説明

無線通信システムにおける無線中継装置及び無線通信方法

【目的】基地局との接続が遮断された際の中継局切り替え時における接続不良を抑制することが可能な無線通信システムにおける無線中継装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
【構成】複数の通信端末と、基地局との間の無線通信を複数の無線中継装置を介して実行する無線通信システムにおいて、各無線中継装置内に、無線中継装置同士の通信を担う第1の無線送受信部と、通信端末との通信を担う第2の無線送受信部と、基地局との通信を担う第3の無線送受信部とを設ける。無線中継装置及び基地局間の通信状態が良好な場合には、通信端末及び基地局間の通信をこの無線中継装置内の第2及び第3の無線送受信部を介して行う。ここで、無線中継装置及び基地局間の通信が遮断した場合には、通信遮断状態になった無線中継装置に搭載されている第1の無線送受信部によって周辺の無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより、この1の無線中継装置を中継させて基地局との間の通信接続を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継局を介して無線通信を行う無線通信システムに関し、特に、かかる無線通信システムで用いられる無線中継装置及び無線通信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、各クライアントが所持する無線通信端末(以下、クライアント端末と称する)と、各クライアント端末に対して各種情報の提供を行う基地局との通信を、移動する無線中継局を介して行うようにした移動無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1の図1参照)。
【0003】
かかる移動無線通信システムでは、無線中継局を複数の移動体(車両等)に搭載して移動させつつ、この移動中の無線中継局によって、基地局から受信した情報データをクライアント端末に無線中継すると共に、クライアント端末側からの情報データを基地局側に無線中継するようにしている。ここで、上記した移動無線通信システムでは、クライアント端末と無線中継局間で通信が確立している際に、この無線中継局が中継範囲外のエリアに移動してしまった場合には、自動的に他の無線中継局に切り替わるようになっている。
【0004】
しかしながら、中継不能状態となった無線中継局を他の無線中継局に切り替える際に、その接続切り替えに失敗する場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−297445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる問題を解決すべく為されたものであり、基地局との通信が遮断された際の中継局切り替え時における接続不良を抑制することが可能な無線通信システムにおける無線中継装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による無線通信システムにおける無線中継装置は、複数の無線中継装置を介して複数の通信端末と基地局との間の無線通信を行う無線通信システムにおける無線中継装置であって、他の無線中継装置との間の通信を担う第1の無線送受信部と、前記通信端末との間の通信を担う第2の無線送受信部と、前記基地局との間の通信を担う第3の無線送受信部と、前記基地局との間の通信状態が良好な状態にある場合には前記第2及び第3の無線送受信部によって前記通信端末及び前記基地局間の通信を行う一方、前記基地局との間の通信が遮断された状態にある場合には、前記第1の無線送受信部によって周辺の前記無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより前記1の無線中継装置を介して前記基地局との間の通信を行わせるべく前記第1及び第2の無線送受信部を制御する通信制御部と、を有する。
【0008】
又、本発明による無線通信方法は、複数の無線中継装置を介して複数の通信端末と基地局との間の無線通信を行う無線通信方法であって、前記無線中継装置各々の内で前記基地局との間の通信が良好な状態にある無線中継装置では、他の無線中継装置との間の通信を担う第1の無線送受信部、前記通信端末との間の通信を担う第2の無線送受信部及び前記基地局との間の通信を担う第3の無線送受信部の内の前記第2及び第3の無線送受信部によって前記通信端末及び前記基地局間の通信を行い、前記無線中継装置各々の内で前記基地局との間の通信が遮断した状態にある無線中継装置では、前記第1の無線送受信部によって周辺の前記無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより前記1の無線中継装置を介して前記基地局との間の通信を行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、無線中継装置同士の通信を行う為の第1の無線送受信部、通信端末との通信を行う為の第2の無線送受信部、及び基地局との通信を担う第3の無線送受信部を備えた無線中継装置と基地局との間の通信状態が良好な場合には、通信端末及び基地局間の通信を第2及び第3の無線送受信部を介して行う。