あるいは最も濃い暗度に関連付けられることができる。最高周波数あるいは最も濃い暗度を結合させる孤上の点を通じて、孤の中央の点から方向づけられた仮想の線は、そのあと、デバイス104を指すことができる。より詳細に下で説明されるように、デバイス102によって生成されるインジケーションは、様々な他の形態をとることができるということが認識されるべきである。
【0021】
図1は、ロケーション決定オペレーションが点線106によって表わされるような経路に沿ってデバイス102を移動させることを含んでいる、例を示した。ここで、デバイス102は、点A(デバイス100のプライアロケーションは点線のボックスとして図示されている)によって指定されたロケーション(例、ポジション)から、点Dによって指定されたロケーションに動く。
【0022】
デバイス102が、経路106に沿って動くと、デバイス100は、経路106に沿って様々なロケーションからデバイス104への距離を決定する。例えば、デバイス102は、デバイス102がロケーションAにあるとき、デバイス104への距離を決定することができる。さらに、デバイス102は、デバイス102がロケーションDにあるとき、デバイス104への距離を決定することができる。
【0023】
点線108A、108B、110Aおよび110Bによって表わされているように、デバイス102は、標準レンジング技術(standard ranging technique)にしたがってデバイス102および104間で送信された1以上の信号に基づいて、各ロケーションにおいて距離を決定することができる。例えば、双方向レンジング技術を利用するインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、ロケーションAおよびDそれぞれにおける距離決定オペレーションをイニシエートするために、信号108Aおよび110Aを、デバイス104に、送信することができる。応答として、デバイス104は、信号108Bおよび110Bを、デバイス102に戻って、送信することができる。形態の例およびこのような信号の使用は、下でより詳細に説明されるであろう。
【0024】
開示のいくつかの態様にしたがって、経路106は、本質的にあらかじめ決定された経路を備えることができる。このケースにおいては、デバイス102のユーザは、ロケーション決定オペレーションを実行するために経路に沿ってデバイス102を動かすように指示されてもよい。
【0025】
経路106は、ディスクリート(discrete)あるいは連続的な(continuous)方法で定義される、あらかじめ決定されたパターンを備えることができる。例えば、ディスクリートパターンは、互いに与えられた距離(given distance)にある、(例、0.5メートル離れている)2以上のロケーションを備えることができる。単純な例において、ユーザは、デバイス102を、左に0.5メートルだけ動かしてもよいし、そして、そのあとで、デバイス102を右に0.5メートルだけ動かしてもよい。連続的なパターンは、直線、孤を備えてもよいし、あるいはデバイス102のなんらかの他の適切な動きに関してでもよい。したがって、このケースにおいては、ユーザは、定義された直線、孤、などに沿って、デバイス104のロケーションを決定するために、デバイス102を動かすことができる。
【0026】
1以上の他の基準は、あらかじめ決定された経路に関連づけられることができる。例えば、このような基準は、始点ポジション(a starting position)、終点ポジション(an ending position)、そして、デバイス102はあらかじめ決定されたパターンを通じて動く予定である時間の期間を含むことができる。具体的な例として、ユーザは、2秒期間にわたって左から右へと2フィートの孤(a two foot arc)を通じて、スイーピング動き(a sweeping motion)において、デバイス102を動かすことができる。あらかじめ決定された経路の使用を通じて、デバイス102がデバイス104への距離を決定する、各ロケーションが、知られることができる(所定のエラー度内で)。結果として、これらのロケーション間の相対的距離(relative distance)あるいは複数距離は、すでに決定されることができる。
【0027】
いくつかの態様においては、ユーザ入力デバイスは、ロケーション決定オペレーションを容易にするために使用されることができる。例えば、いくつかのインプリメンテーションにおいては、ユーザは、ロケーション決定オペレーションのある事象(events)を表示するボタンを押すことができる。具体的な例として、ユーザは、ロケーション決定オペレーションを開始する(commence)ために、デバイス102上でボタンを作動し、そのあと、運動のある位相が完了したとき、(例、デバイス102を左に動かす)ボタンを再び作動し、そのあと、デバイス102の運動が完了した後で(例、デバイス102が右に戻って動かされた後)、ボタンを再び作動することができる。いくつかのインプリメンテーションにおいてはは、ユーザは、ロケーション決定オペレーションの間(during)(例、デバイス102が動かされているすべての時間の間(during))ボタンを抑制する(hold down)ことができる。
【0028】
本開示のいくつかの態様にしたがって、デバイス102は、デバイス102がデバイス104への距離を測定する各ロケーション間の相対的距離あるいは複数距離を決定するための、ロケーショントラッキングコンポーネント(location tracking component)(例、加速度計)を含むことができる。このケースにおいては、デバイス102は、あらかじめ決定された方法で必ずしも必然的に動かされなくてもよい。例えば、ロケーショントラッキングコンポーネントは、たとえデバイス102がランダムな方法で動かされても、デバイス102が距離を測定する、複数ポジションを決定することができる。
【0029】
デバイス102は、デバイス104への距離を決定すると、デバイス102は、測定された距離に、あるいは、デバイス104の相対的方向に、関連する1以上のインジケーションを生成することができる。例えば、測定された距離は、経路106に沿って、1以上のロケーションにおいて、示されることができる。図1の例において、デバイス102は、ロケーションA、B、CおよびDにおいて、経路106をトラバースする(traverses)とき、あるいは、経路をトラバースすることを完了した後で、インジケーションを生成することができる。いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、デバイス102が経路106を通じて動くとき、デバイス104に近づいているか、あるいは遠ざかっているか、を示すことができる。デバイス102は、経路106に沿っていずれの点において、デバイス102および104間の実際の距離を示すことができる。さらに、デバイス102は、経路106に沿っていずれの点において、デバイス102に関するデバイス104への方向を示すことができる。このようなインジケーションは、オーディブルインジケーション、ビジュアルインジケーション、温度インジケーション、なんらかの他の適切なインジケーション、あるいは、これらのインジケーションの2以上のいくつかの組み合わせの形態をとることができる。
【0030】
デバイス102および104は、様々な形式をとってもよく、あるいは様々な複数デバイスにおいて、インプリメントされてもよい。例えば、いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、携帯電話(a cell phone)、ポータブルエンタテイメントデバイス(例、音楽プレーヤー)、携帯情報端末(a personal data assistant)、時計等、のようなポータブルデバイス(a portable device)を備えることができる。いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス104は、人によって簡単に持ち運びができる、キーチェーンに取り付けられる、あるいは、なんらかの他のタイプのオブジェクトに取り付けられるもしくは組み込まれる、ことができる比較的小さいデバイスを備えることができる。
【0031】
上記の全体像(overview)を念頭に、デバイスの位置を見つけるために実行されることができるサンプルオペレーションは、図2、3、および4と併用して、より詳細に説明されるであろう。図2は、デバイス102および104に組み込まれることができる、サンプル機能コンポーネント(sample functional components)を図示する。図3は、デバイス102がデバイス104の位置を見つけるために実行することができる、サンプルオペレーションを図示する。図4は、デバイス104が、デバイス102のオペレーションと併用して実行することができる、サンプルオペレーションを図示する。便利性のために、図3および4のオペレーション(あるいは、ここに説明されているあるいは教示されているいずれの他のオペレーション)は、特定のコンポーネント(例、デバイス102あるいはデバイス104)によって実行されているように、説明されることができる。しかしながら、これらのオペレーションは、他のタイプのコンポーネントによって実行されることができる、また、異なる数のコンポーネントを使用して実行されることができる、ということは認識されるべきである。ここに説明されている1以上のオペレーションは、与えられたインプリメンテーションにおいて使用されなくてもよいということは認識されるべきである。
【0032】
図2においては、デバイス104のロケーションを決定するために、デバイス102は、無線通信リンク206を介して、デバイス104と通信する。この目的のために、デバイス102は、トランシーバ208およびアンテナ210を含んでいる。同様に、デバイス104は、トランシーバ212およびアンテナ214を含んでいる。有利に、デバイス102および104は、それぞれ、単一のトランシーバおよび単一のアンテナを使用することができる。しかしながら、いくつかのインプリメンテーションにおいては、一方あるいは両方の複数デバイスは1以上のトランシーバおよびアンテナを使用することができる、ということが認識されるべきである。しかしながら、このようなケースにおいては、与えられたデバイスは、ここに教示されるロケーション決定オペレーションを実行するために広く間隙を介した複数アンテナを使用する必要はない。
【0033】
図3を参照すると、ロケーション決定オペレーションの開始は、ブロック302によって表わされている。いくつかのインプリメンテーションにおいては、このオペレーションは、運動あるいはポジションインジケータから受信したインジケーションに基づいて、開始されることができる(図2)。例えば、ユーザは、入力デバイス218(例、デバイス102のスイッチ)をアクティブな状態にすること(activating)によってロケーション決定オペレーションをイニシエートすることができる。このオペレーションを開始するために、他の技術が使用されることができるということが、認識されるべきである。例えば、いくつかのインプリメンテーションにおいては、ロケーション決定オペレーションは、デバイス102の運動に基づいて開始になることができる。例えば、加速度計220は、ロケーション決定オペレーションの開始に関連づけられる、定義された方法で、デバイス102が動かされたかどうかを決定するために、使用されることができる。
