説明

無線装置

【課題】運転者に、画面上の表示を容易に確認させる技術を提供する。
【解決手段】GPS受信部22は、車両の位置情報を取得する。処理部20、変復調部18、RF部16は、取得した位置情報が含まれたパケット信号を送信するとともに、他の車両に搭載された他の無線装置から、当該他の車両の位置情報が含まれたパケット信号を受信する。導出部28は、受信したパケット信号に含まれた位置情報と、取得した位置情報とをもとに、車両に対する他の車両の相対的な存在方向を導出する。表示制御部30は、導出した存在方向をディスプレイ24の縁近傍の一部分に表示させる。ここで、表示制御部30は、ディスプレイ24の縁近傍のうち、存在方向が表示される一部分の位置を存在方向に応じて変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関し、特に車両に搭載された無線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般車両の運転者は、緊急車両が接近すると、接近する緊急車両のサイレン音を聞いてから、緊急車両を視認したのちに退避行動に移る。その際、視認によって前後の確認がおろそかになると、安全上の問題が発生する。そのため、一般車両に対して、安全に緊急車両の接近を通知することが要求される。これに対応するために、緊急車両は、緊急対応情報を送信する。一般車両は、緊急対応情報を受信し、緊急対応情報を出力する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−216267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般車両に搭載されたナビゲーションシステムの画面に、緊急対応情報が表示される場合、地図画面上に緊急車両が示されるとともに、文字データが表示される。地図画面は、一般的に複雑な内容を有しているので、運転者にとって、地図画面上での緊急車両を見つけにくいことがある。地図画面上に表示された緊急車両を見つける際に、運転がおろそかになることもある。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者に、画面上の表示を容易に確認させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、車両に搭載された無線装置であって、車両の位置情報を取得する取得部と、取得部において取得した位置情報が含まれたパケット信号を送信する送信部と、他の車両に搭載された他の無線装置から、当該他の車両の位置情報が含まれたパケット信号を受信する受信部と、受信部において受信したパケット信号に含まれた位置情報と、取得部において取得した位置情報とをもとに、車両に対する他の車両の相対的な存在方向を導出する導出部と、導出部において導出した存在方向をディスプレイの縁近傍の一部分に表示させる表示制御部とを備える。表示制御部は、ディスプレイの縁近傍のうち、存在方向が表示される一部分の位置を存在方向に応じて変更する。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、運転者に、画面上の表示を容易に確認させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1の車両に搭載された無線装置の構成を示す図である。
【図3】図2の無線装置にて送受信されるデータの構成を示す図である。
【図4】図2の表示制御部において規定される領域を示す図である。
【図5】図2のディスプレイにおいて表示される画面を示す図である。
【図6】図2の表示制御部において距離と比較されるテーブルのデータ構造を示す図である。
【図7】図2の無線装置における表示手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、車両に搭載された無線装置間においてデータ通信を実行する通信システムに関する。無線装置は、車両の速度や位置等の情報(以下、これらを「位置情報」という)を格納したパケット信号をブロードキャスト送信する。また、無線装置は、他の車両に搭載された他の無線装置からのパケット信号を受信し、パケット信号から他の無線装置の位置情報を抽出する。無線装置は、自車の位置情報と他車の位置情報とをもとに、他車の接近を検出する。一方、無線装置は、ディスプレイに地図情報等を表示している。ディスプレイを使用して他車の接近を運転者に通知する際に、運転者に、画面上の表示を容易に確認させることが必要とされる。これに対応するために、本実施例に係る無線装置は、次の処理を実行する。
【0011】
本実施例に係る無線装置は、自車の位置情報と他車の位置情報とをもとに、自車に対して他車が存在する相対的な方向を導出する。相対的な方向に対して、複数の領域が規定される。例えば、各領域は、30度を占めるように規定されている。また、各領域は、互いに重複しないように規定されているので、前述の場合、12個の領域が設けられる。無線装置は、導出した方向に対応した領域を特定する。なお、無線装置は、ディスプレイの縁を複数の表示エリアに分割しており、領域と表示エリアとを1対1で対応づけている。無線装置は、特定した領域に対応した表示エリアを表示させる。
【0012】