ここで、無線中継装置及び基地局間の通信が遮断した場合には、通信が遮断状態になった無線中継装置に搭載されている第1の無線送受信部によって、周辺の無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより、この1の無線中継装置を中継させて基地局との間の接続を維持させるようにしている。この際、通信遮断時において為される無線中継装置同士の通信を、通信端末との通信を担う第2の無線送受信部とは別に設けた第1の無線送受信部によって行うので、基地局との通信を担う無線中継装置を他の無線中継装置に切り替える際の接続不良を抑制させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による無線中継装置を含む無線通信システムの概要を示す図である。
【図2】図1に示されるWiFi端末2に含まれている通信処理部の構成を示す図である。
【図3】図1に示されるWiMAX基地局3に含まれている通信処理部の構成を示す図である。
【図4】図1に示されるWiFi−WiMAXゲートウェイ1の内部構成を示す図である。
【図5】データ送信先リストの一例を示す図である。
【図6】[通常通信モード]での通信動作の一例を示す図である。
【図7】第1中継転送処理ルーチンを示す図である。
【図8】第2中継転送処理ルーチンを示す図である。
【図9】[中継転送モード]での通信動作の一例を示す図である。
【図10】アドホックモード及びインフラストラクチャーモードを利用して周辺のゲートウェイ1を検出する場合にデータ送信先制御部105で実施する周辺ゲートウェイ検出処理ルーチンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明においては、複数の通信端末と、基地局との間の無線通信を複数の無線中継装置を介して実行する無線通信システムにおいて、各無線中継装置内に、無線中継装置同士の通信を担う第1の無線送受信部と、通信端末との通信を担う第2の無線送受信部と、基地局との通信を担う第3の無線送受信部とを設ける。無線中継装置及び基地局間の通信状態が良好な場合には、通信端末及び基地局間の通信をこの無線中継装置内の第2及び第3の無線送受信部を介して行う。ここで、無線中継装置及び基地局間の通信が遮断した場合には、通信遮断状態になった無線中継装置に搭載されている第1の無線送受信部によって周辺の無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより、この1の無線中継装置を中継させて基地局との間の接続を行う。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明による無線中継装置を含んだ無線通信システムの概要を示す図である。
【0013】
図1に示すように、かかる移動無線通信システムは、夫々が無線中性装置としてのWiFi−WiMAXゲートウェイ1〜1n(nは2以上の整数)と、クライアント側の通信端末としてのWiFi端末2〜2m(mは2以上の整数)と、基地局としてのWiMAX基地局3と、を含む。
【0014】
各ユーザが所有するWiFi端末2〜2mの各々は、WiFi−WiMAXゲートウェイ1〜1n各々の内の1との間で、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11に準拠した無線ネットワークプロトコル(以下、WiFi規格と称する)に基づく無線通信を行う。尚、WiFiは登録商標である。
【0015】
図2は、かかるWiFi端末2〜2m各々に共通に含まれている通信処理部の構成を示す図である。
【0016】
図2において、無線送信部21は、送信すべき情報データをWiFi規格に基づいて変調した無線信号(以下、WiFi信号と称する)をWiFi−WiMAXゲートウェイ1(以下、単にゲートウェイ1と称する)に無線送信する。無線受信部22は、ゲートウェイ1から送信されたWiFi信号を受信し、この受信したWiFi信号から情報データの復元を行う。無線制御部23は、無線送信部21及び無線受信部22各々に対する各種送受信制御を行う。
【0017】
WiMAX基地局3は、ゲートウェイ1〜1n各々との間で、WiFiよりも広い通信アリアをサポートするIEEE802.16eに準拠したWiMAX(World interoperability for microwave access)規格に基づく無線通信を行う。尚、WiMAXは登録商標である。
【0018】
図3は、かかるWiMAX基地局3に含まれている通信処理部の構成を示す図である。
【0019】
図3において、無線送信部31は、送信すべき情報データをWiMAX規格に基づいて変調した無線信号(以下、WiMAX信号と称する)をゲートウェイ1〜1nの各々の内の1に無線送信する。無線受信部32は、ゲートウェイ1から送信されてきたWiMAX信号を受信した場合には、この受信したWiMAX信号から情報データを復元する。無線制御部33は、無線送信部31及び無線受信部32各々に対する各種送受信制御を行う。