【0034】
図3のブロック304によって表わされているように、デバイス102は、そのあと、デバイス204のポジションを決定することを容易にする方法で動く。例えば、上記で説明されているように、あらかじめ定義されたパターンにしたがって、定義された経路(defined path)に沿って、動きの定義されたレートで、なんらかの他のパラメータに従ってあるいはこれらのパラメータの1以上のいくつかの組み合わせに従って、デバイス102は、動くことができる。
【0035】
ブロック306によって表わされているように、デバイス102の運動は、オプションとして、決定されることができる(例、トラックされる)。例えば、加速度計220は、デバイス102の運動に基づいて加速度読み取り(acceleration readings)を生成することができる。これらの加速度読み取りあるいは他の適切な読み取りは、それが動くとき、デバイス102の相対的ロケーションを決定するために、そのあと、処理されることができる。例えば、加速度読み取りは、デバイス102の相対的ポジションを決定するために、時間に対し、二重積分されることができる。いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102の運動の決定は、ロケーション決定オペレーションが開始するとき(例、入力デバイスがブロック302において作動されるとき)、開始することができる。
【0036】
ブロック308によって表されているように、経路に沿ったある点において(例、デバイス102が第1ロケーションにあるとき)、デバイス102は、距離測定を開始するために、あるいはそうでなければ、距離測定を実行するために、デバイス104に第1信号を送信する。図2の例においては、信号ジェネレータ221は、通信リンク206を介して信号を送信する、送信機222についての信号を生成することができる。いくつかの態様においては、送信機222は、レンジングオペレーションが開始されているということをデバイス104に知らせて、デバイス104に信号を送信することができる。例えば、信号は、デバイス104に、距離決定オペレーションに使用されることができる信号で応答するように、リクエストするメッセージを備えることができる。送信機222によって送信された信号は、単方向レンジングオペレーション(one-way ranging operation)(例、送信される予定の単方向信号をリクエストすること)、双方向レンジングオペレーション(two way ranging operation)(例、信号往復時間の計算の間に(during)使用されるイニシャル信号)、あるいは、オペレーションを決定するなんらかの他の距離、に関連づけられることができる。
【0037】
図4は、応答信号を生成するために、デバイス104によって実行されることができる、サンプルオペレーションを図示する。ブロック402によって表されているように、いったんトランシーバ212の受信機224がデバイス102から信号を受信すると、受信機224は、対応する情報をロケーションプロセッサ226に供給する。
【0038】
ブロック404によって表されているように、デバイス104は、デバイス102によって行なわれる距離測定を容易にするために、1以上のオペレーションを実行する。例えば、単方向距離測定スキームを使用するインプリメンテーションにおいては、ロケーションプロセッサ226の単方向処理コンポーネント252は、生成される必要がある応答信号のタイプ、および/または、このような信号が送られることができる時間を決定することができる。
【0039】
双方向(例、往復時間)距離測定スキームを使用するインプリメンテーションにおいては、ロケーションプロセッサ226の双方向処理コンポーネント254は、デバイス104の信号ターンアラウンド時間(the signal turnaround time)を決定することができる、あるいは、定義されたターンアラウンド時間(a defined turnaround time)を実施することができる。ここで、信号ターンアラウンド時間は、ブロック402においての信号の受信と、ブロック408においての応答信号の送信との間の、時間に関連することができる(下で説明されている)。
【0040】
いくつかの双方向距離測定スキームにおいては、距離に関連するオペレーションは、受信信号の位相にロックする、デバイス104の位相ロックサーキット228を含むことができる。このタイプのインプリメンテーションの一例は、図6と併用して、より詳細に下で説明されるだろう。
【0041】
ブロック406によって表わされているように、デバイス104は、ブロック404の処理に基づいて、適切な応答信号を生成することができる。この目的のために、単方向処理コンポーネント252あるいは双方向処理コンポーネント254は、信号ジェネレータ230と働きあって、単方向レンジングオペレーション、双方向レンジングオペレーション、あるいは、なんらかの他のタイプのレンジングオペレーションについての適切な応答信号を提供する。
【0042】
ブロック408によって表わされているように、トランシーバ212の送信機232は、デバイス102に応答信号を送信する。いくつかのインプリメンテーションにおいては、この伝送は、ブロック402で信号を受信するために使用された、同じトランシーバとアンテナの使用を通じて、遂行されることができる。
【0043】
図3を再び参照すると、ブロック310によって表されているように、デバイス102の受信機234は、デバイス104から応答信号を受信する。この信号の受信は、さらに、ブロック308においての信号を送信するために使用された、同じトランシーバとアンテナの使用を通じて、遂行されることができる。
【0044】
いくつかの態様においては、ブロック308および310のオペレーションは、デバイス102が実質的に同じロケーションにあるとき、実行されることができる。例えば、図1においては、これらのイニシャルレンジングオペレーションは、ロケーションAにおいて、あるいはロケーションAについて実行されることができる。
【0045】
ブロック312によって表わされているように、その経路に沿ったある後半の点で(例、第2ロケーションにおいて)、デバイス102は、追加的距離測定を開始するために、あるいはそうでなければ、追加的距離測定を実行するために、デバイス104に第2信号を送信する。したがって、ブロック314によって表わされているように、デバイス102は、デバイス104から継続応答信号(a subsequent responsive signal)を受信することができる。重ねて、いくつかの態様においては、ブロック312および314のオペレーションは、本質的に同じロケーションで、実行されることができる。例えば、図1においては、これらのオペレーションは、ロケーションDにおいて、あるいはロケーションDについて実行されることができる。
【0046】
図3のフローチャートは、デバイス102がデバイス104に対して最初に2つの距離測定を行なう例、を示す。追加的距離測定が与えられたインプリメンテーション(given implementation)において行われてもよい、ということが理解されるべきである。
【0047】
ブロック316によって表わされているように、デバイス102のロケーション決定器236は、第1および第2応答信号に基づいて、また、デバイス102の第1および第2ロケーションに基づいて、第1デバイスに関連するデバイス104のロケーションを決定することができる。ここで、距離プロセッサ238は、ブロック308―314に関連して上記に説明された信号を使用して、デバイス102と104との間の各距離を決定する。さらに、距離プロセッサ238は、その経路に沿ってデバイス102の第1および第2ロケーション間の相対的距離を決定する。ロケーション決定器236は、そのあと、デバイス102および104の間の決定された距離、また、デバイス102の第1および第2ロケーションの間の相対的距離に対して、三角測量オペレーション、あるいは、なんらかの他の適切なオペレーションを実行することによって、デバイス104の相対的ポジションを決定することができる。例えば、方向プロセッサ240は、デバイス102からデバイス104への相対的方向を決定することができる。
【0048】
様々なレンジング技術は、デバイス102と104との間の距離を決定するために使用されることができる。例えば、いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、受信信号の位相に基づいたデバイス102および104間の距離を測定するように適合された、位相測定器242を備えることができる。いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、受信信号の伝播時間を測定するように適合された、伝播時間測定器(a propagation time measurer)244を備えることができる。いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、受信信号の信号強度を測定するように適合された信号強度測定器246を備えることができる。これらの技術は、図5および6に関連してより詳細に説明されるであろう。
【0049】
ロケーション決定器236は、デバイス102の経路に関連する、既知のあるいは決定された情報に基づいて、第1および第2ロケーションの間の距離を決定することができる。例えば、デバイスが定義された経路に沿って動く場合、デバイス102が各距離測定を実行する複数時間は、デバイス102が動きはじめた時間(ブロック304に関連づけられた時間)と比較されることができる。この比較に基づいて、ロケーション決定器236は、それが各距離測定を実行したときに、デバイス102が、定義された経路を、どのくらい遠くトラバースダウン(traversed down)したかを、決定することができる。このように、ロケーション決定器236は、上記複数時間のそれぞれにおいて、デバイス102の予期された複数ロケーション(expected locations)を決定することができる。ロケーション決定器236は、そのあと、予期された複数ロケーション間の相対的距離を計算することができる。この相対的距離は、そのあと、上記に説明された三角測量あるいは他のオペレーションについて、使用されることができる。
【0050】
反対に、デバイス102の運動は、トラックされるとき(例、ブロック306に関連して上で説明されているように)、デバイス102が各距離測定を実行する複数時間は、あれらの複数時間に関連づけられるトラッキング(例、加速度)読み取りと、相互に関係があることができる。ロケーション決定器236は、そのあと、このタイミング情報および関連づけられたトラッキング読み取りを、デバイス102が各距離測定を実行した複数ポジション間の相対的距離を決定するために、使用することができる。