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、車両10と総称される第1車両10a、第2車両10b、第3車両10cを含む。ここで、各車両10には、図示しない無線装置が搭載されている。なお、車両10の数は、3に限定されない。図示のごとく、図面の垂直方向、つまり上下の方向に向かう道路に対して、図面の水平方向、つまり左右の方向に向かうふたつの道路が交差しており、ふたつの交差点が示されている。図面の上側が方角の「北」に相当し、左側が方角の「西」に相当し、下側が方角の「南」に相当し、右側が方角の「東」に相当する。
【0013】
第1車両10aが下から上へ向かって進んでおり、第2車両10bが右から左へ向かって進んでおり、第3車両10cが左から右へ向かって進んでいる。ここで、第1車両10aに搭載された無線装置が説明の対象であり、第2車両10bおよび第3車両10cに搭載された無線装置が前述の他の無線装置である。なお、第2車両10bは、パトカー、救急車、消防車等の緊急車両であり、第3車両10cは、緊急車両以外の通常の車両であるとする。
【0014】
各車両10に搭載された無線装置は、位置情報を取得し、位置情報が格納されたパケット信号をブロードキャスト送信する。無線装置は、他の無線装置からのパケット信号を受信し、受信したパケットから、他の無線装置が搭載された車両の位置情報を取得する。無線装置は、自車と他車との位置情報をもとに、他車の存在を検出し、検出した他車の存在をディスプレイに表示させる。なお、ディスプレイには、地図情報やテレビジョン放送の番組等が表示されている場合がある。実施例は、そのような状況においても、運転者に対して他車の存在を確実に通知することを目的とする。なお、次のような目的が追加されてもよい。(1)他車の存在する方向も簡易に通知すること、(2)他車との距離も簡易に通知すること、(3)緊急車両の存在のみを通知の対象にすることである。
【0015】
図2は、車両10に搭載された無線装置12の構成を示す。無線装置12は、アンテナ14、RF部16、変復調部18、処理部20、GPS受信部22、ディスプレイ24、制御部26を含む。また、処理部20は、導出部28、表示制御部30を含む。
【0016】
GPS受信部22は、図示しないGPS衛星からの信号を受信し、受信した信号をもとに、図示しない車両10、つまり無線装置12が搭載された車両10の存在位置、進行方向、移動速度等を取得する。前述のごとく、存在位置、進行方向、移動速度等は、以下の説明において「位置情報」と総称される。そのため、GPS受信部22は、車両10の位置情報を取得するともいえる。なお、存在位置は、緯度・経度によって示される。これらの取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。GPS受信部22には、ジャイロスコープ、車速センサ等が含まれていてもよい。GPS受信部22は、取得した位置情報を処理部20へ出力する。
【0017】
処理部20は、GPS受信部22から、位置情報を受けつける。処理部20は、位置情報を格納するようにパケット信号を生成する。その際、処理部20は、車種情報もパケット信号に格納させる。車種情報とは、無線装置12が搭載された車両10の種類を示す情報であり、例えば、緊急車両であること、あるいは緊急車両以外の一般車両であることを示す。車種情報が1ビットにて示される場合、緊急車両に「1」が対応づけられ、一般車両に「0」が対応づけられている。図1の場合、第1車両10aおよび第3車両10cに搭載された無線装置12での車種情報が「0」であり、第2車両10bに搭載された無線装置12での車種情報が「1」である。ここで、車種情報は、無線装置12が車両10に搭載される際に設定されているものとする。車種情報が2ビット以上で示される場合、車種はさらに詳細に分類される。図3は、無線装置12にて送受信されるデータの構成を示す。図示のごとく、車種情報につづいて位置情報が配置される。図2に戻る。処理部20は、パケット信号を変復調部18へ出力する。
【0018】
変復調部18は、処理部20からのパケット信号に対して、変調を実行する。さらに、変復調部18は、変調した結果をベースバンドのパケット信号としてRF部16に出力する。ここで、通信システム100は、OFDM変調方式に対応し、変復調部18は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)も実行する。
【0019】
RF部16は、変復調部18から、ベースバンドのパケット信号を入力し、ベースバンドのパケット信号に対して直交変調および周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。また、RF部16は、無線周波数のパケット信号をアンテナ14から送信する。また、RF部16には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。なお、RF部16、変復調部18、処理部20は、パケット信号を送信する際に、CSMAを実行する。具体的に説明すると、RF部16等は、干渉電力をキャリアセンスにて測定する。RF部16等は、干渉電力をもとに、送信タイミングを推定する。具体的に説明すると、RF部16は、所定のしきい値を予め記憶しており、干渉電力としきい値とを比較する。干渉電力がしきい値よりも小さければ、RF部16は、送信タイミングを決定する。
【0020】