【0020】
ゲートウェイ1〜1nは、夫々が車両等の移動体に搭載されており、WiFi端末2〜2m及びWiMAX基地局3間における無線通信の中継を行う。
【0021】
図4は、ゲートウェイ1〜1n各々に共通に含まれている通信処理部の構成を示す図である。
【0022】
図4に示すように、各ゲートウェイ1には、WiFi受信部101及びWiFi送信部102からなる第1WiFi無線LAN(Local Area Network)ユニットF1と、WiFi受信部103及びWiFi送信部104からなる第2WiFi無線LANユニットF2とが含まれている。更に、各ゲートウェイ1には、WiFi制御部CNT、WiFi−WiMAX変換部107、WiMAX制御部108、WiMAX無線送受信部MX、及びデータ送信先リストメモリ111が含まれている。尚、WiFi制御部CNTは、データ送信先制御部105及びWiFi接続制御部106からなる。又、WiMAX無線送受信部MXは、WiMAX受信部109及びWiMAX送信部110からなる。
【0023】
図4において、第1WiFi無線LANユニットF1のWiFi受信部101は、ゲートウェイ1又はWiFi端末2から無線送信されたWiFi信号を受信し、これを受信WiFi信号WF1として、WiFi制御部CNT及びWiFi−WiMAX変換部107に供給する。第1WiFi無線LANユニットF1のWiFi送信部102は、WiFi−WiMAX変換部107から供給された変換WiFi信号WFをWiFi信号として、ゲートウェイ1又はWiFi端末2に向けて無線送信する。
【0024】
第2WiFi無線LANユニットF2のWiFi受信部103は、ゲートウェイ1又はWiFi端末2から無線送信されてきたWiFi信号を受信し、これを受信WiFi信号WF2として、WiFi制御部CNT及びWiFi−WiMAX変換部107に供給する。第2WiFi無線LANユニットF2のWiFi送信部104は、WiFi−WiMAX変換部107から供給された変換WiFi信号WFをWiFi信号として、ゲートウェイ1又はWiFi端末2に向けて無線送信する。
【0025】
WiFi制御部CNTのデータ送信先制御部105は、本ゲートウェイ1と通信可能な周辺のゲートウェイ1を検出すべく、第1WiFi無線LANユニットF1に対して周辺ゲートウェイ検出制御を施す。かかる周辺ゲートウェイ検出制御により、第1WiFi無線LANユニットF1は、先ず、本ゲートウェイを除く各ゲートウェイ1に対して、通信可能状態にあるか否かを通知させるべき通信可否要求指令を表すWiFi信号を無線送信する。この際、通信可否要求指令を表すWiFi信号を受信することができたゲートウェイ1は、本ゲートウェイに対して、通信可能であることを表すWiFi信号を返信する。本ゲートウェイのデータ送信先制御部105は、各ゲートウェイからの返信結果に基づき、通信可能であることを表すWiFi信号を返信したゲートウェイ1には「通信可」、返信してこなかったゲートウェイ1には「通信不可」を夫々対応づけして表す通信可否情報を生成する。そして、データ送信先制御部105は、かかる通信可否情報を各ゲートウェイ1のSSID(Service Set Identifier)に対応づけしてなる、図5に示す如きデータ送信先リストを、データ送信先リストメモリ111に書き込む。
【0026】
又、データ送信先制御部105は、WiFi接続制御部106からの指令に応じて、データ送信先リストメモリ111に格納されている図5に示す如きデータ送信先リスト中から、中継候補(後述する)となるゲートウェイ1のSSIDを読み出し、これをWiFi接続制御部106に供給する。又、データ送信先制御部105は、WiFi接続制御部106からの指令に応じて、データ送信先リストメモリ111に格納されているデータ送信先リストの内容を書き換える。
【0027】
WiFi制御部CNTのWiFi接続制御部106は、第1WiFi無線LANユニットF1及び第2WiFi無線LANユニットF2各々に対する各種通信接続制御(後述する)を行う。
【0028】
WiFi−WiMAX変換部107は、第1WiFi無線LANユニットF1又は第2WiFi無線LANユニットF2から供給された受信WiFi信号WF1又はWF2を、WiMAX規格に準拠した信号形態を有する変換WiMAX信号WMに変換し、これをWiMAX無線送受信部MXに供給する。又、WiFi−WiMAX変換部107は、かかるWiMAX無線送受信部MXから供給された受信WiMAX信号WMを、WiFi規格に準拠した信号形態を有する変換WiFi信号WFに変換し、これを第1WiFi無線LANユニットF1及び第2WiFi無線LANユニットF2に供給する。
【0029】
WiMAX無線送受信部MXは、WiMAX受信部109及びWiMAX送信部110からなる。WiMAX受信部109は、図1に示すWiMAX基地局3から無線送信されたWiMAX信号を受信し、これを上記受信WiMAX信号WMとしてWiFi−WiMAX変換部107に供給する。WiMAX送信部110は、WiFi−WiMAX変換部107から供給された変換WiMAX信号WMをWiMAX信号として、WiMAX基地局3に向けて無線送信する。WiMAX制御部108は、WiMAX無線送受信部MXに対する各種通信接続制御を行う。この際、WiMAX制御部108は、WiMAX無線送受信部MX及びWiMAX基地局3間が通信接続状態にあるか、或いは通信遮断状態にあるのかを示す通信状態情報TQをWiFi制御部CNTに供給する。