【0051】
ブロック318によって表わされているように、そのあと、ロケーションインジケーションジェネレータ248は、デバイス104のロケーションのインジケーションを生成することができる。上記で言及されたように、1以上のインジケーションは、ロケーション決定オペレーションの間に(during)(例、ブロック310および314に関連づけられた時間の間に(during)、あるいはそれら時間のすぐ後で)、あるいは、ロケーション決定オペレーションが完了した後で、生成されることができる。したがって、前者のシナリオにおいては、ブロック312―318のオペレーションは、デバイス102がロケーション決定オペレーションの間に(during)その経路に沿って移動するときに必要に応じ繰り返されることができる。後者のシナリオにおいては、ブロック318のオペレーション(またオプションとしてブロック316)は、ロケーション決定オペレーションの終わりで(at the conclusion)で実行されることができる。
【0052】
上記に説明されているように、インジケーションは、デバイス102および104間の距離、デバイス102に対しての(with respect to)デバイス104への方向、あるいは両方、を表示することができる。そのようなインジケーションは、オーディブルインジケーション、ビジュアルインジケーション、温度インジケーション、なんらかの他の適切なインジケーション、あるいは、これらのインジケーションの1以上のいくつかの組み合わせの形式をとることができる。この目的のために、ロケーションインジケーションジェネレータ248は、望ましい形式において、インジケーションを出力するように適合された出力デバイス250を備えることができる。
【0053】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、出力デバイス250は、音を生成することによって、あるいは決定されたロケーションに基づいて音を変えることによって、オーディブルインジケーションを提供するスピーカーのような、トランスデューサを備えることができる。例えば、音のボリュームあるいは周波数は、デバイス102および104間の距離が減少すると、増大させることができる。図1の例において、ロケーションA、B、CおよびDにおいての距離測定を行うと仮定して、送られた音(the emitted sound)は、各連続ロケーションにおいて、プログレシッブに(progressively)、より大きくなってもよい。上記は、オーディブルインジケーションの使用の一例にすぎないということ、また、オーディブルインジケーションは他の方法で生成され、使用されることができるということ、は認識されるべきである。
【0054】
ビジュアルインジケーションの生成は、決定されたロケーションに基づいてビジュアルディスプレイを生成すること、あるいは、変えることを含むことができる。いくつかのインプリメンテーションにおいて、出力デバイス250は、ビジュアルインジケーションを生成する1セットのライティングエレメント(a set of lighting elements)を備えることができる。例えば、ライティングエレメントのあるものは、照明されることができ、あるいは、デバイス102および104の間の相対的距離を示すために色あるいは輝度(intensity)で変わる。
【0055】
ライティングエレメントは、デバイス102からデバイス104への方向に関係のあるインジケーションを生成するために、使用されることができる。例えば、ライティングエレメントは、デバイス102上の孤において、配列される(arranged)ことができる。このケースにおいて、孤に沿ったライティングエレメントのうちの1つあるいは2つは、照明されることができ、あるいは、デバイス104への方向を示すために、色あるいは輝度で変わる。
【0056】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、出力デバイス250は、ビジュアルインジケーションを生成する、ディスプレイデバイスを備えることができる。例えば、ディスプレイデバイスは、デバイス102および104間の相対的距離に関係のある情報を、(例、動的な棒グラフ)表示することができる。ディスプレイデバイスは、さらに、デバイス102および104間の実際の距離(例、1メートル)を表示することができる。
【0057】
ディスプレイデバイスは、デバイス104への相対的方向に関係のあるインジケーションを生成することができる。例えば、ディスプレイデバイスは、デバイス104への方向を示す、ポインティングメカニズム(a pointing mechanism)(例、矢印)を表示することができる、あるいは、方向に関する他の情報を表示することができる。インジケーションの後の形式の例として、デバイス102は、コンパス関連の座標(compass-related coordinates)(例、北、北―北西、など)、あるいは方向情報(例、左、前、など)を表示することができる。重ねて、ビジュアルインジケーションが様々な他の形式をとることができるということは、認識されるべきである。
【0058】
上記に言及されるように、いくつかの態様において、温度インジケーションは、デバイス104のロケーションを示すために使用されることができる。例えば、出力デバイス250は、ヒーティングおよび/またはクーリングエレメント(a heating and/or cooling element)を備えることができ、それによって、出力デバイス250の温度が、デバイス102および104間の距離あるいは1つから他までの相対的方向に基づいて、増大させられるかもしれないし、あるいは減少させられるかもしれない。
【0059】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、インジケーションは、アラート信号(an alert signal)の形式をとることができる。ここで、ロケーションインジケーションジェネレータ248は、ある距離関連の基準あるいは基準に基づいてアラート信号を生成することができる。例えば、デバイス102および104間の距離が、スレッシュホールド距離(a threshold distance)よりも大きいあるいは等しい場合、スレッシュホールド距離よりも小さいあるいは等しい場合、あるいは、2つのスレッシュホールドによって定義された範囲内にある場合、アラート信号は、生成されることができる。
【0060】
様々な技術のうちの1以上は、デバイス102と104との間の距離を決定するために使用されることができる。例えば、いくつかのインプリメンテーションにおいて、距離は、到着時間測定(time-of-arrival measurements)、往復時間測定(round-trip time measurements)、信号強度測定(signal strength measurements)、ドップラーシフト測定(Doppler shift measurements)、あるいは、なんらかの他の適切な技術、を使用して、測定されることができる。距離を測定するための技術のうちのいくつかの例は、図5に関連して、説明され、ブロック502で開始する。
【0061】
ブロック504によって表されているように、いくつかのインプリメンテーションにおいて、距離測定オペレーションをイニシエートする、デバイス102のようなデバイスは、デバイス104のような応答デバイスに1以上の信号を送る。例えば、デバイス102は、デバイス104にデバイス102に戻って1以上の信号を送るように指図して、デバイス104に、メッセージを送ることができる。したがって、図2の例においては、デバイス102のロケーション決定器236は、トランシーバ208と働きあって、デバイス104に適切な信号を送信する。
【0062】
ブロック506によって表わされているように、デバイス104は、受信信号を処理し、応答信号を(例、メッセージを形成して)生成することができる。図2の例において、ロケーションプロセッサ226は、トランシーバ212と働きあって、デバイス102から信号を受信する。
【0063】
ブロック508によって表わされているように、そのあと、応答信号は、デバイス104からデバイス102に送信される。図2において、ロケーションプロセッサ226は、再び、トランシーバ212と働きあって、デバイス102に信号を送信する。
【0064】
ブロック510によって表わされているように、デバイス102と104との間の距離を決定するために、必要なときに、デバイス102(例、距離プロセッサ238)は、受信応答信号を処理する。この目的のために、ロケーション決定器236は、再び、トランシーバ208と働きあって、デバイス104から信号を受信する。
【0065】
サンプルオペレーションのブロック504―510は、到着時間測定、往復時間測定、信号強度測定に関連した具体的な例と共に、より詳細に説明されるであろう。これらは、使用されることができるほんの少しの測定技術であるということ、また、ここにある教示は、他の測定技術と共に使用されることができるということは、認識されるべきである。
【0066】
いくつかのインプリメンテーションにおいては、デバイス102は、デバイス104から受信された信号の到着時間を測定することによって、単方向の到着時間スキーム(one-way time-of-arrival scheme)をインプリメントすることができる。例えば、ブロック504において、デバイス102(例、ロケーション決定器216)は、デバイス104が到着時間測定に使用されるべき1以上の信号を送信するということを、リクエストしてもよい。ブロック506および508において、デバイス104は、そのあと、適切な信号を生成し、また、デバイス102にそれらを送信することができる。例えば、ロケーションプロセッサ226は、信号ジェネレータ230とトランシーバ212に、トランシーバ208に適切な信号を送信させることができる。そのあと、ブロック510において、伝播時間測定器244は、到着時間測定を実行することができ、また、これらの測定に基づいて、距離プロセッサ238は、デバイス102とデバイス104との間の距離を決定することができる。ここで、デバイス102および104は、デバイス104がブロック508において信号を送信した、時間を決定するために、伝播時間測定器244をイネーブルするいくつかの形態の同期を提供するように、働きかけることができる。