RF部16は、アンテナ14を介して、図示しない他の車両10に搭載された他の無線装置12から、無線周波数のパケット信号を受信する。ここで、パケット信号は、図3のように構成されており、パケット信号には、当該他の車両10の位置情報と、当該他の車両10の車種情報とが含まれている。RF部16は、アンテナ14を介して受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換および直交検波を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。さらに、RF部16は、ベースバンドのパケット信号を変復調部18に出力する。一般的に、ベースバンドのパケット信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。RF部16には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
【0021】
変復調部18は、RF部16からのベースバンドのパケット信号に対して、復調を実行する。さらに、変復調部18は、復調した結果を処理部20に出力する。また、変復調部18は、FFT(Fast Fourier Transform)も実行する。
【0022】
導出部28は、変復調部18からの復調結果を受けつけ、復調結果から位置情報と車種情報とを抽出する。前述のごとく、これらは、他の車両10の位置情報と車種情報である。また、導出部28は、GPS受信部22からも位置情報を抽出する。これらは、自車両10の位置情報である。導出部28は、他の車両10の位置情報と自車両10の位置情報とをもとに、車両10に対する他の車両10の相対的な存在方向を導出する。具体的には、他の車両10の緯度・経度から、自車両10の緯度・経度を減算することによって、第1角度を導出する。
【0023】
また、導出部28は、自車両10の緯度・経度の履歴から、自車両10の進行方向を導出し、進行方向が第2角度に対応する。さらに、導出部28は、第1角度から第2角度を減算することによって、相対的な存在方向が導出される。つまり、相対的な存在方向は、進行方向を0度とした他の車両10の存在方向である。また、導出部28は、車両10から他の車両10への距離も導出する。具体的には、自車両10の緯度・経度と、他の車両10の緯度・経度との間で距離が導出される。導出部28は、存在方向、距離、車種情報を表示制御部30へ出力する。
【0024】
表示制御部30は、導出部28から、存在方向、距離、車種情報を受けつける。表示制御部30は、存在方向に対して、複数の領域を規定する。図4は、表示制御部30において規定される領域を示す。図中の上向きの矢印の方向が0度に相当し、右向きの矢印の方向が90度に相当する。また、図示のごとく、第1領域200aから第12領域200lまでの12個の領域200が規定される。ここで、各領域200は、30度のような同一の角度で、互いに重複しないように規定されている。第1領域200aは、0度を中心に−15度から15度に配置されるように規定される。図2に戻る。
【0025】
表示制御部30は、複数の領域のうち、受けつけた存在方向に対応した領域を特定する。また、表示制御部30は、特定した領域に応じて、ディスプレイ24の縁近傍の一部分を表示させる。ディスプレイ24は、地図情報やテレビジョン放送の番組等を表示する。なお、これらの表示のために、ディスプレイ24は、カーナビゲーションシステムやテレビジョン放送用のチューナに接続される。図5は、ディスプレイ24において表示される画面を示す。図示のごとく、ディスプレイ24の縁近傍を囲むように、第1表示エリア202aから第12表示エリア202lまでの12個の表示エリア202が設けられる。ここで、領域200と表示エリア202とが1対1で対応づけられる。つまり、第1表示エリア202aと第1領域200aのごとく、同様の方向を示した部分が対応づけられる。図2に戻る。
【0026】
表示制御部30は、ディスプレイ24における複数の表示エリア202のうち、特定した領域200対応した表示エリア202を表示させる。例えば、第1領域200aが特定された場合、表示制御部30は、第1表示エリア202aを表示させる。また、第2領域200bから第12領域200lに対しても同様の処理がなされる。このように、表示制御部30は、特定した領域200に応じて表示エリア202を変更する。つまり、表示制御部30は、導出した存在方向をディスプレイ24の縁近傍の一部分に表示させており、ディスプレイ24の縁近傍のうち、存在方向が表示される一部分の位置を存在方向に応じて変更する。
【0027】
また、表示制御部30は、距離に対するしきい値を規定する。図6は、表示制御部30において距離と比較されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、条件欄204、表示態様欄206が含まれる。条件欄204には、距離がしきい値以下である場合と、距離がしきい値より大きい場合とが示される。表示態様欄206には、条件欄204での各条件に対する表示態様が示される。表示態様として、「高速で点滅」と「ゆっくり点滅」とが規定される。図2に戻る。表示制御部30は、受けつけた領域とテーブルとを比較することによって、受けつけた領域に対応した表示態様を特定する。表示制御部30は、特定した表示態様によって、表示エリア202を点滅表示させる。つまり、表示制御部30は、距離に応じて表示エリア202の表示態様を変更する。