【0030】
以下に、上記した如き構成からなる移動無線通信システムにおいて為される[通常通信モード]での動作、つまり通信状態良好時での通信動作について、図6に示す通信フローを参照しつつ説明する。尚、図6においては、ゲートウェイ1がWiFi端末2及びWiMAX基地局3間の通信の中継を行う場合を一例にとってその動作を説明するものである。
【0031】
先ず、ユーザが、自身が所持するWiFi端末2を操作することにより所望情報データの取得要求を行うと、WiFi端末2は、この情報データの取得要求を表すWiFi信号を、ゲートウェイ1に向けて無線送信する(S1)。この際、ゲートウェイ1に設けられている2つのWiFi無線送受信部(F1、F2)の内の第2WiFi無線LANユニットF2が、WiFi端末2から無線送信されたWiFi信号の受信を行う。これにより、ゲートウェイ1は、上記した如き所望情報データの取得要求を表すWiFi信号を、WiMAX信号に変換し、これをWiMAX基地局3に無線送信する(S2)。WiMAX基地局3は、受信したWiMAX信号にて取得要求された情報データを、インターネット(図示せぬ)等の通信網を介して取得し、この情報データを表すWiMAX信号を要求元のゲートウェイ1に向けて無線送信する(S3)。ゲートウェイ1は、かかるWiMAX信号を受信し、このWiMAX信号をWiFi信号に変換する。そして、ゲートウェイ1の第2WiFi無線LANユニットF2が、これを要求元のWiFi端末2に無線送信する(S4)。WiFi端末2は、かかるWiFi信号を受信し、このWiFi信号に対して復調処理を施すことにより所望の情報データを復元する(S5)。
【0032】
このように、図6に示されるステップS1〜S5なる一連の通信動作により、WiFi端末2は、ゲートウェイ1を介して、WiMAX基地局3から所望の情報データを取得することが可能となる。この際、ゲートウェイ1は、WiFi端末2との間でのWiFi信号の送受信を、2つのWiFi無線送受信部(F1、F2)の内の第2WiFi無線LANユニットF2の方で行うようにしている。つまり、ゲートウェイ1は、通信状態良好時においては、第2WiFi無線LANユニットF2を用いてWiFi端末2との通信を行うことにより、WiFi端末2及びWiMAX基地局3間の中継を実施するという[通常通信モード]で動作する。
【0033】
ところで、ゲートウェイ1は車両等の移動体に搭載されている為、ゲートウェイ1自体がWiMAX基地局3の通信圏外に移動してしまった場合には、その通信が遮断されてしまう。よって、例えWiFi端末2及びゲートウェイ1間の通信が正常に為されていても、WiFi端末2及びWiMAX基地局3間の通信が成立しなくなる。しかしながら、図1に示される移動無線通信システムのゲートウェイ1によれば、このような通信遮断が生じた場合にも、WiFi端末2及びWiMAX基地局3間の中継を引き続き行うことが可能となる。
【0034】
図7は、WiMAX制御部108から通信遮断を表す通信状態情報TQが供給された場合、つまりWiMAX無線送受信部MX及びWiMAX基地局3間の通信が遮断された場合に、WiFi制御部CNTにおいて実行される第1中継転送処理ルーチンを示す図である。
【0035】
図7において、先ず、WiFi制御部CNTは、図5に示す如くデータ送信先リストメモリ111に格納されているデータ送信先リスト中からSSIDの1つを選出し、この選出したSSIDに対応したゲートウェイ1を中継候補とする。そして、WiFi制御部CNTは、この中継候補となったゲートウェイ1との通信を確立させるべき接続要求指令を第1WiFi無線LANユニットF1に供給する(ステップS202)。これにより、第1WiFi無線LANユニットF1は、中継候補となったゲートウェイ1に対して、接続要求を表すWiFi信号を無線送信する。
【0036】
次に、WiFi制御部CNTは、上記した如き中継候補のゲートウェイ1に対して通信可能状態にあるか否かを通知させるべき通信可否要求指令を第1WiFi無線LANユニットF1に供給する(ステップS203)。これにより、第1WiFi無線LANユニットF1は、中継候補のゲートウェイ1に対して、通信可否要求を表すWiFi信号を無線送信する。
【0037】
次に、WiFi制御部CNTは、第1WiFi無線LANユニットF1から供給された受信WiFi信号WF1に基づき、中継候補のゲートウェイ1から返信された応答結果が、通信可能を表す通信可能応答であるか否かの判定を行う(ステップS204)。ステップS204において、通信可能応答ではないと判定された場合、つまり通信不可を表す通信不可応答であると判定された場合、WiFi制御部CNTは、データ送信先リスト上において、この中継候補のゲートウェイ1のSSIDに対応づけされている通信可否情報を「通信不可」とすべく、データ送信先リストメモリ111の内容を更新する(ステップS205)。かかるステップS205の実行後、WiFi制御部CNTは、上記ステップS202の実行に戻って前述した如き動作を繰り返し実行する。すなわち、データ送信先リスト中において、前回の中継候補とは異なる他のゲートウェイ1を新たな中継候補として、再度、上記ステップS202〜S204なる一連の処理を実行するのである。