【0067】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、デバイス102は、デバイス102および104の間の距離を決定するために、往復時間測定を使用する。ブロック540において、デバイス102は、メッセージを、デバイス104に、与えられた時間に送信することができる。ブロック506において、ロケーションプロセッサ226は、デバイス104によるリクエスト信号の受信と、デバイス104による応答信号の伝送(すなわちターンアラウンド時間)と、の間の時間の量を決定することができる。代替的に、信号ジェネレータ230とトランシーバ212と、に働きかけて、ロケーションプロセッサ226は、定義されたターンアラウンド時間内で応答信号が送信されるということを確実にすることができる。したがって、デバイス104は、応答メッセージ(例、ターンアラウンド時間のインジケーションを含む)を生成することができ、そして、デバイス102にメッセージを送信することができる(ブロック508)。ブロック510において、伝播時間測定器244は、往復時間を計算するために受信された応答信号を処理し、そして、この時間に基づいて、距離プロセッサ238が、デバイス102および104の間の距離を決定する。この目的のために、伝播時間測定器244は、ブロック504でトランシーバ208によってイニシャル信号が送信された時(point in time)と、ブロック510でトランシーバ208によって応答メッセージが受信された時とを、(例えば、トランシーバ208と協力して(in cooperation with))決定することができる。距離プロセッサ238は、そのあと、ブロック504の伝送時間とブロック510の受信時間との間で、デバイス104のターンアラウンド時間を除いて、経過した時間に基づいた往復時間を決定することができる。上記で言及されているように、ターンアラウンド時間は、定義されることができる、あるいは、それは、応答メッセージと含まれることができる。
【0068】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、デバイス102は、デバイス102および104の間の距離を決定するために、デバイス104から受信された信号の信号強度を測定することができる。例えば、ブロック504において、デバイス102は、デバイス104が既知信号強度(例、一定のエネルギーレベル)において、信号を送信するということをリクエストして、メッセージをデバイス104に送信することができる。ブロック506で、受信信号に応じて、デバイス104(例、信号ジェネレータ230と協力したロケーションプロセッサ226)は、トランシーバ212に適切な信号あるいは複数信号を、デバイス102へ送信させることができる(ブロック508)。ブロック510で、信号強度測定器246と協力した距離プロセッサ238は、そのあと、トランシーバ208によって受信された対応する信号(the corresponding signal(s))(単数または複数)の強度に基づいて、デバイス102と104との間の距離を計算することができる。
【0069】
いくつかの態様において、デバイス102は、デバイス104から受信した信号の位相に基づいて、デバイス104のポジション(例、距離および/または方向)を決定することができる。いくつかのインプリメンテーションにおいて、デバイス102は、デバイス104への実際の距離を決定することなしに、デバイス102からデバイス104への相対的方向を決定するために、相対的位相情報を使用することができる。例えば、デバイス102は、2つの異なるロケーションにおいて(例、デバイス102が動くと位相における変更)、異なる位相を測定し、また、デバイス104への方向を決定するために、デバイス102の決定されたあるいは既知の運動と共にこの位相情報を処理することができる(例、三角測量、三辺測量術などによって)。
【0070】
様々なシグナリングスキームは、受信信号の位相の決定と共に使用されることができる。例えば、いくつかのインプリメンテーションは、単方向位相測定技術を利用することができ、それによって、デバイス102(例、位相測定器242)が、デバイス104によって信号の伝送について知られた情報に基づいて、デバイス104によって送信された信号の位相を決定する。このような情報は、例えば、信号の伝送の時間、ある時間(例、伝送の時間)における信号の位相、信号に適用されることができるいずれの変調、あるいは、距離あるいは方向を決定することを容易にすることができるいずれの他の情報、を含むことができる。一例として、決定論的な方法において信号が変わるように、位相信号は、変調されることができる(例、周波数において)。ここで、信号が変わるレートは、信号を受信するデバイス(例、デバイス102)が、信号が変更された程度に基づいて、信号によってカバーされた距離をすぐに決定することができるように、定義づけられることができる。
【0071】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、デバイス104は、デバイス102によって送信された信号によって提供される位相情報に基づいた信号を送信することができる。例えば、デバイス104は、デバイス102から受信された信号の位相にロックされる、信号を送信することができる。
【0072】
図6を参照すると、ブロック602によって表わされているように、デバイス102は、位相測定オペレーションをイニシエートするために、デバイス104に信号を送信する。位相ロックベース測定技術(phase lock-based measurement technique)を利用するインプリメンテーションにおいて、ブロック602において生成された信号は、デバイス104にロックされるであろう信号を備えることができる。
【0073】
単方向位相測定技術を利用するインプリメンテーションにおいて、この信号は、デバイス104が応答信号の伝送を開始するということを単にリクエストすることができる。さらに、いくつかのインプリメンテーションにおいて、ブロック602で送信された信号は、デバイス102および104の間の同期に関連していてもよい。例えば、信号は、デバイス104に、ある時間において、および/または、ある位相で、信号を送信するように、指図することができる。
【0074】
ブロック604によって表わされているように、デバイス104は、ブロック602で送信された信号を受信する。ブロック606によって表わされているように、デバイス104の信号ジェネレータ230は、そのあと、位相のインジケーションを備える、信号を生成することができる。
【0075】
例えば、単方向位相測定技術を利用するインプリメンテーションにおいては、ブロック606で生成された信号は、信号が送信される時間を示す情報、信号に適用される変調のタイプ(もしあれば)、伝送時の(あるいはある時間での)信号の位相(the of phase the signal upon transmission (or at certain time))、あるいは、この情報のいくつかの組み合わせ、を含んでいるメッセージを備えることができる。
【0076】
位相ロックベース測定技術を利用するインプリメンテーションにおいて、ブロック606で生成された信号は、ブロック604で受信された信号の位相に基づくことができる。例えば、位相ロックサーキット228は、受信機224によって受信された信号の位相にロックすることができる。この位相情報は、そのあと、ブロック606において位相信号を生成する信号ジェネレータ230に、提供されることができる(例、信号として)。
【0077】
ブロック608および610によって表わされているように、送信機232は、デバイス102の受信機234に位相信号を送信する。ブロック610によって表されているように、位相測定器242と協力して、ロケーション決定器236は、デバイス102および104の間の距離、デバイス102からデバイス104への相対的方向、あるいは両方を決定するために、受信信号の位相を分析することができる。単方向位相測定技術を利用するインプリメンテーションにおいて、この決定は、デバイス104によって送信された信号の位相について知られた情報に基づくことができる。双方向位相測定技術を使用するインプリメンテーションにおいて、位相測定器242は、往復位相変更を決定するために、ブロック610で受信された信号の位相をブロック602で送信された信号の位相と比較することができる。
【0078】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、デバイス102は、複数の位相測定(multiple phase measurements)を行なうことができる。例えば、比較的高いシグナリングレート(例、ギガヘルツ範囲において)を使用するインプリメンテーションにおいて、デバイス102および104の間の距離は、信号の波長を超過してもよい。このようなケースにおいて、受信信号に関連づけられる特定のサイクルを決定するために、複数の位相測定は使用されることができる(例、デバイス102が動くとき)。
【0079】
ここにおける教示は、少なくとも1つの他のデバイスと通信するための様々なコンポーネントを使用して、デバイスに組み込まれることができる。図7は、複数のデバイス間の通信を容易にするように使用されることができる、いくつかのサンプルコンポーネントを図示する。ここで、第1デバイス702および第2のデバイス704は、適切なメディア上で、無線通信リンク706を介して通信するように適合される。
【0080】
最初に、デバイス702からデバイス704(例、逆方向リンク)に情報を送信することに関与する(involved in)コンポーネントが、処理されるであろう(will be treated)。送信(transmit)(「TX」)データプロセッサ708は、データバッファ710あるいはなんらかの他の適切なコンポーネントからトラフィックデータ(例、データパケット)を受信する。送信データプロセッサ708は、選択された符号化および変調スキームに基づいて各データパケットを処理し(例、符号化し、インタリーブし、また、シンボルマッピングし(symbol maps))、また、データシンボルを提供する。一般に、データシンボルは、データについての変調シンボルであり、パイロットシンボルは、パイロットについての変調シンボルである(これは知られているアプリオリ(a priori)である)。モジュレータ712は、逆方向リンクについての、データシンボル、パイロットシンボル、そして多分シグナリングを受信し、変調(例、OFDMあるいはなんらかの他の適切な変調)、および/または、システムによって規定されるような他の処理を実行し、そして、出力チップのストリーム(a stream of output chips)を提供する。送信機(「TMTR」)714は、出力チップストリームを処理し(例えば、アナログに変換し、フィルタにかけ、増幅し、そして、周波数アップコンバートし(frequency up converts))、そして、アンテナ716からそのあと送信される、変調信号を生成する。
【0081】