【0028】
さらに、表示制御部30は、受けつけた車種情報の内容を確認する。車種情報が緊急車両であれば、表示制御部30は、前述の表示処理を実行する。一方、表示制御部30は、車種情報が一般車両であれば、つまり緊急車両と異なった車両を示していれば、表示処理を中止する。制御部26は、無線装置12全体の処理を制御する。
【0029】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0030】
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図7は、無線装置12における表示手順を示すフローチャートである。RF部16、変復調部18は、パケット信号を受信する(S10)。車種情報が緊急車両でなければ(S12のN)、表示制御部30は、処理を終了させる。一方、車種情報が緊急車両であれば(S12のY)、導出部28は、GPS受信部22から位置情報を取得し(S14)、復調結果に含まれた位置情報を抽出する(S16)。導出部28は、方向と距離とを導出する(S18)。表示制御部30は、方向と距離に応じた表示を実行し(S20)、処理を終了させる。
【0031】
本発明の実施例によれば、ディスプレイの縁近傍に設けられた表示エリアに他車の存在を表示するので、ディスプレイの中央部分での表示を妨げずに他車の存在を表示できる。また、ディスプレイの中央部分での表示を妨げずに他車の存在が表示されるので、運転者に対して画面上の表示を容易に確認させることができる。また、他車の存在方向に応じて、表示させる表示エリアを変更するので、運転者に対して他車の存在方向も簡易に通知できる。
【0032】
また、距離に応じて表示態様を変更するので、運転者に対して他車との距離も簡易に通知できる。また、距離が近くなると、点滅間隔を短くさせるので、運転者に対して注意を喚起できる。また、緊急車両でなければ、表示を実行しないので、緊急車両の存在のみを通知の対象にすることである。また、緊急車両だけを通知の対象にするので、通知対象の数を削減できる。また、通知対象の数が削減されるので、運転者に対して画面上の表示を容易に確認させることができる。
【0033】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0034】
本発明の実施例において、無線装置12は、ディスプレイ24を内蔵している。しかしながらこれに限らず例えば、ディスプレイ24は、無線装置12の外部に接続されていてもよい。本変形例によれば、無線装置12の構成の自由度を向上できる。
【0035】
本発明の実施例において、表示制御部30は、存在方向、距離、車種に応じて表示を変更する。しかしながらこれに限らず例えば、表示制御部30は、存在方向だけに応じて表示を変更してもよい。また、表示制御部30は、存在方向と距離との組合せ、あるいは存在方向と車種との組合せに応じて表示を変更してもよい。本変形例によれば、無線装置12の構成を簡易化できる。
【符号の説明】
【0036】
10 車両、 12 無線装置、 14 アンテナ、 16 RF部、 18 変復調部、 20 処理部、 22 GPS受信部、 24 ディスプレイ、 26 制御部、 28 導出部、 30 表示制御部、 100 通信システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された無線装置であって、
車両の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部において取得した位置情報が含まれたパケット信号を送信する送信部と、
他の車両に搭載された他の無線装置から、当該他の車両の位置情報が含まれたパケット信号を受信する受信部と、
前記受信部において受信したパケット信号に含まれた位置情報と、前記取得部において取得した位置情報とをもとに、車両に対する他の車両の相対的な存在方向を導出する導出部と、
前記導出部において導出した存在方向をディスプレイの縁近傍の一部分に表示させる表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、ディスプレイの縁近傍のうち、存在方向が表示される一部分の位置を存在方向に応じて変更することを特徴とする無線装置。
【請求項2】
前記導出部は、車両から他の車両への距離も導出し、
前記表示制御部は、距離に応じて表示の態様を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
【請求項3】
前記受信部において受信したパケット信号には、他の車両の種類に関する情報も含まれており、
前記表示制御部は、前記受信部において受信したパケット信号に含まれた種類に関する情報が、緊急車両と異なった車両を示していれば、表示を中止することを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−108110(P2011−108110A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264190(P2009−264190)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】