【0038】
この間、上記ステップS204において、中継候補のゲートウェイ1から、通信可能であることを表す通信可能応答が為されたと判定された場合、WiFi制御部CNTは、この中継候補のゲートウェイ1を中継ゲートウェイとする。そして、WiFi制御部CNTは、データ送信先リスト上において、上記中継ゲートウェイのSSIDに対応づけされている通信可否情報を「通信可」とすべく、データ送信先リストメモリ111の内容を更新すると共に、前述した如き[通常通信モード]を以下の如き[中継転送モード]に切り替えるべき処理を行う(ステップS206)。すなわち、[中継転送モード]では、WiFi制御部CNTは、第2WiFi無線LANユニットF2で受信した受信WiFi信号WF2を、第1WiFi無線LANユニットF1によって上記中継ゲートウェイに無線送信させると共に、第1WiFi無線LANユニットF1で受信した受信WiFi信号WF1を第2WiFi無線LANユニットF2によってWiFi端末2に無線送信させるべく、第1WiFi無線LANユニットF1及び第2WiFi無線LANユニットF2の設定を行う。よって、[中継転送モード]では、ゲートウェイ1は、WiFi端末2から送信されてきたWiFi信号を中継ゲートウェイに転送する一方、中継ゲートウェイから送信されてきたWiFi信号をWiFi端末2に送信するのである。
【0039】
次に、WiFi制御部CNTは、通信状態情報TQが通信接続状態を表すか否かの判定、つまりWiMAX無線送受信部MX及びWiMAX基地局3間の通信が復旧したか否かの判定を、復旧したと判定されるまで繰り返し実行する(ステップS207)。ステップS207において、通信が復旧したと判定された場合、WiFi制御部CNTは、第1WiFi無線LANユニットF1及び第2WiFi無線LANユニットF2に対して[中継転送モード]を[通常通信モード]に切り替えるべき設定を行うと共に、中継ゲートウェイに対して[中継転送モード]を終了させるべき中継転送終了指令を第1WiFi無線LANユニットF1に供給する(ステップS208)。これにより、第1WiFi無線LANユニットF1は、中継ゲートウェイに対して、[中継転送モード]を終了させるべき中継転送終了指令を表すWiFi信号を無線送信する。
【0040】
かかるステップS208の実行後、WiFi制御部CNTは、この第1中継転送処理ルーチンを抜けてメインルーチン(説明せず)の実行に戻る。
【0041】
図8は、ゲートウェイ1〜1n各々のWiFi制御部CNTにおいて周期的に実行される第2中継転送処理ルーチンを示す図である。
【0042】
図8において、先ず、WiFi制御部CNTは、第2WiFi無線LANユニットF2から供給された受信WiFi信号WF2が、他のゲートウェイ1からの接続要求を表すWiFi信号であるか否かの判定を行う(ステップS102)。ステップS102において、受信WiFi信号WF2が接続要求を表すWiFi信号ではないと判定された場合、WiFi制御部CNTは、この第2中継転送処理ルーチンを抜けてメインルーチン(説明せず)の実行に戻る。一方、かかるステップS102において、受信WiFi信号WF2が接続要求を表すWiFi信号であると判定された場合、WiFi制御部CNTは、第2WiFi無線LANユニットF2に対して、接続要求の送信元となるゲートウェイ1との接続を確立させるべき通信接続設定を行う(ステップS103)。ステップS103の実行により、第2WiFi無線LANユニットF2は、既に通信接続が確立しているWiFi端末2に対する送受信と共に、上記した接続要求の送信元のゲートウェイ1に対する送受信を為す状態に設定される。
【0043】
次に、WiFi制御部CNTは、第2WiFi無線LANユニットF2から供給された受信WiFi信号WF2に基づき、通信可否要求を表すWiFi信号を受信したか否かの判定を、受信したと判定されるまで繰り返し実行する(ステップS104)。ステップS104において、通信可否要求を表すWiFi信号を受信したと判定された場合、WiFi制御部CNTは、接続要求の送信元のゲートウェイ1との通信を実施することが可能な状態にあるか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105において、接続要求の送信元ゲートウェイ1との通信が不可能な状態にあると判定された場合、WiFi制御部CNTは、この送信元ゲートウェイ1に対して通信不可応答を送信すべき通信不可応答指令を第2WiFi無線LANユニットF2に供給する(ステップS106)。これにより、第2WiFi無線LANユニットF2は、接続要求の送信元であるゲートウェイ1に対して、通信不可応答を表すWiFi信号を無線送信する。かかるステップS106の実行後、WiFi制御部CNTは、この第2中継転送処理ルーチンを抜けてメインルーチン(説明せず)の実行に戻る。
【0044】