デバイス702によって送信された変調信号は、(デバイス704と通信する他のデバイスからの信号に沿って)デバイス704のアンテナ718によって受信される。受信機(「RCVR」)720は、アンテナ718からの受信信号を処理し(例えば、コンディションし(conditions)、デジタル化し)、そして、受信されたサンプルを提供する。デモジュレータ(demodulator)(「Demod」)722は、受信されたサンプルを処理し(例えば、復調し、検出し)、また、検出されたデータシンボルを提供し、その検出されたデータシンボルは、他のデバイス(単数または複数)によってデバイス704に送信されたデータシンボルのノイズのある推定(noisy estimate)であってもよい。受信(「RX」)データプロセッサ724は、検出されたデータシンボルを処理し(例えば、シンボルデマッッピングし(symbol demaps)、デインターリーブし(deinterleaves)、そして復号し(decodes))、そして、各送信するデバイス(例、デバイス702)に関連づけられた復号されたデータを提供する。
【0082】
デバイス704からデバイス702へ(例、順方向リンク)情報を送ることに関与するコンポーネントが、述べられるだろう。デバイス704において、トラフィックデータは、データシンボルを生成するために、送信(「TX」)データプロセッサ726によって、処理される。モジュレータ728は、順方向リンク用のシグナリング、データシンボル、パイロットシンボルを受信し、変調(例、OFDMあるいはなんらかの他の適切な変調)、および/または、他の関係する処理(pertinent processing)を実行し、そして、さらに送信機(「TMTR」)によってコンディションされ、アンテナ718から送信される、出力チップストリームを提供する。いくつかのインプリメンテーションにおいて、順方向リンクについてのシグナリングは、逆方向リンク上でデバイス704に送信するすべてのデバイス(例、端末)についてのコントローラ732によって生成される他の情報(例、通信チャネルに関連する)と、電力制御コマンドとを含むことができる。
【0083】
デバイス702において、デバイス704によって送信された変調信号は、アンテナ716によって受信され、受信機(「RCVR」)734によってコンディションされ且つデジタル化され、そして、検出されたデータシンボルを得るために、デモジュレータ(「DEMOD」)736によって処理される。受信(「RX」)データプロセッサ738は、検出されたデータシンボルを処理し、そして、デバイス702についての復号されたデータと、順方向リンクシグナリングとを提供する。コントローラ740は、データ伝送を制御するために、且つ、デバイス704への逆方向リンク上で送信電力(transmit power)を制御するために、電力制御コマンドと他の情報を受信する。
【0084】
コントローラ740および732は、デバイス702およびデバイス704の様々なオペレーションを、それぞれ、指図する。例えば、コントローラは、適切なフィルタを決定することができ、フィルタについての情報を報告し、そしてフィルタを使用して情報を復号することができる。データメモリ742および744は、それぞれ、コントローラ740および732によって使用されるプログラムコードおよびデータを保存することができる。
【0085】
図7は、さらに、通信コンポーネントが、ここに教示されるように、レンジング関連オペレーションを実行する、1以上のコンポーネントを含むことができるということを図示する。例えば、レンジング制御コンポーネント746は、レンジング関連信号および情報を別のデバイスに送り且つ受信するために、コントローラ740、および/または、デバイス702の他のコンポーネントと働きあって、レンジング関連信号と情報を別のデバイス(例、デバイス704)に送信し、そして受信する。同様に、レンジング制御コンポーネント748は、コントローラ732、および/または、デバイス704の他のコンポーネントと働きあって、レンジング関連信号および情報を別のデバイスに送信し、そして受信する。
【0086】
無線デバイスは、無線デバイスの、送信機を介して送信される、あるいは、受信機を介して受信される、信号に基づいて機能を実行する、様々なコンポーネントを含むことができる。例えば、ヘッドセットは、受信機を介して受信された信号に基づいてオーディブル出力を提供するように適合された、トランスデューサを含むことができる。時計は、受信機を介して受信された信号に基づいたビジュアル出力を提供するように適合された、ディスプレイを含むことができる。メディカルデバイスは、送信機を介して送信されるべき検知されたデータを生成するように適合された、センサを含むことができる。
【0087】
無線デバイスは、いずれの適切な無線通信技術に基づく、あるいは、そうでなければ、いずれの適切な無線通信技術をサポートする、1以上の無線通信リンクを介して通信することができる。例えば、いくつかの態様において、無線デバイスは、ネットワークを介して、別のデバイスと関連付けることができる。いくつかの態様において、ネットワークは、ボディエリアネットワークあるいはパーソナルエリアネットワーク(例、ウルトラワイドバンドネットワーク)を備えることができる。いくつかの態様において、ネットワークは、ローカルエリアネットワークあるいはワイドエリアネットワークを備えることができる。無線デバイスは、例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fi、および他の無線技術、を含む、様々な無線通信プロトコルあるいは標準基準をサポートすること、あるいは、そうでなければ、様々な無線通信プロトコルあるいは標準基準を使用することができる。同様に、無線デバイスは、1以上の様々な対応する変調あるいは多重化スキームをサポートすること、あるいは、そうでなければ、使用することができる。したがって、無線デバイスは、上記のあるいは他の無線通信技術を使用して1以上の無線通信リンクを介して確立し、通信するために、適切なコンポーネント(例、無線インタフェース)を含むことができる。例えば、デバイスは、無線メディア上の通信を簡易にする、様々なコンポーネント(例、信号ジェネレータおよび信号プロセッサ)を含むことができる、関連付けられた送信機および受信機コンポーネント(例、送信機222および232と受信機224および234)を備えた無線トランシーバを備えることができる。
【0088】
いくつかの態様において、無線デバイスは、インパルスベース無線通信リンク(impulse-based wireless communication link)を介して通信することができる。例えば、インパルスベース無線通信リンクは、比較的短い長さ(例、約2,3ナノ秒)と比較的広い帯域幅を有する、ウルトラワイドバンドパルスを使用することができる。いくつかの態様において、ウルトラワイドバンドパルスのそれぞれは、約20%以上の部分帯域幅を有し、および/または、約500Mhz以上の帯域幅を有している。
【0089】
いくつかのインプリメンテーションにおいて、インパルスベースのウルトラワイドバンドシグナリング(impulse-based ultra-wideband signaling)は、複数のデバイス間の距離を決定するために使用されることができる。例えば、複数のデバイス間の距離よりも短い波長を有するパルスの使用を通じて、複数パルスの相対的タイミングは、効率的に決定されることができる。ギガヘルツ範囲においてシグナリングを使用する(例、いくつかのボディエリアネットワークインプリメンテーションにあるように)、いくつかのインプリメンテーションにおいて、トラッキングは、最大約10から30メートルの距離について、提供されることができる。
【0090】
ここにある教示は、様々な装置(例、デバイス)に組み込まれることができる(例、様々な装置内でインプリメントされる、あるいは、様々な装置によって実行される)。例えば、ここに教示されている1以上の態様は、電話(例、セルラ電話)、携帯情報端末(「PDA」)、エンタテイメントデバイス(例、ミュージックあるいはビデオデバイス)、ヘッドセット(例、ヘッドフォン、耳当て、など)、マイクロホン、メディカルデバイス(例、バイオメトリックスセンサ、心拍数モニタ、歩数計、EKGデバイス、など)、ユーザI/Oデバイス(例、時計、遠隔コントロール、ライトスイッチ、キーボード、マウス、など)、タイヤ空気圧モニタ、コンピュータ、POSデバイス(point-of-sale device)、エンタテイメントデバイス、補聴器、セットトップボックス(set-top box)、あるいはいずれの他の適切なデバイスに組み込まれることができる。
【0091】
これらのデバイスは、異なる電力およびデータの要件を有することができる。いくつかの態様において、ここでの教示は、低電力アプリケーションにおいての使用に(インパルスベースのシグナリングスキームおよび低い衝撃係数モード(low duty cycle modes)の使用を通じて)適合されることができ、また、比較的高いデータレートを含んでいる、様々なデータレートを(例、高い帯域幅パルスの使用を通じて)サポートすることができる。
【0092】
いくつかの態様において、無線デバイスは、通信システムのためのアクセスデバイス(例、Wi−Fiアクセスポイント)を備えることができる。そのようなアクセスデバイスは、例えば、有線あるいは無線通信リンクを介して、別のネットワーク(例、インターネットあるいはセルラネットワークのようなワイドエリアネットワーク)への接続性を提供することができる。したがって、アクセスデバイスは、別のデバイス(例、Wi−Fiステーション)に他のネットワークあるいはなんらかの他の機能性にアクセスすることをイネーブルすることができる。さらに、複数デバイスのうちの1つあるいは両方は、ポータブル、あるいはいくつかのケースにおいては、相対的に非ポータブルであってもよいということは、認識されるべきである。
【0093】
ここに説明されたコンポーネントは、様々な方法でインプリメントされることができる。図8を参照すると、装置800は、例えば1以上の集積回路(例、ASIC)によってインプリメントされる、機能を表すことができる、あるいは、ここに教示されるとおり、なんらかの他の方法でインプリメントされることができる、相互に関係付けられた機能ブロックの一連として、表される。ここに説明されているように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他のコンポーネント、あるいは、これらのいくつかの組み合わせを含むことができる。
【0094】