一方、上記ステップS105において、接続要求の送信元ゲートウェイ1との通信を実施することが可能な状態にあると判定された場合、WiFi制御部CNTは、この送信元ゲートウェイ1に対して、通信可能応答を送信すべき通信可能応答指令を第2WiFi無線LANユニットF2に供給する(ステップS107)。これにより、第2WiFi無線LANユニットF2は、接続要求の送信元であるゲートウェイ1に対して、通信可能応答を表すWiFi信号を無線送信する。
【0045】
上記ステップS103〜S107の実行により、本ゲートウェイ1は、[中継転送モード]による動作状態となる。すなわち、[中継転送モード]により、本ゲートウェイ1は、接続要求の送信元であるゲートウェイ1から送信されてきたWiFi信号と共に、既に接続状態にあるWiFi端末2から送信されてきた情報データを表すWiFi信号を第2WiFi無線LANユニットF2にて受信し、夫々をWiMAX信号に変換してWiMAX基地局3に無線送信する。又、本ゲートウェイ1は、WiMAX基地局3から送信されてきたWiMAX信号を、接続要求の送信元であるゲートウェイ1に転送すべきWiFi信号と、WiFi端末2に送信すべきWiFi信号とに変換する。そして、この接続要求の送信元であるゲートウェイ1に転送すべきWiFi信号を、第2WiFi無線LANユニットF2にて、接続要求の送信元であるゲートウェイ1に無線送信すると共に、WiFi端末2に送信すべきWiFi信号を、第2WiFi無線LANユニットF2にて各WiFi端末2に無線送信する。
【0046】
ステップS107の実行後、WiFi制御部CNTは、第2WiFi無線LANユニットF2から供給された受信WiFi信号WF2に基づき、中継転送終了指令を表すWiFi信号を受信したか否かの判定を、受信したと判定されるまで繰り返し実行する(ステップS108)。ステップS108において中継転送終了指令を表すWiFi信号を受信したと判定された場合、WiFi制御部CNTは、上記した接続要求の送信元のゲートウェイ1との通信を解除させるべき設定を第2WiFi無線LANユニットF2に対して施す(ステップS109)。ステップS109の実行によりWiFi制御部CNTは、既に通信接続が確立しているWiFi端末2に対する送受信のみを実行する状態となる。
【0047】
ステップS109の実行後、WiFi制御部CNTは、この第2中継転送処理ルーチンを抜けてメインルーチン(説明せず)の実行に戻る。
【0048】
以下に、図7及び図8に示される第1及び第2中継転送処理ルーチンの実行によって為される通信動作、すなわち、ゲートウェイ1がWiFi端末2及びWiMAX基地局3間での中継を実行中に、WiMAX基地局3との通信が遮断された際に為される中継転送動作について、図9の一例を参照しつつ説明する。
【0049】
尚、図9は、[通常通信モード]にて、図1に示す如くゲートウェイ1がWiFi端末2及び2各々とWiMAX基地局3との間の中継を行い、ゲートウェイ1がWiFi端末2とWiMAX基地局3との間の中継を行っている際に、ゲートウェイ1及びWiMAX基地局3間の通信が遮断した場合に為される通信動作を示すものである。
【0050】
図9において、ゲートウェイ1及びWiMAX基地局3間の通信が遮断すると、ゲートウェイ1は、先ず、図5に示す如きデータ送信先リスト中からゲートウェイ1を中継候補のゲートウェイとして選出し、このゲートウェイ1に対して、通信を確立させるべき接続要求を表すWiFi信号を第1WiFi無線LANユニットF1によって送信させる(S202)。この接続要求を表すWiFi信号を第2WiFi無線LANユニットF2によって受信したゲートウェイ1は、送信元のゲートウェイ1との通信を確立させるべき通信接続設定を行う(S103)。
【0051】
その後、ゲートウェイ1は、ゲートウェイ1に対して、通信可能状態にあるか否かを通知させるべき通信可否要求を表すWiFi信号を第1WiFi無線LANユニットF1によって送信させる(S203)。
【0052】
この通信可否要求を表すWiFi信号を第2WiFi無線LANユニットF2によって受信したゲートウェイ1は、自身が中継を担当するWiFi端末2に対する通信と共に、ゲートウェイ1に対する通信が可能である場合には、通信可能応答を表すWiFi信号を第1WiFi無線LANユニットF1によって送信させる(S107)。この通信可能応答を表すWiFi信号を第1WiFi無線LANユニットF1によって受信したゲートウェイ1は、[通常通信モード]から[中継転送モード]の動作状態に切り変わる(S206)。
【0053】
すなわち、[中継転送モード]において、ゲートウェイ1は、図9に示すように、WiFi端末2及び2の各々から送信されてきたWiFi信号を第2WiFi無線LANユニットF2で受信し、これらを第1WiFi無線LANユニットF1によって中継ゲートウェイとしてのゲートウェイ1に転送する。この際、中継ゲートウェイ1では、WiFi端末2から送信されてきたWiFi信号と共に、ゲートウェイ1から転送されてきたWiFi信号、つまりWiFi端末2及び2各々から送信されてきたWiFi信号を、夫々個別にWiMAX信号に変換してWiMAX基地局3に無線送信する。
【0054】