図8で示されるように、装置800は、様々な図に対して上記に説明された機能のうちの1以上を実行することができる、1以上のモジュール802、804、808、810、812、816を含むことができる。例えば、ロケーションを決定するためのASIC802は、ここに教示されるように、ロケーションを決定することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント236に、対応することができる。受信するためのASIC804は、ここに教示されるように、信号を受信することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント234に、対応することができる。送信するためのASIC808は、ここに教示されるように、信号を送信することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント222に、対応することができる。運動のインジケーションを得るためのASIC810は、ここに教示されるように、運動あるいはポジションインジケーションに関する機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント216に、対応することができる。入力のためのASIC812は、ここに教示されるように、入力を受信することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント218に対応することができる。加速度を測定するためのASIC814は、ここに教示されるように、加速度を測定することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント220に対応することができる。インジケーションを生成するためのASIC816は、ここに教示されるように、1以上のインジケーションを生成することに対して機能性を提供することができ、また、例えば、上で説明されるコンポーネント248に対応することができる。
【0095】
上述したように、いくつかの態様において、これらのコンポーネントは、適切なプロセッサコンポーネントを介して、インプリメントされることができる。これらのプロセッサコンポーネントは、いくつかの態様において、少なくとも部分的に、ここに教示されるストラクチャを使用して、インプリメントされることができる。いくつかの態様において、プロセッサは、上記のコンポーネントの1以上の機能性の部分あるいはすべてをインプリメントするように適合されることができる。いくつかの態様において、点線のボックスによって表わされたコンポーネントのうちの1以上は、オプションである。
【0096】
上述したように、装置800は、図8で図示されるコンポーネントの機能性を提供する、1以上の集積回路を備えることができる。例えば、いくつかの態様において、単一の集積回路は、図示されたコンポーネントの機能性をインプリメントすることができ、その一方で、他の態様において、1以上の集積回路は、図示されたコンポーネントの機能性をインプリメントすることができる。
【0097】
さらに、図8によって表わされたコンポーネントおよび機能は、ここに説明された他のコンポーネントおよび機能と同様、いずれの適切な手段を使用して、インプリメントされることができる。このような手段はまた、ここに教示されるように、対応するストラクチャを使用して、少なくとも部分的にインプリメントされることができる。例えば、いくつかの態様において、ロケーションを決定するための手段は、ロケーション決定器を備えることができ、受信するための手段は、受信機を備えることができ、送信するための手段は、送信機を備えることができ、運動のインジケーションを得るための手段は、運動あるいはポジションインジケータを備えることができ、入力するための手段は、入力デバイスを備えることができ、加速度を測定するための手段は加速度計を備えることができ、そして、インジケーションを生成するための手段は、インジケーションジェネレータを備えることができる。このような手段のうちの1以上はまた、図8のプロセッサコンポーネントのうちの1以上にしたがって、インプリメントされることができる。
【0098】
当業者は、情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表わされることができるということを、理解するであろう。例えば、上記の説明をとおして参照されることができる、データ、インストラクション、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは磁性粒子、光場あるいは光学粒子、あるいはそれらのいずれの組合せによって表わされることができる。さらに、単数形におけるこれらの態様に対するいずれのレファレンス(例、「信号」(“a signal”)に対するレファレンス)は、このような態様の1以上を意味することができる(例、「1以上の信号」(“one or more signals”))。
【0099】
当業者は、いずれの様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、および、ここに開示された態様に関連して説明されたアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例、デジタルインプリメンテーション、アナログインプリメンテーション、あるいはそれら2つの組み合わせ、それは、ソースコーディングあるいはなんらかの他の技術を使用して設計されることができる)、インストラクションを組み込んでいるプログラムあるいは設計コードの様々な形態(ここでは、便宜のため、「ソフトウェア」あるいは「ソフトウェアモジュール」と呼ばれることができる)あるいは、両方の組み合わせとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、一般に、それらの機能性という観点から、上記に説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約(design constraints)に依存する。熟練職人は、各特定のアプリケーションについての様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
【0100】
ここに開示された態様に関連して説明された様々な説明のための論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、あるいはアクセスポイント内でインプリメントされる、あるいは、集積回路(「IC」)、アクセス端末、あるいはアクセスポイントによって実行されることができる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)あるいは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電子コンポーネント、オプティカルコンポーネント、メカニカルコンポーネント、あるいは、ここに説明される機能を実行するように設計された、それらのいずれの組み合わせを備えることができ、そして、IC内で、ICの外で、あるいは両方で、常駐するコードあるいはインストラクションを実施することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用しての1以上のマイクロプロセッサ、あるいはいずれの他のそのようなコンフィギュレーションのもの、としてインプリメントされてもよい。
【0101】
いずれの開示されたプロセスにおけるいずれの特定のオーダあるいはヒエラルキのステップ(any specific order or hierarchy of steps)、サンプルのアプローチの一例であるということは理解される。設計プリファレンスに基づいて、プロセスにおける特定のオーダあるいはヒエラルキのステップは、本開示の範囲内に残りながら、再び配列されることができる(rearranged)ということは、理解される。添付の方法クレームは、サンプルオーダにおける様々なステップのエレメントを表わしており、表されている特定のオーダあるいはヒエラルキに限定されるべきであると意味していない。
【0102】
ここに開示された態様に関連して説明された方法あるいはアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュールにおいて、あるいはこれら2つの組み合わせにおいて、直接的に具現化されることができる。ソフトウェアモジュール(例、実施可能なインストラクションおよび関連データ)および他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMあるいは当技術分野において知られているコンピュータ可読メディアのいずれの他の形態、のようなデータメモリにおいて常駐する(reside)ことができる。サンプル記憶メディアは、例えば、コンピュータ/プロセッサ(ここでは、便宜上、「プロセッサ」と呼ばれることができる)のようなマシンに結合されることができ、そのようなプロセッサは記憶メディアから情報(例、コード)を読み取ることができ、また記憶メディアに情報を書き込むことができる。サンプル記憶メディアは、プロセッサに不可欠であることができる。プロセッサと記憶メディアは、ASICにおいて常駐していてもよい。ASICは、ユーザ機器に常駐していてもよい。あるいは、プロセッサと記憶メディアは、ユーザ機器におけるディスクリートコンポーネントとして常駐することができる。さらに、いくつかの態様において、いずれの適切なコンピュータプログラム製品は、本開示の態様のうちの1以上に関連するコード(例、少なくとも1つのコンピュータによって実施可能)を備えるコンピュータ可読メディアを備えることができる。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、マテリアルをパッケージすることを備えることができる。
【0103】
開示された態様の、以上の説明は、いずれの当業者も本開示を作り、使用することができるように提供されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明らかであろう、そして、ここにおいて定義された包括的な原理は、本開示の精神あるいは範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されることができる。したがって、本開示は、ここに示された実施形態に限定されるようには意図されておらず、ここに開示された原理および新規な特徴に整合する最も広い範囲が与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】図1は、オブジェクトロケーティングシステムのいくつかのサンプル態様の簡略図である。
【図2】図2は、オブジェクトの位置を見つけるために使用されることができる、デバイスのいくつかのサンプル態様の簡略図である。
【図3】図3は、オブジェクトの位置を見つけるために実行されることができるオペレーションのいくつかのサンプル態様のフローチャートである。
【図4】図4は、オブジェクトの位置を見つけることに関連して、実行されることができるオペレーションのいくつかのサンプル態様のフローチャートである。
【図5】図5は、複数のデバイス間の距離を決定するために実行されることができるオペレーションのいくつかのサンプル態様のフローチャートである。
【図6】図6は、複数のデバイス間の距離を決定するために実行されることができるオペレーションのいくつかのサンプル態様のフローチャートである。
【図7】図7は、通信コンポーネントのいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図8】図8は、装置の位置を見つける、オブジェクトのいくつかのサンプル態様の簡略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1デバイスから第2デバイスに少なくとも1つの信号を送信することと、