又、[中継転送モード]において、中継ゲートウェイとしてのゲートウェイ1は、図9に示すように、WiMAX基地局3から送信されてきた、WiFi端末2〜2各々に向けてのWiMAX信号を第2WiFi無線LANユニットF2で受信し、これらをWiFi信号に変換する。そして、ゲートウェイ1は、この変換されたWiFi信号各々の内のWiFi端末2に対応したWiFi信号を第2WiFi無線LANユニットF2によってWiFi端末2に無線送信すると共に、WiFi端末2及び2に対応したWiFi信号の各々を第2WiFi無線LANユニットF2によってゲートウェイ1に転送する。この際、ゲートウェイ1では、ゲートウェイ1から転送されてきた、WiFi端末2及び2に対応したWiFi信号の各々を第1WiFi無線LANユニットF1によって受信し、これらを第2WiFi無線LANユニットF2によってWiFi端末2及び2各々に無線送信する。
【0055】
このように、[中継転送モード]では、ゲートウェイ1及びWiMAX基地局3間の通信が遮断した場合には、WiMAX基地局3との通信が可能な状態にある周辺のゲートウェイ1(中継ゲートウェイ)を経由させることにより、ゲートウェイ1及びWiMAX基地局3間の通信を実現するようにしている。この際、各ゲートウェイ1には、WiFi端末2との間の通信を行う第2WiFi無線LANユニットF2の他に、[中継転送モード]においてゲートウェイ1同士による中継転送を行う為の第1WiFi無線LANユニットF1が搭載されている。よって、[通常通信モード]から[中継転送モード]への切り替え時においても、WiFi端末2との間での通信を中断することなく、ゲートウェイ1各々間での中継転送を行うことが可能となる。従って、WiFi端末2及びWiMAX基地局3間の中継を担う中継局(ゲートウェイ1)が他の中継局に切り替わった際の接続不良を抑制することが可能となる。
【0056】
尚、上記実施例において、図5に示す如きデータ送信先リストを作成すべく、データ送信先制御部105において為される周辺ゲートウェイ検出処理としては、IEEE802.11無線LANの動作モードであるアドホックモード及びインフラストラクチャーモードを利用しても良い。
【0057】
図10は、これらアドホックモード及びインフラストラクチャーモードを利用して通信可能な周辺のゲートウェイ1を検出する場合にデータ送信先制御部105において実施される周辺ゲートウェイ検出処理ルーチンを示す図である。
【0058】
図10において、先ず、データ送信先制御部105は、相互通信可能な周辺のゲートウェイ1をアドホックモードによって検出する(ステップS91)。次に、データ送信先制御部105は、相互通信可能な周辺のゲートウェイ1をインフラストラクチャーモードによって検出する(ステップS92)。次に、データ送信先制御部105は、上記したアドホックモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の数N1が、インフラストラクチャーモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の数N2よりも大であるか否かを判定する(ステップS93)。ステップS93において、アドホックモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の数N1の方が多いと判定された場合、データ送信先制御部105は、アドホックモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の各々に「通信可」を表す通信可否情報を対応づけしてなるデータ送信先リストを生成する(ステップS94)。一方、上記ステップS93において、インフラストラクチャーモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の数N2の方が大であると判定された場合、データ送信先制御部105は、インフラストラクチャーモードによって検出された周辺ゲートウェイ1の各々に「通信可」を表す通信可否情報を対応づけしてなるデータ送信先リストを生成する(ステップS95)。上記ステップS94又はS95の実行後、データ送信先制御部105は、かかるデータ送信先リストをデータ送信先リストメモリ111に記憶する(ステップS96)。
【0059】
このように、アドホックモード及びインフラストラクチャーモードを利用した周辺ゲートウェイ検出処理では、先ず、両モードで相互通信可能な周辺のゲートウェイ1を夫々検出する。そして、アドホックモード及びインフラストラクチャーモードの内で、検出したゲートウェイ1の数が多い方のモードで検出された周辺ゲートウェイ1の各々に、「通信可」を表す通信可否情報を対応づけしたデータ送信先リストを生成するようにしている。これにより、アドホックモードによって検出されたゲートウェイ1の数と、インフラストラクチャーモードによって検出されたゲートウェイ1の数の内で多い方のモードで検出されたゲートウェイ1各々の内から、上記した如き中継候補となるゲートウェイ1が選出される。
【符号の説明】
【0060】
〜1 WiFi−WiMAXゲートウェイ
〜2 WiFi端末
3 WiMAX基地局