前記少なくとも1つの信号に応じて前記第2デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて第1デバイスによって、受信することと、
前記少なくとも1つの信号に応じて前記第2デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて前記第1デバイスによって、受信することと、
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて、前記第1デバイスに対して前記第2デバイスのロケーションを決定することと、
を備えるデバイスの位置を見つける方法。
【請求項2】
前記第2デバイスの前記ロケーションの前記決定は、前記第2デバイスと前記第1デバイスとの間の少なくとも1つの距離を決定することと、前記第1デバイスから前記第2デバイスへの少なくとも1つの方向を決定することと、から成るグループからの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2デバイスと前記第1デバイスとの間の少なくとも1つの距離と、前記第1デバイスから前記第2デバイスへの少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つの、少なくとも1つのインジケーションを生成すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのインジケーションは、オーディブルインジケーションと、ビジュアルインジケーションと、温度インジケーションと、から成るグループからの少なくとも1つを備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのインジケーションは、前記第2デバイスと前記第1デバイスの間の前記少なくとも1つの距離と、前記第1デバイスから前記第2デバイスへの前記少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つのビジュアルディスプレイを備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのインジケーションは、距離ベースのアラートを備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ロケーションの前記決定は、前記第1および第2信号の位相、前記第1および第2信号の伝播時間、および、前記第1および第2信号の受信信号強度、から成るグループからの少なくとも1つに基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1および第2ロケーション間の相対的距離を決定するために、前記第1デバイスの加速度を測定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1ロケーションと前記第2ロケーションとを含んでいる前記第1デバイスの動きの経路を決定するために、前記第1デバイスの加速度を測定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1および第2信号の位相は、前記第1デバイスから前記第2デバイスに送信された前記少なくとも1つの信号に、位相ロックされ、また、
前記ロケーションの前記決定は、前記受信された第1および第2信号の位相に基づいている、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1および第2信号は、前記第1デバイスの単一のアンテナを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1および第2信号は、前記第2デバイスの単一のアンテナを介して送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの信号と前記第1および第2信号は、双方向レンジングあるいは単方向レンジングに関連づけられる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第2デバイスの前記ロケーションの前記決定は、前記第1ロケーションから前記第2デバイスへの第1距離を決定することと、前記第2ロケーションから前記第2デバイスへの第2距離を決定することと、を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1ロケーションが前記第2ロケーションより前記第2デバイスに近いかどうかの少なくとも1つのインジケーションを生成すること、をさらに備える請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1デバイスの運動を決定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項17】
運動の前記の決定は、前記第1デバイスの加速度を測定することを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
運動の前記の決定は、ユーザ入力デバイスによってイニシエートされる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間の前記第1デバイスの運動は、定義された経路、および動きの定義されたレート、から成るグループからの少なくとも1つに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記第1および第2信号は、それぞれ、ウルトラワイドバンドパルスを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記ウルトラワイドバンドパルスのそれぞれは、約20%以上の部分帯域幅を有し、約500Mhz以上の帯域幅を有し、あるいは、約20%以上の部分帯域幅を有しており且つ約500Mhz以上の帯域幅を有している、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1デバイスは、パーソナルエリアネットワークあるいはボディエリアネットワークを介して、前記第2デバイスと通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
デバイスの位置を見つけるための装置であって、
デバイスに少なくとも1つの信号を送信するように適合された送信機と;
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて、受信するように適合された受信機と、なお、前記受信機は、前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて、信するようにさらに適合される;
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて、前記装置に対して前記デバイスのロケーションを決定するように適合されたロケーション決定器と;
を備えている装置。
【請求項24】
前記ロケーション決定器は、前記デバイスと前記装置との間の少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つを決定するようにさらに適合される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記デバイスと前記装置との間の少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの前記少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つの、少なくとも1つのインジケーションを生成するように適合されたインジケーションジェネレータ、をさらに備えている請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのインジケーションは、オーディブルインジケーションと、ビジュアルインジケーションと、温度インジケーションと、から成るグループからの少なくとも1つを備えている、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのインジケーションは、前記デバイスと前記装置との間の前記少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの前記少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つの、ビジュアルディスプレイを備えている、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのインジケーションは、距離ベースのアラートを備えている、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記ロケーション決定器は、前記第1および第2信号の位相、前記第1および第2信号の伝播時間、および、前記第1および第2信号の受信信号強度、から成るグループからの少なくとも1つに基づいて前記ロケーションを決定するようにさらに適合される、請求項23に記載の装置。
【請求項30】
前記第1および第2ロケーションの間の相対的距離を決定する、前記装置の加速度を測定するように適合された加速度計、をさらに備えている請求項23に記載の装置。
【請求項31】
前記第1ロケーションと前記第2ロケーションとを含んでいる前記装置の動きの経路を決定する、前記装置の加速度を測定するように適合された加速度計、をさらに備えている請求項23に記載の装置。
【請求項32】
前記第1および第2信号の位相は、前記装置から前記デバイスに送信された前記少なくとも1つの信号に、位相ロックされ、また、
前記ロケーション決定器は、前記受信された第1および第2信号の位相に基づいて前記ロケーションを決定するようにさらに適合されている、
請求項23に記載の装置。
【請求項33】
前記第1および第2信号は、前記装置の単一のアンテナを介して受信される、請求項23に記載の装置。
【請求項34】
前記第1および第2信号は、前記デバイスの単一のアンテナを介して送信される、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つの信号と前記第1および第2信号は、双方向レンジングあるいは単方向レンジングに関連づけられる、請求項23に記載の装置。
【請求項36】
前記ロケーション決定器は、前記第1ロケーションから前記デバイスへの第1距離を決定するために、また、前記第2ロケーションから前記デバイスへの第2距離を決定するようにさらに適合される、請求項23に記載の装置。
【請求項37】
前記第1ロケーションが前記第2ロケーションより前記デバイスに近いかどうかの少なくとも1つのインジケーションを生成するように適合されたインジケーションジェネレータ、をさらに備えている請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記装置の運動を決定するように適合された運動インジケータ、をさらに備えている請求項23に記載の装置。