CNT WiFi制御部
F1 第1WiFi無線LANユニット
F2 第2WiFi無線LANユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線中継装置を介して複数の通信端末と基地局との間の無線通信を行う無線通信システムにおける無線中継装置であって、
他の無線中継装置との間の通信を担う第1の無線送受信部と、
前記通信端末との間の通信を担う第2の無線送受信部と、
前記基地局との間の通信を担う第3の無線送受信部と、
前記基地局との間の通信状態が良好な状態にある場合には前記第2及び第3の無線送受信部によって前記通信端末及び前記基地局間の通信を行う一方、前記基地局との間の通信が遮断された状態にある場合には、前記第1の無線送受信部によって周辺の前記無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより前記1の無線中継装置を介して前記基地局との間の通信を行わせるべく前記第1及び第2の無線送受信部を制御する通信制御部と、を有することを特徴とする無線通信システムにおける無線中継装置。
【請求項2】
前記通信制御部は、前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出し、当該検出した前記無線中継装置各々の内から前記1の無線中継装置を選出することを特徴とする請求項1記載の無線通信システムにおける無線中継装置。
【請求項3】
前記通信制御部は、IEEE802.11無線LANのアドホックモードによって前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出する第1手段と、
IEEE802.11無線LANのインフラストラクチャーモードによって前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出する第2手段と、
前記第1手段によって検出された前記無線中継装置の数が前記第2手段によって検出された前記無線中継装置の数よりも多い場合には前記アドホックモードによって検出された無線中継装置各々の中から前記1の無線中継装置を選出する一方、前記第2手段によって検出された前記無線中継装置の数が前記第1手段によって検出された前記無線中継装置の数よりも多い場合には前記インフラストラクチャーモードによって検出された無線中継装置各々の中から前記1の無線中継装置を選出する第3手段と、を含むことを特徴とする請求項2記載の無線通信システムにおける無線中継装置。
【請求項4】
複数の無線中継装置を介して複数の通信端末と基地局との間の無線通信を行う無線通信方法であって、
前記無線中継装置各々の内で前記基地局との間の通信が良好な状態にある無線中継装置では、他の無線中継装置との間の通信を担う第1の無線送受信部、前記通信端末との間の通信を担う第2の無線送受信部及び前記基地局との間の通信を担う第3の無線送受信部の内の前記第2及び第3の無線送受信部によって前記通信端末及び前記基地局間の通信を行い、
前記無線中継装置各々の内で前記基地局との間の通信が遮断した状態にある無線中継装置では、前記第1の無線送受信部によって周辺の前記無線中継装置各々の内の1の無線中継装置との間で通信を確立させることにより前記1の無線中継装置を介して前記基地局との間の通信を行うことを特徴とする無線通信方法。
【請求項5】
前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出し、当該検出した前記無線中継装置各々の内から前記1の無線中継装置を選出することを特徴とする請求項4記載の無線通信方法。
【請求項6】
IEEE802.11無線LANのアドホックモードによって前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出すると共に、IEEE802.11無線LANのインフラストラクチャーモードによって前記周辺の前記無線中継装置各々の内から通信可能な状態にある無線中継装置の各々を検出し、
前記アドホックモードによって検出された前記無線中継装置の数が前記インフラストラクチャーモードによって検出された前記無線中継装置の数よりも多い場合には前記アドホックモードによって検出された無線中継装置各々の中から前記1の無線中継装置を選出する一方、前記インフラストラクチャーモードによって検出された前記無線中継装置の数が前記アドホックモードによって検出された前記無線中継装置の数よりも多い場合には前記インフラストラクチャーモードによって検出された無線中継装置各々の中から前記1の無線中継装置を選出することを特徴とする請求項5記載の無線通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−211367(P2011−211367A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−75310(P2010−75310)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(308033722)株式会社OKIネットワークス (165)
【Fターム(参考)】