【請求項39】
前記運動インジケータは、加速度計を備えている、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
運動の前記決定をイニシエートするように適合された入力デバイス、をさらに備えている、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間の前記装置の運動は、定義された経路と、動きの定義されたレートと、から成るグループからの少なくとも1つに関連する、請求項23に記載の装置。
【請求項42】
前記第1および第2信号は、それぞれ、ウルトラワイドバンドパルスを備えている、請求項23に記載の装置。
【請求項43】
前記ウルトラワイドバンドパルスのそれぞれは、約20%以上の部分帯域幅を有し、約500Mhz以上の帯域幅を有し、あるいは、約20%以上の部分帯域幅を有しており且つ約500Mhz以上の帯域幅を有している、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記装置は、パーソナルエリアネットワークあるいはボディエリアネットワークを介して、前記デバイスと通信する、請求項23に記載の装置。
【請求項45】
デバイスに少なくとも1つの信号を送信するための手段と、
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第1の信号を、第1ロケーションにおいて、受信するための、また、前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2の信号を、第2ロケーションにおいて、受信するための、手段と、
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて前記装置に対して、前記デバイスのロケーションを決定するための手段と、
を備えているデバイスの位置を見つけるための装置。
【請求項46】
ロケーションを決定するための手段は、前記デバイスと前記装置との間の少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つを決定する、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記デバイスと前記装置との間の少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つの、少なくとも1つのインジケーションを生成するための手段、をさらに備えている請求項45に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのインジケーションは、オーディブルインジケーションと、ビジュアルインジケーションと、温度インジケーションと、から成るグループからの少なくとも1つを備えている、請求項48に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのインジケーションは、前記デバイスと前記装置との間の前記少なくとも1つの距離と、前記装置から前記デバイスへの前記少なくとも1つの方向と、から成るグループからの少なくとも1つの、ビジュアルディスプレイを備えている、請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記少なくとも1つのインジケーションは、距離ベースのアラートを備えている、請求項47に記載の装置。
【請求項51】
ロケーションを決定するための手段は、前記第1および第2信号の位相、前記第1および第2信号の伝播時間、および、前記第1および第2信号の受信信号強度、から成るグループからの少なくとも1つに基づいて前記ロケーションを決定する、請求項45に記載の装置。
【請求項52】
前記第1および第2ロケーションの間の相対的距離を決定する、前記装置の加速度を測定するための手段、をさらに備える請求項45に記載の装置。
【請求項53】
前記第1ロケーションと前記第2ロケーションとを含んでいる前記装置の動きの経路を決定する、前記装置の加速度を測定するための手段、をさらに備える請求項45に記載の装置。
【請求項54】
前記第1および第2信号の位相は、前記装置から前記デバイスに送信された、前記少なくとも1つの信号に、位相ロックされ、また、
ロケーションを決定する手段は、前記受信された第1および第2信号の位相に基づいて前記ロケーションを決定する、
請求項45に記載の装置。
【請求項55】
前記第1および第2信号は、前記装置の単一のアンテナを介して受信される、請求項45に記載の装置。
【請求項56】
前記第1および第2信号は、前記デバイスの単一のアンテナを介して送信される、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記少なくとも1つの信号と前記第1および第2信号は、双方向レンジングあるいは単方向レンジングに関連づけられる、請求項45に記載の装置。
【請求項58】
ロケーションを決定するための手段は、前記第1ロケーションから前記デバイスへの第1距離を決定し、また、前記第2ロケーションから前記デバイスへの第2距離を決定する、請求項45に記載の装置。
【請求項59】
前記第1ロケーションが前記第2ロケーションより前記デバイスに近いかどうかの少なくとも1つのインジケーションを生成するための手段、をさらに備える請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記装置の運動を決定するための手段、をさらに備える請求項45に記載の装置。
【請求項61】
運動を決定するための手段は、加速度計を決定するための手段を備える、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
運動の前記決定をイニシエートするために入力するための手段、をさらに備えている、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間の前記装置の運動は、定義された経路と、動きの定義されたレートと、から成るグループからの少なくとも1つに関連する、請求項45に記載の装置。
【請求項64】
前記第1および第2信号は、それぞれ、ウルトラワイドバンドパルスを備えている、請求項45に記載の装置。
【請求項65】
前記ウルトラワイドバンドパルスのそれぞれは、約20%以上の部分帯域幅を有し、約500Mhz以上の帯域幅を有し、あるいは、約20%以上の部分帯域幅を有しており且つ約500Mhz以上の帯域幅を有している、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記装置は、パーソナルエリアネットワークあるいはボディエリアネットワークを介して、前記デバイスと通信する、請求項45に記載の装置。
【請求項67】
デバイスの位置を見つけるためのコンピュータプログラム製品であって、
少なくとも1つの信号をデバイスに送信し、
前記少なくとも1つの信号に応じて、デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて、受信し、
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて、受信し、そして
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて、装置に対して前記デバイスのロケーションを決定する、
ように、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを備えているコンピュータ可読メディア、
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項68】
無線通信のためのヘッドセットであって、
デバイスに少なくとも1つの信号を送信するように適合された送信機と;
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて、受信するように適合された受信機と、なお、前記受信機は、前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて、受信するようにさらに適合されている;
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて前記ヘッドセットに対して、前記デバイスのロケーションを決定するように適合されたロケーション決定器と;
前記受信機を介して受信された信号に基づいてオーディブル出力を供給するように適合されたトランスデューサと;
を備えているヘッドセット。
【請求項69】
無線通信のための時計であって、
デバイスに少なくとも1つの信号を送信するように適合された送信機と;
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて、受信するように適合された受信機と、なお、前記受信機は、前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて、受信するようにさらに適合される;
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて前記時計に対して、前記デバイスのロケーションを決定するように適合されたロケーション決定器と;
前記受信機を介して受信された信号に基づいてビジュアル出力を供給するように適合されたディスプレイと;
を備えている時計。
【請求項70】
無線通信のためのメディカルデバイスであって、
デバイスに少なくとも1つの信号を送信するように適合された送信機と;
前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第1信号を、第1ロケーションにおいて、受信するように適合された受信機と、なお、前記受信機は、前記少なくとも1つの信号に応じて、前記デバイスによって送信された第2信号を、第2ロケーションにおいて、受信するようにさらに適合されている;
前記第1信号、前記第2信号、前記第1ロケーション、および前記第2ロケーションに基づいて前記メディカルデバイスに対して、前記デバイスのロケーションを決定するように適合されたロケーション決定器と;
前記送信機を介して送信されるべき検知されたデータを生成するように適合されたセンサと;
を備えているメディカルデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2009−535932(P2009−535932A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507968(P2009−507968)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/067571
【国際公開番号】WO2007/127886
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】